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東京からの秋田行は、今や航空機と新幹線がメジャーとなりまして、在来線で直行するのは、絶滅危惧種の寝台特急あけぼのが唯一の列車となりました。ただし絶滅危惧種というのは、鉄道全体に占める夜行列車のことを差しており、この一見地味な特別な列車としての個性が乏しい、寝台特急あけぼの、古い言い方をすればブルートレインのあけぼのこそが運営鉄道会社に最も貢献している列車なのだそうです。その理由は、前述の希少な手段だという高い乗車率ことに加えて、全国7社に分割されたJR社で、東日本社内のみを走行するので、運賃が100%運営会社の売上として貢献するからなのだそうです。なるほど、だとすれば、近い将来登場すると言われている九州内での豪華寝台列車というのは、JR九州の経営に非常に貢献するでしょうし、だからこそ今回新たに建造する投資にOKが出たのでしょう。さて、今回の夜行のお供はA寝台のシングルDXは経験済みのために、B個室のソロとなりました。いやなにソロなら何度も経験済みですけれども、レール方向に設置されるベッドの寝心地テストのための選択です。乗車する号車番号を確認して部屋を目指すと、2階室は両サイドの部屋で階段を共用する作り。開放型B寝台が両サイドのベッドで階段を共用するのと似ています。開放型と異なるのは、階段を登った後でベッドというか個室全体が枕木方向ではなく、前後方向に設置されていることで、この階段部分が一部個室内に含まれていることと、入口が折戸のためベッドに干渉していて室内は非常に狭く、ベッドを設営するには、折りたたまれている枠材を引き出して、その上にマットレスを敷く作りになっていました。しかし、一旦休んでみると、同じ料金のソロであっても、枕木方向にベッドが設置されているものよりも、身体基準でロールが少なく(つまり、車両の横揺れに対して直角に寝ているため、寝ている人間は相対的に揺れを小さく感じる)、機関車牽引列車特有の発車時の衝撃等も気にならずに、ゆっくり休むことができました。あけぼの号は、運行距離が他の列車に対して相対的に短いため、朝早くから秋田等の大都市に停車し始めますが、ぐっすり休むことができれば、早朝からの活動開始はむしろ新鮮とすら感じることができるでしょう。寝台特急の本来の魅力をもつ列車として、末永く活躍してもらいたいと思いますし、それに気づく人が多いからこそ、高い乗車率を誇っているとも言えるのではないでしょうか。そろそろ新型車両への更新をお願いしたい頃合いですね。感謝!
2012年11月30日
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五能線に乗って、まず素晴らしいのは日本海の一大パノラマであることに異論はないでしょう。砂浜と原野の境である、本当の意味での海岸縁で荒波の飛沫をかき分けながら進むのは旅情を越えて、一種独特の人生の区切りを突き進むかのようにも思えます。次に素晴らしいのは、世界遺産である白神山地ですが、これはちょっと別格扱いだと思いますので、触れるにとどめておいて、旅の楽しみで忘れてはならないのは、食の楽しみです。五能線の観光列車である、リゾートしらかみでは車内販売で弁当が売られていまして、ちょうど微妙なタイミングに当りましたので、ひとつ求めてみたのが「白神鶏わっぱ」です。肝心の中身はこんな感じ。秋田の有名な地鶏として比内鶏が有名ですが、それを連想して買ってみたらば、これが大成功。秋田に入って初めての食事だったということを割引いても、いわゆる駅弁だということを割引いても、美味しいと思います。おすすめです。しかし秋田青森で食が美味しいのは当たり前で、それを関東の田舎者はまだ知らないだけだったのでした。これから出てくる美食の連続に圧倒されることになりました。そうこうして辿り着いたのは、青森県は鯵ヶ沢。「男はつらいよ 奮闘編」のマドンナ、花子ちゃんが出身を問われて答えるのが、この青森県西津軽郡鯵ヶ沢町だ。五能線の車窓からは岩木山が見えて、ここからは山側の景色がきれいになるところです。感謝!
2012年11月29日
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白神山地で有名になった秋田県県北地域ですが、能代から北へ向かうには、内陸の奥羽本線ではなくて日本海に沿って北上する五能線に限るでしょう。その絶景ぶりは、冬に豪雪が降ることも相まって、蒸気機関車の昔から著名な路線でした。とはいえ、今も昔もローカル線であることは変わらず、全路線を通して運行される列車は極わずかです。したがって、観光客は観光客らしく観光列車に乗りました。「リゾートしらかみ」です。日本の鉄道車両のデザインは、どうしてこうなっちゃうのかと思うようなレベルのものが多くて閉口することが多いのですが、ここも例外なく同じで、現地にリゾートらしいものはないのにもかかわらず、リゾート~なんて無責任な名前がつけられています。しかし、センスを疑うエクステリアとは正反対に、インテリアはセンスよくまとめられていて、日本海側の眺望を最大限に楽しめるようシートレイアウトやグループ用の個室まで用意されている力の入れように感嘆しました。また現代の最新ディーゼルカーは、非常にパワフルなエンジンを搭載しており、昔と違って音だけ盛大に吹かしているのに時速は歩いた方が速いのではないかといったこともなくなり、脆弱なローカル線の路床の上を80キロくらいの高速で、かっ飛んでいく様は、ちょっとした高揚感すら味わえました。惜しむらくは、我侭をいうことになってしまうのですが、できればただただ飛ばすのではなくて、もう少し風光明媚を楽しめるように普通列車のディーゼルカーと同程度のスピードで走ってくれないかと思う車窓風景の抜群の箇所が何箇所もありました。十二湖でトレッキングを楽しんだ後、後続のリゾートしらかみに乗ると、車窓は日本海に暮れる夕日であったことは言うまでもありません。五能線は、ごく普通のローカル線の反面、素晴らしい観光資源という一面もありますので、ただ列車を走らせるだけではなく、「ツーリズム」という視点で、点が線に繋がるような、もう少し上質な演出がなされると素晴らしい日本の宝になると思います。大いなる期待を込めて70点。感謝!
2012年11月28日
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厳密には白神山地の世界遺産登録地域外なのだが、白神山地内であって、周囲からも認知が確立されているから良いでしょう。なかでも、一番上にあって水源地にもなっている青池は、やはり白眉といわなければなりません。十二湖はこの地域の代表的な観光地となっていて、ガイドブックやパンフレットにも青色の秘密は分からないと書かれていますが、原理的にはイタリアの青の洞窟と一緒でしょう。石灰岩か何かの白色系の砂の上に透明度の高い水が湧き出て、ブナ林に適度に遮られた太陽光線が降り注いで反射している、ということだと思います。近くの案内版にはこうあります。「青池その名のとおり、透きとおった群青色の水面をのぞかせているのが、『青池』と呼ばれる『十二湖』の代名詞ともいえる名湖です。面積約975平方メートル、最大深度約9.0mほどで、十二湖の湖沼群のなかでは特に大きいほうではありませんが、倒れたブナや遊泳する小魚が透けて見え『青いインクを流し込んだような』と形容される、その美しい青さの秘密は、現代科学でも解明することができておらず、訪れる人々を神秘と幻想の世界へと導いています。」しかしながら、本当に魅力的なのは、水のなかに横たわっている流木と、水面に反射して写っているブナの木とが交差して一体化しているように見えることです。どちらが流木で、どちらがブナなのか?と思いながら眺めていると、自分が池に吸い込まれるような感覚に陥りました。魔性の魅力といった風情があります。十二湖で面白いと思ったのは、もうひとつありまして、全体を総称して「湖」というのに対し、青池をはじめひとつひとつは「池」という名前が付いていることです。この不思議の秘密を知りたいと思ったのですが、解説をしてくれる資料は見当たりませんでした。「十二湖の由来十二湖は、約三〇〇年前の地震による山崩れによってできた山中湖沼群です。大小三十三の湖沼が連珠のように分布しています。大崩から展望すると、十二の湖沼がみえることから『十二湖』と言われています。 十二湖の周辺一帯は、ブナ、ナラ、カツラ等の広葉樹を主体とした天然林で、学術的にも景観的にも貴重な価値を有する地域として、自然休養林、国定公園、および保健保安林に指定されています。」いつか、この謎に迫ってみたいと思います♪感謝!
2012年11月27日
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世界自然遺産「白神山地」。青森県と秋田県にまたがるブナの森林です。当初、ここが世界遺産に登録されたときは、ただの林ではないのかと無粋なことを思っていたのですが、実際に当地を訪れてみると、その素晴らしさに感嘆の溜め息がもれます。その素晴らしさというのは、緑がきれいだとか、森林浴が気持ちいいだとか、もちろんそういうものもありますが、もっと広大なブナのもつ柔らかさや広大な包容力のようなものがもつ「優しさ」が素晴らしいのではないかと思います。東京から眺めると、東北の日本海側、例えば山形とか秋田といった場所というのは、なんとなく足が向きにくい感覚があって、機会がなければ自分からなかなか出掛けようとはならないのですけれども、いざ実際に訪れてみると、自然も人も食べ物も何もかもが素晴らしくて、なぜもっと早く来なかったかと深く反省いたしました。十二湖にあった世界遺産の案内を引用してみます。「白神山地世界遺産のブナ林は、純度の高さやすぐれた原生状態の保存、動植物相の多様性で世界的に特異な森林であり、氷河期以降の新しいブナ林の東アジアにおける代表的なものです。 また様々な群落型、更新のステージを示しつつ存在している生態学的に進行中のプロセスとして顕著な見本となっています。 本地域のこうした自然環境は、「陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や生物群集の進化発展において重要な進行中の生態学的生物学的過程を代表する顕著な見本である」と判断され、平成5年12月、世界遺産条約に基づき世界遺産一覧表に登録されました。」今年も、こうして世界遺産を訪問することができました。感謝!
2012年11月26日
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「かきめし」とは「牡蛎飯」のことです。では、牡蛎のなかの牡蛎といいますか、日本で牡蛎といえば、それはやはり厚岸でしょう。北海道厚岸郡厚岸町。つまり、日本で「かきめし」といえば、厚岸の牡蠣飯のことですよ。残念ながら、私自身は厚岸に行ったことがなく、昨年の地震前に川湯温泉で食べた「焼き牡蛎」が唯一の本物体験だったのですが、大変申し訳ないが他の産地は一切眼中から消えるくらいの美味しさに、舞茸を見付けて舞を舞いたくなるような気持ちになったものです。それから、牡蛎といえば厚岸に限ると心に誓って参りましたが、それが幸か不幸か東京で実現するとは思いもよりませんでした。もちろん即買いです。肝心のお味の方ですが、牡蛎のお出汁がしっかりと出た醤油飯のうえに、煮牡蛎、北寄貝だの何だのが載って、それは海の幸と山の幸の大合唱が響き渡り、海の神様と山の神様に感謝せずにはいられない事態となりました。嗚呼、厚岸!!感謝!
2012年11月22日
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昨今は、出張続きで毎週のように飛行機に乗ったり、新幹線に乗ったりしておりますが、21世紀の現代では、従来の汽車旅のような風情はさっぱりございませんので、遠出はしていても、それとはまったく別に旅に出たくなったりするものでございます。そんなことを、ふと思っていたりしたときに、先日の日経新聞週末版で、駅弁特集が行なわれていたりするから始末が悪い。もっぱら旅のほうに興味を持って記事を読むと、リストアップされているなかでもいくつかは東京駅でも販売されているとあるではありませんか! 世の中は知らないあいだに進化しているものです。それなら、ということで、久しぶりに東京駅へ出掛けた折りにとばかりに購入したのが、明石の「たこ飯」で、こちらは新作の「ひっぱりだこ飯」です。パッケージを開けるとこんな感じ。明石といえば、たこ飯で決まり、というのは、宮脇俊三さんの頃からの決まり文句だったのですが、その後明石を通ることはあっても駅弁を買うような雰囲気ではないので、結局今の今までご縁がありませんでした。それが、時代を経て東京駅で再開することになるとは、思いもよりませんでしたが、待っただけの甲斐はあったと思います。「明石名物 ひっぱりだこ飯 名産:明石だこ使用 この度は、淡路屋の、『ひっぱりだこ飯』をおもとめ頂き、まことに有り難うございました。 このお弁当は、平成10年、神戸明石と淡路島を結ぶ明石海峡大橋開通を記念して、当地明石の味を、お手軽に、美味しく召し上がって頂きたいという気持ちで、創業百年余の当店が、山陽新幹線・西明石駅の駅弁として、作らせて頂いたものです。 容器は、実際に蛸漁で使われる蛸壷を模して、独自に焼き上げたものです。明石の、お土産として、是非、お持ち帰り下さい。 お弁当の中身は、明石海峡近海でとれた希少な『明石だこ』と呼ばれる真だこのうま煮や、穴子のしぐれ煮、「蛸天」(練りもの)などを添えた炊き込みご飯です。 この、名物明石だこは、明石海峡の速い潮流にもまれて育ったため、足が短く、身が引き締まって、ことのほか美味であると全国の皆様から称賛されています。 当地、明石の風情を、ゆっくりと、ご賞味下さいませ。」あなたも是非。感謝!
2012年11月21日
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この秋のニッカの話題といえば、竹鶴17年のWWA2012世界最高賞の受賞でしょう。最近は、すっかりジャパニーズ・ウィスキーがウィスキー品評会で受賞の常連になっているので、ややもすると、ああまたね、という感じに聞こえますが、今回素晴らしいのはブレンド物が賞を受賞したということであり、ニッカのブレンド物も本場で認められるようになっているところが素晴らしいですね。さて、その竹鶴17年の受賞を祝して企画・発売されたのが、本日のお題「竹鶴17年ピュアモルト ノンチルフィルタード」です。場所は、青山の本社で。さて、そのお味はどうか?というところなのですが、まったく相済みません。当日の私は、先にブレンドチャレンジなどをしておりまして、素人があれやこれや混ぜたウィスキーをテストばかりしておりました関係で、舌はもうすっかり痺れ、鼻の粘膜はアルコール吸収装置と進化を遂げており、分かるのは咽を通るスムーズさだけ、という状態でしたので、ノンフィルターの微妙な舌触りの粗さとか、複雑で豊かな香りなど、すべて完全に分からない状態でした。とはいえ、せっかく頼んで一杯いただきましたので、備忘録としてアップいたしますが、必ずや近いうちに再度テストをしたいと考えております(笑)。感謝!
2012年11月20日
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そのあたりのバーだってカスクが目的なのだから、せっかく蒸溜所を訪れるなら、カスク物のしかも蒸溜所限定がいいよね。▲シングルカスク山崎 樽番号5P70008これこそが、本当の意味での「原酒」です。パンチョン樽仕込み。サントリーの山崎蒸溜所にやって来たからには、この原酒を試さずに帰ることなかれ、という程のはずなのですが、私はお恥ずかしながら、パンチョン樽のウィスキーは味を利けるほど経験がございません。確かにパンチョン樽でウィスキーを仕込んでいる蒸溜所は珍しく、公に特徴としてアピールしているのは、ここ山崎くらいだろうと思いますが、唯一かと言われれば決してそうではなく、スコットランドでだって普通にパンチョン樽は使われているし、日本でだってニッカもベンチャー・ウィスキーも使っています。ただ、それを特徴として積極的にアピールしているのがここくらいだろう、ということなのですが、私に書けるのはせいぜい先に書いた山崎構成原酒との違いくらいなもので、そこを見付けて記せば、エステル香が強くアルコール辛さを舌の上で明確に感じるということくらいです。熟成の方は、もちろん経年に従ってしっかりしており、ニューポットではなく、バレルやホッグズヘッドでもない木の香りもしますが、白樺やミズナラのような甘みもないので、ちょっと没個性に感じてしまいます。しかし、それこそが山崎のパンチョンの特徴なのでしょう。いたずらに余計な形容詞を探し回るよりも、そのままの印象を記す方が、正しく誠実ということだと思います。そしてその印象は、すべてのサントリー製品に反映されている。だからこそ、山崎蒸溜所はサントリー・ウィスキーのマザー工場なのです。感謝!
2012年11月19日
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スーパーニッカ原酒の復刻ネタで中断いたしましたけれども、今週の特集(?)である、サントリー山崎蒸溜所に戻りましょう。工場見学を終えて、ヴィジターハウスに戻ってくると、そこは世界中どこの蒸溜所とも共通の蒸溜所グッズのショップになっており、見学者の皆さまはお土産を物色する流れとなるところ、私はそのままスルーして階下の試飲バーに移動しました。なかなか来られない山崎蒸溜所にやってきましたので、せっかくの機会だからと蒸溜所限定のウィスキーをテストしたのが、今週の前半で、パンチョン、ミズナラときて、今回はシェリーです。ただ、山崎構成原酒の名があるように、「山崎」という製品を作るためのヴァッテッドモルトですので、シングルカスクの個性は丸められています。そういうシェリーということは、シェリーボトルのウィスキーとそう大きくは違わないということです。色も特別に濃くなく、香りも特別に強力でもない、いわゆるブレンド用の用途に限って向いているということでしょう。しかし、じつはそれこそがサントリー社と山崎蒸溜所の特徴ではないかと思いました。というのは、シェリーに限らず山崎の原酒は、非常にエステル香の強いアルコール度の高いことに気づきます。ということは、蒸溜段階で、多くのモルト・ウィスキー蒸溜所よりも高い度数に蒸溜して樽熟成させることで、樽の成分をより多く取り込もうという意図が見えるからです。アルコール度数高く、香味成分をより多く含んだウィスキーは、ブレンドに合っています。すなわち、山崎蒸溜所で作られるウィスキーは、最初からブレンドして製品化することを前提に蒸溜されているのではないかという仮説が立ちます。それならば、山崎という製品も、サントリー社の他の商品も、基本的には全て同じ文脈のなかで語られるのが相応しい、という特徴が浮かび上がってきます。これが分かって、海外のコンテストで響や山崎が賞を受賞したりすることに、合点がいくでしょう。そういうシェリー原酒でした。感謝!
2012年11月16日
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かつて存在した銘酒、スーパーニッカ原酒を私的に復刻して楽しもう、という霞を掴むような趣味でございますが、先日再チャレンジする機会がありましたので、3度目の挑戦です。正確に書くと、ブログ上のタイトルとして2回目に当りますけれども、プロジェクトとしては3回目のチャレンジのため、タイトルは2を飛ばして3としました。ご了承下さい。1年ほど前の前回は、ブレンドの構造を見直して、シェリー&スィート:15ピーティ&ソルティ:5ウッディ&ヴァニリック:25フルーティ&リッチ:35ソフト&ドライ:20で終っています。全体的な構造はこれでOKだと思いましたので、ここから微調整のフェーズに入りまして、今回は、シェリー&スィート:15ピーティ&ソルティ:3ウッディ&ヴァニリック:27フルーティ&リッチ:35ソフト&ドライ:20シェリー&スィート:10ピーティ&ソルティ:5ウッディ&ヴァニリック:27フルーティ&リッチ:35ソフト&ドライ:23でチャレンジです。私のようなブレンダーのレベルだと、どの原酒をどれだけ加えたら/減らしたら、どのように味と香りが変化するか、あらかじめ想像がつきませんので、なんとなくこんな感じ?というフィーリングを頼りに「寄せていく」のですが、1回目は近づいたものの、2回目は逆に離れてしまって失敗。ただ1回目も樽香とエステル香が強すぎて、似てはいるが同じかと言われれば違う、という内容でした。2回目でオーバーシュートしてしまったと感じていますので、つぎは、さらに細かい微調整を攻めていきたいと思っています。といいながらも、私ひとりでブレンダーズ・バーの機会に合せていくのには限界も感じつつあり、もうやはりそろそろフラスコとメスシリンダーを自前で調達しなければいけないと思うようになってきました!ここで挫けたらこれまでの努力が水の泡ですので(笑)、さらに一層頂点を目指して(?)がんばります!感謝!
2012年11月15日
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昨日は、私の事務所が主宰するビジネスLIVEの11月定例会【マイブレンド・ウィスキーを作る夕べ】を開催しました。モルトと呼ばれる二条大麦ウィスキーの原酒を順番に試飲しながら、ブレンダーズ・バー支配人の平野氏にウィスキーの作り方と原酒の解説をしていただいた後、ニッカのプロのブレンダーが同じ原酒を使って作ったプロのブレンドを試してみて、いよいよそれぞれのオリジナルウィスキーを作ろうと、ブレンドにチャレンジしました。ブレンドの傾向は甘い味と香りのウィスキーを作る人と、スモーキーで辛いウィスキーを作る人に分かれ、みんなでどんな味になったか比べ合いをしたりして、あっという間に2時間くらい経つ時間を忘れるひとときでした。なかでも一番美味しく仕上がったのは、Hさんのブレンドで、Hさん曰く【白い服を着た長い黒髪の女性】をイメージしてブレンドしたのだそうです!(笑)開催前のお題だった、チョコレートと結婚するか? マカロンと結婚するか?というテーマは、4対1(あと不明)でチョコレートという結論になりました♪私自身のブレンド・チャレンジは、微調整のところで見事に玉砕いたしまして、混迷と様相と1%の配合比率で味が変わるブレンドの奥深さを体験することとなりました。詳しくは、また後日(笑)感謝!
2012年11月14日
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昨日のパンチョン樽がサントリー・ウィスキーの正体なら、今日のミズナラ樽は山崎の正体だ。前回のパンチョン樽に比べて、色が濃いのが分かるだろうか。パンチョン樽というのは、いわゆるオーク樽の大型480L版なのだけれども、飲み物としてみれば新樽の濃いバニラ香よりも、蒸溜原酒のもつエステル香が強かったりするのが特徴といえば特徴と言えるのではないか。対して、日本のミズナラで作る樽というのは、日本の木だからなのかそうなのかは分からないが、間違いなく言えるのは木の種類が異なることによる風味や香味の違い、濃度の違いといったものがあるということ。それが、あの山崎をひと口舐めたときに感じる、梅酒のようなフルーティで甘く口の中に広がるボディだろう。昨年、ベンチャーウィスキーの秩父蒸溜所で作ったミズナラ樽をテストさせていただいたが、同様にリキュールのような果実味あふれる独特の味がして「これがウィスキーか」と驚いた。そして、その驚きは響のボディともなり、世界のコンテストで受賞を重ねるようになり、ジャパニーズ・ウィスキー独特の個性として世界で知られるようになりつつある。これは新樽の味なんだよ、そうフランス人にでも話したら、きっと眼を丸くして驚くだろう。そう。他所で作れないからこそ商売になり、最高の場所とは限らなかったからオリジナルの製法になった。ミズナラ樽は、だから山崎とサントリー社の公然の秘密なのだ。感謝!
2012年11月13日
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サントリー製ウィスキーの秘密がここにある。多くの日本人がウィスキーと聞いてイメージする「あの味」。つまり、ダルマやリザーブや最近では角ハイボールなどの、ちょっと苦いような渋いような極わずかに甘みを感じるあの味、あれの正体はほぼこれと言ってもいいのではないでしょうか。サントリー社のウィスキーだけが持っている個性です。物事には二面性が付き物で、オリジナルということは裏返せば少数派ということであり、従来の日本市場では「あの味」の好き嫌いが、ウィスキーの好き嫌いと同義の一面がありました。話がややこしいのはここが発端で、この味が好きという方は水割りやロックで飲む日本のウィスキーの飲み方が「ウィスキー」だと思われていて、片や、その他一般的なウィスキーの味が好きだという方は、ニートやトゥアイスアップで飲む飲み方が「ウィスキー」だと思われている。つまり、同じウィスキーというお酒に対するイメージが二つ存在しているわけです。その大本山が、このパンチョン樽原酒ということになろうかと思います。山崎蒸溜所にやって来てもうひとつ感心したのは、蒸溜直後のニューポットの際に非常にアルコール度数が高いことです。高い度数を480Lの大きな樽に貯蔵することで、個性の際立った製品を作り出す狙いが見えてきます。このあたりの製造法もウィスキー新興国としての、かつての日本メーカの考え方が伝わってくるような気がいたしました。感謝!
2012年11月12日
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念願かなって、日本ウィスキー発祥の地、寿屋さんの山崎工場を訪問することができました。「山崎」はウィスキー製品の名称にもなっているので有名ですが、実際は大阪と京都の境、昔の国名でいっても摂津国と山城国との国境になりますので、京都か大阪に用事があって出掛けても、そちらの用事を足しているうちに時間切れになってしまって、いつも訪れることができませんでした。ちょうど山崎蒸溜所の前をJR東海道本線が通っていますので、電車等で通りかかる度に何度も悔しい思いをしてきたのです。それが漸く実現しましたので、本当に嬉しい思いでした。小さな山崎の駅から西へ10分ほど歩くと、蒸溜所前の踏切に出ます。踏切を渡れば蒸溜所正門前です。以前は、サントリーのCIロゴが掲示されていた工場外壁には、いまは山崎の文字が掲げられていました。これが後に印象深いことに繋がっていました。まるで映画のよう。さて、工場見学はヴィジターセンターから団体行動で出発します。どこの蒸溜所とも同様に、マッシュタンからスタートしますが、ここは予想通りステンレス製。但、これまで見たどこよりも大きいサイズで驚きました。直径10m以上でしょう。続くウォッシュバックも10器あり、米マツ製とのこと。ハイライトとなる蒸溜塔というか工場建屋のなかに入ると、さらに圧巻でポットスチルは12器もあり、ストレートヘッド型、ランタンヘッド型、バルジ型に加え、それらの組み合わせもあって、非常に幅広いバリエーションの原酒が製造できる体制です。これは本当に恐れ入りました。この規模は世界一ではないでしょうか。対照的にウェアハウスのなかは、巨大なパンチョン樽が所狭しと並び、パンチョンやシェリーの500L樽が三段積みされた上に、さらにホッグズヘッドやバレル樽が載せられていました。巨大な貯蔵庫を外にでると、そこには清流が流れていて、魔法から目が覚めるようですが、そこで冷静になって考えたのは、一見伝統的に見えるウィスキーの製造も、かなり現代的な管理手法が導入されているのではないか、という仮説です。例えば、様々な組み合わせのポットスチルに、シンプルな樽構成というのは、仕込みの段階で個性を決めておいて、樽での熟成はできるだけ歩留まりを高めたいという思想が見えてきます。また、巨大なウェアハウスに樽を高く積む貯蔵法も、樽熟成に品質管理を積極的に導入したいという思想が見えそうです。工場見学ツアーの最後に山崎を試飲させていただきましたが、そのときに気づいたのは、ツアーの最中に「サントリー」という言葉ではなくて「山崎」という言葉で自己を表現していたことです。もちろん営業のサントリーと言われる会社ですから、これは完璧にコントロールされてのことでしょう。裏返して言えば、「山崎ブランド」の価値を最上級に高める機会として、この山崎蒸溜所の工場見学を位置づけているのが、透けて見えそうです。ここでも、やはりさすが、という感想がもれたのでした。感謝!
2012年11月09日
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さて、1日置いて今度はボウモアです。私の経験では、ボウモアも現在ではリスクの高いウィスキーのひとつになっており、通常ならばオフィシャルボトルには食指をそそられることはないのですが、先に頼んだカリラが素晴らしかったので、こちらも期待できるだろうと思って頼んでみたら、やはり大正解でした。こちらの裏面は以下の通り。「BOWMOREDISTILLED 17th May 1996BOTTLED 22nd March 2011CASK TYPE HOGSHEADCASK NO.1380BOTTLED BY BERRY BROS & RUDDIMPORTED BY THREE RIVERSSALED BY SAKE SHOP SATODRINKED BY GOOD CUSTOMERSBOWMORE DISTILLERY on the inner Hebridean of islay was first lealised in 1779and is one of the oldest Distilleriesin Scotland.This BOWMORE is 2nd re 1 ea s e.ZENKAI's BOWMORE on TONARI noTONARI no Cooper !and Same Birthday!!」ボウモアには、以前マリナーと呼ばれた15年のオフィシャルがあって、塩辛くかつバランスのよい味わい深いモルトだったのですが、そういう正しいスピリットをボウモアを久しぶりに味わいました。若すぎず枯れすぎず丁度いい。ボウモアとは、そういう「高バランス」が持ち味の蒸溜所だと思うのは、私だけでしょうか。懐かしく、味わい深い、故郷に帰ったような味を、久しぶりに思い出しました。感謝!
2012年11月08日
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昨晩から今朝にかけて、関東南部は濃い霧が立ち込めました。今朝、通勤途中に世田谷を通ると、一寸先は闇の世界でした。多摩川を渡る橋の上は、雲の上を歩くように幻想的でしたが、どんどんクルマが走っていくのには、ちょっと危険を感じました(笑)非常に珍しいことだそうですので、日記的に記録しておこうかと思います。感謝!
2012年11月07日
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日本では、一般的に「カリラ」と呼ばれておりますが、CaolIlaと書いて「カリーラ」または「コリーラ」と読みます。アイラ島の北東にある蒸溜所、ディアジオ社傘下です。そのオリジナルラベルのボトルを頼みました。
2012年11月06日
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ワインやウィスキーの世界には、樽買いと呼ばれる気に入った酒樽をそのまま丸ごと1個購入するという文化があります。例えば、醸造所や蒸溜所を訪れて試飲の機会があるとき、もし気に入ってその樽のお酒が全て欲しくなってしまったら、交渉によって手に入れることができるということです。もちろん、対外的に公式に販売しているものではありません。メーカとオーナーになる人物の、一般的に信頼関係と呼ぶ文化的な結び付きがもたらしてくれる夢のような話です。こうしたお酒というのは、メーカのオフィシャル・リリースではないし、かといってオーナーが自分で仕込んだ訳でもないという、ある意味で宙ぶらりんな存在ですが、裏を返せばオーナーは自分の酒だといって胸を張ることもできるわけです。その象徴がオリジナルラベルを貼付すること。じつは現代ではオリジナルラベルは、すでに一般的になってきており、オリジナルのラベルを貼らせてくれるというサービスは、割と簡単に見つかります。すなわち、ただラベルを貼っただけか、樽ごと購入して数百本のオリジナルラベルを「所有するか」というのは、似て非なるものというべき、まったく違う価値だということがお分かりになるでしょう。そういう価値を訴求する素晴らしいお店が、大阪にある”SAKE SHOP SATO”さんです。私はこちらのお店のウィスキーに、大阪でご縁をいただきました。どれも個性を楽しむ粋な方のためのボトルばかりです。こういう楽しみ方ができるのって素敵ですね♪感謝!
2012年11月05日
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昨日の金曜ロードSHOWで放送された、ルパン三世最新作。ルパン三世 東方見聞録 アナザーページ最近になって、ルパン三世の初期の作品を見直しているのですが、TVで特番化された頃から、この作品の路線が随分と変わったことが分かります。これは、この作品がもつ大きな特徴だと思うのですが、70年代にテレビアニメが放送され、次第に人気を獲得して、劇場映画化を果たす。その後、劇場映画の大成功によって、作品としての不動の地位を確立し、その後特番が製作され続けて本日に至る。という経緯なわけですけれども、成功と人気がこれほどまでに本質をすり替えてしまうのかと感じました。映画でもテレビ番組でも、このような特番でも、これから製作しようという時には、企画が会議にかけられてGOサインが出て、それから実際に製作される訳ですから、企画会議の段階でどのような作品が出来るのか、イメージは出来上がっている訳ですね。そういった裏側のプロセスを経て、出来上がった本作というのは、当初の人気を博した新ルパンシリーズのテレビ放送を伝統的なモチーフとして大切にしながら、新しい声優さんやミュージシャンを起用するなど、現代的な要素を盛り込んで作られているわけですが、これは当ったのか、外れたのか。歴史が長いシリーズものというのは、どうしてもマンネリズムと折り合いをつける工夫が求められるものですけれども、観客の期待に応える歌舞伎的要素と、観客の期待を良い意味で裏切る革新的価値とのバランスが基礎的条件として必要でしょう。この作品に成功と人気をもたらしたのは、007をモチーフとしたハードボイルドのクールなキャラクター設定と脚本であり、この基本路線からあえて脱線する、主役の三枚目的な破天荒の声とアニメならではの動きであることは、新ルパンシリーズを見直せばすぐ分かることです。すなわち、守るべき歌舞伎的要素は、形式知的に容易に気がつくキメのアクション表現ではなく、ハードボイルドのクール脚本であって、攻めるべき革新的価値は、新しい第三世界のロケーションや、セリフ、過去を超克するアクション表現でしょう。そういう意味で、アニメや放送業界の常識や、手馴れた表現を超える努力が、偉大なる人気シリーズには常に求められるということだろうと思います。これからも、ルパン三世シリーズは製作され続けるだろうと思いますが、ルパン三世というブランドを拡散させる方向ではなく、強化する方向でのリニューアルが製作者に求められる努力なのだろうと思います。これからも楽しい作品を楽しみにしています。感謝!
2012年11月03日
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ご当地の人に、美味しいお店と場所を聞いて行ってみたのが、青森駅の近くにあるこちらのお店。「まるかい」さんです。クルマで動いていたのですが、青森市は市街地がけっこう広くて、しかも中心市街地は碁盤の目状になっているので、信号と目印だけ頭に叩き込んで行けば、迷うことなく辿り着けました。本格的に街を歩くのは初めてでしたが、お話を伺ってなるほどと感じたのは、ねぶた祭りを開催するために、自動車の駐車場は地下に設けられることが多いのだそうです。道理でパーキングがたくさんあって路上駐車の車両が少ないと思いました。いい街ですね。さて肝心のお店ですが、なんとメニューが2種類しかありません。大と小だけ。ということは、レシピは1種類しかないということです。それで繁盛しているのだから商売の鑑ですね。私は、もちろん大を注文。先に食べたお店よりも油が少なく、あっさりとしながら出汁がしっかりしているのは、一般にイメージする煮干出汁ラーメンに近いと思います。こちらから出掛けていって、ご当地の有名な食べものだと言われれば素直に納得する味でしょう。それが証拠に、こちらのお店も次から次へとお客が舞い込んで来て、一杯平らげては去っていく、という好循環がありました。お店のほうも、奇をてらったそぶりは一切なく、もはや定番となっているラーメンを丁寧に作って提供する非凡な日常が、いらっしゃい、との言葉に漂っているように思いました。店内には、店主が方々に寄付をした礼状が並び、商売を通じて社会貢献する偉大さを感じられずにはいられません。いつまでも長く続いてほしい素晴らしいお店です。感謝!
2012年11月02日
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そういう訳で、やって参りました煮干だしラーメンの本拠地、青森です。最初の一店めは、テレビ放送のラーメン番組等でも有名な長尾さん。
2012年11月01日
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