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bunakishike

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2019年02月20日
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カテゴリ: クラシック音楽

この前言及したHDtracksからダウンロードしたシャイーの「ロッシーニのためのミサ曲」を聴く。
昨年はロッシーニ(1792 - 1868)没後250年にあたり、シャイーのデッカ・デビュー40周年でもあり、それらの記念の録音だそうだ。
この曲はロッシーニの死を悼んでヴェルディの発案で13人の作曲家が合作するというものだった。
ところが、ヴェルディ以外の作曲家の筆が進まず、ロッシーニの鎮魂には間に合わなかったという。
そのためか、録音が極端に少なく、現役盤はヘルムート・リリングが指揮したDVD(1988)しかないようだ。
なので、この曲を愛する人たち?にとっては待望の新録音だろう。
最初にヴェルディが作曲した「リベラ・メ」を聞いたら、レクイエムの「リベラ・メ」とそっくりだった。
調べてみたら、この作品をレクイエムに転用したとのこと。

レクイエムに比べると武骨でかなり荒々しいが、荒々しいなりに別な魅力がある。
結局、最初に聞いたこの曲が一番面白かったのは、ちょっと残念。
最初にできたのがリベラ・メで、他の作曲家がこの曲を聴いたかどうかわからないが、なんとなくほかの曲もこの曲に影響されているような気がする。
スコアを見なくても、ヴェルディが内容を指示したということも考えられるが。。。
他の曲はリベラ・メよりは大人しいが、オペラティックなのは同じ。
気に入ったのは、アントニオ・カニョーニ作曲の「クィド・スム・ミゼル」(あわれなる我)
期待?の「怒りの日」は爆発まではいかず、当ブログとしては不完全燃焼ぎみ。
ライモンド・ブシュロンのコンフターティス(呪われたる者どもを罰し)はヴェルディの劇的な路線を踏襲?していて、けっこう面白い。
バスのリッカルド・ザネッラート( Riccardo Zanellato )は声にむらがなく声量もあり立派。
カルロ・コッチャの「ラクリモーサ&アーメン」も悪くない。

リベラ・メで独唱を担当するのはソプラノのマリア・ホセ・シーリだが、声が太くて、当ブログの好みには合わない。
それに表現が平板だ。
クィド・スム・ミゼル(あわれなる我)でのソプラノとメゾの二重奏では、メゾのヴェロニカ・シメオーニ( Veronica Simeoni )のほうが声が透明で細くて、どちらがソプラノか分からないほどだ。
シミオナート、コッソット以来久しい 正統派イタリア人メゾの大器
ここでは、「響きだけ聴いていたら、どっちがメゾでどっちがソプラノか分からないだろう。
これが本来のメッゾ・ソプラノの在り方である。」と書かれている。
当ブログの感想と全く同じだった。
とても興味深いので、彼女のCDを聞きたいと思って調べたが、ソロ・アルバムはリリースされていない。
ヴェルディのレクイエムとアイーダ、ドニゼッティの「ラ・ファヴォリータ」(DVD)の3種類しかないようだ。
男声ではテノールのジェルジョ・ベッルージ( Giorgio Berrugi )の豊麗な声がいいが、インジェミスコ(われ、罪あるものとして嘆き)では、感情をこめすぎて殆どオペラだ。
シャイーの指揮はムーティのようなイタリアの音楽での厳しい表現がだいぶ緩いが、その分聴きやすさはある。
シャイーはテンポが速いことで有名だが、この曲でのテンポが適正かどうかはよくわからない。
この演奏だけ聴いている分には、特に速い感じはしない。
「リベラ・メ」後半のドライブ感が痛快だ。
ミラノ・スカラ座のオケは、一流どころとはいえ、ところどころでローカル色が出てくるところに味がある。
録音はもともとの音が24bit44.1kHzとハイ・レゾにしてはあまり良くないためか、全体にざらつき気味で、テュッティは歪んでしまって、聴きずらい。
もしかしたら96kHzにアップ・コンバートしたのが悪かったのかもしれない。
アップ・コンバートするとエネルギー感は増すが、うるさくなる傾向があるので、DSDにコンバートした。
時間がかかるのでとりあえず「リベラ・メ」だけ5.6MHzのDSFに変換してみた。
やはり予想通りサウンドの混濁がだいぶ減って、音のつぶれもあまり感じられない。
音はそれほど柔らかくはないが、音の切れ味がシャープになり、素晴らしい音に変身。
また、いつもDSDに変換すると音が弱くなる傾向にあるのだが、今回は何故か強くなっている。
これだったら、DSDに変換したほうが断然いいので、そのうち全曲を変換することになるかもしれない。
ブックレットは充実していて、ヴェルディがリコルディに宛てた手紙を読むと、彼の熱意が強く伝わってくる。
とうことで、なかなか興味深い録音で1時間40分という演奏時間は長いとは感じなかった。
一時楽譜が紛失していたとはいえ、今後演奏される機会が増えてくれれば嬉しい。


ロッシーニのためのミサ曲


1. アントニオ・ブゾッラ:レクィエム&キリエ
2. アントニオ・バッジーニ:ディエス・イレ[怒りの日]
3. カルロ・ペドロッティ:トゥーバ・ミルム[くすしきラッパの音](カルロ・ペドロッティ)
4. アントニオ・カニョーニ:クィド・スム・ミゼル[あわれなる我](アントニオ・カニョーニ)
5. フェデリーコ・リッチ:レコルダーレ・イエズス[思いたまえイエスよ](フェデリーコ・リッチ)
6. アレッサンドロ・ニーニ:インジェミスコ[われ、罪あるものとして嘆き](アレッサンドロ・ニーニ)
7. ライモンド・ブシュロン:コンフターティス[呪われたる者どもを罰し](ライモンド・ブシュロン)
8. カルロ・コッチャ:ラクリモーサ[涙の日]&アーメン(カルロ・コッチャ)
9. ガエスターノ・ガスパリ:オフェルトリウム[奉献誦](ガエスターノ・ガスパリ)
10. ピエトロ・プラタニア:サンクトゥス[聖なるかな](ピエトロ・プラタニア)
11. ラウロ・ロッシ:アニュス・デイ[神の子羊](ラウロ・ロッシ)
12. テオドゥーロ・エテルナ:ルックス・エテルナ[永遠の光を](テオドゥーロ・エテルナ)
13. ジュゼッペ・ヴェルディ:リベラ・メ[われを解き放ちたまえ](ジュゼッペ・ヴェルディ)

マリア・ホセ・シーリ(ソプラノ)
ヴェロニカ・シメオーニ(メゾ・ソプラノ)
ジェルジョ・ベッルージ(テノール)
シモーネ・ピアッツォーラ(バリトン)
リッカルド・ザネッラート(バス)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
リッカルド・シャイー(指揮)

録音時期:2017年11月8-15日
録音場所:ミラノ、スカラ座(ライブ録音)





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Last updated  2019年02月20日 21時09分14秒 コメントを書く
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