音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2019年03月22日
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カテゴリ: ジャズ

スペインのジャズ・トランペッター、アンドレア・モティスの新作「Do Outro Lado Do Azul」(もうひとつの青(アズール))を聴く。
先日言及した配信サイトのPro Studio Mastersで入手。
ここはアメリカとカナダが配信の対象だが、このタイトルは、いまのところカナダのみのリリース。
セール価格の$14.39+税で購入。
残念ながらブックレットが付いていなかった。
ポピュラー系のタイトルではよくみられることだが、少なくとも、アーティストや録音日時などの必要最小限のデータは入れるべきだろう。
まさかCDにも記載がないのとは思えないので、ダウンロード音源に限ってのことだろう。

ボサノバ特集で、ブラジルでの録音だそうだ。
今月リリースされたばかりで、この項を書き始めた時は頼みのdiscogにデータが全くなかったので、どうしようと思った。
しばらくしたら、データがアップされたので助かった。
ボサノバというと、都会的に洗練された演奏を思い浮かべるが、今回の演奏は粗野と言ったら語弊があるが、現地で演奏されているボサノバに近いと思われる。
編成もギター、ヴァイオリン、クラリネット、トランペットなどにカヴァキーニョやパンディロ(タンバリン)などのブラジルの楽器が加わっていている。
ピアノやベースの入っているトラックは少ない。
この編成が粗野で鄙びたサウンドを醸し出しているのだろう。
ベースがあまり聞こえないので、重心が高くなり、古びた写真を見ているような感じになる。
モティスのヴォーカルはノンビブラートのハスキー・ヴォイス。
素人っぽい歌い方だが、悪くない。
トランペットは滑らかなサウンド。

こういう演奏を、心に沁み入る名演というのだろう。
モティスのオリジナルが3曲入っている。
バラエティに富んでいて、佳曲ぞろい。
他の曲と違和感なく共存していて、彼女の作曲能力の高さを伺わせる。
特にヴァイオリンやコーラスが加わるサンバ「Brisa」は賑やかで楽しい。

他の曲を含め全く聞いたことのない曲ばかりだが、ノリのいい曲が多くとても楽しめる。
ピアノやサックスが入るとジャズっぽくなるが、基本的にはブラジル音楽にジャズという香辛料がまぶされている音楽という印象だ。
モティスはこのアルバムでは全編ヴォーカルを担当し、トランペットの出番は少ない。
速いテンポの「Pra Que Discutir Com Madame」(マダムとの喧嘩はなんのため)での畳みかけるような切れのいいスキャットがスカッとする。
ミディアムテンポの「Danca Da Solidao」(孤独のダンス)ではカルラ・モティスのバックコーラスがいい味出している。
ガブリエル・アマルガントのクラリネットソロがフィーチャーされる曲が目立つが、「Saudades Da Guanabara」でのトランペットとの掛け合いを聴くと、ニューオーリンズ・ジャズそのものに聞こえる。
「Choro De Baile」はインストでモティスのミューとトランペットとクリストフ・マランジェの濃厚なヴァイオリン・ソロがフィーチャーされている。
最後の「Baiao De Quatro Toques」では、途中で「ブラジル」が引用されている。
ということで、まだ2作目だが早くも大化けした感じだ。
プロデューサの力がものを言っているのだろうが、いろいろなジャンルからメンバーが参加していて、多様な要素の混じった音楽をここまでまとめ上げた彼女の力量は大したものだ。
 ところで、4月23日から25日までのブルーノート東京ほか数か所でこのメンバーでコンサートが開かれるそうだ。
ご興味のある方は是非!

Andrea Motis:Do Outro Lado Do Azul

1.Ismael Silva:Antonico
2.Andrea Motis:Sombra De La
3.Andrea Motis:Brisa
4.Andrea Motis:Sense Pressa
5.Joan Manel Serrat:Mediterraneo
6.Roque FerreiraFilho De Oxum
7.Haroldo Barbosa, Janet De Almeida:Pra Que Discutir Com Madame んのため
8.Paulinho Da Viola:Danca Da Solidao
9.Paulo Cesar Pinheiro:Saudades Da Guanabara
10.Sergio Krakowski:Choro De Baile
11. Joan Mar Sauque:Record De Nit
12.Roberta Sa, Rodrigo Maranhao:Samba De Um Minuto
13.Jose Miguel Wisnik, Luiz Tatit:Baiao De Quatro Toques

Andrea Motis (vo,Tp,ss)
Josep tTraver (Spanish and Electric Guitar)
Ignasi Terraza (P)
Joan Chamorro (b)
Esteve Pi (ds)
Sergio Krakowsky (Pandeiro, vo)
Fernando Del Papa (Cavaquinho, vo)
Mathieu "tétéu” Guilemant (Seven-String Guitar, vo)
Christoph Mallinger (Violin and Mandolin, vo)
Gabriel Amargant (Cl,ts)
Martin Heinzle (b Track 3 only)
Carla Motis (e-g Track 9 only, vo)





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Last updated  2019年03月25日 22時22分04秒コメント(0) | コメントを書く
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