スペインのジャズ・トランペッター、アンドレア・モティスの新作「Do Outro Lado Do Azul」(もうひとつの青(アズール))を聴く。 先日言及した配信サイトのPro Studio Mastersで入手。 ここはアメリカとカナダが配信の対象だが、このタイトルは、いまのところカナダのみのリリース。 セール価格の$14.39+税で購入。 残念ながらブックレットが付いていなかった。 ポピュラー系のタイトルではよくみられることだが、少なくとも、アーティストや録音日時などの必要最小限のデータは入れるべきだろう。 まさかCDにも記載がないのとは思えないので、ダウンロード音源に限ってのことだろう。
他の曲を含め全く聞いたことのない曲ばかりだが、ノリのいい曲が多くとても楽しめる。 ピアノやサックスが入るとジャズっぽくなるが、基本的にはブラジル音楽にジャズという香辛料がまぶされている音楽という印象だ。 モティスはこのアルバムでは全編ヴォーカルを担当し、トランペットの出番は少ない。 速いテンポの「Pra Que Discutir Com Madame」(マダムとの喧嘩はなんのため)での畳みかけるような切れのいいスキャットがスカッとする。 ミディアムテンポの「Danca Da Solidao」(孤独のダンス)ではカルラ・モティスのバックコーラスがいい味出している。 ガブリエル・アマルガントのクラリネットソロがフィーチャーされる曲が目立つが、「Saudades Da Guanabara」でのトランペットとの掛け合いを聴くと、ニューオーリンズ・ジャズそのものに聞こえる。 「Choro De Baile」はインストでモティスのミューとトランペットとクリストフ・マランジェの濃厚なヴァイオリン・ソロがフィーチャーされている。 最後の「Baiao De Quatro Toques」では、途中で「ブラジル」が引用されている。 ということで、まだ2作目だが早くも大化けした感じだ。 プロデューサの力がものを言っているのだろうが、いろいろなジャンルからメンバーが参加していて、多様な要素の混じった音楽をここまでまとめ上げた彼女の力量は大したものだ。 ところで、4月23日から25日までのブルーノート東京ほか数か所でこのメンバーでコンサートが開かれるそうだ。 ご興味のある方は是非!
Andrea Motis:Do Outro Lado Do Azul
1.Ismael Silva:Antonico 2.Andrea Motis:Sombra De La 3.Andrea Motis:Brisa 4.Andrea Motis:Sense Pressa 5.Joan Manel Serrat:Mediterraneo 6.Roque FerreiraFilho De Oxum 7.Haroldo Barbosa, Janet De Almeida:Pra Que Discutir Com Madame んのため 8.Paulinho Da Viola:Danca Da Solidao 9.Paulo Cesar Pinheiro:Saudades Da Guanabara 10.Sergio Krakowski:Choro De Baile 11. Joan Mar Sauque:Record De Nit 12.Roberta Sa, Rodrigo Maranhao:Samba De Um Minuto 13.Jose Miguel Wisnik, Luiz Tatit:Baiao De Quatro Toques
Andrea Motis (vo,Tp,ss) Josep tTraver (Spanish and Electric Guitar) Ignasi Terraza (P) Joan Chamorro (b) Esteve Pi (ds) Sergio Krakowsky (Pandeiro, vo) Fernando Del Papa (Cavaquinho, vo) Mathieu "tétéu” Guilemant (Seven-String Guitar, vo) Christoph Mallinger (Violin and Mandolin, vo) Gabriel Amargant (Cl,ts) Martin Heinzle (b Track 3 only) Carla Motis (e-g Track 9 only, vo)