105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 5
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspheical 22
AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED 15
Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D 8
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S 23
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (F053) 2
SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 12
SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 9
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD 1
Pentax M42 Super-Takumar 55mm F1.8 12
Pentax M42 Super-Takumar 35mm F3.5 4
Pentax M42 Super-Takumar 28mm F3.5 5
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2 33
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4 14
MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 7
MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2 25
MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4 28
MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5 3
全12件 (12件中 1-12件目)
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★ α7IV + Super-Takumar 55mm F1.8 の巻 ★いよいよ12月...この歳になると月日が経つのがほんと早く感じます、今年もあと一ヶ月ですからねえ^^;)。さて今回はタイトルのようにサークルゴーストという素敵なアドヴァンテージを持つレンズ「Super-Takumar 55mm F1.8」をα7IVに付けて夜の散歩撮で使ってみました。先日α7Sに「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」を使ってクリスマスツリーを撮った時にハッキリとエッジの効いたバブルボケを見ることができました。そこで「玉ボケ」では私のオールドレンズの中でもスッキリときれいなこのレンズならどんな感じに出るのかなと思い、まだこのレンズを使っていなかったα7IVで使ってみようということに...1回分解して内部と各レンズを清掃してますのできれいな状態が維持されてます、ほんと一度だけなんですが長持ちするものですよねえ^^。今回は夜ということで接写の場面はまず無いだろうということでα7IVへはいつものVoigtlander「VM-E Close Focus Adapter」は使わずに昔買ったとても安いNEEWER製マウントアダプター(990円)を使いましたので多少軽くなってます...でもしっかり内部は私がジェット・ブラックで艶消し塗装を施してありますのできれいなサークルゴーストは保証付きなのです(笑)。それはさっそくこのコンビでの夜の散歩撮の様子を見てみましょうか...まあ夜10時前という時間ですが外はとても寒い、12月なのであたり前田のクラッカーなのでしょうが。Cobbyとの散歩コースを歩いていたらふと目にとまった信号機、手には「Super-Takumar 55mm F1.8」ですよねえ^^...ついついシャッターを切ってしまいます。なんたって夜ですから背景は真っ黒、昼間以上にファインダーで見るサークルゴーストもハッキリときれいに見えてそのうえ光源の色によってくるくる変わります。信号ですから青(緑)・黄色・赤...その中で一番個性的なサークルだったのがこの「赤信号」、普段太陽や電球で見せるレインボーカラーと違ってほぼ単色で見せるサークルはとても個性的でGoodです。今回は高感度撮影になってもノイズ処理は一切していません、上の写真は<ISO10000>です、まあ光が強めということもあり空のノイズは少なめですが、弱い光に照らされた家などもノイジーではありますがα7IVの「解像感を優先した」というのがなんとなく納得です^^。これなどは同じ<ISO10000>ですが上の一枚以上に精細感がありますよね。よく見れば遊具にもノイズはしっかり乗っているのですが、見た目の精細感・臨場感の方が勝っていませんか?...ですよね、これがα7IVとα7IIIとの高感度での画作りの違いみたいです。でも見ると1灯が複数の電球でできた街灯が光源となると出てくるサークルがこうして二重・三重になるようです。レンズが違えばまた撮りたくなります、上に書いたα7IVの対高感度処理の術が分かる画像ですよね。若干のノイジーな感はあるが解像感を重視(優先)したのがわかる一枚です。この「Super-Takumar 55mm F1.8」は色味は爽やか系というか薄味な感があるのですが、素直な写りで夜に使うと今どきのレンズと変わらない...かな(笑)。シャッター切った瞬間にバイト終わりなのかな...JKがカット・インしてしまいました^^;)。ファインダーで見てもスッキリとした画が感じられたので先日のスナップを今一度ということで、色温度を少し上げてやるとちょっと温かみを感じる一枚に...いい感じです^^。ららぽーと閉店後の9:30すぎくらいですが、このツリーのある広場には男子高校生がけっこういらっしゃいました、このCobbyの大人しさが珍しかったのか随分と話しかけられました...とても礼儀正しい皆さんでしたので、ホッコリしますね。どうでしょう...イルミネーションのエッジがしっかり出ますがおしなべてスッキリとした出方ではないでしょうかねえ。口径食も見られますが、端の方まで頑張っているような気が...少し距離があるのでなんとも判断しにくいですが^^;)。でもこちらの一枚は良いですよねえ、ツリー前の店舗の明かりのお陰でCobbyがとても自然で素敵です。ボケ玉は少し小さくなりますが、きれいに出てくれました。そして薄くですがサークルゴーストが出ているんです、やはり構図の中で上部に強めの光源があると出さずにはいられないのがこのレンズなんでしょうね(笑)。この一枚はオールドでのツリーと一緒のCobbyのものとしてはベストの部類に入りそうです。最後の一枚は撮り比べをしようと例のアングルを...ボケ玉得意な方ですが、やっぱり「鷹の目」にはかなわなかったみたいです^^;)。玉ボケはほぼ口径食ですが、よ~く見ると...見えますか、ぜひ大きくしてご覧ください...この一枚にもツリーを中心にサークルゴーストが幾重にも出ているんです、これはこの時期使わない手はないくらい素敵なギミックですよね。次回以降はもっと意識的に使ってみようと思います^^。さて意外なところでも出てくれたサークルゴーストですが、やっぱり楽しいレンズですね。こうして夜に使うと昼間の薄味な色味が嘘みたいです、そして本来の素直な写りがとても良い方向で働いた上でのゴーストですから...まったくまたもや特別感が上がってしまいました。まだまだクリスマス本番まで時間もありますから休みの日はレンズをとっかえひっかえして楽しみたいと思わせてくれました...「Super-Takumar 55mm F1.8」はホンに楽しいレンズです...^^。2023年12月 ららぽーとほかにて#α7IV#Super-Takumar 55mm F1.8
2023.12.03
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★ X-T1 + Super-Takumar 55mm F1.8の巻 ★爽やかな色合いとフィルムチックな描写でとても楽しいオールドレンズが今回使用する「Super-Takumar 55mm F1.8」ですね...そして適度な位置に光源がありさえすれば素敵なサークルゴーストを楽しめるのもこのレンズの醍醐味でもあるんですね。このレンズは確か随分と昔にキタムラでしっかり手にとって確認しながら...見るからにレンズ内にチリが目立っていたんですが写りには影響なさそうだったので...3千円程度で入手した記憶があります。やはりこうしたオールドの購入ではどんなに安いものでも手に取れる専門店は安心ですね。その後オークションで手に入れた「AUTO ROKKOR 55mm F2」の不具合[絞り羽油着で開閉不可]を直すために分解整備をした際にこのレンズもついでに内部を清掃しました...今とてもクリアな状態です。このレンズは比較的分解が簡単なので清掃はとても楽だったです、ご覧のように銘板がカニ穴を隠す構造になっているので強く締めた時の目立ったカニ穴が見えないので精神衛生上もとても良いです(笑)。そして今回はこんな形で登場です...やはりこの方がX-T1らしくて精悍さがありますね...つい先日まで付けていた「X-T2」用のクイックリリースプレート(+GRIP)は外しました。X-T1本来の軽さを発揮して取り回しがとても楽ちんになりました^^。さてこのX-T1に付けてこのレンズの爽やか系の色味が<Film Simulation>でどんな変身を遂げるのか、相性の良いものは何なのかとくと見ていきたいと思います。やはり初めて使うレンズの場合は主なシミュレーションを3つ[Provia/Velvia/Astia]選びワンショットで完結するBKT(ブラケティング)で撮るのが吉ですね...場合(好み)によっては単発で[Chrome/ProNeg Std]なども使います...ただし撮影が二日間以上にまたがるとBKT以外で撮った単発が何を使ったかおぼえていない時が困りものですね...オールドならではですが(笑)。それではまずは基本3種[Provia/Velvia/Astia]の変化をご覧いただきます...[Provia][Velvia][Astia/Soft]どうでしょう...見てわかるようにこんなに変化の少ないレンズは初めてです。Velviaでさえ[Saturation & Tonality]ともにHighestなところが「これで?!」と唸ります(笑)。でもこれが「Super-Takumar 55mm F1.8」なんです、まさにその素性がこのX-T1ではっきりするくらいで驚きますよね。「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」でいい味出していた[Astia/Soft]ですが、このレンズの場合ではどこか色が抜けてしまったような印象さえ与えそう^^;)。面白いですねえ、こうしてX-T1を使うのがオールドレンズだけという環境なればこその発見ですね...これでこそ<Film Simulation>を楽しめるというもんですよね。それではそんなX-T1で思いの外素性がはっきりした「Super-Takumar 55mm F1.8」の相性良さげなシミュレーション探しを始めましょうか...[コスモス:Provia]上のカットと同時の一枚ですが、このレンズの爽やかさを生かして[Provia]での一枚を少しコントラストなど手を入れてみました...さすが「中庸」のシミュレーション...いい感じにレンズの特性が生かされているかなと思います。[ハナミズキ:Velvia]普通に見ればこうして[Velvia]でちょうど良さげな色加減ではないでしょかねえ。ということはこれも[Velvia]の特徴である「こうあるべき色:期待色」という範疇には見事にマッチしているということでしょうか...とするとその度合がジャストで素晴らしいコンセプトなシミュレーションですよね...恐るべし<Film Simulation>and FUJIFILM(笑)。[タカノハススキ:Velvia]基本的にこのレンズは周辺減光も少なく開放からシャキッとした描写をしてくる方で、ボケにも変な荒れも少なくて「よく写るレンズ」なんですが、(フルサイズで)レンズをフルに使ってという条件でそこに「フィルムチック」であったり「爽やかな色合い」という特質が乗ってくるんですよね。なので今回この見事にハマった...気持ち良い写真という意味で...[Velvia]を詰めてみました。ご覧のようにススキの色そして模様から名前がついた葉の色も「普通に」気持ち良いのです...[Velvia]っぽくないのがとても面白いです(笑)。[Cobby:Velvia]比較するとわかるんですが、これだけ見たら[Velvia]とはわかりにくい一枚ですよねえ^^。Cobbyにも開放の柔らかさが出てますし、背景もどちらかというと素直にボケてくれます。[氷川神社:Velvia]まあ「赤」がとてもきれいに出てくれます。特徴がなくなってしまう寂しさはありますが、本来のよく写るところに「色」まできれいに出るようになりますのでオールドを意識せずに「気持ち良い写真」を狙えます...これでいいのかなという「?」はつきまといますが(笑)。[植え込みの紅葉はじめ:Velvia]「Velvia」以外ではこの色づき出した植え込みの葉がくすんでしまい、なんとも味気なくなります。この適度なメリハリがまさに「気持ち良い」です。[ブルーサルビア:Provia]かつてどこかで聞いたいことがありますが「紫」という色はやはり(デジタル)Cameraでは難しいのですかね、この一枚は唯一[Velvia]ではしつこいと感じて[Provia]をチョイスしました。「中庸」ででる”爽やかさ”が活きたと見るべきですかね。[バラ:Provia]上の一枚で「唯一」と書きましたが、この見事な真紅の薔薇でもやはり「Provia」です。[Velvia]でも良いのですが、バラの中心に素敵な花弁の作る美しさが一番ストレートに出たのがこの「Provia」だったんです。[Velvia]ではその中央の赤の彩度がとても新鮮だったせいか、まるでネオンのように明るく光ってくるんですねえ...けして悪くないのですが、このせっかくの花弁が作る形を台無しにしてしまう結果となり「不採用」となりました^^;)。[公園のにゃんこ:Velvia]これいかがですか...奥に見えるブルーサルビアの紫も葉の緑も[Velvia]の色味とは思えないですよね。ところがこの何とも言えない色合いに出たにゃんこの描写にはその[Velvia]の「Tonality(階調製) → Hard」を感じさせないなんとも(開放の)柔らかな美しささを醸してくれます...素敵な描写ですよね^^。[ピンクのバラ:Velvia]そして最後の一枚はその[Velvia]がこのレンズにプラスに作用してくれる色の「メリハリ」が素敵に活きたピンクのバラです...上のにゃんこ同様に[Velvia]が隠し味以上のいい仕事をしていますね。いかがでしたでしょうか...今回は[Velvia]がこの「Super-Takumar 55mm F1.8」をボケのきれいなところに加え素敵に色を拾ってくれるレンズに変身させてくれました。そして中庸の「Provia」で本来の色味に近い「爽やかさ」を求めても良しで、X-T1ではかなり遊べるレンスだということがわかりました。ただし「Astia/Soft」はどこか不自然さを感じさせるように働き採用が一枚もなかったのが残念ですが、逆に面白いポイントとして捉えられました...引き続きこのレンズでの[Astia/Soft]のスイートスポットも探ってみたいところですね。今回は<Film Simulation>で「Super-Takumar 55mm F1.8」の素性があぶり出されたような格好になりとても面白かったという話題でした...^^。2022年10月 山崎公園・江川周辺ほかにて#X-T1#Super-Takumar 55mm F1.8
2022.10.20
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☆ α7S + Super-Takumar 55mm F1.8の巻 ☆以前に市役所まわりのモミジバフウがかなり色づいてきた写真を載せましたが、そろそろ全体がとてもいい色になってきたので少し前に何枚か撮ってきました。今回使ったレンズはおなじみ「Super-Takumar 55mm F1.8」です。たまたまレンズの順番でこのレンズになっただけで特に紅葉だからということはありません^^;)。私のレンズはアトムレンズで「黄変」していますので普通はWBを「太陽光」から「オート」へ変えて撮りますが、今回は初めてのα7Sでの使用なので状況を見るために「太陽光」のまま使っています。またM42マウントだけはVoigtlanderの「VM-E Close Focus Adapter」を使えるように<M42→VM>のマウントアダプターを使って二重に噛ましています、でも今回は最短以上に寄ることはありませんでしたねえ^^;)。それではさっそくわが街の紅葉散歩撮の様子を見ていただきましょうか...[紅葉 #1](f/4, 1/1250, ISO100, -0.3EV)[紅葉 #2](f/4, 1/1000, ISO100)もうピークを迎えていると言っても良いくらいでしたね、ただ晴れているんですが雲が多くて日が陰ることもけっこうあり上の二枚くらいがなんとかきれいに晴れた状態で撮れたものです。素直な写りはこのレンズらしいと言えそうですが、随分と色乗りが良いと思います。[紅葉 #3](f/2.8, 1/1000, ISO100)こうして日が陰ったときのものはまばらな葉が寂しさを誘いますが、なんとも落ち着いた描写になります。[紅葉 #4](f/1.8, 1/640, ISO100)こういう平面がバックの特の「開放」なので周辺の描写が危なくなってますが、これがまたこのレンズの味ですね^^。でもこのボケがなんともいえない柔らかさで、このへんにα7Sの影を感じます(笑)。[紅葉 #5](f/2.8, 1/160, ISO100, +1.0EV)こうした少し絞ったときの遠景のボケにもどこか「厚みのある柔らかさ」みたいなものを感じます、とても良い描写だと思いますねえ...階調性でのメリットを見る思いです。[紅葉 #6](f/2.8, 1/500, ISO100, +1.7EV)開放ではないですが、太い&細い枝にフリンジが目に付きます...ちょっと曇ってきた時なんですがプラス補正が効いたそこそこ気持ち良い描写になりました。[紅葉 #7](f/2.8, 1/160, ISO100)つい開放で撮りたくなるアングルですが、グッと押さえてみました(笑)。するとなんともいえない空気感が出ましたねえ...開放・近接での背景のうるささが押さえられて、目が否応なしにどんぐりや落ち葉そしてツルについた葉たちの醸す臨場感・空気感へ誘われます^^。[落ち葉](f/1.8, 1/2000, ISO100. -0.3EV)今回「黄変レンズ」の影響を感じたのはこの一枚だけでした、ほかの画像の方は意外にも色味は正確に出てくれましたねえ...でも次回WBは「オート」でその様子を確認してみるつもりです。[アベリア](f/1.8, 1/1600, ISO100, +0.3EV)最後はこのレンズらしい気持ち良い玉ボケありの一枚ですね。中央の形良いボケがアベリアに隠されてしまったのですが、このレンズの玉ボケはご覧のように極端にレモン型を感じさせずエッジも強くなくてかつ玉ねぎにもならないスッキリとした出方をするので好感が持てますよね。このレンズを使っていてやはり「α7S」の柔らかさを感じることができました。素直な描写との相性もよく、特にボケに見られる厚みのある柔らかさみたいなところはまさに「めっけもん」です(笑)。と、そろそろ「α7III」の味が恋しくなってきたので次回は登板してもらうことにしましょうかね...今回はそんなSuper-Takumar 55mm F1.8のボケに新たな魅力を発見した話題でした...^^。2021年11月 「キラリ☆ふじみ」ほかにて#α7S#Super-Takumar_55mm_F1.8
2021.11.05
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最近の散歩撮で午後の(太陽)光がだいぶ低くなってきているのを感じます。そんなわけで今回はタイトルにあるようにα7IIIに「Super-Takmar 55mm F1.8」を付けて歩いてみました。このレンズは普通によく写ると言っているのですが、太陽の光だけは注意しておかないと凡庸どころか「?」の写真...面白くないという意味...になることがあるので注意ですかねえ(笑)。逆光でその個性を発揮するところは万人が認めるところだと思いますが、私はこのレンズのフレアはあまり好きではありません^^;)。オールドらしい要素なんですが、好き嫌いの範疇でそうなるのでしょうがないですね(笑)。それではそんなレンズをα7IIIに付けて午後の散歩、それも日が落ちる直前までの散歩撮を見ていくことにしましょうか...[氷川の森](f/1.8, 1/40, ISO100)まずは氷川の森(雲居の瀧)でのもの、木々の間から当たる日が一輪の曼珠沙華を照らした時のもの。写真から受ける印象ではこれだけ光が当たっていますから、開放でこのSS・1/40ってちょっと信じがたいですよね...でもこれが氷川の森なんです(笑)。ただしこうして開放で一輪が浮き上がってきますが、明るくボケた背景がいまひとつですね。このレンズ絞りを開け加減のときの背景ではちょっと気を使うところがあります...陽の当たらないエリアの描写は結構イケてるんですがねえ^^;)。(f/1.8. 1/1600, ISO100)このように自然光下ではとてもバランスの良い描写でボケの様子も一様に良い感じに出ます。まあオールド感がどうなのよと言われると...返す言葉がありませんが(笑)。[ヤブミョウガ](f/1.8, 1/200, ISO800)そしてこれは二重に噛ませたマウントアダプターの「Close Focus Adapter」を繰り出し両を最大、かつほぼ最短で撮った一枚です。背景がほぼ溶けてしまいます、光が弱いのでせっかくのいつもより大きくなった丸ボケも淡くなりインパクトがとても弱くなります...このアダプターの繰り出しもこのレンズの場合は気の使い所なのがこの森での注意ポイントですね。かえって自然光オンリーで絞り気味の方がスッキリとした画になりそうです。[Pariking](f/2, 1/3200, ISO100)そしてフレアーです、半逆光なんですが全体に霞がかかったようになります...こうした場合それを活かすほど魅力を感じません^^;)。現像時減らす処理をしても画像が締まってきませんね。このアングルは他のレンズでもたくさん撮ってますが、この一枚はボケはなかなかなんですがパッとしませんね^^;)。[Cobby](f/2.8, 1/320, ISO100)この絞りで背景もそれなり柔らかいボケだし、Cobbyの描写も日陰とはいえスッキリと描かれています。でも印象薄いです^^;)。[常夜灯](f/1.8, 1/500, ISO100)これなどはちょっと暗かったので少し明るめに撮りました、すると主役の常夜灯が文字通り影が薄いんです(笑)。この一枚でもわかるようにこのレンズ、画に重みみたいなものが出にくい感じですかね...とてもライトな感覚でスッキリした画を狙ったほうが気持ちよさそうです。なんだか前半はこのレンズの弱点ばかり出しているようですが、まさにそうなんです^^;)。α7IIでさんざん使ってきましたが普段あまりこういう撮り方をしないんですよねえ、「α7III」ではどうかなと思って撮ってきました...やはり使い勝手は一緒のようです^^。さてここからはこのレンズの独壇場です(笑)。そう低い太陽の時間ですから得意なサークル・ゴーストを狙います、被写体はこの季節らしくコスモスと曼珠沙華を入れてみました。[サークル・ゴースト:コスモス #1](f/2, 1/8000, ISO100)強いフレアもこうしたシーンではムード作りに一役買ってくれます^^。光が透けたコスモスも霞がかかったような柔らかさで「味」を感じます、あいかわらずα7IIIでのゴーストはとてもきれいに出ています。[サークル・ゴースト:コスモス #2](f/2, 1/8000, ISO100)こちらは太陽が下になるくらい少し仰ぎ気味に撮りました。そのせいでゴーストも空の青を背景にして「虹の」印象をきれいに出してくれてますね。[Cobby](f/1.8, 1/160, ISO100)そんな日が傾いてきたいつもの休憩場所でのCobbyです。時間を感じさせる色みで、背景の弱みがでないくらいの距離に収めていつもよりCobby に近づいての一枚です。[曼珠沙華](f/4, 1/125, ISO100)こちらは曼珠沙華をアダプター最大繰り出し・最短で撮った一枚。こういう明るい淡い円形ボケを伴う柔らかな背景もまた一興ではないでしょうか。[サークル・ゴースト:曼珠沙華](f/2, 1/400, ISO100)そして最後の一枚は太陽をなるべく隠しながらのサークル・ゴーストを狙いました。中央の曼珠沙華がとてもスッキリと浮かんでいます、これは土手に太陽が半分ほど沈んでいるせいでフレアが上部にしかかからなかったおかげですね...逆光でサークル・ゴーストを伴いながら主役をとてもスッキリと描写してくれたとても良い例だと思います。さていかがでしたでしょうか...このレンズ意外にイメージ的に「ライト」な方向を狙ったほうがいい結果を出してくれそうだというのも撮影時の一つのポイントになりそうですね。今回もサークル・ゴーストで期待通りの一枚をプレゼントしてくれたレンズの話題でした...^^。2021年9月 江川周辺にて#α7III#Super-Takmar_55mm_F1.8
2021.09.27
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今回の散歩撮は「Super-Takmar 55mm F1.8」です、前回持ち出した時も思いましたが、このレンズはホント普通によく写るので散歩撮にはもってこいのレンズかもしれませんね。開放でもいたずらに背景が暴れたりしないし、安心のF1.8というところでしょうか、比較的シャープに結んだピント面とボケのバランスも悪くないので開放オンリーでもあまり破綻なく遊べます^^。というわけで開放の画像がとても多いですが、このレンズらしい描写が見られると思います。例のサークル・ゴーストはタイミングが大切ですのでなかなかこれぞという一枚は撮れませんでしたが、思いの外素直な描写が多いですので見て頂きたいと思います。[ブルーサルビア](f/1.8, 1/500, ISO100)最初の一枚はブルーサルビア、公園につくとちょうど庭師さんが花に水を与えているところに出くわしました。その水を得てついこの間植えられたこのブルーサルビアたちがキラキラと輝いて生き生きとしていました...そんな雰囲気が伝わりますでしょうか^^。[ザクロ](f/2, 1/640, ISO100)こちらは開放から半段ほど絞ってます、小さなザクロの実がキリッとするためだけでなく後ろのボケた葉の形が崩れすぎないようにですね...明るい空と違和感なく描写されていると思います。[公園の光芒](f/8, 1/500, ISO100)公園の広場ではたくさんの老人たちのくつろぐ姿が見られましたが、そのちょうど真上にでた光芒です。[ショウブ](f/1.8, 1/500, ISO100)このところ2~3日毎に訪れている菖蒲田ですが、なんか整然としているなと思ったら萎れた花たちをきれいに摘んでかたしている係の方と遭遇しました...今年からみたいで、これは写真を撮る側からするととてもありがたいことですよねえ...こうしてきれいな一輪だけ残ったところでも「枯れ花」がないだけでこれだけスッキリした1枚になりますからねえ。このレンズ強い周辺減光もなく意外に素直なボケで、開放でもこうして背景が荒れることなく主役をスッキリと前に押し出してくれます。ただし良くも悪くも「なんとも味のある・・・」というところがありません...比較的素直な描写です。[アジサイ](f/1.8, 1/400, ISO100)こちらもそうですね、これと言ってボケに特別な特徴があるわけでなく、かといって強い二線ボケの傾向もなく...まあこのへんがこのレンズの使いやすいポイントなのかもしれません。[ご近所ニャンコ](f/1.8, 1/160, ISO100)道路の真ん中でゴロゴロと動き回るニャンコを撮ってみれば、開放でもシャープな目の描写に驚かされますよね。[アベリア](f/1.8, 1/640, ISO100)変な癖もないのでアベリアのような小さな花に開放でピントをもっていっても背景までの距離をそれほど意識しないでも安心して撮れます。ピント域を見てもけして甘くなっていないのが嬉しいですね。[カサブランカ](f/1.8, 1/800, ISO100)最後の一枚はご近所の毎年カサブランカをきれいに咲かせているお宅での写真です。とても大柄なのできれいな花を寄せるように撮ると55mmとは思えない大きさでの密集度で、「配置」が楽しいですね(笑)。いかがですか...私的にはこうして安定した写りをするレンズなので散歩撮にはとても安くて手頃だと思いますが、オールドレンズとしての魅力を考えてみると「きれいな玉ボケ」と「サークル・ゴースト」という大きな魅力がある反面、ROKKORのような絞りによる面白さみたいなところでちょっと押しが弱いんですよねえ^^;)。出番が少ないわけではないのですが、「なんか良い画が撮れそう...」というレンズを持ち出すときの誘惑が弱いんです。良いレンズだとは思うのですが...^^;)。2021年6月 江川周辺にて#α7RII#Super-Takmar_55mm_F1.8
2021.06.27
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オールドレンズに興味を持ち始めた時、最初は初代α7で手持ちのNikkorレンズを楽しんでいました。ずっと「Nikon一筋」に来てましたからね、そこで最初のマウント違いのレンズを手にしたのがこのレンズでした。少し話は逸れますが...オールドレンズの母艦としてのカメラは初代α7~α7II~α7IIIとカメラは代替わりをして、一旦α7IIを買い増しして戻り現在はα7RIIになっています。相変わらず色んな所のコメントなどで「オールドレンズにはα7RIIはオーバースペック」というフレーズを目にしますが、歴代α7シリーズを使いここにきてしばらくこのα7RIIを使ってきた身としてはきっぱりと否定させていただきます(笑)。大きくプリントできるだけが『高画素機』ではないですよね、高画素云々を抜きにしてフラットな目で出てきた画像を見ればブログで使うような小さな画像でもその違いはわかります...その『どう違うか』という部分が使い手の好みで分かれるなら分かりますが、高画素だから高解像なレンズでなければ意味がないというような判断は無用だと思えてきましたからね^^。詳細な違いについては過去の各レンズの描写の味わいの違いなどを参照していただくとして、ここでは触れませんが...。さてそこで今回カメラをα7IIIにして改めてオールドレンズを味わってみようと思ったのは前回までのあのROKKORの「絶妙なボケ」を示したα7IIの呪縛から解き放たれたいという思いからです(笑)。まあ前回取り上げたようにその呪縛の根源が「光の違い」だということに落ち着きましたが、私にとってのα7IIの「色の優位性」というのは一貫して変わってないのですよねえ。α7RIIの方はその意味ではα7IIIのように明るく出がちな色味と違い、α7IIと同世代(画像処理エンジンも)ということからか同様な傾向で「II」よりニュートラルな感触と捉えています。まあそこがまた痛し痒しなんです、色の好みで言えばなんといっても「α7II」ですからねえ^^;)。ただし使ってきてα7RIIの描写にはかなり満足しています。ということで、一連のカメラの変遷を過去の画像から追っかけてみるとα7IIIでのオールドレンズもイケてる画像が結構見つかるので「II」から「III」へ変えた時の純粋に感動した「抜けの良さ」や「シャープ」な印象をいま一度噛み締めてみようということなんですね。そこで登場してもらったのがこのレンズなんです...α7IIIになっての描写の違いにも驚かされた一本ですからね...特にこのレンズ特有ののサークル・ゴーストでも感じたことですからねえ。ちょっと大袈裟になってしまいましたが、初期の感動をいま一度的な軽い気持ちで持ち出しました^^。見ていきましょうか...[近所のにゃんこ](f/1.8, 1/1000, ISO100)Cobbyとの散歩に出てすぐ道のど真ん中にぽつんと座っていたにゃんこです。さすがにCobbyが近づくと警戒して逃げようとしたんですが、声をかけて呼んでみたらこうして微妙な態勢で止まりました。近かったのでそっと寄ってシャッターを切った1枚です。1mくらいしか離れてなかったので、α7IIIのあの小さめなシャッター音でも驚いて逃げてしまいました(笑)。やはりこのレンズは普通によく写ります^^。にゃんこの目・耳・ひげそして前足の短い毛が逆だっている様子までしっかり捉えています。[柿の木](f/1.8, 1/1600, ISO100)ひと通りテストフィールドも撮ってみました。この日の緑が総じてあっさりめに出ているのはWBを「太陽光」にしていたせいだと思います...なんたって黄変レンズですからね^^;)。四隅も「Tessar 2.8/50」のように流れる様子もなく、ボケも素直なレンズなので危なげない開放の画像だと思います...でもやはり開放は柔らかい傾向ですよね。[Windmill](f/1.8, 1/1600, ISO100)強いボケでもなく、臨場感を強く感じさせる開放でもなく、まあ普通です(笑)。[集合住宅](f/5.6, 1/800, ISO100)絞ればこうしてきれいに写ります。一番手前の赤い車などのボディの艷やかな描写は見事ですね。こうして開放から絞っての画像を見てもクセのないレンズなんですが、一度逆光に立つと個性を発揮するタイプのようです(笑)。[アジサイ](f/1.8, 1/1600, ISO100)ボケも特別大きいわけでもないし、比較的素直な方ですからRAW撮りして後からの調整も楽な方ですよね。アンダー目に仕上げればこうして緑も普通に濃い目になってくれますし、ボケの空間もうるさくならないです。[ポンプ制御盤](f/1.8, 1/125, ISO100)こうして若干逆光に立って撮ってみれば、とても柔らかなタッチで描写してくれます。[Cobby](f/2.8, 1/640, ISO100)うま~く背景がボケる距離での絞りです。被写界深度に入ったCobbyはとてもキリッとした写りで短い毛の質感から首輪についた留め具の描写まで素敵な臨場感を醸していると思います。今回はあまりギミックがありません、このレンズの逆光での醍醐味を活かす光がこの日はあまり望めませんでした...またの機会に期待です^^;)。まあこれからの季節だと梅雨の雨は困りますが、段々と光も強くなってきますのでなにかと出番も多くなるでしょうからね^^。Super-Takmar 55mm F1.8...そこそこシャープなところもあり、また柔らかくもでき、玉ボケも美しい方だし、開放で楽しく遊べるレンズではありますよね。2021年5月 江川周辺にて#α7III#Super-Takmar_55mm_F1.8
2021.05.26
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さて我が愛しのα7IIを卒業しカメラがα7RIIに変わって1ヶ月が経ちました。ほぼ毎日のようにこのα7RIIを使っていてオールドレンズとカメラとの「相性」みたいなものを意識することがけっこうありました。まだ私の持っているオールドレンズのすべてを使ったわけではないのですが、大好きなROKKORレンズのなかでもピカイチの「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」よりつい先日使ってイメージを覆すような描写を見せてくれた「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の方がこのα7RIIでよりイメージを膨らませるような描写が得られそうな感じがしたり...なんか不思議なんですよねえ^^;)。今回使ったレンズ「Super-Takmar 55mm F1.8」もそんな感じを与えてくれる1本なんですねえ。もともとこのレンズは安い割にとても良く写るレンズとは思っていたんですが、その『よく写る』という部分がより鮮明になってきたというかグレードが上がったという感じなんですねえ。そんな描写をここ3日間ほどの散歩撮での画像の中からいくつか見ていただきたいと思います。[紅梅](f/2.8, 1/1250, ISO100)寒い日が続き依然として開花が進まない紅梅ですが、こうしてきれいに咲いている個体を見つけるのが大変になってきました^^;)。どうでしょうか、とてもボケにうるさいところがなく自然でこのレンズらしさがとても良く出ています。フォーカスされた花周りの枝もこのレンズの「しっかり写る」というイメージ以上のものを感じます。(この1枚だけは「VM-E Close Focus Adapter」のヘリコイド最大繰り出しで撮ってます)[氷川神社の狛犬(左)](f/2.8, 1/250, ISO100)こちらは先日「APO-LANTHAR 50mm F2」で渋い描写を見た狛犬なんですが、光の状態がいまひとつだったのが残念ですが、それでもこのレンズも随分と頑張っていますね^^。背景(遠景)のボケはちょっと荒いところもありますが、狛犬の母子のしっかりとした素材感など眼を見張るものがあります。[ミツマタ](f/2, 1/800, ISO100)そして玉ボケですが半段絞ってますのでよく見ると変形しているもののこのレンズの玉ボケはとてもきれいな部類に入ります...出方がとてもキレイなんですよねえ。そしてミツマタのツボミがとても臨場感豊かに描かれています...正直この一枚は驚きでした^^。普通に撮っても以上のようにこのレンズのグレードが上がったかのような描写を見ることができました。そこでこのレンズの特徴でもある「サークル・ゴースト」で遊んでみようということでいろいろと被写体を探して実践です...[Cobby](f/1.8, 1/5000, ISO100)まずはCobbyでの1枚、かなり近くで彼を撮ったのでほぼ黒くなってしまいました。でも逆に雰囲気のある1枚で面白いかな^^;)。こういう仕上がりが予想できればフォーカスを彼のボディからはみ出た体毛に持っていけば良かったかなと思いますね...残念。[公園の少女像](f/2, 1/8000, ISO100)こちらは構図的に面白かった1枚。少女像、太陽、サークル・ゴーストがとてもいいバランスで収まりました。そのバランスを活かすように、サークル内の少女像の明瞭度を上げ。Color-Gradingでハイライト・中間色の調整で太陽光とサークルを女性っぽい色味にしてみました。[マルバルコウソウ](f/2, 1/8000, ISO100)一変してこちらはちょっとSFっぽい1枚です^^。この日は風がとても強く例のランプシェードのようなマルバルコウソウの枝がばらばらになり、あちこち散らばってしまいました...でもそれがかえってどこかの惑星の見たことない生物(植物)を連想させるようなイメージに仕上がりましたかね^^;)。白い殻の部分の描写が精細感がありいい雰囲気に出ました、α7RIIならではかもしれません...。[ニラ](f/2, 1/8000, ISO100)そして最後はもう種も全て落ちてしまったニラです。やはりこうしたサークルを撮るときは前のマルバルコウソウではないですが、光が透ける被写体はもってこいですね。太陽の角度がまだ少し高くてこのサークル出すのに這いつくばるような格好でとても苦労しましたが、なんとも明るいイメージに仕上がって、こんな「サークル」の使い方もありかなと一つ引き出しを増やしました(笑)。いかがでしたでしょうか...このレンズも「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」同様にますます持ち出し頻度が上がりそうです^^。α7RII...ピントだけはかなり気を使いますが、こうしてオールドレンズのグレードを少なからず上げてくれるのを見ると(それほど高画素を意識しないで使ってますが)オールドレンズの旗艦としてのカメラを変えて良かったのかなとひと安心しています。こんどは「RICOH XR RIKENON 50mm F2」かな...^^。2021年1月 氷川神社ほかにて(α7RII + Super-Takmar 55mm F1.8)
2021.01.21
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『渋い』って最近の若い方はどういう風に聞こえるんですかねえ...”It's so Cool !”みたいに汲み取ってくれるんでしょうか(笑)。なぜかというと今回少し前の夏場以来久しぶりに「Super-Takmar 55mm F1.8」を、持ち出してα7IIではなくα7IIIに付けて散歩撮に出てみたんです。いや~、なんともワタシ的に<渋い>画がたくさん撮れたんですよねえ...ちょっと驚いているんですよ^^。上の写真はα7IIですが、今回はα7IIIに写真と同様のK&F Conceptの「M42→LeicaM」とVoigtlanderの「VM-E Close Focus Adapter」の2段重ねで臨んでいます...なにせいざという時に寄れますからね。[ゆず](f/4, 1/1000, ISO100)とても気持ち良い描写です、ゆず表面の深い皺もきちんと描いてくれてますね。このレンズはとてもきちんとしているところが多くて感心します^^;)。この写真で言えばゆず一つ一つの端正な描写やとても素直なボケなどですかね。今回α7IIIのホワイトバランスは『太陽光』で撮ったんですが、ご存知のようにこのレンズは「アトムレンズ」なんですよねえ...いつもはオートWBでいくんですが忘れて初期設定のままでした。でもこの写真以下のものも特別に色温度や色かぶり補正をあまりしていませんので微妙に出来栄えに影響している可能性があります。このゆずの一枚もけして今どきのレンズでの描写に負けてませんが、良く見ると...というか一見した時の印象がちょっとノスタルジックな感じを与えそうなところにその影響が出ているのかなと思います^^。[ニラ](f/1.8, 1/320, ISO100)こちらはちょっと色温度を触ってます、ちょっと記事を遡って「APO-LANTHAR 50mm F2」の同様のアングルの写真を見ると差が分かりますが、このレンズの背景も汚く暴れたりしないです。まあ葉や枝の状態いかんではうるさくなるのは一部のレンズを除いて大概のレンズの常ですよね。[ハクモクレン](f/2.8, 1/125, ISO100)これなんかはα7IIIで撮った「らしい」描写です、ツボミや枝の「抜け感」が良いですよね。α7IIではこうはいかないです...でもまた違った良さ「Coolな色味」などがありますからね。とても自然な背景のボケでツボミや枝の浮き上がり方が素晴らしいですよね...こういうきちんとした写り方をするんです(笑)。[少女と犬像](f/2, 1/3200, ISO100)これがまた最高です...Cobbyが上野の西郷さんの犬(ツン)同様に銅像になりきっていますよね(笑)。最近は私のこうした悪ノリに付き合ってきたせいか、彼の高所恐怖症が克服されてきたみたいですね。空と銅像の同じ青系統の色彩のなかでCobbyの色だけカラーで抽出したみたいな印象です^^。もうこの絞りですから少女の上半身は若干ボケているんですが、Cobbyの記念碑的な一枚になりました(笑)。[秋の空](f/5.6, 1/800, ISO100)レンズの一番美味しい絞りでの描写でしょうかね、何の不安もない写りになってます。秋の空がとても気持ち良いです。[マユミ](f/2, 1/250, ISO100)面白いところに穴が空いていた葉を見つけて遊んでみました^^。なんかハート型のルーペで覗いたみたいに穴の中だけにピントが合っているような写真です(笑)。こんな遊びができるのもVoigtlanderのヘリコイド付きアダプターがあればこそですね...繰り出し量最大にしてほぼ最短で撮ってます。ですから背景のボケ方が普段と比べるとF1.4クラスのレンズのようにとろける様なところが見て取れますね。[玉ボケ](f/1.8, 1/1250, ISO100)そしてこれもヘリコイド最大繰り出しで撮ってます。このレンズ玉ボケもすごくきれいなところも一つの大きな特徴ですね(Super-Takmar 35mmも同様です)。大きさも普段(ヘリコイドアダプターなし)よりかなり大きくなってます。[ミツマタ](f/1.8, 1/1000, ISO100)こちらもヘリコイド使って寄ってます、ミツマタの花はまだとても小さいですが、こうして見ると咲き出すのも時間の問題かなと思えてきます...それくらい大きく写ってますね(笑)。[サザンカ](f/1.8, 1/1000, ISO100)これもまた渋い描写です、光が少しあたってますが裏になる位置で日陰になってます。花も葉も日陰の雰囲気をしっかりと醸しているだけでなくボケがとても柔らかく良いボケ方をしてますよね...見直してしまいます...というか背景選びが大事ってことですよね^^;)。[Cobby](f/2.8, 1/2000, ISO100)今回一番の驚く描写がこれです、Cobbyも背景もなんて素敵な描写なんでしょうか...これぞ「渋い!」と口から出てしまいます。全体から醸すちょっとメタリックな感触も素敵だし、Cobbyの存在感が半端ないですね...「Cobbyくん、男だねえ」という一枚(笑)。[侘びモミジ](f/1.8, 1/800, ISO100)これなぞは最後にふさわしい描写の一枚ですね。フォーカスされたもみじの葉も渋いですが、ピント域の草の描写がリアルでそれこそ渋い臨場感を醸しています。久しぶりにα7IIIでこのレンズを使ってみました。α7IIIでの虹のサークル・ゴーストはとてもきれいに出るのでその印象が強かったんですが、こうした渋い描写をしてくれるとは思いもよらなかったです。まさに「cheep and rich...viva old lens」ですね。美味しいところをどんどん引き出してやろうという、(安い)オールドレンズの深みにズブズブと嵌っていきます...^^。2020年12月 文化の杜公園ほかにて(α7III + Super-Takmar 55mm F1.8)
2020.12.17
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ここ三日ほど朝早くCobbyの散歩に出ていますが、まだ太陽の色がオレンジ色のうちに散歩撮をしていましたのでこんなに低い太陽ならば...例のサークル・ゴーストですよね、ということでSuper-Takmar 55mm F1.8の出番です(笑)。朝...窓の外が薄っすらオレンジ色になりだした頃、遊びに来ている娘と孫が寝ているリビングの防湿庫からα7IIとSuper-Takmar 55mm F1.8を取り出した。いつかも書きましたが、もう防湿庫の中が整理つかない状態になってきました。カメラが棚板にコツンとぶつかるくらいは今までに何度もあるんですが、レンズ同士がカチャカチャぶつかる音はあまり聞きたくないですよね^^;)。今使っている120リッターとは言いませんが80リッタークラスの防湿庫がもう1台欲しいところですね...そういえば一人10万円のコロナ補助金はどうなったのかなあ、ハガキ出したまでは聞いているのですがそのあと入金があったとは一言も聞いていないのです。言うと私が「...買ってもいい?」とか言い出すと思っているんでしょうね、ここは自分でなんとかしないといけないかな(笑)。さてSuper-Takmar 55mm F1.8です...。[エノコログサ](f/1.8, 1/3200, ISO100)サークル・ゴーストを出す場合はこうした被写体が良いですね、Cobbyもそうなんですがボディの周りが反射や透けて輝くものがあるととても引き立ちます...強い逆光ゆえどうしてもサークル内部・周辺ってコントラストが低下気味になりますからね。[文化の杜公園](f/8, 1/60, ISO100)朝天気が良いとこの場所でまずは緑の出具合と『光と影』のコントラストの状態など、最近レンズのテスト的なポイントになってきました(笑)。他のオールドと比べるとなんとも平凡な写りです。奥の体育館の壁の細かいタイル地もやっとわかる程度だし、周辺の木々の描写も今一つでXR RIKENON 50mm F2などとは比べ物になりません^^;)。こういう光だと中央の丸い低木の緑がとても特徴的に出るんですが、これを見るとやっとPentax的な緑が出ているかなというところです。このレンズ中央の描写はとても良いと思いますが、周辺に行くに従って時としてひどく荒れるような気がします...無風なのに周辺だけ風でブレているような感じです。[サルスベリ:with Circle Ghost](f/1.8, 1/5000, ISO100)太陽をうまく葉の隙間に置くだけでサークル・ゴーストが出現します^^。この置くポイントが大事かもしれません、この時はなんとかサルスベリの花の綺麗に透けた部分が生きていますので成功の部類だと思います。[サルスベリ#1](f/2.8, 1/2500, ISO100)光源を外せばご覧のようにスッキリとまとめてくれます、まだ逆光の位置でしたが花の色も素直に出してくれますね。[サルスベリ#2](f/3.5, 1/1600, ISO100)これMC ROKKOR 50mm F1.4でとても特徴的な柔らかい描写を見たアングルですが、このレンズの弱点を見た画像なんですね。中央の描写はスッキリしているのですが、サルスベリの上部へ行くに従って「ボケ」だか「荒れ」だか分かりづらい描写が見て取れるんです...あまり等倍では見たくないです(笑)。ゆえにもう一歩下がって撮った上部の花まで被写界深度内に入った1枚を載せています^^;)。そのために背景がいまひとつボケの足りない感じで凡庸になってしまいましたね...残念。[サルスベリ#3](f/4, 1/800, ISO100)前面に出たこのひとまとまりの花たちをピント内に収めるための絞り値でした、うまくその奥の花から浮き出てくれましたね。こちらは暴れず素直に出てくれたボケのおかげで、f/4くらいになると変な暴れも顔を出さなくなりますすね^^。[アベリア#1](f/2.8, 1/1600, ISO100)[アベリア#2](f/4, 1/1000, ISO100)今とてもきれいなアベリアですが、#1の方は色温度・色かぶりをともに調整して白がきれいに出るようにしています。前日のナノクリマクロの画像は朝日のオレンジ色がかぶってきてもアベリアの白がとても美しく描写されていたのですが、Super-Takmar 55mm F1.8では単に「オレンジ色をかぶせました」的な出方で面白くないんですよねえ...ですから調整後は葉の緑もPentaxのと言って良いのか特徴的な色になってます。一方#2の方はカメラはいつもどおり「晴天」のWBなんですが、日陰でもないのに逆に青みが少し強くなっており色かぶりをプラス補正しています。結果的にどちらも『白』がきれいに出ています、どちらも主役はスッキリときれいな描写ですが、背景に目をやるとオールド的な違いが分かりますよね。前者(#1)は同程度の焦点距離の優等生的な現代レンズ・ナノクリマクロのそれと比べると繊細さに大きな差があり、後者(#2)ではナノクリマクロですから当たり前とはなりますがf/5.6でもしっかり角のない玉ボケを出してくれますが、このレンズではf/4できっちり6角形を出してきます。良い悪いではないので「オールドの証」的に捉えれば面白くもあり...なんです(笑)。要は『どう使うか』という表現者のセンスを問われるということだと思います。巷ではこのレンズゴースト以外の描写の特徴で『低コントラストな』というものを目にします、ですが私の通常使う現像ワークフローでの仕上げでは他のレンズと比べても、そしてRAW画像そのものを見ても特にコントラストが低いという印象はないのですがねえ...強いていえばRAW画像を見た時に感じる『レトロ感』でしょうかねえ^^。というわけで、晴天の早朝なら1回は持ち出したくなる「Super-Takmar 55mm F1.8」での画像をそしてあいかわらずきれいなサークル・ゴーストを見ていただきました。2020年8月 文化の杜公園ほかにて(α7II + Super-Takmar 55mm F1.8)
2020.08.17
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昨日から降った雨が上がったものの予報では午後から夕方にかけて雷雨の注意報も...こんな天気の時はシルキーな描写を狙って「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」でいくか、それとも自然光で柔らかく「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」でいくかと思ったんですが...今回はこれ「Pentax Super-Takumar 55mm F1.8(後期型:アトムレンズ)」にしました。もともとゴミ多数で3千円ちょっとで手に入れたレンズですが、ROKKORの整備のついでに鏡胴内部とレンズをクリーンアップして随分と目に見えていたゴミがなくなりました^^。ただヘリコイドはちょっと軽すぎますかね...まあムラの多い「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」よりは全然使いやすいですが。過去の記事でおわかりのように開放での「サークル・ゴースト」が楽しめるレンズなんですが、写りもけっこうスッキリしていて色乗りも良い方だと思いますし、撮っていてピントの山も掴みやすいと思います...安くて写りが良いオールドレンズの代表選手といったところでしょうか(笑)。ただしとても私的な好みで言えばちょっと面白みに欠けるかもです、とてもまっとうな写りなんです...いくらF1.8始まりとはいえ開放でも周辺減光はほとんどみられませんし、ボケも暴れるわけでなしグルグルくるわけでもなし...いわばフルサイズでもAPS-CでもMFTでも画角の違いだけで(ボケ方は違えど)同じように写ってしまうといえば良いのか。私の日常的な散歩撮でこのレンズを使う場合の面白みとは「開放・逆光でのシャッターチャンスを狙う」というポイントに絞られてくるでしょうかねえ...でもまあ写りが良いに越したことはないのですが...オールドですからねえ(笑)。天気が悪い時にけっこうな比率で持ち出すのも直射光・自然光の写りにほぼ隔たりがなく素直なところというのが理由ですね。そんな長い前置きからようやく久々のこのレンズでの散歩撮からの画像をご覧いただきます...今回は開放で撮ったものがとても多いですよ^^。[クレマチス](f/1.8, 1/250, ISO100)開放1発目はクレマチスです、シベも滲んでないですよね。描写もキリッとしていて何の不安もありません...困ったものです^^;)[カツラの葉](f/1.8, 1/80, ISO100)なので文化の杜公園に寄った際にこの間から撮っていたカツラのハート型の葉を薄曇りとはいえ逆光で狙いました^^。先日来のROKKORやRIKENONよりきれいな丸ボケが見られますね、コントラストが高めなため全体のバランス的にハート型の葉がきれいに写ります...「緑の世界」もいいもんですね^^。[Cobby](f/1.8, 1/250, ISO200)いかがですか、周辺減光はどこ?つい前日の「RICOH XR RIKENON 50mm F2」の柔らかなボケとも違い、かといってクセもなく...強いて言うなら「絞らなくて良いんじゃない」でしょうか(笑)。[バラ](f/1.8, 1/500, ISO200)ですから開放でこんな写真がたくさん撮れるんです...ほぼ最短撮影距離での撮影ですが色もそうですが、花びらの描写が「美しい!」ほんに素敵です。[シラン](f/1.8, 1/400, ISO200)近接ではそこそこ被写界深度も薄いですから小さい花など一輪だけ狙うことも可能ですね、薄曇りで光が弱いせいもあり明度を少し落とすだけで背景も強い色味とともに深く沈んでくれて明るいシランがスッと浮き上がります。[印を結ぶ人](f/1.8, 1/15, ISO200)これはふと訪れたシャッターチャンス^^。いつものように氷川神社で参拝していこうかと寄ったところ先客がいて後ろで待っていたら、手で印を結び武道でいえば型を披露し始めました...なにか意味があるのでしょうね。じっと見ていたらいい位置に照明が輝いて・・・私の手にはSuper-Takmar 55mm F1.8が、撮るしか無いですよね(笑)。いい形に出てくれました「サークル・ゴースト」が...ある種「神様による邂逅」でしょうか^^。[氷川神社のニャンコ](f/2.8, 1/15, ISO200)最後はこちらの(氷川)神社のニャンコです、お食事の時間で3匹のレギュラー陣が集まってました。その2匹がなんと灯籠の高いところにいたので撮らせてもらいました。2匹の距離がありましたので1匹は前ボケくんになってもらい素敵な横顔を一枚いただきましたが、オールドらしくない締まった画になりますよねえ...ボケ方も前も後ろも優等生ではありませんか?どうですか...普通に撮れば普通の単焦点として立派に楽しめるレンズ、オールドレンズというにははばかられるような描写を披露してくれます。でも楽しいショットはやはり開放・逆光ですね(笑)。今回のようにシャッターチャンスはいつ来るかわからないですから、ある程度の頻度で持ち出さないといけないレンズではあるんです。開放でこれだけ楽しめるレンズ、そして普通に使って何の問題もない安くて良く写るレンズ...あなたも1本いかがですか^^。2020年5月 氷川神社ほかにて(α7II + Super-Takmar 55mm F1.8)
2020.05.07
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きょうで有給消化の長期休暇が残すところあと5日となった。10日もあるといろんな事ができると思っていたが、なかなか思うようにはならないものだ。まあ孫とのディズニーランドや航空公園での黒白フィルム撮影から始まり、四女の結婚相手のご家族との初会合もあり、その間めったにできない小さな庭に植わった木の剪定や屋外にある熱交換器の清掃など数えてみれば予定とは違っていても案外数をこなしてきたかなと思えるから不思議(笑)。ただ休暇が始まってからあまり天気の良い日がないことが残念である。前回時間が遅く暗くてあまり参考になる写真が撮れなかった「MD ROKKOR 50mm F1.4」のリベンジもきょうが再びどんよりの天気で叶わず、ちょっとカメラ・写真については捗っていない。そんな天気なのできょうはα7IIに付いたMD ROKKOR 50mmを外し、どんな天気でも楽しめるオールドレンズ「Super-Takmar 55mm F1.8」を付けてみました。<Pentax M42 Super-Takmar 55mm F1.8>光学系構成 : 5群6枚焦点距離 : 55mm最短撮影距離 : 0.45m絞り羽根枚数 : 6枚F値 : f/1.8~f/16フィルター径 : 49mmマウント : M42重量 : 205gなんといってもこのレンズの出番はけっこう多いです。オールドレンズと言えばまずこれと言われるくらいのレンズなんですが、私のブログでは初代α7から「サークル・ゴースト」の話題で登場することが多いんですね。しかしこのレンズとても扱いやすい...MFレンズではあるが、癖がなくよく写るということでとても使いやすくそれなりにリッチな画が出てくるんですよねえ。MF派の私としてはplanar T*1.4/50 ZFに続き迷ったら持ち出すレンズとなっています。少し前に「HELIAR 40mm F2.8」を買い戻した話はしましたが、そのための「VM-E Close Focus Adaptor」もあるのでお蔵入りになっていた「M42-L/Mアダプター」を持ち出せば...多少ですが撮影最短距離を短くすることもできるようになりますね...50mm標準レンズクラスはあまり短くならなくて、ほんと「多少」です ^^;)。さてこのレンズで何撮りましょう...こんな夜には雪かもというような天気の悪い日はテーマを決めると写欲も湧いてきますよね。そこでテーマは「冬...」で遊びましょう(笑)。寒々しい絵面の中にも気持ち良さを盛り込むことができるか、ファインダーのなかでその冬らしい色を発見できるか...などなどテーマを決めると自分の感性が試されるがごとくポイントがいくつも出てきますから面白いですね。こうして大上段に構えて自らハードルを設定することでトレーニングになるんですね、いたずらにシャッター回数を稼いでいればいいというものではありません(笑)。さてさて前置きが長すぎますね^^、いってみましょう...<# 1>(f/4, 1/250, ISO100, +1.3EV)<#2>(f/4, 1/100, ISO400)<#3>(f/2.8, 1/320, ISO400)<#4>(f/2.8, 1/50, ISO400)<#5>(f/2.8, 1/640, ISO400)<#6>(f/2, 1/200, ISO400, -1EV)<#7>(f/1.8, 1/400, ISO400, -1EV)<#8>(f/4, 1/640, ISO400, -0.7EV)何年くらい前になるでしょうか...標準レンズだけを半年間使い続けたトレーニングを始めてからずっと守り続けてきたのが「1年に1万ショット以上」...50代に始めたデジイチですが、御歳65にして現在ずっとそれを守り続けています...目標は『75歳までに自分のスタイルを持つこと』...男の人生80年以上と言われてますが・・・時間はありますよね?(笑)。2020年1月 文化の杜公園ほかにて(α7II + Super-Takmar 55mm F1.8)
2020.01.28
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今回の話はPentax M42 Super-Takmar 55mm F1.8というレンズの話です。オールドレンズに興味を持たれた方なら皆さん知っているレンズではないでしょうか、前回取り上げたNikkor-O・C Auto 35mm F2よりもさらに古い時期(1962年)から生産されかなりの回数マイナーチェンジを経ているレンズです。私のものは型番や絞り・ピントリングの回転方向そして赤外線撮影の指標文字位置などからすると1965年の型みたいでもう54年前のもののようです。マウントアダプター使用ということではNikon用もありD700にもK&F Conceptのものを使っていますが、以前にも書きました内部反射の問題でせっかくの良い画が台無しになるケースもあり現在はアクリル・ガッシュによる「艶消し塗装待ち」という状況です^^。(※追記:この霞は内部反射のせいではないことが分かりました)(f/2.8, 1/640, ISO200)この写真にはよけいなフレアのような霞がでてませんが、強い光の下では中央に靄(モヤ)のような白っぽい霞がかかります。ほかの写真を見ても開放から繊細な画を出してくれるし、背景もボケもいい感じなので早く改良したいところなんですよねえ。ただ今のところこのレンズに関してはα7IIIでとても活躍してくれているのでそのうちにという感じですね。楽天で商品を探す参考までに...このマウントアダプターはNikon機で無限遠が出るように補正レンズが組み込まれています、そのため若干ですが画角が狭くなります。でも写りはほんといいですよ(笑)。さてそれでは以前予告したようにミラーレスでこのレンズを使用した場合の高速シャッター時の問題を含め私の作例を示しながらオールドレンズといえばまず勧められる<Super-Takmar>の魅力を紹介してみましょう。D700のところでも書きましたが開放から積極的に使えるシャープさはまず魅力ですね、そしてあまり癖のないボケ・・・癖を楽しむオールドレンズとしては良いか悪いかは別として、開放時でさえあまり暴れることのない素直なボケは逆光時の点光源(丸ボケ・六角ボケ)の使い方にも工夫がしやすいです。(f/1.8, 1/640, ISO100)色の出方も渋いです、味のある写りを感じさせてくれますね。(f/4, 1/200, ISO100)色ということではこのレンズちょっと注意が必要でした、私のレンズはいわゆる後期型で「アトムレンズ」なんですね。レンズの写真を見ていただくと前玉が少し黄色いのがお分かりかと思います、その色がどうしても画に影響してきます。なので普通に使うにはオートホワイトバランスをOnにした方が出来上がりが上の写真のように素直な色が出てくれます(RAWで調整すればと思いますが、けっこう記憶色に戻すのが手間です)・・・ただしこのアトムレンズの色を含めレンズの味を出そうという場合は無視したほうが、ノスタルジックな写真が楽しめます。つまりは1本で二度美味しいということですね(笑)。<丸ボケ・6角ボケの楽しみ>(f/1.8, 1/1600, ISO100, -1.7EV)(f/2.8, 1/400, ISO100, -1.0EV)撮影日は違うのですが同時刻(午後三時ころ)に同じようなアングルで狙った2枚ですが、どうですか。開放のきれいな丸ボケも良いのですが「普通」ですよね、ところが1段半絞っただけで6枚絞りによるきれいな六角形ボケが出てきます・・・まるで昼間の草木によるイルミネーションのようです。こんな事ができるのもこのレンズの素直なボケのおかげだと思いますね。さてここからがこのレンズのもう一つの楽しみである「虹のサークル・ゴースト」の話です。そして特にミラーレスを使っている方でこのゴーストを出す時に注意しておくとより楽しめるという話題です。まずこのレンズで撮ったサークル・ゴーストの写真をご覧ください。(f/1.8, 1/8000, ISO100)このゴーストは絞り開放近辺で現れます、もちろん上の写真のように逆光で更に太陽(強い光源)が入るか入らないくらいの位置でないと出てきません・・・逆に言うとその位置にありさえすれば簡単に出せます(笑)。上の写真はα7II時代に撮ったものですが、開放で太陽が画面に入っているためかなりピント合わせに苦労します、その上出来上がりはゴーストはもちろんですがフレアも盛大に出るしコントラストも若干低めですね。この話題最後の方に最新のα7IIIで撮ったものが出てきますので比べてみてください、(裏面照射)センサーの違いか鮮明感がけっこう違います。さて核心に入ります、逆光にて開放(f/1.8付近)で撮るため必然的にシャッタースピードがかなり上がります、ここで問題なのが「電子先幕シャッター」のOn・Offです。基本α7IIIでは初期設定で「入」になってます、それによりレリーズタイムラグを短くすることができるというものですね。しかし注意点もあります...※ 大口径レンズを装着して高速シャッタースピードで撮影する場合、「入」で撮影すると被写体や、撮影環境によってボケ像が欠けることがあります。(取説より)というものですね。実際私の撮った写真でそうした例を見ていただきます...(f/1.8, 1/8000, ISO100, -1.0EV)この写真ではまさに太陽そのものが(右側が)欠けてます。そしてどの玉ボケも半分ほど欠けており若干明るさムラまで見られます。ボケ欠けってあまり気が付かなかったのですが、さすがにここまではっきりしているものや加えて太陽まで欠けているのを見つけ、本腰入れてこの対応を調べました。ではどの程度のシャッタースピードで「入」・「切」を選択しなければならないかということですが、ちょうどそれに答えるような画像がありました。(左の画像 シャッタースピード1/6400:右の画像 1/5000)どうやらシャッタースピード1/5000くらいまでだったら「入」ままでOKのようです。でもこうしたシチュエーションは想定できるわけですから撮影前に「切」にしておいたほうが無難ではないでしょうか。この対処法に加えてα7IIIの場合は「サイレントシャッター」という選択肢もありますね。先にも書きましたがレリーズタイムラグを短くするためにある機能「電子先幕シャッター」ですから、切れば当然ながらタイムラグは微妙ですが長くなります。であればサイレントシャッターはベストな選択ではないでしょうか。こちらも比較写真があります...(3つの画像ともに:f/1.8, 1/8000, ISO100, -0.3EV)左から電子先幕シャッターOn、Off、そしてサイレントシャッター使用時です。拡大した部分を見ていただけるとわかるように①はボケに欠けが出てますね、そして②③には欠けが見られません。以上のことからα7IIIを使っている私としてはレリーズタイムラグも一番少ない「サイレントシャッター」がベストの選択かなということで、私はα7IIIのファンクションキーの一つにサイレントシャッター「入・切」の機能を割り当てております。どうでしょうか、Pentax M42 Super-Takmar 55mm F1.8 を楽しむことでまた一つカメラの理解が進みましたね^^。素敵なサークル・ゴーストを楽しんでみてください。なおかつこれまでにお話した「マウントアダプターによるフレア・ゴーストの問題」にもありましたように、このレンズのアダプターでも当てはまります。どうせゴースト・フレアが盛大に出るんだしとお思いでしょうが、余計なじゃまものはいらないわけで、純粋にこのレンズによるフレア・ゴーストを味として楽しみたいわけですよね・・・そのためにこのレンズ用の<M42→SonyE>マウントアダプター(NEEWER製でなんと950円)もつや消し処理がされてなかったので、アクリル・ガッシュ(ジェット・ブラック)にて対処しました。そのおかげかα7IIIのおかげか随分とコントラストも上がりサークル・ゴーストの虹が一段と鮮やかになりました。(f/1.8, 1/8000, ISO100)ご覧のように画像が非常にスッキリしてきました。そして前半で書きましたように開放でも背景やボケの暴れが少なく玉ボケの工夫もしやすいので虹のサークル・ゴーストときれいな玉ボケを使ってこんな画作りもできました。<Title:光の雫>(f/1.8, 1/8000, ISO100, -0.7EV)私のこのレンズは3,400円で手に入れました、こんなに楽しいレンズがこの値段です。安くて遊べるレンズ・・・最高ですね^^。イメージを膨らませて素敵な写真を皆さんもたくさん撮ってください...おすすめします。2019年2月 文化の杜公園ほかにて(α7III & D700 + Super-Takmar 55mm F1.8)
2019.02.09
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