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いやあ今年2023年ですが、早くも2か月が経過しました。という事は既に1年の6分の1が終わってしまいました。人生は本当にあまりにも短いですね。 さて今月は「低PBR祭り」があり、万年不人気だった休火山系超低PBR銘柄の中に火を噴くところが目立ちました。私も 9401TBSHD、9404日テレHD、8281ゼビオHD、2790ナフコ、9324安田倉庫 あたりのポートフォリオ上位銘柄で恩恵を受けたのですが、それでもトータルで見ると大したことはありませんでした。 その理由なのですが、自分はもうだいぶ前から バリューファクター よりも クオリティファクター を重視した銘柄選びをしており、PBRで言うと0.7~1.2くらいのところが最上位陣に多くて、それらが「人気の蚊帳の外」で株価がほとんど上がらなかったので、それが強く影響したと思います。「自分はコテコテのバリュー投資家のつもりだったけど、実はもうそうでもなかったのかな。」とかなり意外に感じました。(汗) 次に今月の成績ですが、対2022年末比で+2.1%となりました。相変わらず対TOPIX(+5.4%)で大きく劣後しています。非常に苦しい状況です。ただ、トータルで考えると現時点ではポートフォリオに大きな変更を加える必要はないと感じており、上位銘柄を多角度から見ながらマーケットをじーっと観察しています。。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Feb 28, 2023
さて今日は2021~23PF概況シリーズです。191位 3151 バイタルケーエスケー・ホールディングス (東P、3月優待) ◎ PF191位は、東北地盤のバイタルネットと関西地盤のケーエスケーが09年に統合して誕生し、医療用医薬品卸5位のバイタルケーエスケー・ホールディングスです。 現在の株価は905円、時価総額554億円、PBR0.46、自己資本比率は30.1%、今期予想PER9.57、配当利回り4.3%(39円)、総合利回り4.6%(39+3=42円)で、優待は1000株保有で3000円相当の自社または自社関連商品です。 私はしばらく前にここに参戦しました。指標的に割安ですし、配当利回り・総合利回り共に十分に出ていますし、とても良い銘柄と思っています。
Feb 27, 2023
さて今日は当ブログ1番人気の 2022~23主力株概況シリーズ です。 47位 3277 サンセイランディック (東S、6月優待) ◎~◎◎ ポートフォリオ時価総額47位の上位銘柄は、権利関係が複雑な不動産(底地)を買い取り、関係調整したうえで再販しているスペシャリスト集団のサンセイランディックです。 現在の株価は812円、時価総額69億円、PBR0.60、自己資本比率は38.1%、今期予想PER7.88、配当利回り3.6%(29円)、総合利回り3.9%(29+2.5=31.5円)で、優待は200株保有で500円相当のクオカードなどです。 私は2年連続で、サンセイランディックのマスコットキャラクターである「底地くん」のぬいぐるみを選択しました。 リュックの中にはパンの缶詰入り。 これが驚くほど可愛いんですよ。去年の子と合わせてちょっと見てください。 あまりにもキュートなので、お家の色々なところに飾ってみました。 特に、お尻が最高。サンセイランディックの「いろいろな意味でのビジネスの厳しさ」を端的に示していて、実に味わい深いですね。 底地くんは旅をした後、最終的には「本棚の守護神」となり、今では毎日私の戦いを「箱根駅伝の出場選手を後ろの車から励ます監督」みたいに、じっと後ろから見つめてくれています。いやあ、それにしていても底地くんは「全体的な輪郭が社長さんにクリソツ」ですね。。。 さてサンセイランディックはユニークな業態と、でこぼこはありながらも着実に成長していることの2点に大きな魅力があります。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 更に今期は下記の通り仕入高が206億円と激増しており、棚卸高は過去最高となっていることも非常にポジティブです。何故ならサンセイランディックはこの特殊な業界のスペシャリストであり「利益になる水準でしか仕入れない」からです。 そしてこれはつまり「様々な権利関係を調整して実際の販売にいたるまでの期間である今後の2年間くらい」は業績の「力強い高原」が続くということを示唆しているからです。(上記データは2022年12月期決算短信補足資料より引用) 個人的には、「2018年の相続税の基礎控除額の大幅引き下げ=大増税」が大きく効き始めてきていて、相続で土地を手放す方が増えているのかな?と推察しています。 そのため自分としてはここは依然としてポートフォリオ上位で戦うに十二分に足る、エクセレントな銘柄であると考えています。 2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 26, 2023
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。 第136位は、スノーボール(アリス・シュローダー著、日本経済新聞社、2009年) です。 この本は、「世界一の投資家」として知られるウォーレン・バフェットの「本人公認」の自伝です。バフェット本人が筆者を決定し、300時間以上ものインタビューに応じてすべてを語り、また家族・友人など250人以上の関係者への取材を認め、5年の月日をかけて書き上げられた大作です。 上下巻で合わせて1400ページもある超大ボリュームで、正直に言って自分は読み切るのがかなり大変でした。その理由は、投資家としての観点から見た場合に「枝葉で興味がない」部分が多く、また微妙に著者であるアリス・シュローダーの思想や感情が文章に入り込んでいて、それが非常に読みにくかったからです。ただ、「バフェットの伝記」という視点からすれば王道で普遍的な内容とは思います。 この本は何しろとんでもない分厚さなので、とても数回の書評で語り尽くすことは出来ません。なので次回からは凄く印象に残った所だけをピックアップして紹介していく予定ですが、今日はこの本の最高に良い所を1点だけ。 それはバフェット本人や師匠のベンジャミン・グレアムなど、「歴史に残るスーパーバリュー投資家たち」の写真がふんだんに乗っているところです。自分にとっての憧れ&尊敬の対象であるレジェンドたちの実際の姿をたっぷり見ることが出来たのはドーパミンがドパドパに放出される最高の体験でした。 今日はその中でも一番印象に残った写真を1枚だけ。 踊るウォルター・シュロスです。 シュロスは、ベンジャミン・グレアム の下で共に働いていた「バフェットの兄弟子」です。バフェットがバリュー投資からクオリティ投資に軸足を移していく中で、生涯グレアム直伝の 「ネット・ネット株」 を追い求めたコテコテのディープバリュー投資家でした。そしてその 生涯成績 も素晴らしいものでした。 また健康で長生きしたことでも知られており、90歳近くまでテニスを楽しみ、上の写真の90歳の誕生日にも実際に踊りまくっています。私の憧れの存在ですね。 ちなみにシュロスについては、以前にインタビュー記事の書評もアップしていますので、未読の方はぜひこの機会にご覧下さい。↓ ウォルター・シュロス さてそれでは次回からはいよいよ本文に分け入って参りましょう。(続く)
Feb 25, 2023
さて今日は2022~23主力株概況シリーズです。46位 7389 あいちフィナンシャルグループ(東P、3月優待) ◎~◎◎ PF46位は、愛知県内で貸出残高2位の愛知銀行と3位の中京銀行が2022年10月に経営統合して誕生したあいちフィナンシャルグループです。 現在の株価は2440円、時価総額1198億円、PBR0.38、自己資本比率は4.7%、今期予想PER1.40、配当利回り2.1%(50円)、総合利回り2.5%(50+10=60円)で、優待は300株保有で3000円相当、1000株保有で5000円相当のカタログギフトなど(※24年以降は300株以上を1年以上継続保有した株主のみに贈呈に変更)です。 私は元々8527愛知銀行も、 8530中京銀行も、 両方ともに保有していたので、そのままスライドしてあいちフィナンシャルグループのホルダーとなりました。力強くてかつ理に適った経営統合と思いますし、今後の更なる成長と共に激戦が続く愛知県下銀行大バトルの制覇を期待しています。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 24, 2023
さて今日も2021~23PF概況シリーズをアップしておきます。190位 8881 日神グループホールディングス (東P、3月優待) ◎~◎◎ PF190位は、東京、神奈川、埼玉中心にマンション展開し、管理、建設等の関連事業を強化している日神不動産です。 不動産事業、建設事業、不動産管理事業の3つからバランスよく利益を上げているのがいいですね。 現在の株価は458円、時価総額215億円、PBR0.34、自己資本比率は53.9%、今期予想PER8.20、配当利回り4.8%(22円)、総合利回り5.5%(22+3=25円、100株優待のメルカリ平均価格は全部で300円)で、優待は100株保有で新築マンション分譲価格1%割引優待券1枚+「平川カントリークラブ」平日プレー代割引券(2000円割引)2枚、500株保有でプレミアム優待クラブポイント3000Pなどです。 日神GHDは指標的な割安感が濃厚で実に良いと思います。このセクターには本当に良い銘柄が多いですね。
Feb 23, 2023
さて今日は 2021~23ポートフォリオ概況シリーズ です。 189位 8424 芙蓉総合リース (東P、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額189位は、みずほ(旧富士銀)系リース会社の芙蓉総合リースです。 現在の株価は9080円、時価総額2750億円、PBR0.75、自己資本比率12.1%、今期予想PER7.60、配当利回り3.5%(316円)、総合利回り3.8%(316+30=346円)で、優待は100株保有で3000円相当のカタログギフトもしくは図書カードなどです。 芙蓉総合リースは指標的にも割安でかつ業績も好調ですし、更に過去18期連続で増配中でもあります。 (上記データはかぶたんプレミアムより引用) 私はこれからも優待を楽しみにのんびりとホールドして応援していく予定ですが、それにしてもリース会社には8425みずほリース、8439東京センチュリー、8566リコーリース、8591オリックス、8596九州リースサービス、8793NECキャピタルソリューションなど魅力的な優待バリュー株が本当に多いと思いますね。
Feb 22, 2023
さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社) の最終回第13弾です。 ここでようやく下巻に入ります。。。 今日は、第17章 デブのトニー、ソクラテスと相対す から。 カモとそうでないヤツの違い トニーにとって、世の中を分けるのは「正しい」か「正しくない」かではない。「カモ」か「カモじゃない」かだ。 教科書の”知識”にはある次元が抜けている。。。自分の行動のペイオフ(対価)に着目するという発想が、文化史の中からすっぽりと抜け落ちてしまっている。恐ろしいくらいに。いちばん大事なのは、ペイオフ(事象によって生じる利得や損失)であって、事象そのものではない。 私が言いたいのは、正しいか正しくないか(一言でいえば「信念」)は、人間の意思決定においては小さな二次的役割しか果たさないということだ。大事なのは、正しいか正しくないかよりも、そのペイオフなのだ。そして、大抵は非対称性が存在する。一方の影響のほうがもう一方の影響よりもずっと巨大だ。つまり、正の非対称性(反脆さ)と負の非対称性(脆さ)が存在する。 このタレブの話を読んでいて思ったのですが、退場に追い込まれる投資家には、この「自らの正しさ」に拘る方が非常に多い印象があります。自説の正しさを証明するために、負けの込んだポジションに入れ込み、ナンピンを繰り返し、最後に金銭的・精神的限界が来てバンザイしてしまうというパターンです。 もちろん結果として彼が本当に正しかったという事も多くあるでしょう。でも市場と言うのは時として「驚くほどに長期間」愚かであり続けることもあるので、自らの正しさを証明する前に命が尽きてしまうこともあり得るわけです。 その意味で、タレブの言うとおり投資家にとって「正しさ」というのはあくまでも補助的な判断材料として使わなくてはならないな、と改めて再認識しました。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。「反脆さ」という概念の発明を筆頭に、我々投資家にとって異次元に役立つ考え方・発想に溢れた傑作であり、正に「必読本」と言ってよいと思います。未読の方は是非。(終わり)
Feb 21, 2023
さて今日は2021~23PF概況シリーズです。188位 買取王国 (東S、2月優待) ◎◎~◎◎◎ PF188位は、ホビー主体の路面店『買取王国』を東海地盤に展開しているリユース店の買取王国です。 どうです。この外観の「迷いのないボロさ」。「日本国民総貧困化」の時代にぴったりと合っていて、清々しくて実にいいですね。(笑) 現在の株価は1885円、時価総額34億円、PBR1.48、自己資本比率は59.7%、今期予想PER12.90、配当利回り0.9%(16円)、総合利回り1.4%(16+10=26円)で、優待は100株保有で1000P及び自社買取30%アップ券などです。 買取王国は成長力がありますし、店内にも手作り感が溢れていて素敵ですし、 とても良い銘柄と思います。いつの日か、主力の一角で勝負する日が来るかもしれないですね。
Feb 20, 2023
☆この記事はシリーズ連載 「サリーちゃんのポートフォリオ」 の最終回第6弾です。未読の方は、第1弾 第2弾 第3弾 第4弾 第5弾 と順番にご覧下さい。☆サ 「えー、どうしよう。もしかして安心・安全コースとデンジャラスコースを混ぜても大丈夫な感じですか?」み 「ポートフォリオのリスクを限定し、同時にリターンも追求するという観点から、それはとても良いアイデアと思います。投資の世界では私たちはどれだけ貪欲になってもいいんですよ。背伸びをするから背が伸びる世界なのです。」み「 Greed is good(強欲は良いことだ) 」という格言もあるくらいですからね。」サ 「じゃあまず1つ目は安心コースの、9401TBS を買います。」サ 「2つ目はちょっと怖いけどデンジャラスコースの 8119三栄コーポレーション を買おうと思います。」 サ 「余ったお金は今回は取って置いて、次に追加入金したときに一緒に使います。」み 「これで合計8銘柄になりましたね。魅力的なポートフォリオに育ってきていると思いますし、ぜひこれからも株式投資の世界を長く楽しんで欲しいと思います。」、、、という事で、サリーちゃんのポートフォリオは80万円クラスにまで成長したのでした。(上記データはSBI証券より引用) 果たして彼女は今後どのような投資家人生を歩まれるのでしょうか? みきまるの優待バリュー株日誌特別編 サリーちゃんのポートフォリオ 終わり
Feb 19, 2023
さて今日はPF上位銘柄を紹介する2022~23主力株概況シリーズです。 45位 7963 興研 (東S、6月優待) ◎ PF時価総額45位の上位銘柄は、防塵・防毒マスク2大メーカーの一つで防衛省向けを独占供給する興研です。 現在の株価は1658円、時価総額85億円、PBR0.69、自己資本比率57.5%、今期予想PER15.80、配当利回り1.5%(25円)、総合利回り2.0%(25+8=33円)で、優待は 1000株保有で自社製品(マスク)優先購入割引券(30%・100%割引、ただし1年以上継続して保有した株主のみ) などです。 さて興研は、戦争・自然災害・大きな伝染病等の想定外の出来事が起こった時に、全体株価が暴落しても逆に興研の株価は急騰するという VIX指数(恐怖指数) 的な値動きをする銘柄です。 ナシーム・ニコラス・タレブ の言う、「反脆さ(はんもろさ)」 を持っているのが大きな魅力 です。 実際過去の値動きを見ても、新型コロナウイルスの世界的な流行が初めて確認された2020年1月に株価が大暴騰したのは記憶に新しいですし、それ以外でも東日本大震災後や北朝鮮情勢がきな臭くなった時などにも大きく上昇しています。そのため、 ポートフォリオの一部に「興研的な銘柄」が入っていることはリスク管理上極めて重要 なことであると考えています。(上記データはSBI証券より引用) また現在の日本では「防衛力の大強化」が主要な国策となっており、防塵・防毒マスク2大メーカーの一つで防衛省向けを独占供給している興研には、「国防関連銘柄」としての側面があることも魅力の1つです。 更に興研は業績予想数字が常に控えめな所もまた「反脆くて」良いと個人的には感じています。下記の通り業績数字は例年じわじわと上方修正されていくことが多いです。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) このように多彩な「反脆さ」を持つ興研を、これからもポートフォリオ上位の一角として楽しくホールドしながら応援していく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、既に知らずして死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にねちこくしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 18, 2023
さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社) のクライマックス第12弾です。 今日は、第15章 敗者が綴る歴史 から。 逆七面鳥問題 未知のもの、目に見えないものには、よいニュースが潜んでいる場合もあれば、悪いニュースが潜んでいる場合もある。 繰り返しになるが、「ないことの証拠」と「証拠がないこと」は違う。当たり前の事だが、次のような意味合いを持つ。反脆い状況では、よいニュースが過去のデータにあまり存在しない。一方、脆い状況では、悪いニュースが過去のデータにあまり存在しない。 ノートを持ってメキシコを訪れ、手当たり次第に人々に話を聞き、全人口の平均的な資産を調べるとしよう。標本の中にカルロス・スリム(2010~2012年まで3年連続で世界長者番付の1位を獲得したメキシコの富豪)が含まれていなければ、情報はないに等しい。 私の推定では、1億人近いメキシコ人の下位7000万~9000万人の資産をすべて合計しても、スリムには敵わないはずだ。そのため、5000万人を標本にしても、その中に”希少な事象”が含まれていなければ、その標本には何の意味もなく、合計資産を過小評価してしまうかもしれない。 試行錯誤の効果を示した図6と図7のグラフを思い出してほしい。いじくり回し(ティンカリング)を行っている間は、小さな損失をたくさんこうむるが、たまにビッグな当たりに出会う。このような方法論は、外側から見ると質の悪い性質がある。短所ではなく長所が見えないということだ。 試行錯誤のような反脆いシステム(正の非対称性、正のブラック・スワンが潜んでいるシステム)では、実績の標本を取ると、長期的な平均が過小評価される傾向がある。短所ではなく長所が隠れてしまうのだ。 図6 オプション風の試行錯誤の仕組み(「早めに失敗する」モデル)。「凸ないじくり回し」ともいう。失敗の代償は低く、損失には最大値があるが、潜在的なペイオフは巨大(無限)。正のブラック・スワンの重要な性質とは、宝くじとは違って、利益に上限はないが(または上限が未知だが)、失敗による損失には上限があり、既知であるということだ。 このタレブの「凸ないじくり回し(ティンカリング)」と言う表現は非常にいいな、と思いました。そして同時に、自分が投資家として日々行っている作業も正にこれだなと感じました。 具体的に言うと、私は毎日約750銘柄からなる「優待株いけす」をしっかりと見張り、光り輝く魚がいないか血眼で探しています。高いポテンシャルがあると思えば、実力に応じてポートフォリオ上位に引き上げます。ただその魚が本当に出世魚だったという事は実際には少なく、大多数は小さな損失を出して失意のままに元々住んでいたいけすに戻ります。 しかしながら、たまに大ヒットが出て、そういう子が他の銘柄の損失を埋めてくれます。昨年2022年でいうと 1605INPEX や 2726パルグループHD が正にそうでした。だからこそ私は地獄の日本市場で21年間も生き抜くことが出来たのです。 この本を読んで、「よし、これからはもっと意識的にタレブの言う凸なティンカリングを繰り返していこう。」と思いを新たにしました。(続く)
Feb 17, 2023
さて今日は2022~23主力株概況シリーズです。44位 8282 ケーズホールディングス (東P、3・9月優待) ◎~◎◎ PF44位の上位銘柄は、北関東地盤の家電量販店のケーズホールディングスです。 現在の株価は1174円、時価総額2642億円、PBR0.78、自己資本比率は60.8%と良好、今期予想PER8.80、配当利回り3.8%(44円)、総合利回り5.5%(44+20=64円、優待券のメルカリ平均価格は額面の95~100%、なのでここでは100%で換算。)で、優待は100株保有で年2回1000円相当の優待券などです。 さてケーズHDはしばらく前に2021~22PF概況の144位で登場したばかりだったのですが、その後も株価の下落が続きました。私は「家電量販店業界は慢性的に競争が激しくて消耗戦が続いているせいでどこも株価的な評価が低いけど、今のケーズはそれにしてもちょっと安いな。」と感じて少し買い増ししました。 そして今回、ポートフォリオ上位に初めて登場してくることとなりました。今後の業績推移をしっかりと見ながらホールドしていく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 16, 2023
さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社) の第11弾です。 今日も、第11章 ロックスターと10パーセント浮気するーバーバル戦略 から。 セネカの「バーベル」 そこで登場するのが、バーベル型の解決策だ。不確実性に対する解決策は、たいていバーベルの形をしている。 バーベルとはどういう意味か? バーベルは、ウェイト・リフターが使う両脇に重りのついた棒だ。極端なものが両端にあり、中央にはなにもないという組み合わせを表している。本書でいうバーベルは、必ずしも対称ではない。 バーベル戦略は、その構造のおかげで、ダウンサイド・リスクを抑えるのにも役立つ。つまり、破滅のリスクをゼロにできるのだ。 低俗な金融の例で考えてみよう。金融の分野は、説明するのがいちばん簡単だが、一番誤解されてもいるからだ。たとえば、資産の90パーセントを平凡な現金や価値尺度財と呼ばれるもので持ち(インフレの影響はないものとする)、残りの10パーセントをこれ以上ないくらいハイ・リスクな証券で持っているとしよう。すると、資産の10パーセント以上を失うことはないが、膨大なプラスの可能性を秘めている。 この「バーベル戦略」こそが、本書でタレブが提唱する「不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」そのものとなります。タレブの天才性が如実に表れた革新的なアイデアですね。続きを見ていきましょう。 反脆さとは、冒険心とノイローゼを組み合わせたものだ。ダウンサイドを切り捨て、極端な損害から身を守ると同時に、アップサイド(正のブラック・スワン)が自然とやって来るのを待つ。 閑職に就きながら執筆するというのは、とても安心なモデルだ。経済的な自立の次に、いやそれ以上に望ましい状態だ。たとえば、フランスの偉大な詩人、ポール・クローデルとサン=ジョン・ペルスや、小説家のスタンダールは、外交官だった。イギリスの作家の多くは公務員だった。カフカは保険会社に勤めていた。とりわけ、スピノザはレンズ磨きで生計を立てていたので、彼の哲学は学会の腐敗に影響されることがなかった。 そういえば、ツイッターランドでも会社で窓際族(?)をしながら、一日中ツイートしまくっている株クラの方が良くいます。彼らは正にタレブの言うバーベル戦略を地で行っているんだな、とふと思いました。ある意味では、時代の最先端を走っているという事ですね。(笑)
Feb 15, 2023
さて今日は通常の2021~23PF概況シリーズです。 187位 6249 ゲームカード・ジョイコホールディングス (東S、3月優待) ○ PF時価総額187位は遊戯用プリペイドカードシステム大手のゲームカード・ジョイコHDです。ここはいつの間にか株価が急騰していて本当は最新の順位だともっと上なのですが、ずいぶん前に下書きをしたままアップするのを忘れていたのに今気づいたので、今日ここで出しておきます。(汗) ここはかつて大昔には準主力の一角で戦ったこともあるのですが、その後利益水準が下がってきたので、今は母なる「優待株いけす」に戻りました。 現在の株価は3190円、時価総額455億円、PBR1.03、自己資本比率は86.0%と鉄壁、今期予想PER12.60、配当利回り1.1%(35円)、総合利回り1.7%(35+20=55円)で、優待は100株で2000円相当、500株保有で3000円相当のオリジナルカタログギフトなどです。(長期株主への優遇制度もあり) それでは私の過去の選択品を1つだけ御覧頂きましょう。 ゲームカード・ジョイコHDは、2022年11月から導入されたスマート遊技機(スマパチ・スマスロ)に対応したスマートユニットへの引き合いが順調に増加し、一気に業績が好転しています。ま、私としては、現行の優待制度が続く限りは引き続きホールド継続の予定です。
Feb 14, 2023
さて今日は通常の2021~23PF概況シリーズです。186位 1384 ホクリヨウ (東S、3月優待) 〇 PF186位は、採卵養鶏場大手で北海道でシェア5割のホクリヨウです。 現在の株価は928円、時価総額79億円、PBR0.72、自己資本比率は64.3%、今期予想PER7.60、配当利回り2.2%(20円)、総合利回り2.7%(20+5=25円)で、優待は100株保有で100円分の卵ギフト券5枚、1000株保有で同20枚です。 いやあ凄いボリュームです。大富豪になった気分ですね。♬ ホクリョウは鶏卵市況の高騰によって業績を一気に改善してきています。これからも現行の優待制度が続く限りはホールド継続の予定です。
Feb 13, 2023
☆この記事はシリーズ連載 「サリーちゃんのポートフォリオ」 の第5弾です。未読の方は、第1弾 第2弾 第3弾 第4弾 と順番にご覧下さい。☆ み 「それではデンジャラスコースの説明に移りましょう。まず1番目が、家具、調理用品、小型家電等の専門商社で、ブランド品の小売りも手掛けている 8119三栄コーポレーション です。」み 「三栄コーポは業績不振に苦しんでおり、今期で3期連続の大赤字で株価もこの5年で3分の1くらいまで転げ落ちています。ただ構造改革を必死に進めており、私の見立てでは来期には黒字転換が期待できると思います。」み 「株式投資の世界では「変化」が一番の儲けの種であり、赤字から黒字へのダイナミックな業績改善は高く評価されることがあります。また三栄コーポレーションは既にPBRが0.3倍台前半まで売り込まれており、仮に来期以降も赤字が続くとしても下がってもせいぜいここからは20~30%くらいと思います。」み 「その一方で業績が回復すれば、株価2倍くらいは十分に期待できると思います。当然高いリスクのある銘柄ですが、それを上回るリターンが狙えるのではないか?と個人的には考えています。」み 「また別の視点で言うと、3期連続大赤字で業績ズタボロの今の三栄コーポを買えるのは、我々の様な奇妙奇天烈な視点を持った優待族しかいないという面もあります。他の市場参加者と全く異なる考え方でポートフォリオを組むことは、市場で生き残るためにとても大切なことです。」サ 「優待は何ですか?」み 「最近はかなり曇ってしまっていますが、三栄コーポには元々ブランドインキュベーターとしての高い能力があります。ドイツ製のコンフォートサンダルのビルケンシュトック、ベルギー製のカジュアルバッグのキプリングなどの力のあるブランドを多数手がけており、それらの製品をカタログから選びます。非常に魅力的なラインナップですよ。」サ 「それは惹かれますね。」み「2番目は、スキンケアなどの高級化粧品を自社製造、直営店販売している 4926シーボン です。業績不振でこの数年大赤字を連発しており株価も上場来安値水準に落ち込んでいますが、財務状態は鉄壁で十分に困難に耐えるだけの力があります。また100株で8000円相当の自社商品セットが頂けるのですが、これは大変女性に人気があります。」 ここで横でずっと話を聞いていた姫が乱入「うん、シーボンの優待、超いいよー。」サ 「それもちょっと欲しいですね。」み「はい、「優待を楽しみながら業績の回復を待つ。」という視点からはなかなかいいアイデアなのではないか?と思います。株式投資ではみんなと同じことをしていては基本的には儲からないですからね。」み 「3番目は 3863日本製紙 です。原燃料価格の高騰で大赤字に転落していますが、0.2倍台と言う超低PBRでまた業界大手でもあり、業績回復の際には大きな株価上昇が期待できると思います。ただしここはあまり財務状態が良くないので本当にリスクは高いです。優待の自社製品のティッシュペーパーは高級品であり、鼻を嚙んでもヒリヒリしません。」サ 「ここもとても良さそうですね。惹かれます。。。」み 「、、、一応ですね、デンジャラスコースはこの3つから2つを選んで貰うというものになります。予算35万円だと全部は買えないですからね。」サ 「あーどうしよう、悩むなあ。。。」(続く)
Feb 12, 2023
さて今日は2022~23主力株概況シリーズです。43位 7606 ユナイテッドアローズ (東P、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額43位の上位銘柄は、紳士、婦人向けカジュアル衣料、雑貨のセレクトショップを全国展開しているユナイテッドアローズです。2020年のコロナショックでの株価暴落時に「優待株いけす」から抜擢されてポートフォリオ34位で上位に初登場、そして今2022シーズンもその地位を維持して3年連続でのお出ましとなりました。 ちなみにここは2018年には141位で登場しており、その時の株価は3980円だったのでそれを考えると今は凄く安くなりました。コロナ前の時代には「超優良企業で、日本の勝ち組」と評価されていたわけですが、本当に市場の未来は分からないものですね。 現在の株価は1697円、時価総額513億円、PBR1.44、自己資本比率は53.3%、今期予想PER11.70、配当利回り1.9%(32円)、総合利回り3.1%(32+20=52円、優待券のヤフオク平均価格は1枚1000円。)で、優待は100株保有で優待割引券(15%割引)2枚などです。 さてユナイテッドアローズはコロナダメージからの回復が遅れていますが、お店には依然としてアパレル業界トップレベルの力があると思います。 具体例を出しましょう。例えばJR名古屋駅直結のドル箱商業施設である「JR高島屋ゲートタワーモール」を見てみます。 2階のメインの入り口の目の前に、ここのファーストラインブランドである「ユナイテッドアローズ」が大きな面積で、デカい顔をして「高島屋ゲートタワーモールの番長」として君臨しています。 また4階には、セカンドラインである「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」がこれまた良い立地にデンとお店を構えています。 更に6階には、サードラインとなる「ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング」まで、これまたいいところに登場しています。 つまり、 日本を代表するようなドル箱商業施設というのは、ここユナイテッドアローズの絶大な力なくしては成立しない ということです。 私はユナイテッドアローズの総合戦闘力は大して落ちていない・全然死んでいないと判断しており、これで3シーズン連続でポートフォリオ上位継続となりました。 今期も既存店月次推移は依然としてイマイチですが、 プロパー(定価)販売の徹底 によって何とか利益は確保し、先日業績上方修正を出してもいます。今後の業績推移をしっかりと見ながら引き続き応援していく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Feb 11, 2023
さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社) の第10弾です。 今日は、第11章 ロックスターと10パーセント浮気するーバーバル戦略 から。 バーベル戦略(または二峰性戦略)は、反脆さを実現し、三つ組の表(リンク)を右側へと進む方法のひとつだ。。。作家は、書き仕事のいっさいない閑職を本業にしたほうが成功しやすい。 壊れた小包の不可逆性について 反脆さを実現する最初のステップは、アップサイドを増やすよりも、まずはダウンサイドを減らすことだ。つまり、負のブラック・スワンに対するエクスポージャーを抑え、自然な反脆さを機能させるわけだ。 脆さを緩和するのは、選択肢ではなく必須条件だ。 ギャンブラーに吹っ飛ぶ(全財産を失う)リスクがあるなら、戦略の”潜在的なリターン”なんてまるで無意味だ。 つまり、システムが脆ければ、改善や”効率化”の努力が崩壊のリスクによってみんな無意味になってしまうということだ。 このタレブの話を読んで想起したのは、2020年くらいから大量に増殖を始めたいわゆる「レバナス投資家」の方々の事でした。 ちなみにレバナスとは、NASDAQ-100指数の値動きに対して、2倍になることを目指した投資信託のことです。 NASDAQ-100指数は非常に成長性の高い株価指数のため大きなリターンを期待できる一方で、レバレッジをかけているために大きな損失が出るリスクもあります。 彼らの投資パフォーマンスはNASDAQ-100指数が好調だった2021年には目を見張るほどに素晴らしく、私が拝見させて頂いていたあるレバナス投資家の方は「年率40%程度のパフォーマンスなんて御茶の子さいさいで当たり前だ。NASDAQ-100指数は長期的に見れば永遠に上昇を続けている。なのでそこにレバレッジをかけて戦うことは理に適っているし、これが最強の投資法だ。」と凄い鼻息でした。 ところが2022年に入ってアメリカ株市場が軟調になると、実際にはレバナス投資家の中からは退場者が続出することとなりました。NASDAQ-100指数の値動きに対して振れ幅の大きな損失やレバレッジ型投信に宿命的に付いて回る「減価」リスクが投資家の資産と精神を直撃してしまい、まさかの負のブラック・スワンが猛然と襲いかかったからです。 レバナス投資法には、タレブの言う「脆さ」があったという事ですね。(続く)
Feb 10, 2023
☆この記事はシリーズ連載 「サリーちゃんのポートフォリオ」 の第4弾です。未読の方は、第1弾 第2弾 第3弾 と順番にご覧下さい。☆ それでは、いよいよ第4弾です。引き続き会話形式でお楽しみください。。。み 「それでは安心・安全コースの説明を始めましょう。1番目にお勧めなのは民放キー局の一角の 9401TBSホールディングス です。低PBRで財務状態は鉄壁。また別名で 「赤坂不動産」 と言われるくらいで賃貸等不動産の含み益が2000億円以上もあります。」み 「また最近は 優待制度を拡充 するなど低迷している株価を凄く気にしている感じがあるのも良い兆候です。勝てるかどうかは別にして、「大負けしない」という面では絶大な安心感がある銘柄です。」み 「株式投資には 「敗者のゲーム」 と言って「大きなミスをせずに自滅しない方が勝つ」という側面があります。それは初心者同士のテニスの試合にとても良く似ています。そういった観点からはとても良い銘柄と思います。」サ 「優待は何ですか?」み 「100株でクオカードが1000円です。後、抽選で自社番組へのリハーサル参加券などが当たります。もしかしたらサスケとかに出られるかもしれませんよ。」サ 「なるほど、それは良さそうですね。」み 「2番目にお勧めなのは、北関東地盤の家電量販店で業界上位の 8282ケーズホールディングス です。財務状態が良く、過去25年間一度も赤字がありません。またPBR・PERなどの指標面からも割安で、総合利回りもとても高いです。非常に良い銘柄と思いますね。」サ 「今私が持っている エディオン と較べて優待内容はどうですか?」み 「優待はエディオンにはちょっと劣りますね。」サ 「私、あんまりケーズに行かないんですよね。イマイチ惹かれないです。」み 「なるほど。。。一応ですね、安心・安全コースはこの2銘柄を買って、後は今持っている 8285三谷産業 を2024年度以降の優待権利獲得のために200株買い増しすると大体それで終わりという感じです。」サ 「、、、TBSはいいと思うんですけど。。。あの、一応デンジャラスコースのメニューも聞いてもいいですか?」み 「いいですよ。元々そっちがお勧めなくらいですからね。」(続く)
Feb 9, 2023
さて今日は 2022~23主力株概況シリーズ です。 42位 9384 内外トランスライン (東P、12月優待) ◎~◎◎ PF時価総額42位の上位銘柄は、独立系の国際海上輸出混載首位の内外トランスラインです。 ここは2013~2016年には主力の一角として戦った銘柄ですが、株価上昇に伴って持ち株をチビチビと手放し、2017年に33位で登場したのを最後に母なる「優待株いけす」に戻っていました。 その後はもうほとんど見ることも無くなっていたのですが、2020年にルーティーンとなる「いけす内散歩」をしている時に、「おっ、内外トランスライン、いつの間にかずいぶんと安くなってるな。ここは確か主力陥落した後も業績自体は堅調だったはずだし、今の株価位置だったら優待MAXの4000株まで買い戻せるんじゃないかな?」と気付きました。 そして久方ぶりに精査したところ、「うん、やっぱり4000株までは余裕で買える。」という結論となり即日買い増ししたために、久しぶりに主力株概況シリーズに再登場してくることとなったのでした。 現在の株価は2211円、時価総額237億円、PBR1.36、自己資本比率は74.9%で有利子負債は0と財務状態は鉄壁、今期予想PER4.50、配当利回り3.8%(85円)、総合利回り4.5%(85+15=100円)で、優待は100株保有で1500円相当、200株保有で2500円相当、4000株保有で5000円相当のカタログギフトです。 今日は私の過去の選択例をいくつか見ておきましょう。 さて内外トランスラインは、過去の業績推移も安定していますし、着実にしっかりと成長していますし、財務状態は鉄壁ですし、ポートフォリオ上位銘柄として全く不足のない良い銘柄に再び戻っていると思います。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) また、「謎の株主、ときわそば」が、タイムスリップしたかのように相変わらず大株主に登場し続けているのもとても良いと思います。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 内外トランスラインは凄く簡単に言うと、「大きな船の空いている隙間スペースを借りて、そこに小口の荷物を集めてコンテナに詰めて一緒に運んでもらう。」と言う、大きな元手が要らずしかも確実に儲かるという実にクレバーなビジネスを展開しています。これから再びPF上位銘柄として楽しくホールドして応援していく所存です。 2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の無重力の宇宙ステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Feb 8, 2023
さて今日は通常の2021~23PF概況シリーズです。 185位 7984 コクヨ (東P、12月優待) 〇 PF時価総額185位は、事務用品最大手のコクヨです。 現在の株価は1790円、時価総額2304億円、PBR0.87、自己資本比率は72.9%、今期予想PER11.17、配当利回り3.2%(57円)、総合利回り3.5%(57+6=63円)で、優待は500株保有で3000円相当、1000株保有で6000円相当の 自社グループ商品(文房具)です。 私はずいぶん昔に優待改悪があったときにコクヨを手放してからずっと持っていなかったのですが、「なんだか、やっぱりコクヨの優待が欲しいなあ。ここは持ってないと駄目だなあ。」と感じて、2013年6月に再参戦しました。そしてそれからは一度も売買せずに今に至っています。 ここは、「文房具界の日清食品優待」 と言う感じで、毎年ゴージャスで楽しい内容です。具体的に見ていきましょう。 2022年です。 2021年です。 コクヨは指標的には妥当な株価位置と思いますが、上記の通り優待内容にはかなり力があります。今後も余程の株価急騰が無い限りは(ま、ないでしょうが)、楽しくホールドして応援していく予定です。
Feb 7, 2023
☆この記事はシリーズ連載 「サリーちゃんのポートフォリオ」 の第3弾です。未読の方は、第1弾 第2弾 と順番にご覧下さい。☆ 、、、さて次はいよいよ、35万円の追加入金で何を買うのかという話に移ります。 サリーちゃんも「本当はこの35万円は2022年に追加しようと思っていた分。これから毎年銘柄を増やしていきたい。ポートフォリオも週に1回は証券会社にログインして絶対に見ている。」と凄い鼻息です。 私は、「そうですね、今のサリーちゃんのポートフォリオは例えて言えばまだ「うずらの卵」くらいのサイズです。追加入金をしながらまずは10銘柄を目指しましょう。20銘柄になると理論的にはインデックスとある程度連動する形になって安定するので、中期的にはそこを目標としていきましょう。」と説明しました。以下会話形式でお届けします。 み「サリーさんも少し投資に慣れてきた頃でしょう。なので今回の35万ですが、コースを2つご用意しています。ローリスク・ミドルリターンを狙う安心・安全コースと、ミドルリスク・ハイリターンを狙うデンジャラスコースです。どちらにしますか?」 サ「えっ、どちらがお勧めなんですか?」 み「それは当然デンジャラスコースです。投資の世界では基本的にはリスクを取れば取るほどリターンも大きくなります。また普遍的なお話として、誰の人生にも冒険とスパイスが必要です。それは人生をより意義深く味わい深いものにしてくれる。ハラハラドキドキの大冒険も時には必要なのです。それに、、、、」 サ「、、、安心・安全コースでお願いします。(きっぱり)」 み「、、、分かりました。それでは安心・安全コースにご案内しましょう。」 (続く)
Feb 6, 2023
さて今日は当ブログ一番人気を誇る 2022~23主力株概況シリーズ です。 41位 7551 ウェッズ (東S、9月優待) ◎◎ PF時価総額41位の上位銘柄は、アルミホイール主体の自動車部品・用品卸でトップクラスのウェッズです。 2013シーズン34位、2014シーズン29位、2015シーズン34位、2016シーズン26位、2017シーズン27位、2018シーズン39位、2019シーズン45位、2020シーズン45位、2021シーズン50位とずっとPF上位の一角の地位を維持し続けている実力派銘柄ですが、今年2022年も「10シーズン連続」でそのポジションを守ってここでゆるゆると登場してきました。♬ 現在の株価は618円、時価総額100億円、PBR0.67、自己資本比率は60.4%と良好、今期予想PER6.40、配当利回り4.9%(30円)、総合利回り5.2%(30+2=32円)で、優待は1000株保有で2000円相当、2000株保有で5000円相当、10000株保有で10000円相当、20000株保有で20000円相当のクオカードです。尚10000株以上を3年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)の場合、クオカードは1000円増となります。 次に、これが長期保有分の優待となります。↓ まとめると、こんな感じです。 さてウェッズの5000円クオカードが財布に入っていると、コンビニで常に「王様気分」で買物が出来て非常に気持ちがいいです。(笑)「苦しゅうない、欲しいものは何でも買ってやるぞ。」と思いながら店内をご機嫌で巡回できるからですね。 株主優待には精神を高揚させる、日々の生活を彩り豊かで楽しいものにしてくれるという大きな効用があり、これが我々優待族が「市場で最も長生き種族」であり続けている秘密 の一つとなっています。 「楽しいことは長続きする」んですね。♬ さてウェッズはあまり成長力はないですが、指標的に十分に割安ですし、またしっかりとした総合利回りも出ていますし、自己株式の償却をする、 今期の様に業績が好調な時にはしっかりと増配する など「株価に意識を向けた経営」をしてくれていますし、非常に安定感のある良い銘柄です。 また今期の業績好調ぶりにはちょっと目を引くところがあり、下記の四半期毎の業績推移を見ても明らかに前期とは異なる快走が続いています。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) ウェッズのアルミホイールは「リーズナブルな価格の割にクオリティが高い。」ので、それがついに評価されてのことかなあと思って、ホルダーとして嬉しく思っています。 ところで前世紀の大投資家の ジェラルド・M・ローブ は、 あなたの持っている銘柄全てが資金全体の値上がりに貢献すべきだ。それは、ボートの漕ぎ手全員が力を出し切らなければならないのと同じ理屈である。 と述べました。 そして私はこのローブの金言を常に胸の真ん中に抱いており、ポートフォリオ最上位銘柄に関しては、リスクとリターンのバランスを毎日毎日極限まで突き詰めて考え、常に最も期待値が高いと考えるところでコチコチに固めて戦っています。 また基本的には、「リスクを取ればとるだけそれだけリターンも良くなる。」と永遠の3歳児のようにシンプルに考えています。「背伸びをするだけして実際にこれからも身長が伸びるように日々精進していく。また継続的な筋トレで全身のマッチョ化を目指し、同時に資産は長州力のようにどこまでもプクプクとふくよかに大きく、極限の筋肥大を目指す。」という立場です。 ただ正直に言って、緊張感のある銘柄ばかりだと「ちょっと疲れる」のも事実なのです。尊敬するローブ先生に反論するわけではないのですが、実際のポートフォリオ運営ではある程度の「不真面目さ・おふざけパート」や「遊び」の部分がないと何だか楽しくないし、リラックスして戦えないのです。 あまりにもキチキチに攻撃的なPFを組むと、なんというか精神的に「最短距離でコーヒーの絞りかす」になってしまいそうな、燃え尽きてしまいそうな感覚があるんですね。 そういった意味で、指標的に十分に割安で、過去25年間一度も赤字が無く、還元意識が強い性格をしていてとても株主思いで、更に株価推移もマイルドなここウェッズは、私にとって心地良い「午後の紅茶」的な銘柄なのです。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) これからもポートフォリオのこのくらいの順位で「癒し系優待バリュー株」であるウェッズを緩々とホールドして楽しく応援していけたらいいなあ、日々のポートフォリオ運営では常にそういう余裕を持ち続けたいなあ、そう考えています。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 5, 2023
さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社) の第9弾です。 今日は、第7章 浅はかな干渉-医原病 から。 先延ばしの妙ーフェビアン戦略 ラテン語には、「ゆっくりと急げ」という表現がある。わざと遅らせる行為を尊重していたのは古代ローマの人々だけではない。中国の思想家である老子は、「無為」という原理を掲げた。これは、”何もすることなく成し遂げる”ことを意味する。 ほとんどの人々が理解していないことだが、先延ばしは、物事を自然の成り行きに任せ、反脆さを働かせる、人間の本能的な防衛手段なのだ。これは、何らかの生態的で自然主義的な知恵から生まれるもので、必ずしも悪いものではない。 タレブには、「世の中のほとんどの人が見逃していて言語化出来ない領域を分かりやすく可視化する。」特別な才能がありますが、この先延ばしの話も実にいいです。続きを見ていきましょう。 先延ばしのメリットは医療行為にも当てはまる。自然のほうが科学者よりも間違いを犯しにくいという不都合な真実を考えれば、先延ばしによって自然に仕事を任せ、医療ミスから身を守ることができる。 「不合理」について研究する心理学者や経済学者たちは、人間には生命の危険がないときだけ先延ばしにする本能があることに気付いていない。私だって、ライオンが部屋に入ってきたり、隣の家の書斎で火事が起きたりしたら、ぐずぐずなんてしない。重傷を負ったら治療を先延ばしにしたりしない。先延ばしにするのは、不自然な仕事や治療だ。 私はかつて、腰にケガを負ったとき、脊髄の手術を先送りしつづけたことがあった。アルプス山脈でハイキング休暇を取り、ウェイト・リフティングを繰り返しているうち、腰の痛みは完治してしまった。 なのに、心理学者や経済学者たちは、選択的手術を先延ばしにしてリスクをなるべく抑えようという、私の自然主義的な本能(内なるたわごと発見器)を殺そうとする。それは人体の反脆さに対する冒涜だ。先延ばしは、人間の自然な意思が、やる気の低下という形で発した声なのだ。 このタレブの「先延ばしのメリット」の話は深いですね。 ところで、我々投資家は主力で勝負している銘柄Aに悪材料が出ると嫌気がさして売り払って次の銘柄Bに乗り換えるという投資行動を良く取ります。ところが時が流れてみると、Aは一時的な悪材料を乗り越えて株価がグングンと上昇し、一方のBはひたすらヨコヨコ、なんだったら「微減香りのヘアカラー」なんてことは実に頻繁にあります。 前世紀の大投資家 ジョン・テンプルトン も、 今の資産よりもはるかに割安のものに買い替えるのでなければ、その資産を売ってはならない。。。株式をある銘柄から別の銘柄へと乗り換える場合、後者が前者よりも5割以上価値が高いのでなければ、ペイしない。 と述べています。 既に主力で勝負しているような銘柄であれば数多くの魅力があるはずであり、そこから5割以上も価値が高い次の銘柄などそうそう見つかるものではありません。 そう考えると、よほどの確信がない限り、一度組んだポートフォリオは大幅な組み換えはせずに少しくらいのネガティブな情報は受け流して様子を見る、つまり判断を先延ばしにする、ことには大きな意味があります。 またアクティブ投資家がインデックスに負ける要因の1つが「ポートフォリオの回転率の高さに伴う余計な売買手数料・スリッページや税金」によるものなので、これらを避けられるという副次的なメリットもあります。 今回のタレブの、先延ばしの妙ーフェビアン戦略 の話は実に勉強になりました。「増税以外は何もしない」ことで有名な「検討使」こと岸田総理も、もしかすると忠実にこの戦略を実行しているだけかもしれないですね。(笑)
Feb 4, 2023
さて今日は2021~23PF概況シリーズです。184位 9119 飯野海運 (東P、3月優待) ○ PF184位は、ケミカル船、タンカー、ガス船、ばら積み船を運航し、本社・飯野ビルの賃貸が収益柱の飯野海運です。 現在の株価は913円、時価総額904億円、PBR0.90、自己資本比率は41.0%、今期予想PER4.40、配当利回り6.8%(62円)、総合利回り7.0%(62+2=64円、優待ポイントは1P=0.5円で換算)で、優待は500株保有で株主優待ポイント2000P、1000株保有で同4000Pなどです。 飯野海運は思い切りシクリカル銘柄ですが、ま、業績の好調が続く限りはホールド継続の予定です。「パーティーがいつ終わるのかは、実際に終わってみなければ分からない。」ですからね。
Feb 3, 2023
さて今日は、2022~23主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP40銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位 21~30位31位 7705 ジーエルサイエンス ここは私のポートフォリオ上位には他にあまりいない精密機器セクターの銘柄であることがとても気に入っています。多種多様な銘柄でPFを組み上げることは安全性と健全性の観点からも大切ですし、またその方が勉強になって楽しいですからね。32位 9035 第一交通産業 タクシー業界最大手のナンバーワンなのに、超不人気市場である地味な「福証」暮らしが長く続き、毎日の出来高が「枯れ枯れの枯山水」なのが激渋でいいですね。33位 3297 東武住販 指標的に割安&超小型&マイルドな成長力&激レアな5月優待の4つの魅力を備えた小粋な銘柄ですね。34位 7485 岡谷鋼機 「江戸初期1669年創業」で中部財界のドン&名門商社です。指標的にも激安ですね。35位 8928 穴吹興産 うどんの国讃岐らしい、日本株市場最強クラスの魅力的な御当地優待が魅力ですね。36位 8935 FJネクストホールディングス 業界最強クラスの武闘派営業陣が強烈で、何があってもオラオラで業績数字を作ってくるのがいいですね。37位 8877 エスリード 業績不安定なところが多いマンションディベロッパーとしては、特異的に財務状態が良くてかつ業績推移も安定しているのがいいですね。38位 9404 日本テレビホールディングス 民放キー局はどこもとんでもなく安いですが、日テレは視聴率首位なのがとても魅力的ですね。39位 9324 安田倉庫 倉庫業界には魅力的な優待バリュー株が多いですが、その中でもここはトップクラスですね。40位 4676 フジ・メディア・ホールディングス ここはメディア業と都市開発&観光部門の両方からバランスよく収益を上げているのが良いですね。 以上、2022~23ポートフォリオTOP40銘柄のまとめ でした。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Feb 2, 2023
この記事はシリーズ連載 「サリーちゃんのポートフォリオ」 の第2弾です。未読の方は必ず、第1弾 からご覧下さい。 、、、更に時が流れて、2023年1月。2021年7月の投資家デビューから1年半が経ち、サリーちゃんから「ポートフォリオのメインテナンスをして欲しい。後、35万円追加入金したので新しい銘柄を買いたい。」という依頼がありました。 早速ポートフォリオを拝見します。以下の通りです。(上記データはSBI証券より引用) 2792ハニーズ、2730エディオン、9990サックスバーなどがけん引して、全体で10%程の含み益が出ています。サリーちゃんも「4万円ちょっとも含み益があって嬉しい。後、ハニーズの優待券も届いてこないだ初めて使いました。」と、とても喜ばれています。 私はポートフォリオを拝見して、「個人的な見解」と断ったうえで以下の様に説明しました。 ハニーズは業績が好調ですし、他のアパレル銘柄と較べた場合の指標的な割安感も相変わらず濃厚ですし、このままキープで行きましょう。 エディオンも優待が抜群だしこのままでいいでしょう。 サックスバーは100株優待改悪があって実質的に無価値になってしまったのが残念ですが、ようやくコロナも終わりかけており今後の更なる業績改善に期待が持てると思います。現時点ではホールドでいいでしょう。 安田倉庫は「元々置きに行っていた」銘柄なのでこのままで問題ないでしょう。 クックパッドは優待内容がいいし、ポートフォリオ内での比率も低いしこのままでいいでしょう。 三谷産業は2023年3月期を持って100株優待が廃止され、2024年3月期からは300株以上の保有が必要となります。対応が必要ですが、ちょうど先日業績下方修正が発表されたところだし、今期末の優待は貰えるのでとりあえず今回はこのまま様子を見ましょう。 また総合的な今後の方針としては、「他に欲しい銘柄が出てきた場合には、1番に100株優待が弱いサックスバーが入れ替え売却候補になるでしょう。また三谷産業は今後の株価と業績推移に寄りますが、300株に買い増しすると5000円相当の陶磁器製品に優待がパワーアップするので、自分だったらどこかで200株の買い増しを検討したいところです。」と説明しました。(続く)
Feb 1, 2023
いやあ、早いもので今年も2月に突入しましたね。 さてマーケットでは昔から 短く寒い2月はウォール街では忘れられたも同然で、ほとんど痕跡を残さない。2月は最高の6か月のなかでは弱く、そのときどきのトレンドに従いやすい。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P174) とされています。どうなるでしょうね? ま、いずれにせよ、引き続き丁寧に集中して戦って行きます。それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Feb 1, 2023
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