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おやすみなさいのほん(絵本)光吉夏弥さんによる「マーガレット・ワイズ・ブラウンと三人の“ミスター”ブラウン」という記事を、かしの木文庫の先輩がコピーしてくださいました。その記事によると、ブラウンは三つのペンネームを使っていたそうです。そしてゴールデン・マグドナルド、ティモジー・ヘイ、ジュニパー・セージ、そして本名のマーガレット・ワイズ・ブラウンで、計104冊もの絵本を生み出しました。常々、多いなあとは思っていましたが、104冊とは!多いだけあって、日本で訳されているものの中でも、好きなものもあれば、さほど好きでないものもあります。私が一番好きなのは、何と言っても「おやすみなさいのほん」(文/マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵/ジャン・シャロー)です。静かで限りなく詩的な短い文章。心を鎮める落ち着いた色彩の温かい絵。よるになります。なにもかもみな ねむります。ねむたい小鳥たち、魚たち、森の動物たち、帆かけ船や乗り物のエンジン、カンガルー、小猫…とページ毎に描かれ、子どもたちがお祈りをして眠ります。そして最後は、かみさまあなたの けものやうたう ことりたちにしあわせを めぐみ、ものいえぬちいさな ものたちをおまもりください。という祈りでしめくくられます。このページにくると、私はなぜか必ず目を閉じて、深呼吸してしまいます。とても大きな力を感じ、安らぎに包まれる…というか。そのページの絵もまた素晴らしいんですね。この絵本は、特別な絵本です。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.04.28
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漆黒の王子(その他)かしの木文庫のおはなし会で、おはなし当番でした。プログラムは、1.魔法のかかし(おはなし) 「漆黒の王子」(作/カマ・カマンダ)より2.「せんせい」(絵本) 作/大場牧夫 絵/長新太3.トラとネコ(絵本) 再話/プル・トゥパティ 絵/いばやしまさこ久しぶりのおはなし当番。話の筋を追うだけではない、情景描写の多い難しいおはなしでしたので、かなり練習して臨みました。「魔法のかかし」は、フランスの詩人カマ・カマンダ氏の「漆黒の王子」に収められています。この本は、翻訳学校に通っていたときのワークショップで、クラスのみんなと共訳し、先生に監修していただいて出版されたものです。この本に収められている36のお話は、グリオ(アフリカの語り部)たちによって夜ごと、焚き火を囲んで語られる物語です。子どもたちに語るための昔話集というのは、何となくそっけない文章で書かれているものが多いような気がします。たんたんと語るために、わざとそうしているのかもしれませんが…。でも、この本は違います。カマンダ氏の描き上げた神秘的で、ときに愉快な物語の色鮮やかさはもちろんですが、その訳語には情熱があふれているように感じます。選び抜かれた一つ一つの言葉、リズミカルな文章、本当に細かいところまで気を配って訳してあります。自画自賛になってしまいました(汗)。もっと練習して、この本のすべてのお話を語れるようになりたいです。本物のグリオを目指して…。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.04.23
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ラプンツェル(絵本)春休みに家族3人で見に行こうと、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の前売券を買ってありました。娘にとっては、初めての映画。楽しみにしていたのに、家族3人で見に行くことはできませんでした。震災後すぐ、ダンナさんの実家に帰省した私と娘は、福岡でこの映画を見ました。きれいでした。そして、愉快でした。ディズニーですね~。あの光の見せ方とあのユーモア。それに、アラン・メンケンの音楽も!原作の深遠な世界を壊してしまうディズニー映画を嫌う人もいるけれど、私は好きです。まったく別のお話として楽しむんです。まったく新しいお話として…。人魚姫とアリエルはまったくの別人。このラプンツェルもそう。ディズニーのラプンツェルは、自分の長い髪を使って、まるでターザンのようにして塔から降ります。それに対してバーナデット・ワッツの絵本「ラプンツェル」(グリム原作)では、ラプンツェルははしごを編むために、通ってくる王子様に絹のひもを少しずつ持って来てもらいます。これでは、ディズニー映画にはなりませんものね。やっぱり、ハラハラドキドキの冒険がなくちゃあ。バーナデット・ワッツの絵本も素晴らしい。子どもたちの心の栄養となり、想像力を育む絵本。子どもに刺激を与え過ぎない、優しく美しい色づかい。登場人物の表情や草花のやわらかな描写。今度はグリムの原作をしっかり読んでみようと思います。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.04.21
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ごきげんななめのてんとうむし(絵本)昨日は、久しぶりにかしの木文庫のおはなし会に出席できました。プログラムは、1.おどっておどってぼろぼろになったくつ(おはなし)「おはなしのろうそく(13)」より2.「ごきげんななめのてんとうむし」(絵本)作/エリック・カール3.「おだんごスープ」(絵本)作/角野栄子 絵/市川里美おはなしを聞けるというのは、娘にとって何という幸せでしょう。今日の語り手の方は、静かな語りで聞き手をおとぎ話の世界に引き込んでしまう名人です。残念なことに、おはなしの終わり近くになって、大きな揺れと緊急地震速報の音で無理矢理現実世界に引き戻されてしまいましたが…。絵本は読んでくれる人の力で、どれだけおもしろくなることでしょう。私はエリック・カールの「ごきげんななめのてんとうむし」を今日ほどおもしろいと感じたことはありませんでした。自分で黙読する限り、今まで不機嫌なてんとう虫が好きになれませんでした。でも、先輩の演じるてんとうむしは、とってもユーモラスで、誰もが好きにならずにはいられません。やっぱり、おはなし会はいいですね。こんな恵まれた環境から離れるのは、本当に残念な気がします。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.04.17
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魔法のベッド1(イギリスの児童文学)今、おやすみ前に娘と読んでいるのは、アリエッティの原作者メアリー・ノートンの「魔法のベッド(1)」です。この作品は、メアリー・ノートンの最初の作品で、自分の4人の子どもたちに話して聞かせたものです。ですから、アリエッティの原作「床下の小人たち」のシリーズが哲学に満ちた大作であるのに対して、魔法のベッドシリーズは難しいこと抜きの、明るく楽しい読みものになっています。先日、小さな本屋さんで、あるお母さんが店員さんに尋ねていました。「3年生の子どもなんですけど、そろそろ物語を読ませたいんです。いい本ありませんか?」店員さんは「床下の小人たち」を薦めていました。あ~、読み始めの3年生にはちょっと難しすぎるな~。魔法のベッドがあったら薦めるんだけどな~。と、私はムズムズしながら聞いていました。プライスさんは修業中の魔女です。ある日、ほうきで飛ぶ練習をしていて落っこち、子どもたちに見つけられてしまいます。プライスさんの秘密を守るという条件で、子どもたちはどこへでも好きなところに行かれる魔法をベッドにかけてもらいます。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪★イギリスの児童文学へ
2011.04.16
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園芸図鑑(その他)大きな余震が続いています。家族が離れているのは心配です。やはり、職住接近でなければ…。早々に農的生活に入れるようにしたい…。家族みんなが協力して、そして楽しんで農的生活を送れるように、娘のために「園芸図鑑」を買いました。この本では、まず最初に物語の中の庭が紹介されています。「トムは真夜中の庭で」(作/フィリパ・ピアス)の庭、「秘密の花園」(作/バーネット)の庭、「ピーターラビットのおはなし」シリーズ(作/ビアトリクス・ポター)の庭…。そして庭のデザイン、土の作り方、肥料のこと、虫や雑草のこと、収穫したものの利用方法まで丁寧に解説されています。今、ダンナさんが勉強している「パ-マカルチャ-」(作/ビル・モリソン)についても説明があって驚きました。かなり本格的な本です。パーマカルチャー(永続農法)というのは、自然の生態系を崩さずに、樹木や野菜や草花や家畜などを組み合わせて農的な暮らしをデザインすることです。私もこれから、猛勉強しますっ!人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.04.12
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川をくだる小人たち(イギリスの児童文学)1月28日の日記に、「川をくだる小人たち」(作/メアリー・ノートン)について書きました。そして、田舎で暮らす覚悟についても…。私とダンナさんは、これまでずっと田舎暮らしについて話し合ってきました。それが震災によって、早急に実現しなければならない事となりました。東北にいて、被災したわけではありません。でもダンナさんは、今の仕事を続けることはできないでしょう。そんな人は、今、日本にたくさんいるに違いありません。私のシャンソンの先生も、38年続けた銀座のシャンソニエを閉める決心をされたそうです。私には、アリエッティの声が聞こえます。「だいじょうぶですって――わかってるわ!」私たちも、アリエッティの一家のように、多くの困難に遭遇するでしょう。私には、アリエッティの父ポッドの声も聞こえます。「わしらのような暮らしではな――あれや、これやのことが起こる――だが、いつもきっと、なんとかやれるって手があるもんだ」人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪★イギリスの児童文学へ
2011.04.10
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赤毛のアン(北米の児童文学)必要最小限の物を持って、ダンナさんの実家に帰省した私と娘。自分の服は、とりあえず3日間着回せるだけのものを持って行きました。そして実感したのは、リンドバーグ夫人が「海からの贈物」で言っているように、「着物をそう何枚も持っていなくていい」ということです。モンゴメリの「赤毛のアン」で、マリラがアンに作った服も3着でした。どれもシンプルかつ実用的な形で、ブラウンの綿のワンピースと暗いブルーのプリント地のワンピースは学校へ着ていくもの。白と黒のサテンのワンピースは教会用です。美しいもの、ロマンチックなことを愛するアンは、それらのワンピースにがっかりしてしまいます。フリルやリボンがたくさんついて、袖のふくらんだ流行のドレスを夢見ていたからです。これまでアンを崇拝していたつもりの私でしたが、だんだんマリラの方に傾いてきた感じがします。服はみすぼらしくなくて、清潔で、着回しのきくシンプルなデザインのものが少しあればいい。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪★北米の児童文学へ
2011.04.08
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アベルの島(北米の児童文学)ダンナさんの実家にお世話になっていた3週間は、やはり一人になる時間がなかなかありませんでした。物理的に一人ではなくてもいいから、とにかく私には本を読む時間が必要なんです。毎晩、娘と「長くつ下のピッピ」を読んではいましたが、静かに考えながら読む本が欲しかった…。そこで私は古本屋さんへ行き、「アベルの島」に出会いました。「ロバのシルベスターとまほうの小石」で有名なウィリアム・スタイグの作品です。絵本ではなく物語ですが、スタイグのほのぼのした魅力的な挿絵がたくさん入っています。ストーリーは、ネズミ版「ロビンソン・クルーソー」(作/ダニエル・デフォー)。資産家の息子でこれまで一度も働いたことのないネズミアベルは、新妻のアマンダとピクニックをしている最中、ハリケーンに巻き込まれ、一人だけ流れの急な川の中洲から脱出できなくなってしまいました。アベルは厳しい自然の中で、強くたくましくなっていきます。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.04.06
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長くつ下のピッピ(北欧の児童文学)震災後すぐの3月14日、私と娘は福岡にあるダンナさんの実家へ帰省しました。春休みはまだ先でしたけれど、余震と原発、社会の混乱が娘に与える影響を考え、帰省を決めました。荷物は必要最小限のものと「長くつ下のピッピ」(作/アストリッド・リンンドグレーン)。どんな状況になっても、ピッピのような強い女の子なら生きていける…。娘の心の中にいつもピッピがいてくれることを願って…。毎晩、一章ずつ読みました。娘は、たちまちピッピのとりこになってしまいました。持って行った本を読み終えてしまうと、図書館から「ピッピ船にのる」を借りてきました。ピッピは娘の友達になってくれただけではありません。私に強さをわけてくれました。おそらく、これから激変するであろう私たちの生活を明るく楽しくする強さを、わけてくれたのです。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪ ★北欧の児童文学へ
2011.04.03
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