全9件 (9件中 1-9件目)
1

ぼっこ(日本の児童文学)土曜日から雨で延期になっていた娘の運動会が、やっと開催されました。平日だから観客の少ない静かな運動会になるのかな~なんて思っていたら、お父さんたち、ちゃんとお休みを取っていて、かなりの賑わいでした。「ぼっこ」(作/富安陽子)の中に、「運動会」という章があります。田舎の小学校の運動会。『六十七人の全校生徒の親も兄弟も親戚も、隣の人も、顔見知りも、商店街の人たちも、みんなが盛り上がっているのだから、それはもう、大変な騒ぎなのだ。』子どもたちが顔を真っ赤にして頑張っている姿は、私たちおとなの胸をきゅんとさせます。運動会って、日常ではなかなか味わえない純粋な興奮を味わわせてくれるんですよね。中でも、みんなの心が一つになる紅白対抗リレーで、会場の熱気は最高潮になります。「ぼっこ」に描かれている紅白対抗リレーのシーンは素晴らしく、まるで自分もその会場にいて、手に汗にぎり全身に力を入れて勝負を見守っているような気持ちになります。リレーを観戦した後のあの爽やかな疲れを、読み終えて感じてしまうほどの臨場感です。リレーの選手には無縁の娘ですが、跳んだりはねたり夢中で応援していたところを見ると、あの熱気を存分に満喫したようです。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪★日本の児童文学へ
2011.05.31
コメント(0)

こぎつねキッコ あめふりのまき(絵本)『きょうは あめふり。きのうも そのまえのひも あめふりでした。』絵本「こぎつねキッコ あめふりのまき」(文/松野正子 絵/梶山俊夫)の最初のページにこうあります。ここ数日は、まさにそんなお天気でした。昨日は娘の運動会が予定されていて、ダンナさんは休みを取っていたし、じいじばあばも応援にくるはずだったのです。明日だって、できるかどうか…。私はそんな落ち着かない気持ちですが、この絵本の方は実にほのぼのしています。山の幼稚園の裏山に住んでいる、こぎつねキッコ。雨の日、子どもたちは色とりどりの傘をさしてやって来ます。「きれい―。あたしも、あんなの ほしい。」とキッコが言うと、母さんぎつねがふきの葉っぱを折ってくれました。キッコは、葉っぱの傘をさして山の中を歩き回りました。でも、ふきはだんだんしおれてしまいます。「あたし、あかいのが ほしい。」とキッコは思います…。梶山俊夫さんの描くキッコが本当に愛くるしい。キッコも母さんぎつねも二足歩行なのが、すごく親近感湧きます。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.05.29
コメント(0)

ゲド戦記1 影との戦い(北米の児童文学)何となく重々しそうで、これまで「ゲド戦記」を読まずにきてしまいました。友人にすすめられ、今日、第一巻の「影との戦い」を読み終えました。やはり全体的に暗く重々しい感じでした。その重苦しい世界の中で、読者は否応なしに根源的なことを考えさせられます。光と影について…。正と邪について…。生まれながらに強い魔力を持った少年ゲドは、真の魔法を学ぶため、学院に入学します。しかし、そこでゲドは高慢な心から禁じられた魔法を使い、邪悪な影を解き放ってしまうのです。その時から、ゲドと影との壮絶な戦いが始まります。ゲドは初め、自分の中に邪悪な影が入りこみ、影によって操られることを恐れて、必死に影から逃げ回ります。けれども、恩師に「逃げていても戦いは終わらない」と諭され、ゲドは影と正面から向き合い、自分の一部である影を受け入れる決心をするのです。なんだか、鳥山明さんの「ドラゴンボール」を思い出してしまいました。神様は神になるために修行して、自分の邪の部分を追い出しました。その追い出された邪の部分がピッコロ大魔王になった…。けれども、セルという強大な敵と戦うために、神様はより「完全」になる必要がありました。そして神様が決心したのは、ピッコロと一つに戻ることでした。私の心の中にも、闇はあります。他人には見せたくないダークな私…。そんな私なんて、どう考えても追い出しちゃった方がいいような気がします。邪心なんてかけらも持たないような、清い人を目指した方がいいような気がします。でもきっと、それは人間には無理なことで、だから自分の影の面も自分として受け入れなければならないのでしょうね。大切なのはダークサイドに支配されないこと…。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪ ★北米の児童文学へ
2011.05.25
コメント(3)

ピッピ船にのる(北欧の児童文学)漫画家志望の娘は、POPな絵本、だじゃれやギャグ満載の絵本、それから奇想天外なお話が大好き。残念ながら、私好みの美しい絵本、美しいお話にはあまり興味を示してくれません。そんな娘をとりこにしたのがピッピ!今日は「長くつ下のピッピ」(作/リンドグレーン)の続編「ピッピ船にのる」を読み終えました。毎晩、おやすみ前に娘と少しずつ読んできたのです。お父さんであるエフライム・ナガクツシタ船長が海に投げ出されて行方不明なので、たった一人(馬とサルも一緒です!)でごたごた荘に住んでいるピッピ。ピッピは世界一力持ちで、世界一強い女の子です。お父さんからもらった金貨を、スーツケースにぎっしりいっぱい持っていて、朝から晩まで楽しいと思うことだけをして暮らしています。隣に住むトミーとアンニカは、ピッピがごたごた荘にやって来てからというもの、毎日ワクワクドキドキしっぱなし。ところが、エフライム船長がピッピを迎えに来てしまいます…。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪ ★北欧の児童文学へ
2011.05.23
コメント(0)

どうぶつえんガイド(絵本)娘が、楽しい本を借りてきました。「どうぶつえんガイド」(作/あべ弘士)です。これはユーモアいっぱいの図鑑です。例えば、最初に登場するラクダは、こんな風に紹介されています。ラクダの こぶは おべんとうあの こぶが なんだと おもってた?だれかに たたかれた こぶ?あかちゃんが はいっているの?いいえ、あれはね、おべんとう なの。そして、思わずクスッと笑ってしまう楽しいイラストでこぶに関する豆知識を伝授してくれます。作者のあべ弘士さんは、旭山動物園で20年以上動物たちの世話をしながら、その動物たちの絵を描いてきました。それぞれの動物に、豆知識のイラストの他、メインの絵が描かれているんですが、その絵のなんと力強いこと!躍動感にあふれ、強烈なインパクトがあります。娘は図鑑が大好きだし、何よりもこういうジョーク満載の本に目がないんです。近頃、私の知らない面白い本を見つけてきてくれます。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.05.18
コメント(4)

おばあさんの飛行機(日本の児童文学)ここ数日間、娘のおやすみ前に「おばあさんの飛行機」(作/佐藤さとる 絵/村上勉)を少しずつ読んできました。挿絵に色のない小峰書店の「おばあさんのひこうき」ではなくて、偕成社が大人の絵本として出している「日本の童話名作選」シリーズの一冊です。これは、宝物にしたくなるようなきれいな絵本です。村上さんの誠実な絵とみずみずしい色彩を見ているだけで、自分の心がぐんぐん広がっていくような気がします。村上さんは、ライプツィヒ国際図書展で世界で最も美しい絵本賞を受賞されているんです。田舎の小さな町はずれに、編み物名人のおばあさんが一人で暮らしていました。山の向こうの大きな港町に住む孫のタツオから手紙が届きました。タツオの母(おばあさんの娘さん)からの手紙も同封されていて、「一緒に暮らしませんか」と書かれていました。おばあさんは、団地の真っ白くて四角い建物に住むのは気が進みません。ある日、窓から入って来た蝶の羽の美しい模様に感心したおばあさんは、その模様を編んでみることにしました。ところが編んでいくうちに、編み上がったところがふわふわ浮いてきました…。おばあさんが自作の飛行機で、タツオの住む大きな港町の上を飛んでいる絵は見事です。おばあさんもこう言っています。『こうして上からみると、静かできれいにみえるねぇ。こんなきれいなところなら、私もみんなといっしょに暮らしてみてもいいような気がするねぇ』真っ白くて四角い建物から、田舎へ移ろうとしている私たちとは逆と言えるおばあさんの決断。けれども、私はそこに、おばあさんの柔軟な若々しい感性を感じます。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪★日本の児童文学へ
2011.05.13
コメント(2)

ベンジャミンバニーのおはなし(絵本)田舎で暮らす決心はしたものの、はたしてどうやって生活していきましょう。ビアトリクス・ポターの「ベンジャミンバニーのおはなし」を読むと、ピーターラビットのお母さんがお茶とタバコの店を営んでいることがわかります。夫が農夫マクレガーさんの畑で捕まって、肉のパイにされてしまったために、うさぎの毛のてぶくろや袖口かざりを編んだり、ハーブティーやたばこ(うさぎのたばこはラベンダーなんですって!)を売ったりして、暮らしを立てていたのです。うちのダンナさんも、農作物を育てて、それを加工した商品を売りたいな~なんて考えているみたいです。昨日、「夢で終わらせない農業起業」(共著/松下一郎 鈴木康史)を読んでいたら農業のやる気をなくさせる獣害という項がありました。『せっかく農地を改良し作物を植えても、収穫時にハクビシンやアライグマにかじられてしまえば、それを捨てざるを得ません。人畜共通感染症が怖いので、その部分だけ千切って自宅で食べるわけにもいきません。全部捨てます。これを数年やられたらもう畑を維持していく元気は出ないものです。』ピーターラビットやベンジャミンバニーも、マクレガーさんの畑に入りこんで、レタス・さやいんげん・はつか大根などを食べたり、玉ねぎをおみやげに持って帰ったり…。ピーターがはつか大根を食べている絵はあまりに有名で、本当にかわいらしいんですけど、なんだか今はマクレガーさんを愛しく思ってしまう自分がいます。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪
2011.05.11
コメント(0)

木かげの家の小人たち(日本の児童文学)いぬいとみこさんの「木かげの家の小人たち」で、小人たちが暮らしていたのは本の小部屋でした。私が娘のために作りたいと願い、ブログのタイトルにした子どもの本の小部屋は、エリナー・ファージョンの「ムギと王さま」のまえがきからとったものです。いぬいとみこさんの描く本の小部屋のイメージは、ファージョンの本の小部屋そのもの。★「ムギと王さま」より★家じゅうのどの部屋よりも、本がわがもの顔にふるまっていたのは、「本の小部屋」でした。(中略)いろいろな種類の本でぎっしりつまっている、いくつかのせまい本棚は、壁の中ごろまでとどき、またその上には、ほとんど天井にとどくところまで、乱雑に本がつんでありました。★「木かげの家の小人たち」より★その小部屋の三方の壁は、天井までとどきそうな作りつけの本棚になっていて、さまざまな本が、わがものがおにその棚をうずめていました。★「ムギと王さま」より★日光がさしこんでおどった、この部屋のすすけたガラスまどをみがいたり、床につもった、むかしのちりをはいたりするために、女中がほうきと雑巾をもってはいってきたことは、一度もありません。あのちり、ほこりがなかったなら、「本の小部屋」は、あのなつかしい部屋にはなれなかったでしょう。★「木かげの家の小人たち」より★冬には裸の梢ごしに、あたたかい日光がふりそそいで、小人の家全体をサン・ルームにしてくれました。本部屋特有のほこりとかびと、上質の紙のにおい――この三つのものの入りまじった(中略)だれひとり、見知らぬ人のやってこない、そしてだれからも「見られ」ずに、ひっそり暮らしてゆける場所は、ここよりほかめったにありません。私の子どもの本の小部屋も着々と蔵書を増やしています。田舎暮らしを始めたら、なかなか図書館に行かれない子達のために開放してあげたいと夢見ています。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪★日本の児童文学へ
2011.05.07
コメント(0)

木かげの家の小人たち(日本の児童文学)読む本を選ぶとき、今の自分と主人公の境遇に何かしらの共通点があるものを選ぶことが多いです。そこに、もっとよく生きるための答えが見つかりそうで…。いぬいとみこ作「木かげの家の小人たち」を読みました。森山達夫は、イギリス人英語教師ミス・マクラクランから二人の小人を託されます。彼女との約束は、小人たちにミルクを運ぶこと。毎日、窓の敷居のところに一杯のミルクを出しておくことでした。ミルクを運ぶ役目は、達夫から妹のゆかり、いとこの透子、そして達夫と透子の子どもたちへと受け継がれていきます。けれども、末娘のゆりが役目を引き継いだ頃から、この家族と小人たちの平和な生活に戦争という暗い影がさし始めました。空襲が近づいて、疎開するゆりとともに小人たちも長年住み慣れた本の小部屋(達夫は、自宅の2階にある小さな書庫に小人たちの暮らす場所を作りました)を出て行くことになります。―――なぜ、わたしたちはこのままで、静かに暮らすことができないの?東日本大震災をきっかけに、私たち家族も田舎へ移り住む準備を始めました。住み慣れた環境、愛着のあるいろいろなものを手離すことには、さびしさを感じます。でも、新しい生活で私たちがたくさんの学びを経験することは間違いありません。病弱だったゆりは、自然に囲まれた疎開先の生活で、苦労を乗り越え、村の子どもたちにも負けない体力と強い精神力を養っていきました。※Twitterはじめました。nezumi_no_FREDで検索してみてください。人気ブログランキングクリックで応援お願いします♪ ★日本の児童文学へ
2011.05.06
コメント(2)
全9件 (9件中 1-9件目)
1
![]()

![]()