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1月も今日で終わり。日照時間は確実に長くなっており我が家の部屋に入る日差しも強くなった。2月は気温とは別に植物たちを身構えさせる光の春である。体調に不安を抱えながら早い春を探しに熱海に出かけてきた。熱海を訪れるたびに可愛くて仕方がない駅前の軽便機関車に挨拶する。もう何度案内したか分からないが明治・大正年間小田原・熱海間25キロを前身の人力鉄道に代って2時間40分かけて(時速9.4キロ)走行したものである。今回の旅の目的は熱海桜なのでバスで熱海銀座下車、すぐ前は糸川で今河畔には桜が満開である。沖縄の寒緋桜に始まり、桜と名の付く花は夏期を除いて日本のどこかで咲いていると思うがやはり早春のそれは特別である。伊豆の桜といえば河津桜が有名であるが、熱海桜は明治4年(1871)イタリア人によってもたらされた沖縄の寒緋桜と西日本の山桜との自然交配種で単一の枝に早咲と遅咲きが共生するため花期が長く1ケ月間咲き続ける。まだ満開前と思ったが上記のように遅咲きが混じっているので満開だとのことである。色はソメイヨシノよりは濃く河津桜よりは薄い。花びらはソメイヨシノよりは切れ込みのある八重桜に近い形である。糸川は川といっても本来花街であった場所でコンクリート壁であるが年季がいっているため全体に蔦やブーゲンビリアで覆われ計画的植栽で満ちているのであまり人工流の感じがしない。特記すべきは流れの上にロープが張られ、それにブーゲンビリアが這わされていて熱帯植物の花と早春の桜のコラボレーションは珍しいのではないだろうか。2月上旬までは夜間ライトアップされていて昼間よりはるかに良いらしい。ガス灯がいくつかあり、模擬ガス灯ではなく本当に都市ガスのようでガス会社の人が手入れしている様であった。子供のころ近所に一軒だけ電気を引かない家があって、その家でよく見かけた石油ランプのような形をしている。今では山小屋でも石油ランプはないだろう。枯れ木には見えないが太い切り株が美しい、今気が付いたが何か札が下がっている。腰掛なのか腰掛禁止札なのか確認しなかったのは残念だがたぶん後者の札だろう。
2019.01.31
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練馬区立美術館は我が家から近いのと老人は無料なのでほぼすべての企画展に出かけている。練馬区在住だったり、ゆかりのある工芸・美術家の作品展が多いが今回は人間国宝・桂盛仁、《金工の世界-江戸彫金の技展》である。金属工芸には彫金・鍛金・鋳金(ちょうきん・たんきん・ちゅうきん)の三つがある。彫金は文字通り硬い金属の鏨(たがね)やヤスリを使って金属板を彫り図を描く方法。鍛金は槌・鏨などを用いて金床の上で金属板を限りなく打ち続けて一定の造形を作る方法で工芸品の他刀打ちなども含まれる。鋳金は文字通り鋳型に溶けた金属を流し込み成型する方法で掌に乗る小物から大仏像までこの方法で鋳造される。今回の展示品は彫金・鍛金を組み合わせた金族工芸美術品である。常に断捨離を心掛けている身とてカタログは購入できず上の写真の会告パンフレットの写真を記録しておく。拡大写真故ボケは仕方がないが、印象を記憶にとどめるため敢えて記録にとどめておく。会場では桂さんの工房での作品作りが映像で紹介されていたが地金の合金作りから作業が始まる。《バッタ 香盒》 赤銅二金の象嵌 香盒とは香料を入れておく小さな蓋つき容器。銅と金の合金である赤銅をたたいて伸ばし容器に仕上げてゆく。《蟹 盒子》金、銀、赤銅、銅、四分一と多彩な材料を用いたもの。盒子とは小さな入れ物。《みみずく 香炉》《蛙 水滴》銀の生地に金の蛙を打ち付けたもの。茶道具だろう《象嵌花瓶》銀、赤銅、銅を用いた象嵌作品。素材のわりに多彩な色彩が表現されている。堂に数パーセントの金を混ぜた合金の赤銅はそのものは銅より黒みがかった色をしているが薬品処理をすることによって紫がかった黒色になる。また銅に銀を混ぜるとその比率によって色調が変化し、銀が増えるにしたがって白っぽくなる。《印伝革縁取り腰差し煙草入れ》 <刻みたばこ>は今はほとんど見かけないので若い人は分からないのではないだろうか。雁首・ラオ・吸い口からなる雁首に刻みたばこを手でねじ込んで火をつける。竹製のラオにやにがたまるので時々ラオ屋に頼んで取り換える。なぜか遊郭の大夫が長いラオのキセルを吸う時代劇のパフォーマンスが有名である。《赤い実 金具》和装の帯留め金具 (やぶこうじ 金具》帯留め金具私が感心したのは鍛金の技法で金属の配合比で色の多様性を作ったり加熱しては叩いて伸ばして成型して行くことで、例えば上の写真の《みみずく 香炉》の蓋とみみずくが一枚の金属板をたたいて作り上げたとはとても思えない。板をたたいて伸ばすと薄くなってしまうそのためには熱いうちに根気強くたたいて薄い部分に周りから金属を寄せて行く。一つの作品を仕上げるためには何十万回も打ち続けるのだという。江戸期まで鍛金は主として刀のつばに用いられたようだが、明治以降は工芸品として作られ続けられたそうだ。現代ではとてつもない費用と労働を要する芸術でその費用を負担できる人も労働に耐えられる人もいなくなるであろう。残念ではあるがすたれ行く分野ではなかろうか、そう思うと貴重な展覧会である。
2019.01.20
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お正月もあっという間に松の内をす過ぎてしまった、と書いて《松の内》って何日までだろうと考えてしまった。《松の内》とは松飾をしている期間のことだが、私が育った四国では15日までだったような気がしたからだ。東京生まれの知人は子供の頃、年末に気が付くと近所の鳶の人が来て勝手に門松を据えていき、またお正月にも勝手に下げていったので7日、11日、15日、いつだったか記憶がないと言っている。調べてみると東京では7日まで、関西では15日までが一般的らしい。日本文化研究ブロブのページによると元は1月15日までが松の内で20日に鏡開きをしたらしい。ところが20日が徳川家光の月命日となり、20日に祝い事ははばかれるというので11日に鏡開きをすることにした。しかし11日はまだ松の内である、そこで前倒しで七草がゆの7日までを松の内にしたそうだ。ところがこの通知が関西の家々まで届かず、以来そのままになっているらしい。お餅が原因なので関西の丸餅雑煮、関東の角餅雑煮と関連があるのかもしれない。お正月以来体調が優れずあまり外出していないのでブログ種もない。そんな時はお天道様だより、空の景色で気分を和ませることにしている。以前は私の部屋からもよく見えたが今は目前のマンションに隠されてしまった富士山、それでも廊下をすこし移動すると今年も素晴らしい元旦の夕暮れである。2日の朝、我が家のベランダから望むと富士南麓の宝永山が見える、この辺はもうすっかり雪化粧である。2日の夕暮れ例によって廊下を移動すると御正体山を前座にしてどしんと構えている。6日には久しぶりの日蝕があった、残念ながら緑のコロナ様の側光は日食グラスの色で10時27分11時16分大きな蝕の時間は長かったが面積はあまり広がら、弦の位置が移動するだけのように見えた。蝕の後半は薄雲が立ち込めてほとんど認識できなくなってしまった。しかしこの時期は黄道の位置が低いので外気にさらされることもなく部屋の中から監察できたのはよかった。太平洋側の冬の空は雲一つないただただ青いだけの日も多いが、秋の盛りのような鱗雲も健在で、日々変わった姿を見せてくれる。1月10日1月10日1月11日部屋の中にいてこんな自然の造形を鑑賞できるのはもっての幸いである。
2019.01.12
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《年賀状》は新年をお祝いする挨拶状で型式を好む人は《謹賀新年》《賀正》《迎春》などを使う。それぞれ「謹んで新しい年の到来をお祝いいたします」「お正月おめでとう」「新しい春を迎えられてよかったね」くらいのニュアンスの違いだろう。世界ではどんな言葉で正月の挨拶をしているのだろうか、”google 翻訳”を使うと数十か国語の変換ができるので逐一単語を調べてみた。固有の文字で綴られたものはどうしようもないのでローマ字・漢字綴りのものに限って考えてみた。(時間が来て新年だよ)型:《明けましておめでとうございます》(祝いましょう新年)型:日本の《謹賀新年》を除いてあまり例がない。(幸福+新年)型:Happy New Year(英米)、Felic(上にΛ)a Yaro (エスペラント)、 Gelukkig nieuwjaar (オランダ)、Sretna Nova Godia(クロアチア) Feliz ano(上に~) nueva(スペイン)、Houoli Makhiki Hou(ハワイ語) New Anno Felix (ラテン語)(良い+新年)型:Blywyddyn Newydd Dda(ウエールス)、Bliadhna Mhath Ur(スコットランド) Godt Nytar(上にΛ) (デンマーク) (快活、快楽+新年)型:Stastny novy(上に’) rok (チェコ)、Frohes neues Jahr (ドイツ) 新年快楽(中国)「良い年を」型: Buon anno (イタリア)、Bonne Anee(フランス)「新年だ!新年だ!」型:Tau Hou Tau Hou (マオリ語)多くの国ではお正月の前後1週間くらいは上に記した同じ挨拶が交わされると思われる。一方わが国では年末はフランス、イタリア型の挨拶で、大晦日の0時からしばらくはマオリ型、そして大晦日深夜から幕の内は純日本式の挨拶が交わされる。それにしてもお正月の挨拶一つとっても相手や日付けによって違うとなるとやはり日本は外国人にとっては住みにくい国だろう。私はマオリ語が好きである。改めて"Happy New Year !!"
2019.01.01
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