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<サマリー>東京、名古屋、関西と発足していったコントラバスアンサンブルの輪が広がり、富士市にも親睦演奏会の拠点が誕生しました。私もかつて旗揚げに参加した、コントラバスアンサンブル「地ひびき」に所属するコントラバス奏者、ワムさんがワンオペで立ち上げたこの演奏会、西出門下の弟弟子でもあるワムさんの頑張りに応えるべく、参加してきました。彼の広い人脈を反映して多くのプロ奏者が集い、立ち上げからハイレベルな演奏が展開される集いとなりました。<<第1回コントラバスアンサンブル親睦演奏会・富士山場所2022>>日時:2022年11月3日(木祝)14:00開演予定場所:富士川ふれあいホールイベント主催者: 長橋 究『コントラバス親睦演奏会』…それは、本部(東京)・東海(名古屋三重)・関西(大津)と、各地で開催されてきた、プロアマ問わず集ったバス弾きたちによる低音の祭典。を、突然ですが富士山のふもと・静岡は富士市で電撃開催します!ただし!今回は団体エントリーは(多分)無し!合わせはその日のみの、一期一会の演奏をしていただきます!!勿論事前にきっちり準備してきてね。東京ICより1時間半、豊田JCTより2時間!ぷらっと来てください! 【イベント内容】コントラバスアンサンブル(2本以上)の演奏会(ソロ(ピアノ伴奏含む)不可・他の楽器とのアンサンブルは簡易な楽器のみ可・演奏の主体はコントラバスであること)【参加資格】コントラバスを愛する奏者の方 プロ・アマ不問【曲目】<4重奏部門>★悲しきワルツ(作曲;シベリウス)★歩いて帰ろう(作曲;斉藤和義)★ハンガリー舞曲(作曲;ブラームス)★MoonlightSerenade(作曲;Miller)★『宇宙刑事ギャバン』(作曲;渡辺宙明)…<6~重奏部門>★Overture(作曲;Taku Tuchida)★『アルルの女』より アダージェット(作曲;ビゼー)complete!★アンダンテ・フェスティーボ(作曲;シベリウス)…<全員合奏部門>無言歌『信仰』(作曲;メンデルスゾーン)ペール・ギュントより『祝福の朝』(グリーグ)演奏曲目別の私の演奏位置と使用弓、演奏回数は以下のとおりです。★四重奏部門・Miller:MoonlightSerenade(初) 4人中 3rd 仏弓、4弦、extender未使用・渡辺宙明:「宇宙刑事ギャバン」(初) 4人中 2nd 仏弓、4弦、extender未使用★6~重奏部門・ビゼー:「アルルの女」より アダージェット(初) 6人中 1st 仏弓、4弦、extender未使用★全員合奏部門・メンデルスゾーン:無言歌『信仰』(初)・グリーグ:ペール・ギュントより『祝福の朝』(初) 4th 仏弓、4弦、extender未使用★ハプニング部門・オッフェンバック:天国と地獄から、CANCANダンス(2回目) 4th 仏弓、4弦、extender未使用<ホールの紹介>場所は富士川ふれあいホール。かつては静岡東部の長泉町に住んで富士フィルや沼津響さんに度々エキストラでお世話になっていたのですが、このホールの存在は知りませんでした。まさに富士川沿いで駐車スペースもあり、ホールサイズもバスアンサンブルに程よい程度です。控室はリハーサル室に相当する(ステージより広いかも)大きな部屋ひとつ。とはいえ、全員コントラバスなので壁面に散らばって並べばほとんど気にならないくらいの空間です。ステージの反響板が移動式のものでしたので一瞬不安でしたが、思いのほかよく響くホールで、下のリンクの録画のように、程よい残響を楽しめました。<観客数>演奏するための会合なので、お客様は関連した方が数名、という感じですが、それでもお見えになられていたので、ありがたい限りです。(全員合奏でもお客様がいらっしゃる(笑))<当日編成表>★<4重奏部門>★悲しきワルツ(作曲;シベリウス)(1;藁科)(2;三宅)(3;クリス)(4;宮本)★歩いて帰ろう(作曲;斉藤和義)(1;佐藤)(2;田川)(3;藁科)(4;早瀬)★ハンガリー舞曲(作曲;ブラームス)(1;唐澤)(2;佐藤)(3;宮本)(4;わむ)★MoonlightSerenade(作曲;Miller)(1;土田)(2;早瀬)(3;滝)(4;高橋)★『宇宙刑事ギャバン』(作曲;渡辺宙明)(1;わむ)(2;滝)(3;土田)(4;塩見)…★<6~重奏部門>★Overture(作曲;Taku Tuchida)(1;クリス)(2;山西)(3;早瀬)(4;塩見)(5;田川)(6;高橋)★『アルルの女』より アダージェット(作曲;ビゼー)(1;滝)(2;三宅)(3;佐藤)(4;唐澤)(5;山西)(6;藁科)★アンダンテ・フェスティーボ(作曲;シベリウス)(1;宮本)(2;高橋)(3;塩見)(4;田川)(5;土田)(6;唐澤)(7;山西)…<全員合奏部門>…無言歌『信仰』(作曲;メンデルスゾーン)ペール・ギュントより『祝福の朝』(作曲:グリーグ)※パート割は、両曲共通とする(1;三宅)(2;唐澤)(3;高橋)(4;塩見)(1;クリス)(2;田川)(3;宮本)(4;滝)(1;わむ)(2;早瀬)(3;土田)(4;藁科)(1;山西) (4;佐藤)<メンバー詳細>最終的に参加演奏メンバーは14名。主催者ワムさんの熱い思いに応えてプロ奏者がなんと4名も参加。あとは地の利というか、地勢上地元と東京と名古屋メンバーがほぼ同数くらい。関西からは私一人、とやや寂しい状況となりましたが、概ね主催者の意図どおりの「東京・名古屋のどちらからもひと足」というキャッチが現実のものとなった感じです。<曲目別感想>富士山場所の特徴は、他の親睦演奏会では枠が用意されている「団体の部」(あらかじめ曲とメンバーを決めて、練習して集合する。いわゆる「普通の」発表会形式)が無くて、全枠を「個人の部」(とはいえ、曲とメンバーは事前に決めておき、リハーサルだけが当日勝負)に割り当てていることです。主催者指定として、4重奏で2曲、6重奏以上で1曲という指定があり、これもこの会のレベルを規定する一環かな、というところ。私が出演したのは以下となります。・全体合奏 祝福の朝なり(作曲:グリーグ)富士山場所は他の親睦演奏会と違って、まず冒頭で全体合奏がありました。(最後にももう1回)曲はグリーグの「ペールギュント」の中にある、無伴奏混声合唱による短いコラールです。合唱曲ということもあり組曲には入っていませんが、美しい曲です。コントラバス合奏でも豊かな倍音がハモると深い響きとなり、ホールを満たした幸せな空間・時間となりました。公開された全体合奏の動画はこちらになります。・MoonlightSerenade(作曲;Miller)(1;土田)(2;早瀬)(3;滝)(4;高橋)言わずと知れた、「グレン・ミラー」楽団の代表曲。いや、ビッグバンドと言えばこの曲、というような曲を、作曲家でありコントラバス奏者でもあるS氏がアレンジ、プロ奏者、土田さんの1stで演奏することになりました。2ndの早瀬さんもプロ奏者という贅沢な編成に入れていただき、スィング感の勉強をすることができました。その時伺ったのですが、やはりプロの方はJazz奏法、ということでそちらはそちらでレッスンにも付かれるようです。確かにアマチュアのように「なんちゃって」では済まされないし、大変だなぁ、と思います。。・『宇宙刑事ギャバン』(作曲;渡辺宙明)(1;わむ)(2;滝)(3;土田)(4;塩見)そして4重奏の部のトリは、主催者ワムさん自らのアレンジ&1stによる、平成(昭和?)の特撮、「宇宙刑事ギャバン」のテーマでした。私は残念ながらこの頃には特撮・アニメを卒業しかかっていたのでこの作品にリアルに接したことはなかったのですが、そこは昭和世代、伝統的なオープニングソングの作りですからいきなり全開テンションで臨むことができました。・『アルルの女』より アダージェット(作曲;ビゼー)(1;滝)(2;三宅)(3;佐藤)(4;唐澤)(5;山西)(6;藁科)元曲は、アルルの女第一組曲のアダージェット。弦楽合奏の美しい曲で、これをコントラバス6重奏にアレンジした譜面での演奏になります。6人で指揮者無しとなると、こういうゆっくりした曲はなかなか出入りのカウントが大変だったりしますが、プロの方も交えた演奏で、非常に安定した中、こっそり1stを弾かせてもらいました。いい勉強になりました。最後は出演者全員、による全員合奏の部、と思いきや、ハプニングが待っていました。・天国と地獄から、CANCANダンス(作曲:オッフェンバック)主催者がリハーサルを行った曲の全員合奏に入る前に、突然譜面を配りだしました。曲は見たことはある(びわバス団のライブでも演奏したことがある・・私は弾いてないけど)ものでしたが、事前譜読み、リハーサル無しのいきなりぶっつけ本番での演奏をすることになりました。とはいえ、そこは曲も有名で腕に覚えのある方がおおいこともあり、あっさり高速でとおってしまいました。さすが。・無言歌『信仰』(作曲;メンデルスゾーン)そして全体の締めとなる、全員合奏はメンデルスゾーンのピアノ曲(無言歌)をコントラバス4重奏(合奏)に編曲したものでした。これも深みのある響きが印象的な曲でした。<打ち上げ>コントラバスの会合ということで多くの方が車なこともあり、当日よりも前夜祭で盛り上がったようです。もちろん打ち上げも翌日お休みにした有志で決行された‥かな。私はその日のうちに帰る必要もあり、残念ながらお先に失礼させていただきました。<次回>ワムさんのワンオペで無事誕生した富士山場所。軽くやりたい曲を並べて軽く開催、という趣旨に沿って、来年も開催されそうです。また頑張って行かないとなりません。過去の曲目別演奏経歴です。通算383ステージ目。■グリーグ:ペール・ギュントより『祝福の朝』(初)■G.Miller:MoonlightSerenade(初)■渡辺宙明:「宇宙刑事ギャバン」(初)■ビゼー:「アルルの女」より アダージェット(初)■オッフェンバック:天国と地獄から、CANCANダンス・2015/6/27 アンサンブル・びわバス団/琵琶湖大橋翔裕館訪問演奏・2022/11/3 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル親睦演奏会富士山場所■メンデルスゾーン:無言歌『信仰』(初)コントラバスアンサンブル親睦演奏会・富士山場所での演奏履歴(初)です・2022/11 富士川ふれあいホール(第1回)
2023.06.01
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<サマリー>コロナでアマチュアオーケストラも色々な変化が起こっています。演奏会を中断しているところがほとんどですが、なかには活動自体を休止したり、逆に新しいオケが立ち上がったりしています。こちらはその「新しくたちあがった」オケのひとつ、ユーアイオーケストラです。ご縁あり立ち上げ演奏会に嫁共々立ち会わせていただくことになりました。先日購入した5弦ベースの記念すべき初稼働が「運命」という拡張音域大活躍のとなり、嬉しいデビュー戦です。そして5月(8番)、先週(7番)、そして今日(9番)でドヴォルザーク後期3大交響曲演奏コンプリートとなります。《ユーアイオーケストラ 第1回 定期演奏会》 2022年7月24日(日) 13時 開場 14時 開演 (16時終演予定) 客演指揮:上田 真紀郎入場無料全席指定会場立命館いばらきフューチャープラザ グランドホール大阪府茨木市岩倉町2-150立命館大学大阪 いばらきキャンパス内JR茨木駅より徒歩約5分 (スターバックスのある建物です)詳細アクセスはこちら (立命館いばらきフューチャープラザ Webサイトへ) ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」 L.V.BEETHOVEN SYMPHONY No.5 ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 A.DVOŘÀK SYMPHONY No.9~ユーアイオーケストラからのメッセージ~新型コロナウィルスが流行するこのような時こそ、誰もが一度は聞いたことのある名曲を、オーケストラを愛する仲間達と共に演奏し、感動を届けたい-そのような想いを同じくする、関西のアマチュアオーケストラ奏者によって、ユーアイオーケストラは2022年1月に発足しました。当楽団は、出身大学・所属楽団や年代・アマチュア/プロなど、様々なバックグラウンドを持った演奏者で構成されています。「最高の演奏会をお届けしたい」この想いが、メンバー全員の共通点と言えるでしょう。当楽団の記念すべき第1回は、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を演奏します。いずれも19世紀に作曲された絶対音楽の傑作として名高く、ベートーヴェンのほとばしる精神世界やドヴォルザークの故郷・チェコへの郷愁が表現されています。我々が尊敬し、絶大な信頼を寄せるマエストロのご指導のもと、聴いてくださる皆様、演奏者全ての方々に幸せを感じていただける音楽を創ることが当楽団の目標です。ぜひ会場で、熱い思いのこもった演奏をお楽しみいただければ幸いです。演奏曲目別の私の演奏位置と使用弓、演奏回数は以下のとおりです。・ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 (8回目) Bärenreiter新版譜面相当 2Pult中2Pult out 独弓、5弦 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界」 (10回目) Bärenreiter新版譜面相当 2Pult中2Pult out 独弓、5弦(アンコール無し)<ホールの紹介>今回の演奏会場は、立命館いばらきフューチャープラザ 大ホール、私にとっては聴くのも含めて初めてのホールとなります。立命館大学茨木キャンパスの中にあるとはいえ、開放的で外部からの訪問にもあまり違和感の無い作りになっていました。内部もとても立派で、これまでも立命館大学やそのOB系のオーケストラの公演が行われていることは知っていましたが、音響もそこそこ(箱は少し小さいので、それなりには響きます)で使いやすいホールと思いました。バックヤードの動線は、セキュリティの関係もあってやや複雑。これは時代の流れかもしれません。アンケートでは「茨木を拠点に活動する市民オーケストラがこれまでなかったので、近くでクラシックが聴けて嬉しい」という声を複数頂戴したので、ぜひこれからもここを拠点に頑張って欲しいなぁ、と思います。<観客数>コロナはやや落ち着いたとは言え、まだまだ公演を実施するにはハードルが高く、今回も一つ飛ばしの座席、検温、連絡先確認などの対応をしてお客様をお迎えすることになりました。ただ、今回は自由席ということで規制はありながらも少し流動性が出てきたかな、という感じです。立ち上がったばかりのオケにもかかわらず、350名近いお客様がお見えになり、このオケへの期待を感じさせるものとなりました。<オーケストラ編成、並び>立ち上げオケへの初回参加は、1992年の東京グリーン響第1回定期、1994年のエルムの鐘交響楽団以来30年ぶりくらいかもしれません。今回、永年エキストラでお世話になっているS響さんのVnの方(大学オーケストラの後輩でもある)からお誘いがあり、エントリーすることとなりました。発起人は大阪の市民オーケストラ出身の若いご夫婦。なので管楽器メンバーも多くは初めましての方で、中にチラホラS響さんの方が、という感じです。弦楽器も同様。立ち上げオケ、しかもプロジェクトオケのような運営形態ですので、いきおいどこかのアマオケに在籍していて掛け持ち、と言う形の方がほとんどのようでした。(メンバー公募はしなかったようです)出自はともかく、募集時の条件が「少ないリハーサル(全6回くらい)で合奏体として完成させる」というものだったので、それが出来そうな方ばかりが集まっている感じ。私のように経験値勝負の人か、若い上手な方。弦楽器はコロナのご時世で詰められないこともあり12型くらいで想定し、結果10型くらいとなりました。(10-9-7-7-4)並びとしては、Vc中のCbは上手側という標準的な並び。管打楽器は4段ひな壇に木管2列、金管1列、最上段に打楽器、ホルンは下手に別ひな壇。<コントラバス編成、並び>編成からするとコントラバス4人と言うのは明らかにアンダーバランスなのですが、これは当初6名で準備していたいのが、本番直前にコロナ疑いおよびその濃厚接触疑いなどで3名が出演できなくなり、かわりに急遽1名代演してもらったからです。4人が2人ずつ前後2列に並ぶということで、後列は雛壇を用意してもらえました。元々4人乗る想定で準備してもらっていたせいか、6尺×4尺を縦に二つ並べてもらっていて、後列の私はめっちゃ余裕のスペースとなりました。5弦はトップと私の2本(嫁はヒップショット装備していますが、使用せず)なので、4本中2本でエクステ対応しました。<メンバー詳細>オケのメンバーはお初の方が・・と書きましたが、コントラバスパートに限って言えばそんなことはなくって、まずは首席のT先生。以前から複数知り合いの先生、ということで演奏会などでご挨拶させていただいている先生でしたが、その方が首席として座っていただけると言うことで、それがこのオケに参加させてもらったひとつの動機でもありました。もう1人は大学オケ後輩のOさん。最近は若手の優秀なオケ各方面に出演されています。私は以前にマラオケでご一緒するチャンスがありながら、その時すれ違って以来、ようやく共演の運びとなりました。そして、急遽の代役として嫁に頼み込んで出てもらうこととなりました。なにせ「新世界」には第2楽章の終わりにコントラバスが4部に分かれてのsoliが待っています。これを3人でやるのは(誰かが重音を弾くなど)負担がかなり重くなるので、「3人が急に出られなくなった」と聞いたときに、すぐに嫁の援助を頼み込むことを考えました。幸いにもOKもらったので、最終練習と当日で乗ってもらうこととなりました。曲が有名な2曲(さすがに演奏経験あり)でよかった・・最近のコロナ下では本人感染でなくてもひょんなことで濃厚接触者認定されることもあり、ドタキャンは普通にあるリスクとなっています。そんなときに代役が(比較的)探しやすい有名曲というのは、結構大切なチョイスなのかもしれません。<指揮者、ソリスト>指揮は、上田 真紀郎先生。私は初めて指導いただくことになります。若手でVn専攻ご出身とか。なにせリハーサル回数も少なくてあっという間でしたが、短い時間で効果的なリハーサルをつけていただき、本番に向けての距離感をしっかりお持ちのマエストロだなぁ、と思いました。<曲目別感想> 今回は曲目解説を書かせてもらうという重責をいただき、字数を大幅超過するというわがままをさせてもらいながらも何とかプログラムの形にさせてもらいました。これまでこれらの曲に関わって感じたことを書きたくても字数がなく・・苦しかったです。字数制限が実質ないにちかいブログの、何とありがたいことか(笑)。運命、実は全曲演奏するのは1年ぶり。前回はバレエの伴奏でピット内という演奏(Cbは2人)でしたが、今回はステージ上での演奏です。譜面は旧版を使いながら新版の差分を加味するという、アマオケあるあるのパターン。なので、私は手持ちの新版のパート譜を使用しました(差分を書き込むのが面倒くさいので)。新版相当と言うことで、指定の繰り返しは基本的に全部あり、でした。しんどい。特に第4楽章。演奏自体は経験値の高い方が特に弦楽器中心に集っておられたようで、かなり安定感あるものでした。管打楽器もそれに応える熱演で、特にティンパニはウィーン風のちょっとバロックに寄せた感じの音色にしていて、独特の風合いを出していました。コントラバスは・・さすがのT先生の技でした。自分の演奏だけでなく、周りの音の軸になるような感じで、自然に音程がそこに集まる(そこがハモるポイントだからでしょうけど、ややもすると「ハモる近傍に色んな音程が乱立」してしまうのがアマチュアのかなしいところ)のです。首席の力、というのはこういう所なのかな・・と思えるものでした。 2曲目は「新世界」。こちらは5年ぶりで、ようやく演奏回数10回目を数えることになりました。他に10回以上の演奏回数があるというと、「第九」、「未完成」、「悲愴」、ブラ1、ブラ2などがあり、新世界や運命がまだ、というのはちょっとびっくりですが、これはアマオケならではの楽器編成上の理由(ベートヴェンは全体的に編成が小さい。そして打楽器奏者の必要数が少ない)によるものではないかと思っています。(未完成は特殊ですが、これはメインではなく間のプログラムとしては編成が意外と大きいので、逆に重宝なのかもしれません)有名な曲ですが、というか有名なだけに楽譜も結構混乱していて、元のジムロックからの出版譜でのミス、そこからリプリントしたブライトコプフやKalmusらのミスプリ混じりの譜面で演奏譜はかなりの不整合が各パートにあるようです。それを自筆譜を元に校訂し直しが始まったのですが、それはそれでスプラフォンのとかブライトコプフの新版とか乱立気味で、とうとう日本の指揮者の方でこれらの違い等もまとめて言及して(もちろん自筆譜も付けた)本を出してしまわれた方もいらっしゃいます。今回はブライトコプフの新版での演奏ということになりました。が、私にとっては譜めくり位置も変わっていて結構見にくいことから、普段の慣れた譜面(ブライトコプフの旧版かKalmus )を引っ張り出して、そこに差分を書き込むことで対応しました。リハーサル回数も少ないので、できるだけ慣れた環境にしたかった(年寄り、と言われたらそれまで)ということです、はい。2楽章のミュートの書き漏れなどはしっかり残っていますが、4楽章のシンコペの記譜違いなどは修正されています。このあたりは、以前に見直した拙ブログをご参照ください。「新世界」といえば問題の2楽章最後の4部に分かれたSoli。私は上からF-Ded-As-Des の音並びの中で、Asの担当となりました。ひょっとしたら初めて?のAs、これが5度ハモりという妥協が許されないところでの合わせでなかなか難しく、直前までDes(根音)を持っている方と色々バリエーションを付けて合わせ(オープンで、ミュートを付けて、自分の座る位置同士でなど)、何とか本番を乗り切ることが出来ました。このパート、1番(Fの三度ハモり)より厳しいかも・・次は出来たら避けたい音です。全体の演奏自体は、アングレの方の素晴らしい「家路」のソロを始め、皆さんコロナを吹き飛ばすような熱演で、次回への期待を客席も、ステージももつような良い出来だったように思います。運営の皆さんも満足いく出来映えではなかったかと思います。facebookアカウントをお持ちの方なら、こちらのリハーサルPVでアングレのご活躍が見えるかも知れません。 そして先のびわこフィルさんに引き続き、こちらでも曲目解説を執筆させてもらいました。「運命」、「新世界」とも散々プログラムに乗っている曲なのでなかなか独自性ある内容と言っても難しいのですが、できるだけクラシックに馴染みのない方でも楽曲構造が耳で追えるように、と願いながら書いてみました。いかがでしたでしょうか。<アンコール>アンコールはありませんでした。リハーサル回数も少なく、第1回ということで連絡体制も作り上げながら、ということで途中からの曲目追加などは難しかったのかも知れません。地元からの声援に応えるためにも、次回からはぜひアンコールに応えたいものです。<打ち上げ>若いメンバーが中心のオケで、しかもコロナも比較的小康状態だったこともあり、打ち上げも自主開催ということで有志のみでのものを行ったようです。私の方は車でもあり、また会社のこともあったり色々立て込んでいたこともあって残念ながら参加見送りとさせてもらいました。次回は心置きなく(車であることは変わりませんが)参加できるような状況になっていてほしいものです。<次回>無事立ち上がったユーアイオーケストラ。運営メンバーは次回に向けて鋭意検討中とのことですが、2023年は8月初旬にチャイ5・ベー7と夏に熱い名曲コンビとなったようです。お楽しみに!過去の演奏経歴です。通算377ステージ目。■ベートーヴェン:「運命」(全曲演奏のみ)・1984/11/09 京都府立医科大学交響楽団/加藤 完二・1987/12/13 アンサンブル・モーツァルティアーナ/岡田 司・1991/09/21 横浜シティ・フィルハーモニック/鎌田 由紀夫・1991/12/23 桜美林オーケストラ/セルジョ ソッシ・1993/02/27 BOT交響楽団/草野 保雄・2016/1/31 八幡市民オーケストラ/藏野 雅彦 Bärenreiter版・2021/5/20 西宮きらきら母交響楽団/田村 ゆう子 Breitkopf旧版・2022/7/24 ユーアイオーケストラ/上田 真紀郎 Bärenreiter版相当■ドヴォルザーク:「新世界」(全曲演奏のみ)・1985/11/08 京都府立医科大学交響楽団/加藤 完二・1991/10/10 北里大学交響楽団/中村 ユリ・1992/12/27 桜美林オーケストラ/セルジョ ソッシ・1993/04/04 麻生フィルハーモニー管弦楽団/今村 能・2005/02/27 清水フィルハーモニー管弦楽団/藤崎 凡・2007/12/1 滋賀医科大学管弦楽団/岩井 一也・2013/6/22 滋賀医科大学管弦楽団/岩井 一也・2016/5/15 京都市民管弦楽団/鈴木 恵里奈・2017/5/21 八幡市民オーケストラ/松浦 修・2022/7/24 ユーアイオーケストラ/上田 真紀郎 Bärenreiter新版相当ユーアイオーケストラさんとの演奏履歴(初)です。 2022/07 第1回演奏会 立命館いばらきフューチャープラザ(運命・新世界)
2022.07.24
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世の中はコロナだウクライナだと言っているうちに、私の定年(2022/9/20)が着々と近づいてきました。 入社時に思い描いていた、「60歳で定年退職して、退職金で良い楽器買って演奏三昧の老後」という夢は脆くも崩れ、年金受給開始は65歳に遠ざかり「継続再雇用」という名の下での非正規労働であと5年間頑張らなくてはなりません。もちろん退職金なども昔のレベルからはずいぶん目減り。将来の年金の足しにまわすと、とてもじゃないけど「ペルマンの五弦でも買って・・」なんて余裕はありませんでした。 そんなある日、ずっと登録しっぱなしだった「ヤフオク」のキーワードがひっかかった、というメールが届きました。存在は知ってましたが過去にほとんど出ていなかった、クロサワのモデル(ほぼ新品)です。 先に同じ「びわバス団」のKさんがやはりヤフオクでルブナーの五弦の良いものを落札していたので、ちょっと盛り上がってしまったこともあり、値段のお安さにもまけてウォッチを開始しました。ちょうど同じ時期にオリエンテの5弦(似たグレード)が出ていて、結構迷ったまま何回かスルーした後こちらに値下げがあり、総単板(オリエンテは側板合板)ということもあり、こちらを入札してしまいました。結果は競合も無く、あっけなく落札。諸元、こんな楽器です。----------------------------------5弦コントラバス クロサワバイオリン Contrabassi Del Sole #06◇クロサワバイオリンオリジナルの5弦コントラバスです。◇製作年は、2019年です。◇通常の使用におけるスレや傷、打痕はありますが割れや損傷などのダメージはありません。主観ですが、きれいな方だと思います。◇駒にそりもありません。すぐに演奏できます。◇弦はベルカントを張っています。◇エンドピンソケット、エンドピン、テールピースコードは、オリジナルより上等な物に交換しています。◇写真に写っていませんが、弦楽器の山本オリジナルのソフトケース(並品)をおつけします。◇着払いにしておりますが、発送はできません。原則、引き取りでお願いします。交通費(高速代、ガソリン代)をご負担いただければ、中国道・名神、新名神(広島~京都)あたりまで持参することも可能です。◇仕事の関係で、連絡が遅れることがあります。ご了承ください。◇ノークレーム・ノーリターンでお願いします。※参考本体売価:495,000円参考URL:【送料無料】Contrabassi Del Sole #06【5st】新品ケース付属!!【コントラバス本店】 | 弦楽器 | クロサワ楽器店 オンラインショッピング (shopping-kurosawagakki.com)-------------------------------------------------落札したあとは、お金の振り込みと引き取りになります。オーナーさんは先述のKさんが過去に取引されたことがあるそうで、「現役アマチュア奏者の良い方」と伺っていたので、安心して話しを進めることが出来ました。オーナーさんが鳥取在住で、私も義理の両親のお墓が鳥取にあってある程度行き方もわかっているので、鳥取自動車道の用瀬(もちがせ)パーキングエリアでの受け渡しに決定。日は「びわバス団」の守山ライブの翌日の日曜(たまたま嫁のオケの練習もなく、車が空いていた)と決まりました。 引き取り当日、予定の場所で無事遭遇(ちなみに鳥取自動車道の無料区間なので、PAへの出入りも制限無し)し、ご挨拶のあと物の確認のうえ引き取りとなりました。 予想どおりアマチュアのベテラン奏者の方で、話しも結構盛り上がってしまいました。このPAに、話し込めるような休憩施設がなかった(トイレしかないところでした)のがとても残念。 楽器の受け渡し後は、せっかく鳥取まで足を伸ばしたので義父母のお墓参りして、いつもの「まねき」でカツ丼をいただきました。安定の「ウマー」な出汁です。 引き取りを終えて自宅で弾いてみても、記載どおり調整もバッチリで、すぐに弾ける状態となっていました。ケースも付いていて、良い取引となりました。 で、置き場所は・・コントラバススタンドがないまま、部屋のコーナーに1本立てかけ、もう一本をスタンド上に置く状態。これは何とかしないとなぁ・・ ほぼ新品(2019年製)ということで、まだまだ木がウエット。ちょっとグイッと弓を入れて発音するような感じです。それでも楽器自体は良く鳴っているようで、オクターブや5度と開放弦が重なる音では、かなりの共鳴があります。サイズも3/4(オリエンテの五弦はフルサイズ)のため日本の多くの四弦楽器に近いサイズで取り回しが良く、弦間も少し狭いので、移弦による疲労感が少ないです。 当面は五弦が必要な時のみ出動、ということになりそうですが、さっそく来月のユーアイオケで「運命」を弾くことになるので、デビュー戦はこのステージになりそうです。 その前に、まずはいつものポジションマーク埋め込み(2nd Pos 4指の所(弦長3/4)と、弦長1/2,1/3,1/4の場所)と、お湯まる君でのエンドピンゴムカバー作成ですね。 あ、ミュートと弓ホルスターも・・結構物いり。ミュートはせっかくなので、ブタ鼻(Torte)とは違うタイプにしてみました。 よい状態の楽器を譲ってくださったオーナー様に感謝です。
2022.06.26
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何だか今年はドボルザークの交響曲をいっぱい演奏することになりそうな気がします。その中で自分のブログをめくっていて見つけた(思い出した)のが、以下2つの記事ドボ8の謎ドボ8調査結果とおまけで新世界調査 ドボルザークの交響曲第8番と第9番(新世界から)、どちらも超の付く有名曲で、そして演奏の難易度、編成の適度な大きさから学生オケや市民オケなどアマチュアオーケストラでもお馴染みの曲です。そんな曲なのに(いや、往々にしてそんな曲に限って)楽譜で永年謎の所がありました。最近ネットをチェックしたことで実に14年ぶりくらいで解決したので、まとめておきます。具体的には3ヶ所■交響曲第8番 第2楽章 練習記号CとK 練習番号で言うと、CからとKからが同じ音型なんですが、以下の2種類の譜面があります。疑問当時手持ちの楽譜や音源は以下のとおりCはarco(というか指示なし)、Kはpizz(これも指示なし) ・Statini? なるプラハの出版社のパート譜(私がみていたもの) ・全音のポケットスコア ・スプラフォンのポケットスコア(日本出版の) ・今回の指揮者用譜面(どこのか失念)Cはpizz明記、、Kもpizz(これは指示なし) ・Kalmusのパート譜(今回の譜面) ・手元にあったクーベリック/ベルリンフィル盤の演奏そして2022年の今、良い時代になりました。なんと自筆譜の写真が無料でネットに公開されています。https://imslp.org/wiki/Special:ImagefromIndex/718554/wc25自筆譜の練習記号C部分を見ると、明らかにPizz.ですね。解決!■交響曲第9番(新世界から) 第2楽章 練習番号4~5の弱音器の扱い こちらは2楽章冒頭に弱音器使用(con sord.)の指示があって、その後の指示は何もないのが手に入る楽譜のほとんどでした。実際には手書きで(指揮者指示、パートとしての判断等)練習番号4~5の音量の大きいところは弱音器を外す対応をすることがあり、演奏実績では6:4くらいで外す対応をしていました。 今回、ネット上でBreitkopfの校訂譜https://imslp.eu/linkhandler.php?path=/imglnks/euimg/8/8e/IMSLP726209-PMLP8710-Dvorak-Symph9-05-cb.pdf が閲覧できるようになったので、校訂版で確認したところ、練習記号D(古い譜面の一部では練習番号4)のあとで弱音器を外し、E(同5)で再装着の指示が。 自筆譜直接確認ではないですが、校訂譜でもありまた慣用の修正とも一致感が強いので、解決!とします。■交響曲第9番(新世界から) 第4楽章 100小節目のシンコペーション これも奏者にとっては頻出の話し(曲が演奏回数多いだけに)。記譜では一連のシンコペーション(4/4の拍子の中に、付点四分音符の長さで打ち込みを続ける)の中で、1ヶ所だけ音符の長さが不揃いなところがあります。 過去もほとんどは音符を修正して、長さを揃えていました。が、敢えて記譜どおり演奏したこともあり真偽の程は・・というところでした。これもBreitkopf校訂版は、明確に修正されて(音の長さを全て揃えて)います。 あー、すっきり解決。今度演奏するときにはこのページをご紹介して、古い譜面は修正してもらうことにします。
2022.02.10
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私が神奈川在住時代にお世話になり、それ以上に嫁が大学・社会人オケでたいへんお世話になった髙山健児先生(現:読売日響)が大阪でセミナーを開催されるという情報を聞き、嫁と先生へのご挨拶合わせ受講してきました。当日は京都でのオーケストラ練習後移動して、で慌ただしかったですが、示唆に富んだ濃い内容のセミナーでした。<<コントラバス究極の基礎練習 in 大阪>>■日時2021年10月17日(日) ①9時30分〜12時30分 ②18時〜21時 ■場所吹田市千里丘市民センター 1F■受講料受講料:5000円コントラバスの習熟度は問いません。また、現場での実践の効果を高く保つため、ご参加者の定員を少なく設定します。定員になりましたら募集を締め切ります。なお、空いている午後の時間(13時30分〜15時)に、新しいコンセプトで設計された小型コントラバスの試奏を含むシンポジウムを行います。究極の基礎練習講座へのエントリーは以下のページからお願いいたします。↓https://marschallin-kammermusik.jimdosite.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88-%E8%AC%9B%E5%BA%A7/演奏曲目別の私の演奏位置と使用弓、演奏回数は以下のとおりです。・一人弾き 独・仏弓、4弦(自分の楽器) extender: 未使用 髙山先生とは嫁が学生時代からずいぶんとお世話になり、私も就職後ほどなくの横浜勤務時代に、東京のオケで何度かご一緒させていただく(確か「東京銀行オケ」の田園とかだったかなぁ)などお世話になりました。その頃以来約30年ぶりにお目にかかることができ、感無量でした。 夕方まで京都でオーケストラの練習に参加した後、午前中に滋賀で練習があった嫁が車で京都の練習場に移動し、そこで合流・運転者交替して大阪へ。緊急事態宣言が明けた秋の休日と言うことで京都市内はやや渋滞しており、開始時刻に遅刻してしまいました・・すみません。 セミナーは午前と午後に分かれ、午前は早くに満席となっていました。私の知人、芦響Tさんや先日の関西親睦会でグランデュオを一緒に弾いたKさん、全員合奏に出席くださったIさん、12月の演奏会でご一緒する予定の大学生二人(2回生と4回生。うち4回生は髙山先生の高校の後輩にあたります。世の中狭い。)など賑やか&華やかだったのではないかと思います(多分)。対して夜の部は、少人数(5名)でみっちりとみていただくこととなりました。 一緒に受講したメンバーは、プロ奏者(PAC)のPさん、本日朝からお世話役をしつつ最後の部で受講もされたIさんというフレンチボウが二人、お久しぶりのKさんと嫁とのジャーマンボウが二人、どっちつかず(笑)が一人(私)、と綺麗に票(?)が割れましたが、弓の独仏は関係のないレベルの基礎部分でしたので、適当に持ち替えながらでも問題はありませんでした。 概要はセミナーホームページhttps://marschallin-kammermusik.jimdosite.com/をご覧いただくとわかるとおり、「弦の振動を元に、如何に楽器を効率よく、美しく鳴らすか」を突き詰めよう、というものでした。 手法としての共鳴弦(1度、4度、5度、オクターブ・・それ以上の倍音列も含む)でのレゾナンスを確認する音階練習や、フラジオ音と押さえた音の比較などは、学生時代以来先輩方のアドバイスや自分の練習の中での発見で音階練習などで使ってはいました。しかし、そこでの目的はほとんどが「左手」の調整(音程の道しるべ)でした。今回、それが右手(ボウイング)の調整や楽器の育成につながる、という指摘は斬新で、これまで思い至らなかったポイントでした。 その成果?とも言うべき小型楽器、昼にシンポジウムが行われたのですが、夜の部でも短時間ですが試奏させていただきました(写真では嫁が弾いている)。楽器のシェイプ自体は、自分の楽器もかなりVn型に寄った物なのでほとんど違和感なく弾けました。とにかく楽器が目一杯鳴っている、という豊穣感が印象的でした。ハイポジションでも音が響いている感じがするのは羨ましい(これは私の自分の楽器への音の与え方がイマイチのような気がする)。 また具体的なトレーニングでは、古来(?)皆から難しいと言われる1st Pos.の矯正法、ハイポジションの形の作り方など、実際的なお話もいっぱいいただけました。 そして印象深かったのは弓の返し。 私のジャーマンボウの弾き方は、色々やってみた結果、結局元に戻って学生時代に西出先生から教わったいわゆる「チェコ式」の、親指先をプレスポイントにしつつ親指の回転でもってП∨切り替え時に手首を返す形だったのですが、П∨の切り返し部分でブレがあることを見つけてもらいました。 チェコ式でここがぶれると返し時に音が間違いなく途切れるので、これはゆゆしき問題。次の基礎練習(楽器出して合奏チューニングが始まるまでに、事前チューニングした後その日の曲で出てくる音階を時間が許す範囲で弾くことにしてます)では、返しの形に加え、そこでの弓圧の加減を十分に計算しながら、一度超ゆっくりやってみることにします。 あ、ちょうど今やってる曲(タイタン)で延々と(小節数えオチしかかるくらい)続くロングトーンがあるので、そこでやってみよう。 どうも4~5月に楽器の弦をスピロコア、テールピースを1/2サイズの軽い物に換えてから音がひっくり返りやすくなっていて、いわゆる「ノイズに近い高倍音(ギャンつき)」を持った弦を、弓でコントロールすることで明るい音にして張り出させるタイプの弾き方をしていた(上手く鳴るツボが結構狭くて、表現がややワンパターンになってた)ことから、「ひっくり返る」や「ノイズ」自体を出さないような柔らかい弾き方からセットアップし直して、音の引き出しを増やしてみるのも手かもしれない、と思いました。 周りは凄腕の方ばかりで、夫婦でビビりながらの講習参加でしたが、色々と刺激をいただけた有意義で楽しい時間でした。1日通してのお世話役のIさん、そして高山先生、ありがとうございました。以下は過去の師事・受講経歴です。・西出 昌弘/京都市交響楽団首席奏者(当時)(1982/5~1984/9)・Alessandro Serra/ミラノ・スカラ座管弦楽団奏者(2013/9)・宮崎 まさひろ/香川県立坂出高等学校音楽科講師(2018/3) 高山先生の基礎講座、好評につき大阪でも継続開催を検討いただけるようです。多くのバス弾きの方に、「楽器を鳴らす」という基本中の基本に目覚める機会が与えられることを祈っています。
2021.10.17
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チャイコフスキーの交響曲第4番といえば、彼の3大交響曲(4番、5番、6番「悲愴」)のひとつとして、傑作の誉れ高い曲です。3大交響曲の中でもこの第4番は演奏難度が高く、特に第1楽章は以前はアマチュアの手にあまるレベルとして、残りの2曲よりも演奏頻度の低い時代が続きました。近年のアマチュアオケのレベル向上によって演奏頻度は上がってきましたが、逆にそれでもって「余所がやっているから」でトライして「えらいこっちゃ」になることもありそうです。 そしてこの曲、コントラバスのパート譜に異常に誤植が多い(普通はだいたい有っても1つとか2つとか)ので(奏者内で)有名な曲でもあります。誤植には、目立つので弾き進めればすぐわかる箇所もありますが、意外と見過ごしてしまうとこもありで、中々厄介です。 今回9月に演奏することにもなったので、ここで手元にあるBreikopf & Härtelの譜面を元に誤植をリストアップしておこうと思います。 参考にするのは同じく手元にある全音楽譜出版社のポケットスコア。昭和59年(1984年)購入のかなり古い印刷になりますが、基本は変わっていないと思います。全音のポケットスコアは、A5版になった新版では自筆譜などを参考にかなりの校訂をいれたようで修正の期待が持てるのですが、あいにく手持ちでないので、付き合わせられていません。 ただし、幸いにも自筆譜がIMSLPにアップロード(https://ks.imslp.info/files/imglnks/usimg/6/6b/IMSLP509675-PMLP2735-Symphony_No._4.pdf)されており自筆譜との突き合わせは可能ですので、その結果も書いておきます。 以下、小節数と図による修正ポイント(過去5回くらいの演奏でほぼすべてで採用した修正)です。基本的に自筆譜に合わせる形になります。■第1楽章 50小節 パート譜× スコア× 自筆譜○ 楽譜はAs音ですがC音が正解。自筆譜はC。 160小節 パート譜× スコア○ 自筆譜○ タイが余分にかかっている。コントラバス以外の全楽器共ここは音が切れています。自筆譜ファクシミリのシミが微妙ですが、タイではないと判断できます。 338小節 パート譜× スコア○ 自筆譜○ 160小節と似た所(こちらは再現部)だが、こっちは逆にタイ抜け。さすがにつけないと、その先が・・・。自筆譜における大譜表の線と音符とを見誤ったか。 366小節 パート譜× スコア○ 自筆譜○ ここもタイ抜け。次の4小節フレーズのタイとの違いが不明すぎる。自筆譜では4小節で切る所(368~369小節間)にインク染みあり。 381小節 パート譜× スコア○ 自筆譜○ 繰り返して戻ってきたときの不自然さで、「あっ」となること請け合いの所。正解はDes(自筆譜と出版スコア共)■第3楽章 238小節~ パート譜× スコア○ 自筆譜○ このdim.(線)は相当不自然。多分皆さん無視してるはず。 320小節 パート譜× スコア× 自筆譜○ パート譜どおり弾く方が難しいパターン。一度練習で楽譜どおり弾いたら、オケ中の注目を集めました(笑)。ちなみに、C線拡張での下げどころは以下。奏者の好みで採用度濃淡ありますが、4楽章の最後の所はほぼ全面採用されています。■1楽章 251小節目のD(推奨度*)■2楽章 62小節~69小節のC (推奨度**) 150小節~165小節のEs-D-Des-C (推奨度**) 174小節~181小節のDes(推奨度***)■4楽章 239小節~244小節のC(推奨度*****)
2021.08.10
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ここ数十年類を見ない疫病流行ということで、3月の関西親睦演奏会以降、ほぼすべての演奏会や人の集まる行事が中止となっていきました。そんな中で、練習と発表の機会を持つために始めたテレワーク演奏、びわバス団として8本、個人でも8本に参加となかなかにタイトなステイホーム期間となりました。**** 2020年 テレワーク演奏 ****公開日時と内容(収録日とは順番が前後しますので、最後に収録順を括弧で表記)すべて演奏をリンクしてあります。2020年4月11日(日) メリーポピンズ Which Do You Like ? (1)2020年4月18日(日) フォーレ:ラシーヌ賛歌 びわバス団 (3)2020年4月26日(日) スコット:アニーローリー 個人重奏 (2)2020年4月30日(日) 残酷な天使のテーゼ びわバス団 (4)2020年5月 2日(日) 紅蓮華(鬼滅の刃) Yossy TRIO (2)2020年5月 6日(日) トロンブンバ びわバス団 (5)2020年5月10日(日) フィッツェンハーゲン:アベマリア びわバス団 (6)2020年5月20日(日) テイク・ファイブ びわバス団 (7)2020年5月21日(日) ファランドール コバケンとその仲間達オーケストラ (1)2020年5月23日(日) 枯葉 びわバス団 (8)2020年5月31日(日) ブルックナー:アベマリア 親睦アンサンブル有志 (8)2020年6月 3日(日) メリーポピンズ(総集編) Which Do You Like? (1)2020年6月 4日(日) 「黒いオルフェ」のテーマ 個人重奏 (5)2020年6月13日(日) シマンドル:アンダンテ・ロンドとフーガからアンダンテ 個人重奏 (9)2020年6月19日(日) デイヴィス:アンダンテとファンファーレからアンダンテ 個人重奏 (10)2020年6月22日(日) TAKARAJIMA びわバス団 (9)私の乗り番、パート、弓は画像で判別出来ますので、省略します。。Which Do You Like?の総集編は、最初の分のダイジェストが挿入されているので、ソースは同じです。録画・録音の編集については、コバケンとその仲間達オーケストラと、Which Do You Like? はお願いすることになりましたが、それ以外はすべて私の方で編集を行いました。制作と編集の流れは、以下のとおりです。1) 演奏パート、テンポ(もしくはリズムラインの演奏音源)を決定し、楽譜・音源を配布2) 各自で演奏を録画(もしくは録音+録画)3) 録画したデータを送付(サイズが大きいので、Google Drive/Drop Box/Line等での受け渡し)4) 画像データの場合は、音声を抽出し、まず音声だけを集めて、リズムラインに「タテ」を合わせる。(audacityというフリーソフトを使用)5) タテが揃ったら、タイミング、強弱、音程などの補正を掛ける6)音声が完成したら、まずは各人の画像と音のタイミングを合わせる7) 画像のカット割り、エフェクト、テロップなどを付ける(AVIutlというフリーソフトを使用)8) 単独のビデオファイルに出力して、YouTube等にアップロード へっぽことは言え「ミュージックビデオ」ですから、まずは音のクオリティが大切、ということで、音声の編集が一番時間がかかります。従来音声データの編集にはSound Engineというフリーソフトを使っていたのですが、何故か私のパソコンでは最近動作が極端に遅くてほぼ使い物にならない(一つエフェクトを掛けると数分待たないと次の操作ができない)ことから、audacityの使用に踏み切りました。 定番ソフトと言うことでネット上にも使い方の説明があり習得に苦労はなく、パワフルで軽く重宝しました。あまりに補正が容易(ピッチ、テンポ、タイミング、差し替え)なので、ちょっとモラルハザード気味になる自分が怖かったです。 大まかには三つのシリーズです。・びわバス団テレワーク班(びわバス団としての取り組み) リストへのリンクはこちらです。・個人での重ね録り(主に個人練習)・他テレワークのお誘いに乗っからせてもらったもの この二つもリンク先にリストでまとめています。 個人重ね録りは、びわバス団ではなかなか取り上げにくい(曲がマイナー、個人的な思い入れのある)曲を採り上げました。今は亡きアマチュア・タンゴベーシスト「タミヤン」さんのアレンジによる、「カーニバルの朝」は過去に何度か採り上げましたが、途中で崩壊することが多く、改めて1人で重ねてみたものです。 アニーローリーは、学生時代の編曲がオリジナル。あまりに音が低いので移調した版を一度だけびわバス団でも採り上げてもらいましたが、歌伴奏にしてはアレンジが凝っていてついて行きにくいので、お蔵入りになりかかっているもの。 そしてシマンドルの曲は、これも学生時代に師匠から譲ってもらった楽譜。昨年の師匠の葬儀を機に一念発起して演奏すべく準備、これまで突っかかっていた問題が楽譜の誤記であることを突き止めて演奏準備したのですが、身内の忌引きで演奏会不出場となり、演奏できなかったもの。ようやくこれで陽の目を見ました。 ラストのDavisの曲も学生時代絡み。学生オケの団内発表会で聴いたホルンアンサンブルを、偶然今年1月の名古屋の親睦会でCb四重奏にアレンジしてきた方が居て、そこで記憶が蘇り楽譜を譲ってもらい、音としたものです。 びわバス団については、とっかかりの良いものかつテンポ変化の少ない(=テレワークしやすい)ものを中心に、メンバーの希望を入れながら曲を決めていきました。桂さんが参戦してくれたこともあり、POPS、Jazz系のバスラインが聴ける曲が多くなりました。また、名手三宅さんがゲストに入ってくれたこともあり、関西親睦演奏会で三宅さんが演奏された曲の再演(一部はパートを変えて)も多く採り上げました。(フィッツェンハーゲン、ブルックナー、枯葉)あとはお誘いを受けたものや、エントリー募集のあったもので、コバケンとその仲間たちオーケストラのアテレコ、若手ベーシスト2人の「鬼滅の刃」に助太刀、オペラパークでお世話になったソプラノ歌手、山田千尋さんのシリーズにゲスト登場のお声がけいただいたり、と、楽しいものが多かったです。いずれも無観客ですのでステージとは言い難く、演奏回数にはカウントしませんが、印象に残り、また練習にもなりました。じつはさらにもう一つテレワークのお誘いを現在進行形でいただいておりますが、これは曲が大変なので暫く時間がかかりそうです・・完成したら個人の方のリストに加わることになると思います。
2020.06.28
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コントラバスの巨人、ドラゴネッティ、ボッテシーニ、クーセヴィツキーに連なるヴェルティオーゾ、そしてコントラバスでソリストとしてキャリアを積んだ(特定のオーケストラ奏者にならない)初めての奏者、と色々な言葉を冠されるゲイリー氏が、公式引退にもかかわらず日本での縦断リバイバル公演をされる、ということで春からチケットをお願いして楽しみにしていました。御年77歳(誕生日が11月20日なので、来日中に78歳になりました)の円熟の境地、自分のこれまでのコントラバス人生が色々思い起こされる、懐かしくも今後につながるリサイタルでした。《ゲイリー・カー コントラバスリサイタル 京都公演》日時2019年11月15日(金) 19:00開演(18:30開場) 場所京都コンサートホール小ホール(アンサンブルホールムラタ)出演コントラバス:ゲイリー・カーピアノ:ハーモン・ルイス演奏曲目)エクレス ソナタト短調全曲(原曲はヴァイオリンソナタ)グリーグ ソナタホ短調から第1楽章(原曲はチェロソナタイ短調)メンデルスゾーン無言歌集から(原曲はピアノ独奏) Op.102-4 そよ風 Op.85-6 旅人の歌 Op.85-1 夢 Op.102-3 タランテラガーシュイン 前奏曲第2番「ベースを叩け」(ピアノのための三つの前奏曲(1926)から)ラヴェル ハバネラボッテシーニ 夢、タランテラ(休憩)サン=サーンス 白鳥ゲーンズ スケルツォカナダ民謡 朝起きたらクーセヴィツキー アンダンテ、小さなワルツラフマニノフ ヴォカリーズカタロニア民謡 鳥の歌パガニーニ ロッシーニの「エジプトのモーゼ」による幻想曲(アンコール)アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌ロレンツィーティ ガヴォット(象と蠅)入場料:¥5,000 問い合わせ:京都コンサートホール(075-711-3231) 会場は京都コンサートホールの階上ににある、アンサンブルホールムラタ(小ホール) 。室内楽や小編成オーケストラ向きの小ぶりなホールです。前回このホールを訪れたのは、Bass Gangのコントラバス四重奏リサイタル。今回はさらに小さなコントラバスソロという編成ですが、響きは非常に良く、大ホールを響かせることに慣れたゲーリーにとっては、余裕で鳴らせるホールだったように思います。 今回の演奏ツアー、一部の会場では不入りが噂されていましたが、京都はそんな心配はなかったようです。チケットは完売。収容人員は514名に対し、ほぼ満席の状態(8割くらい?)でした。特徴的だったのは、弓を持った若いリスナー(多分先生に勧められて来られたのでしょう)と、ベース業界人ではなさそうな年輩の皆様。年配の諸氏は、きっとゲイリーが頻繁に日本公演をされてた頃のファンの方ではないか、と推測しています。コントラバスリサイタルを「一般の方が鑑賞するに値する」「一般の方がまた聴きに行きたいと思わせる」ものに引き上げたゲイリーの功績は、何ものにも替えがたいと思います。 伴奏のハーモン・ルイスとはもう50年位のコンビでしょうか。今回はゲイリーが下手寄り。ハーモンが中央に座り、ピアノの先を上手に置く形。ピアノの反響板は半分程・・これは凄いことで、多くのコントラバスリサイタルでは、反響板は4~5/1もしくは完全に蓋をした状態で演奏しています。如何にゲイリーの音が遠くまで通るか、ということを表しています。 楽器は全盛時のクーセヴィツキー・アマティではなく、カナダの新作でもなく、日本の奏者がゲイリーのために帰国持ち帰ったという楽器らしいです(真偽不詳)。弦は見る限りダダリオ・ヘリコアのソロ弦(ごく一般的な、リーズナブルな弦です。私も今ヘリコアのオケ弦張ってます)。弓の毛は栗毛混じりに見えました。 ゲイリーはアメリカでは数的にはやや劣勢(フレンチに比べ)の印象がある、ジャーマンボウを使います(日本ではジャーマン弓奏者が圧倒的に多い)。多分一族や師匠筋も皆ジャーマンスタイルなのでしょう。若い頃の彼のリサイタルを聴きに行った時は、その華麗な音やビブラート、ハイノートに目が行ってましたが、今回右手の動きを見ていると、師匠の西出先生にそっくり。何かうるうるしてきました。 それもそのはず、プラハ音楽院の師弟図を見ると、ゲイリーはラインスハーゲンからシマンドル(あの教則本のシマンドルです)を経て、フラーベへ(86EtudesのHrabeです)、そして西出先生はじめ東京芸大系の日本の奏者は、芸大教授だった長汐先生や今村先生からチェルニー(教則本があります)、スラデック(シマンドルと兄弟弟子)を経てフラーベへ至ります。ゲイリーの奏法は日本でも多い芸大系の弾き方と同じ、プラハ音楽院を祖に持っているのです。日本のバス弾きがゲイリーを受け入れているのは、そんなところがあるからかも知れません。https://web.archive.org/web/20080219083512/http://members.aol.com/scrtchbox/Basstree.html より この手の演奏会となると、客席は業界関係者だらけ(笑)Bass Gangの時に比べると、びわバス団メンバーは減りました(平日夜ですしね)が、そこかしこに各オケでお世話になっているベースメンバーが見えて、1階席ほぼ中心に座っていたわたしはキョロキョロしっぱなしでした。逆に周りからはわたしが座っていたの、よく見えただろうな(笑)。遠いところでは、なんと北海道からも昔からお世話になっているMさん(奥様)が来られていて、終演後は仕事が終わって大学から駆けつけてくれたご主人共々感想戦を(短時間ですが)させていただけました。バス仲間以外にも、Bass Gangの時と同じくT村先生や、O島先生、そしてお久しぶりのS戸先生、お目にかかったのはほとんど初めて?(京大オケの客演に来られていたような気がしますが)のO田先生などプロの先生方、そしてさすがゲイリーというか、Cb関係者以外にも、お弁当オケでお世話になったHnの方などもお見えで、ご挨拶出来ました。 曲目は前半割と珍し目の曲を織り交ぜ、後半はド定番の曲目。彼とルイスとのコンビで、もう何百回ステージを重ねたか、たぶん数えられないほどのものでしょう。そして私も学生時代に彼らの演奏をCDや実演で聴いて、周りや自分が一所懸命さらったのを思い起こし、二重の意味で懐かしさがこみ上げるものでした。 いきなり1曲目のエクレスが、コントラバスのソロ曲として入り口の曲。西出先生とのレッスンでも、シマンドルのBook2を途中まで進んだら、自宅でのレッスンとしてこの曲になるのがお約束でした(Book2までは、学校の練習場でのレッスンでした)。電車賃惜しさに曲のレッスンに行かなかったのを、今となっては悔いるばかりです。けど周りが弾いているし、私も4楽章の忙しいとこ以外(笑)はさらっていたので、今もポジションを思い出せる曲。お手本はゲイリーでした。繰り返しの装飾を耳コピで真似しようとしてたのも懐かしいです。こんな感じです。 https://youtu.be/u8_mJW33ylU 2曲目のグリーグは、ゲイリーで聴くのは初めてでしたが、この曲、まさにこの1楽章の原曲生演奏を学生時代に聴きました。大学オケ先輩の卒業演奏。ピアノも上手な卒業生の方が受け持ったこともあり、そのリハーサルが練習場で始まると、周りで弾いていた人達が沈黙するような、気迫の演奏でした。今日の演奏もコントラバスでも十分に熱い、素敵な演奏でした。ホ短調に移調して、ソロチューニングと相性のよい調整になっているので、挑戦できるかな・・とちょっと思ったり。 ゲイリーによる演奏だとこんな感じになります。 https://youtu.be/1xrK5P_fSBA 続いてメンデルスゾーンの無言歌から4曲。これもゲイリーでは初めて聴きましたが、言葉の無い歌、まさに歌うゲイリーにピッタリのレパートリーでした。 まだまだ続きます。ガーシュインの前奏曲第2番。元はピアノ曲ですが、Vnが旋律をもったアレンジがハイフェッツなどの演奏で有名になり、今日はVn(もしくはVc)版から移植したアレンジを使っているようでした。その次のラヴェルのハバネラまでが、私はゲイリーで初めて聴いた曲でした。ゲイリーではありませんが、この2曲、こんな感じです。若手の演奏による、ガーシュインhttps://youtu.be/Bj4F53QHeQwゲイリーと同じく学生時代にいっぱい刺激を受けた、故シュトライヒャー氏でのハバネラhttps://youtu.be/B67YKxwrQXE そして前半最後の曲は、コントラバス奏者にとって重要なレパートリーである、ボッテシーニ。この「夢」は学生オケ同期のT氏が年次の発表会で演奏した曲。その後私も弾きたくて結構さらった曲。一度これは通してピアノと合わせてみたい。次のタランテラは、ボッテシーニらしいハーモニックスによるアルペジオがちりばめられた難曲。若い頃よりテンポは少々落ちたとは言え、鮮やかな演奏。指がもう覚えきっているんでしょうね。 これは2013年ゲイリーのライブの模様です。https://youtu.be/CMFPUkCcuA0 休憩後の後半は、カナダ民謡以外はどれも彼の代表的なレパートリ-。グイグイ来ます。 白鳥は学生時代の発表会でMさんが飛び入り演奏したっけなぁ。。 ゲーンズ、これはゲイリーの陽気な演出と早い部分の演奏効果で、学生時代もみんなよくさらっていました。今回もゲイリーの演出は健在。ルイスがダカーポの後の繰り返しで置いてきぼりになって、本気で落ちかかったのには、ちょっとハラハラしました。これも愛嬌ですねぇ。こちらはCb二重奏で前半だけ演奏したバージョンhttps://youtu.be/EA4A7hMDfsc カナダ民謡を挟んで、次はボッテシーニと並んで重要なコントラバスのレパートリー、クーセヴィツキー。彼の作品は全部で4曲しかないのですが、今日はそのうちの1曲目と3曲目。小さなワルツは短いけど演奏効果が高く、これも発表会で後輩が演奏していたのを記憶しています。アンダンテは4曲の中で一番地味でもあり、割と珍しい。実演でじっくり聞けてよかったです。 ヴォカリーズ、これは聴くとなだらかだけど譜面は変拍子だったりして、合わせると拍を喰ったり伸びたりで伴奏とずれて、意外と破綻する曲、これも発表会で誰かがトライしていたのを記憶しています。 鳥の歌は発表会では先輩が私の入学前に演奏されたようで、録音だけ聴いた憧れの曲。こういうゆっくりして、難しさもほとんどない曲ほど誤魔化しがきかない。。ビブラートや音質がモロに聴かせる演奏になるかどうかのポイントになります。 そして最後はモーゼ幻想曲。これも同期T氏が学生時代の発表会で、ゲイリーの演奏どおりに弦をつまんでハイトーン(実は楽譜の指定は人工ハーモニックス)で演奏したのを今も記憶しています。今日のゲイリーも、ちゃんとつまんでました(笑)。それにしても、77歳でこれだけの曲を立奏、最後はこの難曲。なんともはや・・・超人としか言いようがありません。 こちらは彼が若かりし頃の来日公演、ご覧下さい。https://youtu.be/ufdnQZYVSF0 アンコールは2曲。これも定番の「ロンドンデリーの歌」(https://youtu.be/WopKpyhypsY)と、ロレンツィーティのガヴォット(ゲイリーは「象とハエ」と日本語で曲目説明してくれました)。 ロレンツィーティは西出先生もお好きだったようで、私が発表会の演奏曲を相談した時に、候補で出して下さった曲でした。さわりも時々弾かれてました。ハーモニックスが有効に使われている曲で、デモ(?)良いんですよね。聴きながら左手が動いてました(笑)。あー、楽器弾きたくなる。こうしてゲイリーに導かれて、ウン十年楽器を弾いてきちゃったんですね。 今回77歳での演奏を聴いてしまったら・・私もそのくらいまでは弾かないといかんなぁ、弾けるかな、とまた目標を与えられた気分です。そう、まだあの曲も、この曲もピアノと合わせて弾いてない!ちゃんとさらって、人前で弾くくらいになりたいものです。まだまだがんばらないと。とりあえず明日からのびわバス団でのステージ、がんばってお客様に楽しんでもらえるようにしたいな、とかまたいっぱいの刺激をもらってしまいました。 終演後にはロビーでハーモンとサイン会。会場でCD販売していましたが、それとは関係無しでOK,ということで、長蛇の列。ホール内に「最後尾」のプラカードが出てる、というか必要なくらい列が伸びる。若い学生さんとおぼしき奏者の皆さんは、弓ケースにサインしてもらってました。私は来春開催を計画している親睦演奏会のポスターにサインしてもらい、ちゃっかり上手い具合にCさんに「ツーショットに見える」写真撮ってもらいました。ありがとうございました!(私はCさんの撮るの失敗したので、申し訳なくて・・) 最後まで粘ったせいで、「メンバーと、背後に映り込むゲイリー」という絵はいっぱい撮れました。(笑) 同じくベース弾いてる嫁と一緒に聴きに行きましたが、先述の北海道からのMご夫人(嫁と仲良し)も来られていたので、Mご主人と合流すべく三条へ移動。京大オケが打ち上げで使う三条の「がんこ」の地下、「こがんこ」で閉店までの30分だけ今日の感想戦(打ち上げ)を楽しませてもらいました。お仕事帰り、しかも翌日は早朝から東京出張のM教授に無理をさせてしまい、恐縮でした。 今回の来日ツアー中に78歳となったゲイリー。いつまでも記憶と録音録画の中にいてくれると同時に、次の突き抜けたバスソリストが出てこないものか・・その新星とゲイリーとの二人リサイタルを聴きたいものです。 けど、時代も変わり、優秀な奏者がYouTubeあたりで次々と演奏を披露し、消費されるようになると、コンサート形式でのプレイヤーとの出会いはどうなっていくのか・・それも含め将来が想像できない、難しい時代になったものです。過去の鑑賞経歴です。■Gary Karr ・198x 京都府立文化芸術会館でのリサイタル(記録未発見)・1989/12 ゲイリー・カー in 芦屋(第1回コントラバスシンポジウム)
2019.11.15
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コントラバスアンサンブルで世界ツアーが出来ることを証明した、恒常的なチームとしてはおそらく世界最初の四重奏団、Bass Gang。(もっと大人数のものとしては、フランスのオルケスタ・ド・コントラバスがほぼ同時期にメジャーデビューしましたが、最近活動の噂を聞きません。) 地ひびきを経てびわバス団まで、20年弱のコントラバスアンサンブル演奏は、まさに彼らを目標において、のものだったかもしれません。初めて生のステージに接することが出来て、感無量でした。《The Bass Gang 京都公演》日時2018年10月11日(木)場所京都コンサートホール小ホール(アンサンブルホールムラタ)出演The Bass Gang(メンバー)アントニオ・シャンカレーポレ アンドレア・ピーギ アルベルト・ボチーニ アメリーゴ・ベルナルディ曲目久石譲/人生のメリーゴーランド 〜ハウルの動く城〜バッハ&プロコル・ハルム/バッハの…青い影ソレール/ソフィアデンツァ/フニクリ・フニクラモドゥーニョ/ヴォラーレ「ムーンライト・フラワー」「ごらん, なんて月だ」「月影のナポリ」星野 源/恋山田耕筰/赤とんぼベートーヴェン/ロックンロール No.9 ほか 入場料:¥4,000 学生(25歳以下)¥2,000 問い合わせ:京都コンサートホール(075-711-3231)会場は京都コンサートホールの階上ににある、アンサンブルホールムラタ(小ホール) 。室内楽や小編成オーケストラ向きの小ぶりなホールです。前回このホールを訪れたのは、アンサンブル都(弦楽合奏団)によるコントラバス協奏曲(ボッテシーニ)の演奏(独奏:呉竹真琴氏)を聴きに来て以来だと思います。やはりコントラバスネタ(笑)。このホールの収容人員は514名。NHKのカメラが入っていた(どうやら後日BSで放送されるようです)ため若干座れない席もあり、客席はほぼ埋まった状態(8割くらい?)でした。指定席でもあり、面白かったのは最前列にお客さんが多かったことでしょうか。(普通は音が頭の上を飛び越えるので、最前列は好まれないのですが、今回は演奏を視覚的に確認しようとしている、コントラバス奏者と思われる人たちで埋まっていました。)The Bass Gangは、前身の"un'Ottava sotto sopra"の時代からはメンバーチェンジしましたが、今の名前になって以降は固定。役割もほぼ決まっています。上手から、アントニオ(3rd) 動きの多い旋律がほとんど。実は一番大変そうだけど凄い正確!アンドレア(4th) リズム隊かつ、楽曲アレンジャー。彼だけ弦が違います。(後述)アルベルト(2nd) 洋梨型のオールド楽器でピアノ椅子に座る、特徴的なスタイル。アメリーゴ(1st) Vocal兼任トップ弾き(なので、アルベルトがトップ弾きの曲も多い)メンバーはイタリア系なので、弓もフレンチ弓で統一。持ち方は意外やイタリア式の毛箱で持つタイプではなく、竿で持つフランス式。弦は最低音でPizz.を多用するアンドレアだけがスピロコアのソロ弦(基本、全員ソロチューニングの団体です)、他の3人はピラストロのオリジナルフラットクローム(ソロ弦)と思われます(当日最前列メンバーの1人、びわバス団Kさんの調査に、滝が一部裏取りしました)。これも意外に保守的な選択。イタリア人なので基本イタリア語ですがみんな英語も比較的上手で、終演後の意思疎通も特に問題ありませんでした(慌ただしくて、ほとんどしゃべれませんでしたが)。この手の演奏会となると、客席は業界関係者だらけ(笑)仲間のびわバス団メンバーが(遠方のメンバー除き)ほぼ勢揃いの勢いなのをはじめとして、そこかしこに各オケでお世話になっているベースメンバーが見えて、1階席ほぼ中心に座っていたわたしはキョロキョロしっぱなしでした。逆に周りからはわたしが座っていたの、よく見えただろうな(笑)。バス仲間以外にも、奈良女のトラでご一緒させてもらったT先生や、SNSでお世話になりながらまだお目にかかれていなかったO先生などプロの先生方、意外なところでは協奏曲等のソロで何度かお世話になったヴァイオリニストのIさんもお見えになってました。どうやらBass Gangメンバーの1人とイタリアでの演奏会で共演し知り合いだったようで、今日はステージの後打ち上げ一緒に・・ということでした。陽気で激しい(笑)イタリア人相手に大変(笑)。曲目はCD等でも聴ける定番レパートリーのものと、最近のアメリーゴの歌入りレパートリー、それから日本ツアー向けに加えたもの(赤とんぼ等の唱歌、上を向いて歩こう、ジブリの曲、そして最近のものでは星野源の「恋」など)というもの。定番のものは、本当に自由自在。曲が身体に入っていると、こんなに自由にアンサンブルが出来るんだなぁ、と感嘆しきりでした。才能のない私だと、ひたすら指や楽譜を覚えないといけない(そのための練習も必要)ですが、きっと音で覚えるだけで、後は自然に指が行くんだろうな、と思います。音は思ったよりも小さめ(でも500人のホールに十分に響くのですが)で、無理せず鳴らしている感じ。これはCDとかでオンマイク気味に録音された状態からは判らない発見でした。コントロールが効く範囲の音量で、自由に音色を変えていくのが印象的でした。派手な演出含んだ演奏と歌は上弾きのアメリーゴとアルベルト、リズムはアンドレア、そして実際の音楽の中心となる旋律はアントニオが担当することがほとんどでした。このアントニオが地味に凄い。外さない。正確。シフトの安定感も含め脱帽です。かれの存在が、3rdまで高音域の演奏として、こもりがちなコントラバスの開離位置和音を一気に高音の密集位置に置くようにしたBass Gangの革命的なアレンジにつながったのだと思います。曲前半では遅れてきたお客様が座る度に、そこまでの曲をダイジェストして、早送り演奏したり、歌と合わせて客席へ話しかける(MC担当はほぼアメリーゴ)など演出も練れたもので、笑いがとれる素晴らしいステージでした。多分自分たちのステージも、誰か全体を見て味付けする演出家のような担当がいるのかもしれない、と思いました。次回のびわバス団では、そっちに回ろうかな。メインの「ラテンメドレー」は圧巻。コントラバスアンサンブルにはラテンが似合う(リズムをはっきり刻めるし、旋律も味が濃いので)ので、その長所を存分に発揮した聴き応えのある演奏でした。20年前なら、間違いなくCD買って耳コピしてレパートリー化するところです。以前はベサメ・ムーチョとか、そのパターンで楽譜にしましたが、今その気力出るかなぁ。。終演後にはロビーでメンバー4人並んでサイン会、と至れり尽くせり。私は「Rock'n Roll No.9」の楽譜を持参して行き、各パートの表紙にそれぞれのメンバーのサインをしっかり入れてもらってきました。これに気をよくしてしまったので、12月の自オケの室内楽演奏会では、この曲をサイン入り楽譜ですることにしました。(笑)びわバス団メンバーはサイン会の最後まで残って、ちゃっかりメンバーごと写真撮らしてもらいました。ほんと明るくて気さくなメンバーで、もっとしゃべりたかったです。この演奏会には、同じくベース弾いてる嫁と一緒に聴きに行きました。嫁と一緒にコンサート、というのもこれまたいつ以来か・・というところです。これも子供が大きくなってきたから、ということではありますが、さすがに夜中まで放置するわけにも行かず、びわバス団メンバーと帰りに軽く、やギャングの皆さんの打ち上げに乱入、という訳にはいかず、おとなしく帰宅いたしました。次回の日本ツアーがあるのかどうかはともかく、イタリアでは結構活発にステージこなしているようです。できればイタリアの飲み屋あたりでもう一度聴きたいものです。過去の鑑賞経歴です。■The Bass Gang ・(初)
2018.10.11
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昨年11月にデュオコンサートでお世話になった宮崎まさひろ先生が、大阪で初心者向けのクリニックを開催される、ということで私もフレンチ弓の奏法確認のために受講してきました。<<コントラバスセミナー「初級編」in 大阪>>■日時2018年3月18日(日)■受付締切2018年3月9日正午■場所京橋駅南口のLive Jazz&Bar Beehive 1階練習スタジオ〒536-0015 大阪府大阪市城東区新喜多1-1-3■受講料聴講枠(3月17日 12:00まで受付)15時からの座学のみ受講いただけます。受講料:3000円お支払いはどちらも当日となります。演奏曲目別の私の演奏位置と使用弓、演奏回数は以下のとおりです。・一人弾き 仏弓、4弦(お店の楽器) extender: なし 高松在住の宮崎先生がいらっしゃるということで、セミナーにはびわバス団のY氏、Kakka氏や八幡市民オケのIさん(聴講のみ)も参加、奈良からこられたJazz系の方と合わせ受講生3名、聴講生1名で、狭い一階の練習スタジオは身体を斜めにして座って、のような賑やかな状態でした。あわよくば、びわバス団の大阪ライブが出来るかな、という下見の思いもあったのですが、ライブスペースは2階(当日も階上ではライブ演奏が同時進行していました)で、移動には狭い階段の上り下りしかなさそうだったことから、スペースも含め、ベース4本とかだとちょっと難しいかな、という感想でした。残念。 レッスンの方は元々「初級編」と銘打っていることもあり、まずは全員共通項目として楽器の構え方、弓の持ち方、左手の形、と言う基本的な説明から。 ちょうど今二つの高校で吹奏楽の弦バスの方を不定期に見ていることもあり、この辺での形の説明等もずいぶん参考になりました。テキストも良くまとまっていて、これらの方にも上手くあてはまらないかな、と思いました。 その後私の方は、「フレンチ弓での腕の使い方」を中心に見ていただくということで、事前に調べていただいていた腕の流れを元に、移弦も含め確認してもらいました。結果、特に大きな問題なく腕の動きもVcで時々あるような肘から先中心(あまり肩や上腕を使わない)で無くても良いということで、ホッとしました。 私のように元がジャーマン弓の場合、移弦時には腕全体(脇も開いて)を使って移弦するのが基本になり、チェロ奏者さんの一部とはずいぶん違っているような感じがしていたのですが、ひとまずは今のままで進もうかと思います。 私以外の個人レッスンお二方もそれぞれの課題を先生と議論し、有意義な時間を過ごすことが出来ました。残念ながら皆さんその後の予定があり、先生を囲んでの打ち上げが出来なかったことが残念です。次回は先生から「大阪は中級編もあった方がいいな」ということもあり、ぜひ受講生も早期に決め、打ち上げ等もセッティングできればと思います。以下は過去の師事・受講経歴です。・西出 昌弘/京都市交響楽団首席奏者(当時)(1982/5~1984/9)・Alessandro Serra/ミラノ・スカラ座管弦楽団(2013/9)フレンチ弓(イタリア式グリップ)については、上記セラ先生に教えてもらって以来でもあり、やはりフレンチ弓のマルガリータ先生(アンサンブル金沢)にも教えてもらえたらなぁ、と思っています(なかなか計画を具体化できていないのが、残念)
2018.03.18
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ひょんなことから、高松で室内楽デビューしてしまいました。お相手は、実家の近所にお住まいのプロ奏者、宮崎まさひろ先生。場所もこれまた実家の近所、琴電長尾線林道駅が最寄りの喫茶店「花ぞの」でのライブコンサート。1時間のライブをコントラバス2本だけで、という凄いことになりました。<<コントラバスデュオ・コンサート at 喫茶花ぞの>>時:2017年11月19日(日)15:00 - 16:00場所:高松市 喫茶 花ぞの 〒760-0077 香川県 高松市上福岡町974-1 藤田ビル1F出演1st:宮崎まさひろ2nd:たきゆうじコントラバス2本が奏でる深く温かな音色を楽しみながら秋の午後のティータイムをお楽しみいただくデュオコンサートです。クラシックの名曲などをおよそ1時間、お話も交えながらお楽しみいただきます。なお、入場料はワンドリンク付き(アルコール飲料のご提供はいたしておりません)で1500円となっております。演奏曲目は以下のとおりでした。私はもちろんすべて2ndパートです。エクステンダーも未使用。一部の演奏の様子はYouTubeにアップロードしてありますので、リンクからご覧ください・主よ人の望みの喜びよ BWV147(J.Sバッハ~Salles編)・グリーンスリーブス (作者不詳)・ソナタ 作品43の1 (B.ロンベルグ~Simandl編)・二声のインベンション第13番 BWV784(J.Sバッハ~Salles編)・ト調のメヌエット WoO.10-No.2 (ベートーベン~Salles編)・軍隊行進曲 D733-No.1 (シューベルト~Salles編)・「白鳥の湖」から情景 (チャイコフスキー~Salles編)・「白鳥の湖」から四羽の白鳥の踊り (チャイコフスキー~Salles編)・プチ・スケルツォ (グノー)(以下アンコール)・古い様式による無伴奏コントラバス組曲からプレリュード (フリーバ)・主よ人の望みの喜びよ BWV147(再)主にベルナール・サレス氏が編曲したクラシック名曲集のデュエットアレンジ曲を中心に、前半メインにチェロ二重奏からアレンジした3楽章からなるソナタ、後半ラストにグノーのオリジナルデュエットを廃した、なかなかハードなプログラムでした。名曲は皆さんご存じなだけに、間違えられない(笑) 会場は、実はこれまた実家の近く。手ぶらなら歩いてもいける距離ですが、さすがにコントラバスと椅子を持って歩くのには無理があり、リハーサルを行った先生宅から車で移動させてもらいました。喫茶店は、昔ながらの近所の方が集えそうなほっこりしたところ。「カキ三の珈琲」は、うちの実家が喫茶もしていた頃に入れていた豆なので、懐かしい味です。 マスターは音楽好きとのことで、入り口のディスプレイには壊れたSaxが置かれたりしており、時々ライブを開催されているとのこと。 ライブの多くは、通常はお店を閉めている日曜午後に臨時に開けて、テーブルチャージ(ドリンク付き)をいただく、というシステムのようです。 今回、到着したときには入り口の黒板もライブ仕様になっており、中のレイアウトもステージを作ってくれていて準備万端。ありがたいことです。 1stを演奏される宮崎先生は、坂出高校のご出身で、その後フランスでコントラバスを学んだ後に香川県に戻り、瀬戸フィルメンバー等を経て、現在高松でレッスンやライブで活動されています。ご自身のfacebookがあり、そちらで色々なコンテンツも発信されています。 早朝に自宅を出て、一旦実家に落ち着いて父親と昼食を取った後、先生のお宅にお邪魔してリハーサル。軽く通しての最終確認程度でしたが、静かな環境の中デュエットで音が3度、4度、5度、オクターブでハモった瞬間に訪れる芳醇な響きは感動ものでした。(もちろん私が外した時の残念な響きもいっぱい体験できました)普段デュエットというと、合奏やアンサンブルの合間にチョコチョコッとやることが多くて、これだけ集中してデュエットで「耳を澄ます」ことが無かっただけに、新鮮な体験でした。もっとデュエットやっとけば、今より音程良く育ったかもしれない。 1時間ほどのリハーサルの後、会場へ。会場ではセッティングと簡単な音だし程度。セッティングではロンベルグの曲が譜面を途中めくれないことから、譜面台を二つ横に並べて、屏風のように4ページ見開きで演奏することにしました。しかもフレンチ座奏で譜面台を低く(遠く)置くことから、譜面はB4サイズに拡大コピーしており、なんか巨大な楽譜となりました。本番で風にあおられなくて良かったです。 演奏自体は時系列的にはこんな感じ(上記のリンクをまとめたものです)でしたhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLdZpGlVuBRPOr0kqAaVKvbgz4EwhwFWrp そうこうしているうちにお客様が次々とお見えになりました。多くは宮崎先生のお知り合いなのですが、私の高校吹奏楽部時代の先輩と後輩が駆けつけてくれて、大感激。特に後輩のYさんは、夜にご自分の本番(本業はお医者さんですが、バンド活動の経歴も長いのです)がある中、立ち寄ってくださった由。申し訳ないやらなにやらで。。先輩Oさん、高校時代は入れ違いの学年なのですが、同じSaxパートから大学でオケに入団(先輩はファゴット、私はコントラバスと違う楽器を選びましたが)したこともあり、まるで現役時代が重なったかのように色々面倒見てくださいました。今回も長時間の録画をしてくださっていて、貴重な資料とすることが出来ました。感謝の言葉もありません・・ そして高校卒業してすぐの頃、弟が在籍した高校のOBバンドでお世話になった元コントラバス奏者の方が、花束等ご用意くださった上でお越しくださってました。この方、東京の音楽大学に進んでコントラバスを専攻された方で(奇しくもびわバス団のK竹さんの後輩で在学もかぶっていたようです)、私がコントラバスを弾くようになってから、一度高松帰省時にぜひ教えてほしいものだと思いながら今日の日となってしまい、逆にお祝いいただいて恐縮するばかりです。 本番、宮崎先生の安定感はすばらしいものでした。さすがプロ、と唸るばかりです。正確な音程とリズムがあって初めてお客様も安心して聴けるわけで、そこをバシッと押さえた上で歌うコントラバス、どうやったらこういう技に近づけるのやら。。私はローポジションの2ndばっかりもらったのに、あちこちで「あちゃー」的な音程のずれを見せてしまい、申し訳ない限りです。まだまだ精進しないといけません。 先生のMCも冴え、アンコールで予定していたPetit Scherzoをトリに使ってしまったことから、想定外のアンコールで先生のsoloにてフリーバの無伴奏組曲の1曲目を、そして二人で最初の演目のバッハを演奏させてもらいました。 終始暖かい雰囲気の中での演奏で、緊張しつつも楽しく演奏でき、宮崎先生、お客様、喫茶店のマスターご夫妻、皆様に感謝したいと思います。 終演後は実家に戻り、父親と少し早い夕食で近所のお好み焼き屋に行った後、その足で帰宅。深夜になりましたが無事自宅到着で日帰りミッションを完遂しました。 写真は先生からいただいたお土産含め、当日の記念の数々。何だか同じ雰囲気で岡山でも、というお話しもあるようなのですが、それはどうなりますまやら。過去の演奏曲目(メインのロンベルグだけ)通算297ステージ目となりました。ここから会社の1週間休みをいただいたなかで、3ステージ連発となります。・ソナタ 作品43の1全楽章 (B.ロンベルグ~Simandl編) 1986/3 第6回団内コントラバス発表会 (1st:田邑元一氏)演奏会場履歴は・・もちろん初めて(笑)・喫茶 花ぞの(初)
2017.11.19
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成人の日3連休の中日に、名古屋でコントラバスアンサンブルの集いがあるので、という連絡を頂き、東京での(本部と呼ばれていますが)集いになかなか参加出来ていないことや、最近名古屋の先生に色々とfacebookなどでアドバイスも頂いており、ご挨拶も兼ねてのチャンスでもあり、びわバス団からは1名だけとなりましたが、名古屋市のスタジオリリタにお邪魔させていただきました。 進行は本部とほぼ同じ、事前エントリー団体による演奏と、当日集結した個人エントリーのメンバーも加えた当日即席団体での演奏の2本立て。即席団体とはいえ、事前に曲やパートはほぼ割り振っていて、楽譜も見ておくことができるため、全くの初見大会状態にはなりません。 私がエントリーした曲は、全員合奏も含め写真のとおりでした。 名古屋では初めての試み、ということでしたが、名古屋在住のプロ・音大生・アマ、そして北陸・滋賀(私)からのメンバー+スタッフの皆様で20名弱のメンバーが集うことになりました。事前エントリー団体の皆さんの演目は、さすがに事前の練習も積んでおられるだけあって、立派な演奏が続きました。曲もRombergやBottesiniのデュエットという古典から現代の3重奏、4重奏ものまであり、特にRombergやBottesiniは学生時代、まだまだコントラバスの楽譜も少なかった頃、これらしかない(笑)に近い中、無理矢理ひいたり、発表会出たり(Rombergはまさにこの曲、Bottesiniは、昔出たのは1番の1楽章、今日の演奏は2番の2,3楽章)という思い出深い曲で、懐かしい出会い、という感じでした。とくにボッテシーニのグラン・デュオはプロお二人の演奏だけあって、素晴らしいものでした。個人エントリーの部は、昼頃から曲順に各曲15分のリハーサルをして本番に臨む、というもの。どんな曲だったかというと、・ドラクエ序曲+トルネコのテーマ(4重奏、2nd演奏) スコアの譜面だけで見て、あまりチェックしていなかったのですが、実は今回演奏した中で、一番難しいものでした。さらにスコアを見ながらなので、譜面が見にくくて、リハーサルではさっぱり・・他のメンバーにえらい迷惑をかけてしまいました。 リハーサル後近所のコンビニに走り、トルネコの楽譜を拡大コピー(A4→B4)し、指番号も振って、本番はヨタヨタですが、何とかたどり着いた感じです。すみませんでした。・ジブリメドレー(4重奏) これは降り番。比較的低い音で書かれていて、スコアを見たときには演奏効果どうかな?と思っていたのですが、内声が上手くバランスをとって、旋律もしっかり立った音で弾かれていたことから、比較的小さい会場なら十分いい感じに聞こえる曲でした。 楽器紹介とかで使えるな~、なんて思いながら聴いていました。・ ピチカートポルカ(4重奏、4th演奏) シュトラウスの有名な曲のアレンジ。ピチカートはコントラバスお手の物だけに、アレンジの狙いはいい感じ(笑)。ただ、実際弾くとなると、やはり高音域(記譜でト音記号の5線の中のA以上くらい)ではピチカートも箱の響きから板の響きを味方につけないといけなくて、低音担当とのバランスがかなり難しいものでした。 4番でつい気持ちよくいつもの低音で弾いてしまうと、オーバーバランスになってしまいます。できるだけ音の響き(とくに弦の長いサスティン)は殺して、注意して弾くことになりました。テンポの揺れ、最後の追い込みはVnとかのようには行きませんでしたが、それなりに気分(だけ)はウィーンフィルでしたか。・ピンクエレファント(4重奏) これも降り番。スコアだけでは結構音も低く、旋律もなんか・・とおもっていたら、これはJazz風の曲。1stを担当されたプロの方の見事なスィング感とフェイク、そしてG線の比較的低い音にもかかわらず、伴奏を抜けて通る音色作りによって、おしゃれな曲になっていました。 演奏によって、曲がこんなに素晴らしくなる、というのは感動ものでした。一度挑戦したい曲候補にいれました! びわバス団でもやってみたい曲です。・フランスの歌(6重奏、1st演奏) ここからは6重奏となり、さらに響きが厚くなり、旋律にはかなりの音量(響き)と音色作りが必要になります。この曲はチャイコフスキーのピアノ小品が原曲なのですが、チャイコらしいメランコリックな旋律。即席団体ではなかなかパート単位での細かい音量の出し入れはできませんでしたが、それでもリハはそこそこの出来・・だったように思います。本番は緊張とスケベ心(ここは今だけこうしてやろう、みたいな)がいつものように裏目に出て、メリハリが逆になくなり、あたふたした演奏になってしまったように思います。まだまだ練習のとおり本番、で何の悔いも無し、という境地で本番を迎えられるには、修行が足りません。(><)・動物の謝肉祭から、序奏とライオンの行進(6重奏) 有名なサン=サーンスの曲の冒頭2曲をバス6重奏にアレンジした物です。ライオン行進の所の旋律を低音4本でのユニゾン、とかで弾くと、さすがに迫力あります。これも降り番で聴かせていただきました。序奏のピアノのグリッサンドのところとか、大変そうですが、いいアレンジで、演奏も即席と思えない推進力のあるものでした。・チェコポルカ(8重奏、4th演奏) ヨハン・シュトラウスの比較的初期の作品をアレンジした物のようです。私は不勉強なことに、原曲を知らないまま練習・本番に臨みましたが、曲としては、ニューイヤーコンサートで聴けるような、楽しいポルカです。これだけ奏者の数が増えると、旋律もオクターブや同音で重ねるユニゾンが増えてきて、演奏効果的には良くなってくると思うのですが、その分音程合わせに一段と気を遣うことになります。って合わせるの苦手なんですが。 1st/2ndはかなり音も高く、大変なようでしたが、アレンジも良く、楽しめる曲でした。ただ演奏には8人も要るので、なかなか単一のオーケストラメンバーだけでは、演奏メンバーをあつめるだけでも大変です。 ・賛歌(12重奏、6th演奏) クレンゲルの12人のチェロアンサンブル(以前、ベルリンフィルのチェロ奏者によるCDが話題になりました)曲をコントラバスにアレンジした物です。実は学生時代、大学のオケでメンバーが13人居たときに、この曲を原調でやったことがあります。その時の録音は今もありますが、大変な曲、というイメージがありました。今回は上下の音域の関係もあり、コントラバスで効果が出るように移調した譜面での演奏です。 音域を縮めた分、音量のコントロールが難しくなりますが、そこはアンサンブルを弾きたい、というメンバーが集まったせいか、うまくバランスをとって、いい響きになったように思います。どんな録音になったか、楽しみです。・アベ・ベルム・コルプス(全員合奏、2ndパート演奏) 最後はモーツァルトの名曲を全員で。4パートをそれぞれ4人程度で演奏しました。定番曲で、アレンジ譜も多く、4人だとびわバス団でもオリジナル譜面で過去に演奏していますが、大人数での合奏になると弦楽器特有の「お互いの箱が鳴る」響きが一段と増えて、一種異様な厚みが・・(笑)。これをどう評価するかは、聴き手の趣味次第ではあります。少なくともお客様として座ってくれていたお子さん達は、泣きもせず聴いてました・・・って関係者のお子さんなら、この響きにも馴れているのかも。そんなこんなで2時間半程度の演奏。会場の手配から、メンバー連絡、楽譜の調達・配布、当日の準備、と名古屋の主催の皆様のご苦労は大変だったことと思いますが、すばらしい第1回になったと思います。 演奏後の打ち上げも参加させていただき、素敵なお店で、自己紹介からバス談義まで。演奏してしまったあとでは自己紹介も要らないくらい、世間話でも十分盛り上がれる雰囲気。これがバス弾き宴会なんですよねー。楽しいです。しかも自己紹介を聞くと、ほとんどの方がなんらかのつながりを持っておられる方ばかり。次回の名古屋開催も出来れば参加させていただきたいです。次はびわバス団として!
2014.01.12
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遅くなっちゃいました。すでに演奏終わったのありますが、9-2月の秋冬シーズン演奏予定です。曲の後ろのD/Fはジャーマン弓で弾くか、フレンチ弓で弾くかの予定です。9月16日(月祝) 墨染交響楽団第14回定期演奏会 文化パルク城陽プラムホール グリーグ「ペール・ギュント」第1、第2組曲 (F) シベリウス 交響曲第2番 (D)10月20日(日) 八幡市民オーケストラ第42回定期演奏会 八幡市文化センター大ホール メンデルスゾーン 「夏の夜の夢」序曲 (F) R.シュトラウス 「薔薇の騎士」組曲 (D) シューマン 交響曲第2番 (D)11月24日(日) 第6回長岡京音楽祭 国民文化祭記念コンサート 長岡京記念文化会館 モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 (D) モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調K543 (D) デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 (F) ドビュッシー:交響詩「海」 (F) 12月7日(土) 滋賀医科大学管弦楽団第59回定期演奏会 栗東芸術文化会館さきら チャイコフスキー 「眠れる森の美女」からワルツ (D) ビゼー 「アルルの女」組曲第1番 (F) チャイコフスキー 交響曲第5番 (D)12月8日(日) 八幡市民オーケストラ室内楽演奏会 八幡市文化センター小ホール(詳細未定) 《2014年》 2月9日(日) びわこフィルハーモニー 第13回演奏会 栗東芸術文化会館さきら ハチャトゥリアン 「仮面舞踏会」からワルツ (D) ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 (Vn独奏:藤村知史) (D) ブラームス 交響曲第1番 (D)あと、2月には墨染交響楽団の次回演奏会が予定されていますが、まだ正式なお話しを頂いていないので、のらせてもらえるかどうかは未定です。2月16日(日) 墨染交響楽団第15回定期演奏会 京都市呉竹文化センター ブラームス 悲劇的序曲 (D) ウェーバー ファゴット協奏曲 (Fg独奏:仙崎和男) (D) ドボルザーク 交響曲第6番 (D)さらにその先の予定ですが、以下は決定となっています。5月25日(日) 八幡市民オーケストラ第43回定期演奏会 八幡市文化センター大ホール ボロディン 歌劇「イーゴリ公」序曲 (D) プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番 (Vn独奏:玉井菜採) (D) ショスタコービッチ 交響曲第10番 (D) もしご来聴下さいます方がいらっしゃいましたら、チケット手配いたします。ご連絡お待ちしております。相変わらずの月イチペースだ・・
2013.09.23
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貴重な体験というのは、突然なチャンスに、思い切って飛び込んだ時にこそ得られるような気がします。 今の楽器しかり、そして今回のレッスンしかり。大学オーケストラの後輩から(facebookでお互い知ってはいたが、直接の面識はありませんでした)、某イタリア著名オーケストラの コンラバスパート奏者が京都にこられて、マスタークラスを開催する、というイベントの情報をもらったときは、「無料だし、長岡京での練習の前に立ち寄ってみようかな」くらいの感覚でした。ところが、受講の枠が空いていることやら、基礎的な内容でも受講可、ということを聞いて、「それだったら、最近はじめたフレンチ弓の使い方を教えてもらうのでもいいですか」と質問してしまったのが運のつき(笑)、あれよあれよ、という間に、トップバッターで受講することが決まってしまいました。 とはいえ、こちらはアマチュアでエキストラのオーケストラ曲を土日でこなすのが精一杯、とても数日後に迫ったレッスンに用意する曲などありません。 結局教則本(シマンドルとペトラッキ教本)を抱えて、ぶっつけでレッスンをスタートさせました。 場所は京大の吉田南キャンパス(旧教養部)。私が学生のころとはずいぶん変わってしまいましたが、オーケストラ関連でお世話になっていることもあり、場所自体は「なつかしの」という感じ。ちょうど午後から長岡京での練習もあるので、楽器は車に積んで運びました。で、講師の方は、同オケのバスパート首席奏者と一緒に登場。 自己紹介で、自分の楽器がイタリア製"Guiseppe Lombardi"であることを告げると、いきなりこれがヒットしたのか、楽器の中やら裏やらを覗きこみだし・・なんと、講師の近所の工房の楽器だそうで、いきなり私の楽器で持ってメロディをひとくさり。自分の楽器からこんないい音が出るのか・・とうれしいやら情けないやらで、いきなりモチベーションアップ。やっぱりバス弾き、楽器や弓を見出すととまらない(笑) さて、レッスンですが、まずは印象に残った要点だけ先生の持ち方は、棹に親指をあてるのではなく、フロッシュの凹みに親指をあてる、いわゆる「イタリア式」スタイル。ま、当然といえば当然ですが。私もその持ち方でやっていたので、よかったです。ジャーマン弓とちがって、肘を有効に使う。手首の返しも。これはチェロなどと同じように考えればよい。左手のポジショニングは、1-3-4スタイル(低い位置でも薬指を使い、中指を使わない)。日本で主流の(ドイツ・チェコ式)1-2-4スタイルとは微妙に手の形が違います。横で運指を見ていても、混乱します。が、生で間近に1-3-4スタイルを見られたのは、貴重な体験でした。Pizz.で親指は使わない。中指で上から下に向けてはじく。強い音が必要なときは、フロッシュをしっかり握って、人差し指と2本で。スピッカートを弾くときは、人差し指で棹の反動をコントロールする(この辺はチェロあたりと近いのではないかと思います)他にも、右手の形、脱力、姿勢等々、色々助言をいただきましたが、それは撮影したビデオを見て、忘れないように、また、受講中気づかなかったことも、確認していきたいと思います。(さすがにこのビデオは、秘密です。家宝にします(笑))思い立って50歳になってからはじめたフレンチ弓ですが、これで少しはモノになればよいな、と思います。ちょうど長岡京での演奏曲が、フランスものが2曲あり、さっそく受講成果が試されることになります。講師の先生(お忍びということで、名前と所属を伏せないといけないのが残念です)、そしてこのクラスを企画してくださった皆様へお礼申し上げます。ありがとうございました。
2013.09.22
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先日、R.シュトラウスの「薔薇の騎士」での、コントラバスパートプルト分割の記事をアップいたしました。R.シュトラウス「薔薇の騎士」組曲でのコントラバス分割覚え書き その中でも若干発見はしていたのですが、スコアとパート譜で音譜のかなりの異同があるようです。しかも、コントラバスパートだけでなく、どうやら全パートにわたって同様の状況らしく、2回目の練習となった先週末、「各パート単位で異同を報告し、それをまとめて客演指揮者に相談」ということになりました。改めてバスパートを見ると・・・結構ひどい・・明らかにミスとわかるのもありますが、何か1小節ずれて強弱打ったとか、練習番号振った物まであり、これがレンタルで高い金取っている品質か・・・と半ばあきれ顔です。著作権独占の典型的な弊害かと思います。自由競争したら、ミスはすぐに直っていくだろうし、もし日本の電機メーカでこんなレベルの仕事してたら、仕事来なくなるな.(笑)というわけで、Boosey & Hawkes のスコア(組曲版、全曲版の相当部分)とパートを見比べた結果であります。 黄色の所は、要確認の重要ポイントです。 全曲版と組曲版の対照データを作ってくださった八幡市民オケ団員の方のおかげで、組曲スコア由来のミスもはっきりしてきて、ほぼ正解が得られました。 これで練習も効率アップ・・・かな?
2013.06.18
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久々にマニアックな話題ですみません。次回八幡市民オケで演奏する「薔薇の騎士」組曲のバスパートについて、パート内回覧した内容を記録しておきます。パート譜の間違い(指示欠落、ずれ)が3箇所ありますので、ご参考になれば。 ----------------------------------------------・さて、薔薇の騎士ですが、マーラーよりもさらに新しいだけあって、かなり凝ったオーケストレーションをしています。レスピーギ以上にややこしいので、以下に分かれ方を書いておきます。ちなみに譜面の"DESK" は英語でプルトのことを指します(Pultはドイツ語)明らかな2部div.は省略。練習番号(18)~(19)の前まで 1 Pultのみ演奏(20)~(21)の前まで 1 Pultのみ演奏(30)の後、Walzertempo~(33)まで1 Pultのみ演奏(34)から全員(パート譜にtuttiが欠落している)(35)7小節前アウフタクトから半数で演奏(36)2小節目から(37)の前まで 1 Pultのみpizz.で演奏(パート譜の3小節目から1pult pizz、は誤りで、スコアの2小節目から、が正しいと思われます)(41)冒頭のB音は削除(スコアでは全楽器休止の部分であり、パート譜ミスと思われます)(49)から(50)の前まで、上段 1Pultのみ、下段 2pult以下全員(50)から(54)の前まで、1Pultのみ(54)から(55)の2小節前まで、1,2Pultのみ(55)の1小節前、1,2,3Pultのみ(55)から(58)の前まで、上段 1,2Pultのみ、下段 3pult以下全員あー、ややこし。練習時には今日自分がどの立ち位置(何プルトのin/outか)をトップに確認して、間違わないように弾きましょう。結構ソロ的な状態が出てくるはずです。
2013.05.30
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年も改まり、そうこう言っているうちに初練習が続きました。びわバス団はかつてない3名もの新メンバーと共に初練習です。練習の様子がブログに掲載されています。今回は4月の「草津なごみの郷」でのライブに向けて、結構な難曲があるのですが、初見大会ながら何とかなりそうな気配。新メンバー畏るべし。がんばってついていかないと。。そうそう、今年前半の演奏予定もだいぶ固まってきました。まだ多少のブレはあるかも知れませんが、こんな感じです。2月17日(日) 墨染交響楽団第13回定期演奏会 京都市呉竹文化センターホール モーツァルト「劇場支配人」序曲 モーツァルト「ホルン協奏曲第3番」 ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」4月20日(土) アンサンブル「びわバス団」 「草津なごみの郷」ライブ ルパン3世のテーマ Suite & Lowから「American Basses」 ボサノバ「運命」 etc. 5月26日(日) 八幡市民オーケストラ第41回定期演奏会 八幡市文化センター大ホール ブラームス「悲劇的序曲」 メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」6月22日(土) 滋賀医科大学管弦楽団第58回定期演奏会 栗東芸術文化会館さきら ベートーベン 「エグモント」序曲 チャイコフスキー 「スラブ行進曲」 ドボルザーク 交響曲第9番「新世界より」6月下旬~7月上旬(未定) アンサンブル「びわバス団」 守山市駅前総合案内所ライブ 曲目未定 (弦バス奏者向けミニ・クリニック開催予定。)7月13~15日 コバケンとその仲間たちオーケストラ 福島公演 詳細未定 7月下旬(土) 八幡市民オーケストラ 八幡市立男山公民館親子コンサート 曲目未定 8月中旬 コバケンとその仲間たちオーケストラ 茅野公演、東京公演 詳細未定 これ以降は不確定要素も多いですが、墨染交響楽団定期(9月)八幡市民オケ定期(10月)八幡市民オケ室内楽演奏会(11月)滋賀医科大学管弦楽団定期(12月)という感じになろうかと思います。 なんか月イチ本番という感じで進みそうですが・・今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2013.01.12
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この1年、無事終えることが来ました。そして今年も演奏の機会をいただけたことに感謝しています。2012年に出演した演奏会の振り返りです。まずは演奏会リストです。-----------------------------------2/19 墨染交響楽団 第11回定期演奏会京都市呉竹文化センターCond. 池田 俊「カレリア」序曲,小組曲,Mendelssohn/Sym.No.5 宗教改革2/26 陵水フィルハーモニー管弦楽団 第5回演奏会ひこね市文化プラザ グランドホールCond. 藏野 雅彦「カレリア」組曲,Rachmaninoff/Sym.No.24/29 アンサンブル・びわバス団 藤川・西澤家結婚披露宴余興演奏Restaurant Mitte 本町Vo 藤川 剛 「結婚行進曲」 , 「婚礼の合唱」 , 君といつまでも5/27 八幡市民オーケストラ 第39回定期演奏会八幡市文化センター大ホールCond. 森口 真司大学祝典序曲,Mahler/Sym.No.96/9 滋賀医科大学管弦楽団 第56回定期演奏会栗東芸術文化会館さきら大Cond. 岩井 一也Saint Saens/フランス軍隊行進曲,「カルメン」抜粋,Brahms/Sym.No.16/30 アンサンブル・びわバス団 Live in 守山 Part II守山市駅前総合案内所ルパンIII世のテーマ,マルマルモリモリ,Branby Suite 他7/26 コバケンとその仲間たちオーケストラ キリン絆プロジェクト コバケンとその仲間たちオーケストラ in 横浜横浜みなとみらいホールCond. 小林 研一郎アイーダ大行進曲,小林研一郎「夏祭り」,フィンランディア,1812年 他7/29 八幡市民オーケストラ ファミリーコンサート八幡市男山公民館Cond. 安藤 亨Anderson/舞踏会の美女,ハンガリー舞曲No.5,眠りの森の美女ワルツ 他8/26 コバケンとその仲間たちオーケストラ みずなら音楽祭2012 コバケンとその仲間たちオーケストラin蓼科茅野市民会館マルチホールCond. 小林 研一郎アイーダ大行進曲,小林研一郎「夏祭り」,フィンランディア,1812年 他9/17 墨染交響楽団 第12回定期演奏会大津市民会館大ホールCond. 粟辻 聡「後宮からの逃走」序曲,「コッペリア」抜粋,Brahms/Sym.No.210/28 八幡市民オーケストラ 第40回定期演奏会八幡市文化センター大ホールCond. 三河 正典Vn 玉井 菜採狂詩曲「スペイン」,Brahms/Vn協奏曲,Debussy/「海」11/11 大津管弦楽団 第122回定期演奏会大津市民会館大ホールCond. 山川 すみ男Holst/ St.Paul's suite,青少年のための管弦楽入門,ジブリ系,交響組曲ドラクエV11/25 八幡市民オーケストラ 室内楽演奏会八幡市文化センター小ホールProkovief/ Quintet,Bach/ 2つのVnのための協奏曲12/15 滋賀医科大学管弦楽団 第57回定期演奏会栗東芸術文化会館さきら大Cond. 岩井 一也フィンランディア,Dvorak/アメリカ組曲,Dvorak/Sym.No.5 -----------------------------------合計14ステージ、というのは昨年とちょうど同じ回数です。今年は初めてお邪魔した陵水フィル、そして何十年ぶり、という久しぶりにお邪魔した大津管弦楽団さんとの出会い、再会がありました。また、ホールとしてもひこね文化、みなとみらい、大津市民会館など新しい場所を経験することが出来ました。多くの方にお世話になって、無事月イチ以上の演奏をすることが出来ました。改めて感謝申し上げます。来年も所属の八幡市民オケ、びわバス団、コバケンオケ、そして団友の滋賀医大オケ、いつもお声を掛けてくださる墨染交響楽団を軸に演奏活動を行っていきたいと思います。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2012.12.29
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八幡市民オーケストラの室内楽演奏会もいよいよ明後日となり、この3連休は家庭サービスもさておき、練習追い込みとなってしまいました。弦楽合奏はバッハの「2つのバイオリンのための協奏曲」となり、久しぶりにバロックを弾くこととなりました。 バロック音楽の特徴は、「通奏低音」。文字どおり、低音(の出る)楽器がほぼ常に合奏を支える動きを続けます。通常は鍵盤楽器が左手(低音部)で譜面を弾き、右手で数字付きの譜面から和声を復元して、即興的に演奏していきます。そしてチェロやコントラバス、ファゴットなどは譜面どおり弾いて(吹いて)低音を下支えします。まるでコードネームを見ながら演奏するJazzみたいですね。一般にはこうですが、これが協奏曲となるとまた微妙です。-------------------------たとえばコレルリの曲が有名な「合奏協奏曲」(コンチェルト・グロッソ)というスタイルでは、ソリスト群 と ソリストも含めた全体合奏(リピエーノ:Tuttiですね)の対比が中心なので、通奏低音もソリスト群の時はチェロと鍵盤だけ、コントラバスは全体合奏のところだけ弾く、とすると音の厚みも変わって、より対比が効いて演奏効果が上がります。--------------------------少し時代が下がってヴィヴァルディあたり、例えば有名な「四季」でもソロは「ソリスト群」から「バイオリン独奏」になっていますが、基本は合奏協奏曲と同じで、バイオリン独奏部分ではコントラバスお休み、チェロも一人だけで弾くといい具合になります。-------------------------- ところがバッハになると、そう簡単にはいきませんでした。バッハの協奏曲の場合、全体合奏の部分(ソロ楽器も一緒に弾く)独奏と伴奏隊全員の部分独奏と通奏低音のみと大きく分けて3つの部分が出てきます。(譜例の1~3の部分) これでコントラバスを1.の部分だけ弾くことにすると、かなり演奏部分が減ってしまいます。2楽章は全休です(笑)。それはそれで独奏を聴けていいのですが、編成が少し大きいと、やはり2.でバスが無いのはかなり音が薄い感じになります。結局今回は 2.までコントラバス有り、3.だけ休み、でトライしてみようと思います。もちろん「勝手に」やっている話で、最近の古楽系の録音では全部弾いている例もありますし、奏者や指揮者により解釈は異なってきて当たり前と思います。今回はバロックらしさ、しかも鍵盤楽器なし、ということもあり、少しでも音に変化をつけるために「あれ、ここはコントラバスの譜面は休みですか?」と聞かれて、涼しい顔して「うん」と応えることにしたいと思います。・・・実際には通奏低音の譜面はみんな同じです(笑)。ともあれ、25日の演奏会、どうぞお越しくださいませ!
2012.11.23
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嫁の楽器の調子がイマイチだ。 先日八幡市民オケの楽器を調整に出したときに、臨時で嫁の楽器を使わせてもらったが、A線開放にウルフがのってしまい、かなり弾きづらい。特に弦をパッシオーネに変えてから顕著な気がする。団の楽器やら他の学校に「楽器はちゃんと調整しないと」なんて言っていて我が家のがこれではいかん、ということで、市民オケの楽器を出したあとに、引き続いて楽器を持ち込ませてもらいました。持っていった先は、大阪は天満の山本ストリングハウス さん。ごく普通のマンションの一室なため、最初は手引きがないとお店を見つけることはかなり難しいです。それはともかく、嫁の楽器については、ウルフは魂柱の位置調整で対応。これでも調子よくないようなら、ウルフキラーで若干ツボを逃がすことで検討、となりました。ところが、一緒に持って行った私の楽器の方に、楽器屋さんが食い付いてしまいました。私は駒の反りの相談のつもりだったのですが、どうも魂柱の位置が相当中に入っていた(でも音はまとも)ということで、表板も沈み気味で、何とかしないと、とのこと。魂柱を通常の位置(f字孔近く)に動かし、合わせて表板へのテンションを上げるために、やや長めの魂柱に交換。これで様子をみて、落ち着いた頃に駒交換(\25,000と言われた(><))という運びになりそうです。 その後の楽器は、これまでD/G線側が良く鳴っていたのが、鳴りがA/E線側に映った感じ。 これだけは自分が弾いて遠くでそれを聴くことが出来ないため、何とも言えません。 暫くは楽器の鳴りを伺いながら、様子を見るしかなさそうです。
2012.07.21
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いよいよ次回の八幡市民オケはマーラーの交響曲第9番(略称マラ9)に挑戦します。導入を効率的にするため、まずは指揮者の譜面(スコア)と、各パートの譜面(パート譜)を突き合わせ、ずれを無くす作業をオフ期間(演奏会終了後1週間)で進めております。すでに指揮者の譜面はマーラー協会版、パート譜はKalmus版で確定しているので、基本的には「Kalmus版パート譜をマーラー協会版のものに合わせる(修正する)」作業を行うことになります。また、マーラー協会版の譜面はユニバーサル社から刊行されており、音楽之友社スコアがこれのリプリントなので、基本的には各パートのリファレンスは音楽之友社のスコアとなります。マーラー協会からは、スコアの訂正報告も出てるとのこと。http://www.gustav-mahler.org/gesamtausgabe/druckfehler/dr9-e.cfmまた、Kalmus版はなんと小節番号が書かれていない(4楽章は練習番号が存在しないため、お手上げ)ので、これも追記する必要があります。というわけで、練習番号単位での小節番号と、コントラバスパートについて、スコアとパートの異同をまとめました。 以下、個人作業のみですので、ミス等ありましたらご容赦下さい。合わせてご連絡いただけるとありがたいです。以下、楽天ブログの容量の関係で画像貼り付けとしています。HTML版はこちらをご参照下さい。↓http://takobasso.starfree.jp/www/Mahler_No9.html リンク先の説明がありますが、こちらになります。http://plaza.rakuten.co.jp/tamamo/diary/201107260000/
2011.10.29
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ずいぶんと遅い日記となってしまいました(楽天のシステム上、2ヶ月以上前の日付が設定できないため、日記日付が9月となってしまっています)が、8月にコントラバス奏者、奥田一夫先生の追悼演奏会があり、大阪のいずみホールに行ってきました。ちょうど会社はお盆休みの最中でしたが、自宅の引っ越しでバタバタしてから大阪に移動したため、到着は結構ギリギリになってしまいました。しかも初めてのいずみホール。何人かベースの知り合いの方とも待ち合わせていたため、かなり焦ってダッシュで会場に駆けつけました。 外ではキャンセル待ちの列もあり、ほぼ満員、という感じでした。私は知人の待ち合わせもあり開場後も外にいたのですが、幸い、キャンセル待ちの方も皆さん何とか入れたようでした。私も何とか演奏開始前に客席にはいることができ、そこからの様子だけ、ちょこっと記録に残しました。 ステージ奥に行儀良く並んだコントラバスも圧巻ですが(写っていないですが、反対側(手前)のところにも同じくらいの数の楽器がありました)、さらにステージと客席の間にもコントラバスが寝転がっているのがわかりますでしょうか。演奏自体は、奥田先生の所属していたオーケストラの皆さんによるG線上のアリアに始まり、芸大時代の同期の方中心としたバスアンサンブル、愛知県芸の教え子の方中心と下アンサンブル、チェリストでもある先生のお嬢様による無伴奏チェロ組曲、など奥田先生とゆかりのあった皆さんの、祈りをこめた演奏が続きました。そして最後は、写真にある楽器がすべて奥田先生と縁のあった奏者の手でもって持ち上げられ、そしてコントラバスの全員合奏が行われました。当日の様子は、TVニュースや新聞、Web記事等に掲載されております。終演後のロビーでは、懐かしいバス弾きの知り合い、奥田先生が飛び入り参加されたアマチュアバス弾きの合宿を主催されたベース医者(ハンドル名)さんはじめ、何人かの方とご挨拶でき、さらにベース医者さん達と一緒にその後宴会に流れていきました。アマチュアバス弾き10数人での宴会、直接の知人は半分くらいでしょうか。それでも皆さん奥田先生とのつながり、バス弾き同士でのつながりもあり、すぐに打ち解けて先生の思い出話やら近況報告で盛り上がり、楽しい時間を過ごすことが出来ました。また、そこでびわバス団(コントラバスアンサンブル)に興味を持ってくれた近所のバス弾きと連絡が取れ、そして今、その時知り合った仲間を加えてのバスアンサンブルが、来月の本番に向けて立ち上がりつつあります。先生には十数年ぶり、そして最後にまたお世話になってしまいました。先生のおかげでこうしてバス弾き仲間の輪がまた広がっていきます。ありがとうございました。
2011.09.01
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演奏会まで、あと一ヶ月を切ってしまいました。昨年の衝撃から一年弱。奥田先生の死を悼んでの演奏会のご案内です。 公式ブログ(チケット等おといあわせ先含め)はこちらです。 先生とゆかりのある多数のコントラバス奏者が出演されます。奥田先生のご紹介、この演奏会に関しては、「ほぼ週刊・八幡市民オーケストラ」に拙文を寄稿させていただきましたので、そちらをご参照下さい。お盆の時期と言うこともあり私も拝聴させていただくかどうか未定ですが、盛大な演奏会となることを祈っています。
2011.07.23
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7月18日はオーケストラアンサンブル金沢(以下OEK)の大阪公演の日でした。台風接近の日に久しぶりに大阪へ出て行ったわけですが、目的はOEKの客演首席コントラバス奏者で、ブルガリア国営放送交響楽団の首席奏者である、マルガリータ・カルシェバさんを囲む会を行うためでした。実は今回が2回目でして、第1回は昨年の9月、同じくOEKの大阪公演の後に梅田で宴会をしたのが楽しかったので、今年も!というわけで日程が決まってから、挙行計画は始めておりました。しかし直前になって、大阪入りは前日夜遅く、そして昼前のリハーサル、午後の本番後は夕方の電車で金沢に戻る、という強行スケジュールであることが判明。急遽リハーサルと本番の合間を縫っての、短い時間でのランチ会合となりました。 会合場所は、演奏会場であるザ・シンフォニーホール楽屋口~ホールそばのレストラン。CAFE DINING PLAYS NICE(プレイズナイス) 料理もサービスもよくって、いいところでした。メンバーは、マルガリータさん、同じくOEKのコントラバス奏者の今野先生、神戸フィルの奏者で古くからのバス仲間のYさん(今回の共同主催)、同じく神戸フィルのZさん、マルガリータさんに何度かレッスンしてもらっている(羨ましい!)、名古屋から駆けつけてくれたAさん、宮崎在住のやはり古くからのバス仲間、K教授、 びわこフィル奏者で前回から参加してくれているUさん そして私の計8名。もう一人前回参加者で、今回もお店選びしてくれていたNさんは、時間が昼過ぎに変更になったため、残念ながら不参加となりました。 男女比5:3、独弓派:仏弓派 4:4 というバランス取れた(?)メンバー編成で、マルガリータさんの明るく気さくな雰囲気につられて、あっという間に開演時間が迫ってしまう楽しい会となりました。 今回はfacebookで諸連絡を取り合っての企画でしたが、第3回!の要望もいただいておりますので、次回もfacebookイベントを立ち上げたいと思います。参加ご希望の方は、是非facebookで友達つながりとなって、案内をお待ち下さい(笑)。
2011.07.18
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びわバス団と同じく、コントラバスアンサンブルの団体として新潟を中心に活躍している BASS GARDEN さんが24日に第4回の演奏会を開催されるとのことですので、ご案内させていただきます。文字情報はこちら公式Webページはこちら自主公演中心でお客様が集まり、そして幅広い選曲をアマチュアとは思えないクオリティで演奏されている団体です。 私は2010年のmixi親睦演奏会でバスガーデンさんのメンバーによる演奏を拝聴する機会がありましたが、素晴らしいものでした。 新潟での演奏会ですが、もし機会がありましたらぜひお運び下さい。
2011.07.10
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6月4日から、八幡市民オケはいよいよ次回10月25日の演奏会に向けて練習開始です。まずはお約束の初見大会。ま、初見と言いながらほぼ全員出席(弦は10型相当、管はほぼ全員出席)で、管メンバーは結構さらってきてらっしゃるし、弦も見てきている方、初見に強い方がいらっしゃるので、素手で(文字通りの)初見で座ると痛い目に遭います。(特に今はバスの人手が少なく、いきおい前の方で弾くことになりますし・・)というわけで、一番ややこしいラヴェルのValses Nobles et Sentimentales (高雅で感傷的なワルツ)についてです。何がややこしいかといいますと、・ハーモニクス等の特殊奏法・複雑なdivisi(パート内をさらに分割して別の音を弾く)・楽譜の指示が基本フランス語(これが一番苦手・・)というあたりになります。そこで、演奏の入り口で必要な・ハーモニクスの記譜音と実音の対比(楽譜上は、軽く触る位置を書いているので、楽譜上の音と、実際出る音が異なる)・ミュート(弱音器の出し入れ)に絞ってまとめておくことにしました。■ハーモニクスの音と実音 この曲の記譜法では、白抜き四角音符は「その位置を軽く触って自然ハーモニクスを出す」ですが、弦は複数本有り、同じ音でも弦を違えて弾ける可能性もあるわけですが、実際に自然倍音(自然ハーモニクス)を出せる音の「ツボ」は決まっていますので、触る弦も必然的に決まってきます。以下にコントラバスの各弦における、ローポジションでの自然ハーモニクスの記譜と実音を書きました。通常の全音符が実際になる音です(コントラバスなので、実際はオクターブ下の音が出ます)。 各小節の「on*」は、各弦で、と言うことです。(on Aは、A線で、の意味) これでわかるように通常のポジションと異なり、ポジションが低くなるほど高い音が鳴ります。#そして高い実音を出す位置の方が難しくなります。少しのずれや弦のつかみそこねで、違う倍音が鳴る可能性がありますので 実際にはG線で言うAis/Hあたりを押さえるハーモニクスになると、押さえて音を出す位置とハーモニクスのでるツボの位置がほんの少しずれてきます。これは実際に体感してみてください。要はハイポジションでのハーモニクスを上下ひっくり返して出しているだけです。 このうち、弦が異なって同じ音が出る位置は、チューニングの際に使う音ですので、バス弾きにはお馴染みですね。 弦の自然倍音列を使っての技法ですので、全弦楽器とも原理は同じです。そのまま音を移動させれば、他の弦楽器の弦にも当てはまります。 ■弱音器の出し入れ手元のKalmusの譜面(パート譜)は、実はこの出し入れでミスプリントがあり、しばらく悩んでしまっていました。今のところ見つけているパート譜のミスや、奏法確認も含め、書いておきます。冒頭ローマ数字は曲のナンバー(この曲は全8曲に分かれていて、そのうちIII.~V曲は続けて演奏(各曲末のEnchaînez)する)に対応しています。 II.(Assez Lent) 最初(練習番号11)から弱音器をつけて(パート譜記載もれ) II. 練習番号16からsul tasto (指板の上で弾く) 練習番号17の前の小節後半で通常弾く位置に戻す(jeu ord.)III.(Modéré) 最初から弱音器をはずして (Sans sourdine)III.練習番号24から弱音器をつけて (Mettez la Sourdine) IV. 最後(2番括弧)弱音器をはずして (Otez les Sourdines) (念のため、ページをめくった先のV.冒頭に Sans sourdineとしてミュート無し確認)V.(Presque lent.) 最後から2小節前、2部に分かれた上パート(arco準備)のみ、弱音器をつける (Sourdine)V. 最後の小節、2部に分かれた上パートのみ弱音器をはずす(Odez les sourd.) (念のため、VI.冒頭に Sans sourdineとしてミュート無し確認) VI. (Assez vif.) 練習番号41の前2小節、div.の下パートはpizz.(パート譜記載もれ)VI. 練習番号41、div.の下パートはarco.(パート譜記載もれ)VII. (Moins vif.) 練習番号53の3小節目 div.の所から sul tastoで(上下とも)VII. 練習番号56の4小節目から通常奏法へ( sul tasto解除)VIII. Epilogue (Lent.) 最初から弱音器をつけて (Sourdine) (最後までつけたまま)また発見ありましたら追記します。
2011.06.05
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嫁の楽器のピックアップに続き、次は自分の楽器です。私の楽器のエンドピンは金属削り出しを尖らせたタイプなので、ステージでは「プスッ」と刺せて誠に気持ちがよいのですが、練習場ではそうも行きません。穴をあけるわけにも行かないので、必然的にゴムなどでカバーしてあげることになります。楽器としての「エンドピンカバー」となると、いくらになるのかわかりませんが、なに、ゴム足です。こういうときはDIYショップです。(笑)近所のDIYショップで購入してきたのが、これ。 これまで、大きいの、小さいの、と試してみましたが、耐久性があり、しかも本番の時にははずしやすい(私のエンドピンは、めりこみ防止のためにピンが立っており、これがゴムに食い込むと取れにくい)もの・・・というとなかなかありません。特に最近はゴム足もコストダウンのせいか、真ん中(足が止まるところ)から床までが空間が空いていたりして、容易に突き抜けるときもあります(数回しか持たなかった)今回のはどれくらい保つでしょうか。。うまくいったらまとめ買いですね。(笑)
2011.01.30
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ヤニに引き続いて、今回はピックアップです。嫁はオーケストラでコントラバスを弾くのと平行して、ボランティアバンドにも参加しております。そういうときは同じ楽器が「ベース」と名を変えるわけですが、それ以外にも、奏法がPizz中心になったり、電子楽器相手になることも多いので、マイクを付けたり、と若干楽器の装備奏法が変化します。 2008年の暮れに、ちょっと練習用と小さい部屋で、ということでミニアンプを買って(一番下の写真参照)以来、なんと「チューナー」のマイクで音を拾っておりました。(笑)やはりクラシックが中心なので、マイク(ピックアップ)が簡単に取り外せるのは魅力でした。しかし、嫁の演奏回数が増えるに連れて、そうも言っておれず、ということから、簡単なピックアップを買うことにしました。で、ヤフオクで見つけたのがこれ。 ■コントラバス、ウッドベースマイク【送料無料】(WB) □ ピックアップは両面テープで接着、シールドケーブルとの接続部分(ジャック)は吸盤で楽器本体にくっつける、という原理です。が説明書どおりに側板にくっつくなんて、よっぽど側板がピカピカの綺麗な楽器じゃないとだめでした(笑)。うちのでは全滅。すぐに空気が入ってきて、ポロッととれてしまいます。 これではどうしようもないので、テールピースの下の所にケーブルでもって強引に固定。これでなんとか使えそうです。 残念ながら初日はトラブルで音がしない、といって帰ってきたため、まだ真価の程はわかりません。音がしなかった原因はシールドケーブルの断線で、マイクが原因ではありませんでしたので、次回嫁のバンドの演奏で結果を待つことになります。 【当店ポイント2倍】【Joshinは平成20/22年度製品安全対策優良企業 連続受賞・プライバシーマーク取得企業】TB-105/OR【税込】 Tony Smith(トニースミス) ベースアンプ [TB105OR]【返品種別B】【smtb-k】【w2】/※ポイント2倍は 01/31am9:59迄
2011.01.23
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昨年末に毛替えをした直後にヤニを塗りたくった(毛替え直後には、毛にヤニをたっぷりめに付けることにしています)こともあり、とうとう手持ちのヤニが扱いづらくなってきました。根強いファンの多い松脂。POPSポップス バス松脂【メール便不可】 家捜ししたところ、同じPOPSの新品が出てきたのでとりあえずは困らないのですが、この赤バケツ(笑)を二つ持っていくのも大変なので、二つをくっつけることにしました。実はこの前の時も、残り少ないカールソンのヤニをPOPSにくっつけて、適当にブレンドして使っていたのです。前回は湯煎+電子レンジというかなりリスキーなやり方だったので、今回は反省して以下の工程を取りました。<ご注意:松ヤニは高熱で成分が揮発したり変性したりする可能性がありますので、以下の行為によって品質が変化することがあります。また、ヤニ自体が燃えやすいことから、 直火を使う下記行為では火気に十分気をつけてください。同様のことを行ったことによる、有形無形の損害には一切責任を負えません。類似行為をされる場合は、上記注意点を理解した上で個人リスクにて行ってください>まずは現状のヤニ(新旧)です。新品の方も、紙の包みは剥がしてあります。旧品はカールソンとくっついていたので、かなり黒いです。作業に先立ち、広告紙などの下敷きは必須です。(室内に飛び散ったヤニは、奥様の呪いを受けること確実です) まずは新品のヤニの周りにレンジラップを巻いて、紙の替わりにします。溶けたときの形を保つためです。(これはこんな施術をしないときも、夏場溶けやすいPOPSへの標準作業としております)そして旧品の底の方の紙も出来るだけ剥いて、2個を上下に重ね、接合部分を「チャッカマン」で溶接します。 ヤニなので、ある程度熱を持つと簡単に溶け始めます。この時、溶けたヤニが手や周囲に着かないように(たいがい熱いし、貼り付いた先によっては処理が大変。私も手に付けてしまい、爪が汚れています・・)、そして燃やさないように(ヤニは燃えます!)気をつけてください。そして最後に剥がし残りの紙を焼き切って形を整えます。カートン(赤バケツ)にムリムリ入れて整形した結果が下の写真です。 これなら湯煎と違って熱が局所的に加わるので、ヤニの劣化を最小限にできます。 ただしケースギリギリにはいっているので、早く消費しないと春先、ヤニが溶け出す時期になると目も当てられないことになるのは確実(笑)です。毛が新しいうちにできるだけ消費し、3月くらいにはさらにラップでくるんで、溶融対策を施さねばなりません。それでも嫁に「こんなんくっつけたら、カートンに入りきらないじゃん」と言われながら、ギリギリ押し込めたのに満足
2011.01.10
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5月に盗難にあった楽器が発見されたと言うことで、バス弾きの間ではちょっとした騒ぎになっております。 どうも別の店へ侵入しようとして逮捕され、家宅捜索でみつかったということで・・・犯人もバス弾きだった、というのがまたバス弾き間で衝撃を与えております。 ただね、バス弾きと言っても、あんまりこの世界知らないか、知恵が足りなかったですよね。バスで1000万円越える楽器って、バイオリンなんかに比べれば格段に少ないのです。需給の関係だったり、バスは楽団が組織として購入するため流動性が低かったりとか、古いものがあまり残っていないけど、演奏用以外に用途がない(あたりまえ?)とかで、感覚的に言うと、1000万円のコントラバスって、バイオリンで1億越える位の感覚の希少度だと思います。となると、当然世界でもそう数はないですから、「○○の楽器は今日本の××が弾いている」とか、「最近ドイツの△△が自分の楽器を売りに出した」なんて話題は、ちょっと手広く商売している楽器屋さんなら、あっという間に情報入ってくるわけです。そしてそこに出入りしているバス弾き達にも。だから、こんな高価な楽器を盗んだとしても、流通・換金しようとすると、すぐに足はついちゃうわけです。結局この犯人も家で弾いているだけだったんでしょうかね。いい楽器って、ホールなり広いところで弾いてこそ、真価を発揮すると思うのですが。あ・・そのまえに腕もついてこないとね。(笑)なんにしても、転売される前に回収されてよかったです。転売されて第三者がお金払って買っていたとしたら、相当話がこじれる(法律上、ものは当初の持ち主に帰属するが、第三者へ買ったときの対価を支払ってあげないと、もどってこない。だって知らずに買った人は丸損になりますからね。)可能性があります。何せ金額が金額なので。
2010.08.31
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こちらが2010年7月中旬での弓の様子。毛替えしてわずか半年チョイです。 かなりの毛切れを起こしています。 実際に練習(長くて約3時間)中にも、数本から酷いときは6,7本は抜けていました。元々松脂は多めに塗る方なので毛切れはしやすかったのですが、それにしてもこんなに切れるのは記憶にありません。前回毛替えした時の話では、「根元のリングにヒビが入っていてそこに挟まって切れているんじゃないか」とのことでした。そこで今回たまたま天満橋の工房さんを教わったので、夏休みの平日最終日にそこの修理を兼ねて大阪まで弓を持っていくことにしました。 場所がわからず(普通のマンションの一室)、炎天下で遭難しかかりましたが、2度の電話でなんとか到着。事情を説明しモノを見てもらって、「やっぱり銀蝋付け(銀半田)」という結論になりました。この部分は一枚の細長い銀板(普及品はニッケル合金等)を輪っかにして短辺を半田付けすることで半月形のリングを作っているのですが、この半田は、通常の電気用(鉛やスズ、最近は鉛の排除のために各種レアメタルが配合された銅・銀も配合される)のものでは柔らかすぎ、銀との接合部も溶融しない(合金化しない)ため、銀成分をもった高融点の半田で融着しないといけないわけです。ガスバーナや専用ペースト(半田の前に塗布して、半田のノリをよくする)が必要なため、専門店でないと、いわゆる「銀アクセサリー工房」にこの部分だけを委託することがあるようです。この場合、仕上がりもアクセサリー級になりますが、価格も宝飾品級の手間賃を請求されることになります(笑)。幸い今回お願いした工房は自前対応可能でして、(バーナーのガス欠(笑)でガスの買い出し時間が1時間余分にかかりましたが)毛替え含め1時間ちょっとで仕上げてもらえました。 その間毛切れの話もしていましたが、要因としてはリングのヒビ(やや疑問)ウルフトーンによる、不規則で衝撃的な毛の引っ張り荷重脂のつけすぎ等の可能性を指摘してもらい、これらを気にしつつ様子を見ることにしました。 とりあえず翌日本番~練習と1日弾きましたが、今のところ1本も毛切れせず。 いい感じです。願わくばこの調子が続きますように。
2010.07.30
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掲示板の方では文字でご紹介しておりますが、新潟を中心に活躍されているバスアンサンブルグループ、「BASS GARDEN」さんの第3回演奏会のご案内です。毎回自主公演でホールをいっぱいにされるという、演奏的にも運営的にもアマチュアを越えたレベルの活動をされています。詳細のご案内は、こちらのWebページをご覧下さい。 個々の演奏技術も高いですし、7人のメンバーがパート割りして曲に集中するシステムをとっておられるので、曲の完成度も高くなります。メンバーが慢性的に不足しているびわバス団から見ると、誠に羨ましい限りです。
2010.07.05
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本件、転載情報です。 東京のコントラバス専門店(有)attoさんで楽器の盗難がありました.詳しくはお店のHPをご覧ください.http://www5.ocn.ne.jp/~atto/情報をお持ちの方は、上記URLのお店連絡先か最寄りの警察まで. かなり高価な楽器(オールド楽器など、一品一様のもの多し)・弓なので、アシはつきやすいものであります。シリアル番号振っているような弓も盗難に遭っていますし。国内はすでにプロ・楽器店に情報が廻っているようですし、一部アマチュアの間でも本件がチェーンメール的に共有されております。また、すでにリストの英訳も出来ており、海外へも回状配信されるかと思います。事情を知らない第三者に渡ってしまわないうちに、戻ってくることを祈っております。
2010.05.06
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演奏会シーズンも終了し、ちょっぴりオフ気分ですが、せっかくなので先日師匠宅で教わった(やりかけた)楽器いじりの続きをしようと考えました。先生宅でやったのは、駒の調整(反っているのは諦めて、足を表板にぴったりつける)弦高修正:駒を傾けた分弦高が下がったので、ペンチでもってアジャスターを回転させ、駒を高くする。傷隠し:弓先やベルトのバックル でつくった表裏板の傷を、木目色マジックで塗って目立たなくさせる。ほとんど家具修理のDIYのノリだったので、私も意を決して傷修理ペイント(色つき)を近所のホームセンターで買ってきて、続きに挑みました。まずは駒の確認。まだ弦高低くて、思いっきり弾くとG線がビチビチいっていたので、ラジオペンチを出してきて・・・あれ、手で廻るじゃん、これ。(爆)ということで、 手でくるくる回して、ちょっと高めに。これでも以前より低いので、ハイポジションと低い弦がかなり楽になりそうです。そして傷隠し。刷毛付きの塗装ペンなので、ニスの上塗り気分です。師匠宅でのマジックでだいぶ目立たなくなっていたので、さらにつや出しみたいな補修で、ほとんど傷は見えなくなってしまいましたいいんか・・と思いつつしばし乾かして完了。ついでにちょっと曲をさらっておきました(リベルタンゴ)。弓が足りない~と思っていたのは、実は弓スピードの問題より、途中の8分音符での返しで完全に弓先まで弓が戻っていないため、弓が足りなくなっていることを発見しました。 そうなると弓圧を抜いて、弾く場所をちょっと上にずらしながらすっと返す(もちろん8分音符を弾きながら)のですが、これが意外と難しい、というか、昔から苦手。レッスンの最初の頃、Simandlの2ndポジション、シンコペーションの練習でずいぶん引っかかったのを思い出しました。これも弓をさっと返すところで引っかかったんだよな~。今になっても苦しむとは。。。ちゃんと練習して苦手を克服しておかないといけないですね。
2010.02.13
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7日の日曜日は、2年ぶりくらいに師匠のお宅にお邪魔しました。目的は滋賀医大オケの学生さん二人を先生に紹介して、レッスンをお願いすること。 二人とも練習熱心で、「基礎からやりたい」という声にこたえて、しばらくの間私がSimandl(バスで一番基本的なメソッド。ピアノで言うところのバイエルみたいなものです)をお付き合いしていました。ところが早くも進んでいる方はPart1が終わってしまいました!Simandlは、Part1で左手のポジション取得と長音階、Part2で短音階、Part3で右手のテクニックと左手のシステム、という感じで整然と進むのですが、Part1まで終われば、オーケストラで必要な音の80%以上をカバーできるポジションが終わります。(だからといって、オケの曲が何でも弾けるようになったわけではありません。ここからがスタートなんです)まぁ左手の形までなら、なんとかかんとかアドバイスもできますが、Part2になって、音楽的なことや表情付けを自信を持って言うのはむずかしい。アマチュアですし。というわけで、私の師匠の門を叩いたわけです。幸い先生はいつもと替わらず気さくに、陽気に快諾してくださり、無事ふたりは入門、そして私の兄妹弟子と相成りました。これからさらにまじめにレッスンに励めば、私なんかあっという間に抜かれるんだろうなぁ。 それにしても、進み具合を確かめる時は、私が自分でレッスン受けるより緊張しました。自分が教えたことが抜けていないか、間違えていないか・・自分が弾く方がよっぽどマシです。(笑) そしておまけで、私まで先生と簡単なデュエット曲を弾かせてもらいました。レッスン以外で先生と弾くのは大学オケ75周年記念の一発演奏の時以来か。。いい思い出になりました。 しかも上を弾かせてもらったので、チビリつつも光栄でした。
2010.02.08
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あけましておめでとうございます。と今更ながらですが(笑)。で、昨年のネタを使ってしまうわけですが、 これがびわこホール名物バス椅子らしいです。確かに関節だらけで、いじるところ多数。10分は楽しめます(笑)。いざ足をおくと、両足とも置く場所が決まっているのと、足置きと金属足がずれた場合椅子が簡単に傾くので、結構慣れが必要でした。しかも、演奏中ほとんど足を動かせないのは「暴れ弾き」の私にはかなりつらかったです。 結局右足側の 足台を直角に曲げて、右足は床にベタ置き。やっぱりこれです。けど、足をこれだけ動かして身体の位置とかかえ、エネルギー使っていると言うことは、このエネルギーを音に持って行けば、もっと鳴るんだろうか・・・といっても私にはできません。やっぱり暴れさせてください :Pということで、今年も舞台上で暴れたいと思います。よろしくお願いいたしま~す。
2010.01.09
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張り替えてみました。やはりEva Prazziです。今回は注文先をより「安い」と評判のhttp://www.quinnviolins.com/index.htmlにしてみました。送料が国際メール便使用のため、かなり抑えられます。12月12日に発注が飛んで、24日、クリスマスぎりぎりに届きました。 クリスマスで混むアメリカ物流のなかで、結構がんばってくれた感じです。ただ、張る暇なくって。。27日の嫁のオケ初見大会(ってブラ4なんで初見じゃない人だらけでしょうが)に間に合わせたくて、26日に張ろうと思ったんですが、年賀状の発送にもれがあることが見つかって、その対応と、夜はオケ練習のため断念(帰宅は11時前)。結局私の練習出発(といってもSimandl弾く人の伴奏)直前、8時台の30分で一気にやってしまいました。急いでやったため、左手親指に糸巻きのペグですれた特大マメをこさえてしまい、未だに左手の筋肉(とくに指付け根あたり)が凝っています。さて、効果の程は・・ Pizzでちょっと鳴らした感じではいい感じでしたが。
2009.12.29
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Evaの余りのテンションの高さに堪えかねて、ついにヤスリを握りしめてしまいました。 とにかくアジャスタブル駒を一番低くした状態なら、ハイポジションが楽に弾けるところまで削る予定です。お昼を挟んだ練習(棒振りパート)から帰ってきて、2時間余り。弦を4~5回張ってはテンションと弦高を見て再度削る、の繰り返し。削りすぎてもアジャスタブル駒なので、ネジで駒を上げればすむので、プレッシャーはやや少ない、といつつ、今後テンションゆるめの弦があたることも考えると、むやみには下げたくない。慎重に削って、駒立てして張ってみる。。あれ、駒位置の左右がちょっと??と思って軽く奏者寄りに動かしたところ、弦高がいきなり下がる。そりゃそうだ。駒のカーブと指板のカーブの位置関係で納得。とはいえ、そうなると今度は削りすぎであるし、逆にA線E線の弦高があがりすぎる。ほぼ元の位置に戻してみて・・・さてどんな感じかはこの週末。訪問演奏会にて。
2009.10.12
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先月張ったEva、ようやく 弾いてみました。テンション結構高いです。G線とD線はWeichというソロ弦とオケ弦との中間ゲージの物にしたのですが、前がコレルリだったせいもあり、相当つらいです。駒のアジャスターねじを目一杯下げても、まだハイポジにはきついので、駒を削ろうかと思います。A線、E線の音も、前のオブリガートに比べると華やかと言うか、固いというか・・スチール弦の様な音がします。オブリガートの、いかにも「ナイロンですぅ~」とは結構違います。もう少し落ち着いたら音色は変わるかな、と思いますが、やはり駒削りからですね。
2009.09.27
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時々状況を見させてもらっている大学オケの「団の弓」が、毛がスカスカなのに気づきました。毛の量はまだありますが、脂を塗ってもすぐに引っかからなくなるとのこと。 典型的な毛の寿命症状なので、「毛替えに行こう!」ということになりました。ちょうど個人的にも弓購入考えている方もいたので、どうせなら、ということで今回はヒガシ弦楽器製作所で毛替えをお願いすることにしました。ちゃっかり私も毛替えです。そう、「オリエンテ」の生まれる工房です。毛替えも予約+2本分ということで社長自らの対応。早い早い。前回の毛替えでは、毛が短い(毛が乾いた後の縮みが計算されていない?)ため、全部緩めてもまだ毛箱と棹のくぼみがあたっている状態で、弓のソリのテンションが抜けず、棹への悪影響に冷や冷やしながら弾いていたのですが、これで安心して弾けます。やっぱ安心感あります。 次は楽器メンテと合わせて見てもらおうかな。。。
2009.08.22
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平日ですが、無理無理夜張ってしまいました。 張ってみて判明。Weichゲージの弦は、糸巻き側のカラー糸と弦との間に、ピンクの帯(赤丸部分)がある。これはWeichで買ったG線/A線共になので、多分ゲージ識別用と思います。前がG/D線コレルリ、A/E線オブリガートだったので、全体的に少し太め、硬めになったような感じです。週末弾いてみられるかな??
2009.07.30
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先週発注して、Web上の発注状況が「ずっと in progressだな~」なんて思っていたら、いきなり届きました。FedEXで、水曜発注だから、実質5日間。在庫待ち、と書いていた割りにはほぼ最速です。肝腎のWeichゲージのパッケージというと、赤丸(筆者記入。オリジナルには丸はついていません)のところが違うだけでした。(笑)それにしても、すべて開封済みで直に弦が入っているのは、おおらかというか、ええ加減というか・・日本で買ったら、未開封ハトロン紙入りだったりしますよね?ほんまもん?新品??とドキドキ感出ます。(汗)ちなみに送料は見積もりどおり、きっかり40$取られました。さて、後は張ってのお楽しみ。。。
2009.07.27
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そろそろ替えなアカン、、と思ってから早半年。ようやく弦を買うことにしました。内外価格差があまりに大きいので(とはいえ、一部国内ショップでもかなり安いところはありました。。バーゲンなので、銀行振込onlyが条件でしたが。)、アメリカへ発注となりました。さすがにリスクを感じたので、安さは極めず、ショップの大きさに日和ってしまいました。というわけでLemur Musicでの購入です。前回張ったピラストロのオブリガート弦がかなりいい感じだったのですが、今回は同種でさらにバージョンアップされた、というEvah Pirazziという弦にすることにしました。(ナイロン様のシンセ芯+メタル巻き)アンサンブルとオケの両立で、ゲージ(弦の太さ)は相当迷いまして、結局G線D線 をWeich(細いゲージ)A線E線 をOrchestra(middleゲージ)のバラ線組み合わせとしました。(すべて同じゲージでも値段は同じ)気がついたらポチッとな・・あ、発注してもーた、って感じでした。一部在庫がない弦があり、24日以降の発送と言うことになりそうですが、どうなりますやら。。ちなみに送料40$、セット199$でございました。実は某国内ショップのバーゲンの方がレートによっては安いんですが、オケゲージセットか、ソロ弦(チューニング自体が異なる)セットしかないので、見送りました。もしWeichゲージがJazz向けだったりしたら、国内ショップのセットを買い直すか・・バーゲンが終わってたりして(笑)。あ・・↓じゃござんせん。もっと安いです。【送料無料】Evah Pirazzi エヴァピラッツィコントラバス弦 SET
2009.07.22
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びわバス団メンバーの一人が師事している、世界で活躍しているベーシスト、藤原先生のライブ演奏です。メンバーの尽力で、滋賀県(近江八幡市)での公演が実現しました。藤原清登氏Webサイト↓http://kiyotoclub.com/jap/index.htmlJazzファンの皆様、ベースファンの皆様始め、ぜひお越しください。会場は、近江八幡市・酒游館。↓http://www.shuyukan.com/shuyoucan/index.html---------------------------------------------------------------■■■藤原清登(b)&ピーター・マディソン(p)デュオライブ■■■ 東京とNYを往復という多忙な間をぬって、藤原清登氏の近江八幡 酒遊館でのライブが実現いたしました! NYの盟友ピアニスト Peter Madsen氏を率いての、本場NYのジャズクラブさながらのグルーヴ感をぜひ体感してください。 最高のテクニックと心に刻まれるコントラバスの響きは、ジャズに関心のない人をも惹きつけて離さない魅力を持っています。 築100年の酒蔵で、またとないアコーステックなジャズナイトを! ○日 時 7月3日(金) 19時会場 19時30分開演 ○場 所 近江八幡 酒遊館 http://www.shuyukan.com○入場料 予約3,800円 当日4,300円(ドリンク付)○予 約 TEL : 0748-32-2054 Email: sakedelic@shuyukan.com 【藤原清登】 http://www.kiyotoclub.com 1954年高松市生まれ。16歳でベースを始め、 東京藝術大学音楽部教授、故今村清一氏に師事。1974年に渡米。 バークリー音楽院を経てジュリアード音楽院卒業。同院にて ニューヨークフィル主席コントラバス奏者ジョン・シェイファー氏 に就いて学ぶ。 ジャズ、クラッシックの垣根を越えた幅広いジャンルで活躍。 ホレスシルバークインテットに参加のほか、1985年自己グループ (ケニー・ギャレット含む)結成以来、リーダーアルバム14枚発表。 2000年スィングジャーナル誌ではベース部門で1位に選ばれている。 【ピーター・マディソン】 1955年ウィスコンシン生まれ。8歳でクラッシックピアノを始め、 12歳頃からジャズに興味を持つ。1980年にニューヨークに居を 定めて以降、スタン・ゲッツ、スタンリー・タレンタイン、 ベニー・ゴルソン、アーサー・ブライス等と共演。ダイナミックな プレイと粒の揃った美しいサウンドで注目されている。 --------------------------------------------------------------
2009.06.27
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と、昨日は楽器揃ってない~、って文句書いてしまいましたが、この「キエフの大門」というか「展覧会の絵」(ラベル編)では、5弦バスの音域が結構出てきます。そして、最たるものがこの終曲。Es-dur(変ホ長調)の堂々たる曲なので、当然のごとく、5弦の領域の音(コントラEs。4弦の一番低い音の半音下)がこれでもか、と出て来る。文句言っているパートでEs音が出せないのは、恥ずかしい。ということで、細工しました。今回は幸いアンコールでキエフの前の曲から。ちょうどコンパクトなチューナーも買った。(過去記事:もちろん買い換えてます。)というわけで、メインが終わった後、ポケットからチューナーを出して、楽器に付け、カーテンコールの合間を見ながらE線をEsに下げました。チューナーがあるので楽勝!そしてバーバ、ヤーガ。これはE線の音だけ半音高く押さえることで解決。(今回の練習ではずっとEsチューニングで弾いていたので、ほぼOK)きもちえ~。Esがしかも開放弦になり、弾き放題。実は前回の沼津響でも同じことをやったのですが、チューナー無しで、バーバーヤーガとキエフのあいだの小節間(まわりでは金管が鳴りまくり)一瞬でのチューニングだったので、かなりリスキーでした。今回の趣向なら、音程の安定度も十分。すっきりしました。くせになりそう。
2009.06.22
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昨日今日でレッスンの続きしてきました。2人ともまじめに課題をさらってくるので、こちらとしては先の説明をするのが大変(笑)。余談責めをしてしまいました。。。はじめて左手を押さえ出すところに遭遇した方は、楽器も弦高が高く、かなり苦しそう。。2の指で押さえるときに、ふるふるしてる。Simandl教本の一番しんどいところは、最初に指を押さえるところが一番肉体的に力のいる、難しいポジションになることだと思います。(使用頻度も高いところなので、そこを最初にやる、というのはある意味合理的なのですが、男の私も大学生で始めても最初、ちょっとつらかったです)できたら少しずつ指の力を着けながらポジションを降りて行ければ良いんですが、そうするとポジションミックスした曲が最初のうち弾けないので、無味乾燥なレッスンがつづいてしまいます。指を痛めないように注意しながら1週間弾いてもらって、それでも疲れるようなら、駒を削るか、ポジションをもっと上から始めてみるかにしようと思っています。
2009.06.06
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mixiにも書いたんですが、http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1187441071&owner_id=5918224難儀なところです。。。 4弦で弾くときはどうしたものでしょう。どういう風に上げて弾きますか?
2009.06.04
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さて、三連休ですが、楽器練習が立て込みまくりデス。ぜんぶベースではありますが。まずは今日の午後~明日午前は滋賀医大オケ。アンコール曲も初めて通したが。。。アンコールには難しすぎません?これ。前プロ2曲(ラコッツィ行進曲、フィンランディア)の方がよっぽど簡単なんですが。。そりゃトラがガシガシさらってくれば、曲にはなると思いますが。あ、バスにとっては楽しい・・というか暴れられるのですっきりはします。フィンランディア、ブラームス、ずいぶん良くなってきました。だけど、まだ所々弓が抜けてベートーベン/モーツァルト風の音が弦パートの各所に見え隠れする。いかんよ。 センプレ弓圧だからね!さて、長いpizzが続くとき、弓を膝におけないベースはどうするか、というと、・譜面台におく・楽器のテールピースにとりつけた弓サック(?)に刺す・無視して手に持ちっぱなしがありがちなパターンですが、先日他のトラの方から、・腰にぶら下げる技を教わりました!ただし道具が必要。早速まねしてみました。こんな感じです。なんのことはない、100円ショップで手に入るS字フックです。ただし、腰にフィットしたり、機能性を見て、安全で気に入ったものにしましょう。結構快適です。ただ、歩くのはちょっと無理かな。#今日は練習中にチューニングメータのトリガ音を付けっぱなしにしているパートに、とうとう合奏中に注意してしまいました。。#トラの身で失礼千万なのはわかっていたのですが、他のパートの音を必死で聴こうとしている耳に、関係ない電子音が入ってくるのはどうしてもたまらなかったです。すみません。#本人は気にならんのかな。。。あれで周りの音を聴く邪魔にならないんだろうか。。
2008.11.22
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今日は弓の毛替え(前回は嫁のでしたが、今度は自分のです)で、再度コントラバス工房 角本 へ。前回は案内してくれた方とデート気分(汗)でしたが、今回は訪問するとmixi関連で角本さんを紹介くださった方や、その知り合いの方が次々と出入りし、私はほとんど網を張られていた(笑)状態でした。何か東京の高崎さんのところで、入れ替わり知り合いの方としゃべっていた時代に戻った気がして、ちょっとバスへの気合いが入ってしまいました。それはそうと、そこにあった一台の楽器。吹奏楽コンクールのために借りてきたものを、本番直前に破損してしまったらしい。糸巻き部が折れ裏板が割れ、バスバーなんかも剥がれてしまったらしい(どんな破損だったのだろう。。。)。しかしどうやら元の作りがボンド付け(!)だったらしく、修理のために表板を剥がそうとしても簡単にとれず、大変だったそうです。総ベニヤの楽器らしいのですが、ボンド付けとは。。。ほとんど修理することを考えていない作りです。確かにこのクラスの楽器が大破した場合、修理するとたぶん新品を買うかそれ以上のお金がかかってしまうのですが、買う方は知らない場合が多いし、売った方もあまりそういうことには触れない。まぁ家電量産品もそうだが、量産効果のあるものほど、修理価格と新品価格が接近したり逆転したりする。(うちのHDDレコーダもDVD部分が壊れて、本体価格の60%くらいの絶妙な修理を請求され、結局新品を買った)これも量産品の宿命か。。。ベースはメーカー(製造元)返却してもだめかもね。それにしても借りて壊したなら、相手の希望によっては意地でも直さないといけない。大変だ。そういえば、私の昔の楽器(総ベニヤ)が引っ越しでネックをおられたのを思い出した。引っ越し業者の責任と言うことで、なんと総ベニヤの楽器のネックにボルトを埋め込んでのネック継ぎという高価な修理をしてもらった、というか修理先を紹介したら、いつのまにかそこでやってくれていた(笑)。引っ越しの場合は業者が保険をかけているから、こういう芸当を機械的にやるのかな。もちろん今の楽器になってからは、楽器は自分の移動に合わせ自分の車で運んでいます。
2008.08.02
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先日楽器屋さんへ案内してくれた方は、びわこフィルの方ですが、Jazzをかなり本格的にやっておられていて、クラシックは初めてに近い方でした。先日はじめてクラシックの演奏会ステージに立たれたのですが、オーケストラや、曲への感想・感覚がとっても刺激になります。「100年前以上にできた古い曲を弾いてる中で、ふっとこの曲が今作られているかのように思う瞬間があった」とか、曲や合奏に対する見方を改めて思いなおさせれられて、自分の感覚がずいぶん鈍ってしまっていることを痛感しました。私も逆にJazzの世界に混ぜていただいたら、また音楽への見方が広がるのかもしれません。そのJazzの方にはどうやってJazzベースの練習をしたらいいのか継続して教えてもらおうと思っています。まずはスタンダードナンバーを聴くこと、ということで(元々Jazzは好きな方なので、超有名曲は耳にしていますが、バスパートを弾く、という観点では聴いてないので、聴き直しですね)、こちらはクラシックの定番曲名をお教えする、という感じで勉強していきたいです。
2008.07.13
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