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2022.07.27
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カテゴリ: 松本清張

霧の旗【電子書籍】[ 松本 清張 ]

 清張に関しては原作を読んでから観るか観てから原作を読むかとか原作と映画とどっちが勝ちなんてことの議論を、砂の器一本でかなり論じてきた。
 今回、霧の旗( 夕顔絵夢二郎の江戸ハブ日記 220415 )でも​論じられることがわかった。
 今回はどう転んでも原作の勝ち。
 あの映画は原作をじっくり読み込んでいないことが明らかだった。
 つまり当時新進気鋭の山田洋次に人気女優倍賞千恵子を絡ませたから面白いはずだというコマーシャルイズムに乗せられた作品だったということだ。
 原作の良さがつゆほども感じられない。
 逆に言うと本作が良くできているとういことの証左だ。

 ようするに人の心理の襞を上手に表現する心理作家とでもいうべきものだ。
 私は清張は取材力のある作家だと思っていた。
 特に警察の内部とか刑法刑事訴訟法には十分通じている人だと思っていた。
 作風にある、警察の供述調書風の文章を見るとそう思う。
 しかし録取者が司法警察官ではねえ、これじゃ素人じゃないか。
 そこで本作の価値がぐんと下がるわけだ。
 映画の項でも書いたが、犯人が左利きなのがわからない捜査はないし、一人殺しで死刑などということはありえない司法の現実であり、そういうデティール表現不足が、まるでうっちゃりを喰らう柏戸みたいだと思うのは私だけだろうか。
 それらを差し引いても私は本作は清張の名作の3本指に入るものと思う。
 それほどすごみのある作品だった。
 (広瀬アリスよ、あなたが本を読み込めない大根役者だということで休養に入ったとすれば何も恐れることはないよ、はっきり言ってこの作品における倍賞千恵子も本作を読み込んではいないことがわかる演技だったから。アリスよ、あなたの将来はこれからだ。努力次第で、さくら、になれる。頑張れ!)





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最終更新日  2022.07.27 05:45:54
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