今日、何読んだ?

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2022.11.06
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カテゴリ: 禅宗

道元を生きる【電子書籍】[ ひろさちや ]

 ひろさちや先生にはもう少し長生きしていただきたかった。
 ひろさちや先生のような教えがなければ、私のような仏教なまくら刀にとっては前に進むことができない。
 私は、これまで読んだ道元禅、曹洞禅に関し本書ほどわかりやすい本はなかったと思う。
 本書においては道元禅師の、
人間にはみんな仏性があるのに、なぜ修行しないといけないのですか?

という単純極まりない問を実にわかりやすく読み解いていく。
 そのとおりですな、これが一番の疑問なのであります。
 それ以上でも以下でもない。

 瓦をいくら磨いても鏡にはならない。
 しかあれど鏡を磨けば光る。
 そうなんですな、つまり、
仏だからこそ修行ができる── のです。
 われわれは、優等生になるために猛烈な勉強をすると考えますが、そうではありません。
 優等生だからこそ猛烈な勉強ができるのです。
​ということなのだ。
 だとすると、
われわれにとって大事なことは、仏になるそのことよりも、仏に向かって歩む姿そのものです。
 修行して仏になるのではなく、仏が修行している姿勢そのものが大事なのだ
​ということになる。
 もはや自力他力ということではなくて我々に備わった仏性をいかに磨き通すかということですなあ、これが大事なことで、阿弥陀様の救済の力で救われたなら我々はその仏性を余すことなく衆生のために発揮しなければならないということだ。
 生死をあからめるは仏家の一大事、
[薪は燃えて灰となるが、もう一度元に戻って薪になるわけがない。
 ところがわれわれは、灰は薪が燃えたのちの姿、薪は灰になる前の姿と見るが、とんでもない誤りである。
 薪は薪としてのあり方において、先があり後がある。前後があるといっても、その前後は断ち切れていて、あるのは現在ばかりである。
 灰は灰のあり方において後があり先がある。
 薪が灰となったのち、再び薪とならないように、人は死んだのち再び生にならない。
 だから仏教的な表現においては、生が死となったと言ってはいけないのである。
 その故に不生と言う。
 死が生になると言わないのが仏教の表現だ。
 それ故に不滅と言う。
 生は一時のあり方であり、死も一時のあり方だ。
 たとえば冬と春のようなもの。
 世間の人は、冬が去って春が来たと思い、春が去って夏になったと思うであろうが、仏教の考え方からすれば、それはまちがっている]

 この言葉は本当に味わい深い。





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最終更新日  2024.03.15 14:22:34
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