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のっけから凄~く古い話で恐縮なのだが、私が幼稚園のころ…40年前(!)になるが、生まれて初めて買ってもらった絵本が「帰ってきたウルトラマン」。その時点で10年以上前の特撮ヒーローだったわけだが、なぜか近所の本屋で買ってもらった覚えがある。ソノシート(!)が付いている絵本で、レコードプレーヤーに何度も何度もソノシートをかけ「帰ってきたウルトラマン」の主題歌を聴きながら歌ったものだ。最初の「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」は、このあとに初めて見たので、いわゆる特撮好きになったキッカケの最初は「帰ってきたウルトラマン」になる。--------------------------------------------------------------その「帰ってきた~」で主役の郷秀樹役を演じられていた、俳優の団時朗さんが、3月22日に74歳で亡くなった。2017年から肺がんを患い闘病されてきたそうだが、昨年末に容体が悪化したという。日米のハーフで、端正な顔立ちに高身長…こう書くのも何だか失礼な気もするが、歴代ウルトラマン俳優の中では群を抜いてイケメンだった方だと言える。デビュー当時は資生堂の男性用化粧品「MG5」のモデルさんをやっておられた。当時の名前表記は「団次郎」だったかと。後に「団次朗」か。そして本名が「村田秀雄」という…これを最初に知ったときの衝撃ったらなかった(苦笑)。字こそ違えど、あの流行歌手の大先生と同姓同名だものね。確か「笑っていいとも!」でタモさんが言ったのを聞いて知り、驚いて母に聞いたら「そうだ」と言われた記憶がある。素人さんが出てくるコーナーで、ウッチャンナンチャンが進行していたのを覚えている。それで、その素人さんにウンナンが「誰か有名人に似ているって言われたことがありますか?」と尋ねたところ「団時朗さん」という名前が出て、そのときにタモさんが「あの人、本名が”村田秀雄”っていうんだよ」と言ったのだ(笑)。…話が逸れたが「帰ってきたウルトラマン」、前2作と違ってナックル星人の回の内容がエグかったり、ムルチという怪獣が出てきた回(「怪獣使いと少年」)は、左傾がかった考えではあるものの「差別」を取り上げた内容だったりと、今の目で見ても、なかなか子供向けと言い切れない作品が多かった。怪獣のデザインも好きなものが多く、前述の絵本で見てから買ったのか記憶がないのだが、ベムスターとブラックキングのソフビは持っていた。ベムスターは腕が取れちゃったが(笑)。…また話が逸れたが(苦笑)この主役で一躍有名になったのが団時朗さん。まあ特撮ファンは「郷秀樹」と呼ぶのだろうが、いま現在55歳~60歳の方からしたら、本当に憧れのヒーローのお一人だった方だろう。-------------------------------------------------------------ウルトラマン以降は様々な映画やドラマ、舞台で活躍された。個人的には…黒部進さんや森次晃嗣さんも同様なのだが……時代劇の悪役、または2時間ドラマの悪役演技を思い出す。何故ウルトラマンを演られた方が、悪役になるのか分からないけれど、とにかくそっちの印象が強くって(涙)。時代劇の悪代官や越後屋を、黒部さん・森次さん・団さんらが憎々しく演るたびに、心の中で「どうしたんだ?ハヤタ隊員!」「どうしたんだ?モロボシダン!」「何やってんだ?郷秀樹!」と嘆いたことは数限りなくあった(笑)。団時朗さんは2時間ドラマで「悪い経営者」とかもやってたな…黒部さん・森次さんも同様だけど。篠田三郎さん(タロウ)は、あんまり悪役やらないが、高峰圭二さん(エース)や真夏竜さん(レオ)も悪役で見たことある…何故なんだ(涙)⁉近年はウルトラマンの劇場公開作品に出られたり、数々の舞台で活躍をされていた。訃報でも出ていたが、黒柳徹子とデート?をしていたところを写真週刊誌に撮られたなんてこともあった。享年74。…やっぱりまだ若いと思ってしまうし、信じられない気持ちで一杯である。ウルトラ兄弟で、この方が最初に「光の国に旅立ってしまう」とは微塵も思わなかった。本当に残念としか言えない。団時朗さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
2023年03月25日
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1・尽忠報国!打ちてし止まん!かくて神風は吹く! WBCで日本が優勝!私は野球に一切興味がない。ルールも少ししか解らない。しかしながら昨日の昼前、夜勤からの帰宅直後に何気なく見た準決勝の逆転勝ちは「こんなドラマのような勝ち方がホントにあるのか?」と思ったのは、噓偽りのない本音である。もう殆ど「若大将シリーズ」の加山雄三の勝ち方だもの(笑)。メキシコチームは、本当に悔しかっただろうな…と思わずにはいられなかった。心中察するに余りある。そして決勝、これまたいい加減にしか見ていなかったのだが…こう書くと野球好きの方々から怒られるとは思うが「おそらくダメだろう」と思っていたのよネ。それが勝っちゃったんだから、見事なものだった!私は報道で微々たる情報を聞いているだけなのだが、各国の選手団や報道陣から、日本の選手団の姿勢やおもてなしなどが絶賛されたとのこと。これもまた嬉しいものだ。…一部報道で、わざとデッドボールを当てたり、隙あらば因縁をつけてきた国(らしきもの)があったと小耳には挟んだのだが…関わらないように無視すればいいだろう(笑)。スポーツマンシップの欠片もない民度の低い連中は、参加資格を剥奪すりゃいいだけヨ。関わりゃ誰もが不快になるんだから!ヨボセヨ~!栗山監督以下、日本選手団の皆さまには、私も心から「お疲れさまでした!優勝おめでとうございます!」の言葉を贈りたい。--------------------------------------------------------------2・本当に歌が下手になった!どうしよう!安住紳一郎アナ 渡部峻アナとカラオケに行って“痛感”「これは社会問題。必ず皆さんが直面する」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュースこの記事を読んで「私だけじゃないんだ、この悩みは!」と思った方も大勢いらしただろう。私もそのひとり。確か昨年の暮れだったが、私の家の比較的近所に住むようになった懐メロファンの若人とその友人と3人、たまたまだがカラオケに行った。私はその時点で2年8カ月ぶりのカラオケ。とはいえ自分の部屋でコロナ渦の最中でも発声練習をしていたことも多いし、日本橋亭の「歌で綴る~」で何度か歌真似をしたときにも「さほど声は落ちてない…」と思っていたのだが…。…少なくとも「上4つ」は出なくなっていた。私の音域は前は2オクターブ半というのが自慢だったのだが、たぶん今は2オクターブないと思う。私は、よほどのことがない限り「原キーで歌う」というのがポリシーで”その歌手のその歌はキーを下げた時点で違う歌になる…”というのが持論。言い訳として、オリジナルシンガーがキーを下げて歌っているテークがあるのを見つけたら(笑)自分の声の調子の悪い際に「オリジナル歌手もこのキーで歌ったことがある」と言い放って(苦笑)キーを下げて歌うこともあった。ところが!以前は原キーで軽々と歌えていた歌が…特に高音が全然ダメになったことに気づかされたのである、カラオケで!例えば「誰か故郷を想わざる」。オリジナルの霧島昇御大は基本的には「Am」、ステレオ録音の音源などでは「Gm」で歌っていた。私も勿論、歌真似をすることが多々あるので「Am」で歌っていたのだが、先日は「Gm」でないと出なかった。また春日八郎御大の歌も、すべて原キーで歌っていたのだが、何の苦もなく軽々歌えていた「別れの一本杉」がキツくなり、「赤いランプの終列車」に至っては、声がひっくり返る始末!歌真似自体も下手になってたし…。また先月、柳家小せん師匠・柳家小傳次師匠とカラオケをした際に伊藤久男「熱砂の誓い」を歌ったのだが、これまた高音が出にくい&息が続かないという…もうホント嫌だ(涙)。4か月半も先の話であるが、8月9日(水)の晩に日本橋亭で「第29回・歌で綴る昭和&平成の時代」が開かれる。この舞台で、私がまた(性懲りもなく?)歌真似をするか否か現時点では分からないが、歌おうが歌うまいが「ボイトレ」は絶対にやっておかなくてはならないな…ということを、年末と先月のカラオケで痛感した。上記の記事のTBS・安住アナの言葉ではないが、お客さまの前のみならず、たとえ友人知人とのカラオケでも「下手な歌は絶対に聴かせられない」というプライドはある。当然だが。来月から「落語通い」を少し減らして「1人カラオケ」を週1でやってったほうがいいのかもね(苦笑)。
2023年03月22日
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昨日から今日にかけて、数多くの訃報が入ってきた。一時代を築いてこられた方々の急な報に…毎度ここのブログで書いていることだが…「えっ⁉」という心臓を掴まれたようなイヤな衝撃を受けるものだ。昨日入ってきたのが元宝塚出身の女優であり、参議院議員から運輸大臣・建設大臣・初代国土交通大臣・参議院議長などなど数々の要職を歴任してこられた扇千景さんの訃報。3月9日に、胃と食道の接合部のガンで亡くなられたという。享年89。2020年の11月に、夫君である四代目坂田藤十郎丈を亡くされて2年半ほどで後を追ってしまわれたのは残念でならない。私の中での扇千景さんは「政治家&梨園の奥様」という印象で、「女優」というか、芸能人という感覚はあまりない人だった。藤十郎丈の夫人であり、また当代の鴈治郎丈・扇雀丈の母親…という感じが強く、それこそ女優時代の「わたしにも写せます」というフジカシングル8のCMや、「3時のあなた」の司会の時代は、生まれてないので間に合っていない。後に往年の邦画を見るようになって、東宝の社長シリーズの中でかなり有名な作品でもある「社長三代記」正続編に出ていたのを見て「ホントに女優だったんだ!」と思ったものだ(苦笑)。戦前のエノケンの作品を、三木のり平&有島一郎でリメイクした「ちゃっきり金太」正続編にも出ていたと思う。政治家としては、とにかく強く華があって凛とした佇まい…という印象がある。当方が無知な故、扇さんが具体的に成し遂げたことに対して、余り明るくはないのだが、今の与野党のノータリン議員と違って「キチンと仕事をしていた人」という感じはあった。89歳での逝去というのは、世間的には大往生と言っていいのかもしれないが、私は早死という印象を受けてしまった。藤十郎丈が寂しくなって呼んでしまったのかもしれないが…。梨園の妻、そして政治家という”激務の二足の草鞋”を履いてきた激動の人生。今はただ、ゆっくりとお休みくださいませ…という言葉を、扇さんに送りたい。---------------------------------------------------------------そして今朝。夜勤明けで帰宅の最中、携帯に入ってきた速報に、これま電車の中で「ええっ!」と大声を出しそうになった。フジ「料理の鉄人」の”中華の鉄人”でお馴染みだった陳建一氏の突然の訃報。享年67。間質性肺炎だったという。考えてみれば、私がグルメ…というか落語や昭和歌謡と同様に旨い食べ物に興味を持つキッカケが、漫画の「美味しんぼ」と、この「料理の鉄人」であったように思う。確か、ちょうど私が高校生になったとき、日曜22時30分からの放送だった「鉄人」が金曜の23時からになり、多少夜更かしができる時間帯に移ったことで、この番組が見られるようになった。それこそ、クラスでもブームになったのを覚えている。「鉄人」タイトルテーマが、映画「バックドラフト」のテーマだということを知らなかったクラスメートも大勢いたぐらい。主宰である鹿賀丈史のクサイ口上(でいいのだろうか?)とか、実況席の福井謙二アナ、冷蔵庫前レポート(だったっけ?)の太田真一郎氏の「福井さん!福井さん!」というけたたましい呼びかけ(笑)は、この番組の名物であり、基本フォーマットでもあった。それこそ「福井さん!」の呼びかけは、クラスで友人が真似していたのを思い出す。陳建一氏は「麻婆豆腐」を日本に広めた陳建民氏の息子であり、温かい笑顔とトークの面白さが、特に印象に残っている。勿論「鉄人」だけでなく、NHK「きょうの料理」で講師をしたり、様々なバラエティー番組でも、その姿を見ることが多かった。最近だと、テレビ東京の食品の通販「虎の門市場」の通販番組で、陳建一プロデュースの中華総菜が毎月届く…みたいなので、姿を見たばかりだったので、まさか亡くなるとは思いもしなかった。”和の鉄人”である道場六三郎氏は、90歳を過ぎてもあの元気さ…だけに、陳氏の67歳という若さでの死は惜しまれてならない。ただ、ご長男の陳建太郎氏が、いま現在後を継いで活躍をされているのは良かったなぁと思う。余談だが陳建一・建太郎親子が、作るのではなく「食べに行く」のが好きだとおっしゃっていた中華料理屋は、私も何度か行ったことがある、自由が丘の中華料理屋「梅華」。私は、ここで初めて「五目うま煮かけごはん」を食べて、旨さに驚いた覚えがある。今度また食べに行こうかな。--------------------------------------------------------------そのほかにも、B&Bの島田洋八師匠の奥様が早世されたというニュースもあった。洋八師匠が「クイズ!脳ベルSHOW」で、伊豆大島での生活を面白く話していたのを、つい最近見たばかりだったような気がしたので…心中察するに余りある。扇千景さん、陳建一さん、そして洋八師匠の奥様のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
2023年03月14日
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2月2日(木)。神田連雀亭に「おちょめちょめ~ず」公演を観に行った帰りの淡路町交差点そば。桂夏丸師匠・昔昔亭喜太郎さん・林家あんこさんのトリオに混ぜてもらって4人で打ち上げをしたときのこと。3月上席の浅草の夜席が女性芸人だけで「桃組公演」になる、という話題で4人で盛り上がった。とにかく”寄席の歴史が始まって以来初めて”のことであり、男性からすると「高座に出てくる人が全て異性」というのが初めてのことでもある…ってなことで、話は尽きなかった。それで、あんこさんに「とにかく来てください!」と言われて…よし!寄席の歴史の証人になろう!と思って、昨日出かけた。それで、昨日書いた「権太楼師匠を久々に観られて嬉しかった」という内容になったわけ。そして今日は夜の部の話。--------------------------------------------------------------開口一番(前座さん)はなく、いきなり二つ目さんが2人続けて出てくるという幕開き。昨日(3月8日)の番組は下記のとおり。林家きよ彦 「ヤンキー英才教育」(正式な題は不明)林家あんこ 「二人旅」桃花&律歌 (にゃん子・金魚トリビュート漫才)川柳つくし 「健康診断で夫婦喧嘩」(正式な題は不明)三遊亭律歌 「洒落番頭」翁家 小花 (太神楽)神田 茜 「三十路過ぎのバスガイド」(正式な題は不明)古今亭菊千代 「権助魚」のだゆき (音楽パフォーマンス)三遊亭歌る多 「宗論」中入り柳家花ごめ 「道灌」柳亭こみち 「うわさ小町」にゃん子・金魚 (漫才) ←こちらは本物(笑)宝井 琴鶴 「白井義雄伝」立花家橘之助&あまね (浮世節)蝶花楼桃花 「お見立て」…正直、最初は「内々の悪ふざけ的な内容にならないといいが…」と懸念していた節もあった。男社会の落語界で初めて女性のみの公演が打てる喜びが、変な方向で出ないといいが…ということ。妙に男性に対抗意識を燃やし、いま流行りのジェンダーレス的なことを各人がネタの中で言って、闇雲に騒いだりとか…ね。しかし、そんな安い考えはトップのきよ彦さん、そして二番手のあんこさんを見て簡単に吹っ飛んだ。夏丸さんたちと飲んでいたとき話題に出た「異性を見る」という感覚は、私の中に全く無くなっていた。ごく普通の浅草の夜席の、ちょっと賑やかな感じ…というムードで、なおかつ物凄く面白い公演だったのだ!これは本当に素晴らしかったと思う。あと、これはかなり差別的で失礼な意見になるかもしれないが、落語芸術協会で同じような公演をやったとしたら、悪い意味でもっとハジけたような気がする。落語協会だから、ある意味”本寸法の枠内”で最大限に楽しむ…という雰囲気になったのではないか?とは思った。---------------------------------------------------------------各人が全て素晴らしかったのだが、私が「凄い!」と思ったのは、きよ彦さん・あんこさん・花ごめさん・こみち師匠・桃花師匠の5人だった。他の方は別に…ってことじゃありませんよ(汗)!きよ彦さんとこみち師匠の新作、これも見事な着眼点と落語のテクニックの巧さで、そらもう爆笑したものだ。つくし師匠の健康診断に行きたがらない母親と揉める旦那&娘さんの噺もおかしかった。そして、あんこさんの「二人旅」。前がきよ彦さん、後が余興の”にゃん金トリビュート漫才”という狭間(苦笑)で実に江戸前の軽くてサラッとした高座を魅せてくれた。高座から醸し出される江戸前の空気(江戸の風)は、昨日の出演者の中で断トツだった。あの”軽さ”が、正しい寄席の落語よ。最も驚いたのが柳家花ごめさん!少し崩して遊んではいたが、「道灌」であれだけの笑いを取ったというのは、本当に凄い。花ごめさんが前座~二つ目なりたてのころ、何度か高座を見たときに「……」と思うことばかりだったので、なおさら昨日の高座を見て「本当に”化ける人”っているんだ…」と思ったのね。「道灌」であれだけ笑ったのは、今の一蔵師匠が前座のときに新宿末廣亭の開口一番で上がったとき以来だと思う。となると11年ぶりぐらいかね(笑)?そして!この芝居をプロデュースした、今席主任の桃花師匠。…これだけ凄い出来の「お見立て」は、そうそう簡単に聴けるものじゃない。久しぶりに背中がゾクゾクッと来たものだ。ちょっと褒めすぎかもしれないが、所々に師匠の小朝師匠とか志ん朝師匠の匂いがあったようにも思えたほど。無闇に花魁を色っぽくさせずに、キチンと滑稽味を出していて、なおかつ噺全体が流麗だったのは、本当に凄かった。マクラで「男性が喜ぶ女性のしぐさ」を披露して、本編内で喜瀬川花魁にそれをやらせ、喜助に「さっき噺家の桃花がやってたやつだ!」と言わせたとこなぞ、唸ってしまった。サゲを言い終わり、大拍手と共に追い出し太鼓が流れる中、頭を下げた桃花師匠の顔が、少し泣きそうな万感の表情に見えたのは、私だけだろうか…。女性噺家パイオニアの歌る多師匠と菊千代師匠にしてみたら、このような日が来るなんて思わなかっただろう。それだけの凄いことを桃花師はやってのけたのだから、本当に頭が下がる思いである。見事な公演だった。お客さんの質が非常に高かったのも、昨日の番組が素晴らしくなった要因のひとつだろう。変なヤジもなかったし。ただ…私の隣の隣に座ってた人が、どうも桃花師の追っかけ?らしく、高座の桃花師の所作を”逐一真似していた”のだけは、ちょっとモヤモヤしてしまった(苦笑)。まあファンならば仕方ない行動なのかもしれないが、客席でありゃちょっと…と思ってしまったのは、私の性格が悪いからだろうね(笑)。
2023年03月09日
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私がお世話になっている演芸関係者のお一人に「墨東キネマ」を主催している滝口徹さんがおられる。元は浅草東洋館にお勤めで、談志家元や白山雅一先生といったお歴々とも交流がおありになった方。また演芸関係では珍しく(「珍しく」ってのは悲しい話なのだが)政治的に保守思想で、そのような点でも私とウマが合っている。その滝口さんが昨年2月に脳梗塞で倒れられて、昨年末までの長い間、入院&闘病&リハビリをされていた。倒れられて1年。滝口さんは回復されて、少しずつではあるが活動を再開し始めた。先月の前半にメールを久々にいただいたときは、驚きと共に非常に嬉しかったものだ。その際に会のお誘いを受けたのだが、滝口さん主催の会は土日の日中が多く、当方のシフトと合わない日程ばかりで義理を欠いてきてしまって、申し訳ない気持ちが多々あって…。その滝口さんの「墨東キネマ」としての活動の集大成の展示会が、今週月曜日(3月6日)から東京・両国にある「松竹会館」2階で開催されている。開催3日目の今日、足を運んだ。本当は水曜は休みだったらしいのだが、私が水曜しか行けないとメールで返信したところ、休みを無くしてくれたらしい(汗)。久々にお会いした滝口さん。何ら変わらぬ見た目で、私を迎えてくださった。まさに「奇跡の復活」と言っていい感じ。発声に若干の難はあったが、それは仕方がないことで、これからまたリハビリをされれば徐々に回復されていくことだろう。それで展示会。壁に貼られた演芸関係&映画関係のイベントのチラシ、貴重な激レア資料の数々に驚いたの何の!私も持っていない、貴重な寄席のビラや写真なども多々あって「凄いな…」と思いながら、滝口さんと様々な話をすることができて、非常に嬉しかった。この展示会は18日(金)まで開催とのこと、これ演芸ファンはなるべく…いや、必ずだ!行ったほうがいい展示会だと思う。-----------------------------------------------------------滝口さんと別れ、両国から総武線→京浜東北線→銀座線を経由して、15時過ぎに浅草演芸ホールへ。昼の部主任が年末年始に長期間休んでおられた、柳家権太楼師匠の主任。そして夜の部が、女性芸人のみで番組構成という前代未聞の「桃組公演」。主任は蝶花楼桃花師匠。この夜の部が物凄かったのだが、これは次回のブログに回すことにして、権太楼師匠。私は…いつ以来だか分からぬほど、かなり久しぶりに高座を見ることと相成った。権太楼師匠がお目当てで…なのかは分からないが、1階客席がもう3年以上ぶりに見る超満員(空席ほぼなし!)で「やっとコロナの呪縛が解けてきた!」と嬉しくなったものだ。久しぶりの「金毘羅船々」の出囃子。「権太楼」のメクリ。大歓声&大拍手で迎えられる権太楼師。「待ってました!」の声も飛んで、やっと普通の寄席に戻った気がしたネ。顔が少々ムーンフェース気味ではあったものの、いつもと全く変わらぬ権太楼師匠が、そこにいた。昨年コロナに罹患し、入院せざるを得なくなったときの顛末を大爆笑漫談で語ったあと、スッと入った十八番「代書屋」。今日のお客は質が高く、また権太楼ファンが多かったのだろう。「『どぉ~も!お宅ぁ、でぇしょ屋?でぇしょ屋?でぇしょ屋?』『……代書屋』」と噺に入った途端、「あ~っ‼」という小さくささやかながら、心からの喜びが感じられる歓声と拍手が客席で起きたのは、落語好きとして嬉しいもんだった。中身は相変わらずの大爆笑。私も久々に笑い転げた。この芝居はさん喬・雲助・一朝という「団塊四天王」が勢揃いという豪華な芝居なので、別日に行きゃよかったという後悔もある(笑)。…それで夜の部。寄席の歴史上初めて「女性芸人だけが出演する定席」である「桃組寄席」。これは凄かった。これに関しては、大長文になる危険性があるので次回に(笑)。
2023年03月09日
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昨晩放送のテレ朝「アメトーーク」は、近年稀に見る傑作回と言い切っていい、見事な内容だった。常日頃、一定の水準の面白さを保っているこの番組だが、昨晩のは光り輝いていた。----------------------------------------------------------------当初「井森美幸大好き芸人」という企画(凄いネ!)を収録する予定だったのが、筆頭格で出演予定だった南海キャンディーズの山ちゃんが体調不良になり、急遽テレ朝から帰宅。バラシ(収録中止)になると思われていたところ、出演メンバーの1人である麒麟・川島が「この顔ぶれが揃うことは滅多にないから『何か撮りましょうよ芸人』でやりましょう」と発案!あまりいい表現ではないが「全くノープラン」で収録されたのが、昨晩の放送回というわけ。その顔ぶれが、いつもの「アメトーク」の三割増しで豪華!確かに収録して正解だったと言えるだろう。蛍ちゃんサイドのゲスト枠でさまぁ~ず・三村。そして麒麟・川島、土田晃之、ビビる大木、ノブシコブシ・吉村、アンガールズ・田中という「一国一城の主」が大集結!適切なツッコミ(例えツッコミも含む)が出来て、トークスキルが非常に高い面々が織りなす即興性あふれる内容は、非常に見応えのあるものだった。昨晩の放送内容が充実したものになった最大要因は、やはり三村がいたという、この点に尽きると思う。長年テレ朝で「さまぁ~ず×さまぁ~ず」をやり、現在はテレ東の深夜で「紙とさまぁ~ず」をやっているがゆえの「フリートーク」「他愛のない話」で爆笑を取っていくあの技術が、他のメンバーに(いい意味で)伝播していった感じがよかった。また、オチが逸れても回収できる面々が勢揃いしていたからだろう、オチでスベって白けて終わってしまったようなトークがないように思われたのは素晴らしかった。全体のトークの流れは下記のとおりで…全員の背比べ→プロポーズのシチュエーション→蛍原の髪型変更→喜山飯店(中華の楽屋弁当)大好き→会ってテンションが上がった有名人は?→ライブ後の楽屋挨拶は大変→最初に会った有名人→三村大好き芸人…全体の流れを書き出してみたとこで、これは単に支離滅裂としか思えないし(苦笑)これが「どう面白くなるの?」と見てない人は100%思うだろう。ところがね…これが凄かった(笑)!それこそ、前述の「さまぁ~ず×さまぁ~ず」の豪華版的な匂いもあったと表現したほうが適切かもしれない。普段は大竹が受け持つところを、蛍ちゃん以下豪華な面々がアシストして、数々の爆笑を生んだとでもいうか…。いやいや、文章が下手過ぎて伝わらないかとは思うけども(苦笑)、昨晩は久しぶりにいいものを見られた。番組の最後に笑福亭笑瓶師を追悼したのも素晴らしかった。今日の「アメトーク」の形を築いたのは、まだ深夜時分の「メガネ芸人」という特集で、そのときのリーダーが笑瓶師。その恩義を忘れず、僅か30秒程度の映像ではあったが、強いリスペクトが感じられるVTRだったと思う。---------------------------------------------------------------それにしても…しつこいようだが「タモリ俱楽部」が終わるのなら、コロナ渦もそろそろ明けるんだし「さまぁ~ず×さまぁ~ず」を有観客でそろそろ復活してくれんかねぇ???テレ朝は!
2023年03月03日
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今月末で、放送40年の歴史に幕を閉じる「タモリ倶楽部」。4月から金曜の夜は早寝ができるようになるな…と思う一方で、長い間のルーティンが狂って肉体的・精神的な違和感が半端じゃなくなるだろう…という懸念もあるネ(苦笑)。この30年近く、ずっと見続けてきたわけだから。なぜ余力がまだまだあって、やっとコロナ渦から抜け出せて元のロケの形態に戻れるのでは?と思った矢先、なぜ「唐突」という感じで終わってしまうのだろう…という悲しみ・疑問は多くある。しかし、その一方で「やっぱり終わるか…」という気持ちが少しだけあったのも、また事実だった。--------------------------------------------------------------2020年の10月末に、私はここで下記のようなことを書いた。「(前略)長寿看板番組である「タモリ倶楽部」が変わってきてしまったのも気になる。「この番組ならでは」というゲストが出なくなり、代わりにいわゆる「お笑い第7世代」が頻繁に出るようになったら、明らかに「番組の色」が変わってしまったように思える。第7世代全員が悪いんじゃなくて「“タモリ倶楽部”にカラーがそぐわない」ということ。宮下草薙や四千頭身のように“色”がビタッとハマる人たちもいるから、一概に悪くは言えないが。みうらじゅんとなぎら健壱に萩原健太、あと渡辺佑に山田五郎あたり、進行係で堀部圭亮あたりが頻繁に出る(笑)、13年~14年ぐらい前の「タモリ倶楽部」に戻って欲しいものだ。テレビで頻繁に見る芸人で、この「タモリ倶楽部」に合うのはカズレーザー・バイきんぐ小峠・東京03・おぎやはぎ…ぐらいじゃないかと、個人的には思うのだが…。」…番組終了の要因のひとつは、これもあるのではないだろうか?ナレーターを長い間務めておられた武田広氏が(体調不良が原因なのかは不明だが)番組を降りられ「空耳アワー」がコロナ渦の直前から毎週放送ではなくなり…ここ5年ぐらいで急速に番組の色が変わったのは間違いない事実だろう。そして、この番組ならでは…という人が出なくなり、番組の色に似合わないお笑い芸人の大挙出演が増えたこと。これは「笑っていいとも!」が無くなってしまった分、ここ最近売れだした芸人を、何とかタモさんと共演させてあげたいという事務所の意向や姿勢があったのだと思う。錦鯉とか、空気階段とか、モグライダーとか、ヒコロヒーとか。これを決して否定するつもりはないが、やはり「タモリ倶楽部」は(まれにそのような回があってもいいが)基本的に”お馴染みの”顔ぶれが”サブカルチャーについて深く掘り下げる”という一点を貫き通したほうがよかったのではないか?そう思えてならない。進行係は伊集院光・松尾貴史・ほんこん・堀部圭亮・渡辺佑。ゲストはみうらじゅん・なぎら健壱・山田五郎・萩原健太をイレギュラーゲストとして、そこに芸人をゲストで入れるスタイルをもっと保ってほしかった。勿論、安齋肇も必ずね。つまりは「雑学」「知識」のある人が進行するというこった。進行係は極端な話、前述の5人のグルグル回しでよかったのだ。私ゃそう思う(笑)。今じゃすっかり「反日左翼文化人気取り」(笑)の松尾貴史だが、この番組での進行は絶品だった。特に今は亡き名優・原田芳雄が「鉄オタ」として出演した数回における、出演者のマニアぶりに呆れ果てて怒り出す進行は、見事のひと言に尽きた。逆に保守的考えで、日本人として真っ当な発言が多いほんこんは、料理企画の進行で抜群の手腕を誇っていた印象がある。この番組の料理企画、大体「飲みながら」料理することが多いが、料理の先生が酔っぱらいだしたときのツッコミに光るものが多々あったのを覚えている。確か「かす」(大阪のうどんに入っているやつ)を使った料理を作る回だったような…何年前だろう?あの回は。伊集院光の進行もよかった。これまた何年前だったか記憶が定かではないが、「架空の地図を作るマニアの方々」が集合した回があり、ノリノリで話すマニアに対しノリノリで応えるタモさんに呆れて、絶句しつつも適切なツッコミで進めていった回が忘れられない。ゲストで来ていたドランクドラゴン塚地もよかったのを覚えている。この番組にゲストで来た俳優さんだと、真っ先に思い浮かぶのが六角精児・高橋克実・升毅・神保悟志という辺りだろうか。前述の原田芳雄は別格ね(笑)。俳優さんは料理企画・飲み企画のときによく来ていた覚えがあり、何か作っちゃ飲む!という”一点突破”だった、大体(苦笑)。---------------------------------------------------------------今月は「想い出のタモリ俱楽部」みたいなものを何回か書いても面白いかもしれない。なんてったって、ここ23年ほどは確実に毎週録画しているから(笑)いざというときに思い出せる下地は出来ている!ただ放送年月日が特定できるかが定かじゃない(笑)。それでも何回かは書いていってみるか…。
2023年03月02日
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