まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2026.05.25
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NHKアストリッドとラファエル〜文書係の事件録。
シーズン6の第8話「億万長者の遺言」です。

今回は管轄外の大邸宅のなかで、
「この中に犯人がいる!」
…というアガサ・クリスティ的な定番の展開w
日本なら金田一耕助ってところ?

裏テーマもてんこ盛りでしたね!!


おどろおどろしげな屋敷ではいつもこの曲が流れるw
Erwann Kermorvant「Night Walk」


死んだはずの人間が、
アストリッドを謎解きへ誘う話だったので…

てっきりラマルクが生き返ったかと!


アストリッドにメッセージを送ってきたのは、
コロンビア革命軍 (FARC) の生き残りで、
PTSDから広場恐怖症になった引きこもりです。

彼もパズル好きのヲタクらしい…(^^;

コロンビア時代の名前は、
母方の姓でジュリアン・トーレスですが、
フランスでは、
父方の姓でジュリアン・レノになる。

ジョン・レノンの息子みたいな名前よね。




わざわざアストリッドを呼び寄せずとも、
恋人の女中と一緒に証拠をつかんで、
警察に連絡すれば済んだ気もするけど…(^^;

そもそも、
ネットで繋がってただけのパズル仲間なのに、

数々の事件を解決してきたことまで知ってたの?

まるでそれを見越したみたいに、
アストリッドを引き込んでくるあたりが、
どうにもラマルクっぽいのよねえ…


近いうちに会おうと言ってたし。

殺された父は父で、
いったい誰に見せるために、
あんなVRの映像を残したのかしら?

彼はアストリッドのことなど知らなかったのだし、
やっぱり息子に見せようとしたんじゃないの?



コロンビアの児童養護施設で育った革命軍兵士が、
なぜパズル好きのネットヲタクになったかも謎です。

スペイン語だけでなく、
フランス語も理解できる秀才ってことよね。

父の遺伝かもしれないけど、
女中と恋仲になっちゃうところも、
コロンビアの清掃員の女と不倫してた父譲り?


そんなジュリアンは、
最後まで姿を見せませんでしたが、

もしかしたら来シーズン以降も、
アストリッドにメッセージを送ってくるのかしら?

実際のところ、ラマルクが転生した可能性もある??



以下はネタバレ!

殺されたのはエドガー・ドゥニ・レノ。
フランス軍のパイロットを経て外交官になった男で、
SF小説作家でもあり、最新技術の発明家でもあり、
古物コレクターの資産家でもあった。

そして犯人は、
実の息子のフィッツジェラルドでした。

父がコロンビアから連れ帰った、
腹違いの弟のジュリアンに嫉妬して、
彼の遺産相続を妨害しようと企んだ犯行です。



今回の裏テーマは、
1.アルキメデス・パリンプセスト
2.ナチス占領下のユダヤ人救出
3.コロンビア内戦と革命軍

…ってところですね。


アルキメデス・パリンプセストについて、
アストリッドが話してたのはおおむね事実です。


この古文書は、
1998年に競売にかけられ、
匿名の人物が約220万ドルで落札してる。
アストリッドは「2013年」と言ってましたが。


落札者が研究機関に公開し、
最新技術で解析させたところ、
13世紀の祈祷書として上書きした下の層に、
10世紀のギリシャ語写本が浮かび上がった。
アストリッドは「9世紀」と言ってましたが。


そこに書かれてたのは、
紀元前3世紀のアルキメデスの文章!

そこでアルキメデスが言及してたのが、
ストマキオンと呼ばれるパズルなわけね。
アストリッドは「小箱」と呼んでました。


それは古代のタングラムで、
正方形を14のピースに分割したパズル。
ピースの詰め方のパターンが異様に多い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アルキメデス・パリンプセスト

ストマキオン
Stomachion.JPG

今回のドラマは、
その落札者が殺されたという設定。

しかも、その貴重な古文書に、
自分の遺言を上書きしちゃうというオチ!

いやいや、そんなことしていいの?…(^^;



殺されたエドガーの父親は、
ナチス占領時代にユダヤ人を匿ってました。

だから、
邸宅のあちこちに、
秘密の空間と覗き穴があったのね。

実際、
ドラマの舞台ウール=エ=ロワール県には、
一定数のユダヤ人がいたようだし、

フランス全土では4000人以上が、
ホロコーストからユダヤ人を守ったとして、
「諸国民の中の正義の人」の称号を得てます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/諸国民の中の正義の人
ちなみに日本人は杉原千畝だけですね。



そして今回、
いちばん分かりにくかったのは、
コロンビア内戦と革命軍の話!

元ネタがあるのかどうかも分からない。

フランスの外交官が、
コロンビアのボゴダ軍事基地に出入りして、
清掃員の女と出会う機会があったとすれば、
2002〜2008年の人質解放作戦のときだと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/イングリッド・ベタンクール

ニコラが言うには、
母親が養護施設に入れたのは20年前だと。
去年のフランス版放送から考えると2005年ですね。


それが出産後すぐなら現在は20才で、
フランスに来たときはまだ12才ってこと。
かりに10才で捨てられたなら現在30才で、
フランスに来たときは22才ってことですね。



コロンビア革命軍も、
2001年のアメリカ同時多発テロ以降、
国際社会から「テロ組織」「麻薬組織」とみなされ、
2017年には組織が解体してる。

エドガーはこのときに、
息子のために「違法な軍事作戦」へ資金提供した。

それが、
革命軍に対する掃討作戦だったのか、
それとも逆に、
残党の抵抗を支援する作戦だったのか、
いまいちよく分かりません。

とにかく、
そのときのドサクサに紛れて、
息子を死んだものと見せかけ、
フランスへ密かに入国させたわけね。



その背景にあるのは、
やはりコロンビアの貧困の問題でしょう。

フランスの外交官と愛人関係になり、
生まれた子供を養護施設に入れた女性にせよ、
養護施設で育てられて、
革命軍の志願兵になった息子にせよ、
やはり貧しい境遇にあってこそだと思う。

エドガーが、
ボゴダの児童養護施設を支援し、
「違法な軍事作戦」に資金提供したのも、
コロンビア人の境遇への同情と、
不幸を強いたことへの罪責感があったからよね。




…さて、

デジタル化にともない、
犯罪資料局の閉鎖が決定して、
アストリッドは失職の危機です!

ラファエルも、
微細神経障害の後遺症が残り、
刑事生命が危うくなってきました。

…でも、
今回のアストリッドは、
バーチャルリアリティを駆使して、
情報を読み取ることが出来てたからね。

デジタルアーカイブでも十分にイケるのでは?

司法データセンターのおばちゃんが、
新しい役職を与えてくれるかもしれませんよ。

ラファエルも、
バシェールが推薦したとおり、
現場を離れて警視正になる可能性が高まってきた。


エンディングの曲はこちらでした。
Lil Payet「Plaid」









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最終更新日  2026.05.26 23:22:27
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