森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.11.25
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「断捨離」の提唱者、やましたひでこ氏のお話です。

死は肉体の究極の断捨離です。いずれ誰でも死んでいく。
つまり誰でも最後はすべてのものを断捨離せざるをえない。
所有物、資産、地位、名誉など、いつまでも手放したくないものもすべて強制的に断捨離させられる。配偶者、子供、親しい人との別れもそうです。
その時多くの物を必要以上にため込んでいると、強制的な断捨離を迫られることは大きな苦痛になります。

その苦悩から逃れるためには、日々の生活の中で、小さな別れを受けいれ、捨てる時の痛みや怖さ、後ろめたさを引き受けていくトレーニングをしておくことが大切です。
つまり手にしたものをいつまでも抱きかかえて、絶対に手放さないという態度には問題があるということになります。
死が近づいてきて、これからいよいよ向こうの世界に飛び込んでいくときに、全く準備なしで迎える場合と、手放す痛みや捨てるつらさを知っている場合とでは、精神状態が全く違ってくると思う。
トレーニングを積んでいない人が、いきなり大きな問題をどんと抱えてしまうのはあまりにもしんどい。


森田先生は「死は恐れざるを得ず」と言われました。
死には肉体的な死、社会的な死があります。
いずれの死も生命がなくなってしまうのです。
命がなくなると、すべてのものを、一瞬のうちに失ってしまうのですから、耐えられないことです。

人生の晩年を迎えた人は積極的に断捨離に取り組むことが必要だと思います。
自分はまだまだだと思っていても光陰矢の如し。
貯金、財産、借金、土地、建物、保険、登録団体など自分だけが知っていて、家族が知らないということでは、遺族が苦労します。
特にいくつもの口座を持っている場合は、財産の確定ができない。
せめて遺言書は書いておくべきです。

それと自分の代で終わりという人は、墓じまいの問題もあります。
墓掃除をする人がいなくて、墓が荒れ放題というのは先祖様に申し訳が立たない。


本は引き取ってくれるところがあります。
衣類や靴やカバン、家具などはリサイクルに出して、必要な人に使ってもらいましょう。

使わなくなった携帯やスマホ、パソコンなどが放置されていませんか。
使わなくなった大型テレビ、冷蔵庫、クーラーはありませんか。
これらは処分料金がかかりますが、その都度処分することが大切です。

身辺整理をして愛着のあるもの、必要なものに囲まれて暮らす生活は、心豊かな生活を楽しむことができるようになります。





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Last updated  2022.11.25 06:35:15
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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