森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.03.14
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一昨日の集談会で怒りの感情にどう対応すればよいのかという話し合いがありました。

怒りの感情は自然現象であってどうすることもできないというのはみんなよく知っています。問題は、怒りの感情が湧き上がった時に、つい売り言葉に買い言葉の対応をとってしまうということです。
ではどのような対応をとればよいのか。

森田では感情は自由にならないが、行動には意思の自由があるという。
相手を殺したいほどの激しい感情が湧き出たとしてもそれは自分の責任ではない。感情のままに行動することを抑えることができれば満点の対応となります。
感情と行動はきちんと区分けして対応すればよいのです。
ただ言うは易く実行は難しい。

森田理論では、どんな激しい感情も一山登れば、ひと降りしてついには消滅する運命にあるという。
この理論を自分のものにしている人は、ネガティブ感情はそのままにして一山登らせる。

湧き起こってきたネガティブな感情にきちんと向き合っています。
そのままにして見守ることができる。
そして頂上に到達するまでしばし待つことができる。
我慢することができる。あるいは間をとるのが上手な人です。
行きつくところまで行けば、下り坂に向かうことが予測できて、その通りに行動できるのです。それはたくさんの失敗を重ねて自分のものにしているのです。

次に森田理論では人間関係は「不即不離」にあるという。
これは森田理論のなかで出てくるものですが、知らなかったという人もいます。
これは人間関係の適切な距離感をどのように作り出すかを教えてくれている。

この理論によれば、対立的な人間関係になりそうなときは、緊急避難的にすぐに離れることが大切だと教えてくれている。

危険を回避する。逃げるというのは相手に負けたような気持になります。
でも逃げることによって人間関係にひびが入ることを防止してくれている。
逃げるというのは大いに評価されてよいものだと思います。
勇気ある積極的な撤退
必要ならば、いったん逃げて、態勢を整えて再度出直すというのが普通の人のやり方です。

怒りにまかせて暴言を吐いてしまうのは、手出し無用な時に、あえて火中の栗を拾うようなことになります。
無理をして敢えて近づいているのです。これは最悪の対応となります。
その結果犬猿の仲になっているのです。周りから人が離れていきます。
時には修復できない大やけどをしているのです。


この場合は火の勢いが弱まった時に、火鉢で取りだして冷めるまで待てば問題にはなりません。不即不離の関係を自由に使いこなすことができれば、無理をしないので人間関係が壊れることはなくなります。
せっかく森田理論で不即不離の人間関係のコツを理解したのにそれを活用しないのはもったいないことです。

また、このブログの「人間関係」のカテゴリーには425の投稿記事があります。
私は人間関係で困った時はこれを取りだして読んでいます。
自分が書いたものながら、これが大いに役に立っています。

人間関係に問題を抱えている方は、このカテゴリーの中から自分に合った対応方法を見つけて活用していただければ、人間関係は大いに改善できると思っています。
森田の「不即不離」を応用して、必要な時に、必要に応じて、必要なだけの人間関係作りを心がければ、孤立することはなくなります。
むしろ人との付き合いは自分の人生を豊かに彩ってくれます。





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Last updated  2023.03.14 06:39:15
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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
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森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

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