全8件 (8件中 1-8件目)
1

朝から広がる真っ青な空。明るい日差しを浴びて雪に覆われた山々がキラキラと光っています。眩しいほど白さ。す~っと気持ちが洗われていくようです。顔を刺す空気は冷たくて痛いけれど今年最後の雪景色はとても繊細で美しい。思わず両手を広げて深呼吸。今朝の冷え込みは特に厳しくマイナス10℃近くまで下がったほど。でもそのおかげで庭にこんなステキなものが…。庭の草木に屋根からの雪水が凍ってこんな見事な氷のオブジェに変身。芽や葉から茎までその全てが氷に包まれ大小さまざまなつららが重なり合ってまさに自然の芸術作品が誕生。こんなの見るのは初めて!ガラスの花が咲いたよう。溶けてしまうのがもったいないくらい。早春の雪解けの一場面。神様からのプレゼントでした。皆さんにとって明日も良い日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.30
コメント(0)

先週の水曜、3ヶ月ぶりに長野に戻りました。ここはまだ冬の名残り。着いた日からずっと雪。今もしんしんと降っています。一面の銀世界。雪で覆われた養生園のベランダ。裏庭から見上げる山々の風景も近くの有明山神社への小道の木々もその枝の細部まで雪で白く染まりまるで美しい水墨画を見ているようです。冬から春へと身体が切り替わる季節。だから不安定になりがち。4/1にスタートする養生園のため掃除や準備のこの一週間は私自身にとっても活動開始への大切な準備期間。心身共に冬眠から目覚めて大きく伸びをする日々。こちらに着いた当初はイマイチだった体調も少しづつ回復。感覚が元に戻っていくという感じ。 クロッカスの花。黄色のつぼみは春の象徴。冷たい雪の下であってもすでに花開く準備は万全です。自然はいつもたくましい。一瞬だけ見えた久しぶりの青空。明日には雪もマシュマロのようにあっけなく消えていくでしょう。そうしたらたくさんの花々が一斉に咲き始める華やかな季節がやってきます。それまで私もしっかり睡眠をとって元気を蓄えておかなきゃ。皆さんにとって明日も良い日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.29
コメント(2)

昨日夕食に伺ったお宅の庭で見事なこぶしの木を見つけました。今が盛りの白い花。群青色の夜空に白い花びらが映えて優雅な雰囲気。昼間見てもきれいだけれどこうして夕闇のの中で眺めるのも風情があっていいなぁ。私の好きな春の花です。今日のお昼ご飯です。「竹炭うどんとエゴマだれ」。イカ墨パスタじゃありません。実はこれ、うどんなのです。でもどうして黒いの?って。それは炭パウダー入りだから。炭って食べれるんですね~。見ためはちょっとひいてしまいますが食べるとなかなかさっぱりとしていて美味です。コシもあり食感も私好み。う~ん、なんかクセになりそう。今日はすり鉢ですったエゴマに味噌を入れて出汁でのばしたタレで食べました。残っていた柚子果汁も少し加えて酸味と香りをプラス。エゴマは胡麻よりもさらに栄養価が高く特にリノレン酸が多く含まれていて動脈硬化やガンの抑制、アレルギー改善などの効用があり、胡麻と同様に和え物など幅広く使えます。このタレは蒸し野菜のソースにもぴったり。出汁の代わりに豆乳を入れると濃厚な味わいになります。是非一度お試しあれ。皆さんにとって明日も良い一日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.17
コメント(2)

先日、実家の庭の片隅にふきのとうを発見。温かい午後の日差しのなか、母と一緒にふきのとうを摘みました。小さな春を感じたひととき。枝や枯れ葉の合間からちょこんと顔をだしたふきのとう。なんとも可愛らしい姿に思わずニッコリ。見渡せば庭のあちこちに顔をのぞかせています。う~ん、今が食べ頃。夕食の食材ゲット!右の葉はユキノシタ。これも庭で採取。多年草でどこにでも生えている野草のひとつ。葉の絞り汁は中耳炎やかぶれ、湿疹の、そしてあぶった葉は火傷の特効薬。もうひとつあるのはうどの新芽です。残念ながらこれは庭にないので近くのスーパーで購入。新芽以外はきんぴらにして食べます。うどのさわやかな香りを堪能。さてこの日の夕食。「春の野草の天ぷら盛り合わせ」。人参のかき揚げも一緒に。それぞれの個性溢れる味わいと特有のほろ苦さが口のなかに広がります。この苦味には冬の間眠っていたカラダを目覚めさせてくれる働きがありカラダが夏にむけて始動していく準備になります。大切な春の恵みですね。また今日の夕食にもふきのとうが登場。「湯豆腐のふき味噌添え」。ざっと粗く刻んだふきのとうをごま油でしっかり炒めてから麦味噌や豆味噌、白味噌で味付けしてふき味噌を作りお豆腐にのせて食べました。茹でたり水でさらしたりしなくても炒めることであく抜きできます。味噌の甘みとふきのとうの独特の香りがたんぱくなお豆腐と相性ばつぐん。ちなみに今日の夕食はこのほかに黒米と黒豆入り炊き込み玄米ご飯とわかめとネギのお味噌汁、青菜とふのりの柚子風味おひたし。そして奥に見えるお皿はこれです。「蒸しキャベツの蕎麦の実和え」。みじん切りの生姜と乾燥にんにくをよく炒めてから蕎麦の実を一緒に入れてたっぷりのだし汁で煮ました。煮上がったらざくざく切った長ねぎの青いところを入れて余熱でしんなりさせます。全体を混ぜ合わせたら葛でとろみ付け。味付けは醤油と塩。蒸しておいたキャベツにざっくりとからませたら出来上がり。つぶつぶの蕎麦の実がひき肉のよう。余っていた青長ねぎやキャベツもはけて一石二鳥。ボリュームある主菜になりました。町を歩けばあちこちで見かける木蓮の白い花。青い空に向かって白い鳥が飛び立つようなとても誇らしげな感じです。春は気持ちが湧き立つ季節ですね。皆さんにとって明日も良い一日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.15
コメント(2)

雨ばかりの滞在期間中で料理教室の日だけ快晴。つかの間の青空でした。宿から見える美しい水平線。久しぶりの太陽の光。眩しいほどの輝き。海がきらきら。心地いい波の音。南風に吹かれ流れていく雲と光によっていろんな青色を生み出す海。見ているだけで心が澄み渡るようです。屋久島シリーズの締めくくりは私がお世話になった宿「モスオーシャンハウス」です。心とカラダに気持ちよく山や森、川や海など島の豊かな自然とほどよいバランスを保ちながら屋久島の魅力を満喫できる宿。上の写真の右端にあるのは手作りハンモック。料理教室を終えた晩はハンモンックに揺られながらひとり満天の星空を眺めていました。まるで自分自身がぽっかりと夜空に浮かんでいるようで少し肌寒かったけれどサイコーの気分。このモスオーシャンハウスのオーナー夫婦は二年前の養生園での料理教室の参加者。それがご縁で今回の屋久島での料理教室が実現しました。これまでブログで紹介した苔の森や滝、屋久杉や温泉などの島の魅力を私に教えてくれたのもこの宿の皆さんです。一日の終わりの夕食後のひととき。島の名酒でほろ酔い気分。ふんわりとした温かい空間。たった一度の出会いが私に新しい世界を広げてくれました。長野から遠く離れた南の地での再会、島の人たちとの語らいそして未知なる屋久島の深い自然の魅力。たっぷりと堪能することができました。全てのことに心から感謝します。まもなく始まる今年の養生園。どんな出会いや広がりが私を待っているんだろう。どんな小さなことも取りこぼすことなく両手でそっと大切に包んでいけたらいいな。皆さんにとって明日も良い一日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.13
コメント(0)

今回の屋久島旅行の目的、それは島での料理教室の実施。私にとってメインイベントです。わくわくドキドキの当日。前日までの強風もおさまりグレーの厚い雲の合間から一瞬顔をだしてくれた青空。メニューはこちらです。 根菜類をはじめ芋類や葉ものまで屋久島ではこの季節が一番豊富に野菜が採れる時期。その新鮮な旬の野菜を楽しむことが料理教室のコンセプト。どの食材も島で手に入るものばかり。普段のご飯作りのレパートリーに加えてもらえたら嬉しいなぁ。そんな思いでメニューを構成しました。実は当初「かぶ(&長いも)のスープ」を予定していたのですがかぶよりも大根、そして長いもよりも大和芋のほうが安価で手に入りやすいと聞いて急きょ「大根(&大和芋)のスープ」に変更。消化のいい大根と滋養溢れる大和芋。シンプルに塩だけの味付け。お腹に優しいポタージュスープです。今回料理教室を開催してくれたのは滞在中お世話になった宿「モスオーシャンハウス」。定員を超えた参加人数のためとてもキッチンに入りきれないので宿で一番広い空間であるホールに机をならべて行いました。こんな感じ。会議室のように長い机をコの字型にしてありったけのまな板と包丁、そしてカセットコンロを並べてのお料理教室。しかも座っての作業。こんなの初めて…!でも意外にスムーズに進行。形式なんてホントはそんなに重要じゃないのかも。今回参加者のほぼ全員が島民の方々。一人参加の男性やご夫婦、そして赤ちゃんやお子さん連れのお母さんも多くいてとても熱心に参加していただきました。小さな子供たちが走り回る姿や、調理の脇で赤ちゃんをあやす付き添いのお父さんなど普段の養生園にはない風景。う~ん、なんか新鮮。今回のメインディッシュは主食も兼ねたホワイトソースの玄米ドリア。すりおろし人参と小豆を入れて炊き上げます。熱々のご飯をみんなで味見。華やかなオレンジ色をしたご飯。圧力をかけて炊くので人参特有のにおいがなくなり人参が苦手な子供でもこれならOKかも。小豆は腎臓の働きを促進し疲労回復や利尿効果を促してくれるのでむくみやすい雨の時期にぴったり。同時に良質のたんぱく質も補給できます。これだけでも美味しいけれどその上にとろ~りとホワイトソースをかけて宿の庭にある自慢の石釜で焼きます。なんて贅沢…!美味しそうな焦げめがついた焼きたての熱々ドリア。木の板の上にあるお皿がそれです。ランチ兼試食タイム。みんなでわいわいと楽しそう。子供たちも元気にもぐもぐ…!屋久島はこの時期里芋、大和芋、紫芋、紅芋などたくさんの美味しいお芋が楽しめます。その中でもお気に入りは安納芋(あんのういも)。お隣の島、種子島特産の芋で非常に糖度が高くねっとりとした濃厚な甘みが特徴。粘質性が高くてとろりとした食感。炒め煮して豆乳を少し加えただけで滑らかなクリームになります。芋の甘みだけの濃厚なクリーム。安納芋のデザート。宿の庭で収穫したヨモギ入りクッキーのうえにみんなでデコレーション。いろんなデザインがあって個性的。トッピングは人参の葉と今が旬のたんかん。ビタミンCはみかんの2倍。屋久島産は果肉が柔らかく絶品。旬の甘さがたっぷりです。たくさんの収穫があった料理教室。終わった後は達成感と充実感でいっぱい。試食の時の参加者の皆さんとの話しも楽しくて時間が過ぎていくのがもったいなかったほど。家でも何度も作っているとか他の食材でアレンジしてみたとかメールでそんな話しを聞くととても嬉しくて幸せな気持ちになります。この冬一番の思い出。貴重な経験をさせていただきました。心から感謝です。明日も一日良い日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.09
コメント(8)

また今日も雨…。 着いたばかりの頃がっかりする私に宿の人が一言、「森に行くなら雨の日だよ」。最初は分からなかったけれどすぐに納得。だってしっとりと濡れた苔が一面に輝いて雨の日の森はとてもきれいだから。緑と青の苔の絨毯。木の霊が横からちょこんと顔を出していそう。たくさんの雨が降る屋久島は苔にとって最高の場所。500種類とも言われるいろんな苔をこの一つの島の中で見ることができます。木々の幹や枝から切り株、倒木、岩石に至るまで苔で覆いつくされた森。前回のブログの仏陀杉も同様。屋久島の森の幻想的な雰囲気はこの苔の存在なくしては語れません。春は苔にとっても芽吹きの季節。爽やかな生命力に溢れています。今までこんなにまじまじと苔を見たことなんてありません。暗くじめじめとしたイメージがくつがえされた瞬間。雨上がりの光景。輝く滴がまるで宝石のよう。豊富な雨の恵みをたくさん含んだ苔。この苔は森の命の温床。土に栄養分が少なく岩が多いこの島では苔は森の命の芽吹きに大活躍。しゃがむと足元の苔から生えるたくさんの新芽を発見。小さな命の誕生です。水と木々と苔、これらの見事な調和の結晶が屋久島の森。ムダなものは何一つない。神さまは偉大な芸術家ですね。皆さんにとって明日も良い一日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.03
コメント(5)

森の中を歩くと出会う巨木の数々。悠久の時の流れを感じます。「仏陀杉」。でこぼこしたコブがたくさん。川の流れのような曲線の幹。ごつごつとした樹肌。なんとも深い味わいです。圧倒的な存在感の前にただ立ちすくむだけの私。高さ約22m、胸高周囲約8m、樹齢は約1800年。途方もない年月の長さ。時空を超えたエネルギーが漂っています。島で最長老と言われている縄文杉はナント樹齢約7000年。ひたすらただひょえ~って感じです。どんなにたくさんの雨風にあたりながら気の遠くなるような時を生き抜いてきたのか、私のちっぽけな想像力なんてはるかおよびません。どうして屋久島の杉は長寿で巨木なのか。それは雨量の多い特殊な気候と栄養分の少ない花崗岩でできた島だからです。そのため屋久島の杉は他の地域に比べて成長が遅い性質で年輪の幅がとても狭いためにそのぶん材が硬くなり丈夫になったとか。通常の杉よりたくさんの樹脂がたまるために老朽せずに長い年月生き抜く原動力になったと言われています。たくさんの雨に洗い流されながらも大地にたくましく根をはり続け少しでも多くの養分を吸い上げようと必死に生き抜いてきた杉たち。こんな厳しい環境が屋久杉を育んできただなんて驚きです。今まで私はてっきり屋久杉という種類の杉があるのかと思いこんでいたのですが実はそうではなくて樹齢が1000年を超えている杉だけを「屋久杉」と呼んでいることを初めて知りました。これは尊称だったんですね。はい、納得です。切り株から成長している新しい木。伐採されたその後に命が芽生えて数百年の流れを経て樹が再生されていく。こうやって森は作られてきたんですね。連綿とした命のつながり。そのしなやかで真っ直ぐな力強さ。全身で屋久杉パワーを浴びてきました。皆さんにとって明日も良い一日になりますように。大地の恵みに感謝…!
2010.03.01
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


