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2002年07月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 右折バイクが青信号とともに(というか交差点まできたら青信号に変わったので実際には止まってない)ダッシュしてきて(直進の車よりも先にまがろうとしたのだろう)横断歩道を渡ろうとしていた僕に突っ込んできた。僕のことなんか見てなかったので、猛スピードで突っ込んできた。僕は横断歩道を渡る前からこのバイクの動きを見ていたので気をつけねばと思って身構えていたのだが、まさか僕が見えてなくて突っ込んでくるとは思わなかったので信号が変わったので道を渡り始めたのである。止まる気配がないので僕は決めた、動かないで、バイクを運転する若者に運命を委ねることにした。僕に気づくとバイクを左右に振った。そして、僕の前(後ろではない!)を猛スピードで駆け抜けていった。こんなに観察する時間があるなら走ったらいいではないかと思われるかもしれないが、こいう危機的な状況の時、時間が歪むのである。まるでスローモーションの映像を見ているかのようだった。

 中学二年生の夏休み、自転車に乗っていた時バイクが前方から突っ込んできて、この時はよけることができず、僕は宙に舞った。

 バイクが遠ざかり道を渡り切った後でひざが震えた。もしもバイクにはねられていたらどうなっていたのだろう。転倒してうちどころが悪くて死んでいたらどうなっていただろう…世界はその時も僕が死んだこととは関係なく存続し続けるのだろうか…小学生の頃、祖母、祖父、弟を亡くした時初めて死というものを知った。その時の恐れを持ち続けたまま中学生の時、事故にあって九死に一生を得た。その時前から迫ってくるバイクを見たのを最後に意識が途切れ、次に気づいた時には病院にいた。この間どれくらいの時間が経ったかはわからないが、傍目には意識があったようだが、僕は何も覚えていない。こんなことがあったので、その後の人生は「余生」なのだ、と中学生の僕は考えた。

 娘が帰ってきて僕の部屋に入ってきた。玄関を入ってすぐ右手に僕の書斎がある。「ただいま」と声をかけていつもだとそのまま自分の部屋に入るのに今日はめずらしく僕の部屋に入ってきた。

「帰りにすずめが死んでるのを見つけたの。ふまれてつぶれてた…それでお墓を作ってあげた。おはかがありますから踏まないでください、と書いておいたよ」

 椅子にすわってこれだけいうと出ていった。昨日来読んでいる『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』(仲宗根政善、角川文庫)に出てくる数々の女子学生の無念の死のエピソードを思って、しばし茫然と過ごした。





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最終更新日  2002年07月05日 18時20分46秒
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