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2002年10月04日
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 大学の講義。八月の最初の週に前期の最後の講義をした後、今日までブランクがあった。その間、宿題をメールで提出してもらったりしたので学生には負担になったのではないかと思う。今日は汗ばむ陽気で、ふと四月の新学期であるかのような錯覚。新入生が多い四月が過ぎると、学生は少なくなるのだが、後期が始まった今週は学校にこようと思う学生が多いのだろう。大学が休みの間も専門学校の方にはいっていたので久しぶりに大学にくると女子学生しか見かけないことに少し違和感を覚えた。講義の間金木犀の香りが僕の脳を刺激した。

 村上春樹が精力的に読者からのメールに返事を書いているのを読み驚嘆。村上春樹研究という類の本に触れ、読者にとって必要なことは小説の中に全部書いてある。「明快な解答というのは、おおかたの場合、死んだ解答」で、「場合によって危険な解答」である、と書いている。「本というのは楽しく読めればそれでいいんです」と村上がいっているのは本当にそのとおりだと思う。

 人との関係も同じだろう。同じ時間を共有して(場所を共有できないことはある)楽しければよし、それ以外のどんな理由が二人が一緒にいるために必要というのか。

 妹が村上から返事をもらったと喜んでいる。なんかわがことのようにうれしい。妹は次のように書いている。

「たくさんこころに残ったことばがありますが、特に、シューベルトの記述のところで「ある種の不完全さを持った作品は、不完全であるが故に人間の心を強く引きつける」ということばが好きです」

 この箇所は実は僕も付箋をつけたところである。小説では、シューマンがシューベルトのピアノ・ソナタ(ニ長調のソナタ)を「天国的に冗長」と評していることが惹かれている。「曲そのものが不完全なのに、どうして様々なピアニストがこの曲に挑むんですか?」という問いに、「ある種の不完全さを持った作品は、不完全であるが故に人間の心を強く引きつける」という言葉が続くのである。

 小説には言及されてないが、シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」はまさに「天国的に退屈」できっと演奏中居眠りをしてしまうのではないか、と思ったことがあるが、今聴くと違ったふうに聴けるかもしれない。





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最終更新日  2002年10月04日 02時45分23秒
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