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2003年10月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 阿児町で午前、午後と二回講演をした。遠いことだけが唯一難点でこれからの季節だと夜が明けてないこともある。それでも熱心に聴講してもらえるのでありがたい。リピーターの方も多い。

 帰りの電車の中で三時間校正の仕事。ちょっと無理をしたかもしれない。まだ電車に乗っているような感じである。酔ったのかも。かなりできたが、でもまだ編集の尾崎さんのむずかしいリクエストには答え切れていない。何度も自分ではチェックしているのに、意味を補って読んでしまうのか、一読して文意の通じないところがたくさんあるのに気がつき愕然とする。「わからない」と指摘されているところはたしかにわからない。

 若い医師と話す機会があった。自分が担当する患者さんが亡くなるのが辛い、よくなって退院してほしい、と。でもどの人も私のことを慕ってくれるという。「きっと患者さん達にとって先生は唯一の頼みの綱だから」「私にとっても患者さんはただ一人の人です」(昨日の日記では長寿の人の話を書いたばかりなのだが)「ギリシア人が、神が愛した人は若死にするといっています」「フリッツ・ヴンダーリッヒって知ってます?」「いえ、知らない」「ヴンダーリッヒは”不世出のテノール”と呼ばれたけれど、わずか三十五歳で階段から転落して死んだ。モーツァルトと同じ三十五歳でね」「そんなに若く…」「どうも私は情が深すぎるのです。いい人ばかりが亡くなっていく…」

 若くても、長寿を全うしてもいずれの人生も完成したものであるという話を今度の本で書いてみた。そうあってほしいという願いがあるのかもしれない。





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最終更新日  2003年10月25日 23時00分22秒
コメント(9) | コメントを書く


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Re:神々に愛された人は(10/25)  
かすみ草 さん
若い人の死はつらいけど神に愛されたのですね。そういえば、才能ある人は特に神に愛されてしまうのかもしれません。自殺も神に愛されたと考えていいのでしょうか?「憎まれっ子世に憚るとは」そうかもしれません。 (2003年10月26日 02時10分36秒)

Re:Re:神々に愛された人は(10/25)  
Ichiro_Kishimi  さん
かすみ草さん
 自殺は多くの宗教では否定されています。 (2003年10月26日 12時03分49秒)

Re:神々に愛された人は(10/25)  
かすみ草 さん
1週間前くらい前にやっと「饗宴」を読み終えて、プラトニックラブについて考える毎日です。プラトン的愛とは?知識も乏しい私が。どんなふうに語られているのだろうと調べているうちに、関連してソクラテスのことがでてきたりしました。ソクラテスの死は、やはり神に愛された結果なのでしょうか?プラトン的愛って?先生にお聞きしてもいいですか?(おそる、おそる) (2003年10月27日 09時35分46秒)

Re:Re:神々に愛された人は(10/25)  
Ichiro_Kishimi  さん
かすみ草さん
 ソクラテスの死が神に愛された結果か、僕にはよくわからないのですが、ソクラテスは死を少しも恐れてはいないように見えます。
 プラトン的愛とは…と辞書的な定義をしてもあまり意味ないでしょう? かすみ草さんはお読みになられてどう思われましたか? (2003年10月27日 10時41分33秒)

Re:神々に愛された人は(10/25)  
かすみ草 さん
Ichiro_Kishimiさん
>かすみ草さん
かすみ草さんはお読みになられてどう思われましたか?
-----
はあ、こう聞かれることが、一番困ることでして、怖いことなのです。先生のお考えを聞きたいので、書きますね。ソクラテスとディオティマの会話の中にあると考えていました。最初は幸せのことなのかな?と思っていました。今は、プラトンは、ソクラテスをとても尊敬し愛していたのだと思っています。 (2003年10月27日 16時31分56秒)

Re:Re:神々に愛された人は(10/25)  
Ichiro_Kishimi  さん
かすみ草さん
 ソクラテスが教えを受けたという巫女であるディオティマが語る恋愛修行の奥義は次のようなものです。最初ただ一人の肉体に引かれた人が、やがてすべての肉体の美しさが互いに親近なものであることを悟り、さらに、はかない肉体の美に執着するのをやめ、精神の美しさを肉体の美よりも尊いと考え、さらに…というふうに、要はやがて精神の高みへと達するわけですが、普通にいわれているプラトン的恋愛という言葉でイメージされるような心だけの繋がりというようなこととは違うことがわかるかと思います。
 プラトンは自分の対話篇の中にほとんど登場しませんが、ソクラテスを尊敬していたことはよくわかります。『饗宴』の中ではプラトンはアルキビアデスにこんなふうに語らせています。恥ずかしいという気持ち、つまり、いまだわが身に多くのことを欠きながらそれでいて自分自身のことはそっちのけにして、アテナイの国事に携わっていることを、ソクラテスは否応なく認めるに違いない、と恐れます。いっそのことソクラテスがこの世にいなくなったのを見れば、その時はどんなにうれしいであろう、とまで考えます。これはソクラテスに対するプラトンの気持ちではなかったか、と思うのです。そして、実際にソクラテスはこの世からいなくなってしまいました。その気持ちを想像するのは難くありません。 (2003年10月27日 17時42分39秒)

Re:神々に愛された人は(10/25)  
かすみ草 さん
Ichiro_Kishimiさん
>かすみ草さん
プラトン的愛 プラトニックラブの真の意味は、肉体的なつながりもあり、それよりも心のつながりが、精神がお互い高まっていく恋愛のことなんですね。 (2003年10月27日 18時20分25秒)

Re:神々に愛された人は(10/25)  
華 さん
Ichiro_Kishimiさん
精神の美しさを肉体の美よりも尊いと考え、さらに…というふうに、要はやがて精神の高みへと達するわけですが、普通にいわれているプラトン的恋愛
-----
横からすみません、かすみ草さん、先生
プラトン的恋愛は、徐々に精神のみへと達する過程のことなのでしょうか?最初から心だけ、というものでなく。
プラトンはソクラテスがいなくなって、本当に嬉しい…わけではないですよね? (2003年10月27日 18時27分07秒)

Re:Re:神々に愛された人は(10/25)  
Ichiro_Kishimi  さん
華さん
 僕は身体を経過しない愛はありうると考えていますよ。プラトンはそういうふうには書いてませんが。身体から入る愛でも、身体が二人を結びつけるわけではなく、身体を通じて二人の心が結びつくわけですから(と僕は考えています)。
 プラトンにとってソクラテスが思いがけず死刑になったことは大いにショックで、その後彼はずっとソクラテスが求めたことは何だったのかを問い続けなければなりませんでした。 (2003年10月27日 22時20分55秒)

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