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2003年12月23日
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 フセインが拘束されてもイラクではテロは止まず、連日米兵の死亡が伝えられている。どこの国の人であるかは問題にならない。これでいよいよ息子は帰られるかと安堵したかもしれない親が数日後に息子の死を知らされたとしたらどんな悔しいことか。人を殺すのも殺されるのも悲しいことである。人が死ぬことは避けようがないが、人が人を殺したり、殺されるのは、あまりに不条理である。

山川健一 の『希望のマッキントッシュ』(太田出版)を読了。かつて山川の『マッキントッシュ・ハイ』(幻冬舎、1996年)がおもしろかったので、書店に並んでいたこの本を見てすぐ買った。この頃は、何台目かのMacを使っていた。なにしろ1984年に初めてMacに出会ったのだから。Powerbookを使って、アドラーの『個人心理学講義』の翻訳に取り組んだ。前の家に住んでいた頃で、昼間は誰もいないので、暗いキッチンにPowerbookを持ち込んで仕事をしたものである。モノクロの(!)液晶画面は決して見やすいとはいえず、今見れば(その後手放してしまった)きっとお弁当箱のようなPowerbookを僕はこよなく愛していた。

 もっともずっとMacを使っていたわけではない。MS-DOSも学んだし、Windowsマシーンもたくさん買った。IBMのThinkPadに至っては3台も持っている。それなのに、一度Mac熱に浮かされた人でないとわからないかもしれないような熱情はずっと僕の心の中でくすぶり続け、去年の秋には長くMacから離れていたのに、とうとうiBookを買ってしまった。

 このiBookで僕は『不幸の心理 幸福の哲学』(唯学書房)を上梓することができた。「生きていくことは苦そのものであるかもしれない」とこの本の最初の方で書いたことは(p.2)予言的なメッセージになったようで、iBookの白いボディーを見ると胸がきりりと痛んだりするが、この本はきっと生きる勇気を与えるだろう。自分で書いた本だけど。

『ワルシャワの秋』を見た。ポーランド孤児を受け入れ祖国に送り届けた日本赤十字社の話。看護婦の葉子はポーランド人児童の収容所勤務を命じられた。恋人の新聞記者が内戦中のロシアで銃撃されて死ぬ。

「もっと話したかった。もっと一緒にいたかった。死んだらだめじゃない。僕は死なないっていってたくせに。死んだら駄目じゃない。あの時あなたがシベリアに行くといった時、「やめて」といいたかった。やっぱり行かなきゃよかったね。でも私は楽しかった。少しの間だけどあなたと一緒にいられてうれしかった」

 戦争によって愛する人たちが引き裂かれ、別れるのはつらい。レフという男の子は葉子の看護で言葉を取り戻した。葉子に惹かれたレフはポーランドに帰ることを拒んだ。葉子はレフを引き取る、といった。それなのに結局レフはポーランドに帰り、故国で亡くなる。

 山川の本の6章がよかった(「マッキントッシュ物語」)。


「なんで?」
「だって辛いことも悲しいことも忘れられるから」
「うん」
 でもそういいながら彼女が指先でそっと涙を拭くのを僕は見てしまった。
(上は山川の小説の一節ではない、念のため)





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最終更新日  2003年12月23日 23時48分49秒
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