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2003年12月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 今年最後のカウンセリング。例年、ぎりぎりまで仕事をする。実際のところ、僕の場合は、年末も年始も関係ない。年明けまでに細々とした事務的な仕事の他に、大きな仕事もしないといけないのにまだ本格的に着手できないままに何日も過ぎてしまっている。

 加藤周一の『戦後世代の戦争責任』(かもがわブックレット)。

「「平和のための戦争」ということは、要するに「戦争」ということです。「四つ足の猫」と言うのと同じですよ。すべての猫は四つ足です。何か特別な猫があるような感じを持ったら、それはごまかされた、ということです」(p.38)

 戦争の話をするとき、すべての国の政府は必ず嘘をつくので、政府がいった言葉を自分の言葉に翻訳しないといけないという話。

 戦争責任について。戦争の後で生まれた人については直接には戦争の責任はないが、間接的な責任はある、と加藤はいう(pp.48-9)。

「戦争と戦争犯罪を生み出したところの諸々の条件の中で、社会的、文化的条件の一部は現在も存続している。その存続しているものに対しては責任がある。もちろんそれに対しては、われわれの年齢のものにも責任はありますが、われわれだけではなく、その後に生まれた人たちにも責任はあるんです。なぜならそれは現在の問題だから」(p.49)

 その条件とは、(1)メディアを通しての政府の大衆操作、世論操作に弱いということ。(2)「みんなで渡ればこわくない」という大勢順応主義。

 この二つが結びつくと戦争になる。操作されない能力を発達させないといけない。同時に大勢順応主義に抵抗しないといけない。「それは少数派(マイノリティー)になる勇気と同じことです。だからこわくても、少数派になる用意がないとだめだ。それが非常に大事だ。もしその勇気がなければ、あるいは批判精神がなければ、それは戦争責任を果たしていないということになるのです」(p.50)

 僕の本から引用すると(『不幸の心理 幸福の哲学』)、社会や文化の価値観を徹底的に疑い、その自明性を拒否し、疑い批判することは哲学の精神そのものであり(p.xi)、そのような懐疑や批判の精神は哲学だけのことではなく、人間が文化や文明を発展させていくときに不可欠な態度である(p.154)。






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最終更新日  2003年12月30日 22時54分32秒
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