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2004年01月26日
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 いよいよ陸上自衛隊の本体と海上自衛隊にも派遣命令が出た。デビッド・ケイ氏の発言をめぐって、アメリカでは戦争の大義をめぐって議論がされているが、衆議院の予算委員会での質疑応答にその問題が取り上げられても、そんなことは今さら関係がないかのように憲法違反の自衛隊の海外派兵は着々と進む。大量破壊兵器は将来見つかる可能性もある、と小泉首相はいうが、こんなことをいいだせば調査そのものが初めから意味がないことになるだろう。「なかった」と報告があっても、「いままったくないと断定はできない」(小泉首相)、今は見つからなくても、将来見つかるはず「可能性」があるといいだせば、どんな国にも戦争をしかけることができることになる。

 南木佳士の『家族』という短編集におさめられている「家族」という短編は、死を前にした父親を前に、家族のそれぞれがどんな思いで父の病気、死を、そしてそれに至るまでの家族の歴史を見ているかを、息子、姉、息子の妻らの視点から、独白の形で語られる。同じ出来事を前にしてもそれぞれの立場でいかに見方が違うかが明らかにされおもしろいと思った。

 とりわけ、医師として忙しい上に、小説を書き出した夫は自室にこもる夫はまるで「下宿人」のようだったという妻の独白は、僕もこんなふうに見られているのかもしれないと思わないわけにはいかなかった。後に、この小説に出てくる医師はうつ病になる。自宅療養が決まる前に妻は主治医からアドバイスを受けるが、その際、初めて、多い月には四、五人の肺癌の患者の死を看取っていた事実を知る。昨日、紹介した別の短編の夫が「もしこんな麗句を平気で口にできる女とだったら三日ももたなかっただろうな、」といっていることに対応する形で、この「家族」では妻はこんなふうにいっている。

「(夫は)たぶん、生来、ひねくれた男なので、分かろうとする素振りを見せただけで逃げ出してしまったのではないでしょうか。なんとも厄介な人と結婚してしまったものです」(p.56)

 母が生きている時は、よく父のことをあれこれ聞かされていたが、父の方は一度も母の悪口をいったことがなかった。表面的に何事もないかのように見える家族でもいろいろと問題があるということを僕は早くに知ったように思う。親の問題は子どもでも踏み込めないものであることもわかった。その後、思いがけずカウンセリングをするようになっても考えは変わらない。





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最終更新日  2004年01月26日 23時47分06秒
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