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2004年04月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨日は疲れていったん寝てしまったが夜中に目が覚めた。日記を書かずに寝ると、寝ていても気になる。仕事をしようかと思っていたが、メールの返事を書いたら、安心してまた眠りについた。

 土曜、日曜のアドラー心理学基礎講座応用編の講師を1991年からしている。去年で閉講すると聞いていたので今年度は(今年は僕の担当はこれが最後)思いがけず開かれることになってうれしかった。ふと『アドラー心理学入門』のあとがきに書いたことを思い出した。

 僕はウィーンのオッペンハイムのことを引いた。彼は、アドラーの学校教育グループのメンバーであると共に、大学ではギリシア語を教えていた。オッペンハイムに教えを受けた人の証言によれば、ただギリシア語を教えていただけではなく、その講義はソクラテスやプラトンの精神を体現するものだったといわれている。後にユダヤ人であるオッペンハイムは収容所に送られ殺される。

 初めてオッペンハイムのことを聞いた時、僕も奈良女子大学でギリシア語を教えていたので、自分と重ねて考えた。その頃、哲学とアドラー心理学を自分のうちでどんなふうに位置づければいいか迷っていた。あとがきにこんなふうに僕は書いている。「しかし、オッペンハイムの人生を知り、迷いが吹っ切れたような気がして、以後、自分にできることは、アドラー心理学を初めて学ぶ人たちに教えることである、と決心することができました」(p.186)。かくて、僕は、アドラー心理学も、また、ギリシア語もいってみれば永遠の初学者である。毎年、αβから教え始めるが学生はすぐに僕に追いつき、追い越し、僕があれほど苦労して読んだギリシア文を容易に読みこなせるようになる。アドラー心理学も同じである。僕は最初少し後押しをするだけ。そういう役割は気にいっている。ただこの最初の後押しが功を奏するために勉強しないといけないのはいうまでもない。喩えてみれば(恐れ多いことだが)法然上人が万巻の書を読んで南無阿弥陀仏という言葉に一切を集約したように。

 相手の関心に関心をもつという話をした時にこんなことを考えていた。同じ本を読んだり、同じ歌を読む時、どこに興味があって読んだのか、と気になる。きっと僕とは違うところが違うふうに興味を引いたに違いないが。同じ感じ方、見方であったことがわかるとうれしいし、違っていたら僕の世界は広がる。

 午後からてらのうち診療所でカウンセリング。





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最終更新日  2004年04月05日 23時41分07秒
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Re:永遠の初学者(04/05)  
かすみ草 さん
先生の日記、参加されたみなさんの感想を読むにつけ、私は大変なチャンスを逃してしまったような思いにおそわれます。

(2004年04月06日 00時30分58秒)

Re[1]:永遠の初学者(04/05)  
Ichiro_Kishimi  さん
かすみ草さん
 決してそんなことありませんから。 (2004年04月06日 00時34分37秒)

Re:永遠の初学者(04/05)  
keiko さん
ichiro様
 「これが始まり」そして「いつも始まり」なのではと感じました。昨日が現実で実は今日が夢ではないのかと錯覚するような一日でした(笑)。私対子どもに向けていた視線が私対仲間(他者)に向けられていく瞬間だったような気がしました。 (2004年04月06日 00時41分43秒)

Re[1]:永遠の初学者(04/05)  
Ichiro_Kishimi  さん
keikoさん
 いつも始まり。その表現いいですね。
 子どもに向けられた視線が他者に向くことは子どもにとっても必要です。子どもが最初に出会う仲間は母親だが、母親の役目は、仲間は母親だけではないことを教えることだとアドラーはいっています。 (2004年04月06日 00時46分20秒)

Re:永遠の初学者(04/05)  
>初めて学ぶ人たちに教えること

-----
 この難しさは何を教えるのにも共通しているように思います。
 昨日から担当するクラスの引継ぎで、友人から、初心者のクラスが教えられて初めて一人前のインストラクターといえるのだ、と力強いメールをもらったところでした。

 かっこいい中・上級のインストラクターを羨ましく思っていた私も自分の仕事に自信を持とうと思いました。
(2004年04月06日 23時21分38秒)

Re[1]:永遠の初学者(04/05)  
Ichiro_Kishimi  さん
やまじゆみこさん
 僕の場合ですと生まれて初めて(たぶん)学ぶギリシア語ですから、学生が読めない時、そのことを前の先生のせいには決してできないのです。
 今、読んでいる伊藤整の『若い詩人の肖像』には、主人公が中学校に勤める時、先生から、どんな簡単な文章でも、善く知っている単語でも、教科書に載っているものは全部辞書を引いて調べる、というのが語学教師の大切な心得だから、忘れないように、といわれるところがありますが、前に読んだ時も印象に残っています。 (2004年04月07日 01時22分32秒)

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