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2004年05月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 前の家の書斎の整理をしていたら「藤澤令夫先生還暦祝賀会」という冊子が出てきた。1985年7月15日の日付がある。まだ当時使っている人が多かったとはいえないワープロを使って僕が作ったものである。還暦を祝うことを皆で計画していたのだが、5月の恒例の新入生歓迎コンパの席上、先生は自らの還暦を祝って乾杯の音頭を取り、これで一切おしまいで、他には何もする必要はないというコメントが続き困惑してしまった。僕はこんなふうにこの冊子にこんなふうに書いた。「機先を制されたわけです。しかし、そのことに私たちが怯まなかったことは、今日ここに還暦祝賀会を開催できましたことでおわかりかと思います」。ついこの間のことのように思い出される。

 イラク人の虐待問題についての報道が続いているが、BBCの記事を読むとasahi.comなどで報じられているよりもはるかに(虐待というよりは)辱め(humiliation)が行われたことがわかり驚く。僕がここに書くのもはばかれるので、新聞などには書かれないのかもしれないが、根底にイラクの人への差別意識があるように思えてならない。戦争が人を追い込むという面もあるだろうが。

 三木清の『語られざる哲学』についてさらに書いてみたいのだが、若い時に読んだ時次のような記述にも共感した。「人生に於いて大切なことは「何を」経験するかに存せずして、それを「如何に」経験するかに存するという云うことを真に知れる人はまことに哲学的に恵まれた人である」(p.57)。三木が、悲しみを見つめた者には心の落ち着きがある、といっていることは前に紹介したが、これとて厳密にいえば、悲しい経験に遭うことだけでは、心の落ち着きを得ることができるというわけではない。アリストテレスがいうように、一羽の燕が春をもちきたすのではない(『ニコマコス倫理学』第1巻8章1098a)。経験自体が人を賢くするわけではなのである。若い日、三木の書いたものを読み、経験が足りなくてもいいのだと思ったが、はたして歳だけは重ねた今はどうなのか、と自問すると内心忸怩たるものがある。





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最終更新日  2004年05月03日 23時20分56秒
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