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2004年09月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 カウンセリングの日。朝から不調で熱。身体が熱を出すことを必要としているという説明を主治医から受けたが苦しい。カウンセリングとカウンセリングの間に、熱を必死でさます。ぼんやりとした頭で、数日来、とりあげている『星の王子さま』のことを考えていた。

 王子さまは、遠い星に残してきた薔薇と同じ薔薇がたくさんあるのを知って泣いてしまうのだが、見たところ同じような薔薇に向かっていう。君たちのために死ぬことはできない(On ne peut pas mourir pour vous)。あの薔薇のためには死ぬことができるという意味なので、なんとなく読み過ごすことができない。王子さまにとって、薔薇を大切にするということ(faire ma rose si importante)は、これくらいの覚悟があるということである。人類一般を愛することも、全人類のために死ぬこともきっとできないが、他ならぬあなたのためなら死ねるだろうか。でも、あなたのために(pour toi)などといわれたら、大いに迷惑がられるかもしれない…などなど。京都の植物園で見たバオバブの木のことも頭に浮かんだ。

 フランソワーズ・サガンが心臓病で死去。24歳の時に書いた 『ブラームスはお好き』 を最近読み返したばかりだった。訳者の朝吹登水子は、「まだ日ざしの強い東京の九月のある日、四畳半の書斎でこの本を読んだ時、私は突然、たまらなくパリに郷愁を感じた」と書いている。自分よりもかなり年上の女性の気持ちを見事に描いていることに驚嘆する。

 日記の話。日記を読み返す僕は、その後の自分の人生の流れを知っているので、書いた時点で、当然のことながらこれから起こることについて何も知らないで書いていることに驚く。一度目は筋もわからぬままに読み、二度目は結末も知った上で安心して読む小説とは違って、他ならぬ自分の人生なのでそんなふうには読むことはできない。そんなふうにすべきではなかったのだ、と王子さまのような言葉をつぶやかないといけないこともある(Je n'aurais du...)。その時の決断は最善のものだったと信じたいけれども。





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最終更新日  2004年09月25日 22時51分23秒
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