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2004年11月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ブッシュ氏再選の報。これからの世界がどうなるのか、と暗澹たる思いがする。今朝は夏であればとっくに夜が明けている時間まで電話をしていたのだが、その後、熟睡、朝起きた時、出かけようとしていた息子を捕まえ(最近、あまり話をしていない)大統領選についてコメントを求めたが、急いでいた彼は、わずかに10月29日にアルジャジーラを通じて流されたウサマ・ビン・ラディンの声明に言及しただけだった。

 知識や経験の有無について考えていたのだが、昨日も引いた田中美知太郎の『ロゴスとイデア』のあとがきにこんなことが書いてある。この本の初版は1947年に出ている。その頃のこの国の哲学は「私の幼稚な問題を受けつけてくれるには、あまりに狭く、単色に専門化されていたのである」(p.341)。しかし、と田中はいう。「初歩的な問題こそ、真に哲学的な問題であり、哲学の歴史を根本的に規定したソクラテスは、つねに自己を素人の立場においたのである」。

 僕が対話の相手として期待するのは、知識ではない。哲学の原義は、知を愛することであるから、知を所有していることとは関係がない。ソクラテスは自分は何も知らないといったのである。「自己を素人の立場におく」というのは、こういう意味である。ソクラテスの対話の相手は、知者であることを誇っていても、自分が何も知らないことに気づかされる。田中はこんなふうにいっている。「私はいわゆる哲学青年の如き者を、読者として少しも歓迎しない」。ではどんな人ならいいのか。「私の求める読者は、ただ学を好み、正義を愛する人だったら、どんなに仕合わせであろうと思うだけである」。「学」は学ぶことの謂である。知識と経験がないというけれど、そして、それは重要なことであるというけれど、学を好み、「普通の判断力と良識」があれば十分であるし、それ以外の一体何を求めようか。静かな気迫で少しずつ僕の議論の足らないところを指摘し、ついには、僕が自分が最初出した論点を訂正し、斥けることになるような話をすることを僕は好む。きっとソクラテスはディオティマ(『饗宴』76d)の前ではこんなふうではなかったろうか。僕は幸せである。





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最終更新日  2004年11月04日 22時14分17秒
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