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2004年12月30日
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 神谷美恵子の訳したマルクス・アウレリウスの『自省録』にはこんなことが書いてある。僕は欄外に鉛筆で○と書いてあるので印象に残ったのだろう。神谷は医師として主婦として多忙な生活の中でこの訳業を成し遂げた(岸見一郎『不幸の心理 幸福の哲学』p.3)。マルクスの言葉は、神谷の支えになったのではないか、と思う。

「他人の魂の中に何が起こっているか気をつけていないからといって、そのために不幸になる人はそうたやすく見られるものではない。しかし自分自身の魂のうごきを注意深く見守っていない人は必ず不幸になる」(p.23)

 たしかにそのとおりなのだと思う。哲学や心理学を学ぶと人のことが見えてくる。でもそうではなくて、自分のことこそ見ていかないといけないと常々思っている。他の人の心を読むなどというようなことをしてはいけないし、失礼なことだと思うからしないでおこうと思っている。したくない、というべきか。

 自分のことを見るのはたしかにむずかしい。しかしだからといって自分のことを知る努力を怠っていいということにはならない。汝自身を知れ、そのことは、しかし、むずかしいのだけならいいのだが、つらいものがある。自分の至らなさばかり思い当たり、目を覆いたくなる。煩悩が108では足りない。

 アドラーは、「人間の本性について大いなる理解をしたソクラテスの言葉「自分自身を知ることはなんと困難なことであろう」という言葉が、数千年の間、私たちの耳に鳴り響いている」といっている(『子どもの教育』p.31)。ここでアドラーはソクラテスに言及しているが、プラトンの対話篇の中で、ソクラテスは「ぼくは、あのデルポイの社の銘が命じている、われ自らを知るということがいまだにできないといっている」といっている(『パイドロス』229e、藤澤令夫訳)。そんなに簡単に自分のことを知ることはできないということであるが、先に書いたように、自分のことだけは知りたくないということはあるだろう、と思っている。





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最終更新日  2004年12月30日 20時46分46秒
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