>>変わらなかったことをむしろ誇りにされているような印象

を、この日記からは私も受けましたが、私は誇れなくても別にいいので、そんな風に,変わらなくてもいいように生きていけたらいいなあ、と思いました。

以前手術日当日の心境をお聞きしたとき、先生は「今を生きる」ということをよく言われてるのを実践されていて、現実から離れないで暮らしておられるから、怖くて思考停止してしまうのでもなく、まな板の上の鯉みたいに開き直ってしまうのでもなく、おちつかれていたのかなあ、と思いました。

 私には病気になられる前も今も先生はかわらない印象が強いのですが、生活面というか物理的なことというか、そういうことはいろいろ変わっているのでしょうね。ということは、変わった、ってことかもですが、先生は今も以前も一緒だとやっぱり私は思います。そしてそれはステキなことだなあ、と思います。 (2008年02月23日 10時51分21秒)

Welcome to Ichiro’s Home Page

Welcome to Ichiro’s Home Page

PR

プロフィール

Ichiro_Kishimi

Ichiro_Kishimi

コメント新着

チワワ@ Re:受診/鷺草(08/29)  先生ご無沙汰しています。 ハンドル名…
Ichiro_Kishimi @ Re[1]:受診/鷺草(08/29) ちばちゃんさん  そんなふうに考えたこ…
Ichiro_Kishimi @ Re:鳥、翻訳、マラソン(08/26) ちばちゃんさん  敵意といっても意識的…
Ichiro_Kishimi @ Re:アドラーに学ぶ(08/23) ちばちゃんさん  フランクルは一時アド…
ちばちゃん@ Re:受診/鷺草(08/29)  写真でしか見たことがありませんが、坂…

フリーページ

仕事は誰のためにするのか


占いを恐れないということ


自己成就予言


いわなければ伝わらない


薔薇が咲いた頃に


あの時の声を知らなければ


何が二人に起こったのか?


負けてもいいじゃない


嫌われるのは恐い


愛された思い出


報いを求めない愛


人生は苦そのものである


シンプルで優しいこの人生


子どもたち~ゆるしと信頼


今は大丈夫


「邂逅」するということ


誰も支配せず、支配されないということ


言葉で頼んでみよう


自由に楽しく生きよう


きょうだい関係のこと


抑制のない人類はどこへ?


人間の「自然」への介入


落穂拾い(1)


息子との日々


娘との日々


歌をつくりたい


神話的時間を生きる


グライダーのように


人にはいえてもあなたにいえないこと


立ち直る神谷美恵子


生きかたの問題


その日を摘め


瀬戸内寂聴の法話を聴いて


若い人に何を教えるか


優越性、完全性の目標を具現する神


人との距離~二・五人称の視点


スポーツにおける”まとまり”と自立心


アンフェアだが関係をよくするためのヒント


目標にフォーカスするということ


自分を変える若干分量の勇気


向田邦子の恋


現実を超える力~「言葉の箱」


人を信じること


自由に生きるということ


証を求めない愛


村上春樹『海辺のカフカ』人名索引


滑稽な愛情のエゴイズム


親しいからこそ


二人の関係をよくするために


よい対人関係について


子どもをほめてはいけない


私に与えられた棘


「ありがとう」を期待してはいけない


このままの私でいいのか


努力することについて


おじ、おばの距離


My favorite songs


ページ内検索にあたっての注意


2008年02月22日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 今日は疲れてしまって、写真を撮りに出かける機会を逸してしまった。
 木田元の『反哲学入門』(新潮社)を読んでいてふと思ったのだが、病気を真正面から受け止めていけないわけはないだろう。木田氏はこの本の最初に胃癌が見つかって、胃を切った時のことを書いているが、死に直面しても、考えることが変わるというほどのことはなかったという。そんな意図はないとは思うのだが、変わらなかったことをむしろ誇りにされているような印象を受けてしまうのは、僕の読み方のゆがみなのか。生真面目に生きていいではないか、というようなことを今日は何度も考えていた。

against the light blue sky ...





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年02月22日 23時04分46秒
コメント(10) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:生真面目に生きる(02/22)  
>そんな意図はないとは思うのだが、変わらなかったことをむしろ誇りにされているような印象を受けてしまうのは、僕の読み方のゆがみなのか。<

この日記から私もそのように読みました。大抵の方は死に直面すれば、今までとは違った考えや意識を持つようになる、と思います。

木田氏ははじめから死を意識した生き方ができていらっしゃるのかもしれません。
そのように生きることができるのはとても素晴らしいことだと思います。 (2008年02月22日 23時50分35秒)

生真面目に生きていい。  
フィンカ・ビヒア さん
岸見さんへ
 岸見さんの日記を読んで、『生きる』『病気』『死』という言葉から一時、避難したくなっている自分に気づきました。『生きる意味を求めて』も手にすること、再読することを躊躇っています。題名に圧倒されています。この気持ちをもったままの自分をどうにかしなければ、と思いながら。私は『悲しみ』という感情を使って何をしようとしているのかしら?と考えたりしています。『悲しみ』という感情の目的は?このようなことは、<考え>るのではなく、そのまま<感じる>ものなのでしょうか?

 私の梅の一番好きなところは、なんといっても樹形です。ごつごつした節くれだった枝。花も葉も無い姿でもとても美しいです。あの深い蜜を溶いたような樹皮の色も好きです。蕾もいいですね。この梅も実は収穫されるのでしょうか? (2008年02月23日 08時19分57秒)

生真面目に生きる   
mari さん

Re[1]:生真面目に生きる(02/22)  
Ichiro_Kishimi  さん
さっちゃん
 たしかに、心筋梗塞になって生還した人でも、助かった、と、その経験が何も生き方に影響を与えないということはあります。それはそれでいいでしょうが、誇ることでもないだろうと思いました。もちろん、日頃から死を意識して生きてくれば、その思いを実際に死に接して強くしたということはあるでしょう。 (2008年02月23日 13時33分46秒)

Re:生真面目に生きていい。(02/22)  
Ichiro_Kishimi  さん
フィンカ・ビヒアさん
 やがて身がたわわに実りますから、それは収穫されるはずです。
 小さな子どもが怖い時に目をつぶるような感じでしょうか。目をつぶっても逃げられないことはあるように思います。そんな時があってもいいと思います。ほとぼりがさめることも考えるためには必要なことでしょう。
 悲しみの最中に悲しみの目的を知ることはできないでしょうが、それを知ろうとするのならば、感じることでは十分ではないでしょう。あるいは、感じることと知ることは別物だといえます。 (2008年02月23日 13時38分49秒)

Re:生真面目に生きる(02/22)  
Ichiro_Kishimi  さん
mariさん
 心筋梗塞で入院したのは2006年の4月、バイパス手術を受けたのは2007年の5月でした。この一年という期間にあれこれ考え、その後にいわば考え抜いたことの最終試験のような形で手術を受けたといえるかもしれません。変わらないように見えたとしたら、試験にパスしたということかもしれません。 (2008年02月23日 13時41分31秒)

死を意識した生き方とは  
desafinado さん
「変わらなかったことを誇りにする生き方」というと、敗戦前後で価値観に変化をもたらさなかった坂口安吾(と読んだ柄谷行人)を思い出します。
木田元さんの場合は、彼の敗戦後の闇屋体験などが関係しているのかも知れませんが、苦労したから死が怖くなくなるとは一概に言えないので、難しいところです。 (2008年02月23日 22時39分52秒)

生真面目に生きていい。と思います。  
フィンカ・ビヒア さん
 この日記を読んで思いました。死に直面した人間が、例えばうろたえたり、事実を受け入れなかったとしても、そして以前と考えが変わることになったとしてもいいのではないだろうかと。同じように落ち着いて事実を受け入れたり、考えが変わらなかったとしてもそれもいいのではないだろうかと。どちらがどうと言うことではなく、この私がどうしたいか。なのではないかと。
 生真面目に生きていいではないかと思うのも、あれこれ考えをめぐらせることができるのも、「今現在、生きている。」ということなのですね。
 私も生真面目に生きていいと思います。 (2008年02月23日 22時57分44秒)

Re:死を意識した生き方とは(02/22)  
Ichiro_Kishimi  さん
desafinadoさん
 本当に苦しい時は生死の問題のような抽象的なことを考える余裕はなく、ものが食べられないとか、治療のために無理しても食べなければいけない、眠れないのに眠らなければならないというようなことばかりだった、と書いてられて、僕とはずいぶん違うと思いましたし、同時に、僕は深刻だったのだろうか、と思いもしました。正直な人なのでしょうね。 (2008年02月23日 23時26分48秒)

Re:生真面目に生きていい。と思います。(02/22)  
Ichiro_Kishimi  さん
フィンカ・ビヒアさん
 僕はひどくうろたえました。何とか命が助かって、落ち着いてからのことですが。看護師さんたちもずいぶん困られたのではないかと思います。 (2008年02月23日 23時27分23秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: