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快晴。青空の下、2ヶ月近くに渡って開催されていたバベルの塔が閉館しました。20000冊の本は図書館に寄贈されるそうです。その本の一部が閉館セレモニーに訪れていた観衆に配られました。少し遅めの到着だったのですが、丁度配り始めた直後で1冊いただけました。ドイツ語らしき本、、ふと思えば日本語、英語、スペイン語以外の本は正直、手にしたことがないことに気が付きました。読めないので当然なのですが、不思議なことに実際手にして自宅に持ち帰ってみると親しみが湧いて読めるような気になってきます。世界の言語で書かれた本で作られたバベルの塔の意味をあらためて感じています。わからない、読めない、、と手に取ることなく、耳にしても理解しようとも思わない言語の数々。隔てている壁を身近に感じることから他の言語を学ぶことから始まる道がある、、アーティストのMarta Minujinは確か5ヶ国語の言語を自由に操ることができるはず、、先日見た彼女のドキュメンタリーで流暢に話す各国の言語に釘付けでした。 このプロジェクトで世界を回るそうですが、次の彼女の作品が既に楽しみです。元気に豪快に活動を最期まで続けていくであろう彼女の佇まいに見とれていました。 そんなパワーを体感しつつ引き続き制作を進めています。時折ネガティブな流れに立ち止まってしまいたくなる時もありますが、影響されない強さを鍛えるのみ。最後の一押しとなる打ち合わせを進めることができました。いつも人の出会いは必然、出会えた意義を形にすることから開けていく道が沢山あります。 佐野まり
2011.06.29
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名門リーベルが2部落ち、朝から晩までその話題で持ちきりでした。どれだけ大きな出来事だったのか、、今日の報道を聞いていてあらためて実感しています。名門チームだけあって、専門の報道関係者も含めて多くの人々の日々が変わってしまう、、大きな変化に戸惑う人々、荒れ狂った観衆の爪あと、サッカー場周辺の店、道路が大きく破壊されています。怪我人73人。とばっちりを受けてしまった人々は何処にも責任を追及できません。今日1日そんな様子を見ていて、あらためてサッカーから心が離れました。 サッカーよりも本!明日5月から展示されていたマルタミヌヒン女史の20000冊の本で作られたバベルの塔が閉館するそうです。1000冊の本を会場を訪れた人に配るとの事、、閉館セレモニーは13時、お昼時から開催されるそうです。記念に1冊いただいて彼女の創造の記念を持ってみたい、、気がしています。ブエノスアイレスは今朝から急激に冷え込んでいて、零下まで気温が下がっているようで、南国の鳥マリオは不機嫌。暖をとるためピッタリ寄り添ってきながら肩で暴れるので落ち着きません。友人から頂いたロウソクを止まり木の下に設置しました。いつもこの時期は海外にツアーに出ていてマリオはお留守番だったのですが、寒い中大変だっただろうな、、と帰国してからの彼の怒ってストライキをする背景をシミジミ感じています。今は手取り足取り愛しんでいるので、マリオは満足気に過ごしています。 そんなマリオをテーマにした作品、いよいよ完成目前。共に制作を進めているメンバーとの波長も心地よく揃ってきました。そんなイントロダクションの映像を公開しました。マリオの歌http://www.youtube.com/watch?v=8WcLHuIgQuY佐野まり
2011.06.28
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アルゼンチンはサッカーのイメージが強いかもしれませんが、芸術関係者と過ごしているとサッカーの話題に触れることは皆無。一重にサッカーにまつわる暴力的な面が苦手な方が多いようです。サッカーをプレイすることは好きですが、観戦には参加せず過ごしてきました。が、今日は全ての報道がサッカーに徹していたので、その流れにのって試合を観戦、ただただ呆然と報道を眺めています。 一流チームが2部リーグに下がる瞬間。しかも日本でいう「巨人」的な存在の「リーベル」が、、幼い頃アルゼンチンに到着して即はじまったワールドカップの影響で、現在リーベルの総支配人であるパサレーラのファンとなり、当時は多分リーベルのファンでした。再度こちらにきてからは親しい音楽家が皆ボカのファンだったため、「どこのチーム?」と聞かれ、特に思い入れがなかったので「どこのチームでもない」ことを伝えてきましたが、思い出を辿るとやはり、リーベルは気になる存在でした。人々の流す大粒の涙、選手達の落胆、直後の熱烈なファンの暴力的な行為、、あらためてサッカーから遠ざかりそうです。でも2部から上がってきた「ベルグラーノ」という、コルドバのチームの新しい物語は個人的に興味があります。このチームが1部で優勝したら、、そんな素敵な夢物語を見てみたい。とはいえ、サッカーの歴史における大きな大きな1日となりました。 制作終了まで後一歩。嫉妬や利用の戯れる場所と距離をとって、ヒタスラ創作に徹する環境を保つこと。求められる場所へ向かうこと、理解してくれている方にのみ語ること、それさえ間違えなければ時間を無駄にすることもなく、本当にスムーズに物事が進んでいきます。「はちどりの羽ばたきをとめないで」 誕生日にソンナ一言を書き込んでくれたアナウンサーの言葉に、黙々とキッパリとした日々を過ごす勇気をもらいました。 佐野まり
2011.06.27
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大雨の後、ブエノスアイレスは本当に寒くなりました。今日は最終のコーラスを録音して制作に一段落、後は全ての音源と映像をまとめ提出するのみ。来週に全てを終え7月から新しい日々を始められるようにしたい。全ての過程に付き添ってくれたマリオにマズ一言「おつかれさま」 佐野まり
2011.06.26
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海外の主催者とスカイプで打ち合わせを終えました。今年は国外での予定をインターネットを通じての提供と参加へ。国外へは作品のみ旅立ち、本人はアルゼンチン国内に留まり、創作とリハーサルに徹する新しい仕事の形。 引き続き強い雨が降っているブエノスアイレス、雷が時折きこえてくるのでマリオは不安気な面持ち。今日、博物館で剣道基礎講座の授業を行いながら、自身の身体の衰えにハッと我に返りました。レコーディングや編集作業が続いて、スッカリ遠ざかってしまっているダンス面でのトレーニング、明日雨があがったら青空の下、まず長く歩くことから始めたい。佐野まり
2011.06.23
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映像編集を少しずつ試しています。今日は編集のプロ Jose君が我がスタジオにやってきてくれて、思い切り訂正を受けました。わかってはいるのですが、、余分な映像が多すぎるようで思い切りカットされました。確かに全ての現場に深く携わり、思い入れとプロセスに深く入り込んでいて、第三者の目になるのは難しい。あまりのカットにショック、でも編集された映像を見ていると確かに軽快なリズムと変化がなければ退屈なだけ。ただ文学的なものの見方をすると、あまりに変化が多すぎるのも、、静かに詩的な眼差しで立ち止まる瞬間がなければ広告的になってしまう気がしました。映像、時間、文字、、ほんの少しの選択の違いで大きく方向性は変わってきます。 あまりの奥の深さに途方に暮れつつ、、長い道程、日々スタート地点。マリオと一緒にユックリ考えています。佐野まり
2011.06.22
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徹夜あけ朝方に少し眠り、気が付くとマリオの顔がのぞきこんでいました。寝ている間に飛んできて何時の間にかチョコンとのっている。マリオの足は眠いと暖まるので生きたホッカイロのよう。昼時の祝日、静かな穏やかな1日の始まりに心から幸せを感じました。一緒に暮らして10年になろうとしています。そんなマリオを中心に制作を行っています。マリオを愛する我が家の御馴染み大家さんは「マリオは重要なインコになった」と嬉しそう。重要というか、、特別な生涯を重ねていて、それが着実に日々のマリオの仕草や目線に現れています。 我が家に来たときから羽根がのびるのを待って、自由に飛べるようになって、籠に入ることもなく、旅を重ね、マルデルプラタの海辺を歩き、ウマワカでは高地の飛行で息を切らし、フェスティバルの舞台にも登場、ラジオのマイクで挨拶、多くのテレビカメラの前でポーズ、様々なお宅にお泊り。他のインコと比べる以前に、刺激的な日々を共に過ごしてくれたことに感謝しています。 そんなマリオの特別な日々のこもった作品、あと少しで完成します。佐野まり
2011.06.21
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父の日に続いて今日は国民の祝日、国旗の日。何人かのアーティストの友人は地方で行われる記念行事での演奏に出かけていきました。特にフォルクローレ界のアーティストは国民の記念行事は重要な仕事の機会、なにより国に貢献するという誇り高い光栄な機会。ロサリオで行われている大統領の演説がテレビで中継されています。演奏に限らず、そんな光栄な機会が多々あります。今あらためて大好きなアルゼンチンの国旗を飾り、身を引き締めています。 昨日から映像編集のスタジオを開きました。「ハチドリ工房」始動。ドキュメンタリー映像の編集を徹夜で行っていました。作業は延々と続くのですが性に合っているのか、楽しくて時があっという間に流れ、少しずつコツがわかってきました。母とスカイプで交信する今日この頃ですが、あらためてパソコンの凄さに驚いています。 佐野まり
2011.06.20
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誕生日以上に盛り上がる家庭的な祝日。父の日に向けてアルゼンチンは皆さん多忙です。故郷に旅立った人も多く、我が家の御馴染み大家さんも父の日を祝ってくれる息子のことを自慢気に語っておられました。なんでも今年就職をして順調に仕事をしている息子がケーキを買ってくれているとのこと、、一部では全て商業戦略の一環でしかない、と冷ややかなコメントも聞きますが、家庭第一主義のアルゼンチンではヤハリ外せない大事な1日となっています。 我が父は20日が命日なので時差で、丁度「父の日」が命日。早いもので13年、、10年目の2008年に追悼番組が制作されました。時は重なり流れるばかりですが、歳を重ねるごとに父から受け継いだものを心に刻む今日この頃です。佐野まり
2011.06.19
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霧雨がシトシトと降り注いでいて、この高い湿度に疲労するばかりです。たったいま深夜のニュース番組で最新の東北大震災・津波の映像が流されていました。人々が街の通りを駆け抜ける津波を目の当たりにして立ちすくんでいる様子、、撮影している方はギリギリまでカメラをまわしていました。非常に衝撃的な映像でした。知人、友人が次々と被災地へ出かけているようです。とにかくハエが沢山発生していて、ハエを退治する方法などを公募されていて、今日の映像を見てアラタメテ現地の様子を状況を思っています。 実はアルゼンチン南部ではチリで噴火した火山灰の被害で大変なことになっています。昨夜、南部から帰宅した親しい方が一部始終を話してくださいました。火山灰が降り積もってしまった牧草を食べて羊が大量に死んでしまっているそうです。その数、75万頭、、膨大すぎて羊が横たわっている姿を想像するだけで気が遠くなります。 ただその報道はテレビ映像などでは全く行われていません。現地へ向かうことができないからでしょうか、、新聞には幾つか掲載されていました。 鉄分を多く含んでいる火山灰のため、高圧線は全てショートしてしまい、現地は停電状態。ただでさえ南部は気温が低いのに暖房器具などで苦労されていることでしょう。水を含むと強く固まる材質のため、肺に入り込むと非常に危険だそうです。現地ではマスクを使用して外にでないようにしているそうですが、降り積もった火山灰の重さで家がつぶれる危険があるため、灰おろしを終始おこなわなくてないけないとのこと、、微量ですがブエノスアイレスまで届いているほどなので、現地ではサゾカシ大変なことでしょう。 ふと丁度2週間前に友人のメガネ屋を訪ねた際に御店の2件前の洋品店の入り口にあった羊の人形に心を強く奪われたのですが、今思うと予兆だったように思えます。今日は個人的な祝日でもあるのですが、、この羊の話を聞いて意気消沈、祝いモードにはなれません。今夜は眠れない時に数える羊におしつぶされる夢を見そうです、、佐野まり
2011.06.17
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ブエノスアイレス深夜、大量の雨が降り注いでいます。雨の降る前と降っている間、とっても不機嫌なマリオ、、鳥の皆さんは身体がきしむみたいです。猫も身体を掃除するなど、、皆それぞれ雨降り前は何らかの不調を感じるもの。個人的には鼻づまりになります。とにかくマリオはイライラしているので、当たらず触らずソッとしておきます。それにしても雨音がバリバリ響き渡っています。久しぶりの大雨、きっと雨上がりは冷え込んでグッと寒くなるのでしょう。日々冬が近づいています。 明日の朝の冷え込み対策、大家さんが暖かいアルパカの毛で出来た毛布を持ってきてくれました。 アルパカ、リャマ、、アンデス地方の小物に囲まれた素敵な御宅に伺ってきました。ラジオ局の国際放送部のアナウンサーの彼女は、担当言語はポルトガル語なのですがブラジルよりもペルーに傾倒していて、休暇のたびにペルーに出かけていきます。暖かい小物を眺めているとペルーがグンと身近に思えてきました。 ペルーには狛犬のような門番の役割を持つ、牛の飾りが入り口に飾られているそうです。どことなく沖縄のシーサーに似てるような、、気がしました。瀬戸市から持ってきた招き猫ダルマがシッカリと溶け合っていて嬉しかったです。 それにしても降りすぎ?というほど勢いよく、長く強く降っていますが、、水はけの悪いブエノスアイレス、浸水など起こりがちな場所があるので心配です。佐野まり
2011.06.16
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同じ価値観とエネルギーを感じました。照明担当者との打ち合わせに手ごたえを感じています。純粋に真っ直ぐに進んでいくことのできる環境と、感性の重なりを模索しています。マヤカレンダーを薦められ検索してみるとナルホド、、まさに今丁度かんがえていることが記載されていて参考になりました。http://maya-reki.jp/ブエノスアイレスではガッカリする残念なことばかりに遭遇していましたが、マヤカレンダーを参考に振り返らずに煮詰めていくことができそうです。必要とされる場所に向かっていくこと。心を込める場所は限られている。佐野まり
2011.06.14
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タンディルの新聞記者とブエノスアイレスで再会。ブエノスアイレス大学で展示されている友人Bernaldo Carbajal の写真家の写真展を見てきました。世界中を旅して飛び切りの笑顔を収集している彼の作品にとっても感動。見事に名場面を押さえていて、何時か写真集を出してほしいと思いました。文化事業オーガナイズのクラスメートで知り合ったのですが、自身の初めての写真展を開催するため受講していたので、目的が成就できたということも含めて嬉しい知らせでした。一緒に同行した記者も感動して早速、取材をするとのことでした。 記者の方とは彼是、5年ほど前にフォルクローレフェスティバルに出演した際に取材を受けたことが出会いだったのですが、それからズット追いかけて下さっていて、帰国してすぐに近況を報告したところでした。掲載直前に震災が起こって、近況報告の取材は報道取材に変更。近況がカットされた部分に震災におけるコメントや、日本の現状、避難訓練の詳細に至るまで背景を伝えることとなってしまい、彼女の送ってきた質問にカナリの時間をかけて答えを準備しました。間違いや誤解の起こらないよう、ブエノスアイレスの親しい報道関係者にチェックを入れてもらい、文書を変更しない約束で発送。4月に掲載された記事を持ってきてくれました。 その記事を手にしたのが丁度、震災から3ヶ月。ふと我に返り再びインターネットを通じて様々な新聞の記事には、まだまだ不自由な日々を送っている方や、当時の状況から現在に至るまでの様々な物語が掲載されていました。震災の起こった当日、翌日はアルゼンチンのテレビ局全局がマル1日震災の報道をおこなっていました。海外の出来事を全ての番組をキャンセルして報道する、、日本では多分そこまでしないでしょう。が、3ヵ月後の現在は全く日本の状況には触れられないので、さすが日本すでに完璧に立ち直っているのでしょう、、と思われています。だから余計、ことあるごとに聞かれる機会も多い今日この頃です。アルゼンチンでは人権尊重における事業の信用が失われるような出来事が発覚して揺れています。物事は常に紙一重、全てクリーンで正しい世の中であることは望ましいのですが、一筋縄ではいかないことが沢山溢れています。こういうとき今はなき友人の「偉くなくても正しく生きる」を思い出します。タンディルの新聞記者の方は長い闘病の末、癌を克服。闘病の記録におけるエッセイを発表するそうです。医学的なものではなく、同じ病気の方々が前向きになれる素朴な本、とのこと。繊細で詩的なセンスの彼女ならではの作品、とても楽しみです。佐野まり
2011.06.13
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昨日ミックスダウンに一区切り、長く深いプロセスを経て「歌」が誕生しました。技術者Gaston GarciaことTonchiくんと、5月21日より毎週土曜日・4週間に渡る調整と挑戦を重ね、昨日6月11日の作業で「OK」、、お互い納得。 もちろん未だマスタリングの作業で幾らか研ぎ澄まされることとなりますが、まずは一段落。日本から持ってきて大事にしまってあった日本酒で乾杯しました。(今日の完成を予測して自宅から持っていく際に、ハコに噛み跡があって穴があいていることを発見。最初に味わったのはマリオだったようです、、) 同時に携帯電話をリニューアルしました。前回と同じメーカーメキシコ企業のALCATEL、写真もビデオもついていない非常にシンプルなものですが、ラジオ機能が充実していてFM30局をシッカリ受信、驚くほど音が抜群によく、久しぶりにラジオを聴き続けています。シッカリした懐中電灯もついていて、不思議なこだわりある独特の電話に惚れました。新しい日々が始まります。佐野まり
2011.06.12
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調度1ヶ月ほど前にもバスの中で財布をぬかれてしまい、またしても同じバスで今度は携帯電話を抜かれてしまいました。彼是3年ほど使用している多くの旅を共に重ねてきた電話なので、なんだか良き仕事仲間を失ってしまったような、、心にポカンと穴が開くと共に、連絡先を全て失って呆然としています。多くの思い出のメッセージや楽曲、ビデオ、写真、、いろいろ入っていました。今メールで親しい人や仕事関係者に連絡を済ませたところです。携帯のメッセージで緊急の変更連絡を取り合うことが多いため、このまま携帯なしでは不自由。明日、新たなものを探すことになりそうですが、、不便よりも携帯自身が哀しがっているような気がします。 不注意うんぬんよりも、本当に魔法のように消えました。バス運賃を払っている時だと思うのですが、お金を入れ、取り出す流れ、、そこに控えている泥棒。混雑の時間は絶好の機会。先日の妊婦劇場もシカリ、彼等は彼等なりにレベルアップしています。佐野まり
2011.06.10
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今後の制作の最終的な資金決定における打ち合わせ、主人公のマリオと共に参加。なんだか不思議な光景に我ながら微笑んでしまいます。ココ数ヶ月、この制作日和でスッカリ出かけることが楽しくなっているようで、今日は何処にいくのかな、、マリオは張り切っています。そして到着早々周囲を見渡し、気に入った肩に飛んでいく、、皆さんマリオを肩にのせ嬉しそうです。皆に微笑みを喜びを届けることができる存在感、頼もしいです。 今日は日付の指定がありました。26日までに仕上げること、、試作のチェック次第で予算がおりるそうです。でも、おりなければボツ、というわけではない。これだけではない、あくまで共有する可能性を広げることを提案しました。話の流れで宣伝という言葉で上に立つ流れに注意しています。「ちょっとまってください」、、先日の1時間前の公演中止も同じく、芸術界は基本的な敬意を忘れる罠が沢山潜んでいて、その大元が「宣伝=広報」という微妙な部分。共に歴史をつくっていくことで改善されるものを模索しています。佐野まり
2011.06.09
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ブエノスアイレスの陽がおちる前、照明が点灯する瞬間が好きです。薄明かりの街に街灯が煌々と光っている道を暫く眺めながら良き思い出を振り返っていました。 何時からか不思議な変化を感じていた古き友人、、。昨日、突然やってきて「旅に出るから猫をよろしく、一日一回、家を訪ねてみてもらえればいいから」と言われ、本当に様々なことを煮詰めているところなので、心を込めて今行っていることを一から説明しました。多くの創作物語の背景に一瞬、以前の表情が戻ったような気がしたのですが、全てを話し終えた瞬間、再び元に戻ってしまいました。 何が彼女をコンナニ変えてしまったのだろう、、。世界中を飛び回り、大きな収入を得ている彼女の実際の仕事は不明。海外の大企業家のアシスタント&アドバイザー、企業家が元気に仕事をするために行動を共にするそうです。 ダンサーを夢見て入学した芸術舞踊学校を辞めてから、何かを見失ってしまったかのように海外行きに固執していました。念願かなって海外に行き始めてからは話が腑に落ちないというか、、そして全ての会話は勝手に忠告をする流れをつくってしまうため、話した後に何だか複雑な気持ちになってしまう。別にアドバイスも助けも求めていないのだけど、そういう状況に持っていかれてしまうため、普通の会話が成り立ちません。マリオは敏感に察知して彼女がいる間、落ち着きを失っていました。これ以上は付き合えない、、マリオに教えられました。今日は毅然とした態度で接していると、何かを察知したのかフイに立ち上がって帰っていきました。後姿を見送りながら、もう会うことはないのかもしれない、、気がしています。 時の流れの中で時折そんな瞬間に遭遇します。以前なら何とか力になれないかと模索することもあったのですが、きっと余計なお世話かもしれないし、今は時間と心を大切にして責任を果たしたい。 正直、唯一猫が気になっています。佐野まり
2011.06.08
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シットリとした小雨模様、湿気と共に冷え込むブエノスアイレスは体調を崩している人が多く、同じく急な冷え込みに凍えていました。こういう気候にマリオは非常に機嫌が悪くなります。大抵、雨が降る前は大騒ぎ、イライラしているのでウッカリするとマリオの怒りのトバッチリで痛い目に合います。今日も肩にとまっていたマリオが、ふと引き寄せた紙の袋の音に強く反応して、頬をガブッ、、。カナリ痛かったので暫くは肩に乗ることを禁じました。 今日は博物館での撮影の予定が急遽、中止になったので自宅を整理整頓していると、買いためたロウソクがドッサリでてきました。何気に火をつけてみると、ロウソクの灯の暖かさが心地よく、、やんわり広がっていく暖かさにピンと閃きました。部屋の床にロウソクを灯しています。お子様のいる家庭にはもっての他ですが、これがナカナカ良い感じで温まります。特に雲行きベットは高い位置にあるので熱が上空に立ち込めて調度いい、、ロウソクの灯も素敵なので本当に心地よく温まり過ごしています。今年の冬はロウソク日和。 苦戦していたミックスダウン、昨夜「ちょっと聞いてみて」とTonchiくんが送ってくれたものが、願っていたものに近く、やっと終わりの兆しが見えてきました。毎回のことですが勢いよく進むレコーディングとは裏腹にミックスダウンでは、テクノロジー発展のため可能性が広がれば広がるほど、いろいろためしているうちに訳がわからなくなってしまう、、。今回はボーカリストの方に敬意を払って原点に帰り、純粋な生音の良さを模索しました。 佐野まり
2011.06.07
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毎年思うのですが、、生まれつきの体調ダウン、エネルギーの消耗が激しいのは何故だろう。母親の胎内で世の中に飛び出す前の抵抗、、そんな周期が残っているのだろうか。ふとフェイスブックに疑問を投稿してみると知識人の皆様の一人、ラジオ局の方がコメントしてくれました。「生まれ日前56日ほどからエネルギーがダウン、病気にかかりやすくなる。生まれ日後56日に非常に安定した状態になる」とのこと。そんな周期があるそうです、、もう少し調べてみる必要がありますが、誕生日前後は心身の状態に注意。 今日もマリオが付き添ってくれています。寒くなってきたので一緒に眠っているのですが、羽根を広げてバタバタっつと雲行きベッドへ。本当に一生懸命とんできてくれる姿が愛おしいです。ここ数年で飛行能力は本当にシッカリしました。羽根が切られていて最初は飛べなかったのですが、2年ほどで飛べるようになり、微妙なコントロールは最近、特に上達していて、時折ヘリコプターのように旋回する様子に驚かされます。今年の10月で出会って10年。寿命の長い種で通常40年、長いもので60年、時折100年、、末永く元気にドンドンと成長してほしい。ずっと一緒にいたいけれど何時か飛び立っていく日が来るかもしれません。 羽根を切られ小さな籠に入っている鳥を見るのは哀しすぎる。近所の八百屋さんに驚くほど小さな籠に、マリオと同じ種のインコが入ってぶら提げられているのですが、大家さんと何とか救出できないものかと模索しています。佐野まり
2011.06.05
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ふいにシクラメンの話題で盛り上がっていたら眼鏡屋を経営する友人が、「店先のシクラメンを見に来てほしい」。住所を見ると5丁先の最寄だったため早速行ってきました。真っ白なシクラメンがキレイに飾られていて、メガネのデコレーションも素敵でした。公演によく駆けつけてくれる方なのですが、お仕事姿を見るのは初めてで感激しました。冬の花、シクラメンは皆に愛されている花なのですね。Violeta de los andes.. 植物に縁がないので名前さえ気が付かなかったのですが、今更ながらシクラメンの魅力に心打たれています。友人の話によると氷を鉢にいれると喜ぶそうです。元々冬山に育つ花なので雪解けのような冷たい水を好むとのこと。 彼女は丁度10年近くに渡って経営しているメガネ屋さんの引越しを検討しているところでした。確かに周囲を見渡してみると彼女の店の雰囲気とは違った雑多な様子、、全てに心をこめる真心な方針の彼女にはモット合った場所があるのかもしれません。場所選びってトテモ大事だと思いました。良い場所がみつかることを願っています。 帰宅すると再び頭痛。。横たわると即マリオが飛んできました。つきっきりで看病してもらっているような、、気持ちです・・ 土曜日は特に用事が立て込んでいるので、久しぶりに一緒にユックリ眠ることにしました。みなさま、良い週末をおすごしください。 佐野まり
2011.06.04
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風邪を1日で治すことができたので再び始動。日本語の歌詞をスペイン語に訳されたものをナレーションとして録音しています。ここ2年ほどアナウンスが続いているのですが、スペイン語は初めての挑戦なので正直自信は全くありません。音響担当者が優しく「全然大丈夫」といってくれるので、、後はスペイン語訳を行った方が何と言うかどうか、、。早いもので6月、そろそろ本業の準備。 今年は踊るチャランゴを照明の部分で煮詰めていくために舞台美術講義を受けています。ブエノスアイレス劇場舞台美術ディレクターの指導の下、これまで見よう見まねで創ってきたものを専門的なものの見方に変更しているのですが、結局すべてを自分で行うことは出来ないし、誰かと創っていくことが1番面白い部分でもあるので、クラスメートから転送されてきた次回の講義のお知らせの返事に「照明担当者を募集しています」、、とボソッとつぶやいてみると、御返事が何通かきて、その中に舞踊表現専門の方がいました。膨大なクラスメートの中で一体どの人?、、「名前ではわからないので次回はなしかけてください」と返事を出すと、「この前の講義で右となりに座ってました」とのこと。すごく感じの良い女性だったので印象に残っていました。余談ですが、何時も生まれ月に物事が勢いを増して動いていきます。 早いもので、、後何年かで40代半ば。充実して落ち着いた熟練をイメージする憧れの歳。今年、来年とシッカリ煮詰めることができれば、そんな域に達することができるのだろうか、、。先日の騒動は今日の新聞に大きく掲載されていました。歌い手の彼女は6歳ほど若いのですが、見事にシッカリされていて確実に物事をまとめ続けています。今となっては先日の事で、逆に大きく飛躍していくかのような流れを感じています。ブエノスアイレスで暮らしていて何時も思います。転んだ時こそ大きなチャンスだと、、。Pagina12佐野まり
2011.06.03
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昨夜のコンサート中止ハプニングの際の路上パフォーマンスを、涙目で鼻をすすりながら見守っていたら、そのまま鼻風邪に発展、現在発熱中の身です。突然の急激な風邪。多くの人がかかっているようで、今日の「はちどり教室」も生徒が全員風邪でダウン、中止になりました。昨夜の件は一夜明けて様々な波紋が飛び火しているようで、インターネットfacebook等を中心に議論が交わされています。確かに常識では考えられないことでしたが、今思えばコロン劇場で行われるオペラの名歌手プラシド・ドミンゴの公演さえ直前に中止になったことを思うと、冷静になってみるとアルゼンチンの現在の状況では運が悪かった、、といわざるおえない。 ちなみに彼女に昨日お届けした植木は「シクラメン」だそうです。(植木名人の母が教えてくれました)スペイン語ではVioleta de los andes アンデスのバイオレットという名前で、言われてみればナルホド。花々に縁のない生活で忘れていました(照) この花で友人は和んでくれているだろうか、、こういった哀しみは時が発つほど重く心に宿るので心配。本当に音楽人生における記念すべき大舞台だったであろう、昨夜の公演。多くのゲストとの準備もろもろ耳にしていたので、ガッカリは想像を絶するものだと思われます。イロイロ調べていて、そんな歌うシクラメンの天使、、Vioreta Pala のページに行き着きました。http://www.violetaparra.cl/2時間ほど母とスカイプで話していました。スカイプのお陰で顔をみながらユックリ話せるので、なんだかアルゼンチンにいながら半身、日本にいるようです。みんなの元気そうな現在の様子を見ることができて、マリオを肩にのせて話ができるので嬉しい。早速、レコーディングしたばかりの歌、、聴いてもらいました。今回の出来事で尚一層、しっかり作らなくてはとマリオと共に肝に銘じています。 佐野まり
2011.06.02
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昨日たのしみにしていたコンサート会場に駆けつけてみると、大きな大きな人垣が出来ていました。さすが、、満員御礼で入場できない観衆が会場前で「入れてください」と抗議しているのかと思いきや、、近づいてみると音楽が聞こえてきます。人垣の中心にアーティスト本人が歌っていました。なにがあったのか、傍にいた人に聞いてみると突然中止になったとのこと。 場所はプレシデンテ・アルベアール劇場。由緒アル劇場でアコースティックな響きが素晴らしく、個人的には1番好きな憧れの劇場です。この日は友人のグループ Maria y Cosecha の特別コンサートでした。豪華なゲストを向かえ、まさに彼等の集大成となる公演だったのですが、まさかの突然の中止。ブエノスアイレス市の政治的な手配で、、会場1時間前に舞台でリハーサルを行っているアーティストに知らされました。会場スタッフのストライキが行われました。残念ながらストライキは日常茶飯事、特に要望をかなえるためココゾという場所で行われます。しわ寄せは全く罪のないアーティストや市民を直撃します。このコンサートのためにドレだけの準備が行われ、楽しみにしている観衆も含めてアッサリと利用されてしまう。しかも1日前ではなく、1時間前に行う、、本当に失礼極まる、あってはならないことだと思います。 彼等のこの日の喜びを夢を思い、涙が溢れてボーっとしているとゲストのアーティストが No pasa nada todo bien 大丈夫、なんでもないよ、、周囲を見渡すと皆、明るく彼等の始めた、抗議も含めての劇場前路上での演奏を楽しみ、踊り始め、、踊りはコリエンテス大通を半分ふさいでしまいました。悲しんでいるよりも元気に立ち向かうのみ、、アルゼンチンの底力を見せ付けられ我に返りました。ふと同じようなことが何年か前にあったことを思い出しました。レコレタ美術館での新作発表の機会に同じくストライキで美術館は閉まってしまったのですが、館のスタッフ一丸となって劇場のみ特別に開けて公演を実施したことがあります。常に闘わなければ物事が進まない、、厳しい事情ですが、だからこそ強く逞しく成長しつづける人々。この日、楽屋に届けるために持っていった花、Violeta de los andes 冬の花で冷たい水を好む逞しい花、次を待ち続ける強さが素敵だと思います。佐野まり
2011.06.01
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