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先週から街にはボチボチと「スイカ」が並び始めました。きっと未だ高いと思うのですが、新鮮で美味しそうです。1ヶ月もすれば暑い暑い日々が訪れるのでしょう。その前に部屋をスッキリ片付けたい、、実は最近、相棒マリオの冒険の勢いが増しています。大体いつも同じ場所でまどろんでいるか、飛び回っているかだったのですが、思わぬところに入り込み、特にダンボールを中心に破壊。とにかく噛み砕くことに熱中していて、ダンボールを利用して制作した本箱を少しずつ壊しているので、布をかけたりしても、それを剥がして尚、破壊。 このしつこさにも驚いているのですが、この際だから木の本箱を探してみようと蚤の市にでかけました。 以前 Eva Peron 劇場でバレエの公演の撮影をした際、帰り道に蚤の市でコンパクトな本箱が売っていたのをみかけました。日本だとホームセンターなどで即見つけることができる、小型のボックス。(1900円ほどの)意外とコチラでは見つけるのが難しいのですが、そんな本箱を道端で並べていた行商の方を探しに日曜日、現地までいってきました。到着してビックリ、穏やかだった周辺 Parque Centenario は見事に大行商市場と化していました。しかもマルデ原宿の歩行者天国のように、ところ狭しとロックバンドが機材を持ち込み演奏しているので、まさに騒音の渋滞、、暫く家にこもって編集の作業に明け暮れていて全く街を歩いていなかったのですが、日々街の状況は変化しています。何十万人という人々がひしめく、その場所で騒音に巻かれながら暫く佇んでいました。人々の嗜好と動向を観察していて、多分ふだん接する機会のない、物の見方や趣味の違う、パーセンテージの高い多くの人々。自分の行っていることはドンナ意味を持つのだろう、、友人の素晴らしい公演を見に行くたびに思うのですが、50人前後の観客を集客するために四苦八苦、周囲を見渡す度に大半は御家族や友人、、人の大勢集まる場所に行く度、ふと考えてしまいます。 結局、本棚の行商人には御会いできず、数時間後に帰宅。人通りの少ない日曜日の穏やかな最寄の道を歩いていて、ふと見上げた緑の密集する木々の隙間から眩しい陽射し、心からホッとしました。佐野まり
2011.10.31
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信頼の土台、幼少の舞台。初めての舞台は確か11歳の時、ベルグラーノ大学の小劇場でした。いわゆる発表会であったとは思うのですが、恩師は自身の演奏体験を生かして、発表会以上に公のコンサートとしての演出をされていて、ソロやグループでの演奏、そしてラジオ、テレビ出演他、地方公演、大使館での演奏など本当に様々な体験を一気に重ねることができました。 取材を受ける際に、その時代の話をすると一気に対応が変わります。それはアルゼンチンに限らず、幼い頃に海外で公の舞台を踏んでいるということが、ドレだけ人の視野を広げるか、心を開くことができるか、、別の国での取材でも同じ反響がありました。そんなかけがえのない大事な体験を届けてくれたノラ先生に感謝しています。2009年、レコレタ美術館での踊るチャランゴ記念公演では、ORT映像専門学校が制作した、そんなノラ先生との物語、ドキュメンタリー映画を上映しました。http://www.youtube.com/watch?v=SRAoMm1dVlE このDVDを届けるために御宅に伺うと、ノラ先生は数日前にアルゼンチンを引き上げボリビアへ帰国された後で、御会いすることなく時が流れています。ボリビアまで届けにいくこと、「先生を訪ねて3千里」には至っていないのですが、一刻も早くソンナ旅に出ることを模索しながら過ごしています。間に合わなかったことが沢山ある日々、近々おこなわれる公演は丁度そんな大切な友人、松田君の命日。丁度3回忌になるのですが、追悼の公演として映像も含めて、新しい照明担当者と準備しています。 佐野まり
2011.10.30
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予定通り工場より作品を頂きました。DVD Zamba del Loro Mario 音楽的にも映像的にも完成した時点で既に誕生を何度も繰り返しているのですが、こうして一つの作品として形になったことで肩の荷が降りたという、、そんな実感、手ごたえがあります。 制作から実に7ヶ月。たった1曲の長すぎる道程、、その背景も含めて全て今となっては貴重な体験と思えつつあります。参加メンバーの一人が今夜、旅に出かけるということで工場から直接うかがって旅の前に届けることができました。彼女が帰宅する頃、本人が旅に出ている可能性が高いので、その前にどうしても届けたかったのです。本当に感動してくれました。彼女の旅先にマリオと共に非常にお世話になった場所があり、その方に届けてもらうことになりました。そんな御土産と共に再び新しい物語が重なっていくのかもしれません。 佐野まり
2011.10.29
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23日に圧勝で続投となった現・大統領の御主人、元大統領Kirchner 氏の追悼番組が1日放送されていました。亡くなってから丁度1年、、女性大統領の2期就任、その力強い発言の数々に圧倒されます。今日の追悼番組を見ていてシミジミ、この国の大きな変化の数々と共に、これまでのアマリにヒドイ政治の数々、、選挙前は批判が膨らむことも多かったのですが、圧勝となってからは静かな準備期間。 新しい4年が楽しみにワクワクとした人々が周囲に多いのですが、未来をポジティブに模索、コツコツと日々の仕事に徹する人達の波動、選挙前の鬱蒼とした状態が一掃されました。 そろそろ暑くなる時期なのですが、ブエノスアイレスは冬前のようにヒンヤリ冷え込んでいます。この不思議な寒さに体調を崩している方も多いのですが、爽やかで眩しい陽射しを見上げながら、すっかり信頼を快復することができたマリオと寄り添いつつ、、次の旅の支度を始めました。今年中に制作を完了したい作品をコロンビアで煮詰めることになりそうです。マリオの映画が完成してから1週間、明日作品が工場から出荷されるのですが、作品を全て手にするまでは未だ信じられません。もちろん、その作品が問題なくキッチリと見ることができて、子供達の手に届き、その反響を見届けるまで、、。現在のアルゼンチンの政治の動向と同じく、未来を期待するというよりも、ただただ信じつつ黙々と日々できることを重ねるのみ。次の制作物語が楽しみです。女性3人で元気に制作、撮影を終えたのは4月でした。終了直後に監督は母国コロンビアへ。撮影物語を再び映像編集でアップしました。本当に刺激的で楽しかった。良い出会いに恵まれました。昨日Palais de Glaceで行われた写真家の特別展示Buenos Aires Foto へ御馴染み尊敬する大写真家の友人と共に行って来ました。招待客のみオープンセレモニーだったのですが、そこで彼女から紹介された女性は、何とコロンビアの映画監督が同居していた友人でした。世の中って歯車が噛みあうときはトッテモ狭く、繋がっていきます。 マリオを再び裏切ってしまいそうで少し迷っていたのですが、この歯車で旅を心に決めました。きっと彼女となら良い作品を制作することができる、そして何かが始まる、、会場でMarcos Furerの素晴らしいハチドリの写真に感動しました。 撮影物語(我母への支持・再びココを押してください)http://www.youtube.com/watch?v=tzOibgfmENA佐野まり
2011.10.28
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7ヶ月に渡って携わっていた制作を終え、友人の素敵にはじけた公演を見て、ようやく気分を切り替えることができつつあります。完全に片付かないと、頭のどこかで気になったままでは進めませんでした。今年の舞台「はちどり2011」に向けて国会議事堂前の野外スタジオへ。素敵な夜景の元、黙々と準備。10年間通っている自宅から4丁の最寄にこういった場所があるのは有難いです。 ここでは皆がソレゾレ黙々とトレーニング、瞑想、もろもろの事に集中していて、周囲の道をバンバン車が行き交っているので、まさに騒音の森。この雑踏の中にいるからこそ、ブエノスアイレスで育まれる何ともいえない憂いの漂う、底力が漲ってくるのです。ドスンとそびえる国会議事堂は富士山のように雄大で、桃色の夕焼けには「やれるものならやってみろ」という突き放されるような、冷ややかな美しさが漂っています。 厳しい環境でこそ育まれる力強さ。こうしてココで準備をするたびに我に返ります。昨年からダンス界での舞台が続いています。編集を覚えたので昨年のダンスフェスティバルCIUDANZAでの映像をアップできました。名コレオグラファーAna Garatさんのグループの音楽を踊るチャランゴと共に担当しました。初めてループステーションという機材を舞台で使用したのですが、野外で太陽の照りつける中、機材も暖まって危うかったです。場所も不思議な佇まいで音が不思議に跳ね返って、細かいカッティングはNGでした。馬の銅像の下で黙々と作業している姿が、後から見ると不思議です。コンテンポラリーな場所は、自由で突飛な状況が刺激的です。(我が母への指示・ここをおしてください)http://www.youtube.com/watch?v=MtuJrqxmhII11月はフォルクローレ舞踊が集結する舞台、CIUDANZAと同じく野外なので、きっと創造的な冒険を模索できそうです。新しい照明担当者がヤルキ満々で面白い映像を準備してくれました。コケ星人のような物体に苦笑。自然界のメッセージを演出してくれるのかもしれません。佐野まり
2011.10.26
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日本人学校を久しぶりに訪れ暖かな子供心に灯火、その足で前売りチケットを買いにいきました。話題のCAFF Fernandes Fierro という場所で行われるコンサート。そのチケットを親友イラストレーターFernandoくんに誕生日プレゼントしました。彼は公演のアナウンスを勤めてくれている関係で今日のコンサートの主人公、フロレンシアのここ数年の歴史を共に制作した「音楽の和」公演だけでなく、Mayorの記念公演も含め見届けています。そんな彼と共に事前に知らせずコッソリと伺いました。 が、前売りを手に入れていたせいか、入場して案内された席は最前列の中央。彼女ものすごく目がいいみたいで、、即効で発見され公演中に「マリサノ!」、舞台から呼ばれてしまいました。相変わらずの独特のトークで、フロレンシアワールドが展開され、彼女の吸引力で客席も舞台の一部となり、大きな会場でしたが完全に彼女のマイホームと化していました。旅を重ねてきて懐がグンと広がったことを感じました。 新しいアルバムに参加している素晴らしい演奏家,Mono Fontana, Facundo Guevaraとの公演。幕開け時点で涙が溢れるほど、、ズシーンと心に響く、驚きのサウンドが繰り広げられ、本当に感動しました。夢を確実に着実にかなえている。今日の公演では充実した圧倒的な存在感が印象的でした。おめでとう!フロレンシア これからもきっと留まることを知らずドンドンと羽ばたいていく、、そんな勢いで満ち溢れていた姿が歌声が、トテモ嬉しかったです。丁度、今日は友人の誕生日。おめでとうフェルナンド! 彼は2冊の本にアレンジャーとして制作に関わり、完成した新しい作品を見せてくれました。同じく着実に一歩一歩、歩みを進めている頼もしい友人です。 二人の素晴らしい活躍に素敵なエネルギーを頂きました。佐野まり
2011.10.25
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訪れる度、なんともいえない郷愁、かけがえのない思い出の数々、心の故郷・母校ブエノスアイレス日本人学校を久しぶりに訪れました。恩師・菅原先生の送別会以来、、今日はファミリーバザー・収益は東日本大震災の義援金にあてられるとのことでした。 暖かで細やかなオーガナイズに一緒に伺った鉱物博物館の館長さん、とても感動されていました。すライムの作り方、焼き鳥のタレの作り方、、研究熱心な館長さんは様々なことを学ばれていたようです。そんな今日の刺激が自身の運営する博物館に反映されるのかもしれません。 佐野まり
2011.10.23
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話題の映画「ピナ」を見てきました。生まれて始めての3D、、メガネを渡されてドキドキしている時代遅れぶりなのですが、正直すごくビックリしました。本当に間近に浮き上がっていて、、慣れるまで少し戸惑いましたが、物凄い迫力ですね。ドイツのコレオグラファー、ピナ・バウシュの作品とメッセージ。素晴らしいカメラワークと3D効果でマルデ、群舞の中に存在しているようでした。振付もダンサーも素晴らしいのですが、何より細やかな表現の一つ一つに心をわしづかみにされ、煮詰めこんでいる日々を過ごしている方々、その芸術魂に圧倒され、そして反省しています。 一体なにをやっているのだろう、、最近、腑に落ちないことが続いていたのですが、ただ単に我が見極めが甘いにすぎない。自分自身の芯がゆるいから捲き込まれるし、軽く見られてしまう。落ち込んだり悲しんでいる場合ではなく、やるべきことに集中あるのみ。 まだまだできるし、やりとげてみせる。そんな元気を頂いて映画に感謝。佐野まり
2011.10.20
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6ヶ月間、制作のため実に激しく険しい日々を過ごしてきて、やっと休めると思った矢先、ロックバンドサポートに関わることになり、尚一層ハードになってしまったのですが、土曜日のお披露目舞台を最後に、継続し続けていた重責から解放されました。そんな波長を傍にいるマリオは、まともに受けていて感受性が豊かなので疲労させてしまって、申し訳なかったです。昨日ゆっくりと肩にのってもらってからは、再び純粋に仲むつまじく、お互い穏やかな面持ちで離れられず、夕方バレエのレッスンの前に一緒に横になっていたのですが、あまりに胸元で幸せそうに眠っているので起こしたくなくて、レッスンに向わず2日間、自宅作業に徹してピッタリと一緒に過ごしていました。 余分なことには関わらないこと、、今後は「踊るチャランゴ」と仕上げた映画、既に制作された作品の行方のみに費やすことを肩で大好きなバナナをユックリと味わっているマリオに誓っています。 佐野まり
2011.10.19
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コラボレートするロックバンドとの複雑な気持ちになる対応の数々に抗議、3時間近く電話で話し訂正できることは訂正。今回限りのコラボレーションという形で全力を尽くすに至りました。現場で最後のリハーサルを行った後、メンバーと話していて、、メンバーは皆、人前で演奏するのが初めてで、そして長い「夢」だったことを知りました。初めての舞台、、ふと振り返って当時を思い出そうとハッと我に返りつつ、そんな状況で自分のことだけで精一杯だったことを想像、当たり前のコミュニケーションに至らなかった経緯を理解できました。「初めて」という日は一体、何時だったのか。アルゼンチンで初めての単独公演、初めての海外公演、初めての踊るチャランゴ発表、初めてのライブハウス、初めての全国ツアー、初めてのフェスティバル。現在に至る様々な「初めて」を思い出していました。純粋で素敵なエネルギーの溢れる1日でした。ビデオはこちらで、、http://www.facebook.com/danzacharango全曲をパーカッション、チャランゴ、笛、、で一気に煮詰めなければならず、前日徹夜で仕上げていたのですが、相棒マリオは音楽的にお気に召さなかったようで、しかも数日続いた編集の仕事でカナリ我が家のテンションが上がっていたので、ストレスをためてしまったようです。その上、いたずらで電気のコードをかじって感電もしていた模様・・終わって気が付いたのですが遠巻きに見つめる目が怒っています。慌てて機嫌をとるも、傍にいくだけで噛み付こうとする。日曜日の夜、マリオの好きな御馳走を買ってきて、まず落ち着いて一緒に食事をとってから、大好きな子守唄を何度も歌い、ようやく肩にのってもらうことができました。ひたすら謝っています..佐野まりFacebook / danzacharango Instagram / amistadmusical
2011.10.17
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長い制作終了直後、コロンビアより連絡が入りました。4月に撮影を終えたものの、別の制作で立て込んでいて宙に浮いていた制作を開始することになりそうです。一つ終わって再び始まり、、当時の撮影を思い出しつつ、スッカリはまってしまった映像編集のプログラムで予告編をアップしてみました。短期間でしたがアイディアを交換しながら一気に煮詰めた素敵な日々をシミジミと思い出しています。 http://www.youtube.com/watch?v=tzOibgfmENA今週の土曜日はロックバンドでパーカッション、チャランゴ、管楽器、、幅広くサポートをすることになっているのですが、今ひとつコミニュケーションが哀しい。それぞれの持ち味を生かして、共に創ることを楽しむ、期待することが共演、創作の基本だと思うのですが、、ただ誰でもいいからリズムと音色が必要で、機械の様に当たり障りなく音を重ねればいい? 傲慢で味気ない会話にガッカリしています。親しい人の誘いなので、なお哀しい。全てをパソコンの中で処理する仕事をしていると生身の交流感覚が欠けてしまうのだろうか、、佐野まり
2011.10.14
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文字校正を中心にチェックを始めてみると、再び深みにはまってしまいました。ちょっとした文字選択の違いで映像が違って見えてくる。本当に終わりのない作業です。ふと気がついた文字の間違いから文章を訂正しはじめると尚一層、混乱してきました。多くの文章はネイティブの皆さん、本人から送ってもらっているのですが、日本人も漢字を間違えるように、皆さんも結構アクセントなど間違えていて、、 「最近、本を読む人が少ないから一般人の文章は信用できない!」と御馴染み「音楽の和」公演の10年来の戦友、フェルナンド君が駆けつけてくれて細やかに修正、今回の作品でもイラストを担当してくれているのですが、本当に素晴らしい絵を描いてくれました。 制作終了の目処がたったので、新しい公演の準備を始めました。今回は照明技術で創造性を発揮してくれるJavier君がヤルキ満々で、次々とアイディアを投げ変えてくれて圧倒されています。既に完成した舞台美術を彼の趣に自由に成長させてもらって、本人は舞台での演奏とダンスのみに集中。舞台美術となっている映像には正直、思い入れがあるので少し後ろ髪を引かれる思いもあるのですが、また別の機会に届けることができるし、十分発表の機会を得ることができたので「おつかれさまでした」、、と保存ケースに収納。発表まで1ヶ月あるのですが、「時間はあっという間にすぎる、土壇場に慌てるのはよくない」既に土台の制作を始めてくれて頼もしいです。 11月12日、26日。5000人クラスの野外ステージなので、振付を大幅に変更、ダイナミックにするため早速レッスンに戻ろうとバレエ教室に伺うと、先生は監督する地方のバレエ団の公演開幕目前で逆にパソコンの調整のお手伝いを頼まれ、そのまま地方へ向われてしまい、1週間は戻ってこないとのこと。春は皆、創造満開でソレゾレが多忙。活気溢れる日々、、自宅にこもって作業を続けていたので気が付かなかったのですが、スッカリ暖かくなったブエノスアイレスの眩しい陽射しを見上げています。 佐野まり
2011.10.12
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2001年、我が家にやってきた日。マリオの記念日、誕生日、、おめでとうマリオ。時を同じくしてマリオの映画の最終調整を終えました。担当者の方と深夜に微調整を終えることができ、後は音声と最終的な編集を整えるのみ。1曲の制作が映画制作となって実に丁度6ヶ月の日々が経過。今回は本当に濃厚な日々でした。必ず訪れる完成=終了の日。シミジミと感動をわかちあっています。 御馴染みブエノスアイレスの家族、報道のプロ・カンポスさん一家のお宅で試写会。感想うんぬん以前に非常に驚かれていました。リハーサルから録音、ミックスダウンに至るまで全ての経過が記録されているのですが、見終わって即、プロデューサー業の息子さんが「音楽を作るのって大変だね、、」と一言。その一言を聞いてコレまでの日々を納得。 世の中、日に日に便利になっていく中でインターネット、ダウンロード、Ipod、etc etc そして氾濫する「無料」「簡単」「便利」という言葉を耳に目にする度に、哀しい気持ちになることがあります。何事も育てること、創ること。成長することには多くの多くの時間と血が通っていて、そんな過程を忘れることや無視することのないように、覚えていてほしいこと、背景にある時間や苦労だけでなく、喜びに至るまで、、そんなプロセスと想いを作品にこめました。 佐野まり
2011.10.10
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はるばる遠く離れた工場へ終了した作品を持っていくも、幾つか足らないものがあって、引き換えしたついでに作品を再び担当者とチェック。そこで一気に問題が浮上、このままでは出版が却下されるかもしれない、、という可能性を回避するため編集をやりなおすことになりました。事前に気が付いたのは幸運ではありますが、全体のバランスが1ヶ所削除するだけでこわれてしまうため、ほぼやりなおしとなってしまいました。10日近く徹夜を続けていてサスガに疲労がたまっていて、あまりに簡単に訂正を支持され少し怒ってしまいましたが、、再び編集をやり直す中でセッカクなので様々な方の意見を頂戴しようと関係者を訪問することにしました。 まず御馴染みの公演先レコレタ美術館の映画館で上映、大きなスクリーンで見る迫力の映像でミスも沢山みつかりましたが、何より映像が大きなスクリーンで耐えうることに感動。パソコンや過程のテレビで楽しんでもらうための制作だったのですが、公の場所での公開も実施できそうです。 映画館の責任者、親友ダニエル君の仕事最終日。「20年務めた最終日の映画」感慨深い面持ちでした。(市内の博物館にて映像技師としてスタートするそうなので、そんな記録作品を見る日が楽しみです) 2003年の美術館での初公演以来、2004、2008、2009、、と4回に渡って共に煮詰めてきた制作の日々、美術館外でも Bares Notables, Teatro Tunon.. 多くの制作を共にしてきた友人の新しい門出に新作を届けることができて良かった。そんな映像専門家の貴重な意見を元に編集を元気にやり直しました。翌日、マリオの声を担当して下さった国営放送のポルトガル語担当、ミルタさんが訪ねて下さって、マリオ登場場面の貴重な見解を頂き、幾つかの場面を削除しました。せっかく録音した素敵な声、沢山の場面で登場させたい思いだったのですが、ココゾという場所でないと効果がない、、本人からの削除の提案は本当に貴重。これが他の方からの意見なら聞かなかったかもしれません。 再編集を終えた作品を持って、今日は久しぶりにブエノス首都圏郊外のアルゼンチンにおける芸術活動の母、カンポスさん一家の御宅に伺います。放送関係に携わる報道のプロである一家の御意見を伺って、最終的な調整としたい。佐野まり
2011.10.09
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長い長い制作の日々にピリオド、完成した映像をチェックしながら、、多くの奇跡を振り返っています。とっても濃い制作の日々でした。全てを込めることができたと思います。映像という舞台、、でお届けする音楽制作物語。明日、工場へ搬入したら本当の仕事終了。 映像の編集、ホセ君よく頑張ってくれました。マリオも終了を目の当たりにして感慨深い面持ちです。来週には新しい日々を始めることができそうです。佐野まり
2011.10.06
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週末、コロンビアの映画監督と制作する映画「はちどり」の撮影を担当したMaria Alnoletti が照明を担当しているダンスの公演へ、舞台監督がアルゼンチン在住のエクアドルの方ということで、エクアドル大使館の方と伺いました。ブエノスアイレスの精神的混乱がテーマとなっているパロディ、、移民文化の家族関係や複雑な人間関係が浮き彫りにされていました。セリフを話しながらのコンテンポラリーダンス、、光を求め、どこにも行き場のない状況を友人は照明で素晴らしく表現していました。 ブエノスアイレスで暮らしていて時折、人々の気持ちの変化についていけないことがあります。笑ったかと思えば次の瞬間、怒っていたり、泣いていたり、安定した意思の疎通を保つことが難しく、次の日まったく別人となって現れる人々に翻弄される日々、、そういった背景が舞台に込められていました。きっとエクアドルの舞台監督は、自身が体験したブエノスアイレスでの日々での見解を作品にこめたのかもしれません。見終わった後、少し切ない気持ち。ただ、帰宅してから気が付いたのですが、その日は丁度3年前、いっしょに舞台を見た大使館の方と揃ってブエノスアイレスの「エクアドル文化の家」に伺い、その日に出会ったメンバーと「はちどりの和」公演を制作することになったこと。同じ日に一緒に舞台を見に行ったことは偶然とはいえ、時の流れをシミジミ感じ初心に返ります。あれから3年、、 そんなエクアドルの暖かさと穏やかさに触れてしまい、ブエノスアイレスにいながらエクアドルにいるような日々が始まりました。交流は気心知れたゴク僅かな友人に限られ、新しい出会いを求めることも、受け入れることもなく、制作と海外公演に集中する日々が続いていたのですが、本当に久しぶりに新しい和に参加することになりました。制作の親友のTonchiくんの依頼で、パーカッションもろもろで自身のグループを急遽サポート、早速リハーサルに参加してきました。恐る恐る扉を開けてみると、これが意外に心地よく、、グループは皆デザイン関係に携わっている技術者。その奥様や彼女も皆、デザイン、もしくは美術関係者。しかも国籍も様々でチリ、ブラジル、パラグアイと多様な人々が揃っていました。心地よさの背景、、繊細な視野の広さ。我が事以外はトニカクこんな穏やかな人々と過ごしたい。久しぶりに素敵な出会いに喜んでいます。彼らとのリハーサル初音だしの様子をフェイスブックにビデオでアップしました。http://www.facebook.com/danzacharango佐野まり
2011.10.03
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