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夜の部に比べて朝は若手が多く、元気ヤルキ満々、彼等の勢いに大いに元気をもらいました。実はここだけの話、大遅刻をしてしまって..申し訳ないことをしたのです。思い切り夜型の生活のため睡眠時間は3時間程度、朝9時から12時に眠っています。この午前の部は睡眠時間の真っ最中にあたるため非常に厳しい時間帯。重たい頭を無理やり起こして何とか続けてきました。そこに丁度、コスキンフェスティバルが始まって取材の仕事が夜に集中したため..限界を超えてしまいました。 心地よくねむっていると携帯電話のベル..生徒からでした。 「元気?どうしたの?」 「あの、、今スタジオに全員いるのだけど、、今日クラスはありますか?」「,,,,,,, 今、、何時?」 (汗)「11時半」(クラス開始時間は11時) 近所のスタジオで幸いでした。しかも疲れて着替えずに寝てしまっていたのも幸い。そのまま靴をはいて駆け込み「ごめんなさい!!!」 「人間だから仕方ないよ」と笑われつつ,, 最終回は目覚ましを2つかけて心をこめて終了。このクラスの生徒は本当に剣道が気にいったようで皆揃って続けるようです。アルゼンチンにサムライが誕生しつつあります。でも、この時間帯,, 私のほうが降参かも。。 (左から Maximiriano, Patrisio,Mercedes, Alfredo)
2006.01.31
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4回にわたる剣道セミナーの最終回。 今日は体験的な要素を重視して、実際に胴着、防具を見につけてもらいました。今までの講義で私が身につけているのを興味津々みていた彼等は、まさか実際に身につけることができるとは思わなかったらしく、彼らのワクワクした表情から喜びをヒシヒシと感じて嬉しかったです。実際に打たれるということは、どういうことなのか.. 防具を身につけてこそ見える世界を体感することで今まで話してきたことが一歩ふみこんだところで伝わるはず。 なにはともあれ非常に良いメンバーでした。特に夜の部は大人のクラスだけあって、考えることを中心に進めることができたので指導していて逆に学ぶことが多かったです。ダンススタジオを利用しているのですが、生徒は4人と少な目でしたがスタジオはソレホド広くないですし、きめ細かい指導にはピッタリでした。これ以上の人数だと大雑把な指導となり、ここまで進めることはできなかったと思います。 みな続けていきたいと心から思ってくれているようなので.. 第2回の準備をしつつ基礎講座を重ね人数も含めて今後、充実した稽古を行うことができそうです。 第1回夜の部メンバー(左からDaniel、Tina、Alicia、Guillermo)
2006.01.30
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最終回の今日は写真家の親友 Ana Brosio と見に来ました。彼女は写真で次々と受賞を続けている素晴らしい写真家です。最近、受賞した彼女の作品はイタリア・シシリアで撮影したもの。彼女の祖父、祖母はシシリア出身。イタリア系移民の血を継ぐ彼女はイタリアを訪れる日を幼い頃から夢みていました。ところが親戚の家を訪ねるも、意外に遠い親戚は冷たく..孤独を感じて帰国。そんな彼女の心模様が溢れる切なく美しい景色..素晴らしい写真と引き換えに彼女は憧れの旅を終えました。その作品が次々と受賞、厳しい一時だったかもしれませんが、それを作品として世に送り出したのは素晴らしいことです。そんな彼女の話と写真が今回のイタリア映画体験に結びつきました。 映画館でチケットを購入していると携帯電話がなりました。イタリア映画の話をことあるごとに友人にしていたのですが、こちらに何度か登場している同じく写真家のSilvina Di Caudo。同じ時間に見に来ていて、尊敬する友人の写真家2人が合流。実に素敵な出会いとなりました。Silvina も同じイタリア系。二人ともイタリアを訪れたことがあることからスッカリ意気投合。しかも南部系。イタリア南部系は生まれもっての芸術家が多いようです。そんな二人と共にみるイタリア映画は格別でした。 I cento Passi 監督は Marco Tullio Giordana 2000年ベネチア映画祭受賞作品 シシリアのマフィア社会に問題提起した Peppino Inpastado という実在した人物のドキュメンタリー的な映画。自分の家族が関わっているマフィアに真っ向から対決を挑んで、殺されてしまった..イタリアのチェゲバラ。 「こんな凄い人がいたとは..しらなかったねーー」 しみじみ..感動を語り合えました。終わってから様々な話題で盛り上がったのですが..心ある才能豊かな人達との一時は映画以上に感動しました。映画だけは価値観のわかちあえる人と見ないと台無しになってしまう.. それにしてもイタリア南部の難しい社会、ナポリのマフィア事情も二人から聞いたのですが、本当にゴッドファーザーの世界が実在しているのですね。残念なイタリアの事情、ブランド名ばかりが先行して買い物天国のようなイメージしかなかったのですが、知れば知るほど興味深い.. イタリア事情を当分あたってみます。
2006.01.29
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こんなに悲しい物語はいまだかつて見たことがない..ショックでした。 Il ladron di bambini 監督は Gianni Amelio 1991年の作品 カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞しています。実の母親に売春婦として働かされていた子供の物語。でもこのような話は実際、世の中に溢れていて.. 特に南米では多くの子供達が親に働かされている状況があります。最近、ようやく取り締まりが厳しくなって、街角で働く子供が少なくなりました。その分、子供の泥棒が増えている気がしないでもありませんが..いずれにしても問題の根は深い。 つらいのは母親が逮捕され、子供達は施設にいくことになるのですが、施設が売春をしていた子供を受け入れない。罪のない子供は心無い差別を受け続けます。雑誌にまで取り上げられてしまったので尚一層、風当たりは強くなっていく,, 生きているのがこんなに厳しい子供がいる。若干11歳の少女と心を閉ざし黙ったままの喘息もちの弟。彼等を連れて受け入れ先のシシリアの施設まで旅をするはめになった心優しき警察官のロードムービー。 信頼関係が強まり海辺で素晴らしい一時を過ごす3人。ところが束の間の幸せも、ふとしたことから崩れてしまい心を閉ざしてしまう警察官。その後、2人に冷たくなる。ようやく心を開き笑顔をみせた子供達は尚一層、深く傷つきエンディング.. 場面、場面での子供の表情に釘付けでした。 海辺での笑顔は忘れがたい..こんな笑顔が当たり前の子供達とは裏腹に、あまりの悲しみとつらさ、痛みを余儀なく背負う子供達がいる。彼等には罪はない。こればかりは運以外なにものでもない。幼い頃、公園で一緒に遊んでいた子供に言われた一言「生まれたときから違う」 この映画でアラタメテ心に刻みました。 アフリカの子供達が戦士に余儀なくされる過程は、想像を絶するものとしりました。世界の子供達を世界の大人が守れる日まで.. 何かできることを探そうと心から思いました。アフリカを取材するジャーナリスト
2006.01.28
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ここ数日、夜10時から朝の5時までテレビとラジオ2局をフル回転させて取材を続けています。アルゼンチンのほこるコスキン音楽祭が大詰め。夏の音楽祭のシーズンのため1月から深夜はメディア観戦状態を続けているのですが、(本来なら現場へ行って取材をするところ今年は予算不足のため自宅待機となりました)心の琴線を働かせ続けているのでカナリ疲労がたまります。しかも猛暑、、ボーっとしていたのかもしれません。愛用しているメディアと非常に気に入っているシャーペンを落としてしまいました。どこかに忘れてきたようです。便利な必需品を失ってショック。
2006.01.27
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再びイタリア映画週間にて。耳寄りな話、チケットは劇場で買うと5ペソですが..総合チケットセンターでは2.5ペソ! でもCanjeという手続きがあって劇場でチケットを0.5ペソで取り替えます。結果3ペソで2ペソのお買い得。でも毎日チケットセンターに買いに行くのは売り場のお姉さんに「またきた」という顔をされるので少し照れます。今日は映画が終わって、映画館の10階から降りるエレベーターの中での人々の話し声に聞き耳をたてていました。多くの観客は高齢のイタリア系のアルゼンチン人(直系イタリア人)が多く、彼等はイタリア語を理解していると思われます。夜7時半の回は特にソンナ観客が殺到しているようで彼等の独特の反応に興味深々。老婦人がシミジミ語っていました。「うちの孫のFernandoを思い出していたわ」「私も。うちの孫が同じ世代だけど実に現実的だったわね..」「なんて子供を育てるのに難しい時代なのかしら..」Preferisco il rumore del mare 監督は Mimmo Calopresti母親をなくしてから自閉症ぎみのRosario君を遠い親戚のおじさんが南部の田舎町から都会に移住させ、前向きな変化を促します。ところが実は自分の息子がRosario 君以上に病んでいて、Rosario君が様々な機会に、その息子を助けるのですが、息子の悪事を何かとおじさんはRosario君のせいにしてしまう,, 都会の豊かさとは裏腹な崩壊した心。人の世話をやく、おじさんが実は1番こわれてるかもしれない,, Rosario君が最後に田舎へ戻ることを選択したときに「僕は何よりも波の音がいい」という一言が素敵でした。(タイトルにもなっています) 田舎に戻り一人海辺で読書をするRosario君。田舎の悪がきが彼が読んでいる本を海に投げ捨てるのですが、泳げないのに海の中に入っていき、本を拾って彼等に手をふるRosario君の笑顔.. 忘れられない最後の場面。 あまりに海が綺麗でした。このミラノの都会の喧騒は、まさにブエノスアイレスのそれと同じ。エレベーターの中で擦れ違った、おばあさん達は困った孫を抱えているようでした。友人もニュージーランドの田舎町で子供を育てたいと最近いっていた。近所のインターネットカフェで仕事をしていて耐えられない瞬間があります。子供達が「殺せー殺せー」とインターネットのゲームに熱中して叫んでいる.. いつもカフェにたむろしていて、指しか運動していない真っ白な子供達.. 余計なお世話かもしれないけれど少し心配です。印象に残った場面が幾つかあるのですが.. どれも後で考えると詩的な意味合いがこめられているような気がします。クリスマスのシーンがあるのですが、ツリーの前でみんなでシャボン玉を吹き始めるシーンは照明効果もあって凄く綺麗だった。プレゼントが飛び交うクリスマス。あぶくのように割れやすい浅はかは物質社会や現代家族を批判していてるようだった..イタリア映画の心が研ぎ澄まされて、ナンダカやる気がでてきました。来月のタンディル音楽祭は詩的な舞台にしたい,, 3日間の出演で完結できるような物語。そんなものを振り付けや音楽にこめることができたら素敵です。
2006.01.26
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イタリア南部の映画週間がサンマルティン劇場でイタリア大使館主催で行われているのですが..実に面白い! 予定していたコスキン行きを中止にして見続けています。このイタリア映画を見ていてシミジミ思うのですが、世の中には実に様々な物語が沢山、沢山あって、日常の中にこそ語られるべきことが溢れている。土地柄などの事情も含めて、そんなササイな物語が映画を通じて芸術的に、壮大に、描かれているので本当に頭が開かれます。イタリア南部を中心とした世界.. 地中海の素晴らしさとは裏腹にイタリア南部の抱える様々な問題、北部に比べ貧しく、しかもマフィアが取り仕切る難しい社会がある..。SANGUE VIVO 監督は Edoardo Winspeare シチリアのまぶしい海を背景に、御馴染みマフィアな世界と音楽業界が絡み合い、夢を追うもの、堕ちていく者.. ドラックの場面なども多いので決して商業的には取り上げられないない映画かもしれませんが.. とにかく音楽と共に記憶に深く刻まれる眩しい場面の数々.. タンバリンが強烈でした。こちらに詳しい内容があります。Cine Aste No.1231 Sangue VivoCinema Topics On Line親しいアーティストの友人と話していたのですが、彼女も丁度ヨーロッパ映画にはまっていて、「1度この世界に気がつくと、もうアメリカ映画は見られない」 先日のSAYURIも同じくですが内容の浅さ.. 終わった後で様々なことを考えさせられる内容は魅力的です。ただ彼女の言うようなアメリカ映画のノーテンキさも娯楽として必要としている人もいる。日々の忙しさでストレスがたまっているようなビジネスマンや受験勉強に疲れた高校生には、こういった悩ましい映画では癒されない。どっちがどう、というのではなく.. どちらを必要としているか。 コスキン音楽祭でも様々な批評が展開されていますが、同じ様な比較だと思いました。 娯楽か、芸術か.. そんな好みは年代や状況で変わっていくものです。 イタリアに行ってみたくなりました。初めてイタリアの地図をシミジミ眺める今日この頃です。
2006.01.25
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噂の映画 芸者の思い出,, こと SAYURI をみてきました。ひとこと期待しすぎたせいか「ガッカリ」しました。とてもとても不思議で不可解。こんなに日本的なものを英語でやられても..しかも英語訛りの日本語をはさみ、所々で思い切り日本語に戻る場面、そもそも始まりは字幕なしの日本語そのまま。それが、ある場面で英語に摩り替わる不気味。エビータに続く不気味な映画ベスト3。こちらはアメリカに批判的な傾向があるので、友人の多くは怒っています。途中で出てしまった人もいるほど.. ただ人によっては非常に感動している人もいて、「とにかく映像が綺麗だった」ことを盛んに褒めているようですが、内容については同意見。単純明快、勧善懲悪、支離滅裂.. おどろきました。演技も撮影も音楽も素晴らしいと思います。でも..不気味。多くの方が触れていますが、お風呂の場面は笑えました!コメデイだと思ってみればいいのかも。そして日本語の吹き替えで見ればいいのかもしれません。
2006.01.24
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新しいイタリア映画の特集が文化センターで行われているのですが、友人に誘われて言ってみて見事はまりました。イタリアを見てアルゼンチンを知る、、今まで謎だった幾つかのことが、この新しいイタリア映画をみることで見えてくる。イタリア系移民の多いアルゼンチン、あらためて発見の日々です。2日目の映画はDel Perduto Amore 監督はMichele Placido 若きピアニストがシチリアの田舎を出てミラノで成功するまでの物語。幼少の日々でシチリアの背景と音楽がとても素敵でした。この少年は結果、作家としても成功。全てハッピーエンド。先日、出演依頼を受けたラプラタのミュージシャンと打ち合わせを終えました。話の前にまずお互いの音楽を! 車の中で一通り聞かせてもらいました。最初の一フレーズで決まり。心にピンとくるメロディ、リズムも含めて面白い! 来月から仕事を始めることになりそうです。
2006.01.22
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アルゼンチン最大の歴史ある音楽祭、コスキンフェスティバルが始まりました。アルゼンチン北部コルドバ州の小さな街コスキンが、この音楽祭で一変します。今年は何時になく物凄い人で賑わっているらしく、コルドバ地方は全く宿泊先がないと知り合いの記者が嘆いていました。確かに中継の映像を見ても会場は満席。8500人の客席が埋まっているようです。この盛り上がりは初日のトリ Jorge Rojas 彼は現在フォルクローレ界のプリンスとして一目おかれる新人.. 元 Nocheros というボーカルグループに所属していたのですが昨年ソロデビュー、着実に成功の階段を昇っています。ソロデビュー1年目で初日のトリ..あまりの好待遇に首を傾げる記者も多く、私も影響されてドンナモノかと疑っていたのですが、テレビでジックリ観戦してビックリ! 素晴らしいステージでした。なによりコーラスで参加している御兄弟のAlfrero Rojas と Lusio Rojas が頼もしい。3兄弟揃ってフォルクローレタップ・マランボ.. チリのアーティスト Alberto Plaza を招待、友人の女性歌手 Claudia Piran.. バックのミュージシャンにIndio系のお顔立ちの凄腕エレキギタリスト Sergio Perez、バンドネオンAntonio Claudio Riveraを中心とした都会的なアレンジ.. バックミュージシャンがダントツにいい! 商業的なものは苦手ですが.. これは凄くカッコいい。驚きました。今後も楽しみかも,, 人柄の良さも終始にじみ出ていて好感度大。この日は彼の直前に出演した女性歌手そろい組 Cantora de Sol も素敵でした。女性歌手の大御所 Merania Perez, Monica Bran, Angera Irene が揃って登場、ソロでソレゾレの歌声を聞かせ前後で3人のコーラスワークを紹介、物凄いトリオでした。ラジオ中継と合わせて聞いていたのですが、アナウンサーが絶賛、興奮がヒシヒシと伝わってきました。多分60代にソロソロさしかかっている年輪が滲み出る歌声でした。舞台に立つ前のインタビューで「フェスティバルは手拍子や踊りなしで、耳を傾けることで楽しめるものがある,,それを私達は今回の舞台で表現したい」まさにお言葉通りの芸術でした。他、印象に残ったのは「ケブラデーニョス」アルゼンチン北部フフイ地方の音楽家の揃い組。今年は揃い組での舞台を大いに盛り込んでフェスティバルならではの共演を見せているようです。Tukuta Goldillo, Tomas Lipan, Hermana Cari, Monica Pantoja, Ricardo Vilca, Fortunato Ramoz,,,などなど有名どころが揃って出演していました。少々音の悪さが気になって長めに感じましたが、最後は名曲ウマワケーニョでカルナバル衣装の多くのダンサーが登場して大盛り上がり。観衆も立ち上がって大喜び、やはりこの「ウマワケーニョ花祭り」だけは全てがOK!となる。みんなが楽しくなる特別な曲です。今日から9日間に渡ってコスキンは眠らない街となり、夜通しフォルクローレで盛り上がる。メインの舞台だけではなく12件のライブハウスが開いている他、民芸品市場、本の祭典など多くの催しが一気に開催され、まさに文化満載の凄い一時が展開されます。予定では来週水曜日から取材も兼ねて現地入りする予定ですが..宿泊先の件も含めて少々気後れしています。佐野まりFacebook / danzacharango Instagram / amistadmusical
2006.01.21
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毎年1月は音楽祭などが集中していてバタバタとすごしているのですが、今年は剣道セミナー行っているので割とのんびりした日々、多くの人々は夏休みなので久しぶりに夏休み気分を味わったりしています。そんな穏やかな朝、電話がなりました。元 Suna Rocha 、メルセデスソーサのギタリストだった方。今年は自身の主催しているグループにゲストを迎えて煮詰めたいそうで、、参加を依頼されました。これから打ち合わせです。集団活動は苦手なソリスト稼業につとまるかどうか、、場所がラプラタ地区という遠距離も気になります。音楽を聴いてほれ込まなければできないかも。でも電話の声は穏やかで好感が持てました。最近、バックミュージシャンの活動が活発です。皆さん個性的でハイレベルなグループをどんどん生み出していて面白い音楽模様が展開されています。
2006.01.21
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ブエノスアイレスの文化施設、最高峰サンマルティン劇場でイタリア映画週間が始まりました。この劇場では2ペソという破格の値段(日本円70円ほど)でビデオでも映画館でも見られないような現地ならではの作品を特集します。「今回は南イタリアにスポットをあてた現代映画で景色を見るだけでも興味深い」と親しいジャーナリストに誘われ見てきたのですが、実に頭が混乱するテーマ、、でも思い切り心に留まりました。イタリア映画はニューシネマパラダイスぐらいしか見たことがないのですが、、タイトルは Ballo a tre passi 2003年に制作された Salvatore Mereu 監督の作品です。春、夏、秋、冬..つい最近みた韓国の映画にそのような流れがありましたが、まさにソンナ四季の流れと共に人生を辿った物語。各登場人物の精神的問題が興味深く、素朴な羊飼いと修道女の愛、年老いたアコーディオン弾きと娼婦、そしてアコーディオン弾きは楽しんだ後、名曲シエリートリンドと共に天に召される..etc etc 実に様々なものが絡み合っていて、パニックになりそうな悩ましい映画でした。月末30日までイタリア映画は続きます。イタリア在住の友人がいるのですが、これ全部みたらイタリア理解が深まって、また彼女と新しい話ができるかもしれない。ただ今日は、朝から思わぬ出来事に遭遇して疲れていたので、正直この内容は少し厳しかったです。早朝、近所のインターネットカフェで仕事をしていると、中華系の店主と客とがササイな支払いのトラブルで揉みあいのケンカが始まりました。「オモテへ出ろ」状態で店の前で取っ組み合いのケンカが始まったのですが、客のアルゼンチン人はナカナカの腕っ節の強さで、中華系店主の顔をボコボコ殴り圧制、通りがかった人が止めつつ大変な騒ぎに発展しました。ふいに劣勢だった店主が起き上がって店に駆け戻り、何をするかと思えば、、ナント大きな刃物を持ち出したではありませんか! (まるで日本刀のようだった)まるで映画のワンシーンに紛れ込んだような悪夢! 店にいたものは思わず立ち上がり全員で叫びました。「ノーーーー!!!」 幸い大事には至らなかったものの、そんな激しい場面に早朝から遭遇するとグッタリ疲れてしまいます。穏やかな朝も仕事も大なし! またうなされそうです、、
2006.01.20
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親しい家族に子供が誕生しました。 こちらで過ごす家族水入らずな1日、クリスマスや大晦日に招待してくださる家族、国営放送のディレクターの初孫です。早速お祝いの電話をすると、「なぜか息子の時以上に嬉しい。不思議な感じがする」とのこと。初孫というのは本当に特別な喜びを感じるそうですね。同じような感想をよく聞きます。子孫へ繋がっていくものというのは、こういった世代を超えた深い愛情で盛り上げていくものなのかもしれません。 年末にラジオ番組で「おじいさん、おばあさんの影響力」に深く触れる機会がありました。アルゼンチンは移民国家なので、おじいさん達に連れてこられた結果、現在がある。そういった意味でも祖父、祖母の努力と影響はアデンティティーそのものなのかもしれません。活動を共にしているメンバーが揃って、祖父の影響を受けていて、演奏する時おじいさんの事をおもいながら音を奏でるとのこと.. 父の仕事の都合で日本の外にいたので一緒に過ごすことは滅多になかったのですが、それでもおばあさんには特別な思いがあります。何より私の顔は、おばあさんと瓜二つ。 早速、一家から誕生写真がドッサリ届いたので御紹介します。 Rodolfo Facundo Schultze 君 1月18日 21時40分 誕生
2006.01.19
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尊敬する写真家 Silvina Di Caudo に誘われ、ある作家の主催する児童図書館へ行ってきました。以前は古い屋敷を利用して、おとぎ話の中に迷い込むような特別な場所だったそうですが、今回ブエノスアイレス市の補助を受け、公的な児童図書館として生まれ変わり、今日は特別な子供達に向けての催しが行われるとのことでした。La Nube 雲 という名前のついた図書館。Silvinaに言わせると以前は青空に浮かんだ雲が、曇り空に立ち込める雲になってしまった、、呆然と新しい場所を後にしました。全てが冷たいグレーで携わる人々の心無き対応に驚きました。催しに携わっていた詩人と歌手も肝心な目の前の子供に向かっておらず、自己満足に歌い上げていて舞台から降りてくる温もりはなかった。何かを得ることで変わってしまうもの、終わってしまう夢がある..。ぐったりとしたピノキオ 寂しそうな木馬 怒ってる? 星の王子様冷たい本棚気分切り替えのために行ったカフェは写真カフェ。古きよき膨大のカメラが展示され、昼間はカメラ講義が行われているそうです。凄く素敵でした。本当にブエノスアイレスには面白いトッテオキの場所が沢山あります。Silvinaはソンナ情報をタップリ抱える悪戯な天使のよう。とことこと大きな目玉で街を徘徊、以前よんだ本「街を転がる目玉のように」を思い出していました。その本は日本のマンホールを紹介していた。記念すべきマンホールが沢山あるんです足元を見てみてください。
2006.01.18
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午前の部は夜の部に比べ比較的、若い運動能力に優れた人達が揃っています。演出家も兼ねる女優さんは、以前クンフーを学んでいてヨガを3年に渡り修行しているので、忍耐と呑み込みがダントツ。そして他、男性陣は20台前半で見るからに鍛え抜かれた体格。稽古は非常に楽しく和気藹々と進んでいます。日本の稽古で笑顔は禁物でしたが、開放された中で溢れる笑顔はありだと思いました。もちろん行き過ぎた馴れ合いや油断は怪我の元なので、どこかで距離をとって締めなければいけないのですが.. 彼らとの稽古は本当に楽しい。発見に満ち溢れているのです。今日、女優の生徒がいいました。 「剣道はタンゴに似ている!」身体の運びと身のこなしのバランスに共通点を見出したようです。実は始まる前に足の運びのレッスンを組み立てながら同じ事を思っていました。アルゼンチン人は剣道における才能大!では,,と。ただ彼等自身で気がついてほしかったので、敢えて口にはしませんでした。タンゴの足の運びは身体全体、特に腰が確実についていく中で絶妙のバランスを保っています。そういった意味で腰の入った打ち込みができるのに時間がかからない。特に女性の呑み込みの良さはタンゴ経験者に明確に現れます。2日目の授業から防具をつけて実際に売ってもらう時間を作りました。防具をつけた相手を目の前にして多分、ドキッとするのかもしれません。最初は恐れを感じるのですが、恐れが勇気に変わっていく。打ち込んでいく時の気合が全く変わってきます。爽快な顔で帰っていく彼等を見て嬉しかった。大いに心を開放してくれたのではないか、、と思いました。まずは、のびのびと剣道を楽しんでほしい。そして日本をマスマス好きになってほしいです。
2006.01.17
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ワクワクと2日目の講習に生徒が張り切ってやってきてくれました。本当に彼らの目の輝きが嬉しいです。そして、エネルギーをもらっています。教える、伝えるということは新鮮であればトテモ有意義な一時となり、これはもう仕事を超えて「機会」に感謝するばかりです。今日のテーマは「気合」と「間合い」 二人組みでの稽古を中心に展開しました。マズは蹲踞に至るまでの基本的な段取りを伝え、この一連の流れはカナリ気に入ったようです。何度か繰り返す中で一言「美しさ」に触れたところ、生徒全員なにかにハッとしたようです。鏡を見てチェックする目線が真剣になりました。動作に捕らわれ、見失ってしまうもの.. 落ち着きと丁寧な1本。ラストサムライでトムクルーズが日本の剣士に指導される場面でも、同じような流れがありました。形にとらわれ、あせってしまう中で身を崩していく。でも指導の中では、ある程度は気になる間違いや箇所をそっとしておくことも必要。全てを同時に直すことは不可能。訂正を控える中で本人が気がつくように.. これは伝える中で今回、特に模索しています。気になるのは、どこか全てを甘く見ているアイルランドの女性。観光ムード、、というか、努力を怠った妙な口答えや提案が多い。タイミングを見計らって「喝!」という機会を伺っています。本人はダンスの先生をしているらしいので、教える職業にありがちな導く中でのプライド上昇、、私も気をつけなければいけないのですが、、そんなプライドを傷つけない程度の「気づき」の機会になれば、、幸いです。が、間違うと確執になりかねない.. 難しいところ。
2006.01.16
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ビヨークという女性アーティスト、以前ふとつけたテレビで彼女のドキュメンタリーを見て、その繊細で鋭敏な感性、独特の歌声、あまりの激しさにビックリしました。一見、日本人のような顔立ちですが、とにかく掴みどころのない不思議な人。シーニードオコーナーもそうですが、飛びぬけた人の狂気に近い感性は身を刻まれるような痛みを感じる。余程、余裕のある時でないと心に張り付いて、深く滅入ってしまう。レンタルビデオ屋さんで..タイトルに惹かれて手にした作品の主演がビヨークでした。どうしようか迷ったのですが.. Bailarina de la oscuridad 和訳・闇の踊り子。丁度、近々出演するタンディル音楽祭の舞台のため新しい振り付けを準備しているので「踊り」と名のつくものに反応してしまった.. タンディル音楽祭は3日間に渡って行われるのですが、できれば3日間、振り付けを変えたいと思っています。意味のある変化で最後に融合されるような..もちろん3日間見る人は少ないかもしれないけれど、自分の中で納得できれゆばキット豊かな一時になる。本当は今日、バレエのりりアーナ先生と今週公開されるMemoria de Geisha(和訳・芸者の思い出)を見にいく予定だったのですが、先生の買い物が長引いて間に合いませんでした。ちなみに邦題はSAYURI.。日本でも話題になっているようですが、コチラでは公開直後からカナリ人気です。親しいラジオ局のディレクターも非常に感動したそうで、是非みるように薦められました。日本での反響には結構おかしな部分もあった、、とのことで、それを見つけるのも楽しみの一つです。アルゼンチンではGEISHAの響きはトッテモ特別。日本人の女性を見ると=芸者と結びつけワクワクする愚か者も.. こちらの映画界にも一時、そんな芸者を主人公にしたタンゴの映画を制作しようとしていた方もいました。GEISHA と SAMURAI は世界共通語、西洋の憧れの的のようです。話は戻りますがビヨークの映画、、非常に不快でした。マズ前半の乗り物酔いしそうなカメラワークに気分が悪くなり、そのカメラワークで語られるアマリに悲惨な人生。謎に満ちた主人公の限りない不幸がメラメラと語られ、締めくくりは絞首刑。ミュージカル仕立てになっているのですが、これを見るには体力が足りませんでした。途中から早送りでとばして見ていきましたが、それでも十分めいっています。邦題は知りませんが、、どなたか見た方いらっしゃいますか? 敏感なりりアーナ先生はパッケージを見て「見たくない!」とキッパリ。個人的な趣味の意見はありますが物語的には今まで見た全ての中でワースト、、当分、うなされそうです。それにしてもビヨーク.. あまりの凄さに呆然。
2006.01.15
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土曜日の今日は先週、夏休みやら何やらで初日がかけてしまった生徒に補講を行ってきました。セミナーは1ヶ月に渡り全4回で基本的な素振り、打ち込みに至るまでを武道基本用語、挨拶などの日常会話と共に歴史も含めて伝えています。初日が非常に肝心なので他の生徒との足並みを揃えるためにも初日が抜けたら参加は不可能。ゲストとしてきてくれた合気道2段のアルゼンチン館スタッフ、セバスティアン君。本当に筋のある人で剣道も経験があることから余裕の参加でした。帰国してから仕事を探しているそうですが、武道関係の仕事に携わればいいのに..シミジミ思いました。今日は他、空手経験のある女性とバスケットボールの選手。運動能力がハイレベルのメンバーだったのでグーーんと進んで2日目に予定している分までこなしてしまいました。素振りは既に完璧。今日のメンバーとの一時では剣道って簡単?と思えてしまうほど。正直なところ、不器用なくらいの方が教えがいがあったりします。現在生徒は13人。記念すべきアルゼンチンでの始まり、いよいよ2回目の授業に向けて只今準備中。2日目は体力を少し使ってもらえるアクティブなもの「きりかえし」を中心に行う予定です。愛地球博で演舞大会を開いたセバスティアン
2006.01.14
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1月から3月にかけてアルゼンチンは夏の音楽祭(フェスティバル)で全国的に盛り上がります。こちらでの取材活動は、このフェスティバルから始まりました。国営放送を中心にテレビで生中継が行われ、多くはトラディショナルなフォルクローレが中心。現在おこなわれている注目のフェスティバルは「ヘスス・マリア」 コルドバ地方で行われているカウボーイの荒馬ならしを主体としたもので、大きな大きな競技場が舞台。中央では次々と各地の代表者が競技を行い、その間に司会者が演奏をともなって歌いながら解説するという独特のもの。その解説と競技の合間に音楽家が舞台に登場、フォルクローレのアーティストが演奏を披露、音楽・競技・解説と共に大いに盛り上がっています。連日最後におおとりとして、その日の締めの人気アーティストが登場するのですが、おととい11日はJAIROでした。JAIROは一時期フランスに渡り現地で大ブレイクしたフォルクローレ歌手最高峰、甘いマスクと透き通る声で最も人気の高いソリストです。毎夏、全てのフェスティバルに登場、まさに夏は大忙しのアーティスト。今年のJAIROはトテモ新しい舞台を発表していました。人それぞれですが毎回登場するアーティストはあまり変化のないお馴染みの舞台をルーティンワークのようにこなし、新しいアルバムのプロモーションもあるのでしょう、非常に商業的で何度かみてるとオナカイッパイになってしまう時も多々あります。JAIROのステージは特に登場回数が多いだけに次は「あのうた?」と手にとるようにわかる今日この頃でした。テレビをつけると丁度JAIROのステージが競技場で始まったところでした。音楽家がカナリ変わっていて曲も新しいものばかり、お馴染みの歌も全てアレンジが変えられていました。バンドリーダーはJAIROの息子さん。親子で頑張る姿に毎回、心を打たれます。しかも息子さんはJAIROの透き通る歌声に、同じ声質の見事なコーラスを響かせる。親子ですからお顔立ちも似ていて二人の甘いマスクと歌声に観衆は大いに盛り上がるのです。このステージ是非、生で見てみたい。テレビで見終わった直後にインターネットにアクセスしていると親しいリオハの記者とチャットで遭遇しました。来週の火曜日からコスキン入りするそうです。コスキンはアルゼンチン最大の音楽フェスティバルで1月の3日より新しい音楽家選抜としてのプレコスキンが月半ばまで行われ、その後 本フェスティバルが21日から29日まで。今年で46年目の伝統あるフォルクローレフェスティバル。地区代表でプレコスキンに2002、3年と2度出場したのですが本フェスティバル以上に興味深いアーティストを見れる素晴らしい機会でした。1ヶ月コスキンに滞在すればアルゼンチンの文化、音楽、歴史も含めて非常に豊かな勉強ができると思います。今年の目玉はメルセデスソーサ。彼女は長いことコスキンの舞台を様々なトラブルもあって離れていました。アルゼンチン最高峰の女性ソリストですが最近、身体の具合がかんばしくなく、日本公演も中止となってしまったことは記憶に新しい話題ですが、昨年あたらしいアルバムを発表、ブエノスアイレスでは彼女を称えるイベントや特別な公演が数多く開かれ話題となっていました。その彼女が再びコスキンの舞台に立つ。最後の舞台から、かれこれ10年以上が経過しているのではないでしょうか、、これは必見。友人の記者も取材の中心は、この復活の舞台。そして今回はコスキンで開かれるペーニャのプロデューサーも引き受けているらしい、、彼はワインで有名なリオハの方。このリオハ主催のペーニャが開かれるらしいのです。彼の活躍も是非みてみたい、、「フェスティバルは再会の場」 舞台裏ではモッパラ全国の記者の懇親会的な盛り上がりがあります。アーティストと記者の対抗サッカー大会などもあり、そこで情報交換も含めて各地の絆を深めます。昨年は愛地球博取材のため3月帰国準備もあってフェスティバルに全く関わらずでしたが、今年は再びアラタメテこの熱いフェスティバルの模様をレポートできれば、、と思っています。本日締め切る記者登録を済ませたところです。そして同時に出演の手続きも済ませました。こちらはタンディル音楽祭。コスキンとは比べ物にならない小さなフェスティバルですが、森の中に設置されたマルティンフィエーロという素敵な舞台は魅力的です。2度コンテストもかねて出演、ソリスト銅賞を受賞したことから今年は招待状を受け取りました。いろいろな事情で、しばらく離れていたフェスティバルですが、、今年は気持ち新たに舞台にのせたいものがあります。 もちろんテーマは愛地球博! こちらでは正直イマひとつ報道が滞っていたためスペインセビージャ万博のような知名度はありません。今年はモリゾーとキッコロのTシャツで舞台に上がってしまおう、、と密かに企んでいます。音楽祭では様々な交流がありますが、2004年の音楽祭で行動を共にした戦友WAYRATUTAとタンディルで合流します。彼らは多くの金賞を受賞しているメンバー全員、音楽講師の優れた方達ですが何より暖かく気持ちのよい方なので今回のタンディル音楽祭では再び親交を深めることができるのは本当に楽しみです。「彼女は今も旅を続けている」、、昨日とどいた名古屋タイムスに気合と道標をもらったような気がしています。
2006.01.13
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尊敬する写真家の友人Silvina Di Caudoから薦められたドキュメンタリー映画を見てきました。 「音が言葉が素晴らしいから見てほしい,,」アルゼンチン映画協会の所持する映画館で時折、特別な映画が上映されます。それは商業ベースから離れた、おそらく一部の観衆に向けての作品。こちらでは若手の映画監督やジャーナリストによってアルゼンチンの地方を舞台としたドキュメンタリー作品が盛んに制作されています。アルゼンチン北部フフイ地方のイルージャという場所にある学校、その地区に住む人々が5月25日「独立記念日」を迎える前後の出来事を辿ったもの。地方の貧困は見るに耐えない酷いものがありますが、人々のつつましくも逞しい日々。あどけない子供達のささやかで豊かな幸せ..多くの場面、会話に心が釘付けでした。ものが全くない..厳しい生活。でも豊かな笑顔、心.. この直後、あるこちらの音楽家と話をしていて、膨大なエゴと競争意識ばかりで常に何かと比べている会話にむなしさを覚えました。一体あなたの制作は何をつたえたいのですか? と聞いてみたい。制作することで目立ち生徒を得るため..? 気持ちはわかる、状況もわかる..でも深いところでの共感としての何かが分かち合えない、、その方と話していると知らないうちに何かが削がれていて同じレベルで物事を処理する方向に流れてしまう.. つい先日、レコーディングを全て一人で終えてふと思いました。削がれてまで音色を無理やり重ねる必要があるのだろうか、、それなら本来のソロで思う存分、心をこめ舞台に徹するべき,,親しい友人のジャーナリストと見に行ったのですが、終わってから先日のレコーディングを聞いてもらいました。その方はグループでの公演を見るたびに怒って帰る人。「これは僕の好きなあなたの音楽ではない」今日は久しぶりに笑顔を見ることができました..。 賑やかだけれど何も語らない音。素朴だけれど心に残る音が、笑顔が、言葉。そんな今日、ラジオ局から連絡がありました。「あなた宛に封筒が届いている、、」新聞社の方が掲載記事を送ってくださいました。細やかな目線で万博での活動をドキュメンタリーのように辿りながら今までの出来事を活動を紹介して下さった記事でした。忘れがちな初心と今後の道程を提示されたような..。節目、節目でソンナ鋭い記者の方に出会います。記事にも書かれていますが、、そんな今はなき記者の方が日本を出発する直前に書かれた記事がドレダケ大きな糧となったか、、今回の記事はマタシテモ、その記事以上の大きな提示で締めくくられていました。雨上がりの空にポッカリ浮かぶ満月を見上げています。名古屋タイムス ニュース特捜隊・番外編
2006.01.12
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剣道セミナーを始めてから武道に関する映画や書物に注目しています。海外での指導の場合、生徒の多くは映画などに影響を受けていることが多いので実際、話をする上でも知っておくのは大切なことだと思いました。説明をする上でも話題に触れると目を輝かせ尚一層、心に残るようです。剣道指導要綱にもありますが「生徒の心を惹きつける指導」において、まず距離感のある日本語が大きな壁になっているので何かワンクッッションが必要。そういった意味では大昔ではなく最近公開されたばかりのシカモ西洋の方が主人公だったラストサムライ、カラテキッドなどは想像しやすい題材なのか話題に盛り込むと話が伝わりやすいようです。そういった意味ではモッパラ話題の中心はトムクルーズの「ラストサムライ」。日本での評判はイマイチだったようですが、明治維新という実際の歴史を踏まえていてシカモ日本の素晴らしい役者さんが登場している..最後の大和魂を忘れるな!的エンディングは余計なお世話!ととる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の日本を思うと「ゴモットモ、、」と思ってしまったりもします。今日は以前話題になっていた中国武術の映画「Tigre y Dragon」をDVDで鑑賞しました。この映画に登場する中国武術は非常に神がかっていて、アクションに重きをおかれているので見るのは楽しいですが、現実からかけ離れていてファンタジーに近いものを感じます。人が自由自在にフワフワと宙を飛ぶの話が現実的だけに正直、違和感がありました。物凄いスピードと立ち回りには驚くばかりですが、武道の心は感じられない。ただ役者さんが味のある方ばかりなので心にジンワリ..登場人物の記憶が残りました。なぜ竜と虎なのか、よくわかりませんでしたが最後、身をなげてしまう女性の武術の達人の女性の気持ちを考えています。才能は時として身を滅ぼす。そして人は日々経験を重ねる中で時の流れと共に同じではいられない、ずっと一緒にいたいと願うなら離れないのは本当に重要なこと。どちらかが変化のない状態なら尚一層、間違いなく擦れ違ってしまう。それは友情も同じかもしれません。どれだけ共有できるか..そういった意味で音沙汰がなければ終わってしまうものが数多くある。ふと日本を離れたことで終わってしまったものを思っていました。
2006.01.11
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今日は火曜日の朝11時からの午前の部を指導してきました。今日は警察の方が下見にきて、警察の所持するスポーツクラブでの指導の可能性を探ってくださるとのことでしたが、非常に遠い場所なので難しいかもしれません。今のところ最寄で往復に時間をかけず少人数に丁寧な指導を行いたいと思っています。伝えたいのは実技以上に日本語と敬意の象徴しての剣道。それにこの仕事を通じて大きな稼ぎを目的とはしていません。稼ぎ以上に指導を通じて共有したいものがあります。
2006.01.10
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今日は剣道のセミナー初日でした。実に個性的な生徒が揃いました。警察署からの下見、アイルランド人のダンスの先生、教会関係者、そして写真家、ラジオ局ディレクター、ヨガの先生、CD出版社の社長さん..よくぞここまでというほど類稀な人々が揃っています。というのも今は夏休みということもあって、残っている方は仕事を休むことが出来ない専門職の人々が多いからかもしれません。興味津々な彼等と接していて逆に学ぶことが多いです。教えながら学んでいる..非常に贅沢な環境に感謝。ダンススタジオを利用して教えているのですが、少し心配なのは振り回す竹刀がぶつかりそうな場所が何箇所かあって..対策を練らなければならなそうです。天井に扇風機、壁際に並ぶ備え付けストーブ等が一般的なスタジオの作りなのですが、生徒の背の高さや動きに酔ってはこれらにあたりかねない。しかも始まる前にスタジオ責任者から鏡が落ちかけているので振動に注意するように言われてしまいました。始まる直前にスタジオの照明が落ちて真っ暗になったり..ロウソクを持ってこられた時はどうし様かと思いましたが.. 剣道の歴史、基本的な日本語を中心に技を散りばめていきました。創造的で文化的な稽古を模索、彼等の好奇心を十分刺激できたように思えます。終わってからの喜びが十分伝わってきて嬉しかったです。スペイン語を通じての進め方も今日掴むことができたので、明日の火曜日の部で今日の滞った部分を訂正できそうです。教えることが感じる未来..本当に剣道が大好きだったことを思い出しました。彼等に御礼を言いたいです。
2006.01.09
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今年第1回目の放送を終えました。生放送、本番は日曜日の13時に行ったのですがコチラでダウンロードで聞いていただけます。(Windows Media Player)AMPAIRA Jardin Colibri新年1回目の放送ということで相棒のフェルナンド君はEXPOモリゾー、キッコロのTシャツで登場。回を重ねるごとに気合を入れてくれて、既に2年目になるのですがフェルナンド君のお陰で本当によい形で番組を進めることができます。彼は60年代の音楽に非常に詳しくて、今回は1月8日エルビスプレスリーの誕生日を番組でお祝いしました。そして先日おこなったレコーディング、出来たての新曲を紹介、タイトルは「広島の記憶」 昨年60周年原爆の式典に参加したときに感じたものをこめました。記者席で聞いた被爆者からの苦情、多くの宗教団体が宣伝の大騒ぎ、実に賑やかな式典でした。被爆者の横顔、多くの年老いた方々の後姿..途方に暮れ座り込んでいた新聞記者、原爆ドームの描かれた様々なグッズ.. 「広島市民は祭りにはいかない..」 という地元タクシー運転手のコメント、前夜に取材した広島県民・高校生の話。全てを思い描きながら..。そんな模様を全て撮影したベネズエラの記者がドキュメンタリーを制作しています。その第一歩となる放送でした。友人のパーカッショ二スト Daniel Nattero のソロアルバムを紹介しました。次回は彼をスタジオに迎えての放送になりそうです。アルゼンチン素晴らしいパーカッショ二ストが沢山いますが皆さん歌を歌わせると抜群の個性を発揮、基本的にパーカッショ二ストの皆さんは優れたアーティストであることが多いです。ソンナ素晴らしいパーカッショ二ストを今年は中心に番組で紹介していきたいと思っています。
2006.01.08
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偉大なバレエの巨匠りりアーナ先生 最近、少し疲れ気味です。先生は経済的に困難な多くの生徒を無料で教え、多くの踊り手を世に排出してきたのですが、困ったことに感謝の気持ちに欠ける者が多く..ささいなことですが「当たり前」になってしまって要求ばかり..先生の誕生日に挨拶もできない。そして新年の挨拶もない..日本なら考えられないことですが、残念ながらアルゼンチンではありがちな流れであったりします。子供のいない先生にとって生徒は我が子同然。ソンナ生徒を自宅に預かって、我家のものを壊され、掃除もせず、連絡もせずに帰宅しなかったり..苦労は耐えません。何度か問題のある生徒のフォローを頼まれたこともあるのですが、反抗期だったりetc 色々難しいこともよくわかります。とはいえ基本的な礼儀に欠ける子供達に注ぐ力も年齢と共に厳しい時も訪れるのでしょう。先生の「疲れた..」一言。凄く重たく哀しかった。事情はわかりますが安売りするべきではないのかもしれません。なぜなら価値を忘れてしまうから.. 心無い生徒に疲れてしまった先生..以前、先生に私が心無い人々に疲れたときに「疲れを愛するように」言われたのですが、とてもでないけれどそのままおかえしすることはできません。冷たいスイカを買ってもっていきました。スイカを食べながら色々な話をしました。今までは技術をより多く提供することに徹してきたのかもしれませんが、多分そういったことも教育の一つ。今更ながら距離を置いた厳しさを模索している先生。こういった先生に徹しきれていない一生現役の純粋な姿がココだけの話、トテモ好きです。母がいいました「名選手は名監督にはならない」名選手から学ぶには、それなりの器が必要。体温を下げるスイカ。身体と心を冷やす.. 「夏の夜、冷えたスイカと星を見る」 子供達の未来という星空にかかる曇り空が晴れますように
2006.01.07
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先日のレコーディングを訂正してきました。 ミックスウンのミスを直すことだったのですが、新しいアイディアを鐘の音色に散りばめ、りりアーナ先生の家から借りてきた亀の風鈴を最後に使用しました。微妙な違いですが音色や楽器に意味を持たせる事で背景が浮かび上がってきます。そんな作業は文学的で詩的な色合いを探すため環境ありき。今回は音響担当者が静かな人で集中するのに助かっています。 ただ経験は若干少ないことに今日、気が付きました。効果的に全体の音色のバランスを整えることは出来ないみたいです.. ミックスダウンは音色の大きさウンヌンを超えて最終的に細かい音を右に左に散りばめて全体を融合させるのですが、学校を卒業して2年目..この世界だけは経験がものをいいます。ただ、幾ら経験を重ねても駄目な人は駄目。そういった意味で2年目にしては上出来、感性が優れているのでしょう。こちらで仕事をしていて毎回おもうのですが、日本のように師弟制度がないので経験不足のまま仕事を平然とこなしている人が何と多いことか。誤魔化し誤魔化し仕事を重ねている..教えないし、教わろうともしない。 幾らねばっても、これ以上は無理ということがわかってしまったので..まずは一区切り、ドキュメンタリでBGMで使用する段階なら問題はないのですが、今後もしアルバムなどに挿入するためには、最終的なミックスダウンは日本で行う事になりそうです。2枚目のアルバム、パルケラティーノを制作してから早いもので5年、当時の親しい気心しれたエンジニアの方々が今どうしていらっしゃるか.. 本当に素晴らしいエンジニアの方達と仕事ができていました。スタジオエンジニアの谷英治さん、日吉さん、山崎さん..そしてマスタリングの坪井さん,お元気ですか? 以前のメールアドレスにお便りしたら戻ってきてしまいました。 もし万が一このページを見ることがあったら..御連絡ください。
2006.01.06
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長いこと使用してきたパソコンの寿命..後僅かといった感じです。 キーボードがマズ動かなくなってきています。反応が鈍すぎてどうにもならない。そして画面も割れてしまっています。使い慣れたパソコンは古き良き友達。アルゼンチンでの日々の始まりと共に購入したので思い入れタップリですが..多分もう限界でしょう。何時の日か訪れる寿命、何だか寂しい。 ふと愛用品には名前をつけようと思い立ちました。先日、仕入れた新しい楽器UDU 今回のレコーディングで大活躍しました.スタジオの方達もこのバランスのよさに感動していました。巡り合いに感謝、今年は大活躍する予感。ドンブラコッコなユッタリした音色を奏でるので「桃太郎」としました。今年はこの桃太郎で様々な共演の機会を探ってみたい。 昨日見ていたあるテレビ番組で(Sin Miedo)大御所の女優さんが、つい最近亡くなった偉大な音楽家Eladia Brasquezの親友だったらしく、彼女との電話の会話の後、名曲が生まれつづけていた逸話を語っていました。本当に親友だったのでしょう..その話し振りからわかりました。コチラのありがな嫌いな場面の一つとして偉大な亡き巨匠ネタに便乗するだけの心無いアーティスト模様があります。司会者が言いました。「彼女は生きてる。こうして話をすることで彼女は生きつづける..」 明日のレコーディングでは今は亡き人、消え行く人々への敬意を鐘の音色にこめてみよう..そんな音色の図面を今日は練っていました。
2006.01.05
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レコーディングの後は翌日までハイテンション..アドレナリンが燃え滾っているようでカナリ研ぎ澄まされていて眠らなくても元気! かと思えばガクン!と疲れが降りてきて身体がミシミシと痛み出す.. 年末マリオを連れてクリスマスの祝いに伺った際、マリオが小さな子供に飛び乗ったため慌ててマリオを連れ戻そうとした際に物凄く強く噛まれてしまったのですが..どうも神経を痛めたらしく親指がずっと痺れています。その痺れが肩まであがってきて少しあせりました。人間は脆いもので、些細なことで壊れてしまう。 こういった繊細な状態の時には良質の感性に触れていたい..バレエの巨匠りりアーナ先生の家で1日過ごしていました。先生は2年前の電車事故でカナリ壊れています。ダンサーの命である足首の神経が麻痺しています。でも、そこから復活して再び舞台にあがった。昨年から本格的にバレエからタンゴに転向、オリジナルな公演ポストカードタンゴを成功させ、既に次の舞台の準備をしています。現役ダンサー56歳。 新しいレコーディングを聞かせると..キラリンと目を輝かせ、寝室から何やら持ってきました。 風鈴.. 先生のお姉さんが亡くなった時、この鐘が鳴るたびにお姉さんが「元気?」といっている..という話をしてプレゼントしたカメの風鈴。今回のレコーディングで思わぬ鍵となっているのが実はパーカッションの「鐘」 その鐘の重要性.. 確かに..鐘の鳴りが雑かもしれない。彼女の感性の赴くままの行動には常にヒントがある。ずば抜けた方は何か「霊力」のようなものが備わっている。だからこそ特別なんだとシミジミ思いました。
2006.01.04
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早速、今年の初仕事! 満足、満足..と、帰宅して聞いてみるとあれ? なにこれ.. バランスがメチャクチャ 修正の余地あり..で少しガッカリしていますが、録音はうまくいっているのでソレホド大きな問題はない、再度うかがって微調整で解決できそうです(多分..)年末からお祭り騒ぎ返上で煮詰めてきたドキュメンタリーに提供する予定の曲を録音してきました。毎年なぜか1月にレコーディングが行われています。時間と心に余裕がある時しか出来ないので丁度、いろいろな意味で「間」の出来る時期だからかもしれません。ただスタジオ側は夏休みの休暇に向けてバタバタしていたりもするので、その分ミスも..多発したりするので要注意..チャランゴとウドゥをメインに細かいパーカッションを散りばめて、映画音楽仕立ての曲を制作しました。タイトルは HIROSHIMA 2005, 60周年という大きな節目を迎えた広島記念式典に記者として参列、多くのものを目の当たりにしました。早朝、到着してから広島を離れるまでの景色を辿ったものを音楽に込めました。今回の7時間に渡るレコーディングは楽しかったです。いつもは苦痛なのですが..音響担当者とウマが合いました。構想に時間をかけてきたので音色を描くことがスムーズ。スタジオのスタッフもカナリ喜んで仕事をしているのが伝わってきて嬉しい。レコーディングは環境ありき..今年は創作の1年にしよう。早速、第1回の番組で発表したいと思っています。オンエアーは日本時間1月9日(深夜1時より..)左手のリンクAMPAIRAをクリックで聞いていただけます。後程またダウンロードでも聞けるようになります。ただいまーー..家に戻ると案の定、相棒マリオがむくれていました..
2006.01.03
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2006年2日目。いよいよ本格的な真夏、猛暑です!扇風機を回し昼間はグッタリ.. 夜型の活動なので特に年末のドンチャカ騒ぎの後は、皆さんくたびれているのでしょう街は静まり返っています。年明けから夏休みで郊外に出かけていく人が多いので、ガラーんとしたブエノスアイレス。商店はダイブ開いているのですが、人通りも車もメッキリ少なくなりました。その分、郊外へ向かうためのバスターミナルは大混雑しています。こういうときに限って事故も多く、バスが川に転落、車の衝突事故などがテレビで盛んに報道されていて..年明け早々、しかも家族揃っての事故..つらいです。年末から相棒マリオと親密に過ごしています。いつも忙しくてナカナカゆっくり観察できなかったのですが今日は成長に驚きました。 飛行能力が物凄ーくアップしていました!!我家はワンルームで出口は扉のみ。窓にも金網がはってあるので安心して放し飼いをしています。天井が5メートルほどあるので、自由に飛び回っています。今日、ごろごろしながら身体をのばし手を高くあげると..マリオがササッと手に飛び乗ってきました。感激、まるで鷹匠のようです..思わず何度も繰り返してしまいました。その上、眠っているとマルデ飛行機の滑降のようにササッと乗ってきては胸元でクルクルと泣きながらくつろぎにきてくれる。寂しがりやなのでこの親密な一時はトテモ嬉しかったみたいです。でも明日は再び1日お留守番。反動で物を壊したりしないことを祈るばかりですが..明日は久しぶりのレコーディング、今関わっているドキュメンタリーのBGMに使用できるインストを何曲か録音します。今回のレコーディングのメインはUDU!年末恒例のセルフクリスマス(毎年なにかひとつこれぞというお買い物をします)昨年はジャンベ今年はUDUウドゥという壷状のパーカッションを仕入れました。親しい店でカナリおまけしてもらったので値段は手頃すぎますが、なによりこの音色に惚れ込みました。暖かい素焼きの響き。暇さえあれば叩いています。今回はこの新しい友達ウドゥをメインにユッタリとした音楽をつくりたい..
2006.01.02
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アルゼンチンでの正月も今年で5度目。初めて自宅で年を越しました。今年だけは穏やかに、静かに、そして仕事をしながら年を越してしまおう.. 仕事人の1年にするんだ! と気合をいれていたのですが..パソコンに向い資料等をまとめていると夜11時近くドンチャカ、ドンチャカといやーなりズムが聞こえてきました..。最も苦手な音楽「クンビア」です。こういったお祭りに御馴染みなので想像はしていましたが..とにかくこれほど退屈でチープ、耳障りで簡単で馬鹿な音楽はない..しかも壁がズーんと振動するほど大きな音量で。普段ならとびだしていって「やかましい!」と怒鳴りつけるか、大家さんに苦情を告げにいくところですが..さすがに今日は特別な日、我慢、我慢。そして年越し.. ドカーーン! バン! バン!なんと爆竹、花火を建物の中で撃ち始めた..あたりはまるで戦場。相棒マリオは驚きで固まり、私はたえられずヘッドホンで音楽を聞き、やりすごしました。除夜の鐘、神社の焚き火のパチパチ..白い線香の煙と紅白の蛍の光.. そして初日の出を静かに眺めた日本の正月の思い出..「日本人」を実感した2005年の暮れでした.. 今年は万博で帰国したせいでしょうか、久しぶりの6ヶ月滞在で和風になって帰ってきたようです。なんとなく昨日、かりてきたビデオ「ラストサムライ」を深夜みていました。評判が悪かったみたいなので..敢えて見なかったのですが、これが意外! 侍魂が胸にジーン。。ストーリーはともかく、渡辺謙さんのかっこよさに釘付けでした..こういう骨のある人物には会わない。(調子者でフナフナしてるのばかりかも)ラテンにアルゼンチン精神に拒否反応..の今日この頃。今年は新しい方角で活動の予感。あけましておめでとうございます!穏やかで平和な1年でありますように..正月早々Hotmailが友人からの重たいメールで満タンになっていました。以前、活動を共にしていたロックバンドPasado ViolentoのリーダーNazpiに年末28日、赤ちゃんが誕生したようです。Garet君の写真を10枚も貼り付けて新年の挨拶としてくれました。既にメロメロのパパぶりに爆笑。あのクレイジーなNazpiがパパ?? 誰でもパパにはなれるんですね。何だかトテモ不思議です。そして嬉しい便りでした。こちらでセッカクなのでパパNazpidを披露してしまいます。只今、スペイン・バルセロナで活動中。相変わらずなクレイジーぶりを発揮して、ちまたで話題となっているようです。今年は子連れで帰ってくるかもしれません。Garet君、大変なパパの下に生まれてしまったけど、どうか頑張って健やかに賢く成長してください。 Pasado Violento Nazpi with Mari Sano
2006.01.01
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