2015年10月の記事
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素直な言葉
素直な言葉 南風一 「痛いから止めて」その当座は「そんなものか」くらいにしか思わなかったもう５０年前になるけれど当時でも小学校４、５年くらいになると胸の膨らみが目立つ女の子がいたましてやそんな女の子が可愛いとなると俄然胸に触りたくなるのが餓鬼大将であったそういうわけでことさら深く考えることなく私は可愛い女の子とすれ違うときとっさに胸の膨らみを揉んでは一目散に走って逃げたその女の子は止めてという理由にエッチとかいじめとかセクハラという言葉ではなく「膨らみが痛いので止めて」と言った私はその実用的というか理にかなった女の子の言葉にちょっと感心した餓鬼大将からすれば助平心の興味本位の迷惑行為にしか過ぎないのに彼女からすれば「膨らみが痛い」のだった本当に切実な言葉だったそれでも１０歳くらいの少年に反省心はなかった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/29
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ねんごちぎって
ねんごちぎって 南風一 長男が赤ちゃんのとき私の母が「まあ、ねんごちぎって」というのを聞き覚えていて妻が「おばあちゃんが言っていたダンゴちぎって」とかいう表現を姪の赤ちゃんに使おうとしていた私が「それを言うなら、ねんごちぎってだろ？」と言えば「そうそう、ねんねこちぎって」とまたまた変なことを言っているそうじゃないだろ赤ちゃんが可愛いことを私の生まれた地方では「ねんごちぎって」と表現するなぜそう言うのかは知らない特に赤ちゃんだけに使うのではない小さな子どもの間だけそう表現するほんとに可愛いと驚きと称賛が入り混じった言葉 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/29
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朝の散歩
朝の散歩 南風一 平日が休みなんてこの頃の若い人の勤務形態からすれば別に珍しいことでも何でもないだろう午後から一時的に仕事に行くには行くけれどそれまで時間があったので朝の散歩と洒落てみたぶらぶら歩いて帰り道の途中に黒の網タイツ姿の女性とすれ違った歩いてではなく女性は自転車に乗っていて短かめのスカートをはいているせいか膝のあたりに手をやって下着が見えないようにしているまさか見えるわけでもあるまいしことさら気に留めるわけでもなかったのに女性の仕草に「本当に見えるものかなあ」とあらためて女性の膝あたりを見直したそこで女性と目が合った「ふーむ」何もなければことさら気にするわけでもなかったのに女性の方が自分で膝に手を当てる仕草をするからついそちらに目が行ってしまった朝の路上で５０代半ばの男性を相手に何のリスクを感じたのだろう？俺が襲うとでも思ったのだろうか？それとも純粋な羞恥心かな？歩きながらふと気づくとズボンの中で股間が固くなっているこちらは何を感じて固くなったものだろう？ことさらエロチックなものを見たわけでもないのに （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/28
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優柔不断
優柔不断 南風一 私が仕事から帰る2時間前という「お得な情報です」と言って車購入の提案書を置いて行ったという1か月前の定期点検のとき「マフラーに穴が開いています」と言われて部品交換には５万円かかると見積もってくれたタイヤのひび割れが目立ってきましたと言われたのが３月の定期点検のとき来年の車検費用のことを考え合わせると１８年乗った車を維持するよりもここは新車に買い替えた方が得かなと考えたそれで来春までに車の提案を依頼していたのだった結構高価な買い物だからこれまでずっと先延ばしにしてきたディーラー担当者のセールストークにはいつも曖昧な返事を繰り返してきたそんな私がこんなにあっさりローンを組んで車を購入しようと決心したのだから何がきっかけになるか知れたものではないもしタイヤの交換とマフラーの交換と車検が一緒にやって来なければ１９年目も車に乗り続けようと思ったかも知れない恋い焦がれた女性のことはすっかり忘れることにして今の妻と結婚したことだって感情の方を優先していたら今の生活も子どもや孫も人生も違っていたのかも知れない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/24
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山田花子
山田花子 南風一 何処にでもありそうな平凡な姓と名前それが恋した女性の名前とあればその名前は途端に特別な輝きを放ち始める世界でたった一人の特別な女性かけがえのない人１億２千万人の日本人の一人に過ぎないけれどその個性は唯一無二のもの唯一無二の個性が１億２千万個の輝きを放っているのだから日本は黄金国に相違ない安保法案が成立したとしても今後自衛隊の隊員家族は別にして今は唯一無二の個性を奪い取られる時代ではない日中戦争や太平洋戦争の時代のように輝く個性が石ころのように無残に扱われる時代そんな時代は御免蒙りたい最愛の人がその個性を開花させ命を全うするいつまでもそんなジパングであって欲しいね最愛の人が悲しむ姿は見たくない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/17
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休日
休日 南風一休日にきみに電話したとききみの名前を言えばきみの名前を呼ぶ声がして暫くすればきみは電話口に出て来た１７、８の乙女が休日に家で燻っているなんて高校生の私からしても不思議だったそれが何十回かけても一度としてきみが不在だったことはないきみは一体何をして過ごしているのだろう？と不思議に思っていたテレビを見るか自室で自慰行為にでも耽っているかまさか品行方正なきみのことだから幾らなんでも自慰行為はないか？そんな１７、８の頃のことなんてすぐに過ぎてしまって何処かに消えてしまった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/12
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美
美 南風一 何も美術館にあるような芸術品のことを言おうとしているわけではない素朴に１６、７の娘や２０代の成人女性の裸体を見たとき目を見張って感動に似た胸の高まりを覚えるそれが美というもの人間以外の例えばゴリラにとって１６、７の娘の裸体を見たところでそれは人間というものの肉以外の何物でもない感動など覚える代物でも何でもない人間の男にとってだけ感動的な美と感じられる女の裸体ゴリラや他の動物にとって何ぼのもんやという代物人間の男にとってだけ美しい （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/10
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証（あかし）
証（あかし） 南風一 ４０年が過ぎてきみに俺が惹かれていた証きみもことさら何処の馬の骨とも分からない俺のことなど好きでも何でもなかったけれどそれでも俺が電話をかけたときには長電話に根気よく付き合ってくれた今もしきみに再会できたとして俺がきみに求めるものそれはセックスくらいしか思いつかないけれどそれでもって俺がきみに惹かれていた証きみがおぼろげながら俺に好意を持てるかもと思った証として受け取れるものかどうか？他に何か適当なものがあるかどうか？セックスでやっぱりきみのことが好きだったと思えるものかどうか （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/04
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恋人
恋人 南風一我が子が生まれたとき実父母や義父母の孫への接し方を見て孫というのはおじいちゃんやおばあちゃんにとって可愛いいものに違いないとおぼろげながらそう感じていた実際自分に孫が生まれてみると本当にかわいい孫に会える日を指折り数えてわくわくするし実際小さな孫を抱き上げると嬉しくて仕方がないまるで若かったころ恋人に会うまでわくわくした心持ちデートに行けば行ったで恋人と一緒にいるのが嬉しくて仕方ないそんな心持ちだ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2015/10/02
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