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生きがい 南風一高校生のとき何を生きがいにして毎日暮らしていたかって?そんなこと誰にも言えないと思っていたでももう人生の半分以上が終わったから開示しようずばり女である絶世の美女か可愛い女(それは飽くまで私個人の主観に拠るものだが)これを得ることだけを考えて暮らしていたそして実際女の尻ばかりを追っかけていたたとえ成就していたところで何がどう変わるわけでもなかったけれどねあんなに女のことが気にならなければもっと勉強していただろうにね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/31
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いえ 南風一 価格は確かに何千万円もする大きさも車に比べて半端ではないたった一棟の家が建つだけでたくさんの人と人との関係が生まれる新しい家は数十年もすればそこで育った子供たちは巣立っていなくなる親もいなくなるやがて表札が変わって以前住んでいた人たちのことは忘却の彼方へ消え誰もその家を見て昔住んでいた人たちの姿を思い浮かべないやがて家は古びて取り壊され更地の上にまた新しい家が建つその家の下に建っていた家のことを思い出す人はいないその家の下に建っていた家の住人を思い出す人はいないそんなことが何十回いや何百回と繰り返す家に住む人は誰もそこに住んでいた住人のことを知らない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/30
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もう一度 南風一 もう一度やり直せると思う気持ちに嘘偽りはないだろう互いがそう思えるならばきっと未来は開けるあとは肉体的な無理が利くかどうか二人とも普通の人たちが一通り辿った道をもう一度40歳を過ぎて辿らなければならない気にしないというならそういう道もあろう二人してもう一度賭けてみるお互いの何に賭けるのかな?止まったままの青春それは取り戻すことができないから眩しく輝かしいものなのに一旦青春を壊してしまったら今度こそ戻っていける場所を失くしてしまうそれでもいいんだね? (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/30
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女 南風一漱石の小説に出てくる女みたいに何を考えているのか分からない声をかければこちらに気があるような反応は示すくせにそれじゃあと誘うとちっとも乗って来ないそのくせ自分から気が向いたときは思わせ振りな素振りをして謎をかけてくる調子に乗ってうっかり手を出そうものなら電気ショックを浴びたときのように無残に感電して真っ黒焦げにちょっとやそっと気がありそうな素振りを見せたからといってうっかり手を出さないことだ美しい謎めいた女ほど怖い (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/27
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来年の今日まで 南風一一日なんて顔を洗って朝飯をかきこんで仕事に出てしまえばすぐに暮れてしまう特に今日が海の日とか山の日である必要はない何の日でも同じように思う一日は365日の1日に過ぎないけれど例えば1年毎に巡ってくる成人病検診の1日ほんの数時間にしか過ぎないけれど検査結果にどきどきしてしまう日子どもたちにとっては夏休みが開始する日は必ずあって夏休みが終わる日も必ずある間の一日なんてあってないようなものだが朝顔日記の一日を飛ばすことはできない一日を飛ばして一か月もなければ一年もないきっちり一日が365回現れて一年は暮れる一日は人の営みの1ピース大切な一日を無駄にすることはできない一分一秒を無駄にすることはできないさて来年の今日まで可愛い娘よきみは今日のままでいてくれるかどうかそれは知らないけれどまた来年の今日までさようならご機嫌よう (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/24
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夏の装い 南風一当人は決してそんな気はないに違いないそれが証拠に素振りは全くいつもと変わらないところがそれを見たこちらはちょっとドキリとして気付かれないようにもう一度その姿を盗み見している薄いスカートあるいはパンツスーツのこともある形のいいお尻の割れ目とパンティラインがくっきりと浮き出ている加えて大きくカットの入った胸元から白い膨らんだ乳房が覗いていたりした日にはこの娘は一体何を考えているのだろう?と思ったりするのだが当人は至って平気その姿が周りの男たちの目にどんな風に映っているのかそこのところに気付かないらしい随分罪作りなことに違いないこちらが気恥ずかしくて目を逸らしているのに悪戯っぽく不思議そうな顔をしている (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/18
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好きの行方 南風一 好きですと言われてWelcomと言える時期は実はそんなに長くないうっかりWelcomと答えようものなら一生束縛を受けることになりかねないしそもそも相手について相性がいいものかどうか即座に判断が付くはずないそこでとりあえず曖昧な対応に終始するそんな対応を責める方がどうかしているでもそういう状況に出くわしたらなかなかそうは達観できないねつい癇癪を起こしてしまって「もう二度と会いたくない」とか言って破たんさせている (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/17
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天皇とは 南風一天皇は何処に居るか?旧江戸城今の皇居にというのは場所に過ぎない天皇が住んでいるのは憲法と皇室典範の中以外にはない時の日本政府がポツダム宣言受諾と引き換えに守ろうとした天皇制確かに天皇は統治権を持たない象徴天皇として憲法の中に息づく天皇は日本歴史の中に統治権を持ったり持たなかったりして現れる時の権力者は天皇を政治の舞台に引っぱり出したり引っ込めたりして時をやり過ごして来た現代の議会制民主主義もそれを踏襲してきた象徴天皇制とは何か?これを考えずに国民主権も政治も日本の未来もないだろう天皇が象徴天皇になって昭和天皇も平成天皇も太平洋戦争の激戦地や災害被災地を訪問して戦死者の鎮魂や被災者の慰問に尽くして来られた天皇にはこれからもそういう活動を望むのかそれとも押しつけ憲法という理由で憲法を変える際に統治権を持つ天皇へ再度祭り上げるべきかそれは現代の日本国民の賢明な判断にかかっている天皇の生前退位とは何を意味するのか?象徴天皇に退位という制度は相応しいものかどうか?みなさん、よーく考えましょう(^^♪ (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/16
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詩人の楽しみ 南風一何が楽しいと言って他人のきれいな奥さんと二人っきりで話すことこれほど愉快で性的な興奮を約束してくれるものは恐らくないだろう直にセックスするより楽しかったのではないかと思う伊藤静雄はきまって親友がいないときに親友の家を訪ねて奥さんと話し込んだ自分の身の上話を話すのだがほとんど出まかせだった室生犀星は掘辰雄の家を訪ねるのが好きだった掘辰雄は病気でほとんど伏せていたはずだが掘多恵子さんと話して帰るのが好きだった掘辰雄の師であった芥川龍之介は未亡人に恋してやがて戦いに敗れて自殺した近づいても近づき過ぎず遠過ぎず爽やかな香水の香りにうっとりする程度にしておくのがよいもっと香しい匂いを嗅ぎたいなどとゆめゆめ望まないことだ (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/10
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我慢すること 南風一学校で教わったものかそれとも実生活で父母の背中を見て育つうちに身に付けたものかたしかに世間で言われているとおり我慢することの功徳は大きい我慢した結果損するということは余りないだろう我慢すれば大抵のことは身に付いたり何かを得ることができる短気にならず苦境を楽しむ境地に至れば大抵のことは成し遂げることができようそれほど我慢の効用は大きいものだがさて我慢して得た結果がつまらないものだったらその我慢は果たして正しかったと言えるかどうか?我慢して失ったものの中に二度と手に入らないものだってある例えば「若さ」。「時間」はどうだろう?幾らでも後で取り戻せるものかどうか我慢しなかった結果「得るもの」と「失うこと」になるもの我慢して得ることになったものがあるから我慢して良かった本当にそうか? (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/09
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七夕 南風一小学生の頃田舎ながら商店街があって毎夏そこの商工会が七夕祭りを催していたちょうど7月7日前後の土曜日昼から七夕祭りの写生に行くというので担任の若い女性の先生に引率されて自転車で商店街まで出かけた長い日の昼もあっという間に暮れて先生が帰りますよと回って来てもまだ絵の具を塗り終えていなかった後ろ髪を引かれる思いで帰路についたその時私が密かに好きだった同級生の女の子も一緒に写生に行っていた私は彼女に関心があったからいつもちょっかいを出して逆に彼女から追いかけ回されていた小学校6年生だったけれど彼女の胸は余り膨らんでいなかったけれど彼女のスカートをはぐってOh!モーレツ!と騒ぐことは楽しかったから彼女と顔を合わせればそんなことばかりやっていたただし卑怯な真似は禁物だったので体育の授業で水着に着替えるときでもタオルを取ったりすることは絶対にできなかったある日プールの授業が終わって水着を脱いでいたとき何気なく彼女の方を見ると彼女はスカートを穿いていてちょうど水着を脱ぐところだったこちらに向かって膝を上げたのでなんとスカートの下から赤い傷口のようなものが見えた私は餓鬼大将ながら今のは何なんだ?まさかプールで転んで怪我した様子はなかったから傷口ではあるまいもしかして彼女の性器?大変なものを見てしまった私はすぐにあらぬ方向を見て何も見なかったことにした誰も私が彼女の性器を見てしまったことには気付いていまい彼女は仲のいい女友だちと談笑しながら髪を拭いたりしていて全くこちらの心の動揺には気付いていないそれ以来そのことは私だけの胸に秘められた秘密となったそれから後も彼女とは中学校、高校、大学と顔を見れば親しく付き合ってきたそれでも小学校6年のときのプールの授業が終わった後のことは秘密だった七夕の願い事は彼女と結婚できますようにということだった後年私の母親が彼女の母親から教えて貰ったことには彼女は私のことが好きだったけれど私が彼女の方を振り向いてくれなかったということだったそれは一面の真実だったいつの日から彼女がドキドキする異性の対象から外れてしまったのかそれは不明ただ懐かしくて好きだけれどそんなに気にならない異性ってものもいるのじゃないかなと思うそんな甘酸っぱい女の子の思い出 (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/07
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真夏日 南風一車の外気温は38度と出ているこんな異常な暑さの中昨日は孫のお宮参りに行っていたほんの一時とはいえさすがにこの暑さの中では疲れる随分先のことのように思っていても予定はすぐにやって来るそして予定は現実に追い越されていつかしら懐かしい思い出に変ってしまうこうして今年も半年が過ぎてしまった7月から9月は太平洋高気圧とチベット高気圧に覆われて高温の日が続くという気温は自然現象に違いないと思うが偏った暑さも困りものに違いない週明けの仕事は仕事とは言いながら随分苦労するなあと思う身体を壊さなければいいがとも思う暑さとは関係なく人の営みは続く暑さとは関係なく赤ん坊は成長していく日を追うごとに気温もそうに違いないが生きて行くのは難儀なことだと実感する予定はすぐにはやって来ないと楽観していたら突然やってきたかと思うと私を追い越してはるか過去まで駆け上っていくもうやって来たのよ未来がいつまでもやって来ないと高をくくっているのはあなただけよと笑って手を振っている (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2016/07/03
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