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秋茄子は嫁に食わすなとかつては言われたそうです。今ではこんな言葉を発したら途端にフェミニストやその尻馬に乗る連中に袋叩きにされそうな言葉であります。当然にぼくもそんなことは口が裂けても言わないように心掛けておるのです。本来であればこの言葉は、秋茄子というのは滅茶矢鱈に旨いものだからそんな贅沢を嫁になんぞさせてはなるまいという意味であったと記憶しますが、確かにそれはぼくが女だったらぶちぎれるよなあ。しかもその言葉が頻出したのが女性の権利がまるで認められていない時代のことだから猶更です。未だに日本という国は女性の社会的地位の低さが世界でも指折りだっていうんだからみっともないことこの上ない。ちなみにぼくなんかは、子供の頃から『夫婦さかさま』っていうテレビドラマを好んで見ていた位だから差別意識は皆無なのであります(ってしたり顔で語る人々の胡散臭いことよ)。未だにじゃなく今度は今ではという話になりますが、この言葉の最初の単語自体がもしかするとそう遠くない未来に何それってことになりかねないようなのです。つまりは秋茄子という単語でありますが、日本から四季がなくなり二季となる可能性が話題に上るようになりました。そう遠くない将来、春秋という季節を知らない子供たちが誕生してくるかもしれないのです。そうなった場合、かつて確かに存在していたと思われる春と秋を知っている者ともとよりその存在すら知らない者とどちらが幸運でどちらが不幸なのか悩ましい問題です。 ともあれ、正直言ってぼくには夏と秋のナスの違いってのがよく分かっていないのです。明らかな差異があるのなら知らずにいるのはカッコ悪いけど、秋茄子がなくなってもさほどの痛手ではなさそうです。ナスのチーズ入りピカタを作ります。【材料】ナス(2cm厚(中央に切リ込み)/溶けるチーズを挟む)/塩、胡椒、小麦粉、溶き卵をまぶす) 2本/溶けるチーズ・塩・胡椒・小麦粉 適宜/卵 1個/オリーブ油 大さじ1【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してナスを焼く。 ナスのピカタってスペインではよく食べられているみたいですね。ちょっと皮が固くて口当たりが悪い気がするので、この食べ方をする場合は皮を剥くのがお勧めです。皮は味噌汁の具にでもすればいいかな。 先般、余ったナスの皮をカレーの具にしましたが、なかなか美味しかった。そのもっと以前に麻婆豆腐カレーを作ってみたら滅茶旨かった。ということで、麻辣ナスカレーを作ることにしたのです。【材料】ごはん 1膳分/ナス(乱切り) 1本/豚ひき肉 50g/にんにく・生姜 1片/長ねぎ(みじん切り) 1/2本/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/水 100ml/サラダ油 小さじ2//片栗粉・水 小さじ1/花山椒・ラー油 小さじ1/2/【調味料】酒・甜麺醤 小さじ2/醤油・豆板醤・カレー粉 小さじ1/胡椒・鶏がらスープの素 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してナスを揚げ焼して取り出す。豚ひき肉を炒める。【調味料】を加える。にんにく、生姜を加える。玉ねぎを加える。水を加える。長ねぎ、ナスを加える。水溶き片栗粉を加える。皿にごはんを盛ってかける。 うんうん。これも実に旨いじゃないか。麻婆とカレーというのは実はとんでもなく最強の組合せのようです。というか麻婆豆腐とカレーライスはぼくの大好物の間違いなく5本の指に収まるからこれの組合せが旨いということは残りの3本の料理も組合わせてみると面白いかも。 イランのホラーケ バーデンジャーン(ナスのオーブン焼き)なる料理を作ってみることにしました。アドヴィーエというミックススパイスがどうやら味の決め手になりそうです。【材料】ナス(皮を剥く/8mm厚輪切り) 1kg/合びき肉 500g/玉ねぎ(みじん切り) 1個/トマトペースト 小さじ1/溶けるチーズ 100g/塩・胡椒・アドヴィーエ・ピーマン(千切り)・オレガノ 適宜【作り方】1. 鍋を熱して玉ねぎ、合びき肉を炒める。塩、胡椒、アドヴィーエ、トマトペーストを加える。2. 鍋に油を熱してナスを焼く。3. 耐熱皿に2.、1.を並べて溶けるチーズをかける。ピーマン、オレガノを散らす。オーブンで180℃7分焼く。【参考】アドヴィーエ[イラン]【材料】ターメリック・シナモン・コリアンダーシード・カルダモン・フェンネルシード 適宜【作り方】1. 全ての材料を混ぜてブレンダーにかける。 コリアンダーシード、カルダモン、フェンネルシードというのは量の加減次第ではとんでもなく食べにくくなるちょっと扱いの難しいスパイスですが、この料理の確かに要となっています。好みは分かれそうですがぼくは好きだったなあ。 dancyuのサイトで見掛けたなすトーストです。トーストって大概の食べ物と組合わせられますが、考えてみるとナスってちょっと意外性のある組合せですね。恐らくは水っぽ過ぎる食材は取扱いに注意する必要があるのかも。【材料】食パン(8枚切/トースト/バターを塗る) 1枚/ナス(皮を剥く/電子レンジで500W2分加熱/8等分に裂く) 2本/塩・ナンプラー 適宜/粒マスタード・ごま油 小さじ1/2/バター 適宜【作り方】1. ボウルにナス、塩、ナンプラー、粒マスタード、ごま油を入れて和える。食パンにのせる。【備考】dancyu 「ジューシーな美味しさの"なすトースト"」https://dancyu.jp/recipe/2022_00006711.html トマトなんて定番ですが、擦り付けるだけとか案外控えめな遣い方をすることが多いですしね。フルーツなんかも生クリームをたっぷり塗って水分がパンに沁み込まないようにしますし。豆腐やこんにゃくなんかも使えそうではあるけれど、乗っけ方や挟み方には注意が求められそうです。
2023/10/31
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これといった確信を抱いて委はしないのだが、川口の住民には、この町を「ほぼ東京」といった言葉で取り繕って、自尊心を満足しようという人たちが一定数存在するようなのです。まあそう言いたくなる気持ちは分からなくもないし、たまにテレビのインタビューに答える人たちの表情や語り口には自嘲気味なニュアンスが読み取れる気もするのだ。彼らはそんなアンビバレントさを携えて生きていくことに不自由を感じないのだろうか。『翔んで埼玉』のような自虐に陥るのは精神衛生上好ましくはなさそうだし、そんな他所のことなど気にせずに達観して住むのを選びたいです。という意識を抱けるのは親が転勤族で方々を引っ越しさせられたから、どこに住んでもそこが定住の地とは感じられないからかもしれません。ところで、川口は60万の人口を擁する埼玉県の第2の町(というか市としては政令指定都市以外では船橋に次ぐ全国2位の町だそうです)でありますが、どうも町に売りとなる何物もないのが残念なところ。先般ぼくは埼玉県下の町が好きだと述べたばかりですが、正直川口には惹かれるところが少ないのです。近頃は辛うじて立ち寄るべき居酒屋がそれなりに存在することを再認識させられ、かつてのネガティブイメージは薄まりつつありますが、昼の川口を歩きたいとは思えないのが実情です。政令指定都市に至らぬ宙ぶらりんな感じが川口が政令指定都市を飛ばして「ほぼ東京」でありたいと願う要因となっているとすると寒々しい気持ちになります。もともと川口にあるダークな印象を林立するタワマン群で覆い隠そうしているかのようです。全国1位の船橋が堂々と垢抜けなさを貫いているのとはその点で異なっているように思えます。 でも垢抜けない酒場が駅側にも存在しました。川口を色眼鏡で見ていたのは他ならぬ自分だったのかもしれません。先般の「炭火焼鳥 華鳥」のお隣「よされ」は80ウン歳のご高齢の女将さんが一人でやっているお店です。後日ここを訪れた知人によると旦那さんもご健在で時折顔を覗かせるようです。女将さんは近頃めっきりお客さんが減って昨日も誰一人来なかったといった愚痴をこぼしつつ、だからお通しの用意もしてないのよとそれでも手早く調理してくれます。客はなくとも手際は衰えていないようです。飾り気のない店内は古びてはいるけれど、少しも汚くはなくとても快適です。静かな酒場っていうのは実にいいもので、繁盛する人気酒場もたまにはいいけれど、普段はこうした店の方が落ち着くものです。それでもしばらくするとお客さんがやって来て、「華鳥」覗いたらちょっと混んでいたので、先に顔を見に来たよと仰る。ぼくのような趣味的な酒場好きばかりでなく地元の本当の常連さんも両店をハシゴするのは定番となっているようです。焼鳥で腹を満たしてこちらでしっぽりとくつろぐってところでしょうか。と書いているとこの環境が堪らなく羨ましいものに思えてきます。酒も肴も充実しているわけじゃないけれど、使い分けできる店が並んでいるから何の問題もないのです。こちらではかなり濃い目の焼酎割りさえあればいいって思えるのです。でも、きっとこうした駅側で便利な場所にこうした酒場が並んでいるのはかなり奇跡のような事態であり、そしてここが現状のままであり続けるのももしかするとそう長いことではないんじゃなかろうか。それを思うと自らが川口に転居することはやはり躊躇ってしまうのです。
2023/10/30
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例によってそばについて語るべきネタも尽きつつあるので、またも引用にて油を濁すことにします。今回は恐らく本国で最も知られた文豪かつその作品である夏目漱石著『坊っちゃん』の一節から。 そのうち学校もいやになった。ある日の晩大町と云う所を散歩していたら郵便局の隣に蕎麦とかいて、下に東京と注を加えた看板があった。おれは蕎麦が大好きである。東京に居った時でも蕎麦屋の前を通って薬味の香においをかぐと、どうしても暖簾がくぐりたくなった。今日までは数学と骨董で蕎麦を忘れていたが、こうして看板を見ると素通りが出来なくなる。ついでだから一杯食って行こうと思って上がり込んだ。見ると看板ほどでもない。東京と断わる以上はもう少し奇麗にしそうなものだが、東京を知らないのか、金がないのか、滅法きたない。畳は色が変ってお負けに砂でざらざらしている。壁は煤で真黒だ。天井はランプの油烟で燻ってるのみか、低くって、思わず首を縮めるくらいだ。ただ麗々と蕎麦の名前をかいて張り付けたねだん付けだけは全く新しい。何でも古いうちを買って二三日前から開業したに違いなかろう。ねだん付の第一号に天麩羅とある。おい天麩羅を持ってこいと大きな声を出した。するとこの時まで隅の方に三人かたまって、何かつるつる、ちゅうちゅう食ってた連中が、ひとしくおれの方を見た。部屋が暗いので、ちょっと気がつかなかったが顔を合せると、みんな学校の生徒である。先方で挨拶をしたから、おれも挨拶をした。その晩は久し振りに蕎麦を食ったので、旨かったから天麩羅を四杯平たいらげた。 この一節を読んでいつも思うのが、坊っちゃんは声高に「蕎麦が大好きである」と述べているが、数学と骨董には劣るようで、これが久し振りに蕎麦を食った機会であるというのは理解が及ばないのだ。しかも旨かったから「天麩羅」を四杯たいらげたとあるのもどうも不可解です。蕎麦が旨いなら蕎麦を十枚食えばいいのに敢えて天麩羅を前面に出してくるから、蕎麦よりも天麩羅が好きなんじゃないかと勘繰りたくもなるのです。とまあこうして小説の一部を切り出してくると名作の誉れ高い本作もどことなく他愛ない小説に思われるのです。 バジルとそばって食べてみると案外相性がいいんですよね。時折バジルペーストのそばを作ります。作りますっていってもそばにペーストをのせてめんつゆを張る程度なんですよね。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 1人前/バジルペースト・めんつゆ・揚げ玉 適宜【作り方】1. 皿にバジルペースト、めんつゆを和えたそばを盛って揚げ玉を散らす。 これだけでも美味しいから忙しい時にはとても助かります。バジルに限らず、色んなハーブで試してみるのも楽しそうだし、どれもきっと美味しく仕上がるんだろうなあ。 同じバジルのパスタですが、こちらはちゃんとしたレシピありのバジルソースのそばサラダになります。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 110g/生姜(おろす) 大さじ2/【ソース(混ぜる)】バジル(みじん切り) 3束/オリーブ油 大さじ4/松の実 大さじ2/にんにく 1片/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛って【ソース】、生姜と和える。【備考】ELLEgourmet 「バジルソースのそばサラダ」https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a50089/gco-1380/ 先のものでも十分なんですが、生姜を利かせたりちょっと凝ってます。もちろん美味しいけどちょっと手間が掛かる点を考慮すると前者が勝ちかな。 棒棒鶏が余ったから棒棒鶏そばにしてみました。棒棒鶏って多くのレシピが公開されているし、大体どのレシピも似たような材料、手順なんですが、どうも店で食べるものとは違って納得いく味になかなかならないんですよね。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 1人前/棒棒鶏 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛って鶏肉、きゅうりをのせ、【ごまだれ】をかける。【参考】棒棒鶏(バンバンジー)[中国]【材料】鶏肉(胸) 1枚/生姜(叩き潰す) 1片/長ねぎ(青い部分) 1本分/紹興酒 大さじ1/きゅうり(3等分/千切り) 2本/【ごまだれ(混ぜる)】練りごま 50g/醤油・砂糖 大さじ2/酢 大さじ1/長ねぎ(みじん切り) 大さじ2/にんにく 小さじ2/生姜 小さじ2/ラー油 適宜【作り方】1. 鍋に湯、長ねぎ、生姜、紹興酒を沸かして鶏肉を入れ、火を止めて蓋をし、30分置く。。鶏肉を取り出して裂く。2. 皿にきゅうりを盛って鶏肉をのせ、【ごまだれ】をかける。 でもそばと一緒なら美味しく食べられました。まあ、鶏肉ののったごまだれそばに過ぎないのだから不思議ではないですね。 大のそば好きとして近頃テレビでもよく見るようになったDEENの池森秀一のレシピです。DEENって昔確かにそんな音楽グループがいたことは知っているけれど、池森氏なる人は顔も名前も最近まで知りませんでした。どうでもいいんですけどね。革命つけそば【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 100g/長ねぎ(みじん切り) 1/2本/めんつゆ 100ml/水 50ml/鰹節(電子レンジで500W1分30秒加熱/砕く) 1パック/えごま油 大さじ1/胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にめんつゆ、水を入れて沸かす。蕎麦猪口に胡椒を敷く。長ねぎ、鰹節、めんつゆを注ぐ。えごま油を加える。2. 皿にそばを盛って1.を添える。 つけ麺のそばヴァージョンっていうところですが、思いがけず美味しかったです。ぼくは今、簡単、美味しい、安上がりのレシピ集をまとめることを将来に向けての野心として抱いていますが、これはその条件にピタリと合致します。
2023/10/29
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これまでここでそばについて、随分語ってきたからもう話題も尽きてしまいました。ということで、近頃濫用している引用にて茶を濁すことにします。 日頃から腐してばかりいながらやけに引用している北大路魯山人著「美味放談」の一節、中国料理と京都料理から。 ところでそばを味わうので大切なことは、少しずつつるっつるっとやるんでなしに一度にたくさん頬張って、ぐうっとそばが喉をこすって入るように食べるんだね。その時の感触にそばの味の美味さがあるんだね。 ちょろちょろ食うよりぐわっと食っった方が旨いとあります。これって所謂喉ごしについて語っていると思うのですが、これって味とは別物なんじゃないのかなあ。喉で味が分かるはずもないし。食べ物が喉を通過する際の愛撫にも似た感触がもたらす快楽というのは否定しないし、というよりは積極的に大いに肯定するところでありますが、やはりそれは味とは別なものに思えるのです。文章は次に続きます。 ほんとうに物の味が分るためには、あくまで食ってみなければならない。ずうっとつづけて食っているうちに、必ず一度はその食品がいやになる一種の飽きが来る。この飽きが来た時になって、初めてそのものの味がはっきりわかるものだ。 とありますが、一読するにいかにも訳知り風の含蓄のある発言に思えるけれど、どうも胡散臭い。まず飽きるという感覚は一度や二度といった回数でカウントできるような質のものではないと思えるのです。飽きるというのはそんな潮の満ち引きのようにぶり返すものではなく、三途の川を渡るような不可逆的な出来事なんじゃないだろうか。ともあれ、そばは淡泊だからそうそう飽きるという状況に至るのは並大抵のことではないはずなのだ。 といったことでまずは、豆乳ごまだれそばです。ごまだれのそばは幾通りも作り方があるけれど、その豆乳ヴァージョンという程度のもの。【材料】そば(茹でる) 1人前/青ねぎ(小口切り) 適宜/【豆乳ごまだれ(混ぜる)】豆乳 400ml/めんつゆ 100ml/味噌 大さじ1/にんにく 小さじ1/すりごま 大さじ2/ラー油 適宜【作り方】1. 器にそばを盛って【豆乳ごまだれ】を注ぎ、青ねぎを散らす。 まあ、普通に美味しいですね。家にあるもので簡単に作れるところがまあいいところでしょうけど、そばなんてものはつゆとちょっとした薬味があればそれだけで十分美味しく頂けますからね。 栃木県で食べられているキャベツそばを下品にアレンジしてみました。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 1人前/キャベツ(茹でる/短冊切り)・揚げ玉・生姜・めんつゆ・マヨネーズ 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってめんつゆを注ぎ、キャベツ、生姜をのせ、揚げ玉を散らす。マヨネーズをかける。 マヨネーズをかけると眉をひそめる人も少なくない気もしますが、それぐらいの狼藉を働いてもそばはなんなくうけとめてくれるのであります。 タイの焼きナス料理、ヤムマクアを作りましたが、どうも余り口に合わなかったので、そばにのせて消費することにしました。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 1人前/ヤムマクア・めんつゆ 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってめんつゆを注ぎ、ヤムマクアをのせる。【参考】ヤムマクア【材料】ナス 2本/卵(茹でる/4等分) 1個/豚ひき肉(茹でる) 30g/水 60ml/ナンプラー・砂糖 小さじ2/レモン汁 小さじ1/【トッピング】紫玉ねぎ(薄切り)・パクチー・ミント・ディル・ピーナッツ(刻む) 適宜【作り方】1. ナスをグリルで焼いて皮を剥き、一口大に切る。2. ボウルに豚ひき肉、ナンプラー、砂糖、レモン汁を入れて混ぜる。3. 皿に1.をのせて2.をかける。茹で卵、紫玉ねぎ、パクチー、ミント、ディル、ピーナッツをのせる。【備考】料理リレー レシピ集 「【ヤムマクア(焼きナスのサラダ)】」http://cookingrelay2020.jp/2020/06/14/post-11415/" そしたらそのままに食べるよりずっと食べやすくなりました。っていっても元の料理がそれなりに手間が掛かるからあえて残すように作ることは今後ないだろうから一度限りのレシピになります。 その点でいえば焼ナスそばはまだこの先作る可能性はありそうです。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 1人前/ナス(焼く/皮を剥く/裂く)・揚げ玉・生姜・大葉(千切り)・めんつゆ 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってめんつゆを注ぎ、ナスをのせる。生姜、大葉をのせて揚げ玉を散らす。 定番はそうめんにのせるパターンだと思いますが、これもまあ悪くない。けれど、敢えてそばと焼きナスを一緒に食べることの意味を見出せませんでした。これにはやはりそうめんのようなより細い位のものが美味しいのかもしれません。
2023/10/28
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近頃、川口や西川口に思い出したように足を運んでいます。酒場好き垂涎とか古酒場を愛する者であれば必ず訪れるべき酒場なんていう名酒場がある訳でもないのですが、それでもそこそこに酒場で呑む気分を満足させてくれるに足るお店がちょこちょこあるので、行先に迷うとついつい電車を下車してしまうのです。てなことを書くと目当てとする店も決めずに気の向くままに酒場探索に臨もうとしているかのような誤解を招きかねないところですが、ありがたいことに今回は京浜東北線沿線の知人から事前情報を入手していたのです。というのが、これまでうっかり見逃していた酒場が実に味のある場末酒場で大いに気に入ったとのことなのです。その意見にはブレガあってイマイチ信用ならないけれど辛口発言の気味がある男の言うことなのでとりあえずは信じてみることにしました。そもそも気軽に訪れることのできる町で訪れてみたいと思えるような酒場がそんなには存在しなくなっているから、信じなくても訪れることにしたかもしれません。とにかくいくらそれなりに信頼に足る人物と思っているにしても、好き嫌いを決する最後の判断は当人以外にはあり得ぬものであります。つまり、信頼する人が必ずしも正しい解答をもたらしてくれるものではないということです。 とまあ思い付きを書き連ねましたが、川口で向かったのは、「みちのく」というお店です。ちょうど店からはほろ酔い加減もオヤジ衆が出てきました。出てくる客がいるということから、まずそれなりにはお客さんの来る店であるということ、そしてこれから入るだけの席数が確保できるということが分かります。そういう意味では初めてのお店の場合、概して先客が出てくるタイミングというのが最も安心できるタイミングといえましょう。ということを咄嗟に思ったかどうかは知れぬけれど、なんとなく気楽な気分で暖簾をくぐることができたように思います。外観だけだとあまり居酒屋っぽくなくてちょっとした違和感があるせいか、もし人の出ていくのを見ていなかった場合であれば締め切った戸を開くのには若干の躊躇いがあったような気もします。店に入ると何のことはないお客さんは今出ていかれた人たちだけだったようで、かといってカウンターも高くて店主の顔も見て取ることができぬのです。取り急ぎ注文をしてもそれを受けてくれた声は聞こえるけれど、姿は見えぬままです。酒も肴も程よく揃っていて、特別安くもないけど高くもなく、味も悪くないけど良くもないという感じで、そういう意味では特筆すべきことはないけれど、店の雰囲気は雑然としているのに何故だが案外居心地がいいのです。ぼくは自分の身の回りは比較的整理整頓しているのです。ごちゃごちゃした環境が苦手なのです。でも居酒屋なりでごちゃごちゃしているのは嫌いじゃない。無論、今はなき山谷の「大林」のような不要なものは何もないといった端正な酒場がより好きですが、こうした雑然とした内観には自分が仮にそうしようとしてもできないでいる部分を埋めてくれているように思えるのです。ちょうど借景を愛でつつ呑むようなものです。今度、気分がギスギスしたような時にはこうした店で呑むと癒されるような気がします。
2023/10/27
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最近、食う量が減っただのダイエットがしたいだの最低限の肴があれば酒は呑めるだのと居酒屋レポートではあれこれ語ってはいるけれど、この晩飯(に限らないけれど)のレポートが前者の言ってることと明らかに乖離していることをお気付きの方もおられるかもしれません。実際、食事レポートを書くようになってから恐らく体重は増えています。でも食べる量が増えると酒の?める量が減るっての当たってそうです。恐らくという程度にしか体重が増えていないというのは、それが理由のような気がします。食べる量が増えると比例して増えるのは体重よりも睡眠時間のような気がします。休日など自宅で呑み食いした場合、以前はダラダラと?み続けたりしたものですが、最近は食後にチビリチビリ呑みつつテレビを眺めたり読書をしているとほどなくして寝落ちします。逆に平日など酒が中心となると寝入ったところで夜中にパチリと目覚めてその後、まんじりともせずといった状態も少なくないのです。一年の一定期間は、食ってすぐ寝る不健康と呑んでばかりで寝れない不健康の選択を迫られることになるのです。今は食ってすぐ寝る不健康寄りの生活パターンに陥っていて、一日が短いことこの上ないけれど、後者の寝れないよりは身体のみならず精神面への負担も少ない気がするからまだしもと思うことにします。といった訳で秋に限らず年中半分近くは食欲の季節でこれまた食えないよりは食えた方が楽しいと思うことで、多少の不摂生もやむなしという気持ちで健やかに生活していきたいものです。 丼物って、丼にごはんを盛ってそれに何かをのせたら丼物と呼べてしまえるものなんだろうと思うのです。ごはんに目玉焼きをのせれば目玉焼き丼だし、オムレツをのせればオムレツ丼、卵焼きをのせれば卵焼き丼とほとんど料理の数だけヴァリエーションがあるから自由過ぎて、変わったレシピを探求する向きには実はあまり面白味のないジャンルかもしれません。奇抜な丼物といってまず思い付くのはドカ盛系でこれはつまり単に量が多いだけのことであってただ天ぷらや卵とじしたカツのボリュームがすごくて瞬間的にインパクトがあるだけのものであります。普通はごはんと併せて食べる事のない料理をのせるのはインパクトはありそうですが、ぼくの貧弱な想像力では果物だったり菓子類位しか思い付かないからあまり現実味がないのかもしれません。ここはつべこべ言わずにレシピが公開されていたり、実際に地方で食べられているけれどまだ試してみたことのない者を作っておくのが無難なようです。 きくらげ丼のレシピがありました。見た目にはインパクトありですが、考えてみるとキクラゲとひき肉の煮物は手軽だから弁当によく詰めたから少しも驚きはないのでした。【材料】ごはん 適宜/キクラゲ(乾燥/水で戻す/茹でる) 10枚/干し椎茸(水で戻す/5mm幅) 3枚/豚ひき肉 80g/長ねぎ(縦割り/1cm幅) 15cm/生姜(薄切り) 10g/赤唐辛子(砕く) 適宜/【調味料】醤油・オイスターソース 大さじ1/2/砂糖 小さじ1/2/サラダ油 大さじ1/ごま油 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して長ねぎ、生姜を炒める。豚ひき肉を加える。キクラゲ、干し椎茸を加える。赤唐辛子、醤油、オイスターソース、砂糖を加える。ごま油を加える。丼にごはんを盛ってかける。【材料】料理リレー レシピ集 「【きくらげ丼】」http://cookingrelay2020.jp/2020/06/16/post-11716/ まあ、普通に美味しいですね。でもこれだけでは弁当のおかずでしかないので、卵でとじるともう少し丼っぽくなるかも。 無茶苦茶シンプルな豆腐丼を作りました。【材料】ごはん 1膳分/絹豆腐(6等分) 1/2丁/だし 120ml/長ねぎ(みじん切り) 適宜【作り方】1. 鍋にだし、みりん、塩を沸かして絹豆腐を茹でる。丼にごはんを盛ってかけ、長ねぎを散らす。 これだって自ら丼を謳ったら丼物と名乗り得るのだからねえ。まあそこそこ美味しいんですけど。余りにも侘しいですね。かといって卵でとじちゃうとこのシンプルさが損なわれるような気もします。 近畿方面で食べられているハイカラ丼を作りました。玉子丼に揚げ玉を加えるだけのものです。【材料】ごはん 1人前/長ねぎ(斜め薄切り) 1/2本/揚げ玉 大さじ3/卵 1個/青ねぎ(小口切り)・一味唐辛子 適宜/【だし】だし汁 40ml/醤油・みりん 大さじ1/2/酒・砂糖 小さじ1【作り方】1. 鍋に【だし】の材料を沸かして長ねぎを加える。揚げ玉を加える。溶き卵を注ぐ。丼にごはんを盛ってのせ、青ねぎ、一味唐辛子を散らす。 これは簡単なのに美味しいですねえ。カマボコ入りの衣笠丼も美味しいですね。こういう簡単なのにちょっとした工夫で美味しくなるレシピは好きです。
2023/10/26
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随分昔のことで記憶も曖昧でありますが、千石に三百人劇場という映画も上映する施設があって、そこでとあるお人と映画を見たのです。その後ぼくは仕事があってとある場所に直行する予定であり、そのお人を千石駅までお見送り差し上げたのです。ぼくは現場まではのんびり1時間も歩けば着けるという算段だったので、独りそこに向かって歩き出したのです。ところで当時のぼくは方向音痴であったにも拘わらず本能で出張先に向かうといった無謀さを持ち合わせていたのです。似たような行動原理としては昼までにどこそこに出張するっていう話が合ったとしたら通常は新幹線で向かうところを普通列車で向かうといったことをやっちゃってたんですね。なんというか仕事よりも趣味を優先するというような幼さが著しかったわけで、それは今でもぼくの精神の幼児性としてしぶとく息づいているのかもしれないのです。それはともかくとして千石駅を後にしたはいいけれど、そこで早くも道に迷ってしまった訳です。当時はスマホでちょいちょいと行き先を検索するという訳にもいかなかったから非常に焦ったのです。当時のぼくは恐らくは東京生まれの大概の人よりは東京の町を歩いているという自負がありました。実際、都内各地の映画館(二番館、三番館に限りますが)は当然股にかけていたから確かにまあそれなりに都内近郊の各地には行っていました。が、実際のところはそれは点のみ知っているだけで線として結び付けることはあまりなかったのです。今と同様に金欠状態が常態としてあったので、映画と映画の合い間に歩くことはあったのだけれど、思い起こせばそれで上映時間に間に合わないこともたまにあった気がします。って長くなり過ぎました。つまり当時のぼくは千石を出て結果小石川植物園近辺で迷っていたのですが、それから随分経った先般もまた同じことを繰り返してしまったのでした。まあ、今回は幸いにも休みの日だったからさして支障はなかったのですが。 帰宅してから調べてみると「居酒屋 ごらく」は、茗荷谷駅もしくは白山駅が最寄りだったようです。この界隈は以前迷子になって以来、それなりに歩いていたはずですが、それでも未だに迷ってしまうのだなあ。やはり人間の認識力というのは極めて限定的で、例えば三次元の情報を地図などの二次元に落とし込んでようやく実用的な理解をもたらすものなのかもしれません。とまあ迷子にでもならぬ限り、ある地点からある地点へと移動する場合どうしても効率を重視してしまいがちだからたまには迷子になることも有益な場合があります。この住宅街の居酒屋の存在を知れたのもそれがあったからころなのです。それもまあ実際に店に入ってみないとこの迷子がもたらした結果の是非は確かめようがありません。ということでまだ昼下がりではありますが、入ってみることにします。なんとかランチタイムに間に合ったようです。カウンター10席ほどに2人掛けの卓席のみと非常にコンパクトなお店です。この都心の閑静な一等住宅街にあってはこの広さが適当に思えます。数種ある定食からサバの塩焼きの定食を注文。瓶ビールを頼もうとしたらありませんと無体なお答え。サワーもないというし、せっかくの休みなのに酒と無縁と思うと悔しいのでしぶとくお聞きすると生ビールは出せるとのこと。他にお客さんも少ないから時間を区切って呑ませてもいいと思うんだけどなあ。まあ、性質の悪い客だと店を閉めようとしても居座ってしまうかもしれないからなあ。とまあ何とかビールにはありつけました。民家を改築したような飾り気がないけれどどこか古臭い内装なので案外ここで長く店をやっておられるのかもしれません。鯖のフィレの塩焼きは誰が焼いてもこうなるって味だけど安心確実な肴となります。せめて大根おろし位添えられていたらなあ。でも近頃は大根がお高いから仕方ないかねえと思ったら味噌汁から大根が顔を覗かせています。小鉢には2種ほど盛り付けられていますが、前夜のお通しの残りかもしれないなあ。ちょっと手間を掛けているけれどまあどうというものでもありません。でもまあこんな住宅ばかりの場所にこうしたごく普通の居酒屋があるというのは実はとても幸運なことかもしれません。ぼくの当てにならない予想ではそう遠くない将来には駅前なんかを除いて居酒屋は失われると思うのです。せめて自分の生きている間は残って欲しいものです。ってまだまだ当分死ぬつもりはないんですけど。
2023/10/25
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ぼくは電車やバスなどに揺られるのが好きなのです。でもマニアって訳ではないから何だって好きっていうのじゃなくて、いくつかの条件があります。まずは座れること、それもできれば両隣は空いてる程度に空いているのがいい。欲をいえば呑み食いも常識範囲内である限りは認めてもらえるとなおいいのです。都心近郊でそれは厳しいかといえばそうでもなくて、案外できちゃったりする列車もあったりするのです。で、列車に揺られて何をするかというと、滅多に乗車機会のない列車であれば車窓をぼんやりと眺めるのですが、さすがに日常使いの列車となると、特に短距離・短時間だったりするとスマホでニュースなんかを眺めて済ますなんてことが多いし、ぼくはスマホで時間潰しするのが下手な人間なので、電車広告なんかを漫然と眺めてしまったりして、外を眺めることはあっても見飽きた景色だなあとあまりじっくりと見入るには至らないのです。でも今回改めて頻繁に乗車する列車の車窓であってもたまにはしっかりと視線を送るべきであると思わされたのでした。ってまあ、未知の居酒屋を見つけることが果たして世界各地で起きている出来事を知るなどのニュースを見る事より重要かと問われてしまうと返す言葉がないのですが、まあ目下のぼくにはどちらも大事なことなので無用な追及をご遠慮ください。 京浜東北線で西川口駅に向かう途中の事でした。何かの遅延によって混み合った車中でスマホを見ることもままならず(というかぼくは満員電車でスマホを見ることはまずありません)、辛うじて視線を向けることのできた車窓を眺めていると、おやおや、西川口駅を間近にする景色の中に焼鳥の看板が目に入ったのです。看板のみが見えただけで店構えまで確認する余裕はなかったのですが、駅ホームに電車が滑り込むまでに要した時間から逆算するにその焼鳥店は駅からそう歩かずとも辿り着けるように思われました。車窓から見える位だから線路沿いに歩けばいいだけのことなので調べる手間もありません。ということで、線路に沿って歩き出すと思った以上にすぐに到着。「炭火焼鳥 華鳥」という店名なんですね。ごちゃごちゃとした店先でありまして、なかなかにオンボロ物件っぽくてぼく好みです。どうしてこれまでここの存在に気付かなかったんだろうなあ。カウンターに5席程度、あとは窮屈そうな座敷があるだけでこれはなんとも珍しい造りです。座敷は先客を乗り越えないと奥に進めぬ造りとなっていて本来であればグループ客を想定しているような感じです。でもここに大勢で訪れるお客さんはあまりいそうにありません。千円のセットを頼みます。ドリンク2杯に小鉢と焼鳥2本付きだったかなあ。まあまずまずお手頃なんじゃないかなあと思ったのですが、小鉢のポテサラだけでも立派な量があります。りんご入りでこれは好みの分かれるところですが、ぼくは最近はりんご入りも全然問題なくなったので喜んでいただきました。それと結構な時間を掛けて出された焼鳥は結構な大振りでしかも実に肉の味が濃くって旨かったのです。焼酎割りも濃くってこれはなかなかにお得なセットであるなあ。お世辞にもキレイとは言えないし、愛想がいいってこともないんですけど、近くに住んだらきっと通いたいお店になりそうです。と、ここで標題に戻るのですが、この店のある長屋、お隣も居酒屋でありまして、そこもしんみりとした雰囲気がとても気になって見過ごすことができぬからお替りは1杯に留めてお隣へとハシゴすることにしたのです。
2023/10/23
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ニラ好きなのに最近は高くてなかなか買い求める気分になりません。たまに数束を束ねて値引されているのを見ますが、ニラっていうのは足がはやいからすぐに傷んでしまうのが難点です。たんに傷んで干からびるのならまだしも、どろどろに溶けてしまうことが少なくないから厄介です。そうなると想像通りかなりの臭気を放つわけで、目の前の臭い物に蓋をして見て見ぬふりを決め込む姿勢に陥ってしまうのです。いずれどこかで始末を付けねばならないことはその時点で分かっていることなのですが、目先の面倒を避けて厄介事を先送るという態度は結果、さらなる災厄をもたらすことは目に見えているのに、どうしてもそれを回避する方向に気持ちがなびかないのです。冷凍したり醤油漬けにするっていう対処法もあるみたいですが、いずれも冷凍庫の肥やしとなったりニラばかりじゃなく醤油までダメにするという二重遭難も容易に予想されるところです。何にせよニラを買う時にはこれを作るんだっていう風に決めてかかることが肝要でありまして、その割に以下のレシピ4種を見るとたまたま安価だったから買ってみたけど適当に料理してみましたって感じのものが多いようです。 テレビなどによく出演する「美虎」というお店のなんとかいう女性シェフが紹介していたニラのニラ炒めを作ってみることにしました。同一の食材を別種の調理で掛け合わせるというレシピはどうも気になってしまうのです。【材料】ニラ(4cm幅/ねぎ油と和える)・ねぎ油・【ニラのピュレ(ミキサーにかける)】ニラ(2cm幅/茹でる)・青山椒・中華スープ・サラダ油・塩 適宜【作り方】1. フライパンに【ニラのピュレ】を入れて加熱し、ニラを加えて蒸し煮にする。塩を加える。 う~ん、これはイケると思ったんですけどねえ、ニラの香りが強調されて臭みが勝っているようでどうも口に合いませんでした。調理法次第では改善の余地がありそうですが、このままのレシピを再度作る気にはなれないです。 栃木の鹿沼はニラの産地として知られていてニラそばがよく食べられているようです。ぼくも以前、試してみたことがあるのですが、かなりイケたことを思い出しました。そこで、上のレシピで持て余して残していたニラのピュレを使い回してみることを思い立ったのでした。【材料】そば・【ニラのピュレ(ミキサーにかける)】ニラ(2cm幅/茹でる)・青山椒・中華スープ・サラダ油・塩 適宜【作り方】1. フライパンに【ニラのピュレ】を入れて加熱し、ニラを加えて蒸し煮にする。塩を加える。 あら、やはりこのピュレ自体がどうもぼくの舌には合わないようです。いつかまた別なやり方で試してみたいと思います。 レシピでも何でもないのですが、ニラの味噌汁が旨いと聞いたので試してみることにしたのです。【材料】ニラ(4cm幅)・味噌・だし 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かして味噌を溶き、ニラを加える。 これはいいですねえ。豆腐や卵などを加えるなどアレンジもいくらでも可能な感じです。 たまたまネットでニラたま豆腐丼なるレシピを見掛けたので作ってみることにしました。豆腐入りのニラ玉にちょっと辛味を付けてごはんにのせただけという材料の割にはシンプルな一品であります。【材料】ごはん 1膳分/絹豆腐(水切り/崩す/卵白と混ぜる/電子レンジで600W1分加熱/塩、ごま油と和える) 1/2丁/ニラ(1cm幅/【調味料】と和える) 1/2束/卵 1個/塩 小さじ1/4/ごま油 大さじ1/2/【調味料】鶏がらスープの素 小さじ1/2/にんにく 適宜/豆板醤 小さじ1/2/醤油 適宜/ごま油 大さじ1/2【作り方】1. 丼にごはんを盛って豆腐、ニラ、卵黄をのせる。【備考】macaroni 「材料3つで時短!ピリ辛「ニラたま豆腐丼」」https://macaro-ni.jp/42814 うん。普通に旨い。印象に残るようなものではなかったです。このレシピのいいところを敢えて指摘するとしたら卵黄と卵白をそれぞれしっかり活用しているところ。卵黄を使ったレシピは多いけれど卵白が残ってしまうことが多くて、かといって取っておいても悪くしちゃうだけなので、こうしてちゃんと全部を使い切れるというのはアイデアとしてはイマイチかもしれませんが心意気は買います。
2023/10/22
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ぼくにとってキャベツは、長らく不動の好きな野菜ベスト1でありました。生でもよし、茹でても蒸しても煮ても焼いても炒めても、試したことはないけれど揚げてもイケるんじゃないだろうか。しかも切るとか千切るとかの下処理次第でまた風味が違ってくるから無限大の可能性を秘めている野菜であると思っていました。風味といっても特別強い個性がある訳じゃないから基本的には様々な料理の引き立て役、映画でいえば準主役的な立ち位置程度に留まることがほとんどですが、それでもいなくなると代わりが効かないという確たる存在であると思うのです。ところが近頃、どうしたものかキャベツが以前ほど美味しいと思えなくなっているようなのです。これはどうしたことか。確かに今年は野菜が高騰していて時折安価な値が付けられることのあるキャベツを多めに食べたから、ちょっと飽きてきたということもありそうですが、どうもそればかりではなさそうです。もしかするとこの先、キャベツを旨いと思えなくなってしまうんじゃなかろうかという懸念すら感じるのです。しかし先日、そんな感覚を確かめるためにキャベツを千切って味噌をつけて食べてみたら、それが旨くないのだ。これはもしかすると今年流通しているキャベツの味や品質が良くないのではないかと思うに至ったのです。というかこれはほぼ核心を突いているのではなかろうか。そういやキャベツって以前はそんなに日持ちしなかった気がするけれど、最近のものは冷蔵庫で結構長く保存しても傷まなかったりするからなあ。新鮮なキャベツの味が恋しくなります。 でもまあ、多少品質の劣るものでもないよりはあった方がいいのです。だってねえ、いくら味が落ちたってある程度は野菜を食べたいですから。ということで、ごまだれキャベツそばを作りました。作ったというよりは冷蔵庫の残り物の消費に近い横着メニューです。【材料】そば(茹でる) 1人前/キャベツ(短冊切り/茹でる) 2枚/揚げ玉・ごまだれ・ラー油 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってキャベツ、揚げ玉をのせ、ごまだれ、ラー油をかける。 以前も書いたようにぼくはキャベツのお浸しを好みますので、北関東ではニラやキャベツとそばとの組合せは定番のようで、ぼくも特にニラそばが好物です。キャベツだと割りしたではちょっとパンチが弱いのでごまだれにしてみました。ラー油も効かせてみると案外美味しかったです。 北嶋佳奈さんなる料理家が紹介していたキャベツのガーリックオイル蒸しというレシピです。非常にシンプルでペペロンチーノとナムルの中間のようなもの。【材料】キャベツ(ざく切り) 1/4個/にんにく 1片/ごま油 大さじ1/赤唐辛子(輪切り) 1本/鶏がらスープの素 小さじ1/水 大さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。キャベツを加える。鶏がらスープの素、水を加えて蓋をし、弱火で10分蒸す。塩、胡椒を加える。 世のレシピに「悪魔の××」とか「無限××」なんてのがありますが、大概このパターンばかり。あとは塩昆布かな。確かにまあそれなりに美味しいのだけど、基本的には味付けが一緒だからどれも似たような味になり、毎日無限なんとかばかり食べていたら舌が馬鹿になりそうです。 のりごま風味の蒸しキャベツというのを作りました。のりを使ったレシピって簡単で無限なんとかよりはヘルシーな感じがありまして結構好きです。【材料】キャベツ(ざく切り/蒸す) 1/8玉/焼きのり 1枚/大葉(千切り) 2枚/【ドレッシング】白ごま・すりごま・ラー油 大さじ1/2/醤油・酢 小さじ1/塩・砂糖 小さじ1/4【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 キャベツとのりって相性がいいことが分かります。ぼくものりを料理にもっと活かしていきたいと思ってはいるのですが、のりを使うとどうしても和食寄りの料理になるので洋風な料理になるよう工夫したいところです。 のりと合うと書きましたが、魚介にも梅干しにも合いますね。キャベツとアサリの梅煮を作りました。【材料】アサリ(冷凍)・キャベツ(一口大)・梅干し・だし汁・酒・醤油・みりん 適宜【作り方】1. 鍋にだし汁、酒、醤油、みりんを沸かしてアサリを煮る。キャベツ、梅干しを加える。 今回は冷凍アサリがあったのでアサリと一緒に煮ましたがしらすだって良いですね。今度はびっくりするようなキャベツ料理を作ってみたいなあなんて思っています。
2023/10/21
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何をどう勘違いしたのだろう、十条の愛着のある居酒屋が閉店する、しかも近日中にって思い込んでいたのであります。近頃あまりにも好きな酒場の閉店が相次いでいるから、いちいち閉店前に駆け付けようなんて気持ちにはなかなかなれないのに、今回はどういう心境の変化がぼくの心中に到来したのかは今となっては推し量るべくもありません。しかも閉店すると思い込んではいたもののごく普通に営業していて当面閉店となる可能性もなさそうなのだから間抜けな話ではあります。大体において閉店になると知って慌てて駆け付けるのもどうかと思うのです。というのが古くからあるものが失われるのは大方の場合において悲しいものでありますが、長くそこに通っていた人にとってはその悲しさはひとしおであることは当然の事であります。つまり、より愛着のあった人たちにこそ残り僅かな時間は確保しておくのが人情というものじゃないかと思う訳なのです。閉店の報をきっかけとして、慌てて押し掛けるのは禁じ手ではなかろうか。無論、たまたま初めて訪れて、現地にて閉店の報に接するということもあろうかと思うけれど、そうした場合であっても長居は無用という節度ある振舞いであるべきではないだろうか。と、偉そうに語るけれど、かくいうぼくも何度か閉店の知らせを耳にして閉店間際に慌ててお邪魔するということがあったのです。そうした無法を重ねて気付いたのが、そういう場に居合わせてしまった場合にはなるべく早く立ち去るという先ほどの振舞い方だったのです。たまたま空いていてもその態度であるべきだと感じました。例外もあるけれど、店の最後を迎えるに当たって最も悲しい思いをしているのは店の主人たちであり、彼らがそこで過ごす残り少ない時間を明け渡してあげるべきだと思ったのです。 と、当分つぶれることのなさそうな「和田屋」に訪れて考えた訳ではないのです。でもこんな繁盛しているのにどうしてここが閉店するなんて思ったんだろうなあ。確かに閉店を予告する貼り紙が戸に貼られている映像をありありと脳裏に浮かべることすらできるのであります。典型的なデジャヴではありますが、そんな不穏なことを思い浮かべてしまうなんて誠に申し訳ないなあ。さて、店内はそんな不穏さとはまるで無関係に大いに賑わっています。お客さんの入りは以前にも増したように思えます。それだけでなく、気のせいかもしれないけれど、店の方たちが若返ったように思えます。と気のせいとしか思えぬ程度の通い方をしていて閉店間際と勘違いして訪れた時点で前段の文章でもっともらしく語ったことと大いに隔たりがありますが、それはこの際無視して頂くことにします。さて、ここは大きな卓の並ぶ追込み式となっているので、われわれ(T氏と一緒)はやはり2名様の相席とさせていただくことになりました。本当はカウンター席が良かったのですが、こちらは常連さんたちが占拠しています。もともとの絶対数が足りないから仕方ないのでしょうね。さて、こちらは酒を呑みながらついつまみたくなるような肴がひと通り揃っているところが魅力の充実肴系酒場です。普段は肴など簡単なもので構わないと気取ってみせるぼくではありますが、もちろん酒と合う肴が嫌いなはずがないのです。そしてここが嬉しいのは多くの肴がちゃんと手を掛けた料理となっていることで、ぼくには刺身なんかは料理というよりは調理済みの食材(無論嫌いではないけれど)といった印象で、人の手が加えられたものという感じとは程遠いのです。食材選びから料理は始まるなんてことも言われるけれど、それはそこそこの高級食材のお店の事であるはずで、できる限り安価な食材を工夫で安く提供するのが居酒屋のモットーであるならばここの料理はそれに適っています。ちょっと面白い料理としては卵揚げ(正式名称失念)なんてのがあってこれがどういうものか気になったので頼んでみましたがなかなかに美味しかったです。素材の価格と販売される価格の乖離は気になりますが、それなりに手間の掛かったもので納得です。一方でやたらと待たされたポテトフライは非常に貧弱なのであまりお勧めはしません。とこうした不可思議な価格設定もなんか愉快に思えるのだからやはりここは好ましい酒場ということでしょう。
2023/10/20
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以前書きましたが、もやしとカレーの相性が悪いととある人が語っていました。それは間違いです。少なくともよほどのヘタをしない限りはもやしカレーは美味しく作ることができます。見も知らぬ方のことを悪くは言いたくありませんが、その方はよほどに料理下手なのか、それかもやしとカレーは相性が良くないという偏見の持ち主であると思われるのです。ぼくも以前(といった学生時代だから以前というよりは昔というのが近いかも)、具材を買う金に困って、それでもどうしてもカレーが食べたかったので、備蓄してあったジャワ―カレーを茹で溶いてたまたま冷蔵庫に豆腐を適当に切って放り込んだのを食べたのですが、それは確かに美味しくなかった。というかどうしても先入観に囚われて違和感を感じてしまったのだと今では想像されます。今、改めて同じように作って食べたらきっとそれなりに美味しく食べる事ができるんじゃないかと思うのです。というか書いていたら今すぐにでも試してみたくなってきたなあ。先般麻婆豆腐カレーを作ってみましたが、違和感どころがとんでもなく旨かったことを思い出します。普段のカレーよりももっと美味しく感じたくらいです。きっと具が豆腐だけのカレーもそこそこ美味しくなるはずだと確信しています。でも今回はもやしカレーのヴァリエーションをまたも試したのでそちらを報告します。 もやしカレーの一品目。炒めたもやしをトッピングするのは以前も試しています。もやしカレーではもやしそのものをルーで煮込むかどうかで仕上がりと食感が全く別物となってそれはそれで楽しいのです。煮込みとトッピングのハーフ&ハーフってのもありかも。【材料】ごはん・もやし・バター・塩・顆粒だし・豚肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、小麦粉を加える。じゃがいも、水、鶏がらスープの素、塩、胡椒を加えて煮る。2. フライパンにバターを熱してもやしを炒める。塩、顆粒だしを加える。3. 皿にごはんを盛って1.をかけ、2.をのせる。 今回はバターでもやしを炒めたものをトッピングしてみました。サラダ油やごま油で炒めたトッピングもやしよりも美味しい気がします。 二品目のもやしカレーはもやしをみじん切りにして煮込んでみました。ちょっとキーマカレーっぽい感じになるから、追いスパイスしてみました。【材料】ごはん・もやし(みじん切り)・豚ひき肉・玉ねぎ(みじん切り)・ニンジン(みじん切り)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・クミンパウダー・カイエンペッパー・小麦粉・トマトケチャップ・ウスターソース・水・鶏がらスープの素・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚ひき肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、クミンパウダー、カイエンペッパー、小麦粉を加える。トマトケチャップ、ウスターソース、、水、鶏がらスープの素、塩、胡椒を加えて煮る。もやしを加える。皿にごはんを盛ってかける。 おお、これは美味しいなあ。冷凍したもやしも良かったけれど、みじん切りにしたのも食べ易くていいかも。嵩増しになるからダイエットにも向いてるかな。今度はみじん切りして冷凍したもやしにしてみようか。 本当ならもやしカレーで固めたかったのですが、手持ちがないので、ボンビー食材流れでコーンカレーを記録します。【材料】ごはん・コーン・豚肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・顆粒だし・醤油・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、小麦粉を加える。水、鶏がらスープの素、顆粒だし、醤油、塩、胡椒、じゃがいも、コーンを加えて煮る。皿にごはんを盛ってかける。 お子ちゃま向けカレーにはコーンがトッピングされている場合があります。ぼくも食べたことはあるけれど、可もなく不可もなし。というのもコーンってカレーがしみこむ訳じゃないから口の中でルーと別物として認知されるからじゃないかなあ。でもぼくの馴染みの酒場にカレーにはこくまろにコーンと決めている人がいるのでその意見に敬意を表して試してみました。こくまろにはしないけど。で、たくさん入れるとやはりそれ相応の存在感が出て悪くなかったけれど、まあ特筆するほどではないかな。実は以前からコーンポタージュをカレーにするっていうのを考えているのですが、限りある人生における食事回数の残りをそれに費やすだけの機運にはまだ至っていないのでした。
2023/10/19
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先日、久し振りに全く目星を付けることもなく、足の向くままに散歩を堪能しました。都心の某施設で人間ドックを終えたのが午前10時30分。初めて受けた内視鏡検査の結果も良好だったので、気分よく呑み歩きしたかというとそうもいかなかったのです。とある懸案事項があったので余り呑んだくれるという状況ではなかったのです。それでもまあ昼飯を兼ねて多少の寄り道はしたい訳であります。がそれにしてもまだ時間が早過ぎる。ならば大雑把に自宅方面に向かって人混みのない道をのんべんだらりと歩いてみようと思ったのです。真っ直ぐ歩けば1時間ちょっとの道中でありますが、極力歩いたことのないもしくは通った覚えのない道を進むつもりだったのでその倍程度の時間を要するかなあなんて見立てました。まあ、ようやく陽気も良くなってきて気持ちよく歩けそうですし、慌てて帰る必要もないというのが気分を軽くしてくれます。ってまあそれで懸案事項がなくなる訳ではないのですけど。やがて小石川植物園の案内が見えてきました。すると道路の先の方に見覚えのある看板が見えてきました。へえ、こんな閑静な住宅地に「肉のハナマサ」なんてあるんだなあ。いや、そういえばかつても同じことを思ったことがあったような気がするなあなどと至って能天気な散歩を続けていたのでした。そんなタイミングでふと路地に視線を送るとおや、こんなところにそば屋がありますね。遠目にも古びた感じがします。ランチタイムにはまだ少し時間がありますが、まだ空いていて一杯呑んでも迷惑になるまいと思い、立ち寄ってみることにしました。 お店の名は、「そば処 斉藤庵」でした。店先はちょっとごちゃついていて現役感は希薄です。恐る恐る戸を開けます。おっ、工事現場の作業員風の人たちが早くも勘定を済ますところです。混み合う前に食事を済ませようってことなんでしょうかね。それにしてもこの内観の素敵さは抜群でありました。うっかり見惚れてしまいましたが、すぐに注文を取りに来られたので咄嗟にビールとかけそばとミニカレーのセットを頼んでしまいました。まあ、ぼくはいつだってクヨクヨと迷う性質なので瞬発的に頼んだ品で正解なんだと思います。とかいいながらお次のお客さんの頼むカツ丼に気持ちが揺さぶられたりもするのです。ビールをチビリチビリとやりながらまったりとした時間を過ごします。ここで気の置けない相手とゆったりと酒を酌み交わせたら実にいい時間が過ごせそうだなあなんて想像を膨らませます。ほどなくしてセットが届けられます。ミニカレーは思ったよりもミニだなあ。そばは実にきれいな更科風だなあ。なんて思いつつ、迷いなく七味を振るのでした。近頃家で乾麺のそばばかり食べていましたが、やはりちゃんとしたお店で食べるそばは格別であるなあ。カレーもそば屋のカレーというよりはきっちりと辛味のあるルーでこれまた非常によろしいのでした。店内を隈なく見渡すと夜の一品料理の品書きがあったり、お勧めの清酒の品書きがあったりと夜も良さそうです。でもさすがにちょっとここまでやって来るのは大変だなあ。 ちなみにハナマサを過ぎると「福井屋」なるそば屋もあって店内がちらりと覗けましたがこちらも良さそうだなあ。
2023/10/18
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ご存じの方も少なくないと思いますが、坂口安吾に「わが工夫せるオジヤ」というエッセイがあります。これがまあ良い子は真似をしないでねっていうような不摂生自慢であります。 血を吐いたのは三度目で、そう驚きもしなかったが、少し胃を大切にしようと思った。酒に比べると煙草の方がもっと胃に悪い。しかし、煙草も酒もやめられない。酒は催眠薬にくらべると、よほど健康なものだ。催眠薬というものは、寝てしまうと分らぬけれども、起きていると、酒と同様に、あるいは酒以上に、酩酊するということが分るのである。 酒は睡眠薬や煙草よりは健康的だっていうのはまあ酷い詭弁でありますが、その3つ(ヒロポンも常習していたとか)をやめようとすらしないのだから、呆れたものであります。とまるで他人事のように呆れてみせていますが、我が身を顧みるととても笑って済ませられる話ではないのです。ちなみにこのエッセイ、本題は安吾式オジヤの調理法が後半のメインの話題となりますが、ついでとしてパンについての記載もあります。 ついでにパンの食べ方を申上げると、トーストにして、バタをぬり、(カラシは用いず)魚肉のサンドイッチにして食べる。魚肉はタラの子、イクラ、などもよいが、生鮭を焼いて、あついうちに醤油の中へ投げこむ。(この醤油はいっぺん煮てフットウしたのをさまして用いる)三日間ぐらい醤油づけにしたのを、とりだして、そのまま食う。これは新潟の郷土料理、主として子供の冬の弁当のオカズである。この鮭の肉をくずしてサンドイッチにして用いる。又ミソ漬けの魚がサンドイッチに適している。魚肉とバターが舌の上で混合する味がよろしいのである。然し要するに栄養は低いだろう。 ひと言でいえばトーストした食パンにバターを塗ってほぐした醤油漬けの鮭をのせるというもので、ぼくのようにパンだって麺類だってごはんと似たように食べてしまうのなら何ら不自然と思うことがないけれど、昔の人(特に戦後に活躍した人たち)は保守的な食事に満足している人にとっては突飛に思える食べ方をしていたようです。にもしても「カラシは用いず」とあるけどカラシありも悪くなさそうだけどねえ。 ちなみに今回のトーストメニューは最後のひとつを除くと全てどこぞやで見掛けたレシピを参照しています。ぼくのようなスレたオヤジにはちっとも新奇性が感じられないレシピばかりですが、驚きはなくとも案外想像よりも美味しいということもあるかもしれないのです。ということでまずはみそバタートーストです。【材料】食パン(格子状切れ目) 1枚/味噌 大さじ1/2/バター 10+10g/はちみつ 適宜【作り方】1. 食パンに混ぜた味噌、バターを塗ってトースターで5分焼く。バターをのせてはちみつをかける。 以前コッペパンでみそパンを作ったので間違いはないことは分かっていましたが、トーストするとまたさらに風味が増しますね。よくよく見ると格子状に切れ目を入れることになってましたね。確かにザクザク食感が増しそうで試してみたいですね。でも思ったよりしょっぱかったので味噌は控えめにするのをお勧めします。 納豆と食パンの組合せは今やメジャーになりつつあります。その割には町のパン屋さんで見掛けることはあまりないがちょっと不思議。納豆ピザトーストです。【材料】食パン(6枚切) 1枚/ピザソース 大さじ2/納豆(タレを混ぜる) 1パック/長ねぎ(細切り) 3cm/溶けるチーズ 30g【作り方】1. 食パンにピザソースを塗って納豆、長ねぎ、溶けるチーズをのせる。トースターで焼く。 納豆とチーズという発酵食品の組合せが不味いはずがありません。これにキムチを追加するってのもよく目にします。それまた定番で、間違いなさそうですね。 ポテサラチーズトーストです。これが不味いはずはないですね。こんな安直なアイデアでレシピとして公開するってどうかと思うなあ。【材料】食パン(6枚切) 2枚/ピザソース 大さじ2/ポテトサラダ 200g/溶けるチーズ 40g/ドライパセリ 適宜【作り方】1. 食パンにピザソースを塗ってポテトサラダ、溶けるチーズをのせる。トースターで焼いてドライパセリを散らす。 ピザソースっていう曖昧さもなんか癪に障りますね。ピザソースってひと言で言っても家庭ごと、商品ごとに結構違ってるはずです。ちなみにぼくはトマトペーストとケチャップ、ちょっぴりのにんにく、ドライオレガノなどのハーブを混ぜただけが気に入ってます。 ポテサラとまいばすけっとで買った30%引きの寿司折に添えられていた生姜の甘酢漬けが余っていたので、ポテサラと生姜甘酢漬のトーストにしてみました。【材料】パン(トースト) 1枚/ポテトサラダ・生姜甘酢漬 適宜【作り方】1. パンにポテトサラダ、生姜甘酢漬をのせる。 悪くないんだよねえ。でも何というか今一つまとまりに欠けているように感じられます。のせるよりもサンドして食べる方がまとまり感が出るかもしれません。
2023/10/17
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全国に47ある都道府県の中でも埼玉県というのは人気という意味でかなり低いランクにあるようです。南関東(北関東って言い方は一般的ですが、南関東って余り使うことはない気がします)で最下位にはなりたくないという必死な姿勢がどうも良くない気がします。埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例だったり先般の虐待禁止条例などは、他の自治体に先んじたい、埼玉県は最先端の政策を行えるのだという焦燥ばかりが目立ち、前者は形骸化し後者は議論の俎上にも上がらなかったりとどうも空回りしているように思えます。それでもぼくには最下位争いを演じている千葉県と比べるとずっと面白いと思っています。きっちり比較検討した訳ではないから断言は避けますが、もしかすると両県を人気面で大きく凌駕する神奈川県よりも好きかもしれません。というのがぼくはこぢんまりとした町が好きで、大都会を歩くよりは小さな町を散策するのを好むという傾向があるからです。そりゃまあ千葉県にも散策向きの程よいサイズ感の町もあることはあるのです。それでも埼玉県を押すのは埼玉には程よいサイズ感の町が潤沢にあるからなのです。例えば高崎線,宇都宮線に乗ると通り過ぎる駅のいずれにも立ち寄ってみたくなるのです。千葉県の場合だとそこまで各駅で下車したいとは思えないのです。電車に乗っている限りにおいては千葉県の方がずっと楽しいけれど、町を歩くのであれば埼玉県が圧倒的に楽しいと思います。と合間合間を縫いつつ書いているのでしっちゃかめっちゃかな堂々巡りの文章となりましたが、まあぼくは世間に反して埼玉県好きということを述べたかっただけなのです。 そんな好きならもっとマメマメしく通えばいいではないかと思われるでしょうが、さすがにそこまで自由になる時間を持ち合わせてはいないのです。しかも本当は久喜で下車するつもりもなかったのですが、たまたま湘南新宿ラインの列車に乗ってしまったので、久喜より南下するのもいやだったので飛び降りただけのことなのです。さて、今さら移動するのも面倒なので久喜でこの旅の〆呑みをすることにしようってことになったのですが、土産のこともあって歩き回る訳にもいかぬから安直にスマホで調べてから向かうことにしました。目に留まったのが「大衆酒場 おぐま」です。ちょっと駅から離れているのが心配ではあるけれど、まあ10分とは掛かるまいと向かうことにしました。おお、やってるやってると暑さから逃げるように店に入ると、何たることか店内も表と変わらぬ程度に暑いではないか。これは困ったことになったなあ、かといって何も頼まずに出るのもどうかと思ったので、ひとまずはホッピーを貰います。ってサクっと呑むだけにするならお替り必須のホッピーは避けるべきなのについお手頃だからと頼んでしまった。幸いにも徐々に日が落ちたからか冷房が何とか効き始めたからか定かではないけれど、少しは過ごしやすくなってきたし、土産への影響も多少はマシになるように思われます。店の主人はちょっと面白いキャラクターの方で最初はこちらを警戒するような視線を向けておられたけれど、旅行の帰りに立ち寄ったと語るとご自身の旅の話を嬉しそうに語られたのでした。とこの店の特徴も少しは書いておこうかな。品書きを見るとこれはぼくの思い違いかもしれないけれど、相当に居酒屋を研究なさっているようです。ユニークなアイデアのつまみが数多くラインナップされています。それとそれらの名付け方にも特徴があります。有り体に申し上げると下ネタが満載です。それもかなり幼稚なものでありましてそれがむしろ下品さをマイルドにしているように思えます。とまあ、ちょっと癖のあるお店ですが、普通にちょっといいお店として使えそうです。
2023/10/16
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日本の麺類にも多くの美味しいものがありますが、中華麺って時折無性に食べたくなるのです。時折って書きましたが、実際にはしょっちゅう食べたくなるというのが事実で、どこがどう日本の麺とは違っているのか、上手く言い表せませんが、日本の麺ばかりだと何かが足りないって気分になるのです。ぼくは例外もあるかもしれませんが、例えばそばつゆがあったとして、それがそばに合うのは当然としてもうどんにだって中華麺にだって合うと思っています。かれーうどんのつゆにそばや中華麺を入れても全然不自然じゃないし、台湾ラーメンのスープにそうめんやパスタを入れてもきっと美味しく食べられると思うのです。だから中華麺を食べたいという欲求はスープには全く関係なしに麺そのものに惹かれるということです。ところがこれが不可解なのですが、同じ中華麺であっても焼きそばが食べたいかというとそうではないのです。焼きそばでは中華麺を食べたいという欲求が満たされることはないのです。きっとあくまでも茹でた中華麺が食べたいということであって、炒めたり揚げ焼したものではぼくの欲求は満たせそうにないのです。うどんだったらたぬきうどんでもざるうどんでも焼うどんでもちゃんとうどんを食べたいという欲望を埋められることを思うと不思議ですねえ。 ということで茹でた中華麺が食べられるのであればスープは何だって構わないわけですが、そりゃまあそれなりに旨いというのが最低限の条件になります。ラーメンってのはシンプルそうでいて、自宅で再現するのはなかなかに難儀なものです。もっとも定番の醤油ラーメンでも職人はだしの本格派を作る人なら麺やスープばかりでなく、チャーシューや煮卵、メンマまで手作りするみたいですし、他にもほうれん草、ナルト、ねぎなんかを用意すればそれだけで一仕事です。とても怠け者の日曜料理人にはやり切れません。といって出来合いの具材を買い求めたりするとそこらの中華屋さんで食べた場合を遥かに凌駕する費用が掛かってしまうから馬鹿らしく思えてしまうのです。自宅で食べるならなるべく具材が少なめで済むレシピに臨むことになります。 全国にカレーラーメンは数ありますが、千葉県の香取にあった「実之和食堂」のものも良く知られています。これが在りし日の料理写真を見ると非常にシンプルで家庭で急に思い立って中華麺が食べたくなった時にはちょうどいいと思い作ってみることにしました。【材料】中華麺(茹でる) 1玉/豚肉(バラ) 3枚/長ねぎ(斜め薄切り) 1/2本/ラード 小さじ1/カレー粉 小さじ2/鶏がらスープの素 小さじ1/だし汁 300ml/醤油・みりん 大さじ1/片栗粉・水 大さじ1.5【作り方】1. 鍋にラードを熱して豚肉を炒める。カレー粉からみりんまでの全ての材料を入れて煮る。長ねぎを加える。水溶き片栗粉を加える。丼に中華麺を盛って注ぐ。 実物を食べていないので比較もできませんが、思った以上に美味しく仕上がりました。でもこのままだといかにも不健康なので、今度作る時には、あまり味を邪魔しなさそうなほうれん草や小松菜などの青菜をたっぷりと加えてもいいかなあなんて思いました。 椎茸そばもマイナーな存在でありがら、あちこち中華屋さんを食べ歩くと、実際には時折遭遇することがあり、思っていた程にはマイナーではなさそうです。横浜の「味雅 本館」というお店も椎茸そばで知られているようで、そこでは冬菇麺と称して提供されているみたいです。その簡易版のレシピを見つけたので作ってみることにしました。【材料】中華麺(醤油味/茹でる) 1袋/椎茸 6個/小松菜(4cm幅) 1/2株/鶏がらスープの素 小さじ2/オイスターソース 小さじ1/片栗粉・水 大さじ1/ごま油 小さじ1【作り方】1. フライパンで小松菜、椎茸を炒める。鶏がらスープの素、オイスターソース、水を加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。 2. 丼に添付のスープ、湯を入れて混ぜる。中華麺を加える。1.を注ぐ。 これも具材が少なくて作りやすいです。意外にも家庭で作るラーメンではトロミを付けたレシピが成功率が高くなるような気がします。というか以下の2つも水溶き片栗粉でトロミのあるスープなのです。 これまでも数パターンを試みたもやしそばになります。これまでのもの以上にオーソドックスなレシピです。もやし炒めのスープの量を増量してもいいのですが、付属のスープで作るサラリとしたスープとトロミが絡まるのがもやしそばの醍醐味のひとつであります。【材料】中華麺(茹でる) 1人前/ごま油 小さじ1/豚ひき肉 20g/もやし 1袋/ニラ(4cm幅) 5本/水 100ml/酒 大さじ1/オイスターソース 小さじ2/醤油 小さじ1/鶏がらスープの素 小さじ1/2/片栗粉・水 小さじ1.5/【スープ】付属のスープ・湯 適宜/ごま油 小さじ1【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚ひき肉を炒める。もやしを加える。水、酒、オイスターソース、醤油、鶏がらスープの素を加える。水溶き片栗粉を加える。丼に【スープ】の材料を入れて混ぜ、中華麺を盛って注ぐ。ごま油を散らす。 うんうん。美味しいなあ。あまり試したことはありませんが、カレー風味のもやしそばもありだと思うし、塩味や味噌味をベースとしてもやしそばもために見掛けますが、とんこつスープとの相性も試してみたい気がします。 酸辣湯麺(サンラータンメン)を作ってみました。酸辣湯麺は大好きなんですけど、ぼくには理想とする酸辣湯麺があってそれがもう食べられないのでどうも作る気になれなかったんですね。思い出の味にはどうしたって勝てっこないですから。それは市ヶ谷にかつてあった「九龍飯店」というお店で出されていた九龍麺で、10年程前に廃業なさってしまったのです。もう一度あの味を食べさせてもらえないものかなあ。ということであの味には勝てっこないですが、猛烈に食べたくなったので作ってみることにしました。【材料】中華麺(茹でる) 1玉/鶏ひき肉 50g/干し椎茸(水で戻す/みじん切り) 1個/キクラゲ(水で戻す/一口大) 適宜/卵 1個/豆板醤 小さじ1/2/にんにく・生姜 小さじ1/ごま油 大さじ1/2/酢 大さじ1/青ねぎ(小口切り) 1本/ラー油 適宜/【調味料】オイスターソース・酒 大さじ1/醤油 小さじ1/鶏がらスープの素 小さじ1/2/塩 適宜/水 300ml/片栗粉・水 大さじ1/2【作り方】1. フライパンにごま油を熱してにんにく、生姜を炒める。鶏ひき肉、干し椎茸、キクラゲ、豆板醤を加える。【調味料】を加える。水溶き片栗粉を加える。溶き卵を注ぐ。酢を加える。2, 丼に中華麺を盛って1.を注ぎ、青ねぎ、ラー油を散らす。 九龍麺とは全く別物ですが、とても美味しく仕上がりました。タケノコや豆腐を入れるのもいいですね。卵が入らないレシピも多いけれど個人的にはマストかなあ。また作りたいです。
2023/10/15
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知ってしまうと格段に驚く程の突飛なアイデアという訳ではないですし、味の組合せとしてはこれまでも何度も経験していたのです。それは梅干しとバターの組合せなんですけれど、じゃがいもだったり大根だったりの煮ものを食べていて淡泊なのでバターを加えるってことはよくあることです。バターだけだと締まりのない味になるのでそこに梅干を叩いて加えるってこともたまにはあったのです。ひとえにバターを常温において柔らかくする手間を端折ってしまうから梅バターという調味料的な食材を生み出す機会を逸してしまった訳です。実はバターって今回の梅バターに限らず、アンチョビだったりトリュフ塩だったり、カラスミ、明太子、タラコだったりと様々な食材と練り合わせることで万能調味料としてつかえそうなのです。ゆかりとかふりかけののりたまなんてのもきっと美味しいと思います。だから山脇りこさんなる方の発明は、そこまで大したものなのかという気もしないことはないのですが、それでも思い切って作ろうって気にさせてくれただけでもこのレシピと出逢った価値はあると思うのです。ということでまずは転記するまでもない梅バターの作り方から。梅バター【材料】バター(有塩/常温) 80g/梅干し(塩分12~13%/粗く刻む) 2個【作り方】1. バター、梅干を混ぜる。 とまあこれだけのこと。こういう混ぜるだけを調理と呼んでよいものか疑問の残るところではあるけれど、このレシピの作者がそう考えているのだからきっとそうなのでしょう。 山脇りこさんのレシピはこれ。新れんこんの梅レモンソテーです。フレッシュなミントがなかったので、ドライミントで代替しました。【材料】新レンコン(3mm厚) 150g/レモン汁 大さじ1/塩 適宜/梅バター 20g/ミント 適宜【作り方】1. フライパンに新レンコンを並べて中火で加熱する。レモン汁、塩をふって蓋をし、2分蒸し焼きにする。梅バターを加える。皿に盛ってミントを散らす。 レンコンに梅とバターが合わないはずがないのだ。分かり切っていることです。でもこういうオリジナルなアイデアっていうのは、分かり切っていることを実際にやれるかどうかの差がもたらすものなのかもしれません。 これまた合うに決まっているキャベツのグリル 梅バター添えです。【材料】キャベツ(2等分) 1/4個【作り方】1. キャベツをグリルする。梅バターを添える。 滅茶苦茶簡単に作れてちょっとした一品に応用範囲が広そうです。それこそ椎茸などのきのこでもいいし、単にトーストした食パンに塗ってもいいだろうし、肉料理にも使えそう。 当然、パスタにも使えるはずです。まんまだと芸がないので、ずっと余っていたドライトマトを加えてみました。色味が賑やかになっていいかなって安直発想もありました。梅バターとドライトマトのスパゲッティです。【材料】スパゲッティ(茹でる)・ドライトマト(みじん切り)・オリーブ油・にんにく・塩・胡椒・梅バター・大葉(千切り) 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。スパゲッティ、ドライトマト、塩、胡椒を加える。皿に盛って梅バター、大葉を散らす。 おお、こりゃ美味しい。梅干しに限らず、色んな○○バターを作るのにこの先ハマりそうです。
2023/10/14
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ぼくはパーティが苦手です。いや、もしかすると今では以前ほどは苦手じゃなくなったのかもしれません。どうして苦手だったのか。今ではどちらが主流なのか知らないけれど、特に苦手に思っていたのが立食スタイルでありました。ビュッフェでもバイキングでも呼び方はどちらでもいいけれど、基本的に早い者勝ちというのが気に入らないのです。本当なら美味しいお店の料理が並んでいるのであれば片っ端から味をみたいのです。でも乾杯が終わってわれ先に列をなすのがみっともないように思えるし、そうみられるのも嫌だったのです。自意識過剰と言われそうですが、そんなことはない。実際にガツガツした連中というのは非常に目立つものであるし、やはり恥ずかしいことなのだ。いくら好きだからって、例えばローストビーフに何度となく並ぶというのはカッコが悪いものです。それなら着席スタイルでくじ引きで席を決めたりして周囲が全く知らない人たちばかりの方がまだしもマシだと思っています。マシというかじっくりと食事を堪能するならむしろ誰の邪魔もない方がむしろ助かるというものです。コロナ明け(?)で世間では大々的なパーティ(というか呑み会)が少なくなったようで、それはそれで有難いのですが、人との交流がより活発化される傾向のある立食よりも着席が基本となっているんじゃないだろうか。今のパーティはぼくにとっては落ち着いて呑み食いできるスタイルなのです。 そんなパーティがアーバンネット大手町ビルなる全く縁も縁もなかったビルの21階で行われることとなり、然るべき会費を支払って参加することになりました。本当は面倒なのですが、東京會舘の別館であるLEVEL XXというちっとも風情のない環境ではありますが、料理自体は本館の「レストラン ベラージュ」のものと一緒であるとのことなので期待は高まるのです。ちなみに今ではビルの21階といってもさほど高い感じはしないのですが、実際に見上げたり見下ろしたりするとやはり背筋がゾクリとはするのです。そういえば先達て仙台大観音でも同じような経験をして、似たような写真を撮ってしまいました。特に見下ろす場合の撮影はゾクリとするだけでなく万が一にもスマホが手から滑り落ちるようなことがあってはならないと非常な緊張を強いられたものです。ともあれ、会場に入ってしまうと味もそっけもないパーティルームでしかないので、あとは食事と酒に集中するしかなくなります。個々の料理について書くのは面倒なので端折りますが(一言だけ、デザートはちょっと残念、ここのサヴァランやモンブランは大好きなんですけど)、結論としては非常に美味しくてさすが東京會舘といったところです。酒も会費の割には酒類も豊富で途中品切れとなることもなく存分に呑むことができたのです。このレベルの料理と酒の用意があるならパーティも悪くないし、雰囲気がイマイチでも文句はないかなあ。ただ一つ難を申し上げるとするとサービスの人たちがご高齢の方たちが多く、食べてる最中の料理を下げられそうになったりとベテランな割にはちょっと乱暴な応対もあったように思えますが、それもまあ容認の範囲内でした。
2023/10/13
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ぼくは買い物が下手だなあとつくづく思うことがあります。下手にも色々とありそうですが、ぼくは衝動買いと大量買いで失敗することが多いんじゃないかと思っています。特に食料品では、頻繁とまではいかなくはなったけれど、それでも思い出したようにしでかしてしまうのです。そうした食料品類は賞味期限があるけれど、それが過ぎても残ってしまっていることが少なくありません。レシピを眺めていて、見知らぬ食材だったり余り買い求めることのないような食材が連続して現れるともうダメです。ついついポチっとしてしまいます。といってもまとめて買うと送料が無料だったりのオプションがあったりするとそれを目当てに無駄なものまで買ってしまってリスクは増大します。最近(といってもこれは1年前)、そんな衝動的かつ大量的に買ってしまった食料品に和からしのパウダーがあります。粉からしです。買ったはいいけれど、何に使うために購入したのか届いた時には忘れてしまっていたのです。まずは冷蔵庫に残っているチューブ式を消費してからと思っていたら、案外使う機会がなくって最近になってようやく使い切れたのでした。一年に亘って死蔵されていたってことですね。確認してはいないけれど恐らく賞味期限を迎えているんじゃないだろうか。ということで慌てて使い始めたのですが、レシピを当たってみてもおでんやトンカツに添えるかからし漬けもしくはからし和えにするかといったごく限られたものに用途は限られるのでした。さて困った。何品か作ってはみたけれど、ネタ切れです。何かいい消費方法ないでしょうか。 定番のからしマヨネーズを作りました。粉からしに40℃程度のぬるま湯を混ぜて練り練りし、器ごとひっくり返して数分で出来上がり。以前は辛くならず苦味ばかりが際立つといった失敗を良くしましたが、今回は3度作っていずれも無事辛味と風味のいいものができました。これに市販のマヨネーズを混ぜるだけ。ぼくは辛味強めが好きなので和からし:マヨネーズが1:2程度となるように調整しました。これだと塩味がちょっと足りないので塩を少々加えました。からしマヨといえばサンドイッチということでシンプルにハムを挟んでみました。おお、確かにチューブのものとは雲泥の差です。でもこれだけではほとんど消費は進みません。 先般のケンミンショーでやっていた和からしの冷奴を作ることにしました。この成り立ちについては、以下のページに詳しいので参照ください。ウェザーニュース 「冷奴はいつからあるの? 薬味にカラシをつけている地域があった!」https://weathernews.jp/s/topics/202106/210245/ なるほど、確かに悪くないです。というか、ぼくにとっても冷奴には、生姜というイメージが強かったのですが、たまにはこれも悪くないなあ。まあ、ぼくは冷奴にわさびを添えたりもする位だからさほどの意外性はありませんでした。 続いては、キャベツ、もやしときくらげの辛子醤油です。これまた単なる辛子醤油と野菜を和えただけだからほとんど辛子和えみたいなものです。【材料】キャベツ(短冊切り/茹でる) 100g/もやし(茹でる) 1/2袋/キクラゲ(水で戻す) 2g/新生姜(千切り) 1/2片/だし汁・醤油 小さじ1/練り辛子 小さじ1/4【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 これはまあ感想を述べるまでもないです。新生姜を誂えてみましたが、岩案はありません。キャベツ、もやしに限らずどんなお浸しにも合わせられそう。でもぼくのようにお浸しに平気でマヨネーズをかけちゃう者にはからしマヨで構わないのです。 最後の鶏むね肉とポテトのマスタード風味グリルは、今回唯一の粉からしを練らずに粉のまま肉にまぶすというのが面白い。しかも粒マスタードとの重ね使いをしています。【材料】鶏肉(胸/そぎ切り/【A】をまぶす) 2枚/じゃがいも(皮を剥く/7mm厚/茹でる/【B】を和える) 400g/塩 大さじ1/長ねぎ(小口切り) 1本/バター 10g/粒マスタード 大さじ1/白ワイン 大さじ2/オリーブ油 適宜/【A】塩 小さじ1/2/胡椒 適宜/粉からし 小さじ2/【B】オリーブ油 大さじ1/にんにく 1片/メープルシロップ 小さじ1/胡椒 適宜【作り方】1. 耐熱皿にじゃがいもを敷く。長ねぎ、バター、粒マスタードをのせる。鶏肉をのせて白ワイン、オリーブ油をかける。オーブンで200℃30分焼く。 練らない粉からしは苦い印象がありますが、焼いたせいなのか苦味は感じられませんでした。というか粉からしが果たした効果がぼくの鈍麻な舌では認識できなかったのです。今度は塩、胡椒と粉からしをまぶしたものを焼いただけで味見してみようと思っています。
2023/10/12
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小山ってどこがどうってことを明確に説明する準備はないけれど、ちょっと気になる町だし、好きな町でもあります。だからということもありませんが、このブログにもこれまで何度か小山を訪れて立ち寄ったお店のことも書いたことがあったはずです。特に大きな繁華街があるって訳でもないのですが、こぢんまりした呑み屋街があったりしてじっくりと探索してみたいと思っているのですが、なかなかその機会を確保できていません。機会などというものは持て余す程の時間だけはあった学生の頃であればある程度のやり繰りでなんとでもなったはずですが、先立つものが用意できませんでした。長じてある程度自由になるお金を手に入れた頃には思うように時間を割くことが難しくなっていたりしてなかなかうまくいかないものです。なのでぼくはかなり以前から定年後の到来を今か今かと指折り数えるようになりました。でもここ数年の日本のみならず世界的な経済状況の悪化を思い遣ると将来に希望を馳せるのも楽観的に過ぎると思わざるを得ないのでした。どうしたって予測不能な将来に希望を預けるよりは、現状を整理して無駄を減らすことで身軽になることが現実的な振る舞いとも思えます。とにかく最近は呑みに行く時間も捻出するのにやっとといった具合で、それはきっと今やらなくてもいいことに時間を割き過ぎているってことを実は自覚していながらも長年の習慣からやめられなくなっているだけなんだと思うのです。まあ、そうした習慣を断ち切るのは、初めは不安や焦燥を覚えても、案外脱ぎ去ってみるとどうということもないものだったりします。 とまあ、今日は色々と悩みがあるせいかちょっと深刻になってしまいましたが、小山には行きたい呑み屋がたくさんあるのです。しかし、重荷である土産があるので、炎天下をウロウロする余裕はありません。かといってこのまま帰京するのも癪であります。宿題店が予想外の中休みで入れないと分かるとすぐに駅へと取って返すことにしたのですが、途中「やきそば 蔵屋」というお店が営業していたので涼みがてらであれば土産をダメにしてしまうこともなかろうとお邪魔することにしました。ここではポテトやきそばが食べられるようです。かつて栃木市で食べてすっかり気に入っていたので、喜び勇んで頼みました。並 450円でサラダと味噌汁まで付いてくるからかなりお得といえましょう。こちらのやきそばは自家製麺との記載もありますので期待が持てます。サラダを摘まみつつ一杯。やがてやきそばが届きますが、これはまあ普通に美味しいってところですかね。やきそばで本当に不味いってのは逆に難しいものではあります。特にどうってことのないお店ではありますが、やきそば屋で酒の提供があるのは案外珍しいもので、あってもせいぜいソフトドリンクでありますからこれはこれで有難いものです。お値段が手頃で通しの営業というのもいいです。何にせよ小山で短い時間ですが息抜きできたのは助かりました。
2023/10/11
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朝晩は大分空気も冷え込んできて、季節もようやく秋めいてきました。日の出も入りも随分早くなってきましたが、10月初旬でこんなにも日が射す時間が短かったのかと驚かされます。これは毎年のように経験しているはずなのに未だに身に付いていないというのが不思議でならないのです。つい最近までは暑さのせいもあってか夕方などなかったかのように7時頃まで日が射した気がしていて、早く暗くならないかなあと思っていたのが、今では逆に夕方をすっ飛ばして夜が更けてしまうのを憂鬱に感じるのでありまして、四季同様に昼と夜の狭間も失われつつあるんじゃないかなどと思ってしまうのです。何にしても春秋もそうですが、夕方という余韻漂う時間を過ごせないというのは切ないものです。じりじりする位にゆっくりと日が昇る朝焼けもまた然りです。もしかすると季節も太陽の出方もその余韻を失ってしまったことが時間の経過を速めているんじゃないかって気もします。子供の頃はラジオ体操が行われる公園に向かいながら日が昇るのを眺めては長い一日をどう遊ぼうかと思案したものだし、長く伸びた影を眺めてはまだまだ遊び足りないけれど見たいテレビ番組が目白押しだと本当に一日が長かったものです。こんな感傷めいた気分に浸っている暇などないのですが、どうしてもオッサンになるとこんな風な回想で時間を浪費してしまうのでした。 本文とはさして関係のない文章をだらだら書きましたが、今回はいつに増して本題とは無関係の内容となってしまいました。季節感がなくなったといったことを書きましたが、ぼくは秋になると気分が滅入る傾向があるので、やはり今年も秋があるということなのかもしれません。だとすると遅きに失した話題ですが、今回は夏野菜という大雑把な括りにさしてもらいました。 イタリア(?)のナス、ズッキーニ、トマトのオーブン焼きです。実にシンプル。【材料】ナス(1cm厚) 2本/トマト(1cm厚) 4個/溶けるチーズ+パルミジャーノ 100g/パン粉・オリーブ油・塩 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してナス、トマトを揚げ焼にする。2. オリーブ油を塗った耐熱皿に1.を並べて塩、溶けるチーズ、パン粉、パルミジャーノ、オリーブ油を散らす。オーブンで200℃15分焼く。 これが簡単なのに美味しいから気合を入れて面倒な料理をするのが時折アホらしくなってしまいます。旬の食材は簡単な調理でも美味しいっていうのなら分かりやすいですが、少なくとも夏の食材はシンプルでも大概美味しい気がします。 こうして並べてみると上の料理とそっくりです。ナスとズッキーニのパン粉焼きです。【材料】ズッキーニ(1cm幅/オリーブ油、【A】をまぶす) 1本/ナス(1cm幅/オリーブ油、【A】をまぶす) 1本/水 適宜/オリーブ油 大さじ2/オリーブ油 大さじ1/パセリ 適宜/ミニトマト 3個/レモン(くし型切り) 1/8個/【A(混ぜる)】パン粉大さじ4/粉チーズ大さじ1/顆粒コンソメ 大さじ1/2【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してズッキーニ、ナスを焼く。皿に盛ってミニトマト、パセリ、レモンを添える。 これもイタリア風なんだろうか。別なレシピを参照したと思うので、別料理として書きますが、確かに焼き方の違いで別の料理みたいな仕上がりでした。 これはお気に入りの料理研究家の川津幸子氏の初期の著作から、焼き野菜のオリーブ油ソースです。【材料】ナス(1cm厚輪切り)・紫玉ねぎ(8等分)・トマト(4等分) 1個/ズッキーニ(5cm長/縦薄切り) 1本/ピーマン(縦6等分) 2個/【ソース】にんにく 1片/オリーブ油 1/2カップ/塩・胡椒 適宜【作り方】1. グリルで野菜を焼く。皿に盛って【ソース】をかける。2023/8/13 これまた焼いた野菜にシンプルにオリーブ油のソース(?)を添えただけのシロモノです。シンプル過ぎてこれまでソースらしく手を加えたりしていましたが、確かにこれだけでもちゃんと旨かったです。
2023/10/10
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かつて御茶ノ水で数年間仕事していたことがあって、そこで毎晩のように通い詰めていた酒場があります。そこには様々な人たちと訪れていますが、週に三日は一緒だった年長の方がいました。ここで過去形を用いたのは、その方が亡くなったからなのです。大酒呑みのその人は、若い頃に胃を全摘していたため、食が細くてここではいつもお新香だけで呑んでいました。思えばぼくが酒の肴などほとんど摘ままずに呑むようになったのはこの人の影響を多分に受けているように思えます。年間100日近くはここで2人、時には3人でひたすら呑み続ける日々が4年程度続いたでしょうか、ぼくはその人を残して勤務先を変えることになったのです。勤務先を移してからは、御茶ノ水を訪れることも少なくなってしまいましたが、訪れた際には極力その酒場を訪れるようにしていました。そんな時には誰を誘うでもなく、独りで店を訪れました。きっとまたその人が半地下の隅の席で一人ぼんやりと呑んでいると確信していたからです。そんなことが数年続いた後に突然その人の訃報を耳にしたのです。店の人に聞くところによると亡くなるまでの数年はほぼ一人で夜を過ごしていたらしく、やせ細った身体はさらに補足なっていたようです。たまに同席した人は、ぼくに向けて「彼が若くして死んだことの原因の一端はわれわれに起因するだろう」と語りました。それでもぼくは今でも思うのです。その人は、きっとぼくと呑むことを嫌だとは思ってなかったし、そこで過ごす時間も好きだったに違いなかったと。だからぼくは後悔など全くないのです。 その酒場は「徳兵衛」です。先般、えんしさんが神田に移っても以前と似たような雰囲気を留めていると仰っていただけていたので、いずれ一度は行きたいと思っていたのですが、たまたま大手町で会合があって思いがけず早々に出向く機会を得たのです。その気になればいつだって行けるとはいえ、そこを目当てにするのは近頃日和気味のぼくには、少なからずの気合を要することだったのです。店は地下にあるのですね。御茶ノ水の常連は地上派と地下派に分かれていて、ぼくは地下派だったので違和感なく店に入ります。トリハイとポテトフライ、のりチーズ、お新香を注文します。こんなに一挙に注文するのは珍しいことです。最も訪れたかった理由は前店で地下を担っていたあんちゃんと会うためですが、カウンターのない今の店舗ではゆっくりと言葉を交わす暇もなく寒々しい気持ちになってしまいました。せっかく勧めていただいたえんしさんには申し訳ないのですが、ぼくにはかつての雰囲気を汲み取ることはどうにもできかねたのでした。思い出に浸ることはできなくてもここのトリハイは不思議なことに身体に刺さる訳で、目が覚めたのは前夜訪れたばかりに西川口駅だったのでした。
2023/10/09
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宮本百合子に「十八番料理集」という大雑把なレシピ集があります。白菜と豚の三枚肉のお鍋、ピローグ(挽肉の卵巻き)、変りふろふき、野菜と肉のいり煮、そばのカーシャの5品が紹介されています。こういう一昔前の人の書いたレシピって面白いですね。やはり作家という職業の人ってのは食の傾向もモダンな感じがするし、実際現在の人たちの食べ物よりも洒落ていたりもします。十八番料理の2品がロシヤ(原文ママ)料理ってのもさすが文化人。といってもそばのカーシャは現地で食べたっきりで当時の東京では見たことがない、つまり作ったことがないということだからどういうつもりなのか。そういう出鱈目なところもあるけれど、それでも面白いのです。文章もとても作家先生の文章とは思えぬ程にいい加減なところがあるけれど、昔の読者ってのは寛容だったんだろうか。それはともかくとして今回のお題のもやしが脇役として登場する料理が紹介されています。野菜と肉のいり煮でありまして、内容を見るとこれはいくらなんでもいり煮ではないだろうってものなのです。 サラダ菜が好きですが生がこわいので思いついた事。もやしでも何でも、少々の肉類、玉葱のいい加減にきざんだもの、それを皆一緒に豚油をとかしたものでいため、だしを入れて塩と砂糖、醤油で好みに味をつけ、下すすぐ前にサラダ菜をむしって洗っておいたものをほどよく手でちぎって入れ、ぐったりしたところですぐ下します。好みによりサラダ菜の葉が多くても少くてもよい訳でしょう。 分量が明記されていないから想像するしかないけれど、これはどちらかといえば野菜炒めに近いように思えます。レタスやサラダ菜をさっと炒めて食べるってのが今時っぽい、つまりサラダ菜に加熱するってのがぼくの世代にはまだまだ物珍しく思えます。とまあ、こうなるともやしよりもサラダ菜がメインテーマっぽいですが、やはりもやしについて書くのです。 もやしはどう食べてももやし以外の何物でもなかろうともはや工夫の余地もないと思っていましたが、これまでのもやし炒めとは、また一風変わった料理と出逢ったり作ったりすることができました。 その一つがもやしのガーリックアンチョビートマトソテーです。フランスの家庭料理を紹介している方のHPで見掛けたレシピになります。【材料】もやし 200g/アンチョビ(みじん切り) 5g/にんにく 1片/赤唐辛子(輪切り) 適宜/オリーブ油 大さじ3/トマト(角切り) 50g/ケーパー 大さじ3/レモン汁 大さじ2/醤油 小さじ1/塩・胡椒・ハーブ類 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、アンチョビ、赤唐辛子を炒める。もやしを加える。トマト、ケーパー、レモン汁、醤油、塩、胡椒を加える。皿に盛ってハーブ類を散らす。【備考】パリ生活社ミルクとマカロン2https://milketmoi.blog.jp/ フランス風というよりはイタリア風っていうのが近いでしょうか。これはそんなにかな。 続いても同じサイトからもやしとグリーンオリーブのピリ辛ソテーです。【材料】もやし 200g/グリーンオリーブ(薄切り) 7個/アンチョビ(みじん切り) 7g/にんにく 1/2個分/赤唐辛子(輪切り) 1本/オリーブ油 大さじ2/醤 油さじ小/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。もやし、グリーンオリーブを加える。醤油、塩を加える。皿に盛って胡椒を散らす。【備考】パリ生活社ミルクとマカロン2https://milketmoi.blog.jp/ こちらもイタリア風ですね。おお、これはいいですね。もやしとオリーブは相性が良さそう。 もやしの炊き込みごはんって案外数多くのレシピが出回ってます。なのに試したことがない。炊き込みごはんって好きなんですけど、しばらく同じものを食べ続けるってのがプレッシャーに感じちゃうんですね。少量で作るのもなんか面倒だし。ということでもやしの中華風炊き込みご飯です。【材料】米 2合/もやし 1袋/万能ねぎ(斜め切り) 5本/白ごま 大さじ1/【そぼろだね(混ぜる)】豚ひき肉 200g/生姜 小さじ1/オイスターソース 大さじ3/塩 小さじ1/4【作り方】1. 炊飯器(内釜)に米、水を入れてもやし、【そぼろだね】をのせて炊く。万能ねぎ、いりごまを加えて混ぜる。 うん。まあ予想した通りの美味しさ。もやしってチャーハンにしたり細かく刻んでカレーに入れたりするとその存在感がなくなる一方で結構な旨味を料理に加味してくれるような気がします。 もやし炒めだとベーコンやハムなどの肉類、肉加工品なんかや卵と合わせるのが一般的ですが、野菜不足の昨今、なるべく動物性の食材ではないもので、味や風味、食感を増したくなります。思い付いたのがえのき。ってかもしかするとものすごく平凡な組合せかも。どちらもバターと好相性なのでバター炒めにします。もやしとえのきのバター炒めです。【材料】もやし 1袋/えのき 1袋/サラダ油 小さじ1/バター 小さじ2/鶏がらスープの素・塩・胡椒・醤油 適宜【作り方】 1. フライパンにサラダ油を熱してえのきを炒める。もやしを加える。鶏がらスープの素、塩、胡椒を加える。バター、醤油を加える。 おお、これはまた思った以上に濃厚な味わいと愉快な食感になりました。これはこれから時折食卓に登場願うことになりそうです。
2023/10/08
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料理に限ったことではありませんが、ずっと面倒だって思っていた調理が回を重ねるごとにどうということもないことがやがて認識できていくというのはよくあることです。一番の原因は心理的な負担が実際の作業にも反映され、実際以上に負担が大であるように思えてしまうということです。また、習熟度というか練度の向上に伴い負担が軽くなるということもあります。つまりは慣れていないうちは手際だったりコツなんかを掴むまではそれ相応に手間が掛かるということです。繰り返し作業するということは、そうした心理的な負荷を軽減するとともに技術も上達することに繋がるのです。これの意味するのはちょっと我慢と頑張りを自らに課してしまえさえすれば、急激に面倒だっていう気持ちを振り払うことができるということです。と何やら大袈裟に語っていますが、ぼくの場合、焼きナスを調理するのが面倒でならなかった作業のひとつなのです。焼くのは簡単ですが、ガスコンロの魚焼きグリルで焼くだけ。掃除もそこまで神経質にならなくていいことも分かってきました。ここまではもともと大した面倒とは思っていませんでした。ネックになっていたのが皮を剥くという行為です。冷水で冷まして剥くという人もいるようですが、これはいただけない。明らかに水っぽくなるし、野菜から染み出たエキスも洗い落としてしまうことになるからです。いっそのこと、皮など剥かずにそのまま食べてしまうという乱暴な人もいるようですが、明らかに食感が悪い。熱々なのを我慢しつつ剥くのは避けては通れぬ作業なのです。ところが大胆にやると案外ちょっと熱い程度でありまして、しかもちゃんと焼けていたらスルスルと剥けてしまうのです。以前はこの作業が面倒だからと大量のナスを一挙に片付けていたからそれがまた焼きムラのできる原因となったり、端的に作業量も増えてしまったのです。でもこの地震に向けてのスパルタ教育が功を奏して今では思い付いたら2、3個といった少量でも焼いては剥くことが苦ではなくなりちょくちょく食べるようになったのでした。 タイのヤム・マクワなる料理を作ります。贅沢トッピングのエスニック風焼きナスです。【材料】ナス(焼く/皮を剥く) 2本/豚ひき肉(炒める) 50g/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/卵(茹でる/粗みじん切り) 1個/香菜 適宜/【タレ】ナンプラー・レモン汁 小さじ3/砂糖 小さじ1/赤唐辛子(砕く) 1本/にんにく 小さじ1/2【作り方】1. 器にナスを盛って豚ひき肉、玉ねぎ、茹で卵を散らす。【タレ】をかけて香菜を散らす。 う~ん、ちょっとゴテゴテし過ぎかなあ。これなら日本式のシンプルな食べ方の方が美味しいかなあ。トッピングなしでタレはこれでもいいかも。 どこかのレシピで見掛けたので作ってみました。焼きナスと冷奴でひんやりと食べようって安直な発想からできたレシピなのでしょう。焼きナスのごまだれ奴です。【材料】ナス(焼く/皮を剥く/裂く)・きゅうり(千切り)・絹豆腐・大葉(千切り)・揚げ玉 適宜/【ごまだれ(混ぜる)】練りごま 50g/醤油・砂糖 大さじ2/酢 大さじ1/長ねぎ(みじん切り) 大さじ2/にんにく 小さじ2/生姜 小さじ2/ラー油 適宜【作り方】1. 器に絹豆腐を盛ってナス、きゅうりをのせ、【タレ】をかける。大葉、揚げ玉を散らす。 ナスと豆腐はいいのですが、ごまだれってのはちょっとしつこい気がします。先のタイのものと同様ですが、焼きナスってきっとさっぱり食べたいから作るもので、そこからは遠ざかっているように思えました。 以前から気になっていたフィリピンのナス料理、トルタンタロン(ナスのオムレツ)を作ってみました。【材料】ナス(焼く/皮を剥く/押し潰す) 1本/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/卵 1個/塩・胡椒・油 適宜【作り方】 1. ボウルに卵、塩、胡椒、玉ねぎも入れて混ぜる。ナスを浸す。2. フライパンに油を熱して1.ナスを揚げ焼きにする。残った卵液はナスの上にかける。 ひっくり返して両面が茶色くなるまで焼く。 まあ、そこそこ美味しいけれど、ケチャップ味ってのがチープな印象です。スイートチリソースあシラチャ―ソースなどで食べてみても悪くないけれど、わざzわざ手間を掛けてピカタ風にするまではないかなと思いました。で、この料理であればわざわざ焼かずともピーラーで皮を剥いてラップで包んでレンチンで良さそうに思えます。 ムサカのようなホワイトソースとミートソースを同時使いする料理があります。でもナスとミートソースのみのレシピはあってもホワイトソースと混ぜて焼くパターンは食べたことがありませんでした。今回はナスとナスとじゃがいものグラタンとしましたが、果たして茄子とホワイトソースの相性やいかに。【材料】ナス(輪切り/電子レンジで600W3分加熱) 2本/鶏肉(胸/一口大/塩・胡椒する) 1/2枚/じゃがいも(茹でる/皮を剥く/薄切り) 80g/玉ねぎ(薄切り) 1/4個/塩・胡椒 適宜/オリーブ油・バター 小さじ1/薄力粉 大さじ2/牛乳 300ml/塩 小さじ1/2/胡椒・溶けるチーズ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油、バターを熱して鶏肉を炒める。玉ねぎを加える。薄力粉を加える。牛乳、塩、胡椒を加える。ナス、じゃがいもを加える。耐熱容器に入れて溶けるチーズをのせてオーブンで200℃10分焼く。 ダメかもねえなんて予感があったのですが、意外やこれも悪くなかったのです。ということはぼくにはミートソースと絡めてチーズを散らしてオーブンで焼いて食べるのがいいと思っていた食材、例えばかぼちゃやズッキーニなんかともホワイトソースは相性がいいのかもしれません。
2023/10/07
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仙台の短い滞在もあっという間に終了です。最終日はひたすら列車に揺られて東京を目指すのみ。しかし、途中、黒磯で下車して頼まれていた土産を買うという命を受けています。短い乗り継ぎ時間でミッションをクリアせねばならぬので、うっかり気が抜けません。そもそも区間によっては運行本数が限られているので列車の遅延という不可抗力であろうが、寝過ごしなど自身に原因があろうが、到着時刻に多大な影響を及ぼしかねないのです。まあ、黒磯でミッションをこなせさえすればこの日のうちに辿り着ければいいといった程度の簡単な綱渡りに過ぎぬのです。と思っていたのですが、見通しが甘すぎた。というか薄々は想像していたのですが、その土産というのが要冷蔵であったので、炎天下をのんびりと歩くなんてゆとりはないということに直面することになったのでした。途中保冷剤を分けて貰ったりして結果、なんとか無事、土産は持ち帰ることができたのですが、結局これが重荷となってちっとも気楽な道中とはならなかったのです。思えば乗り継ぎ駅である新白河駅でまだ昼前だというのに酷暑である時点でヤバいかもしれないとは思っていたのですが、その事実がもたらす事態を直視するのを先送りしてしまったのです。そしてその不作為が後々の苦労を招くことになったのです。などと書くといかにも現在の世界や日本の有り様を表すようで示唆的であります。 さて、それはともかくとして新白河では昼に呑むといってもそこは食事処となるのは致し方のないことでありまして、むしろちょっと歩いて呑める店があるのは有難いことなのです。ところが、まだ正午にはしばらくって時間だというのにすでに店の駐車場は埋まっていて、しかも表には並ぶ人の姿もあります。「菜華軒」はそんな人気店でありました。思ったほどには待たされずに店内に入ることができましたが、表に並ぶ人たちは窓側の卓席のわれわれを無遠慮かつ恨めし気に見遣っているのです。まあ、その程度の圧力に屈してはいられぬのです。まずはとりあえずのビールを注文すると、一緒に揚げナスのサービスがあるのも嬉しいなあ。注文もさほど迷うことなく餃子とラーメンにします。白河に来たら何はともあれラーメンを食べるべき。駅の向こう側のやはり白河ラーメンの人気店で食べたのがとても好みだったからこれは外せません。このラーメンが実は以前のものとは印象が異なって、むしろ普段食べ慣れたラーメンのよりちゃんとしたものって感じでとてもいいなあ。いつもは硬い麺にはあまり感心しないけれど、ここのは美味しかった。そして餃子も実にみっちりと具が詰まっていてしかも舌触りも良くて大いに好みでありました。さすがに人気店となるだけのことはあります。壁を眺めると多くの色紙があるのも納得です。視線はあまり気にしないけれど、次の列車の時刻は気になります。すっかり満喫して汗が引くには時間を要しそうですが、あまりのんびりとできないのが残念でした。
2023/10/06
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カレーというのは不思議なものでスパイスの量の加減やバランスが多少無茶苦茶でも美味しくなることもあるし、レシピ通りに作っても特定のスパイスが突出した食い進めるのに難儀するような味に仕上がることもあります。でも上手くできたカレーっていうのは大概の食材を受け止めるだけの強靭さがあると思っています。逆に特定のスパイスが際立ちすぎたものは後からあれこれと修正しようと試みても底なしにどうにも手の打ちようがなくなったりもするのです。以前はカレーを作るにも様々なレシピを参照してそれなりに分量を量ってみたりして作ってみたものですが、徐々にそれも煩わしかったり、ぼくのイメージした味とは違っていたりして、自身の勘と経験にものを言わせるうちに段々自分の好みの味に決まって仕上がるようになったのです。そうなるとあれこれ調合するのも面倒になって近頃はS&Bの赤缶と中心とした出来合いのカレー粉にプラスαすればいいかなってなっちゃうのでした。具材やトッピングでヴァリエーションを付ければいいかって感じです。 ということで、カレーには程遠い風味に思えるわさびをトッピングしました。【材料】ごはん・牛肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・顆粒だし・醤油・塩・胡椒・わさび 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。牛肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、小麦粉を加える。じゃがいも、水、鶏がらスープの素、顆粒だし、醤油、塩、胡椒を加えて煮る。皿にごはんを盛ってかけ、わさびをのせる。 これが案外いいのですね。わさびのツーンとした辛さはかなり抑え込まれてしまうけれど、程よい程度に風味を留めて癖になる味です。 練り辛子とホースラディッシュも試してみました。【材料】ごはん・牛肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・顆粒だし・醤油・塩・胡椒・練り辛子 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。牛肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、小麦粉を加える。じゃがいも、水、鶏がらスープの素、顆粒だし、醤油、塩、胡椒を加えて煮る。皿にごはんを盛ってかけ、練り辛子をのせる。 どちらもいまひとつしっくりきません。和辛子はマスタードシードとはちょっと風味が異なるものの案外イケると思っていただけにショックです。というのも何を思ったか粉からしを大量購入してしまい持て余してしまっていたからです。美味しければ定番にするつもりだったのに。ホースラディッシュも同様。わさびがイケたらこれも大丈夫かと思いきやなんか違和感がありました。 ありがちではありますが、キムチを合わせてみました。【材料】ごはん・牛肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・顆粒だし・醤油・塩・胡椒・キムチ 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。牛肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、小麦粉を加える。じゃがいも、水、鶏がらスープの素、顆粒だし、醤油、塩、胡椒を加えて煮る。皿にごはんを盛ってかけ、キムチをのせる。 日本のカレーのトッピングはらっきょうや福神漬けといった甘めのものが定番で、むしろチャツネに近い添えられ方をしている感じですが、インドやネパールでは辛味のあるピクルスもあるからキムチもまあイケちゃいます。というかむしろ積極的に旨いです。 ならばザワークラウトはどうか。インドなんかのカレーではタマリンドなどの酸っぱい食材が味の奥行きを出していますが、日本風のカレーに果たして合うのでしょうか。【材料】ごはん 1膳分/カレールー 1人分/ザワークラウト 適宜【作り方】1. 皿にごはんを盛ってカレールーをかける。ザワークラウトを添える。 う~ん。悪くはないけれど、思ったより酸味が突出してしまいます。いっそ煮込んだ方が美味しいかもしれません。 発酵繋がりで納豆をトッピング。北海道のスープカレーなんかではいまや納豆トッピングがメジャーの座に付いているらしいからこれは間違いなさそう。【材料】ごはん・納豆(付属のたれ、練り辛子を混ぜる)・鶏肉(胸/一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・サラダ油・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・顆粒だし・醤油・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。鶏肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉、小麦粉を加える。水、鶏がらスープの素、顆粒だし、醤油、塩、胡椒、焼売を加えて煮る。皿にごはんを盛ってをかけ、納豆をのせる。 全く問題ないです。でもさほどカレーの味を変化させるってものでもないらしく、だったら納豆ごはんで食べた方が納豆を楽しめると思うと、あえてカレーにのせなくてもいいかもなんて思ったりするのです。
2023/10/05
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ついこの間までは、ラーメンにビールなどの麺類やごはん物に酒類2杯って組合せは普通に食べていたんですけどねえ。今では初めにそれやっちゃうと2軒目以降がキツくなってヘタするとつまみはお通しで十分って状況に陥ってしまいます。よほど馴染みの酒場であればそれも辛うじて許されるのかもしれませんが、初訪の酒場でそれやるのって余程べろべろになっていないとやっぱり気が引けるものです。さすがに一品二杯ではまずその境地に達することはないので、近頃、ちょっと腹にモノを入れてから呑み出すっていうスタイルは少なくなりました。まあ、もともと食べてから呑むってのは、日本人の呑みのスタイルとしてはまずないやり方で、体質に合ってないってことなんだろうと思います。にしても酔っ払って〆のラーメンは平気なのに不思議ですねえ。いくら満腹中枢がマヒするって言われても物理的に身体のキャパシティが埋まっていると思える程度にも食べていても、それでもなお食べられてしまうのが不思議でならないのです。 ってまあそれでもたまには中華料理で酒を呑みたいことが今でもあるのです。そんな場合には一人では辛いから複数名で訪れることにしています。今回は2名だから2品で十分かな。ごはん物は半分程度でちょうどいいのです。BSで人気の呑み歩き番組でも登場したという「来々軒」にお邪魔しました。中華屋さんとしてはコンサバな構えではありますが、年季があるが故に実に味わい深い眺めのいい店舗です。それにしても件の番組はなかなかの人気番組であるとのことですが、他にお客さんがいないのを見ると、番組人気と客の入りは必ずしも比例しないということのようです。さて、席に着いてまずはビールからスタート。ビールからスタートするのは中華屋では極めて一般的でありますが、件の番組のせいもあってそれにあやかってるなんていう妙な誤解を持たれはしまいかなどというそれこそ余計な懸念を抱いてしまうのです。焼売と揚げワンタンを注文します。値段はそこそこですが、ボリュームがあるから納得です。特に揚げワンタンは単に皮を揚げただけのものが多かったりするものですが、ここのは餃子と見紛うばかりにびっしりと詰まっています。これはなかなかのものでありますが、結局2名で訪れても満腹してしまったのでした。
2023/10/04
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中谷宇吉郎に「面白味」いう随筆があります。「東京の一流料理店の主人」である友人が著者の素を訪れて色々と料理を作ってくれたそうなのですが、ごぼうの料理に驚かされたそうです。土のついた牛蒡を洗って、大きく斜めにさっさと切って、鍋に抛り込む。そして酒と醤油だけで煮附ける。それだけのことである。醤油など、一升瓶からドクドクと注ぎ込むので、大分過剰にはいったらしい。 ぼくにはこの文章を一読しただけでは、そのどこに驚かされたのかちっともわからないのです。調理方法もしくは調味料のシンプルなことに驚いたのか、大量の醤油を入れてしまったことに驚いたのか。友人は「いい牛蒡ですよ。なかなか美味い。唯醤油が少しはいり過ぎたので、少し塩辛いだけだ」という。著者はこれを聞いて、強情な奴と思ったらしいが、「そういう理窟も成り立つ。というわけは、この逆の場合を考えてみれば、すぐわかる」と考え直したようです。これがまた分からない。続けて以下の文章が記されます。 料理のうちには、甘過ぎもしない、塩ッ辛くもない、酸っぱさも丁度いい、何一つ欠点はないが、唯美味くはない、という料理だってあり得る。そしてそういう料理が、一番始末に負えない代物である。「美味いが、唯少し塩ッ辛いだけだ」という方が、まだましである。 これのどこが「逆」なのかが分からない。一文目はよく分かる。二文目は「一番」である理由が分からないし、「始末に負えない代物」というのも少し違う気がする。三文目はもっと分からなくて「美味い」なら「美味くはない」よりも「まし」どころかずっといいはずです。この人の論理が変なのかぼくに理解力が足りていないのか判断が難しいところです。恥ずかしながらこの中谷という人のこと実は全く知らないのですよね。ということでネットで調べてみるとなんとこの人は物理学者でしかも世界で初となる人工雪の製作に成功する程の人だというのです。物理学者である以上は論理的であるのは当然だとするとやはりぼくには論理的な文章を理解する能力が欠如しているようです。 ごぼうのことを書くだけのつもりが、思いがけず自信をディスることになってしまいました。ごぼうの料理って案外ヴァリエーションが少ないようで、キンピラに柳川鍋、サラダが三大定番メニューとなりましょうか。でも案外この世界的にも稀有な食材を洋風にポタージュにして食べるというレシピが散見されます。実はぼくも過去何度か試みてはいるのですが、ごぼうの風味が消え去って、何ともはっきりしない味に仕上がったのでした。【材料】ごぼう(斜め薄切り) 1本/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/2個/じゃがいも(皮を剥く/一口大) 1/2個/バター 大さじ2/水 1カップ/固形コンソメ 1個/豆乳 1カップ/塩・白故障・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にバターを熱してごぼう、玉ねぎを炒める。じゃがいもを加える。水、固形コンソメを加えて煮る。豆乳、塩、胡椒を加える。皿に盛って胡椒を散らす。 といって特に風味を活かすための特別な手立てがあった訳でもなく、以前食べた際に自分の舌を疑うだけで芸もなく過去の残念さを繰り返すばかりなのでした。皆さん、この味で本当に納得しているんだろうか。 ごぼうをミートソースに仕立てるというのはごぼうの常套的な使われ方でありますが、これまで試したことがあるかというとないような気がするので、ごぼうのミートソースのパスタを作ってみることにしました。【材料】スパゲッティ(茹でる) 100g/ごぼう(みじん切り) 1/2本/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/ニンジン(みじん切り) 3cm/豚ひき肉 30g/にんにく・サラダ油・赤ワイン・トマト水煮・水・ウスターソース・醤油・塩・砂糖 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにくを炒める。玉ねぎ、豚ひき肉を加える。ごぼう、ニンジンを加える。赤ワインを加える。トマト水煮を加える。水、ウスターソース、醤油、塩、砂糖を加えて煮る。皿にスパゲッティを盛ってかける。 今回買い求めたごぼうがかなり硬いものだったので、仕上がりもちょっと硬め仮名って気がしましたが、これはまあ美味しいです。これだとごぼうの風味も残っていてまた作ってみてもいいかなって味になりました。 ほぼ全く同じ材料でドライカレー風に仕立ててみました。実際にはミートソースと一緒のタイミングに作っただけなんですけど。あんまり同じ材料だとつまらないので、ちょっと悪くなりかけて冷凍してあったもやしを加えてみることにしました。ごぼうともやしのカレーです。【材料】ごはん 1膳分/ごぼう(みじん切り) 1/2本/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/ニンジン(みじん切り) 3cm/もやし(粗みじん切り) 1/3袋/鶏ひき肉 30g/にんにく・生姜・サラダ油・カレー粉・カイエンペッパー・粉山椒・小麦粉・トマト水煮・水・ウスターソース・醤油・塩 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。玉ねぎ、鶏ひき肉を加える。ごぼう、ニンジンを加える。もやし、カレー粉、カイエンペッパー、小麦粉を加える。トマト水煮を加える。水、ウスターソース、醤油、塩を加えて煮る。粉山椒を加える。皿にごはんを盛ってかける。 おっ、これはミートソースよりも美味しいですね。恐らくもやしも味に膨らみを持たせるのに貢献しているように思えます。ごぼうともやしのカレーの焼きスパゲッティ 耐熱皿にオリーブ油を塗ってスパゲッティとカレー、溶けるチーズをのせてオーブンで焼いて焼きカレースパゲッティにしました。これまで試した焼きスパゲッティでもかなり出来のいい仕上がりでした。ごぼうともやしのカレートースト 単純ですが、食パンにカレーと溶けるチーズをのせてトーストしました。これも正解。ジャキジャキのごぼうの食感も楽しくてこれはささがきとか薄切りでは出ない食感です。
2023/10/03
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年老いた両親が暮らしているということもあって、定期的に訪れている(って就職してからしばらく経ってからのことで、コロナもあってここ数年はご無沙汰していましたが)仙台でありますが、その度毎に魅力が減じていくのを感じていました。親元を離れてからすでに一緒に暮らした期間よりずっと長い時が経過してしまったにもかかわらず両親と会話を交わしているとこうした時間が瞬く間に埋まってしまうように感じられるから、あまり認めたくはないけれど親子の絆っていうのは案外強いもののように思えるのです。というかせいぜい学生時代頃までに付き合いのあった人たちというのは久し振りに顔を合わせても、関係が途絶えてからの空白の期間などなかったかのように一挙に取り戻せるような感覚に見舞われるのです。それなりの時を経ているという常識的な感慨はあっても、すぐさま当時の関係性が再構築されるようなのです。逆にその空白期間に知り合った人々というのは再会してもある程度の懐かしさはあってもどこかしら余所余所しさは伴うもののようです。ある年齢以降になると、記憶への関係性の刻まれ方が浅くなるからなのか、それとも互いに社会人としての距離感を測りつつ付き合うしかないからなのか、単にかつてのような深い関係性を構築し得なかったからなのか、どうにもはっきりしないけれど、両親と合うと今でも自分が彼らの子供であるのだなあという事実を認め事になるのでした。老いる両親と同様に町も変化するものですが、とにかく若返ることのない人間と異なり、町は老いと若返りのいずれかに向かうもののようです。ぼくの暮らしてきた町の多くは、終焉に向かって猛然と突き進むことが多い中で仙台は緩やかに発展を遂げているように思えます。それがぼくには不自然に感じられてどうにも居心地の悪さに繋がるようです。でも仙台には何軒かの変わらない酒場が存在しています。その存在がぼくを仙台という町に辛うじて繋ぎ止めてくれているのではないかなあ。 昭和5年開店の「明眸」は、そんな一軒となります。もう10数年以上前に初めてここを訪れたのですが、その時、仙台を訪れた理由ははっきりしないけれどこの酒場の独特なムードにはすっかり参ってしまったことを今でも瞼に思い描くことができます。その後、少なくとも5回はその暖簾をくぐろうと店の前まで来ていますが、結局は入れず終いでした。大概の場合、年末間近であったことがその理由であることは明らかでありますが、恐らくその年の営業を終えていることは予想できてはいたにも関わらず、訪れずにはいられなかったのです。ここはもつ焼き屋でありながら、外観がすでに特異なのです。とてももつ焼き屋とは思えぬ一見客を寄せ付けぬような硬派な雰囲気で初めてこの扉を開けた際にはとても緊張したことを覚えています。それでもここにも変化が見られ、看板がすっかり明るく新品になってしまっています。それはともあれいかにも酒場と呼ぶのが相応しい雰囲気は少しも変わっていません。これはこれでなかなかに凛々しくてカッコいいですけど。店内に入ると、おやおや何だかちょっと明るい気がするなあ。ぼくの印象ではかなり照明が抑えめで抑えめというよりは隣席の客の顔すら定かに確認できない程度に暗かったはずです。カウンター内の大きなテレビ受像機もなかったと思うんだけどなあ。それでも席の家具類だったりその配置は以前のまんまです。洋風な印象の内観は今思えば焼肉店に近いような気もします。女将さんは以前よりもずっとお若く思えるのだけれど、本当にこの方が以前の方と同じであるかどうにも判断しかねるのです。当時と人が変わったと言われる方がぼくには得心し易いのですがどうなんだろう。ゆっくりとお話を伺いたいところでしたが、先客のぼくより年少と思われる方とのお喋りが続き会話を切り出す暇がありませんでした。まあいいさ、また次仙台を訪れた際に立ち寄ればいいまでのこと。それまではきっと今のままで営業しているはずだろうと、何ら根拠のない確信をもって老いた両親のもとに急ぐのでした。
2023/10/02
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今になって思い返すと、若い頃はよく食べたなあ。普段は自分が少食であるかのように書いているけれど、本当は未だに同世代と比較するとよく食べる方なのかもしれません。ともあれ今はともかくとして若い頃には例えばビストロでプレフィックスなんかの一通りを食べてもまだまだ物足りなく思えてパテだったりリエットだったり、バゲットにのっけて食べるようなペーストとかディップみたいなものをよく追加してオーダーしたものです。自宅でも同様で、その頃にフムスの存在を知ってもうすっかりハマってしまい一晩でひよこ豆一缶分をペロリと平らげたりもしたものです。同じ頃、トルコ料理店を初体験してそこで鶏肉やナスなど様々なペースト料理を知って、驚かされるとともに各々のペースト特有の旨さにすっかり魅せられてしまったのでした。思えばこの頃からしばらく、家の冷蔵庫には種々のペーストが保存されるようになりました。その時期はネットなどからもレシピが入手できるようになったのかもしれません。それに応じるように体重の増加に歯止めが掛からなくなっていったのです。これはイカンと危機感を抱いたぼくは各種ペーストの誘惑を断ち切って極力遠ざけるようになったのです。急激な体重減少によってもその食習慣が復活することなく、しかしゆるゆるとまたも体重は増加し始めましたが、もはや食への欲求を耐え忍ぶなどという気概はすっかり失せてしまっていたのでした。以前ほど頻繁ではないけれどペースト類を食べるようになったのですが、そのひとつにイタリアのタップナードがあります。最初は川津幸子氏のツナ入りのレシピを採用していましたが、今ではツナなしでも十分美味しいのでシンプルなレシピで満足できています。タップナード【材料】黒オリーブ 150g/ケーパー 50g/アンチョビ 40g/オリーブ油 大さじ2/レモン 1/2個/バジル 適宜【作り方】1. 全ての材料をフードプロセッサーにかける。 最近の輸入食材の価格高騰で特にオリーブやアンチョビなどが贅沢品となりつつありますが、特売品をまとめて購入しています。パン類のディップにするのはもちろんのこと、様々な料理のソース代わりにしたり使い勝手は幅広くて重宝します。 料理が面倒な時に良く作るのが長芋ソテーです。以前からタップナードを添えたら美味しいだろうなあという宿願をようやっと果たすことができました。【材料】長芋(2等分) 20cm/オリーブ油・タップナード 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して長芋を焼く。皿に盛ってタップナードを添える。 これは抜群に美味しいですねえ。定番化しそうです。 ちょっと強引ですが、タップナードをそばにのせてみました。【材料】そば(茹でる/冷水で洗う) 1人前/タップナード 適宜【作り方】1. 皿にタップナードを和えたそばを盛る。 見た目がなんとも言えないですね。まあ、予想したまんまの味でした。スパゲッティなら合いそうですが、他の麺類と合わせるにはちょっとひと工夫必要かもしれません。 黒のオリーブが値上がりが酷いので、買い置きがあったグリーンオリーブでタップナードを作ってみることにしました。いくつかのレシピを見たらナッツ類でコクを増すタイプが多いのでそのアイデアをパクらせてもらいました。【材料】グリーンオリーブ 150g/アンチョビ 3枚/アーモンド(煎る/刻む) 10粒/オリーブ油 大さじ3/にんにく 1片/ドライタイム・ケーパー・レモン汁・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 全ての材料をフードプロセサーにかける。 オリーブの黒と緑の差が同じ品種の生育具合なのかそれとも品種そのものが別なのか。調べりゃいいけど、今日は何もかもが面倒なのです。確かにアーモンドのコクがいい効果となっています。でもやはりこれなら黒の方が好きかな。 グリルしたキャベツとマカロニにこれを使ってみました。グリルキャベツ グリーンオリーブのタップナード添え【材料】キャベツ(4等分) 1/2個/グリーンオリーブのタップナード 適宜【作り方】1. グリルでキャベツを焼く。皿に盛ってグリーンオリーブのタップナードを添える。グリーンタップナードのマカロニ【材料】マカロニ(茹でる)・グリーンタップナード・オリーブ油 適宜【作り方】1. 器にマカロニを盛ってグリーンタップナードをのせ、オリーブ油をかける。 ああ、このタップナードはちょっと緩い感じがあるからソース風に使って正解でした。でも繰り返しになりますが、黒のタップナードとは別物と思った方がいいかもしれません。
2023/10/01
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