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何度も訪れているけれど、新松戸駅ってのはどうにも使い勝手が良くないように思えます。新松戸駅はJRの常磐線と武蔵野線の乗換駅でありますから、てっきりもとに常磐線の駅があったところに無理くり武蔵野線を通したからこそこのような窮屈で多層ダンジョン風の構造になったのかと思っていました。でもちょっと調べるとこの駅は、1973年4月1日に国鉄駅として、常磐線・武蔵野線同時に開業したようなのですね。西側には流鉄があるし、東側は相変わらず高架下をくぐらないと往来もできないという狭苦しい立地にそもそも無理があったのかもしれません。改札口が一つしかないというのもその証左となっているようにも思えます。これで閑散としているならまあ個性的でちょっと変わった駅だということで済ませられますが、ホームのみならず乗り換えや乗降客の往来が激しくておちおち駅舎内の景色を楽しむだけの余裕が持てなかったりするのです。しかしまあ駅なんて巨大な施設は一度設置してしまうと大掛かりな修繕は難しいもので当分は現状に甘んじざるを得ないのかもしれません。駅舎を出ると存在感のあるんだかないんだか得体の知れない鳥居風のオブジェが設置されていてこれが例えば方向者の乗降客の誘導の一助となっているのであればまだしもせいぜいが駅前広場の中途半端な日除け雨除け程度にしか機能していなのでした。だったらせめて流鉄の幸谷駅までの天蓋付き通路にでもなっているなら利用客にとって喜ばしいものと言えるかもしれませんが、現実にはそうはなっていません。とあれこれ悪態を吐いたけれどこの駅、ちょっとユニークではあり嫌いじゃないのですね。そんな駅西側を進んだ先に夕暮れ前に呑みに行った店があります。 旧友との久方ぶりの再会ということもあり、職場を早退してまだ陽も高い時間に駅に到着しました。新松戸辺りで夕方から呑める店はあるんだろうかという懸念もあったので事前にその有無を確認したところ、無事見つけることができたので、まずはそちらに向かったのですが、どうしたものか営業していません。数軒呑ましてもらえそうなやってるお店も見掛けますが、どうにも気乗りしません。困ったものだと歩いていると少なくとも訪れたことはない「本格中華ダイニング 華記食府」というお店に行き着きました。道路から奥まったビルの1階にある真新しいファミレス風のとても味気のないお店でした。初めて訪れるというのだけが前向きになれる唯一の理由で、店の雰囲気一つとっても美味しいお店であるという印象は少しも感じられません。まだ空席が目立つにも拘わらず入口付近の封鎖的な見通しの悪い席に通されます。まあ、今回の目的は酒場よりは旧交を温めるところにあると思えばこれはこれで会話に集中できて良いのかもしれないなどと無理に気持ちを高めるのです。ともあれ何か注文しないわけにはいかないとメニューを取り上げると、嬉しいことに生ビールやサワーなどのドリンクが半額となっています。加えてなぜだかよだれ鶏も半額とのこと。中国の方らしき従業員を呼ぶとドリンク半額はいいけれど、よだれ鶏は5時以降のサービスとな。まあいいかと生ビールに加えてピータン、焼売を頼むことにします。これがダメなら時間をチョ精してさっさと席を立てばいい事です。ピータンに旨い不味いは余り関係がなさそうですが、焼売が案外悪くなったのです。というかそこそこ美味しい。でも2名いた女性従業員はランチタイムに突入したようでお盆に何の料理家分からぬけれどなかなか旨そうな料理を含む定食一式を猛然と食べています。片っぽの人は相方が席を外した隙にお替りし放題のごはんをいそいそよそいに行ったのでした。すげえ食欲だ。ぼくにとって美味しいってことは現地の人にはここの味はあっさりしすぎてるように思えるけど。と時はいつしか5時を回りました。それじゃあせっかくと半額時間帯に突入したよだれ鶏も注文。500円弱の値段になりますが、これはさすがに元の値段がお高すぎやしないかな。
2023/05/31
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以前ほどではなくなったけれど、今でもよくそばを食べています。麺類としては同程度にパスタを食べていて、次いで中華麺、うどん、そうめんっていったところでしょうか。いずれも小麦粉から作られた麺ではありまして、その多様性はそばを圧倒します。むろんそばにだって蕎麦切りだってあるし、中国の蕎麺やイタリアのピッツォッケリだってあるのだ。でも見た目には差異があっても食べてみるとそのテクスチャや風味は似たようなもので、さほど大きな違いを感じられないのです。それに対し、小麦粉の麺は先に挙げた数種以外も多様性が認められるし、そばとは粉の種類や製法によってかなりの差異が感じられるように思います。また、同じ材料を使ってもその小麦粉は麺類ばかりでなくパンにも加工できてしまうからそばより偉い食材なんじゃないか。そば粉のパンもあるけれどあまり一般的ではなさそうです。いかにもそばが劣勢であります。でも小麦は小麦のままで食べても美味しくないらしいけれど、そばはそばの実として食べてもちゃんと美味しく食べられるのだ。しかしまあ小麦にせよそばにせよアレルギー反応を引き起こす食品であるから食べられるものをその範囲内で食べるしかないわけで両方にアレルギー症状を発しないのであればどちらといわず食べたい時に食べたいものを食べればいいまでなんだろうなあ。 ということで今回はそば。先般アスパラを食べる際に作った玉子ソースが余ったのでそばにトッピングして食べてみることにしました。レシピ名はそのままそばの玉子ソースでいいかな。【材料】そば(茹でる) 1人前/そばつゆ・三つ葉(4cm幅/茹でる) 適宜/【玉子ソース(混ぜる)】卵(茹でる/潰す) 1個/レモン汁・塩・オリーブ油 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってそばつゆと和え、【玉子ソース】、三つ葉をのせる。 おお、これは思った以上にそばと合いますね。卵だからとレタスなどをたっぷりのせてヘルシーにしたくなるところですが、これは余り余計なものを足さない方が無難そうです。 カレーのルーが余っていたけれど、具も残り少なくなっていたので冷蔵庫に余っていた豆腐を加えてみることにしました。余り煮込むと良くなさそうなので豆腐は崩すことにしました。これまた安直ネーミングで崩し豆腐のカレーそばです。【材料】そば(茹でる) 1人前/カレー(めんつゆを混ぜる) 1人前/めんつゆ 適宜/木綿豆腐(崩す) 1/4丁/一味唐辛子 適宜【作り方】1. 丼にカレー、そばを盛って木綿豆腐をのせる。 う~ん。これは微妙だなあ。けして不味くはないのですが、豆腐が入ることで食感も微妙な気がするし、第一食べにくいのだ。要件等、というかあえてまた作るまでもないかな。 冷蔵庫に瓶詰のグリーンオリーブが中途半端な量、残っていました。なので、グリーンオリーブそばとしてみました。【材料】そば(茹でる) 1人前/グリーンオリーブ(刻む) 6個/柚子胡椒 適宜/めんつゆ・オリーブ油 小さじ2【作り方】1. 皿にそばを盛ってめんつゆ、オリーブ油と和える。グリーンオリーブをのせて柚子胡椒を添える。 これ、簡単なのに実に美味しいですねえ。そばとオリーブ、さらにはオリーブ油との組合せって日本人がこれまで邪道として見過ごしてきた食べ方なのかもしれません。 酔っ払ったある夜、トイレを所望とスーパーに立ち寄りうっかり見切り品の揚げ物をいくつか買ったはいいものの、食べ切れずに翌日に持ち越してしまった。こういうことってたまにあるし、たまにはそれも悪くないけれど、フライ物のリメイクレシピってちっともヴァラエティがないのですね。カレーにトッピングする、グラタンにしたりパンに挟んだり、おにぎりで包むといった加工が定番でこれはまあもとの惣菜の魅力を下げることはないと思うけれど、刻んでチャーハンの具材にしたりサラダにのせるなんてのは酷くガッカリなセンスだと思います。ってか結局思いつかずに各種フライの卵とじそばで無難に着陸したのでした。【材料】そば(茹でる) 1人前/揚げ物(ヒレカツ・エビフライ etc.) 適宜/卵 1個/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/だし 80ml/酒・みりん 大さじ1/醤油 大さじ2【作り方】1. 鍋にだしを沸かして玉ねぎを煮る。酒、みりん、醤油を加える。揚げ物を加える。溶き卵を加える。丼にそばを盛ってのせる。 確かにこれはこれで悪くないけれど、もうちょっと工夫のし甲斐がありそうです。きっとアレンジの基本であるトッピングという考えでは、目から鱗が落ちる様なレシピは見つけられないんじゃないかと思います。って今回はフライがテーマじゃないんですけどね。
2023/05/30
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前々からその存在を認知していてもどうにも立ち寄ることを躊躇わせられる居酒屋というのがあるものです。いかにも見るからに高級店というのは当然にそうした店に該当するのでありますが、これはまあ当たり前だから割愛することにします。いかにも客の入りが悪そうな店というのもつい敬遠したくなります。しかしこの条件に関してはいくらでも例外があります。話は脱線しますが客の入りが良い店/悪い店ってのはどうしたものか店の前に立った時点で不思議と分かってしまうものなのですね。表から店内が丸見えだったりするのは当たり前に認識できてしまいますが、戸が閉まっていてもそれと分かってしまうのはどうしてなんでしょうか。外を通ると酔客のざわめきが漏れ聞こえたり聞こえなかったりするのなら話は分かりやすいのですが、ざわめいていても空いている場合があるし、逆もある。もしくはそれと意識しなくてもその店の近隣を通り掛かるたびに客の出入りが頻繁にあるとかないとかを視界の隅で捉えているのかもしれない。これはまあありそうな気もするけれど、初めて訪れた町の居酒屋であっても何となく客の入りを予見できてしまうのであります。酒場の達人を自称するような変人には、店の周辺の清掃状況だったり、店先に置かれた植木の手入れの具合だったりで客の入りが分かるなどと語る人もいるが、ぼくにはそれはちっともアテにならないと思えるのだ。なんてったってぼくのような古い酒場、より端的にはボロい酒場好きには店先の鉢植えが枯れ枝のみとなっていたところで入店を躊躇う理由になどならぬのだし、実際そう考える人も少なくないようで案外混んでいたりもするのであります。そしてそういうちょっとだらしないところもある酒場はほとんどの場合、通り掛かってもひっそり鎮まり返っているものなのだ。とまあこれだっていくらでも見込み違いや例外はある訳で酒吞みが酔った頭であれこれ物思ってみても気の利いた回答など得られるはずがないのです。 ひっそりといかにもお客さんがはいってなさそうな居酒屋が三河島にもあるわけでして、ここの場合は店の前を何度も通っているからその過去の記憶の集積がぼくの思い込みに確実に作用を及ぼしているものと思われます。ご親切にも店先に品書きがちゃんと値段付きで掲げられていて、店の漂わす一見したところそこそこのお値段を取られそうな雰囲気は誤りである(つまりまずまず手頃である)ことは以前確認済みだったのです。だったらとっくにお邪魔していても良さそうだろうにどうにもぼくなど排除されそうなムードを感じ取ってしまっていたのです。なので今回は同伴者兼スポンサーを伴ってお邪魔することにした次第なのです。案の定といっては大いに失礼の極みでありますが、他にお客さんはおられません。おっとこちらは「食酒旬菜 いっさ」というお店です。後から物静かな店主に聞いたところによると開店してからすでに二十数年を経ているとのこと。へえ小奇麗な雰囲気を保って大事にしてきたんだなあってのがひしひしと感じられます。瓶ビールを呑んでいるとちょこちょこと多彩な肴が盛られたお通しが届きます。これだけでもなかなかやるではないかと高邁な感想を心で呟くのであります。その後に頼んだ1,300円(位だったかな)とは思えぬ豪華かつボリューム感のある刺身盛合せにホタルイカの沖漬け(無念にも刺身は切らしていたようです)、行者にんにくを含む充実のオールスターラインナップで楽しませてくれる山菜の天ぷらに濃厚な風味が嬉しい白エビの天ぷらなどなどいずれもとてもこの値段でやって大丈夫なのかと思わせられるほどでありました。また、各種日本酒を呑んだのですが、コップに並々と注いでくれて溢すのではなく片口にしっかりとした量をおまけしてくれるから実に有難い。なんてったって近年の日本酒の有名銘柄がズラリ揃い踏みしているのであります。ここで心に浮かぶのがどうしてここがこれほどに空いているのだろうという言葉でありますが当然に口には出さぬのでありました。後から若く態度も丁寧なサラリーマンが一人で来られたのですが、こちらは一人客はお断りしていると撤退を余儀なくされていました。仮に以前、ぼくを縛り付けていた「この店はぼくを受け入れないという思い込み」という呪縛が一時的医でも解けたとしても同様の対応をされたんだろうなあ、そしたらきっとこんな店,二度と来るかってな気持ちになって、今回の満足は得られなかったのだろうなあと思うと、ホント酒場の店主も客も全くもって度し難い程に身勝手なものだと思ってしまうのです。
2023/05/29
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以前、ぼくがセロリ好きになったきっかけとなったのが父親が地方都市の居酒屋で盗んできた浅漬けがきっかけと書いたことがあります。その後はとにかく浅漬け一辺倒。そりゃまあたまにはサラダとして食べることもあったけれど、基本的には浅漬けばかりでした。酒を呑むようになってスナックなどに出入りするようになると野菜スティックなるいい加減なつまみで食べるようになって単に棒状に切った、きゅうりやニンジン、セロリがマヨネーズを付けるだけでも十分に美味しい一品となることを知りました。その後、しばらくしてかつて料理雑誌の編集者、今は料理研究家に転身した(らしい)川津幸子氏の存在を知り、その初期のレシピ本には大いにハマるとともに家でもそこらの店なんかより美味しいものが食べられるのだということを知るとともに随分家計の助けにもなったのでした。その初期レシピの中にあったのがセロリと鶏ひき肉の炊き込みごはんでした。和の食事にセロリという発想は頭部のぼくには驚きで初めて作った際にはおっかなびっくりだったことを覚えています。これがまあなんとも美味しかったのですね。あまりにも美味しくてお釜にあるだけ食べちゃうので禁断の料理として封印していた時期もあります。しかし当時はまだ、ブロッコリーの茎や葉と同様にセロリの葉も料理に使うこともなく捨ててしまっていたのです。というか当時だって捨てるのは抵抗があっただろうから、そもそも売られる時点で葉は取り除かれていたんじゃないか。葉まで使い切るようになったのは同じレシピでミネストローネを作ってからだったでしょうか。これまでこんな香りの高い食材を捨てていたなんてと深く後悔の念に駆られたものです。今では葉っぱだけでむしゃむしゃ食べちゃうまでになったんだからえらい違いです。ということで今回はまたまたのセロリレシピです。洋風料理の食材のイメージが強いセロリですが、今回はたまたま日本を含めた東アジアの料理になりました。 レシピをのせるまでもないですが、セロリ味噌汁って美味しいんですよねえ。【材料】セロリ(葉:ざく切り/茎:3cm幅薄切り)、絹豆腐(1cm角)・だし・味噌 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かして味噌を溶き、絹豆腐、セロリを加える。 これまで意識せずにスライスしていましたが、ざく切りにしたり角切りにしたりと形状を変えれば違った風味になりそうだなあ。何にせよ味噌汁ってセロリに限らずもっと色んな材料を入れてみてもいいんじゃないかなあ。 これまでそばにも色んな食材を入れてきましたが、セロリそばは食べたこと、なかったかなあ。【材料】そば(茹でる) 1人分/鶏ひき肉 30g/セロリ(5cm幅/薄切り) 1本/水 300ml/胡椒 適宜/【調味料】鶏がらスープの素・和風だしの素 小さじ1/鶏油・醤油・みりん・酒 小さじ2【作り方】1. 鍋に水を入れて沸かし、鶏もも肉を加える。セロリ、【調味料】を加える。丼にそばを盛って汁を注ぎ胡椒を散らす。 食べてみると、これ以前、食べたことあったような気がするなあって気になるのです。というか無茶苦茶しっくりとしているから定番として食べさせる店がきっとあるんじゃないかなあ。って思うほどなのでした。 ネットを眺めているとセロリ焼売って結構レシピが出てますねえ。これは食べる以前に旨いに決まってますね。というか新宿駅西口の老舗餃子専門店なんかでも食べたことありそうだなあ。【材料】焼売の皮 15枚/合びき肉(【下味】を混ぜて捏ねる/セロリを混ぜる) 200g/セロリ(みじん切り/片栗粉をまぶす) 1本/片栗粉 大さじ1/グリーンピース 15粒/【下味】生姜 1/2片/桜エビ(みじん切り)・オイスターソース・ジンジャーパウダー・クローブパウダー・砂糖・醤油・塩 小さじ1/2【作り方】1. 焼売の皮で合びき肉を包んでグリーンピースをのせ、蒸す。 ちょっとエスニックな風味を加えたら美味しそうなので持て余していたクローブパウダーを使うことにしました。クローブってホールはよく使いますが、パウダーは余り使う機会がなかったのですね。やはり美味しかったですね。というか今度作る際にはセロリを増量しちゃおうかな。よりヘルシーだし。 韓国のきゅうりとセロリのムチムを作りました。ムチムって日本ではあまり聞きなれぬ料理名ですが、キムチでもナムルでもない和え物のようです。でもネットでレシピを眺めてみてもなんかその違いはよく分からないですね。【材料】きゅうり(縦2等分/5mm幅/塩揉み) 2本/塩 適宜/セロリ(5mm幅) 1本/白ごま 小さじ1/【ヤンニョム】粉唐辛子 小さじ1/2/酢 小さじ2/醤油・砂糖・ごま油・にんにく 小さじ1【作り方】1. きゅうり、セロリと【ヤンニョム】を和えて白ごまを散らす。 さっぱりして美味しいですねえ。でもちょっと単調かも。韓国料理店では何種類も提供されるらしいから1種をたくさん食べるってのには向かないのかもしれません。
2023/05/28
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ホントは酷い寂しがり屋の癖に、他人と群れたりせず誰に依存することもなく、一人だけで人生を生き抜くことがカッコいいと思っていたことがありました。「他人と群れ」ないことは幸か不幸か友達が少ないからある程度は実践してきた(余儀なくされてきた)し、人はひとりじゃ生きられないなんて戯言は微塵も信じておらずむしろ「死ぬ時はいつだって一人である」とか「人は本来孤独である」とか「家族だろうが所詮は他人である」といった言葉により真実に近いものを嗅ぎ取ってしまう位だからきっと「一人だけで人生を生き抜くこと」もある程度までは実践可能であろうと思っています。先に自分のことを寂しがり屋と書いたけれど、独りで生きようが家族を持とうがいずれにしても孤独であることは変わらないと考える以上、生きている限り寂しさから逃れられない以上、効率を重視するなら一人で生きるのが正解だと思うのです。 話は変わりますが、漢方医学の古典に『名医別録』なる書物がありとある生薬の解説に「一名独揺草。此の草、風を得て揺れず、風無くして自ら動く」とあります。これはうどの語源について書かれた一節ですが、「風無くして自ら動く」ってあるのがどうもよく分からない。筍と同様にものすごい速さで成長するそうだからその成長具合が視認できるほどの勢いがあるということなのだろうか。と前段とはかけ離れた話をしているようでありますが、うどは漢字で「独活」と表記されます。ぼくは初めてこの単語を見て当然読めなかったのですが、その字面の良さにとても惹かれるのを感じました。ただそれだけの話。 ということでうど料理を色々作ってみました。日本における代表的なうど料理といえば酢味噌和えということになるでしょうか。辛子酢味噌でもいいですねえ。だから酢味噌もしくは辛子酢味噌と相性のいい食材であれば組合わせても美味しくなるわけです。例えばワカメとうどなんていう組合せもいいのですが、こちらも旬のホタルイカと合わせることにしました。でもそれじゃああまりにもあり触れているのでそれを無理矢理そばにのせてみることにしました。ホタルイカとうどの酢味噌そば【材料】そば(茹でる) 1人前/ホタルイカ・うど(短冊切り)・酢味噌 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってうど、ホタルイカをのせ、酢味噌をかける。 うん、単なる酢味噌そばですね。無理矢理に箸にそばを引っ掛けてうどとホタルイカを摘まんで口に運んでみるけれど、うどとホタルイカ、それと酢味噌の味が繊細とかいうそばの風味を打ち消すばかりだったのです。まあそれでも美味しかったんですけどね。 こごみと魚介のバターソテー(下写真の右側)を作りました。こごみって見た目だけでいえば山菜界のナンバー1のイケメンと思うのですが、味の麺では地味な存在と思っていました。【材料】こごみ(2等分) 1パック/うど(短冊切り) 1/2本/シーフードミックス(茹でる) 適宜/バター 10g/にんにく 1片/塩・胡椒・醤油 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱してにんにくを炒める。こごみ、うど、シーフードミックスを加える。塩、胡椒、醤油を加える。 でもこうした改めて食べてみるとそれなりに苦味もあって美味しいものですね。秋田県産のこごみだったのですが、ちゃんとしたのはやっぱり美味しいってことなのでしょうか。当然ながらうどとも相性がいいですし、育った場所は違っても魚介とも好相性です。 ホントはずっとこれが食べてみたかったのです。うどのペペロンチーノ風です。ネーミングに関しては、うどのうどんの方が気が利いていそうですが、パスタの食感の方がしっくりときそうです。【材料】うど(乱切り)・にんにく・赤唐辛子・オリーブ油・塩・胡椒・パルミジャーノ・パセリ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。うどを加える。塩、胡椒する。皿に盛ってパルミジャーノ、パセリを散らす。 やはり間違いのない美味しさでした。でもうど入りの汁気多めのパスタも美味しかったかも。そのスープ入りヴァージョンであればうどんだって美味しく頂けそうです。 うどと魚介のグラタンを作ります。うどの個性的な風味とグラタンの濃厚な風味がぶつからないかちょっと心配でした。【材料】うど(乱切り) 1本/シーフードミックス 100g/バター 大さじ1/小麦粉 大さじ2/牛乳 200ml/塩・白胡椒・ナツメグ・クリームチーズ・パン粉 適宜【作り方】1. 鍋にバターを熱して小麦粉を炒める。牛乳を加える。うどを加える。シーフードミックス、塩、白胡椒、ナツメグを加える。耐熱皿に移してクリームチーズを散らす。オーブンで200℃15分焼く。途中パン粉を散らす。パセリを散らす。 でもベシャメルソースっていうのは色が付いていない(実際の色もそうだし、癖の有無という意味でも)分、懐が広くて様々な風味を受け止められるのかもしれないなあと様々な食材とのペアリングも試せそうな可能性を感じました。うどとベシャメルソースの白の見た目を上手く活用できれば面白そうです。
2023/05/27
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酔うというのは不思議な経験でありまして、その時々で酔いの効果の現れ方に大いに影響を及ぼすものです。その現れ方の典型的なパターンとして酔うと活動的になる場合とぐうたらになる場合があります。単純な理由として思い当たるのはその日の体調や疲労の具合に応じていずれかに偏るというものですが、疲れていると必ずぐうたらになるかといえばそういうことでもないらしく、酒の量や質が関係するのでもなさそうです。とにかく気乗りしないままに呑みだしても大いに気分が良くなって普段なら歩く気にもなれない退屈な夜道を延々と彷徨ってあともう一杯なんてことになることもあったかと思うと、せっかく遠征して呑みに行ったにも拘わらず呑めば呑むほど気分が盛り下がって、結局いつもの立ち?み屋に舞い戻ったりするなんてこともあるのでした。まあ、呑む前の感情や気分なんかより呑んで酔い始めた時点でのそれに応じて店を出た後の振舞い方も違ってくるようです。この夜はすでに2軒をハシゴしていて気分も晴れやかだし、まだ帰宅するにはちょっと早い時間で余裕もあったのです。目の前にはこれまで見落としていた立ち呑み店もあることだし、他にも選択肢があったのです。なのにどうしてかなあさほど風情がある訳でもない町中華にお邪魔することになったのでありました。 お邪魔したのは、「味の紅龍」です。町中華というよりはちょっと古めのラーメン屋さんといった雰囲気のお店です。とメモを確認すると、なんと随分以前にもお邪魔していたのです。その頃はまだまだ意欲的に呑み歩いていたからきっと帰りの電車の運行状況を睨みつつ駅から近い店を選択した結果によったのだと思いますが、今回は明らかになるべく早めの帰宅をしたかったんだろうなあと思えてしまうのです。今になってその時の感情を振り返ってみるとそろそろ帰ろうとは思うけれど、まだちょっと早いから時間調整をしたかったんだろうなあと考えたんじゃないかと推測されるのです。今だったら未訪の立ち呑みに行っておけば良かったという後悔をつらつらと愚痴ってみただけです。でもまあ目当ては実は別にあって1,080円のビールセット(?)が目に留まったという訳です。生ビールを含むドリンク2杯に餃子3個、メンマ、冷奴というドリンク先行のメニュー構成が魅力に思えたのです。こうしたセットは料理2品にドリンク1杯というのが多いけれど、ぼくには料理は少なくても酒の2杯がより重視すべきポイントになるのでした。冷奴はケチ臭い感じもするけれど、メンマはたっぷりだし、何より餃子が3個といえど結構大振りでかつ見詰まりはさほど良くないかもしれないけれどぼくの好みの食感だったのです。これはなかなか魅力的なセットです。しかもアルバイトらしき若い女性従業員が陽気で実に結構な接客振りで大いに好感が持てます。残念なのがいずれもご高齢の一人客が卓席をのろのろと占拠していることで、独りならカウンター席にしてもらいたいなあ。だってカウンター席には写真のようなビニールシートが張り巡らされてどうにも落ち着かぬのです。しかしまあGWも空けてコロナの取扱いが変わったことでこの邪魔っ気なビニールも撤去されたかもしれず、それならカウンター席でもいいかも。
2023/05/26
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昨年から続く物価の上昇がちっとも止む気配がないままにぼくが好きな春が到来しましたが、それもまた瞬く間に過ぎ去り、季節は初夏を思わせる様相を呈してきています。大好きな野菜もいずれも高値で買い控えする以前にもとより商品そのものがほとんど店頭に並ばぬのでありました。でも今年の春は季節物の旬の食材には事欠かずに過ごすことができたと思っています。というか昨夜もいつもの酒場に行ったら古くからの常連さんで互いに見知ってはいたけれどこれまで言葉を交わす機会がなかった方からとある山菜のお裾分けを頂いたのですね。ここではたまに自宅で消費し切れなかった食材だったり、自ら調理するのが面倒だったりするような食材を持ち込むことがたまにあるんですね。この食材は天ぷらで食べると無茶苦茶美味しいのですが、その常連さんは自分で揚げ物をするのが嫌だったみたいです。その気持ちよくわかるなあ。青々としたその揚げたての山菜てんぷらは苦味も十分でまさに大人の味であったのです。他の客たちはその山菜を知らぬようだったので、ぼくが物知り顔でこれはコシアブラっていう山菜なのだよと知ったかぶりしたことを書きたかった訳ではないのだ(嘘、実はちょっと自慢してみたかった)。といった具合に山菜などが自分で買わずとも不思議と食べる機会に恵まれて、これほど運がいいのはこの先に運気が下がる兆候ではないかなどと思ってしまったりもするのでした。とまあこの春は季節限定の食材には恵まれたのですが、そんな一品が空豆なのでした。空豆は茹でたり、鞘ごと焼いたりして塩を振って食べるのが一番なんて語る方もいるけれど、実に様々なレシピが存在します。せっかくなのでそのままだけじゃなくちょっと手を加えてみることにしました。 どこぞやで見掛けた、でもまあ極めて安直な空豆ガーリックチーズ(下の写真、左側)を作ることにしました。作るっても料理と呼べるようなものではありませんが。【材料】空豆(茹でる) 30粒/にんにく 1片/パルミジャーノ 大さじ2/レモン汁 小さじ1/オリーブ油 大さじ1/胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒めて火を止める。パルミジャーノ、レモン汁を加える。皿に盛って胡椒を散らす。 空豆がダメな人って他のどんな食材とも違った独特な青臭みが苦手なのかなって思うのですが、にんにくとパルミジャーノがそれを消してくれてます。ちょっとした軽めのつまみとしてちょっと気が利いています。でもこれもうちょい味付けを濃い目にしてごはんやパスタと和えても美味しいだろうな。 これまたどこぞやで見掛けた空豆の蜜煮(上の写真、左から2番目)です。甘く味付けした空豆って食べるの初めてですが、大概の豆って甘くして美味しいものだから不味くなるはずがないと予め分かっているからさほどの不安はありません。なんてったって豆類としてはちょっと異端(異端の所以は面倒なのでいつか書きます)の枝豆ですらずんだにして食べると旨いんだから。【材料】空豆 20粒/【薄蜜】砂糖 大さじ3/塩 小さじ1/4/水 100ml【作り方】1. 鍋に砂糖、水を入れて沸かす。空豆を加える。火が通ったら止めて鍋を氷水で冷やす。【備考】料理リレー レシピ集 「【空豆の蜜煮】」http://cookingrelay2020.jp/2021/02/18/post-16769/ これは予想を上回る美味しさですね。日本の伝統的な煮豆って大概の豆がボソッとしているのに対して空豆だと歯切れがよくてしかも青臭みと甘さの相性がとてもいいと思いました。 二日酔いの朝に腹が減ったので、冷蔵庫に残っていた空豆、たくあん、しらすを混ぜごはんにしました。これまた料理って程のものではありませんね。【材料】ごはん・空豆(茹でる)・たくあん(千切り)・しらす 適宜1. 全ての材料を混ぜる。 いずれも単独で混ぜごはんの材料となり得るポテンシャルがあるし、他の食材を邪魔するまでの強烈な個性ではないからいい具合に調和が取れて美味しいです。攻めの要素が皆無の安全安心の味になりました。 お決まり通り空豆カレーを作ってみました。まあこれは少しも意外性がなくきっと普通に美味しいんだろうなあ。【材料】ごはん1膳分/合びき肉 50g/空豆(茹でる) 10粒/にんにく 1片/玉ねぎ(千切り) 1/2個/ニンジン(千切り) 1/4本/じゃがいも(拍子木切り) 1/2個/トマト水煮 1/4缶/カレー粉・カレーフレーク 大さじ1/醤油・酒 小さじ1/水 50ml/ローリエ 1枚/サラダ油・バター 小さじ1【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して生姜(おろし/半量)、にんにくを炒める。合びき肉、玉ねぎ、ニンジンを炒める。トマト水煮、カレー粉、ローリエを加える。じゃがいも、醤油、酒、水を加えて煮る。カレーフレーク、バターを加える。 やはり思っていた通りの仕上がりで普通に美味しくなりました。ペーストにしたらどうか作ってみることも考えましたがきっとルーにちっとも違和感なく混じり合ってしまいそうで面白味がないからやめておくことにしました。豆のカレーはどうしたって美味しくなるだろうから意外性や驚きは期待しない方が良さそうです。 ところで、空豆は冷凍物も普及しているので、実は未だに気に入って食べています。乾燥ものもありますが、戻すのが面倒だしさほど安くもないからシーズンオフは冷凍物で楽しむことにします。
2023/05/25
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先般、ある立ち?み屋について、牛田駅の最寄りなのに京成関屋店はおかしいだろうというような趣旨のことを呟いたけれど、あえて牛田を避けたからには牛田を嫌う理由があるのでしょうか。つい、牛田って固有名詞や響きに何かしらの偏見があるのではないかと勘繰ってしまうのです。そうじゃないっていうのなら、その意図が知りたくなってしまいます。ぼくのような疑い深い人間を納得させる解決策としては両駅名を併記するっていう手もあるけれどそれはそれで順番が問題(京成関屋・牛田店 or 牛田・京成関屋店)になるかもしれないししち面倒くさい。だったら縮めれば語呂のいい方を選んだって言えるかなと試してみますが「関田店 or 屋田店 or 関牛店 or 牛屋店」、う~ん場所がちっとも連想できなくなります。ならばいっそのこと地名から千住曙町店にしてしまってはどうか。これならぼくのような面倒くさい奴にとやかく言われることもないし、何となく千住界隈と場所をそれなりに明示することはできそうです。でもそんなんじゃ嫌なんだろうなあ。牛田駅の裏手にあったらさすがに京成関屋店は無理だと思うけれど、そうなったら何店となるのだろう。って駅舎の北側って人通りも疎らな閑散とした印象だから客商売するには不向きだろうなあ。余程の自負がない限りはこちらに出店するような奇特な人は現れないだろうと思うのです。 と思っていたけれど古くからやっているお店は僅かながら残っているのですね。むしろ堀切駅方面の壊滅的な商店過疎状態を思い出してみるとまだしもちらほらと商店があるから寂しさは幾分稀薄に思えます。そんな一軒に「居酒屋 ちどり」がありました。なんだよこんな良さそうな酒場があったならもっと早く訪れていれば良かったなあ、なんていうお決まりの感想が脳裏に去来するのでありますが、しっかり営業中だから不満などありません。ガララと引き戸を開くとおお、これはいいですねえ。厨房を囲むように5席ほどのカウンター席があってその奥には古き良き時代といった雰囲気の茶の間のような座敷もあります。初めてお邪魔したはずなのに女性店主からはあらまあお久しぶりねえとお声掛けがあります。まあそれを無下にするのもどうかと思い、うん、随分以前にお邪魔したことあったかなあ、ごにょごにょと応じます。お手伝いの女性が吞み物を作ってくれるのですが、キンミヤを一升瓶からグラスに並々と注いでチューハイを作ってくれます。一杯目でその並々を見ておらずスイスイ呑んでしまったのですが、お替りしてその様子を見るとさすがにこのペースで呑んでいては足腰立たなくなりそうに思えたのです。さて、お通しは立派なサイズの冷やし茶碗蒸し(?)です。具沢山でこれだけでも2杯はイケちゃいそうです。小さな黒板に肴の品書きが記されています。少ない選択肢に迷っていると、冷蔵庫にあるものなら適当に作ってくれると先客の女性が教えてくれました。というか、「野菜炒めとか食べる?」あっ、食べます」「肉は入れた方がいい」「お願いします」ってなやり取りをすると女性店主に「お客さん野菜炒め欲しいそうよ、冷蔵庫に何入ってるの」って野菜の指示まで仕切ってくれたのでした。その息子さんは眠いからといって茶の間の奥に上がってしまいました。我が家のように振舞って、これはいかにも下町っぽい情景であるなあとしみじみするのです。店主は冷蔵庫から大量の食材を持ち出すと手早く刻んで手際よく炒めます。出されたのはたっぷりの生野菜付き野菜炒めでありました。この思い切りのよい組合せはぼくにはなかなか真似できません。そしてどうしたものか家で食べるより美味しく思えるのです。特段の隠し味などくわえてなさそうなのに不思議なものだなあ。とても食べ切れないと思えたそれでしたがしっかり美味しく食べ切りました。お勘定に若干の不安を覚えたのですが、しっかりとお手頃価格なのでまたまた嬉しくなりました。まだこの界隈は散策してみる余地がありそうです。
2023/05/24
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イモ類って美味しいですねえ。小麦粉なんかには中毒性があるなどと言われますが、イモ類にも中毒性があるんじゃないかと思っています。という思い込みがあるので一応ネットで科学的な根拠でも探ってみようかと検索してみますが、あらら、きっちり調べた訳ではないけれどじゃがいもの毒性に注意せよとの検索結果は表示されるけれど、例えばイモのデンプンに中毒性があるというような記載はパッと眺める限りでは見受けられなかったのです。だとすればポテトチップスやポテトフライなんかが食べ出すと止まらないのはどうしたことだろうか。イモはそれこそ腹に溜まりやすい食材でありますし、左記の料理なんかには大量の油が含まれているのだからより一層にすぐさまに腹が膨れるはずです。それなのに袋を開けたポテトチップスは結局あるだけ食べ切ってしまうし、ポテトフライは一度揚げて食べてもどうにも物足りなくて二度、三度と繰り返し揚げる手間を掛けてしまったりもしたことがあります。成分としての中毒性物質はもしかすると含まれていないのかもしれませんが、それでもイモ料理は間違いなく中毒性があるはずなのだ。そうでもない限りディナー終了後にウィスキーなどチビチビやりつつちょっと口寂しいなあとうっかりポテチの袋を開けてしまい最後の一枚まで食べ切ってしまうことなどあるはずがないのであります。とここまでを読むと今回はじゃがいもだろうって話になりそうでありますが、そうはならずに長芋が主役なのでした。長芋はじゃがいもよりはカロリーも低いし、サクっとした食感も楽しいし、火の通し加減次第で(当然生でもイケる)じゃがいもよりも食感の変化の幅を楽しめるのです。といった訳で長芋は常備食とまでは言えないけれどそれに準じる程度にうちの冷蔵庫に収まっているのでありました。 料理とはう程ではないけれどべらぼうに美味しかったので一応レシピ化しておきます。長芋のステーキ くるみソースです。【材料】長芋(縦2等分)・くるみペースト・オリーブ油 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して長芋を焼く。皿に盛ってくるみペーストをかける。【参考】くるみペースト【材料】くるみ(煎る/砕く)・にんにく・パルミジャーノ・オリーブ油・塩 適宜【作り方】1. 全ての材料をミキサーにかける。 長芋をひたしらじっくりと焼いたのに近頃お気に入りのくるみペーストを添えただけの安直さでありますが、これがもう一品として十分に満足のいくものと自負しています。これを食べていれば自分もヴィーガンになれそうな気分になったりします。 続いては長芋としらすのガレットです。長芋のレシピを眺めているとキッシュだったりガトーインビジブル風だったりときっちりと焼き目を付けるメニューも多くて、従来の日本での食べ方以外にも応用範囲が広いことが分かります。【材料】長芋(千切り) 150g/しらす 40g/パルミジャーノ 大さじ2/薄力粉 大さじ1/塩 小さじ1/3/オリーブ油 大さじ1/胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに長芋、しらす、パルミジャーノ(半量)、薄力粉、塩を入れて混ぜる。フライパンにオリーブ油を熱して生地を広げて両面を焼く。皿に盛って胡椒、パルミジャーノ(半量)を散らす。 粉を使う料理って粉が散るのが嫌で、面倒臭がりのぼくは敬遠する傾向が顕著ですが、これなら無茶苦茶簡単でしかも散らからないから作るのも苦になりませんでした。こういう簡単なものから粉物料理に慣れていくのもアリですね。ちょっと淡泊な気もしますが、この素朴さがいいのでしょうね。 長芋と生姜のスープを作ってみました。無茶苦茶シンプルなレシピで全工程で3分程度で作れてしまいます。【材料】長芋(皮を剥く/千切り) 300g/生姜(千切り) 1片/水 4カップ/固形コンソメ 1個/塩 小さじ1/2/胡椒・パセリ 適宜【作り方】1. 鍋に長芋、生姜、水、固形コンソメを入れて沸かす。塩、胡椒する。器に盛ってパセリを散らす。 これ思った以上に美味しくなりました。でも長芋の美味しさというよりコンソメと生姜との相性がいいみたい。これはいろんな具材で応用できそうなお手軽スープです。 長芋とほうれん草のカレーと書くとまたまたお決まりの家庭のカレーに長芋とほうれん草をのせただけかとガッカリされそうですが、今回はちゃんとしたレシピを参照して作りました。【材料】豚肉 150g/玉ねぎ(薄切り/電子レンジで600W5分加熱) 1個/ほうれん草(ざく切り) 1/2束/長芋(半月切り) 150g/クミンシード・マスタードシード 小さじ1/ローリエ 1枚/シナモンスティック 1/2本/ココナッツオイル 大さじ1/チキンスープ 500ml/カレールー 60g/【ターメリックライス】米 1カップ/水 500ml/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/ターメリック 小さじ1/サラダ油 大さじ1/塩 小さじ1/4【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱し玉ねぎを炒める。炊飯器(内釜)に玉ねぎ、米、ターメリック、塩、水を入れて炊く。2. フライパンにココナッツオイル(半量)を熱してクミンシード、マスタードシード、ローリエ、シナモンスティック、玉ねぎを炒める。チキンスープを加える。豚肉を加える。3. フライパンにココナッツオイル(半量)を熱して長芋を両面焼く。1.に移して5分煮る。カレールーを加える。ほうれん草を加える。4. 皿に1.を盛って3.をかける。【備考】Kurashi 今日の晩ごはん 「長芋とほうれん草のカレー」https://www.kurashijouzu.jp/2014/10/recipe-351/ といってもクミンシード・マスタードシード、シナモンスティックを使ってはいるけれどカレールーも使ってるからいつものカレーとそう変わんないかな。ターメリックライスもわざわざ炊いたけれどまあこんなものかという程度でした。ここまで手間を掛ける必要はないかなあ。
2023/05/23
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三河島といえば死者160人を出す大惨事、三河島列車衝突事故でその町の名を知られる程度で、住民など駅利用者以外にはほとんど利用されることのない地味な駅です。先般JRで配布されたチラシで上中里、鶯谷、西大井などと並んで知られざる駅として紹介されていたのを見掛けましたが、まあそういった扱いもやむなしといった風情の駅前風景だったのです。ここで過去形にするのはここ数年で駅前風景が大きく変貌を遂げているからなのです。巨大な商業施設を含む高層マンションが林立しつつあり久し振りにこの町を訪れた方はきっと驚かされることと思います。あと一つよく知られているのが都内では最古といわれる(らしい?)コリアンタウンが存在することで、朝鮮半島出身という出自の人々が多く暮らしておりその多くが済州島(同名の韓国料理店が界隈にあります)出身ということらしいけれど、道行く人々を見掛けてもその方たちが在日の方であるかどうか見分けることは出来なさそうです。といった経緯もあってこの町にはそこここに韓国料理店や食材店なんかが存在していたのでありますが、どうも近頃様子が違ってきたようです。というのがベトナム料理店やインド、ネパール料理店が続々とオープンしており、とりわけ中国料理店の増殖のすごさには目を見張らされるのです。もはやその勢力は韓国勢を圧倒するほどでしかも中国勢はしばしば店舗の入れ替わりもあるからもう全容を把握するのが困難となっています。なんて毎日通っていればしっかり把握できる程度なのでしょうが、たまにこの駅を利用する程度ではきっと目視程度では判別できないと思います。 まあ、そんな一軒に「中華居酒屋 剣」がありました。ここも入ったことがあるかないかなど判然とせぬわけだったのですが、これだけインパクトのある店名でも覚えきれぬのです。でも店内に入ってみてここは初めてだろうと漠然と感じました。店内の様子がかなり賑わっていたからです。つまり周辺の数あるお店は特定のお店を除いてはどこも空いている印象があったからで、どうやら混んでいるお店のことは覚えているみたいです。そりゃまあ、混んでいるってことは一般にはそれなりに繁盛して長続きしているってことだろうし。とまあそんな状況だったので、辛うじて空きのあった奥の卓席に通してもらいました。さて、どうしたものかと品書きを眺めるとドリンク1杯におつまみ1品、そしてラーメン1杯のセットがあります。すでにたくさん呑んでいたのでそうお替りはできないでしょうけれど、小腹も空いていたのでちょうどいい。他のセットもあったかもしれませんが、その品書きが目に飛び込んできたので迷う間もなく注文を決めました。近頃のぼくにはこういう即断即決は珍しい事です。グズグズと迷うのが倣いですから。ねぎチャーシューは酒のアテには十分な一品でありますし、サワーの量もしっかりあります。ラーメンはこうした本場風の店にしてはかなり日本ナイズされていて吞み疲れした胃腸に優しい穏やかな味わいでありました。もし次があるなら一軒目で他の料理も試してみてもいいかなって思う程度の店ではありました。
2023/05/22
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もらって嬉しい到来物が届きました。ハムやソーセージの詰合せです。ソーセージって好きなんですが、ぼくは日常的には食べていません。冷蔵庫に常備されてるってものではないのです。昔は安いソーセージでも美味しいと思って食べていたのですが、舌が肥えてしまったのかかつてあれ程に感動したシャウエッセンなんかではさほど喜べなくなったのです。だからといって高級品を買い求めるだけの財力があるかとなるとまあ買えなきゃないけどそうしょっちゅうって訳にもいかぬし、そこまでしじゅう食べたいとまでは思わないのです。近頃はふるさと納税で年に何度かとある自治体から購入するのがお決まりになっています。これがまあ美味しくてもうこれを食べられるなら他のソーセージはなくてもまあいいかなと思っていたのですが、今回はそことは別のソーセージ屋さんのものを頂戴したのです。手頃なのに種類も量も多くて大いに気に入って、もしかすると現代の日本には美味しいソーセージ屋さんが溢れているのではと思わされたのですが、その一品としてボロニアソーセージが含まれていたのでした。ボロニアソーセージってしょっちゅう耳にするのですが、他のソーセージと一体どこがどう違っているのだろうか。見た目は太いのでどことなくハムっぽい印象ですが、実際にこれらの差異などちっとも知らないのです。ということでWikipediaを調べました。すると以下の記載があります。--日本農林規格ではソーセージは、「肉を動物の腸などに詰めた食べ物」の総称であり、ウインナーやフランクフルト、チョリソーなどの種類がある。昔は[いつ?]、羊の腸を使ったソーセージをウインナー、豚の腸を使ったソーセージをフランクフルト、牛の腸を使ったソーセージをボロニアソーセージと定義していたが、製法が発達してケーシングには人工の薄い皮を使っている製品も誕生して以降は動物の腸の種類ではなく、ケーシングの太さによって、呼び名の区別をしている。羊の腸より豚の腸の方が太いので、ウインナーよりフランクフルトの方が見た目が太く、牛の腸を使うイタリアのボロニアはさらに太くなっている。-- あくまでも日本での分類となるようですが、結論としてはあくまでも太さに基づいているということらしい。味もしくは生産国の違いかと思っていたのですがどうやらそうした分類ではなかったようです。でも太さに差異はテクスチャーの違いに繋がり、それゆえに味わいもまた異なって感じられるように思います。 さて、せっかくだからボロニアソーセージを使った本場風の食べ方をしてみたいと調べてみたけれど、サラダにのせたり、ステーキとして食べたりとあまり面白味はないから結果、美味しそうで手軽に作れるレシピを試すことにしました。まずはボロニアソーセージと野菜の炒め(写真左)。【材料】ボロニアソーセージ(5mm厚半月切り) 4cm/ピーマン(短冊切り) 3個/セロリ(一口大) 1本/ウスターソース・粒マスタード・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンでボロニアソーセージを焼いてピーマン、セロリを加える。ウスターソース、粒マスタード、塩、胡椒を加える。 非常に日本人の口に馴染みのいい味になりました。それこそお弁当のおかずの一品にピッタリって感じです。どなたかがボロニアソーセージの代用としてスパムを使ったレシピを書かれていましたが、確かにまあ似たような味わいです。 続いては、空豆とボロニアソーセージのサラダ。どこぞやで目にしたレシピですが、特段のオリジナリティがあるわけではないし、かなりアレンジしているので出典を調べ直すことはしませんでした。【材料】ボロニアソーセージ(1cm角) 100g/空豆(茹でる/皮を剥く) 20粒/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/2個/セロリ(5mm幅) 1/2本/きゅうり(縦2等分/5mm幅) 1本/クリームチーズ(ほぐす) 大さじ3/パセリ 1枝/【ドレッシング】 オリーブ油・酢・レモン汁・粒マスタード・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 でもこれが美味しくないはずがないのです。ご馳走サラダって感じでした。でもこのサラダにボロニアソーセージがホントに必要かってなるとベーコンやハムでもいいんじゃないって気もしたのです。 スウェーデンのコルヴストロガノフなる料理のレシピを見つけたので作ってみることにしました。本来はファルコルヴなるスウェーデンで食べられているソーセージを使うみたいですが、入手が難しそうですし、レシピを紹介していた方もボロニアソーセージで作っていたからまあいいでしょう。【材料】ごはん 1膳分/ファルコルヴ(代替:ボロニアソーセージ/拍子木切り) 1/2本/玉ねぎ(みじん切り) 1個/【ソース】生クリーム 200ml/水 100ml/トマトペースト・醤油 大さじ1/マスタード 小さじ1/サラダ油・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してファルコルヴを焼く。玉ねぎを加える。生クリーム、水、トマトペースト、醤油、マスタードを加えて弱火で10分煮る。塩、胡椒する。皿に盛ってごはんを添える。北欧のおやつとごはん 「ボロニアソーセージでコルヴストロガノフ」https://hokuogohan.fukuya20cmd.com/2023/03/30/10226/ うん、いかに北欧の料理って感じ。悪くないんだけど、ちょっとシンプル過ぎるんですよね。もうひと味、もうひと材料を加えたいところかななんて思ってしまうのでした。 イギリスのトード イン ザ ホールなる料理がありました。簡単なので早速作ってみることにしました。【材料】ボロニアソーセージ(斜め薄切り) 1/2本/卵 1個/薄力粉 50g/塩・胡椒 適宜/牛乳 100ml/バター(溶かす) 15g/【グレービーソース】玉ねぎ(薄切り) 1/2個/固形スープ 1個/水 200ml/マスタード 小さじ1/ウスターソース 大さじ1/赤ワイン 200ml/小麦粉 大さじ1/砂糖 小さじ1/サラダ油・バター 大さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して玉ねぎを炒める。砂糖を加える。小麦粉を加える。固形スープ、水、マスタード、ウスターソース、赤ワインを加えて煮詰める。塩、胡椒する。2. フライパンでソーセージを焼く。3. ボウルにふるった薄力粉、卵、牛乳、塩、胡椒を加えて混ぜる。バターを加えて20分寝かす。4. 耐熱皿に2.を並べて3.を注ぐ。オーブンで220℃20分焼く。1.を添える。 うん、いかにも英国の料理って感じ。悪くないんだけど、ちょっとシンプル過ぎるんですよね。もうひと味、もうひと材料を加えたいところかななんて思ってしまうのでした。と先の料理とまるっきり同じ感想となってしまいました。まあ、これはこの素朴さが持ち味なのかなって気もします。 と色々試してみましたが、こんなレシピなどなくてもそのまま焼いたりして食べたっていいんだろうなあ、なんて元も子もない発言は慎むべきでした。
2023/05/21
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シリア、ヨルダンなど中東各地で食べられているタッブーレですが、知人からレシピを教わって初めて作った際には、こんな地味な食材の組合せでこんなにも美味しいなんてと驚かされました。食欲旺盛な頃には、見た目も鮮やかだから正月におせち料理の箸休めとして大量に作ったりもしたものです。といって書くと今回はクスクスもしくはブルグル辺りを取り上げるのだろうという憶測を呼ぶことになりそうですが、実は違うのです。タッブーレというのは大量のパセリが入るのが胃腸にも良さそうだし、栄養面でもいかにも身体に良いのでしょう。加えて香り、彩り様々な面でこの料理のキーとなるはずです。となるとまたもパセリ化と思われるかもしれませんが、実は今回はミントが主役なのでした。タッブーレのレシピは様々でミントを用いない場合も少なくないのですが、ぼくが初めて入手したレシピでは結構な量のミントを加えることとなっており、酒の肴としての料理にミントを使ったことは皆無だったのです。基本的には菓子などのデザート類やカクテルなどの吞み物で使うというイメージが強かったのです。そんな思い込みをこの料理があっさりと打ち砕いてくれたのです。料理に使っても美味しいのだと知ることになったのに、その後他の料理に活用したかというとほとんどそんなこともなく、いつも結局はタッブーレに加えるに留まっていたのです。そんなぼくではありますが、たまには一念発起してミントを用いた料理を怒涛の如くに作るに至ったのはお決まりの理由からです。その理由とは極めて凡庸で、普段は税抜き1袋198円位のものがその日に限っては税込み50円で販売されていたのです。そりゃまあ買っちゃいますね。ってな訳で慌ててレシピ探しに奔走することになったのです。 まずは定番らしいトマトとミントの冷製パスタを作ってみることにしました。以前勢いでまとめて買ってしまったカッペリーニも数袋残っているのでちょうどいい。【材料】カッペリーニ(茹でる/冷水で冷やす) 100g/【ソース(混ぜる)】トマト(1cm角) 1個/ミント 1袋/オリーブ油・にんにく 大さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 皿にカッペリーニを盛って【ソース】をのせ、ミントをトッピングする。 ぼくは冷製パスタって明らかに否定的な立場を取っていたのですが、いやはや考え直した方が良さそうです。とまずはミント以上に冷製パスタの美味しさに目覚めてしまった訳ですが、いやいやこのミントの風味って思った以上に食欲を増させてくれるものなのですね。これは定番入りです。 ならばと同じソースを用いてトマトとミントのトーストを作りました。実はパスタで食欲が大いに増してしまい追加して作ってしまったのです。【材料】食パン(トースト) 1枚/【ソース(混ぜる)】トマト(1cm角) 1/4個/ミント・オリーブ油・にんにく 大さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 食パンに【ソース】をのせ、ミントをトッピングする。 これもいい。とても美味しい。問題なのはトマトの値段が高止まりしていることです。この頃、時折安く売られていることもあるけれど、そういう時に限ってミントの値段が妙に高かったりしてタイミングを上手く調整できればいいんですけどね。 ラオスなどで食べられているラーブ、つまりは豚ひき肉とミントの炒め物を使ったサラダを作りました。【材料】豚ひき肉(塩、胡椒、ライム汁をまぶす) 200g/塩・胡椒 適宜/ライム汁 大さじ1.5/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/にんにく・生姜 小さじ1/2/ミント 1袋/【ソース】ナンプラー・ライム汁・パクチー・胡椒 大さじ2/赤唐辛子(砕く) 1本/【サラダ】レタス(一口大)・ニンジン(千切り)・トマト(一口大)・きゅうり(斜め薄切り)・青ねぎ(3cm幅) etc. 適宜【作り方】1. フライパンを熱して豚ひき肉を炒める。火を止めて玉ねぎ、にんにく、生姜を加える。【ソース】の材料、ミントを加える。皿に【サラダ】とともに盛る。 一見するといかにもな材料ばかりでこれは想像通りの味でしかないだろうなあという予想はあっさりと覆されたのです。これまたごはんにもパスタにも多様な使い回しができそうです。 思ったより、ピンとくるレシピが見つからなかったので、これはどうかなあと首を傾げてしまうようなのをELLE GOURMETで見つけました。冷奴のパクチーとミント、生姜のチャツネ添えなる料理です。【材料】絹豆腐 200g/トマト(5mm各) 適宜/【チャツネ(混ぜる)】パクチー・ミント 1/4カップ/生姜 1/2片/塩 適宜/砂糖 小さじ1/2 【作り方】1. 皿に絹豆腐を盛って【チャツネ】をのせる。【備考】ELLE GOURMET 人気の料理レシピ 「冷奴のパクチーとミント、生姜のチャツネ添え」https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a48610/gco-2843/2023/3/25 ところがですね。これが美味しいんですよね。騙されたつもりで作ったのですが、いかにも爽やかで夏場のオードブル代わりになりそうです。 といった次第でミントの魅力にこの年にしてようやく目覚めた訳で、またあれこれとミントのみならず様々なハーブにもトライしてみたいと思ったのでした。
2023/05/20
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特別素晴らしいとかすごいっていうような酒場じゃなくてもちょくちょく出掛ける駅前に使い勝手が良い酒場をキープしておきたいものです。そもそもこのブログを始めたきっかけ(似たようなことこれまでも何度か書いたような気がするなあ、その度に矛盾が生じてそうで気掛かりでありますが)は、都内近郊のあらゆる駅付近に気に入った酒場をリスト化しておこうと思い立ったからでした。ここでポイントになるのはあくまでもリストアップという点にありまして、わざわざこうした文章を添える、もしくは写真を掲載しようなんてことは微塵も思っていなかったのです。手持ちのデータとしてEXCELなどにコツコツとデータを保存しておく程度のつもりだったのです。当時は映画マニアだったから都内各地の映画館で上映終了後にしばしば知人に遭遇して、では吞みに行こうかってことになったわけです。やがてたまにぼくだけが映画を見ていて終わったら合流しようなんて場合に酒場情報を共有しようという流れになったのであります。そんな知人に嗾けられて、そんなにあちこち呑み歩いているならブログにでもしてみてはとなった次第でありまして、写真もお前の拙い文章では十分にイメージできなかったりするからとおざなりな摂り方ではありますが、一応今のスタイルに落ち着いたのでした。とまあ今ではいかに感動しても二度と訪れるのが困難な酒場にも稀にお邪魔することがありますが、まあ趣味というのは昂じるのが信条でありますからなるべくして趣味の深みに沈み込んでしまったということでしょう。でもでもそれなりの深みにハマってしまってある程度の歳月を過ごすと徐々にその深みにハマリ続けているのがしんどくなってくるものです。具体的には仕事をしながらではそもそも近隣でもない限り毎晩は行ってられないもので、やがてその範囲内は枯野となってしまう定めであります。そうして呑み歩きはやがて惰性に成り果てある時点でハタとこれまで俺は何て無駄で愚かな時間を過ごしてきたのだとなってしまうのが常なのです。って、幸か不幸かまだそこまでの倦怠期には至っていないと思うので、酒場巡りを趣味にするならこれまでのような猟色主義を見直す時期が来ているのは間違いなさそうです。 と漫然と文章を綴ってきたら思いがけぬ方向へと話が及んでしまったけれど、見直し方のひとつとして再訪の愉しみを追求するのも一つであると無理矢理話を受け継ぐことにします。「た古八」は、これまでも度々登場しているごく普通の中程度のオオバコ酒場であります。カウンター上の古い品書きには味はあるものの基本的には特段ぼくを興奮させてくれるような内装でもない一方でチェーン店にはないアットホームな雰囲気があるのです。それとこれまでうっかり書きそびれていたけれど、こちらの女性従業員がとても素敵なのです。キビキビとした物腰も丁寧で親身な応対もとても気持ちがいいのです。しかも小柄でとても可愛らしいからいうことがないって、まるっきりのスケベオヤジみたいでありますが、無論ぼくは紳士であることに徹しています。実はこの方を認知したのがコロナ以降のことなので、マスクを取った姿にはお目に掛かれておらず遠くない将来に素顔を披露頂けるのを楽しみにします。とまあそれはそれとしてこちらの品書きは万年不動のラインナップスタイルで、ごく限定的な季節メニューが数品ある程度だから肴に拘る人だとちょっと辛いかも。でもこの夜は嬉しいことに今年やけにあちらこちらでお目に掛かるタケノコとフキの煮付けでありました。たっぷりの盛り付けも嬉しいなあ。ニュースなどで見掛けてはいないけれど、今年はタケノコの収穫量が多かったりしたんでしょうかねえ。それとおまけの情報を。この日は水曜日。水曜日には一杯吞み物を頼んだら(例えば数名で瓶ビール1本でも構わない)、2杯目が無料になるサービスがあります。値段だけならサワーだったりスパークリングワインがお得なんでしょうが、ここでは以前はサービスにはなかった(と思います)ホッピーを頼むのがよろしいかと。230円のソトかナカが無料になるようで、しばしどういうことか悩みます。そうか、ファーストドリンクからホッピーの人ならナカもありそうですし、2杯目からホッピーに切り替える人はソトってこともあるんですね。とまあお邪魔するなら水曜日がいいですよってことです。でも靴を脱いで上がる式の板張りの掘り炬燵式小上がりは封鎖中で、どうやら電力等のコストダウンを狙っているようですが、そういや確かに人手が減ってるような気がするなあ。頑張ってもらいたいものです。
2023/05/19
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時々、ニュースなんかでとある野菜が豊作だっていう報道がされたりしますが、多くの場合スーパーなんかで出回る際の値段は大して安くなかったりします。キャベツなどの野菜が採れすぎると価格調整のために処分される様子が流されますが、相応の理由があるらしいことは察せられますがやはりどうにもいたたまれない気持ちになります。一消費者に過ぎぬぼくですらそうなんだから生産者の苦悩は曰く言い難いものがあるでしょう。様々な要因があるにせよ捨てるならくれってつい言いたくなります。その一方でとある店ではそれなりの価格がするのに量がちょっぴりだったりするのに、別の店では豊作でも何でもなさそうなのにすっごい量で安価に販売されていることもあったりと不可解でならないのです。面白いのが必ずしも安い店はいつも安い訳じゃなくて、各店ごとに安価かつ大容量で販売する野菜の種類が異なることです。でもこうして文章を書きながら何となく想像されるのが安価になりやすいのは葉野菜だったりハーブだったりすること多いということです。例えば大葉なんて1束程度で198円する店もあれば10束程度を同じ値段で扱っている店もあったりとその物価差はただ事ではないのです。つまりは、その重量や商品の鮮度の継続期間が多分に価格差に反映しているのだろうなあということです。とまあ今回書こうとしているのは大葉と同様に極端な価格差が生じることのあるパセリに登場願うのでありました。パセリは常に刻んで冷凍庫にも入っているし、ドライパセリも大袋があるけれど、大袋で売られているのを見掛けると思わず手に取ってしまうのでした。買い過ぎて持て余したらペーストにしちゃう手もありますしね。 ということでパセリペーストを作ります。【材料】パセリ・くるみ(煎る)・パルミジャーノ・塩・オリーブ油 適宜【作り方】1. 全ての材料をフードプロセッサーにかける。 色んな作り方があるんでしょうけど、目下のところは目分量でこういう材料を使って作ってます。パセリと塩とオリーブ油だけってのもありかもしれませんが、くるみとパルミジャーノなどのチーズを加えればそれこそそのままバゲットに載ってディップとして食べることもできるのでぼくは気に入っています。 ということでこのペーストの使い回し料理をいくつか。まずはパセリペーストのサラダです。パセリペーストのパセリサラダも作ったのですが、どうしたことか写真が残っていないので、これをアップします。【材料】レタス・ハーブ類(一口大)・くるみ(煎る/砕く)・パセリペースト・【ドレッシング(混ぜる)】赤ワインビネガー・塩・胡椒・はちみつ・オリーブ油 適宜【作り方】1. レタス・ハーブ類を【ドレッシング】と和えて皿に盛り、くるみ、パセリペーストを散らす。 葉野菜にヴィネグレットのシンプルなサラダもいいけれど、ゆっくり呑みたい夜なんかにはもうちょっと濃厚な味付けにしておかずサラダ風に食べるのもいいです。そんな場合、肉や肴などではちょっとボリュームがあり過ぎたりするので、こうしたペースト類をちょっと足すとご馳走感が増すように思えます。 これまたシンプルにパセリペーストのスパゲッティを作ります。【材料】スパゲッティ(茹でる)・パセリペースト・パセリ(一口大)・にんにく・オリーブ油 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。スパゲッティ、パセリペーストを加える。皿に盛ってパセリを散らす。 もうこれは言うまでもなく美味しいです。大量のパセリ入りのペペロンチーノなんてのも好きですが,ペーストだとちょっと贅沢な気がします。 これまた凡庸ではありますが、鰆のソテーにパセリペーストをソースとして添えてみました。【材料】鰆(塩、胡椒、小麦粉をまぶす) 1切/塩・胡椒・小麦粉・バター・サラダ油・パセリペースト 適宜【作り方】1. フライパンにバター、サラダ油を熱して鰆を焼く。皿に盛ってパセリペーストをかける。 いやはらなんの工夫もないですが、これでぼくには十分美味しいのだから問題はないのです。プロの視点で見るともしかしたら鶏とソースのバランスを著しく欠いているという評価が下ろうとそんな言葉には耳を傾ける必要などないのです。 平松洋子氏のパセリカレーの衝撃に対抗するのは本当に難しい。パセリをむしってそのままカレーに放り込んでもみたけれど、カレールーの力に打ち消されてしまうのでしあ。なのでより風味がでるんじゃないかとパセリペーストのカレーを作ってみました。【材料】ごはん・パセリペースト・豚肉(一口大)・玉ねぎ(薄切り)・ニンジン(拍子木切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・にんにく・生姜・カレー粉・小麦粉・カレーフレーク・サラダ油・水 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚肉、玉ねぎ、ニンジンを炒める。カレー粉、小麦粉を加える。水、じゃがいもを加えて煮る。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかけ、パセリペーストをのせる。 う~ん。別に悪くないんですけど、これではまだ全然平松氏のレシピの足元にも及ばないなあ。次はどう調理してやろうか。 とまあ、ペーストってどんなペーストでも活用範囲が広いから香りの強いハーブや葉野菜を持て余した時にはどんどんペーストにして食べてみることにしよう。
2023/05/18
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これまでも何度も書きましたが、ぼくは子供の頃に和歌山に住んでいたことがあります。だから雑賀という単語があることはずっと知っていました。また、京成線の沿線に同じ名を持つ酒場が存在することを以前から知ってもいました。ちなみに雑賀は雑賀衆として知られる中世日本で活躍した傭兵集団として知られていて、その勇ましさにあやかってか日本酒の銘柄にもなっています。って蘊蓄はともかくとして、沿線上にこの系列のお店、結構見掛けていたと思ったのだけれど、見掛けるだけでこれまで訪れたのは、北千住駅前店だけだったようです。というか京成線沿線にはお花茶屋と京成関屋に数店舗があるだけだったのですね。もっとあちこちに点在していると思っていました。どうしてそんな勘違いをしただろう。まあ、いいか。 お邪魔したのは京成関屋駅前にある「極上焼鳥 極上もつ焼き 雑賀 関屋駅前店」です。京成関屋駅と牛田駅までの道に面して「そばうどん 立ち喰い 雑賀屋 本店」がありまして、ここも以前から気になっていますが、なぜか入店機会を逸しています。大通りの墨堤通りに面しては同じ系列の「立ち飲み 煮込みの大橋」がありましたが、知らぬ間にやはり同じ系列ではあるようですが、寿司屋になっていました。こちらは「雑賀」と往来できるみたいですが、ガラス張りになっていて店内が見渡せます。おやおや一人のお客さんも入っていませんね。そうなると「雑賀」の入りも悪いんじゃないかと不安になりますが、幸いにも億の卓席にはそれなりのお客さんが入っていました。カウンター席はご夫婦のみで空席が目立ちました。一人よりもグループ利用が多い店ということでしょうか。話は逸れますが後日、ここを訪れたことを行きつけの立ち呑み屋で話したらまさにここが紹介されていて佐藤栞里ちゃんがここのこと(もつ焼きでしょうか)を絶賛していたとお聞きしました。ぼくは最近の若いタレントをほとんど知らないのですが、彼女のことは知っています。以前、何かテレビ番組でものすごく見事な食べっぷりをしていたのを見たからです。それはもう見ていて気持ちいい位の豪快さで圧倒されたことをよく覚えています。その姿を見ると彼女の昭和のアイドル風の風貌がとても気に入ってしまったのです。って実は彼女、無茶苦茶背が高いみたいですね。ってネットで調べたら168cmかあ、まあ女性では高い方ではあるけれど、今時としてはそう驚くほどではないですね。さて、カウンターに着くとすっと従業員さんが背後に忍び寄ります。と妙な言い回しをしたのには理由があって、こちらの従業員さん、グラスが開くと見るやそっと近寄ってきてオーダーを取ってくれるなど実に気が利いているのですが、余りにも気が回り過ぎてどうも監視されているような気分に陥るのですね。立派だけどもワンクッション入れて貰えると嬉しいかな。気分ではなかったので焼鳥はもらいませんでしたが、鶏皮ポン酢、確かに美味しかったなあ。今度は焼鳥気分の時にでもお邪魔することにしようかな。
2023/05/17
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世界各地の料理のレシピを眺めていると案外ヨーグルトを料理の食材としている国が多いのです。今でこそそれもちっとも不思議ではないのですが、子供の頃に食事として例えばトルコのヨーグルトスープ(ヤイラ・チョルバス)やギリシャのヨーグルトディップ(ザジキ)なんかが食卓に上がったらきっと手を付けなかったことでしょう。当時は食への好奇心がさほどではなかったということもありますが、それ以上にヨーグルトは甘いもの、デザートという刷り込みがされていたからです。生ハムメロンやパイナップル入りの酢豚などのフルーツを料理に用いるのを忌避するのと似たような感性ですね。今ではそうした組合せも平気などころか物によっては好んで食べるようになりました。そのきっかけを思い返してみるとそれは恐らく苦手だった干しブドウを食べられるようになってからだと思うのです。友人の酒屋の息子からなんかのお祝いでワインと枝付きの干しブドウをもらってそれを摘まみつつワインを呑むとあらまあ不思議、苦手な干しブドウを口に運ぶ手が止まらなくなっていたのでした。それをきっかけにカキの白和えだったり桃とモッツァレラだったりの組合せも何ら違和感なくなってからはヨーグルトを食事に活用することも苦ではなくなったのでした。さすがに今でも甘いヨーグルトを料理に使うのはよほど気の利いたレシピでもない限りは避けておきたいところではあります。 カレーというかインド料理にヨーグルトは付き物です。昔の日本人の感覚からするとカレーにヨーグルトはイカンだろうと思ってしまう人も多かったと思うし、最初はぼくもそうでした。というかぼくが子供の頃にはまだインド料理店は数少なかったはずです(少なくともぼくの暮らした地方都市では見掛けた覚えがありませんでした)。とあれこれ語りたいこともありますが、長くなりそうなので、今回のレシピは定番の鶏もも肉のヨーグルトカレーです。【材料】玉ねぎ(冷凍/千切り) 1/2個/ごま油 大さじ1/カルダモン 4粒/鶏もも肉(一口大/塩をふる) 200g/にんにく 1片/生姜 大さじ1 1/2/カレー粉 大さじ1.5/チキンブイヨン・ヨーグルト 200ml/塩 小さじ1/2/胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にごま油を熱して玉ねぎを炒める。カルダモン、にんにく、生姜、カレー粉を加える。チキンブイヨン、鶏もも肉、塩を加えてふ蓋たをし、弱火で10分煮る。火を止めてヨーグルトを加える。【備考】ELLE GOURMET 人気の料理レシピ 「鶏もも肉のヨーグルトカレー」https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a40442065/7760/ 別にどうってことのないシンプルなレシピですが、敢えてカルダモンを結構な量加えているところが気になります。カルダモンって入れ過ぎると主張が強過ぎてバランス悪くなる気がします。なのでちょっと半信半疑で騙されたつもりで作ったのですが、これが意外やヨーグルトに合うんですね。シンプルですがちょっと個性的なカレーになりました。 トルコもまたヨーグルトを用いた料理が豊富にあります。今回はヨーグルトとトマトのパスタです。果たしてこれが本当にトルコ料理であるかは若干の疑問がありますが、まああっても不思議でない気がします。【材料】スパゲッティ(茹でる) 160g/ヨーグルト(にんにく、塩を混ぜる) 200ml/にんにく 1片/牛ひき肉 50g/トマトペースト 大さじ2/水 大さじ1/塩・胡椒・ドライミント・チリパウダー 適宜/油 大さじ2【作り方】1. フライパンに油を熱して牛ひき肉を炒める。トマトペーストを加える。水を加えて塩、胡椒する。2. スパゲッティを皿に盛ってヨーグルトをかけ、1.をのせる。ドライミント、チリパウダーをふる。 意外やこれ非常に美味しいですね。シンプルなのに定番にしていい位に深みのある味になりました。クミンなんかを入れてもよりトルコっぽいエスニックな風味になりそうです。 ヨーグルトといえばブルガリア。ケバプチェはそのままトルコのケバブと親戚関係にある料理なんでしょうね。非常に肉々しい細長ハンバーグにスパイスの利いたヨーグルトのソースがさっぱりして美味しいです。【材料】合びき肉(塩、胡椒、パプリカを混ぜて寝かす) 300g/塩 小さじ1.5/胡椒 小さじ1/4/パプリカパウダー 小さじ1/にんにく 小さじ1/2/キャラウェイシード(挽く) 小さじ1/ヨーグルト(水切り) 200g/塩・パプリカパウダー・マジョラム・ディル・油 適宜【作り方】1. 合びき肉ににんにく、キャラウェイを混ぜて捏ねる。棒状に成形する。4等分する。2. フライパンに油を熱して1.を焼く。裏返して蓋をし、弱火で8分焼く。皿に盛って混ぜたヨーグルト、塩、パプリカ、マジョラム、ディルを添える。 トルコなどのケバブとは加えるスパイスが違っていてその違いが案外はっきりしていてこれはこれで確かに美味しいのです。マジョラムなどのハーブの香りも楽しくてこれまた定番入りです。 ネットでインド料理店風ドレッシングのレシピが公開されていました。昔からインド料理店でカレーなどを頼むとキャベツとニンジンの千切り程度の不可思議なドレッシングの掛かったサラダが付け合わせで添えられていました。そこそこの高級店でも似たようなのが出されるのが面白いなあなんて思いつつ、このドレッシング、すごい旨いかどうかはよく分からないけれど妙に癖になるなあと気になってはすぐに忘れてしまって自宅で再現したことはなかったのです。マヨネーズとケチャップ、クミンが入っていそうなことは分かっていたのですが。【材料】ニンジン(おろす) 1/2本/ヨーグルト 大さじ1/トマトケチャップ 大さじ1/マヨネーズ 大さじ1/2/クミンパウダー 小さじ1/4/塩 小さじ1/2/胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 なるほどニンジンのすりおろしとヨーグルトを入れるのが。これが正解なのかは分からないけれど確かにそれっぽく仕上がりました。単にきゅうりを食べるにしてもマヨネーズだけを付けるよりはずっとヘルシーっぽい気がしますね。
2023/05/16
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人が居酒屋を商売としてやっていこうと決心するに至る理由について、思いを巡らせることがあります。ひと言に居酒屋といってもそのスタイルは千差万別であるから、そのスタイルに応じて開業理由は様々であることは容易に想像されます。それでも世の中にはあえて居酒屋じゃなくたって商売はいくらでもあるのだし、商売じゃなくても仕事の種類は数多いはずです。好きこそものの上手なれとかいう言葉があって、じゃあ酒を呑ませるのが居酒屋の本性であるならば酒を呑むのが好きであればいいということになるはずですが、実際に呑んだくれのオヤジの酒場が上手く回る尾はとても思えないのです。趣味と実益を兼ねるのは実際にはかなり困難なことのはずです。酔っ払って仕事にならないとか酔って大盤振る舞いでちっとも儲けがなかったりするなんてことも想像できてしまいます。逆にうわばみを自称するほどの大酒呑みならばどうか。客に奢られる位で済ませられるならば良いのでしょうが、酒好きでなおかつうわばみだったりしたら、きっと店の酒にまで手を出してしまい開店後瞬く間に身上を潰すことになるだろう。料理好きの店主だってリスクはあります。そりゃせいぜい自分と家族の食事を作る程度であればまだしも同じ料理を一夜のうちに繰り返し作るのはかなりの忍耐を要求されそうです。といった調子で列挙していってみたところで結局は個々の店主によってその開業の理由など違っているはずでありますが、店をやってみてもいいかなって考えに至る人の大部分が、他人との関係の有り様を考慮しているはずだと思うのです。そしてその想定する有り様は、一方に調理やサービスに徹すればいいというタイプ(本質的に寡黙な人である)があり、もう一方は客との語らいを重視する(というよりは本質的にお喋りな人である)に偏るようなのだ。自分で書いておきながら眉唾な話だなあ。 でも北松戸駅前の「根ぎし」の主人は風貌もなかなかに味わい深くて必ずしも強烈に個性的な面相をしているわけでもないのに一度見たら忘れられない造作なのです。でもそれよりも彼のキャラクターを強く印象付けるのがお喋りが好きで好きで仕方ないことであるは間違いないのだ,彼が店を続けている理由はそれこそ生活のためだったりもするのだろうけれど、それ以上にお客たちとの語らいを求めていることが理由のかなりの割合を占めていそうであります。ちなみに酒もやはり好きらしくて、仕事中の酒は控えているらしいけれど、普段の酒量は相当なもののようです。何度も書いた気がしますが、この酒場では、杯を重ねると思い付いたようにちょっとしたつまみを見繕ってくれて、それが一般には酒の肴としてどんなもんかと思うようなものであっても不思議と美味しかったりするものだから酒吞みのツボをわきまえているということでしょう。だってねえ、燗酒をすすりながらジャムトーストを用意するなんてアイデアは真性の酒吞みにしか抱けないセンスであるはずです。しかもこのお方、調理の手際が実にいいのだ。結構面倒な肴も実に要領よく手早く調理してしまうのである。それはもしかすると客とのコミュニケーション時間を出来る限り長引かすために身に付けた技術ではないかとすら思ってしまうのだ。それなのにメニューはほぼ9割以上が不動のラインナップで、これだけ器用に調理をこなせるなら他の肴だって難なく作れるはずなのになあと思ってしまうのだ。普段、肴など何でも構わぬとか言っているぼくですが、そのあまりにも頑なな姿勢にはさすがに他の肴で呑みたいと思ってしまってついつい足が遠のくのです。今回などうっかり半年もご無沙汰してしまったのでありますが、オヤジは相変わらずそんな無沙汰の日々などなかったかのように親し気に語り掛けてくれるのです。今は過去の営業時間短縮の日々に散々お世話になったのだからこれからも時々は顔を出してお喋りに付き合おうかななんて思うのでした。
2023/05/15
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もう5年以上は前のことになるでしょうか、亀有のとある居酒屋にお邪魔した際の出来事です。チューハイの肴にポテトサラダを頼んだのでした。ポテトサラダはぼくの好物です。映画青年で朝から晩まで(時には2日間ぶっ通しで)映画を見続ける際にはよくスーパーで売られている安いバゲットに穴を掘って、そこに一切具のないポテトサラダをびっちりと詰め込んで劇場内に持ち込んだものでした。ぼくのポテトサラダには当初具が入っていないことが多かったのです。そうまで言うからには余程しょっちゅうポテトサラダを作っていたかのようですが、実はそんなことはなかったのです。じゃがいもの下処理が面倒で芽が大量に生え出してから慌てて処理して具なしでもいけるポテトサラダに調理していたのです。ところで、昔も今も変わらずスーパーの総菜売り場でポテトサラダを見掛けぬことはないから、やはりぼく同様に手間の掛かるものと思っている方は少なくないんでしょうね。ぼくは未だに総菜のポテトサラダを買い求めるのに躊躇する位お高いと思っているのですが、それでも近頃は大容量の袋詰め商品が販売されているから料理嫌いでかつ節約精神もある方なら買い求めたこともあるのではないでしょうか。でも、かつての袋売りポテサラは味が良くなかったし、何より色んな野菜が入っていて日持ちするのが不可解で気持ち悪かったのです。でも後者の謎は変わらぬままですが、味のいいポテサラが近頃は入手できるようになりました。特にぼくは一度だけお試しで肉の××××の業務用のちょっと高級ヴァージョンを買ってみたことがあるのですが、これが案外悪くないのです。とここで、話は冒頭に戻るのですが、その居酒屋のポテサラがその業務用にそっくりだったのです。思わず、近頃××××の総菜は美味しくなりましたねえと遠回しに問い掛けたところ、その店主が嬉しそう相貌を崩して冷蔵庫から取り出して見せたのがそれだったのです。いやはや、まさかそのものズバリだったとは。しかも値段を知るぼくにそのままの形(具材を追加するわけでもなし、粗挽き胡椒を散らすわけでもなし)でダストはいかにも図々しい店だと呆れたものです。ってこれだけのお話でした。 ということでポテトサラダですが、日本式のものはアメリカ伝来のスタイルを踏襲していると思うのですが、世界各地で様々な食べ方があります。目下のお気に入りは、ギリシャ風のズバリ、グリークポテトサラダです。【材料】じゃがいも(皮を剥く/一口大/茹でる) 650g/赤玉ねぎ(薄切り) 1/2個/黒オリーブ(薄切り) 85g/ケーパー 小さじ2/フェタチーズ 60g/赤ワインビネガー 大さじ2/オリーブ油 大さじ4/塩・胡椒 適宜/ドライオレガノ 小さじ2/フレッシュハーブ(イタリアンパセリ・ディル、バジルなど/みじん切り) 大さじ2【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 写真が見当たらなかったので、困ったなあと思いましたが最近も作ったばかりでした。写真の左上に見にくいですが映っています。これはもう贅沢極まりないですね。余ったらパンに挟んでサンドイッチをなんて思ったりしますが、すぐに食べ切ってしまってまだ試せていません。これだけでもいくらだってワインが呑めそうです。 フィンランド風ポテトサラダはピクルスとヨーグルトが入る点がポイントといえばポイントかな。まあ、アメリカ料理のレシピにもピクルスやヨーグルトが使われていたりするから特段どこの料理ってこともなさいのかもしれないですね。【材料】じゃがいも(茹でる/皮を剥く/1cm角) 3個/ピクルス(みじん切り) 1個/赤玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/チャイブ(小口切り) 適宜/ヨーグルト 100ml/マヨネーズ 50ml/マスタード 小さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 まあ、想像通りの味ですね。かなりさっぱりとした仕上がりだから酒の肴というよりはメインとなる料理の付け合わせ的な位置づけになりそうです。ぼくはもう少しビネガーを加えてさっぱりさせてもいいかなって思ったりもしますが。 先般登場のたくあんにまたも登場願いました。たくあんのポテトサラダです。これまた食べなくとも明らかに味が想像できてしまいます。【材料】じゃがいも(皮を剥く/一口大/茹でる/マッシュ) 3個/たくあん(千切り) 20g/酢 小さじ1強/砂糖 小さじ1/塩 小さじ1/3/マヨネーズ 大さじ1/チャービル 適宜【作り方】1. チャービル以外の全ての材料を混ぜる。チャービルを散らす。 まあ、想像を裏切らぬ安定の仕上がりとなりました。でも食べながらこれこそパンに挟んだら思いの外相性が良さそうに思えました。 ポテサラカレーって、これまたいかにも出鱈目なものを作ってしまいました。カレーの粘度を高めてポテサラを濃厚にしたらポテサラを堤防にして愉快な飾り盛りができるような気がします。【材料】ごはん 1膳分/ポテトサラダ 適宜/玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(3mm幅銀杏切り) 適宜/豚肉 (一口大)40g/サラダ油・にんにく・生姜・顆粒コンソメ 小さじ1/カレー粉 小さじ1.5/小麦粉 小さじ2/水 200ml/塩・水 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜、玉ねぎ炒める。ニンジン、豚ひき肉を加える。カレー粉、小麦粉を加える。水、顆粒コンソメを加えて5分煮る。皿にごはんを盛ってかけ、ポテトサラダをのせる。 が、まあわざわざ盛り付けに拘るだけの時間が近頃なかったりするのです。料理のおいしさは見た目も重要なんですけどねえ。 最後に崩し豆腐のポテトサラダです。地味だけどそれなりに食べられるものになるはずでしたが、ちっとも美味しくなかったなあ。味噌やオリーブ油などで豆腐にコクを含ませたものをのせれば何とかなりそうですが、まあ当分試す気にはなれません。
2023/05/14
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唐沢俊一著の『魂食!なぜか食べたい日本人のソウルフード』で、共著者のおぐりゆか氏が以下のようなことを語っていました。--『冷蔵庫の残リ物を使って料理を作れる女は偉い』 『カレーに合わない野菜はない』この2大モットーを掲げて腹ペコの私が作ったもの。 それは、『もやしカレー』。やっと最近自炊を始めた私が、まだ何も出来なかった頃の作品でございます。 ちなみに、カレーはレトルトのものを使用しました。 手順としましては、1、レトルトのカレーをフライパンに開ける。2、ゆでる前のもやし一袋を入れる。3、火を通す。 私の頭の中では「やっぱりカレーには何でも合うのね」となるはずだったのですが、どうやら、もやしに対してカレーが少なかったのでしょう。 できがったものは、カレー味のもやしでございました、わリに大量。 しかも、もやしは嫌味なほどシャキシャキ。 泣きましたとも。 もやしの水分のせいか、心持ちカレー自体の味も薄くなってます。 だってだって、野菜は何入れてもカレーに合うって闇いたことがあったんですもの……。 嘘つき……。-- 氏が2大モットーとして掲げる『冷蔵庫の残リ物を使って料理を作れる女は偉い』は現代を生きる女性とは思えぬ発言であると思うのですが、その辺は寛容に受け流すとして、残り物の料理というものはそれなりに美味しいものができたとしてもやはり所詮は残り物の料理にしかならないものであります。無論、それを残り物っていうのっていうような贅沢な食材が潤沢に揃っているなら話は別でありますが、この文章の趣旨からは逸れるはずだから考慮しなくても良さそうです。結論から申し上げますと、仮に残り物で妻が作ったのごはんを夫が旨い、君はなんて料理上手なんだって言ったとしてもそれは恐らく本音ではないはずなのだ。続いて、 『カレーに合わない野菜はない』出ありますが、これには概ねのところ同意するけれど、香りが個性的に過ぎるフェンネルやシャキシャキ食感で薄ら甘いヤーコンは試したことはまだないけれど、なんとか食べられなくはなかろうけれど、けして旨くはないと想像されるのです。またカレーには野菜のみならず大概の食材が合うのであって、殊更に野菜と指示するのは見識が足りない年か思えぬのだ。もやしカレーにしても確かに記載された作り方では美味しくなかろうけれど、茹でてしっかり水気を絞ったものや、別に予め炒めたもの、細かく刻んだものなど工夫次第で確実に美味しくなると思えるのです。あくまでも自身の工夫と技術の未熟さを棚に上げて愚痴るのはもやしにもカレーにも申し訳ないというものです。 と最近たまたま読んだ本にカレーの記載があったから長々書いたけれど、きっとどう調理しても美味しくならないカレーのトッピングもあるはずで先の2つの野菜はいずれ試してみたいと思っているけれど、そこまで普及した野菜ではないからまだ先の話となりそうです。今回はまったくオリジナリティのないカリフラワーカレーを作りました。【材料】ごはん 1膳分/豚ひき肉 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/2個/カリフラワー(一口大) 1本/にんにく・生姜・クミンシード 小さじ1/2/サラダ油 小さじ2/トマト水煮 1/4缶/水 200ml/カレーフレーク/牛乳 大さじ3【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜、クミンシード、豚ひき肉、玉ねぎを炒める。トマト水井を加える。カリフラワー、水を加えて煮る。カレーフレーク、牛乳を加える。皿にごはんを盛ってかける。 あえて言うならインド料理ではない、純正日本式カレーに工夫なくのせただけなところ。これだけでも美味しいからカリフラワーは偉い。 ニンジンのグリルを作った際にニンジンのピュレが多めにできてしまいました。ドレッシングに加えたりと色々使い回しましたが、ならばとニンジンのピュレカレーも作ったのでした。【材料】ごはん 1膳分/豚肉 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/サラダ油 小さじ1/水 200ml/カレーフレーク 大さじ2/ニンジンのピュレ 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して豚肉、玉ねぎを炒める。水を加えて煮る。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかける。ニンジンのピュレをかける。【参考】ニンジンのピュレ【材料】ニンジン(一口大) 1kg/オリーブ油 150ml/塩 大さじ2/水 500ml【作り方】1. ニンジン、オリーブ油(100ml)、塩をフライパンに入れて弱火で30分焼く。2. 水(100ml)を入れて蓋をして30分蒸し焼きにする。3. オリーブ油(50ml)、水(400ml)を入れ、て煮立ったら火を止める。ミキサーにかける。 食べる時にはなるべく混ざらぬように気を遣うところがミソ。でないとニンジンがカレーと渾然一体となってその風味がスパイスに負けてしまうのです。日本式カレーには野菜を煮溶かしてしまう作り方もあるので、混ぜてしまうとそれと変わらなくなります。ってまあ分けて食べても似たようなものでしたけど。 これもまた玉ねぎを丸ごとカレーの具材とするレシピです。丸ごと玉ねぎのカレーってそれらしい名前を付けてみました。【材料】ごはん 1膳分/玉ねぎ(ラップで包む/電子レンジで600W5分加熱) 1個/玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(3mm幅銀杏切り) 適宜/豚肉 (一口大)40g/サラダ油・にんにく・生姜・顆粒コンソメ 小さじ1/カレー粉 小さじ1.5/小麦粉 小さじ2/水 200ml/塩・水 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜、玉ねぎ炒める。ニンジン、豚ひき肉を加える。カレー粉、小麦粉を加える。水、顆粒コンソメを加えて5分煮る。皿にごはんを盛ってかけ、玉ねぎをのせる。 食べる時には結局崩すことになるので、敢えて丸のままである理由はなかったかも。ふるさと納税で玉ねぎが有り余っているから無理矢理作っただけの品です。 4つ目は三つ葉カレー。生でのトッピングを以前試してみましたがテクスチャーが余りよろしくなかった。といった訳で今回は軽めに茹でたものをのせてみました。ルーと煮込んじゃうと食感や風味がなくなりそうなので、ごく普通のカレーの単にのせるに留めました。【材料】ごはん 1膳分/三つ葉(4cm幅/茹でる)/豚肉(一口大) 30g/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/ニンジン(銀杏切り) 3cm/じゃがいも(皮を剥く/一口大) 1/2個/にんにく・生姜 小さじ1/2/カレー粉・小麦粉 小さじ2/鶏がらスープの素・顆粒だし 小さじ1/2/醤油 小さじ1/サラダ油・水 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚肉、ニンジン、玉ねぎを加える。カレー粉、小麦粉を加える。水、じゃがいも、鶏がらスープの素、顆粒だし、醤油を加える。三つ葉を加える。皿にごはんを盛ってかける。 これが思った以上にカレーにマッチして美味しかったですねえ。テクスチャーの麺だけであれば水菜も似た感じなんでしょうが、やはり三つ葉の爽やかな香りがカレーには合いそうです。また三つ葉が安い時に食べることにしよう。
2023/05/13
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都内をマメに散策している人であればご存じだと思いますが、東武伊勢崎線の牛田駅と京成本線の京成関屋駅は公道を挟んで向かい合って建っています。公共交通機関には少なからずこうした利用者の利便性よりも企業の論理を優先したある意味では横暴とも思えるような事態が見られます。この2駅がいかなる理由で駅舎を話す事態に至ったのかについては、以下に詳しいのでここでは記しません。歴史と散歩とポタリングと 「牛田と関屋は近くて遠い -東武と京成の殴り合い-」https://rekisanpota.blogspot.com/2014/06/blog-post_13.html 普段、ここで乗り換えしている方にはお耳汚しになるかもしれぬので、もしこのブログをご覧になられる方で両駅の乗り換え利用者がおられたら以下に「アホ抜かすなや」と怒声を浴びせたくなるような記載をするつもりなので、読み飛ばしていただきたいのです。ここに限らず似たような状況下の方も同様であります。ともったいぶりましたが、言いたいことは極めて単純であります。多少、利用者たちの利便性を損なってもこうした状況はぼくのような身勝手な通りすがりの者やその隙間を縫って店を出す人にとっては実に有難いものなのです。大きな駅舎、例えばお隣の北千住駅などは駅舎内(改札を出なくても)で乗り換えが可能だからまあ利用者は便利なのかもしれないけれど、ぼくにはとても退屈に思えるのです。あのアップダウンの激しい駅舎内を行き来していると自分が羊飼いにいいように操られている気分になるんですね。駅舎からも出たくなくなります。駅舎内に多少の店舗があるのもしゃらくさい感じがします。呑み歩きしている方なら多少の共感をもってもらえると思いますが、乗り換え駅間にある呑み屋街って大きな駅周辺の呑み屋街とは違った混沌としてムードがあって惹かれます。秋津駅と新秋津駅、豪徳寺駅と山下駅などなど。前者は酒場観光客の増加でむしろ店が交通整理されてかつての混沌具合がちょっと衰えたけれど、後者は今はどうなったのでしょう。何にせよこうしたシチュエーションの場所は酒場好きとして狙い目と見て良さそうです。 ところで話はガラリと変わるけれど、お隣の北千住の人気立ち呑み店が京成関屋駅の傍に「立呑み ざわさん 関屋店」を出店したと聞きました。北千住のお店にも以前一度お邪魔しているのですが、正直なところ、苦手であったことを打ち明けておきます。値段が立ち吞み相場からすると若干お高目なのは、まあ目を瞑るとしても、そこで呑んでいてどうも落ち着けなかったのです。その理由ははっきりしていて常連たちの縄張り感が強烈だったからです。いやまあ、空きスペースに入ったからって露骨に邪魔者扱いされるなんてことはないのだけれど、どうも押しの強さ、プレッシャーに晒されている気分にさせられたのです。残念ながらこちらもお店も同じような圧を感じてどうにも寛げないのです。でもまあこの夜はS氏も一緒だからアウェー感も分散できるというものです。チューハイをオーダーして、肴の品書きを眺めます。そうそうこちらは肴の品揃えがとても充実していて、それだけじゃなくてひと工夫されたオリジナルメニューも充実しているんでしたね。季節もののホタルイカの天ぷらかあ。ホタルイカを天ぷらで食べたことはなかったかもなあ。岩塩が添えられていてそれをチマっと付けて食べるとぷるっとした水風船のような軽い弾力の中から旨味が溢れてきて実に旨いのです。卓上に置かれたレモスコ(レモン風味のタバスコ)をかけて食べると、そりゃまあ当然バッチリなのでした。マーボーメンチなんてのも食べたなあ。メンチカツにたっぷり豚ひき肉のマーボーソースが掛かっているという寸法でこれは一人じゃとても食べ切れないボリュームです。いやはやここは実に料理のセンスがいいですねえ。ところで、こちらのお店、どう考えても牛田駅側にあるし、駅からの距離も近いのにどうして関屋店を騙るんだろうなあ。
2023/05/12
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日本には多様な漬物があって、ぼくは子供の頃から大好きだったのですが、今は成人病予防のため冷蔵庫には多くて2種類まで基本的には無添加ものもしくは手作りのものという条件を課しています。漬物の王様を選ぶのは悩ましい選択でありますが、あくまでも個人的な好みかつ順不同ということ前提で挙げると梅干し、柴漬、福神漬、白菜漬け、糠漬けといった具合になるでしょうか。お断りしておくとキムチ、アチャール、ザワークラウトなどの海外の漬物は対象外としました。それこそ際限ないですから。即ちこの5つの漬物があればほぼ事足りるのです。と書きながらもカレーにはらっきょう漬けが欲しいなあとか鰻には奈良漬が欠かせないなあとか言い出したら切りがないのです。この5つの漬物のいいところは家庭でも比較的簡単に作れてしまうところにもあります(って梅干しを漬けたことはないのですが)。でも最近滅多に冷蔵庫で見掛けることはなくなったけれど、実は隠れキングは沢庵じゃないのかとも思うのです。記憶が不鮮明なので必ずそうとは断言はできないけれど幼少期に最も口にしたのが沢庵だったと思うのです。それも干し大根を糠漬けにした本式の沢庵よりも怪しげな調味液に浸しただけの禍々しい程に黄色い沢庵こそ郷愁の味なのです。今でこそ沢庵を囲炉裏の煙で燻ったいぶりがっこがクリームチーズと合わせて出されるなど沢庵のおつまみメニューも増えていますが、ネットを調べてみても決まりきったアイデアばかりでこれぞというメニューが見当たりません。郷愁に駆られたわけじゃないのですが、つい勢いで買ってしまった沢庵消費のためにあれこれ作ってみましたのでその凄絶に至らぬ半端な失敗の記録を公開します。 炭水化物なら大概の無茶な組合せを受け止めてくれる包容力があるだろうということで、まずはたくあん(ここで突如として沢庵表記からたくあん標記へと切り替えたのは仮名表記がぼくにはしっくりくるからです)そばを作ってみました。【材料】そば(茹でる) 1人前/たくあん(千切り)・揚げ玉・そばつゆ・マヨネーズ 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってたくあん、揚げ玉をのせてそばつゆをかける。マヨネーズをかける。 沢庵だけだとパンチが足りなそうだったので、揚げ玉とマヨネーズでコクをプラスしました。まあ全く想像を裏切らぬ程度にイケました。 続いては、たくあんスパゲッティです。これまたそばとほぼ同じ考えに沿って作ってみました。【材料】スパゲッティ(茹でる) 1人前/たくあん(千切り)・揚げ玉・オリーブ油・マヨネーズ 適宜【作り方】1. 皿にスパゲッティを盛ってたくあん、揚げ玉をのせ、オリーブ油をかける。マヨネーズをかける。 これまた全く想定した味となりました。料理ってのは調理することで想像を超えた意外な変化を遂げぬ限りは料理とは呼べぬのではないかと思い始めています。これじゃごはんにたくあんのっけて食べてるのと何ら違いがないですね。 とか思いつつもアボたく飯を作ったりします。冷凍庫で場所を取っていた冷凍アボカドとも相性が良さそうに思ったからです。【材料】ごはん 1膳分/アボカド(1cm角) 1/4個/たくあん(千切り)・めんつゆ 適宜【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 まあ、そりゃねえ。アボカドもそんなに主張のある食材じゃないから何の意外性もなくすんなりと収まってしまいました。 己のセンスに限界を感じたのでここはそれなりに定評のあるご当地料理のレシピに頼ることにしよう。ということで作ったのは香川県坂出市のぴっぴ飯でした。【材料】うどん(3cm幅) 1玉/ごはん 2杯分/豚肉(一口大) 80g/たくあん(粗みじん切り) 50g/もやし 1/3袋/ねぎ(小口切り)・紅生姜・揚げ玉 適宜/油・塩・胡椒 適宜/【調味料】だし醤油・みりん 大さじ1/顆粒和風だし 大さじ1/2【作り方】1. フライパンに油を熱して豚肉、たくあん、もやしの順に入れて炒める。塩、胡椒する。ごはん、うどん、【調味料】を加える。紅生姜、ねぎ、揚げ玉を加える。 これも材料を見てお分かりの通り極めて穏当な組合せとなっていてこれがまずくなる理由が見当たりません。うどんとごはんの炭水化物のダブル使いも間違いがあるはずもなく、美味しいけれどガッカリして食べるという次第となったのでした。
2023/05/11
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松戸駅からそう遠くない場所に水戸藩主・徳川昭武(江戸幕府のみならず現時点における日本の歴史上最後の征夷大将軍である徳川慶喜の弟だそうです)の別邸があることは常磐線の車窓からも眺められるから知ってはいたけれど、時折松戸を熟知したかのような態度を取ってみせる癖に実はこの戸定邸、一度も訪れたことがないのです。そばには千葉大学松戸キャンパスもありますが、当然そちらとも縁も縁もなかったりする。つまりは松戸駅南東部はほぼ未踏の地なのであります。そんな体たらくで松戸を知っているかのように語るのはみっともないのですが、下調べしたところで呑めそうな酒場などほぼ見当たらないのだから出向く機会など皆無だったのです。しかし、松戸の開店閉店情報を眺めていたらどうやらそちら方面にホルモン焼きを主力メニューにした居酒屋がオープンしたらしいことを掴みました。もう開店後それなりに経過してからの遅まきながらの訪問となったのはひとえにぼくの怠慢によるものです。 といった次第で「西成豚ホルモン 居酒屋 まさ」を目指します。松戸駅東口を抜けてひたすら南下します。すでに売切れ御免となっている「中華蕎麦 とみ田」を横目にさらに歩き続けるのですが、この辺まで来るともはや飲食店もガクンと数を減らしひたすらに退屈な住宅街となっています。行きの道中というのは帰りの道中をも加味してその距離感や要する時間を見繕ってしまうせいもあってか非常に遠く思えるのです。食べログ情報によれば「松戸駅から739m」と普段のぼくの歩行速度であれば7分強程度の場所とは思えないほどに遠く感じられます。しかしまあ路線バスが脇を通り抜けてもさすがにバスに乗ってまで訪れる距離感ではないはずです。やがて斎場が現れそこを左手に真っすぐ行くと目当てのホルモン焼き屋なはずですが、緩やかな上り勾配の先に眺められる景色はかなり田舎びていました。遠目に赤提灯を認めるとようやく安堵することができたのですが、確かにまあここまでとんでもなくぼく好みって訳でもない酒場のために歩くのはちょっと難儀に思えます。店の外観は真新しい一般住宅でしかないのです。先客はお一人だけ。主人との会話の感じを窺うとかなりの常連のようです。確かにこの近辺で済んだり勤めたりしていたら他の選択肢もないもんなあなどという消極的な感想を抱きます。さて、300円と手頃なチューハイを注文。スカッと爽やかなドライタイプです。早速ホルモン焼きを注文します。レバ、ホルモン、あぶらホルモンを頼みます。店の方が厨房の鉄板で焼いてくれるスタイルですね。ぼくは店では調理無しのこのスタイルがありがたい。たっぷりのネギが散らされていて、濃い目の味付けで量もあるし、マヨ付きキャベツも嬉しいです。これは確かに美味しいなあ。値段も300円~と手頃ですし。その後頼んだ肉味噌モロキューも食べ甲斐があります。とにかく肴が手早く出せるものが主体ではありますが、どれもとてもきっちりと美味しいのが非常に印象が良かったのです。さて、帰路でありますが、むしろ呆気ないほどに駅に着いちゃうんですよね。心理的な負担が軽減しているとはいえ、これはもう酔ったのが原因だと思うことにしよう。
2023/05/10
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うどんにはさほど興味がないとこれまで語ってきたけれど、実は案外好きだったみたいです。いやいやそんなことは昔から分かっていて、これまでも何度か讃岐うどんの食べ歩きツアーを敢行しているし、水沢うどん、稲庭うどんの三大うどんにハマったこともあります。伊勢うどんや武蔵野うどんなど同じ材料からこうも違った風味とテクスチャーを持つうどんに対しての好奇心は絶えることなく抱き続けてはいたのです。これはつい先達ても書いたような記憶がありますが、何度でも語りたい。そばや中華麺は乾麺の品質向上著しいのに比してうどんの乾麺はどうしてこうも低レベルを余儀なくされているのか。ってなことを書いたのですが、そもそもぼくはかなりの横着者なのでちゃんと用法・要領を守って麺を茹でていないという事実に面と向かって向き合ってこなかったのです。それと実に凡庸に思える方法として茹でる前にしばらく水に漬け置くということも試してみる価値がありそうです。つまりまあくどくどしく文句を垂れる前にやることをやってみるべきという単純な結論にようやくにして辿り着いたのです。以下のうどn料理は最後のもの以外はうどんそのものを味わうというよりはうどんを食材の一つ程度に見做すものということで、出鱈目な茹で方に甘んじていることを白状しておきます。次に乾燥うどんを買ったらちゃんと茹でてみよう。 ウイグル料理のラグメンを作ってみました。具材は豊富ですが、レシピを眺める限りはクミン風味に特徴がある程度の極めてシンプルな料理です。まあ野菜も取れるのはいいかな。何といってもうどんってのは危険物質小麦グルテンの塊みたいなものですから。香川県でもうどんと一緒に野菜を食べようキャンペーンを展開中らしいですね。【材料】うどん(乾麺/茹でる)1人前/牛バラ肉 50g/玉ねぎ(1cm角) 1/4個/じゃがいも(皮を剥く/茹でる1cm角) 1/2個/ミニトマト(1cm角) 3個/ピーマン(1cm角) 1個/にんにく 1片/青唐辛子(小口切り) 1/2本/醤油 小さじ2/クミンシード・クミンパウダー 小さじ1/2/サラダ油 大さじ3【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してクミンシードを炒める。にんにく、青唐辛子、牛バラ肉、玉ねぎを加える。じゃがいも、ミニトマト、ピーマンを加える。醤油、クミンパウダーを加える。皿にうどんを盛ってのせる。【備考】エンジニアのメソッド 「中央アジアの?料理「ラグメン」」https://engryouri.net/recipe/foreign/14866 まあ、想定通りに美味しいのです。これはまあ当然に美味しいはず。でもこれうどんもいいけど、そばが案外合いそうな気がします。 以前タイヤラオスのひき肉炒めラーブを作った残りをうどんにのせてみました。っていうか現地では,当たり前のように麺類やごはんにのせて食べるんでしょうから、あえてラープうどんなんて名付けるのは不粋かもしれません。【材料】うどん(茹でる) 1人分/ラープ 適宜/レタス(一口大)・ニンジン(千切り)・スイートチリソース 適宜【作り方】1. 皿にうどんを盛ってラープをのせる。レタス、ニンジンを添える。スイートチリソースをかける。【参考】ラーブ(豚ひき肉とミントのサラダ)【材料】豚ひき肉(塩、胡椒、ライム汁をまぶす)200g/塩・胡椒 適宜/ライム汁 大さじ1.5/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/にんにく・生姜 小さじ1/2/ミント 1袋/【ソース】ナンプラー・ライム汁・香菜・胡椒 大さじ2/赤唐辛子(砕く) 1本/【サラダ】レタス(一口大)・ニンジン(千切り)・トマト(一口大)・きゅうり(斜め薄切り)・青ねぎ(3cm幅) etc. 適宜【作り方】1. フライパンを熱して豚ひき肉を炒める。火を止めて玉ねぎ、にんにく、生姜を加える。【ソース】の材料、ミントを加える。皿に【サラダ】とともに盛る。 当然に美味しいです。ごはんもいいけど、これまたそばで試してみたくなりました。 群馬の前橋がご当地グルメで地元の盛上りを企図して作ったのがうTON飯だそうです。ほぼ料理名でその正体が透けて見えるのが却って潔いのかもと思わなくもなくもないのです。【材料】うどん 2玉/豚肉 200g/ごはん 1合/玉ねぎ(薄切り)・長ねぎ(小口切り)・もやし・ニラ(4cm幅) 適宜/ソース・鰹節 適宜【作り方】1. フライパンで豚肉を炒める。玉ねぎを加える。長ねぎ、もやし、ニラを加える。うどんを加える。ごはんを加える。ソースを加える。皿に盛って鰹節を散らす。 まあこれはこれで悪くはないのですが、そばめしのパンチを弱くしたようなもので、名物とするにはまだまだひと工夫、ふた工夫が必要じゃないかというのが率直な感想です。現地で出されるうTON飯は、ぼくが酔って作ったいい加減なものとは違ってずっとうまいかもしれませんが。 酔って帰宅して調理に手間を掛けたくなかったけれど小腹が空いていたのです。ちょうどうってつけのレシピを見ていたので作ってみることにしました。っていかにも取ってつけたような話ではあります。のりわさカルボナーラ風うどんを作ったのでした。【材料】うどん(茹でる) 1玉/卵 1個/粉チーズ 大さじ2/のり佃煮 小さじ1/わさび 小さじ1/醤油・胡椒 適宜【作り方】1. 器にうどん、溶き卵を入れて混ぜる。粉チーズ、のり佃煮、わさびをのせる。醤油、胡椒を散らす。【備考】メシ通 「このレシピは全工程の90%が“冷凍うどんの解凍”です「海苔わさカルボナーラ風うどん」【ヤスナリオ】」https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/yasunario/2020-00171 ぼくも思い付きで冷蔵庫の食材を闇雲に投入するっていうことはよくやることでありまして、これなどもほとんどその発想と一緒ではないかと。それでもまあそこそこ美味しく食べられるのは炭水化物の懐の広さの賜物であります。
2023/05/09
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前回、駒込にはカウンター主体の大人な雰囲気の小料理屋が多いと書きましたが、こういう店って確かに悪くないなあなんて思ったのですが、同じ店でも状況次第では居心地悪く感じられることがあるってことを今回は書こうとお思っているのです。ってまあ特段面白味のある話でもないし、むしろ何度も似たようなことばかり書いてしまって誠に恐縮至極なことです。同じような愚痴ばかりをお聞かせするのは申し訳ないからちょっとばかり蘊蓄を語ってみようと思うのです。このように同じ話を何べんもすることをかつては洗濯話っていったそうなんですね。って物知り顔をしてみせたけれど実のところは正岡容著『明治東京風俗語事典』が元ネタなんですね。でもふと疑問に思ったのが何度も同じ話をすることがどうして洗濯話になるのかってことです。ネット検索してもほとんど理解に繋がる答えが見当たりません。ようやく見つけたのが以下です。weblio辞書https://www.weblio.jp/content/%E6%B4%97%E6%BF%AF%E8%A9%B1「洗濯がくりかえしくりかえしもむのと似ている意。」だって。何か冴えないですね。繰り返しであれば輪廻話でも食事話でも用便話だって構わないじゃないの。この説の出所となったのは、どうも『尾上松緑百物語』辺りかと思われるのですが、https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E4%B8%8A%E6%9D%BE%E7%B7%91%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E9%A2%A8%E3%80%85%E9%BD%8B%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE-%E5%B0%BE%E4%B8%8A%E8%8F%8A%E4%BA%94%E9%83%8E-ebook/dp/B07HDLBPK3上記の記載を読むと「初代松緑が「尾上松緑洗濯話」(文化十(一八一三)年六月・江戸森田座)ろくろ首が評判となり大当たりを取ったときに、楽屋で催した百物語……」と何とも文章の体裁をなしていない記述があるばかりで、確かめようがないのです。いや確かめようはあるけれどそこまでの興味をそそる話ではなさそうです。 とまあ益体もない話をしてしまいましたが、この夜は駒込のアザレア通りの裏手にある通り、ここには数軒の呑み屋が店を構えているのですが、そのうち未訪かつ最近開店したばかりらしい「晩酌 ゆう」にお邪魔することにしました。明るい女性店主が応対してくれます。先客は2名の男女です。先生と呼ばれることを嬉々として受け入れる男性と客あしらいの上手そうな色気のある女性でした。いずれも馴染みの方のようですが、女性客が先に帰ると店主にしきりと語り掛けるのですが、その後若い男女のカップルが来ると今度はその女性にばかり気を遣るのです。いやまあいいんですけどね、あまりにあからさまに女好きってのもどんなもんかと思うのですね。相客(隣り合わせた客のことを昔はこういったようです、って断るまでもないか)次第で店の印象もガラリと変わるものです。さて、一番手頃な焼酎水割りを注文します。お通しはマカロニサラダときのこの煮付け、いかにもちょっぴりですねえ。おつまみメニューは簡単な品ばかりで、はんぺんチーズとチキンナゲット。これまた市販のものを焼いただけのようです。まあ、それはそれでいいですが、思わず原価との差を意識してしまうのです。先般の駅前のお店も簡単な肴の提供が基本となっていましたが、一品一品にしっかりと吟味した食材が提供されるので少々量が少なくてもそれだけで十分に小料理屋の体裁をなしていましたが、こちらはいかにも等閑な印象が拭えませんでした。店主の人柄と店のコンセプトはいいと思うのですが、それに実態が追い付いていないようで、今後の健闘が期待されるところです。
2023/05/08
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今回取り上げるのはポテトチップです。ぼくはポテトチップスがスナック菓子の王様だと主張して憚らぬ程の好物でありますが、その発症については驚く程に何も知らなかったのです。しからばということでまたもWikipediaのお世話になるのでした。--アメリカ合衆国ニューヨーク州サラトガ・スプリングズのレストラン Moon Lake Lodge のシェフ、ジョージ・クラムによって1853年8月24日に発明された、という説が有力である。-- なるほどねえ。異論、反論あるけれど、ここでぼくが気になるのはポテチの誕生が思ったより近代であったということです。たかだかじゃがいもをスライスして揚げただけの非常にシンプルな食べ方が発見されてからまだ200年も経っていないというのは意外な感じがあります。さらに現在コンビニなんかで気軽に買い求める味付きポテトの開発が1950年代まで待たなければならなかったというのだから生まれてこの方気軽にポテチを食べられる時代に生まれてこれた幸運をひしひしと感じるのです。実際に日本のじゃがいもの生産量の2割弱がポテチへと加工されているのを見ると短期間ですっかり日本の茶の間にも浸透したようです。と既出の情報を工夫もなく並べたてましたが、大好きな割にうちにポテチがあることはめっきり少なくなりました。たまに居酒屋なんかでつまみの付け足しでもらったりする場合に食べてやっぱり美味しいなあと思ったりするのですが、あえて買うことはないのです。そこには恐らく健康に良くないっていう印象が根深く巣食っているんじゃないかと思っています。だって袋を空けちゃうと一気に最後の一枚に至るまで食べつくしてしまいかねないからです。じゃあどうして今回に限ってと思われるかもしれませんが、これはたまたま知人がコストコで大量購入したスナック菓子の詰合せのおすそわけに含まれていて、それが小袋だったからむしろそのまま摘まむにはもったいないとあえて料理用に回したのが正解だったようです。だったら今後は小袋で買えばいいじゃんってなりそうですが、そうもいくまい。やはりポテチはポテチそのものでも食べたいからであります。 ということで、定番のチッピーサンドイッチを作ります。横須賀のポテチパンが知られるようになりましたが、イギリス本国に限らずその移民国家でもあるオーストラリア版(?)として紹介されていたチッピーサンドになります。【材料】バター 大さじ1/食パン(8枚切り) 2枚/ポテトチップス(粗く砕く) 20g/きゅうりのピクルス (スライス) 5枚【作り方】1. 食パンにバターを塗り、ポテトチップスを置く。きゅうりのピクルスを乗せ、もう1枚の食パンを載せる。 これまで何度か試してみましたがこれはピクルス入りというのがポイントです。この汁気がポテチに染みて食感にも変化があるし、何より欠点である単調さを多少なりとも回避するのに貢献しているようです。これまで食べた中ではこの食べ方が一番好みかな。 コナリミサト著『凪のお暇』に登場したというポテチ入りポテサラであります。じゃがいもが大量に芽を出していたのでせっせと芽を取り皮を剥いて茹でてマッシュ。どっさりとポテサラを作りました。なので、レシピ上には記載のないニンジン、玉ねぎも入っています。【材料】じゃがいも(茹でる/皮を剥く)・ポテトチップ(砕く)・マヨネーズ・塩・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルにじゃがいも、マヨネーズ、塩、胡椒を入れてマッシュする。皿に盛ってポテトチップを散らす。 う~ん、別に悪くもないけれど特段美味しいって程でもないなあ。いずれもそのまま食べた方がいいかも。多分、気持ちとしてはフライドオニオンの代わりってところでしょうし、いもにいもをぶつけるのが面白いっていう安直アイデアなんでしょうけど、そこまで上手くはいっていないように感じられました。 人様のレシピを散々けなしておいてこれもどうかと思うのですが、やってみましたポテトチップスカレーです。これだってフライドオニオンの代わりじゃないかという至極もっともな指摘にはお答えするつもりはまったくありませんのでご笑見ください。【材料】ごはん 1膳分/豚肉 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/サラダ油 小さじ1/水 200ml/カレーフレーク 大さじ2/ポテトチップス 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して豚肉、玉ねぎを炒める。水を加えて煮る。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかける。ポテトチップスを散らす。 まあ、いかにも安直であったかな。ポテチというスナック菓子は菓子といえどもかなり食事向けの食材寄りであるからしてさほど意外性がないのはいかにも当然なのかもしれません。むしろかっぱえびせんやポップコーンなどを料理に活用するのが見た目にも食感にも正解であると反省しております。
2023/05/07
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せりの名前の由来は、1箇所から競(せ)り合って生えている生態からきているとWikipediaに記載がありましたが、それだけわっさわっさと生えるならと自宅の庭に植えられた方がいます。確かにもうわっさと生えて食べるのに追っつかないとお裾分けいただいたのですが、泥付きはマンション暮らしには始末に困ってしまうのです。庭があればホースの水を庭への水撒きと兼ねて泥掃除に使ってしまえばいいのでしょうが、マンションで水は撒けないですからねえ。でもまあその貰い物のせりは風味の弱いことが多い茨城県産よりもずっと自生するせりに近くて確かに美味しかったのでした。近頃はスーパーの片隅の産直コーナーなんかで野せりも販売されていたりするので、見掛けたら心して味わってみたいと思うのです。さて、前回も書きましたが、宮城県と茨城県の両県でせり栽培の全国の6割のシェアを占めていますが、問題なのは量よりも質なのです。好みもあるのかもしれませんが、味の良さは宮城県に軍配を上げたいと思っています。ぼくは各地をそれなりに転々して最も好印象だった町のひとつが宮城県の仙台市なのですが、そのお隣の名取市が仙台せりのメッカであり、せりッ食いの多く生息する仙台市民のせり欲求を満たしてくれているのです。そしてそのせりの食べ方として近年開発され、今では名物にまで成り上がったのがせり鍋です。酒、醤油、みりんのシンプルなスープでせり本来の素材の魅力を味わうのが醍醐味でありまして、ぼくはよりシンプルにポン酢で食べるのが気に入っています。ということでありますが、残念ながら今回は茨城県産のせりを使うことになったのでした。 せり鍋の作り方って、作り方も何もあったもんじゃないですが、とりあえず。【材料】せり(5cm幅)・豚肉(一口大)・絹豆腐(8等分)・舞茸・昆布だし・ポン酢 適宜【作り方】1. 鍋に昆布だしを沸かして具材を煮る。ポン酢を添える。 風味は弱いし、茎はちょっと太目で食感が強過ぎるのが難点ではありますが、それでもこの鍋は抜群に美味しいです。年を取るにしたがってごちゃごちゃと具材の多い鍋物よりもこうした常夜鍋なんかとも通じるシンプルな鍋に惹かれるようになってきました。今度は仙台のせりでやりたいなあ。 茎の固いところを中心にせりごはんを作ってみました。販売されていたせりの袋に印刷されていたレシピを参照しましたが、これまたどうしたって旨いに決まってます。【材料】ごはん 1合分/せり(茹でる/1cm幅/塩をまぶす) 1束/塩 小さじ1/4/鰹節(醤油を混ぜる) 1袋/醤油 小さじ1.5/白ごま 適宜【作り方】1. ボウルにごはん、せり、鰹節を入れて混ぜる。茶碗に盛って白ごまを散らす。 しかし違っていました。旨いのは旨いのですが、想像を遥かに上回る旨さだったのです。大根菜だったり様々な菜っ葉のごはんがありますが、どれよりも好きです。 せりごはん用として作ったせりの醤油漬けを転用してせりそばとして変化させてみました。冷たいのにはちょっと油分をプラスした方がよかろうと揚げ玉も用意しました。【材料】そば(茹でる) 1人前/揚げ玉 適宜/【A(混ぜる)】せり(茹でる/1cm幅/塩をまぶす) 1束/塩 小さじ1/4/鰹節(醤油を混ぜる) 1袋/醤油 小さじ1.5【作り方】1. 皿にそばを盛って【A】、揚げ玉をのせる。 これまた間違いのない美味しさですねえ。以前はそばっていうのは繊細さこそが身上と思っていましたが、ニラだったり春菊だったり、大葉、そしてせりといった香りが強い和のハーブにも抜群に相性がいいんですね。
2023/05/06
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吉田健一氏に「飲む場所」っていうエッセイがあります。氏はこの短いエッセイの中で以下のように記しております。-- しかしそれよりも我々にとって欲しいのは、昔並にうまいものを安く食べさせてくれる飲み屋風の、あるいはせいぜい小料理屋風の店である。東京以外の場所ならば、それが既にどこにでもある。そして東京ももう一度そうなったら、その時こそ我々は戦後の闇市の時代が東京でも終ったと考えていい。-- ふうん。氏のお眼鏡に叶う店ができたら東京の闇市の時代が終焉を迎えるんですね。「昔波にうないものを安くたべさせてくれる」とあるけれど、昔ってホントにそれほどうまいものがあって安かったんだろうかという疑問が湧いてくる。「東京以外の場所」であればそうした店はどこにでもあるそうだから、そこまで手広くは足を延ばしてはいないけれどぼくもそれなりに日本各地の飲み屋風だったり小料理屋風の店には赴いているけれど、それらに比して特段に東京のそうした店が劣っているようには思えぬのです。氏の時代より東京の店の質に向上が見られたということでしょうか。それとも当時よりも東京以外の場所の店の質が下がったということでしょうか。もしくはそもそもとしてぼくの知る店が氏の記すところの店とはレベルが違っているということなんだろうか。と、ぼくは吉田氏の文章を愛好する者であるという自負を抱いていますが、時折、文章というよりはその内容で首を傾げざるを得ないようなことがあるのです。この一節にしても最初の文章自体は非常に合点のいくものでありまして、大いに納得のいくところですが、以下については、同意できる内容ではないのです。氏には時折文章の勢いで思っていない放言を記してしまうところがあるように思うのです。そんな場合はいいとこどりだけして、納得できない箇所は素通りしちゃえばいいと思うのです。とまああれこれ書きましたが、駒込には駅の近くにちょっとした小料理屋風の店がちらほらあって、ぼくには予算的に厳しいけれどたまにはいいかななんて思ったりもするのです。そんな一軒にお邪魔しました。 お邪魔したのは駒込駅東口を出てすぐ、アザレア通りの入口にある飲食ビルの1階にある「お蝶」でした。ところで、全く話は変わりますが、この夜はO氏と合流したのですが、駒込駅ってほぼ直線の島式ホームのほぼ両端に改札口がある造りとなっています。アザレア通りに向かうことは決めていたので、待ち合わせ場所として改札口の指定を求められたのですが、北東側の改札になるので北側の改札と答えたのですが、なんと南西側の出口が北口だったんですね。東口はまあ分かるけれど、だったらもう一方は西口が適当じゃないの。位置関係で南口っていうならまだしもさすがに北口ってのは無理があるんじゃないのかなあ。そりゃまあちゃんと調べて答えなかったのが良くないけれど、これはどうにも解せないのです。ってまあそんなことは置いといて早速お店に入ります。カウンターのみのお店で、こういうの昔はカウンター割烹っていったんでしょうかね、近頃とんと見かけなくなりました。駒込にはこういう帰り掛けにちらりと立ち寄って長居せずに呑むようにできたお店がチラホラあるようです。毎度ケチ臭い話で恐縮ですが、こういう店って案外お高かったりするんですよね。今年不漁が続いているというホタルイカがお通しに堕されるとその余談が事実となりそうで思わず怯んでしまうのです。なので肴はお手頃なヘシコとホヤのみにします。しかしですね、これが誤算といっては失礼ですが、とても立派なシロモノであったのです。ホヤは新線そのものでちっともエグ味などなくて一切れでお猪口2杯は吞みたいところです。ヘシコは一切れを5、6回に分けで齧ってその度にお猪口2杯となるから必然的にお銚子が次々に空いてしまうのですね。ケチってみたとしても味の濃いつまみで酒が進んじゃったら意味がないです。しかも生臭かったり不味いなら吞み込むようにして胃に流し込むしかないけれど、これが実に上出来なものだからじっくりと味わってしまうのです。ああ、でもちょっぴりの肴でチビチビと旬の味覚を味わうっていうことが大人な呑み方なのかもね。オヤジさんとお喋りしてみたかったのですが、新入りのねっとりとした雰囲気のお姉さんの相手でそれが叶わなかったのはちょっと残念。でもたまに大人の吞みをしたくなったらまた来てもいいかなあ。
2023/05/05
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タケノコって美味しいですねえ。この季節(ってこの記事がアップされる頃にはもう旬の時期は過ぎてしまっているかもしれません)に売られているのを見ると買うべきかどうか無茶苦茶悩んだ挙句に見送ってしまうのです。糠入りの湯で茹でて一晩漬け置くという作業が面倒なわけではないのです(いや、そこそこ面倒ではあるか)。糠入りの茹で汁の始末に困ってしまうのです。家に庭があったらそこに捨ててもいいのかもしれませんし、ドブに流す人もいるかもしれません。でもぼくはマンション住まいだからそういう訳にもいきません。大抵のものは排出してくれるって意味では便所に流してしまっても良さそうな気がしますが、万一詰まってしまっては溜まったものではない。排水ネットを通して流すのも糠がすり抜けエしまうとパイプ詰まりの原因となって自分の家ばかりでなく全世帯へ迷惑をかけることにもなりかねない。そんなことを悩んでいるうちに旬の時期はあっという間に終わりを告げるのです。でも有難いことに今年は茹でたてのタケノコが我が家に到来するという幸運に見舞われたのであります。それがもう美味しいのなんのって。瞬く間に立派な一本が胃の中に収まってしまったのです。 タケノコの刺身をここで取り上げるのもどうかなって思ったのですが、これも大好きな食べ方なのでやはり一応記録に留めておくことにしました。って書きながらワカメと一緒に酢味噌をかけてヌタ風に食べるのも良かったかなあなんて思うのです。【材料】タケノコ(短冊切り) ・醤油・わさび 適宜【作り方】1. 皿にタケノコを盛って醤油、わさびを添える。 採れ立ての生のタケノコの刺身も以前食べたことがあってそれはそれで無論美味しかったのですが、程よく柔らかく茹で上げられたタケノコはやはりとんでもなく美味しいのでした。タケノコって部位によって食感も風味も異なってそれも楽しみの一つではありますが、ぼくは刺身で食べるのはちょうど真ん中あたりの部位が好きです。 これまた定番料理のタケノコごはんを作りました。炊き込みごはんの作り方は様々ありますが、余り余計な味付けはせずにシンプルに食べるのが良さそうです。【材料】ごはん・タケノコ(一口大)・油揚げ(5mm幅)・醤油・酒・みりん・砂糖・だし 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かしてタケノコ、油揚、醤油、酒、みりん,砂糖を入れて煮る。2. ごはんと1.を混ぜる。 美味しいなあ。これは食べていて本当に幸せな気分になります。よりシンプルに塩風味にしてもいいのかな。水煮のタケノコは逆に中華風とか洋風の味付けで食べればそれはそれで美味しそうなので様々なヴァリエーションが年中食べられそうです。 インドでもタケノコのカレーがあるみたいです。向こうではタケノコはトゥシャっていうようです。今回はごくごく通常の日本風のカレーライスに温まる程度に加熱しただけのタケノコカレーを作ってみました。【材料】ごはん 1膳分/タケノコ(一口大) 適宜/玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(3mm幅銀杏切り) 適宜/豚肉 (一口大)40g/サラダ油・にんにく・生姜 小さじ1/カレー粉 小さじ1/顆粒だし・鶏がらスープの素 小さじ1/2/水 200ml/片栗粉・水・めんつゆ 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜、玉ねぎ炒める。ニンジン、豚ひき肉を加える。カレー粉、を加える。水、めんつゆ、顆粒だし、鶏がらスープの素を加えて5分煮る。タケノコを加える。水溶き片栗粉を加える。皿にごはんを盛ってかける。 ああ、これもいいなあ。タケノコのほんのりとした風味はカレーに負けちゃいそうですが、不思議とその風味が口中に残っているんですね。今度は本場風にちゃんとスパイスを使ったインド風も試してみようかな。 今回のヒットは焼きタケノコのくるみソース掛けです。以前パスタソースで作っておいたくるみペーストは絶対タケノコと合うだろうという確信の素であえて塩味すら付けずに単にオリーブ油で焼き目を付ける程度で食べることにしました。【材料】タケノコ(1.5cm厚輪切り)・くるみペースト・オリーブ油 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してタケノコを焼く。皿に盛ってくるみペーストをかける。【参考】くるみペースト【材料】くるみ(煎る/砕く)・にんにく・パルミジャーノ・オリーブ油・塩 適宜【作り方】1. 全ての材料をミキサーにかける。 もうこれが美味しいのなんのって。根本と保崎のどちらからももうタケノコそのものって香りが立って、それがシンプルなソースと相まって最高の組合せでありました。木の芽とか飾るとカッコいいのでしょうが、生憎そのような気の利いた食材はうちにはありませんが、下手に飾り立てずに山の幸そのものって感じの無骨さが改めてみると悪くない感じです。
2023/05/04
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いくら町を彷徨っていてもこれといった収穫を得られぬということは少なくないものであります。ネット上にありとあらゆる有象無象の情報が氾濫する現代にあっては、全くの予備知識もなく町を彷徨う機会は相当に稀有なものとなっていて、あえて知識もなくあてどのない散策を続けていると言い張れる人がいたとしたら、余程の暇人か現代日本にまだ知られざる秘境が忍んでいると信じられるロマンティストかもしくは単なる嘘つき位なものだと思うのです。なので一般の生活者がそうした状況に置かれるのは必ずしも暇ではないけれど待ち合わせなどの時間潰しだったり、そのための居場所を探索する時間程度だったりするのです。正しくそんな場面がつい先達てありました。ってかあったということを前回も記しております。でもですねえ、いくら興奮に値する物件を目撃したとはいってもそこが未だに現役であるかどうかなど確認のしようがないのです。食べログなんかも当てにならないからなあ。というかその時点ですぐ近くにいて、次なる酒場に備えて一杯遣りながらの待機中なのだから、今更ネットで確認しようがしまいがさしたる差はないのだ。無論、営業開始時間が夜の10時からとかだったりするとどうにもならないし、8時頃になっても営業してないことが判明すればさすがにもしやネットに開店時間が出てたりしまいかと調べてもみるだろうけれど、次なるお目当ての酒場に向かう中間地点にあるのだから営業していればお邪魔すればいいだけだし、もしまだやってなくても目当てを済ませてからの戻りで立ち寄ったっていいのだ。そういう意味では行きっ放しになってやってなければすごすご引き返さざる得ないよりはずっと状況はいいのであります。 さて5時を回ったので向かうことにしました。さっき通り過ぎた際には果たしてやっているかどうか確率は半々(やっている可能性の理由は感染防止対策済み認定証の存在でした、これの有無である程度までこうしたお店の営業状況の見極めに役立っているという意味ではこのステッカーにも一定の役割があったのかもしれません)といった見立てでしたが無事営業しています。営業が開始となってもやっているという兆候は極めて薄くはあります。「季節料理 みち」であります。なんとも飾りっ気のないお店ですが、いいですねえ。大いに期待した店内の様子もたまらんですねえ。オヤジさんは朦々とタバコをくゆらせつつ夕方のニュースを眺めておられたが、われわれを見るとピシっと営業モードに突入します。まあその後、手が空くと待機モードに移行するから良く言えばon/offの切り替えの良い方なのでしょう。とりあえずのビールを頼むと、刺身でも見繕いましょうかと仰るのでじゃあ、控えめにお願いしますと答えますが、実はこちらのお店、短冊の品書きが下がっているのですが、値段の標記がないタイプのお店なのでちょっとびくびくなのです。で刺身は2種、ごついのが切り身が各5枚であります。恥ずかしながら赤身は鮪か鰹か分からず終いでありましたし、それこそ白いのは何の切り身だか全く見当もつかなかったのでした。この時点で結構お腹が溜まったのですが、さすがにそれじゃあ申し訳ないからほうれん草の卵炒めを頼んだのでした。するとこれが2束ほどもありそうな大量のほうれん草が使われていていくら食べども減らぬといった具合でなんともサービスがいい。これは4名程度で奥の座敷に上がらせてもらって呑むのが正解かも。気になる支払いですが、ご安心あれ、思いもかけずお手頃でありましたから、この雰囲気が好きで紫煙が気にならないようであれば、また来たいと思えるはずです。
2023/05/03
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ジャマイカの心の味の素となるジャークシーズニングですが、肉との相性は確かにいいのは分かりましたが、他の使い方を調べても白身魚やエビなどの味付けに使う程度であまり応用範囲は広くないようです。でもまああまり迷っていてはさすがに傷んでしまうので、悪くなる前に思い付いたものに加えてみようって気になりました。様々なスパイスやハーブが入っているからシンプルな食材と合わせるだけでもまあ美味しいでしょう。ってなことで珍しく短めの冒頭部になりましたが、まああんまりこのシーズニングについては書きたいことが思い浮かばないのです。 ということでお決まり通り、ジャークカレーを作りました。ごくごく普通のカレーに単に入れただけの安直レシピです。注目すべきはカレーとこのシーズニングのどちらの風味が勝るかという一点にのみあります。【材料】ごはん 1膳分/豚肉 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/2個/ニンジン(銀杏切り) 1/2本/じゃがいも(皮を剥く) 1個/サラダ油 小さじ2/水 200ml/カレーフレーク 大さじ3/ジャークシーズニング 大さじ1【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して豚肉、玉ねぎ、ニンジンを炒める。じゃがいも、水を加えて煮る。カレーフレーク、ジャークシーズニングを加える。皿にごはんを盛ってかける。 なるほど。混然となって若干深みが増した味になったような気がします。って言っても圧倒的にカレーはカレーでしかないですね。カレーには生半可な風味付け程度なら懐深く受け止める圧倒的な強靭さがあるようです。 いかにもこのシーズニングと相性の良さそうなひよこ豆とコーンに加えて色味の小松菜を加えて炒め合わせました。ひよこ豆、コーンと小松菜のジャーク炒めってもう料理名すらいい加減だなあ。【材料】ひよこ豆 1/2缶/コーン 100g/小松菜(4cm幅) 1/2把/ジャークシーズニング 大さじ4/オリーブ油 小さじ2【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してひよこ豆、コーン、小松菜を炒める。ジャークシーズニングを加える。 うん。まあ美味しい事は美味しいんですが、料理としてのまとまりがないのが面白くないですね。いっそのこと、これをごはんにのせて丼にしちゃうのがいいかもしれないです。 やはりじゃがいものような素朴な強い主張のない食材と合わせるのが無難だったようです。というわけでジャークポテトです。【材料】じゃがいも(5mm幅/電子レンジで600W1分加熱) 2個/ジャークシーズニング 大さじ1/サラダ油 小さじ2/パプリカパウダー・トマトケチャップ 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してじゃがいもを焼く。ジャークシーズニングを加える。皿に盛ってパプリカパウダーを散らし、トマトケチャップを添える。 うん、まあ悪くないのですが、ここは思い切って表面がカリカリになる位にしっかりと揚げたものと絡めるのが美味しかったような気がします。でもカリカリにしっとりしたシーズニングを合わせてぺしゃっとさせるのはちょっともったいない気もするなあ。 ジャークライスを作りました。これはもう間違いないはずです。【材料】ごはん・バター・にんにく・塩・胡椒・醤油・ジャークシーズニング・豚ひき肉・ミックスベジタブル・いんげん・タバスコ 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱してにんにく、豚ひき肉を炒める。ごはんを加える。ミックスベジタブル、いんげんを加える。塩、胡椒、醤油、ジャークシーズニングを加える。皿に盛ってタバスコを添える。 あれれ、思ったよりハマってないような気がしますね。というかどうしたものかシーズニングのスパイシーさが明らかに減じているように思えるのです。不思議だなあ。これはきっと美味しくなるはずだから研究の余地を残しました。
2023/05/02
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どうもこの頃、このブログの記事の内容が店名に関しての記述が目立っているように思えて仕方がないのです。ことさら自分が日本語に対して繊細な感覚を持ち合わせているようでこそばゆい気もするのでありますが、どうにも居心地が悪くなるような店名を目にするとそれだけで嫌あな心持ちに陥るのです。特に店名として座りが悪いなあと感じてしまうのが文章をそのまま店名にしてしまう事例であります。具体的な例を挙げることはここでは避けますが、例えばこういう店の場合、「そばは噛まずに啜るものである。」なんて店名になりがちであるようでして、何がいけないって仮に店名は不愉快でも味は良くてたまに食べたいと思っても誰かを誘う際にいちいちこの店名を告げるのは恥ずかしいし面倒です。そりゃまあ多少なりともインパクトがあるからもしかするとそれだけで話題になってマスコミなんかでも取り上げられるなどの宣伝効果は期待できるかもしれませんが、そんな奇を衒って集客するのは正統ではない気がします。実力が伴ってなければ瞬く間に振り替えられすらしなくなると思うのです。そもそもオーナーもそんなことは承知の上で定期的に店を新陳代謝させる腹積もりもありそうだから、ぼくのような古い酒場好きには承服しがたいけれど、経営者としては必ずしも誤った選択とはいえないのかもしれません。他にもアルファベット表記の店名(カナ表記は「カネス酒場」や「ヤマニ」などそれはそれで味わい深いこともあって必ずしも否定はしません)や女性の名の固有名詞そのものが店名となっているのもどうにも様にならないように思えるのです。 でもまあその辺はまだ愛嬌があるかもしれないけれど、いわゆるこそあど言葉が冠された店名ってのは何だか非常に不愉快なのです。具体的には「あの名店 駒込」にその活用例を見ることができます。何が気に障るのかを明瞭な言葉で語ることは難儀でありますが、まず「あの」という指示詞がどうにも気になります。ぼくが無知なだけかもしれませんが「あの名店」がどの名店なのかこの名店なのかその名店なのかちっとも見当が付かぬのに堂々と「あの」と指示してみせるのがとても嫌です。しかも「名店」と自らしゃあしゃあと語ってみせるのもどうかと思うのです。とそんなに嫌うなら行かなきゃいいじゃんと思われることでしょうが、いやいや店名は嫌いでもこの店の100%が嫌いって訳でなく、店名が店の好き嫌いに占める割合はせいぜいが5%程度であろうから残りの95%が良ければよいだけのことなのです。しかもこちらにはビールの大瓶が390円(税抜き)という店に入る以前に知れる大きなメリットがあって、これは店名の5%に対して20%程度は良し悪しに影響を及ぼすはずでつまりはデメリットを大きく上回ることになるのです。店内には居酒屋らしいムードは全く感じられず垢抜けないカフェのような装いであります。これは店の雰囲気に重きを置くぼくにはかなりの減点ポイントです。これは、…。採点的な書き方をすると酷いことになるかもしれません。実際当初カウンターに独りだけだったお客がじわじわと増えてそのうちにわずか4席のカウンターは埋まってしまいました。最初のお客はポテトフライで瓶ビールという無敵の布陣でじっくり腰をすえていますが、後の方たちは恐らくは「あの名店」の主力メニューであろううどんを呑んだり呑まなかったりしつつ召し上がっていました。ぼくはレバカツと豚バラ肉の炒めたのを頂きましたが、出てきた当初は量が少ないように思えましたが、食べてみると案外しっかりしたボリュームがあるし、味も結構良かったのでした。結論として言いたいのは、悪くないんだから店名をなんとかして、もっとカウンター席を増やしてはどうかということであります。いや、たまたまこの夜が一人客が多かっただけで普段はグループが主流なのかもしれませんが。
2023/05/01
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