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暑い8月は不思議と「火」と縁のある月ですね。ご先祖さんの霊を慰める「迎え火」と「送り火」、戦没者、被爆者の霊を鎮める「万灯供養」奈良の「万灯会」それに「走馬灯」「花火」「那智の火祭り」「ねぶた祭り」に蛍火と何かと「火」に近づく月です。今年はそれに加えて「アテネの聖火」もありました。台風が多い月で、被害に会われた方たちは「聖火」も「走馬灯」も「蛍火」もないと思いますが、一日も早く復興されて普段の生活を取り戻していただきたいと願うばかりです。毎夜、「金」だ「銀」だと夢をみさせてもらいました。「めつむれば楽しや晩夏のぞみ燃ゆ」 目迫 秩父寝不足の夏「8月」が駆け足で過ぎ去っていきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 ポンキェッリ 「時の踊り」1834年の今日(8月31日)はイタリアの作曲家アルマカーリ・ポンキェッリが生まれた日です。 彼はオペラの作曲家として有名ですが、なかでも「ジョコンダ」は彼の名を不動のものにしたオペラで、美しいジョコンダ姫との悲恋物語で、イタリアオペラらしい美しい旋律に溢れた、色彩豊かな音楽です。この劇中で演奏されます「時の踊り」は飛びぬけて有名な曲で、クラシック音楽のポピュラー名曲の定番の一つになっています。 夜明けから真夜中までの時の移り変わりを表した、色彩豊かな、美しい旋律に満ちた曲で、オーケストラコンサートでもしばしば取り上げられる名曲です。お薦めCD 「カラヤン オペラ前奏曲 間奏曲集」(グラモフォン レーベル 1960年ー1970年代録音)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月31日
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母と二人暮しの私は料理が担当です。 夏の定番メニューの一つが「タンドリー・チキン」です。 これはインド料理の定番メニューで、タンドルーという窯で焼く鶏肉料理です。しかし、本場インドではこの「窯」を持っている家庭は裕福な階層に限られていて、家庭で出される「タンドリーチキン」は必ずしも「窯」で焼かれたものでないか、店で焼いて売っているのを買ってきたかどちらかと思えばいいでしょう。インドは10億人強の人口で、ほとんどの人(7割)が、ヴェジタリアン(菜食主義者)で、家庭に招待されても鶏肉料理などの肉料理が出ないのが普通です。 インドについてはまたの機会に詳しく紹介します。さて「和風タンドリーチキン」ですが、香ばしさの中に和風の味を盛り込んだのを紹介します。(材料は2人前です)材料 鶏のモモ肉 1枚 カレーパウダー 大さじ3 ガラムマサラ 小さじ1 一味唐辛子 小さじ1 昆布だし(市販)大さじ1(ストレート) プレーンヨーグルト(小)1個 ニンニク 1片(すりおろし)モモ肉を上の材料を混ぜたソースに浸して冷蔵庫に30分間入れておきます。 オーブンを予備加熱しておき、鶏肉を250℃、20分間焼いて出来あがり。 一口大に切って皿に盛り付けます。 添える野菜は季節のもの。 それにガーリックバターを塗ったフレンチパンを焼いて添えるといっそう香味が引き立ちます。辛口党には、ビールのつまみにもぴったりの辛さです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 J.S.バッハ 「農民カンタータ」1742年の今日(8月30日)はJ.S.バッハの世俗カンタータの一つ「農民カンタータ」が初演された日で、今日はこの曲を聴きましょう。カンタータには「教会カンタータ」(教会の種々行事に使われるカンタータ)と「世俗カンタータ」(市民の生活を描いた音楽物語のようなもの)があり、この「農民カンタータ」は新しい領主の就任を祝う市民の喜びを生き生きと描いた、楽しいカンタータです。お薦めCD コレギウム・アウレム合奏団 エリー・アメリンク(ソプラノ)のCDがバッハの「農民・・・」と「コーヒーカンタータ」「結婚カンタータ」がカップリングされていて、このCDでバッハのカンタータを充分に楽しめます。(ハルモニア・ムンデイ原盤 BGMレーベル 1962/64/68録音)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月30日
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朝の詩 兄ちゃん 東大阪市 吉川富子(50)おこられても泣かされても兄ちゃんの後について遊んだ幼い日の私でも知ってたよ 私いつも後姿追う私を気づかってふりむいていた遠い日の兄ちゃん今も兄ちゃんの背中が私の道しるべ 2004年8月28日 産経新聞朝刊兄妹を描いた小説や映画がありましたが、この短い詩の中に二人の兄妹愛が見事に凝縮されていて、小説や映画を凌駕していると思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 ガブリエル・マリ 「金婚式」この曲の作曲家ガブリエル・マリ(1852年ー1928年)は1928年の今日(8月29日)亡くなっています。 彼の名前はこの一曲だけで有名で、他に遺した曲は不明だそうです。メロデイーを聴けば、誰もが一度は聞いたことのある親しみやすい旋律で、第一部は親しみやすい優しさに溢れたメロデイーで老夫婦の過去を振り返り、第2部は楽しい踊りの光景で、これは夫婦の長寿を祝う人たちの踊りのメロデイー、第3部は曲冒頭が振り返るように繰り返されれています。お薦めCD 「なつかしの名曲喫茶」(日本コロンビア) 色々な名曲が内外の演奏家が録音したものを1枚にしたオムニバスアルバムです。 名曲の割には意外と録音の少ない曲です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月29日
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母が今年86歳。 体調のどこが悪いというわけではないが、生来の神経質症で、50歳代から少し頭が痛い、微熱があったりすると大げさに(私から観て)風邪かもしれないと思い、そこから急性肺炎になったらどうしようと心配する性分で、いくら「病気」は気の病と言っても聴く耳持たぬ人だった。病気を自分で作る人と言える。そんな母がここ4-5日眠れないので、昼間は体がだるそうでぼ~としている。 そうすると足腰の痛みを訴えてくる。「医者からもらった睡眠薬を飲めば」と勧めると「あんまりそんなの飲むと体に悪い」と言って服用しない。 医者の処方箋に基づいて出してくれたくすり。 しかも彼女が心配するほど飲んでいない。 その結果[フラフラするから今日は外出を控えて欲しい。 何かあると困るから」と言う。 我儘もいいところだが、以前はそんなことで口論をした。 「なにくそ!」と立ち向かう姿勢が全くない。 悪いことばかり想像して心配する。 それが口論の始まりだった。 今朝も同じ。 「昨夜も眠れなかったからしんどい。 今日は家におっておくれ」と言う。 ムッとしたが何も言わなかった。 もう母の年になってこちらが何を言っても自分流を通してしまい、もっと向上していこうなんて気がないから。母に与えられるのは、もう「優しさ」しかないんだなと思った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダムのため削がれし山の痛み知る 片乳のみの吾なればこそ 波汐朝子 2004年8月28日 朝日新聞朝刊より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 ワーグナー 歌劇「ローエングリンから 第3幕への前奏曲、婚礼の合唱今日8月28日はワーグナーの歌劇「ローエングリン」が1850年ドイツ・ワイマールの宮廷劇場で初演されました。 ドイツに伝わる「白鳥の騎士ローエングリン」伝説をもとに書かれたオペラで、エルザ姫を救うために神から遣わされた「白鳥の騎士」ローエングリンが姫の危機を救い、自分の身を明かして姫と結婚します。 しかし決して彼の正体を口外してはならぬという絶対条件を破れば、結婚は破棄、自分は元の白鳥の騎士に戻るであろうと姫に言い聞かせますが、悪人の奸計にはまった姫がその秘密を洩らしたため、白鳥の騎士に戻っていくという物語です。紹介しました曲は第3幕の前に演奏される前奏曲で、力強い、豪華・華麗な、二人の結婚を祝うかのような曲です。「婚礼の合唱」は今でもメンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」の「結婚行進曲」と並んで有名な曲です。とものお薦めCD クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(EMIレーベル 1960年録音 最新のデジタルマスタリング盤が音がいいそうです) このCDは「ワーグナー管弦楽曲集」です。(補筆)ゆるぎもない重厚な演奏で、巨人の足音のようなずしりとした重みがあり、巨大なスケールと噴き上げるような情熱を感じるワーグナー演奏にぴったりだと思います。 長年の愛聴盤です。(補筆) 全曲盤のお薦め : ゲオルグ・ショルテイ指揮ウイーンフィル ドミンゴ、ジェシー・ノーマン、フィッシャー=デイスカウという顔ぶれで、精緻で、非常に深い表現が随所にあり、しかもデリケートな情感をたっぷりと楽しめる演奏です。 ドミンゴの白鳥の騎士、ノーマンのエルザ姫は出色の出来映えで音質の良さがいっそう魅力あるCDに仕上げています。今日はオーストリア生まれの偉大な指揮者カール・ベームが1894年に生まれた日でもあります。 ベームファンの方、今日は彼の遺した録音からお好きな演奏曲目を選んで、彼を偲ばれてはいかがですか。 私は彼のウイーンフィルとの最後の来日となった77年のライブレコーでイングからブラームスの交響曲第2番を聴きます。 ベームは1981年ザルツブルグで亡くなりました。 96歳でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月28日
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コープランド作曲 「エル・サロン・メヒコ」アメリカの作曲家コープランドがメキシコ旅行をした際に(1932年)その印象に基づいて書かれた曲で、同名のダンスホールをそのままタイトルにしています。 メキシコ民謡などを参考にして、親しみやすい、美しい旋律とラテン民族特有の明るい色彩感を盛り込んだ、異国情緒溢れる作品に仕上げています。1937年の今日(8月27日)に、この曲はメキシコシテイーで初演されました。 その初演日に因んで、アンタル・ドラテイ指揮、デトロイト交響楽団の録音(ロンドン レーベル 1981年5月録音)で聴きます。 尚、このCDは他にコープランドのバレエ音楽「ロデオ」とグローフェの「グランドキャニオン」組曲がカップリングされているので、現代アメリカ作曲家のポピュラーな音楽を聴くのに好都合なCDです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月27日
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おそらく五輪を目指してグラウンドに汗と涙をしみ込ませてきた、アマチュア野球選手の五輪参加の夢を閉ざしてまでプロ野球選手だけで日本代表として結成された五輪チームが、念願の金メダルという夢を果たせず銅メダルに終わってしまいました。 これには各方面から色々な意見が出ています。私はスポーツの中で一番好きなのが野球です。 プロ野球の試合中継は欠かさず観ています。五輪のグラウンドでプレーするプロ集団を観て、私は清々しさを覚えました。 金メダルが至上命令のようになっている中で、重圧に耐えながら頑張ったプロ選手たちに、昔スター選手を夢見て一生懸命プレーした頃のプレーをダブらせていました。体をぶつけるように犠牲バントをする近鉄中村選手、決まれば手を叩いて喜んでいる。 ホームランを打った高橋由伸選手は渾身とも言えるガッツポーズで走り抜ける。 その姿はまるで甲子園の高校生のようで、彼らに「野球少年」のひたむきさ、一途さが漂っていると感じました。ヤクルト宮本選手が言いました。「僕らのチームは誰一人気を抜いたプレーはしなかった。 それがいい経験でした」城島捕手「プレーヤーとして非常に成長できたと思う。 やっている間はすごい重圧だった。 日本のプロ野球の色んな問題や子どもたちの夢。 僕ら背負ってここに来たのは金メダルだけではなかった。 五輪に出てよかった。 胸を張って帰りたい」前読売ジャインツオーナー渡邊恒雄さん、あなたはこれでも「たかが選手が・・・」と言えるのですか?オリンピックは強い者が勝つのではなくて、勝った者が強いんだと改めて感じました。プロ選手たちの夏の夢が終わりました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 シューマン 交響曲第3番「ライン」今日8月26日はN響終身名誉指揮者で知られる、ウオルフガング・サヴァリッシュが1923年ミュンヘンで生まれた日です。それに因んで、彼が遺した録音からシューマンの「ライン」交響曲を聴いてみましょう。この曲は生鮮溌剌としたロマン派らしいシンフォニーで、溌剌な気分の開始楽章、田園情緒豊かな第2楽章、ライン河畔の夕暮れを思い起こされる第3楽章、そしてこの曲を書くきっかけになったケルン大司教の枢機卿昇進を祝うかのような壮麗な終楽章。 とても魅力のあるこの曲を、どっしりと構えた純ドイツ風のスタイルでドレスデン国立管弦楽団で演奏するサヴァリッシュはまさに「いぶし銀」のようです。(EMI レーベル 1972年録音)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月26日
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アテネ五輪の日本代表選手たちの活躍、津軽海峡を渡った夏の高校野球大会の優勝旗などのニュースで、すっかり忘れていました。先日、小泉首相が柔道で金メダルを獲った谷 亮子選手に国際電話で「おめでとう」の祝詞を述べていました。あれをTVのニュースで観て、沖縄県民はどういう思いでいたのかと考えてしまいました。米軍ヘリが沖縄で墜落事故を起して、警察の現場検証も済んでいないのに強引に事故機を撤去していったには、私は唖然としました。 日本国はいまだにアメリカの占領下に置かれているのか、そんな安保条約なのかと。 江戸幕末時代に開国を余儀なくされて交わした国際条約と、何も変わっていないではないかと憤りを覚えました。純一郎さん、あなたの私宅の庭にヘリが落ちて、事故検証もされないまま事故機を撤去されて、原因が当該機だけの問題であったと聞いて、それで納得できますか?れっきとした主権を持った日本国です。一スポーツ選手に電話をかけれるのでなくて、何故ブッシュにこの理不尽さを訴える電話をかけないのか? それとももう首相職にお疲れになったのですか?マグマの噴火のように私は憤っています。 ましてや沖縄県民の心情たるや想像に難くありません。どうにかしてください、純一郎さん。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 「ウエストサイド物語」1918年の今日(8月25日)あの偉大な指揮者、作曲家であったレナード・バーンスタインが生まれた日です。 先日も聴いたばかりですが、やはり彼の遺した足跡にこのミュージカルを忘れるわkにはいきません。 今日はジョージ・チャキリス、ナタリー・ウッドのDVD映画で現代版「ロミオとジュリエット」を楽しみたいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月25日
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昨今、TV,ラジオ、外出先などで耳に入ってきます日本語に怪しい言葉があります。1)好きくないこれは女性、特に若い女性が話すのを耳にします。 これは「好きではない」「好きではありません」が正しい話し方ですが、意外にこの表現で話す人が多いですね。2) 私的に最近よく聞く言葉で、しかもTVで有名人が話しているのに驚きます。 「わたし的には・・」「わたくし的には・・・」という言い方です。 これは流行語なのでしょうか? 電車内で高校生や大学生でも使っていることがあります。 これは「わたしが・・・」「わたしは・・・」でいいのですが、やはりファッションのような流行なのでしょうか?3) よろしかったですか?これは店員から聞く言葉ですが、「これを下さい」と差し出した品物或いは注文に対して、今ではどの店の店員もこの言葉で返してきます。 この言葉はシチュエーションによっては正しい時もありますが、何か違和感を感じる時があります。珈琲を注文すると「これでよろしかったですか?」と訊かれると「他に何か言ったのかな?」と思ってしまいます。「よろしかったですか?」ではなくて、「よろしいでしょうか?」の方が自然だと思いますが、どうでしょう?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 スッペ作曲 劇付随音楽「詩人と農夫」序曲 1864年の今日(8月24日)はスッペが作曲しました「詩人と農夫」序曲が初演された日です。 オペレッタ(喜歌劇)で成功した彼の有名な音楽の一つで、「軽騎兵」序曲などと共に有名な曲です。美しい旋律に溢れた名曲です。この初演の2ヶ月前の6月に、日本では新撰組の「池田屋斬り込み」があった年です。お薦めCD 「ウイリアムテル/カラヤン・オペラ名序曲集」ロッシーニ、ヴェルデイ、J.シュトラウス、そしてこのスッペの序曲をカップリングした1枚です。(カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー グラモフォン レーベル 1969-75年録音)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月24日
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昨日のの高校野球選手権の決勝戦には感動しました。 北海道に初めて優勝旗がもたらされたという理由だけでなく、試合そのものが素晴らしい内容だったからです。 あの選手たちのひたむきな顔、表情、そして何よりもプルーで切る喜びに溢れた姿に感動しました。高校球児たち、すばらしい夏をありがとう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・朝の詩 バラ 東京 福島直俊(49)青いバラ?遺伝子組み換えでできたんだってどうして赤や黄色のバラじゃいけないの?そんなにまでして自然の意思を無視してつくりたいの?赤いバラがおどろいて顔が青ざめたって 産経新聞2004年8月23日朝刊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」1960年の今日、オスカー・ハマースタインIIという作詞家が亡くなりました。 彼は「南太平洋」「王様と私」「サウンド・オブ・ミュージック」などのナンバーの詩を担当した作詞家です。 彼の命日をしのんで今日はジュリー・アンドリュース不朽の名作「サウンド・オブ・ミュージック」をビデオで観ようと思っています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月23日
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「お詫びと訂正」8月22日午前11時30分前に立ち寄っていただいて、この日記を読まれた方々に、日記の中に誤記がありましたので、下記のように訂正してお詫び申し上げます。誤 「人間は破滅するかもしれないが、殺されはしない」正 「人間は殺されるかもしれないが、負けはしないんだ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スポーツには必ず勝者と敗者が居ます。 華やかにスポットをあてられる勝者に較べて、敗者にはあまり光があてられません。 でも敗者の言葉には口惜しさと将来への希望と夢をつなぐものがあります。アメリカの文豪アーネスト・ヘミングウエーはいつも敗者を採り上げた短編、長編小説を書いていました。 「勝者には何もやるな」「敗れざる者」「武器よさらば」「誰が為に鐘は鳴る」「日はまた昇る」「老人と海」。 数え出すとキリがありません。ヘミングウエーは従軍記者として欧州の第一次世界大戦の前線に立ったり、スペインの内乱に参加する形でレポートを送ったり、戦後はスペインの闘牛試合を愛したり、常に動乱の中に身を置く人でした。 生きるか死ぬかの瀬戸際を見ることによって「生」を見ていたのだろうと思います。 そうした体験から生まれたのが「武器よさらば」「誰が為に鐘は鳴る」「日はまた昇る」などでした。戦場で苦しむ兵士や、闘牛で命を落す闘牛士たちの姿に「生きる」ことへの何かを捉えたのでしょう。 「ハードボイルド的描写」と形容される彼の文体は簡潔で装飾されたものがなく、心理描写などはあまりなくて、淡々として目の前に起こることを描写する手法で、従軍記者としての文体をそのまま小説に取り入れたのでしょう。当時としては実に斬新な書き方でした。そのスタイルは最後まで崩れれることはありませんでした。彼の言葉には象徴的な表現が多く散りばめられています。人物に語らせるのでなくて、象徴的な言葉によって心理を語る手法を多く使っています。 そしてそれがいっそう敗者の姿を浮き彫りにするのです。例えば、「日はまた昇る」の男女主人公は、互いに愛し合いながらも男の性的不能という精神的な病気によって「エロスの愛」を享受できないのです。 男のアパートに深夜たどり着いても女は帰っていきます。 この『不毛の愛』を男女に語らせるのでなく、ブランデイーグラスに語らせています。女が帰ったあとに残ったのは空のブランデイーグラスだった、という表現にこの恋の切なさが表現されています。 彼はこのグラスをemptyという言葉で表現して、emptyのもう一つの意味 - 空虚、虚しさを表して二人の心理を引き立てているのです。 たった一言で見事なまでに男女の「エロスの愛」への渇望と得られない葛藤を描いてみせている、ヘミングウエー独特の象徴的語りの真髄です。そうした手法をつかって敗者を描く原点に戦場があったのでしょう。 そこで見た死んでいくものの姿が、強烈に彼の心に刻み付けられたのでしょう。 それが敗者の側に立った小説を書かせた原点だと思います。 それも独特の象徴的な言葉を使う手法で、短い簡明な文章の中に思いを散りばめたのでしょう。「老人と海」は高齢の漁師が80日以上の不漁の末に、自分のボートより大きい「まかじき」を釣り上げて、帰ってくるまでにすべての肉を鮫に食い散らされ、骨だけになった魚をつれて帰ってくるという物語ですが、ヘミングウエーは骨になった魚を見る老人に言わせます。 「遠出をし過ぎたのさ。運がなかったのさ」「人間は殺されるかもしれないが、負けはしないんだ」くたくたの体をベッドに横たえて眠り、若い頃に船員としてアフリカを航海した老人に,海岸で戯れる若いライオンたちの夢を見る姿を書いて、ヘミングウエーの人間に寄せる際限のない深い信頼と誇りをこの「ライオンの夢」で語り、「敗者」ではなく、またしても海に舟を浮かべる老人を暗示させて「敗れざる者」として小説を終わらせています。 アテネ五輪、4回戦で敗退した福原 愛の試合後のインタビューで、彼女はこう答えている。「楽しめましたか?」「楽しむために来ているのではないので、そういうことはありません」「自信がつきました?」「そんなきれいごとではありません」15歳の少女がもう人生で大事な何かを掴んでいる。五輪の敗者たちに私たちは何を贈ってあげたらいいのだろう?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のクラシック音楽 ドビッシー作曲 「月の光」今日8月22日はフランスの作曲家クロード・ドビッシーが生まれた日です。 セザンヌなどのフランス印象派の絵画に刺激されて、音楽に光と色彩を表現することに成功した彼は、フランス印象派と呼ばれ、多くの色彩豊かな音楽を残しています。 今日はその中から「月の光」を聴きましょう。 テラスに注ぐ月明かりの光を音楽で幻想的に表現した彼の傑作の一つです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月22日
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朝の詩 大阪 丸山まさみ(47)やさしい言葉には花が咲く「ありがとう」にピンクのバラ「大丈夫ですか」に薄紫の桔梗あちらこちらでいただいて今日は花束一つできあがりやさしい言葉の花束は夢の中までよく香る 2004年8月20日 産経新聞朝刊より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラシック音楽 今日の一曲エルマー・バーンスタイン作曲 「荒野の七人」私のメモにはこの日の音楽行事は何も書かれていませんので、何もなかたのでしょう。 それで昨日新聞で訃報を知りましたアメリカの作曲家エルマー・バーンスタインを偲びます。 映画音楽では数々の美しい、素晴らしい音楽を銀幕に貼り付けてくれたバーンスタイン。 映画「十戒」「大脱走」「荒野の七人」「黄金の腕」「アラバマ物語」「マイ・レフト・フット」などが有名です。 今日は彼が遺したこれらの映画音楽で追悼の意を表し、彼の黄金時代のハリウッド映画を偲びたいと思っています。とも お薦めCD 「風と共に去りぬ~スクリーンテーマ名曲集」(DENON レーベル THE classics 1000 シリーズ) ありました、ありました。 私のCD棚にちゃんとありました。「エルマー・バーンスタイン自作自演集」(DENON レーベル THE CLASSICS シリーズ1000)「荒野の七人」「大脱走」「十戒 」「ハワイ」「黄金の腕」「ゴーストバスターズ」「レフト・アyト・フット」など13曲。 これで今夜の我が家のコンサートは決まりです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年08月21日
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日記の書き方を間違えて19日に書いたのが削除されていて、「打ち水」に変更されてしまいました。それでもういちど書き直しました。日本には四季があります。 北海道では梅雨がなく、沖縄では秋がないというところもありますが、その他の地域では四季が巡り巡ってきます。私がフィルピン マニラにいた3年間は四季がなく乾季と雨季だけでした。 年間を通して30度を超す気温の中で、働くことは相当な忍耐と集中力が強いられます。 歩くのにも汗をかかないようにゆっくりと歩かねばなりません。赤道直下のインドネシアは日の出、日没は年間まったく同じ時間です。 それこそ判で押したような悠久の時間が流れています。日本の四季は人に集中力を与え、自然の恵みを与えてくれます。 雪解け水は肥沃な土地を保証して、農業に恵を与えてきました。 次にやってくる季節への備えもしなければならない農家。 厳しい冬の麦踏み。 農業文化が基幹であったころから日本人はこの四季の変化と付き合ってきました。そして生まれたのが勤勉な、働く意欲と成果でした。 そうして培われた力が、戦後復興を成し遂げて世界で一番の国に成りえたのです。日本がインドネシアのような赤道直下に位置していたならば、この国の現在の発展はなかってでしょう。四季を愛でることができる日本人は幸せです。クラシック音楽 今日の一曲「ウエストサイド物語」(レナード・バーンスタイン作曲)1957年の8月19日このミュージカルがブロードウエーで初演されました。 それまでの伝統的なナンバー「南太平洋」や「上流社会」「雨に唄えば」「アニーよ銃をとれ」などと違って、ドラマ性を明確にしてジャズ音楽を取り入れたこのミュージカルは映画となり、ジョージ・チャキリス、ナタリー・ウッド主演によって日本でも大ヒットしました。 私の高校生のころで、20回も観に行った友人もいました。19日(昨日)この音楽をCDで聴いていました。とものお薦めCD 「ウエストサイド・ストーリー」組曲 レナード・バーンスタイン指揮 ロスアンジェルス・フィルハーモニー (グラモフォン レーベル 1982年録音
2004年08月20日
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昔、私の子供の頃は朝から祖母が家の前の道、玄関、庭にバケツに汲んだ水を勺で水を打っていました。 夕刻にも同じ事をしていました。 これは少しでも暑さを和らげて、涼しくするためと思っていました。朝から水を打ち、家の前をきれいに整えるのは、四季を問わず人を招き入れる心のけじめだと言ってました。 昔は今のようにアスファルト舗装でなく土の道でしたので、水を打つと最初は水の塊ができており、土埃が舞い上がっていたことを思い出します。 これから一日の始まりだよと、祖母の背中が語っていたように思えます。「水打ってそれより女将の貌(かお)となる」とはうまく詠ったものです。 さあ、これからだよってことですかね。毎夕刻に庭を水を打つときはこの祖母の姿を思い出しています。昨今はヒートアイランド現象が起こっているために、「打ち水作戦」なるものが各地で行なわれているそうです。 大阪でも18日はメインの目抜き道路の梅田から難波までの御堂筋4kmにわたって、2,000ほどの人が出て4-5人のグループとなり、噴水に行く下水を高度処理した水を打ったそうです。これで1.6度気温が下がった地区もあったそうです。格子戸の前に水を打つ昔の風景が懐かしくおもいながらこの「水打ち作戦」のニュースを聴いていました。今日のクラシック音楽 一日一曲ヘンデル作曲 「水上の音楽」今日は私のメモには何も音楽行事が書かれていません。 それでこの「水上の音楽」を選びました。 ロンドンのテムズ川に舟を浮かべて王様の前で演奏されたというエピソードのある曲ですが、実に親しみやすい旋律、音楽です。 暑いこの頃にはこの曲で涼を取ろうかと思います。ともお薦めCD コレギウム・アウレム合奏団 (ハルモニアムンデイーBMGレーベル 1971年 録音)
2004年08月19日
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タイ米に代表されるように外米は炊き上げて箸でたべるとパラパラと落ちて、半分も口に入りません。 それに較べて日本米は炊き上げると粒立ちよくしっかりと寄り添い、箸ですくったぶんだけ全部口にはいります。これは国民性をよく表す比喩に例えられます。 つまり独立心旺盛な外人気質を表す外米ー個人のパワー、ダイナミックな面を表しています。 それに較べて日本米に粒立ちの良さは、明治以来日本の経済発展を支えてきた日本人の組織力の強さを表しています。日本人は一つの歯車として組織の中で、力を発揮して組織、団体としての強さを武器にハッテンしてきました。「滅私」という言葉さえ美化されて、戦後の経済発展を支えてきた先達のパワーは「一致団結」となり、世界を席捲する経済力を持つ国にまで発展してきました。 それは「会社を愛する心」歯車の一員として滅私奉公する日本人の特徴かもしれません。 外米と日本米の違いがそれを象徴しています。アテネ五輪での体操ニッポン復活を見て、そんなことを感じていました。今日の名曲 ジョスランの子守唄 この歌の作曲家B・ゴダールは1849年の今日生まれています。今日はこの曲を聴こうと思っています。13歳からクラシック音楽を聴き始めて、LPなどに解説されている曲のエピソード、初演日、作曲家・演奏家の誕生日や逝去した年月日などをこまめにメモしたことを数年前に整理しました。 そのメモを見ながら、毎日その日にちなむ曲や演奏家を紹介したいと思っています。
2004年08月18日
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今日8月17日はワーグナーの楽劇「神々へのたそがれ」が1890年に初演された日です。 この楽劇は「ニーベルングの指環」4部作の第4作目です。 物語は神話の世界で、中世ドイツの英雄叙事詩やゲルマン伝説に基づく神々の世界に起こる権力と物欲の愚かさを訴えるワーグナー思想満載の楽劇で、この4作目で神々の崩壊まで描かれています。4時間ほどかかる大作ですので、この楽劇の中の有名な曲だけを聴いてみましょう。1.ラインの夜明けとジークフリートのラインへの旅 ジークフリートがライン地方へ旅立って行く際に、オーケ ストラだけだけで演奏される曲で、若者のラインへの夢と 冒険あこがられる心を楽劇の主題音楽を散りばめた傑作で す。2. ジークフリートの葬送行進曲 ジークフリートが死んだ。 重々しいテーマが地の底から 湧いてくるような音楽が始まり、彼の死を悼み、やがて やってくる神々の崩壊を暗示させる大詰め近くの音楽で、 これもオーケストラだけで演奏されます。とものお薦めCD : クラウス・テンシュテット指揮 ベルリンフィルハーモニー (EMI レーベル 1982年録音)
2004年08月17日
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