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小説すばる 2023年4月号愚道一休 第一回 木下昌輝室町時代の禅僧・一休宗純。風狂に生きた破戒僧の生涯に迫る、著者渾身の意欲作がついにスタート!(小説すばるより転載)以前小説すばるに連載されていた『絵金、闇を塗る』がめっぽう面白かった木下昌輝さんの新連載。おお~楽しみ~。今回の主人公は一休宗純(いっきゅうそうじゅん)。まだ千菊丸という名前の寺稚児です。稚児にも上稚児、下稚児と二種類あって、上稚児は四書五経の学問が出来ますが、下稚児は勉学が出来ず雑務しか出来ないなんて階級があったんですね。この時代ですからなんでも階級。身分も、寺の格も階級だらけです。公家の出である摂檻に目をつけられる千菊丸。寺なので男色が当たり前です。暴力と性的虐待の嵐である寺。理不尽でも階級の低い人間は耐えるしか無い社会。詩の才能がある千菊丸は、頭も良く、上に上がれそうです。そして父親がやんごとなきお方のようで、かなり訳ありの雰囲気。他の寺で尊敬できる僧侶を見つけて、希望を燃やす千菊丸。読み応え充分の連載です。続きが楽しみです。
2023年03月30日
レジェンドアニメ! 辻村深月夢と希望。情熱とプライド。愛と敬意――アニメ制作に情熱を傾ける仕事人たちの熱血エンタテインメント『ハケンアニメ! 』には、心震えるさらなる物語が隠されていた!◆九年前のクリスマス◆声と音の冒険◆夜の底の太陽◆執事とかぐや姫◆ハケンじゃないアニメ◆次の現場へ書き下ろしを含む6作品を完全収録。全国の書店員にも愛された『ハケンアニメ! 』の世界が再び!「ハケンアニメ」のスピンオフ、というか捕捉というか、とにかくハケンアニメで描かれなかった前後の出来事が書かれていて、それだけで嬉しくなってしまう短編集。ハケンアニメを読んでハマった人は必見の作品です。どの章も面白いですが、私は王子の成長物語が面白くてツボでした。
2023年03月29日
雨に消えた向日葵 吉川英梨内容(「BOOK」データベースより)埼玉県坂戸市で小学五年の石岡葵が失踪した。最後に目撃されたのは豪雨の中をひとりで歩く姿。現場には傘一本しか残されていなかった。誘拐か、家出か、事故か。葵が一か月前に同じ場所で男につきまとわれたという姉の供述を受け、県警捜査一課の奈良健市も坂戸市に急行した。二転三転する証言、電車内で発見された葵の私物、少女に目を付けていたという中学生グループ…。情報が錯綜し、家族が激しく焦燥に駆られるなか、執念の捜査で真相に迫っていく。虚偽情報、詐欺、誹謗中傷、いじめ、模倣…。露わになる人間の本性。いや〜、すごかった。久しぶりに本格警察小説を読んだ〜、という実感。小学五年の少女が忽然と消え、その行方を追う刑事と埼玉県警。手がかりらしいものを見つけては捜査を行いますが、どれも外れる。もどかしい捜査が延々と描かれます。時間ばかり経っていく中、残された家族の焦燥感は増していき、無事を祈る願いは空回りする。執念の刑事の捜査と、諦めない家族の姿に感動します。捜査過程が丁寧に、かつ詳細に描かれ臨場感抜群。クライマックスはページをめくるのがもどかしいほどの緊張感と高揚感が一度に襲ってきます。捜査の結果はネタバレになるので、何も書けませんが、素晴らしいの一言です。登場人物のキャラも良かった!読んでよかったと思える一作。WOWWOWでドラマ化されていて、奈良をムロツヨシさんが演じているんですね。本を読んだあとの今、見てみたいなあ。
2023年03月28日

小説すばる 2023年3月号フェスタ 第九回 馳星周順調な調整をするカムナビ。調教助手の佐久間はヴィヴィエンヌと仲良くなり、フランス語が上達する。それにより、より調教が上手くいくという好循環が生まれています。色々成長が見られていいですね。カムナビのおかげで成長が出来て、カムナビ様々なのですが、レースではどうなんでしょうね?みんなの夢が叶うかどうか大注目です。
2023年03月23日

小説すばる 2023年3月号地面師たちⅡ ファイナル・ベッツ 第十回 新庄耕警視庁捜査二課の佐藤サクラはなんとかハリソン山中の足どりを追おうとするが、シンガポールの日本大使館の担当が担当だけにマトモに情報を寄越すわけがない(゜Д゜)しかし、意外なところから情報がもたらされる。その情報を元に北海道に飛ぶサクラは、執念の資料探しで、遂に手がかりを見つける。が、そこで出会ったのは、全くもって意外な人物だった。おおお、こんなところで、繋がりがあるんですね。あるんだか、ないんだかは今のところ微妙ですが、偶然と言うことはあり得ないですよね。う~ん、どういう関係なのか、滅茶苦茶気になりますね。次回も大注目です。
2023年03月22日

小説すばる 2023年3月号師匠 最終回 立川志らく長い迷い道を抜け、自らの原点に立ち返った志らく。だが、師匠・談志との別れの日が迫っていた・・・。人気落語家の自伝エッセイ、万感胸に迫る完結編!(小説すばるより転載)これを読むと、立川志の輔さんがいかに凄いかがよくわかります。尤も志らくさんも、談志さんに愛されていたので相当凄いのだと思いますが、志の輔さんは次元が違うんでしょうね。立川談志さんが亡くなった後のゴタゴタが少し書かれていますが、実際は大混乱だったと想像します。それにしても立川談志さんというのは歴史に残りそうな人物だったのですねえ。立川談志さんの話を全く知らない私でしたが、ちょっと詳しくなりました。面白い連載でした。
2023年03月20日

小説すばる 2023年3月号うらはぐさ風土記 第五回 狼男と冬の庭 中島京子秋葉原さんの父親が「狼男」?からかうような気持ちで聞いていた沙紀だったが・・・。(小説すばるより転載)今回のテーマは「狼男」。アルコール依存症の話が出てくるのですが、それだけでなく、もっと意外な関係が後半明らかになります。文章がほんわかしているので、余り目立たないですが、今回はいつにも増して厳しい話です。現在は大分マトモになりましたが、過去には酷いことが沢山あったのを思い知らされる回でした。
2023年03月16日

小説すばる 2023年3月号うまれたての星 第七回 大島真寿美秋から週デで始まる新連載の打ち合わせをすべく、唐津杏子のアパートを訪れた綿貫誠治。ところが、思わぬ「先客」と顔を合わせることになり・・・。(小説すばるより転載)漫画家さんたちの交流が描かれています。年齢の近い二人の微笑ましいエピソードが心地良いですねえ。二人ともプロなので、漫画がさらっと書ける。いいなあ、羨ましいなあ。絵が全く描けない私には絵の上手い人は神様に思えます。このエピソードに出てくるような漫画家さんは高校生あたりでプロデビューしているんですよね。すごいもんです。
2023年03月15日

小説すばる 2023年3月号ヒトラー 第三部 第三回 佐藤賢一「ドイツよ、目覚めよ。エン・エスに投票せよ」国会議員選挙のポスターから、扇動の号令が聞こえる。エン・エスは念願の第一党と政権の座を獲得できるのか?(小説すばるより転載)選挙となると、プロパガンダの天才ゲッペルスの才能爆発で、国民を惹きつける。そして遂に国会第一党に躍り出るが、過半数には届かず、単独では政権を取れない。「政治将軍」フォン・シュライヒャーと密談をして、閣僚の相談をするが、その後音沙汰が無い。結局大統領フォン・ヒンデンブルグはヒトラーを首相にする気はさらさらなかった。すったもんだの末に国会は解散になる。政治の駆け引きがすごいですが、実は正しいのが大統領のほう、というのが今となっては判明しますね。でも、敗戦と大恐慌で生活に苦しい庶民はエン・エスを支持している。時代がヒトラー&エン・エスを産んだのがよーくわかります。この後の展開が気になりますねえ。
2023年03月14日

小説すばる 2023年3月号魑魅ガ池 方丈貴恵物の怪が棲むとの言い伝えが残る「魑魅ガ池」。十三年前に起きた男児溺死事故の真相とは・・・。(小説すばるより転載)挙式を三週間後に控えた野中と会った北大路は和菓子カフェの「鯛大漁」に行く。ここは子供の頃は駄菓子屋だったが、今は飯森の妻が店を切り回している。北大路は中学生のころにあった細谷という小学生の溺死事件の真相を明らかにすべく帰ってきたのだった・・・。中学生時代に起きた事件。北大路には未だにトラウマになっている事件。野中と話しているうちに事件の真相が見えてくるのですが、話には続きがあって・・・。う~ん、怖い怖い。事件の真相はそれはそれは恐ろしいもので、ぞーっとしたところに、最後のダメ押しが強烈です。寒い日に読むものではないですね(^^;)短篇でしたが内容充実で面白かった(怖かった)。
2023年03月13日

小説すばる 2023年3月号二人キリ 第六回 村山由佳読む前は、気合を入れ直してページをめくるのですが、読み出すと全然重たくなく、面白くてあっという間に読んでしまう連載です。映画作りが始まると同時に阿部定に会いに行く波多野吉弥。阿部定の店に、でっぷり太った中年男が居たのだが、その男が言い出したことで騒動が起きる・・・。今回は最後に笠原喜之助という人物のインタビューが載っています。おそらくこの笠原某という人は実在の人物なのでしょう・・・。しかし、どこまでが事実でどこが架空なのか、全くわからず、全てが本当の話のようにも思えます。もちろん小説なので、ほとんどが村山さんの想像なんでしょうが、全くもって真に迫っています。それにしても毎回鬼気迫る話が続きますね。
2023年03月03日

小説すばる 2023年3月号オークショニア 運慶は微笑う 前編 永原 皓主戦力不在でピンチの<麻生オークション>。そんな中、新人の椎名が手にしたのは、天才仏師・運慶による未発見の仏像の情報だった。(小説すばるより転載)麻生オークションで古美術ジャンルのチーフ、奈良橋が内蔵を悪くして二ヶ月前から傷病休暇をとっている。そのため、古美術の出品点数が少なくなっている。少しでも奈良橋のカバーをしようと、古美術の品を探していると、運慶の仏像らしきものがある、という情報が入る。その仏像を追って、椎名は動くが・・・。どの業界でもそうなんでしょうが、モノを言うのは人脈ですね。いい人脈こそ、成功の秘訣。椎名はその点恵まれているかも。これは小説なので、仏像の行方が案外簡単に追えていますが、実際はもっと困難なんでしょうねえ。せっかく突き止めた仏像の行方がとっても気になります。次回の後編がすごく楽しみ。
2023年03月01日
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