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小説すばる 2023年12月号ウロボロスの環 第七回 小池真理子俊輔が不在の夜、家に一本の電話がかかってきた。その電話の内容を聞き、彩和はある場所に向かう。この出来事が、何か影響を及ぼすんですかね?今のところそれほど重要な出来事には思えないのですが、次回で大きく話が動くのでしょうか?不穏な雰囲気だけ残し、次回が怖いもの見たさで楽しみです。
2023年11月30日

小説すばる 2023年12月号日月潭の朱い花 中編 青波杏おお、前回が前編だったので、全部で2回の連載かと思ったら、今回が中編で、全3回だったんですね。その中編もかなりのページ数で読み応え充分。日記にのめりこんだジュリ。とある理由でイタリアに行きます。そこで聞いた話はどこか違和感が・・・。台湾に帰ってきてからギクシャクする二人の関係。長澤サチコは別な人物から重要な情報を聞いて・・・。第二次世界大戦中の台湾で起こった事件を2013年に追求しようとする二人。日本の大学生ジョニーという男がかなりユニークなキャラで、物語に彩りを加えています。日記の真相らしきことがわかってきたラスト。次回の後編がものすごく楽しみです。
2023年11月29日

小説すばる 2023年12月号路爆ぜる 第二回 増島拓哉グリ下で出会った半グレ集団・顔役の面々に目を掛けられ、夜の街に足を踏み入れた椎名。そこで彼らの「裏の顔」を知ることになるが・・・。(小説すばるより転載)顔役の下っ端に加わった椎名は顔役の「仕事」を知る。一方、エースの「商売」でトラブルが発生。偶然通りかかった顔役の面々は巻き込まれることになる。また、寺西率いるスカウト軍団のSTAIRSと顔役は「仕事」でかかわる。裏の商売ばかりの軍団があちこちで軋轢を起こします。全員ほぼ犯罪者ですが、顔役が一番マトモかなあ。顔役とエースの対立が一番問題になりそう。
2023年11月28日

小説すばる 2023年12月号第36回小説すばる新人賞は今回は2名受賞です。抄録が2つとも載っています。正しき地図の裏側より 逢崎 遊父が盗んだ8万円は、定時制高校に通う耕一郎がやっとの思いで貯めたものだった。怒りのあまり父を殴打すると、雪の中で動かなくなってしまう。その時、耕一郎が取った行動は・・・。地図には書かれない道を歩み続けた、一人の青年の成長期。(小説すばるより転載)不幸な家庭環境に置かれている耕一郎がバイトで必死に貯めたお金を父に取られてしまう。思わず父を殴打してしまう耕一郎。そこから逃げ出すが・・・。なんともやるせない話です。今回の小説すばるでは、さわりの部分しか載っていないので、何とも判断が付きませんが、最後は希望が持てるものであってほしいですね。我拶もん 神尾水無子売れっ子の駕籠舁き・桐生と久留米領主の近習・坂西小弥太。身分も性分も相容れない二人の男が、時に殴り合い、時に助け合いながら、災禍に見舞われた江戸の町で、再生への一歩を踏み出す物語。(小説すばるより転載)これはまた珍しい、江戸の駕籠舁きが主人公の話。大名の駕籠を担いで稼ぎをもらう職業なんですね。桐生は一匹狼で、他の仲間とはつるまない主義。きっぷの良さで一番になっている。同じ駕籠舁きの面倒からも一歩引いていたが、ついに巻き込まれることになって・・・。桐生はまさに江戸っ子の典型のような男。誰にでも上から目線で当たるので、慕ってくる後輩が多いのはわかりますが、反発する人間も多そうです。駕籠舁の描写がとっても活き活きとしていて楽しいですが、その後のあらすじを読むと色々トラブルが起こるようですね。坂西小弥太とのからみが面白いので、先を読んでみたいです。
2023年11月27日
倒産続きの彼女 新川帆立倒産の危機に瀕する老舗のアパレル会社・ゴーラム商会を救うため、弁護士の美馬玉子は先輩の剣持麗子とともに「会社を倒産に導く女」と噂される経理課の女性の身辺調査を行うことになった。ブランド品に身を包み、身の丈に合わない生活をしている彼女は、会社の金を横領しているのではないか。ところが調査を進めるさなか、ゴーラム商会の「首切り部屋」と呼ばれる小部屋で本物の死体が発見され……。「元彼の遺言状」の続編と言えば続編ですが、主人公は剣持麗子の後輩、美馬玉子です。元々はクライアントの企業に法律のアドバイスをする業務をしている美馬玉子が、とある事情で倒産しそうなゴーラム商会のサポートに呼ばれます。そのチームには1年先輩の剣持麗子が。完璧な人間・剣持麗子を毛嫌いしている美馬玉子がその剣持麗子にこき使われながら、ゴーラム商会の問題点を探っていくのですが、とにかく面白いの一言!相変わらず読みやすい文章でサクサク読んでしまいます。事件の謎を追っていく過程も面白いのですが、それよりも面白いのは、やっぱり新川帆立さんの描くキャラクター。特に剣持麗子の魅力が抜群で、脇役にもかかわらず、輝いています。前作の「元彼の遺言状」を読んでいれば、ニヤニヤする台詞や行動がちりばめられていてホント楽しい。これは是非続編を書いてほしいです。
2023年11月24日
スワン 呉勝浩ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見捨てたことを暴露される。被害者から一転して非難の的になったいずみのもとに、ある日一通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが……。文学賞2冠を果たした、慟哭必至のミステリ。第73回日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門 受賞作第41回吉川英治文学新人賞 受賞作第162回直木賞候補衝撃的な無差別殺人事件で幕を開ける小説。集められた五人の当日の状況が明らかになっていきますが、それぞれ本当のことを言わないか、嘘をついています。主人公のいずみにも隠したいことがあり、それは最後に明らかになります。その衝撃ったら・・・。そうだったのか・・・。人間には一面でなくて、何面も顔がある、ということが(当たり前ですが)あるのを痛感しますね。強さとは、弱さとは。色々考えさせられます。何を言ってもネタバレになるので、何も書けませんが、人間の優しさを描いた小説です。
2023年11月23日

小説すばる 2023年11月号愚道一休 最終回 木下昌輝室町時代の僧・一休の稚児からの話の最終回。弟子の山名小次郎(宗全)との対立。大名の争いは、応仁の乱へと広がっていく。一休は盲目の森(しん)と出会い、一緒に暮らし出す。本当に破壊坊主だったのですね。一休の生涯なんて全く知らなかったので、大変興味深く読みました。大変な時代に生きて、寺も堕落していたようなので、僧侶にとっても荊の時代だったのかもしれません。後の「とんち一休」がどうして生まれたのかはわかりませんが、庶民に慕われたのは事実なのかも。それにしても禅の修行が大変なことは良くわかった小説でした。
2023年11月23日

小説すばる 2023年11月号待兼山奇談倶楽部 第五回 増山実喫茶マチカネにおいてある自由帳。そこには多くの誰かを思う人や、待ち人の言葉が寄せられていた。(小説すばるより転載)連載も5回目。だんだん奇談が無くなっていて、人情話に変化しているような気がしますが、まあ面白いので、その辺は気にしないようにします(^^;)今回は恋愛話。大坂の話は馴染みがないので、大阪大学がある待兼山という場所も知らなかったのですが、今回はそこで化石が見つかったという話。へぇ~、そんな出来事があったんですね。その化石の名前も、その生物がいたことも知りませんでした。地元でないと知らない歴史が沢山あるんですね。
2023年11月22日

小説すばる 2023年11月号地面師たちⅡ ファイナル・ベッツ 第十八回 新庄耕契約書サインの最大の見せ場。土地所有者のなりすまし・金本の言動がヒヤヒヤもので、ドキドキします。いらんことは言わないに限るのですが、相手の話に合わせていると、ボロが出てきそうで、恐ろしいですね。契約は成功か?失敗か?ハリソン山中を追う警察はどう出る?次回も大注目。
2023年11月20日

小説すばる 2023年11月号車行李 木犀あこ真奈華の友人・圓道の誘いで、単発の清掃バイトに駆り出される二人。バイト先の京都の古民家宿には、幽霊が出るという噂があった。(小説すばるより転載)「怪奇狩人」神南木シリーズ。浜辺真奈華の大学の友人・圓道に誘われて京都の古民家宿の清掃に出かける二人。その宿は座敷幽霊が出るということを圓道が言っていた。バイトは順調に進み、三人が帰ろうとした時、異変が起こる・・・。安楽椅子探偵だった神南木も、最近はちょくちょく出歩くようになり、今回は何と京都まで出張・・・(^^;)そこでの事件を、もちろん秒で解決します。そして例によって、事件の解決の後、神南木が恐ろしい事を言い出すのもいつものことですが、今回、神南木の言ったことは本当?すごく気になりますねえ。
2023年11月17日

小説すばる 2023年11月号うまれたての星 第十三回 大島真寿美ずっとメインテーマだった非正規雇用の問題に、一つの回答を用意。事実はどうだったのかは定かではありませんし、社会全体も、会社も伸びていたからこその措置のような気がしますが、何はともあれ、明るい話題です。読んでいてこちらまで嬉しくなってしまう話。でも、編集部の人間同様、香月美紀のその後がとっても気になります。途中、桂盆社から出たファッション誌の話が出てきますが、これ、平凡出版株式会社の「an・an」がモデルですよね?デイジーの上にサニーティーン、なんて話も出てきて、マーガレット→デイジー、セブンティーン→サニーティーンとは、大島さん、センス良すぎです。絶対にこの後「an・an」に対抗して「non-no」を出してきますから、その雑誌のタイトルに大注目ですね(^^;)
2023年11月15日

小説すばる 2023年11月号イグアナの花園 第八回 上畠菜緒ソノとの関係が変化したままの状態が続きます。美苑は婚活アプリでマッチングした男性とデートをすることに。そしてデートの後、その男性から思いもよらぬ事実を告げられる美苑。これは美苑だけでなく、読んでいるこっちも驚きました。この婚活上手くいくんでしょうか?美苑の将来も揺れていますが、他の人も変化が生じています。母親の弟子・つばめちゃんにも変化が。最後、美苑にとって重大な出来事が起こります。どうなるのか?
2023年11月14日

小説すばる 2023年11月号ヒトラー 第四部 第二回 佐藤賢一その晩、ヒトラーとオペラの席を共にしたのは日本の陸軍少将、ヒロシ・オオシマだった。防共を謳う協定が今、結ばれようとしている。(小説すばるより転載)フェルディナント・ポルシェ博士が開発しているフォルクス・ヴァーゲン(国民の車)が水平対向四気筒エンジンだったんですね。凄い技術。当たり前ですが、当時はパワーステアリングではないので、ハンドルを回すのに怪力が必要だったんですね・・・(゜Д゜)アウトバーンも建設していて、正に今のドイツの原型を作ったといってもよいですね。そしてベルリンオリンピック。国民の気持ちがアゲアゲに。ハンスの母親がいちいちイチャモンをつけるのですが、それが実はイチャモンでは無くて、がっちり正論であるのがおかしくて、恐ろしい。まともな判断が出来る国民が少数派になっていく暗示なんでしょうか。そして、スペインのフランコ将軍を援助するヒトラー。イタリアとも急接近して、ついでに日本とも友好を結ぼうとしている。日本は単にロシアをヨーロッパに引きつける目的なんですが、ドイツにとっても好都合。これが日独伊の同盟に繋がるんですねえ。ドイツはどんどんヤバイ状況になっていってます。恐ろしいですね。
2023年11月13日

小説すばる 2023年11月号海風 第七回 今野敏オランダ政府の協力を取り付け、海軍伝習の下地をつくる永井。そんななか、スターリング率いるイギリス艦隊が来航して・・・。(小説すばるより転載)オランダとの交渉だけでも大変なのに、今度はイギリス艦隊の来航。当時イギリス語を話せる通詞なんていないので、イギリス語→オランダ語→日本語に翻訳という、メンドクサイ行程になるって驚きですが、仕方無いですねえ。欧米列強のパワーバランスはよくわかりませんが、クリミア戦争が関係しているのも驚きです。オランダもイギリスも通商条約を結ぼうと躍起になっています。ロシアも来ているし、幕末は恐ろしい状況だったんですね。優秀な人材が続出するわけだ。優秀な人材がいなければ、この状況はとてものりきれないですよね。
2023年11月10日

小説すばる 2023年11月号ウロボロスの環 第六回 小池真理子益々酒の量が増える俊輔。コンサートのことで、俊輔にまたもや意外な事を告白され、戸惑いを感じる彩和。俊輔の前妻の杏奈に話せたら、ずいぶん違うだろうに、と思いますが、話が出来ない彩和にもどかしさを感じてしまいます。最後の一文が、滅茶苦茶気になります。どうなるのでしょう?
2023年11月08日

小説すばる 2023年11月号翳りゆく午後 第五回 伊岡瞬この段階で、警察からの電話って、嫌な予感しかしませんよね・・・。益々問題行動を起こす敏明の父・武。ドンドン傷が増えていく武の車。頭痛がしてきそうな状況です。仕事をしながら、この父親の面倒を見るのは現実的に不可能ですよねえ。父の疑惑が晴れないまま、どんどん進んでいく。次回も怖いもの見たさで大注目です。
2023年11月07日

小説すばる 2023年11月号猪之噛(いのがみ) 第二回 矢野隆都会から山に帰ってきた西木優太は、村からのグループメールにうんざりする。猪が出たからといって、なんだというのだ。(小説すばるより転載)巨大な猪を見てしまった明神マリア。そのことで公民館で会合が開かれる。東京から帰ってきて、故郷で暮らしている西木優太は、趣味のゲーム機を求めて博多に出ていた。グループメールを見た西木優太は、うんざりしていた。父親の健吉は村の区長をしているのだ。田舎も実家も父親もどれも苦手な西木優太は会合にも消極的だった。一方、猟師の三守一郎と猟友会の会長・吉中剛太郎は山に入って様子を見に行く。獣の気配がしないと思って、ノンビリと歩いていたら、異様な気配を感じる・・・。猪といっても、普通サイズでない化け物のような大きさ。もうほとんど怪獣ですね。ホラーです。人間が立ち向かえるのかどうかさえ怪しい。村ではどう対応するんでしょうねえ。次回も大注目。
2023年11月06日

小説すばる 2023年11月号路爆ぜる 第一回 増島拓哉小すば新人賞作家が令和の路上を活写する、青春群像劇×ハードボイルドの野心作!道頓堀のグリ下に集う若者と半グレ集団の遭遇が、未曾有の混沌を引き起こす・・・。(小説すばるより転載)増島拓哉さんの新連載。高校生の椎名和彦は、家庭の事情で高校を中退し、コンビニでアルバイトをしている。部活を辞めざることになって不満が溜る椎名和彦は道頓堀のグリ下に行ってみる。そこで警官に補導されそうになるが、うまく逃げ出す。後をつけてきた木下栄起という男に、ハンバーガー屋に連れて行かれ、その後、ある男達に紹介される。その男達はインスタグラマーらしかったが、裏社会の匂いがする連中だった。一方、総合格闘技ジムWOLF PACKを経営するエースは戸部という裏社会の男と、「タタキ」の相談をしていた。エースは半グレ集団・愚狼會のボスだった・・・。増島さんのお得意の裏社会と暴力の話。登場人物が怪しげなヤツばかりで、何だかなー、と思いながら読んでました。この先、裏社会者同士が衝突する気配がアリアリで第一回が終了。どうなることやら。
2023年11月01日

小説すばる 2023年11月号日月潭の朱い花 前編 青波杏台北でシェアメイトのジュリと暮らすサチコ。古道具屋で見つけたトランクをきっかけに、二人は・・・。第35回小説すばる新人賞受賞後初連載作、遂にスタート!(小説すばるより転載)「楊花の歌」で小説すばる新人賞を受賞した青波杏さんの小説。前編、後編のようですが、前編だけでも、すごく多いページ数で読み応え充分。2013年の台北を舞台にした小説。台北で日本語学校の教師をしている長澤サチコは街で出会ったジュリを「拾って」今は一緒に住んでいる。長澤サチコの過去やジュリの過去も次第に明らかになる。途中で唐突に桐島秋子という人物の昭和十六年の日記が挿入されて戸惑います。日記は謎のまま話が進み、ジュリがプレゼントしてくれたトランクの中から大きめの封筒が出てくる。その中には・・・。台北の描写を詳しく描きながら、百合も匂わせ(お得意?)、謎解きに持っていく、という構成。謎がかなり興味深くて、早く後編が読みたいですね。
2023年11月01日
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