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小説すばる 2024年5月号給水塔から見た虹は 第三回 窪美澄娘・桐乃との心の距離をはがゆく思う里穂。パートと日本語教室の掛け持ちで慌しい日々の中、中学生時代の「ある記憶」に思いを馳せるが・・・。(小説すばるより転載)余りにも忙しい日々を送る里穂の過去が語られます。なるほどねえ。これが里穂を駆り立てる原因なんですね。反抗期の娘と心が通じないことに悩んでいる里穂。もどかしいですが、これは仕方の無いことでは?と思ってしまいます。それにしても、辛い物語です。読むのがしんどい。いずれ救いが現れるのですかね?
2024年04月30日

小説すばる 2024年5月号凶花 第四回 黒川博行尼崎の解体現場で遭遇した半グレ集団ピアス。二宮は夜にピアスのメンバーに絡まれる。ピアスのアジトに連れて行かれた二宮は、ピアスに脅される・・・。二宮のピンチに律儀に来てくれる桑原は有難い、というか相棒感があるというか・・・。桑原の喧嘩の強さは言わずもがなですし、舎弟の木下もめっぽう強い。頼りになると言えば頼りになりますね。滅茶苦茶になりますけど(苦笑)。最後にまた強烈なキャラが登場して、どうなることやら。
2024年04月29日

小説すばる 2024年5月号カット・イン/カット・アウト 第三回/カット/アウト 松井 玲奈アイドルの中野ももがヒロインを務めると話題の「劇団潮祭」の舞台。しかし、初日の前日にももが降板。まち子がヒロインを演じることになる。(小説すばるより転載)毎回視点が変わる連載。今回は、中野ももの視点で事の顛末が語られます。アイドルとして活躍する中野もも。アイドルの活動だけでも、当然大変そうです。その上舞台の稽古が入ると、やっぱり無理が出てきますよね。しかし、どちらも完璧にこなしたい中野ももは、頑張るのであった・・・。一流のアイドルであった松井玲奈さんですから、アイドルの描写には説得力があります。中野ももの挑戦に息をのみます。体力と疲労とプレッシャー。意欲と努力。アイドルも俳優も演じるのは大変。中野ももは復活出来るのでしょうか?
2024年04月25日

小説すばる 2024年5月号色彩のない肖像に 第一回 本多孝好刑事課の和泉は、ある殺人事件で無口な女性警官とバディを組む。著者渾身の警察小説、短期集中連載開始!(小説すばるより転載)うわー、本多孝好さんの連載だ!本多孝好さん大好きなんです。しかも200枚のボリューム!滅茶苦茶嬉しい。そして、読み出したら、凄く面白い。なんでこんなに面白いのだろう?本格警察小説です。主人公は県警本部の刑事部捜査一課の和泉光輝。マンションの一室で城山雅春という三十四歳の男性が殺されていた。捜査一課の宮地班が臨場する。通報者は被害者の隣の住人。宮地班長の支持で、通報者に話を聞きに行く。そこに驚くほどの美人がいた。その美人は警官だったが、全く口をきかず、何もしない人物だった。和泉は何故かその警官・瀬良朝陽という巡査と組まされて、捜査を行うことになる。瀬良朝陽はまともに顔も見ず、挨拶もせず、全く口をきかない。ただ付いてくるだけだ。お荷物としか思えなかったが、上司の命令なので仕方なく同行する。被害者の会社に話を聞きに行った和泉は瀬良の意外な申し出に驚く・・・。もー面白すぎます。夢中になって読んでしまいます。瀬良という女性警官の造形が素晴らしい。段々息が合ってくる、というか扱いがわかってくるというか、うまく回っていく快感。犯人は案外すぐに判明するのですが、物語はそこから違う方向に進み出します。事件には裏がありますが、その解決方法がまた意外なもの。罪や警察のありかた、送検の仕方など、色々考えさせてくれる内容に唸りました。これが連載なんて、天にも昇る気持ちです。次回、滅茶苦茶楽しみです。
2024年04月24日

小説すばる 2024年5月号13月のカレンダー 第一回 宇佐美まこと父の生家がある松山を訪れることになった侑平。彼はそこで祖母の秘められた人生を知ることに・・・。戦争の記憶と真摯に向き合う、著書初の長編連載。(小説すばるより転載)宇佐美まことさんの新連載。宇佐美まことというと、ホラーのイメージがありますが、今回は戦争の記憶がテーマのようです。原子爆弾が落とされた広島。直前に佐伯寿賀子は松山に疎開する。そして現代に時代が飛びます。侑平は父親から突然電話をもらい、松山の祖父母の家を侑平に譲ると言われる。要らないので断るが、ふと行って見ることにした。子供の頃の夏休みにはよく松山に行っていたので、久しぶりでも道を覚えていた。そこには祖父祖母の思い出がそのまま残っていた・・・。侑平の両親の話も興味深いですが、父親のちょっと変わった言動が、母親の口から語られます。父親の謎の過去。祖父母の家で見つけたカレンダー。謎をちりばめて、第一回は終了。楽しみな連載が始まりました。
2024年04月23日

小説すばる 2024年5月号夏鶯 第一回 赤神 諒時代の変化に揺れ動く幕末の岡山・備前藩に武士道を守り抜く”最後の侍”がいた・・・。歴史小説の先端を走る著者渾身の最新作。(小説すばるより転載)以前、小説すばるに連載されていた「はぐれ鴉」がめっぽう面白かった赤神諒さんの連載が始まりました。嬉しい。今回は舞台が幕末の岡山・備前藩。1868年の伊藤俊輔の目線から物語が始まります。ここから話が広がるのかと思いきや、いきなり1843年に話が飛びます。そこに出てくるのは滝田源五郎という戸木家の砲術師、滝田善四郎の長男。新藩主・沼田慶斉(よしなり)に大砲をお披露目するのですが、ビビりの滝田源五郎は腰が抜けてしまい、動けなくなる。そこへ、次男の数え七つの滝田蓮三郎が助けてくれるが、予想もしない事態が起きてしまう・・・。最初の伊藤俊輔が罵るように、三十一万石の雄藩でありながら、家中に人物が出なかった吉備藩。幕末で活躍するのは、長州、薩摩、土佐が中心で、吉備藩出身の人物、というのは聞いたことがないですよね。でも、この小説に出てくる滝田善四郎は先見の明があり、時代をしっかりと読んでいた。が、藩の政争には破れてしまう・・・。なまじ、藩の治政が順調だった故に、革新に進むのは難しかったのかもしれませんね。波乱の幕開け、次回が気になります。のっけから怒濤のように登場人物が続出します。メモを残しておこう。滝田善四郎:砲術師滝田源五郎:善四郎の長男滝田蓮三郎:善四郎の次男梅太夫:梅爺と呼ばれる郎党沼田慶斉:藩主戸木雅楽:家老、滝田の主君島山福之進:沼田慶斉の腹心尾瀬成之介:戸木家剣術師尾瀬準之介:成之介の長男千鶴:成之介の妻井木家:家老
2024年04月22日
爆弾 呉勝浩些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。警察は爆発を止めることができるのか。爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!!これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない!◎第167回直木賞候補作◎◎各書評で大絶賛!!◎大評判の「爆弾」、もうのっけから滅茶苦茶面白いんです。明らかにIQが高そうなのに、外見やしゃべりが下品ぽい男。名前と年齢以外は何も喋らない。「ハスラー2」でポール・ニューマンがフォレスト・ウィテカーにやられたやり口ですね(^^;)刑事と会話を続けますが、その巧みな話術で、百戦錬磨の刑事を翻弄する。刑事との息詰まる頭脳戦。タイムリミットの迫る緊張。もうドキドキの連続です。凄すぎです。のめり込んで読んでしまいました。最後の意外な展開にも驚きます。ふ~、面白かった\(^O^)/
2024年04月18日

小説すばる 2024年4月号海風 最終回 今野敏内憂外患の様相がいよいよ強まるなか、大老に井伊掃部頭直弼が任ぜられる。巨大な波に翻弄される幕臣たちの命運は、そして、日ノ本の行く末は・・・。(小説すばるより転載)幕末ものといえば、坂本龍馬や長州藩、土佐藩など、討幕の人々のものが多いですが、この小説は幕府の人々に光を当てたものです。列強諸国の圧力が強まる中、井伊掃部頭直弼が大老になる。これで将軍の後継者問題が大きく変わる。阿部伊勢守正弘の部下だった人間は左遷させられる・・・。歴史にタラレバは無いのですが、阿部伊勢守正弘が病に倒れずに、大老のままであったら、歴史は変わっていたのでしょうかね?幕末の幕府の役人が主人公というユニークな視点の小説、とっても面白かったです。有能な役人も大勢いたけど、歴史の大きな波には逆らえなかったですね。
2024年04月17日

小説すばる 2024年4月号ヒトラー 第四部 第七回 佐藤賢一ズデーテンラントのドイツへの割譲を望むヒトラー。戦戦も辞さないその覚悟を前に、英首相チェンバレンは平和的解決を画策する。(小説すばるより転載)イギリスが主体となって、ドイツのチェコスロバキアへの侵攻を阻止する努力を続ける。ギリギリの段階で、侵攻は防げたが、ヒトラーにとっては不満だった。とにかく何が何でもチェコスロバキアを併合する気だったのだ。イギリス憎しを強めるヒトラー。しかし国民もヒトラーの暴走に気づき始めていたのかもしれない。そして、ゲッペルスに醜聞が持ち上がるが、人種差別の強いヒトラーは、ゲッペルスの個人の問題にまで介入する。チェコスロバキア問題では何とか戦争を防ぎましたが、ヒトラーの野望が野望だけに、先が思いやられる展開ですね。だれにも止められないヒトラーの暴走。ドイツの政治家や軍人にも正常な感覚を持った人がいながら、止められない恐ろしさ。独裁は怖いです。
2024年04月16日

小説すばる 2024年4月号スターゲイザー 前編 佐原ひかり「余命」を迎える若林は、真田ら若い才能と共に新グループに加わる。新曲「スターゲイザー」の振り入れをしているが・・・。(小説すばるより転載)アイドルの卵たちの奮闘を描く連作。今迄個別に出てきたアイドルの卵たちがひとつにまとまってきました。個性豊かな面々。若林優人に若林の才能を尊敬している真田蓮司、すでにスーパーアイドルの遥歌、三苫葵、加地透、持田の五人。デビューに向けて、レッスンする五人。それぞれの思いは違うので、色々ぶつかる。得て不得手もあるから、アイドルデビューはつくづく大変だなあ、と思わせます。どんな職業でも大変ですけどね。
2024年04月15日

小説すばる 2024年4月号猪之噛 第七回 矢野隆今回冒頭に出てくるのは新岡市役所の農政課の職員・槇原慎吾。槇原が農政課に配属されて六年、獣害の重大案件は一度も無かった。農政課で獣害を担当するのは槇原一人だ。今回のことで、市役所としても何かしら動きをしないといけないが、実は何も出来ない。集落で説明会が開かれ、槇原慎吾の他に、区長の西木健吉、藤嶽太平、警察の巡査、猟師五人が出席。村人に説明を始めるが・・・。市役所は何も出来ないのはもちろん、警察も動けない。と言って猟師が対策できるか、と言われても、今の段階では何も言えないですよね。村人の恐れも当然ですし、西木優太の言動も、困ったものではあるものの、恐怖から来ていると思えば可哀想な面もある。しかし、相手があれではねえ・・・。全員が途方に暮れている状態。どう打開するんでしょうね?
2024年04月11日

小説すばる 2024年4月号路、爆ぜる 第六回 増島拓哉椎名和彦の父親の変化にちょっと驚き。しかし、和彦の言う「もう、遅いわ」は確かにその通りですね。エースの申し出にも驚き。でも、この落としどころは妥当ですね。そのかわり、椎名には辛い現実が・・・。その上、究極の選択を迫られる羽目になる。警察も動き出していて、状況は悪くなってますね。どうなることやら。
2024年04月10日

小説すばる 2024年4月号うまれたての星 第十八回 大島真寿美沢つかさの担当編集を任された西口克子だが、ぎこちないやり取りが続き、不安を募らせていた。その胸中をベテランの戸田育江に明かすが・・・。(小説すばるより転載)編集の西口克子の言い分は良くわかります。私も西口克子の立場だったらこう思うでしょう。う~ん、どうなんだろう?っと思っていたら、沢つかさの心中が明かされて、なるほどなあ、って思いました。漫画家さんの気持ちが明かされていて、妙に納得してしまいました。小説だけど。辰巳牧子の視点も面白い上に、それぞれの視点がとっても面白いです。うまくいくといいですね。
2024年04月09日

小説すばる 2024年4月号青の純度 第六回 篠田節子ヴァレーズを探す有沢真由子は遂に問題の人物を探り当てる。その問題の人物は、過去も怪しげだが、現在の稼ぎも怪しいもので・・・。段々核心に近づいている感じですが、一筋縄ではいかないですよね。そこがまた現実的で、説得力があります。ドキドキしながら毎回読んでいますが、今回はドキドキが一層高まりました。さあ、問題の人物にたどり着けるかどうか、次回大注目です。
2024年04月08日

小説すばる 2024年4月号翳りゆく午後 第十回 伊岡瞬相変わらず岸本敏明の父・武が事故を起こしたのかどうか、判別がつかない・・・。敏明は武を連れて秋川渓谷の現場をもう一度見に行くことに。そこでは予想もしないことが・・・!何もわからないまま、何やら状況が急変しているようで、これは焦りますね!最後にこれまた衝撃的な出来事が。誰?誰?これは怖い。次回大注目。
2024年04月04日

小説すばる 2024年4月号ウロボロスの環 第十一回 小池真理子いよいよ物語が大きく動き出しました。衝撃の体験により、多大な精神的ダメージをうけた彩和はついにある人物に電話をして、一連の流れを話します。それはそれで安心できたことなのですが、夫との関係が変わるわけでもなく、緊張状態が続きます。ここまで散々佐和の孤立を描いてきたので、このどうにも出来ない状態が真に迫ってきます。一番味方になりそうだった杏奈とも疎遠になってしまい、孤独感が増す佐和。必然か偶然かはわかりませんが、阪神淡路大震災が起こります。これが何かの影響を及ぼすのかどうか、夫・高階俊輔の不気味な行動が予測が付かず、非常に恐ろしい。この後、何が起こるんでしょうね?怖~い。
2024年04月03日

小説すばる 2024年4月号虚池空白の自由律な事件簿 第二回 昼も夜も雛 森晶麿編集部に泊まり込み、疲労困憊の古戸馬。そんな彼のもとに空白がふらりと訪れる。隔月刊行だった我がエヌ出版のPR誌が、編集長の一声で月刊になった。おかげで編集が間に合わず、古戸馬は先週の木曜から土日抜いて三回も徹夜をしている。同僚の平沢さんが帰る時に、彼女の鞄が古戸馬のデスク横のゴミ箱に当たった。ゴミ箱からはらり、と何か落ちたので、拾ってみると付箋だった。その付箋には謎のメモが書いてあった。そこに突然、虚池空白が訪ねてきた。虚池空白がその付箋を見て、「何者かの悪だくみの匂いがする」と言いだした・・・。まさしく「九マイルは遠すぎる」と同じように、付箋に書かれた謎のメモから、虚池空白が真相を見つけます。もう面白いのなんのって!真相は驚くべきものでした。前半の伏線が見事に回収されます。楽しい~。このシリーズ、メッチャ面白いです。
2024年04月02日

小説すばる 2024年4月号武家女人記 嵐 砂原浩太朗大身の武家に嫁いで十年。何の不満も懸念もない日々を送っていた雪絵は、新たに雇った小物にふしぎな思いを抱くようになり・・・。(小説すばるより転載)小野寺家に嫁いだ雪絵。小野寺家は代々家老のつぎに位置する中老を務めているから、普請奉行である実家より家格が上で、禄高も多い。小野寺家で新しく小物を雇ってくれないか、と実家の兄から頼まれた雪絵は夫に聞いてみると、かまわぬ、という答えが返ってきた。孫六の次男・俊蔵はまもなく長男に連れられてやってくる。雪絵についている女中の「なお」と俊蔵が近づいているのに気付いたが、そっと見守っていた。しかし、ある日、「なお」の申し出から状況に変化が生じる。その結末は・・・。このシリーズ、短篇連作なんですけど、前回までは「イイ」話が続きました。でも、今回はちょっと嫌な感じの話でした。こういう話はアリだよな、と思いながらも後味が悪くて、モヤモヤ・・・。
2024年04月01日
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