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小説すばる 2024年9月号ヒトラー 第五部 第二回 佐藤賢一フランスに勝利し、ヴェルサイユ条約の雪辱を果たしたヒトラー。残すはイギリスとの戦いだったが・・・。(小説すばるより転載)あっという間にヨーロッパを征服したヒトラーですが、さすがに陸続きでないイギリスは電撃作戦が遂行出来ない。イギリスはさすがに海軍が充実していて、海からは攻められないし、航空機も燃料問題があり、空からの攻撃も部分的にしか出来ないし、八方塞がり状態。イタリアを動かそうと思ったら、ムッソリーニは狸で、あれこれ理由をつけて動かない。イタリアがダメならソ連を、と考えるが、ソ連も一筋縄ではいかない。それにしても、このヒトラーの征服欲はどこまで拡大するんですかね?イマイチその征服欲がわかりませんが、この先、ソ連にも攻めこむわけで、どう考えても手を広げすぎな気がします。一方、親衛隊のハンスは地元の女性との結婚を申請していたら結婚が許可できない、と言われて切れる。これは大問題です。親衛隊を取るか、結婚を取るかの究極の選択。ハンスの決断は?
2024年09月30日

小説すばる 2024年9月号ウロボロスの環 第十六回 小池真理子静かに進行していた連載、遂に大きく物語が動きました。何かが起こる、と思っていましたが、意外なことが起こるんですね!言われてみれば、これが起こっても全く不思議ではないのですが、いざ起こると驚きます。超緊迫の時間。そして、その後の対応がまた驚き。こうきたか・・・。まあ、私がこの立場でも、こういう対応をするのは間違いないです。が、後味が悪いですよね・・・。連載の最初に十字架、と書いてありましたが、このことだったんですね。う~ん、この先の展開が物凄く気になります。
2024年09月28日

小説すばる 2024年9月号馬鹿化かし 第八回 藍銅ツバメ柴丸を江戸に連れてきたが、国元の侍や、異国人が焼右衛門の屋敷をうろつく。そのうち柴丸の身に異変が・・・。陰陽師の昆明の「力」の凄さに圧倒されますが、焼右衛門の献身にも震えます。犬神も気になりますが、この先はなんだか暗くなりそうな予感。それにしても半蔵は頼りになりますね。飯のこともあるし、半蔵がいないと焼右衛門が立ちゆかないのがちょっと面白いです。
2024年09月27日

小説すばる 2024年9月号13月のカレンダー 第五回 宇佐美まこと昭和二十年八月六日・・・。消息を絶ったかけがいのない友を捜すなか、服部義夫の心に永遠に刻みつけられた地獄。(小説すばるより転載)物語は昭和二十年八月六日に飛びました。この日、広島に原爆が投下されます。投下後に繰り広げられる惨状が克明に語られます。一度に十万人以上が亡くなったであろう惨劇。身の毛がよだつ状況ですね。その中、友達・佐伯道孝を捜す服部義夫。服部義夫は電車の車庫にいたので、原爆の直撃を受けていないようです。でも、投下直後の広島の町を歩いているので、後に影響が出たのでは?と思いました。まあ、それはともかく、佐伯道孝の父と一緒に捜すが、結局見つからない。あの混乱の中では、たとえ生きていても見つけるのは難しそうです。原爆投下の日は、服部義夫にとって一生忘れない日になったでしょう。今回は、静かに進行していた連載の中で、一番衝撃的な回でした。
2024年09月26日

小説すばる 2024年9月号命の横どり 第四回 久坂部羊とある男性がくも膜下出血で倒れ、脳死状態になる。その男性は日本では珍しいRh(ー)の血液型だった。脳死状態の本人は臓器提供の意思が生前からあった。それなら臓器提供がすんなりいくかと思われるが、家族が反対する・・・。家族全員の同意がないとダメなようなので、一人でも反対する人がいると、臓器移植は出来ないんですね・・・。医療関係者は脳死が死亡状態と思う人が多いでしょうが、一般人は心臓死でないと、なかなか受け入れることが難しいかも。暖かい身体に動いている心臓。死んでいる、と言われても実感がわきませんよね・・・。こればっかりは、個人の意見なので、説得するのは難しいですよね。医師も、コーディーネーターも気を遣いますねえ。頭が下がります。
2024年09月25日

小説すばる 2024年9月号給水塔から見た虹は 第七回 窪美澄ヒュウは思い切った行動を取ります。不思議な場所に不思議な集団がいます。この人たちは、どういう集まりなんですかね?悪い人たちではなさそうですが、何をしているのかがさっぱりわかりません。そして肝心のヒュウが会いたい人物には会えず。中学生、無力です。どうなることやら。
2024年09月24日

小説すばる 2024年9月号猪之噛 第十二回 矢野隆前回の狩りでは一郎が対峙しますが、唖然とする結果に・・・。今回は、隣の新岡市の猟友会と合同で狩りをすることになる。歴戦の強者揃いの新岡市猟友会の面々は非常に頼りになりそうです。というより、ふてぶてしさに呆れるほど。そして遂に狩りが始まる・・・。緊迫の狩り。相手は普通ではないので、緊張度は強いです。次回、クライマックスになるか?滅茶苦茶楽しみです。
2024年09月23日

小説すばる 2024年9月号夏鶯 第五回 赤神諒「お前も、真の武士になれ」抱節が臨終に遺した言葉に、蓮三郎は志を貫く覚悟を決めた。(小説すばるより転載)ようやく地元で悪評が無くなった蓮三郎。蟄居から十年、蟄居を解くべき準之介たちだったが、島山の壁は厚い・・・。少し光明が見えた前回の終わりから、進展するかな、と思って読み進むと・・・。う~ん、島山という人物はすごいですね。ここまでやるか、という感じ。蓮三郎が何事にも動じないのだけが救い。今回もページ数が多く、中身も濃厚で読み応え十分。もんげえ面白い~。早く次回が読みたいですね。
2024年09月20日

小説すばる 2024年9月号うまれたての星 第二十三回 大島真寿美年明け以降、世情はめまぐるしく移り変わり、編集部にも新顔が、戸惑いを覚えつつ、綿貫誠治は自らの仕事について思いを馳せる・・・。(小説すばるより転載)札幌オリンピック、浅間山荘事件、と世間を騒がせる出来事が続いている中、編集部に保積賢太郎という新人が配属されてくる。保積賢太郎は小柳編集長のお気に入りのようで、漫画家との打ち合わせに連れて行っている。編集部の誰も連れて行ってもらっていないのに、不公平だ、と皆が感じている。作品を通じて、男女雇用の不平等さを描いてきたこの小説ですが、今度は「えこひいき」問題が勃発。会社は様々な人間が働いていますから、どうしてもこの問題も起きますよね。編集長が何を考えているのかが問題。不協和音が大きくならなければいいですが・・・。次回も大注目。
2024年09月19日

小説すばる 2024年9月号カット・イン/カット・アウト 第五回オーバーラン 松井玲奈今回はマル子に舞台の主役を譲った(謙ざるを得なかった)ももが語り部。現役のアイドルであるももは、そっちのほうもこなさなければならない。しかし、舞台に穴を開けたことで、アイドルの方の活動も微妙な空気になっていた・・・。子役出身のももは、芸能生活が長い。周りに気を遣って芸能活動をしているのは、子役出身ならではの気遣いでしょうか?アイドル仲間のみきちゃんが最近売れ出してきたので、会社&マネージャーはみきちゃんに重心を置いている。その分、チームに不満が生まれてきている状況はすっごくリアル・・・。実際にありそうな状況ですねえ。プライベートで顔見知りになった喫茶店の店長との交流がほっこりしますね。最後に意外な仕事が入って驚きます。これは次回が楽しみ。
2024年09月18日

小説すばる 2024年9月号青の純度 第十一回 篠田節子すべてのカラクリを見抜いた真由子。ホテルの部屋に、とある人物が訪ねてきます。ビールとつまみを持って来て、話をして帰ります。その後に恐ろしい企みに気がついて戦慄・・・。え、そこまでやる?・・・。やるか・・・。死活問題ですからね。恐ろしい・・・。こんな人物だったとはさすがに思いもよらず。絵のカラクリも驚きでしたが、この人物のこの行動には本当に腰を抜かしました。この後どうするんでしょうねえ。
2024年09月17日

小説すばる 2024年9月号地面師たち ANONYMOUS アノニマス 第三回 天賦の仮面 新庄耕Netflixシリーズ配信記念スピンオフ、最終回。ハリソン山中の元で、詐欺の「なりすまし役」の手配に奔走した麗子が抱えるトラウマとは・・・。(小説すばるより転載)地面師たち、Netflixのドラマが大好評で、滅茶苦茶盛り上がってますね。見てみたいけど、Netflixに加入していないので見られない・・・。残念。今回は手配師・麗子の話。まあ、地面師に加わるほどなので、過去に暗いことがあったのはわかりますが、それにしても麗子の過去はエグイですね。自分のコンプレックスのために、お金を使い、借金が増えていく・・・。全てはコンプレックスが悪いのですが、こればっかりはねえ・・・。ハリソン山中の不気味さも際立つのも相変わらず。ハリソン山中の人の弱みにつけこむ能力が抜群で、感服します。
2024年09月16日

小説すばる 2024年9月号とまり木 第二回 西條奈加誰が「無宿」に陥ってもおかしくない江戸の町。神酒口に誘われ「とまり木」に仲間入りすることになった崎郎は、最初の指令を受け、ある屋敷に入ることに・・・。(小説すばるより転載)崎郎は神酒口(みきのくち)からの指令で、市田民十郎の屋敷に中間として潜り込む。先に潜入している伊作の手引きで、苗七という偽名で奉公する。市田民十郎の嫡男・三之介に何故か懐かれて、崎郎(苗七)もしだいに可愛がるようになる。屋敷に馴染んだ頃、伊作から仕事の命令をされる。それは・・・。なるほど、江戸の無宿人といえば、「あの場所」が関係してくるんですね。潜入にドキドキ。少しだけとまり木の目的が見えてきました。目的のために手段を選ばないとまり木もなかなかエグイですね。
2024年09月13日

小説すばる 2024年9月号あいつも誰かに殺される 第一回 下村敦史警察署に押し寄せ、保護を求める数多の人々。彼らが恐れるのは・・・。SNS”リアリズム”を巡って起こる恐怖の殺人事件、開幕。(小説すばるより転載)下村敦史さんの新連載!これは嬉しい~。今度のテーマはSNS。現実のSNS「Be Real」を思わせる「リアリズム」というSNSが取り上げられています。引っ越しのバイトをしている岩崎拓也は、引っ越しの最中に問題を起こす。高圧的な先輩に同行していたため、思わず逃げ出してしまう。しかし後ほど家に来た先輩は何故か優しい・・・。優しい理由を想像するが、確証はない。夜になって、「リアリズム」を見ていた岩崎拓也はタナトスというアカウントから発信されていた妙な投稿を見つける。これが冗談なのか、本気なのかも判明せず、SNS上でも賛否両論。いや~、最先端のSNSを思わせる設定で、さすが下村敦史さんです。実際にありそうな状況で非常に現実的です。どんでん返しで有名な下村敦史さんなので、最後は驚かせてくれるのでしょうか?楽しみな連載です。
2024年09月12日

小説すばる 2024年9月号天上の火焔 第一回 遠田潤子人間国宝の祖父と轆轤の名手である父。備前焼の窯元に生まれた少年の成長を通して、「親になる」とはどういうことかを問う、著者真骨頂の家族小説がスタート!(小説すばるより転載)遠田潤子さんの新連載。今回は備前焼の焼き物職人の世界です。深田天河は祖父が人間国宝。父は轆轤の名手である。祖父に可愛がられて育てられているが、父には愛情を感じない。その祖父も父には距離を置いている。非常に居心地の悪い状態で小学六年生を送っていた。転校生の浜本さんは、家が喫茶お食事処「ふろう」だ。浜本さんと仲良くなった深田天河だが、父親とは全く距離が縮められなかった・・・。父親の息子に対する愛情の無さは、異様です。何がそうさせるのか、この先に徐々に明かされるのでしょう。何となくヘビーな展開になりそうな予感の小説。先がとっても気になります。
2024年09月10日

小説すばる 2024年9月号女王様の電話番 第一回 渡辺 優注目作家が「性」への違和感を抉る必読の新連載!求職中の私が見つけた仕事は「女王様」を派遣する風俗の電話番で・・・。(小説すばるより転載)おおお~、渡辺優さんの新連載!これは嬉しい♪渡辺優さんの小説は、毎回ユニークな世界のものですけど、今回は設定がぶっ飛んでいてなんと、風俗の電話番をする女性が主人公!マッサージ嬢の派遣をしている「ファムファタル」。主人公・志川は電話で予約が入る女王様の手配をする仕事をして一ヶ月。といっても正社員ではなく、バイトだ。大学を出て新卒で入った会社を辞めて、このバイトをしながら宅地建物取引士の勉強をしている。麗奈女王様、あやめ女王様、美織女王様、と様々な女王様を電話番六人で手配する毎日。こりゃまたかなり特殊な分野の話ですねえ。この先、どのような世界が待っているのか楽しみ~。
2024年09月09日
方舟 夕木春央9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞!その他ミステリーランキングにも続々ランクイン!本格ミステリ・ベスト10 2023 国内ランキング(原書房) 第2位このミステリーがすごい! 2023年版 国内編(宝島社) 第4位ミステリが読みたい! 2023年版 国内篇(早川書房) 第6位ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 小説部門(KADOKAWA) 第7位極限状態の中、殺人事件が起きる。閉じ込められた一行のうちの一人の探偵役が推理をするのだが・・・。犯行の動機が全く判らない・・・。殺人事件の犯人捜しにタイムリミットが加わるミステリー。後半で犯人が特定されるも、動機が判明しないので、かなりモヤモヤします。しかし、最後にあっと驚く結末が待っていました。最後に判明する犯行の動機。すべての疑問を解き明かす最後の結末。そうだったんだ・・・。イヤミスですけど、衝撃の結末で深い印象を残します。それほど長くない内容で、ここまでの衝撃を与えるのは尋常ではないですね。久しぶりに頭を殴られた感じの小説に出会いました。沢山の賞をもらったのも納得です。面白かった!
2024年09月06日
地雷グリコ 青崎有吾射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。直木賞は取れませんでしたが、第24回本格ミステリ大賞(小説部門)、第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短篇集部門)、第37回山本周五郎賞の3冠を受賞した快作。昔からあるゲームをアレンジして勝負する、という連作集です。それほど複雑でないゲームも新たに条件を付けると、とたんに難しくなります。繰り広げられる頭脳戦。射守矢真兎(いもりや・まと)は頭の回転がとびきり速く、状況を一瞬で読む、ゲームの天才。しかし、それほど鋭い高校生に見えないので、相手が油断します。毎回、逆転が繰り広げられ、あっと驚く勝ち方をみて拍手喝采!これは面白い。もう夢中で読んでしまいます。射守矢真兎(いもりや・まと)の鋭さは、青崎有吾さんの○○館の殺人シリーズの裏染天馬と同等、いや上まわるかも・・・。そしてこの小説、青春小説でもあります。最後の爽快感は格別。青崎有吾さんの代表作になりましたね。
2024年09月05日

小説すばる 2024年8月号路、爆ぜる 最終回 増島拓哉高校三年生の椎名和彦の裏社会との関わりを描く小説の最終回。半グレの抗争は、まあ予想通りというか、こうなるわな、の結果になりました。憎悪のぶつかり合いなので、結果はかなり悲惨なことに。陰惨な話ですが、椎名の将来がそれほど暗くないのが救い。刑事の澤田が思っていたより「マトモ」な刑事でちょっと意外でした。これは架空の話ですが、ほとんど現実にもこのようなことがありそうです。裏社会は恐ろしいですね。一般人は近寄らないのが賢明ですが、椎名のように社会から孤立した若者は行き場が無いので、こういったことに巻き込まれやすそうです。
2024年09月04日

小説すばる 2024年8月号翳りゆく午後 最終回 伊岡瞬高齢者の車の運転を題材にした小説の最終回。岸本敏明の妻から意外な告白を聞く。これだけでもかなりビックリな内容なのですが、その後に判明する、意外な人物の意外な裏の顔が暴かれて驚きました。なるほどねえ・・・。岸本敏明も、父・岸本武にも茨の道が待っています。岸本武にはかなり同情すべき点があります。人ごとではないですからね。しかし、岸本敏明のほうは、余り同情出来ず、この結末はある程度仕方無いのかなあ、と感じました。特に家庭は問題有りですよね。高齢者の車の運転は、正解が無い難しい問題です。考えさせられますね。
2024年09月03日

小説すばる 2024年8月号書楼弔堂 探書廿肆 誕生 京極夏彦今回の連載で、書楼弔堂シリーズの完結だそうです。フォント作成をしている甲野が主人公の今シリーズ、書楼弔堂の意外な形での幕引きがありました。そして甲野の実家のモヤモヤが明かされます。終わり方もとても意外。弔堂の主人の行動も意外。あまり本と関係なく終わるんですね。とても暖かい終わりで良かった。
2024年09月02日
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