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米ドルが中国に流れて日本は円高に苦しんでいるが、世界の金融事情は・・・・「米国は金利が低いし、量的緩和第2弾で余剰資金をばらまいた。その結果何が起こったかと言えば、ドルキャリー取引(低金利の米ドルを借り入れ、高金利の新興国などで投資すること)で海外にどんどん現金が流れていっていった。現金が海外へ流れれば雇用も当然そちらに流れてしまう」・・・・とのことです。資金力のある中国が国家ファンドで先端技術に集中投資してシェアを奪うという中華の商法は脅威的である。つまり日本は中国の(韓国も)コモディティ化圧力に曝されているわけで・・・・日本の生き残り策はかなり難しい状況である。折りしも、日の丸企業:エルピーダメモリの争奪戦が始まっているが・・・・3/31エルピーダメモリ破綻:再建支援入札に3社名乗り 東芝と米韓大手が争奪戦より 会社更生手続き中の半導体メモリー「DRAM」メーカー、エルピーダメモリの再建を支援するスポンサー企業候補に、東芝と米大手マイクロン・テクノロジーがそれぞれ名乗りを上げる方針を固めたことが30日、分かった。韓国・ハイニックス半導体も30日、入札に参加する意向を表明。エルピーダは4月中に入札を進め、5月にも絞り込みたい考えで、エルピーダ争奪戦が本格化する。 各社が関心を示すのは、エルピーダが製造するDRAMの中でも、需要が伸びているスマートフォン(多機能携帯電話)向け。動画のような大量のデータを記憶する根幹の部品で、エルピーダは高い技術を持つ。半導体メーカー各社はスマートフォン向けの需要拡大を見込み、DRAMに別の半導体部品「フラッシュメモリー」を組み合わせて効率を高めたチップの開発に力を入れている。 東芝は02年に価格下落が激しいDRAMから撤退し、フラッシュメモリーに集中してきたが、エルピーダのDRAMを組み合わせたチップを製造しており、エルピーダを支援すれば、製品開発で相乗効果が見込めると判断したもようだ。一方、マイクロンはエルピーダの更生手続き入り前から提携交渉を進めており、自社のフラッシュメモリーとの相乗効果を狙う。ハイニックスはDRAMで世界2位。首位の韓国・サムスン電子に対抗する狙いがあるとみられる。このエルピーダ争奪戦の報道に接して・・・大使は以下のとおり歯軋りするのです。・エルピーダの開発力を安売りするんじゃない!・当面、円高は居座り、日本製造業の空洞化が進む。・中国、韓国のコバンザメ商法に対して、日本は勝ち目はない。・多国籍企業の戦略、スピードに政府(官僚)は邪魔でしかない。・日本はオンリーワン技術に特化して、知的財産は流出させないこと。・今まで税金を投入してエルピーダを支えたが、消えた税金は誰のせいか?・政府、日銀の弱腰を織り込んでおくこと。(このハンディは大きいが)昨年8月時点の中国での液晶パネル大型工場です。コモディティ化圧力は一目瞭然であり・・・恐いですね。8/29中国、液晶パネル大型工場続々「もはや汎用品」日本勢窮地によりとにかく、中国に工場を建てればノウハウや人的資源を未来のライバルに与えてしまうことになるわけで、安易に中国に進出するのは考え物だと思うのです。それから・・・資源、素材、高機能部品は値上がり、コモディティ製品は値下がりという状況では、日本は高機能繊維のようなオンリーワンの素材、部品に特化する方がいいのかも?(韓国、中国も日本から輸入せざるを得ないわけで)**************************************************************************<4/5追記>ブルームバーグの4/5各紙朝刊によると、エルピーダ支援:東芝が落選-海外3陣営が候補にとのこと。これで、エルピーダに投資した公的資金280億円は、海外勢に買収されることになるが・・・・誰が責任をとるのだろう? 役人のスタンスはAIJ問題に似ているのかも。
2012.03.31
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次世代イオンエンジン用中和器の実証試験がUAE向け人工衛星を使って実施されるようですね。「はやぶさ」を産んだ日本の宇宙ビジネスは好調のようで、大使のテクノナショナリズムは高揚するんですな~♪3/30JAXA、次世代版イオンエンジン部品をUAEの衛星に搭載-初の海外供給より 宇宙航空研究開発機構(JAXA)はイオンエンジン用部品の中和器(用語参照)をアラブ首長国連邦(UAE)が2012年末に打ち上げる地球観測衛星「ドバイサット2」に載せ、宇宙実験に乗り出す。探査機「はやぶさ」に載せたイオンエンジンの推力を3・8倍に向上させた次世代イオンエンジンに使う部品で、JAXAの中和器が海外の人工衛星に搭載されるのは初めて。2―3年かけて実証実験を行い、さらなる信頼性向上につなげる。 ドバイサット2に載せる中和器は、はやぶさに載せたイオンエンジン「μ10(ミューテン)」の性能を向上させた次世代版イオンエンジン「μ20」用に開発中の部品。μ20の推力はμ10に比べ3・8倍の30ミリニュートン(消費電力は1キロワット)で、これに対応した設計となっている。 今回の宇宙実験ではUAEの協力で同部品の軌道上での運用データを集めて評価を行う。中和器は4月にUAEに供給される。日本が開発したDRAMが韓国のコバンザメ商法に負けて、エルピーダメモリーが会社更生法を申請したばかりであるが・・・・イオンエンジンのようなオンリーワンの技術であれば当分の間は、他の追随をゆるさないはずである。だけど、よっぽどガードを固めないと、コバンザメの追随でコモディティ商品となる恐れがあるわけです。アップルの1人勝ちは、魅力的な商品を中国の大規模な工場で労働搾取的に生産することで成り立っているわけで・・・・日本の今までのガラパゴス的な技術優先商法を見ていると、中国で労働搾取するような国際競争力にはかなわない気がするのです。たぶん、国際競争力がある先端技術であっても、金余りの投機マネーに埋没させる陰謀のような経済システムができてしまっているのではないか?しかし、ま~とりあえず「はやぶさ」というガラパゴス的な技術を誇るのも、いいんじゃないでしょうか?はやぶさの帰還推進系機器「イオンエンジン」でエンジンの緒元が見られます。「イオンエンジンが起こした奇跡」チーム「はやぶさ」の挑戦
2012.03.31
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ちょっと中断があったけど、あいかわらず『中国化する日本』を読み進めています。すでに中国脅威論に染まった大使にとって、この本の読み方が、どうしても「敵の本質とは何か?」という読み方になってしまうのです。それにしても、中国が嫌いなはずの与那覇先生は、そういう感情を表に出さず、中国を客観視して述べるところが、さすが歴史学者という感じで・・・・歯がゆいのです。・真説明治維新p120~123・真説自由民権p138~140・工業化された封建制p167~169<真説明治維新>p120~123より抜粋 政治が混乱する時はいつもそうなんですが、最近も日本の政界では明治維新がブームのようです。まず2009年に、「官僚から国民への大政奉還」を掲げて民主党が政権交代に成功します―その後の熱気の冷めようの早さから見ると、「政権替えてもええじゃないか」をスローガンにしておいた方がよかったように思いますが。 一方、野党転落後の自民党もなかなかうだつが上がらないというので、お次はあれやこれやの「維新の会」が雨後の筍のようにいろんな地方にできたり、国政レベルの新党のみなさんも口々に「今こそもう一度明治維新を」のような台詞を吐かれたりするので、今や全国「維新」だらけ。「明治維新も安くなったものだ」とお嘆きの近代史研究者は定めし多かろうと想像されますが、一方で私はその「安っぽさ」こそ明治維新の本領かな、と思うことがあります。 研究者はもとより、幕末維新期も例によってファンの多い時代なので、「なんという無礼なやつだ。お前ごときが維新の志士をバカにするな!」というお叱りの声が飛んできそうですが、落ち着いてください。私が「安っぽい」というのには、「だから価値が低い」という含意はなくて、具体的にはかような点を指していうのです。1.原因とされる現象のみみっちさ。「明治維新ってなんで起きたの?」と学生に聞けば、10人が10人、「ペリーが来航して、開国するかしかないで混乱があって・・・・」と答えますが、そんな程度の理由で維新が起きていいのでしょうか。ここでもまた、中国史を参照するのが有益です。お隣の国・清朝では同じころ、アヘン戦争・アロー戦争と欧米の侵略が相次ぎ、一時は首都北京まで制圧される(1860)という状況になるわけですが、だからといって王朝がつぶれましたか。20世紀初頭に辛亥革命が起きる(1911)まで、その後半世紀も清朝はもったじゃありませんか。 それにもかかわらず日本だけが、「たった四杯の蒸気船」程度の小さな衝撃で「夜も眠れず」、あっさり(事実上の)王朝交代まで行ってしまった、その「安っぽさ」。2.前後関係のつじつまの合わなさ 最初に明治維新を気取った民主党は結局、政権交代後の公約違反を追及されて窮地に陥ったわけですが、「攘夷」を掲げて幕府を攻撃しながらその後あっさり「開国」に転向した討幕派の牛耳る維新政府などというものは、もともと史上最大の公約違反政権でしょう。 政府を替えてはみたが結局なにをやるためだったのか、後になってみるとよくわからない、その「安っぽさ」。3.騒ぎまわった割のスケールの小ささ 明治維新の過程で政治的な理由で命を失った人は、安政の大獄から戊辰戦争を経て西南戦争まで含めて3万人と試算されています。これに対して、発生当時の人口規模では日本の8割しかなかったフランス革命では、内乱と処刑で65万人が死亡したとされます。 もちろん現実的には、死者は少ないに越したことはないののですが、それにしても随分リーズナブルなコストの革命だったにもかかわらず、どういうわけか日本人だけは『ベルばら』同様、ロマンティックに没入してしまっているという、その「安っぽさ」。・・・・要するに、明治維新とは耐用年数の切れた「日本独自の近世」という堤防が内側から決壊したことで、宋朝の時代に「中国的な近世」が成立して以降、あの手この手でどうにか堰き止めてきていた「中国化」の濁流に一気に押し流されただけだったのではないでしょうか。いろんな地方に雨後のタケノコのようにできた「維新の会」や新党を、与那覇さんは歴史的に「安っぽい」と喝破しています。頭のきれる与那覇さんなら橋下さんとのディベートに耐えられるはずなので、お二人の対談を企画してはどうかと思うのですが(笑)。<真説自由民権>p138~140より抜粋 実際、明治維新はその直後から、「江戸時代に戻せ」という反動に見舞われます。これは不平士族の反乱のみを指すのではありません。ここ30年ほどの日本近代史研究では、いわゆる自由民権運動もまた、明治政府の自由競争政策への不満と、江戸時代の不自由だが安定した社会への回帰願望によって支えられていた点を、強調する傾向が強い。(中略) 秩父事件(1884)をはじめとする民権運動の「激化事件」も、その実態は西洋型の議会制民主主義を要求するブルジョワ革命には程遠く、これらの市場競争で没落した貧民層の破れかぶれの暴発だったというのが、現在の通説です。 いってみるならば、彼ら蜂起した民衆たちが戦ったのは、政治的な権利や身分の平等を求めた近代西洋的な「市民革命」ではなかった。流動性の高い競争一辺倒の社会の下、窮民蜂起や宗教反乱という形で幾度となく繰り返された近世中国風の「王朝革命」だったのです。 もちろん福沢先生がおしゃるように「勉強しないのは自己責任」なのかもしれません。しかし、勉強ができるには文字が使えなければならない。「江戸時代の庶民は教育熱心で一般に識字率が高かった」というのは俗説で、実際には「仕事柄、文字を扱う必要がある人だけは近世から読み書きができた」のであり、全国的な識字率にはかなりの地域差・職業差・性差があったというのが最新の研究です。(中略) つまり、近世のあいだからすでに密かに開いていたリテラシー能力の格差が、近代以降の市場競争に適応できる人とできない人との相違を準備していたのであって、明治の頭に突然「はい、これからは自由競争で!」といわれても、みんなが同じ条件で勝負できるわけではない。貧農出身の非識字階級が流入した明治期の工業地域のデータを見ても、結局識字率は低いままです。 私は、この「江戸時代に準備されつつも、保護政策の存在によって顕在化していなかったのだが、明治時代の自由化によって一気に表に出た格差」こそが、日本史上最強の格差だったと思っています。これに比べたら、「日本はもともと平等の国だったのに、小泉改革の弱者切り捨てが格差社会を作った」などというのは笑い話です。明治維新前の格差が史上最強の格差と言われるとなるほどと思いますね。日本は最近になって不平等に陥ったわけではないわけですね。<工業化された封建制>p167~169より 言い方を変えればこうです。19世紀後半からの世界的な労働運動の高まりのなかで、あらゆる先進国はその対応に苦慮し、結局いかなる解決策をとったかによってその国の政治体制が決まっていくことになるのですが、日本の場合はそこで「再江戸時代化」という道を選んだのです。 あたかも各企業を「藩」に見立てたがごとき会社別組合の導入はその一例ですが、工場委員会の整備が始まった第一次大戦の前後から、主としてホワイトカラー層においてライフコースの固定化、会社の「村社会化」が顕著になっていきます。 第一次大戦による戦争特需が、成金の続出など戦前でも未曾有の好景気を大正日本にもたらしたことは、高校の教科書でしか近代史を知らない人にもおなじみの史実でしょう。この場合、企業としては人手不足になりますから、新規労働力の青田買いが必要になってきます。その結果として定着したのが、大学卒業時の若者を一斉にホワイトカラーとして入社させる、今日と同様の「新卒定期採用」の慣行です。 また、前後して20世紀初頭から、ホワイトカラー上層部の幹部候補生を中心に、終身雇用・年功賃金のしくみが整備されてきていました。年功賃金というのは、経済学的にいうと「若いうちは本当の労働の対価よりも安く使うかわりに、年をとってからその分を労働者に返すことで、途中で会社を移ると損をする状態を作り、長期勤続を促進する労務管理の手法」のことなので、いってみれば先祖伝来の耕作地をカタにとって(よそへ移住したら相続できない形にして)、百姓の「イエ」を居住地域に縛り付けていた村社会の近代版です。 このような、会社の村社会化を通じた働き方の「再江戸時代化」は、しだいにブルーカラーにも及んでいきます。第一次大戦による好景気は、主として重化学工業に従事する肉体労働者の賃金を大幅に増加させ、ノンキャリアの公務員と同等の水準まで引き上げたことが知られています。これによって、大工場で働いてさえいれば、基本的には旦那の稼ぎだけで奥さんと子供を食べさせることができるという「家族賃金」の慣行が成立し、統計によっては、大正末年には日雇い労働者の家庭でも9割強が専業主婦化していたというデータもあります。 これによって、江戸時代以来、都市部に流出して長屋住まいを強いられていた農家の次三男でも、結婚して家庭を持つことができる環境がようやく整い、彼らによる核家族の形成が進みます。戦争と軍需景気のおかげで、やっとさ「都市の蟻地獄」が緩和されたのです。ライフコースの固定化、会社の村社会化を通じた「再江戸時代化」という切り口が鮮やかですね。反グローバリズムの大使としては「再江戸時代化」でいいじゃないかという気もするんですが、そして・・・・終身雇用制・年功賃金は世界中から揶揄された会社人間を生んだが・・・セーフティネットを補完するプラスの面もあるわけで、団塊の世代はノスタルジーさえ覚えるのです。【中国化する日本】與那覇 潤著、文藝春秋、2011年刊<内容紹介>より日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!<大使寸評>歴史を今の政治経済にまで引き寄せる與那覇さんの着想が鮮やかであり・・・それをまた、読みやすく書く文才が並の歴史学者と違うのかもしれませんね。Amazon中国化する日本
2012.03.30
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図書館で偶然、めぐり合った「帝国解体」という本であるが、日米両国民にとって警世の良書といえると思います。【帝国解体】チャルマーズ・ジョンソン著、雨宮和子訳、岩波書店、2012年刊<「BOOK」データベースより>逼迫した経済状況にもかかわらず、軍備拡大を続けるオバマ政権下のアメリカ。著者は、長年にわたって、沖縄の米軍基地やイラク、アフガニスタンへの軍事侵攻、自らも内情にくわしいCIAのありかた、さらには民間企業の軍事への参入などを厳しく批判してきた。この本は、歯切れのいい文体と膨大な文献などとともに、いま、アメリカがなすべきことを説く、渾身の遺著である。最晩年にロサンジェルス・タイムズ紙に執筆した、普天間への思いを綴った論文、そして人生のパートナー、シーラ・ジョンソン夫人による、日本版への書き下ろしも収める。 <大使寸評>中国の回し者ではないかとさえ言われた著者であるが、単にアメリカがより酷かったと言うほうが真っ当な評価ではないでしょうか。アメリカ政府にとって煙たいジョンソン氏ではあるが、真の愛国者なんでしょう。Amazon帝国解体エッセンスを抜粋して紹介します。<ブローバックの世界>p14~15 ソ連の消滅がアフガニスタンの「興奮したイスラム教徒」よりもミハイル・ゴルバチョフによるものだったとしても、ブレジンスキーが「興奮したイスラム教徒」を生み出すことに一役買ったことは確かであり、その結末は明らかである。カーター、ブレジンスキー、その路線のレーガン政権と最初のブッシュ政権の後継者およびゲーツ、ディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルド、コンドリーザ・ライス、ポール・ウォルフォウィッツ、リチャード・アーミテージそしてコリン・パウウェルにはみな、彼らの決定によって生じた180万人のアフガニスタン人死者、260万の難民、そして1000万の不発の地雷に、なんらかの責任がある。そしてまた彼らには、2001年9月11日にニューヨークとワシントンを襲ったブローバックに共同責任がある。何と言っても、アルカイダは彼らがその誕生を助け、武器を与えた組織だからだ。 「ブローバック」とは、単に歴史的なできごとに対する反応ではない。もっと厳密に言うと、アメリカの民衆と議員に秘密にしたままでアメリカ政府が行った工作に対して起きる反応を指す。ということは、アメリカの民間人が復讐による攻撃の犠牲になったとき、最初のうちは、そのできごとを大きな構図の中で把握したり、あるいはそれへと導いた一連のできごとを理解したりすることが、アメリカ人にはできないということだ。しかしアメリカ人自身が自分たちの国の名の下に行われたことを知らなかったとしても、やられた側の人々はちゃんと知っている。<原理主義者への資金援助>p19~21(文字数制約のため省略)<基地の世界>p37~39 分析を進めるうちに、私は世界中に散らばる米軍基地のネットワークについて調べ始めた。ペンタゴンの公式統計によると、世界各地に737の米軍基地がある。イラクとアフガニスタン以外でも130ヶ国以上にある米軍基地に、アメリカは50万人以上の兵士、スパイ、委託業者、兵士たちの扶養家族などを配置している。それらの国の多くは独裁政権に統治され、一般市民は米軍が自国の領土に入り込むことについては何の発言権も持たない。 帝国主義的な基地政策の顕著な例を、一つだけ挙げよう。過去61年にわたって、米軍は日本の小さな島、沖縄に37の基地を駐屯させてきた。ハワイのカウアイ島より小さな島には、130万の住民が1万7000人の第3部隊海兵隊員とひたいを付き合わせて生活しており、また東アジア最大の米軍施設である嘉手納基地もある。このように米軍の兵士と兵器が集中しているために起きるレイプ、犯罪、事故、環境破壊の問題に対して、沖縄の人々は繰り返し抗議してきた。しかしこれまで米軍は日本政府と歩調を合わせて、抗議を無視してきた。この米軍基地の実態に関する研究の結果を、私はアメリカ政府がイラク侵略に向かって準備している時期に執筆し『アメリカ帝国の悲劇』として出版した。<帝国主義破産への道>p41~21(文字数制約のため省略)<傭兵の活動>p108~111(文字数制約のため省略)<帝国解体>p196~(追記予定) 翻訳者の雨宮和子さんとジョンソン氏との交流があとがきに出ています。いいあとがきだ♪<訳者あとがき>p231~234 私がチャルマーズ・ジョンソンの著作に初めて出会ったのは、1968年が明けたばかりの、大学の中国史のゼミでだった。アメリカの中国研究界に新星が現れたと、前年末に出版されたばかりの『中国革命の源流』のことを、若い教授が興奮した口調で話したのを、いまでもはっきりと覚えている。日本軍が保管していた文書を駆使して中国共産党の台頭を分析したその書は、日本の中国研究者のあいだで一大旋風を巻き起こしたのだ。 そこで私は、数人の有志が作った『』勉強会に参加して、その本をじっくり読み、中国革命をまったく新しい視点から見ることを学んだ。あまりに強烈な印象を受けたので、私は日本を離れたとき、その本をアメリカまで持ってきた。いまでも持っている。 それから20年ほど後、私は著者のジョンソン氏と実際に出会うことになった。私が大学院で社会学を専攻していたカルフォルニア大学サンディエゴ校へ、ジョンソン氏がバークレー校から移って来たのだ。 ジョンソン氏は『通産省と日本の奇跡』でますます有名になっていたが、当時は日米貿易摩擦でアメリカでは日本への風当たりが強く、日本の経済政策を評価したジョンソン氏も同じ風をあびていた。同時に日本では、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』とは違って日本礼賛などはしないジョンソン氏を、「ジャパン・バッシャー」と呼んで攻撃する風潮もあり、ジョンソン氏を批判する声は日米ともに小さくはなかった。が、私は別の理由でジョンソン氏にすぐには近づかなかった。「冷戦戦士」だったという定評のあったジョンソン氏は、カルフォルニア大学では、1960年代にベトナム戦争に反対する学生には非常に批判的だったと知られており、『中国革命の源流』の著者というイメージとの隔たりに、私は警戒したのだ。 ある日、キャンパスで日本研究者同士の親交を図る非公式な集まりがあった。少し遅れてやってきたジョンソン氏は、私の隣に空席をみつけ、一礼すると、私に向かって「チャルマーズ・ジョンソンと申します。どうぞよろしく」と、ていねいな日本語で挨拶した。そんな自己紹介など必要がないほど有名なジョンソン氏の謙虚さに、私は驚いた。それ以後、ジョンソン氏と接するごとに、辛辣な話し方の裏には日本に対する思い入れと、思いやりの深い人間性があるのを知るようになった。研究者としては未熟な私を、ジョンソン氏は同僚として接してくれ、私のボリビアへの沖縄移民についての調査には、並々ならぬ支援を提供してくれた。それは特に珍しいことではない。ジョンソン氏は学生や同僚に対して、多大な援助を惜しまないのだ。 ジョンソン氏の視野をさらに押し広げたのは、1955年の沖縄だった。シーラ夫人が回想で述べているように、大田知事の招きで沖縄を訪れたジョンソン氏は、米軍基地と隣り合わせの生活を強いられてきた沖縄の現状に大きな衝撃を受け、帰国後、それまでの自分の視点を再検討して世界中に軍事基地を持つアメリカについて研究を始め、その成果が『ブローバック』となった。そのプロローグで、ジョンソン氏は、1960年代に「冷戦戦士」だった自分が理解できなかったアメリカの帝国主義の本質を、ベトナム戦争に反対した学生たちは見抜いていたのだと認め、自分は彼らとともに行動すべきだったと述べている。私は感動した。ジョンソン氏ほど確立した名声を持つ学者が、これほど率直に過去の自分を公に自己批判したことがあるだろうか。 ブローバック三部作の最後に『メネシス』を書き上げたとき、ジョンソン氏は心身ともにエネルギーを使い果たしてしまあったかのように見えた。『メネシス』の続編出版を期待する声も高かったが、ドクターストップならぬシーラ・ストップがかかった。また本を書こうなどとしたら命が縮んでしまうとシーラ夫人は心配したのだ。しかし本こそ書かなかったが、ジョンソン氏はアメリカの政治状況や国際政治の分析を発表し続けた。それら論説文が一冊の本になった。本書は、それを翻訳したものである。 この本には、カルフォルニアの選挙区についての章以外の原書のすべての章と、私生活ではもちろんのこと、研究の面でもジョンソン氏と二人三脚で歩んできたシーラ夫人によるチャルマーズ・ジョンソンの知的変遷についての回想が、あらかた含まれている。 翻訳の目標は、ジョンソン氏の意図をできる限り正確に日本の読者に伝えることが第一だが、そのための原文解釈の確認には、シーラ夫人から何度かご助力いただいた。また内容だけでなく、ジョンソン氏の歯に衣着せぬ議論の進め方や、その奥に潜む皮肉たっぷりのユーモアも読者に伝わることも大切であり、翻訳文作成には、ジョンソン氏と面識もあり、彼の口調を熟知している中山俊明氏に多大な協力をいただいた。専門用語の点検には私に本書翻訳の機会をくださった中本義彦氏にお世話になった。しかし、翻訳の責任はすべて私にあることは、もちろんである。 繰り返し読むたびに、ジョンソン氏の最後の著作からは、アメリカ帝国に対する彼の焦燥、懸念、憤りが響いてくる。特に、アメリカ帝国の被害を長いあいだ被ってきた沖縄に対する思い入れの深さに、私は何度も心を打たれた。ジョンソン氏の最後の言葉になるのだが、2010年に鳩山政権がアメリカの圧力に負けて普天間飛行場の国外移転を諦めたとき、「アメリカは傲慢な態度は捨て」、「65年間も辛抱してくれた沖縄住民に感謝すべきだ」と訴えた部分を訳しながら、私は思わず涙ぐんでしまった。 ジョンソン氏が他界してから丸一年になるが、アメリカの政治はますます混沌とし、経済の先行き不安は「ウォール街を占拠せよ」運動を生んで一挙に全米に広がり、ジョンソン氏の懸念が現実化しそうな気配である。いま、ジョンソン氏の分析が聞けないのが、ほんとうに残念である。 2010年11月 雨宮和子省略したヵ所は遅れてきた帝国主義2に記載
2012.03.29
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大阪の草間彌生展に行ってきました。「え?1400円、老人割引きはないの?」思わず「国立施設は遅れてるで」と口ごもる大使であったが(口に出していませんが)・・・・展示内容は、おもいのほか充実していた♪草間彌生といえば、岡本太郎にも見られるあの射るような眼差しが印象的ですね。この表情をトレードマークにしているふしがあるが、これを選んだのは、本人なのか、取り巻きなのか、どちらでしょうね(どうでもいいけど)10代頃に描いた母の顔に既に水玉模様が現れているが・・・・・以来70年をかけて水玉模様を描いてきた、この執念のような拘りが彼女の真骨頂なんでしょうね。館内で映像紹介をエンドレスに放映しているのだが・・・・60年代頃は、ニューヨークでヒッピー供をひきつれてパフォーマンスに明け暮れていたようです。近況では、次から次へと描いた絵を並べてみて、自分でもすごくいいと驚いていた。また、「描いていないと自殺しそうであった」とも述懐していたが・・・・これこそ、病むに病まれない拘りというか、芸術家の拘りなんでしょうね。まさに「三つ子の魂、百まで」の典型例のような草間さん・・・頑張ってください♪ちなみに、ややミーハーかとためらったが、買い求めたグッズです。
2012.03.29
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このところメディアにひっぱりだこの加藤嘉一さんが対談しています。中国で一番有名な日本人らしいけど、中国で大口をたたくバランス感覚は爽やかといえるのではないでしょうか。3/28TPPはチャンス! 日本主導で国際ルールをつくれ!より<TPPは日本が存在感を示す好機>司会:アメリカはどのような方法で、中国のルールを変えようとしているのか。 田村:例えばTPPが利用できる。日本がTPPに加入すれば、カナダとメキシコも加わる。そうなると、世界貿易の約4割をカバーする自由貿易圏が出来上がる。中国も無視できなくなるだろう。 話は代わるが、私は、実はここに、日本のチャンスがあると考えている。もし私が日本の首相だったら、日中韓のFTAを積極的にしかける。中国はアメリカがつくったルールには乗りたくないので、日中韓のFTAに乗ってくる可能性は大いにある。TPPと日中韓FTAを天秤にかけながら、中国をうまく引き入れてアジア・太平洋圏の自由貿易ルールをつくっていく。中国と日本が手を組み、日本がリーダーシップをとって貿易ルールを構築する。 日中韓でルールをつくったら、アメリカも乗らないわけにはいかないだろう。日本がイニシアチブを取って国際ルールをつくる初めてのチャンスかもしれない。中国とアメリカの間で始まったけんか(本誌注:TPPを指す)の中に入って、おいしいところだけを持っていくチャンスになるのではないだろうか。 加藤:全く同意見だ。田村さんのご見解を今すぐにでも日本の国家戦略に反映させるべき。 中国は、少なくとも東アジアにおいて、アメリカに好き放題やられるのが許せない。これは、軍事、経済、貿易のすべてにおいてだ。 そうなると、中国はどこかのタイミングで必ず、日中韓FTAを仕掛けてくるだろう、実際、中国国内ではそういった議論がなされている。日本はこの議論を待つのではいけない。 アメリカに対しても中国に対しても、日本としてどう向き合うのかをはっきりさせるべきだ。米中間で摩擦が起きたら、東京で会議を行って仲裁する――それくらいの存在感を持たないといけない。 日中韓FTA推進、TPP参加反対の大使でも、ギリギリ折れてTPP参加が許せるとしたら・・・この対談で提案された戦略性が担保されている場合だけでしょうね♪
2012.03.28
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このところの民主党の停滞を見るにつけ、「松下政経塾って何や?」と思うわけですね。・・・ということで時宜を得た「松下政経塾憂論」という本が気になるので読む前にレビューを作ってみました。【松下政経塾憂論】江口克彦×東海由紀子著、宝島社、2011年刊<内容紹介>より松下政経塾出身者は、なぜ口だけ達者でひ弱なのか? 今年9月、初の政経塾出身者が首相になりました。野田政権の中枢には玄葉外相をはじめ、前原政調会長、樽床幹事長代行など政経塾出身者がズラリ。しかし、その実行力には疑問符がつきます。一体、松下政経塾とはどんな場所で、何を教えているのか? 奨学金はいくら? 出身者はどういうところで活躍しているのか? 側近として松下幸之助に23年仕え、政経塾創立に尽力した江口克彦氏と、松下政経塾23期生の東海由紀子氏による共著。政経塾を誰よりも知る2人が、すべてを明かします。 <中田安彦さんのブログ>より松下政経塾というと野田佳彦や前原誠司、玄葉光一郎、原口一博といった民主党の主要な政治家を輩出(排出)したことで知られる。政経塾上がりといえば、この本を読むまでもなく「インテリ、世間知らず、タカ派、口先だけは立派」などというイメージを私は持っていたが、なぜそのような政治家が出来上がるのかということが、東海、江口克彦の両氏によって解き明かされている。一部を紹介したい。<そろそろ選挙という時期になると、塾員の立候補者リストが塾側から塾生に配られます。本来、公益法人は選挙活動をしてはいけないのではないかと思うのですが、そこはあえて誰も触れなかったように思います。>(85頁)<当時は、夜はほとんど毎晩のように、塾生同士でお酒を飲んでいました。(略)カラオケにもよく行きましたが、他の塾生が歌っている時に街頭演説の練習をしている人がいたりして、最初はびっくりしました。酒盛りしているか議論して喧嘩しているかなんて、幕末の志士みたいだなと思っていました。そのせいかどうか、政経塾は明治維新や幕末の志士が大好きです。>(79ページ) 政経塾は完全に失敗だったのではないか。その結果は、不況下で更に追い打ちをかける復興増税や消費増税という最悪の政策を打ち出す野田佳彦という作品が証明している。 政治家を育成するというのは難しいことである。しかし、政経塾は松下幸之助がそのシステムを完成させる前に亡くなったこともあり、極めて不完全な存在である。輩出される政治家も不完全なのはそのためだ。松下翁の人材育成の「志」は良いとしても、もはや政経塾というスタイルではなく、「松下奨学金」などの形に変えていくべきだと思う。<大使寸評>この本を買うほどの執着はないけど、図書館で借りて読もうかと思っています。Amazon松下政経塾憂論折りしも今日のニュースによると、嘉田知事が政治塾を開くということで800人ほど応募したんだって♪ 松下政経塾や、橋下トリックスターの維新塾よりは、地に足がついた塾生が集まったのではないだろうか?金子先生がツイッターで疑問を呈しています。「それにしても前原誠司という政治家は謎の存在です。にせメール問題で自殺者を出し、八ッ場ダム問題でもしくじり、JALは潰さないと言って破綻させ、尖閣諸島問題でも失敗を繰り返し、献金問題もあり、それでもメディアは決して追及せず、生き残っているのはなぜなのか。政経塾の互助精神のおかげ?」
2012.03.27
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世界初公開の作品がいっぱい!大阪で開催中「草間彌生展」の魅力によると4/8まで開催中とのこと、大阪だったら観に行こうかな。かぼちゃ今では、世界の現代芸術を牽引し続ける前衛芸術家といえる草間彌生であるが・・・・草間彌生公式サイトの草間彌生Biographyを見れば、ニューヨークでの不遇な時代があったようです現代芸術といえば、ポロックの絵のどこがいいのかわからないように、とかくシロウト泣かせの面があるようだが・・・・草間の絵、造形には確固たる様式美があり、今頃になって大使も認めるのである。草間はやや老成のアーティストであるが、信じた道を我行かんという意志がスゴーイ♪と思うのです。(ただし、実力が伴わないと、独りよがりに終わるのがコワーイのでしょうね)ポロックの絵この絵のどこがいいんだろう(笑)
2012.03.26
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旧英国植民地が秘密のオフショア金融帝国に化けているということがわかっていながら、国際的には、なす術を持たないのか?EUがヘッジファンドに対して規制を考慮しているが・・・・日本の対米弱腰については、どこを突けば良いのだろう?やはり、ヘッジファンドをぶっ潰すには国際連帯が欠かせないのだろう。ということで、行き当たりばったりでアメリカのメディアを覗いてみたのです。Occupy Wall StreetLabor NotesOccupy protests mapped around the worldの地図を見ても、日本の存在感の無さが見てとれます。(これじゃ あかんで)立て 万国の労働者♪ という歌が聞こえていたのは1960年迄だったような気がするけど・・・・今こそ、その国際連帯が必用なんでしょうね。まさに、時代は巡るダヨ。ところで、東京カワイイTVによれば・・・最強のファッションブロガーは日本語ペラペラのマレーシアの女の子だとか。カワイイ発信地ニッポンでは、カワイイ系で語学堪能の女の子なんて、いないのでは?カワイイ系のface bookではチェコとかブラジルの女の子がニッポンのギャルメイクについて書き込むんだって・・・スゴーイ♪カワイイTVアジア代表チージー
2012.03.25
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このところの金余りマネーの中で、いくら頑張ってもダメなような気がする大使である。「わたし貯める人、あなた使う人の構造」はリーマンショック以前からあったのだが、そのカラクリがますます強化されているのではないか?ということで、次のエントリーをピックアップしたのです。3/3米国財政の縁の下の力持ちは誰か? アメリカ人の財布は日本と云うカラクリ政府の外貨準備の大部分は米財務省証券、つまり米国債だ。生命保険や投資信託など機関投資家も米国債をしこたま買っている。日本の黒字の多くが、軍事費を含め米国予算をファイナンスしている。 米国債の保有で1位は中国で日本は2位だ。中国は米国債を買いまくっているが、外国から中国に流入する資金も豊富で、流出と流入を差し引きすると 日本は世界最大の債権国である。 日本人がせっせと働いた汗の結晶が「対外債権」だが、見方を変えれば、日本の購買力が海外に流出している。わたし貯める人、あなた使う人、の構造だ。 「アメリカ人は幸せだ。私はトヨタのレクサスに乗っているが、この資金も日本がファイナンスしてくれた」 米国の経済学者であるプレストウイッツ氏は、筆者にそう語ったことがある。日本は輸出で稼ぎ、稼いだ黒字を海外に流出させる。米国は国家も家計も赤字で、その穴を埋めるのは日本の黒字。そんな図式が定着していた。 日米の貿易・金融関係は、輸出した製品と、それを買うための金融とがセットになって米国に流れ込む、という特徴がある。 アメリカの金融政策はしたたかであり、このところそのダークサイドにより自国民を苦しめるとともに、いちばんのお得意様:日本を食い物にしているのではないか?アメリカのメインエンジンとも言えるオフショア金融について、勉強しようではないか。2011/4/15オフショア金融とタックスヘイブンはグローバル経済の心臓部よりウォール街を占拠した米国の99%の怒りは、金持ちが税金で救済されて国民に負担を押し付けておきながら、なおかつフェアな税負担をしていないことです。日本の総理大臣も増税にひた走っていますが、増税の前に抜け穴を塞いでもらわなくちゃ。租税回避の代名詞が「オフショア」ですが、英国ジャーナリストのニコラス・シャクソンによれば、オフショア金融制度は単に租税回避の手段というだけでなく、秘密の保持によって自国の法規制の抜け道を提供し、不透明なハイリスク取引を可能にします。ウォール街の資金力にあかせた政治力行使を陰で支える聖域なのです。タックスヘイブンはグローバル化の流れとともに1970年代から急速に拡大し、今や世界経済を動かす心臓部になっています。何十兆ドルという資金がオフショアにおかれ、世界貿易の大半がここを経由します。カリブの小さな島にへそくりを隠すなんてイメージがありますが、実態ははるかに複雑なネットワークであり、英国の金融の中枢であるロンドンの「シティ」そのものが世界最大のタックスヘイブンなのだとシャクソンは言います。著名なタックスヘイブンはみな旧英国植民地です。ケイマン諸島やバミューダ諸島、ジブラルタルなどは海外領土、英国近隣のジャージー島、ガーンジー島、マン島などは王室属領で、いずれも英国の支配下にありながら自治権を持つ「内」でも「外」でもないオフショア領域です。こうした世界中の飛び地が怪しい資金の受け皿になり、最終的にはロンドンのシティに還流されます。第二次大戦後に植民地が次々独立して大英帝国は解体しましたが、実はこっそり再編されて、それに代わる秘密のオフショア金融帝国が誕生していました。これがポスト植民地時代の英国が金融立国で栄えた理由です。一方、米国では金融恐慌への反省から70年代までは厳重な金融規制が敷かれていました。ところが米国の金融業界はそれを避けようと、大挙してシティに資金を移動させたのです。英国側もこれを大歓迎し、旧英国領のオフショアネットワークを利用したウォール街の目ざましい急成長が始まりました。米国内では許されない高リスクの金融事業を展開し、とてつもない利益を上げたことが、現在の「大きすぎて潰せない銀行」につながると、シャクソンは指摘します。オフショアの弊害は、米国では巨大金融機関による政府の乗っ取りを招いていますが、世界の貧しい国々にとっても甚大です。開発支援や投資資金が一部の特権層に私物化され、国民には債務だけが残るという途上国債務の問題も、資金を着服した有力者たちが個人資産をオフショア口座に隠すことができたからこそ起こりました。南北格差の拡大や欧米の国内格差の拡大は、いずれも資金が特権階級の安全な金庫に眠って一般国民のために有効に活用されないところに根があります。自国民も他国民も傷つけ、民主主義を破壊する有害なシステムに対処するには、どのような方策があるのか考えましょう。 (中野真紀子)旧英国植民地が秘密のオフショア金融帝国に化けているということがわかっていながら、国際的には、なす術を持たないのか?EUがヘッジファンドに対して規制を考慮しているが・・・・日本の対米弱腰については、どこを突けば良いのだろう?
2012.03.24
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薄書記解任騒動をフォローしているんですが・・・・・温家宝首相が、メディアの前で長時間真剣にコメントしていたけど、それだけ深刻な事態なんでしょう。3/23「党しのぐ独断専行」と批判=重慶前トップに捜査妨害・指導責任-中国より【北京時事】中国共産党中央が、先に解任した薄熙来前重慶市共産党委員会書記に関し、米総領事館に駆け込んだ元腹心・王立軍前公安局長への「主要な指導責任」のほか、薄氏の家族の不正を追及しようとした王氏の捜査妨害、規定を無視した王氏の公安局長解任を問題点として挙げていたことが23日までに分かった。その上で「個人が党組織をしのぐ独断専行を断固防止しなければならない」と薄氏の政治手法を強く批判した。 胡錦濤国家主席直属の党中央弁公庁が、薄氏が解任された15日に各党組織に発出した内部通知や党関係者の話で分かった。 それらによると、王氏駆け込みの発端は1月28日。公安局長だった王氏が「捜査している重要案件にあなたの家族が関係している。圧力を受け、辞表を出した捜査員もいる」と薄氏に報告すると、薄氏は激怒した。 2月1日には公安省に意見を求めずに王氏を公安局長から外し、薄氏の妻ら家族の関係した「重要案件」の捜査幹部を拘束。その結果、王氏は、身の危険を感じて四川省成都の米総領事館に駆け込み、政治亡命を申請。胡主席の派遣した国家安全省幹部に説得され、北京に8日移送された。今回の薄書記解任騒動を中国共産党は「新中国始まって以来の複雑かつ深刻な事件」と位置づけたそうで、党の存立がかかっていると認識しているようです。薄書記解任騒動とともに、烏坎事件のその後も気になるのですが・・・・チャイナ・ウォッチャー平野聡さんは中国が中国である限り 真の民主はありえないのなかで、烏坎事件は民主化につながらないと喝破しています。つまり・・・・中国共産党は今では損得優先の「大漢族主義」に陥り、「民主」を阻むことでしか体制を維持できないようです。
2012.03.24
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<レアアース関連ニュース3>中国は2001年のWTO加盟後も国際ルールを守る姿勢に欠け、貿易紛争が絶えない。自国は自由貿易の恩恵によって高い経済成長を続けながら、国際ルールを顧みない独善的対応が国際的にも批判されてきた・・・・・世界はレアアースの輸出制限という露骨な暴挙に驚き、中国リスクをヘッジする覚悟を固めたたが・・・・・このところ日本の着実な対抗策が実現しつつあります。ということで、レアアース関連ニュースを集めています。3/23信越化学工業、中国に合金の製造会社を新設…レアアース輸出規制より信越化学工業は、中国福建省にレアアースマグネットの中間原料であるマグネット用合金を製造する新会社を新設したと発表した。レアアース資源の豊富な中国では、政府がレアアースの輸出を規制していることから、信越化学工業は中国現地に生産拠点を設けることにした。新会社は「信越(長汀)科技」で信越化学が100%出資して設立した。投資額は15億円で、生産能力は年産3000t。2013年1月から操業開始する予定。レアアースマグネットの中間原料となるレアアース鉄ボロン合金を製造する。レアアースマグネットは、ハイブリッド車のモーターに必要な素材で、今後さらに電気自動車や風力発電など、省エネ関連で需要の伸びが見込まれる。こういう行為を「背に腹は変えられぬ」というんだろう。中国の思う壺やんけ。3/21レアメタル求め 最新の海洋資源調査船より 世界的に資源の獲得競争が激しくなるなか、日本周辺の海底に見込まれる海洋資源の埋蔵量を本格的に調べるための、最新の調査船が完成し、21日、報道陣に公開されました。 公開されたのは、独立行政法人のJOGMEC=石油天然ガス・金属鉱物資源機構が所有する、総トン数6200トンの調査船「白嶺」です。この調査船は、自動車や携帯電話に使われるレアメタルなど、日本周辺の海底に見込まれる海洋資源の埋蔵量の本格的な調査に向けて建造されました。船には最新の設備が搭載され、このうち中央部に設置された大型の掘削装置は、海底から深さ400メートルまで掘削できる能力があり、従来の調査船に比べて資源の埋蔵量をより正確に調査できます。また、調査船には海流や風が強い環境でも船体を一定の位置に留めておく機能が備えられ、長時間にわたる調査も安定的に行うことができます。この調査船は、鉱物資源のほかにも、次世代のエネルギー資源、メタンハイドレートの調査にも使われるということです。JOGMECの上田衛門理事は「日本固有の資源を確保する必要性が高まっている。将来的な商業生産に向けて、海洋資源の埋蔵量などの調査を本格的に進めたい」と述べました。調査船「白嶺」は、来月から沖縄の近海で調査を始めるということです。 開発された「白嶺」の最大の特徴は中央部に設置されている大型の掘削装置です。海上からドリルを降ろして、海底から400メートルの深さまで掘削することができます。従来の調査船では海底から20メートルの深さまでが限界でしたが、20倍の深さまで調査ができるようになり、資源がどの深さにどの程度あるのかが、より正確に調べられます。しかし、仮に海底に有望な資源が見つかっても商業的に利用するために大量に採掘する技術はまだ確立されておらず、また、海の環境汚染を防ぐための影響調査も必要になるなど、資源の活用に向けては課題も残されています。3/20米大統領選 中国たたき、ヒートアップ「雇用盗む詐欺師」 米国の通商政策で、オバマ大統領と共和党の大統領選候補者が対中圧力を競っている。共和党候補が米市場を席巻する中国製品を「為替操作の産物」とたたけば、オバマ政権はレアアース(希土類)を輸出制限する中国を世界貿易機関(WTO)に提訴。対中赤字が過去最悪となる中、中国へのこわもてぶりをアピールした候補が大統領選でも得点を稼ぎそうだ。 「ルールを避けて逃げ通せなどしない。われわれの競争相手は心すべきだ」 米国が中国をWTOに提訴した13日。オバマ氏はホワイトハウスでカメラの放列を意識し、中国にすごんだ。同じ日には、補助金を受けた中国企業にその補助金を相殺する関税を引き続き課すことを認める法案に署名。先月には中国を念頭に不公正貿易の摘発組織も新設している。 日本や欧州連合(EU)もWTO提訴に加わったが、外交筋では、大統領選を前に中国への強硬姿勢をアピールするオバマ政権が主導したとの見方が強い。13日はアラバマ州などで共和党の候補指名争いの予備選が開かれた。米紙ニューヨーク・タイムズは「ホワイトハウスに政治的な計算が働いたとの疑問が頭をもたげる」としている。 オバマ氏は昨年まで、人民元が不当に割安だとして対中制裁法案を可決した米議会上院に対し、「国際ルールに違反しないか心配」と懸念するなど、中国の顔色をうかがう姿勢が目立った。だが、これが共和党の大統領候補から「弱腰」と集中砲火を浴びたのだ。 米国の昨年の対中貿易赤字は3千億ドルに迫り過去最大を更新。米産業界には、太陽電池など中国企業のダンピング(不当廉売)を訴える声が多く、対中圧力の強化を求める議会へのロビー活動も激しさを増す。 中国側は米国の強硬な出方に反発しているが、オバマ氏と共和党候補にとって、中国へひるんだ様子を見せれば大統領選でも減点となるだけに、中国たたきはエスカレートしそうだ。3/13希土類輸出規制、ルールに合致=米国も供給責任分担を―中国より【北京時事】中国外務省報道局の劉為民参事官は13日の記者会見で、中国が不当にレアアース(希土類)輸出を制限しているとして、オバマ米大統領が世界貿易機関(WTO)への提訴を同日中にも発表するとの報道について、「中国の政策はWTOルールに合致しており、今後もルールに基づく管理を続ける」と強調した。 同参事官は、中国は環境保護や持続可能な資源開発のために輸出、生産、採掘の規制を講じていると説明。「中国のレアアースの資源総量は世界全体の36.4%だが、90%近くを供給している。こうした状況は長続きしない」と強調した。 さらに「他の資源保有国も積極的な資源開発で、中国とともに供給責任を分かち合うことができる」と、米国をけん制した。3/13日米欧、中国のレアアース輸出規制でWTOに提訴へ[12日 ロイター] 複数の米政府高官が12日、明らかにしたところによると、米国、日本、欧州連合(EU)は、中国のレアアース(希土類)資源輸出規制について、仲裁を求めて世界貿易機関(WTO)に提訴する計画だ。AP通信は、オバマ大統領が13日にホワイトハウスで提訴を発表すると報じていた。WTOでは、紛争処理の最初のステップとして中国に協議を要請し、EUと日本も加わる。今回のWTO提訴は、11月の大統領選で再選を目指すオバマ大統領が、中国との貿易問題に厳しい姿勢で臨むことを示す取り組みの一環とみられる。米国やEUは、中国のレアアース輸出規制をWTOに訴えると以前から予想されていた。3/13中国、レアアース企業を2-3社に統合へより 中国工業情報化部の苗〓(〓は土へんに「于」)部長は11日、2012年のレアアース輸出割当枠が11年の規模と同等になることを明らかにした。中国網日本語版が報じた。 苗〓部長はまた、「中国政府が人為的にレアアース輸出を抑制していない。昨年の輸出割当に余剰があったことは、レアアース価格の上昇により、国外の需要が減少したためだった」と指摘した。 さらに、「今後、レアアース生産企業を大手2-3社に統合することを目指している。レアアース資源を大切にすることが統合の目的だ。北部では、内モンゴル自治区にあるレアアース大手の包鋼稀土だけを残し、そのほかの地域でどの企業を母体に統合を進めるかはまだ決まっておらず、統合がいつ終わるかについても今は何も言えない」とした。3/12レアアース開発で協力、日・モンゴルEPA交渉入り合意より野田佳彦首相は12日夜、モンゴルのバトボルド首相と官邸で会談し、両国間の経済連携協定(EPA)締結に向けた早期の交渉入りで合意した。レアアース(希土類)や石炭、ウランなどモンゴルの天然資源開発に関する協力強化も確認。会談後、共同文書を発表した。日本側は2010年9月の中国漁船衝突事件後に中国がレアアース対日輸出を一時停止し、その後も規制している現状を踏まえ、モンゴルとの連携強化を目指す。(情報提供:共同通信社)2/26マレーシア レアアース工場で環境対応で抗議集会より電気自動車などの製造に欠かせない希少な資源、レアアースの中国以外の生産拠点として日本などが期待しているマレーシアで、精製工場から出される廃棄物の環境への影響を懸念する住民が大規模な抗議集会を開き、レアアースの供給計画が遅れる可能性が出ています。電気自動車のモーターや携帯電話などを製造するために欠かせないレアアースは、世界の生産量の90%以上を占める中国が輸出量を制限しているため、日本など各国の企業は、新たな供給元の開拓を急いでいます。マレーシアの精製工場は、オーストラリアの資源開発会社「ライナス」が東海岸のパハン州に建設を進めているもので、中国以外から安定的に供給を受けるための生産拠点として期待する日本は、年間およそ9000トンを輸入する計画です。しかし、工場周辺では、工場から将来的に出される放射性の廃棄物が環境に悪影響を及ぼすとの懸念が広がっていて、工場近くの町では26日、住民数千人が参加して建設の中止を求める抗議集会が開かれました。参加した住民の1人は「将来、問題が起きた場合、工場が対処できるのか不安だ」と話していました。工場の建設はほぼ完了し、マレーシア政府は会社に対して操業許可を出すことを決めていますが、住民側は、裁判所に操業を認めないよう申し立てを行うなど混乱が広がっており、レアアースの供給計画が遅れる可能性が出ています。
2012.03.23
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話のタネに、わざわざ「私のしごと館」を見にでかけた大使であるが・・・・関西では知ってる人は知っていた、目をむくような箱物であった。581億円もかけた「私のしごと館」は雇用能力開発機構*の自己満足のような施設であり、また雇用能力開発機構そのものも厚労省の自己満足のような組織であった。これらの犯罪的な税金浪費もまだ組織内で完結していたから罪は軽かったが、今回のAIJ問題はそうはいかないようです。今回は、天下りした社会保険庁OBが中小企業の年金をカタに詐欺を働いたようなものだから、事は犯罪的である。無くなった金の追求はこれから始まるが、取り返すあてはないだろうから・・・・この問題の救済には、厚労省、社会保険庁、金融庁の資産、予算から補填すべきであり、国民の税金を投入することは許されないだろう。もちろん退職した天下りOBも応分の補償を行うべきでしょうね。AIJ企業年金消失:旧社保庁・厚労省、委託46基金に天下り 被害助長の疑いによれば、09年5月調査時に399厚年基金に国家公務員OB646人が天下りしていたそうですね。もちろん646人の方には損失を補填してもらいましょう。セーフティネットを張る立場にある厚労省、社会保険庁であるが・・・・OBがせっせと網をやぶっていたような今回の事件の裏には、犯罪的体質とは言わないまでも、税金泥棒的体質が潜んでいるようです。2000億円もの損失を出した裏には、役人が関与しないとできないと思ったわけですが・・・・そのカラクリをAIJの跳梁をゆるした厚年基金、社会保険庁 に載せています。一方で監視委 AIJを強制調査だとか・・・・証券取引等監視委員会も、金融庁も放置していた不作為は問題であり、組織の存在理由が疑われてもしょうがないでしょうね。ところで、AIJ問題は自分には関係ないと思っていたが、厚生年金全体にも被害が及びかねないそうです。えらいこっちゃ!・・・・消費税増税よりも、この問題のほうが家計に与える影響が大きかったりすると許せんな~!そうなれば、厚生年金が痛む前に、社保庁、金融庁など責任官庁の共済年金が、先ず償うべきである。(だいたい、年金を投機で運用する考えが良くないわけで、投機を推進した厚労省の下司な思惑が良くないし、それに乗った企業も甘いのだ)*:厚労省所管の独立行政法人であったが、「雇用・能力開発機構法を廃止する法律」(平成の施行(2011年10月1日)により廃止された。主要な施設・業務は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構に移管され、一部の業務は国(都道府県労働局)、あるいは独立行政法人勤労者退職金共済機構に移管された。
2012.03.23
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4月のミサイル打上げを前に北朝鮮、中国から前哨戦が始まっています。国民の疲弊、周辺国の迷惑も無視して体制維持をはかる北朝鮮の管理者層の戦略はしたたかです。21日のサーチナニュースに北が韓国を嘲笑「衛星打ち上げ失敗の韓国は北に助けを求めよ」とあるが・・・・北の論理はタフですな~、しかし、戦略的な北の論理に感心している場合ではないのだ!北朝鮮はイランの綱渡りの核戦略を横目で見ながら危険なカードを切っているわけで、佐藤優さんも、その戦略性には一目置いています。週間文春「佐藤優の情報リテラシー」より 北朝鮮には求愛を恫喝で表現するという独自の文化がある。米本土に到達することが可能な「最先端攻撃装備」があると示唆することで、北朝鮮は「われわれが愛する米国を攻撃するような事態が生じないように、是非、配慮して欲しい」というメッセージを送っているのだ。 最終段階に至ったイランの核開発を阻止すべく米国が全力をあげていることを、北朝鮮は十分に念頭に置いてゲームを展開している。「中国化する日本」から与那覇先生の北朝鮮観を見てみましょう<北朝鮮問題をまじめに考える>p111~112より抜粋 北朝鮮の経済を崩壊させた理由のひとつは、もちろん極端な指導者崇拝で、金日成国家主席ご本人が農場や工場を巡回し、場当たり的で気紛れな業務改善命令を繰り返した結果、生産設備が破壊されてめちゃめちゃになった。もうひとつは、国防と住民管理に便利だからといって、全国を小規模の管区や生産単位に分割して、徹底的に自助努力による自給自足を要求した結果、受給バランスが崩壊して経済効率が悪化したからだといわれています。 注目されるのは、実は江戸時代の日本でも天明の大飢饉(1780年代)の前後から、見ようによっては類似した状況が観察されることです。大飢饉が発生すると穀止令というものが出て、藩を越えた食料の移出入が禁止され、各大名家ごとに自力での窮民救済が強いられるのですが、その頃から飢饉時の名采配ぶりを中心に、自分たちの藩主を超人的な英雄として礼賛する『名君録』の刊行が各藩でブームとなります。 つまり、小単位ごとの自給自足体制(それ自体が飢餓の一因となることが多い)ゆえに、統治機構のトップ(やはり、彼自身が飢餓をもたらしている疑いが強い)に解放者としての期待を託してしまうという点だけを見れば、確かに北朝鮮に似ていなくもない。国民の海外渡航を禁じ、極端な貿易統制を敷いているので亡命や食料輸入の道が閉ざされている点も同じですね。 要するに、東アジアの歴史的な文脈の上では、条件さえ整えば日本も含めてどこでも「北朝鮮化」する可能性があるのだと思っておいた方がいいのです。この感覚の有無が、あまたの北朝鮮論のうち、単なる「バッシング」と有意味な「分析」とを区別する指標となると私は考えています。 『暴れん坊将軍』の再放送を見ると、吉宗が稀に「将軍様」と呼ばれていることもあって、お忍びでお見えになった「将軍様」が民の苦衷を察してバシッと行政指導を行うと一同拍手喝采、というお決まりのパターンを目にするごとに、いつも私は北朝鮮の人々を想います。たぶん、彼らの「主体思想」を支えている価値観というか身体感覚も、大して日本人と変らないのでしょう。以下のサーチナ報道に人民解放軍の見解が見て取れるが・・・政冷経熱などと浮かれている場合ではないと思うのだが。3/21日本が北朝鮮の「衛星」迎撃の準備を進める理由(2)=中国 北朝鮮が「衛星」名目の長距離弾道ミサイルの打ち上げを予告したことについて、田中直紀防衛相は、地対空誘導弾パトリオットやイージス艦の配備について検討し、自衛隊が北朝鮮の衛星を迎撃する準備を整えるよう野田佳彦首相に求めた。中国網日本語版(チャイナネット)は日本が北朝鮮の打ち上げを利用して、「潜在的な軍事大国」から「顕在的な軍事大国」への転身を目指していると報じた。以下は同記事より。日本が衛星を迎撃する方針を示した背景には、以下の3つを実現したい考えがあるからだ。 1つ目は、「潜在的な軍事大国」から「顕在的な軍事大国」になること。正式な軍は存在しないが、日本の自衛隊は世界でもっとも強力な軍隊の一つである。多くの国は、日本に「潜在的な軍事大国」であり続ける気はなく、その状態を長く維持することもないと見ている。実際、2009年に日本は北朝鮮が打ち上げた「衛星」を打ち落とすと脅している。日本が衛星を打ち落とすという横暴な方針は、「顕在的な軍事大国」になることを宣言するものだ。 2つ目は、地域の軍事強国から世界の軍事強国になること。日本がアジアの軍事強国であることは争う余地のないことだが、軍事面の台頭を遂げた日本は地域の軍事強国という立場に満足していない。『周辺事態法』を改正し、周辺地域の範囲を大幅に拡大したことがそれを裏付けている。もっとも注意すべき点は、日本が「世界の軍事強国」になるために領土を追い求めていることだ。尖閣諸島(中国名:釣魚島)の実質的な統制だけでなく、沖ノ鳥島でのサンゴ養殖にも巨額を投じ、周辺の資源を獲得するための条件を整えようとしている。そのうえ、領土争いによって韓国やロシアとの関係はもつれている。 3つ目は、「敗戦国」から「正常な国」になることだ。日本は早くから「敗戦国」という束縛から解放され、国際地位を高め、「正常な国」になりたいと考えている。2007年に日本の防衛庁は防衛省に昇格した。また、自衛隊の多くの海外活動が正常任務になり、米軍がイラクやインド洋で行う軍事活動に参加し、国際的な影響力を高めたのだ。
2012.03.22
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「林地残材でバイオマス発電」は邪道・・・・むむ 聞き捨てならないな~。とにかく森林保護とかバイマスに反応する大使である。この泊さんという人は「林地残材は使えない」として、林地残材の利用にブレーキをかけているが・・・NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長という立場から、わりと上から目線の記事となっているのです。でも大使としては、たとえ業界の論理だとしても、どこかに論理の破綻があるはずだという読み方になるのです。3/16「林地残材でバイオマス発電」は邪道より FITは、すでに世界80以上の国や地域で導入されている、再生可能エネルギー電力を固定価格で買い取ることで、利用拡大を促す制度である。日本のFIT法は、2012年7月の施行が予定されているが、各電力買い取り価格が決まるのは5月以降になるらしく、関係者をやきもきさせている。 電力買い取り価格は、低すぎれば再生可能エネルギー電力の増大に結びつかないし、高すぎれば、国民や産業界の負担が過剰になる。条件やポテンシャルによって、適切な設計が重要である。 <「林地残材は使えない」から使われない>特にバイオマス発電では、(1) バイオマスが建材や紙パルプ、飼料など他の用途と競合する(2) エネルギー利用としても発電だけでなく熱利用もある(3) 燃料となるバイオマスの輸入が可能である(4) 適切な対策がとられないと森林をはじめとする生態系の破壊や、化石燃料以上の温室効果ガス排出につながる可能性がある――といった他の再生可能エネルギーと異なる特徴があり、十分な配慮が必要となる。 日本のバイオマス資源のうち、使いやすい建設廃材などは、すでにほとんど使われており、今後、利用拡大が可能なのは、林地残材と食品廃棄物などの水分量の多い廃棄物バイオマスである。特に切り捨て間伐材などの林地残材は熱量が最も多いため、大きな期待がかっている。 しかし、「では、FITの電力買い取り価格を高めにして林地残材でバイオマス発電を促進すればよい」のかというと、それほどことは単純ではない。林地残材は、基本的に「使えない」資源だから林地に残されてきたのだ。なぜ使えないのか。 <建材や製紙原料に使ってから燃料に>日本林業が衰退して久しい。「森林・林業再生プラン」などによるテコ入れが始まっているが、欧米に比べて大きく遅れている林内の路網整備、木材加工・流通やマーケティングの改善など、「日本の林業は産業ではない」と言われる状況を変えるのは、一朝一夕ではいかない。 そもそもエネルギー利用は、有機資源利用の中で最も価値が低い利用法である(下図)。木材なら、まず建材として使い、建材として使えなくなったらチップ化してボードや紙の原料とし、紙も何度かリサイクルし、いよいよ繊維がぼろぼろになって紙にならなくなったら、燃やして電気や熱として利用することができる(カスケード利用)。もちろん、林業や木材加工段階で出てくる樹皮や端材なども適宜、エネルギー利用できる。 前回、述べたように、日本のバイオマス利用可能量の半分は、森林由来のバイオマスであり、今後のバイオマス利用拡大には、林業振興が不可欠である。 切り捨て間伐材をなぜ山から降ろして使わないかと言えば、第一に搬出費用が材の販売価格を上回るからである。林地残材の搬出費用はケースバイケースで大きく変わるが、1立方メートル当たり6000~2万円程度とされる。一方、燃料用としての取引価格は同3000円程度であり、到底、引き合わない。<注1> 第二に、林地残材を(一定価格以下で)大量に安定的に集めることは難しい。バイオマスはかさばるので、特に陸上輸送の距離が長くなるとコストがかかるだけでなく、輸送用燃料を消費し、温室効果ガスの削減効果が減ってしまう。 <日本がはげ山だらけになる?> さらに、無理に安いチップの大量需要に応えようとすると、地道に作業道を整備して間伐材などを降ろすのではなく、手っ取り早く安価に大量の材を調達できる大面積の皆伐が広がるおそれがある。発電効率は、発電規模が大きいほど上げやすい。1万キロワットのバイオマス発電施設は、年間10万トン以上のチップを必要とする。 林産業の効率を上げようと、近年、九州などで年間5万トン以上を加工する大規模な製材工場がいくつも建設されたが、大量で安価な木材需要が生まれた結果、100ヘクタールを越える皆伐地が広がっている上に、再造林(植林)が行われていない。 こうしたことが起こる一因は、土壌流出などの問題がある伐採の「伐採届」が提出されていなかったり(違法である)、伐採届が出されていても(人手不足などで)自治体が十分チェックできていないためである。FITによって大量のチップ需要が生み出される一方で、こうした歯止めが機能しないままだと、各地にハゲ山が広がる可能性がある。これでは林業の再生どころではない。 つまり、林地残材は、大量に安価なチップを求められる発電用途には向かない資源なのである。林地残材は、建設廃材より水分量が多く燃料としての価値が低いにもかかわらず、搬出費用がかかるため建材用よりも高くなる。現状では、「使えない」ものなので、使わないのが(経済的に)正しい姿とも言える。 もちろん、この前提条件のどこかを変えることで、「使える」資源にすることはできる。最近、各地に広がっている「バイオマス集積基地」では、一定価格で材を買い取るようにしたところ、自伐林家などが搬出するようになり、これまで林地に放置されていた材の利用が進むようになっている。林地残材は、こうしたバイオマス集積基地で行っているように、製紙用チップなどとして使ってから、それらに向かなければ熱利用とするのがよいだろう。 <製紙用チップをやや下回る程度の原料費が目安> FITのバイオマス発電の買い取り価格はまだ発表されていないが、一つの目安は、他用途である製紙用チップをやや下回る程度の原料買い取り価格に基づく発電コストとすることが考えられるのではないだろうか(同時に、伐採届などがきちんと機能することも重要である)。仮に、林地残材の搬出、チップ化、輸送の費用を単純に合計すると、建材向けを超える価格になって、林業の現場は大きく混乱するだろう。 政府のエネルギー・環境会議コスト等検証委員会報告書では、バイオマス発電のコストは「1キロワット時当たり17.4~32.2円」と紹介している。その内訳は、下限が「輸送費10.9円、運転維持4.5円、資本費2.0円の合計17.4円」。上限が「輸送費24.3円、運転維持5.2円、資本費2.7円の合計32.2円」になる。だが、実際に買い取り価格を決める際には、単純なコストの積み上げではなく、上記のような事情を勘案しながら、買い取り価格を決めていく必要があるだろう。 FITに関してバイオマスのもう一つの焦点は、持続可能性である。日本は、年間7000万立方メートル程度の国内の木材需要を、人工林の更新分でほぼまかなえるだけの資源量を持ちながら、7~8割の木材を輸入している。その中には、違法伐採木材や、生態系を破壊するものも一部含まれていると考えられる。 <温暖化対策に逆行する場合もある> FITの施行によって発電向けバイオマス需要が増えると、輸入バイオマスが増える可能性がある。 FIT施行をにらんで、事業者は東南アジアなどで木質チップやペレットなどの調達に動き始めている。バイオマスの持続可能性な利用は、2011年2月に経済産業省が発表したFITの報告書にも記述されており、FIT施行を前にして、持続可能性に対する国としての方針を早めに打ち出すことが望まれる。このエントリーを読んで論理の破綻も無く、お説ごもっともと思うが・・・・日本がオーストリア化する日も近いかでエネルギー永続地帯への希望を述べた大使としては、泊さんの忠告じみた提言は、どうしてもブレーキと感じてしまうのである。泊さんは、林地残材は現状では「使えない」ものなので、使わないのが(経済的に)正しい姿と言うが・・・・そう言い切る「バイオマス産業社会ネットワーク」というNPOの成り立ちを知りたいと思うのです。 とりあえず、泊さんのバイオマスの熱利用を読んでみよう。また、RPS法上認定されたバイオマス発電設備の種類と使用燃料を見てみると、木質バイオマスが占める位置がわかるけど、主流にはなりえないこともわかります。
2012.03.21
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宿毛マラソンはあいにくの雨となりました。小雨でも気温がさほど低くなかったから走れたけど、レース後半に歩いているときの雨にはつらいものがありました。30K手前の折り返しまでに歩いたり走ったりであり・・・時計を見ると5時間で完走という目標は早々と撤回せざるを得ないわけですな~。あとは完走目標に走るわけだけど30K時点での筋肉の痛みは、毎度のこととは言え、その後の距離を思うとつらいぜ。結局、5時間29分で完走できたのですが・・・余裕を持たせて5時間と公表しておけば楽なもんと思っていた自己認識の甘さを、思い知ったのです。だいたい、レース前の練習量が2ヶ月半で240Kという気楽さがよくなかったようで・・・マラソンの神様からお叱りをうけたようです。でもね♪ 昨晩は友人と完走祝いに繰り出して、2次会は行き着けのカラオケスナックとあいなり・・・・術後の健康不安は払拭できたようです♪(公民館のパソコンで記入)受付会場*******************************************************************************ちなみに、記録詳細です。総合順位:600位台/1186人60歳以上男子順位:80位台/158人(ラップタイム) (1K換算)5K 30’26 6’046K 36’28 6’02 9K 54’45 6’06 13K 79’51 6’1715K 94’26 7’1817K 108’22 6’5818K 116’26 8’0320K 132’48 8’1121K 146’42 13’54(トイレ)ハーフ 147’26 28K 210’49 30K 227’30 8’20 32K 243’55 8’12 35K 269’18 8’27 37K 285’04 7’52 38K 292’54 7’51 40K 310’41 8’53 41K 321’57 11’13(坂道を歩く)ゴール329'くらい 7’40
2012.03.19
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18日の宿毛マラソンに出走するので、今夜の高速バスで田舎に帰ります。20日まで滞在予定であるが、なにせデジタルデバイドの地なので日記更新もままならないので、しばしお別れです。(大使は携帯を持ってないので、お手上げ状態であるが・・・・若しかしたら公民館のパソコンで、日記更新できるかも)さて、レース前の練習実績であるが・・・・計画355Kに対して、実績240Kであり、達成率は約67%となっております。このあたりに大使の意志が適当(薄弱)であったことがわかりますね(反省)<練習実績>1月 130K 10×7、15×42月 85K 15×3、20×13/17まで 55K 10×2、15×1、20×1 (総計240K)人事を尽くさずに、結果を待つことになりましたが・・・・レースの目標突破を目指して、それでは、行ってきま~す。結果は、請うご期待♪です。宿毛花へんろマラソンによると、出走者は以下のとおりです。フルマラソン 1,186人 男子81.1% 女子18.9%
2012.03.16
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春の定点観賞といえば、大使の場合は大阪城公園の観梅なんですな~♪新聞の「梅だより」では、大阪城公園は今日から満開ということで、満を持してでかけたのです。おお 満開やんけ♪ほぼ、毎年ここに訪れているが・・・満開に合わせて来たのは初めてである。いつも、フライング気味の2月中旬に来ているが、今年は遅れているということで約1ヶ月遅く来たが、時期的には正解だったかも。例年のとうり、売店でワンカップとおでん盛合わせを所望して・・・ご機嫌さんでおま♪このあと、いい気分で鶴橋まで足を延ばし・・・駅前の韓国食堂で食事した次第です。ホルモン焼き定食(1200円)+ビールを堪能したが・・・このリーズナブルな料金でも、韓国人なら、多分目をむく価格差なんでしょうね。食後、駅前アーケードを探索中にアオトウガラシ(300円/パック)を見かけたので買い求め・・・・・帰宅後にコリアン・ルーレットにトライしたが、アチャー ほぼ全弾命中でした(泣)
2012.03.15
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13日のテレビが札幌の姉妹の餓死を取り上げていた。知能障害の妹を抱えて失職した姉は生活保護の手続きに出向いたが、役所でのやりとりで、結局申請を諦めたわけである。このやりとりで、申し出た窮状が役人に聞き入れられないと姉が判断してしまった裏に何があったのだろう?また、餓死した姉妹は特殊ケースと言えるのか? もし、各地で頻発しているなら事は重大である。東京や大阪では、貧困ビジネスが容易に生活保護を獲得できるのに、札幌では餓死寸前でも受理しないという問題は、どうすればいいのか? おりしも、時をほぼ同じくして、さいたま市でも親子3人が餓死しましたね。そのあたりについて、雨宮処凛さんのエントリーを見て見ましょう雨宮さんは、この国に蔓延する「生活保護」をタブー視するような空気に注目しています。さいたま市の親子3人餓死事件。の巻より 2月21日、あまりにも痛ましいニュースがこの国を駆け巡った。 それは親子3人の死。さいたま市のアパートから、60代の夫婦と30代の長男の遺体が発見されたのだ。遺体は死後2ヶ月ほど経っており、部屋に食べものはなく、所持金も数円。半年ほど前から家賃を滞納し、電気、ガスも止まっていたという。昨年末には、面識のない近所の人に借金を申し込むなどしていたものの、生活保護の相談には訪れていなかった。3人の死因は、餓死とみられているという。 そんな報道から約1ヶ月前の今年1月には、札幌市白石区のマンションで、40代の姉妹が亡くなっているのが発見されている。死亡していたのは42歳の姉と、40歳の妹。妹には知的障害があり、姉は失業中の身。姉は10年6月から3度にわたって白石区役所に生活保護の相談に訪れていたものの、申請には至っていなかったという。冷蔵庫には食べものもなく、ガスも止められていたそうだ。 たった1ヶ月ほどの間に、この国のエアポケットに落ちるようにして失われてしまったたくさんの命。 特に親子3人の死には、多くのメディア上で、「生活保護という制度があったのになぜ」という疑問の声が飛び交っている。しかし、私たちは、多くのメディアやそこに登場する人々が時に生活保護受給者をバッシングし、あからさまに差別的な視線を向け、「自己責任」と言いながら切り捨て、そして財源論を持ち出しながら「お荷物」のように語ってきたのを知っている。 なぜ、困窮してもSOSを求められないのか。 その背景にあるのは、この国に蔓延する「生活保護」をタブー視するような空気だろう。 姉に申請の意思はなかったとも言っている(2012/1/23読売新聞)。詳しいことはこれだけの情報からはわからない。しかし、1年間の間に3度発されたSOSが身を結ぶことはなかった。結局、最後のSOSから1年経たないうちに、姉妹は遺体となって発見されている・・・・・生半可なSOSは通じないと誤解してしまった姉。役人の言葉に従って就活しても仕事が無い地方都市で、どうすればよいのか?担当した役人を詰問するのはあまり生産的でないのでよそう。これは生活保護というシステムの疲労が問題なんだろう。雨宮さんは13日のツイッターで呟いていました。「今出てる週刊金曜日にて「『困窮』の果ての死をどう防ぐか」という原稿を書いてます。最近、札幌での姉妹の孤立の果ての死が報じられましたが、あの方たちが滝川市出身ということを今日知りました。私の地元です。地元情報によって当時の勤務先なども知り、よく知ってるとこで、言葉を失ってます」
2012.03.14
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13日の宮台真司ボットがつぶやいていました。 【民度憂国】行政は平時や日常性を前提にしたシステムですから、こうした災害があった場合、どこの国であっても、行政ではない社会、たとえば共同体や宗教的な団体が、末端の分配を担当するのは当たり前なんです。行政を批判する場合ではないのに。むむ、ご近所とのつきあいがほとんどない大使には耳がいたいな~。(汗)この呟きから「3.11後の若者の行動から社会・文化を考える」というエントリーにたどり着いたわけです。・・・で、興味深いヵ所を抜粋して紹介します。3/123.11後の若者の行動から社会・文化を考える【前半】より宮台真司(社会学者)x五十嵐太郎(建築批評家)x津田大介(メディアジャーナリスト) 宮台:僕の最大の関心のひとつめは、日本社会特有の脆弱さが今回の震災で、どのように現れたのかということ。たとえば、今にいたっても、義援金はほとんど配られていないし、多くの避難所では配給物資の分配をめぐってトラブルが起こるために、全員分の配給物資が揃わないと配れないというケースが数多くあったようです。このような問題について、行政が批判されていますが、行政は平時や日常性を前提にしたシステムですから、こうした災害があった場合、どこの国であっても、行政ではない社会、たとえば共同体や宗教的な団体が、末端の分配を担当するのは当たり前なんです。行政を批判する場合ではないのに、われわれは行政を批判してしまう。そこにひとつの社会の弱点が現れていますね。一口で言えば、市場や行政といったシステムに依存しすぎて、システムがうまく機能しなくなったときに、共同体的な自治を貫徹できないという弱点が、非常に気になるポイントです。もうひとつは、大震災のような大災害が起きると、その後の未来は二つに分岐する。いずれの方向でも、時計の回転が早まりますが、もともと衰退する可能性があった場所については、その傾向が早まって一挙に衰退していき、長期的な未来に希望のある場所については、一挙に古いものをスクラップして、新しいステージにどんどん進んでいくという二つの道に分かれます。 日本の場合、原発について言えば、再生可能エネルギーの導入など、おそらく何十年もかかるプロセスを、数年でやり遂げるチャンスが訪れている。街レベルで言っても、一挙に発展する場所もあるかもしれません。一方、限界集落化した場所においては、復旧を諦めなければいけない場所もいくつか出てくるだろうと思います。この三番目の関心については、我々が災害の後、衰退に向かうのか、災害を飛躍のための糧にできるのかという分岐が、ここしばらくの間、地域ごとの格差や日本全体の問題として現れるかと思います。津田:現象面で個々に見ていくと、若者の文化で以前なら起きなかったことが起きている。たとえば今ようやく全国各地で反原発運動、脱原発運動のデモが起き始めましたよね。今までのデモというと、シュプレヒコールが起きるような昔ながらのイメージだったのが、この前の高円寺のデモでは1万4千人くらいが集まって、ロックフェスみたいな形で若者が騒ぐという現象が起きました。もちろん騒ぐことについて、また方法論についての是非の議論はあると思います。ただデモを主催していた松本哉さんという方は、高円寺でいろいろなことを企画してきた人ですが、震災以前には1万4千人を集めるような大衆性はもたなかった。もう少し身近なところだと、この前、東京の統一地方選挙がありましたが、僕が住んでいる杉並区でも原発がテーマになって、以前なら勝たなかっただろう若い候補者が、反原発を提唱して当選した。もうひとつ象徴的なのは世田谷区長選です。宮台さんが推薦人になっていましたが、まさか保坂展人さんが区長になるとは僕も思わなかった。健闘するとは思っていましたが。世田谷区という民度が高い、ある種特殊な地域で、保坂さんが選ばれるということからも、静かに、かつて起きなかったことが進行していることがわかると思います。宮台:自然災害は多くの場合、想定を超える。ハードに依存して、ソフトをないがしろにしたところは、例えば宮古市田老地区のように全滅に近い状態になった。田老地区では、10メートル級の堤防を2重に作ったかわりに、避難訓練が十分でなかった。堤防というハードに依存したからです。一方、釜石には5メートル以下の堤防しかなかったので、どう避難するかが常に議題になってきて、だから片田さんが関わることができた。ハードに依存しない分、想定外のことが起きた場合には、行政の想定に従わず、「津波てんでんこ」に、つまり独自の判断でバラバラに逃げろということ、つまりソフト面を繰り返し教えてきて、それが成功した。ここにひとつ、ハードに依存することの問題が現れている。 津田さんや僕のTweetを見ている人が実は沢山いて、この人たちの多くは子供たちを疎開させました。この人たちは、当然のことながら、マスコミの言うことを信じていなかったということで、そういう意味でいえば、佐々木俊尚さんの言う「2011年マスコミ崩壊」が、今回の震災のおかげで現実化したわけですね。津田:僕が価値のあると思うのは会見の中継です。今、東電の統合会見は3時間とか4時間にわたりますから、たとえばNHKがそれをすべて生中継することはできない。けれどネットのアーカイブであれば最初から最後までを好きなときに見ることができる。すべてを継続的に見ることで、政府の言ってることでもここは妥当性がありそうだ、ここは怪しいということがわかるようになっていくと思う。しかし東北の人たちや若者の間で、新聞やテレビの接触率が上がったっていうのが・・・・宮台:日常概念を変える必要があります。依存から自立へ。とりわけ日本では宗教的なアソシエーションに頼ることが難しい。そのため共同体の自治が大切になる。共同体のつながり、絆、糊となるボンデージが何なのか、という疑問に対する答えは色々あり得ます。血縁でもありうるし、職場における縁、ネット縁でもありうる。日本の場合、実は地震とは関係なくこれまでほとんどの縁がズタズタになってきた。これさえあれば共同体自治を完結できるという決定的な絆の原理がないのです。ですから、ありとあらゆるものを試行錯誤的に利用していくしかないと思うのですが、五十嵐さんのおっしゃるように、今までの日常というのは「依存」なんです。つまり「安心」の上に成り立ってきたので、安心できないとわかった瞬間に、思考停止に陥ってしまう。「安心」の上ではなく、相対的な安全と危険の上で、いざとなったらシステムが断ち切られた状態で自治を行う準備をすることが重要です。3.11後の若者の行動から社会・文化を考える【後半】
2012.03.14
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レアアース関連に動きがあったので、「レアアース関連ニュース」を更新します。あいかわらず、大使の中国を見る目は厳しいのです。(金にはならないけど)<レアアース関連ニュース3>中国は2001年のWTO加盟後も国際ルールを守る姿勢に欠け、貿易紛争が絶えない。自国は自由貿易の恩恵によって高い経済成長を続けながら、国際ルールを顧みない独善的対応が国際的にも批判されてきた・・・・・世界はレアアースの輸出制限という露骨な暴挙に驚き、中国リスクをヘッジする覚悟を固めたたが・・・・・このところ日本の着実な対抗策が実現しつつあります。ということで、レアアース関連ニュースを集めています。3/13希土類輸出規制、ルールに合致=米国も供給責任分担を―中国より【北京時事】中国外務省報道局の劉為民参事官は13日の記者会見で、中国が不当にレアアース(希土類)輸出を制限しているとして、オバマ米大統領が世界貿易機関(WTO)への提訴を同日中にも発表するとの報道について、「中国の政策はWTOルールに合致しており、今後もルールに基づく管理を続ける」と強調した。 同参事官は、中国は環境保護や持続可能な資源開発のために輸出、生産、採掘の規制を講じていると説明。「中国のレアアースの資源総量は世界全体の36.4%だが、90%近くを供給している。こうした状況は長続きしない」と強調した。 さらに「他の資源保有国も積極的な資源開発で、中国とともに供給責任を分かち合うことができる」と、米国をけん制した。3/13日米欧、中国のレアアース輸出規制でWTOに提訴へ[12日 ロイター] 複数の米政府高官が12日、明らかにしたところによると、米国、日本、欧州連合(EU)は、中国のレアアース(希土類)資源輸出規制について、仲裁を求めて世界貿易機関(WTO)に提訴する計画だ。AP通信は、オバマ大統領が13日にホワイトハウスで提訴を発表すると報じていた。WTOでは、紛争処理の最初のステップとして中国に協議を要請し、EUと日本も加わる。今回のWTO提訴は、11月の大統領選で再選を目指すオバマ大統領が、中国との貿易問題に厳しい姿勢で臨むことを示す取り組みの一環とみられる。米国やEUは、中国のレアアース輸出規制をWTOに訴えると以前から予想されていた。3/13中国、レアアース企業を2-3社に統合へより 中国工業情報化部の苗〓(〓は土へんに「于」)部長は11日、2012年のレアアース輸出割当枠が11年の規模と同等になることを明らかにした。中国網日本語版が報じた。 苗〓部長はまた、「中国政府が人為的にレアアース輸出を抑制していない。昨年の輸出割当に余剰があったことは、レアアース価格の上昇により、国外の需要が減少したためだった」と指摘した。 さらに、「今後、レアアース生産企業を大手2-3社に統合することを目指している。レアアース資源を大切にすることが統合の目的だ。北部では、内モンゴル自治区にあるレアアース大手の包鋼稀土だけを残し、そのほかの地域でどの企業を母体に統合を進めるかはまだ決まっておらず、統合がいつ終わるかについても今は何も言えない」とした。3/12レアアース開発で協力、日・モンゴルEPA交渉入り合意より野田佳彦首相は12日夜、モンゴルのバトボルド首相と官邸で会談し、両国間の経済連携協定(EPA)締結に向けた早期の交渉入りで合意した。レアアース(希土類)や石炭、ウランなどモンゴルの天然資源開発に関する協力強化も確認。会談後、共同文書を発表した。日本側は2010年9月の中国漁船衝突事件後に中国がレアアース対日輸出を一時停止し、その後も規制している現状を踏まえ、モンゴルとの連携強化を目指す。(情報提供:共同通信社)2/26マレーシア レアアース工場で環境対応で抗議集会より電気自動車などの製造に欠かせない希少な資源、レアアースの中国以外の生産拠点として日本などが期待しているマレーシアで、精製工場から出される廃棄物の環境への影響を懸念する住民が大規模な抗議集会を開き、レアアースの供給計画が遅れる可能性が出ています。電気自動車のモーターや携帯電話などを製造するために欠かせないレアアースは、世界の生産量の90%以上を占める中国が輸出量を制限しているため、日本など各国の企業は、新たな供給元の開拓を急いでいます。マレーシアの精製工場は、オーストラリアの資源開発会社「ライナス」が東海岸のパハン州に建設を進めているもので、中国以外から安定的に供給を受けるための生産拠点として期待する日本は、年間およそ9000トンを輸入する計画です。しかし、工場周辺では、工場から将来的に出される放射性の廃棄物が環境に悪影響を及ぼすとの懸念が広がっていて、工場近くの町では26日、住民数千人が参加して建設の中止を求める抗議集会が開かれました。参加した住民の1人は「将来、問題が起きた場合、工場が対処できるのか不安だ」と話していました。工場の建設はほぼ完了し、マレーシア政府は会社に対して操業許可を出すことを決めていますが、住民側は、裁判所に操業を認めないよう申し立てを行うなど混乱が広がっており、レアアースの供給計画が遅れる可能性が出ています。2/9三菱電機、レアアース回収を事業化 調達不安に対応より三菱電機は8日、使用済みルームエアコンのレアアース(希土類)回収技術を開発し、4月から回収事業を始めると発表した。レアアースは世界生産量の9割を占める中国が輸出規制を強化したため価格が高騰し、入手しにくい状態が続いている。同社は国内でリサイクルできる態勢を構築し、将来的にレアアースの“自給自足”を目指す。 三菱電機が開発したのは、ルームエアコン用圧縮機のローター(回転子)に含まれるレアアースの一種、ネオジムを分離する自動解体装置。リサイクル子会社の「グリーンサイクルシステムズ」(千葉市)に設置し、国内各メーカーの使用済み家庭用エアコンのレアアースを回収する。 同社は昨年、レアアースの価格高騰と調達不安を理由に家庭用と業務用エアコンの新製品の値上げを表明。今後は自社製品に回収したレアアースの再利用を検討するほか、使用済みハードディスク駆動装置(HDD)からの回収も検討する。1/28日本企業が海外に初のレアアース加工工場、13年2月に操業開始へより信越化学工業はこのほど、ハイブリッド車の部品製造などに使用するレアアース(希土類)を分離・精製する新工場をベトナムに建設することを発表した。日本企業が海外にレアアースの加工工場を建設するのは初めてで、2013年2月に操業を開始する予定だ。 信越化学工業は、希土類磁石の製造では世界第2位の企業でおもに中国から原料を輸入し、日本で分離・精製作業をしている。1/19電機各社「脱レアアース部品」加速 代替品でコスト削減、安定調達よりレアアースを使わない「SRモーター」 電機メーカーが、レアアース(希土類)を使わない部品の開発を加速している。 三菱電機と日本電産が電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の駆動用モーターを開発。HOYAはHDD(ハードディスク駆動装置)に搭載し情報を記録するガラス基板用の研磨剤で、希土類からの置き換えを進める。希土類は95%以上を産出する中国の輸出規制で価格が高騰しており、代替品によってコスト削減と原料の安定調達につなげる。 三菱電機は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、希土類を使わないEVやHVの駆動用モーターを開発した。通常は鉄に希土類のネオジムやジスプロシウムを混ぜた永久磁石で駆動させるのに対し、電磁石の原理を応用して酸化鉄などの周囲にコイルを巻き、電気を流すことで駆動力を得る。 加速時など負荷がかかる場合の効率はやや落ちるが、それ以外では既存製品とほぼ同等の性能を発揮できるという。「酸化鉄は入手が簡単で安く、実用化には大きな意味がある」(三菱電機)としており、今後は量産技術の確立に取り組む。 日本電産も希土類を使わないEVやHV用の「SRモーター」を開発、18日から始まったEV関連の展示会に出展した。2013年から供給を始める。TDKもジスプロシウムを使わないモーター用永久磁石を開発し、年末からIT機器向けに供給を始め、自動車向けの実用化も視野に入れる。 一方、HDD用ガラス基板大手のHOYAは、基板を磨いて平らにする研磨剤で、希土類のセリウムから、宝石などに使う化合物のジルコニアに置き換えている。10年6月から始め、代替率は1年半で7割まで高めた。同社では「セリウムは平らにしやすい半面、高すぎる。安定調達も考えて置き換えを進めている」と話す。 希土類をめぐっては、需要拡大に加え、10年7月に中国が資源保護のため輸出枠を減らしたことで価格が高騰。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、昨夏以降は下落しているが、種類によっては現在も10年夏比で7~8倍と高い水準にある。JOGMECの廣川満哉・金属企画調査部調査課長は「中国以外からの調達と代替品開発は不可欠」と話す。 希土類の代替品開発は“中国リスク”を減らすため、今後も部品開発に拍車がかかりそうだ。(井田通人)
2012.03.13
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いま、週刊誌でお騒がせのAIJ問題であるが・・・・だました方も悪いが、だまされた方も悪いわけで、今後どういう風に責任を追及するのでしょうね?よく知らなかったけど厚年基金というものがあって・・・・国の厚生年金の一部の運用を代行し、それに基金の資金を上乗せして投資資産を拡大することで、より大きなリターンを狙うのがその仕組みだそうです。とにかく、国とつながりがあると、とたんに甘い管理で灰色がかってくるのが腹立たしいわけです。その灰色のスキームを以下エントリーで究明してみたいのです。(基金とか、ケイマン島とか、社会保険庁とか・・・灰色やな~)3/9AIJより深刻な企業年金危機よりなぜ、少しつつけば分かりそうな「嘘」がいつまでも分からなかったのか、という背景の広がりである。 まず1つ。市場関係者の間からは、今になってのように「AIJは、以前から怪しかった」という声が聞こえてくる。AIJの基幹ファンドは、リーマンショック後の2008年度を含め、10年間も一度もマイナス運用がなく、累積で245%もの超高利回りを上げたということに早くから疑念が広がっていたというのだ。だが、それならなぜ金融庁に知らせ、特別検査にならなかったのか。本気で疑っていなかったのではないか。 当事者はさらに甘かった可能性もある。運用委託元の厚年基金に対して、彼らの年金資産が今、いくらの時価になっているかという情報は、AIJからだけでなく、実際の資金を預かる信託銀行も把握しているはず。そうなればAIJが嘘の時価情報を伝えても信託銀の数字と異なるから厚年基金も異変に気づかないはずはない。それなのに10年もの間、誰も気づかないとはどういうことか。 AIJの運用スキームでは、信託銀は、AIJの指図に基づいてケイマン籍の私募投資信託を買う。この時、信託銀はアイティーエム証券を通じて買い付ける。そして、その買い付けた投信がオプションなどで運用するというのが仕組みと見られる(図参照)。 だが、こうした謎が追求されるに至らなかった一因には、前述の常務理事氏のように、超高利回りに疑問を抱くだけの金融知識のある人が、被害にあった中小の厚年基金には少ないせいもあるだろう。そうして騒ぎにならなければ、疑問はあっても本腰を入れて調べる関係者もない総ぐるみの“甘い管理”があったのではないかという2つ目の問題もそこに浮かぶ。<必要な資産もない厚年基金が大半>厚年基金は、国の厚生年金の一部の運用を代行し、それに基金の資金を上乗せして投資資産を拡大することで、より大きなリターンを狙うのがその仕組み。 ところが、IT(情報技術)バブル崩壊後の2000~2002年度、そして米サブプライムローン(信用力のない個人向け住宅融資)問題からリーマンショックに至る金融危機に世界経済が直撃された2007~2008年度に大幅な運用損を出し、年金財政は大打撃を受けた。 2000~2002年度の最初のショックでは、大企業を中心に代行運用部分を国に返上し、母体企業への業績への影響を回避しようとする動きが続出。代行返上した年金は、確定給付企業年金など新たな制度に移行し、残ったところの大半は中小企業が業界単位などで組織する厚年基金となった。 しかも2度の運用危機を経て、これらの厚年基金には、将来の年金給付に備えて持っておくべき資産を割り込む基金が急増し、本来公的年金の一部である代行部分の資産すら割り込む基金さえ珍しくないほどの窮状となったのである。リーマンショック後の2008年度には約600の厚年基金のうち、8割が代行割れになったほどだ。<現実から乖離した運用計画の“罪”>大和総研の菅野泰夫主任研究員によれば、日本の株式の期待リターン(インフレを加味したもの)は1971年12月以降の40年間(2011年8月まで。以下同)では年平均6.51%、1981年9月以降の30年間では同4.25%、1991年9月以降の20年間では同マイナス1.37%になるという。 しかし、信託銀や年金コンサルタントといった厚年基金などに運用商品を紹介したり、運用戦略を指南する側がしばしば用いるのは長期の期待リターン。「年金は超長期の運用だから」というのがその理由だが、結果として市場の現実とは離れたリスク資産への“傾斜”になった可能性はあるのではないか。 AIJは、こうした複合的な問題の隙間に入り込み、長期間、関係者の目を欺き続けたのだろう。その背景となった現実は今も変わっていない。1つのAIJが消えても、別のAIJがまだ隠れているかもしれない。企業年金の危機は今も続いている。大使の場合はタンス預金という明朗会計であるから、これ以上だまされる余地がないからいいようなものの・・・・くれぐれも旨い話にはご注意を。金融庁も責任を問われているようです。3/12AIJ投資顧問の暴走許した“素人”顧客と金融庁の無策より 確かに一義的には、虚偽の報告をしていたAIJに罪がある。しかしAIJの運用状況は、運用報告書さえ見ていれば、「極めて“異常”だと容易にわかる」(複数の金融関係者)。厚年基金側が、こうした運用成績にまったく疑問を抱かなかったことも問題なのだ。 本誌が今回、AIJの顧客である35の総合型厚生年金基金に問い合わせたところ、責任者が「運用リスクを理解した上で委託していた」と説明したのは、わずか1基金。「不自然とは思わなかった」(愛知県の厚年基金)、「中身を見ていなかった」(埼玉県の厚年基金)というのが実態だ。 さらに、「数年前から問題を金融庁に報告していた」(外資系金融)機関投資家が複数あったにもかかわらず、対応が後手に回った金融庁にも責任の一端がある。ようやく重い腰を上げて再発防止に乗り出したが、「監査法人などによる外部監査を義務付ける」など、まともな投資運用会社にまで余計なコストを強要しそうな規制強化策を検討しているありさまだ。
2012.03.13
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ブログのネタがきれたら徒然草と言われているが(誰が言った?)・・・・それほど、汎用性があるというか、人生の機微に触れているんだろう。これはもう、アホな国会中継を漫然と聞き流すより・・・・兼好法師のお言葉にふれて古文に親しむことは、はるかに意義深いことではないでしょうか。では第五十六段です。吾妻さんの『徒然草』現代語訳より原文をコピペさせて頂きます。(第五十六段原文) 久しく隔りて逢ひたる人の、我が方にありつる事、数々に残りなく語り続くるこそ、あいなけれ。隔てなく馴れぬる人も、程経て見るは、恥づかしからぬかは。つぎざまの人は、あからさまに立ち出でても、今日ありつる事とて、息も継ぎあへず語り興ずるぞかし。よき人の物語するは、人あまたあれど、一人に向きて言ふを、おのづから、人も聞くにこそあれ、よからぬ人は、誰ともなく、あまたの中にうち出でて、見ることのやうに語りなせば、皆同じく笑ひのゝしる、いとらうがはし。をかしき事を言ひてもいたく興ぜぬと、興なき事を言ひてもよく笑ふにぞ、品のほど計られぬべき。 人の身ざまのよし・あし、才ある人はその事など定め合へるに、己が身をひきかけて言ひ出でたる、いとわびし。 ドングリ語訳をひとつ。久しぶりであった人が自分のことばっか、なんもかんも話し続けるのって、それはないよね~。(一人でしゃべっていろ)友人であっても、久しぶりに会えば、親しき仲にも礼儀ありやで。柄の悪い人は、ちょっと外出してきても、今日こんなことがあったとかどうとか、息もつけないくらい面白がって話すんだよね。(アホちゃう?)人格者であれば、大勢いる中のひとりを相手に語っていても、周りの人まで聞き入るもんね。品の無い人は、目立ちたい根性を丸出しで、座の中に割り込み、まるで目の前で見たことのように話すから、つられて一同も騒ぐので喧しくてかなんな~。高尚な話をしても興味をみせず、反対に下品な話を始めて笑い転げるのを見れば、おおよその人柄がばれるで。また、人の器量の善し悪しを、自分と比べて馬鹿にしていたら、それこそ馬鹿なんでしょうね。仲間との気楽な会話が好きな兼好法師でも、程度の悪い話となると白けてしまい、往生こいていたようですね(笑)下村昇さん訳も見かけたので、ひとつ。話し上手に聞き上手より 久しぶりであった人が自分の方にあったことを、片っ端から残らず話し続けるのは曲のないものですよ。柄の悪い人、教養・品位のない人は、ちょっと外出してきても面白いことがあると、今日こんなことがあったとか、あんなことがあったなどと、息もつけないくらい面白がって話し興ずるものです。上品な人の話しぶりっていうのは、その場に大勢がいても、その中のひとりを相手に語っているようなんですねえ。そんな話し方なのに、自然と他の人も耳を傾けてしまうんですよね。下賤の人は多人数の中へ出しゃばって乗り出し、だれに向かってということもなく、まるで目の前で見たことのように輪をかけて話すから、みな一時に笑い騒ぐんですね。そうしてその場が非常に騒々しくなるでしょう。面白いことを言っても、たいしておもしろがらないのと、面白くもないことを言ってもよく笑うのとで、人柄の程度が推し量られますよね。(第五十六段)それにしても下村昇さんのブログは格調高く、薀蓄に富んでいることだ。つれづれなるままに「徒然草」 つれづれなるままに「徒然草」2
2012.03.12
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放射能と健康の関係は、閾値(いきち)が絡むので難しい問題である。政府の示す基準を丸呑みにするのも、風評被害も生むヒステリックな潔癖性も避けて、消費者として賢い判断が求められていると思うのです。舶来のグリーンピースを全面的に支持するわけではないが・・・・食品放射能調査第4回目のような地道な科学的データは、貴重であると思うのです。また、政府の基準値が4月から改定されるようだが(シロウト考えではあるが)先行するチェルノブイリより緩いのはマズイと思うのです。ということで、<グリーンピースが考える食品の基準値>を引用します。2/29食品放射能調査第4回目/グリーンピースより<グリーンピースが考える食品の基準値>政府は食品に含まれる放射性セシウムの暫定基準値を、4月より次のように改訂する予定です。<改訂案>・飲料水/飲用茶:10ベクレル/キログラム・牛乳:50ベクレル/キログラム・乳児用食品:50ベクレル/キログラム・上記以外の食品:100ベクレル/キログラム《食品の放射性物質の新たな基準値について(厚生労働省)》放射能には、これ以下なら安全という閾値(いきち)はありません。とりわけ、子どもは放射能の影響を受けやすく、可能なかぎり人工の放射性物質の摂取をさけて、内部被ばくをおさえることが望ましいと考えられています。基準値については、チェルノブイリの経験に学ぶことも重要です。例えば、ウクライナでは毎日大量に摂取する水の基準値は1キログラム当たり2ベクレルです。水は粉ミルクや離乳食にも使用するため、厳しく設定すべきです。また、主食であるパンは1キログラム当たり20ベクレルです。日本でも、主食であるお米や小麦粉にはより厳しく基準を設けるべきです。冗談っぽくなるが・・・・「高齢者用格安食品基準」のお刺身や野菜なんてあれば、ありがたいんですが(笑)
2012.03.12
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今日の名古屋女子マラソンは面白かった。注目は、なんといっても久しぶりに走る野口である。(4年半ぶりだとか)アテネオリンピックでの金メダルは、強烈な印象を残していますね♪両肘を外側に張り出して、力任せで走るストライド走法は、教科書から外れるかもしれないけど・・・・大使好みのランナーである。ところでレース観戦であるが、30Kくらいまでは、新聞を読んだり、ブログを書いたりで・・・・真剣に見るのは、だいたい30K過ぎてからである。(これだけ歳食ってくると、レース観戦も横着になりますね)レースの途中経過と結果はツイッターにメモしたので、ドングリTwilogより引用します。野口が150m差を追いついた!・・・・エリートランナー総出の名古屋マラソンは壮絶だよ。栄冠は誰に? at30K。posted at 10:54:00赤羽が遅れだした。尾崎、野口の争いか? ・・・・赤羽が追いつきトップに出た、野口が遅れる。at34K。 このあたりの出入りでは先が予想できないな~。posted at 11:06:44あ~あ マヨロワに離されて、日本人の尾崎、中里の争いになってしまった。at39K。posted at 11:26:37尾崎が2位で日本人トップだ。終わってみればスパートできる尾崎は評価できるかも。渋井が4位、野口が6位とがんばったが悔しいレースだった。posted at 11:44:12onomachiko 小野町子 力強い走りのマヨちゃんすごい。けど最後の尾崎もすごい実力!おもろかったね~♪RT 面白いレースだったけど、故障明けの野口は4年半ぶりのレースで結果が出ないという・・・・マラソンは過酷なスポーツですよ。posted at 14:30:37山下監督と二人三脚のような尾崎は、勝ちきって風格さえ出てきたが・・・・オリンピックではメダルを取ってほしいものだ。一方、オリンピックは絶望的となった野口であるが、17Kから遅れて30Kで追いついた根性は、よくやったと思うのだ。故障個所のまわりの筋肉を強化してレースに備えたはずであるが、万全ではなかったのでしょうね。潜在能力は高いけど、故障回復も試合のうちという・・・・げに、マラソンとは過酷なスポーツである。
2012.03.11
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ツイッターやフェイスブックなどのSNS上で犯罪行為となる書き込みが放置されれば、書き込んだ本人のみならず、サービスの提供者も捜査対象となるというニュースに驚きます。3/10なぜ今2ちゃんねるの強制捜査なのかより 国内最大手の匿名掲示板「2ちゃんねる」上で、麻薬売買に関連した書き込みを放置したとして、警視庁が2ちゃんねるの関係各所に家宅捜索を行っていることが明らかになった。2ちゃんねる上の違法な書き込みはこれまでにも何度も問題になってきたこと。なぜ今、強制捜査なのか。 警視庁によると、今回の容疑は昨年5月、2ちゃんねるに覚醒剤の購入を勧める書き込みを行い、麻薬特例法違反と覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕された54歳の男性の書き込みを放置したことが、麻薬特例法違反の幇助にあたるというもの。3月までに、書き込みを削除する「削除人」と呼ばれる人の自宅や、サーバー管理会社など関係先約10か所を家宅捜索していた。 これまで警察は違法行為があっても、それをある程度までは「泳がせる」ことで、犯罪と秩序のバランスを保ってきた面があった。ところが、昨今の暴力団排除条例に見られるように、社会がもはや警察のそうした手法を容認しなくなってきた。相次ぐ不祥事で警察にそこまでの大きな裁量を与えることに抵抗を感じる市民が多くなっていることに加え、人々が感覚的に感じている「体感治安」の低下で、警察に対してより厳しい取り締まりを求める声が高まったことが背景にあると見られている。 2ちゃんねるの場合も、これまで警察は犯罪に関連した書き込みをある程度まで許容することで、それを犯罪捜査に利用してきた面がある。今回のような強制捜査が常態化すれば、2ちゃんねる上の犯罪行為に関する書き込みは根絶されるか、もしくは2ちゃんねる自体が閉鎖に追い込まれる可能性がある一方で、警察にとっては犯罪の情報源の一つを失うことにもなりかねない。 また、日本を代表する匿名掲示板サービスである2ちゃんねるに対する強制捜査は、掲示版に類似するサービスを提供しているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)に対する一罰百戒効果を狙ったとの見方もある。ツイッターやミクシィ、フェイスブックなどのSNS上で犯罪行為となる書き込みが放置されれば、書き込んだ本人のみならず、サービスの提供者も捜査対象になることを明確化したかったのかもしれない。 なぜ警察は今あえて2ちゃんねるの強制捜査に踏み切ったのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。 匿名性が担保できない中華のツイッターやフェイスブックがお笑いぐさであるが・・・・グーグルの変節があった今、日本のツイッターも、いつ匿名性を放棄するかわからないわけです。(営利企業であるツイッターの頑張りには期待できないだろうなあ)匿名性には経済的なセキュリティとともに、言論の自由を守るためという意味もあるわけで・・・・その意味で、看過できない強制捜査だったと思うのです。ところで、今日のテレビ放送で知った、ツイッターの奇跡です。日本とイギリスの…1万キロの距離を越えてつながったレスキュー!RUSTロンドンより…: after the rain has gone... より{拡散願い} 障害児童施設の園長である私の母が、その子供たち10数人と一緒に、避難先の宮城県気仙沼市中央公民館の3階にまだ取り残されています。下階は津波で浸水し外は炎上、地上からは近寄れない模様。空から救助が可能であれば、子供達だけでも助けてあげられませんか。数時間で、何千回というリツイートがなされ…ついにはそれが、NHKのニュースで読まれるに至ったのでした!しかも、そこに偶然居合わせた、東京副都知事の猪瀬直樹氏が、テレビカメラの前で…東京消防のヘリコプターを送り、障害児施設を優先的に救助することを約束。
2012.03.11
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国交省の復興財源でも述べたが、とにかく有事の動きがままならない復興庁、国交省、各県県庁はなんとかならないものかと歯軋りするわけです。(走りながら考えることのできない官僚は、本当はアホやで)NHKスペシャル「魚の町は守れるか」 にも復興交付金の罪深さが浮き彫りになっていました。復興が遅々として進まないが、平野復興相は被災地の味方なのか?震災復興財源の大部分を紐付きで押さえて復興にブレーキをかけながら、一方で全国のダム事業の復活を画策する国交省の動きは要注意です。なお、民主党の動きも灰色なのでこれもまた、要注意です。八ッ場あしたの会:3/1事務局だより(科学者の会、公開質問書を提出)より 民主党政権によるダム検証は、ダム事業を進めてきた国と関係都県が主体となった検証作業に非公開の有識者会議(会議を事実上仕切っている事務局は行政当局)がお墨付きを与えるという官僚主導の手続きで実施されており、八ッ場ダムをはじめ全国のダム事業にゴーサインが出つつあります。 このほど、国交省の有識者会議で俎上に乗ることになった石木ダムは、長崎県が半世紀前に計画したダム事業ですが、今も水没予定地の13軒の方々がダムに反対しています。 石木ダム等について議論する有識者会議は2月22日に開催の予定でしたが、石木ダムに反対する地権者とこれを支援する市民らが会議の傍聴を求め、有識者会議の事務局(国交省)が傍聴を拒否したため、流会となりました。 「ダム検証のあり方を問う科学者の会」はこうした事態を踏まえ、本日、国交省の有識者会議に公開質問書を提出しました。 石木ダムの地元の長崎放送では、夕方さっそくこのニュースを流しました。 ◆2012年3月1日 長崎放送http://www.nbc-nagasaki.co.jp/news/nbcnews.php今後の治水のあり方に関する有識者会議に有識者会議の本質、国交省の不透明性、納税者の怒りが見てとれます。(この映像はインパクトがあります。しかし今後は警備が強化されて、この種の映像は最初で最後になるかも?)有識者会議は官僚の思うがままじゃないの2-1 この記事も左の「平成の関東軍2」に収めておきます。
2012.03.10
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くだんの大学図書館で「ザ・マジックアワー」を観たあとに、この本を市立図書館で借りたのです。アトサキになるが、この本から先に紹介しよう。―物語をもとめて さまよい 風景と出あう―【TRIP FOR THE FILMS】種田陽平著、角川グループパブリッシング、2008年刊<「BOOK」データベースより>懐かしい場所が現実の世界に存在し続けることはない。けれど、映画の中では、いつまでも同じ世界が待っている。種田陽平がつくる映画の世界は、100年後も変わることなく、訪れる誰かを待っている。『不夜城』から10年―。1998年から2008年までの美術監督・種田陽平の仕事を、写真とスケッチと文で巡る不思議で濃密な映画美術の世界。 <大使寸評>パラパラと中を見れば、写真集のような構成になっていて、とにかく見る人を「嘘の街」に誘う美しい本です。KILL BILL、イノセンス、フラガール、ザ・マジックアワーなどのセットが印象的です。AmazonTRIP FOR THE FILMS後になったけど「ザ・マジックアワー」を紹介します。【ザ・マジックアワー】三谷幸喜監督、 2008年制作、H24.2.25観賞<大使寸評>種田の美術を見るつもりで、この映画をチョイスしたわけですが・・・・・内容は映画作りのようなお話になっており、「嘘から出たまこと」とでも申しましょうか。♪goo映画ザ・マジックアワーフラガールとアリエッティ、そしてセデックバレ
2012.03.09
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おお♪ 亘理町のイチゴ農家の北海道移住後の奮闘を8日のテレビが報じていた。大使はお隣の山元町へ震災ボランティアに行ったことがあるので、亘理町には土地勘があるのです。山元町のイチゴ農家もかなりの数、北海道へ移住しているそうだが・・・・元気でやっているだろうか?畑のガレキ、草とり(お疲れさんボランティアより)イチゴ農家の北海道移住について、ネットで探すと相川さんの記事がヒットしました。相川さんはよくサンプロに出ていたが・・・・当時から大使は「地方自治報道の星♪」と、高く評価申し上げているジャーナリストです。2011/9/15天明の大飢饉、戊辰戦争後の東北に学ぶより「イチゴ栽培をやりたくてこちらにきたので、戸惑いや不安などありません。伊達の皆さんに大変よくしていただいていますし」 こう語るのは、宮城県亘理町のイチゴ農家、佐藤長市さん。津波で自宅を流された東日本大震災の被災者のひとりである。住宅ローンと作付け不能となったイチゴ畑だけが残った佐藤さんは、暫く、呆然自失の日を送った。だが、高校に通う子供がいて、仮設住宅にこもってはいられなかった。稼がねばならない。イチゴ栽培の再開は塩害のため、そのメドすらたたなかった。アルバイトも見つからない。佐藤さんは意を決し、外へ踏み出すことにした。仲間と共に北海道伊達市に渡り、新天地で再起を図ることを決意したのである。 北海道伊達市は、明治初期に仙台藩一門の亘理伊達家の当主や家臣らが集団移住し、開墾した土地。仙台藩は戊辰戦争に敗れ、明治新政府により62万石から28万石に減封された。亘理領主だった伊達邦成も知行を大幅削減され、家臣を養うことが不可能となった。伊達邦成は当時、20代後半の青年だった。彼は自ら家臣団を率いて北海道に移住することを決意した。1870年に第1陣250人が、北海道有珠郡に足を踏み入れた。北海道伊達市の始まりである。 北海道伊達市は遠隔地ながら被災地の亘理町や山元町、福島県新地町などと親戚関係にある。実際、姉妹都市として交流を重ねており、今回の大震災でも伊達市の菊谷秀吉市長や市職員らはいち早く、支援に駆け付けた。 そんな伊達市が亘理町のイチゴ農家を対象にした支援策を打ち出した。伊達市が農地や住居を無償で提供し、地域に適したイチゴ栽培の試験・研究や技術指導にあたってもらうというものだ。日当として最高で1万3500円を支払うという好条件である。被災地の農地復旧までの長期に及ぶ支援策で、いわば被災農家への一時的な移住の勧めである。 伊達市内にイチゴ農家は1軒しかなく、一時移住した被災農家にノウハウを提供してもらうことで、地域農業を活性化させたいとの狙いもあった。イチゴが品薄となる夏場に、北海道の涼しさを活用しイチゴを大量出荷できるようになれば、ブランド化が図れるのではという思いもある。宮城県亘理町などと北海道伊達市のイチゴ農家が連携することで、お互いにメリットを得ようという戦略だ。仙台の亘理伊達家と北海道の伊達市は戊辰戦争の頃から、集団移住の縁があったようで、過酷な歴史が再現されたかも知れないが・・・・頑張ってほしいものです。山元町のイチゴ農家はフットワークが軽いな~♪と感じていた大使であるが・・・・このような血縁があったのですね♪とにかく政府の支援は遅いので、先ず動き出す自助努力が肝要なんでしょう。
2012.03.08
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『中国化する日本』を読み進めています。すでに中国脅威論に染まった大使の読み方は、どうしても「敵の本質とは何か?」という読み方になってしまうのです。与那覇さんは、そんなナショナリズムを超越し、学者の分をわきまえて論を進めるので・・・・もうひとつ、大使には響いてこないのです。(読み方が良くないだけかも?)<明朝は中国版江戸時代?>p61~63より抜粋 このように見てくると、ポスト宋朝時代の中世日本というのは「時々だけ中国に似た政権が樹立されるのだが、おおむね短命に終わる」という独自の地政学的状況にあったことがわかります。 だとすればあ(私のように)中国史に不案内な日本人が中国を理解するには、この逆を張ればいい。宋時代以降の近世中国とはしごく稀に日本に似た政治体制が構築されるのだが、すぐまた壊れてしまう地域だと思っておけえばいいのです―この「しごく稀」な例外の一度目が、モンゴル帝国崩壊後に成立した明朝でした。 これは、なぜ古代以来の最新先進国だったはずの中国が、近代西洋のような世界支配に失敗したのか、という問いの答えとも密接な関係があります。1400年代前半に行われた鄭和の大遠征のような海外拡張政策が継続されていれば、ヨーロッパの大航海時代などというものは出現せず、とうの昔に中国は世界経済の支配者になっていたはずというのが、現在の欧米のグローバル・ヒストリーの標準的理解ですから、21世紀の今になって尖閣沖での漁船衝突やら中国海軍の空母保有やらに慌てふためく日本人などというのは、時勢に600年以上遅れた滑稽な存在です。 モンゴル帝国が衰えたのは、銀不足により紙幣に依存した結果、経済が混乱したためだと見られています。今のように誰もが不換紙幣に慣れていれば、銀不足でもどうということはないのですが、一般人が銀との兌換を諦めきれない状況の場合、紙幣が銀に交換できないことは、帝国の正統性を揺るがしてしまう。 人類が金本位制を完全に諦めたのは第二次大戦期であり、最後の兌換紙幣だったドルと金の交換が停止されるのが1971年のニクソン・ショックですから、モンゴル帝国は遅れていたのではなく、進み過ぎていたがゆえに滅びたというべきでしょう。 ところが当時は、そう考えられないのが人間というものです。モンゴル人を北方に追いやって明朝を建国した洪武帝は、銀に依存した経済政策こそ亡国の元凶と見なして、中国史上珍しい「反グローバル化」政策をとります。 中国大陸で後の徳川日本のような社会の建設を目指したのが、明という例外的王朝といえましょう。鄭和の艦隊は、この洪武帝の統治を否定して即位した永楽帝の決断によるものでしたが、なにせ明朝の基本線が鎖国政策であるので、彼一代の事業で終わってしまった。 かくして、中国は世界覇権を掴むチャンスを失い、その隙間をヨーロッパが埋めることになったのです。 明という例外的王朝が無かったら、中国の世界覇権が完成していただろうということで・・・・今と違った(恐ろしいような)世界が出現していたのでしょうね。これは、SFとして書けば、結構面白いかも。<窓際族武士の悲哀>p103~105より抜粋 近世日本の身分制が、「隣国中国ではとうの昔に廃止されているにもかかわらず、あえて選ばれた身分制」である点は先に申しました。言い方を変えると、宋朝が身分制度を廃止してしまった時点で、東アジアは(ヨーロッパのようなド田舎とは異なり)身分制を維持するにはそれなりの手当てが必要な社会になってしまっていたということです。身分が下のものでも、そこそこメリットを感じられるようなしくみでなければ、自明のものとして身分制度を押しつけることなど不可能なわけです(何度でも書きますが、現に中国では身分自由なのですから)。 かくして、徳川日本の身分制は「地位の一貫性が低い身分制」という、世界史的に見てユニークな形態をとります。 社会学の分野では、「政治的な権力者が、経済的にも資産家で、文化的にも優越者である」ような社会を「地位の一貫性が高い社会」といいます。「ある指標で優位な地位を占める人が、他の指標でも優位な地位を占める社会」であり、ざっくばらんにいえば、特定の勝ち組がすべてを独占して「敗者にはなにもくれてやらない」社会ですね。 典型は、ここでも近世の中国です。科挙の合格者は官僚になって政治的な権力を振るう一方、往々にして合格前から兼ねていた地主や商人としての副業も(お役人とコネをつけたい人々が殺到して)ますます繁盛し、贈賄や領民からの搾取をはじめとした「役得」を含めて経済的にも大儲けができます。また、当然科挙にうかった時点で文化的な威信も絶大で、頭がいいばかりか生きながらに儒教道徳を体現した人格的にも高邁この上ない存在として衆庶の期待を背負うことになる。権力も富も威信もすべて独占するわけです。 これに対して、近世日本というものは身分制社会でありながら、実は「身分が上のものがすべてを独占して下のものにはなにもやらない社会」(地位の一貫性が高い)ではなく、「身分が上のものが名を取る分、下のものが実をとる社会」(地位の一貫性が低い)だったのです。 日中の成り立ちがこれだけ違っていれば、民衆の価値観が違うのは当たり前であり・・・・「同文の民」などと甘いことを言っているのが、ガラパゴス日本なのかも知れないですね。(こんな読み方でいいんでしょうか、與那覇さん)今開催中の全人代の雰囲気がメディアを通じておぼろげに伝わってきます。とにかく、猛る人民解放軍を政権中枢が押さえているように見えるけど・・・・急カーブを描く軍拡は多少なりとも鈍化する気配は出るでしょうか?様変わりの人民解放軍2
2012.03.07
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「役に立つ日本史」というこの本のキャッチコピーがあるけど・・・大河ドラマ「平清盛」を見るうえで、早速役立っています。與那覇さんがこの本で、日宋貿易や源平合戦などを旧来の歴史観とは別の視点で説いています。その政治経済的な視点が今日的な関心を惹くわけで・・・鮮やかというか、なるほどドラマ観賞に役立つわけです。読書途中だけど、この本のエッセンスを紹介します。<「中国化」とは本当は何か>p15~17より抜粋 それでは、世界で最初に「近世」に入った地域はどこでしょうか―江戸時代の日本?もちろんNO。ルネサンス期のイタリア?全然違います。正解は、宋朝の中国なのです。 宋という王朝は、唐までの中国とはまったく異なるシステムを導入した、文字通り「画期的」な王朝であり、さらにその宋で導入された社会のしくみが、中国でも、そして(日本以外の)全世界でも、現在に至るまで続いているとさえいえるのです。 しかし、唐までは中国を意識的に模倣していたはずの日本は、なぜかこの宋朝以降の中国の「近世」については受け入れず、鎌倉から戦国に至る中世の動乱のあいだ延々とすったもんだした挙句に、江戸時代という中国とはまったく別の「近世」を迎えることになる。そして、中国では宋朝で作られた社会のしくみが今日まで続いているように、日本でも江戸時代のそれが現在まで続いてきた(いわば、長い江戸時代) ところが、今や様々な理由によって、その日本独自の「近世」である江戸時代のやり方が終焉を迎えた結果、日本社会がついに宋朝以降の「中国の近世」と同じような状態に移行―「中国化」しつつある、というのが、本書のタイトルの本当の意味になります。<真説源平合戦>p43~45より抜粋 科挙の導入による貴族の政治的リストラという意味での「中国化」には失敗した日本ですが、宋朝統治下の中国経済が沸騰するにつれ、嫌でもその影響が及んできます。もちろん、宋朝のもう一つの重要な特徴であった、貨幣経済と市場自由化の話です。こうして、日本は古代から中世に移行します。 日本中世は、「武士の時代」ではなく、「中国銭の時代」、日本人が中国の貨幣を使っていた時代なのです。 院政なるものがなぜ始まったのか、長らくその理由は不鮮明だったのですが、最近注目されているのが日宋貿易との関連です。 かくして、対中貿易を通じて宋銭をどんどん日本国内に流入させ、農業と物々交換に立脚した古代経済を一新し、かつ荘園性に立脚した既存の貴族から実権を奪い取っていく。この、科挙以外の貨幣経済の部分で、宋朝中国のしくみを日本に導入しようとした革新勢力が、後白河法皇と平清盛の強力タッグ、西日本中心の平氏政権であったということになります。 ところが、こういう市場経済中心の「グローバリズム」に反動が伴うのは今も昔も同じで、猛反発したのが荘園経済のアガリで食っていた貴族や寺社の既得権益勢力(権門)と、国際競争に適した主要産品がなく、没落必至の関東地方の坂東武者たちでした。 この守旧派貴族と田舎侍の二大保守勢力が手を組んで、平家一門を瀬戸内海に叩き落し、難癖をつけて奥州藤原氏も攻め滅ぼし、平氏政権下では使用が公認されかけていた宋銭をふたたび禁止して物々交換に戻し、平家に押収されていた荘園公領を元の持ち主に返す代わりに、自分たちも「地頭」を送り込んで農作物のピンハネに一枚噛ませてもらう―かように荘園制に依拠する諸権門に雇われた、よくいってボディガード、悪くいえば利権屋ヤクザ集団が源氏であり、彼らの築いた「反グローバル化政権」こそが鎌倉幕府だったわけです。與那覇さんはヤクザのような源氏とまで言っていて、上方の人間としては「そやな~」と納得するわけです♪だけど「反グローバル化政権」のような鎌倉幕府も捨てがたいな~(どっちの味方や?)【中国化する日本】與那覇 潤著、文藝春秋、2011年刊<内容紹介>より日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!<大使寸評>歴史を今の政治経済にまで引き寄せる與那覇さんの着想が鮮やかであり・・・それをまた、読みやすく書く文才が並の歴史学者と違うのかもしれませんね。読書途中なので、まとまった感想はまた後ほどに。Amazon中国化する日本
2012.03.07
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このところ 頭を巡るふたつの言葉があるんです。・・・「独裁は民主主義の必然」と「世界の中国化」であるが、いずれの言葉も朝日新聞のインタビュー欄で見つけたのです。與那覇さんの『中国化する日本』という本が気になっていたが、この種の新刊は図書館でも予約待ちなんだろうな~。ということで、本屋で買い求めたのです。【中国化する日本】與那覇 潤著、文藝春秋、2011年刊<内容紹介>より日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!<担当編集者から一言>後生畏るべし、とはよく言ったもの。この本は弱冠32歳の日本史学者が軽やかなタッチでものした、まったく新しいライヴ感あふれる日本通史です。高校生レベルの知識だけを前提にしながらも、次々と日本史の常識がくつがえされ、「真説」が提示されます。全体を貫くキーワードは「中国化」と「江戸時代化」。教科書の常識とアカデミズムの行儀よさを突き抜け、いまの社会にも役に立つ「日本史」の誕生には、文科省もびっくり!?<大使寸評>昨日から読み始めたので、追って感想を述べるものとします。Amazon中国化する日本良きにつけ、悪しきにつけ・・・日本にたいして影響大の中国である。そして、文科省もびっくり!?と編集者が言っている與那覇さんであるが・・・感想は読後に。啓蟄も過ぎ、もやに煙る温かい朝です・・・・早春やな~♪
2012.03.06
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中国軍高官が国防費は公表額の1.7倍と証言しているが、実勢は約3倍という噂もあるようです。新聞に載った軍拡推移の異様なカーブを見ると・・・・中国は何を求めているのか?と周辺国は身構えることになります。3/5中国国防費「公表の1.7倍」 昨年分、軍高官が証言より■12年予算、11%増の8.7兆円 中国の昨年の国防予算が、実際には公表額の1.7倍に上っていたことが分かった。中国軍高官が証言した。一方、中国当局は4日、2012年の国防予算案が前年実績比11.2%増の6702億元(約8兆7千億円)になると発表した。2年連続での2けた増だが、これも実際の国防予算を大きく下回っている可能性が高い。 国会にあたる全国人民代表大会(全人代)報道官の李肇星・前外相の4日の記者会見によると、12年の国防予算は当初予算比では11.5%増で、24年連続の2けた増となる。実績比とともに11年の国内総生産(GDP)の伸び率9.2%を上回る水準だ。 ネットで探すと2006年時の中国の国防予算は公表の1.7倍、755億ドル(8.3兆円)と試算という記事がヒットして、今回の記事と紛らわしいが・・・・・言い換えれば、中国の軍拡の不透明さ、伸び率は首尾一貫しているということです。
2012.03.05
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ツイッター、やらなきゃ損?!というご時世であり、1月2日からツイッターを始めた大使である。そして1月4日には、Twilogも始めたわけです。ドングリTwilogところでTwilog保存は2ヶ月分ということなので、2ヶ月前のつぶやきは消えてしまうんですね。私の場合3月4日から消えはじめました。もし、過去のTwilogを残そうと思えば、どこかにコピペして残すほかないが・・・・・保存するほどの事を呟いただろうか?それに、保存する意味があるか?ですね。ためしに、3月4日の呟きをコピペしてみます。陸前高田市の女性職員が一瞬の判断で市役所に引き返したが、この判断で生き残ったという凄まじさが分かる。ヘリからの映像では市役所屋上しか見えていない。posted at 22:05:18津波が見えてから逃げても遅いということがよくわかります。posted at 21:45:17RT @nhk_n_sp: 【まもなくNHKスペシャル】「映像記録 3.11~あの日を忘れない~」。突然の災害への完璧な対策はありません。その中で、私たちに何ができるのか、番組でどう紹介できるのか、多くのスタッフで議論を重ねた番組です。是非ご覧下さい。ご意見・ご感想はハッシュタグで、 #nhkspecialposted at 21:04:00谷垣さんが復興交付金の闇を突いていて、いいところを突いているとは思う。 政権党の不備を突くのは野党の努めであり・・・どう改善するかまでフォローして欲しいものだ。posted at 21:03:35Google+ はやばいかも? http://02219715.at.webry.info/201203/article_8.html 3月1日からのプライバシーポリシー変更があったとのことで、ケツの毛の本数まで把握されたような恐さがあるのです。 グーグルの変節について神保さんが警鐘をあげているので、紹介します。posted at 18:12:51RT @tjimbo: こいつら許せんな 文科相ら「公表できない」SPEEDIの拡散予測 http://ow.ly/1HD7j1漢族のウイグル観、チベット観、内モンゴル観-中国高級官僚の本音 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0716&... @searchinanews いささか旧聞になるが、漢族の本音が興味深いのです。posted at 12:38:592012年 第84回 アカデミー賞特集 #映画 #eiga http://eiga.com/official/oscar/ 「アーティスト」が受賞だって?・・・・知らんな~。 「戦火の馬」は見てみたいが・・・・最近のハリウッド映画にはあまり見たい作品が無いな~。posted at 10:37:35東日本大震災1周年を前に、福島原発事故の責任追及キャンペーンが始まった。時期的にはいい時期かもしれないが・・・・ 遅々として進まない復興促進をより優先してほしいものです。posted at 10:21:42RT @CourrierJapon: ブログを更新しました、アメリカ班のスタッフが書いた、「闇ビジネス」の世界へようこそ http://courrier.jp/blog/?p=10346 #CJPposted at 10:10:14「闇ビジネス」の世界へようこそ http://courrier.jp/blog/?p=10346 金余りマネーが跋扈しているので、製造業やってるより、「闇ビジネス」のほうが手っ取り早いと言えるんでしょうね。世も末やで。posted at 10:09:59@onomachiko 朝から元気で、執着至極でおますな~♪ びわこマラソンも見るで~!posted at 10:02:01広島、長崎、福島、チェルノブイリ、セミパラチンスク、ビキニ環礁、アボリジニ・・・・核開発は弱者、貧者の犠牲のうえに成り立ってきた。posted at 09:50:45オーストラリアのウラン鉱開発には、アボリジニの生活環境破壊のうえに成り立っていたようですねposted at 09:44:23AIJ投資顧問の大失態を安易に税金で救済してはいけない! 救済するなら、まず金融庁と社会保険庁に責任をとってもらう必要があるだろう。下部の特殊法人を潰せば2000億円くらい賄えるのでは?posted at 09:40:35起きりー! 朝やでぇ!(今朝は糸子より、早う起きたで)posted at 06:47:401日だけでもかなりの分量なので・・・やみくもに保存するのには疑問符がつきますね。元グーグル中国総裁が語る“中国版ツイッター”(上)が興味深いので、とりあえず呟いたところです。
2012.03.04
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Google+ と言えば、グーグルのface bookみたいなもののようですが・・・・登録寸前で思いとどまった大使である。とにかく「これ以上グーグルに依存しては危険!」という昨今のようです。<Google+ の概要> Google+ では、現実の世界に近いかたちでウェブ上のユーザーと交流することができます。意見や感想、リンクや写真などを特定の相手とだけ共有したり、簡単な操作で使えるビデオチャットで最大 9 人の友だちと同時に会話したり、スピーディでシンプルなグループチャットで仲間と情報を交換したりできます。新しい共有へのアプローチ、Google+ はまだ始まったばかりです。 youtubeにGメール、おまけにgoogleデスクトップまで登録している大使は、今まですでに丸裸状態でグーグルに依存していたが・・・・3月1日からのプライバシーポリシー変更があったとのことで、ケツの毛の本数まで把握されたような恐さがあるのです。googleがもし、アメリカ政府の要求に折れたら、大使のような反米分子は一網打尽となる恐れさえあるわけで・・・・できることなら、グーグル機能を別の手段に乗り換えたいのだが、他にいいのが見当たりません(泣)グーグルの変節について神保さんが警鐘をあげているので、紹介します。2/25グーグルのプライバシーポリシー変更は大問題 米グーグルが3月1日に実施するとしているプライバシーポリシー(個人情報保護方針)の変更が、波紋を広げている。 この変更によって、グーグルは検索など60以上のサービスで、同社が収集する個人データをひとまとめにして、同社のサービスにさまざまな形で転用していく計画を明らかにしているが、同社が持つ大量の個人情報が濫用される懸念が広がり、EUやアメリカでは同社に延期を求めるなどの声が強まっている。 日本では川端達夫総務相が24日の閣議後の会見で、「政府として何ができるのか対応を検討している」と述べているが、同時に「諸外国でも政府が何かダイレクトにやっていることでもなさそうだ」と指摘するなど、あまり深刻に受け止めている様子はない。 グーグルは「新たな個人情報を取得するわけではない」と利用者の理解を求めているが、実際、グーグルという私企業に対して、政府ができることは限られている。最後の手段はユーザーがグーグルを利用しないことしかないが、多くのネットユーザーがグーグルのサービスに大きく依存する中、果たしてそれが現実的な選択肢となり得るのかが議論される事態となっている。 今回データ結合の対象となるサービスは、世界で圧倒的なシェアを誇る検索サービスのほか「Gメール」、「グーグルカレンダー」、「ユーチューブ」など。更に、同社の基本ソフト「アンドロイド」を使ったスマートフォンのユーザーは、通話記録や位置情報までがその対象となるという。 また、アメリカ愛国法に見られるように、アメリカは時と場合によっては、人権やプライバシーを無視してまで個人情報を収集した前歴がある。この時はブッシュ政権下のテロとの戦いという特別な事態だったとも言えるが、アメリカの企業がこれだけの情報を統合的に保有した場合、法律によって政府がこれを強制的に接収することもあり得ることから、懸念は単に一企業が膨大な個人情報を保有することの是非にとどまらない。 グーグルのプライバシーポリシー変更の問題点について、ジャーナリストの保神哲生と社会学者の宮台真司が議論した。アップルの躍進に目がくらんだのか?「邪悪になるな」が社是であったグーグルは・・・・今は昔の感があるのです。
2012.03.04
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『ブレ-ドランナー』と『チャイナタウン』をつなぐのがフィリップ・マーロウなんですね。もっと製作サイドから言えば・・・監督スコットの愛する『チャイナタウン』であり、脚本家ファンチャーが愛する『さらば愛しき女よ』ということになります。さらに、個人的な話になりますが・・・『さらば愛しき女よ』を図書館で借りて入院し、入院中に痛みに耐えて読破した大使である。医者が「本が読めるんですか」と感心していたが・・・・フィリップ・マーロウが好きなんですよ。【さよなら、愛しい人】レイモンド・チャンドラー著、早川書房、2009年刊、11年1月読破<「BOOK」データベースより>刑務所から出所したばかりの大男、へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。しかし、そこで激情に駆られ殺人を犯してしまう。偶然、現場に居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらましたマロイと女を探して紫煙たちこめる夜の酒場をさまよう。狂おしいほど一途な愛を待ち受ける哀しい結末とは?読書界に旋風を巻き起こした『ロング・グッドバイ』につづき、チャンドラーの代表作『さらば愛しき女よ』を村上春樹が新訳した話題作。 <大使寸評>映画『チャイナタウン』が、パクリとは言わないまでも、この本をを下敷きにしていることが良くわかります。ただ、フィリップ・マーロウは、エロ話で盛り上がるジェイク・ギテスよりは上品ですね(笑)Amazonさよなら、愛しい人レイモンド・チャンドラーといえば、村上春樹のロング・グッドバイも良かった。【ロング・グッドバイ】レイモンド・チャンドラー著、早川書房、2007年刊、2009年5月6日読破<「BOOK」データベースより>私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた…大都会の孤独と死、愛と友情を謳いあげた永遠の名作が、村上春樹の翻訳により鮮やかに甦る。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作。 <大使寸評>ミステリーというジャンルに初めて手を出したのは、フィリップ・マーロウの魅力もあるが、村上春樹訳に惹かれたからでもある。翻訳本は翻訳者の創作とも言われるように、翻訳者の能力、感性が作用するようですが、村上訳は原本に忠実と言われているようです。(原本を読んだわけでは、ありませんが)Amazonロング・グッドバイリドリー・スコットも「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに執着したようですね。ところで、村上春樹は未来のフィリップ・マーロウともいえる『ブレードランナー』のデッカードについて、どう思っているんでしょうね。(調べてみます。)【ブレードランナーの未来世紀】より60年代終わりから、ヴェトナム戦争を背景に、ハリウッドでは再びアンハッピーエンドの映画が作られた。いわゆるアメリカン・ニューシネマである。ハリウッド映画が描かなかったアメリカのダークサイドを描こうとしたニューシネマは、ハリウッドが闇を描いていた40年代のフィルム・ノワールを再生した。それがスコットの愛する『チャイナタウン』であり、ファンチャーが愛する『さらば愛しき女よ』なのだ。スコットはファンチャーの脚本の「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに興奮した。彼はロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」(74年)のようなフィルム・ノワールを撮りたいと思っていたからだ。
2012.03.03
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レイモンド・チャンドラーの『さらば愛しき女よ』を図書館で借りて入院し、入院中に痛みに耐えて読破した大使である。医者が「本が読めるんですか」と感心していたが・・・・フィリップ・マーロウが好きなんですよ。ところで、最近の日記は『ブレードランナー』にかかりきりであるが・・・更にフィルム・ノワール路線を続けようということで、『チャイナタウン』を観たわけです。【チャイナタウン】ロマン・ポランスキー監督、1974年制作、H24.2.29観賞<大使寸評>下品な下ネタをとばし、フィリップ・マーロウより柄を悪くしたようなジェイク・ギテスであるが・・・・・地域ボスの疑惑に食らい付くという社会性も持ち合わせているんですね。『さらば愛しき女よ』よりは硬派のお話になっているが、いい味でています。goo映画チャイナタウンリドリー・スコットも「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに執着したようですね。【ブレードランナーの未来世紀】より60年代終わりから、ヴェトナム戦争を背景に、ハリウッドでは再びアンハッピーエンドの映画が作られた。いわゆるアメリカン・ニューシネマである。ハリウッド映画が描かなかったアメリカのダークサイドを描こうとしたニューシネマは、ハリウッドが闇を描いていた40年代のフィルム・ノワールを再生した。それがスコットの愛する『チャイナタウン』であり、ファンチャーが愛する『さらば愛しき女よ』なのだ。スコットはファンチャーの脚本の「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに興奮した。彼はロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」(74年)のようなフィルム・ノワールを撮りたいと思っていたからだ。レイモンド・チャンドラーといえば、村上春樹のロング・グッドバイも良かった。
2012.03.02
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「ブレードランナー」を越えるSF映画がなかなか現れないが・・・・それだけ、この映画が素晴らしいことの証しなんでしょうね♪映画もさることながら【ブレードランナーの未来世紀】という本が良くて・・・・一粒で二度おいしい思いがするのです。【ブレードランナーの未来世紀】町山智浩著、洋泉社、2006年刊<内容(「MARC」データベース)より>保守的で能天気な80年代ハリウッド映画の陰で、スタジオから締め出された映画作家たちは、異様な悪夢の世界を描いた映画を作っていた。その理由を、入手可能な資料と監督自身の言葉を手がかりに解きほぐす。<大使寸評>著者の町山智浩さんの映画の見方や、薀蓄がいいですね。特にハリウッド映画の能天気さを意識しているところが大使好みです。Amazonブレードランナーの未来世紀この本で、大使がほれ込むエッセンスの個所を紹介します。<ロング・トゥモロー>p229~230 リドリー・スコットとハンプトン・ファンチャーは80年4月、ハリウッドに合宿して脚本の練り直しに入った。「映像においてスタイルはテーマそのものになる」それが、CM出身のスコットのポリシーだ。彼は、まずファンチャーに尋ねた。「窓の外はどうなっている?」『ブレードランナー』の舞台はどんな世界か、と訊いたのだ。ファンチャーが答えられないと、スコットは言った。「ヘヴィ・メタルだ」 それは、フランスのコミック雑誌『メタル・ユルラン』の英語版の名で、スコットがとくに意識したのはメビウスが描いた『ロング・トゥモロー』という短編だった。メビウスはスコットの『エイリアン』に宇宙服のデザインで参加している。『ロング・トゥモロー』はまさに「未来のフィリップ・マーロウ」だ。舞台は未来。主人公のピートは私立探偵。彼は美女の依頼で荷物の回収に行かされ、命を狙われる。ピートはその美女と恋に落ちてベッドをともにするが、彼女の正体はアメーバのように不定形の怪物だった。それは地球大統領暗殺のために異星から送り込まれたスパイだったのだ。タフな探偵の一人称の語り、依頼人の美女の誘惑、そして裏切り。『ロング・トゥモロー』はハードボイルド探偵小説のパターンを未来世界で展開する。 メビウスは『ロング・トゥモロー』の未来都市を空にそびえる摩天楼ではなく地下に向かって何百層も続く地獄のように描写した。さらに、すべての風景にゴミやガラクタをゴチャゴチャと描きこんだ。それはそれまでのSF映画で描かれるピカピカに清潔な未来都市とは正反対だった(ただし、ゴミと手垢で薄汚れた宇宙船なら72年にソ連のタルコフスキーが『惑星ソラリス』で見せている)。『ロング・トゥモロー』のストーリーを書いたのはダン・オバノン。スコットの『エイリアン』の最初のシナリオを書いた男だ。彼はフィリップ・K・ディックの大ファンで、『トータル・リコール』と『スクリーマーズ』でディックの原作を二回も脚色している。 この『ロング・トゥモロー』こそが、スコットにとっての『ブレードランナー』の「原作」である。何しろ彼は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んでいないからだ!<フィルム・ノワール>p230~231チャイナタウン 原作は読んでいないが、スコットはファンチャーの脚本の「未来のフィリップ・マーロウ」というアイデアに興奮した。彼はロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」(74年)のようなフィルム・ノワールを撮りたいと思っていたからだ。 フィルム・ノワールとは、おもに1930年代のハードボイルド小説を原作として、40年代にハリウッドで作られた白黒の犯罪映画を指す。最大の特徴は闇だ。夜の闇に、雨に濡れた舗道、ネオンサイン、吹き上がる蒸気、タバコの煙、ブラインドや換気扇越しの光が白く切り抜かれる。フィルム・ノワールはたいてい主人公の憂鬱な独白で始まる。彼は謎めいた美女に誘われ、愛も情けも踏みにじられる暗黒の世界へと入っていく。フィルム・ノワールは、明るく勧善懲悪のハッピーエンドを描き続けたハリウッド映画史上の異端児だ。その厭世主義の原因は二度の世界大戦で残酷な現実を体験したせいだと言われている。「フィルム・ノワール」という呼び名は、それらの映画がフランスで上映されたときにつけられたもので、「フィルム・ノワール」という言葉がアメリカに逆輸入された50年代には、ハリウッドはすでにそういった暗くネガティブな映画を作るのをやめて、明るく健全で保守的なハッピーエンドの映画が主流になっていた。 しかし、60年代終わりから、ヴェトナム戦争を背景に、ハリウッドでは再びアンハッピーエンドの映画が作られた。いわゆるアメリカン・ニューシネマである。ハリウッド映画が描かなかったアメリカのダークサイドを描こうとしたニューシネマは、ハリウッドが闇を描いていた40年代のフィルム・ノワールを再生した。それがスコットの愛する『チャイナタウン』であり、ファンチャーが愛する『さらば愛しき女よ』なのだ。 「『ブレードランナー』の設定は(製作時から)40年後の未来だが、映画のムードは40年前の1940年代に作られたフィルム・ノワールを模した」とスコットは言っている。当初、デッガードはフィリップ・マーロウ風にトレンチコートにソフト帽を被る予定だったが、ハリソン・フォードが「レイダース/失われたアーク」(81年)で先にソフト帽を使ったのでコートだけになった。<アンドロイドからレプリカントへ>p231~232 リドリー・スコットはディックの原作にある「バウンティハンター」という職業名は平凡すぎるとファンチャーに言った。ファンチャーは自宅の本棚から『映画:ブレードランナー』という本を見つけた。著者はウィリアム・バロウズ。ファンチャーはバロウズのファンで『電気羊』の前に『裸のランチ』の映画化権を買おうとしていたのだ。バロウズもディックも麻薬常習者で、現実と妄想の区別が曖昧な文体が共通している。 Bladeは手術用メス、Runnerは「密売人」というスラングで、Blade Runnerとは医療用品の密売業者のこと(銃の場合はGun Runnerとなる)。そもそも、自身も医者だった作家アラン・E・ナースが74年に医療用品の密売人を主人公にした小説『ブレードランナー』を書いた。それを79年にバロウズが勝手にアクション風に書き直したのが『映画:ブレードランナー』だ。両者とも内容的には映画『ブレードランナー』とは関係ない。 スコットから次々に飛び出す要求に応えようとしたファンチャーだが、ついに二人は衝突してしまう。スコットは勝手に脚本家デヴィット・ピープルズを雇ってシナリオをリライトさせた。 スコットがまずピープルズに要求したのは、やはり呼び名の変更だった。「アンドロイド」という言葉は機械っぽい。生物学的に作られた人造人間には別の名前が必要だというのだ。そこでピープルズは生化学を学ぶ娘から教えてもらったクローン技術用語の「細胞複製(レプリケイション)」から、「レプリカント」という造語を作った。<虚空の眼>p233~235タイレル社 「21世紀初め、タイレル・コーポレーションは遺伝子工学による人造人間“レプリカント”を開発した。彼らは地球外植民地の奴隷労働に使われたが、反乱を起こしたため、地球に逃亡したレプリカントは発見され次第、ブレードランナーによって射殺されることになった。それは処刑ではない、“廃棄”である」 映画『ブレードランナー』は暗闇の中に主要スタッフとキャスト名が浮かぶメインタイトルの後、以上のような字幕(大意)が流れる。 そして、「ロサンジェルス 2019年11月」という字幕に続いて、眼前に巨大なロサンジェルスの風景が広がる。雨に煙る暗闇にロサンジェルス南部の製油所が炎を吹き上げている。カメラの視線はその工場の上空を飛んでゆく。屋根に回転灯をつけたエアカー(ポリス・スピナーと呼ぶ)が画面の奥から飛んできてすれ違う。画面いっぱいの眼のクローズアップがカットインされる。大きく見開かれた青い瞳には製油所の炎が映っている。カメラの視線はピラミッドのような、マヤの神殿のような形の巨大なビル、タイレル・コーポレーション本社に近づいていく。ということは、この眼の持ち主は、タイレル社に向かって飛行しているようだ。だが、これが誰の眼なのかは最後までわからない。(中略) この巨大な眼を見たとき、フィリップ・K・ディックの読者なら『虚空の眼』を思い出すかも知れない。ディックは全体主義国家やファシズム、監視社会をつねに恐怖していた。リドリー・スコット自身はインタビューで「(冒頭の眼は)独裁者の視線だ」と抽象的なことを言っている。これがオーウェルの『1984年』のように「ビッグ・ブラザー」を描く物語ならば、そうかもしれない。しかし、『ブレードランナー』には政府や体制は登場しない(むしろ統制が崩壊した社会を舞台にしている)。スコット自身がそれをいちばんよく知っているはずではないか。 <レトロフィット>p235~236ナイト・ホークス 原作者ディックは完成した映画を観ずに他界したが、死の直前にダグラス・トランブルによる未来都市の映像を見せられ、原型をとどめないほど変えられた脚本を読んで立腹していたことも忘れて、すっかり機嫌をよくしたという。 フィルム・ノワールの主役は都市の風景だ。夜のビル街やネオンサイン、自動車のヘッドライトなしには成立しない。リドリー・スコットも『ブレードランナー』にとって都市こそが最も重要だと考えていた。 スコットは都市のデザインのため、前述の『ヘヴィ・メタル』などのコミックや画集を山ほどかき集め、使えそうなイメージを片っ端から抜き出していった。たとえばエドワード・ホッパーの絵『ナイト・ホークス』。深夜営業のコーヒー・ショップに佇む男女を描いた絵で、大都会の孤独が伝わってくる。 その資料のなかにフォード車のデザインなどをしてきた工業デザイナー、シド・ミードの画集『センチネル』があった。スコットはミードを雇って、タイレル本社ビルや、未来のぱとかー「スピナー」、主人公の持つ拳銃など、2019年のロサンジェルスをデザインさせた。 スコットがシド・ミードに与えたコンセプトは「レトロフィット」だった。1エントリー文字数の関係で、これ以上書けないが、全文は左のリドリー・スコットの世界2に載せています。
2012.03.01
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「FRONT」という戦争グラフ誌を大学図書館で見たのだが・・・・・A3版くらいの大きなサイズで、全ページにわたって戦艦、戦闘機、軍需工場、中国戦線の歩兵部隊、満州の鉱山等の大判の写真が載っているもので・・・・・記事は英文のもの、ビルマ語(のような)のものなどで書かれていて、あきらかに対外プロパガンダ用になっています。このグラフ誌を当時の日本人がどれだけ見たかしらないけど、血沸き肉踊るような高揚感を感じるだろうと思われるシロモノで・・・・今見ても、色褪せないハイセンスの優れものになっているのが・・・・凄いというか恐い気がするのです。幻のグラフィックデザイン誌:FRONTよりFRONTという戦争グラフ誌をご存じだろうか。太平洋戦争時、錚々たるデザイナーによって制作された日本のグラフィックデザイン史に輝く傑作である。制作スタッフの一人だった多川精一氏による「戦争のグラフィズム」という書籍に詳しいが、ロシアアバンギャルドばりの「カッコイイ写真」で「ぞくぞくするような画面構成」をノリノリで追究した結果、とんでもない完成度に達することになったが、紙質がよすぎたり重かったりして結局効果的に配布できなかったらしく、まあ本来の目的(対外てきに日本の軍事力を宣伝すること)からはななめ上をいったようなキワモノ雑誌だったともいえる。費用対効果なんて頭になかったのだろう。第二次世界大戦の少し前に、帝国陸軍参謀本部の肝煎りで、莫大な資金のもと「東方社」なる小さな謎の出版社(しかも株主に縛られる会社組織ではない)が設立された。従業員は、特高警察に追われている共産党員や、日本でトップクラスの芸術家・画家や写真家等で、戦時中も長髪のままスーツを着こなし、そこだけは自由を謳歌出来たという。ソビエトのグラフ雑誌を参考に作られた、対外謀略用のプロパガンダ雑誌は「FRONT(フロント)」という。モンタージュ写真や、加筆により増えた艦隊や墜落する戦闘機等、改竄も激しいが、これらの技術は、戦后の写真界に多大な影響を与えた。見開き写真の構成も、他の雑誌を圧倒している。1989年~1990年に、平凡社から極めて高価ながら僅かに復刻した事があったが、現在は品切れのまま重版未定の状況である。このプロパガンダ誌がどれだけ実効力を発揮したかどうか、私は知らないけど・・・・・・とにかく、メディアに踊らないリテラシーを持つことの大切さを、思い知らせるシロモノとなっています。「戦争のグラフィズム」という本に『FRONT』の成り立ちが出ているようです。【戦争のグラフィズム―『FRONT』を創った人々】多川精一著、平凡社、2000年刊<「BOOK」データベースより>第二次大戦中、対外宣伝誌『FRONT』はいかに計画され、岡田桑三、原弘、林達夫、太田英茂、木村伊兵衛など東方社の人々がどのように関わっていったかを初めて明らかにする。本格的グラフ誌のモンタージュ手法、編集・視覚効果の圧倒的な宣伝力と素晴らしさを、多数の図版で紹介。<大使寸評>この本はまだ読んでいないが、図書館で探してみよう。Amazon戦争のグラフィズム―『FRONT』を創った人々
2012.03.01
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