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<サムスンの水ビジネス参入>サムスンが水処理膜ビジネスに新規参入するというニュースが先日あったが、あなどれないのではないか。とにかくサムスンの戦略は、ヘッドハンティング、集中的資金投入、国家支援などにあるわけで・・・・過去に半導体で痛い目に遭っているのだ。ヘッドハンティングに応じた日本人技術者の節操のなさも問題だが、製鉄産業にも見られた「恩を仇で返す」大陸マインドも問題である。とにかく技術支援の歴史をふりかえれば中韓の裏切りには、イラっとするのである。海水淡水化膜9/13時論公論 「サムスン 水ビジネス参入と日本の戦略」より 日本が高い技術力を誇る水処理のビジネスに韓国最大の企業グループ「サムスングループ」が参入することが明らかになりました。(中略) その ろ過膜の世界シェアを見てみますと、東レ、日東電工、旭化成などの日本企業が実に世界の40パーセントを押さえています。日本企業は1960年代から膜の開発に着手し、地道な研究を重ね、現在の『膜大国』の地位を築いてきました。ろ過膜とその関連産業は、国内に多くの工場と雇用を抱えています。 水問題の解決に名乗りを上げる企業が増えることは、大変歓迎すべきことですが、ビジネスという視点から言えば、後発のサムスンに、日本企業がシェアを奪われるわけにはいきません。日本が40年以上の歳月をかけて培ってきた技術が、そう簡単に負けるわけがないという意見もあるかもしれません。しかし、今回の取材を通じての私の実感は、「あなどるべからず」というのが正直なところです。理由は3つあります。まずは、その開発メンバーです。今回サムスンは、膜の製品化に、わずか3年で成功しました。このスピードを可能にしたのは、巧みな人材戦略です。 サムスンは、アメリカのGE、ドイツのシーメンス、そして日本の大手メーカーから膜の技術者をヘッドハントし、数十名体制で一気に製品化を進めたのです。こうした人材を通じての技術流出が続けば、いずれは追いつかれ、追い抜かれる可能性も否定できません。2つ目は、強いコスト競争力です。サムスンの膜は、開発期間が短いため、開発コストも低く、その分価格を安くできると思われます。しかも、韓国では生産にかかる電力の料金は日本の半分以下、輸出に際してはウォン安が追い風となり、日本の膜との価格差はますます広がるでしょう。そして3つ目は、国による徹底した支援です。水ビジネスの分野でも、育成策が目白押しです。●膜を使った先進的な水処理技術の研究 ECO-STARプロジェクト。●膜による海水淡水化技術の研究 SEAHEROプロジェクト。さらに2年前に出された「水産業育成戦略」では、2020年までに韓国を世界的な水ビジネス大国にすべく、日本円にしておよそ2400億円を、官民挙げて投資。世界に通用する水企業を8社育成し、3万7,000人の雇用を生み出す方針を打ち出しました。GDPのおよそ半分を輸出に頼る韓国にとって、外貨を稼ぎ出す基軸産業の育成は国の命運をかけた一大プロジェクトです。韓国にとってエレクトロニクス産業に続くドル箱が、水・環境ビジネスなのです。日本企業は、1990年代のDRAMと呼ばれる情報記憶用半導体、近年では液晶テレビなどの分野で、瞬く間に韓国企業に逆転されてきました。水ビジネスを同じような状況にしてはいけません。反日デモでパナソニック工場破壊 松下翁の恩を仇で返した中国の品格で報道されているように、偏った情報統制や教育によって歴史を知らないことが不義理の理由のようです。韓国においても日本の善意は意識的に隠されています。
2012.09.30
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和田誠さんの「仕事場対談」という本を読んだのですが、一歩間違えば変人と言われかねない規格外の人がいたりして、面白いのです。これをきっかけに、イラスト作品が気にいっている人、その生き方が面白い人など・・・ネットからイラスト作品を探してみました。なお東京イラストレーターズ・ソサエティ(略称TIS)の顔ぶれを見てみると・・・和田さん交遊関係や私のご贔屓は旧世代になっていることがわかります。当然かもしれないが。気になるイラストレーターの作品を並べてみます。【ベン・シャーン】社会派画家としても、クロスメディア・アーティストとしても別格ですね。ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト【横尾忠則】この人も別格ですね。天井桟敷のポスターを描いていた頃がいちばん元気だったかも。横尾忠則の日記【テリー・ギリアム】映画監督なので、イラストレーターと並べるのは失礼かもしれないが・・・監督の描くコンセプトボードはイラストとして、立派なものでんな♪テリー・ギリアム監督アンソロジー【沢野ひとし】独特の哀愁がただようが・・・・へたうまで、「これなら俺でも描ける」と思わせてくれるイラストレーターである。(実は、椎名誠との2人3脚という強力なメリットを生かして、今の地位を得たものである)でも、シロウトにやる気を起こさせたことは、社会に貢献できたのかも?【下谷二助】破天荒な海外生活を経験しながらも、本筋のアートに辿りついたようです。【宇野亜喜良】このイラストは・・・うまいとしかいいようがないでぇ♪【ささめやゆき】ささめやゆき:絵本ナビ【田島征三】田島征三の生き方に惹かれるものがあるのです。田島征三オフィシャルホームページより1940年 大阪府堺市で兄征彦と一卵性双生児として生まれる。6歳から19歳までを自然豊かな高知県(6~11歳 芳原村(現春野町)、11~19歳 高知市朝倉)で暮らす。この時期に、小川で魚を手づかみで持ったりした時の、生き物が掌の中で暴れる感触は今も創作の根になっているという1989年に日の出町に残る最後の美しい谷間が第2の巨大ゴミ処分場計画候補地になっていることを知り、夫婦で反対運動をおこすことを決意する。森の中で反対運動をしている間に森の植物や小動物との連帯を強く感じ、インスピレーションを得る。 胃がんを患い、胃の2/3を摘出する手術を行う。転地療法のため、伊豆高原(静岡県伊東市)に移住する。(1997年)手術後、体力をつけようと森の中を歩いていた時、シロダモ大木に呼び止められた気がしてふと立ち止まる。翌年の秋、その実を集めて制作した絵本『ガオ』を出版する。「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」は、新潟県十日町市の鉢集落にあります。JR十日町駅から「鉢」行きの路線バスに揺られ、市街地を抜け、信濃川を渡り、山を越え、谷を越え、また山を登ると現れる、すり鉢の形をした集落。ここ「鉢」にある、2005年に廃校になった真田小学校が、2009年7月26日、空間絵本美術館として生まれ変わりました。【安西水丸】村上春樹と組んで文庫本に登場することが多い人ですが、東京イラストレーターズ・ソサエティ(略称TIS)の理事長なんですね。偉いんだ。【和田誠】多くのイラストレーターとの交遊があり、人徳があるのでは。和田誠:東京イラストレーターズ・ソサエティ【山本容子】この人の銅版画もええなぁ♪ この人から教わった著名イラスレーターも多いそうです。これは、虫愛づる姫君のようですね。山本容子美術館【佐野洋子】絵本「100万回生きたねこ」の作者として、また作家として有名ですね。amazon100万回生きたねこ【山藤章二】おっと 山藤章二さんを抜かすわけには、いかないだろう。(あと何人も抜けているかも?)週刊朝日 山藤章二の似顔絵塾 掲載作品一覧和田誠さんの「仕事場対談」という本を紹介します。【仕事場対談】和田誠著、河出書房新社、2001年刊<「MARC」データベースより>和田誠が仕事上影響を受けて来たイラストレーター24名の仕事場を訪れ、制作から過去・日常・趣味までさまざまな話を聞き出し、創作の秘密に迫る! 巻末に番外編・同世代3名との対談つき。『イラストレーション』連載。 <大使寸評>27人との対談なので、和田さんが嫌う人でなければ(笑)、古手の著名イラストレーターは、ほぼ網羅しているのかも。一歩間違えば変人と言われかねない規格外の人がいたりして、面白い本である。個人的に気になる人は・・・下谷二助、沢野ひとし、安西水丸、南伸坊、田島征三、横尾忠則、ささめやゆき、山本容子、長新太、宇野亜喜良、etcAmazon仕事場対談テリー・ギリアム監督アンソロジーからジャバー・ウォッキーの挿絵を、おまけだ♪ジョン・テニエルによるジャバウォック若きテリー・ギリアム監督はジャバー・ウォッキーの詩と絵にインスパイアされたそうです。
2012.09.30
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尖閣問題で加速したチャイナリスクであるが、進出企業の工場破壊、日本製品ボイコットなど・・・・もはや貿易戦争の様相を呈してきましたね。戦争前のような中華の禁じ手に対して、日本が採りうる有効カードとして何があるか?もっと限定して、中国が生産できない戦略物資のような製品として何があるかといえば、「素材、高機能部品」なんだろう。ということで・・・・図書館で「素材革命:週間東洋経済3/17号」を借りてきて、鋭意読んでおります。【素材革命:週間東洋経済3/17号】雑誌、東洋経済新報社; 週刊版、2012年刊<内容紹介より>COVER STORY技術の秘密を徹底図解 日本“総崩れ”でも踏ん張る素材産業「素材」革命![図解] 高度な素材・部材では日本企業が高シェア(1) 省エネ・省資源・自動車を軽くする! 炭素繊維VS.鉄の大競争(東レ、帝人の炭素繊維 新日鉄、JFE、神戸製鋼のハイテン)・リチウムイオン電池部材、王者・日本勢に迫る影・旭化成、宇部興産、日立化成、三菱化学の電池材料(2) 医療・環境・匠の技で追随を許さない小松精練の花粉対策コート・サンギの歯磨き剤 ハイドロキシアパタイト・サントリーのPETボトルリサイクル・日東電工の海水淡水化膜(3) 通信・IT・スマホのタッチパネルを保護する旭硝子の化学強化ガラス・60年越しで液晶向けに大化けしたクラレのポバール・三井金属鉱業のスマホ向け世界一 極薄銅箔・牧野フライス製作所のマシニングセンタ・アイダエンジニアリングのサーボプレス・日本精工のさびないベアリング(4) 生活グッズ・消せるボールペンの秘密は温度にあり パイロットの特殊インキ・洗濯のすすぎを1回にした 花王の界面活性剤・衣料繊維の常識を破った ユニクロのヒートテック・ボールの飛距離が向上 ブリヂストンスポーツのゴルフボール【今後の本格実用化が期待される新素材】・インターメタリックス ジャパンのネオジム磁石・九州大学・安達研究室の発光材料・旭硝子の超極薄ガラス・竹中工務店の超高強度コンクリート【世界で戦う高シェア企業 有力素材メーカー100社】<大使寸評>中国が生産できない戦略物資のような製品として何があるかといえば、「素材、高機能部品」なんでしょうね。大使のテクノナショナリズムをくすぐるわけです。Amazon素材革命:週間東洋経済3/17号この本から画像の一部を紹介します。素材シェアシェア低下は早いリチウムイオン電池用素材海水淡水化膜そういえば海水淡水化膜の分野にサムスンが新登場しましたね。おのれ サムスン!ネオジム磁石中華のレアアース輸出規制に対して日本企業も健闘しています。中韓のヘッドハンティングがあり、技術漏洩は防ぐことが難しいようですね。日本の節操の無い技術者も問題ではあるが。ところで、今日のツイッターで呟いたのだが・・・・シャープが土壇場で中華の資本をあてにせず、自力再建に舵をきったが・・・・ 他人事ながら、良かった♪ 技術力に賭けるというやせ我慢のスタンスには、テクノナショナリズムに目覚めた大使として、拍手を送りたい。この雑誌からアナログ技術のあたりをを紹介します。<アナログの技術に付加価値がある>p52~53 日本の素材・部品産業はまだまだ強い。なぜか。「技術をブラックボックス化しやすいからだ」と指摘するのは、東大大学院の小川特任研究員。(中略) 産業構造審議会の研究開発小委員会委員長の橋本・東大教授は「デジタルではない、アナログの技術にこそノウハウがある」と指摘する。数字や理論で設計・解明できる製品は、設計図さえ手に入れば、誰でも作ることができる。しかし、素材産業では、日によって違う気温の中で、微妙な温度調整などが行われる。理論で解明しきれない複雑なパラメーターが多く、同じ設備・同じ材料でも、同じ素材を作れるとは限らない。 林田・JFEスチール会長は「鉄の品質は鋼の組成できまる。大事な製品の組成は、資本提携先にも明かさない」と語る。完成した鋼を分析すれば、成分の中身はわかる。しかしそれらをどういう順番で混ぜ、どのような温度で組成するかは教えない。これらのノウハウは製造現場にある。そこで働く人、その人の経験から編み出された設備への工夫などが素材の品質を決める。こうした技術は他国へ伝播しにくい。日本人の特質がこのあたりに表れていますね。わりとアナログな大使は「我が意を得たり」と思うわけです♪日本人にしみついた職人かたぎは、米中韓が真似できないものであるが・・・・米中の謀略や金銭感覚には、敵いませんわ(笑) ジスプロシウム抜きの磁石を開発中
2012.09.29
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28日の朝日の1面トップを見ると村上春樹さんの顔写真が出ていた。「これは何なんだ?」とちょっと驚いたが、尖閣問題を憂い、ヒートアップを諌める寄稿エッセイについての記事でした。村上さんの作品には「中国行きのスロウ・ボート」、「ねじまき鳥クロニクル」などあり、中国にむける関心も深く、また中国では「ノルウェイの森」の人気が高いそうです。また中国ばかりでなく、韓国、台湾でも人気が高く、東アジア圏内の若手作家に広く影響を与えているようです。中国では今月17日、日本関係書籍の規制があり、北京市内の大手書店で日本関係書籍が売り場から姿を消す事態になっていた。幸いにも、撤去されていた日本関係書籍が27日、売り場に戻り始めたそうで・・・・「そうだろうなあ 焚書という蛮行は禁じ手なんだよなあ」と大使は思ったのです。でもまだ、27日現在、日本の漫画などが姿は消したままであり、中国政府の嫌日マインドは容易に溶けないようです。紛争を静めるのには文化交流は大事であり、これを遮ることは日中双方とも控えるべきでしょうね。当然のことです。ところで、先日も紹介した「中国・台湾・香港映画のなかの日本」という本でも「ノルウェイの森」に触れていたので紹介します。原題が『重慶森林』という映画より【恋する惑星】王家衛監督、1994年香港制作では、『重慶森林』の「森林」とは、いったい何のことだろうか。これは、1990年代初頭に香港で大流行した「ノルウェイの森」から来ていると考えるのが自然である。王家衛監督は、文革中も上海にいた兄姉の影響でバルザックやユーゴーなどフランスの小説を読んで育ったとインタビューで語っているが、日本文学にも造詣が深い。小説好きの兄のほかにも、上海の有閑階級出身でオペラ好きだったという母の影響を受け、多くの文学作品にふれたのだろう。村上春樹作品にも詳しく、王家衛作品に男性主人公のモノローグや時計のイメージ、数字が頻発するのは、村上の「1973年のピンボール」にふれて以降のことだという指摘もある。「ノルウェイの森」については、日本人評論家のインタビューで、本人がはっきり読んだことを語っている。『恋する惑星』に日本は出てこない。しかし原題の「重慶」と「森林」の間を見えない爆撃機が結び、「ノルウェイの森」と『重慶森林』が響き合っている。 村上春樹がどれほど中国語圏で影響力をもったかは、1990年代における彼の存在が、1940年代上海の伝説的人気作家、張愛玲に比して語られたことからもわかる。張愛玲は日本軍占領中「孤島」期の上海で小説を発表し、日本軍と通じた汪精衛政権で役職についた文人胡蘭成と一時結婚していたために、戦後の中国ではパージの対象となり、1980年代まで作品も封殺されていた。しかし、台湾や香港では、都会的かつ耽美的な作風に、熱狂的ファンが存在しつづけた。台湾で「張愛玲の再来」としてブームを巻き起こしたのは、ひとつには共産党による上海の解放後、中国大陸から都市文化が消えていたためである。オールド上海の美意識は、台湾映画では楊徳昌が、香港映画では王家衛が継承した。どちらも上海生まれだ。王が香港という都会を主人公として撮った『重慶森林』が、村上春樹作品と共振するのに不思議はない。明日は日中国交正常化から40周年に当たるが、国連での応酬を見ると最悪の険悪ムードである。中国のメンツが潰されたそうで・・・難しい民族であるが、メンツを立てながら交渉するしかないですね。
2012.09.28
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<中国の侵害行為を矯正できるメカニズム>中国の加盟によってWTOの無力化が進んでいるように、中華の論理の破壊力に世界が立ちすくんでいます。そして、国連という国際舞台で尖閣問題が領土問題として浮上してきましたね。(恐るべし中華の論理)日中FTAの夢が遠のき、韓国が漁夫の利を狙っている今。この中国政府と対抗するには、TPPという毒をもって制するという選択肢がよりクローズアップされるわけです。(残念ながら)「TPP知財戦争の始まり」という本を図書館で借りて読んでいるところですが、TPPの戦略性がよく分かるのです。【TPP知財戦争の始まり】渡辺惣樹著、草思社、2012年刊<内容紹介より>コメや医薬品の自由化はどうでもいい!? アメリカの真の狙いは中国にあり! TPPのアメリカの真の狙いは知的財産権(知財)の輸出拡大と中国による知財侵害の排除だ。このためアメリカはTPP交渉を通じてWTOを超えたアメリカ型のルールをつくると決め、省庁横断の連合艦隊(IPEC)を組織、日本をその強力なパートナーとするべく交渉参加への圧力をかけた――。米側資料からその長期戦略を読み解き、日本の対処法を示した瞠目の書! <大使寸評>TPPの真のターゲットは中国であることが、よくわかりました。ところで、著者のこれまでの著書を見てみると、筋金入りの対米ビジネス通なんですね♪AmazonTPP知財戦争の始まりこの本のエセンス部分を紹介します。<ルールづくりには中国は入れない>p145~148 日本が参加の意志を表明したTPP交渉の本質は、決して関税率ゼロをめざすために各国が知恵を出すというような単純なものではないということだ。 アメリカの本当のターゲットは、中国による知的財産権侵害への挑戦であることはすでに述べたとおりである。(中略) TPP交渉の中では、加盟国政府(地方自治体を含む)は外国企業に対して差別対応をしないことが求められる。 このことは、たとえば「地産地消」などといった地場産業の推進がもはや安易にはできないことを示している。地方自治体が物資やサービスの調達で地元の産業を優先する行為、つまり同様な製品やサービスを提供している外国企業に対して差別的な行為があれば、日本政府がその後始末をさせられる可能性が高くなる。TPPは国だけの問題ではない。地方自治体の仕事のあり方まで問われるのだ。 TPP交渉に参加するということは、こうした難しい問題の国際的なルールづくりに参加するということと同義である。逆に、TPP交渉に参加しないということは、当該二国間の交渉だけで解決策を求めるという選択にほかならない。 実はこのような企業対当該国政府・地方自治体の紛争の事例は、むしろ中国で多いはずである。私の知る限りでも、中国の突然の法律や規則に泣いている会社は多い。新工場がやっと稼動したと思ったら、高速道路建設で土地が収用され、他の土地への移動を強制されたケースを聞いたこともある。その補償額はけっして満足できるものではなかったようだ。アメリカやヨーロッパの企業でも、こうしたケースが相次いでいると考えてよいだろう。 アメリカは中国にルールづくりの段階では入ってほしくないはずである。ルール設定に中国のごり押しは聞きたくないのだろう。ある程度の骨格を作り上げた後で、中国に参加するかどうかを迫るのが得策だ。アメリカはそれを狙っているのだろう。 こうした国の侵害を矯正できるメカニズムが構築できれば、そのメカニズムで中国の侵害行為を矯正できる。中国を入れた交渉よりも、中国をもコントロールできるメカニズムをまず作り、その後で中国の参加を待つのは賢明なやり方だあ。中国が今の段階で入ってしまえば、交渉が長引いてしまうのがおちである。日中紛争が先か、中国崩壊が先か?不謹慎とも言える設問はさておいて・・・・「中国の侵害行為を矯正できるメカニズム」を求めるのが、正しい対処法なんでしょうね。日本の注意不足によって尖閣問題が領土問題として浮上したいま・・・・日中外交が機能しないならば、尖閣問題はTPPで対抗するしかないのかも知れないですね。【閑話休題】漢族の論理が闊歩していて、知的財産権など無視して当然の中国であるが・・・・その論理が通用しない分野が一つある、それはスポーツのルールである。ルールを無視しては、そのスポーツ自体が成り立たないので、さすがの漢族もこれには従うわけですね。国連などという柔な場では・・・たぶん漢族の論理を貫くでしょうね。
2012.09.28
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たとえ不自由はあろうとも「日本隠し」を続ける意地はすごいけど・・・隣国の民として「漢字・ハングル混じり文」だけは復活してほしいと思うのだ。豊田さんのこの本を読んで、切にそう思ったのです。【韓国が漢字を復活できない理由】豊田有恒著、祥伝社、2012年刊<「BOOK」データベースより>韓国はもともと漢字の国だった。中国への従属関係から公文書はすべて漢文であり、世宗王が創製したハングルは蔑まれ、知識階級が使うことはなかった。日本統治時代、日本製の漢語が大量に流入する。韓国で使われた漢字熟語の七、八割は和製漢語なのである。なぜ、韓国は、漢字を廃止したのか。その後、復活論がわき起こるたびに潰されてきたのはなぜか。韓国研究で名高い著者が、その深い謎に迫る。 <大使寸評>豊田有恒と言えばSF作家とばかり思っていたが、著者の著述分野の多彩さにまず驚いた次第です。この本も書店で衝動買いした1冊でおま♪(Amazon豊田有恒参照)Amazon韓国が漢字を復活できない理由内容の一部を紹介します。<李承晩大統領が出した「ハングル専用法」>p50~52 1945年8月15日、韓国で言う光復の日から、すでに67年、その間、韓国の漢字政策は、朝令暮改、試行錯誤の連続だった。 戦前の日本教育世代の多くの方々は、漢字・ハングル混じり文の効用を知っているから、日本語の言い換えと並行して、国語を再編成するに当って、漢字語の重要性を説いたが、李承晩大統領は、ハングル優先政策を採った。日本統治を逃れて、アメリカに亡命していた李大統領は、アメリカ人の夫人を伴い帰国し、大韓民国初代の大統領に任命されると時を同じくして、正式な建国の1948年に早くも「ハングル専用法」を公布し、公文書のハングル表記を命じた。「大韓民国の公文書はハングルで書くものとする。ただし、当分のあいだ必用な時には漢字を併用することができる。 付則、この法律は公布の日から実施する」 この「ハングル専用法」は、公文書のみを対象としたものだが、それでも漢字の併用を認めている。終戦後3年、韓国も大韓民国を称して独立したものの、いまだに言語そのものが、日本語の影響から逃れなかったのである。 李大統領は、日本漁船を拿捕するなど、反日をむき出しにした。ハングル政策も、その反日の一環だったのだが、必要な場合は漢字を併記することも認めざるをえなかった。やはり漢字抜きでは無理があると、考えたからであろう。 日本統治時代、植民地ではなく、併合していたのだから、国語といえば日本語だった。朝鮮総督府は、台湾でも同様だったが、日本語を国語とし、国語常用家庭を表彰するなど、日鮮一体化政策を遂行したが、必ずしも漢字・ハングル混じり文を、禁止したわけではなかった。慶応義塾に籍を置いたことのある筆者は、呼び捨てにしにくいので、あえて福沢諭吉先生と呼ばせてもらう。すでに併合以前、福沢諭吉先生は、王朝時代の漢文至上主義を批判し、みずからハングル活字を作らせ、漢字・ハングル併用を、推進しているほどである。こうした経緯については、のちほど詳しく説明する。 ただ、第二次世界大戦後、このことが仇となり、漢字・ハングル併用は、日本帝国主義の残滓のように誤解され、排斥の対象とされるようになった。その一方で、ハングルは、民族のシンボルの域にまで祭り上げられることになった。<朴正熙は、なぜ漢字追放に踏み切ったのか>p52~54 ここで、ハングル派の言い分にも、耳を傾けてみよう。たしかに、ハングル派の努力によって、ハングルは、韓国社会に定着している。韓国は、日本と同様、識字率の高い国だが、日本時代の初等教育の普及と、ハングル教育に負うところが少なくない。ハングル派の言い分は、要約すれば、漢字論者への反論である。「ハングルは、韓国語の表記に適している。また、文字の機械化にも適している。それにもかかわらず、せっかく定着しているハングルに、漢字表記を加えることは、歴史の歯車を元に戻すようなものである」と、言うのだ。 これに対して、漢字混用論者は、こう主張する。まるで人体実験のように、韓国語の70%を占める漢字語を排斥した結果、相当数の教養欠落者を出した。教育効果を増進する漢字を、ただちに復活すべきである。 その後も、折に触れて、日本時代の教養を有する知識人たちは、ハングル至上主義による知識、教養の低下を憂え、漢字復活を建議し続けた。中には、漢字復活を訴え、ハングル至上の国粋派の指弾を受けて、大学の職を追われた教授すらあった。 韓国中興の祖とされる朴正熙大統領は、いわゆる第三共和国の一時期(1968~72年)、教育カリキュラムから、漢字を追放した。大邸師範学校を卒業した朴大統領自身は、必ずしもハングル至上主義ではなかったのだが、日本統治時代に奨励された漢字・ハングル混じり文が、いわゆる日帝のシンボルとして槍玉に挙げられたのである。 朴大統領は、日本の軍歴を持ち、日本寄りと見做されることも少なくなかった。朴大統領は、国民の大反対を押し切って、日韓基本条約を締結した。国民のポピュリズムに迎合しない姿勢は、高く評価されるべきだが、その代償のように漢字がスケープゴートにされたわけである。
2012.09.27
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コンセプトボードって何?…横文字を和訳せずに、そのまま使ってほしくないんだけど。コンセプトボードという業界用語を「新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集」という本で知ったので、紹介します。<コンセプトボード>p156 コンセプトボードとは監督の持つ作品のイメージを、ひと目で他者へ伝えるために作成されるものである。企画案のプレゼンテーションなどで用いられることが多く、ストーリーの流れや、世界観などが分かりやすく表現されている。今作では新海によりおよそ100枚のボードが描かれ、水彩画のような色彩により世界観が美しく表現された。完成版とはまたひと味違う『星を追う子ども』の世界である。なんだ、絵コンテを代表して表すプレゼン用画像なのか(大使、また横文字が出ましたよ)コンセプトボードってきれいで、挿絵のようで、まるで大人の絵本みたいなものですね♪前置きはこれくらいにして・・・コンセプトボードの極めつけを紹介します。コンセプトボード自体が絵本の絵のようなテリー・ギリアム監督は別格ではないでしょうか♪やっぱり上手い!鬼才テリー・ギリアムの直筆絵コンテ公開より独自の映像を生み出すギリアム監督の絵コンテは、非常に明確で美しい。ラフなものから色付けされた緻密なものまで多種多様。アニメーターの仕事をやっていただけあり、確かな画力が作品世界を物語っている。ここまで、書いてきて、はたと気づいたんですが・・・・コンセプトボードとは、要するに絵本のようなものなんですね。大使幼少の頃は貧しかったので、買い与えられる絵本は無いに等しいぐらいで・・・そのまま絵本なしで暮らしてきて、絵本をながめる余裕ができたのが退職後となったわけです。この状況は、団塊世代ではあまり珍しくないケースなんでしょうけどね。【テリー・ギリアム映像大全】ボブ・マッケイブ著、河出書房新社、1999年刊<「BOOK」データベースより>「モンティ・パイソン」から「未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」、そして最新作まで、テリー・ギリアムのすべて。ギリアムの全面協力により、詳細な「初公開資料プラスロングインタビュー」を満載。 <大使寸評>アカデミー賞に相手にされないギリアム監督ではあるが・・・・・ぶっ飛んだお話や、玄人はだしの絵コンテがええでぇ♪「映画を作ること自体がファンにとっては事件。妙なタイミングで、妙な映画を作るという事件性が、不思議なことにいつもある」と爆笑問題の太田が言っています。Amazonテリー・ギリアム映像大全
2012.09.27
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<まだ村上隆がお嫌いですか?>芸術新潮特集のタイトルが「まだ村上隆がお嫌いですか?」となっているように、村上隆を嫌っている人もいるんでしょうね。だけど、大使はガッツのある村上隆の作品はわりと好きなんです。(それと村上の反米マインドもいいですね―笑)芸術新潮2012年5月号を図書館で借りたんですが、6つ折りで長さ1メートルにもなる「五百羅漢図」が圧巻です。実物はドーハの美術館でしか見られないので、ネットから見られる画像データで観賞することにいたしましょう。図書館で借りた2冊を紹介します。・まだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮2012年5月号・芸術起業論【まだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮2012年5月号】雑誌、新潮社; 月刊版、2012年刊<出版社からのコメント>なぜ今、村上隆大特集かといえば、話題の大規模個展「MURAKAMI - EGO」が中東のドーハで開催されているから――だけでは実はありません。本誌で昨年末まで足掛け3年にわたって続いた連載「ニッポン絵合せ」の決着をつける、これがもう一つの理由です。美術史家・辻進雄が書き下ろしエッセイの形でお題を出し、それを受けて村上が新作を制作するという超ハードな企画ながら、みごと全21回を完走した2人。しかし、ラスト3回は村上作品を載せることができませんでした。な・ぜ・か。それはその新作が天地3メートル、長さ100メートルの超大作《五百羅漢図》だったからです。ドーハの展覧会の目玉となっているこの作品、そんなわけでどんなにデカかろうと長かろうとどーんと丸ごと掲載する、これが今回の特集の大前提でした。前代未聞の6つ折りの折込(長さ1メートル以上あります)と迫力のディテール写真で、日本現代アートが生んだ傑作をたっぷりお楽しみください。 <大使寸評>前代未聞の6つ折りの《五百羅漢図》もあったりで、村上隆のムック本としては、ベストチョイスなのかも。Amazonまだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮この雑誌から、マシンガントーク3時間の一部を紹介します。<After3.11 アート憂国放談>p83村上:2人のプロフィールをきっちりとまず説明するといいと思うんですよ。僕はアーティストですが商人でもあります。日本の戦後文化を検索し、再発見してARTという分野に再構築させる、そういう場で活動しています。故に日本での作品の発表は無い。芸術の輸出業者である、という意味において、理念を輸出している。一方、サワラギさんは徹底して日本にこだわって美術評論と戦後の日本の文化論を横断している。サワラギ:でも、村上さんはカタールからの中継で一度「もうスーパーフラットは終わったんだ」と話されましたよね。僕が思うのは、スーパーフラットは終わったのではなくて、階級差がなくなっていった戦後社会の制度は温存されたまま、日本列島の地盤が地殻変動期に入り始めたことで、戦後日本の制度設計そのものが根底から揺らぎ始めたということなんです。その意味では、スーパーフラットの抱える本当のリアルな問題が顕在化するのはこれからだというのは、その通りだと思いますね。それは日本のアート界の制度そのものとも蜜に絡んでくることです。村上:僕は世界中を回って商人をし、同時に大使的な役割も担ってきている。僕を見る日本の世間の目はこの商人の部分にいかがわしさを感じているようなんだけれども、本質的な部分で、千利休を継承しようとしているんです。笑っちゃう人、多いと思うけれどもね。覇王にくっついて、文化の手ほどきをする。これ、実は利休の本質です。通常語られているのは利休=茶のフォームの創造。でも利休のダイナミズムはマンガ『へうげもの』でも語られています。今、茶の湯の世界が求心力を持たなくなったのは敗戦後のスーパーフラットな社会には覇王がいなくなったから。覇権者への文化の手ほどきが、つまりは社会の文化形成へ繋がるという構造がなくなったからだと思います。でも、世界には覇権者は常にいる。そんな世界中の価値を求める人々から声掛けされて、彼らクライアントたちの文化的、歴史的背景を共に学び直して、それを僕流、つまり日本の戦後の文化をスーパーフラット的に参照しながら、分析し、そして答えを出して、視覚化して提示している。それが僕の仕事であり、評価している部分なんです。 ここ、とても大事なんですよ。ココが日本の誰にも理解されづらかった。芸術家のちんまりした独立心とか、ロックンロールな感じが肝じゃない。そんなことは芸術じゃないんです。(中略) でも、3.11に出会って、僕の中でそういう仕事をはみ出すパッションがね、グワーッと来ちゃった。壊滅的なクライシス、原発事故、それらが一向に解決しない理由。政府の最低なキャンペーン「クール・ジャパン」とか、馬鹿馬鹿しいことがずら~っと目の前に並んでゆく。今、日本は自信喪失しているって、そのこと自体も実は刷り込みだろうって。でも、抜け出せないジレンマ。自分自身が無力であることへの絶望と怒り。そういうの、とにかく全部ね、カンヴァスに叩きつけようって。それと、僕の中では太平洋戦争は終わっておらず、国の在り方、清算のし方への固執があるんです。だから、村上版の「ゲルニカ」か?って、言われるんじゃないかな。僕らには、マンガがあり、都市のオーガナイズの徹底があり、安全な社会があり、そしてそれらのハーモニーがSFの世界のようだったし世界一の未来世界を造ってた。でも震災以降、あれこれと歪みが噴き出した。(中略) 今、あれこれ現実世界でクリアするのは大変だけれどもその大変さへ勇気を持って突き進めるための心意気を芸術で作らなきゃ、答えを出さなきゃって、それが「五百羅漢図」を作った時の気分でした。でもね、これ、日本で発表するとしらける。その辺のさじ加減が難しい。カタールで発表っていう場所もハマったと思うんです。日本の芸術の核心部分を今一度練りなおすのに必要なプロセスを行うこと、それは日本国内だけでは出来ない。「今、日本は自信喪失しているって、そのこと自体も実は刷り込みだろうって」・・・この元気はどこから湧いてくるんだろう(笑)【芸術起業論】村上隆著、幻冬舎、2006年刊<内容紹介>よりすべての人(=アーティスト)は起業家である! 芸術には、世界基準の戦略が必要である。「光を見る瞬間」をどう作るか!? サザビーズオークションで1作品1億円で落札された村上隆が説く、超ビジネス書。<大使寸評>芸術起業という言葉自体に矛盾を孕んでいるけれど、世界に打って出た村上隆さんが、その矛盾を蹴飛ばすようにぶち上げた持論が面白いのです。成せば成る!何事もガッツが肝要なんでしょうね。Amazon芸術起業論なるほど超ビジネス書なのか・・・・村上隆は世界を相手に商売をしかけるだけに、能弁でガッツがあるところが日本人離れしていて・・・ええでぇ♪村上隆アンソロジーbyドングリ
2012.09.26
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今回、図書館で借りた6冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向はアートでしょうか♪。大使としては「森をゆく旅」に出会えたのが、今回の最良の収穫でした。<市立図書館>・森をゆく旅・絵で読む日本語・仕事場対談・終末のフール・まだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮<大学図書館>・新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集**********************************************************************【森をゆく旅】宇江敏勝著、新宿書房、1996年刊<「MARC」データベースより>紀州・熊野に住む「山の作家」が日本各地の森を歩く。木とともに暮らし、すぐれた技を持つ人との出会いを求める山びとの森林紀行。インテリアの情報誌『室内』に「山と木の物語」として連載されたもの。 <大使寸評>それぞれのエピソードが経済に裏打ちされ、山の民に優しいのは、著者の生い立ちによるものかと、納得した次第です。『室内』というハイカラな情報誌の連載エッセイであったそうだが、エッセイとしてもいけてるでぇ♪Amazon森をゆく旅森をゆく旅byドングリ【絵で読む日本語】 鵜川昇著、旺文社、2003年刊<「BOOK」データベースより>心に響く美しい日本語再発見。50作品による言葉と名画の対話がここにある。<大使寸評>日本語の名文集と言えば堅苦しいが、古今東西の絵画、写真と組み合わせると・・・組み合わせの妙もあり・・・・いけてるやん♪国語教師でもあった著者の原点が見えるような気がします。Amazon絵で読む日本語【仕事場対談】和田誠著、河出書房新社、2001年刊<「MARC」データベースより>和田誠が仕事上影響を受けて来たイラストレーター24名の仕事場を訪れ、制作から過去・日常・趣味までさまざまな話を聞き出し、創作の秘密に迫る! 巻末に番外編・同世代3名との対談つき。『イラストレーション』連載。 <大使寸評>27人との対談なので、和田さんが嫌う人でなければ(笑)、古手の著名イラストレーターは、ほぼ網羅しているのかも。一歩間違えば変人と言われかねない規格外の人がいたりして、面白い本である。個人的に気になる人は・・・下谷二助、沢野ひとし、安西水丸、南伸坊、田島征三、横尾忠則、ささめやゆき、山本容子、長新太、宇野亜喜良、etcAmazon仕事場対談【終末のフール】伊坂幸太郎著、集英社、2006年刊<「BOOK」データベースより>八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。 <大使寸評>SF仕立ての背景で、語られる伊坂幸太郎ワールドもええでぇ♪仙台の「ヒルズタウン」を舞台にした8編の終末譚・・・・こういうSFも有りなのか・・・SFの間口は広いということでしょうね。それから、希望を語る作家伊坂幸太郎が描く終末譚だけに・・・わりと明るい(潔いというべきか)終末譚になっています。Amazon終末のフール【まだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮2012年5月号】雑誌、新潮社; 月刊版、2012年刊<出版社からのコメント>なぜ今、村上隆大特集かといえば、話題の大規模個展「MURAKAMI - EGO」が中東のドーハで開催されているから――だけでは実はありません。本誌で昨年末まで足掛け3年にわたって続いた連載「ニッポン絵合せ」の決着をつける、これがもう一つの理由です。美術史家・辻進雄が書き下ろしエッセイの形でお題を出し、それを受けて村上が新作を制作するという超ハードな企画ながら、みごと全21回を完走した2人。しかし、ラスト3回は村上作品を載せることができませんでした。な・ぜ・か。それはその新作が天地3メートル、長さ100メートルの超大作《五百羅漢図》だったからです。ドーハの展覧会の目玉となっているこの作品、そんなわけでどんなにデカかろうと長かろうとどーんと丸ごと掲載する、これが今回の特集の大前提でした。前代未聞の6つ折りの折込(長さ1メートル以上あります)と迫力のディテール写真で、日本現代アートが生んだ傑作をたっぷりお楽しみください。 <大使寸評>前代未聞の6つ折りの《五百羅漢図》もあったりで、村上隆のムック本としては、ベストチョイスなのかも。Amazonまだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮村上隆アンソロジーbyドングリ【新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集】新海誠著、メディアファクトリー、2012年刊<内容紹介より>2011年5月公開、劇場用アニメーション『星を追う子ども』のオフィシャルアートブックが登場。制作にあたり描き起こされた膨大な量のデザイン画・背景画・イメージボード・コンテの中から新海誠監督全面協力のもと厳選掲載。圧倒的なボリュームで『星を追う子ども』の魅力を浮き彫りにします。新海誠監督を始めとするメインスタッフへのインタビュー、制作メモやテクニック集など読み物も超充実。その美術には定評のある、新海誠作品の舞台裏に肉迫します。<大使寸評>映像美に定評がある新海誠作品の舞台裏がよくわかる内容であり、説明抜きで各画像をながめるだけでも・・・ええでぇ♪監督自ら描いたコンセプトボードが数枚収録されているが、それ自体水彩画のようで、きれいです。Amazon新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集新海誠アートワークスbyドングリ**********************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。9/06図書館大好き109/02図書館大好き98/31図書館大好き88/16図書館大好き78/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.09.25
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<近現代史、未来予想に関する本を並べて>「日本維新の会」の橋下さんが早口でまくしたてる弁舌は威勢がいいが・・・どこかおかしい?少なくともTPP参加スタンスは間違いであると私は思うわけです。歴史を学ぶ効用は、刻々変わる日常において、いつか来た岐路で間違わないためであることは皆さん異論のないところか・・・・つまり、橋下さんに流されないためにも、歴史に根ざした判断力が求められていると思うわけですね。で、このところ購入した近現代史、未来予想に関する本を関連付けて(並べて)・・・・個人的に一本筋の通った軸を確立しようと思ったわけです。・戦後史の正体(1945-2012)・10年後に食える仕事、食えない仕事・これから20年、三極化する衰退日本人この3冊は、どれも私がたまたま本屋で購入した3冊なので・・・ベストチョイスという保証はないわけで、個人的チョイスとなっているので、そこのところ宜しく!********************************************************************************【戦後史の正体】孫崎享著、創元社、22012年刊<内容紹介より>日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。目次はじめに序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか第一章 「終戦」から占領へ第二章 冷戦の始まり第三章 講和条約と日米安保条約第四章 保守合同と安保改定第五章 自民党と経済成長の時代第六章 冷戦終結と米国の変容第七章 9・11とイラク戦争後の世界あとがき<大使寸評>ツイッターでこの本の評判が出ていたので、本屋で手にしたが・・・ほぼ衝動買いしたのです。著者が元外務省・国際情報局長というだけあってディープスロートそのものですね。Amazon戦後史の正体戦後史の正体(チョット見)「戦後史の正体」を、読破いたしました【10年後に食える仕事、食えない仕事 】 渡邉正裕著、東洋経済新報社、2012年刊<内容紹介より> グローバル化やIT化の進展によって、日本人の職の72%が急速に価値を失いつつある。世界経済の悪化が、その変化のスピードをさらに早めるだろう。失業は増え、給料の下落は止まらない。本書は、この困難な時代に立ち向かうために書かれた「仕事・職の航海図」だ。 あらゆる仕事・職を4つに分類、日本から消えゆく職業、逆に最後まで残る仕事などを豊富なカラー図版やチャートを使って分析しながら、では私たちはどのように対処すべきかを明快に論じる。 職の本で定評のある著者が放つ衝撃の一冊。就活中の学生も、現状に不安を感じているビジネスパースンも、定年後の再就職先に悩んでいる世代も必読です。 さあ、あなたの選んだ仕事は10年後もあると言えますか?<大使寸評>グローバル化、IT化が進んだ昨今、韓国や中国に伍して日本の強みを生かす仕事とは何か?外国人にとってハンディとなる日本語が、日本人の強みであるとする著者の切り口など、気に入っています。Amazon10年後に食える仕事、食えない仕事 「10年後に食える仕事、食えない仕事」byドングリ【これから20年、三極化する衰退日本人】中野雅至著、扶桑社、2012年刊<「BOOK」データベースより>生活保護、増税、資産フライト。2030年、日本人の生活レベルを大胆予測!“負け組”ばかりを生み出す衰退社会から抜け出すために必要なスキルとは何か。 <大使寸評>2003年にキャリア官僚から転職し、現在は大学の準教授の著者とのこと。三極化とは、依存する人、搾取される人、脱出する人なんだそうです。・・・まったく夢も希望もない2030年を予想している本であるが、ほっとけばアメリカのような社会になるわけで・・・・とりあえず、目先のTPPに反対しようではないか。Amazonこれから20年、三極化する衰退日本人衰退社会2.0というキャッチコピーにbyドングリ中野雅至さんは官僚出身の大学教授であり、その洞察は深いのだが・・・日本の20年後は、こんなに夢のない社会なのか。やはり夢を追い続ける(ように思える)渡邉正裕さんの論説にすがりたいのです。また、アメリカの陰謀に抗うためにも、そして、さしあたってのTPPに反対するためにも孫崎享さんの論調にはつい同調してしまいます。斯様に・・・おっとり刀の促成ではあるが鋭意、近現代史、未来予測の究明にとりかかったわけですが・・・こんなんで、ええやろか?(汗)
2012.09.25
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<歴史が鍛えた権謀術策>APECの立ち話で野田首相が胡錦濤さんのメンツをつぶしてしまったが、その後の反発がすごいですね。尖閣は政権存続メカニズムの象徴みたいになってしまったので、後にひけない!つまり多少経済が傾いても、政権が続く限りプレッシャーをかけ続けるぞ!と暗に言っているわけです。漢族のメンツの元には、道教、儒教あたりがあるわけですが・・・これに歴史が鍛えた権謀術策、言い換えればソフトパワーが加わると辺境の平和ボケの民は敵わないところがあるわけで・・・昨今は豊富な資金を低開発国にばら撒きながら、儒教精神の涵養を広めているようですが、実態は国際舞台での票集めのようです。日本は遅ればせながら巻きかえさないと、世界で孤立する怖れがあるようです。リュウさんの2008年のブログより儒教のあたりを紹介します。儒教社会主義をめざす中国より 北京にある清華大学で政治哲学を講義するカナダ出身のダニエル・ベル教授(オックスフォード大哲学博士)は最近出版した著書『中国の新たな儒教』で「衝撃的な」見通しを示した。中国の政治体制が今後「マルキシズム」を捨て、儒教を土台にした体制に向かうとの内容だ。中国共産党の指導者と知識人は既に「儒教社会主義」または「儒家社会主義」という用語を使い始めている。中国が驚異的な経済発展を基に国際社会に示すべき、もっとも中国的かつ普遍的な価値はやはり儒教しかないというのだ。 儒教社会主義は胡錦濤国家主席の母校である清華大の汪暉教授や崔元之教授らいわゆる「新左派」の知識人の支持を集めている。 (中略)それでは儒教とは?下の五常を基本に人間関係を作ることを言う。 仁 :人を思いやること。「論語」の中では孔子は仁を最高の徳目としていた。 義 :恩に報いる 礼 :仁を具体的な行動として、表したもの。人間の上下関係で守るべきことを意味する。 智 :学問に励む 信 :親睦を深める この教えを今啓蒙すると言う事は、中国の抱える問題は「人に対して思いやりがなく、自分勝手で、恩知らずで、人には無礼で、自ら研究をせずに物まねに走り、和(なご)やかに付き合わず相手を敵対視する」こんな人が増えたということだろうか?まずは中国国民から批判の多い役人から 仁義礼智信を身に着けるべきだろう。これは日本の役人にも言える。日本も儒教を再教育しないとだめな時期に来ているかな。尖閣でヘタを打つと、せっかく侵略した西沙、南沙諸島の後退ともなるわけで・・・これは政権崩壊につながるので、絶対に後にひけないようです。ここで、リュウさんの最新の分析を引用します。9/24中国側の分析と傾向よりまとめれば、中国の嫌がるのは、日本とアセアン諸国、米国との連携ということのようだ。また一部は、日本への経済制裁は、中国の企業の首を絞めることにもなると分析している。日本の企業進出は、コスト軽減と同時に、技術や品質管理の場面で中国の企業力を高める貢献をしている。ここが軽薄なスローガンをぶち上げる中国軍部の理解できない部分かもしれず、また軍部は敢えて、「怒らすと恐いぞ」というポーズをとっている節もある。それが不利益になるかもしれないとしても突っ走るのが軍隊で、過去の満州事変の関東軍がそうだったといわれている。この後は、世界を見ながら、「話そうではないか」と言いながら、軍部の内圧の高まりをアピールし、巧妙に要求を突き付けてくるだろう。それは頻繁で、目まぐるしく変わり、先にも書いたように、どこかで日本がミスをし、わずか数ミリでも中国が有利になるタイミングを探ってくるだろう。本来、有利なはずの日本が後手後手の防戦に回るというのは、政治の失策ではないのか?毎度、すべてに遅く、先読みの甘い日本である。 道教は気とか仙人を称える一方で、福禄寿を求める民の願望を取り込んでいます。道教由来の福禄寿を見てみましょう。wikipedia福禄寿より福禄寿は、七福神の一つ。道教で強く希求される3種の願い、すなわち幸福(現代日本語でいう漠然とした幸福全般のことではなく血のつながった実の子に恵まれること)、封禄(財産のこと)、長寿(単なる長生きではなく健康を伴う長寿)の三徳を具現化したものである。宋の道士・天南星の化身や、南極星の化身(南極老人)とされ、七福神の寿老人と同体、異名の神とされることもある。 福禄人とも言われる。
2012.09.24
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新海誠のアニメは、今までに「雲のむこう、約束の場所」と「星を追う子供」を見たが・・・とにかく空の景色や夕刻の微妙な光がきれいなんですね♪それに、映像美だけではなくてシナリオの作りこみも、いいんじゃないかと大使は評価しているのです。「星を追う子供」を紹介します。【星を追う子供】新海誠監督、2011年制作、H24.5.31観賞<大使寸評>黄泉の国に出かけて妻との再会をはたすというお話は古事記を彷彿としますね♪地底世界をバックに繰り広げるSFファンタジーは、ジブリもうかうか出来ないと感じた次第です。特に、神の船が変身するシーンなんかいい味出ています。斯様に神話とSF映画は相性がいいと思う大使であるが・・・かぐや姫、桃太郎なんかSF映画としていい素材なんですけどね(笑)goo映画星を追う子ども星を追う子ども公式サイト新海誠のアニメ映画作りに惹かれて、大学図書館で「新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集」を借りたのです。【新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集】新海誠著、メディアファクトリー、2012年刊<内容紹介より>2011年5月公開、劇場用アニメーション『星を追う子ども』のオフィシャルアートブックが登場。制作にあたり描き起こされた膨大な量のデザイン画・背景画・イメージボード・コンテの中から新海誠監督全面協力のもと厳選掲載。圧倒的なボリュームで『星を追う子ども』の魅力を浮き彫りにします。新海誠監督を始めとするメインスタッフへのインタビュー、制作メモやテクニック集など読み物も超充実。その美術には定評のある、新海誠作品の舞台裏に肉迫します。<大使寸評>映像美に定評がある新海誠作品の舞台裏がよくわかる内容であり、説明抜きで各画像をながめるだけでも・・・ええでぇ♪監督自ら描いたコンセプトボードが数枚収録されているが、それ自体水彩画のようで、きれいです。Amazon新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集この本の一部を紹介します。<コンセプトボード>p156 コンセプトボードとは監督の持つ作品のイメージを、ひと目で他者へ伝えるために作成されるものである。企画案のプレゼンテーションなどで用いられることが多く、ストーリーの流れや、世界観などが分かりやすく表現されている。今作では新海によりおよそ100枚のボードが描かれ、水彩画のような色彩により世界観が美しく表現された。完成版とはまたひと味違う『星を追う子ども』の世界である。<インタビュー:新海誠>p173―アガルタの世界観はどのように構築されたのでしょうか? アガルタの世界観を構築するのには、丹治さんからたくさんのお力添えをいただきました。僕は、アスナが「僕たちが生きている日常から、僕たちが全く知らない異世界に行くことで何かを見つけて帰ってくる」というお話を作りたかったんです。だから、異世界を作るにあたっては、できるだけ日本人に馴染みのない世界を構築したほうがいいだろうと思い、チベットや中東のような、日本のアニメではあまり登場することのない国々の雰囲気を参考にしたりしています。この作品の構想を練る前に、中東を訪れる機会があったのですが、街中に4000年前の遺跡が点在していたんですね。そこで見た遺跡の雰囲気が、繁栄を極めた後に衰退しつつあるアガルタのイメージと重なった部分があったので、中東を訪れた影響は強いと思います。アガルタは架空の世界ではありますが、記号的な描き方にならないよう丹治さんと、「この村にはどういう建築物があって…」とか「この村の人は何を食べていて…」といったような、アガルタの人々の生活を話し合いながらイメージボードに起こしていき、世界を構築していきました。そこから、さらにキャラクターデザインの西村さんや美術チームが、アガルタの人々が着ている衣装や、アスナたちが滞在する家の小物などを作り込んでいき、世界観をより明確なものにしてくれましたね。―本書を購入してくれたファンのみなさまにメッセージをお願いします。 アニメーションの美術の量は膨大なものです。今回の作品ですと全部で焼く1600カットあります。しかし、実際に画面に映る時間は平均して1カット4秒程度です。だからスタッフには、4秒分の密度で描いてくださいとお願いするのですが、描く側としてはどうしても拘りが生まれてきて、それ以上の密度で描いてしまうこともあります。あまりにもそれが過剰な場合は美術監督の丹治さんなり、僕なりが削ちゃったりもしますけど、それでも、彼らは4秒には収まらない気持ちを注ぎ込んで美術を描いています。そんな彼らの想いがつまった美術を一枚一枚じっくり見てもらえる機会というのは、僕にとっても嬉しいことですし、彼らにとっても嬉しいことだと思います。この本に掲載されている美術から彼らが作品に込めた想いを感じていただけると幸いです。<インタビュー:三木陽子(色彩設計補佐・撮影)>p186―担当されたお仕事についてお聞かせください 最初は色彩設計のお手伝いから参加させていただくことになりました。地上のシーンの色彩設計はすでに新海監督がすべて終えられていたので、それを参考にしながら他のシーンの設計をおこないました。色彩設計というお仕事は今回が初めてだったのですが、新海監督の設計を見せていただいたり、直接監督とお話させていただく中で、すごく奥深い仕事だなと感じました。光の差し方で色は変わるものだし、時間帯によっても、季節によっても、指し方が変わってきますから、監督はそのすべてを計算されて色の設計を行われていたので、私も自分なりに試行錯誤しながら、監督の設計に近いものができるように努力しました。―この作品に関わったことで得られたものは? 今回の作品で、色彩設計のお仕事や撮影のお仕事を担当させていただいたことで、色に対する考え方が変わりました。光の差し方が変わるだけで、シーンの雰囲気はがらっと変わりますし、シーンの雰囲気を変えることで、キャラクターの感情が変化していることも伝えられるんです。先ほどお話ししたミミのシーンもそうですが、キャラクターの感情や見てくれる人が受ける印象は、美術と連動しているんだということが、あらためて感覚として分かった気がします。「星を追う子ども」で目指したもの新海誠公式サイト:Other voices -遠い声-
2012.09.23
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散らかっている本棚を嫁さんが勝手に整理してくれたが・・・・それなりに並べていたのに、本が行方不明になるではないか!とえらい迷惑をこうむったのです(怒)でも、埋もれていた文庫本4冊、新書1冊が出てきたのです。「こんな本があったのか。また買ってしまいそうなので蔵書録に追加しておこう」ということなんですが。・熱血ポンちゃん膝栗毛(2009年)・作家的時評集(2007年)・空港にて(2005年)・村上朝日堂の逆襲(1989年)・若者はなぜ3年で辞めるのか?(2006年)*******************************************************************************【熱血ポンちゃん膝栗毛】山田詠美著 、新潮社、2009年刊<「BOOK」データベースより>きみの前に空瓶はない。きみの後ろに空瓶は出来る。ああ、酔いどれよ。酒よ―沖縄でユビハブと格闘し、博多の屋台で大合唱。はたまた、徹夜本で不眠症になりかける。どうして、いつも歯止めを掛けることが出来ないんだろう。大人なのに…という顰蹙を携えて進まんとする膝栗毛。NY、パリ、メキシコ、さまざまな国での郷愁もお供に、ポンちゃんののりすぎ人生はまだまだ続く―。 <大使寸評>格差とか尖閣とか内憂外患の状況では、このような脱力系のエッセイを読んで・・・精神のバランスをとることも、いいんじゃないでしょうか(えろうスンマヘン)Amazon熱血ポンちゃん膝栗毛【作家的時評集】高村薫著、朝日新聞社、2007年刊<「BOOK」データベースより>作家・高村薫が、現代日本のさまざまな社会問題を鋭く批評した時事発言集。「説得力ゼロ」の小泉語法、「論理も懐疑もない」安倍…。揺れ動く政局に怒りつつ、日本の未来を憂う。「言葉」と闘い続ける作家が、感情をなくし、言葉をなくした日本人へ、最後の警鐘を鳴らす。 <大使寸評>案の定、この著者のエッセイは生真面目というか、堅いというか・・・読破するのはあきらめました。Amazon作家的時評集【空港にて】村上龍著 、文藝春秋、2005年刊<「BOOK」データベースより>コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港―。日本のどこにでもある場所を舞台に、時間を凝縮させた手法を使って、他人と共有できない個別の希望を描いた短編小説集。村上龍が三十年に及ぶ作家生活で「最高の短編を書いた」という「空港にて」の他、日本文学史に刻まれるべき全八編。<大使寸評>この本は、韓国出張のおり、関西空港で買った本でした。本の内容はすっかり忘れています。Amazon空港にて【村上朝日堂の逆襲】村上春樹著、新潮社、1989年刊<「BOOK」データベース>より交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。<大使寸評>肩のこらないエッセイ集であり、特に「長距離ランナーの麦酒」なんか、ええでぇ♪しかし、蔵書録に入れておかないと、二度買いそうな本ではある。Amazon村上朝日堂の逆襲【若者はなぜ3年で辞めるのか?】城繁幸著、光文社、2006年刊<出版社からの内容紹介より>年功序列は終わったと言われて久しい。いまや、上場企業の約9割で成果主義が取り入れられている。とすれば、やる気と才能、そしてハッキリしたキャリアビジョンさえ持ち合わせていれば、若くても活躍できる時代になったのだろうか。いや、そんなことはない。状況はむしろ逆だ。いまの時代、汗水たらして働いても、若いときの苦労はけっして報われない。下手をしたら、一生下働きで終わる可能性もあるのだ--「3年で3割辞める」新卒離職率、「心の病」を抱える30代社員の急増、ニート、フリーター問題......。ベストセラー『内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊』の著者が、若者の視点で、いまの若者をとりまく問題の核心に迫る。 <大使寸評>この本が警鐘をあげても、あえなくグローバリズムの波に飲み込まれたが・・・・アメリカの金融政策が酷かったのでは?Amazon若者はなぜ3年で辞めるのか?ということで、我が蔵書録は日々、整備されつつあります♪整備状況は蔵書録作成中9参照。
2012.09.22
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またまた「戦後史の正体」の紹介というか、宣伝です。(宣伝料はもらっていないが)検察疑惑に関して、大手メディアの面目丸つぶれのような論説が載っています。とにかく、政治に口をはさむ検察のあり方に、真っ向勝負で疑問を呈していると思います。p80~84検察は米国と密接な関係をもっています。とくに特捜部はGHQの管理下でスタートした「隠匿退蔵物資事件捜査部」を前身としています。その任務は、敗戦直後に旧日本軍関係者が隠した「お宝」を摘発し、GHQに差しだすことでした 米国の情報部門が日本の検察を使ってしかける。これを利用して新聞が特定政治家を叩き、首相を失脚させるというパターンが存在することは、昭電事件からあきらかです。 昭電事件が報道されるなか、7月10日の読売新聞は次のような世論調査を報じます。 芦田内閣を支持する 25.1% 芦田内閣を支持しない 64.3% それに先だち、6月3日の読売新聞は「政治家の堕落と国民の自覚」と題して、「政党の棟梁が実業家からお金をもらうことは当たり前であるとする政治常識は十分に問題になる」と論じていました。また10月1日に朝日新聞は「政、財、官の各界の中枢部に疑獄事件が波及しつつある状態に対して、自己の実践していく政策なり、行政なりを、どのようにして国民の信をつないでいくつもりであろうか」と論じていました。 芦田首相自身は昭電事件に関与していません。10月27日、東京地検は芦田氏の逮捕状を請求します。容疑は外務大臣時代に、進駐軍関連経費の支払いを遅らせる件に関して、賄賂を受けとったというものです。おかしな話です。だれがGHQへの支払いを遅らせることに関して、賄賂を贈るというのでしょう。容疑を無理やり作り、とにかく逮捕したかったとしか思えません。結局この容疑は、1952年に無罪となっています。『芦田均日記第3巻』の解説部分で、進藤栄一氏は「すでに芦田は逮捕される以前から、自分の政界引退と引きかえに事件捜査を打ち切ることを検察から示唆されていた」と書いています。事件そのものよりも芦田の政治生命を終わらせることをねらっていたのです。(中略) 芦田首相を追い出したあとは、G2のウィロビーと親しい吉田茂が当然のように首相になりました。この芦田内閣崩壊の流れのなかで、検察、それも特捜部のはたした役割はきわめて重要です。ではその特捜部というのはどういう組織なのでしょうか。 特捜部は検察の一部門で、東京・大阪・名古屋にだけ置かれています。政治家の汚職や大型脱税事件、贈収賄事件など、政治的・社会的に影響の大きい事件だけをあつかう特別の組織です。一般的な刑事事件は、警察が捜査・摘発し、検察が起訴しますが、特捜部が手がける事件は、最初から自分たちが捜査・摘発し、起訴する場合が多い。日本のような一審有罪率99.9%の国で、捜査・摘発と起訴を同じ組織が行うわけですから、特捜部がその気になれば、どんな事件だって作ることができます。 歴史的に特捜部は米国と深い関係をもっています。まず1947年、東京地検特捜部が占領下で、GHQのために働く捜査機関として発足します。 敗戦直後は、それまで旧日本軍が貯蔵していた莫大な資財が、さまざまな形で横流しされ、行方不明になっていました。1945年5月10日にはGHQ自身が、東京の三井信託の地下倉庫からダイヤモンドをなんと16万カラットも接収しています。 そうした不当に隠された物資を探しだして、GHQの管理下に置くことを目的に設置された「隠匿退蔵物資事件捜査部」が、東京地検特捜部の前身です。「GHQの管理下に置くことを目的にする」という点に注意してください。つまり、GHQのために「お宝」を見つけだす特別の捜査機関。それが東京地検特捜部の前身だったのです。 柴田秀利は『戦後マスコミ回遊記』で「GHQ民生局のケーディス次長は引退後も、それ(隠匿退蔵物資特別委員会)を衆議院に作らせたのはおれだといっている」と書いています。 米国とのあいだに問題をかかえていた日本の政治家(首相クラス)が、汚職関連の事件を摘発され、失脚したケースは次のとおりです。〇芦田均 逮捕 昭和電工事件(在日米軍について「有事駐留を主張)〇田中角栄 逮捕 ロッキード事件(米国に先がけて中国との国交回復)〇竹下登 内閣総辞職 リクルート事件(自衛隊の軍事協力について米側と対立)〇橋本竜太郎 派閥会長を辞任 日歯連事件(金融政策などで独自政策、中国に接近)〇小沢一郎 強制起訴 西松建設事件、陸山会実権 (在日米軍は第7艦隊だけでよいと発言、中国に接近) 過去の東京地検特捜部長のなかで、もっとも興味をひくのは布施健でしょう。彼は戦前、ゾルゲ事件の担当検事として有名でした。私はこの事件が1941年9月に発覚し、対米戦争の回避を模索していた近衛内閣が崩壊する一因となった裏には、米国の工作があったと考えています。ゾルゲと親交のあった尾崎秀実は上海でアグネス・スメドレーと親交を結びますが、このスメドレーは1941年に米国国内で、対日戦争の呼びかけを行っていました。 いずれにせよ、G2のウィロビーはゾルゲ事件の報告書をまとめて陸軍省に送っていますから、ウィロビーと布施には密接な関係があります。さらに布施は、一部の歴史家が米軍の関与を示唆する下山事件(国鉄総裁轢死事件)の主任検事でもあります。そして田中角栄前首相が逮捕されたロッキード事件のときは検事総長でした。ゾルゲ事件といい、下山事件といい、ロッキード事件といい、いずれも闇の世界での米国の関与がささやかれている事件です。そのすべてに布施健は関わっています。 他にも東京地検特捜部のエリートのなかには、米国との関わりの深い人がいます。 ロッキード事件で米国での嘱託尋問を担当した堀田力氏は、在米日本大使館で一等書記官として勤務していました。 また、元民主党代表の小沢一郎氏とその秘書たちを対象とした「小沢事件」を担当した佐久間達也・東京地検特捜部長(当時)も、在米日本大使館に一等書記官として勤務しています。小沢事件についてはまだ全貌がわからない段階ですので、2012年5月5日の読売新聞の記事を引用しておきます。 「起訴誘導?陸山会捜査報告、特捜部長が大幅加筆 陸山会事件の捜査報告の虚偽記載問題をめぐり、当時の東京地検特捜部長だった佐久間達也検事が、同部副部長が作成した別の捜査報告書について、政治資金規正法違反に問われた小沢一郎民主党元代表(1審無罪)の関与を強く疑わせる部分にアンダーラインを引くなど大幅に加筆していたことがわかった」 この小沢事件のもっとも重要なポイントは、2009年3月に始まった検察と大手メディアによる激しい攻撃がなければ、同じ年の9月、小沢一郎氏はほぼ確実に日本の首相になっていたということです。日本国民が正当な手続きによって選出した指導者を、もし特定の政治的意図をもって東京地検特捜部が排斥しようとしたなら、これは民主主義国家の根幹を揺るがす大問題です。 これまで理論的可能性として指摘されてきた「東京地検特捜部は、日本の正統な自主路線の指導者を意図的に排斥する役割をはたしてきたのではないか」という推測が、ついに物証つきで証明されるかもしれない。小沢事件の今後の展開には、そうした重大なテーマが隠されているのです。陰謀史観と言われかねない、あるいはCIAから暗殺されかねない孫崎さんの暴露ですね。以前より延々と語り継がれてきた疑惑を、これだけ明快にまとめた孫崎さんの論説には大手メディアのデスクの顔が丸つぶれではないでしょうか(笑)また、孫崎さんが厳しく見つめる吉田茂についてはマッド・アマノさんが更に厳しく暴露しています。(ホンマかいなと思うほどですね)今、放映中のNHKドラマ「負けて勝つ」の予備知識となりますね。9/8吉田茂は“マッカーサーのペット”だったより“マッカーサーのペット”だった吉田茂をなぜ、今、あらためて英雄扱いするのか。その背後には米国政府をも動かす“奥の院”の存在があることを私たちは知るべきなのだ。そもそも、吉田茂は戦前から米国のある筋(奥の院)と密通していたと言われている。太平洋戦争の前夜に日本の対米英戦争を決定した1941年9月6日の「帝国国策遂行要領」に関するいわゆる「御前会議」の内容を細大漏らさず、敵米国の駐日大使に通報していた、日本最大の売国スパイ=暗号名「ヨハンセン」とは吉田茂だった。吉田茂の出自を見れば、この男が“奥の院=ロスチャイルド”と繋がっていることが分かる。吉田は1878年(明治11年)、土佐自由党草分けの一人、竹内綱の五男として東京に生まれた。幼児に横浜の富裕な貿易商、吉田健三の養子となり、東京帝国 大学政治科を卒業後、外務省に入省した。大久保利通の次男、牧野伸顕伯爵の長女、雪子と結婚。天津総領事、奉天総領事、イタリア大使、イギリス大使を歴任 した。養父・吉田健三とは何者か?ここがポイントなのだ。吉田健三は英国商社・ジャーディン・マセソン商会横浜支店長に就任。日本政府を相手に軍艦や武器、生糸の売買でめざましい業績をあげた。ジャーディン・マセソン商会は国際巨大財閥ロスチャイルド系であり、設立当初の主な業務は、アヘンの密輸と茶のイギリスへの輸出。富豪であった健三の急死後、わずか11歳の吉田茂に50万円(現在の六十億円に相当)もの莫大な遺産が残される。吉田茂の妻は牧野伸顕伯爵の長女・雪子。雪子は米国駐日大使ジョゼフ・グルーの妻アリス・ペリー・グルーとは幼馴染みであり、アリスから世界経済や政治についてレクチャーを受けていた。実はアリスはペーリ提督の末裔にあたる。このアリスから雪子をはじめ昭和天皇の母である九条節子と秩父宮妃でもある鍋島伸子の娘3人はロスチャイルド=モルガンの情操教育=洗脳教育を受けていた。アリスの母の旧姓はキャボット。黒人奴隷売買と麻薬売買で富を築いた悪名高きキャポット一族である。吉田茂は妻の雪子を通じてロスチャイルド=モルガンに寵愛され、出世街道を上昇していく。ちなみに雪子は麻生太郎元首相の祖母である。前述の通り、吉田茂は“日本最大の売国奴”だった。米国にとっては最も便利な男だった。その功績で、トルーマン米大統領とマッカーサーの決定で戦後最長の長期政権の首相になったことは言うまでもない。NHKドラマ「負けて勝つ」はまさか吉田茂が“売国奴”だったことなど触れるわけがないだろう。5回にわたるドラマは最も重要であり真実である部分を隠蔽するに違いない。この点を凝視する必要がある。ところで、吉田茂の身長は155センチ。かなりの小柄だ。主演の渡辺謙は何と184センチという長身だから、このことをとっても“嘘”なのだ。今の若者にとっては吉田茂が小男だったことなどは知る由もないから、イメージのギャップもない。それを良いことにマッカーサーにひけをとらない長身の吉田茂を視聴者に印象づけようとしている。解散総選挙が視野に入りつつある今、保守本流と言われてきた吉田茂を持ち上げるドラマが放送されることに違和感を感じなければならない。 「戦後史の正体」を、読破いたしました
2012.09.22
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暇な大使は、わりとまめに本屋を巡っているのです。手元不如意なので、ハードカバーの本など、半年に1冊買うかどうかという具合で・・・もっぱら、世の論調を視察するだけの本屋巡りなんですが。しかし、出版社もさるもので、手を変え品を変え、購買意欲をそそる本を出すわけで・・・さすがにシブチンの大使も、時として衝動買いするわけですね。今回は、この本をめくっていて「衰退社会2.0」という造語のコピーに、みごとに食いついてしまったのです。このようにトレンディーな題材の新書は、つい店頭のパッと見で買ってしまうのだが・・・・時にスカを掴んで悔やむこともあります。(今回は及第かな)【これから20年、三極化する衰退日本人】中野雅至著、扶桑社、2012年刊<「BOOK」データベースより>生活保護、増税、資産フライト。2030年、日本人の生活レベルを大胆予測!“負け組”ばかりを生み出す衰退社会から抜け出すために必要なスキルとは何か。 <大使寸評>2003年にキャリア官僚から転職し、現在は大学の準教授の著者とのこと。三極化とは、依存する人、搾取される人、脱出する人なんだそうです。・・・まったく夢も希望もない2030年を予想している本であるが、ほっとけばアメリカのような社会になるわけで・・・・とりあえず、目先のTPPに反対しようではないか。Amazonこれから20年、三極化する衰退日本人裏表紙警世の書であるが・・・この本を読んでいると「お先真っ暗」で、落ち込むこと請け合いなんですね。どつぼに落ちるにしても、知らないで落ちるより、知っていて落ちるのも意味があるのでしょう。それよりも、ポジティブに今を生きるのが肝要ではないでしょうか。そして年寄りは若者のために職を譲り、せいぜい消費者として日本経済の後押しをするのがいいのでしょうね(なんか、アホでんな、この本の趣旨が腑に落ちていないのかも?)この本の一部を紹介します。ネット世論の力、ツイッターやブロガーの匿名性に関する記事に納得。<吹き荒れるネット世論の力>p146~149 司法の崩壊を決定つける最大の力はネット世論である。これから20年、ネット世論は益々力をつけるようになる。理由は単純である。今から20年後にはPCやネットは全国津々浦々にまで普及しているだけでなく、ネットショッピングに代表されるように生活のあらゆる場面に入り込むようになっているからだ。当然のことながら、様々なニュースもネット経由で見る人が多くなる。 ただし、日本のネット世論は必ずしも肯定的な影響だけを及ぼすのではない。その最大の理由は、日本のネット世論は匿名中心だからだ。米国のフェイスブックのように実名で意見を述べる人は少なく、匿名で意見を述べたり、世論を煽ったりするという方が多い。 このような匿名の世論は、匿名であるがために本音がネットに踊るという利点がある一方で、匿名であるがゆえに汚い言葉で相手を罵るという欠点がある。しかも、朝から晩までパソコンの前で何かを書き込んでいる人は、自分の置かれた境遇ゆえか、自暴自棄で厳しい言葉で書き込む可能性が高くなる。 そのため、ネット世論は力を持つが乱暴な世論になるのだ。実際、2ちゃんねるなどの書き込み掲示板を見ると、ものすごい表現の書き込みがしてあるのは誰でも知っている。 匿名であるがゆえに玉石混交の意見が踊る。その中から自然調和のマーケットが優れた意見を選び出すので、変な意見は最終的に駆逐されるという意見を述べる人もいるが、これはあまりにも甘すぎる。ネットに踊る意見はあまりにも多すぎて、玉石を上手く仕分けることなど不可能に近いからだ。 その一方で、ネット世論の勃興の背景には、既存の大手マスコミの凋落があることは言うまでもない。これからの20年、大手テレビ・新聞は益々凋落の一途を辿っていくことは間違いないだろう。 それでは、なぜ大手マスコミは凋落してしまのか? 1.記者クラブの存在である。今現在でさえ記者クラブは大手マスコミが情報を独占するための排他的組織だという意見が強くなっているが、これからさらにそういう議論が強まっていく。 2.記者クラブを通じて流れる大手マスコミの情報は、役所や政治家に操作されたものだという意見が益々強くなることだ。今でも記者クラブは情報操作されており、大手マスコミを通じて流れる情報は信用できないと言われる。私自身はこの意見に必ずしも与しない。しかし、ポピュリズムや陰謀史観のような見方が世の中で強まりつつあることは事実だ。おそらく、マスコミ業界が流動化して、大手マスコミに所属していた人間がフリーとして食べていける環境が整えば整うほどに、フリーが大手マスコミの内部を暴露したりという形で、徐々にネット世論が勢いを増していく可能性が高い。 もちろん、大手マスコミの力が一方的に衰えるということはあり得ない。特に、テレビは最後までネット世論に対抗する力を失わないだろう。しかし、新聞などは相当凋落傾向を辿ることは避けられないだろう。その分だけネット世論が力を持つのだ。 折りしも、今日iPhone5が発売されるが・・・・呟いた言葉が文字化されて、クリックすればツイッターに投稿できるんだそうです。これで、ツイッター画面は、ますます騒がしくなるんでしょうね。(アップル嫌いの大使は意地でも買わないけど・・・大使、先ず携帯を買ってみては?)この本も蔵書録に追加するが、入れる範疇は「社会関連の本」としておこう。
2012.09.21
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桐野夏生の「ポリティコン」を読むとコミューン生活の醜悪な様が描かれているわけで・・・・なるほど、コミューンの夢は世代を越えて持続できないのかと変に納得したりしたわけです。だけど、この本「森をゆく旅」でレポートされたヤマギシ会は、より逞しく持続しているようです。それも林業に手をつけているところが、エコを先取りしているようで・・・アート志向の軟弱な集団よりは地道ではないかと、大使は好印象を持ったのです。少年たちの森p180~184 午前5時50分、私は平尾登さんの車に乗せてもらって、津市(三重県)の郊外にある「ヤマギシ生活豊里実顕地」を出発した。 昭和9年生まれの平尾さんは宮城県の開拓地で農林業を営んだ後、十数年前から故郷でヤマギシズムによる村づくりで活動し、豊里実顕地へは、4年前に奥さんや長男とともに移り住んだという。そして2年前にはじめて林業部ができると、当初から加わった。 なお、ヤマギシ会では全国の42ヶ所の実顕地で約7500人が農業を中心とした生産と生活を共にしているが、なかでも豊里は最大規模で、全体の活動の中心部ともいえる。主な生産物としては鶏70万羽、牛500頭、豚1万6000頭、野菜畑70ヘクタールに、農産物加工場もあり、年商118億円(平成4年度)をあげている。そこに赤ん坊から高齢者まで1600人が暮らしており、初年、初等、中等、高等、大学を網羅したヤマギシ学園もある。 豊里から車で山へ入ること約40分、私が案内されたのは、同県美杉村八手俣にある「ヤマギシズム林業美杉演習林」であった。谷川の近くの杉林の中に手づくりの山小屋があって、平尾さんとともにリーダー格の滝本幸弘さん夫婦と、双子で小学6年生のさやかちゃんと匠くんがすでに来ていた。 7時、10代後半の少年たちが5人やってくる。作業服に地下たびとヘルメットで身を固めているが、いずれもヤマギシ学園の大学部と高等部の生徒たちだ。平尾さんをふくめて簡単な打合せをした後に、それぞれの作業場に散らばる。あたりの樹齢40年生の杉と檜の間伐をしているのである。ひと通り伐り倒したところで、玉切りと搬出をしているのだ。私も平尾さんの後から、林の中の急傾斜を登りながら、ヤマギシが最近になって、どうして林業を手がけるようになったのか、と訊いてみた。「自然環境の保全ということで林業を重視するようになったのです。それにさ、ヤマギシもようやく成熟して、経済的にゆとりもできたということもあるしね。でも、はじめての試みで手さぐりでやっているんです」と平尾さんは言う。 豊里実顕地では155ヘクタールを所有しているが、ほとんどは植林地を買って、下草刈りや間伐などの手入れを始めたばかりだそうだ。 林の中では簡単な架線を張りめぐらせ、発動機でワイヤーを引っぱって、丸太を運び出している。機械を使っているので、ワイヤーで丸太をくくって合図を送ってくるのも、まだ幼な顔の少年たちである。現代では稀有な光景と言わねばならないが、私などは若い日に日常的に経験したことだ。それを話すと、平尾さんは笑って「追い廻し作業だったね。ああせえ、こうせえいうて」と言う。 ここでは作業も少年たちが自主的に段取りをつけてやっていて、おとなは相談にはのっても、一方的に教えることはしないそうだ。なるほど素人作業で、搬出の丸太を当てて立木の皮も剥いでいるのだが、平尾さんはこんなふうに言うのである。「木の傷を見て、この子どもたちは自分の心の痛みに感じているから、まもなく傷つけない方法を考えると思うよ。するなよ、なんてせっかちに叱るのはだめだね」 間伐された木材はすでに用途も決まっているそうだ。私も昨日から見せてもらったのだが、ヤマギシでは畜舎や加工場などの施設の建設ラッシュなのである。以前は用材を買っていたが、最近になって、自前の鉄工所とともに製材所をととのえ、この山の間伐材も設計図の寸法に玉切りされて、そこへ運ばれる。つまり少年たちにとっては、自分の仕事の結実を眼のあたりに見ることができるのだ。 また、残された立木は最終的に百年生の森に育てる計画だという。さらに、ヤマギシの林業部としては、1年に10ヘクタールずつ面積を拡げて、100年で1000ヘクタールの経営をめざしているそうだ。 ところで、現場の少年たちだが、高等部大学部といっても、朝から夕方までほとんど毎日働いているのである。もちろん、数学や語学など一般教養的な勉強もするが、日数はわずかだし、ほとんど夜間にあてている。ヤマギシでは「実学」といって、労働によって人格形成をはかっているのである。初等部(小学生)のときは、遊び半分で畑に出るが、初等部(中学生)になると、朝夕の2時間ほどは働いて、もはや重要な生産の担い手だ。 それに対する報酬は現金では払われない。ただ、自分のやりたい仕事に打ち込んでさえおれば、衣食住のことも、子供の教育も、医療や老後についても、まったく心配がないというのだ。 ともあれ、ヤマギシの山林は間伐が進んでいて、林の中も明るくて気持ちがよい。境界を接したよその山林が密生して枝も枯れたり傾いたままで放置されているのと、対照的である。間伐には固定したメンバーだけでなく、全国から研修で訪れる人々も参加したそうだ。 「ここで働いた人は、山仕事ってどうしてこんなに楽しいのですか、と訊くのさ。それはね、1万円とか2万とかの、お金のためではなくて、みんなの役に立つことをしているからなんだね」と平尾さんは言う。 それは私にも心当たりがある。枝打ちを1本につきいくら、の出来高勘定で請負っているとき、1日に50本を打たねば食っていけない、と追われる労働は苦痛だ。しかし、同じ作業も自分所有の山林だと、だれが手当てをくれるものでもないが、楽しくて時間のたつのも忘れるのである。 山林をひと廻りして下っていくと、玉切りをしている者がいた。また、谷沿いには狭いながらも車道をつけて、滝本幸弘さん親子が丸太を運び出している。作業者はリヤカーほどの大きさだが、発動機で動くのである。相当の丸太を積んだそれを動かしているのは、妻君の規久子さんと匠くんで、もう1台は、幸弘さんが娘のさやかちゃんを胸に抱いて、操作している。そしてまもなく、黄色いヘルメットをかぶったさやかちゃんが、一人で作業車に乗っていくではないか。 ヤマギシでは子供は5歳までは親のもとで暮らすが、そこから先は寮生活に入る。親と出会うのは「家庭研鑽」といって、原則として小学生で月に1回、中学生で2ヶ月に1回、1泊2日だけだそうだ。つまり、さやかちゃんと匠くんにとって、この日は家庭研鑽で両親のそばにいるのである。 私は訊かれて子供はいないと答えると、規久子さんは、「じゃ、ここの子たちの親になってくださいね」と言った。ヤマギシ会で一緒にやりましょう、という勧誘なのである。 やがて、昼食は豊里実顕地から運ばれてきて、みそ汁やお茶は規久子さんっがこしらえた。米飯に肉も野菜もたっぷりとある。少年たちはよく食べ、快活にしゃべり、笑いもはじける。とにかく、子供もおとなもきわめて楽天的かつ友好的な集団なのである。 それにしても、会の内部は共同社会でも、外部へは生産物を販売して、大きな利益をあげている。ひいては組織の中に、意見の対立や主導権争いなどは起きないのだろうか。それについて平尾さんは、独裁者が生まれないために、世話人は半年に1回自動的に解任される、また、我執を捨て、一体化をはかるために、つねに研鑽(話合い)を重ねていると言われた。このように、ヤマギシ会の現状が報告されているが・・・コミューンが企業集団として自立していることが予想以上で驚いたのです。子どもの将来を独自の教育システムに委ねることが、この会の独特なところだと思うが・・・会から逃げ出したい子どもはどうなるのか?テレビは見ているのか?といらぬ詮索が頭をよぎるのです。とにかく親の強権が見えないでもないが、それがコミューンのコミューンたるところかもしれないですね。とまれ、持続可能な林業に着目するヤマギシ会は、ええんとちゃう♪と認識をあらたにした大使である。ただ、林業部だけでは食っていけないのが、日本の林業の実態かもしれないが。(ひとつの財布という遣り繰りで成り立っているのだろう)幸福会ヤマギシ会概要より▼ヤマギシズム理念社会「ヤマギシの村」づくり 一方、会員有志によってヤマギシズム社会の実践モデル体として、実際にヤマギシズムの理念に基づいた社会実態(ヤマギシズム社会実顕地、通称「ヤマギシの村」)をつくっています。 そこでは、一体生活(単に、複数の個人が集まった共同生活でも協同生活でも共働生活でもなく、不可分な構成要素として各人が一体に溶け合った「財布ひとつ」の生活)をしながら、農業・畜産・林業を中心とした生産活動を行っています。 そのヤマギシズム社会実顕地は、理念においても実際においても「共生・循環的持続社会」となっており、現在、日本に32カ所、海外に6カ所あります。 【森をゆく旅】宇江敏勝著、新宿書房、1996年刊<「MARC」データベースより>紀州・熊野に住む「山の作家」が日本各地の森を歩く。木とともに暮らし、すぐれた技を持つ人との出会いを求める山びとの森林紀行。インテリアの情報誌『室内』に「山と木の物語」として連載されたもの。 <大使寸評>それぞれのエピソードが経済に裏打ちされ山の民に優しいのは、著者の生い立ちによるものかと、納得した次第です。『室内』というハイカラな情報誌の連載エッセイでもあったということでおま♪Amazon森をゆく旅
2012.09.20
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<森をゆく旅>台所の炭が、いつのまにかガスに変る様を見てきた団塊世代の大使であるが・・・・その個人的な思い出をいつか燃料革命とからめて書いておきたいと獏全と思っていたわけです。図書館でたまたま手にした「森をゆく旅」という本が、その思いにぴったり答えてくれています。日本の森林と日本人がどう関わってきたのか?宇江敏勝さんは森林への愛着もさることながら、産業の成り立ち、経済性に関心が向く森林のプロなんですね。【森をゆく旅】宇江敏勝著、新宿書房、1996年刊<「MARC」データベースより>紀州・熊野に住む「山の作家」が日本各地の森を歩く。木とともに暮らし、すぐれた技を持つ人との出会いを求める山びとの森林紀行。インテリアの情報誌『室内』に「山と木の物語」として連載されたもの。 <大使寸評>それぞれのエピソードが経済に裏打ちされ山の民に優しいのは、著者の生い立ちによるものかと、納得した次第です。『室内』というハイカラな情報誌の連載エッセイでもあったということでおま♪Amazon森をゆく旅図書館で手当たり次第で探すアナログな探索方法が、いかにも暇人という感もするのだがが・・・・この方法でしか、この本に出合えなかったかもしれない気もしたのです。木炭産業の盛衰が気になる大使であるが土佐備長炭に見るように産業化できているようです。土佐備長炭土佐備長炭p74~78 小松輝道さんの炭窯には、炭化が進んでいるしるしの独特な香りの煙が立ちこめていた。灰床(作業場)には、箱詰めにされた製品も積まれ、まわりは木の葉の一枚もないまでに掃き立てられている。灰床を散らかしている人間にはろくな炭は焼けぬ、紀州備長炭の炭焼きだった父親から、若い頃に聞かされた言葉を私は思い出した。 だが、ここは紀州・和歌山県ではなく、高知県室戸市に流れる佐喜浜川のほとりである。この流域には20基ほどの備長炭の窯が点在していて、小松さんも炭焼きの一人だ。私はフェリーで海を渡ってきて、土佐備長炭なるものをはじめて見せてもらった。案内をしてくれるのは、最近『土佐備長炭の今昔』というリポートをまとめられた高校教師の宮川敏彦・有沢節子両氏と県林産指導員の前口和彦氏。 鰻の蒲焼きなど高級料理用燃料として知られる備長炭の本場はいうまでもなく紀州である。ほかでは宮崎県の日向備長炭とこの土佐備長炭があるわけだが、どちらも紀州から技術を伝えられたものだ。窯の構造や焼き方の特異性もさることながら、なによりも原木がウバメガシと樫に限定されるところから、それが群生する紀伊半島から四国や九州にかけての太平洋側でのみ生産が可能なのである。 だが、土佐備長炭の窯はずいぶん大きなもので、一窯あたり約1200キログラムと、紀州式の倍ほども焼けるという。そのために原木を紀州のように抱いて入って縦に詰めるのではなく、天井に大きな穴を開けて、そこから投げて横に詰めるという大雑把なやり方だ。値段もいくらか安いのだが、量産でもって収益では紀州をはるかに凌いでいる。私の試算では、小松さん夫婦で1ヶ月90万円ほどの粗収入になるのではあるまいか。おもな市場は紀州の東京方面に対し、ここは大阪へ出している。 小松さんのお話によると、親の代まではもっと小さな窯で、木も縦に詰める紀州式だったという。また、原木を求めて山中を移り住んだが、今では里の道端に窯を半永久的に固定して、遠くの山から車で原木を運んでくる。これは紀州と同じ変りようだ。 紀州備長炭の製法が、いつ誰によって土佐へ伝えられたものか。私は室戸市の室津漁港のすぐ上、四国霊場25番札所とされる津照寺を訪ねた。青く明るい南国の海を見おろす石段の登り口に「植野蔵次翁記念碑」があり、次のような碑文を読むことができた。 「翁ハ和歌山県ノ人ナリ 夙ニ木炭備長焼キ有理ナルベシト着眼シ其製法ヲ苦心研究セリ 大正元年植野蔵次氏ニセラレ来町 其焼キ方ヲ伝授ス 組合員ノ翁ヲ師トスル者日ニ増加シ 終ニ我ガ地ニ備長焼キヲ普及セリ 並ニ記念碑ヲ建設シテ其功績ヲ永久ニ伝フ 昭和八年三月 建立」 この植野蔵次という人物が、南部川村の出身であり、その子や孫が土佐に定着したことを明らかにしたのは、先の『土佐備長炭の今昔』である。南部川村は現在でも和歌山県における備長炭の生産の中心地だ。そこで私はこちらに来る前に村役場で調べてもらい、孫にあたる植野昌雄さんにお会いするとともに、蔵次の生地も確かめることができた。(中略:全文は「森をゆく旅」参照) 室戸市では産業課のお世話で生産者たちとの懇談会にのぞむこともできた。 炭焼きの後継者が少ないとはよく聞かれることだが、会合には若くて美しい婦人も何人かいて、旦那といっしょに働いているとのことである。ただ、杉や檜の植林をやり過ぎたために、天然の広葉樹林が減り、原木の確保がむつかしいという、紀州と同じ悩みを聞かされた。しかし、彼らは活発にしゃべり、またよく笑い、いかにも南国の炭焼きらしい、明るさとおおらかさが感じられるのだった。タタラ製鉄といえば、「もののけ姫」にも描かれたように古来からある産業であり、玉鋼(たまはがね)は用途を変えて今でも健在です。産業遺産のようなタタラ製鉄の今がレポートされています。たたらの炭p79~84 出雲の山々は梅雨に濡れて暗い。道端に群れて咲くアザミの花はかくべつ紅色が深いように感じられる。ここは島根県横田町大呂という所、雨に煙った山を背に、屋根の尖った高い建物と煙突の見えるのが、わが国でただ1ヵ所タタラ吹きで鋼(はがね)をつくっている鳥上木炭銑工場(YSS株式会社)であった。(タタラは金偏に戸) 応対してくださった木原明氏は、50年配の色が黒くて精悍そうな体つきの人物である。彼は会社の取締役だが、同時に村下といって、国無形文化財にも選定されたタタラ製鉄の技術長でもある。自ら伝統的な手作業の陣頭指揮にあたるのだ。 だが、今は高殿(タタラの工場)の中にも広いばかりで閑散としている。タタラ吹きをするのは冬場だけなのである。私はビデオを見せてもらったが、そのときには一代(ひとよ)呼ばれる一工程に村下を中心に10人ほどの一団が三日三晩約70時間にわたって、不眠不休の作業となる。土と粘土でこしらえた舟型の炉に、木炭と砂鉄を30分毎に交互に入れるのである。すると土と炭と砂鉄が化学作用をして、ケラという鉄の塊を生じる。砂鉄11トン、炭13トンで2.5トンのケラができ、中に800キログラムの玉鋼(たまはがね)が含まれている。その玉鋼こそは近代的な溶鉱炉では絶対につくれないものだと、木原さんは力説される。 玉鋼は日本美術刀剣保存協会(東京)を通じて、すべての日本刀の原材料となる。そもそもこの工場は同協会と文化庁のきも入りで、昭和52年に設立されたものだ。 ついては、それまでの経緯を、木原さんのお話から手短かに紹介したい。いうまでもないが、出雲をふくめて中国山地は長い歴史を通じてわが国の鉄の主産地であった。しかし明治維新後は洋式の溶鉱炉の登場により、タタラ製鉄は量産の点でも太刀打ちができず、大正時代にはまったく姿を消した。 だが、大正7年になると、日立金属(YSSの親会社)が、この同じ場所に洋式に近いレンガ組みの角炉をもうけて、やはり砂鉄と炭による鋼づくりをした。それは昭和の戦後も続いて、木原さんも工場で働き、砂鉄採掘の現場へも出たという。しかし、角炉も昭和40年には閉塞、その後は砂鉄を安来市の本工場へ送るようになった。現在も安来工場では、独特な工法で砂鉄から航空機や原子力発電所やコンピュータの部品に用いる特殊な金属を生産している。 一方、いったん姿を消した伝統的なタタラは、昭和8年に軍部の意向により「靖国タタラ」の名で甦ったが、それも敗戦とともに火を消した。そして52年、現在の工場は靖国タタラを復興するかたちで設立されたのである。その中心になったのも靖国タタラの経験者たちで、そこへ木原さん以下、安来工場から出向した若手も加わっていた。(後略:全文は「森をゆく旅」参照)「もののけ姫」の基礎知識よりところで、タタラ場には女人禁制の掟があった。タタラの神が女性なので同性を嫌ったとか、血(月経や出産など)を嫌ったとか諸説あるが、詳しくは不明である。エボシ御前は、これを真っ向から否定してタタラ場を女性の職場にしてしまっている。これは宮崎監督らしい創作だが、実際に室町中期までは、たくましい女性職人が活躍していたのだ。宮崎監督は、室町期の絵巻「職人歌合(『職人尽絵』とも言う)」に描かれた数十人の女性職人に注目し、その気風を学んだと言う。 なお、作中のタタラ炉は実に巨大であり、吹子踏みも四日五晩続けると語られることから、出雲でも最大規模のタタラ場であったと分かる。このため操業人員・資材発掘・運搬人員が大量に描かれているのは当然である。もののけ姫とたたら茶ノ湯炭p85~89 樹木は冬枯れて、いちめん赤茶けた山あいが続いている。閑寂なたたずまいは、ここが大阪の阪急梅田駅からわずか30分そこそこの近郊とはとても思われない。山を造成して新興住宅街やゴルフ場もあるにはあるが、古典落語の「池田の猪買い」の雰囲気がどこかに残っているようにも感じられる。 ここでは茶ノ湯炭として知られる池田炭が焼かれている。池田炭というのは、昔は池田市が炭の集散地で問屋が軒を並べていたからで、生産地は大阪と兵庫の県境にまたがる、猪名川上流の山中である。(後略:全文は「森をゆく旅」参照)能勢菊炭能勢菊炭がきれいですね。池田炭の伝統は今も生きているようです。
2012.09.19
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<専守防衛の事態到来であるが・・・>「最も敏感な人物が、敏感な時期に敏感な国を訪れた」パネッタ米国防長官の訪日を、中国国営中央テレビの解説者はこう表現したそうです。そのパネッタ長官は19日には習近平国家副主席と会談する予定だそうです。パネッタ長官のすばやい戦略的外交は、平和目的であり、いいことに違いないのであるが・・・・尖閣問題でアメリカが介入すると約束してくれたわけではない。日本は自前で尖閣問題を解決する必要があるわけで、専守防衛の自衛隊の出番となったわけですね。もちろん、日中外交で解決することが第一なんですが。最新のネット論調を見てみましょう。9/18尖閣に押し寄せる中国漁船への対抗策は?より<上陸した漁民が長く居座ることは考えにくい>問:中国は1995年に、ベトナムが領有を主張していたミスチーフ環礁を占拠しました。最初は偽装漁民が上陸。その後、軍事施設を建設しています。今回も、1000隻の漁船の中に、偽装漁民が混じっていることはないのでしょうか? 川村さんはご著書「尖閣を獲りに来る中国海軍の実力」の中で、こうした事態を想定されています。 川村:それは十分に考えられます。 ただし、中国がこれを実行するには大きな問題があります。補給路が維持できないのです。ですから、人民解放軍の実力を分かっている人なら、そんな危険は冒さないと思います。 問:補給路ですか? 川村:そうです。中国の対潜水艦哨戒能力は日米に比べてまだかなり低い状態です。日本や米国の潜水艦の位置を捕捉することができない。つまり、日本や米国の潜水艦が中国の補給船を撃つことができるのです。 ただし、中国内の強硬派が突き上げて、軍事のプロの意見を聞かないケースはあり得るでしょう。これは怖いことです。 問:魚釣島を占拠できないとすると、中国は次にどんな手を打ってくるでしょう。 川村:「中国が尖閣諸島を実効支配している」と世界に訴えるための材料を徐々に積み上げていくでしょう。例えば、中国漁民が上陸を目指す頻度が増す。さらに中国公船が日本領海に侵入する事態も増えると思います。9月14日に6隻の中国公船が尖閣諸島周辺の領海内を行き来しました。中国にとっては、あのような動きが“中国公船が中国の領海をパトロールしている”ことの実績になるわけです。 <米国は、尖閣諸島が持つ米国にとっての価値を理解して>中国は南シナ海に、およそ20隻の核ミサイル搭載潜水艦を配備しています。海中を移動し、その位置を捕捉しにくい核ミサイルは、米国にとって大きな脅威となります。これらの潜水艦が現在装備しているSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の射程距離は7400キロメートル程度で、米本土には届きません。アラスカ、ハワイまでといったところ。しかし、中国はこの射程を伸ばす研究を続けています。将来は、米本土まで届くようになるでしょう。こうした状況を作るため、南シナ海を革新的利益と位置づけて力を広げようとしているのです。 中国が南シナ海を自由にする、つまり“聖域化”するためのカギになるのが台湾です。もし米国が台湾に軍隊を派遣したら、中国による南シナ海のコントロールを邪魔することができます。中国が台湾にこだわるのは、台湾そのものに対するこだわりとともに、南シナ海のコントロールとも関係があるのです。 そして、尖閣諸島は、中国が台湾を押える時に重要な役割を果たします。仮に中国が尖閣諸島を実効支配すれば、平時であっても、周辺200カイリから外国船を追い払うことが可能になります。台湾と尖閣諸島は地理的にすぐ近くです。 問:中国から見て尖閣諸島は、太平洋への出口である宮古海峡(注:沖縄本島と宮古島の間の海峡)ののど元に当たります。ここを押えることは、宮古海峡の航行を確保する上でも重要になりますね。中国の潜水艦が宮古海峡を抜け西太平洋に出れば、米国本土が中国のSLBMの射程距離に入ります。この意味でも尖閣諸島は重要ですよね。 川村:その通りです。米国の安全保障に対して尖閣諸島が持つ意義を、米国にもっと理解してほしいと思います。日本の国会議員でも分かっていない人が多いですね。 wikipediaで西沙諸島および南沙諸島の先例を見てみましょう。wikipedia中越戦争より西沙諸島、南沙諸島現代の中越関係は、ベトナム戦争期における社会主義兄弟国としての友情、カンボジア問題をめぐる憎悪と対立を経て、いまやビジネスライクに共通利益を目指す共存関係に変わりつつあるが西沙諸島および南沙諸島の領有権を巡って領土問題は残されており、近年も双方の武装船が相手方漁船を銃撃する事件がたびたび起こっている。2011年に入ると南シナ海で両国の対立が激化し、6月には南沙諸島の周辺海域においてベトナムの漁船が中国軍艦艇から銃撃を受ける、ベトナムの石油探査船の調査用ケーブルが中国の海洋監視船に切断されるなどの事件が頻発した。また、同海域において中国軍、ベトナム軍が共に大規模軍事演習を行うなど緊張が高まっている。一方ベトナム国内でも、思想や表現の自由がない共産党政権下では異例の大規模反中デモが度々認められるなど、国民の間でも反中感情が高まっている。これらの事情からベトナム政府は1979年以来となる徴兵令を発令して、アメリカ軍との合同軍事演習も予定している。しかし、多数の第四世代戦闘機をはじめとした膨大な戦力を有する中国人民解放軍との格差は歴然としている。血の気の多い人民解放軍は脅威であるが・・・ここで冷静に、孫崎享さんの18日ツイートを見てみましょう。孫崎享さんのツイートより@magosaki_ukeru: 尖閣:煽って煽って、”打つ手なし”ですと。17日産経「中国千隻の中国漁船が尖閣に押し寄せるとの現地報道。尖閣管轄第11管区海上保安本部巡視船は7隻。海保幹部は”大船団対応は限界がある。海の上で解決できる単純なものでない”とする。」こんなこと判ってた。つきつけられて初めて報道@magosaki_ukeru: 尖閣:日本国内で今、「棚上げ」と領有権主張とを意識的に混乱させている。中国側は周恩来の時もトウ小平の時も尖閣に主権あるという立場。しかし主権を互いに主張し、それを裏付ける行動をとろうとすると衝突に進展する、それを避けるため、お互いに相手に主権を主張するのを控えるというのが棚上げ。@magosaki_ukeru:尖閣1: 1969年3月中ソ国境で発砲。双方約四〇名の死者。ソ連紙「赤星」「核ミサイル部隊が警戒態勢に入った」と報道。北京放送は「核戦争も辞さず」衝突はウスリー川上の珍宝島(長さ1700M、幅500m)巡る争い。この事件で中国国防相の林彪は政治的地位を固める。 @magosaki_ukeru:尖閣2:国防の重要性を認識させ、毛沢東に次ぐ林彪NO2の地位獲得。国境紛争を自己の政治基盤確保に利用。危機感を持ったソ連のコスイギン首相,中国の周恩来首相沈静化を模索。9月北京飛行場にて周恩来とコスイギンが会談。中国側が提案したのは次の3点である。1.現状維持 、2.武力不行使、 @magosaki_ukeru:尖閣3:3.論争がある地域の調整 。ここに棚上げの原型。尖閣問題は●政治利用図る石原知事、●紛争を起し日米関係を強化意図の米国や前原氏等に扇動されたもの。紛争避けるか真剣に考える時期。世論を煽り、世論に振り回され始めた日本の政治家には、周恩来の知恵と戦う勇気は出て来ない。 @magosaki_ukeru:尖閣と商談:文藝春秋10月号、ケビン・メア「尖閣で様々な手打たなければなりません。具体的に言えばF-35戦闘機の調達計画を加速、イージス艦を増やす」、判りやすいなー。尖閣紛争で少なくともボロ儲けを企んでいる米国軍需産業。石原さん、絶好のキックバックですよ。権利しっかり主張しなさい @magosaki_ukeru: 米軍:日米安保作成にあたり、ダレス「我々が望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保する。それが米国の目標です」。これを担保しているのが現在の日米地位協定です。占領軍→行政協定→地位協定。米軍の実質的権限全く同じ。日本は米軍から独立していないのです【19日追記】@magosaki_ukeru: 米中:twitter連絡あり。18日ロイター「米中海軍がアフリカの角沖で海賊と戦うために合同演習実施」。米中合同演習、極東でされなくてよかったですね。皆様。 @magosaki_ukeru: 米中:よく見て!18日星条旗新聞「訪中のペネッタ国防長官”我々の目的は世界で最も重要な二国間関係を築くこと。緊密な軍事関係が強力な関係の鍵”。」他方日本では安倍・石破両氏、中国を強く批判(18日朝日)。米国に踊らされ、梯子外される運命の日本。 不肖大使も19日ツイッターで呟いたのです。「漢族の本質は、メンツと福禄寿であり・・・法律や公が入りこむ余地がないわけです。 日本政府はメンツの大きさを、読み間違えたのかもしれない。 正論を吐くだけで漢族のメンツを落とすことは得策でないのかも?・・・とにかく難しい民族である。」wikipedia福禄寿より福禄寿は、七福神の一つ。道教で強く希求される3種の願い、すなわち幸福(現代日本語でいう漠然とした幸福全般のことではなく血のつながった実の子に恵まれること)、封禄(財産のこと)、長寿(単なる長生きではなく健康を伴う長寿)の三徳を具現化したものである。宋の道士・天南星の化身や、南極星の化身(南極老人)とされ、七福神の寿老人と同体、異名の神とされることもある。 福禄人とも言われる。
2012.09.18
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<台湾映画アンソロジー>台湾にまつわる映画を、個人的に集めてみます。・海角七号/君想う、国境の南・冬冬の夏休み・非情城市・トロッコ『海角七号』で印象的なのは、日本語で歌われた「野ばら」であるが・・・・冒頭とラストで「野ばら」が日本語と中国語で歌われていて象徴的であるように・・・・日本が好意的に描かれた映画である。確かにコミカルでほろりとしたところもあり見てて面白いが、これが台湾映画史上、歴代第一位のヒット作だって?なぜ、この映画が台湾で受けるのか?ということの方が興味深いのです。【海角七号/君想う、国境の南】ウェイ・ダーション監督、2008年台湾制作、H22年観賞<goo映画解説>よりミュージシャンの夢敗れ、台北から故郷の恒春に戻った青年アガは、郵便配達の仕事についたものの、無気力な日々を送っていた。そんな時、日本から中孝介を招いて行われる町おこしのライブに、前座バンドとして駆り出されることに。オーディションで集められたメンバーは寄せ集めで、練習もままならない状態。ひょんなことからマネージャーをする羽目になった日本人女性・友子とも、衝突してばかりだったが…。<大使寸評>台湾語と北京語の掛け合いの面白さは、日本人にとってはつんぼ桟敷でありわからないが、若しかしてそのあたりが台湾で受けた訳なのかもしれません。監督は霧社事件の映画が作りたいのだが、スポンサーがつかないので、先ずこの長編第一作「海角7号」で実績を上げるつもりだったようです。それが、歴代第一位のヒット作というがすごいですね。goo映画海角七号/君想う、国境の南「台湾ってかわいい!」―『海角七号』主演女優・田中千絵海角七号 byドングリ【冬冬の夏休み】候孝賢監督、1984年台湾制作、H24.9.10観賞<goo映画解説>より祖父の住む田舎で夏休みの数日を過ごす、幼い兄妹の様々な人々との出会いと体験を綴った物語。監督は「風櫃の少年」の侯孝賢、脚本は侯孝賢と朱天文、撮影は陳坤厚が担当。出演は王啓光、リー・ジュジェン、陳博正ほか。<大使寸評>『海角七号』で「野ばら」が歌われたように、「仰げば尊し」や「赤とんぼ」が流れる台湾映画である。また朱天文も住んだこともある日本家屋が、この映画の主人公といえるのかもしれないのです。この作品が候孝賢監督、朱天文脚本という外省人コンビで作られたことに、外省人を見直した次第です。(大使は基本的に、アンチ外省人でおま)対立を超えて外省人と本省人をつなぐものが、日本家屋や日本唱歌だったのかもしれないのが台湾事情なんでしょうね。(親日の台湾と思いこむことは能天気なのだろう)goo映画冬冬の夏休み「仰げば尊し」や「赤とんぼ」が流れる台湾映画byドングリ【非情城市】ホウ・シャオシェン監督、1989年制作、H24.9.15観賞<goo映画解説>より'45年8月15日、台湾が51年にわたる日本統治から解放された日、田寮港の林家の長男文雄の妾宅で男児が誕生した。船問屋である林家の主は75歳の阿祿。次男は軍医として南洋に、三男は通訳として上海に、日本軍に徴用されて帰ってこない。耳が聞こえず話せない四男の文清は、郊外で写真館を開いていた。文清は、写真館に同居している教師の呉寛榮の妹で、看護婦として病院に働きに来た寛美を迎えに出る。寛榮は、小川校長の娘で、台湾生まれの静子と秘かに愛しあっていたが、日本人は故国に帰らねばならなくなった。<大使寸評>中国語映画 オールタイム・ベスト100!の栄えあるNo.1作品であるが、日本語も少し出てくるし、日本家屋も出てくるというように、日本が与えた影が随所に見られます。goo映画非情城市日本人監督、台湾人撮影監督が描く台湾ということで、ぎりぎり台湾映画の括りに入れた作品「トロッコ」です。【トロッコ】川口浩史監督、2009年制作<goo映画解説>より父を亡くした年の夏、敦(あつし)と凱(とき)の兄弟は母に連れられて、初めて父の故郷である台湾の小さな村を訪れ、祖父母に温かく迎えられる。敦は亡き父が大切にしていた古い写真にトロッコと写る少年が遥か昔の幼い祖父の姿だと知る。山林を走るトロッコに乗れば日本へ行けると信じていたと懐かしそうに語る祖父。ある日、母に置き去りにされるのではないかと不安を募らせた敦は凱を連れてトロッコに乗り込む。<大使寸評>台湾の景色のすばらしさが、よく表れています。goo映画トロッコ映画『トロッコ』予告編「トロッコ」に触発されて、司馬さんの「台湾紀行」を読んでいるんですがたまたま「中国・台湾・香港映画のなかの日本」という本を図書館で借りたのですが・・・著者は日本語で歌われた歌に着目して中国・台湾映画を語っています。【中国・台湾・香港映画のなかの日本】林ひふみ著、 明治大学出版会、2012年刊<「BOOK」データベース>より陳凱歌、張芸謀、侯孝賢、楊徳昌、王家衛…。中国、台湾、香港出身で、二〇世紀末の国際映画祭を席巻した監督たちは、いずれも戦後生まれながら、例外なく日中戦争のトラウマを作品に映し出していた。そして21世紀。中国の馮小剛、台湾の魏徳聖が生み出した記録的大ヒット作のクライマックスシーンで日本語の歌が流れ、観客の心を癒やした。日本と中国語圏の近現代史を映画によって読み直す。 <大使寸評>この本では日本語で歌われた「野ばら」と「知床旅情」に着目して・・・・そこから日中の近現代史に触れながら中国、台湾、香港の映画を語るわけです。大使が映画で読みとれなかった台湾の悲しみなんかが、この本でよくわかりました。(礼)著者は香港特派員を経験した中国通とのことです。Amazon中国・台湾・香港映画のなかの日本ことば紀行:林ひふみ【中国語】この本の一部を紹介します。<中国語映画に響く日本語の歌>p1~3 2008年、中国と台湾で、それぞれ現地映画史上最大のヒット作となるフィルムが封切られた。特筆すべきは、そのどちらもが、日本に関わる内容をもち、映画の中で歌われる日本語の歌が、観客の深い感動を呼んだ事実である。 中国ではフォン小剛監督の『狙った恋の落とし方』。婚活をテーマとするラブコメディの後半で阿寒湖や知床半島など北海道東部が舞台となった。この映画がきっかけとなり、一時道東をたくさんの中国人観光客が訪れたことはニュースでも報道されたから、記憶にある人もいるだろう。ロケ地となった温泉旅館や居酒屋めぐりが人気だとは伝えられたが、作品の内容そのものが紹介されることはあまりなかったようだ。クライマックスとなる事件のあと、主人公の友人(在日中国人)が、北海道の原野をひとり車で飛ばしながら、「知床旅情」をまるまる2コーラス日本語で歌い、涙するというシーンがあり、全編2時間を超える作品中、最もしんみりする場面になっていた。 台湾では魏徳聖監督の『海角七号-君想う、国境の南』。こちらは、台湾最南端の恒春半島を舞台とする音楽群像劇だ。1945年、敗戦とともに本土に引き揚げた日本人教師が、船の甲板で、恋人だった台湾人女生徒に宛てて書いた7通の手紙。当時投函されなかった手紙を入れた小包が、21世紀の台湾に届く。しかし宛先は植民地時代のもので、年老いた郵便配達員にも届けることができない。この宛先不明小包と、現地で日本人歌手のコンサートが開かれるにあたり急遽結成された前座バンドをめぐる物語だ。日本語で書かれた手紙が一通一通朗読されるため、これまで海外で製作された映画のうち、おっそらく最も多く日本語が聞かれる作品となった。そのクライマックス場面で、前座バンドの演奏が観客を熱狂させたあと、思いもかけず、シューベルト作品「野ばら」の日本語による大合唱が鳴り響く。ひとつひとつのパズルのピースを組み合わせるように、丹念に語られてきた物語が、この「野ばら」で予想を越えた大団円に結びつく感動は、言葉でいいあらわせないほどだ。<『海角七号-君想う、国境の南』2008年、魏徳聖監督>p238~242 映画ではふたつの時代が交互に描かれる。冒頭は終戦直後、1945年の12月25日、台湾基隆港から引き上げ船高砂丸が日本に向けて出港する。中(あたり)孝介演じる日本人教師は、恋人の台湾人女生徒小島友子(日本風に改姓名している)を置き去りにし、ひとり船に乗り込んで日本に向かう。甲板でペンを走らせ、彼女に宛てて書いた手紙が日本語で朗読される。「1945年12月25日。友子、太陽がすっかり海に沈んだ。これで本当に台湾島が見えなくなってしまった。君はまだあそこに立っているのかい」。終戦により、台湾が日本に「捨てられた」ことが、はじめて映画で表現された瞬間である。 従来、宗主国による植民地の放棄は、「解放」ととらえられてきた。台湾でも当初中華民国による接収が歓迎されたようすを、たとえば候孝賢の「非情城市」が描いている。しかし、同作品にも出てくるように、1年半たらずのうちに起きた二二八事件によって、本省人と外省人のあいだに埋めることのできない溝が生まれた。1949年に国民党政府が台湾に移転し、戒厳令を敷いてのちは、本省人にとって、白色テロ下を生き延びるのに精一杯の時代が1987年まで続いたのである。
2012.09.18
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もし、尖閣諸島へ中国軍進出の事態があれば、これこそ自衛隊の出番であり自衛隊史上初の米軍抜きの郷土防衛の事態となるのだが・・・・我が自衛隊の事前準備については、軍事機密でありメディアに開示されることはないだろう。で、この事態はフォークランド紛争とよく似ているので、個人的に調べてみたい。(何の役にもたたないかもしれないが)wikipediaフォークランド紛争より<両国の衝突>その後1982年に、民衆の不満をそらすためにガルチェリ政権が問題をクローズアップさせたことで、アルゼンチンではフォークランド諸島問題が過熱ぎみになり、民衆の間では政府がやらないなら義勇軍を組織してフォークランド諸島を奪還しようという動きにまで発展した。 マーガレット・サッチャー首相とロナルド・レーガン大統領(1984年)この様な動きに対して、アルゼンチン政府は形だけの沈静化へのコメントを出すものの、3月には海軍艦艇がフォークランド諸島の東約1000kmにある同じくイギリス領となっていたサウス・ジョージア島に2度にわたって寄航し、イギリスに無断で民間人を上陸させるなどして武力行使への動きを見せ、イギリスのサッチャー首相はサウス・ジョージア島からのアルゼンチン民間人の強制退去命令を出すとともに3月28日にアメリカの国務長官であるアレクサンダー・ヘイグに圧力をかけるよう依頼し、フォークランド諸島へ原子力潜水艦の派遣を決定した。当初はガルチェリの思惑通り事は進み、大統領官邸前には大統領の決定を支持する民衆で埋め尽くされた。3月31日、アルゼンチンが正規軍を動かし始めたとの報せを受けて、4月1日にイギリス首相のサッチャーはアメリカ大統領のロナルド・レーガンに事態収拾への仲介を要請し、閣議を招集して機動部隊の編成が命じられた。しかし、翌2日にはアルゼンチンの陸軍約4000名がフォークランド諸島に上陸、同島を制圧したことで武力紛争化した。4月2日に下院で機動部隊派遣の承諾を受け、5日には早くも航空母艦2隻を中核とする第一陣が出撃した。到着までの間、アメリカ国務長官や外相フランシス・ピムのシャトル外交により事態の打開が模索されていたが、イギリス側は同諸島の統治が島民の意思を尊重することであったのに対し、アルゼンチン側は同諸島での現地統治とその参政権をアルゼンチン島民にも与えることであった。また、排他海域の設定やフォークランドへ向かっているイギリスの機動部隊を停止するなど撤退に関することも協定案としてやり取りがあったものの、24日にアルゼンチンの協定案ではイギリスの軍事力がフォークランドへ及ばないようにした文章が含まれていたことから、イギリス側はアルゼンチンの撤退が絶望的であることや外交を時間稼ぎに使われているのではないかという懸念を持った。25日にはフォークランド諸島に続いて占領されていたサウス・ジョージア島にイギリス軍の特殊部隊が逆上陸、同島におけるアルゼンチン陸軍の軍備が手薄だったこともあり即日奪還した。その後も国連で和平案の議論が行われたが、態度を硬化させたアルゼンチンにサッチャーは、「我々は武力解決の道を選択する」と決断した。アルゼンチン軍は、巧みな航空攻撃により幾度となくイギリス海軍の艦船を撃沈するなど、地の利を生かして当初は有利に戦いを進めたものの、イギリス軍は地力に勝る陸軍、空軍力と、アメリカやEC及びNATO諸国の支援を受けた情報力をもってアルゼンチンの戦力を徐々に削っていき、6月7日にはフォークランド諸島に地上部隊を上陸させた。同諸島最大の都市である東フォークランド島のポート・スタンレー(プエルト・アルヘンティーノ)を包囲し、14日にはアルゼンチン軍が正式に降伏。戦闘は終結した。イギリスが多大の犠牲を払って敢行した祖国防衛戦争であるが、この戦争を指揮する立場にあったのが、鉄の女と呼ばれたサッチャー首相である。先日観た映画です。【マーガレット・サッチャー鉄の女の涙】フィリダ・ロイド 監督、2011年、英制作、H24.7.6観賞<大使寸評>鉄の意志を持って新自由主義を推進した女性首相として記憶されるが、大使としてはフォークランド戦争に勝った首相という思いが強い人です。「売られた喧嘩を勝ちきる」のが、すごーい♪goo映画マーガレット・サッチャー鉄の女の涙マーガレット・サッチャー鉄の女の涙byドングリ尖閣諸島問題では、与野党の党首は、サッチャーさんの覚悟にまで思いを馳せ、腹をくくる必用があるが・・・大丈夫?実際に事があれば、最終的には、中国の犠牲と米軍の抑止力がバランスするまで、日中紛争は続くだろうし、日本国民は否応なく平和ボケを吹っ飛ばす事になるわけですね。漢族が占領の地で何をするか?・・・それは、チベットや台湾の例を見ればわかるように生やさしいものではないので、日本にとって敗戦という選択肢はないわけです。ちょっとヒートアップしてしまったが尖閣問題で開いた傷口をどうするか?を読んで、頭を冷やす必用があるようです。
2012.09.17
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<尖閣諸島問題で同盟国アメリカは?>尖閣諸島問題で同盟国アメリカがあまりあてにできないことは、大使にも薄々感じられのであるが・・・・そのあたりのことを内田先生がスパッと、述べています。9/14集団的自衛権と忠義なわんちゃんの下心についてより集団的自衛権というのは平たく言えば「よその喧嘩を買って出る」権利ということである。安全保障条約の締結国や軍事同盟国同士であれば、同盟国が第三国に武力侵略されたら、助っ人する「義務」はある。でも、助っ人にかけつける「権利」などというものは、常識的に考えてありえない。よほど、戦争をしたい国しか、そんな権利は行使しようと思わないからである。実際、そのような歴史的文脈において、集団的自衛権という「概念」は「製造」されたのである。自国が侵略された場合にこれを防衛するのは「個別的自衛権」と言って、国際法上「固有の権利」とされている。だが、集団的自衛権という概念がこの世に出たのは、20世紀になってから、米ソの東西冷戦構造の中においてである。米ソはそれぞれNATOとワルシャワ条約機構という集団的自衛のための共同防衛体制を構築した。だが、同盟国内におきた武力紛争にこれらの地域機関が介入するためには国連憲章上は「安全保障理事会による事前の許可」が必要とされる。(中略)従属国内で「傀儡(パペット)政権」の倒壊のリスクが高まると、「パペットマスター」が登場する。その強権発動の法的根拠を「集団的自衛権」と呼ぶのである。ハンガリー動乱やプラハの春では、主権国内部で親ソ政権を民衆が倒しかけたときに、民衆を武力制圧するためにソ連軍の戦車が市民たちをひき殺すためにやってきた。集団的自衛権とは、平たく言えば、「シマうちでの反抗的な動きを潰す」権利なのである。他国の国家主権を脅かす権利を超軍事大国にだけ賦与するという、国際法上でも、倫理的にも、きわめて問題の多い法概念だと私は理解している。太平洋上でアメリカの覇権を拡大するためにアメリカは動くが、日本のような傀儡政権の領土紛争の初期段階では、多分動いてはくれないでしょうね。日米安保とはしょせんそんなものなんでしょう。
2012.09.16
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今回、市立図書館で借りた5冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向はアートでしょうか♪。大使としては「森をゆく旅」に出会えたのが、今回の最良の収穫でした。・森をゆく旅・絵で読む日本語・仕事場対談・終末のフール・まだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮**********************************************************************【森をゆく旅】宇江敏勝著、新宿書房、1996年刊<「MARC」データベースより>紀州・熊野に住む「山の作家」が日本各地の森を歩く。木とともに暮らし、すぐれた技を持つ人との出会いを求める山びとの森林紀行。インテリアの情報誌『室内』に「山と木の物語」として連載されたもの。 <大使寸評>それぞれのエピソードが経済に裏打ちされ、山の民に優しいのは、著者の生い立ちによるものかと、納得した次第です。『室内』というハイカラな情報誌の連載エッセイであったそうだが、エッセイとしてもいけてるでぇ♪Amazon森をゆく旅【絵で読む日本語】 鵜川昇著、旺文社、2003年刊<「BOOK」データベースより>心に響く美しい日本語再発見。50作品による言葉と名画の対話がここにある。<大使寸評>日本語の名文集と言えば堅苦しいが、古今東西の絵画、写真と組み合わせると・・・組み合わせの妙もあり・・・・いけてるやん♪国語教師でもあった著者の原点が見えるような気がします。Amazon絵で読む日本語【仕事場対談】和田誠著、河出書房新社、2001年刊<「MARC」データベースより>和田誠が仕事上影響を受けて来たイラストレーター24名の仕事場を訪れ、制作から過去・日常・趣味までさまざまな話を聞き出し、創作の秘密に迫る! 巻末に番外編・同世代3名との対談つき。『イラストレーション』連載。 <大使寸評>27人との対談なので、和田さんが嫌う人でなければ(笑)、古手の著名イラストレーターは、ほぼ網羅しているのかも。Amazon仕事場対談【終末のフール】伊坂幸太郎著、集英社、2006年刊<「BOOK」データベースより>八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。 <大使寸評>SF仕立ての背景で、語られる伊坂幸太郎ワールドもええでぇ♪こういうSFも有りなのか・・・SFの間口は広いということでしょうね。Amazon終末のフール【まだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮2012年5月号】雑誌、新潮社; 月刊版、2012年刊<出版社からのコメント>なぜ今、村上隆大特集かといえば、話題の大規模個展「MURAKAMI - EGO」が中東のドーハで開催されているから――だけでは実はありません。本誌で昨年末まで足掛け3年にわたって続いた連載「ニッポン絵合せ」の決着をつける、これがもう一つの理由です。美術史家・辻進雄が書き下ろしエッセイの形でお題を出し、それを受けて村上が新作を制作するという超ハードな企画ながら、みごと全21回を完走した2人。しかし、ラスト3回は村上作品を載せることができませんでした。な・ぜ・か。それはその新作が天地3メートル、長さ100メートルの超大作《五百羅漢図》だったからです。ドーハの展覧会の目玉となっているこの作品、そんなわけでどんなにデカかろうと長かろうとどーんと丸ごと掲載する、これが今回の特集の大前提でした。前代未聞の6つ折りの折込(長さ1メートル以上あります)と迫力のディテール写真で、日本現代アートが生んだ傑作をたっぷりお楽しみください。 <大使寸評>前代未聞の6つ折りの《五百羅漢図》もあったりで、村上隆のムック本としては、ベストチョイスなのかも。Amazonまだ村上隆がお嫌いですか?:芸術新潮**********************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。9/06図書館大好き109/02図書館大好き98/31図書館大好き88/16図書館大好き78/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.09.15
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中国がレアアースの輸出統制を始めて以降、チャイナフリーを目指した材料開発が進んでいるようです。とにかく、中国のなりふりかまわない資源争奪マインドを見て、世界が危機感を抱いたのは確かです。中国でしか産出されないジスプロシウムを、研究開発に取り込んだ佐川 眞人さんがすごいのです。よく知らなかったが、2012年日本国際賞を受賞したとのことです。今では世界はジスプロシウム抜きの材料を開発中とのことで、この受賞はやや遅きに失したのかもしれないが。日本国際賞を受賞した佐川さん9月13日の朝日新聞記事よりインターメタリックス株式会社 佐川 眞人最高技術顧問を紹介します。<素人だから思いつけた>レアアースの一種「ネオジム」を使った磁石は、現代最強の永久磁石だ。コンピューターのハードディスク、電気自動車やエアコンのモーターなどさまざまな装置に使われる。佐川真人さんが開発した 初めから強力な磁石を作ろうとしていたわけではありません。1972年に入社したコンピューターメーカーで、頑丈で壊れにくい磁石を作れと命じられたんです。 当時はコバルトとレアアースを使った磁石の開発がブームになっていました。78年に顔を出した学会で、鉄とレアアースの組合せでは、なぜ磁石ができないか、という説明を耳にしました。鉄原子同士の距離が近すぎるから、という理由でした。 「鉄と鉄の間に別の原子を入れれば、間隔を広げられるのではないか」と思いついて、翌日から研究を始めました。鉄とネオジムにホウ素を入れた組合せが有望だと、すぐにわかりました。 当時の専門家はみな、「コバルトでないと強い磁石はできない」と思い込んでいたんですね。私は磁性材料については素人だったので、思い込みに縛られずにすんだのだと思います。合金を作り、すりつぶしてから焼き固めて、特性をはかる。それを繰り返しました。一人しかいない夜の研究室で、成功の瞬間を迎えた 炉に入れて焼き固めておいた試料を取り出して、電磁石の間に入れてから、電流を流して着磁。鉄に近づけてみました。 すると、くっついた。「カチッ」という音が、成功したとわかりました。「やったー」とバンザイして、天井に手が届くほど飛び上がりました。研究人生で一番の瞬間です。82年6月には、磁力の強さがコバルトの磁石を超えて、世界一になりました。 ただ、そのままでは実用になりませんでした。温度が50度になると、磁性が消えてしまうんです。上司から「これではおもちゃにしか使えない」と言われました。ネオジムとは別のレアアースの一種、ジスプロシウムを添加することで、この問題も解決できるとわかりました。85年に実用化された。その直前、意外なことを知る 私たちがネオジム磁石の特許を出願したのは、82年8月末です。それから2年ほどたって、米国のゼネラル・モーターズが同じ研究をしていて、私たちが出願したわずか2週間後、9月はじめに特許を出願していたことを聞きました。「危なかった」と冷や汗をかきました。なるほど、耐熱磁石にはジスプロシウムが必用なわけか。しかし、中国の暴挙があって以来、日本の産学の研究者は今、ジスプロシウム抜きの磁石を開発中であり、<電機各社、レアアース不要の部材開発「脱中国依存」技術で後押しに見られるように結果を出しつつあるようです。なお、中国の態度に驚いた大使は、現在中国のレアアース統制6として、しつこくフォローしています。日本国際賞プレスルーム
2012.09.14
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TPP参加反対の輪を9/6から今日までのツイッタ-に見てみましょう。政権が代わろうと、代わらなかろうと、しつこく反対することが肝要ではないでしょうか。なお、モンサント社告発の輪も含めています。拡散第一!なんですが、これらも TPPで頭悪すぎ包囲網を敷く6に収録し、保存します。なお、TPP関連で私がフォローしている方々です。@parc_jp: アジア太平洋資料センター(PARC) @ja_tpp:JAグループTPP関連情報@TPP_kantei:STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会@beritapress: 日刊ベリタ@muramachiTPP: TPPに反対する人々の運動@suns_flower: 向日葵さん@levinassien: 内田樹先生@finalcut0011: バロンさん@prspctv: perspectiveさん@tomo_nada:印鑰智哉さん@tosa_suigei: 土佐の酔鯨さん@DWMK_fujita: 藤田和芳さん@magosaki_ukeru: 孫崎享さん@ryujinno2:恵三さん @osamu9912:修さん @shiraiGP:白井和宏さん@urimoro:goodjoneさん@mdonguri: 不肖ドングリです【9月12日】@urimoro: 経団連の米倉が、TPP参加をすれば野田は100点満点だと言う。これは田中康夫氏が指摘する如く、米倉が代表取締役会長を務める住友化学が米国のモンサントと提携関係にあることと無関係ではない。日本の農産物が農薬塗れの遺伝子組み換え作物となっても、自分達さえ儲かれば良いという強欲爺ィだ。@akahata_PR: 9月12日、赤旗15面に、STOP TPP!官邸前アクション、が載ってます。日本消費者連盟の山浦康明氏は、「政府は食の安全を無視して、アメリカの要求をのみ、TPPに参加するための環境整備をしている。政府の対米従属路線に反対していく」と。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-12/2012091215_01...@TPP_kantei: 【OCCUPYモンサント】世界同時アクションのスケジュール・開催地の一覧⇒http://occupy-monsanto.com/genetic-crimes-unit/ 日本のアクションは下の方(09/18/12)に掲載されています。 #GMO917 #Occupy #OWS #GMO #Monsanto #StopMonsanto【9月11日】 @parc_jp: RT @asahi_digital: 〈速報〉「TPP、日本抜きで妥結を」 米自動車団体会長が要求 http://t.asahi.com/7znr@parc_jp: 【TPP】土曜日、「グローバル化時代の共済の役割」シンポジウムに参加。基調講演は「韓米FTAと協同組合共済の展望」として、韓国のパク・スンオク氏(ハンギョレドゥレ共済協同組合連合会 代表)だった。3月に発効した韓米FTAの影響はすでにじわじわと社会に広がっていることがわかった。@parc_jp: 【TPP】昨日紹介した、ニュージーランド、オーストラリア、カナダの緑の党のTPP反対の声明文の日本語訳を紹介します。PARCも参画する「TPPに反対する人々の運動」のブログ。灯台もと暗し・・・英文で必死に読んだ後に気づきました(泣) http://ow.ly/dBrFl...【9月10日】@tomo_nada: 熱帯林に近接した地域で #遺伝子組み換え トウモロコシを栽培すると、環境変化のバロメーターと呼ばれるデリケートなカブトムシの行動を変え、熱帯林の生成にも影響を与えるとブラジルで発表。伯国のトウモロコシ、2011年65%に。葡語 http://ow.ly/dzEaM@tomo_nada: 枯れ葉剤の主成分2,4-Dと並び毒性が警戒されるジカンバ農薬とグリフォサート耐性 #遺伝子組み換え 大豆を米国農務省は承認しようとしている。それに待ったをかけるオンライン署名。英語 http://ow.ly/dzKdo 日本は隔離ほ場限定だけど承認済み@tomo_nada: 米国自由人権協会(ACLU)は #TPP が言論の自由、プライバシー、デュープロセス(適正手続き)への最大の脅威であるとして取り組みを表明。英語 http://ow.ly/dzL6j【9月9日】@parc_jp: 【TPP】米国の「Electronic Frontier Foundation (EFF)」は、TPPの知財分野の内容について、インターネットの自由を奪い、大企業による支配が強化されるとして、TPPへの批判と提言を行なっている。 http://ow.ly/dzAiY #TPP@parc_jp: 【TPP】重要記事!米国の議会調査局の公式報告書が「日本のTPP参加について」をまとめた。日本がTPPに参加すれば、実質的に米日FTAとなり,米国の永年の懸案事項解決を意味する、対中戦略として(軍事的な意味も含め)重要と記載。 http://ow.ly/dzvzc #TPP@parc_jp: 【OCCUPYモンサント】9月17日の世界同時アクションのスケジュール・開催地の一覧はこちら。日本のアクションはまだ載っていませんが、この一覧のアクションの一環です。 http://ow.ly/dzvP1parc_jp: 【TPP】TPPの拡大会合が行なわれている米国・バージニア州のリーズバーグ ではNGOや労働組合、環境団体などが9月9日(現地時間)、大規模な抗議アクションを予定。OCCUPYも連なる。合言葉は「OCCUPY TPP」 http://ow.ly/dzw4l #TPP@TPP_kantei: 【OCCUPYモンサント】利潤のために世界の食と農、命、環境を支配するモンサントにNO!世界同時アクション! #TPP も #モンサント もいらない!9月18日特別アクション。官邸前では飽き足らず、銀座のモンサント社にも行くぞ! #GMO http://ow.ly/dyQ6x@osamu9912: 日本医師会「国民皆保険を崩壊させる危険のあるTPPへの参加に断固反対。TPPに参加すれば国民保険のきかない自由診療を組み合わせた混合診療の解禁等、日本の医療はあらゆる角度から市場開放を迫られます」=>「橋下維新八策」には「混合診療を完全解禁」が入っている!国民皆保険の危機ですよ!【9月7日】@magosaki_ukeru: 7日読売社説批判:「TPP交渉 参加表明の見送りを憂慮する。日本に不利なルールを押しつけられても文句は言えない」不利な物なら入らなければいい。ISD条項(投資家対国家の紛争解決)は国家の法律より投資家利益を優先する仕組みで主権国家の放棄。滅茶苦茶。こんなものに入る動機全くない@osamu9912: TPPにはアジアの主要国(中国・インド・韓国・台湾・タイ・インドネシア等)は全て不参加!TPP加盟すれば自国の文化・経済体制が総て覆され、米国流、新自由主義(国民皆保険を含め、国家がそこまで面倒を見ない、総て個人でやれ、正に弱肉強食の世界を指向)を一律に強要される、恐ろしいTPP@parc_jp: 食品安全委員会プリオン専門調査会が輸入牛肉の月齢制限を30カ月齢に緩和。これはまさにTPP参加への「準備」に他ならない。TPPに向け人々の命と健康を売り物にした。こうした馬鹿げた決定を許してはならない。@parc_jp: 【TPP/APEC】APECで日本のTPP参加表明が見送られたことに、財界トップから苦言が相次いだ。長谷川閑史経済同友会代表幹事は「昨秋の予備協議から1年経っても正式表明がない」「参加表明は早いにこしたことはない」と「遺憾の意」表明 http://ow.ly/dvLir...@tomo_nada: モンサントの農薬噴霧で41倍のガンが発生したアルゼンチンのイトゥザインゴ。娘を失った母親が隣人と共に調べ上げ、大統領まで動かしたゴールドマン環境賞受賞したソフィアさんの話、日本語字幕をつけました。 http://ow.ly/dvQRd 本当に勇気付けられる行動【9月6日】@parc_jp: 食品安全委員会プリオン専門調査会が輸入牛肉の月齢制限を30カ月齢に緩和。これはまさにTPP参加への「準備」に他ならない。TPPに向け人々の命と健康を売り物にした。こうした馬鹿げた決定を許してはならない。@parc_jp: 【TPP/APEC】APECで日本のTPP参加表明が見送られたことに、財界トップから苦言が相次いだ。長谷川閑史経済同友会代表幹事は「昨秋の予備協議から1年経っても正式表明がない」「参加表明は早いにこしたことはない」と「遺憾の意」表明 http://ow.ly/dvLir...@tomo_nada: 粉ミルクがちょっとおかしいと思ったら、今度は人間の母乳と同じ成分を出すように #遺伝子組み換え されたヤギ。英語 http://ow.ly/dvPyD 冗談だけにしておいてほしい。それより安全な粉ミルクをなんとか考えてほしい。これ深刻です。なんでこうなるの?@tomo_nada: モンサントの農薬噴霧で41倍のガンが発生したアルゼンチンのイトゥザインゴ。娘を失った母親が隣人と共に調べ上げ、大統領まで動かしたゴールドマン環境賞受賞したソフィアさんの話、日本語字幕をつけました。 http://ow.ly/dvQRd 本当に勇気付けられる行動@shiraiGP: TPP参加の道を開いた日本の食品安全委員会 【米国産牛肉30カ月以下に輸入緩和】 http://mainichi.jp/select/news/20120905k0000e040193000c.htm... 「米国産牛肉は安全」と言うのなら、厚労省・農水省はなぜ「米国輸出施設の調査報告書」を黒塗りにして公開しないのか! http://t.co/ID386RTQ@OrganicNewsClip: 【BSE】昨日開催された食品安全委員会・プリオン専門調査会において評価書案(たたき台)が了承された。9月10日(月)の食品安全委員会で正式決定のうえ、同日には意見募集が始まる。早ければ11月早々に厚労省への正式通知が出されそうだ。 http://www.fsc.go.jp/osirase/annai446.htmlTPP参加反対の輪3
2012.09.13
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たまたま「中国・台湾・香港映画のなかの日本」という本を図書館で借りたのですが・・・香港映画など1本も観たことのない大使でも、この本に出てくる『恋する惑星』(原題『重慶森林』)という作品が興味深いのです。【恋する惑星】王家衛監督、1994年香港制作<goo映画解説>より90年代を代表する映像作家、「いますぐ抱きしめたい」「欲望の翼」のウォン・カーウァイが、香港は重慶マンション周辺を舞台に、ある二組のカップルの出会いをめぐるドラマを独自の語り口と映像感覚で綴った一編。<大使寸評>原題は『重慶森林』というこの映画は、まだ観ていないけど、こんど大学図書館でDVDを探してみよう。goo映画恋する惑星この本「中国・台湾・香港映画のなかの日本」の関連個所を紹介します。<『恋する惑星』>p169~176 世界に香港映画の存在を知らしめたのがブルース・リーだったとすれば、はじめて世界の檜舞台を踏んだ香港の映画監督は、ポスト・ニューウェーブ世代の王家衛である。デビュー作『いますぐ抱きしめたい』(1988年)がカンヌ映画祭新人賞にノミネートされたのをはじめとして、『楽園の瑕』(1994年)でベネチア映画祭芸術貢献賞を受賞、『ブエノスアイレス』(1997年)はカンヌの最優秀監督賞を受け、2006年には同映画祭の審査委員長をつとめた。2007年の『マイブルーベリーナイツ』はカンヌのオープニング作品に選ばれている。 王家衛は、1958年に上海で生まれた。名前の「家衛」は、当時中国軍人の心得とされていた「保家衛国」から取ったという。5歳のとき、兄や妹と離れ、父母とともに香港に移った。香港では周囲の話す広東語がわからず、母と映画館に入りびたっては、毎日ニ、三本ずつの映画を見たという。香港では地元の作品だけではなく、中国、台湾、そして日本を含む海外の映画を見ることができた。香港理工学院を卒業し、無線電子台(TVD)のシナリオライター養成コースに合格。その後、ニューウェーブ監督の作品で脚本家として修業したあと、弱冠30歳で監督デビューした。中英共同声明が発表され、返還へのカウントダウンがはじまって以降に作品を発表しはじめた点で、ポスト・ニューウェーブ世代に区分される。 デビュー作『いますぐ抱きしめたい』は、香港社会の底辺からはい上がれないチンピラを描きつつ、スタイリッシュな映像で注目を浴びた。(中略) 1994年の『恋する惑星』は香港金像賞グランプリを受賞した。アーティスティックな要素と娯楽性を兼ね備え、外国の批評家からも、地元香港の観客からも支持された作品である。同年、返還まで3年となった時期の香港を舞台にした、史上最も香港らしい香港映画といえるだろう。その作品に日本が見え隠れする。 邦題『恋する惑星』の与えるのどかなイメージとは裏腹に、原題は『重慶森林』、英語タイトルは『Chunking Express』だ。Chunkingは重慶のこと。直接的には、映画前半の舞台となる九龍半島の繁華街、尖沙祖の雑居ビル、重慶マンションから取られているが、重慶といえば日中戦争中に国民党政府が移転した内陸の大都市である。(中略)そして重慶は、日本軍が五年あまりで200回を超える空襲をおこない、1万人以上の犠牲者を出した重慶爆撃の現場である。 したがって、『重慶森林』というタイトルは、少なからざる中国人観客の脳裏で、「重慶―国民党政府―日本軍による爆撃」という一連のイメージを喚起する。王家衛監督が歴史や政治に無関心でないことは、彼が本作製作の前年に設立したプロダクションの名前が、中華人民共和国建国の指導者と同じ「沢東公司」であることからも明白だ。(中略) 重慶マンションは東京なら新宿通りにあたる繁華街ネーザンロード沿いに、1962年に完成した17階建て、全900室あまりの巨大マンションだが、実情は世界最大の雑居ビルである。本来は住宅用に開発されたが、安宿としてバックパッカーを受け入れるゲストハウスがたくさんある。インドなど南アジア出身者が集まって住むことでも知られ、安価で本場のカレーが食べられる店やインド服屋も多い。映画の中では、麻薬の密輸に携わるインド人たちが住む場所で、インド人の靴屋やクリーニング店も登場する。香港にインド人が多いのは、香港もインドもイギリスの植民地だったからだ。そして重慶マンションにあふれる南アジアの気配は、かつて国民党政権の首都だった重慶に、当時のビルマからいわゆる援蒋ルート経由でアメリカの支援物資が送られ、金持ちたちの腐敗した暮らしを支えていたことと妙に符合するのだ。 では、『重慶森林』の「森林」とは、いったい何のことだろうか。これは、1990年代初頭に香港で大流行した「ノルウェイの森」から来ていると考えるのが自然である。王家衛監督は、文革中も上海にいた兄姉の影響でバルザックやユーゴーなどフランスの小説を読んで育ったとインタビューで語っているが、日本文学にも造詣が深い。小説好きの兄のほかにも、上海の有閑階級出身でオペラ好きだったという母の影響を受け、多くの文学作品にふれたのだろう。村上春樹作品にも詳しく、王家衛作品に男性主人公のモノローグや時計のイメージ、数字が頻発するのは、村上の「1973年のピンボール」にふれて以降のことだという指摘もある。「ノルウェイの森」については、日本人評論家のインタビューで、本人がはっきり読んだことを語っている。(中略) 王家衛の映画らしく、筋書きはあるような、ないような。しかし、そこに何ともいえない香港さしさが漂う。特に坂道を舞台に不安定な物語が進行する時には。223と663はどちらもひとりの女性を失い、次の女性と出逢った。「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が、直子を失い小林緑と出逢ったように。それにしても、ふたりの警察官には名前がない。あるのは番号と日づけだけだ。<重慶爆撃と「ノルウェイの森」>p177~179 『恋する惑星』に日本は出てこない。しかし原題の「重慶」と「森林」の間を見えない爆撃機が結び、「ノルウェイの森」と『重慶森林』が響き合っている。 村上春樹がどれほど中国語圏で影響力をもったかは、1990年代における彼の存在が、1940年代上海の伝説的人気作家、張愛玲に比して語られたことからもわかる。張愛玲は日本軍占領中「孤島」期の上海で小説を発表し、日本軍と通じた汪精衛政権で役職についた文人胡蘭成と一時結婚していたために、戦後の中国ではパージの対象となり、1980年代まで作品も封殺されていた。しかし、台湾や香港では、都会的かつ耽美的な作風に、熱狂的ファンが存在しつづけた。終末感漂う上海租界や戦時下の植民地香港を舞台とした退廃的で繊細な短編が、彼女の小説世界である。そこに上海映画に通じる「政治的曖昧さ」を加えてもよい。村上春樹作品が香港や台湾で「張愛玲の再来」としてブームを巻き起こしたのは、ひとつには共産党による上海の解放後、中国大陸から都市文化が消えていたためである。オールド上海の美意識は、台湾映画では楊徳昌が、香港映画では王家衛が継承した。どちらも上海生まれだ。王が香港という都会を主人公として撮った『重慶森林』が、村上春樹作品と共振するのに不思議はない。 映画前半の男性主人公を演じる金城武は、日台混血俳優だ。日本では日本国籍であることが強調されるが、台湾や香港では「琉球と台湾のハーフ」と紹介されることが多い。台北の高校時代、バイクの購入費用を稼ごうと、コマーシャルやテレビドラマに出演したのがデビューのきっかけだという。中国語のナレーションに出てくる「彼女は山口百恵だけれど、俺は三浦友和じゃない」という台詞は彼の血統に言及したものだが、なぜか日本で発売されているDVDの字幕ではカットされている。日本のポップカルチャーが香港に浸透していたことを示すだけに残念だ。 後半の男性主人公を演じるトニー・レオンは、王家衛監督によれば、やや斜に構えてじっと見つめる表情が太宰治に似ているという。みごとな見立てというべきで、そこから「美男子と煙草」を想起するにいたっては、日本の映画監督でもちょっとかなわないのではなかろうか。それだけ、太宰の作品そのものも、人物像についても、深く読み込んでいるということだろう。20世紀末の香港で、日本の近代文学がこのように深く受容されていたことは、ほとんど気づかれていないが。 『恋する惑星』公開の翌1995年、香港・日本合作で製作された『南京の基督』(区丁平監督)は、芥川龍之介の同名小説をもとに映画化したものだが、作中に小説家本人を登場させ、その役をレオンカーファイが演じた。相手役となる中国人娼婦を演じたのは日本人女優の富田靖子だ。明るさを感じさせるレオンカーファイは、暗い芥川とはあまり似ていないが、不思議と日本人には見える。そして本作の企画は、区監督が芥川ファンだったことによるという。芥川作品の中でも決してメジャーではない「南京の基督」を取り上げている点、「美男子と煙草」同様、日本文学に対する造詣の深さをうかがわせる。 香港映画は日本人について、ハリウッド的なステレオタイプを繰り返しただけではなかったのだ。『南京の基督』の例は、王家衛監督が例外でないことを示している。村上春樹がアジアで読まれているとは知っていたが、中国の映画監督が芥川龍之介や太宰治まで読んでいるとはね。これが領土問題となると、また別の顔が見えてくるわけで・・・・「東アジア共同体」成立は夢のまた夢なのか。ところで、重慶爆撃を暗喩する映画、文学の世界と違って・・・・昨今の政治、国際裁判の現状は生々しいようです。9/4中国国内で日本政府を相手に提訴…重慶爆撃の被害者グループより 日中戦争中に日本軍が行った重慶爆撃の被害者らで作る重慶大爆撃民間対日賠償請求団は9月3日、日本政府を相手に戦争被害の謝罪と賠償を求める訴えを起こすことを明らかにした。中国新聞社が報じた。 重慶大爆撃民間対日賠償請求団に所属する直接の戦争被害者は8人で、7人は被害者の遺族。被害者中の最高齢者は王樹臣さんで91歳。日本軍の爆撃で左足を負傷したという。 同団の弁護士団の1員であり、西南政法大学で国際法を専攻する潘国平教授によると、戦争被害者が日本政府を相手取り、中国で訴えを起こすのは初めてだ。 国際慣習法上、国際民事裁判の被告が国家の場合、外国の裁判権から免除される「主権免除」となるのが通常だが、賠償請求団は、重慶爆撃は無差別爆撃で戦争犯罪であり、主権免除の対象にはならないと主張。さらに、国際法の慣例に従い、戦争犯罪に時効は成立しないとの立場をとる。 原告たちは10日に起訴状に署名し、同日午後2時に重慶市高級法院(裁判所)に提出する予定だ。潘教授は「成功すれば、一連の日本侵略戦争の被害者に、新しい救済の道を開くものだ」と述べた。
2012.09.12
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大学図書館で観たDVD映画のその後です。意図したつもりはなかったけど、3作品とも中国が絡んでいました。最近観る映画は大学図書館と例の2本立て館ばっかりで、手元不如意の年金生活者向けとなっております(笑)・北京的西瓜 8月31日観賞・独立愚連隊 9月6日観賞・冬冬の夏休み 9月10日観賞****************************************************************************【北京的西瓜】大林宣彦監督、1989年制作、H24.8.31観賞<goo映画解説>よりある八百屋夫婦と在日中国人留学生たちとの心暖まる交流を描く。林小利と久我山通原作の実話に基づいた映画化で脚本は石松愛弘が執筆、監督は「異人たちとの夏」の大林宣彦、撮影は「日本殉情伝 おかしなふたり も…<大使寸評>1989年といえば中国が今ほど傲慢でなくて、この映画のように日中友好の様が描かれたが・・・・隔世の感がありますね。goo映画北京的西瓜 【独立愚連隊】岡本喜八監督、1959年制作、H24.9月6日観賞<goo映画解説>より第二次大戦も末期、北支戦線の山岳地帯で敵と対峙している日本軍に、独立愚連隊と呼ばれる小哨隊があった。正式には独立第九○小哨だが、各隊のクズばかり集めて作った警備隊なので、この名称があった。独立愚連隊に行くには、敵の出没する危険な丘陵地帯を行かねばならない。この死地へ、新聞記者の腕章を巻き、戦闘帽に支那服姿の男が馬を走らせていた。大久保という元軍曹だが、愚連隊小哨長をしていた弟の死因を究明するために、入院中の北京の病院を脱走して来たのだが・・・。<大使寸評>この映画を劇場で観た記憶がかすかにあるのだが・・・・久々に岡本監督の活劇を観たいと思った次第です。若き日のミッキー・カーティスや鶴田浩二が見られるけど、それだけ歳月がたったのでしょうね。(ロボジーも感激)goo映画独立愚連隊さすが大学図書館♪ 探していたDVDが見つかりました。この1年くらいの最新作はおいていないけど、名画のカバーはグーやで♪【冬冬の夏休み】候孝賢監督、1984年台湾制作、H24.9.10観賞<goo映画解説>より祖父の住む田舎で夏休みの数日を過ごす、幼い兄妹の様々な人々との出会いと体験を綴った物語。監督は「風櫃の少年」の侯孝賢、脚本は侯孝賢と朱天文、撮影は陳坤厚が担当。出演は王啓光、リー・ジュジェン、陳博正ほか。<大使寸評>『海角七号』で「野ばら」が歌われたように、「仰げば尊し」や「赤とんぼ」が流れる台湾映画である。また朱天文も住んだこともある日本家屋が、この映画の主人公といえるのかもしれないのです。この作品が候孝賢監督、朱天文脚本という外省人コンビで作られたことに、外省人を見直した次第です。(大使は基本的に、アンチ外省人でおま)対立を超えて外省人と本省人をつなぐものが、日本家屋や日本唱歌だったのかもしれないのが台湾事情なんでしょうね。goo映画冬冬の夏休み「仰げば尊し」や「赤とんぼ」が流れる台湾映画byドングリ脚本家朱天文のふるさとで繰り広げられるシナリオだけに、幼いティンティンの言動が素晴らしい♪(女の子の演技もいいが)ティンティンと精薄のハンズの交流などホロリとします。今後の観賞予定・許されざる者・アカルイミライ・ポテチ・イル・ポスティーノ・揺れる・非情城市****************************************************************************大学図書館でDVD観賞(その6) 大学図書館でDVD観賞(その5) 大学図書館でDVD観賞(その4) 大学図書館でDVD観賞(その3) 大学図書館でDVD観賞(その2) 大学図書館でDVD観賞(その1)
2012.09.11
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欧米流の雇用慣習、人材研修が良いとは限らないが・・・それを指摘できるのは岡目八目の立場にたっている日本など辺境国の民だけなんでしょうね。渡邊さんが欧米流雇用慣習の過酷さを告発と言うか、嘆いています。【9/10 渡邊さんツイート】@masa_mynews: 外資金融マンの人生ってはかない。自分でコントロールできないし。/ボーナスを含めると、年収は65%ダウンです。今年の住民税の支払いは去年の所得を元に計算されますから、それを支払うと、今年の手取り年収は、ほとんどゼロに近いですね。元リーマン http://bit.ly/hOhZWK@masa_mynews: 会社に日本の常識が通用すればいいんだが、この例のように、海外の慣習を持ち込んで突然ロックアウトして社内に入れなくされるからね。「一瞬先は闇」の人生。BNPパリバ“不当解雇”訴訟 リストラ発表翌日にロックアウト、会社側「社会通念上、相当」 http://bit.ly/OwpHBi【9/8 渡邊さんツイート】@masa_mynews: 日本の判例法では「能力不足」を理由に正社員を整理解雇できない。それは年収4千万円の社員であっても同じく適用されるから、BNPは勝てないと思う。BNPパリバ“不当解雇”訴訟 リストラ発表翌日にロックアウト、会社側「社会通念上、相当」 http://bit.ly/OwpHBi 一方、内田先生が欧米由来の人材研修の過酷さというか、間違いを指摘しています。【9/9 内田先生ツイート】@levinassien: 高い能力があるのに安い賃金で働く労働者はどうやって作り出すことができるか。簡単ですね。群れを「定置網」に追い込むことによってです。そうすると「似たような能力適性を持っていて、個体識別できない巨大集団」が形成されます。その分だけ就業機会は減少し、彼らの自己評価は下がり続けます。@levinassien: 『日本の論点』に「グローバル人材なんか要らない」というコラムを書きました。文科省と財界が要求しているのは「英語ができて、海外のどの支店に飛ばしても働けて、外国人とタフなネゴシエーションができる」人材ですが、一つだけ条件を言い落としています。それは「安い賃金で」です。
2012.09.10
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ガア!と鳴いて(そんな風に思える)ギブアップするアヒルちゃんがええでぇ♪アヒルちゃん(正しくは「あひるがあがあじごく」)は大使の囲碁相手なんですが・・・・難しくなると、エラー表示が出て(ガア!と鳴いて)固まってしまうのです。また、負けが100目以上となると、スパっと中押し負けを認めるわけで…可愛いいのです♪いっこうに賢くならないアヒルちゃんには、3目置かして勝負しているのですが・・・・最近の大使は、如何にスピード決着するかに楽しみを求めているのです。8日の一局、花丸圧勝vsアヒル3目です。9日の花丸圧勝vsアヒル3目です。11日の花丸圧勝vsアヒル3目です。アヒルちゃんあと、ひとこと。無料ゲームだから、強く文句も言えないけど・・・・アヒルちゃんはせめてシチョウを覚えてほしいのだ。
2012.09.09
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たまたま「中国・台湾・香港映画のなかの日本」という本を図書館で借りたのですが・・・この本に出てくる『冬冬の夏休み』という作品が興味深いのです。つまり「仰げば尊し」や「赤とんぼ」が流れる台湾映画とは何だろう?ということですね。【冬冬の夏休み】候孝賢監督、1984年台湾制作<goo映画解説>より祖父の住む田舎で夏休みの数日を過ごす、幼い兄妹の様々な人々との出会いと体験を綴った物語。監督は「風櫃の少年」の侯孝賢、脚本は侯孝賢と朱天文、撮影は陳坤厚が担当。出演は王啓光、リー・ジュジェン、陳博正ほか。<大使寸評>『海角七号』で「野ばら」が歌われたように、「仰げば尊し」や「赤とんぼ」が流れる台湾映画である。まだ観た映画ではないけど、こんど大学図書館でDVDを探してみよう。goo映画冬冬の夏休みこの本「中国・台湾・香港映画のなかの日本」の関連個所を紹介します。<「冬冬の夏休み」>p83~85 台湾映画の代表的監督候孝賢は、1947年中国広東省生まれ、故郷梅県は漢民族の有力なサブグループである客家の根拠地で、父親は現地の教育官僚だった。 彼が生まれてから間もないある日、父は地元のスポーツチームを広東省の首府広州での試合に引率して行き、そこで大学時代の友人に出遭う。友人は当時台湾の大都会台中市で市長の職にあった。日本敗戦後の台湾では、大陸からやって来た外省人が、次々に要職を占めていたのだ。「あっちは水道があって便利だぞ」と聞き、父も台湾に渡った。台北、そして南部の大都市高雄で教育関係の仕事につき、2年後、梅県に残っていた家族も呼び寄せる。もともと学校の教師としていた母は、姑と子どもたちを連れて台湾に向かった。奇しくも1949年、国共内戦が激化し、国民党政府が台湾に敗走する年だった。 台湾南部で育った候孝賢は、家では客家語、学校では中国語、近所の友だちとは台湾語を話して育った。地元の高校を卒業後、兵役についたのち、台北の国立芸術専門学校映画科に進学した。高雄郊外の基地の町、鳳山に住んでいた子ども時代から映画が好きで、日本映画を多く見ており、印象に残る作品は『里見八犬伝』、好きな女優は岩下志麻。このような経歴は、外省人の彼が台湾本省人のように育った印象を与えるかもしれないが、後年、映画監督になって香港に行き、生まれてはじめて映画館で中国映画を見たとき、「中国語の台詞が聞こえてきただけで胸がいっぱいになって、最後まで鳴き通しだった」とも話している。その矛盾こそが候孝賢というキャラクターをつくり上げたのだろう。(中略)<「仰げば尊し」、「赤とんぼ」が流れる台湾>p87~92 日本人のノスタルジアを喚起する台湾ニューシネマ作品としては、おそらく「冬冬の夏休み」(1984年、候孝賢監督)が最右翼だろう。小学校を卒業したばかりの少年冬冬(トントン)と妹のティンティンが、母親の入院中、祖父母の家でひと夏を過ごし、不思議な体験をするという台湾版「となりのトトロ」だ。ただし、製作されたのはこちらが先で、宮崎駿監督は「千と千尋の神隠し」冒頭シーンで食べ物屋が軒を並べる場所のイメージを、「非情都市」(1989年)から得たことを公言しているほどの候孝賢ファンだ。 朱天文の原作を候孝賢が共同脚色した「冬冬の夏休み」の舞台は、台湾苗栗県銅羅(ラは金偏に羅)。時代は映画が製作された1984年に設定されている。苗栗県は歴史的に客家の多い地域で、銅羅の共通語も客家語である。ただし、ここの客家人は清朝時代から台湾に暮らす本省人で、候孝賢一家のように戦後中国から渡って来た外省人ではない。1895年に台湾が日本に割譲されたとき、客家による抵抗運動の拠点となったのが、実はこの銅羅であったことは、四半世紀のちに客家語映画『1895』(2009年、ホン智育監督)が描きだすことになる。『冬冬の夏休み』の舞台が銅羅なのは、同地が朱天文の母親で、川端康成の小説など日本文学の翻訳家として著名な劉慕沙の出身地であるためだ。子ども時代の彼女たち姉妹は、しばしば銅羅に住む祖父母をおとずれたという。朱家は文学一家で、妹の朱天心も小説家である。本作は時代こそ違うものの、外省人の父と本省人の母をもつ朱天文姉妹の生育歴を反映した作品といえるだろう。 映画は冬冬の卒業式シーンからはじまる。小学校の体育館に子どもたちが整列し、代表が答辞を読み上げている。会場に流れるているのは「蛍の光」のメロディーだ。しばらくして、中国語による「仰げば尊し」の合唱がはじまる。日本人なら不思議に感じずにはいられない。どうして台湾の学校で「仰げば尊し」が歌われるのだろう。それは、もちろん、かつて日本が半世紀間この島を殖民統治したためだ。しかし、日本は1945年の敗戦と同時に、台湾を放棄したのではなかったか。その通りである。そして、台湾を接収した中華民国は、共産党との内戦中で、大陸反攻作戦を練るのに忙しく、とりあえず目の前にあったものを、日本家屋であれ日本の唱歌であれ、そのまま使用せざるをえなかった。時が流れるうちに、それらは、日本で生まれたものでありながら、同時に台湾のものになった。(中略) 到着した祖父母の家は立派な病院だ。昭和の洋館といったおもむきだが、門前には松のかわりに背の高いビンロウ椰子の木が植えられている。一階入り口近くに診療室や薬の調合場があり、奥に応接間と家族の食堂、台所など。靴を脱いで板張りの階段を上がると、二階には寝室となる畳敷きの部屋が並んでいる。撮影に使われたのは、実際に朱天文の祖父が経営し、暮らしていた病院で、1950年の完成。日本の敗戦後に、台湾本省人の医師が設計した木造建築ということだ。たいへん立派な建物で、木の床はぴかぴかに磨き上げられ、そこを靴下で滑って遊んでいた冬冬を、まるで日本人のように口数が少ないおじいさんがじろりと睨みつける。年齢からして、日本時代に医学校を卒業したのだろう。 『冬冬の夏休み』は、この洋館が主人公ともいえる映画だ。台湾の田舎にある昭和の洋館。そこに住む日本人のような台湾の医師。しかしよく見ると、いろいろなことが少しずつ日本とは違う。和室の床が日本よりずっと高く、部屋も小さめなのは、台湾人が和室を部屋というよりは、中国式寝台を大きめにしたものととらえているためだ。畳は床面というよりもマットという感覚である。だから彼らは、畳の上に布団を敷かず、ゴザと上掛けだけ用意して、ごろんと寝てしまう。畳の部屋に入院した患者のハンズも敷布団は使っていない。暑い土地だから、その方が理にかなっているのだろう。 小説家である朱天文は、母と離れて過ごしたひと夏の想い出を冬冬兄妹に託した。戦後渡台した国民党軍人を父にもつ彼女は、普段は都会の片隅にある外省人ばかりの軍人居住区で、中国人として生活していた。子どもの頃の彼女にとって、母方の祖父母の家は、農村地帯にあるだけでなく、日本時代につながる歴史をもつ点で、エキゾチックな場所として目に映ったにちがいない。監督である候孝賢にとっても『冬冬の夏休み』は異文化としての台湾を撮った作品だと位置づけられる。(中略) 映画のひとこまに、冬冬がおじいさんとふたりで話をするシーンがあった。唐代の王維による漢詩「独り異郷に在りて異客と為る」を冬冬に暗唱させたあと、おじいさんは古いアルバムを取り出し、手回しの蓄音機にレコードを乗せる。流れ出すのは西洋のクラシック音楽、スッペ作曲「詩人と農夫」だ。この場面で、候孝賢は本来歌謡曲を流そうとしたが、楊徳昌のアドバイスでクラシック音楽、それも入門的色彩の強い「詩人と農夫」に変えたと伝えられる。厳密な意味は不明だが、台湾における日本のイメージが、純和風というよりは、啓蒙的な昭和モダンだということは指摘できる。コロニアル様式の病院を建て、洋館建築を伝えた日本人は、西洋音楽も運んできた。それは日本の近代化自体が西洋に学ぶかたちをとったためだ。 映画の幕切れ、夏休みも終わりが近づき、楊徳昌演じる父が車で幼い兄妹を迎えに来る。車が走り出すと同時に流れるのは「赤とんぼ」のメロディーだ。秋も近いから?「仰げば尊し」っではじまり「赤とんぼ」で終わるのが偶然であるはずはない。のちに候孝賢の代表作と呼ばれることになる『非情城市』(1989年)には、敗戦後日本に引き揚げることになった日本人校長の娘が、教室でオルガンを弾きながらやはり「赤とんぼ」を歌うシーンが出てくる。戦後世代の台湾人にとって「赤とんぼ」が植民地時代を象徴する楽曲のひとつとなっているといえよう。 候孝賢、朱天文、楊徳昌という外省人二世トリオが『冬冬の夏休み』を仕上げたのは1984年。台湾で抗日映画が集中的に撮られてから、まだ数年しかたっていない頃だ。その一方、映画の冒頭で冬冬は同級生とこんな会話を交わす。「同級生の何某は東京デズニーランドに行くんだって」。日本は敵なのか味方なのか。遠いのか近いのか。30代の外省人たちが見つめる昭和の洋館は謎に満ちている。そのエキゾチシズムをノスタルジアと呼ぶことが、果たしてできるものだろうか。 【中国・台湾・香港映画のなかの日本】林ひふみ著、 明治大学出版会、2012年刊<「BOOK」データベース>より陳凱歌、張芸謀、侯孝賢、楊徳昌、王家衛…。中国、台湾、香港出身で、二〇世紀末の国際映画祭を席巻した監督たちは、いずれも戦後生まれながら、例外なく日中戦争のトラウマを作品に映し出していた。そして21世紀。中国の馮小剛、台湾の魏徳聖が生み出した記録的大ヒット作のクライマックスシーンで日本語の歌が流れ、観客の心を癒やした。日本と中国語圏の近現代史を映画によって読み直す。 <大使寸評>この本では日本語で歌われた「野ばら」と「知床旅情」に着目して・・・・そこから日中の近現代史に触れながら中国、台湾、香港の映画を語るわけです。大使が映画で読みとれなかった台湾の悲しみなんかが、この本でよくわかりました。(礼)著者は香港特派員を経験した中国通とのことです。Amazon中国・台湾・香港映画のなかの日本
2012.09.08
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本屋にでかけて中身を見て、1~2日の冷却期間のあと購入したわけですが・・・・これって、ほぼ衝動買いでんな♪なんと言っても元外務省・国際情報局長という孫崎さんの経歴が凄いのです。とにかく、日中に家にいては暑いので、二回ほどサイデリアに篭り、読破いたいました。日米現代史の教科書のようなこの本は、当分の間、座右の書となることでしょう。*******************************************************************************これも「TPP参加反対の輪」の一環というか、TPP反対論調の基軸になると思うわけですが・・・・この本のエッセンスの一部を紹介します。p116~117講和条約はサンフランシスコのオペラ・ハウス、日米安保条約は米国陸軍第6軍の基地のなかの下士官クラブで調印されました マッカーサーが解任されたから5ヵ月後の1951年9月8日、日本はサンフランシスコで講和条約(平和条約)と日米安保条約に調印しました。 このふたつの条約は戦後日本の基礎となっています。 しかし、よく見ると調印に際しての両者のあつかいは驚くほど異なるのです。 講和条約はサンフランシスコの華麗なオペラ・ハウスで、48カ国の代表が調印して結ばれました。 では、日米安保条約はどうだったでしょう。 米国側は、アチソン(国務長官)、ダレス(国務省顧問)、ワイリー(上院議員)、ブリッジス(上院議員)の4人が署名しています。 では日本はとみると、吉田首相ひとりです。こういったアンバランスなことは、ふつう外交の世界では起こりません。 さらにおかしなことがあります。この条約をどこで署名したのか、つい最近まで一般にはほとんど知られていませんでした。場所はサンフランシスコ郊外にある米国陸軍第6軍の基地のなか、しかも下士官クラブでした。まるで、終戦時の署名のような演出に驚きますね。p360~362 <菅首相になって突然TPPの参加問題が浮上します。TPPの狙いは日本社会を米国流に改革し、米国企業に日本市場を席巻させることです。日本にとってきわめて危険な要素をもっています。> 鳩山政権が普天間基地の「最低でも県外移転」を主張して、米国につぶされたのはだれの目から見てもあきらかでした。 おそらくそのためでしょう。鳩山首相を引きついだ菅首相、野田首相は、ふたりとも極端な対米追随路線に転換します。その代表が、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加問題です。これは米国を中心とした加盟国のなかで取引される製品やサービスについて、関税や非関税障壁を基本的に撤廃しようという協定です。 菅首相は、2011年1月29日、世界経済フォーラム年次総会(通称「ダボス会議」)で次のようにのべました。 「私はいま、『第三の開国』を実現するという目標をかかげました。その具体的政策の大きなひとつが経済連携の推進です。TPPにつきましては、昨年関係国との協議を始めました」 そして、次々とTPP推進の声が出ます。前原外務大臣は2010年10月19日、シンポジウムで「1.5%(農業関係者)のために98.5%が犠牲になっている」とのべます。米倉経団連会長も記者会見で「TPPに参加しないと日本は世界の孤児となる」とのべます。 TPP論議の最大の問題は、推進者が実態をゆがめて説明している点にあります。 TPPは計24分野におよびます。電気通信、金融、投資、政府・地方公共団体の調査、知的財産権など、国民生活のほとんどすべてにおよぶのです。そしてこの分野で働く多くの人に打撃をあたえます。被害はけっして「1.5%(農業関係者)」などというものではないのです。 「TPPに参加しないと日本は世界の孤児となる」というのも詭弁です。2010年、日本の輸出相手国の比率は、米国が15.3%です。一方、TPPの対象でない東アジアは39.8%です(中国19.4%、韓国8.1%、台湾6.8%、香港5.5%)。 今後大きく成長することが確実なBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)も、すべて加盟国ではありません。現在、世界経済の中心はG20ですが、そのなかでTPP参加国は、米国、オーストラリアなどのほんの一部です。ASEANの代表的な国であるインドネシア、タイ、フィリピンも入っていないのです。「TPP参加国のもっとも重要な相手国は米国だ。米国との関係を強化すればそれでよいだろう」という声があります。しかし米国の関税は現在2%程度です。米国との自由貿易で日本の輸出が増えることはありません。TPPに参加して得られる利益は微々たるものなのです。 一方、被害はかぎりなく想定されます。これまで日本の繁栄を支えてきた素晴らしい社会システムが、次々と破壊されていくのは確実です。ここでは一分野だけ紹介しておきましょう。 日本医師会は2011年11月2日、TPPを導入した場合、日本が誇る国民健康保険制度が崩壊する懸念を表明しました。そのプロセスはこうです。TPPでは、医療が低額か高額かで差別的対応をすることは許されません。したがって米国の保険会社は、得意の高額医療を日本の健康保険制度の対象にすることを求めます。しかし現在の原則自己負担三割、保険七割という制度では、高額医療をカバーすることなど、とても無理です。その結果、世界的に評価の高い日本の健康保険制度は一気に崩壊します。p362~364<米国はなぜ日本にTPPを執拗にせまるのか> 米国はなぜ日本にTPPを執拗にせまるのか。理由はふたつあります。 ひとつは日本が中国と接近することへの恐れです。この問題が米軍基地とならんで、米国の「虎の尾」であることは、すでに見てきました。ところが民主党政権になり、米国ぬきで「東アジア共同体」を作ろうとする動きが起こります。これをなんとか牽制したいのです。 もうひとつは米国経済の深刻な不振です。そこから脱却するには対外輸出で経済を浮揚させるしかないのですが、米国の製造業にはいまやほとんど競争力がなく、のこされた道はサービス分野しかありません。ところがサービス分野というのはその国の生活と密接に関係したものですから、さまざまな規制があって、なかなか外部から参入するのは困難です。その壁を一気に崩そうというのがTPPなのです。 外務省を退官した人びとが中心になって作っている、霞関会という社団法人があります。ここでは毎月「霞関会会報」という冊子を出しています。その2012年1月号は、TPPを考えるうえで大変に示唆に富んだ文章をのせていましたので、最後にご紹介しておきます。これは「文明化」や「民主化」という美名のもとに、多民族の生活に介入し、収奪を行う米国の負の歴史を、日本とアメリカ先住民(インディアン)を対比する形で書いたものです。●三年前、オバマ大統領は就任演説で、米国の偉大さと繁栄は「海を渡り、西部の原野に住み、大地を耕した」先人たちにより築かれたといって国民を鼓舞した。(中略、六つの例をあげて例証しています)●ペリーによる日本遠征は、そんな時期に計画された。西に伸びる経済権益確保のための大事業だった。創刊直後のNYタイムズは「日本には、鎖国の壁のなかに宝物を隠す権利はない。アメリカのような国が世界の夜明けを日本に理解させることはむしろ義務である」と論じた。 「鎖国の壁のなかに宝物を隠す権利はない」という表現は、今日のTPPにもぴったり当てはまります。TPPは米国が、日本の国内にある富を、扉をこじあけ、吸いあげるための仕組みです。TPP推進派の人びとは、TPPの実態を説明していません。詭弁を使っています。 本当に危険な状況だと思います。孫崎さんは戦後史は「対米追随」と「自主」というふたつの外交路線の対立であったと説き・・・・吉田茂を対米追随派と分類しているが、これは現在の外務省、マスメディアの主流ではないようですね。後輩ともいえる佐藤優氏の怨念のこもったような論説はちょっと分かりにくいところがあったりするが・・・・この本は「高校生でも読める戦後史」と孫崎さん自身が言うだけに、ディープ?な事実に基いて分かり易く説いていると思った次第です。特に、TPPの思惑をネイティブ収奪と対比して説くあたりが、孫崎さんの真骨頂であり、大使の胸をうったわけです。キッシンジャーやジョセフ・ナイの戦略性は馬鹿に出来ないし、アメリカの覇権マインドに対抗することは果たして可能だろうか?少なくとも、松下政経塾のような次元でTPPに対処するのは無理がありますね。【戦後史の正体】孫崎享著、創元社、22012年刊<内容紹介より>日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。目次はじめに序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか第一章 「終戦」から占領へ第二章 冷戦の始まり第三章 講和条約と日米安保条約第四章 保守合同と安保改定第五章 自民党と経済成長の時代第六章 冷戦終結と米国の変容第七章 9・11とイラク戦争後の世界あとがき<大使寸評>ツイッターでこの本の評判が出ていたので、本屋で手にしたが・・・ほぼ衝動買いしたのです。著者が元外務省・国際情報局長というだけあってディープスロートそのものですね。Amazon戦後史の正体戦後史の正体(チョット見)今日(9/8)からNHKドラマ吉田茂の「負けて勝つ」が始まるが、孫崎さんがツイートしています。 ―本当か!歴史を見れば、吉田茂、本質従米以外の何者でもない。今日日本の政治の醜さの原型は吉田首相に。占領下米国隷従の吉田首相が独立後も政権を担ったのが日本の悲劇。かつ池田勇人等吉田学校とか言ってその後の政治家も継承。米国隷属の権化を英雄に―官僚に騙されないために全国農協中央会委託調査研究「TPPの影響に関する各種試算の再検討」に、詭弁のカラクリを見てみましょう。
2012.09.07
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今回借りた7冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回は「アート、本」あたりでしょうか♪。<市立図書館>・ベン・シャーン;芸術新潮・ふるさとの風景に夢をのせて・中国・台湾・香港映画のなかの日本・WEDGE7月号:レアメタル争奪最前線、他・WEDGE8月号:どう育てるか自然エネルギー、他<大学図書館>・本づくりの匠たち・センセイの書斎【ベン・シャーン;芸術新潮12年1月号】雑誌、 新潮社; 月刊版、2011年刊<内容説明>よりBEN SHAHN(ベン・シャーン)「世直し画家」の真実ベン・シャーンを知っていますか?縦横無尽に駆け抜けたアーティスト人生絵を描いた/写真を撮った社会を見つめた/写真を使ったポスターを作った/絵本を作った線を極めた/20年ぶりの大回顧ベン・シャーンからのメッセージ【特別インタヴュー】和田誠さん、<大使寸評>Amazonは、こういう新しい雑誌は扱っているようですね。Amazonベン・シャーン;芸術新潮12年1月号ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト【ふるさとの風景に夢をのせて】木澤平通著、日貿出版社、2012年刊<「BOOK」データベース>より少年の頃の夢に向かって、ふるさとの風景を素直なこころで描き続けている。水田、里山、川辺の懐かしい風景が情緒豊かに描き出されている。<大使寸評>この本の絵は、ほぼドングリ国の景色を描いているわけで・・・ふるさとの風景となっています。Amazonふるさとの風景に夢をのせて【中国・台湾・香港映画のなかの日本】林ひふみ著、 明治大学出版会、2012年刊<「BOOK」データベース>より陳凱歌、張芸謀、侯孝賢、楊徳昌、王家衛…。中国、台湾、香港出身で、二〇世紀末の国際映画祭を席巻した監督たちは、いずれも戦後生まれながら、例外なく日中戦争のトラウマを作品に映し出していた。そして21世紀。中国の馮小剛、台湾の魏徳聖が生み出した記録的大ヒット作のクライマックスシーンで日本語の歌が流れ、観客の心を癒やした。日本と中国語圏の近現代史を映画によって読み直す。 <大使寸評>この本では日本語で歌われた「野ばら」と「知床旅情」に着目して・・・・そこから日中の近現代史に触れながら中国、台湾、香港の映画を語るわけです。大使が映画で読みとれなかった台湾の悲しみなんかが、この本でよくわかりました。(礼)著者は香港特派員を経験した中国通とのことです。Amazon中国・台湾・香港映画のなかの日本【本づくりの匠たち】グラフィック社編集部、 グラフィック社、2011年刊<「BOOK」データベース>より本をつくるときに欠かせない印刷や加工の現場を、ブックデザイナー・名久井直子が訪ねます。そこには、現場でしかわからない、匠たちの細やかな気遣いや長年培ってきた技が惜しげもなく使われていました。 <大使寸評>電子本が隆盛する昨今・・・紙の本に目が行くアナログ人間でおます。写真ページが多い読みやすい内容になっています。Amazon本づくりの匠たち<スクリーン印刷の未来>p51~54 とある本によると、近い将来、雑誌や新聞はインターネットに駆逐されてしまうという。なるほどと思う反面、ホントにそうなのかとも思う。なぜならIT環境は視覚と聴覚に多くを負っているから。そこには触覚や嗅覚を刺激する情報が欠けている。 もちろん、それぞれに一長一短はあるが、デジタルメディアに対して、印刷物がアドバンテージを保っている部分があるとすれば、それはテクスチャー表現だろう。ブツとして手にとることができる分、とりわけ触覚への影響は大きい。質感の演出にはうってつけだ。「だから、いろんな技術を開発しているんですよ。たとえば、皮革やちりめんのような独特の触り心地を印刷で表現してみたりね」 熊沢印刷工芸では、先日、タイルメーカーのカタログを制作したという。なんとタイルの見本を印刷で表現。いわば擬似タイルだ。「これまでメーカーの営業マンは大変だったと思う。タイルの実物見本を持ち歩かないといけないから、やっぱり重いよね(笑)。だから印刷でもって、それぞれのタイルの表面の質感を再現したわけ。できるだけ本物の感触に近いような手触りをね」【センセイの書斎】内澤旬子著、 幻戯書房、2006年刊<内容説明>より南伸坊、森まゆみ、養老孟司、津野海太郎、佐高信、上野千鶴子……。細密なイラストと文章で明らかにする、31の「本が生まれる場所」。それぞれの書斎は、その持ち主と共に生きている。解説=角田光代。<大使寸評>「世界屠畜紀行」、「飼い喰い」の著者ならではの拘り、好奇心が垣間見られるのです。もちろん、著者お得意のイラスト満載となっています。Amazonセンセイの書斎WEDGE7月号、8月号・・・これから読むところですが、なにしろ読みかけの本が多いので、どこまで読めるか?とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。9/02図書館大好き98/31図書館大好き88/16図書館大好き78/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.09.06
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吉見俊哉(東大教授)さんがインタビューで「成功物語の裏面で米支配が内面化、原発はその象徴」と説いているので、紹介します。吉見さんの専門は社会学・文化研究。団塊世代はナンバーワン時代の日本を経験してきたが・・・「大国ではない」と自覚するところから再スタートすべきなのかも(遅ればせながら)。吉見さんへのインタビュー <高度成長とアメリカ>(デジタル朝日ではこの記事が見えないので、9/4朝日から転記しました・・・そのうち朝日からお咎めがあるかも)Q:東日本大震災を契機に、高度成長期に手にした「豊かさ」への本質的な問い返しが起きています。私たちは長い間、何かを見落としてきてしまったのでしょうかA:高度経済成長とは言うまでもなく、敗戦の焦土から立ち上がり、平和で豊な社会を実現したという日本人の成功物語です。経済白書が「もはや戦後ではない」とうたったのが1965年。59年の皇太子成婚から60年安保を経て「所得倍増」の時代に突き進み、64年の東京オリンピック、そして70年の大阪万博で物語は頂点に達します。 しかし確認しておくべきは、「戦後」の平和と豊かさを享受していたのは日本本土だけで、沖縄を含めて東アジアはまだ「」だったことです。50年代には朝鮮戦争、60年代にはベトナム戦争があった。中国は文化大革命などで70年代後半まで動乱の時代が続き、さらに韓国、フィリピンは軍事独裁政権でした。Q:なぜ日本だけが享受できたのですか。A:日本がアジアの帝国だったからです。アメリカは戦後、大日本帝国の遺産を引き継ぎ、日本がかって植民地化した多くの地域を自陣営に組み込んだ。そして日本は、アメリカと最も仲の良いアジアの国として自らを再定義することで、戦後もアジアの中心であり続けることができました。大日本帝国は敗戦でチャラになったわけではない。この連続性は見逃されるべきではありません。 冷戦構造の中、アメリカは日本に、対共産圏の軍事的防壁である韓国やフィリピンなどを経済的に支える役割を担わせました。だからアメリカは日本本土の軍事的負担を解除し、先端技術をどんどん移転した。日本人の勤勉さや円安の好条件も重なり、高度経済成長は実現します。Q:単に日本人の頑張りによって達成されたわけではない、と。A:そうです。しかし実際に豊になると、私たちはそれが歴史的、地政学的な文脈で成立したことを忘れた。忘れてしまえるほどに、アメリカの占領体制を内面化したとも言えます。広い意味での占領は52年に終わったわけではない。もっと日本の社会や歴史、構造に内在するするような形でアメリカは戦後日本を支配し続け、日本は現在もアメリカから自由ではない。そのことをはっきりわからせてくれるのが原発です。Q:どういうことですか。A:日本が原発導入に向かった最大の理由はアメリカの世界戦略です。アイゼンハワー米大統領は53年12月の国連総会で、原子力の平和利用に関する研究や原発建設で諸外国と協力すると約束した。有名な「アトムズ・フォー・ピース」演説です。軍事大国のイメージをやわらげるとともに、原子力技術を第三世界に提供することでえ、自陣営に取り込もうという狙いがあった。とりわけ被爆国の日本が原発導入に動けば、ヒロシマ、ナガサキへの非難をかわせるし、宣伝効果も大きい。実現しませんでしたが、アメリカ政府・産業界は、日本初の原発を広島につくりたいとも考えていました。 もうひとつ、アイゼンハワーは共和党で小さな政府路線、民活志向だったことも大きい。米国内の原子力産業を育成を促すうえで、日本は非常にいい原発プラントの輸出先になるという計算があったと思います。 そして多くの日本人は、アメリカに原爆を落とされた被爆国だからこそ、原子力の平和利用によって平和と豊かさを手にする権利があると思った。そのレトリックというかトリックの完成が、70年3月14日に開会した大阪万博です。同日、敦賀原発1号機が稼動し、万博会場に「原子の火」をともしました。続いて8月に美浜原発1号機も会場に電気を送った。(中略)Q:東京電力福島第一原発事故の前はそんなトリックがあったこと自体を多くの人が知りませんでした。A:戦後日本に一貫しているのは非常に強い親米意識です。理由はふたつ考えられる。ひとつは、戦前・戦中の天皇に代わり、戦後はアメリカこそが日本人のアイデンティティーを保証してくれたからです。60年代以降、「メード・イン・ジャパン」は優れていると強調する広告がたくさん出ていますが、多いのは、日本人技術者の後ろにアメリカ人の科学者がいて、日本の技術を評価しているというパターンです。直接的に「アメリカでも折り紙つき」といったフレーズが使われることもあった。アメリカのまなざしのもとに自分たちは優れているとか、アジアの中で最も進んだ国だといった誇りを再び持つことができた。 もうひとつは、戦中のアジアへの侵略行為を忘れたいという社会心理もあったと思います。60年代、軍事独裁の朴正ヒ大統領と日韓基本条約を結んだのをはじめ、実質的には戦後賠償である経済協力協定をアジア各国と結んだ。冷戦構造の中で、アメリカが日本の後見役をしていたからこそ、戦中期に日本がやったことにとりあえずフタをし、忘れることができた。日本はアジアを忘れるために、一生懸命にアメリカだけを見てきたのだと思います。Q:しかし今、領土問題の再燃もあって、日本はアジアと向き合わざるを得なくなっています。A:中国の台頭で地政学的な秩序が変り、日米の「抱擁」によってフタをしてきた問題が表に出てきています。アジアは再び中国中心の時代に戻るし、アメリカも以前のような覇権は維持できない。アメリカの核の傘にいれば万事OKという時代ではないことは多くの日本人はわかっている。でもどうしていいかわからないから、中国けしからん、韓国けしからんと声高に言うことで、不安を紛らわせているように見えます。 日本は高度経済成長で良い思いもした。だがその結果、アメリカの支配を受け入れ、沖縄に米軍基地が集中し、狭い列島に一時54基も原発が建ち、事故で放射能がついた雨が降る中、それでもアメリカ製の傘をさすしかない。これは日本人が大事にしてきた高度成長という成功物語の裏面で、自らはまった袋小路です。そして原発事故で、政府や電力会社への不信が高まる一方、迅速な情報収集・支援活動した米側への信頼が相対的に高まった。やっぱり傘はアメリカ製に限るよね、と。そんな日本って、いったい何なのでしょうか。 中国はますます大国化し、米中の二極構造がはっきりするでしょう。日本は今のままだと他に頼るものがないから、アメリカの傘をさし続けるしかなくなる。アメリカも、使い勝ってのいい日本、特に沖縄を簡単には手放さないでしょう。これでは出口がありません。Q:ないですか、出口。A:アジアの中で日本を再定義する必要があります。70年代末から東アジア全体が戦後に入り、やがて経済成長を遂げ、日本の特権はそがれた。日本がアジアの中心だったのは日清戦争以降のたかだか100年。大国マインドをリセットし、ワン・オブ・ゼムであることを自覚すべきです。 自覚して何が見えてくるか。それはたぶん、巨大な都市化された群島の集積としての東アジアです。米中二極化という構図の中だけでアジアの将来を考えても、それは帝国主義や冷戦時代の延長でしかない。 日本には約7千、東アジア一帯には数万もの島がある。面ではなく点と線の集積として東アジアを捉え直せば、もっと多元的な都市秩序の中で交易や連帯が活発化し、米国あっての日本という構図も崩れていく。そんなふうにアジアの中で日本という国家を相対化する道があるはずです。大日本帝国からアメリカ覇権への連続性を問い直しつつ、この多元性に賭けてみたい。そこに日本人の活路もあると考えています。<取材を終えて> 「忘れたからって、なかったことになんかならない」。吉見さんの話を聞きながら、あるテレビドラマのせりふを思い出した。大日本帝国と植民地、帝都と東北、戦後日本とアメリカ。それらに「」をしたのが高度経済成長という物語だったのなら、震災後の私たちが描く新たな物語は、それらに向き合うことから始めるべきだろう。(聞き手:高橋純子)孫崎さんの「戦後史の正体」を読んだ後なので、すんなりと読めて納得もするのだが・・・・「戦後史の正体」のパンチが、それだけ大きかったのかも知れない。
2012.09.06
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<TPP参加反対の輪3> TPP参加反対の輪を8/20から今日までのツイッタ-に見てみましょう。政権が代わろうと、代わらなかろうと、しつこく反対することが肝要ではないでしょうか。拡散第一!なんですが、これらも TPPで頭悪すぎ包囲網を敷く6に収録し、保存します。なお、TPP関連で私がフォローしている方々です。@parc_jp: アジア太平洋資料センター(PARC) @ja_tpp:JAグループTPP関連情報@TPP_kantei:STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会@beritapress: 日刊ベリタ@muramachiTPP: TPPに反対する人々の運動@OrganicNewsClip: @suns_flower: 向日葵さん@levinassien: 内田樹先生@finalcut0011: バロンさん@prspctv: perspectiveさん@tomo_nada:印鑰智哉さん@tosa_suigei: 土佐の酔鯨さん@DWMK_fujita: 藤田和芳さん@magosaki_ukeru: 孫崎享さん@ryujinno2:恵三さん @osamu9912:修さん @mdonguri: 不肖ドングリです【9月5日】@parc_jp: 【OCCUPY MONSANTO】STOP TPP! 官邸前アクションは、毎週火曜18:00。2週間後の9月18日(火)は、世界同時アクション「OCCUPY MONSANTO(モンサント社を占拠せよ!)と呼応した特別アクションを行ないます!詳細は近日!ぜひ来てください! #TPP@mdonguri:STOP TPP!! 市民アクション: 「TPPに賛成?反対?」議員リストを一挙公開! http://stoptppaction.blogspot.com/p/tpp.html?spref=tw 今度の総選挙ではTPP賛成議員を落としましょう。民主党に賛成議員が多いけど・・・大丈夫?@mdonguri:日本のマスコミでは報道されない「遺伝子組み換え作物の健康被害」 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=267336 アメリカの司法やモンサイト社を恐れていたら、あとの祭りになるでぇ!@OrganicNewsClip: 米国産牛肉の輸入規制緩和がほぼ確定しそうな状況は、にゃんとま~ @nyantomah 氏のように日米政府間で手打ちが済んだからとすれば、消費者委員会でのGM表示と原産地表示拡大見直しの先延ばしは、TPP次第の2つの問題の着地点がはっきりしていないという見方もできる。(続@OrganicNewsClip: 【BSE】1)食品安全委員会・プリオン専門調査会の5日の「プリオン評価書(案)のたたき台」は、米加仏蘭からの輸入規制の20か月齢から30か月齢への変更は、リスクがあっても「非常に小さく、人への健康影響は無視できる」とし、規制緩和を容認。 http://bit.ly/OaaMRo@OrganicNewsClip: 【BSE】2)輸入規制と同様に、国内の検査対象牛の20か月齢から30か月齢への変更についても、20か月齢から30か月齢への変更は、リスクがあっても「非常に小さく、人への健康影響は無視できる」とした。|たたき台 http://bit.ly/OaaMRo【9月4日】@ryujinno2: ★米国がTPPを進める狙いの典型事例が、遺伝子組み換え作物に対する扱いを米国規準とすること。~日本のマスコミでは報道されない「遺伝子組み換え作物の健康被害」 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=267336 #TPP@parc_jp: 明日!!【TPP官邸前】 もちろん明日も「TPP賛成反対国会議員リスト http://stoptppaction.blogspot.jp/p/tpp.html 」を貼り出します!定番の「議員に会いにいこう(賛成議員をバンバン指摘!)」や「野田でも分かるTPP byサル」のコーナーも。ゲスト・参加者のスピーチもお楽しみに!【9月3日】@osamu9912: 記者「TPPは?」小沢代表「TPPは20数年前から日米間で行われてきた「日米構造協議」の形態を変えたもので(構造協議で米国は日本に無茶難題を吹っかけ続けてきたが、日本は国益を考えて撥ね退けてきた)TPPで一気にこれを飲ませようとするもの。野田政権に対等な交渉が出来るとは思えない」【9月2日】@DWMK_fujita: このGM蚊の開発にはビル・ゲイツ財団が、1970万ドルの資金を提供している。ビル・ゲイツ財団は、さまざまなGM作物・動物開発を支援しており、GM作物開発を独占しているモンサント社との癒着も強く、主に途上国の農民から激しい批判を受けている。@DWMK_fujita: このGM蚊の野外放出実験を行ったのはMRCU(蚊族研究対策局)で、放出した蚊はデング熱を引き起こすウイルスを媒介するネッタイシマカだった。総計300万匹を超える大量の蚊が、生態系や人体に及ぼす影響を評価することもなく、環境中へ放出されたのである。文字通りの人体実験だった。@DWMK_fujita: 英国領ケイマン諸島で、遺伝的組み換え(GM)蚊が大量に野外に放出されていたことが明らかになったのは、2010年11月のことだった。同月初めに開かれた米国熱帯医学衛生学会で報告されたのである。世界中が驚いた。このような無謀な実験が行われるとは思っていなかったからである。【8月20日】@DWMK_fujita: 食料は、軍事・エネルギーと並んでまさに国家存立の三本柱だと言われていますが、日本ではその認識が全くありません。農業問題になると、食料を将来にわたってどう確保していくかという話になるところが、農業が悪いとか、農政が悪いという議論にすりかえられてしまう。(鈴木宣弘東大教授)今売れている「戦後史の正体」という本にもTPPのカラクリが出てきます。これも「TPP参加反対の輪」の一環というか、反対論調の基軸になると思うわけです。p360~362 <菅首相になって突然TPPの参加問題が浮上します。TPPの狙いは日本社会を米国流に改革し、米国企業に日本市場を席巻させることです。日本にとってきわめて危険な要素をもっています。> 鳩山政権が普天間基地の「最低でも県外移転」を主張して、米国につぶされたのはだれの目から見てもあきらかでした。 おそらくそのためでしょう。鳩山首相を引きついだ菅首相、野田首相は、ふたりとも極端な対米追随路線に転換します。その代表が、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加問題です。これは米国を中心とした加盟国のなかで取引される製品やサービスについて、関税や非関税障壁を基本的に撤廃しようという協定です。 菅首相は、2011年1月29日、世界経済フォーラム年次総会(通称「ダボス会議」)で次のようにのべました。 「私はいま、『第三の開国』を実現するという目標をかかげました。その具体的政策の大きなひとつが経済連携の推進です。TPPにつきましては、昨年関係国との協議を始めました」 そして、次々とTPP推進の声が出ます。前原外務大臣は2010年10月19日、シンポジウムで「1.5%(農業関係者)のために98.5%が犠牲になっている」とのべます。米倉経団連会長も記者会見で「TPPに参加しないと日本は世界の孤児となる」とのべます。 TPP論議の最大の問題は、推進者が実態をゆがめて説明している点にあります。 TPPは計24分野におよびます。電気通信、金融、投資、政府・地方公共団体の調査、知的財産権など、国民生活のほとんどすべてにおよぶのです。そしてこの分野で働く多くの人に打撃をあたえます。被害はけっして「1.5%(農業関係者)」などというものではないのです。 「TPPに参加しないと日本は世界の孤児となる」というのも詭弁です。2010年、日本の輸出相手国の比率は、米国が15.3%です。一方、TPPの対象でない東アジアは39.8%です(中国19.4%、韓国8.1%、台湾6.8%、香港5.5%)。 今後大きく成長することが確実なBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)も、すべて加盟国ではありません。現在、世界経済の中心はG20ですが、そのなかでTPP参加国は、米国、オーストラリアなどのほんの一部です。ASEANの代表的な国であるインドネシア、タイ、フィリピンも入っていないのです。「TPP参加国のもっとも重要な相手国は米国だ。米国との関係を強化すればそれでよいだろう」という声があります。しかし米国の関税は現在2%程度です。米国との自由貿易で日本の輸出が増えることはありません。TPPに参加して得られる利益は微々たるものなのです。 一方、被害はかぎりなく想定されます。これまで日本の繁栄を支えてきた素晴らしい社会システムが、次々と破壊されていくのは確実です。ここでは一分野だけ紹介しておきましょう。 日本医師会は2011年11月2日、TPPを導入した場合、日本が誇る国民健康保険制度が崩壊する懸念を表明しました。そのプロセスはこうです。TPPでは、医療が低額か高額かで差別的対応をすることは許されません。したがって米国の保険会社は、得意の高額医療を日本の健康保険制度の対象にすることを求めます。しかし現在の原則自己負担三割、保険七割という制度では、高額医療をカバーすることなど、とても無理です。その結果、世界的に評価の高い日本の健康保険制度は一気に崩壊します。 米国はなぜ日本にTPPを執拗にせまるのか。理由はふたつあります。 ひとつは日本が中国と接近することへの恐れです。この問題が米軍基地とならんで、米国の「虎の尾」であることは、すでに見てきました。ところが民主党政権になり、米国ぬきで「東アジア共同体」を作ろうとする動きが起こります。これをなんとか牽制したいのです。 もうひとつは米国経済の深刻な不振です。そこから脱却するには対外輸出で経済を浮揚させるしかないのですが、米国の製造業にはいまやほとんど競争力がなく、のこされた道はサービス分野しかありません。ところがサービス分野というのはその国の生活と密接に関係したものですから、さまざまな規制があって、なかなか外部から参入するのは困難です。その壁を一気に崩そうというのがTPPなのです。
2012.09.05
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8月9日に衝動買いした「戦後史の正体」という本が売れているようです。大使の場合その後、積読状態になっているが・・・孫崎享さんになりかわり紹介・宣伝です。(大使 読むのが先では?)内田先生(@levinassien)と私(@mdonguri)の宣伝文を追加します。ところで、9/8からNHK土曜ドラマで「負けて、勝つ」が放映されるが・・・・吉田茂を肯定的に描くことが予想されます。孫崎さんがこの本で吉田茂を売国奴のように述べているが、多くの日本人にとって目からウロコが落ちるわけです。、1951年9月8日、日本側からは吉田ひとり米陸軍第6軍の基地へ出向き、日米安保条約に調印したことが、この本(p116)に書かれているが・・・・・ここに今も続く対米隷従が始まったわけですね。せっかく渡辺謙という大物スターを起用しながら、NHKの歴史認識が若干(大いに?)偏向しているのが惜しまれるのです。・・・・この本はディレクターや脚本家にこそ、事前に読んでもらいたかった本です。【9月4日】@mdonguri:「戦後史の正体」が積読状態なんだけど、NHKの吉田茂放映前に該当箇所だけは読まなあかんなぁ。1夜漬けのクセが抜けない大使である(汗)@levinassien: 孫崎享『戦後史の正体』読了。360頁一気読みしてしまいました。文書に依拠する元外交官の日米同盟史の「読み替え」の試みです。日本のエスタブリッシュメントが日米問題になると思考停止に陥る構造的な知性不調について、同じ怒りと悲しみを覚えている方がいると知ってほっとしました。@levinassien: 孫崎さんの分析を橋下市長に適用するとどうなるのかな・・・ということが知りたくなりました。たしか今週の週刊現代に書いていたような。東アジア隣国との外交関係を悪化させるという点で親米加点、TPP賛成で親米加点、軍備強化で米軍の国防費負担軽減で親米加点。親米優等生ですね。【9月10日】追記@magosaki_ukeru: 吉田茂・戦後史の正体;岩上安身 「NHKこのタイミングで、吉田茂美化ドラマ開始。孫崎さんの『戦後史の正体』の出版が間に合い、世に受け入れられていてよかったと思う。同書を片手にその歴史歪曲ドラマのどこが嘘で何が割愛されているか、間違い探しは一興」。@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・紹介:生徒に読ませてる先生がいる。takeshikunhi :2012年の名著は「政府は必ず嘘をつく」(堤未果)「戦後史の正体」の二冊と思う。日本人が目覚めるきっかけになる内容。生徒達のリアクションが想像以上に良い。子供は大人が考えるより賢いんだ。【9月6日】@magosaki_ukeru: 吉田茂・紹介;伊藤公紀・ 渡辺謙様 吉田首相をテーマとしたドラマ主演、お疲れ様でした。御好演を期待しております。インタビューにて「人物像を捉えるのが難しかった」旨、伺いました。孫崎享著『戦後史の正体』を読まれると、吉田首相の別の面が見えると思います。一読をお勧めします【9月5日】 @magosaki_ukeru:戦後史の正体・:昨日堤 堯〔元文藝春秋編集長)氏に会う。「昭和の三傑」で「鈴木、幣原、吉田三代宰相は、智略尽くし占領軍米国に立ち向かった」と記述。吉田を徹底批判の私は大変な批判を受けるだろうと覚悟。結果はCSテレビ堤堯「著者に聞く」に出演どうですかの誘い。彼は安保闘争時大学4年 【9月1日】 @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:「朝まで生」に出演の福山哲郎議員(参議院外交防衛委員会委員長)、今、「戦後史の正体」が国会議員の中で大変な話題になっている、小沢遼子(評論家)さんも一昨日友人にもらって読んだ、大変素晴らしいと言われていた。【8月30日】 @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:昨日大手マスコミ編集委員と雑談。「まだ大手マスコミでは言及なし」と言ったら「14万部刷って、多くの書店でトップを走り、言及無しはないでしょう。私のコラムで言及します」と言っておいででしたが、どうなるでしょうか。【8月26日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・紹介;土佐の酔鯨「 3年前なら孫崎享氏の戦後史の正体は陰謀説と見なされラベストセラーになっていなかっただろう。3年前に始まった西松事件で我々は特捜とマスコミの正体に疑念をもち、3.11以降はその疑念が確信に変わった。この国の正体が浮き彫りにされたのだ」【8月25日】@magosaki_ukeru: 吉田茂:「NHKが吉田茂元首相ドキュメント番組を、9月2日から5回放送。 米国相手に”対等に渡り合った”との内容を強調するようです。」既存の吉田茂が如何にいい加減か、「戦後史の正体」と比較して下さい。吉田礼賛は従米礼賛でもあります。@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:週間ベストセラー三省堂神保町本店新刊・文芸2位、社会・人文1位 八重洲ブックセンター本店;新刊・文芸2位、人文・政治・社会1位 丸善丸の内本店;人文・ノンフィクション4位 リブロ池袋本店;人文1位【8月21日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:ある議員よりTEL「貴方は鳩山首相の普天間問題で、鳩山首相と一緒にすっかり沈没したと思ったら見事に又浮かび上がって来た。有力自民党議員に勧めたら「孫崎の本なんか読む訳無い」と言っていたが重光再評価を述べたら同意していた。現政権の中枢にも読むようにいっておいた。@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:沖縄の人は日米関係を自分の生活と直結していると受けとめ、真剣に考えている。ジュンク堂書店那覇店で『戦後史の正体』は3週連続一般書籍部門1位【戦後史の正体】孫崎享著、創元社、22012年刊<内容紹介より>日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。目次はじめに序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか第一章 「終戦」から占領へ第二章 冷戦の始まり第三章 講和条約と日米安保条約第四章 保守合同と安保改定第五章 自民党と経済成長の時代第六章 冷戦終結と米国の変容第七章 9・11とイラク戦争後の世界あとがき<大使寸評>ツイッターでこの本の評判が出ていたので、本屋で手にしたが・・・ほぼ衝動買いしたのです。著者が元外務省・国際情報局長というだけあってディープスロートそのものですね。Amazon戦後史の正体「戦後史の正体」 byドングリ 「戦後史の正体」の紹介・宣伝(その1)
2012.09.05
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この歳になると、「大人の知恵」がつくわけですね、人なみに。9/3ツイッターに渡邉正裕さんの以下ツイートが出ていたけど・・・そう思ったのです。つまり、権力による冤罪はまだ厳然としてあるわけだから、痴漢の疑惑に巻き込まれそうな場合、体力の続くかぎり逃げる必要があるわけです。@masa_mynews: 職を失ってしまうので、デパ地下や電車など混んでいる場所に行くのはやめよう、と決意させる内容。デパ地下で痴漢にされ失職した元高校教諭「それでも僕はやってない」横浜地裁が免職取消請求も棄却 http://bit.ly/SdJEmh@masa_mynews: とにかく走って逃げる。えん罪でも店員らに捕まったら即有罪確定と思っていい。それが日本の警察と裁判所。人ごみでは常に逃走経路を考えながら歩くこと、逃げ足を常日頃から鍛えること。デパ地下で痴漢にされ失職した元高校教諭「それでも僕はやってない」 http://bit.ly/SdJEmhとにかく「自分はやっていないから、逃げも隠れもしない」という正論は通じないのです。2007年の映画「それでも僕はやってない」にも見られたとおり・・・・「拘束されたらお終い!」というのが、日本の警察、検察の状況を踏まえた常識なんでしょうね。こういうのを「大人の知恵」だと思うので・・・人生経験の浅い若者は心しておく必要があると思った次第です。(老婆心かもしれないが)【それでもボクはやっていない】周防正行監督、2007年制作、2007年観賞<goo映画解説>より大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に混じって満員電車から駅のホームへ吐き出されたところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け、いよいよ裁判が始まる…。<大使寸評>冤罪事件を題材にして映画にした、周防監督の「コロンブスの卵」のような着想と粘り強い制作に拍手です。頻発する冤罪事件の逆転判決にいくらかでも力になったのではないでしょうか。goo映画それでもボクはやっていないそれでもボクはやっていないbyドングリ逃げる場合も、現場を振り切るダッシュ力と、少なくとも500mくらい走りきる持続力は必要かと思われるので・・・日頃の精進も必要なんでしょうね。(その点、晴走雨読で日頃から鍛錬している大使は、逃げ切る体力は有るんですよ♪)だけど、都会の雑踏では防犯カメラが多いので、面がわれる可能性が高いのだが・・・先にニュースになる方が、検察も無茶ができないので、良いかも知れないですね。
2012.09.04
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『海角七号』で印象的なのは、日本語で歌われた「野ばら」であるが・・・・冒頭とラストで「野ばら」が日本語と中国語で歌われていて象徴的であるように・・・・日本が好意的に描かれた映画である。確かにコミカルでほろりとしたところもあり見てて面白いが、これが台湾映画史上、歴代第一位のヒット作だって?なぜ、この映画が台湾で受けるのか?ということの方が興味深いのです。【海角七号/君想う、国境の南】ウェイ・ダーション監督、2008年台湾制作、H22年観賞<goo映画解説>よりミュージシャンの夢敗れ、台北から故郷の恒春に戻った青年アガは、郵便配達の仕事についたものの、無気力な日々を送っていた。そんな時、日本から中孝介を招いて行われる町おこしのライブに、前座バンドとして駆り出されることに。オーディションで集められたメンバーは寄せ集めで、練習もままならない状態。ひょんなことからマネージャーをする羽目になった日本人女性・友子とも、衝突してばかりだったが…。<大使寸評>台湾語と北京語の掛け合いの面白さは、日本人にとってはつんぼ桟敷でありわからないが、若しかしてそのあたりが台湾で受けた訳なのかもしれません。監督は霧社事件の映画が作りたいのだが、スポンサーがつかないので、先ずこの長編第一作「海角7号」で実績を上げるつもりだったようです。それが、歴代第一位のヒット作というがすごいですね。goo映画海角七号/君想う、国境の南海角七号 byドングリたまたま「中国・台湾・香港映画のなかの日本」という本を図書館で借りたのですが・・・著者は日本語で歌われた歌に着目して中国・台湾映画を語っています。【中国・台湾・香港映画のなかの日本】林ひふみ著、 明治大学出版会、2012年刊<「BOOK」データベース>より陳凱歌、張芸謀、侯孝賢、楊徳昌、王家衛…。中国、台湾、香港出身で、二〇世紀末の国際映画祭を席巻した監督たちは、いずれも戦後生まれながら、例外なく日中戦争のトラウマを作品に映し出していた。そして21世紀。中国の馮小剛、台湾の魏徳聖が生み出した記録的大ヒット作のクライマックスシーンで日本語の歌が流れ、観客の心を癒やした。日本と中国語圏の近現代史を映画によって読み直す。 <大使寸評>この本では日本語で歌われた「野ばら」と「知床旅情」に着目して・・・・そこから日中の近現代史に触れながら中国、台湾、香港の映画を語るわけです。大使が映画で読みとれなかった台湾の悲しみなんかが、この本でよくわかりました。(礼)著者は香港特派員を経験した中国通とのことです。Amazon中国・台湾・香港映画のなかの日本この本の一部を紹介します。<中国語映画に響く日本語の歌>p1~3 2008年、中国と台湾で、それぞれ現地映画史上最大のヒット作となるフィルムが封切られた。特筆すべきは、そのどちらもが、日本に関わる内容をもち、映画の中で歌われる日本語の歌が、観客の深い感動を呼んだ事実である。 中国ではフォン小剛監督の『狙った恋の落とし方』。婚活をテーマとするラブコメディの後半で阿寒湖や知床半島など北海道東部が舞台となった。この映画がきっかけとなり、一時道東をたくさんの中国人観光客が訪れたことはニュースでも報道されたから、記憶にある人もいるだろう。ロケ地となった温泉旅館や居酒屋めぐりが人気だとは伝えられたが、作品の内容そのものが紹介されることはあまりなかったようだ。クライマックスとなる事件のあと、主人公の友人(在日中国人)が、北海道の原野をひとり車で飛ばしながら、「知床旅情」をまるまる2コーラス日本語で歌い、涙するというシーンがあり、全編2時間を超える作品中、最もしんみりする場面になっていた。 台湾では魏徳聖監督の『海角七号-君想う、国境の南』。こちらは、台湾最南端の恒春半島を舞台とする音楽群像劇だ。1945年、敗戦とともに本土に引き揚げた日本人教師が、船の甲板で、恋人だった台湾人女生徒に宛てて書いた7通の手紙。当時投函されなかった手紙を入れた小包が、21世紀の台湾に届く。しかし宛先は植民地時代のもので、年老いた郵便配達員にも届けることができない。この宛先不明小包と、現地で日本人歌手のコンサートが開かれるにあたり急遽結成された前座バンドをめぐる物語だ。日本語で書かれた手紙が一通一通朗読されるため、これまで海外で製作された映画のうち、おっそらく最も多く日本語が聞かれる作品となった。そのクライマックス場面で、前座バンドの演奏が観客を熱狂させたあと、思いもかけず、シューベルト作品「野ばら」の日本語による大合唱が鳴り響く。ひとつひとつのパズルのピースを組み合わせるように、丹念に語られてきた物語が、この「野ばら」で予想を越えた大団円に結びつく感動は、言葉でいいあらわせないほどだ。<『海角七号-君想う、国境の南』2008年、魏徳聖監督>p238~242 楊徳昌は数こそ多くないものの、貴重な作品を残したばかりか、重要な人材を台湾映画界への置き土産として育てた。2008年に長編第一作の『海角七号-君想う、国境の南』で、それ以前の台湾映画の記録をすべて塗り替え、洋画を含めても『タイタニック』に次ぐ史上第2位の興行収入をあげた魏徳聖監督である。 1969年生まれの魏徳聖は、台湾南部の台南県出身。工業高専卒業後、兵役中に映画監督をこころざした。だが、映画関係の大学を出たわけではなくアルバイト生活を続けたのち、24歳のとき、ようやくつてをたどって映画製作の現場に職を得るとともに、独学でシナリオを書きはじめた。翌1994年には『水を売る息子』が優秀シナリオ賞を受賞。1995年に日本の林海象が台湾で『海ほうずき』を撮った際にアシスタントをつとめ、1996年楊徳昌の『カップルズ』で助監督に抜擢された。楊監督は気が荒く、スタッフは苦労が多かったが、「俺の頭の中身を想像する暇に自分の頭を鍛えろ」と貴重なアドバイスをくれたという。 このように、いわば叩き上げの台湾本省人が監督となったケースは、それまでほとんど見あたらなかった。ニューシネマでは、呉念真がほぼ唯一の例外的存在だった。戒厳令下では国民党系外省人が社会を牛耳っていたため、本省人庶民には本当の意味での職業選択の自由は存在しなかったに等しい。1987年に戒厳令が解除されたのち、はじめて自分の好きな仕事につくことを考えられるようになった。だから、その年、18歳だった魏徳聖は、台湾本省人として好きな仕事につくことが許された最初の世代である。 ところが、不運なことに、彼が映画界での修業を積むあいだに、台湾映画は未曾有の不況に見舞われはじめた。機会を待っていたのではいつまでたっても監督になれないと覚悟し、2000年には日本統治時代の先住民による反日暴動とそれに対する激しい弾圧事件、霧社事件(1930年)をテーマとする『セデックバレ』のシナリオを完成させ、投資者を募った。しかし、資金が集まらないまま、いたずらに時は過ぎた。そうこうするうち、2006年の夏、1ヶ月でシナリオを書き上げた『海角七号』が、台湾政府の新人監督向け補助金500万元(約1500万円)を獲得する。先にこちらを制作することが決まったものの、総経費5000万元(約1億5000万円)のうち、補助金分をのぞいた9割の差額は自宅を抵当に入れ、友人に投資をたのみ、銀行に頭を下げて調達した。監督個人の負債は3000万元(9000万円)にのぼったという。 2007年9月30日にはじまった撮影は、同年12月25日に終了。翌2008年夏の台北映画祭で、『海角七号』はグランプリと100万元の賞金、そして最優秀音楽賞を受賞した、さらに、同映画祭の審査委員長をつとめた候孝賢から、「ずっとこういう台湾映画を待っていた」という絶賛を受けた。それは、台湾映画の主導権が、ようやく外省人から本省人に禅譲されたことを象徴する歴史的場面となった。 『海角七号』はほとんど宣伝経費をかけられなかったにもかかわらず、一般公開されると同時に口コミで評判が広がり、台湾中で知らぬ者がないほどの人気作となった。一時は電車の中でも往来でも、誰もがこの映画を話題にしていたと伝えられる。そのおもな理由は三つあった。 第一に、本省人(客家を含む)や先住民で構成される南台湾多文化社会の現実がいきいきと表現されたこと。第二に、台湾映画史上はじめて、登場人物のほとんどが台湾語と中国語のバイリンガルで、場面により自動的に言語の切り替えを行う様子がスクリーン上に再現されたこと。第三に、これまで台湾映画では、ほとんど真正面から取り上げられてこなかった旧世代本省人の日本に対する複雑な思いを描いたこと。呉念真が『多桑 父さん』で息子世代からの疑問を呈して14年。孫世代から出された回答が『海角七号』だった。 映画ではふたつの時代が交互に描かれる。冒頭は終戦直後、1945年の12月25日、台湾基隆港から引き上げ船高砂丸が日本に向けて出港する。中(あたり)孝介演じる日本人教師は、恋人の台湾人女生徒小島友子(日本風に改姓名している)を置き去りにし、ひとり船に乗り込んで日本に向かう。甲板でペンを走らせ、彼女に宛てて書いた手紙が日本語で朗読される。「1945年12月25日。友子、太陽がすっかり海に沈んだ。これで本当に台湾島が見えなくなってしまった。君はまだあそこに立っているのかい」。終戦により、台湾が日本に「捨てられた」ことが、はじめて映画で表現された瞬間である。 従来、宗主国による植民地の放棄は、「解放」ととらえられてきた。台湾でも当初中華民国による接収が歓迎されたようすを、たとえば候孝賢の「非情城市」が描いている。しかし、同作品にも出てくるように、1年半たらずのうちに起きた二二八事件によって、本省人と外省人のあいだに埋めることのできない溝が生まれた。1949年に国民党政府が台湾に移転し、戒厳令を敷いてのちは、本省人にとって、白色テロ下を生き延びるのに精一杯の時代が1987年まで続いたのである。「台湾ってかわいい!」―『海角七号』主演女優・田中千絵ことば紀行:林ひふみ【中国語】
2012.09.03
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今回、市立図書館で借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回は「隣国中韓」あたりでしょうか♪。・半島へふたたび・中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか・日焼け読書の旅かばん・外務官僚の無策が日本を滅ぼす:週間金曜日【半島へふたたび】蓮池薫著、 新潮社、2009年刊<「BOOK」データベース>より「あれ、朝鮮半島じゃない!?」家内の声に飛行機の窓から覗き見る。その瞬間、僕のなかでおぞましい24年の歳月が甦った。初めて訪れたソウル。初めて明かす、北朝鮮、拉致への思い―。万感胸に迫る手記。 <大使寸評>心ならずも関わりを持った隣国の言葉をなりわいとした境遇は、その境遇自体が興味ふかいですね。この本は二部構成となっていて、後半の翻訳からみの話が面白いのです。Amazon半島へふたたび【中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか】 櫻井よしこ、他著、 文藝春秋、2010年刊<内容紹介>よりこのままでは「尖閣諸島」が奪われる!『「南京事件」の探究』の著者・北村稔や新進気鋭の学者と共に櫻井よしこが中国の「実像」に迫り日本の対中「歴史」「安保」戦略提言<大使寸評>傾きかけた中国共産党政権であるが、傾きかけた時こそ危険であるわけで・・・中華の論理を知ることは喫緊の課題と思うわけです。Amazon中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか「中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか」という本 byドングリ【日焼け読書の旅かばん】 椎名誠著、 本の雑誌社、2001年刊<「MARC」データベース>より普通小説、私小説、SF、エッセイ、対談集、絵本、写真集、評論などを20年書いている著者が、1999年に実際に読んだ本や10+1年間で面白かった本などについて紹介する。『本の雑誌』連載を単行本化。<大使寸評>椎名誠さん推薦の本だから、面白い本に出会うことは請け合いです。Amazon日焼け読書の旅かばん【外務官僚の無策が日本を滅ぼす:週間金曜日】・・・これから読むところですが、なにしろ読みかけの本が多いので、どこまで読めるか?雨宮さんの「孤立死」レポートが載っているので、これは必読だろう。とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。8/31図書館大好き88/16図書館大好き78/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.09.02
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過酷な歴史にさらされた漢族には、「だまされる方が悪い」という意識がどこかにあるわけで・・・この意識と「孫子の兵法」が結びつくと、世界のお荷物というか脅威でさえある。リュウさんが、「どこが 日中平和だ!」と憤激しているので、紹介します。まさに、時間をかけて「恩を仇で返す」中華の論理ですね。どこが 日中平和だ!中国海軍増強より完成予想図 カナダの軍事専門誌「漢和防務評論」最新号は、建造開始間近と伝えられる中国の国産航空母艦に、かつて日本が資金・技術面で援助し、設立された鉄鋼会社「宝山鋼鉄」(上海市)の製造した特殊鋼が主に使われると報じた。(香港発7月19日) 宝山鋼鉄は1978年に日中平和友好条約が締結された後の経済協力の象徴的な事業として設立。日本側は政府開発援助で支援し、技術面では新日本製鉄が協力した。現在は中国屈指の鉄鋼メーカーとして知られ、軍用船舶の鋼材の多くを提供している。(空母建造で使われる鋼材は通常の艦船以上の強度を求められ、特に甲板の鋼材は艦載機のエンジン噴射に対応できる耐熱性が不可欠とされる。4万トン規模の中型空母を建造する場合には約2万トンの特殊鋼が必要で、特殊鋼の確保が空母建造の技術的なポイントとなっている。2005年から新技術を導入し、既に空母で使える高強度の鋼材を国内生産するレベルに到達したと分析されている。「漢和防務評論」より。最近の中国の強引な鉄鉱石の買い付けなどはこれも原因のひとつだろう) つまり、日本が日中平和友好条約に沿って過去の最大規模の資金技術援助をして設立された製鉄所が日本などを威嚇する為の戦艦建造に大活躍すると言う皮肉な話だ。どこが日中平和か!こういう事実を、マスコミも最大の皮肉で報道すべきだろう。少なくても日本の平和への意図は踏みにじられているのだから。国の近代化を急ぐ中国だが、装備をいくら近代化しても、体制と軍人の頭の中が中世期のことが一番の問題だろう。かつて中国は、日清戦争で日本に負けるまでアジアで最大の艦隊を持っていた。まさかその当時の夢をまだ見ているのだろうか?すでに120年前の話である。 不肖大使もエンジニアのはしくれとして、宝山鋼鉄の付帯設備の業務に従事したことがあるのだが・・・・当時から、中国は1台目は買うが、それ以降はコピーを自作する傾向があり、「こんなんでええんやろか?」と思いつつ仕事を続ける小日本のお人よしエンジニアであった。まさかリタイアした後に、仇をうたれるとはね。辺境の民は、万国公法より古い歴史を持つ中華の論理を侮ってはいけないのでしょうね。なお、宝山鋼鉄も昨今の需要低迷に苦しんでいるようです。8/29中国の宝山鋼鉄の上期は53%減益、第3四半期も「困難」な時期より [29日 ロイター] 中国最大の上場鉄鋼メーカー、宝山鋼鉄が発表した2012年上期決算は、純利益が23億8000万元(3億7463万ドル)と前年同期比で53%の減益となった。需要が低迷し、中国鉄鋼部門の生産過剰が続いたことが影響した。 第3・四半期の業績見通しについては、2012年で「最も困難」な時期になるが、損失を計上する可能性は少ないとの見方を示した。同社幹部は、下期に鉄鋼価格が回復する可能性は低いとし、鉄鋼石価格の急落にもかかわらず、国内の鉄鋼企業は依然として「著しいコスト圧力」に直面していると指摘した。リュウさんのエントリーで世界の海軍史上最悪の中国海軍の蛮行 ベトナムとあるが、尖閣諸島問題を語る場合、この蛮行を避けて通ることはできないですね。
2012.09.01
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