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「素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック」を読んだ勢いで、「ドラマを創ろう」という本に挑戦したのです。(走り読みで、著者に申し訳ないが)これこそ、正にシナリオのマニュアル本なんです。【ドラマを創ろう】森治美著、 言視舎、2012年刊<内容紹介>より早くも定番の言視舎のシナリオ本! 「観る側」から「創る側」になりたい人のための、ドラマの入門書。 ドラマのシナリオを書きたい、ドラマのことをもっと知りたい、でもあれこれ調べるのは大変。古代ギリシャの舞台演劇から始まり、演劇、映画、テレビドラマ、CMまで、多様なドラマの世界を紹介。ドラマ創りには不可欠、でも、いまさら人に聞けない知識と作法、心構えを教えます。 類書の少ないオーディオドラマ作法も充実。 <大使寸評>大使の関心事は映画のシナリオなんですが・・・・目下のところ、「観る側」と「創る側」のどちらか微妙です。「創る側」となれば、この本が役立つわけですね。Amazon素晴らしドラマを創ろうこの本のエッセンス部分を紹介します。<基本的な書き方はこれだけ>p74~81 映像ドラマ脚本を構成しているのは「柱」「ト書き」「台詞」の三つでした。あとはそれらを原稿用紙にどう書くか、です。 映像ドラマ脚本の場合、かっては二百字詰め原稿用紙(20字×10行で「ペラ」ともいう)に書いていましたが、今はPCでの原稿がほとんどですから、20字×20行または20字×40行のスタイルで書くことが多いようです。また、いきなり各局の台本(脚本)仕様でという場合もあります。ただし、この場合の原稿の長さ(ドラマ内容の時間)については、プロジューサーサイドからの指示を得るなり、見本となる台本の枚数に順じることです。四百字詰めに換算するという単純作業では正解は得られません。《柱の書き方》 柱であることを示すためにまず、〇を1字の升目いっぱいの大きさに書きます。この〇は、決定稿になり脚本として印刷される折、シーンナンバーが入れられます。〇の下にを書き、その下に括弧で括りを入れます。 場所については、どこの駅なのか、駅は駅でも改札口、構内、ホームなのかがわかるように書きます。 時間帯は( )の中に朝、夜などと入れますが、昼に関しては指定しないのが普通です。シーンとシーンの間は必ず1行を開けます。(例)〇渋谷駅・ホーム(早朝)〇世田谷総合病院・検査室〇高城家・玄関・表(夕)〇同・リビングルーム(夜)〇麻布マンション・玄関ホール(深夜)《ト書きの書き方》 ト書きは必要最小限に絞って、絵になるものカメラに写るものを書きます。「ト書きは丸太を転がせ」と言われていますが、ぶっきらぼうなまでに文章を削るのです。「小説の地の文とは違う」ということを肝に銘じてください。 書き方については、次の通りです。 (1) ト書きは原稿用紙の上から3字下げてその頭を揃える。また、2字下げる書き方もあ るが、どちらかに統一すること。(2) 現在形、現在進行形で書く。(3) 柱の後は必ずト書きから書く。(4) 人物が最初に登場する時は、その人物のフルネーム、その下に年齢を書く。(5) 同人物のそれ以降の登場では男性なら姓、女性なら名前を書く。ただし男性でも、子 どもであったり家族で姓が同じ時は名前で示す。(6) 人物の細かい動きの指定はしない。(7) ドラマ内容、流れに関係ないことは一切書かない。(8) 台詞の中に書く括弧ト書きも簡潔にする。 (9) アップ(近景)、ロング(遠景)はト書きの名詞の位置で指定する。アップの場合 歩いている、美沙。 テーブルに置いてある、日記帳ロングの場合 美沙、歩いている。 日記帳、テーブルに置いてある。(10) 正面か後姿かは、動詞の選び方や使い方で決まる。正面の場合 美沙、入って来る。 出て来る、佐藤 電車、走って来る。後姿の場合 美沙、入って行く。 出て行く、佐藤 電車、走って行く。《台詞の書き方》 台詞は行頭にまず誰の話す台詞なのかがわかるように名前を書きます。その下に台詞を「」に括ります。台詞が1行で終わらず、2行、3行となる時は、2行目からは行頭から1字下げて書き、3行目以降は2合目の頭に揃えます。(例)〇六本木スタジオ・廊下 島崎、腕時計の時間を気にしながら来る。 その後から、小走りに来る絵美。絵美「島崎さん」島崎「(振り向き)あぁ」絵美「済みませんでした」島崎「いや・・・お陰で思い通りの絵面になりそうですよ」絵美「でも、私の手配が遅れたばかりに撮影のほう、ずいぶん時間が押してしまって・・ ・」島崎「昨日、確認をとらなかった私が悪いんですよ」絵美「・・・・」島崎「第一、城南デパートもデパートだよ。あれだけ今日の撮影にって念を押しておいた のに・・・」********************************************************************************<シナリオの候補案>シナリオの書き方がわかりましたね。さあ 後は何を書くか?だけである。(イラチな大使である)新聞、ツイッターなんかの最新情報がヒントになるのかも。で、大使の場合、シナリオの候補は以下のようなものになります。・SF「かぐや姫」・竹島紛争・レアアース争奪戦<シナリオを書く前に> 「素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック」によれば・・・・シナリオのあらすじを4ページくらいで書いておく必要があるそうです。(あらすじを書く段階は、脚本執筆のプロセスの中で一番つらいところかもしれない。漠然としたアイデアの中で結末を考え、発端や中盤なども構成しなければならないのだから。資料もそろっていないし、登場人物も明確でない。しかも細部を書きすぎると、大筋を見失ってしまう。だからあらすじを仕上げるには、書き直しが2,3回必要になるはずだ。まずは8ページくらいで書いてみて、それを5ページにまとめ、さらに不要な部分をカットして最終的に4ページに収めなさい)〇1,半ページ:オープニング・シーンの再現〇2,半ページ:残りの第一幕で起こることの要約〇3,半ページ:プロットポイント1の再現〇4,別紙に、第2幕で主人公が直面する障害(物理的・精神的)を四つリストアップ。〇5,1ページ:四つの障害を中心に、第2幕で起こるアクションを要約。〇6,半ページ:プロットポイント2の再現〇7,半ページ:第3幕の結末の要約〇8,半ページ:ラストシーンの再現著者のシド・フィールドが次のように励ましてくれます。(あらすじを書いている最中に、不安や葛藤を感じることもあるだろう。退屈になったり、腹が立ったり、誰かに読んでもらって意見を聞きたいと感じたりもするだろう。「こんな退屈なストーリー、最悪だ」という心の声が聞こえてきたりもする・・・・。 たしかにその通りかもしれない。 けれど、だから何だと言うのだ?これはあらすじにすぎない。最初の練習である。完璧である必用などない) 「あらすじ」ができたら・・・さあ シナリオに挑戦だぜ♪(イラチな大使である)「素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック」の該当部分です。 <4ページであらすじを書いてみる>p64~65 つい最近、ヨガのレッスンで有名な俳優に会った。話をするうちに、映画や脚本の話題になった。すると、実は脚本にしたいよいアイデアがあるんだと彼は言いだした。 「どんな話だい?」 「サハラ砂漠にやってきた男の話でね。オープニングは砂塵の巻き上がる夜明けの砂漠のロングショット。1台のジープが砂漠を横切っていく。ところが突然エンジンがいかれて、車は動かなくなってしまう。男は仕方なくボンネットを開けてエンジンの様子を確かめるが、やがて奇妙な音が聞こえてくる。なんとラクダが何頭も砂丘を走って降りてくるじゃないか!男の姿に気づいたラクダは立ち止まり、男とラクダは静けさの中でじっと見つめ合う…」 そう言って彼は私の目を見た。「どう、いいアイデアでしょう?」 「確かにいいオープニングだけど、そのあとどうなるんだい?」 「それはまだ考えていない。ま、そのうちスト-リーはできてくるでしょ」 似たようなせりふを、いろいろな脚本家から何度聞いたことか。もちろん彼らに語れるのはここまでだ。そのあとは何も決まっていないのだから。 どんなストーリーなのか?「何」についての、「誰」についてのストーリーなのか?数行で簡潔に言えるだろうか。これは私がワークショップやセミナーで口をすっぱくして言うことだ。 「自分で自分のストーリーを把握していなければ、他人にわかるわけがない」 脚本を書くということは、旅そのものである。日々変化するプロセスであり、段階を追って準備していくものだ。まずはアイデアをもとに、テーマ、アクション、主人公を考える。それから、ストーリーをつなぐ四つのポイント(結末・発端・プロットポイント1・プロットポイント2)を決め、パラダイムを作る。この四つが明確にならない限り、脚本を書き始めることはできない。この四つこそ、ストーリーの土台であり、ストーリーをつなぐポイントだからだ。 四つのポイントがはっきりとわかったら、ストーリーをドラマとして物語ることができる。「物語る」ということは、事件や出来事を並べ、一つの方向に向けて展開するということだ。 ストーリーを紙に書く作業は、この段階で絶対に必用なことである。この段階で書いたものがどれほど正確なものであるかとか、出来がよいか悪いかなど関係ない。 まず、ストーリーのあらすじを四ページで書きなさい。そうすれば、自分が書こうとしているストーリーラインの、物語の概要が見えてくる。ちょっとしたセリフから、登場人物の輪郭が浮き上がってくる。私は受講生には必ずこの作業をやらせる。ストーリーをまとめる事件とは何かを認識するのに役立つからだ。 あらすじを書くということを、私は“有無を言わさない課題”と呼んでいる。それは、それまで頭の中にあった漠然としていて断片的なアイデアを紙の上に具体的に文字で表し、ストーリーの各パーツや互いの関係を考える重要なステップである。この本の引用については、映画の基本はシナリオに収めておきます。
2012.08.31
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今回、大学図書館で借りた3冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は宇宙ですね♪。・宇宙はどうやって誕生したのか・ブラックホールとタイムトラベル・ドラマを創ろう【宇宙はどうやって誕生したのか】ムック本、ニュートンプレス、2010年刊amazonの<内容紹介>は無し。<大使寸評>この本に、パルサーを称して「巨大な原子核」という表現が載っているが・・・宇宙物理学の本質を表しているような言葉ですね。極小から極大をつなぐ「巨大な原子核」というヒントがすご~い♪Amazon宇宙はどうやって誕生したのかこの本の一部を紹介します。<佐藤博士はまず、中性子星の研究からはじめた>p38~40 のちにインフレーション宇宙論の誕生につながる、佐藤勝彦博士の研究人生の“遠回り”を追っていきましょう。佐藤博士が研究テーマとして選んだのはパルサーという天体です。 パルサーの正体は「中性子星」という天体です。中性子は、陽子とともに原子核を構成する粒子であり、電荷をもちません。中性子星は、ほとんど中性子だけでできた天体であり、いわば「巨大な原子核」といえます。 大学院時代の佐藤博士は、「中性子星がどうやって形成されるのか?」というテーマを研究の中心にすえました。中性子星は当時、次のような過程で形成されることがわかっていました。重い恒星は、生涯の最後に「超新星爆発」をおこします。そのときに残される恒星のコア(中心核)が自らの強い重力で収縮し、中性子星となるのです。しかし当時は、なぜ恒星がこのようなはげしい大爆発をおこせるのかが、よくわかっていません。 佐藤博士はこの難問を解くために、「ワインバーグ=サラム理論(電弱統一理論)」という素粒子物理学の理論を使うことを考えつきます。この理論を使えば、恒星のコア(できたての熱い中性子星)で発生するニュートリノという素粒子が、どのように恒星のガスなどと相互作用するかがわかります。 この理論で計算すると、瞬時に恒星のコアから外部にもれ出すと考えられていたニュートリノが、短時間ですが閉じ込められて恒星のガスに圧力を及ぼし、爆発の“後押し”をすることがわかりました。超新星爆発は、ニュートリノの後押しのおかげで爆発できるのです。 そして、この理論は大マゼラン星雲で偶然に発生した「超新星1987A」の観測で裏づけられました。1987年、小柴昌俊博士(2002年度ノーベル物理学賞受賞)のグループが、この超新星からやってきたニュートリノを岐阜県神岡鉱山にある実験装置「カミオカンデ」でとらえ、その分析から佐藤博士の理論が実証されたのです。<私たちが観測できるのはほんの一部の宇宙>p64「宇宙」の大きさは、いったいどのくらいあるのでしょうか? 観測可能な宇宙の大きさ(半径)は、410億光年程度だと考えられています。これよりも遠方の宇宙からは、約137億年前の宇宙創生から現在までかけても、光が地球に到達していません。ですから、この外は観測不可能なのです。観測可能な宇宙の“果て”は宇宙の「地平線」と呼ばれています。【ブラックホールとタイムトラベル】福江純監修、ニュートンプレス、2011年刊amazonの<内容紹介>は無し。<大使寸評>パルサー(中性子星)が500個以上確認されているそうだが、まだ可視光による観測写真が撮られていないようです。この本は、ブラックホール、ホワイトホール、ワームホール、タイムトラベルなどに触れているが・・・・どこまでが現実で、どれが大法螺か判然としないのです(笑)でも、ブラックホールの想像図を見るだけでも・・・面白いでぇ♪Amazonブラックホールとタイムトラベル【ドラマを創ろう】森治美著、 言視舎、2012年刊<内容紹介>より早くも定番の言視舎のシナリオ本! 「観る側」から「創る側」になりたい人のための、ドラマの入門書。 ドラマのシナリオを書きたい、ドラマのことをもっと知りたい、でもあれこれ調べるのは大変。古代ギリシャの舞台演劇から始まり、演劇、映画、テレビドラマ、CMまで、多様なドラマの世界を紹介。ドラマ創りには不可欠、でも、いまさら人に聞けない知識と作法、心構えを教えます。 類書の少ないオーディオドラマ作法も充実。 <大使寸評>大使の関心事は映画のシナリオなんですが・・・・目下のところ、「観る側」と「創る側」のどちらか微妙です。「創る側」となれば、この本が役立つわけですね。Amazon素晴らしドラマを創ろうシナリオに挑戦?♪ byドングリとまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。8/16図書館大好き78/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.08.31
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<クリント・イーストウッド監督作品集> 先日、大学図書館で「アウトロー」を観たのだが、大使好みの映画でした。「グラントリノ」にも似たテイストの映画というか、「グラントリノ」の原点のような映画なんでしょう。とにかく歳を経ても基本がぶれないのがいいではないですか。監督としても秀逸なクリント・イーストウッド・・・・長生きしてくれよな~。これまでに観たクリント・イーストウッド監督作品を集めてみます。私がベスト3を選ぶなら、1:グラン・トリノ、2:硫黄島からの手紙、3:アウトローあたりになります。・人生の特等席(2012年)注・ヒヤアフター(2010年)・グラン・トリノ (2008年)・父親たちの星条旗 (2006年) ・硫黄島からの手紙 (2006年) ・ミリオンダラー・ベイビー (2004年)・ミスティック・リバー (2003年) ・スペース・カウボーイ (2000年) ・パーフェクト・ワールド(1993年)・アウトロー(1976年)wikipediaクリント・イーストウッド【人生の特等席】4年ぶりの俳優復帰作が11月23日より全国公開されるそうです。(注)この映画は監督作品ではないけど、最新情報ということでエントリーしておきます。8/29イーストウッド、4年ぶりの俳優復帰作が日本公開決定!老スカウトの悲哀を描いた『人生の特等席』より [シネマトゥデイ映画ニュース] 実質的な俳優引退を宣言していたクリント・イーストウッドの復帰作『人生の特等席』が、11月23日より全国公開されることが明らかになった。現在82歳のイーストウッドの俳優出演は、2008年の映画『グラン・トリノ』以来4年ぶり、自身の監督作以外では1993 年の映画『ザ・シークレット・サービス』以来、実に19年ぶりとなる。 映画『グラン・トリノ』を監督・主演したイーストウッドは「もう積極的に役は探さない」とインタビューで語り、実質的な俳優引退を宣言。その言葉の通り、監督として『インビクタス/負けざる者たち』『ヒア アフター』『J・エドガー』を制作したイーストウッドだが、この4年間、俳優活動を行うことはなかった。 だが、本作では1995年の映画『マディソン郡の橋』以来、17年にわたってイーストウッドから映画作りを学んだ、まな弟子のロバート・ロレンツが監督を務めるということで、スクリーン復帰を快諾。これが最後になるかもしれない出演作で、映画に生涯をささげてきたイーストウッドが演じるのは、野球に生涯をささげてきた男だ。 主人公・ガスは、老化で視力が弱まってきている今、衰えをごまかしきれない大リーグの伝説的なスカウト。それでも引退するつもりのないガスに周囲の目は冷たいが、ひょんなことから娘のミッキーが、ガスの目となるため、スカウトに同行することに。決して仲が良いとはいえない父娘が何年かぶりに時を共にするうちに、お互いを見つめ直すという上質なヒューマンドラマとなっている。【ヒアアフター】クリント・イーストウッド監督、2010年制作、H24.5.9観賞<大使寸評>クリント・イーストウッド監督の最新作ということで観たのだが・・・・とにかく冒頭の津波の場面がリアルである。(津波の場面があったので、東日本大震災のあと公開中止になったとか?) 米英には、わりと霊能者テーマの作品が多いようだが、ご贔屓にしていたシャーリー・マクレーンが神掛かってしまい、いたく幻滅したように・・・・クリント・イーストウッド監督作品であっても、霊能者テーマにはもうひとつのりきれない大使である。goo映画ヒアアフター【グラン・トリノ】クリント・イーストウッド監督・主演、2008年制作、2009年観賞<大使寸評>朝鮮戦争の英雄でもあるコワルスキーは子育てに失敗しているような有様で、つれあいを失ったあとは生活が崩壊しかかるが・・・・隣屋のモン族の一家の優しさに、徐々にその偏見が溶けていくのです♪一家の息子の意気地なさに業を煮やしたコワルスキーが、建設会社への就職前に男としての特訓を行うのだが・・・・・なに 建設会社のオーナーの気を惹く態度、ため口の特訓なのだが、笑ってしまいます。寅さんのため口をもっと柄を悪くしたようなもので、このへんのセンスは日本人の不得意とするもので・・・・・それは見てのお楽しみ♪その隣屋が、チャイナマフィアのようなごろつき連中から機関銃の掃射を受けるや・・・・・行き着けの散髪屋で髪をととのえ風呂にまで入り(つまり死に装束を調えて)、丸腰で出かけるが・・・・連中を死出の道連れにしてして一掃するところが、過激な老人の面目躍如というところです。連隊記念のライターを握り締めて、こときれるところなんか・・・泣けるぜ。goo映画グラン・トリノグラントリノbyドングリ【父親たちの星条旗】クリント・イーストウッド監督、2006年制作、2007年観賞<大使寸評>むかし「硫黄島の砂」という戦意高揚プロパガンダのような映画を観た記憶がかすかにあるのですが・・・・この「父親たちの星条旗」はプロパガンダそのものを描いた映画でもあり、ストレートな反戦ではないかも知れないが、戦意高揚とは相容れない映画なんですね。硫黄島の戦いは、国単位で争った地上戦としては最も過酷なものだったかもしれないが・・・この壮大な喪失を描く映画で、何か語るとしたらやはりイーストウッド監督のことばになるのでしょう。事実を風化することなく記憶することが、双方の死者に対する最善の弔意になるのかもしれませんね。goo映画父親たちの星条旗【硫黄島からの手紙】クリント・イーストウッド監督、2006年制作、2007年観賞<大使寸評>せりふは全て日本語であり、役者は全て日本人だし・・・見終わったあと、これはアメリカ人監督の作った映画だったんだとあらためて思った。確かな考証があり、日本人が見ても違和感のない“日本映画”であったと思うが・・・・まず感慨を覚えるのはこのような“日本映画”を作ったアメリカ人とは?監督とは、脚本家とはどんな人なのか?ということです。goo映画硫黄島からの手紙【ミリオンダラー・ベイビー】クリント・イーストウッド監督・主演、2004年制作、H24.1.27観賞<解説>より「自分を守れ」が信条の老トレーナー、フランキーは、23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップと、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成している。有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そんな折、フランキーの前に現れた女性ボクサー、マギー。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。<大使寸評>マッチョだけど弱い者の味方という(桃太郎のような)イーストウッドの基本を押さえた作品です。終わり方が静かすぎるのはやや拍子ぬけという感もあるが、これがいいのかも知れません。goo映画ミリオンダラー・ベイビーミリオンダラー・ベイビーbyドングリ【ミスティック・リバー 】クリント・イーストウッド監督、2003年制作、2004年観賞(1エントリー文字数制約により説明省略)【スペース・カウボーイ】クリント・イーストウッド監督・出演、2000年制作、2001年観賞(1エントリー文字数制約により説明省略)【パーフェクト・ワールド】クリント・イーストウッド監督・主演、1993年制作、1994年観賞(1エントリー文字数制約により説明省略)【アウトロー】クリント・イーストウッド監督・主演、1976年制作、H24.6.13観賞(1エントリー文字数制約により説明省略)<このあと観たい作品>・許されざる者・J・エドガー
2012.08.30
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フリードバーグさんがインタビューで「日米は役割分担を 押し返しが必要」と説いているので、紹介します。フリードバーグさんは米プリンストン大国際安全保障研究センター所長。フリードバーグさんへのインタビュー <米保守派の対中感>(デジタル朝日ではこの記事が見えないので、8/28朝日から転記しました・・・そのうち朝日からお咎めがあるかも)Q:著書の中で「ニクソン・キッシンジャー時代以来、米国の政治指導者や外交官、中国専門家は、対中関係のプラス面を強調し、問題点をあまり語らないようにしてきた」と批判しています。オバマ政権の対中政策も同様なのでしょうか。A:過去20年にわたって米国の対中戦略は大筋で変わらない。経済や外交面で関係の拡大、深化を図るいわゆる「関与」を追及する一方で、「力の均衡」も達成しようというものだ。オバマ政権は関与をより強調し均衡策を抑制気味にしようとした。「ヘッジ」という単語は公式文書から事実上姿を消した。 しかし2010年から、方針転換した。米国に対してだけでなく、日本を含む地域各国に対して中国が示した一連の強硬姿勢が懸念を招いたからだ。関与を放棄したわけではないが、均衡をはるかに重視するようになった。昨年、オバマ大統領自ら発表した、豪州への海兵隊の新たな展開がもっとも顕著な例だ。Q:対中政策が振れたことは共和党政権の時代にもありました。01年の同時多発テロを受けてブッシュ政権は、安全保障戦略の焦点を「中国」から「テロとの戦い」へと切り替えました。降り返れば「寄り道」だったのではないですか。A:全くその通りだ。米国の中国に対する焦点をそらせたという意味で、9.11は中国にとって戦略的な「」だった。それから10年、米国はようやく中国に戦略的焦点を戻した。しかしこの間、中国は軍事力を増強し、中国近海や西太平洋で米軍の行動を制約する「アクセス拒否、領域拒否」能力を身につけつつある。もし、9.11とテロとの戦いがなければ、米国は対抗手段の開発を、今よりずっと早く進められていたと思う。Q:オバマ政権は、「アジア回帰」の一環として米国は「太平洋国家」だと繰り返し表明しています。中国はどう見ているのでしょう。A:中国からみれば、米国は「よそ者」だ。第2次大戦の結果、日本や韓国と締結した「不平等条約」に基いて兵力を各国に展開しているが、米国はいずれこの地域を離れ、中国が本来の支配国としての地位を回復すると考えている。だから同盟関係を弱体化させ、我々をこの地域から追い出そうとしている。孫子の言う「戦わずして勝つ」だ。Q:達成できるでしょうか。A:うまくいかないと思う。まず、地域諸国の多くが中国支配を望んでいない。もう一つは、中国自身の外交姿勢の問題だ。事実上、他国に均衡策をとるように仕向けている。たとえば政権交代後の日本との関係だ。(米国に距離を置く姿勢をみせた)民主党政権の誕生は中国にとって、冷戦終結後、最大のチャンスだった。それなのに(尖閣諸島沖漁船衝突事件という)大したことのない外交問題が起きると、中国は深刻な外交対立にエスカレートさせてしまった。日本国民に、醜い顔を見せることで中国の支配下ではとても生きていけないと気づかせた。Q:しかしその後、強硬路線を多少緩和しました。A:戦術的撤退に過ぎないと思う。ただ、08年から10年にかけてみられた中国の一連の対外的強硬姿勢が、それまでのより穏健な外交戦略からの(一時的な)「逸脱」に過ぎないのか、あるいはそれこそが「未来の波」なのか、まだよく分からない。Q:米中間には相互不信が深まっていると最近よく聞きます。なぜでしょう。A:中国が経済的、軍事的に強大化すること自体に大きな懸念は感じない。問題なのは、中国の富と国力が増大する一方で、共産党の一党支配という政治体制に変化がないことだ。この状態が続けば、すでに顕在化している米中間の緊張はさらに高まる。 米中の競争関係は単なる事実誤認や誤解ではなく、より本質的な要素によって引き起こされている。その第一は、最も有力な国家(米国)と、急速に台頭する国家(中国)との避けられない緊張関係だ。もう一つは、イデオロギーギャップ。すなわち、中国が米国とは全く異なる政治体制を敷いていることだ。米国を民主主義的価値を広めることで敵対する覇権国とみなしている。Q:米国はどうすればよい、と。A:力の均衡を維持する意志を明確に示すべきだ。中国の政策決定者に、「脅し」や「強要」によって目的は達成できず、「協力」に、より焦点を置くべきだと理解させるためだ。私は関与の効用には限界があると思う。よく北朝鮮やイランの核問題、あるいはテロとの戦いをめぐって中国との協力がいかに重要か、そのために対中関与がいかに必要かという話を聞かされた。しかし、大した成果はあがっていない。 関与策が中国の政治体制の変革に弾みをつけるという考えも米国では見直されつつある。関与策によって民主化が進むのではなく、むしろ独裁体制を維持したまま強大化するのではないかという見方だ。Q:しかし米国は国防予算削減の影響などで、対中均衡を保てなくなる可能性もあるのでは。A:中国にアジア太平洋地域を支配してほしくないと思っている国々は、米国のほか日韓豪印に加えてベトナムやフィリピンなど数多い。これらの国々が足並みをそろえれば、均衡を保てないわけがない。政治的意思の問題だ。さらに考えなければならないのは中国が抱える潜在的な脆弱性だ。これまでのような高い成長率を今後も必ず維持できるわけではない。中国支配は必然ではない。だから中国に譲歩して、求めに応じるのは時期尚早だ。 もし、中国との均衡維持に失敗したら何が起きるか。紛争に突入することはないにしても、中国がこの地域で今よりはるかに大きな影響力や支配力を手にすることになる。Q:11月の米大統領選の結果、共和党のロムニー政権が誕生したら対中政策はどう変りますか。A:ロムニー氏はすでに、中国の通貨政策や知的所有権問題を巡って厳しい発言をしている。紛争を求めているわけではないが、中国に対して現政権より強い立場で臨むと思う。国防費もできるだけ今の水準を維持しようとするだろうし、アジア太平洋に重点配備される海軍の規模と能力は拡大する考えも表明している。Q:日本にはどういう役割が期待されるのでしょう。A:日米両国が行うべきことは、アジア太平洋で中国と競い合うにあたって、どのような役割分担をするか、より明確な相互理解をつくることだ。具体的には、シーレーンを中国海軍に遮断されないようにすることだ。日本国内にある米軍基地の守りをさらに固めることも重要だ。サイバー領域でも利益は一致している。武器輸出3原則を緩和したことは良かった。均衡をはかるうえでは第三国を支援することも重要だが、日本は米国が行わない役割を果たすことができる。Q:日中間では尖閣諸島問題をめぐって再び緊張が高まっています。日本がとるべき対応は。A:領有権問題で中国は、とにかく押して、押して、押しまくる姿勢で臨んでくる。抵抗されるといったん引くが、もとのところまでは戻らない。だから、押し返すことが必用だ。中国の言う「ウィンウィン」の解決策があるのかどうか分からないが、もし本当にあるとしたら、それは地域諸国が中国に敢然と立ち向かう場合だ。<取材を終えて> フリードバーグ氏は「アジア政策のタカ派」。それらしい発言が相次いだが、中国との相互不信のくだりは、7月に掲載した穏健派、リバソール氏(ブルッキングズ研究所)と変らなかった。米国では立場を超えて危機意識が共有されている。(編集委員:加藤洋一)領土問題では、押し返すことが肝要なようですね。フリードバーグ氏は「ウィンウィン」の解決策についても疑問を呈しています。さすが醒めていますね。この記事も朝日のインタビュー記事スクラップに入れておきます。リバソール氏へのインタビュー米中不信の時代が来るのか
2012.08.29
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「3D眼鏡を使わないから、安くしてよ」と切符売り場で粘ったけど、眼鏡無しではぼけて見えるらしいのです。「3Dの映画なんか邪道じゃないか」と、今までスルーしてきた大使であったが・・・3Dしかやってないこの映画館で、初めて3D映画を観るはめになったのです。慣れると、ま~迫力はあったけど・・・・やはり、反米の大使としては3D活劇には違和感をぬぐえないのである。(大使、遅れてるで)2年ぐらい前から予告されていた「プロメテウス」であるが・・・予想にたがわず面白かった。創造主と称される宇宙人も見えたし、巨大な宇宙船も見えたし・・・ええでぇ♪【プロメテウス】リドリー・スコット監督、2012年米制作、H24.8.28観賞<goo映画解説>より地球上の古代遺跡で人類の起源に関わる重大なヒントを発見した科学者チーム。その謎を解き明かすため、宇宙船プロメテウス号に乗って未知の惑星を訪れる。めくるめく神秘と衝撃に彩られた探査航海の果てに、人類が決して触れてはならない、地球上のあらゆる歴史や文明の概念さえも覆す、驚愕の真実を発見する。<大使寸評>ネタバレになるけど「創造主が人類を滅ぼそうとしたのは何故か?」という謎は、謎のままであった。それにしても、自分で帝王切開したあと、すぐに(しかたなく)走り回るヒロインはタフである♪goo映画【プロメテウス】「プロメテウス」予告編 byドングリどこが実写で、どこがCG映像なのか?・・・・「エイリアン」と人類の起源を解き明かすSF映画「プロメテウス」予告ムービー公開に、この作品の映像テクニックのすごさがよく表れているが・・・・映画館で1回見たくらいでは、アッという間に行過ぎてしまいます。(2本立て館なら、1日に2回見ることは可能だけど、総入れ替えの封切り館ではそうもいきません)ともあれ、限りなく本物らしく見せることに、飽きなく迫るスコット監督に・・・拍手やでぇ♪このエントリーも リドリー・スコットの世界2に収めておきます。
2012.08.28
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領土問題で波風が吹き荒れている日中韓であるが・・・・この日中韓を「東アジア共同体」として括ることは同床異夢の最たるもので、色々と誤解を生みかねないので、この括りは取り下げることにする。 その代わりに「漢字文化圏」というわりと文化的な括りが緩く感じられるので、最近はこの括りを多用している大使である。先日も取り上げた「中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか」というナショナリズムをくすぐる本に、言語学にも造詣の深い平川祐弘さんの論説が載っているので紹介します。(中華に反発する平川さんの言語ナショナリズムに惹かれる大使である)<混交文化礼賛:平川祐弘>p128~130 歴史は単線的に進歩するのではない。中心文化の場合でも外来文化から影響を蒙るが、周辺文化の場合、外来文化のインパクトは大きく、時に文化の混交が生じる。クレオール化といわれる現象である。クレオール化ということは初めは西インド諸島で起きた歴史的現象に対して用いられたが、いまでは混交文化現象一般に対しても広く用いられるようになってきた。 ところで人間のアイデンティティーは「三つ子の魂百まで」といわれるから基本部分はあるのかもしれないが、固定的なものではない。他を取り入れることで変貌する。しかし変貌するようでいてある種の型は変化しない。日本語が漢字や片仮名語や新語などを取り入れてどんどん変化するようではあるが、シンタックスは変わらない。主語の次に動詞を置く「私・である・平川祐弘」とはいわない。そしてこのような日本語の語順が諾否の返事を後に延ばすという日本人に顕著な心理的傾向を与え続けていることもまた確かであろう。 日本人は過去において大陸から漢文化を取り入れた。そのような過去の日本について「漢文明によって汚染された」と声高に非難する気が私にはない。それと同様、今日の日本について「西洋文明を排除せよ」と主張する気もない。ただし「チャイナ・スクール」と呼ばれるような漢意(からごころ)の持主の日本人については困った人だと思い、日本を西洋製の価値のフィルターを通してしか見ない、根無し草の人々についても、やはり困った人だとは思う。 私は歴史上の過去に理想の時代を描いて復古を夢見る人ではない。現在の雑種文化としての日本、いいかえると広い意味でクレオール化しいる島国日本の歴史的実態をありのままに肯定して、その中にプラスの要因を求めている。この場合、広義のクレオール化とは中心文化と周辺文化の習合の謂いで、日本列島では宗教、思想、表現、風俗などに混交現象が多く見られる。神仏習合とか本地垂迹説とか漢字仮名混じり文、音と訓を混ぜる読み方、和食洋食、和服洋服、和洋折衷の建築など混交現象は枚挙にいとまがない。そのような日本についてCreore Japanという把握も不可能ではない。当初日本のことをそう言ったアメリカ人日本研究者は日本の悪口を言ったつもりだったらしいが、私はそれで結構というクレオール礼賛の立場なのである。 日本はかって中国文化の恩恵を受け、その後は西洋文化の恩恵を受けた。「恩恵を受けた」とは上品な言いまわしで、文化的には隷属した、と置き換えて言えないこともない。それを隷属と感じないのは、島国日本が軍事的・政治的に中華帝国の版図に押し込められたことがないからである。朝鮮半島では北も南も漢字ハングル混じり文から漢字を排除した。それだけナショナリズムが激しいからだが、しかし私は順列組合せの可能性が大きく、視覚的にも聴覚的にも訴える漢字仮名混じり文の良さを感じる。美しい日本語は漢字漢語とかなの上手な取りあわせで出来上がる。隣国でも漢字ハングル混じり文は復活するのではあるまいか。漢字を用いなければ同音異義の言葉を区別することはできない。<言語の問題:平川祐弘>p138~144【支配言語の推移】 一面におけるアメリカ合衆国の金融・産業・政治面での衰退はグローバル化しつつある国際社会での英語の衰退となるのだろうか。私見では北米ではヒスパニックの勢力が増大し、合衆国内でスペイン語が公用語の地位を獲得しない限り、英語に代わる共通語リンガ・フランカは現れないのではないか、と観測している。テクノロジカルな進捗により翻訳・通訳機械が開発され、予想外の進展が見られればともかく、世界での多数派の印欧語系言語の優位はなかなかゆるがないのではあるまいか。 では中国語の地位はどうなるか。中華至上主義の誇りを傷つけたのは列強によって半植民地とされたという歴史もさることながら、かっての漢字文明圏における華夷秩序が崩壊したためにSino-centrismが国外では通用しにくくなったことも心理的に関係しているのであろう。そうした過去があるだけに、いま経済大国化とともに中華思想的メンタリティが活性化しやすくなっている。 かって漢文明は中心文明であり、周辺地域はその感化を受けた。二千年近く漢文こそが文化語であり、それがリンガ・フランカとして広く用いられた。日本は遣隋使の昔から漢文を用いて中国はもとより、朝鮮半島の国々とも渤海とも、交渉を続けてきた。仏教ももっぱら漢訳仏典によって日本に伝教された。中国人は自分たちの文化が外国へ伝わったことを誇りに思う心が強いから、日本人との関係で鑑真の名を口にするのだが、それに対してインドから仏教が伝わったことを顕彰し誰か特定の人名をあげて記念することはあまりしない。そのような華夷秩序という中華世界のハイアラキーにおける中国の優位を示すのが漢文による一元的支配であった。そこでは中国の儒教とその聖典である四書五経がカノンとなった。儒教的文明圏の成立である。しかし19世紀の後半、日本はその漢字文明圏から目を西洋に転じた。Japan's turn to the Westである。そのような秩序の変化に際して、人々がどのように反応したか、その点にふれたい。 清朝中国は満州族の支配でバイリンガルの支配層がいたにもかかわらず、学問世界では学派の間で対立抗争はあったにせよ漢籍を尊重した点では共通していた。朝鮮半島でもその事情はほぼ同じであった。科挙の制度が漢学の威信を高めたから、満州学派とかハングル学派が成立しがたかったのであろうか。徳川時代の日本は漢学の非常な感化を蒙ったが、しかし科挙の試験制度は採用しなかった。そのような徳川日本には主流をなす漢学者のほかに国学者と蘭学者という学派が18世紀後半以降は共存した。こうして複数の考え方が存在したことが、日本では不知不識の間に思想の自由の幅を拡げていたのではあるまいか。蘭学者たちが存在したから、いちはやく西洋の書物を公的機関で翻訳することも可能となったのである。【同文同軌】 しかしその際のその洋学の教育研究機関の名称の変遷が時勢を反映していて興味深い。欧米列強の砲艦は西洋技術文明の侮り難さを感じさせた。侵略者の言葉も習わなければならない。ペリー艦隊来日後3年の1856年に藩書調所が江戸に設けられる。それが1862年には洋書調所に改名され、翌1863年には開成所、1868年には開成学校、ついで大学南校、そして東京医学校と合併して1877年には東京大学となるのである。 中国におけるその種の学校の名称の変遷はさらに興味深い。英仏露独の外国語学習のために初めて設けられた公的教育機関は威豊10年、1860年、同文館と名づけられた。これは西洋人教授を雇い通訳養成のための学校である。外文を学ぶための学校に同文という名前がつけられたのは何故か。建学の趣旨と矛盾してはいないか。察するに中華思想の強かった中国当局者は自分たち以外の南蛮夷荻の類から文明を学ぶとは考えたくなかったのであろう。中国人が外国語を習わざるを得ないのは、アヘン戦争以来清国が置かれてきた屈辱的な地位のためである。交渉に際しては通弁が必要である。だがそれは必用に迫られたからであって、西洋文明を学ぶためではない。それに古来中国は外敵が支配者として臨んでも、外敵を中華文明に同化してきた。中国人が外国語を学ぶのは中国文化を外国人に知らせるために学ぶのである。野蛮人を中華の有徳の道に改宗させるための手段である。それが同文同軌の意味だった。 日本人が同文同種などといって東アジア人との連携を図ろうとしたが、同文では漢文であって、かつて中国人が和文を学習しようとしたことはおよそなかった。それだけに日本が上海に東亜同文書院という学校を設立した際、この命名の仕方には関係者の誤解があったのではないかと疑われてならない。【在外中国人の動向】 現在の中国は諸外国に孔子学院を設置して中国文化宣伝に力を注ごうとしている。19世紀に比べて21世紀の特色は本国のコントロールが在外中国人にも及びやすい点であろう。19世紀の明治日本は滅満興漢の革命的根拠地で、孫文もハワイで教育を受け日本を革命運動の根拠地とした人だったが、21世紀の日本には民主中国の思想的大根拠地は見当たらないようである。 ただし1929年の金融恐慌の時と異なり、2008年にリーマン・ショックがあったからといって人類の未来の希望を共産主義に託する思想運動が復活するとも見られない。また1989年当時と異なり、中国人の関心は政治的自由より経済的繁栄の方に傾いており、在外中国人の誇りも祖国が大国として成長していくことにあるらしい。西洋資本主義社会の欠陥が露呈したために、在外中国人も、現在の中国指導者と同様、中国やロシアの国家資本主義の現状を肯定的に解釈しやすくなっているのではあるまいか。 華僑の数は三千万人近く、オランダの人口に匹敵するといわれる。それだけの人口を擁しながらかって英華辞典を編纂するなどの文化事業に見るべきものがなかった。海外情報が華僑から北京中央にフィード・バックされることは少なかったように思われる。かって日本人が日系二世をなんとなく軽蔑の眼差しで見ていた。それと同じような蔑視があったからであろうか。それでも今日の中国人台湾人は、主流派の指導層も含めて、海外に親戚を持って将来の亡命に備えたいと考えている人が多いようである。平川祐弘さんはラフカディオ・ハーン研究の第一人者であり、中華の感性からは遠い人である。ゼロサム思考が強く出る中華の民、プロテスタントの民は自己中で、とかく覇権にはしるが・・・・世界を破滅に導きかねないこの米中から、世界を救うのはアイルランド人や日本人のような辺境の民の感性ではないかと思ったりするのです。
2012.08.28
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昨夜のテレビで「プレデターズ」を見たが、かなりいい線行っていたと思うのです。この映画に無口なヤクザが登場するが「口は災いのもと」とつぶやくのが面白い。仲間を先に行かしてひとり残り、日本刀でプレデターズのひとりと刺し違えるのだが・・・・このあたりに、ハリウッドの日本人観が表れているようです。(それにしても、紋切り型の日本人観であるが、以前より格段に好転しています)かって「男は黙ってサッ〇ロビール」というコマーシャルがあったけど、アレですね♪【プレデターズ】ニムロッド・アーントル監督、2010年米制作、H24.8.26観賞<goo映画解説>よりロイスは、ある地球外生命体によって惑星に集められた戦闘のエリート集団をしぶしぶ率いることになるが、実は彼ら自身がその地球外生命体の獲物だったことに気づく。一人の医師を除く、傭兵、囚人、暗殺団の一員など、まさに全員が“最強の人類”と言える戦闘のエリートであり冷血な殺人鬼たち。彼らが新種のプレデターたちと人類史上最凶の壮絶バトルを繰り広げることになる。<大使寸評>ハリウッドの日本人観も良くなったものだ♪ハッピーエンドとならないのだが・・・・アメリカの過酷な現実を象徴しているようです。goo映画プレデターズコマーシャルと言えば、この映画の合間に「バイオハザード」の予告編が流れたが・・・・ヒロインが2本の刀を振り回しているのです。おお!チャンバラがトレンディーなのか♪?タランティーノ監督の「キルビル」以来・・・とにかく、チャンバラがクールとなったようです。ところで「戦場のピアニスト」でヨレヨレの優男を演じたエイドリアン・ブロディが「プレデターズ」ではマッチョな戦士を演じたが・・・・いい体をしてますね♪ここで、領土問題でひとこと。海千山千の中、韓、露の露骨な言い分に対して黙っていては、アホやで!・・・・それなりの準備を進めながら、正当に反論、論破すべきは言わずもがなですね。
2012.08.27
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9日に衝動買いした「戦後史の正体」という本が売れているようです。大使の場合その後、積読状態になっているが・・・孫崎享さんになりかわり紹介・宣伝です。(大使 読むのが先では?)内田先生(@levinassien)と私(@mdonguri)の宣伝文を追加します。【9月4日】@mdonguri「戦後史の正体」が積読状態なんだけど、NHKの吉田茂放映前に該当箇所だけは読まなあかんなぁ。1夜漬けのクセが抜けない大使である(汗)@levinassien: 孫崎享『戦後史の正体』読了。360頁一気読みしてしまいました。文書に依拠する元外交官の日米同盟史の「読み替え」の試みです。日本のエスタブリッシュメントが日米問題になると思考停止に陥る構造的な知性不調について、同じ怒りと悲しみを覚えている方がいると知ってほっとしました。@levinassien: 孫崎さんの分析を橋下市長に適用するとどうなるのかな・・・ということが知りたくなりました。たしか今週の週刊現代に書いていたような。東アジア隣国との外交関係を悪化させるという点で親米加点、TPP賛成で親米加点、軍備強化で米軍の国防費負担軽減で親米加点。親米優等生ですね。【9月1日】 @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:「朝まで生」に出演の福山哲郎議員(参議院外交防衛委員会委員長)、今、「戦後史の正体」が国会議員の中で大変な話題になっている、小沢遼子(評論家)さんも一昨日友人にもらって読んだ、大変素晴らしいと言われていた。【8月30日】 @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:昨日大手マスコミ編集委員と雑談。「まだ大手マスコミでは言及なし」と言ったら「14万部刷って、多くの書店でトップを走り、言及無しはないでしょう。私のコラムで言及します」と言っておいででしたが、どうなるでしょうか。【8月26日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・紹介;土佐の酔鯨「 3年前なら孫崎享氏の戦後史の正体は陰謀説と見なされラベストセラーになっていなかっただろう。3年前に始まった西松事件で我々は特捜とマスコミの正体に疑念をもち、3.11以降はその疑念が確信に変わった。この国の正体が浮き彫りにされたのだ」【8月25日】@magosaki_ukeru: 吉田茂:「NHKが吉田茂元首相ドキュメント番組を、9月2日から5回放送。 米国相手に”対等に渡り合った”との内容を強調するようです。」既存の吉田茂が如何にいい加減か、「戦後史の正体」と比較して下さい。吉田礼賛は従米礼賛でもあります。@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:週間ベストセラー三省堂神保町本店新刊・文芸2位、社会・人文1位 八重洲ブックセンター本店;新刊・文芸2位、人文・政治・社会1位 丸善丸の内本店;人文・ノンフィクション4位 リブロ池袋本店;人文1位【8月21日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:ある議員よりTEL「貴方は鳩山首相の普天間問題で、鳩山首相と一緒にすっかり沈没したと思ったら見事に又浮かび上がって来た。有力自民党議員に勧めたら「孫崎の本なんか読む訳無い」と言っていたが重光再評価を述べたら同意していた。現政権の中枢にも読むようにいっておいた。@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:沖縄の人は日米関係を自分の生活と直結していると受けとめ、真剣に考えている。ジュンク堂書店那覇店で『戦後史の正体』は3週連続一般書籍部門1位孫崎享さんがアメリカに注ぐ目は、ツイッターに見られるとおり、あくまでもきついのです。<アメリカを見る目:8/25ツイートより>@magosaki_ukeru: 米国評価。ヴェドリーヌ元フランス外相の「民主主義はインスタントコーヒではない」(『「国家の復権』」)より。・欧米が普遍的価値とするものの中には、欧米が優位を保つ道具としか映らないものがある。民主主義を植え付けようという単純な発想も、こうした偏狭なものの見方から生まれたものだ。@magosaki_ukeru: 米国2:米国自身どうだった。民主主義はある日突然確立されたか。独立戦争、先住民族の虐殺、奴隷制度、南北戦争、公民権運動等、思い出して欲しい。今、投票率の低下、政治資金、ロビー団体、政治の芸能化等に直面。どの国でも、民主主義は複雑な過程を経て築かれたもの、歩みは一進一退。基本的に@magosaki_ukeru: 米国3:国内からの力で成し遂げられるもの。米も欧州も民主化の名の下に十字軍的精神を発揮し、働きかけの繰り返し。結果極小。・欧米式の民主主義をそっくりそのまま移植しようとすれば、必ず逆の効果、民主主義に対する拒絶反応が起こるのだと、米国はそろそろ気付いていいはずだ。<アメリカを見る目:8/23ツイートより>@magosaki_ukeru: オスプレイ:朝日23日「オスプレイ低空飛行訓練など協議 日米合同委員会。安全性を確保するための飛行ルートのあり方等で意見交換」。本当に「本土」で訓練飛行するのか。航空法の安全基準無視して。狂っている。在日米軍は日本の安全守る気持ちないこと衆目に曝される。成立時からそんな気はない。@magosaki_ukeru: 米・パキスタン関係:22日CSM「パキスタンの元駐米大使は『米国が何十億という金で、パキスタンの政策を動かそうとしているのは無駄。”同盟後”の関係を模索すべき』と発言」。世界でどんどん脱米進行。アメリカ様、アメリカ様と言ってる日本は”絶滅品種”に近い。日本だけが気付いていない@magosaki_ukeru: オスプレイ:沖縄の記者と会う。「本土」の人は「オスプレイの低空飛行(本土を含め)」には反対というが「オスプレイの沖縄配備」には反対と言わないという.私が沖縄の人なら怒りたくなるが、こんなものと、あきらめが先行のだろう。淋しくなる。【戦後史の正体】孫崎享著、創元社、22012年刊<内容紹介より>日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。目次はじめに序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか第一章 「終戦」から占領へ第二章 冷戦の始まり第三章 講和条約と日米安保条約第四章 保守合同と安保改定第五章 自民党と経済成長の時代第六章 冷戦終結と米国の変容第七章 9・11とイラク戦争後の世界あとがき<大使寸評>ツイッターでこの本の評判が出ていたので、本屋で手にしたが・・・ほぼ衝動買いしたのです。著者が元外務省・国際情報局長というだけあってディープスロートそのものですね。Amazon戦後史の正体「戦後史の正体」 byドングリ
2012.08.26
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<再生可能エネルギーの動向はどんなかな?>再生可能エネルギーの固定買取制度が始動しているが・・エネルギー政策の動向はどんなかな?8/25太陽光発電所建設ラッシュの一方で、他の再生可能エネルギーの動向はより 7月から開始された再生可能エネルギーの固定買取制度。これによりメガソーラー発電所の建設ラッシュとなるなど、太陽光発電事業に参画する企業が増加している。一方で、同様に固定買取制度の対象となっている風力・水力・地熱・バイオマスを用いた発電については、参画する企業は少ないのが現状である。 地熱発電に関しては、6月に王子製紙と大林組とが、北海道の美瑛町にて共同調査を実施すると発表。JX日鉱日石金属も、かねてから地熱発電の可能性について調査を進めていた札幌市豊羽地区において、調査井の一本から水蒸気の噴気を確認したと発表している。しかし、未だ実用化・普及が進んでおらず、固定買取制度により調査・開発が活発化したとは言えない状況にある。 また風力発電に関しても、安川電機が、大型風力発電用電機品Enewin(エネウィン)シリーズのラインアップとして、今後の風車の大容量化・洋上化を見据えた液冷コンバータの販売を開始すると発表。日立製作所も、洋上風力発電システムの大型化ニーズに対応するため、ダウンウィンド方式の特徴を生かした世界初の5MW級ダウンウィンド洋上風力発電システムの開発に着手したと発表はしているものの、固定買取制度を念頭に置いたような風力発電所の建設に関する動向は鈍い。 さらに水力やバイオマスに関しては、目立った動きすらないのが現状である。太陽光発電以外に関しては、高い技術力や投資が必要であるなど、発電事業参画の際に採用する手段としてはハードルが高いことは事実であろう。その点、太陽光発電であれば工場の屋根などに機器設置するだけで良いため、採用しやすいと言える。しかし、太陽光発電は天候に左右されやすいなどの弱点もあり、リスクヘッジのためにも、一つの手段に依存した電力供給となるべきではない。太陽光発電への支援を中止してでも、他の再生可能エネルギーの研究開発・事業化が急がれるべきではないだろうか。トップ不在の日本では、とかく縦割り行政の枠があり、省庁横断的な改革は不得手というか、不可能である(官僚任せでは限界がある)エネルギー見直しとは、未来の生活を変えるほどのインパクトを含むものであるべきだと思うのだが・・・・原子力村をグズグズと温存する政府、経産省の態度にはシビレがきれる大使である。(さすがに、6ヵ所村の再処理には白旗を掲げたようだが)トップ不在の政府、経産省単独では、エネルギー見直しというビジョンを描くことは荷が重過ぎるのかもしれないな~。国家的ビジョンとは、雇用、地方自治なども含めた荒療治を伴うものだと思うのだが・・・なにしろ、1内閣が1制度(増税)と刺し違えるというような政治状況である。
2012.08.25
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今はもう秋 誰もいない海♪・・・例年、高校野球が終われば気分的には、もう秋なんだけど・・・裏山のアブラゼミは、朝から元気に鳴きまくっております。いや、今年の残暑は半端やないでぇ!と言いつつも、全天候型ロボジー(自称大使は最近はロボジーが気に入っているのです)としては、晴れればそれでいいのです♪ところで、今日は手術後の定期診断のある日なんですが・・・このところの朝連の調子から察するに、多分、問題ないはずです。昨年1月に全摘手術があり今年は2度目の夏を越すことになるが・・・術後5年間で問題ないならはれて再発無しと診断されるわけです。あと3年ちょっとか・・・何とかなりそうやでぇ♪しかしま~、オリンピックと高校野球が終わったら・・・なんだか気が抜けるなぁ。これでは、アカン!気を引き締める意味もあり・・・来年3月の京都マラソン(フル)のエントリーを出したのです。人気のレースなので抽選があり、出られるかどうか、まだ未定ですが。全天候型ロボジーと自称しているので
2012.08.24
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(改4)として、最新情報を追加しました。ハーベル米退役空軍准将が告発しても・・・海兵隊が前のめりでオスプレイ配備を進める背景に何があるのか?海兵隊隊員や基地周辺住民の生命を軽視する産軍複合体というメカニズムがあるのでは?と、容易に疑えるわけですね。ということで、オスプレイの安全性情報をフォローしています。「ヘリパッド建設阻止!危険なオスプレイNO!」真喜志好一森本大臣は構造的問題は無いというが、大きな二つのプロペラを持つ機体の外形そのものがバランス的に不安全なんだろう。それに、オスプレイは操縦が難しいそうだが、それも欠陥といえるのではないか?8/31オスプレイ「機体問題なし」=空軍仕様の墜落も人為ミス-米、日本側に調査結果伝達より 【ワシントン時事】米国防総省は30日、今年6月にフロリダ州で発生した空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの墜落事故について、操縦士らが機体の位置を「誤認」し、先行機の後方乱気流に巻き込まれたことによる人為ミスと結論付けた最終事故調査報告を日本側に示した。米側は同時に「機体の問題ではない」と伝え、同機の安全性は確保されているとの認識を表明した。 CV22は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備予定の海兵隊のMV22オスプレイとほぼ同型。米軍は既に、今年4月のモロッコでのMV22墜落事故について、人為ミスが原因とする調査報告をまとめている。一連の調査結果を踏まえ、米政府は9月中旬にも岩国基地(山口県岩国市)に搬入済みのMV22の試験飛行を行い、10月から沖縄で本格運用したい考えだ。 フロリダ州での事故は、CV22が2機編隊で訓練飛行中に発生した。事故調査報告によると、先行機に続いて後続機が左旋回した際、同機の飛行経路が先行機の経路と交錯。後続機の機体が規定で禁じられた位置に入り、左エンジンの回転翼が後方乱気流に巻き込まれて揚力を失った。このため後続機は高度を失して高さ30メートル程度の木に突っ込み、墜落。搭乗員5人が負傷した。 報告書は「機体の位置に関する操縦士と副操縦士の誤認」があったと指摘。2人が「機体と後方乱気流の間に十分な間を置くことに失敗した」と断じた。 事故については、日本側も米軍の調査結果を踏まえて検証作業を行い、来週以降に独自の報告書をまとめるが、米軍の結論を事実上、追認する内容になるとみられる。沖縄県は安全上の懸念から配備に反対している。日米両政府は、運用上の安全対策を強化する方針だ。 この日は米空軍の実務担当者らが、国防総省を訪れた防衛省の黒江哲郎防衛政策局次長らに調査結果を説明。国防総省は協議後、声明を出し「次の措置の決定に当たり、日本政府と連携していく」と表明した。8/25沖縄は日本のごみ捨て場なのか!より ―― 「対米従属」と「沖縄差別」が戦後日本の常識だった。確かに、マスコミはオスプレイが岩国基地へ揚陸された時期から、すなわちオスプレイが「本土」で墜落する可能性が露呈してから、報道を過熱させている。山崎:これはマスコミにおける「沖縄差別」が現象化した一例だろう。いわば対岸の火事で本土には関係ないと思って悠長に構えていたら、そうではなかったと気付いて騒ぎ出したということだ。さらにマスコミの論点は、オスプレイが危険か否かに収束しているが、これはオスプレイが安全なら沖縄に配備するという意味だ。沖縄の基地問題という根源まで遡って考えるという発想はない。 また一部の保守論壇では、目を覆いたくなるほど低俗な愚論が見受けられる。「沖縄の在日米軍に対する反対運動は、沖縄の『ワガママ』に過ぎない。沖縄の地政学的な意義からすれば、国防のために在日米軍を置くことは仕方のないことなのだから、沖縄は日本のために黙って承服しなければならない」――このような類の言説がそうだ。 特に「沖縄の地政学的意義」を振りかざす輩が多いが、彼らは「本土の地政学的意義」をすっかり見落としている。日本がアメリカの不沈空母であり続ける限り、日本全土に均一に米軍基地が偏在してしかるべきだった。ところがそうした本土が耐えるべき負担を、沖縄に集中して引き受けさせたという歴史的経緯を無視している。 そこには、「我々は米軍を引き受けさせられた」という屈辱の想いはない。米軍に押し付けられたものを沖縄に放り投げたという意識であり、それは「我々」と「沖縄」を分離する思考、差別の思考だ。8/23<オスプレイ ハワイ訓練を中止より 【ワシントン=共同】米海兵隊が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを配備するハワイ州で計画中の二民間空港での着陸訓練をめぐり、住民や環境団体などから周囲にある遺跡への影響や騒音被害を懸念する声が相次ぎ、計画を断念したことが二十二日までに分かった。 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)にオスプレイが配備される予定の沖縄の住民らからも、米軍に対し同様の配慮を求める声が高まりそうだ。 環境影響評価(アセスメント)の関連文書によると二空港はモロカイ島のカラウパパ、ハワイ島のウポル両空港。 海兵隊は二〇一八年までに同州のカネオヘベイ基地に二十四機を配備する予定で飛行訓練なども計画。政府がアセスを実施し住民らから意見を聴取した。 その結果、両空港について周辺での騒音増や野生動物への影響のほか、オスプレイから出る強い気流で周囲の貴重な遺跡が被害を受ける可能性を指摘する反対意見が相次いだ。<8/23孫崎さんツイート>よりオスプレイ:朝日23日「オスプレイ低空飛行訓練など協議 日米合同委員会。安全性を確保するための飛行ルートのあり方等で意見交換」。本当に「本土」で訓練飛行するのか。航空法の安全基準無視して。狂っている。在日米軍は日本の安全守る気持ちないこと衆目に曝される。成立時からそんな気はない。 オスプレイ:沖縄の記者と会う。「本土」の人は「オスプレイの低空飛行(本土を含め)」には反対というが「オスプレイの沖縄配備」には反対と言わないという.私が沖縄の人なら怒りたくなるが、こんなものと、あきらめが先行のだろう。淋しくなる。8/19<オスプレイ 欠陥6点 米専門家「構造に起因」より 【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、開発経緯に詳しい米国防分析研究所(IDA)元主任分析官のアーサー・リボロ氏(68)=米バージニア州在住=が、制御不能に陥るケースなど六つの欠陥があることを明らかにした。米国防総省は問題を把握しているが、機体構造に起因しているため改善できないという。また、他機種に比べ複雑な操縦技術を要するため、小さな操縦ミスが事故につながると指摘した。18日までに沖縄タイムスの取材に対して明らかにした。 リボロ氏は4月にモロッコで起きた墜落事故について「操縦士が回転翼を動かすスイッチをわずか数分の一秒、長く押したため発生した。通常のヘリでは許容範囲内の操縦がオスプレイだと重大事故につながる」と指摘。連発する墜落事故が「人為的ミス」と理由づけられるなか、周囲に住宅が密集する普天間飛行場への配備に懸念を示した。 リボロ氏は、海兵隊員ら19人が死亡した2000年のアリゾナ州での墜落事故を受け、国防総省の依頼で03年12月に安全性の懸念点をまとめた内部文書を提出。その中で、六つの欠陥を指摘した。操縦士らの指導強化や警告システムなどを改良しても、原因が機体構造に起因しているため、問題は取り除けないと結論づけた。 国防総省は、同氏が指摘した六つの欠陥を「事実」と認識したものの、有効な改善措置が講じられぬまま、07年から実戦配備に踏み切ったという。 リボロ氏は09年6月の下院監視・政府改革委員会公聴会で「米軍も準拠してきた米連邦航空局(FAA)の安全基準を満たしていない。人命軽視だ」と警告。 六つの欠陥は、パイロットの操縦に起因する機体の振動に若干の改良が加えられたものの、現在も改善には至っていないという。 リボロ氏はヘリがエンジン停止時に降下する際、風圧を利用してローターを回転させ、安全に着陸する「オートローテーション(自動回転)」機能がオスプレイには欠如していると断言。二つのエンジンが停止する可能性は極めて低いが、その場合、機体は即墜落し、人口密集地の場合は惨事に直結すると指摘した。同機能を備えているとの日米両政府の説明は「明らかにうそだ」と断言。「機体にもシミュレーター(模擬体験装置)にもない。そんな技術を体得するのは不可能だ。オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」と述べた。8/08<オスプレイ>「沖縄配備は差別」NGO主張より事故が多発している米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備問題が、ジュネーブで6日始まった国連の人種差別撤廃条約の委員会で条約違反に当たらないか審査される。会期末の31日、日本政府に積極的な情報提供を促し、危険除去のための計画見直しを勧告する可能性がある。すでに申請されている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設計画と併せて審査される。 国連の会議に参加資格を持つ非政府組織(NGO)「反差別国際運動」などが6日、重大な条約違反を防ぐ「早期警戒措置・緊急手続き」を求めた。沖縄への過度な米軍基地集中を同条約の保護対象である琉球先住民に対する日本政府の差別政策の延長だと批判。普天間移設やオスプレイ配備の計画を見直すなどの勧告を求めている。6月には「オスプレイ配備は国際条約違反の人権侵害」との批判声明を国連人権理事会に提出した。 委員会は3月、日本政府に質問状を送付。外務省は7月までに「沖縄県の居住・出身者は同条約の人種差別の対象ではない。普天間移設などは沖縄の負担軽減や安全保障上の要請によるもので、差別的な意図はない」と回答した。 しかし、委員会は締約国の定期審査で、日本については01年と10年に「沖縄の住民」を同条約の適用対象と認定。「軍事基地の不均衡な集中は住民の経済・社会・文化的権利に否定的影響がある」として善処を勧告してきた。普天間移設やオスプレイ配備にも同じ見解が示される可能性が大きいと予想される。 勧告に法的拘束力はないが、在沖縄米軍基地問題が、国際条約違反の恐れが強い人権侵害問題として繰り返し改善勧告されるようになれば、日米両国の政策に影響を与えるのは必至だ。NGO側は9月の国連人権理では、米兵の犯罪、騒音被害、女性差別など沖縄問題全般を国連全加盟国に訴えていく準備をしている。オスプレイの安全性情報(改2)オスプレイの安全性情報(改1)
2012.08.23
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尖閣諸島、竹島、千島の領土問題で、四面楚歌のような昨今であるが・・・「中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか」という時宜を得たタイトルの本(2010年10月刊)を図書館で借りたので、紹介します。とにかくこの本を読んで中華の論理を知りたいわけです。【中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか】 櫻井よしこ、他著、 文藝春秋、2010年刊<内容紹介>よりこのままでは「尖閣諸島」が奪われる!『「南京事件」の探究』の著者・北村稔や新進気鋭の学者と共に櫻井よしこが中国の「実像」に迫り日本の対中「歴史」「安保」戦略提言<裏表紙>より・対中国「大戦略」構築のために:櫻井よしこ・「南京大虐殺」に見る「歴史力」捏造のインテリジェンス:北村稔・「米中vs.日本」という悪夢の構図:田久保忠衛・強まる中国の軍事攻勢、弱まる米国のプレゼンス:冨山泰・米中日の文化史的三角関係:平川祐弘・中国ではなぜ“科学的&民主的”思考が根付かないのか:金谷譲・中韓「歴史論争」に見る民族主義の相克:飯村友紀・ダライラマの出現とその歴史的背景:手塚利彰<大使寸評>傾きかけた中国共産党政権であるが、傾きかけた時こそ危険であるわけで・・・中華の論理を知ることは喫緊の課題と思うわけです。Amazon中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか櫻井よしこさんをはじめとするチャイナ・ウォッチャーが述べるこの本のエッセンスを紹介します。最初に米軍の「エア・シー・バトル」あたりを読んでみましょう。<強まる中国の軍事攻勢、弱まる米国のプレゼンス:冨山泰>p70~73 米国防総省は2010年2月、民主党のオバマ政権下で初めてとなる「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)を発表、この中で「米国は戦時下にある」と宣言し、アフガニスタンとイラクで継続中の戦争に勝利を収めることを最優先課題と位置付けた。同時に、複雑で不確かな将来にも備えなければならないと強調して、不確かな要因の筆頭に中国をはじめとする新興大国の台頭を挙げた。 新興大国の台頭以外では、テロ組織や反政府勢力といった「非国家主体」の力の増大、核兵器を含む大量破壊兵器(WMD)の拡散などを、国際秩序に挑戦を突き付ける事象の代表例として掲げた。(中略) 2010年版QDRはオバマ政権の初期に顕著だった対中協調路線に配慮してか、中国に対する名指しの懸念表明こそ06年版より減少したが、読者には中国を警戒する記述であることが容易に分かる書き方になっている。従って、共和党から民主党への政権交代によっても、国防総省の対中警戒心は基本的に変っていないということができる。 2010年版QDRで最も専門家の関心を呼んだのは、中国を主に念頭に置き、空軍力と海軍力を一体的に運用して敵のアクセス阻止能力に対抗するという「エア・シー・バトル」(空と海の統合戦闘作戦)の概念が打ち出されたことである。 米軍は1980年代に、欧州大陸での旧ソ連軍の増強に対して、航空戦力と地上戦力を一体的に運用する「エア・ランド・バトル」(空と陸の統合戦闘作戦)の概念を採用した。これを彷彿させる新概念の導入は、国防総省が今日の中国軍について、冷戦時代の旧ソ連軍に類する安全保障上の挑戦として警戒し始めたことを示唆する。 米国のシンクタンクの報告書によれば、エア・シー・バトルの概念に基ずく海軍と空軍の作戦協力の例としては、1.空軍の衛星攻撃兵器が中国の海上監視衛星を破壊し、中国軍による空母への攻撃を防ぐ 2.ミサイル防衛の機能を有する海軍のイージス艦が、在日空軍基地に対する中国のミサイル攻撃を防ぐ 3.空軍が中国のミサイル発射基地を攻撃し、空母への攻撃を防ぐ 4.空軍が機雷敷設で海軍の対潜水艦作戦を支援する―などが考えられる。 2010年版でもう一つ注目されたのは、中東と東アジアでほぼ同時に発生する2つの大規模な地域戦争に勝てる能力を米軍は持たなければならないという「ニ正面作戦」の概念が放棄されたことである。 その理由についてゲーツ米国防長官は、世界各地でのテロ組織との戦いや米国本土防衛など多彩な有事を想定しなければならない今の時代にあって、国家を相手とする二つの地域戦争での勝利に焦点を合わせることは「時代遅れ」になったためであると説明した。 しかし、ニ正面作戦の概念の放棄をめぐって、米国が「現在の戦争」、あるいは今後も続くアルカイダやその関連組織との「非正規型」の戦争に勝つことに重きを置くあまり、中国や北朝鮮など潜在的敵対国家の軍備増強に対する備えがおろそかになるのではないかとの懸念をアジア諸国の一部に生んだ。 これより先、2009年春にオバマ政権は、アフガニスタンやイラクでの対ゲリラ戦に使い道がないとして最新鋭の第5世代ステルス戦闘機F22の調達を187機で打ち止めにする方針を明らかにした。F22は中国の第5世代戦闘機開発に対抗する米空軍の切り札と目され、日本も航空自衛隊の次期主力戦闘機の有力候補にしていただけに、調達中止決定は中国の軍近代化を警戒するアジア同盟国に不安を与えた。 米国がアジア同盟国のそうした不安を払拭するためには、中国軍のアクセス阻止能力の獲得によって約5年後に米軍が台湾海峡や東シナ海や南シナ海で作戦行動を取れなくなるような事態を回避することが必要となる。 1950年代にチベット、内モンゴルを占領した中共だから、沖縄だって危なかった?が・・・チベット占領のあたりを読んでみましょう。<中華人民共和国のダライラマ政策:手塚利彰>p197~199 1950年に平和解放を名目にして人民解放軍がチベット(西蔵部分)に侵入し翌年にはチベットを占領した。これに対してダライラマ政府は、人民解放軍の撤退を交渉するため、1950年には使節団を北京に派遣していた。しかしこの使節団は本国と連絡をとることを許されないままに、51年には中華人民共和国政府とのあいだに、いわゆる「17箇条協定」に調印するすることを余儀なくされた。 「17箇条協定」の骨子は、チベットは中国の一部である、ガンデンポタンはチベット全体の政府ではなく西蔵部分の地方政府である、チベットは中華人民共和国祖国大家庭に復帰する、などであった。しかし使節団に与えられたのは人民解放軍の撤退を交渉する権限だけであり、チベット独立の主張を取り下げてチベットが中国の一地方だと確認するような権限は、与えられていなかった。 しかしこのあと1951年には、ダライラマから毛沢東あてに使節団が調印した「17箇条協定」を受け入れる旨の電報が送られた。このとき人民解放軍はラサを占領しており、ダライラマからの電報はその圧力下に送られたと考えられる。 以上のような経緯を経てチベットを制圧した中国共産党は、社会主義理論に基ずきチベット社会できわめて大きな意味を有する「化身ラマ制度」にたいしては、直接の関与を避けていた。人民解放軍のチベット侵入は和平解放の名のもとに行われたが、「帝国主義と国民党反動支配」からの解放が目的であり、伝統的な社会体制の急激な変化をめざさず、「17箇条協定」では西蔵部分では改革は強要しないことが確認されていた。その結果、ダライラマをはじめ大ラマたちは社会の指導者として認められていた。 いっぽうで、西蔵部分の外側では、いわゆる社会主義改造が1955年には開始された。第一に行われたのは、領主支配や地主支配の廃止であった。その結果、従来の複雑な課税体系が簡素化され、庶民は当初これを歓迎した。 しかしチベットでは寺院も広大な寺領を有していた。またチベットでは人口の二割が僧侶であり、全ての庶民にとって寺院は家族の一員の生活の場でもあった。そして僧侶となり頭脳明晰で弁舌にすぐれておれば、出身身分を問わずに社会的に高い地位につくことが出来た。 ところが中国共産党はチベット社会におけるこのような寺院の機能をよく理解することなく、寺院の領主としての側面だけに注目し、寺院を社会主義改造の対象とみなしたのである。その結果、寺領の没収や僧侶の還俗などが断行された。これが1956年から始まるチベット動乱の引き金となったのである。やがて西蔵部分にも波及した動乱の結果として、1959年にはダライラマとその政府であるガンデンポタンはインドに亡命した。孫崎さんがツイートしているが・・・・つい、ナショナリズムに振れる気持ちを諌めてくれます。【8月22日】@magosaki_ukeru: 尖閣・案内:明日木テレビ朝日「モーニングバード」内コーナー 玉川徹「そもそも総研」(8時50分頃?)で「日中軍事衝突はないといえるのか」をテーマ。田岡さんが軍事、私が外交。私の分の録画は終わりました。【8月20日】@magosaki_ukeru: 領土紛争:1969年ウスリー川上の珍宝島めぐる衝突直後、林彪は毛沢東の後継者に就く。戦争を地位向上に使う。石原知事みたいな動機。熱にうかれた千万単位の人がデモに参加。でも中国には周恩来がいた。コスイギンと棚上げの合意。これを踏まえて尖閣を棚上げ。こんな知恵述べれる政治家日本に不在【8月19日】@magosaki_ukeru: 外交:外交・安全保障は信仰の表明の場ではない.一つの行動が如何なる行動を呼ぶか計算し行動すべき場である。今この計算できない。19日読売「国会議員ら150人、尖閣・魚釣島沖に到着。日本領土であることをアピールするのが狙い」。計算なく正しいと信ずる人が幅をきかす場になることが怖い。孫崎さんが竹島問題の国際司法裁への提訴は日本の平和姿勢を示すと述べています。尖閣諸島問題をみて冷静に中華の論理を探ってみよう。米ブルッキングズ研究所の米中不信の時代が来るのかを読んでみても、対中「関与」と「ヘッジ」の間で揺れているだけで・・・日本にとって万全の後ろ盾とは言えないようです。エアシーバトルについては、「北の国から猫と二人で想う事」の対中国「エアシーバトル構想」加速と尖閣の説明を読んでみましょう。
2012.08.22
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(改3)として、最新情報を追加しました。ハーベル米退役空軍准将が告発しても・・・海兵隊が前のめりでオスプレイ配備を進める背景に何があるのか?海兵隊隊員や基地周辺住民の生命を軽視する産軍複合体というメカニズムがあるのでは?と、容易に疑えるわけですね。ということで、オスプレイの安全性情報をフォローしています。「ヘリパッド建設阻止!危険なオスプレイNO!」真喜志好一森本大臣は構造的問題は無いというが、大きな二つのプロペラを持つ機体の外形そのものがバランス的に不安全なんだろう。それに、オスプレイは操縦が難しいそうだが、それも欠陥といえるのではないか?8/19<オスプレイ 欠陥6点 米専門家「構造に起因」より 【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、開発経緯に詳しい米国防分析研究所(IDA)元主任分析官のアーサー・リボロ氏(68)=米バージニア州在住=が、制御不能に陥るケースなど六つの欠陥があることを明らかにした。米国防総省は問題を把握しているが、機体構造に起因しているため改善できないという。また、他機種に比べ複雑な操縦技術を要するため、小さな操縦ミスが事故につながると指摘した。18日までに沖縄タイムスの取材に対して明らかにした。 リボロ氏は4月にモロッコで起きた墜落事故について「操縦士が回転翼を動かすスイッチをわずか数分の一秒、長く押したため発生した。通常のヘリでは許容範囲内の操縦がオスプレイだと重大事故につながる」と指摘。連発する墜落事故が「人為的ミス」と理由づけられるなか、周囲に住宅が密集する普天間飛行場への配備に懸念を示した。 リボロ氏は、海兵隊員ら19人が死亡した2000年のアリゾナ州での墜落事故を受け、国防総省の依頼で03年12月に安全性の懸念点をまとめた内部文書を提出。その中で、六つの欠陥を指摘した。操縦士らの指導強化や警告システムなどを改良しても、原因が機体構造に起因しているため、問題は取り除けないと結論づけた。 国防総省は、同氏が指摘した六つの欠陥を「事実」と認識したものの、有効な改善措置が講じられぬまま、07年から実戦配備に踏み切ったという。 リボロ氏は09年6月の下院監視・政府改革委員会公聴会で「米軍も準拠してきた米連邦航空局(FAA)の安全基準を満たしていない。人命軽視だ」と警告。 六つの欠陥は、パイロットの操縦に起因する機体の振動に若干の改良が加えられたものの、現在も改善には至っていないという。 リボロ氏はヘリがエンジン停止時に降下する際、風圧を利用してローターを回転させ、安全に着陸する「オートローテーション(自動回転)」機能がオスプレイには欠如していると断言。二つのエンジンが停止する可能性は極めて低いが、その場合、機体は即墜落し、人口密集地の場合は惨事に直結すると指摘した。同機能を備えているとの日米両政府の説明は「明らかにうそだ」と断言。「機体にもシミュレーター(模擬体験装置)にもない。そんな技術を体得するのは不可能だ。オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」と述べた。8/08<オスプレイ>「沖縄配備は差別」NGO主張より事故が多発している米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備問題が、ジュネーブで6日始まった国連の人種差別撤廃条約の委員会で条約違反に当たらないか審査される。会期末の31日、日本政府に積極的な情報提供を促し、危険除去のための計画見直しを勧告する可能性がある。すでに申請されている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設計画と併せて審査される。 国連の会議に参加資格を持つ非政府組織(NGO)「反差別国際運動」などが6日、重大な条約違反を防ぐ「早期警戒措置・緊急手続き」を求めた。沖縄への過度な米軍基地集中を同条約の保護対象である琉球先住民に対する日本政府の差別政策の延長だと批判。普天間移設やオスプレイ配備の計画を見直すなどの勧告を求めている。6月には「オスプレイ配備は国際条約違反の人権侵害」との批判声明を国連人権理事会に提出した。 委員会は3月、日本政府に質問状を送付。外務省は7月までに「沖縄県の居住・出身者は同条約の人種差別の対象ではない。普天間移設などは沖縄の負担軽減や安全保障上の要請によるもので、差別的な意図はない」と回答した。 しかし、委員会は締約国の定期審査で、日本については01年と10年に「沖縄の住民」を同条約の適用対象と認定。「軍事基地の不均衡な集中は住民の経済・社会・文化的権利に否定的影響がある」として善処を勧告してきた。普天間移設やオスプレイ配備にも同じ見解が示される可能性が大きいと予想される。 勧告に法的拘束力はないが、在沖縄米軍基地問題が、国際条約違反の恐れが強い人権侵害問題として繰り返し改善勧告されるようになれば、日米両国の政策に影響を与えるのは必至だ。NGO側は9月の国連人権理では、米兵の犯罪、騒音被害、女性差別など沖縄問題全般を国連全加盟国に訴えていく準備をしている。オスプレイの安全性情報(改2)オスプレイの安全性情報(改1)
2012.08.21
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大学図書館で観たDVD映画のその後です。最近観る映画は大学図書館と例の2本立て館ばっかりで、手元不如意の年金生活者向けとなっております(笑)・EUREKA ユリイカ 6月11日観賞・アウトロー 6月13日観賞・ジョゼと虎と魚たち 7月5日観賞・悪人 7月18日観賞・スワロウテイル 7月24日観賞・トラ・トラ・トラ 7月30日観賞・ボーン・スプレマシー 8月3日観賞・シービスケット 8月20日観賞大学図書館でDVD観賞(その5) 大学図書館でDVD観賞(その4) 大学図書館でDVD観賞(その3) 大学図書館でDVD観賞(その2) 大学図書館でDVD観賞(その1) ****************************************************************************【EUREKA ユリイカ】青山真治監督、2000年制作、H24.6.11観賞<goo映画解説>より浅野忠信主演の『Helpless』やARATA主演の『シェイディー・グローヴ』などで一部に熱狂的なファンを持つ青山真治監督が、白黒シネマスコープ画面で3時間37分という破格のスケールで描き出す叙事詩的な人間ドラマ。バスジャック事件に遭遇して生き残ったものの、多くのものを失った運転手と幼い兄妹が”生きること”のリアリティを取り戻すため、擬似家族を形成し、小さなバスで旅立つ姿を追っていく。<大使寸評>通り魔事件の翌日に、たまたまDVDで「ユリイカ」を観たが、バスジャックと通り魔を扱っていた。 通り魔となった少年に寄り添い、更正を願う主人公は言って見れば、現代の救世主みたいなものか♪ それにしても3時間半の映画は長いなあ。少女役で幼き日の宮崎あおいが出ていたが、役者根性はなかなかなのものです。goo映画EUREKA ユリイカ 【アウトロー】クリント・イーストウッド監督・主演、1976年制作、H24.6.13観賞<goo解説>より南北戦争も終わろうとしていた1860年代なかば。ミズリーの丘を越えてやってきたカンサス・レッドレッグ(北軍秘密軍事組織)の一隊が、罪もない農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)の妻と息子を殺し、リーダーのテリル大尉(ビル・マッキニー)の剣で重傷を負ったジョージーを残して立ち去った・・・・監督は「アイガー・サンクション」のクリント・イーストウッド、脚本はフィリップ・カウフマンとソニア・チャーナス。<大使寸評>「グラントリノ」にも見られたイーストウッド監督・主演のプリンシプルが、ここにも見られました。。つまり、マイノリティに寄り添い、単身でも暴力サイドに立ち向かう基本が1976年の作品を貫いています。インデアンとの交流では「ダンス・ウィズ・ウルブス」を、暴力集団との攻防は「7人の侍」を彷彿とします。goo映画アウトロー【ジョゼと虎と魚たち】犬童一心監督、2003年制作、H24.7.5観賞<goo映画解説>よりある日、大学生の恒夫(妻夫木聡)は、坂道を暴走する乳母車に遭遇する。乗っていたのは、包丁を握りしめ、恐怖と怒りに満ちた目を見開いた少女(池脇千鶴)だった。歩けない孫娘を「こわれもの」として世間から隠そうとする老婆(新屋英子)が散歩に乳母車を使っていたのだ。脚の不自由な孫娘は、自分を“ジョゼ”と名のり、手際よく料理した食事を恒夫に振る舞う。その美味しさに感嘆する恒夫だったが、当の本人は「当たり前や!」と、にべも無い。恒夫はそんな負けん気の強いジョゼにひかれるのだった。<大使寸評>犬童一心監督、渡辺あや脚本「メゾン・ド・ヒミコ」が良かったので、このコンビに期待して観たのですが・・・・ええでぇ♪田辺聖子原作とのこと・・・やはり女性の視点だったのか。goo映画ジョゼと虎と魚たち文学にみる障害者像田辺聖子著『ジョゼと虎と魚たち』【悪人】李相日監督、2010年制作、H24.7.18観賞<goo映画解説>より長崎在住の清水祐一は、博多で働く石橋佳乃と待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまった。佳乃を追いかけた祐一は、福岡県の三瀬峠で彼女を殺してしまう。その後、長崎でいつも通りの日常を送っていた祐一は、以前出会い系サイトでメールをやりとりしていた馬込光代という女性と会うことに。ホテルでお互いを求めあった後で、祐一は光代に佳乃を殺したことを告白するのだが…。<大使寸評>李相日監督作品となれば、見ないわけにいかないが・・・・娘を殺された親父が、スパナを隠し持って真犯人?に迫るところが、凄い。goo映画悪人【スワロウテイル】岩井俊二監督、1996年制作、H24.7.24観賞<goo映画解説>より娼婦だった母を亡くして知り合いをたらい回しにされた少女は、胸にアゲハ蝶のタトゥーを入れた娼婦のグリコに引き取られた。グリコは歌手を夢見て“円都”にやって来た“円盗”で、2人の兄と生き別れになってからは娼婦を生業として生きてきた。グリコからアゲハという名前を貰った少女は、同じ“円盗”のフェイホンやランたちが経営するなんでも屋“青空”で働き始める…。<大使寸評>中国人や韓国人の移民が流入して、阿片窟のようなイェンタウンが出現しています。“円盗”集団が村上龍の「歌うクジラ」を彷彿とさせるが、この時代は過去なのか、もうひとつの未来なのか?感覚的なシーンも良いのだが、ドラマ作りがやや冗長な感じもするのです。goo映画スワロウテイル【トラ・トラ・トラ!】リチャード・フライシャー監督、1970年米制作、H24.7.30観賞<goo映画解説>より太平洋戦争の火ぶたを切った真珠湾奇襲作戦の全貌を描いた大型戦争映画。製作総指揮はダリル・F・ザナック、製作は「ブルー・マックス」のエルモ・ウィリアムス。監督は、アメリカ側が「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャー、日本側が「スパルタ教育・くたばれ親父」の舛田利雄と「きみが若者なら」の深作欣二。ゴードン・W・プランゲの「トラ・トラ・トラ!」とラディスラス・ファラーゴの「破られた封印」を基に、アメリカ側はラリー・フォレスター、日本側は菊島隆三と小国英雄が共同脚色。<大使寸評>戦争オタク必見の映画でんな♪ 冒頭、軍楽隊が「海ゆかば」を演奏するところで、おもわず涙する大使であった。とにかく膨大な数のカーティスとカタリナ飛行艇の実機が爆破されたが、さすがアメリカ映画の物量には驚いたのだ。そして、こんな国と戦争した無謀さを実感。goo映画トラ・トラ・トラ!【ボーン・スプレマシー】ポール・グリーングラス監督、2004年米制作、H24.8.3観賞<goo映画解説>より場所はインド・ゴア。過去を捨て、マリーと共に新しい人生を始めようとしたジェイソン・ボーンは、2年経っても記憶は完全に戻らず、毎晩のように悪夢にうなされていた。何度も夢に見るのは、「これは訓練ではない」と言い聞かせている自分の姿や、ホテルの部屋で立ち尽くす男女の姿。ボーンの姿を見て、マリーもまた苦しんでいた。ある日、ボーンは街で危険な匂いのする男に気付く。車で逃げようとする2人を、男は銃で狙い始める。身に迫る危険。ボーンは、フラッシュバックする記憶の断片を確かめようと決意する。<大使寸評>スパイ同士の殺し合いなら、007の方が観てて楽しいのだ。(ハリウッド映画に対する大使の評価はしぶいのである)goo映画ボーン・スプレマシー【シービスケット】調教中のシービスケット。鞍上はジョージ・ウルフゲイリー・ロス監督、2003年米制作、H24.8.20観賞<goo映画解説>より1929年の大恐慌以降、アメリカは苦難の季節を迎えていた。自動車販売で成功したものの、息子を事故で亡くし、妻にも去られた大富豪ハワード(ジェフ・ブリッジス)。開拓時代の終焉により、時代遅れのカウボーイとなったトム・スミス(クリス・クーパー)。一家離散の憂き目に合い、草競馬のジョッキーに身をやつした青年レッド(トビー・マグワイア)。人生の辛酸をなめていた3人の男は、運命の糸に導かれるようにして一頭のサラブレッドに出会う。その名はシービスケット。彼らと同じく運に見放された小柄な馬だった…。<大使寸評>ダメ馬から這い上がりスターホースとなり、馬も騎手もともに故障後も再起を果たした根性に脱帽。こういうスポ根風なお話(実話だそうです)は、たとえそれがハリウッド映画であっても・・・ええでぇ♪goo映画シービスケット今後の予定・天然コケッコー・アカルイミライ・ポテチ
2012.08.21
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<TPP参加反対の輪2> TPP参加反対の輪を15日から今日までのツイッタ-に見てみましょう。政権が代わろうと、代わらなかろうと、しつこく反対することが肝要ではないでしょうか。拡散第一!なんですが、これらも TPPで頭悪すぎ包囲網を敷く6に収録し、保存します。なお、TPP関連で私がフォローしている方々です。@parc_jp: アジア太平洋資料センター(PARC) @ja_tpp:JAグループTPP関連情報@TPP_kantei:STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会@beritapress: 日刊ベリタ@muramachiTPP: TPPに反対する人々の運動@suns_flower: 向日葵さん@levinassien: 内田樹先生@finalcut0011: バロンさん@prspctv: perspectiveさん@tomo_nada:印鑰智哉さん@tosa_suigei: 土佐の酔鯨さん@DWMK_fujita: 藤田和芳さん@magosaki_ukeru: 孫崎享さん【8月20日】@DWMK_fujita: 食料は、軍事・エネルギーと並んでまさに国家存立の三本柱だと言われていますが、日本ではその認識が全くありません。農業問題になると、食料を将来にわたってどう確保していくかという話になるところが、農業が悪いとか、農政が悪いという議論にすりかえられてしまう。(鈴木宣弘東大教授)@DWMK_fujita: ブッシュ前大統領も、農業関係者への演説では日本を皮肉るような話をよくしていました。「食料自給はナショナルセキュリティの問題だ。(どこの国のことかわかると思うけれども)食料自給できない国を想像できるか。それは国際的圧力と危険にさらされている国だ」。(鈴木宣弘東大教授)@DWMK_fujita: TPPをやっても米国は1兆円の補助金を使い放題です。不公平ですよね。日本の農業所得に占める補助金の割合は15.6%しかありません。世界で最も少ない方です。米国の稲作では所得の60%は補助金です。ヨーロッパ各国の農業所得にいたっては95%くらいが補助金です。(鈴木宣弘東大教授)@parc_jp: 【TPP官邸前!】明日21日(火)18:00~スタート!「知って、つながって、モノ言おう!」がコンセプトだな。「国会議員の賛成・反対リスト」公表や「徹底解剖!TPPムラ」、音楽も!毎回新しい情報や発見が!官邸前で待ってます! http://ow.ly/d5w8Z #TPP【8月19日】@shiraiGP: 【米側「放射性物質で懸念」牛肉輸出再開が延期 】http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120817-OYT1T01338.h... 宮崎県の口蹄疫発生で日本からの牛肉輸入を中止していたアメリカ。放射能の懸念はもっとも。ただし自国のいいかげんなBSE対策を棚に上げ、遺伝子組み換え作物を世界に輸出しないでもら いたい。【8月18日】@muramachiTPP: 「STOP TPP!! 市民アクション」では全国会議員にTPP賛否のアンケートを実施中!みなさんの選挙区の議員をぜひチェックしてみてください http://bit.ly/Pl0VXf@magosaki_ukeru: 「戦後史の正体」とTPP. 表紙写真の星条旗の星数を数えて見て下さい。これはペリーが来た時の旗をわざわざ持ってきたのです(とtwitterして戴きました)。ペリーによる日本遠征、その時期。西に伸びる経済権益確保のための大事業。創刊直後のNYタイムズは「日本には、鎖国の壁の中に@magosaki_ukeru: 「戦後史の正体」とTPP2:宝物を隠す権利はない。アメリカのような国が世界の夜明けを日本に理解させることはむしろ義務である」 。これらの史実を踏まえ、TPPの導入をぶち上げた菅首相(当時)の「今年は『第三の開国』を実現する」発言をみて下さい。如何に滑稽か。米国人が日本をこじあけ、@magosaki_ukeru: 「戦後史の正体」とTPP3:ペリーが開国させて不平等条約、マッカーサーが来て、降伏文書で「連合国司令官に要求された要求に全て従う」。TPPで「第3の開国」とは「米国の要求に全て従う」ということを高らかに謳うこと。入れ知恵した米国人は日本の首相の程度はこの程度とあざ笑っている。【8月17日】@beritapress: 日本の大企業があちこちで問題を起こしている。ひどい労働条件で労働者をこき使っている実態が背後にあることは、国内での非正規労働者に対する彼らの扱いを見ればすぐわかる。こんな日本企業にとって投資家の権利が無条件で守られるTPPほどおいしい話はない。経団連がTPP,TPPと騒ぐはずだ。【8月15日】@ja_tpp: 【世界でTPP反対拡大・重要なので全文掲載】「TPPによる特許期間延長に反対だ。国民が医療を受けにくくなる」。マレーシア紙「サン・デイリー」によると、リョウ・チョンライ保険相は6日こう語った。特許期間が延長すれば安価なジェネリック薬品供給が困難になることを懸念。日本農業新聞@ja_tpp: 世界でTPPへの反発が止まらない。医薬品の特許延長には「薬価高騰を招く」としてマレーシア保健相や「国境なき医師団」が反発。米国でも大規模なデモが起きた。米国、カナダ、メキシコの労組は、多国籍企業主導のTPP交渉に警鐘を鳴らす共同声明を出した。日本農業新聞@parc_jp: 【TPP】おすすめ本『恐怖の契約 米韓FTA TPPで日本もこうなる』 こちらのリンクに詳しい解説&紹介文があります。これだけ読んでもためになる(農文協さんごめんなさい。ちゃんと本も買います笑) http://ow.ly/cYLix
2012.08.20
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<中国のレアアース統制6> H24.6.7~~ 中国のレアアース統制に中華の特質が見えるのではないかということで、フォローしてみます。なお「原発とレアアース」という時宜を得た本を図書館で借りて読んだので、そのエッセンスをレアアース禁輸措置がもたらしたこととしてメモしました。焼結磁石の最大エネルギ積と保磁力の関係・レアアース関連ニュース4********************************************************************<中国のレアアース統制5 >目次・レアアース関連ニュース3・資源保護関連ニュース・急変するレアアース市場********************************************************************<中国のレアアース統制4 >目次・レアアース関連ニュース2・資源戦略について・海底資源争奪戦で中国を甘く見てはあかんで!・レアメタル専門商社社長より********************************************************************<中国のレアアース統制3>目次・レアアース関連ニュース1・原発とレアアース・チャイナフリーの正念場・脱・レアメタルのお勉強********************************************************************<中国のレアアース統制2>目次・WTOがやっと認めた・海底のレアアース争奪戦・しつこくテクノ・ナショナリズム・中華の「やらずぶったくり」・電気自動車の覇権争い・中国製電気自動車ってどんなかな?********************************************************************<中国のレアアース統制1>目次・チャイナフリーを目指すのがベスト・中国のレアアース輸出停止・チャイナフリーの物作り・環境を収奪する中国の経済成長・レアアースとシェールガス・中国のレアアース囲い込みに対して、どうすればいいの?レアメタル・レアアース/Yahoo!レアアース問題/サーチナレアアース関連/ロイター内モンゴル自治区/サーチナ・トピック中国ビジネス/BPnet希少金属代替材料開発プロジェクト「NeoMag通信」バックナンバー中国のレアメタルに関する貿易・投資制限的な措置について(2008年1月)中国のレアメタルに関する貿易・投資制限的な措置について<レアアース関連ニュース4>中国は2001年のWTO加盟後も国際ルールを守る姿勢に欠け、貿易紛争が絶えない。自国は自由貿易の恩恵によって高い経済成長を続けながら、国際ルールを顧みない独善的対応が国際的にも批判されてきた・・・・・世界はレアアースの輸出制限という露骨な暴挙に驚き、中国リスクをヘッジする覚悟を固めたたが・・・・・このところ日本の着実な対抗策が実現しつつあります。ということで、レアアース関連ニュースを集めています。レアメタル・レアアース8/16<東芝、レアアースのジスプロシウムを使用しないモーター用磁石を開発より東芝は、レアアースの中でも特に希少な、ジスプロシウムを一切使用しないモーター用の高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石を開発したと発表した。 耐熱性が要求される自動車・鉄道車両の駆動モーターや産業用モーターは、磁力の高いネオジムの一部をジスプロシウムで置き換えた耐熱型ネオジム磁石が一般的に使用されている。しかし、ジスプロシウムの鉱山が地球上の一部地域に集中しているため、昨今、価格高騰や輸出規制が課題となっており、ジスプロシウムを使用しなくても実使用温度域(100度以上)で高い磁力をもつ高性能磁石の開発が望まれていた。 今回同社は、ネオジム磁石に比べ磁力が劣るサマリウム・コバルト磁石に、独自の熱処理技術を適用し、100度以上のモーターの実使用温度域では耐熱型ネオジム磁石と同等以上の磁力をもつ高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石を開発。磁力を増大させるために鉄の配合量を従来の15%から20~25%(重量比)に増やした後に、焼結時の温度、時間、圧力の最適化などの熱処理条件を工夫することで、磁力の阻害要因となっていた酸化物や高銅濃度異相を低減させた。 また、開発品を搭載したモーターは、耐熱型ネオジム磁石を搭載したモーターと同じサイズで、同等の性能があることも確認しており、自動車・鉄道車両・工作機械・エレベータなどで使用される耐熱性が高く、高性能かつ小型であることが求められるモーターに適している。 今回開発したジスプロシウムを一切使用しない高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石について、同社は2012年度末の市場投入を目指すとしている。触媒の解明・開発もレアアース・フリーにつながると思うので、以下ニュースも取り上げました。8/13<東北大、ナノポーラス金属の触媒機能の仕組み解明より東北大学原子分子材料科学高等研究機構の藤田武志准教授は、ナノサイズ(ナノは10億分の1)の穴が無数に空いた金属「ナノポーラス金属」が示す触媒機能のメカニズムを解明した。より触媒機能の高いナノポーラス金属触媒の材料設計が可能になるという。成果は英科学誌ネイチャー・マテリアルズに掲載された。 金のナノポーラス触媒を高性能な電子顕微鏡で観察したところ、穴に沿って原子が積み重なってできる段差が多くあることが分かった。原子の段差が多いところは以前から、触媒の機能が現れる場所であることが知られているという。 さらに、金のナノポーラス触媒を使った一酸化炭素の酸化反応の過程を、高性能な電子顕微鏡で観察したところ、反応前は原子の段差が多く滑らかだった表面が、反応中にギザギザになって段差の数が減ることが分かった。7/25中国は今後もレアアースセクターの管理を強化=工業情報省より 中国工業情報省の報道官は25日、世界貿易機関(WTO)による同国のレアアース(希土類)政策に対する調査の結果には従うとしつつも、引き続き同セクターの管理を強化する意向を示した。 WTOは今月23日、日・米・欧が提訴していた中国のレアアース輸出規制を調査するため、紛争処理小委員会を設置する方針を確認していた。Zhu Hongren報道官は記者会見で「(WTOが)何と言おうと、中国政府は自国のレアアース資源を適度に保護することができるはずだ」とコメント。さらに、同国当局は今後も違法な生産や旧式技術の使用の取り締まりを継続する、との方針を明らかにした。7/11中国、WTOのパネル設置を拒否よりハイテク製品の生産に欠かせないレアアースの輸出を中国が規制している問題で、日本などはWTO=世界貿易機関に提訴し、紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請していますが、10日、中国は設置を拒否しました。 レアアースをめぐっては、日本、アメリカ、EUが中国の輸出規制撤廃を求めWTOに提訴し、紛争処理小委員会の設置を要請していますが、10日の会合で、中国側は「輸出規制は天然資源の保護と持続可能な経済発展のため」などとして、設置を拒否しました。 これに対し日本は「中国の輸出規制で国際市場は供給不足に陥っている」としたほか、EUも「規制で市場にゆがみが生じ、中国の製造業が有利になっている」と指摘しました。 WTOによりますと、被告の立場にある国は一度はパネルの設置を拒否できますが、2度目の会合では拒否できないということで、次回23日の会合で紛争処理小委員会の設置が決まる見通しです。6/30.日本がEEZ内で大量のレアアース発見、回収は可能か=中国より 東京大学などの研究チームが、小笠原諸島や南鳥島周辺の海底から高濃度のレアアースを含む泥を発見した。同チームは2011年、公海においてレアアースの海底鉱床を発見していたが、日本の排他的経済水域(EEZ)においては初めての発見となる。中国メディアの和訊網が29日付で報じた。 研究チームは国際的な規模で海底の泥を集め、綿密な調査を行ってきた。その結果、南鳥島から300キロ離れた深さ5600メートルの海底から採取した泥に高濃度のレアアースが含まれていることが分かった。 この海域の鉱床は1000平方キロ以上にもわたり、およそ680万トンのレアアースが埋蔵されている可能性がある。埋蔵量は日本の国内需要の200年分以上と推定される。 深海からレアアースを効率よく回収できるかなどの技術的問題はあるものの、12年3月に独立行政法人・海洋研究開発機構の研究グループは沖縄県沖の水深1000メートルの海底に人工的に開けた熱水の噴出孔から希少金属(レアメタル)を豊富に含んだ鉱物資源の採取に成功しており、今回発見された海底鉱床からのレアアースも回収に一定の目処が立つことが期待される。
2012.08.19
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<映画の基本はシナリオ>まったくもって、この本はシナリオ作成マニュアルのような本である。だけど、読んでて楽しいマニュアルなど、そうそうあるものではないでぇ♪図書館への返却期限が迫っているので、あわててエッセンス部分を転記したのです。【素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック】シド・フィールド著、 フィルムアート社、2012年刊<内容紹介>より世界中で一番読まれている脚本術、待望の翻訳第二弾!あなたのアイデアを傑作に変えるプロセスのすべてを指南刊行後、反響を集め続ける『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと』に第二弾が登場。今回はシド・フィールドが世界各地で行なったワークショップをベースに作った、より実践向きの内容です。本書では、脚本を書くまでの準備、そして実際の執筆にあたってのポイントを、順を追って丁寧に伝授。各章を読み、章末の練習問題に取り組めば、読み終わる頃には一本の脚本が仕上がります。どんな映像のストーリーテリングにも応用可能な考え方が身に付くばかりか、映画鑑賞に対しても新しい視野をひらく一冊です。<推薦文>言葉で考える人間が、絵で伝えるものが映画だ。言葉と映像との葛藤が劇を生み、脚本術こそが映画の核となる。面白く、劇的な一冊だ。──大林宣彦(映画作家)脚本は映画の地図、作戦計画書、そして魂。──犬童一心(映画監督)<大使寸評>目下のところ、大使の関心事は映画のシナリオなんです。シナリオを書くというよりは、あくまでも映画を深く楽しむためなんですけど。Amazon素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック*******************************************************************************この本のエッセンスの一部を紹介します。 <映像で語ることが脚本の本質である>p34~35 映画の脚本は独特だ。“ドラマという構成の中で、会話とト書きで表現する、映像で語る物語”である。だから、小説や演劇とは違ったアプローチが必要になる。 小説では、主人公の視点から、考え・感情・感覚・記憶・夢などが描かれ、ストーリーが展開していく。したがって主人公と読者はドラマや感情をともに経験し、共有し合う、小説では、アクションはあくまでも主人公の頭の中で起こるのである。小説の最初の1,2章を読んでもらえば、私の言っていることがよくわかると思う。 演劇はどうか。演劇では、アクションもストーリーも登場人物のせりふを通して舞台上で語られる。考え・感情・出来事・記憶・目的・恐怖・葛藤を、登場人物は言葉で表現する。演劇は基本的に言葉で語るストーリーなのだ。 映画の脚本は、このどちらとも違う。映画はドラマ化したストーリーを映像で見せるものだ。車が走り出し、フロントガラスに雨が降り注ぐ。一人の女性が通りを歩いている。車は角を曲がり、大きなビルの前で停車する。これらのアクションを観客は目で見る。そして断片的な映像や情報を組み合わせて、何が起きているのかを理解するのだ。 映像で語る――それが映画脚本の本質なのである。 ジャン・リュック・ゴダールは言っている。「映画は視覚言語へと進化しつつある。観客は映像を読むことを学ばなければいけない」と。 <4ページであらすじを書いてみる>p64~65 つい最近、ヨガのレッスンで有名な俳優に会った。話をするうちに、映画や脚本の話題になった。すると、実は脚本にしたいよいアイデアがあるんだと彼は言いだした。 「どんな話だい?」 「サハラ砂漠にやってきた男の話でね。オープニングは砂塵の巻き上がる夜明けの砂漠のロングショット。1台のジープが砂漠を横切っていく。ところが突然エンジンがいかれて、車は動かなくなってしまう。男は仕方なくボンネットを開けてエンジンの様子を確かめるが、やがて奇妙な音が聞こえてくる。なんとラクダが何頭も砂丘を走って降りてくるじゃないか!男の姿に気づいたラクダは立ち止まり、男とラクダは静けさの中でじっと見つめ合う…」 そう言って彼は私の目を見た。「どう、いいアイデアでしょう?」 「確かにいいオープニングだけど、そのあとどうなるんだい?」 「それはまだ考えていない。ま、そのうちスト-リーはできてくるでしょ」 似たようなせりふを、いろいろな脚本家から何度聞いたことか。もちろん彼らに語れるのはここまでだ。そのあとは何も決まっていないのだから。 どんなストーリーなのか?「何」についての、「誰」についてのストーリーなのか?数行で簡潔に言えるだろうか。これは私がワークショップやセミナーで口をすっぱくして言うことだ。 「自分で自分のストーリーを把握していなければ、他人にわかるわけがない」 脚本を書くということは、旅そのものである。日々変化するプロセスであり、段階を追って準備していくものだ。まずはアイデアをもとに、テーマ、アクション、主人公を考える。それから、ストーリーをつなぐ四つのポイント(結末・発端・プロットポイント1・プロットポイント2)を決め、パラダイムを作る。この四つが明確にならない限り、脚本を書き始めることはできない。この四つこそ、ストーリーの土台であり、ストーリーをつなぐポイントだからだ。 四つのポイントがはっきりとわかったら、ストーリーをドラマとして物語ることができる。「物語る」ということは、事件や出来事を並べ、一つの方向に向けて展開するということだ。 ストーリーを紙に書く作業は、この段階で絶対に必用なことである。この段階で書いたものがどれほど正確なものであるかとか、出来がよいか悪いかなど関係ない。 まず、ストーリーのあらすじを四ページで書きなさい。そうすれば、自分が書こうとしているストーリーラインの、物語の概要が見えてくる。ちょっとしたセリフから、登場人物の輪郭が浮き上がってくる。私は受講生には必ずこの作業をやらせる。ストーリーをまとめる事件とは何かを認識するのに役立つからだ。 あらすじを書くということを、私は“有無を言わさない課題”と呼んでいる。それは、それまで頭の中にあった漠然としていて断片的なアイデアを紙の上に具体的に文字で表し、ストーリーの各パーツや互いの関係を考える重要なステップである。 <4ページのうちわけ>p74~75 もう一度簡単にまとめてみよう。〇半ページ:オープニング・シーンの再現〇半ページ:残りの第一幕で起こることの要約〇半ページ:プロットポイント1の再現〇別紙に、第2幕で主人公が直面する障害(物理的・精神的)を四つリストアップする。〇1ページ:四つの障害を中心に、第2幕で起こるアクションを要約。〇半ページ:プロットポイント2の再現〇半ページ:第3幕の結末の要約〇半ページ:ラストシーンの再現 4ページのあらすじはこれで完成だ。このあらすじは、全米脚本家組合に登録すれば、“ストーリーの原作者である”ことの証明になる。登録はインターネットでwww.wga.orgにアクセスすればあっという間にできる。登録費は会員が10ドル、非会員が20ドル。登録された日から、ストーリーの著作権を主張できる。 あらすじを書く段階は、脚本執筆のプロセスの中で一番つらいところかもしれない。漠然としたアイデアの中で結末を考え、発端や中盤なども構成しなければならないのだから。資料もそろっていないし、登場人物も明確でない。しかも細部を書きすぎると、大筋を見失ってしまう。だからあらすじを仕上げるには、書き直しが2,3回必要になるはずだ。まずは8ページくらいで書いてみて、それを5ページにまとめ、さらに不要な部分をカットして最終的に4ページに収めなさい。 あらすじを書いている最中に、不安や葛藤を感じることもあるだろう。退屈になったり、腹が立ったり、誰かに読んでもらって意見を聞きたいと感じたりもするだろう。「こんな退屈なストーリー、最悪だ」という心の声が聞こえてきたりもする・・・・。 たしかにその通りかもしれない。 けれど、だから何だと言うのだ?これはあらすじにすぎない。最初の練習である。完璧である必用などない。 忘れないで欲しい。4ページのあらすじは、最終的な脚本の仕上がりとは無関係だということを。これは出発点であり、完成作品ではない。完璧なものを書こうなどと思ってはいけない。脚本を書くうちに必ず変化し、進化する。また、脚本の執筆は、経験を積めば積むほど、楽になる。 <資料によるリサーチ>p102~103 もう一つのるサーチは、資料によるリサーチだ。資料によるリサーチは、図書館や博物館、研究機関などに行って、本やマイクロフィルム、新聞や雑誌の記事を調べるという方法である。私がまだデイビッドウォルバー・プロダクションズに勤めていた頃に、最初に担当したのはこういったリサーチの仕事だった。リサーチも回を重ねるたびにうまくなるものだ。若干17歳のグレース・ケリーがモデルをしていた頃の写真や、ビッグズ湾での侵攻の際にボートから撮影されたフッテージ発見したりした。マリリン・モンローがまだ無名の頃に出演した最初の映画を見つけ出したりもした。 (後略、全文はミラーサイト参照) <本当に書きたいのなら、書いてみなさい>p280 本当に書きたいなら、書きなさい。 本書はそのための本だ。脚本を書くためのガイドブックであり、道具である。この本を百回読んでもいい。だが、実際に白紙に書き始めるまでは、頭の中で考えているだけであって、実際に書いているわけではない。 脚本を書くには、時間も努力も忍耐力も必要だ。それだけの決意があるだろうか。間違いを犯し、そこから学ぶ気持ちはあるか。うまくいかない時でも、何とか克服して最高のものを書こうという気骨はあるだろうか。うまくいかないものがわかれば、うまくいくものもわかってくる。 脚本の執筆で本当に重要なのは、実際に書くことだ。まず目標を設定し、どんなものを書こうか考え、各章末の練習問題を一つ一つこなしていけば、やがて目標を達成できるはずだ。それが脚本を書くということである。私のワークショップの受講生は、初稿を書き上げるとみんなで拍手喝采する。完成までに費やした時間や努力、苦労や辛さ、そして喜びを称える時だからだ。 本書『素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック』は、脚本執筆のプロセスを踏む際のガイドブックとなるだろう。そのプロセスの中で努力をすればするほど、得られるものは大きい。それが自然の法則というものだ。 「真の芸術とは、それを実行することにある」とジャン・ルノワールは私に言った。 書くかどうか、それはあなた自身が決めることなのだ。この本の書取りヵ所については、映画の基本はシナリオに収めておきます。
2012.08.18
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<内田先生の韓国講演>内田先生が韓国講演について8月16,17日にツイートしています。
2012.08.17
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今回、大学図書館で借りた2冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向はアートでしょうか♪。・ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト・素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック【ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト】 ベン・シャーン著、 美術出版社、2012年刊<内容紹介>より1992年代初頭、ユダヤ系移民として幼くして移民し、その後ニューヨークを舞台に活躍。日本の美術・デザイン・イラストレーションに多大な影響を与えた画家の展覧会公式カタログの書籍化。本書は絵画、グラフィックアートに加え、絵画作品のもとともなったベン・シャーンの写真作品も多数掲載。人間味あふれるまなざしによって、世界の苦しみや喜びを丸ごと受容した一人の画家の多ジャンルに渡る表現活動、「クロスメディア・アーティスト」の全貌が伝わる1冊です。<大使寸評>美術展の公式カタログ(2500円)としては、なかなかの出来です。・・・というよりはクロスメディアで活躍したベン・シャーンが素晴らしかったのでしょうね。Amazonベン・シャーン クロスメディア・アーティストこの本には日米のアーティストに対するインタビューが載っているけど、安西水丸さんへのインタビューの一部を引用します。<安西水丸インタビュー>p94~96Q:いつごろからのファンなのですか?A:1962年の12月ころ、本屋の棚だったか、無造作に奥の方に突っ込まれていた平凡社の『世界名画全集16 ベン・シャーン』を手に入れたんです。この画集を買うまで、ベン・シャーンのことは何も知りませんでした。知らないで手にとって、買って開いたらすぐに惹き込まれた。この画集は宝物みたいで、何度見たかわかりません。 それまで自分が見ていた「絵」というものと違うんじゃないか、という感じがしたんです。もちろん、造形的な面もきちんと考えていますが、それよりも、彼自身の感情が強く出ている。そこに感銘を受けました。Q:違う、というのは具体的にはどういうことなのでしょうか。A:僕は画家になりたいと考えたことは全くありませんでしたが、絵を描くのは子どもの頃から本当に好きでした。でも小学校に入ったら絵のうまい人はいっぱいいて、僕なんか全然うまい方じゃないとわかった…(笑)。美術教育のいけないところは、うまいか下手かで決めてしまうところです。人間はだれでも子どもの頃はいいものをもっていますが、成長して様々な教養を身につけていく過程で、少年のひらめきのようなものを捨てて、誰かがいいというからいい、ということを学ぶ。絵は上手くなるけど、子どもの頃もっていた持ち味が削れて、「上手い人」になっていく。描く子どもたち、描く人の持ち味、そういったものが絵に出ていなくちゃいけないんじゃないかな。ですから、うまい下手を美術教育で決めてしまったら、これから絵を描く子どもはいなくなると思うんです。 そういう意味で、ベン・シャーンの絵を見た時、ちょっと違うなと思いました。マティスだって誰だって、自分の気持ちをビジュアライズしてはいますが、同時に彼らがもっと強く求めていたものは、造形的な強さだったと思います。ベン・シャーンの場合は、造形的な強さももちろんあるけれど、それ以上に自分の感情を大切にして絵にしています。いわゆる絵描きと、僕が見たベン・シャーンとの大きな違いはそこだと思います。僕らが子供の頃からなじんできたいわゆる造形的なことをきちっと取り上げて、さりげない、どこにでも見られる、決していい風景とは思えないものを、自分の気持ちでぐっと絵にしているところが、ベン・シャーンの魅力ではないでしょうか。 彼はイラストレーションも描いています。格好いい絵を描く人だなと思いました。ベン・シャーンの画集はこれしか持っていませんでしたが、その他に『ある絵の伝記』を読んだり、いろんなことをして、こんな人に会えたらいいな、と思っていました。Q:ベン・シャーンは写真だけではなく、新聞の切り抜きなども絵のイメージソースにしています。『縄跳びをする少女』は新聞の切り抜き、遊んでいる男の子は写真に撮ったもの、それらを組み換えながら絵を作っていきます。A:そういうところがいいな、と思います。僕もイラストレーションを描くときに、様々な雑誌からいいと思うものを切り抜いて、組み合わせてみたりするんです。デザインの面白さですね。画家は勧めないかもしれないけど、イラストレーターはよくそいうことをやります。「水丸さん、こんなのを持っているんですか」って、描いたモティーフについていわれますが、いいなと思うと買ったり、切り抜いたりしているんです。その中でこれは描けるな、これは難しくて描けないな、これは絵にすればいいなあとか考えてファイルしていく。ベン・シャーンもそれをちゃんとやっていたんじゃないかな。案外そうだと思いますよ。Q:「叫ばずに、大声でわめくことなく訴える」ということをベン・シャーンは力強くもっていますね。A:イラストレーターのしなければいけない仕事はまさしくそういうことです。僕は江國香織さんの『すいかの匂い』という本の装画を描いたのですが、スイカの匂いなんでスイカを描くのは簡単なんです。でも僕が表現しなければならないのは、その「匂い」なんです。村上春樹さんの『ふわふわ』という本のイラストレーションを描いた時もそうです。猫の話なので猫を描くのは簡単なんですが、僕が表現しなければならないのは猫のゆわふわ感なんですね。ふわふわってどう表現したらいいんだろうと、他の仕事をしている時でも、ずっと考えていました。そういったところが僕らの仕事じゃないかと思うんです。ベン・シャーンの絵にはそこから伝わってくるものがあって、その意味でも、他の、絵描きにもない何かがあるような気がするんです。 だから、イラストレーターやデザインの勉強をする若い人に僕はベン・シャーンを見てもらいたいと思います。イラストレーターになろうとする人がベン・シャーン知らなかったら話にもならないって感じですね。 ベン・シャーンの生きてきた、生き方というものが彼なりにちゃんとある。人間は顔つきもそうですし、生きてきたものが出ると思うんです。ベン・シャーンを見るということは、自分の絵を大事にしながら生きていかなきゃいけないということ、そういうものを感じてほしいですね。*************************************************************************【素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブック】シド・フィールド著、 フィルムアート社、2012年刊<内容紹介>より世界中で一番読まれている脚本術、待望の翻訳第二弾!あなたのアイデアを傑作に変えるプロセスのすべてを指南刊行後、反響を集め続ける『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと』に第二弾が登場。今回はシド・フィールドが世界各地で行なったワークショップをベースに作った、より実践向きの内容です。本書では、脚本を書くまでの準備、そして実際の執筆にあたってのポイントを、順を追って丁寧に伝授。各章を読み、章末の練習問題に取り組めば、読み終わる頃には一本の脚本が仕上がります。どんな映像のストーリーテリングにも応用可能な考え方が身に付くばかりか、映画鑑賞に対しても新しい視野をひらく一冊です。---推薦文---言葉で考える人間が、絵で伝えるものが映画だ。言葉と映像との葛藤が劇を生み、脚本術こそが映画の核となる。面白く、劇的な一冊だ。──大林宣彦(映画作家)脚本は映画の地図、作戦計画書、そして魂。──犬童一心(映画監督)<大使寸評>目下のところ、大使の関心は映画のシナリオなんです。シナリオを書くというよりは、あくまでも映画を深く楽しむためなんですけど。Amazon素晴らしい映画を書くためにあなたに必用なワークブックとまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。8/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.08.16
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バイオと聞けば、アグリー(醜い)と短絡する大使であるが・・・・ひとえにアングロサクソンが商う多国籍バイオテクノロジーの醜さによるのです。ところが、日本企業の手が汚れていないかと言えば、そうとも言えないようです。16日ツイッターや環境情報サイトからバイオ事業の行き過ぎについて引用します。日刊ベリタ@beritapress: 米国の不作による食糧不足が現実のものとなって、トウモロコシのバイオ燃料への使用が問題となっている。アジアでも同じ問題がある。バイオ燃料用にキャッサバやパームヤシ、タイヤ向けのゴム。ここ5年、アジアの村でみたのは、田や畑をこうした食べられない作物に転換する光景だった。土地収奪~伊藤忠、日揮出資のフィリピン・バイオエタノール事業~ 住民が抗議デモ「農地返還、賃金支払、大気・水質汚染への対処を!」http://financegreenwatch.org/jp/?p=15300 (via @@fgwatch) 日本企業がアメリカの真似をしていては、ダメじゃん!最新のツイッターからGM作物関連の情報です。日本の「食品安全委員会」はどうなっているんでしょうね?(原子力村と同じだそうです)@shiraiGP: 【日本のマスコミでは報道されない「遺伝子組み換え作物の健康被害」 】http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=267336 日本の「食品安全委員会」は全ての「遺伝子組み換え作物」を自動的に承認している。理由は簡単。関係者の多くが開発に関わっているから。原発と同じ構造だ。2012年度国内遺伝子組み換え作物試験栽培状況より@OrganicNewsClip: http://twitpic.com/ahyd9p - 【GM】1)2012年度、隔離圃場での #遺伝子組み換え 作物の栽培は9施設(宮城県、栃木県、茨城県、静岡県、福岡県、宮崎県)、のべ28品種。モンサントなど5社と、3大学、2研究所で実施。@OrganicNewsClip: 【GM】2)2012年度、モンサントは、茨城県河内町の同社隔離ほ場で、 #遺伝子組み換え 大豆、ワタ、ナタネ、トウモロコシ各1品種を、栃木県那須塩原市の畜産草地研究所隔離ほ場でGMアルファルファを栽培。 http://twitpic.com/ahyep4@OrganicNewsClip: 【GM】3)2012年度、デュポンは、宇都宮市清原工業団地の同社宇都宮事業所隔離ほ場で、 #遺伝子組み換え トウモロコシ4品種、GMナタネ2品種を栽培。 http://twitpic.com/ahyf87@OrganicNewsClip: 【GM】4)2012年度、シンジェンタジャパンは、静岡県島田市神座の同社中央研究所神座サイト隔離ほ場で、除草剤耐性 #遺伝子組み換え 大豆2品種を栽培。 http://twitpic.com/ahyf2b@OrganicNewsClip: 【GM】5)2012年度、ダウ・ケミカルは、福岡県小郡市の同社小郡開発センター隔離ほ場で除草剤耐性 #遺伝子組み換え ダイズ2品種とGMワタ1品種を栽培。 http://twitpic.com/ahyexo@OrganicNewsClip: 【GM】6)2012年度、バイエルクロップサイエンスは、宮崎県宮崎市の宮崎大学・遺伝子組換え植物隔離ほ場で #遺伝子組み換え GMワタ2品種を栽培。5月31日までの予定で終了。 http://twitpic.com/ahyfdp@OrganicNewsClip: 【GM】7)2012年度、農業生物資源研究所は、茨城県つくば市の同研究所隔離ほ場で、 #遺伝子組み換え 複合病害抵抗性イネ6品種と、GMスギ花粉症緩和米1品種を栽培。 http://twitpic.com/ahye5f@OrganicNewsClip: 【GM】8)2012年度、筑波大学は、茨城県つくば市の同大学試験ほ場で、 #遺伝子組み換え の耐冷性ユーカリを栽培。 http://t.co/Al54mHYe@OrganicNewsClip: 【GM】9)2012年度、東北大学は、宮城県大崎市鳴子温泉の同大学隔離圃場で、 #遺伝子組み換え の紫外線抵抗性イネと紫外線感受性イネ2品種を栽培。 http://twitpic.com/ahyegx@OrganicNewsClip: 【GM】10)まだ商業栽培されてはいないものの、各地で #遺伝子組み換え 作物の試験栽培が行われている。北海道、新潟など遺伝子組み換え作物の栽培規制条例を制定した道県では行われていない。8/4までの遺伝子組み換え反対のツイッター語録です。遺伝子組み換え作物容認とオスプレイ配備は同じでは?
2012.08.15
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べつに終戦記念日に合わせて借りたわけではなかったが・・・たまたま図書館で借りた「もう、神風は吹かない」という本に、読むほどに惹かれたのです。ドイツ在住のシュミット村木眞寿美さんの視点には、島国在住の日本人とは違った形の愛国心あるいは、人としての規範があるように感じられました。【もう、神風は吹かない】シュミット村木眞寿美著、 河出書房新社、2005年刊<「BOOK」データベース>より敗戦の後に飛び立った元特攻兵、映画『ホタル』のモデルとなった元特攻兵、沖縄に不時着した元特攻兵…狂気の作戦の果てに生き残り、戦後を生きてきた数少ない生存者と家族の声を丹念に追った、戦後六十年を画する感動のドキュメント。 <大使寸評>特攻に関する本は多く読んできたが・・・・人権、反戦という視点で迫る著者のわりとストレートな粘りに好感が持てるのです。日本人は映画『ホタル』のように情緒に流れるが、それはこの著者の本意ではないようです。表紙の見慣れない写真はたぶん艦爆だと思うが、著者が聞き取りしたパイロットに示したオマージュだと思います。Amazonもう、神風は吹かないこの本のエッセンスを紹介します。<生き残った者の島>p181~183 翌日、山の上から見ていると、米軍の船が、打ち落とされた米軍搭乗員の同胞をヘリコプターで助けているではないか。死ねと言われて送り出された者たちにとって、これはむしろ不思議な、しかし泣きたくなるような光景であった。「ああいう軍隊もあるんだなあ」 5月26日の深夜にまた2機の救援機が飛んできた。最後の飛行機だという。残りの全員が2機に乗り込んだ。一行はシラミにまみれ髭ぼうぼうの乞食の集まりのようだった。大貫さんは、別れの泡盛をあおって泥酔していたという。もう、パスしたかったのである。どうせ生きては帰れないから、酔っ払ったまま死にたかったのだ。島で玉砕を覚悟していた守備隊の人たちからたくさんの遺書や手紙を預かって、飛行機は離陸した。(中略) 生き残りの特攻隊員は、トラックで福岡市内の沖縄航空作戦のための第6航空軍司令部に搬送された。帰ってきたことを司令官に伝えるから待てと言われた待ったが、2時間しても誰も来なかった。ボロをまとった髭ぼうぼうの薄汚いヒョロヒョロの敗残兵を見るのが嫌で誰も出てこないのか・・・。しかし、命令でここに来たのではないのか・・・。すべての命令どおりに事が運んだから、今ここで待たされているのではないのか。 2時間過ぎた。参謀が入ってきた。最初の言葉が、「なんでおめおめ帰ってきた。死に損ないの卑怯者。臆病者、そんなに死ぬのが怖いか」。それから、「死んだ仲間に恥ずかしくないのか」。 司令部の意図が分かり、一同は驚愕し、混乱した。 「飛行機を下さい。再出撃をさせて下さい」と言うと、「貴様らにくれてやる飛行機はない」という。 「じゃなんでここにいるんですか。再び出撃するためにここに出頭しているのではありませんか」と大貫さんは訊いた。 「黙れぇぇ!」 そして、2日間立ち上がれないほどメチャメチャに殴られた。その後、振武寮へ収容されたのである。要は帰って来たこと自体が間違っていたのである。監禁された大貫さんたちは、20日間にわたる死に勝る屈辱を受けたのだ。 「司令部はどうしてあなたたちをそんなふうに扱ったのでしょう?」 「生きて帰ってくるとは思っていなかったんでしょう。沖縄か海に突っ込むか、撃墜されたと思っていたのでしょう。特攻隊員に30人も生還されて、困ったんですよ。われわれは彼等のお荷物になったんだと思います。本土決戦のために多少の飛行機はあっても、それをわれわれにまわすつもりはなかった。彼等自身の問題が束になってわれわれのところに降りかかってきた。思い出したくもないのです。 あれが彼等の限界だったんです。われわれをもっと上手に使うことができなかった。当局は、振武寮の事実を極秘にし、このことを伝えるちゃんとした歴史資料もありません。日本の軍隊があんなものだとは、思ってもみませんでしたね」 「現在、神風を美化したり、ロマンティックな英雄のイメージを伝える人がいますよね。それと、実際にあなたが体験したことを思えば、そんなものは・・・」 「神風特攻隊に関しては、複雑なものがあります。なんで今日、特攻を美化するのか。陸海軍あわせて六千人ほどが死んでいるんです。飛行機にしても人間魚雷にしても、外国の人が考えられないようなことを日本人はしたのです。あれが役に立ちましたか?ほとんど何の役にも立っていません。そうでしょう。状況は敗戦に向かっていたんですよ。今日思えばあんな無駄なことをする必要はなかったんです。 当時は、戦争は始めたからには勝たなけりゃいけないと思いました。負けたらどんな目に遭うか分からない。軍も早く対策をとらなければならなかっただろうし、私も若いながら、何かをしなければいけないという気持ちはありました。しかし、あんな作戦をしなければならなかったとは、私は当時も今も思いませんね。 (後略)」<雲わきて流るる果ての>p211~213 6月3日、当時人口3千人だった伊平屋島に1万人前後の米兵が上陸してきた。それは目を瞠るようなプロセスだった。まずは空襲。艦砲射撃に並行して第一陣の上陸、ドラム缶サイズの防水袋に飲料水を作る。害虫の駆除、侵入不可能な野戦病院と炊事場の設置。その後、第二陣が上陸して戦車を先頭に進むのであった。犠牲を最小限にとどめようというオーガニゼーションにびっくりしたのだった。なるほど・・・なんと飯井さんはそれまで、ピストルにある18発で16人を殺して、あとの2発で自殺しようとさえ思っていたのである。 上陸して2日もすると、村長や古老が相談して降伏を決めた。飯井さんたちははじめ日本兵として洞窟に残り、村民だけが下に降りて降伏するべきだと考えた。しかし村民は、日本兵は一人もいないことを前提に米軍に平和処置を頼むつもりなのに、日本兵が別の場所に隠れていたのでは信用を失い、皆殺しになるかもしれないから、飯井さんたちも一緒に行動してくれるよう頼むのだった。 この議論は20時間続いても結論が出ず、若者たちが飯井さんたちと行動をともにすると言いだして、村が二つに割れそうになった。議論していたのは降り続く雨に泥沼と化した洞穴のなかである。飯井さんはふと辺りを見回した。議論が始まって三日目になっている。憔悴して乳の出ない母の乳首を口にいれたままぐったりしている乳児、幽霊のようになった老人老女、老女のようになった若い娘たち・・・この人たちは自分のためにこんなに苦しんでいるのではないか。自分は人々をこんな苦しみに落とし込んだ情けない軍人だ。みんなが幸せになるために命を懸けて戦おうと海軍予備学生に志願したのではなかったか。「徴兵によって駆り立てられ、国のため、陛下のため、命を賭して戦え・・・では自分を納得させられなかった。ただ単に国家権力に隷属させられるだけで、自分の燃ゆる心、考え、望みさえも無視されロボット人間にされるからだった」 人のためになろうと、海軍を志願したのに、今、自分はこの村の人たちを苦しめている。この壕内の惨状は、自分の思考の勝手な強情と、海軍軍人の面子がなせる罪状ではないのか。今の自分は、海軍予備学生志願の動機に反逆し、村の人々に不幸と死を与えようとしている極悪人ではないのか。 飯井さんはいつしか泣いていたという。それを見て、古老の東江さんが言った。「飯井さん、あなた方二人は海で死んでいたのです。それを村の人が生かしました。軍人として残念でしょうが浦島太郎になったと思って、今から私の息子になって一生この村で生きて下さい」 飯井さんはこのとき、神を見た心地になったという。この言葉にピストルを土に埋めて、この村の人間になる覚悟をした。軍服を脱ぎ捨て、ボロ着に荒縄をしめた。そして白髪の老人を先頭にみんなで列を作って、三尺のフンドシを白旗としてなびかせながら米軍に降参していったのだった。<蝉のやかましい朝>p241~243 振武寮から出た後も、大貫さんは釈然としなかった。 ―米軍に制空権を確保され、レーダーにより本土より飛来の飛行機は総てキャッチされている状況のもと、大型爆撃機で喜界島までノコノコ救援を送るのは一割の成功率しか望めない。既に二度も飛行機を送って撃墜されているにも拘わらず、あえて救援を強行したのは、なぜなのだろう。 この疑問は戦後も長い間解けなかった。生き残りの操縦者が喜界島から帰還した際の第6航空軍の言動やその後の処置からして、貴重な大型機を出してまで、何としても救出してやろうという親心など全く感じられなかったので、この過程は謎のままであった。 大貫さんたちが振武寮に監禁されている間、彼等の言動や状態を記録するために毎日派遣されてきた下士官と、大貫さんは顔見知りになっていた。 戦後6年ほどして、大貫さんは、この人と全く偶然に再会したのである。その後彼はこの人を何回か訪ねて、やっと当時の話を聞かせてもらうに至り、初めて軍司令部の恐るべき考えを知ったのだというのだ。 その話とは、「司令部では、不時着者の救出などは全く考えても見なかったことであり、特攻隊員は突入するか、侵攻途中で撃墜されるか、不時着しても自決するかで、帰ってくることはありえず、出撃日を命日とし、戦死の手続きを執っており、島に米軍が上陸すれば、玉砕するであろうし、まさか50人近い搭乗員が喜界島に集められ救出を待っているだろうとは、これはもう想定外のことで、対策の会議もなかなか結論が出なかったのですが、やっと取り決められたことは、『人間は、一度死に損ねると、二度目に死を選ぶことを忌避する心情になることを考慮すると、喜界島に敵が上陸した場合、彼等は自決するより捕虜になる可能性が多分にある。将来は、本土の飛行場基地の状態、飛行機の性能、数量、特攻作戦の内容を大幅に知悉しており、これ等が敵に知れたら、来るべき本土作戦に重大な齟齬を来たす。よって、いかなる犠牲を払っても、島から連れ出さねばならず、本土までの間で墜とされればそれでよし、万一帰還したら、また考えることとする』、ということだったのです」 ここで、大貫さんの傷は改めて疼いた。 司令部が、軍人としての誇りを踏みにじられ名誉を剥奪された搭乗員を敗残兵として扱い、人の数にも入れていなかったことを知り、言葉もなかった。旧軍の本性を見た思いがした。ところで、国交省の横柄で筋違いの言動が、メディアからよく「平成の関東軍」と揶揄されることがありますね。国交省には旧軍の言い回しが残っていて、自治体に指示する文書にも載ったりするが・・・・このアナクロニズムに唖然とするのです。もしかして、旧軍の思考方法がまだ幽霊のように徘徊しているとするなら、即刻改める必要があるし、そして、その同質性に官僚制度の限界を見る思いがするのです。(その風土に染まらない若き官僚に期待したいものです)
2012.08.14
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父の蔵書を引きついだり、新規購入したりで、蔵書録への追加分が増えたので・・・蔵書録の追加、改編を行いました。で、3回目になりますが、蔵書録の完成を宣言する運びとなりました。しかしま~、一見無謀な蔵書録作りであったが・・・成せば成るんだなぁ♪(暇なだけやん)********************************************************************** <蔵書録作成中9> 無謀にも蔵書録を作っていますが・・・・・表紙を並べて見るのが面白かったりします。なお、情報はアマゾンに偏っていますが、宣伝料はもらっておりません。・未分類の本・地図類**********************************************************************<蔵書録作成中8>目次 ・内田先生の本・哲学、宗教関連の本・運動、闘病関連の本・メディア関連の本**********************************************************************<蔵書録作成中7>目次 ・アート、音楽関連の本・韓国関連の本・京阪神関連の本・テクノナショナリズムの本**********************************************************************<蔵書録作成中6>目次 ・日本大好き異邦人の本・日本人論の本・お役所、官僚関連の本・国土、自然関連の本**********************************************************************<蔵書録作成中5>目次 ・フランス関連の本・食料、料理関連の本・言語関連の本**********************************************************************<蔵書録作成中4>目次 ・ウェブ関連の本・歴史関連の本・戦争、軍事関連の本**********************************************************************<蔵書録作成中3>目次 ・アメリカ関連の本・文芸、エッセイ関連の本・小説の蔵書**********************************************************************<蔵書録作成中2>目次 ・社会関連の本・経済関連の本**********************************************************************<蔵書録作成中1>目次 ・漫画の蔵書録・サイバラの本・中国関連の本・樹木,森林の本・蔵書録を作る効用気になる本9 <未分類の本>蔵書録作成中であるが、分類グループ、ジャンル等がまだない本について、とりあえずフォームを作っておく。なお、今後作るグループを以下考えているが・・・このまま未分類にしてもいいか?♪・ウォルフレンの本・SF・囲碁の本、仕事の本、デジタル製品の本・・・・贈呈本・電子書籍etc************************************************************************【「歳時記」の真実】石寒太著、文藝春秋、2000年刊<「BOOK」データベース>より「歳時記」は俳句をつくる人のための手引であるが、それ以上に、日本人の知恵と風土と習慣に根ざした言葉の小筺である。「歳」は年、「時」は季節を意味し、文字通り一年の季節の移り変わりを示した記事だが、そこに登場するのは、花や鳥のさえずり、時雨や野分といった自然現象ばかりでなく、節句や七夕といった行事、食べ物や衣類、道具や遊びなど多岐にわたっている。つまり、歳時記を知ることは、日本人の暮らしや歴史を知ることでもあるのだ。 <大使寸評>歌を詠まない大使であっても、歳を取ればそれなりに、季節に感慨を覚えるのです。この本を読んで、季節にたいする感度を上げたいものである。Amazon「歳時記」の真実【Penguin Science Fiction 1638】 Brian Aldiss編、Penguin Books、1966年刊<目次>より・9 ・ Introduction (Penguin Science Fiction) ・ essay by Brian W. Aldiss ・15・ Sole Solution ・ (1956) ・ shortstory by Eric Frank Russell ・18・ Lot ・ [David Jimmon] ・ (1953) ・ novelette by Ward Moore ・51・ The Short-Short Story of Mankind ・ (1958) ・ shortstory by John Steinbeck ・58・ Skirmish ・ (1950)・ shortstory by Clifford D. Simak ・82・ Poor Little Warrior!・(1958)・shortstory by Brian W. Aldiss ・90・ Grandpa・(1955) ・novelette by James H. Schmitz ・117・ The Half Pair・(1957)・ shortstory by A. Bertram Chandler [as by Bertram Chandler ] ・123・ Command Performance・(1952)・ novelette by Walter M. Miller, Jr. [as by Walter M. Miller ] ・145・ Nightfall・ (1941)・ novelette by Isaac Asimov ・180・ The Snowball Effect・ (1952)・ shortstory by Katherine MacLean ・197・ The End of Summer・ (1954)・ novelette by Algis Budrys ・230・ Track 12・ (1958)・ shortstory by J. G. Ballard <大使寸評>この目次をクリックすると、Webでリンクする優れものになっています。目次からリンクしてBrian W. Aldiss - Summary Bibliographyなど見ることができます。SF DATEBASEPenguin Science Fiction 1638【句集カオス】いとう岬著、編集工房森樹、2000年刊<内容紹介>第1句集。序文=大西俊和氏。「つぎつぎと夜を運んでくる鴉」「一期一会の蝶もつれあう観覧車」<大使寸評>この本はブログ仲間から贈呈された本なんですが・・・・Amazonにはかからなかったが、575ブックスなるネット古書店に出ていました。《「575ブックス」は、俳句・短歌・川柳など「短詩型」に関する本を専門に取り扱う、ネット専業の古書店です》575ブックス句集カオス【タレント文化人100人斬り】 佐高信著、社会思想社、1998年刊<「MARC」データベース>より雑誌『噂の真相』に連載中の人気コラム「タレント文化人筆刀両断」の100回分が今回の文庫版ではじめて一冊に。奢り昂ぶるタレント・作家・政治家・財界人などに筆刀が振り下ろされる。<大使寸評>この後、150人斬り、200人斬りが刊行されているようです。それにしても、業界で喧嘩も辞さない佐高信の蛮勇がいいではないですか。Amazonタレント文化人100人斬り【THE BIG ISSUE JAPAN 第2号】雑誌、ビッグイシュー日本、2003年刊<バックナンバー目次>より●スペシャルインタビュー : アンジェリーナ・ジョリー 運命の子供たちと出会う●特集:結婚しない若者たち ― シングル社会のゆくえ<大使寸評>私が販売人から購入したもので、いちばん古いのが第2号です。それ以来大阪の繁華街に出るたびに、気が向けば購入しています。とにかく、バックナンバー一覧とバックナンバー購読が充実しているので、お試しあれ♪販売人を見かけたら、買うたってや。bigissueTHE BIG ISSUE JAPAN 第2号【史上最低の作戦】宮嶋茂樹著、文藝春秋、2001年刊<「BOOK」データベース>よりノルマンディー上陸、北朝鮮潜入、モザンビークPKO突撃!、CIA秘密訓練センター潜入など、世界の「危険地帯」へ次々と挑戦するわれらが不肖・宮嶋。さらに国内では自衛隊に従軍、雪上行軍からレンジャー訓練、地獄の八甲田山も体験。はては、富士山麓のオウム村まで。「週刊文春」などで獅子奮迅の大活躍を見せる不肖・宮嶋の根性の奮戦記。 <大使寸評>この本も蔵書録に入れておかないと、二度買いそうな本である。戦争関連、メディア関連に並べるには中途半端なので、結果、未分類カテゴリーとなりました。amazon史上最低の作戦 <地図類>蔵書録のあちこちに、地図類がちらばっているので、グループを作って並べることにしました。・地図で訪ねる歴史の舞台(日本)(1999年)・今がわかる時代がわかる世界地図(2007年)・街の達人コンパクト京阪神(2009年)**********************************************************************(1日の文字数制約の関係で省略)今後は随時、記事の追記、購入本の追加を行う予定とします。なお最新の更新情報は蔵書録作成中9に入れておきます。
2012.08.13
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<図書館大好き6>今回、市立図書館で借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は「戦争」でしょうか♪尖閣沖日中紛争を機に第2次米中戦争が勃発するのだろうか?米中ともに第2次米中戦争のシミュレーションを行っているのが怖いと言えば怖いのだが・・・・第1次米中戦争とは、もちろん朝鮮戦争ですね。(第1次米中戦争とは大使が口走った用語なので、ウィキペディアで出ないはずです)・もう、神風は吹かない・図説朝鮮戦争・西原理恵子の人生画力対決2・不毛な尖閣ナショナリズム:週間金曜日【もう、神風は吹かない】シュミット村木眞寿美著、 河出書房新社、2005年刊<「BOOK」データベース>より敗戦の後に飛び立った元特攻兵、映画『ホタル』のモデルとなった元特攻兵、沖縄に不時着した元特攻兵…狂気の作戦の果てに生き残り、戦後を生きてきた数少ない生存者と家族の声を丹念に追った、戦後六十年を画する感動のドキュメント。 <大使寸評>特攻に関する本は多く読んできたが・・・・人権、反戦という視点で迫る著者のわりとストレートな粘りに好感が持てるのです。日本人は映画『ホタル』のように情緒に流れるが、それはこの著者の本意ではないようです。表紙の見慣れない写真はたぶん艦爆だと思うが、著者が聞き取りしたパイロットに示したオマージュだと思います。Amazonもう、神風は吹かないこの本のエッセンスを紹介します。<生き残った者の島>p181~183 翌日、山の上から見ていると、米軍の船が、打ち落とされた米軍搭乗員の同胞をヘリコプターで助けているではないか。死ねと言われて送り出された者たちにとって、これはむしろ不思議な、しかし泣きたくなるような光景であった。「ああいう軍隊もあるんだなあ」 5月26日の深夜にまた2機の救援機が飛んできた。最後の飛行機だという。残りの全員が2機に乗り込んだ。一行はシラミにまみれ髭ぼうぼうの乞食の集まりのようだった。大貫さんは、別れの泡盛をあおって泥酔していたという。もう、パスしたかったのである。どうせ生きては帰れないから、酔っ払ったまま死にたかったのだ。島で玉砕を覚悟していた守備隊の人たちからたくさんの遺書や手紙を預かって、飛行機は離陸した。(中略) 生き残りの特攻隊員は、トラックで福岡市内の沖縄航空作戦のための第6航空軍司令部に搬送された。帰ってきたことを司令官に伝えるから待てと言われた待ったが、2時間しても誰も来なかった。ボロをまとった髭ぼうぼうの薄汚いヒョロヒョロの敗残兵を見るのが嫌で誰も出てこないのか・・・。しかし、命令でここに来たのではないのか・・・。すべての命令どおりに事が運んだから、今ここで待たされているのではないのか。 2時間過ぎた。参謀が入ってきた。最初の言葉が、「なんでおめおめ帰ってきた。死に損ないの卑怯者。臆病者、そんなに死ぬのが怖いか」。それから、「死んだ仲間に恥ずかしくないのか」。 司令部の意図が分かり、一同は驚愕し、混乱した。 「飛行機を下さい。再出撃をさせて下さい」と言うと、「貴様らにくれてやる飛行機はない」という。 「じゃなんでここにいるんですか。再び出撃するためにここに出頭しているのではありませんか」と大貫さんは訊いた。 「黙れぇぇ!」 そして、2日間立ち上がれないほどメチャメチャに殴られた。その後、振武寮へ収容されたのである。要は帰って来たこと自体が間違っていたのである。監禁された大貫さんたちは、20日間にわたる死に勝る屈辱を受けたのだ。 「司令部はどうしてあなたたちをそんなふうに扱ったのでしょう?」 「生きて帰ってくるとは思っていなかったんでしょう。沖縄か海に突っ込むか、撃墜されたと思っていたのでしょう。特攻隊員に30人も生還されて、困ったんですよ。われわれは彼等のお荷物になったんだと思います。本土決戦のために多少の飛行機はあっても、それをわれわれにまわすつもりはなかった。彼等自身の問題が束になってわれわれのところに降りかかってきた。思い出したくもないのです。 あれが彼等の限界だったんです。われわれをもっと上手に使うことができなかった。当局は、振武寮の事実を極秘にし、このことを伝えるちゃんとした歴史資料もありません。日本の軍隊があんなものだとは、思ってもみませんでしたね」 「現在、神風を美化したり、ロマンティックな英雄のイメージを伝える人がいますよね。それと、実際にあなたが体験したことを思えば、そんなものは・・・」 「神風特攻隊に関しては、複雑なものがあります。なんで今日、特攻を美化するのか。陸海軍あわせて六千人ほどが死んでいるんです。飛行機にしても人間魚雷にしても、外国の人が考えられないようなことを日本人はしたのです。あれが役に立ちましたか?ほとんど何の役にも立っていません。そうでしょう。状況は敗戦に向かっていたんですよ。今日思えばあんな無駄なことをする必要はなかったんです。 当時は、戦争は始めたからには勝たなけりゃいけないと思いました。負けたらどんな目に遭うか分からない。軍も早く対策をとらなければならなかっただろうし、私も若いながら、何かをしなければいけないという気持ちはありました。しかし、あんな作戦をしなければならなかったとは、私は当時も今も思いませんね。 上の方では、十分の一でも当ればいいと思ったのでしょう。事実、突入したのはたったの0.3パーセントです。でも、船に突っ込むのは至難の技です。当りませんよ。敵船も動いているのです。自分で訓練をうけて思いました。(後略)」【図説朝鮮戦争】田中恒夫著、 河出書房新社、2011年刊<「BOOK」データベース>より米ソの思惑によって分断された朝鮮半島。戦争はなぜ起きたのか、どんな戦いだったのか、日本はどのように関わったのか、そしてどのような影響を受けたのか―写真、作戦図など豊富な資料をもとに、朝鮮戦争を解き明かす。 <大使寸評>在職中の仕事を通じてソウル、インチョン、釜山あたりには土地勘があるので、この本の内容が他人事でない気がするのです。とにかくわりと狭い地域で米中の代理戦争を行ったようなこの戦争には朝鮮民族の過酷な歴史が刻まれたと思います。Amazon図説朝鮮戦争【西原理恵子の人生画力対決2】西原理恵子著、小学館、2010年刊<内容紹介>より売れてる有名漫画家さんと、お絵かき対決! 第2集に登場する漫画家さんは、吉田戦車・伊藤理佐・雁屋哲・松本零士・須藤真澄・くるねこ大和・浦沢直樹・長崎尚志・江口寿史・竹宮惠子・若杉公徳、という、あまりにも豪華なメンバーです。 <大使寸評>第1集は初物ということで自費購入したが、第2集以降は図書館で借りることにしたのです。ところで、現在第何集まで出ているんだろう?Amazon西原理恵子の人生画力対決2【不毛な尖閣ナショナリズム:週間金曜日】・・・これから読むところですが、なにしろ読みかけの本が多いので、どこまで読めるか?孫崎享さんが、尖閣でエスカレートするのはきわめて簡単と呟いています。 @magosaki_ukeru: 尖閣:紛争を拡大しようと思ったら当事者極めて簡単にエスカレート出来る。13日産経「香港から尖閣諸島へ抗議船出航、上陸目指す」、日本にも煽る政治家13日「石原慎太郎 総理は尖閣に行ってほしい」、救いは中国側抑制12日共同「武力による”決戦”に踏み出すことはしないとの認識で一致」・・・・傾きかけた日中の政府の知恵が試されているんでしょう。大使としては、どうしてもフォークランド紛争を引き合い、あるいは他山の石としたいのです。(竹島とフォークランドhttp://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/3519552.html)とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。8/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.08.12
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<日本の水源林が狙われているが>利に敏い中華の民が日本の水源林を狙っているが、日本の法整備が遅れている理由は何だろう?経済原理に抗しきれない山林地主が悪いのか?それとも、大きすぎる法整備にひるむお役所の単なる怠慢なのか?藤田和芳さんが8/10ツイートで中華の森林買収に警鐘をあげています。@DWMK_fujita: 日本の森が外資に買収され続けている。集計すると、投機目的による外資の土地買収は全国で3700ヘクタール。山手線の内側(約6000 ヘクタール)の6割くらいの面積だ。北海道の森林買収は1040ヘクタール(北海道庁2012年)である。(「奪われる日本の森」平野秀樹・安田喜憲)@DWMK_fujita: 2011年、群馬県嬬恋村ではちょっとした騒ぎになった。44ヘクタールがシンガポール人に買収されたが、このとき隣接地の「湧水量4分の1」を使用する権利もついていたからだ。村ではあわてて保全条例を制定したけれど、地主が元に戻ることはない。@DWMK_fujita: ある自治体では、二つの水道水源林を外資(中華系)から買い戻そうとしているが、かなわない。2010年から2年越しの交渉をつづけているが、価格面で折り合いがつかないのだ。当面、町民向けの飲料水は、外資から水源地を借りながら供給していくしかない。(平野秀樹さん)@DWMK_fujita: 北海道倶知安町では、陸上自衛隊駐屯地から3キロメートルの距離にある山林を香港資本が購入した。57ヘクタールでいわば基地の喉元を押さえた恰好だ。価格は相場の数倍だったというが、その外資への連絡はつかないし、ペーパーカンパニーなのかどうかよくわからない、買収したのは2008年だった。日本が元気だった頃はアメリカを買い取ろうとさえしたけど・・・・今では中国の富裕層が日本の土地、特に水源林を狙っています。とにかく中国の富裕層は中国から逃げ出す準備も兼ねているから、かなり本気で狙っていることは確かです。7/18世界を買う中国人、各国で警戒感増すより世界中どこの国にも中国人がおり、チャイナタウンができており、そして中国語のみで、中国式に暮らせる空間がある。中国人は移民によってネットワークを拡大し、富を増やし守り、生き抜いてきた人々であり、中国経済の陰りや政治の不安定さが垣間見える昨今、中国人の移民ブームはますます盛り上がっている。しかし、そんな中国人移民に対し、移民先の国々は警戒感を示し始めた。 <日米でも不動産の買い手として存在感> 日本もすでに繰り返し報道されているが、中国資本の移転先として意外に人気がある。2010年末には、日本企業の買収件数は中国資本が米国をこえて第1位に躍り出ていた。中国人の日本資産購入で特徴的なのは、マンションや住宅、オフィスだけでなく森林、原野などの土地そのものがターゲットとなっている点だ。ご存じのように、中国では土地の個人所有や売買が許されていない。不動産代わりに売買されているのは期限の決まった土地使用権だ。永遠なる自分の土地が持て、その権利がしっかり保護される。しかも飛行機で数時間の場所にあり、欧米やオーストラリアに不動産を持つよりも、管理・活用しやすいという。 日本は、積極的な移民政策をとっているわけではないが、日本在住外国人は確実に増えている。日本に定住する外国人213万4000人のうち、中国・台湾人は68万7000人(2010年末)と一番多く、東京都民の80人に1人が中国・台湾人という状況だ。 一部で報道されているように、中国人による土地・不動産購入について「中国人に日本が買い占められる!」「国が乗っ取られる!」という危機感を表す日本人もかなりいる。そこで、日本人は排他的なのがいけない、と批判する声も日本人内でよく聞くのだが、こういった拒否感や警戒感は、日本だけでなく中国人が移民しせっせと資本移転を仕掛けている国全般に共通しておきている。 華僑向け通信・中国新聞が7月12日に、2012年の各国の移民政策の転換についてまとめた記事があったが、それをみると、米国、カナダ、オーストラリア、英国、フランスなどで中国人移民の増加を食い止めるべく政策転換がはかられている。 <各国は中国人移民の抑制策を実施>こういう各国の情勢と、中国の情勢をみて、日本も確かに、将来の移民政策について真面目に考えるときが来たように思う。私個人の予測を言えば、日本に外国人、特に中国人が今後、市民として増えていくことは避けられない。資本とモノがこれほど激しく世界を循環すれば人が動くのも当然だろうし、その中で日本だけが移民の洗礼を受けずにおれるものではない、と思っている。 移民の最大勢力は人口規模からいっても地理的条件からいっても中国人だ。カナダやオーストラリアや英国で起きているような状況が、一拍おいて日本でも起きるだろう。ちなみに、シドニーに暮らす中国人に、日本で最近おきた在日中国人の運転免許試験のカンニング事件の話をしたら「同じことが、シドニーでも一時すごい問題になったよ。シドニーで交通違反するのはだいたい中国系さ。日本もそうなるよ」と予言された。そうかもしれないと思う。 日本人の選択は2つある。1つは、できるだけ中国人移民が流入しないように審査のハードルを上げる。それもいいだろう。先行の移民国家をみると、そういう方向に転換している国は多くある。だが、それよりも移民の増加を想定して、オーストラリアや英国が直面している問題を参考にしつつ国内の法律、制度を整備してゆく方が現実的ではないか。日本は一拍遅れている分、ポジティブな面もネガティブな面も他の移民国家を参考にできるのだし。 <中国人移民を運命共同体の一員にできるか> 中国人は、中華意識は大変強いが国家意識は希薄である、といわれている。中華意識が強いので、どこの国にいっても中国人は中国人らしくしか振る舞えないし、移民先国家の一員たる意識も低い。しかし、同時にメリットもないのに忠誠を尽くせるほど中国に愛着を持っていない。国家動員法がどれほどの影響力があるかは、移民中国人にとって日本に味方する方がメリットがあるか、中国に協力する方が得か、その一点にかかっていると思う。むしろ国家動員法など不穏な法律を制定するような国だからこそ逃げたくなるのだ。 そう考えると、大切なのは移民をいかに日本国という運命共同体の一員にできるか、そういう制度や法体系の整備と日本人の意識の方が重要だ。移民増加を防ごうと政策を練ったところで、中国でいったん社会不安が起きようものなら、法の網目をかいくぐっても彼らは来るだろう。これは私の所感だが、前回のコラムでも指摘したように中国人には日本人と性格的に「合わない」部分もたくさんあるのだが、実にタフで、チャンスとリスクに対する嗅覚の鋭い人たちである。うまく味方に取り込めれば、長らく経済も社会の活力も停滞ぎみの日本にいい意味での刺激になることも間違いないと思うが、どうだろう。
2012.08.11
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このところの猛暑日でもあり、くだんの2本立て館に「ロボジー」がかかったので・・・・避暑を兼ねてでかけたのです。なにしろ「全天候型ロボジー」と自称しているので、この映画は見逃せないのです。【ロボジー】矢口史靖監督、2011年制作、H24.8.10観賞<goo映画解説>より家電メーカー、木村電器の窓際社員、小林・太田・長井の3人組は、ワンマン社長から流行の二足歩行ロボットの開発を命じられていた。近く行われるロボット博での企業広告が目的だ。しかし、ロボット博まであと1週間というところで、制作途中のロボット“ニュー潮風”が木っ端微塵に大破!窮地に追い込まれた3人は、ロボットの中に人間を入れて誤魔化す計画を立てる。ロボットの外装にぴったり収まる人間を探すため、架空のオーディションが開かれ、仕事をリタイアして久しい独り暮らしの老人・鈴木重光(73歳)が選ばれる。しかし、この鈴木がとんでもないジジイで……。<大使寸評>久々に日本のコメディを見たけど、ええでぇ♪脇役専門だったミッキー・カーチスが73歳にして初めて主演した映画であるが・・・スワロウテイルの脇役などでも、いい味でていました♪映画『ロボジー』五十嵐信次郎&吉高由里子 単独インタビューによれば、ミッキー・カーチスは、この映画のためのオーディションを実際に受けたそうで・・・苦労話には笑ってしまいます。goo映画ロボジー全天候型ロボジーは、この後、朝連に出かけます。【業務連絡】7/31 12'15" 22'27" 35'46" 42'16"(快晴)8/02 12'32" 22'24" 36'09" 42'35"(快晴)8/05 12'? " 21'42" 34'46" 41'19"(快晴)best8/11 12'35" 23'02" 36'57" 43'46"(曇)
2012.08.10
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8/3ツイッターに「戦後史の正体」という本の評判が出ていました。そういえばツイッターに孫崎享氏の顔写真が出ていたが・・・それよりも、元外務省・国際情報局長という経歴が凄いのです。@tyufu: 今話題の孫崎享氏の「戦後史の正体」のプレビュー98頁⇒ http://bit.ly/L1b2jk まだ10頁しか読んでないが凄く面白い。馬鹿みたいに口開けて地球の反対側の筋肉祭りを見る暇があるなら絶対読むべし。で、本屋にでかけて中身を見て、1~2日の冷却期間のあと購入したわけですが・・・・これって、ほぼ衝動買いでんな♪【戦後史の正体】孫崎享著、創元社、22012年刊<内容紹介より>日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。目次はじめに序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか第一章 「終戦」から占領へ第二章 冷戦の始まり第三章 講和条約と日米安保条約第四章 保守合同と安保改定第五章 自民党と経済成長の時代第六章 冷戦終結と米国の変容第七章 9・11とイラク戦争後の世界あとがき<大使寸評>ツイッターでこの本の評判が出ていたので、本屋で手にしたが・・・ほぼ衝動買いしたのです。著者が元外務省・国際情報局長というだけあってディープスロートそのものですね。Amazon戦後史の正体戦後史の正体(チョット見)*******************************************************************************この本のエッセンスの一部を紹介します。これも「TPP参加反対の輪」の一環というか、反対論調の基軸になると思うわけです。p360~362 <菅首相になって突然TPPの参加問題が浮上します。TPPの狙いは日本社会を米国流に改革し、米国企業に日本市場を席巻させることです。日本にとってきわめて危険な要素をもっています。> 鳩山政権が普天間基地の「最低でも県外移転」を主張して、米国につぶされたのはだれの目から見てもあきらかでした。 おそらくそのためでしょう。鳩山首相を引きついだ菅首相、野田首相は、ふたりとも極端な対米追随路線に転換します。その代表が、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加問題です。これは米国を中心とした加盟国のなかで取引される製品やサービスについて、関税や非関税障壁を基本的に撤廃しようという協定です。 菅首相は、2011年1月29日、世界経済フォーラム年次総会(通称「ダボス会議」)で次のようにのべました。 「私はいま、『第三の開国』を実現するという目標をかかげました。その具体的政策の大きなひとつが経済連携の推進です。TPPにつきましては、昨年関係国との協議を始めました」 そして、次々とTPP推進の声が出ます。前原外務大臣は2010年10月19日、シンポジウムで「1.5%(農業関係者)のために98.5%が犠牲になっている」とのべます。米倉経団連会長も記者会見で「TPPに参加しないと日本は世界の孤児となる」とのべます。 TPP論議の最大の問題は、推進者が実態をゆがめて説明している点にあります。 TPPは計24分野におよびます。電気通信、金融、投資、政府・地方公共団体の調査、知的財産権など、国民生活のほとんどすべてにおよぶのです。そしてこの分野で働く多くの人に打撃をあたえます。被害はけっして「1.5%(農業関係者)」などというものではないのです。 「TPPに参加しないと日本は世界の孤児となる」というのも詭弁です。2010年、日本の輸出相手国の比率は、米国が15.3%です。一方、TPPの対象でない東アジアは39.8%です(中国19.4%、韓国8.1%、台湾6.8%、香港5.5%)。 今後大きく成長することが確実なBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)も、すべて加盟国ではありません。現在、世界経済の中心はG20ですが、そのなかでTPP参加国は、米国、オーストラリアなどのほんの一部です。ASEANの代表的な国であるインドネシア、タイ、フィリピンも入っていないのです。「TPP参加国のもっとも重要な相手国は米国だ。米国との関係を強化すればそれでよいだろう」という声があります。しかし米国の関税は現在2%程度です。米国との自由貿易で日本の輸出が増えることはありません。TPPに参加して得られる利益は微々たるものなのです。 一方、被害はかぎりなく想定されます。これまで日本の繁栄を支えてきた素晴らしい社会システムが、次々と破壊されていくのは確実です。ここでは一分野だけ紹介しておきましょう。 日本医師会は2011年11月2日、TPPを導入した場合、日本が誇る国民健康保険制度が崩壊する懸念を表明しました。そのプロセスはこうです。TPPでは、医療が低額か高額かで差別的対応をすることは許されません。したがって米国の保険会社は、得意の高額医療を日本の健康保険制度の対象にすることを求めます。しかし現在の原則自己負担三割、保険七割という制度では、高額医療をカバーすることなど、とても無理です。その結果、世界的に評価の高い日本の健康保険制度は一気に崩壊します。 米国はなぜ日本にTPPを執拗にせまるのか。理由はふたつあります。 ひとつは日本が中国と接近することへの恐れです。この問題が米軍基地とならんで、米国の「虎の尾」であることは、すでに見てきました。ところが民主党政権になり、米国ぬきで「東アジア共同体」を作ろうとする動きが起こります。これをなんとか牽制したいのです。 もうひとつは米国経済の深刻な不振です。そこから脱却するには対外輸出で経済を浮揚させるしかないのですが、米国の製造業にはいまやほとんど競争力がなく、のこされた道はサービス分野しかありません。ところがサービス分野というのはその国の生活と密接に関係したものですから、さまざまな規制があって、なかなか外部から参入するのは困難です。その壁を一気に崩そうというのがTPPなのです。これが難しいならサルでもわかるTPPはいかが?(失礼)孫崎さんの宣伝ツイートです @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・宣伝:伊波 洋一(前沖縄知事選候補)「ゆっくり読んでる。私達が聞かされてきた戦後史とのギャップは大きく、目からウロコがぽろぽろ、なぜ日本は米国に従属的かという疑問に答えてくれる。占領中の日本政府が米国命令実行機関に過ぎなかったのには驚いた。その代表者が吉田茂」@magosaki_ukeru: ポチ:日本は異常な世界だった。政治家、官僚、マスコミ、経済界が皆米国へのポチ度を競い合う。ポチ度の高い人ほど上にいく。米大統領の前でプレスリー演じ得意顔の首相。外交政策で「そんなことしても米国喜びませんよ」という外務官僚。ポチ度で防衛大臣になる森本氏。この姿は異常なのです。@magosaki_ukeru: ポチ2:それだけに私としては、多くの人が「戦後史の正体」を読み、ポチ度だけが全てではない、得意げにポチになっている人々を白い目でみる人が増えてくることを真に望んでいる。その時、間違いなく、日本の生き方を自ら真剣に模索し、日本の再生が起こる。
2012.08.09
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<恩を仇で返すのが大陸マインド>オリンピックでの中韓のえげつない術数に世界は驚いているようですが・・・・とにかく、スポーツでも勝ち負けが全てで、フェアプレーとかいう軟弱なものは彼の地では軽蔑されるのでしょうね。(暑いし、島国根性で悪態でもついていないと・・・やってられないのだ)生きるか死ぬかで暮らしてきた歴史から生まれたのが、恩を仇で返すような大陸マインドである。韓国通の黒田さんの「日本離れできない韓国」を読んだが・・・・「日本隠し」という言葉が頻繁にでてきます。知っている人は知っているが、日本の好意が隠されてしまう隣国には・・・・困ってしまうわけです(汗)似ているけど微妙に違うこの隣国は、憎めないところもあり、興味は尽きないのだが。【日本離れできない韓国】黒田勝弘著、 文藝春秋、2006年刊<「BOOK」データベース>より浦項製鉄、京釜高速道路、昭陽江ダムという韓国発展のビッグ3も、韓国人がみな知っているロッテ、即席ラーメン、ヤクルトも国交正常化以後の「日韓協力の成果」だった。 <大使寸評>永遠のライバル日本を意識してやまない韓国を、ディープスロートの黒田さんがレポートしています。逃げることができない隣国だから、過不足なく知りたいものです。Amazon日本離れできない韓国*******************************************************************************この本のエッセンスの一部を紹介します。 <最大のプロジェクト・浦項製鉄も…>p144~148 日韓国交正常化後、日韓の間で最も成功した協力事業は浦項製鉄所建設プロジェクトだった。とくに「償い」にかかわる請求権資金を使ったプロジェクトだっただけに、その意味は大きい。と、ぼくら日本人は考えるのだが、残念なことに韓国では「日本隠し」のゆえにこれは必ずしも理解されていない。 浦項製鉄所建設にかかわる“日韓協力史”の詳細はいずれ誰かが書くことになるだろう。ここではごく簡単に紹介しておく。というのは数年前、浦項製鉄所建設に加わった日本の主に技術者たちによる回顧録を関係者からいただいたからだ。彼らOBたちは「ヨボセヨ会」という“同窓会”をつくっていて、1997年に『浦項製鉄の建設回顧録―韓国への技術協力の記録』という本を自費出版しているのだ。 当初、浦項製鉄所建設計画は欧米5ヶ国8社のコンソーシアムで世界銀行の支援によって進められる予定だった。しかし世界銀行が「計画に妥当性無し」と判断したため欧米各国は放棄し、結局、日本が全面的に支援することになった。日本は八幡製鉄(その後の新日本製鉄)を中心に鉄鋼各社が技術協力をし、資金は請求権資金から出された。請求金資金の事業では最大のプロジェクトだった。 『回顧録』で韓国側の最高責任者だった朴泰俊・初代浦項製鉄会長は次のように書いている。 「世界銀行などの懐疑的な判断と非協力により、浦項製鉄の建設が挫折寸前の危機に瀕した時、最後の頼みの綱として、当時の八幡製鉄の稲山社長を訪れてご支援を要請した時の個人との話し合いは終世忘れることができない。稲山会長は、(略)数10年間韓国を支配しながら韓国に大きな損失を与えた日本が、韓国の経済発展に協力するのは当然のことであると力説されながら、(略)主導的な役割を引き受けて下さった」 かなり以前のことだが、浦項製鉄所を見学した折、筆者が日本の協力の成果を質問したところ製鉄所の幹部は「先生もよかったが生徒もよかった」と答えてくれた。今も印象的に覚えている。『回顧録』には「あの頃、『日本人にやれて、われわれができない筈がない』、という彼らの“大和魂”をひしひしと感じ」たという日本人技術者の思い出がつづられている。別の日本人OBは次のように書いている。「私が韓国滞在中、常に感じていたものは『今に見ておれ、何時の日にか…』という彼らの強い気迫か気概のようなものであった。頭脳が優れ、勤勉で、向上心に燃え、しかも日本にターゲットを据えて直進する韓国人。あれから20数年、今の韓国の鉄鋼業、造船業、電子工業などの躍進はその頃から約束されていたものであろう」 日本の協力を受けることで韓国人たちはいっそうがんばれたのである。 浦項製鉄所建設は1970年4月着工、73年7月に一期が完成したその後、80年代まで拡張が続いた。 韓国側の元幹部は日本側の建設仲間に寄せた手紙のなかで「当時のJG(ジャパン・グループ)と私共ほど、技術協力が円滑円満に遂行され、皆が生き甲斐を感じ、張り切った毎日を過ごした例は、多分世界中どこにも見当たらないものと思われます。今の世代に語ってもあまり理解して貰えないのが誠に残念です」と書いている。 日本側の関係者はもうみんな引退しているが、彼らもその後の韓国での「日本隠し」に不満を漏らしている。過去を知らない世代が増えるにつれ、逆に反日が目立つことに違和感を感じているのだ。彼らは浦項製鉄所建設プロジェクトの現場ではまったく反日はなかったのに、「なぜなんだ?」という。せっかくの協力が「日本隠し」で国民には知らされず、逆に世論には反日が広がっているからだ。 たとえば『回顧録』のなかである日本人技術者は「基幹産業として韓国の経済発展に大きく貢献した製鉄業、そして近代的な銑鋼一貫態勢を初めて成功させた浦項製鉄の偉業を、それに協力した日本国をかの国の人々は何故正当に評価してくれないのか」と首を傾けている。 そして別の日本人OBは「(後日)社内で韓国語化運動のキャンペーンを見てショックを受けた。JGが教えた技術用語を韓国の言葉に全部置き換える運動である。(略)そして、一般の韓国市民はこれ(浦項製鉄)が日本の協力によってできたものとは一切思っていない」という話を紹介した後、こう書いている。 「いま韓国は鉄鋼産業において日本に勝った。歴史的大勝利を得て溜飲をさげている。だが我々JG団員は喜ばしいことと思わなければならない。何百年か経って、『漢民族の鉄鋼業の隆盛の影にはJGの協力があった』という韓国の歴史学者が現れることを期待するのみである」 <韓流の源流はどこにある?>p206~208 「韓流の源流」という言葉は、実は1970年代に日本で起きた先駆的な韓流を思い出すことで思いついた。1970年代に日本で「演歌の源流」として韓国の大衆歌謡に人気が出たことがあった。日本で韓国の大衆歌謡をビジネスとしてPRするに際し、関係者たちが「日本の演歌の源流は韓国にあり」というコンセプトを発案したのであある。 1970年代の中ごろ、つまり昭和50年代の前半に日本で韓国の女性歌手・李成愛の歌「カスマプゲ」が流行した。この歌は、元は南珍という男性歌手が歌った代表的な韓国演歌のひとつだが、日本では李成愛で紹介されヒットした。タイトルは直訳すると「胸が痛い」だが、意訳すると「心が痛む」とか「悲しい心」といった感じだろうか。連絡船、波止場、カモメ…など演歌のキーワードをちりばめ、男女の別れを切々と歌った韓国の“ど演歌”だった。 日本ではこの歌の人気をきっかけに韓国歌謡への関心が高まる。日本では初めてのことだった。李成愛には川端康成級とはいかなかったが、竹中労や平岡正明といった“クセ者”風文化人たちがファンとして声援を送り、関連の本まで出ている。彼女は日本でいくつかのアルバムを出し売れた。おそらく日本のテレビに出演した最初の韓国人タレントではなかっただろうか。 ただ韓国が日本演歌の源流かどうかについては、本当のところは疑問が多い。演歌という日本の大衆歌謡のスタイルは、日本に洋楽が入ってきてできたもので、その日本の演歌が韓国に流入して韓国の演歌(韓国ではトロットとか、ポンチャックといっているが)になったというのが歴史的経過だからだ。 日本演歌のゴッドファーザー的作曲家・古賀政男(1904-78)が若いころ韓国にいたことがあるため、古賀メロディに韓国情緒の影響を指摘する向きがある。これも「韓国源流説」のひとつになったりしたが、結局、源流論は日本人の関心を引くため日本でビジネス戦略として考案された、というのが今では定説だ。それでもこの「韓国源流」説によって日本社会に韓国歌謡への関心が高まったのだから、韓国にとってはもって瞑すべきだろう。 著者(黒田)の見立てによると、近年の日本における韓流の源流は「カスマプゲ」の李成愛といっていい。そしてその後が、1980年代に日本で人気が高かった歌手チョー・ヨンピルだ。「ヨン」がついているから「ヨン様」第一号である。こちらの「ヨン様」は、1988年のソウル・オリンピック前後の日本における第一次韓国ブームを象徴する。 彼の歌った「釜山港へ帰れ」は「カスマプゲ」よりはるかに爆発的人気で、日本社会に定着した韓国歌謡の第一号はこちらだったといっていいだろう。チョー・ヨンピルも日本の中年女性にファンが多かった。日本公演は熱狂的だったし、日韓をまたに彼女らの追っかけもあった。 これは当時、ひとつの文化現象として日韓のメディアで大いに話題になった。韓国の有力紙が「“釜山港へ帰れ”の日本での大流行は、過去の植民地支配に対する日本人たちの郷愁を物語っている」などとトンチンカンな論評を載せていたことを、今やほほえましく思い出す。 <アジアには深入りするな>p215~216 ところで近年、「東アジア共同体」ということがよく語られるが、その是非はどうか。「東アジア共同体」論とは端的にいえば日中韓の三国提携論である。この話は日本では昔からあった。伊藤博文を暗殺したあの安重根も当時、たしか同じことを言っていたように思う。日本の思想史でいえば、いわゆる「アジア主義」である。アジアの中心の存在として、アジア諸国わけても中国、韓国と手を結び共存共栄することが、日本の正しい生きる道というわけだ。 しかし戦前の日本の「大東亜共栄圏」論は一種のアジア主義だった。日本を中心にアジアが一体となって団結し、世界をリードしようというものである。近年の「東アジア共同体」論は中国の発展を背景にした中国主導のアジア主義といっていい。 これは明らかに中国中心のアジア勢力圏の構想であり、そこに日本や韓国を引き込もうというものだ。そしてこの中国主導のアジア勢力圏構想は、米国を意識したものである。つまり、米国勢力圏との対抗であり、その意味では日本が中国に代わっただけの「大東亜共栄圏」論の21世紀版といっていい。 日本にとってその危険性とは、日本がアジアに引き込まれ、再び米国―海洋勢力と対立関係になるということだ。日本は戦前、北方大陸をはじめアジアにあまりにも国家利益を設定しすぎたため、そこから抜け出せなくなった。どちらがタマゴかニワトリか分からないが、海洋勢力つまり米国との対立とアジア主義によって、敗戦という亡国の憂き目にあったのである。 その歴史的教訓は「アジアには深入りするな」である。海洋勢力としての分を知れである。北方大陸からの脅威には備えろ、しかし深入りしてはいけないのだ。朝鮮半島の価値評価と朝鮮半島との付き合いの秘訣もこれである。難しい使い分けだが、これをうまくやらないと日本はまた失敗する。
2012.08.08
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<TPP参加反対の輪> TPP参加反対の輪を1日から今日までのツイッタ-に見てみましょう。拡散第一!なんですが、これらも TPPで頭悪すぎ包囲網を敷く6に収録し、保存します。なお、TPP関連で私がフォローしている方々です。@parc_jp: アジア太平洋資料センター(PARC) @ja_tpp:JAグループTPP関連情報@suns_flower: 向日葵さん@levinassien: 内田樹先生@finalcut0011: バロンさん@prspctv: perspectiveさん@tomo_nada:印鑰智哉さん@tosa_suigei: 土佐の酔鯨さん@TPP_kantei:STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会【8月7日】@tosa_suigei: モノづくりで国際競争力を失った米国は金融と知的財産権の分野で活路を目指した。TPPとACTAはその米国が生み出した双子の兄弟なんだな。@tomo_nada: 原稿ほぼ終わり。書こうと思ったことの何分の一かしか書けない。頭が回らず、脳梗塞か、疲れた。原稿はグリーンエコノミー、アグリビジネス、ACTA/TPP、アグロエコロジー、連帯経済…。 未読の山をこれから読むか、それとも寝るか…@parc_jp: 【TPP】最新リーク:米国USTR提案の「著作権の制限と例外」規定の各国の修正案。"Leaked: US proposal on copyright's limits" http://paten.to/RHsFD0 各国の修正案つき: http://ow.ly/cLKNk【8月6日】@prspctv: 「許可なく企業のロゴを使ったり…単に著作権があるものにリンクしたりするだけで、個人ブログが削除されてしまい得る…刑事罰の対象とされ…投獄さえされかねない」|2/10マスコミに載らない海外記事:ACTA:大企業によるインターネット簒奪 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/acta-1179.ht...@prspctv: 「「模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)」…この条約のバックについているのは、タイムワーナーやソニー、ウォルトディズニーなど大手エンターテイメント企業が作る業界ロビー団体だ」|7/6NewsWeek:ネットの「核兵器」ACTAの脅威 http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2012/07/post-2...【8月5日】@parc_jp: 反TPPは私達のようなNGOや市民運動、生協、労働組合などが合流し反対運動を広げてきた。一方ACTA反対はネットユーザーやクリエイター等の個々人が必死で声を上げている。両者が協力してANTI TPP&ACTAをやればすごい!それだけこの2つの条約がすさまじくひどい、ということだ。@finalcut0011: TPPの交渉はアメリカ政府と大企業が密室で行っています。TPPは貿易協定などではなく、企業を通じて国家(99%の国民)を支配するためにその国の社会システムを変えさせる仕掛けなのです。⇒日本もアメリカなみに1%(の金貸し)に支配されている http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=267030 @parc_jp: 【TPP】発効から約4ヶ月がたった韓米FTAの国内での影響を調査中。少し古くなるが、2月に「TPPを慎重に考える会」の民主党議員が韓国の反FTA運動を訪問した歳の調査報告書。 http://ow.ly/cJMNF 反対勢力の団体・個人で知らない名もあるので活用。【8月4日】@suns_flower: TPPだけでなく食糧に関わる重要な問題!→【タネを支配する者は世界を支配する】モンサント社をはじめとする遺伝子組換産業によるタネ支配 http://blog.new-agriculture.com/blog/2012/07/001349.html 農業はタネが必要。そしてタネは買うもの。純粋なタネ会社が減少し、遺伝子組換え産業が買収する傾向にある。【8月2日】@parc_jp: 【TPP】野田首相は何としてでも9月8日の会期末までに消費税法案を通す腹づもりである。したがってその前にTPP参加とはいいづらい状況であることは事実。最悪のシナリオは、8月末あたりに消費税を通し、その直後になし崩し的にTPP参加に踏み切ってしまうこと。要注意。@parc_jp: 【TPP】「STOP TPP!! 市民アクション」会議に参加。TPPをめぐる情勢は、ここに来て主に国内の政情(民主党の維持をめざすという意味で)次第という傾向が強い。一方財界は、野田政権が壊れようか民主党が壊れようが、TPPに参加したいわけなので必死に参加キャンペーン。@parc_jp: 【TPP】地方での展開で参考になるのが、内閣官房による「 TPPに関する意見取りまとめ」(平成24 年 7 月 19 日現在)。ここでは業界団体以外に、全国市議会議長会、全国知事会、全国都道府県議会議長会等の地方団体の意見も載っている http://ow.ly/cGuVK@ja_tpp: 【国家戦略会議続き】国家戦略会議のメンバーである日本経団連の米倉会長は30日の会見で「EPAカバー率8割の目標を達成するための手段として、TPP参加以外にあり得ない。一刻も早い交渉参加表明をお願いする」て述べた。日本農業新聞【8月1日】@levinassien: 農業新聞の取材はTPP と国民経済の話。TPP は「市場に流通する同一品質の商品のうち最安値のものを選択するのが消費者の義務である」というイデオロギーの上に成立しています。その商品を選択し続けることで彼自身を国民に含む国民経済が崩壊しても気にしない消費者がデフォルトになっている。【8月11日】追記STOP TPP!!官邸前アクション★開始日8/21(火)18:00-20:00(以降、毎週火曜日の18:00-20:00)#STOPTPP http://notpp.jp/TPP_kantei.html #TPP @TPP_kantei【8月13日】追記@parc_jp: 【TPP】全議員への「TPP賛成?反対?」アンケート実施中。すでにこれだけの国会議員が反対しているにもかかわらず、財界の圧力により参加へ進めようとしている政府。普通に民意を反映すれば即刻参加断念ですよ。まずはリストをご覧ください。 http://ow.ly/cUwkb 「国破れて山河あり」 TPPの高すぎる代償内橋克人氏の提言です。TPP反対、モンサント憎しのの大使でおま。
2012.08.07
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松下政経塾の旬も過ぎたのか、予約者を渡り歩いていた「松下政経塾憂論」が図書館に帰ってきたので、借りて読んでいるところです。野田首相の出来が芳しくないので、すっかり評判を落としてしまった松下政経塾であるが・・・・「松下政経塾憂論」という本の存在まで霞んでしまったようです。【松下政経塾憂論】江口克彦×東海由紀子著、宝島社、2011年刊<内容紹介>より松下政経塾出身者は、なぜ口だけ達者でひ弱なのか? 今年9月、初の政経塾出身者が首相になりました。野田政権の中枢には玄葉外相をはじめ、前原政調会長、樽床幹事長代行など政経塾出身者がズラリ。しかし、その実行力には疑問符がつきます。一体、松下政経塾とはどんな場所で、何を教えているのか? 奨学金はいくら? 出身者はどういうところで活躍しているのか? 側近として松下幸之助に23年仕え、政経塾創立に尽力した江口克彦氏と、松下政経塾23期生の東海由紀子氏による共著。政経塾を誰よりも知る2人が、すべてを明かします。 <大使寸評>結果的に東海さんの入塾体験記になっていて、興味深いレポートです。塾の評価は結果(塾出身者)が全てであると思うが・・・・結果がショボイですね。はたして、何がわるかったのか?と考えさせる意味では、出版し世に問うた意味があるとは思うのですが。Amazon松下政経塾憂論この本のレビューをネットで探してみました。<中田安彦さんのブログ>より松下政経塾というと野田佳彦や前原誠司、玄葉光一郎、原口一博といった民主党の主要な政治家を輩出(排出)したことで知られる。政経塾上がりといえば、この本を読むまでもなく「インテリ、世間知らず、タカ派、口先だけは立派」などというイメージを私は持っていたが、なぜそのような政治家が出来上がるのかということが、東海、江口克彦の両氏によって解き明かされている。一部を紹介したい。<そろそろ選挙という時期になると、塾員の立候補者リストが塾側から塾生に配られます。本来、公益法人は選挙活動をしてはいけないのではないかと思うのですが、そこはあえて誰も触れなかったように思います。>(85頁)<当時は、夜はほとんど毎晩のように、塾生同士でお酒を飲んでいました。(略)カラオケにもよく行きましたが、他の塾生が歌っている時に街頭演説の練習をしている人がいたりして、最初はびっくりしました。酒盛りしているか議論して喧嘩しているかなんて、幕末の志士みたいだなと思っていました。そのせいかどうか、政経塾は明治維新や幕末の志士が大好きです。>(79ページ) 政経塾は完全に失敗だったのではないか。その結果は、不況下で更に追い打ちをかける復興増税や消費増税という最悪の政策を打ち出す野田佳彦という作品が証明している。 政治家を育成するというのは難しいことである。しかし、政経塾は松下幸之助がそのシステムを完成させる前に亡くなったこともあり、極めて不完全な存在である。輩出される政治家も不完全なのはそのためだ。松下翁の人材育成の「志」は良いとしても、もはや政経塾というスタイルではなく、「松下奨学金」などの形に変えていくべきだと思う。政経塾は完全に失敗だったのではないかと手厳しいです。それから、紐なしの「松下奨学金」などの形に変えるのは、いいかもしれませんね。一方で、気になるのは維新政治塾の動きですね。橋下さん、古賀さんの動きが、窒息したような政治に、ある種の息抜きを与えているけど・・・・海のものやら山のものやらわからない怖さがあるのです。古賀さんが4日のツイッターで呟いているけど・・・ @kogashigeaki: これから維新政治塾で講義。テーマは「既得権と闘う成長戦略」。野田政権が出した「日本再生戦略」は究極の官僚の作文で、単なる「バラマキの成長戦略」。自民党のマニフェストも公共事業バラマキに先祖帰り。維新がどこまで本気で既得権と闘えるのかが問われます。 ・・・・さて、お手並み拝見としましょう。
2012.08.06
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ロボジーは今日も快調でおま♪昨日、兵庫県下に高温注意報が出て、豊岡あたりでは37℃を記録したようです。一方、暑さに鈍感な大使は今日も快調でおま♪・・・全天候型ロボジーと呼ばれる由縁でしょうか(誰が、そう呼んだ?)今朝の朝連でも45分コースのコースレコードを打ちたてたのですが・・・マラソンの神さんに感謝しております。<注意>大使は暑さ対策として、徐々に体を慣らしてきているので発汗にたいして耐性がついているのです。それと猛暑日は、走る時刻も早朝に変えています。シロウトの皆さんは、こんなアホなまねはしないように!【業務連絡】7/31 12'15" 22'27" 35'46" 42'16"(快晴)8/02 12'32" 22'24" 36'09" 42'35"(快晴)8/05 12'? " 21'42" 34'46" 41'19"(快晴)best
2012.08.05
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<空洞化のウソ?> 本屋でたまたま「空洞化のウソ」という気になるタイトルの本を目にしました。この本では、日本企業の「現地化」戦略が説かれているようですが・・・いずれにしても、空洞化の動きは避けられないようです。驚愕! パナソニック 本社部門7000人から150人に削減というニュースによれば、本社機能のシンガポール移転という生き残り策も浮上しているようです。大使の姪も旦那に付き従ってシンガポールで暮らしているのだが、この状況が現実に身近なものになっています。【空洞化のウソ】松島大輔著、講談社、2012年刊<内容説明より>国内で生き残るために今こそ新興アジアへ!空洞化が起きると、国内雇用は減少する? アジアビジネス成功のカギは低コスト? インドやタイなどで日本企業の水先案内人をつとめる著者が、豊富な実例をもとに、空洞化の常識をくつがえし、日本企業の「現地化」戦略を説く。 <大使寸評>購入するかどうか迷っているのですが、購入すれば記入予定Amazon空洞化のウソとにかく、コモディティー化にさらされたシャープ、パナソニック、ソニーの人員削減には驚くが・・・事態はそこまで進んでいるようです。コモディティー化による日本国内空洞化の動きが、渡邉さんの「10年後に食える仕事、食えない仕事 」に載っています。<コモディティー化で拡大する「重力の世界」>p197~200より 典型例が半導体で、1980年代は日本の製品が強すぎて、パソコンに内臓するDRAMでは世界シェアが8割超にもなり、日米半導体交渉(1992年)で「日本市場に占める外国系半導体のシェアを20%以上に」と約束させられたことまであった。つまり、かっては付加価値の高い製品だったので、「無国籍ジャングル」な研究者が世界に先駆けて発明し、「グローカル」な開発者が製品開発を手がけ、「ジャパンプレミアム」な技能職が国内で生産して隆盛を極めていたわけだ。 それが2000年代以降、技術的にキャッチアップした韓国で低コストの半導体が量産されるようになると、一気にコモディティー化(汎用品化)が進み、重力の世界に引き込まれた。日立製作所とNECが1999年に設立したDRAM専業メーカーであるエルピーダメモリは韓国勢に敗れ、一時はシェア5%を切るまでに凋落。2009年に産業再生法適用を受け、公的資金の注入も受けた。 日立、三菱、NECから再編されたルネサスエレクトロニクスも2010年にグループ4千人規模のリストラを発表し、本体でも希望退職により約1500人を削減。都内の半導体組立て工場(青梅市)は2012年3月に閉鎖される。また、三洋電機の半導体事業も大幅リストラのうえ米国企業に事業ごと売却された。この間、10年余りである。 そして現在、絶望的なスピードで進んでいるのが、薄型テレビのコモディティー化だ。ソニーのテレビ事業は2011年3月期まで7期連続の営業赤字。パナソニックも薄型テレビ事業が2009年3月期から3期連続の営業赤字となり、2010年1月に本格稼動したばかりの、世界最大の生産能力を誇るプラズマパネル工場(尼崎市)を、2011年度中に停止することを決めた。最新鋭の工場が、なんと2年と持たなかったのだ。(中略) その薄型テレビの次に「重力の世界」に向かっているのが、シャープや京セラが圧倒的に強かった太陽電池だ。中国勢にシェアを奪われ、半導体やPDPと同じ流れにある。最後の砦として踏みとどまっているのが自動車産業であるが、電気自動車の時代に移ると、一気にPCのようにコモディティー化が進み、同じ轍を踏む、とも言われている。この流れのスピードは誰にも見通すことはできないが、その方向は変らないだろう。「自動車の一本足打法」とも言われる日本の製造業は破滅の瀬戸際で、そうなると、失業率も一気に上がる可能性がある。「重力の世界」は必然なのか?空洞化を押し留めるよりも、空洞化に合わせて生き方を変えてゆかざるをえないのかもしれませんね。
2012.08.04
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「プロメテウス」が4日に先行上映、24日から公開だそうです。思えば、2年前ぐらいから期待している映画だから劇場まで足を運ぶことになるが、24日以降にしょう。********************************************************************映画美術1から以下再掲します。 <エイリアンの宇宙船>映画「エイリアン1」では、エイリアンの全身像が見えなかったが、それがかえって恐怖心を煽ったように思えた。それと・・・・映画ではチラっと見えたエイリアンの宇宙船の黒っぽいシルエットが不気味でしたね。「人間の感覚とはまったく異質の遺棄された宇宙船のデザイン」と「リドリー・スコットの世界」のなかでポール・M・サモンはそう表現しているが・・・・黒っぽいシルエットで大使も瞬間的にそう感じた。とにかく異星人の作った巨大な構造物が人知を超える存在として・・・恐いのである。そのエイリアン、宇宙船の形はH.R.ギーガーが生み出したのであるが、独特なリアリティが人を惹き付けるのです。いわゆる「恐いもの見たさ」ですね。「エイリアン」と人類の起源を解き明かすSF映画「プロメテウス」予告ムービー公開に宇宙船の映像が出ていました。宇宙船のディテールが鮮明に表れているが、これもまた恐い。ま~、リドリー・スコットとH.R.ギーガーの手になる映像美とでも言うんでしょうか♪リドリー・スコット絡みで怒涛の5日記入となったが・・・大使はしつこいのである。このエントリーも「リドリー・スコットの世界」に収めておきます。くだんの観賞フォームを事前に作っておきます。********************************************************************【プロメテウス】リドリー・スコット監督、2012年米制作<goo映画解説>より地球上の古代遺跡で人類の起源に関わる重大なヒントを発見した科学者チーム。その謎を解き明かすため、宇宙船プロメテウス号に乗って未知の惑星を訪れる。めくるめく神秘と衝撃に彩られた探査航海の果てに、人類が決して触れてはならない、地球上のあらゆる歴史や文明の概念さえも覆す、驚愕の真実を発見する。<大使寸評>映画を観て記入予定goo映画【プロメテウス】
2012.08.03
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<遺伝子組み換え反対のツイッター語録> 私が気づいてリツイートした印鑰智哉さんのツイッター語録です。拡散希望!ツイログの2ヶ月保存から消えていくには惜しいので、逸散防止のため、保存しておきます。【8月4日】 @tomo_nada: 前述のモンサントの農薬に対するアルゼンチンでの裁判、水俣病や放射能被曝と同様、因果関係がないと言ってくる可能性大。環境ノーベル賞と言われるゴールドマン環境賞を受賞したソフィア・ガチカさんら母親が医学者と共に丹念に被害状況を調査している。まったく他人事でない【8月3日】 @tomo_nada: アルゼンチンにモンサントの南米最大の研究施設を作ると米国でアピールしたアルゼンチン大統領、しかし、現地、 #遺伝子組み換え 大豆で大きな被害の出ているコロドバ州マルビナス市ではモンサントへの反対運動が高まる。 @tomo_nada: 世界で最も危険な10の多国籍企業。西語 http://ow.ly/cGKf6 シェブロン、デビアス、フィリップモリス、コカコーラ、ファイザー、マクドナルド、ネスレ、BP、モンサント、ヴァーレ。あれ、東電とか日本原燃は? とか言いたいけど、この10も確かに危険【7月25日】 @tomo_nada: 米国で大規模栽培されている #遺伝子組み換え 大豆もトウモロコシも米国固有のものじゃない。だから近縁種への遺伝子組み換え交雑の危険は米国よりも、大豆やトウモロコシの原産国、つまり東アジアや中南米にある。 米国はなんという危険なものを国外に押しつけているのか? 怒【7月24日】@tomo_nada: 日本では報道されないがパラグアイでのクーデタ(大統領弾劾)の背後には #遺伝子組み換え あり。4割の輸出を占める大豆のため小農民や先住民族が土地を追い出され、100人を超すリーダーが殺害されている。国外の家畜の餌のために人々が飢える。ネオリベラリズムの究極の姿@tomo_nada: パラグアイのクーデタはパラグアイに留まらない。アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、ボリビアを含む地域を「大豆連合共和国」と #遺伝子組み換え 企業は呼ぶ。ここには国境はなく、主権者は人々ではなくて遺伝子組み換え企業なのだ。反対者には死の脅迫が…。それでも闘いは続く【7月23日】 @tomo_nada: 現在では、土地、森林、河川、海洋、大気はすべて植民地化され、浸食され、汚染されてしまった。資本家は、将来の資本蓄積のため、侵略・開拓するための新しい植民地を探さなければならない。その新しい植民地とは、女性、植物、そして動物の身体の内部空間である。バンダナ・シーバ【7月22日】@tomo_nada: 今やグローバル資本主義の刃は生命に向かう。種子の自由、生物多様性の権利を守ることはグローバル資本主義から生命を守る最前線。リオデジャネイロで行われたバイオパイラシーセミナーのまとめ。まだ小さいけれども未来に生きる潮流。日本語 http://ow.ly/cpq48【7月21日】@tomo_nada: 先住民族の権利が攻撃され、土地なし農業労働者が犯罪集団扱いされる。マスメディアは偏見で応える。その背後に自主的に農業することすら犯罪行為としようとしているアグリビジネスの姿があるのに世論は動かない。種から農薬までアグリビジネスに決められた農業以外許されない世界はもうすぐそこに @tomo_nada: 農民の犯罪者化、米国でモンサントの #遺伝子組み換え 大豆と共に始まり、南米でもその脅威が感じられ始めている。種を作らないターミネーター種はその究極の姿。そのターミネーター種の承認案がモンサント側からブラジル労働者党議員通じて提案され、その承認が危惧される事態に@tomo_nada:先住民族の権利が攻撃され、土地なし農業労働者が犯罪集団扱いされる。マスメディアは偏見で応える。その背後に自主的に農業することすら犯罪行為としようとしているアグリビジネスの姿があるのに世論は動かない。種から農薬までアグリビジネスに決められた農業以外許されない世界はもうすぐそこに @tomo_nada:現在の原発に安全が確保されていない、というのも重要な論点だと思うが、たとえ安全が確保されたとしても(ありえない気がするが)、それでも原発は許容できない。ウラン鉱山での汚染、輸送の危険、被曝労働、周辺環境・住民の被曝、核廃棄物、これは原発の「安全」では解決できない 印鑰智哉さんはポルトガル語、スペイン語が堪能なマルチリンガルであるが・・・南米で進むアグリビジネスによる環境破壊、GM汚染に警鐘を打ち鳴らしています。<INYAKU Tomoya 印鑰 智哉> オルター・トレード・ジャパンDigitalMedia担当ブラジル関係、南北問題、人権・環境・開発問題、市民社会が抱える問題全般。http://blog.rederio.jp/about
2012.08.02
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<最終レポート>わりと拘りをもって読書レポートを続けて、これで9回となりましたが、今回をもって最終といたします。この本では、古今の書物での出現事例、多数の表現別分布図が載っていて、まさに論文としての体裁も採られていますが、イラチな大使はかなりの部分をとばして読破しました。さらに興味のある方は、ご自分でこの本を買ってアホ・バカの世界に踏み込まれてはいかがかと、思うのです。<あとがき>p488~492 江戸からの文化的な圧力を期待するためには、江戸が力を持ちはじめた18世紀後半以降の時代を想定しなければなるまい。江戸後期にいたって、東西の言葉がぶつかり合い、やがて東西に対立するようになった。東西対立の方言分布の完成は、実はきわめて新しいのである。 もうひとつはアクセントについての素朴な思いである。 日本には大きく分けてふたつのアクセント体系がある。近畿を中心とする京阪式アクセントと、中部以東および中国以西の東京式アクセントである。つまり近畿の京阪式アクセントは、東西の東京式アクセントにはさまれている。近畿の中でも古い語彙の残りやすい奈良県の十津川や、京都府の丹後半島などは東京式アクセントである。 つまり、おおむね「アホ」の地域が京阪式アクセントで、「バカ」の地域が東京式アクセント。そして「バカ」は古く、「アホ」は新しい。アクセントにも、周圏論の適用が試みられて然るべきだろう。 まず日本全域を東京式アクセントが覆っていた。やがて新たに京阪式アクセントが発生し、近畿全域を支配するようになった。アクセントの変化には、語彙の交代よりもはるかに時間がかかっただろうから、平安ごろにはすでに現在の京阪式アクセントに近いものが京に生まれていなければならなかった。 方言周圏論は、語彙ばかりでなく、アクセントにも有効性を持つものと思われてならない。(中略) 『探偵!ナイトスクープ』は、その後も順調に人気を伸ばし続けた。92年の秋からはネット局も大幅に増え、現在では、首都圏を含む全国26曲で放送されている。 三つの賞の中でとりわけ印象深いのは、ジョーズのディレクター諸君と一緒にいただいたATP賞グランプリである。受賞直後、舞台の袖で審査委員長・藤井潔氏から不意に声をかけられた。長く『NHK特集』の編集長役を務めてこられた方である。 「おめでとう。『探偵!ナイトスクープ』という番組からは、テレビ草創期のころ、私たちテレビマンが持っていた、あの熱気が伝わってくるのです。グランプリを受賞して本当に良かった」 そのお言葉に、スタッフと互いに争い合って、ゼロから番組を作り上げていった日々の情景を一瞬のうちに思い出して、私は万感胸に迫った。 (中略) 私の密かに誇りとするところは、このアホ・バカを扱ったテレビ番組企画が、何度にもわたって放送され続けたにもかかわらず、いっさいの個人・団体から、たった一件の抗議やお叱りっすら受けなかったことである。番組の真面目な姿勢が評価されたということばかりでなく、それ以上に、人権意識を高めつつある日本人の心と精神の成熟の賜物であるとも考えたい。 アホ・バカ方言の調査にひと区切りをつけた今、私の夢のひとつは、遠くない将来、流行り廃りの多かった言葉についての第二次全国方言調査を資料に、日本の話しことばの歴史を再構築する「大」娯楽ドキュメンタッリーを作ることである。あとさきになりますが・・・・以下に、この本の目次を示します。なお、最初に提示した「全国アホ・バカ分布図」は表紙カバーの裏に印刷されているという、なかなか粋な計らいが、いけてるで♪「全国アホ・バカ分布考」目次第1章・「アホ」と「バカ」の境界線・全国アホ・バカ分布図の完成に向けて第2章・「バカ」は古く「アホ」はいちばん新しい・恐るべき多重の同心円・古典に潜むアホ・バカ表現第3章・「フリムン」は琉球の愛のことば・「ホンジナシ」は、本地忘れず第4章・「アヤカリ」たいほどの果報者・「ハンカクサイ」は船に乗った・言葉遊びの玉手箱・分布図が語る「話しことば」の変遷史第5章・「バカ」は「バカ」のみにて「バカ」にあらず・新村出と柳田國男の語源論争・集圏分布の成立・学会で発表する第6章・「アホンダラ」と近世上方・江戸っ子の「バカ」と「ベラボウ」・「アホウ」と「バカ」の一騎打ち第7章・君見ずや「バカ」の宅・「アハウ」の謎・「阿呆」と「馬家」の来た道エピローグ・方言と民俗のゆくえ・あとがき・アホ・バカ方言全国語彙一覧・解説:俵万智・文庫化を祝して:岡部まり【全国アホ・バカ分布考】松本修著、新潮社、1996年刊<「BOOK」データベースより>大阪はアホ。東京はバカ。境界線はどこ?人気TV番組に寄せられた小さな疑問が全ての発端だった。調査を経るうち、境界という問題を越え、全国のアホ・バカ表現の分布調査という壮大な試みへと発展。各市町村へのローラー作戦、古辞書類の渉猟、そして思索。ホンズナス、ホウケ、ダラ、ダボ…。それらの分布は一体何を意味するのか。知的興奮に満ちた傑作ノンフィクション。 <大使寸評>番組に依頼した人の着眼がよかったのか、それを採用し追及させた松本修プロデューサーが偉かったのか♪Amazon全国アホ・バカ分布考ノンフィクション100選★全国アホ・バカ分布考|松本修全国アホ・バカ分布図「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#1「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#2「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#3「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#4「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#5「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#6「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#7「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#8
2012.08.01
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<アホとバカ、どっちが偉い?>わりと分厚い文庫本であるが、やっと終わりが見えてきました。「アホとバカ、どっちが偉い?」というテーマ設定が、関西人のナショナリズムを刺激するわけですね(笑)松本プロジューサーと百田君がタッグを組めば、その回答は予想できるけど・・・・<「馬家」と「阿呆」の日本文化>p460~464 「そうなんですよ。『阿呆』は、簡素を重んじる『わび』の世界なんです。『阿呆』こそまさに、禅の美学そのものではないでしょうか!」 「なんか変な調子だな。どうも百田君は『バカ』を、バカにしているみたいだよ」 と日沢君が言葉をさしはさむと、 「いや、違う。『バカ』も物凄う偉大なんや!」 と百田君は、さらに声を大にして力説した。 「惚れ者・惚け者、鮟鱇・田蔵田、それから『ごじゃっぺ』も『でれすけ』も、その他の形容詞も、みんなアホでも理解できるようなわかりやすい言葉やった。仏教語の本地なしや虚仮も、流行し始めたころには、説話を聞いて誰でも知っていた。しかし馬家だけは違う。これは限られた知的教養人にしかわからん言葉やった。つまり『バカ』だけは、生まれついてのお坊ちゃま。すべてのアホ・バカ表現の中で、ずば抜けてインテリジェンスの高い言葉が、実は『バカ』であった。それが今まで、日本でいちばん『愚か』しい、下賎な言葉やと信じられてきた。まさに、歴史のアイロニーと言うべきです」 「今になって思うに、『バカ』という言葉からは、王朝貴族の風雅な、しかも凛とした美意識が、かぎろい立ってくるような気がするなぁ」 と私が言うと、 「つまり『バカ』がお坊ちゃまということでしょう。『バカ』の出自は、他のどの言葉よりも高貴で、生まれながらにして天下を支配する宿命を帯びていたんです」 「ふうん。百田君は人や物をけなすのもうまいけど、褒めるのもなかなかのもんやなぁ」 私が感心すると、百田君はまた、勝ち誇ったように高笑いした。それを見ていて、私は百田君の本当の心が知りたくなった。 「それで、百田君は『アホ』と『バカ』、一体どっちが偉大なの?」 即座に百田君は言い放った。 「それはもう、『アホ』に決まってますよ。『バカ』も偉大ですが、やはり『アホ』が究極の表現であるという地位は揺るがないでしょう」 「なに言っているんだい。『バカ』こそ、湾曲的な言い回しを求め続けた奥床しく、かつ知恵にあふれる日本人の、究極の到達点とも言えるじゃないか。そう考えると、『アホウ』はちょっと安直すぎるよ」 日沢君は、ついつい「バカ」に加勢した。さすがに「コバガタクレ」を使ってきた土地の人である。そのとき、ふと私は、ある人物の思い出した。 「ちょっと待った。『アホ』と『バカ』の偉大さをくらべてる場合やない!」 私はふたりにクイズを出した。 「その作品の中に、『アホウ』も『バカ』もいっぱい使って、いやそれだけでない、民衆のあらゆる卑語、俗語をいっぱい使って、世界に冠たる文学世界を樹立した作家が、日本にただひとりだけいる。それは誰やと思う?」 「そんな人、いましたかね?」 百田君は腕を組んで考え込んだ。 「いるよ。『アホウ』『バカ』だけでなく、『タワケ』も『ウツケ』も『アンダラ』も随所に使って、世界に誇るべき日本文学を打ち立てた人が、たったひとりだけ。『アホウ』というよりも、実際は『アハウ』と書かれている。日沢君なら、誰かわかるね?」 日沢君は、なにに向かってか真正面を見すえ、小さく肩を震わせていた。 「ええ、わかります。それは・・・」 日沢君は、力を込めて言った。 「近松門左衛門ですよ」 「そのとおり。日沢君が十代からあこがれ続けてきた人や。この間、テレビでドナルド・キーンさんが言うたはった。西にシェークスピアがあって、東に近松門左衛門あり、と。近松は、シェークスピアに対抗し得る世界的な劇作家であると。『アホウ』も『バカ』も『タワケ』もいっぱい使うことによって、つまり自分が生きた元禄の世を包み隠さず描ききることによって、近松はついに、人類に普遍的な芸術を創出し得た。あの偉大な西鶴ですら、『バカ』はしばしば使っても、現実に身のまわりで使われていた『アホウ』はほとんど使わなかった。しかし近松は、惜しげもなく『アホウ』『バカ』『タワケ』を多用している。近松門左衛門こそ、卑語・俗語の中に永遠の人間の真実を見た、日本で最初にして、かつ最大の作家やったんや」 「日沢君は、そんな偉大な人物にあこがれていたのか」 と、百田君は面白がった。 (中略) そしてようやく三人、それぞれバラバラの焼き加減の、おいしそうなステーキに向き直ったのである。アルコール抜きで、こんな格調高いお話ができるスタッフとは、なかなかのもんでんな♪テレビ界の未来も明るいのではなかろうか思うのである(笑)【全国アホ・バカ分布考】松本修著、新潮社、1996年刊<「BOOK」データベースより>大阪はアホ。東京はバカ。境界線はどこ?人気TV番組に寄せられた小さな疑問が全ての発端だった。調査を経るうち、境界という問題を越え、全国のアホ・バカ表現の分布調査という壮大な試みへと発展。各市町村へのローラー作戦、古辞書類の渉猟、そして思索。ホンズナス、ホウケ、ダラ、ダボ…。それらの分布は一体何を意味するのか。知的興奮に満ちた傑作ノンフィクション。 <大使寸評>番組に依頼した人の着眼がよかったのか、それを採用し追及させた松本修プロデューサーが偉かったのか♪Amazon全国アホ・バカ分布考ノンフィクション100選★全国アホ・バカ分布考|松本修全国アホ・バカ分布図「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#1「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#2「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#3「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#4「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#5「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#6「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#7
2012.08.01
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