2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全5件 (5件中 1-5件目)
1
![]()
「ルネサンスの歴史」下巻の途中まで読みました。数年前購入した時は、あまりの辛口毒舌に部分的に読んだだけでやめてしまった問題の下巻ですが(笑)今回は思いのほかすんなり読めました。そして宗教改革がどのようなものだったか理解できました。本を読むにはタイミングが大事で、この数年の間にルネサンス関係の本はかなり読んできて、その時代が華やかな文化だけでない残酷で混沌とした時代だったというのがわかってきたからだと思います。同じ宗教関係の人物でも2千年前のイエス・キリストや12使徒などは伝説に包まれているのに比べ、ルネサンスや宗教改革の時代になるとある程度生涯の記録や著書が残っているので現実的です。そうした現実的な宗教改革の人、ルターやカルヴァンなどについて、この本はさらに一歩進んで週刊誌的に実生活(子だくさんだったとかどんな病気を持っていたのかなど)細かく書いてありました。こういう本は信仰心を持った人だと反発を感じるかもしれませんが、私にとってはわかりやすく、宗教改革が歴史に与えた影響などがよく理解できました。以下、本のまとめと言うよりも本を読んで考えたことです。カトリックが教会、教皇、修道会など組織的に発展してきたのに比べプロテスタントは聖書を中心に神と直接対話しようとしている。カトリックの教会だと必ず聖遺物があるがそうしたものがプロテスタントの教会にはなく、また聖職者の結婚も認められている。ルターもカルヴァンも神の予定調和説をとっていて、あらかじめ救われる者は決まっているが自分が救われると信じて仕事に励むことが大切である。この考えによって資本主義は発展し、アメリカ大陸は開拓されたが、ルターはユダヤ人を憎んで魔女狩りなども積極的に行っていたし、カルヴァンも反対者は徹底的に弾圧した、自分が救われると信じているから他の宗教や民族の者に対して情け容赦なく、それがユダヤ人の虐殺や今日の経済格差、宗教問題にもつながっているのではないか、そんなことを思いました。今、資本主義の考えだけでは解決できない社会問題があり(子供の貧困や福祉、最貧国をどう援助するかなど)世界に目を向ければ宗教の違いによる対立があります。今日の問題を考えるのに、混沌とした時代に生まれたたくさんの天才、思想家の生き方がヒントになるのではと思いました。【日時指定不可】【銀行振込不可】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】ルネサンスの歴...価格:864円(税込、送料別)
2015年05月25日
コメント(0)
![]()
通信講座でやり始めた水彩画、ここ数カ月長男が就職して家にもどってきたり、高校で役員を引き受けたりと生活が変わって慌ただしくずっとしまってあった教材を久しぶりに出して描いてみました。もともと私は図工や美術は得意ではなかったのですが、3年前にターナーの水彩画を見て感動し、その勢いで通信講座も申し込んでしまいました。なかなか落ち着いて描ける時がなく、また自分はどうも線で形を描くのは得意でないとあきらめ(だから漫画とかイラストは描けない)お手本を鉛筆で写して下絵にし、色を付けることが多いです。下絵はうまく描けないけど、水彩画で絵具の色を混ぜたり滲ませるのは好きかもなんて思いながら・・・この色付け作業が好きだからきっとターナーの晩年の水彩画に感動したのでしょう。ルネサンスの三大巨匠なんて絶対真似できないけど、こういう絵なら自分も描けるかもしれないなんて(笑)まあターナーは若い頃はすごく細かい絵を描いていて、晩年の抽象画に近いダイナミックな絵は天才が研究を重ねた末にたどり着いた境地、素人が真似して描けるものではないのですが。ただ、うまく描けるかどうかは別として、絵を描くあるいは写すという作業は思いの他自分の心を見つめることと繋がるかもしれません。やらなければいけないこと、やらなくてもいいことがはっきりわかってくる、何を優先して取り組んだらいいか、無心になって色を塗っていると案外見えてくるので、そうした目的のために絵を描いてみるのも悪くないなと思いました。【送料無料】絵画:ウィリアム・ターナー「ノラム城、日の出」●原画同寸サイズ(122×78cm)●プ...価格:138,000円(税込、送料込)
2015年05月23日
コメント(0)
![]()
「ルネサンスの歴史」という本の上巻を途切れ途切れながらも読み終わりました。この本は以前下巻の興味ある人物のところだけ読んでみたら容赦ない毒舌や皮肉にショックを受け、途中でやめてしまったといういわくつきのものです(笑)その時に比べて大分神経が太くなったのか、上巻も毒舌や残酷描写がすごいけどすんなり読むことができました。この本は若い人、繊細な人にはお勧めできませんが、ある程度歴史を知っている人なら興味深く読めるかもしれません。有名な詩人や権力者が容赦ない批判や毒舌に晒されていて、そこまで言わなくてもとショックを受けたりもしますが。逆にボルジア家のところはすごく好意的かも、と思ってしまいました。スキャンダルの内容がいろいろ知られていていくら毒舌の作者でもそれ以上書くことがなかったのかもしれません。ルネサンスの美しく華やかなイメージは見事に壊されます。その前の時代にはペストがはやり、イタリアは統一国家にはならず都市国家同士の小競り合いが絶えない、さらに同じ都市の中で教皇派と皇帝派に分かれていて、信仰心が厚いから教皇派になるのではなくただ皇帝派に反対したかったからとか、本当にごちゃごちゃしています。そして権力を握った者が反対勢力や謀反を起こした者に対する報復もすさまじい、さらに異端者の処刑もいたるところで行われていて、地獄のような光景がいたるところで見られたのではないかと思います。ヒューマニズムといっても個人の人権や命が大切にされたわけではなく死がいたるところにあって混乱を極めた、でもそういう時代があってまだ混乱が続いていた時代だからこそ多くの天才が生まれ今日に残る芸術作品が数多く作られたのかもしれません。ぬるま湯のような時代では天才は生まれにくいのかもしれない、そんなことを考えました。死がいたるところにある残酷な時代だからこそ、異端と言われる宗派に属し信仰を守り続ける人が多くいたのかもしれません。もともとキリスト教は初期は激しい弾圧を受け多くの殉教者が出ているので、異端と言われてもそれを信じている人にはそれが唯一の救いの道なので信仰を捨てなかったのでしょう。残酷さと混乱、古典への憧れや熱狂、教会の腐敗と新たな信仰を求める力、いろいろなエネルギーが渦巻いてぶつかりあっていた激しい時代がルネサンスだった、この本を読んでそう考えるようになりました。ルネサンスの歴史 上巻価格:720円(税込、送料別)
2015年05月14日
コメント(0)
先日、ある映画関係のオフ会に参加しました。初めての参加でしたが、他の人の熱意や知識に圧倒されて刺激を受け、また原作や同じ原作者の他の作品も読んでいる人の話を聞いてあらためてその世界観の一端を知ることができました。映画や本はその作品や自分との相性はもちろんのこと、その作品に出会ったタイミングが大事だと思いました。子供の頃繰り返し読んだ本、大人になってからでも気に入ってブロブなどで何度も感想を書いたり人と話した作品というのは心に深く刻まれます。外国語の勉強と同じように、繰り返し見たり人と話したり関わりが強い作品というのは自分の一部のようになって自然にその作品について話せます。でも同じように感動してもそれを整理し書いたり話したりという経験がないといつのまにかその記憶は薄れてしまいます。まあ、見た映画や読んだ本すべてに関して深く考え人に感想を伝えるということをやっていたら日常生活ができなくなるので、そういう作業をするのは本当に心に残った作品だけ、そういうものに巡り合うのは生涯で多くても10回ぐらいでしょう。実は私は最近上映されたその映画の3部作シリーズよりも10年以上前に公開された同じ原作者、同じ監督の映画と原作に強い影響を受けています。その頃はまだ携帯は一般的でなく、ネットでのコミュみたいなものもあまりない(あったのかもしれないけど自分はよく知らなかった)時代でした。それでもその作品の感想を誰かと話したい、自分も語りたい一心でブログやサイトを始め、気に入ったブログにはコメントを残したりメールを送ったりと必死でコミュニケーションをとろうとしていました。その頃知りあった人の大部分はサイトやブログを閉じたりしていて自分自身ブログも最近読んだ本や日常生活の話題が中心になっていますが、それでも熱く語った経験というのは長年やってきた英語と同じように体に染みついていると思いました。10数年前公開された3部作シリーズのその映画にはまったきっかけはもちろんアクションのすごさや映像の美しさ、登場人物の魅力にもよりますが、一番印象に残ったのある登場人物の悲惨な死の場面でした。それは非常に怖ろしくてトラウマにもなったし、そのシーンをなぜああいう場面にしたのかと監督に文句も言いたくなりました。そして原作でも、ある登場人物が兄と父と多くの部下を失い、いまだ戦いが続いて生き残った者が最後の決戦に向かっているという時に、病院で知り合った女性を必死に口説いていて、「あんたこんなことしている場合じゃないでしょ!立ち直りが早過ぎるじゃない!」と強い反発を感じました(笑)でも反発や自分が監督だったら絶対こうは撮らない、という強い感情が湧きあがる作品ほど、何度も見て考える、感動というのは必ずしもその作品に100%共感するのではなく、自分との感じ方のズレ、違いがあってこそ情熱が長続きするのかもしれないと思いました。反感を持ちながらも繰り返しDVDを見て原作のその部分だけ読んでいるうちにすっかりその人物と兄のファンになり、その後それぞれを演じた俳優さんの出演作はもちろん、ずーっと前の作品や日本では公開されてない作品までDVDを手に入れて見るという追っかけをやっているので(笑)その影響は本当に大きいです。久しぶりにオフ会というものに参加して、その話題になっている作品はもちろんのこと、10年以上前の別の作品で受けた感動や衝撃も蘇ってきました。
2015年05月07日
コメント(0)
![]()
「エル・スール」という本を読みました。20年以上前に同じ名前の映画が公開され、私は見てはいないのですが同じ監督の「みつばちのささやき」と一緒にタイトルが印象に残ってずっとDVDで見たいと思っていました。その原作本です。前に読んでいた「海のカテドラル」これは下巻の半分、全体の四分の三まで読んだところで返却してクライマックスはまだ読んでいません。これはいずれスペイン語で読んだ時に結末がわかるよう楽しみにとっておこうと思ってあえてそうしたのですが、果たしてスペイン語で小説を読めるようになる日が来るのか、わかりません(笑)「エル・スール」の本はとても短く、すぐに読めてしまいました。15歳の少女アドリアナの回想として書かれています。彼女の父はフランス語教師をしながら、振り子を使って捜し物や水脈を見つけるという特技を持っている魔術師でした。父はまたカトリック教会でのしきたりや行事を嫌って母と対立し、アドリアナは10歳位まで学校にも行けず人里離れた家で孤独でした。教師だった母は独裁政権の中仕事を失い、お手伝いさんを雇うほど裕福で暮らしに不自由はないものの満たされない日々を送っていました。互いに向きあうことができず無関心を装うしかない息が詰まるような家族関係が美しく詩的な文章でつづられています。アドリアナは母よりも父の方に親しみを持っていて、振り子の使い方を教わったりもします。けれどもやがてその関係もうまくいかなくなり家族はそれぞれの孤独を抱え、父の自殺という衝撃的な出来事が起きます。彼女は父の生家がある南の地方へ行って、父が好きだった女の人とその息子に会います。でもそれで事件が起きるわけではなく、淡々と出来事が述べられているだけで父がなぜ自殺したのか詳しくは述べられていません。スペインの小説や映画を見ると中世の異端審問と近現代の独裁政権の影は避けては通れない、必ずどちらかが深くかかわって主人公の人生を大きく変えているようにも思いました。深い影や闇、でもそれが魅力にもなっているのでしょう。そして運命に翻弄されながらもその中で生きる強さも感じました。今の日本は結婚も離婚も自由にできるようになっていますが、それでもタブーはまだ強く、互いに関心はなくなっている、あるいは傷つけあうだけの関係になっていても家族という形にしがみついたり、あるいはそうした関係から抜け出すために不倫などにのめり込んだりということが多くあるようにも思います。自分の感情にふたをして、なかったことにしてやり過ごす、そして互いを縛り不幸になっている例がたくさんあります。アドリアナのお父さんは振り子を使って水脈を見つけることができました。神経を研ぎ澄ませて何かを捜すことは、同時に自分の心を見つめることに繋がったのでしょう。南での生活を捨てて北の地方で新しい家族を作り仕事をしてきたが、本当にやりたかったこと、愛する人は南にいた、そうした感情の水脈を見つけることは、もしかしたら苦しみが増すばかりで幸せにはなれないかもしれないけど、それでも大切なことこの本を読んでそんなことを考えました。エル・スール HDマスター 【DVD】価格:3,138円(税込、送料別)
2015年05月05日
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1

![]()
