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みなさん、こんにちは今日は久しぶりに、息子ヒデキ(小4)の柔道ネタです。今度の日曜日(12月2日)は、いよいよ塾友杯少年柔道大会です。会場は、東京松前少年柔道塾。ヒデキの通っている湘南松前少年柔道塾と同じ、東海大学系列の道場ですが、東京の方は全国制覇をするほどの強豪です。試合前ということもあってか、昨日の稽古では、最後の30分間、ぶっ続けで乱取りをしていました。全体を3つのチームに分け、各チームから持ち時間10分間で乱取りをします。途中、1分ごとに相手を変えるのですが、その相手は、残り2チームの子を選んでも良いし、その子たちの方から進んで入っても良いので、相手さえいれば、30分間ほとんどやり続ける、というわけです。ヒデキは、恐らく途中で休みたいと思ったのか、壁に張り付いていることもありましたが(笑)、誰かしらに声をかけられては中に入っていたので、ほとんど動きっぱなしでした。小学生の稽古が終わると、泣きそうな顔のヒデキ。「オレ、今日はもう疲れたよ~~これで中学の稽古までやったら、死んじゃうよ~~」ヒデキは、とてもヘナチョコです。稽古中も、先輩たちの凄まじい出足払いをふくらはぎに受け続けたりすると、半べそになって、「足が痛いよぉ~~」ヒデキは、とても弱虫です。先生にも、「またお前の“イタイイタイ病”かぁ~」と、よく笑われています。私は、「まぁ、確かに今日の練習はキツそうだったし、そんなに無理しなくてもいいんじゃない?帰りたいなら、さっさと帰ろうよ。ご飯も早く食べられるし、宿題だってできるじゃない?」という気持ちなんですが、ヒデキとしては、それも悔しいようです。「ちょっと、トイレに行ってくる」そう言ったきり、中学生の稽古が始まっても、なかなか戻ってきませんでした。やがて戻ってきたヒデキに、「どうしたの?お腹、痛かったの?」と尋ねると、「ちょっと、悩み事をしてた」(それを言うなら“悩んでた”か“悩み事があった”でしょ~?笑)相変わらずの、ヒデキのちょっとおかしな日本語に笑いながらも、「何を悩んでたの?」「トイレで5年のI君に会ってさ~、“オレさ~、今日はもう疲れちゃったから、今日だけは中学の稽古に残っていくのイヤだなぁ…”って言ったらね、I君が、“まぁ、そう言うなよ。オレなんか、お母さんの仕事が夜になっちゃったから、これから一人で駅まで歩いて、電車で帰るんだぜ。それに比べたら、お母さんがいてくれて、練習もできるんだから、ヒデキは幸せだと思うよ“って。だからね、オレ、“確かにI君は偉いよなぁ~。オレは一人で歩いて、電車に乗って、なんてできないもんな“って思ってね、“だけど、今日はやっぱり疲れちゃったしなぁ~”って、悩んでたわけ」「へぇ~~、そんなことがあったんだ。I君、いい先輩じゃない?それで?どうして戻ってきたの?」「そしたらね、あの、山下先生を教えた“柔道の神様”って言われてた先生が通りかかってね、“おい、どうした?具合が悪いのか?“って聞いてきたから、“え?あ、いえ…”って答えたら、“じゃあ、戻れ!”って言ったから、それで戻ってきたんだ」「あはは柔道の神様に言われちゃったら、戻るしかないよね」そのあとヒデキは、自分でO先生に、「今日は疲れちゃったから、一人打ち込みでいいですか?」と聞きに行き、一人で打ち込み練習をしていました。ところが、昨日は普段はいない大学生が2人、乱取りに入ってくれていて、ヒデキの先輩とあたることになったそのうちの一人に、T先生が「遠慮なくやっていいから。バンバン投げちゃって!」と言っているのを聞き、(こぇえええ~~~ああ、一人練習でよかった)と、ホッと胸を撫で下ろしていたヒデキが、後半の乱取りで突然中に入るように言われてしまったのでした。思わず、「え?オレ?」と、聞き返すヒデキ。恐らくそのときのヒデキの気持ちとしては、(え~~っ今日は打ち込みだけじゃなかったの?話が違うよ~)だと思うのですが、O先生の、「お前以外、どこにヒデキがいるんだ?」に、諦めて中に入ったヒデキ。それから続けて2人の大学生のお兄さんと乱取りをしてもらったヒデキは、終わった瞬間、「お腹が…お腹が痛い!!!きっと緊張しすぎたんだ」そうです、ヒデキは胃腸もとても弱いんです。こんな息子が、この先強い選手になっていけるとは、私には到底思えないのですが(笑)、それでも、夢は「オリンピックで金メダル」だと言い張っていることが、とても不思議なんです。「ママ、今日の最後にO先生がね、“日曜日の試合に出るヤツは手をあげろ”って言ってね、“一言だけ言っておく。頑張れ!“って、ほんとに一言だけだったよ。それからね、“もし決勝まで残ったら、この中にいる者同士が戦うことになるかもしれない”って言ったんだけど、その瞬間、なぜかオレとT君(ヒデキと同じ4年生)の目が合ってね、T君がオレの顔をじーーっと見たあとで、“うん”って、一回頷いたんだよ。オレ、あんまりよくわかんなかったけど、とりあえず、オレも、“うん、うん”って、T君の真似をして頷いておいたんだけど、後で考えてみたらあれは、“決勝で会おうぜ!”ってことを言ってたんじゃないかな?って思って…」「そう?それは、きっとそういう意味だったとママも思うよ。日曜日の試合、楽しみだね」そう答えておきましたが、実際は、行った先で出会う子どもたちの方が、ヒデキたちより遥かに強いような気がして、一回戦だけでも勝つことは難しいんじゃないかな?というのが本当の気持ちです。T君とヒデキは今、同じ小学校へ通っています。学区内の中学には柔道部がないので、小学校を卒業したら、2人で隣町の中学へ通おう、と決めているそうです。柔道が大好きなようで、いつも真剣に稽古に励んでいるT君。恐らくこれから先、2人は一緒に過ごす時間がますます長くなっていくでしょう。日曜日に決勝で2人が対戦することは夢のような話だと思いつつ、それでもやっぱりT君とヒデキの気持ちが可愛いので、私は2人が一つでも多く勝ち進めることを祈りたいと思います。明日の早朝稽古が終わると、次はもう試合です。ヒデキはきっと、またお腹が痛くなると思います。悔し涙も流すと思います。でも、そんなたくさんの経験を通して、今は弱虫でヘナチョコのヒデキも、これからも少しずつ、少しずつ、心も身体も強くなってくれたらいいと思っています。ひなたまさみ
2007年11月30日
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一通の手紙。ほんの数日前に届いた、一通の手紙。差出人は母の高校時代の同級生Kさん。母とは同じ中学から同じ高校へ進み、とても親しい間柄だったそうです。50年前に北朝鮮へ渡ったKさんは、30年後に高校の同窓会宛てに一通の手紙を出されました。その手紙は、海を越え、20年という長い年月を経て、ようやく手元に届きました。「突然のお便り誠に失礼ですが、お許し下さい。思ひ掛けない所から手紙を受け取りまして、さぞびっくりされたと思ひます」そんな書き出しで始まっている便箋2枚の手紙。「同級生の皆様は、私のことなどもうとっくに忘れていらっしゃるとは思ひますが、私は、全然、反対に、年取って行くにしたがって、三津田ヶ丘がなつかしく、お友だちが恋しくてたまらないんです。時ある毎に、アルバム、そしてサインブックなど取り出して、回想にふけったり、又は三津田ヶ讃歌とか生徒歌など口ずさんだりして、涙ぐんだりしています。」Kさんが、いかに学生時代や母校を懐かしく思われているのかが、痛いほど、切なく伝わってきます。「帰国当時は、もうすぐ我が国も統一できると思ひましたし、そうしたら、私も数年後は、日本を訪れることも、同窓会にも参加できるものだとばかり信じて居りました。でも、世界状勢は日毎に複雑になるばかりで、もう、おそらく、私が三津田を訪れることも、お友達に会うその日も、来ないと思ひます。今はもう、せめて、文通でも出来たら、と云うのが、私の精一杯の望みです。以上の様な次第で、第○期卒業生で、当時の姓名、江口津矢子、○○さんの、現住所とお名前を知りたくて、お願ひしたいんです。」Kさんのすがるような思いが、心に刺さります。伯母の話によると、10年ほど前に何かの話の折にも母は、「北朝鮮へ帰られたKさんは、どうしよってかねぇ?元気でおってじゃろうか?」と、気に掛けていたそうです。慌てて母の古いアルバムを開く私。あった仲良しグループ3名の紹介の中に、確かにKさんの写真と名前が…。母と2人、笑顔で写っているものもあります。お母さん、ほんまにこの人と仲が良かったんじゃね。まだ朝鮮の人への差別がひどかったこの時代に、お母さんにも「国」じゃない、「人」が見えとったんじゃね。それはこれまで私の知らなかった、母のひとつの側面の発見でもありました。ああ、この手紙を、生きているうちに母に読ませてあげたかった。Kさんは、この手紙を書かれてから、母からの返事を首を長くして待たれたことでしょう。無情に流れてしまった20年という月日が悔やまれてなりません。果たして、Kさんは現在もご健在でしょうか?北朝鮮。国交の閉ざされた、近くて遠い国。これまで私はその国の人と一人も出会うことなく生きてきました。私はいてもたってもいられなくなり、添付されていたメモを頼りに、数名に電話をしてみたり、朝鮮総連に問い合わせをしてみたり…「あなたは日本人ですか?」「はい」「まるまる日本人?」「そうです」「ほぉ~…」これまでしたことのないようなやり取りを繰り返すうち、私自身が数十年前にタイムスリップしたような、不思議な気持ちになりました。私一人では、まったく、どうすることもできない、重くて暗いものを確かに感じながら、それでも母とKさんのために今、自分ができることがないか?を夢中で捜し始めました。Kさんに、手紙を書こうと思っています。母がKさんのことを大切なお友だちとして、ずっと憶えていたこと。時にKさんを思い出し、Kさんの身を案じていたこと。そして、70歳の誕生日に、その生涯を閉じたこと。もしも可能なら、母が書き遺してくれた、Kさんにとっても懐かしいはずの昔の思い出がいっぱい詰まっている『とうせんばと私』を添えて…。どうかKさんが生きているうちに、その手紙がKさんの元に届きますように…ひなたまさみ
2007年11月29日
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昨日の夕方のことです。いつものようにマンションの敷地内でお友だちと遊んでいるヒデキ(小4)に、「ちょっとお姉ちゃんと買い物へ行ってくるから、暗くなったら家に帰ってるんだよ」と言い残し、私は娘のサキ(中1)と買い物へ。寒くなってきたので、制服の上に着るカーディガンを探しに行ったため、試着したり、店を変えたりするうちにすっかり外は暗くなり、私の携帯が鳴ったのは6時すぎ。どこか他の家からかかってきたその電話の相手は、ヒデキでした。「ヒデキ?どうしたの?どこにいるの?」「それはこっちが聞きたいよ~ママたち遅すぎるよ~今、どこにいるの?何時に帰ってくるの?」「ごめん、ごめん。もうすぐ帰るから。誰の家にお邪魔しているの?」「R君んち」R君は、同じマンションンの6年生です。「ちゃんとお礼を言って、もう家に帰って待っててね」「うん、わかったよ」それから約20分後、娘と帰宅したのですが、ヒデキが帰ってきた形跡はありません。私は慌ててR君の家に電話をしました。「すみません、ヒデキがいつまでもお邪魔していて…。今、帰ってきたので、ヒデキにも戻るように行っていただけますか?」「ヒデキ君なら、少し前に帰りましたよ」「えっ少し前って、どのくらい前でしょうか?」「10分くらいかなぁ?」おかしいR君とは同じマンションだから、5分以上かかるはずがありません。(さてはアイツ、別の家に行ったな)私は続いて、いつもお世話になっているT君の家に電話を。ところが、「え?ヒデ君?来てないよ~」そんな…ここにもいないなんて?サキと2人で外へ出て見ても、ヒデキが帰ってくる気配はまったくありません。自転車は?ちゃんと、自転車置き場にあります。ちょっとの距離でも歩きたがらないヒデキが、自転車なしでマンションの坂を下って外へ行ったとは考えられません。私はその後もマンションじゅうの小学生のいる家に電話をかけたのですが、ヒデキはどこにもいませんでした。ヒデキが消えたあと、考えられることは…「エレベーターの故障で、中に閉じ込められた?」慌てて行ってみましたが、エレベーターは2台とも順調に動いています。そこに作業着を着て、荷物を運んでいたお兄さんがいたので、思わず、「あの~、太った小学生の男の子がいませんでしたか?」と尋ねたところ、「ああ、さっきまでそこにいましたけどねぇ…」(こういうとき、特徴のある体型は役に立つんだ、と納得。笑)「いましたか?どこにですか?」そこにもヒデキはいませんでした。「階段から転げ落ちて、動けなくなってる、とか?」サキの冗談も、だんだん冗談に聞こえなくなってきました。「う~~ん…でも、それならきっと大声で泣いてると思うんだよね」時間は既に7時すぎ。外は真っ暗で、冷たい風が吹いています。不安が募ります。もう、長いことヒデキに会っていないような気がしてきました。ヒデキは一体、どこへ???何より、こんな時間までお腹を空かせたはずのヒデキが何も食べずにいるなんて、考えられません。最後に管理人さんにまで尋ねてみましたが、わからないまま。「ママ、警察に連絡してみたら?」サキのことばに、それまでずっと頭をかすめそうになっては打ち消していたことばが、クッキリと浮かんできました。誘拐「まさか…あんなに太ってる子を誘拐しようなんて人はいないよねぇ?」「そうだね~、見るからにいっぱい食べそうだし、運ぶのも重いし…」「何よりほら、うちはお金なんてないもんね~」「うん、ないない。ははは…」わざと明るく笑えるように会話を運ぶ2人ですが、心の不安はどうしても拭いきれませんでした。「それにしても、もうこんな時間だもんね。やっぱり、警察しかないかな」最後の最後に、同じマンションのサキの親友Yちゃんのお母さんに電話してみることに。ヒデキはYちゃんのお兄ちゃんも大好きで、たまに遊んでもらっていたので…。「あ、もしもし、ひなたです。ごめんね、突然。あの~、ヒデキがお邪魔していないかな?」「ヒデキ?さっき…と言ってももうだいぶ前だけど、○ブンの前で見かけたよ」「え~~っ○ブン!?」(ああ、間違いない。今もきっとそこにいる!)○ブンは、坂の下にあるコンビニエンスストア。幼稚園の頃から、バスの送迎がそのお店の前だったこともあり、お店のオーナーさんや店員さんたちとはず~っと仲良しのヒデキ。これまでも、買い物の途中でお金を落として泣いていたヒデキにお金を貸してくださったり、お腹を空かせているときには、こっそり焼き鳥を下さったり…と、本当によくしてもらっていて、ヒデキの大好きな人たちのいるお店です。そこにいたのなら、もう安心です。それにしても、○ブンとはまったく想定外でした。「ありがとう。じゃ、早速行ってみるね♪」と、電話を切ったその瞬間、携帯が鳴り、「○ブンの●●(店員さん)ですが、可愛いヒデキ君をお預かりしています」続いて、ヒデキの声。「ママー、ママたちが買い物の帰りにここを通ると思って待ってたらね、おじちゃんたちが、“外に立ってたら風邪ひいちゃうから、中で待ってな”って言ってくれてね~」おお~~~っヒデキの声だぁーーーいけない、感動してる場合じゃなかった。「コラッ!心配して捜しまわっちゃったでしょ?理由はわかったから。今から迎えに行くからね」本当に、無事で良かったぁ~~ヒデキは、「え~~?なんでオレ、ママたちを待ってただけなのに怒られちゃうの?」と、不満顔ですが、いるはずの場所に連絡もなしにいないと、どれだけ周りが心配するかをこんこんとお説教。「ま、一人でお留守番するよりも、ここにいた方が安心だと思ったんだね?」と私が聞くと、「そうだよ~だって、おじちゃんたちの顔を見るとハッピーになれるしな~」それを聞いたオーナーさんも、「これからも、そういう時はいつでもおいで~」こうして無事、ヒデキは発見されたのでした。家に着いたとたん、「ああ~~、オレもうお腹ペッコペコだよ~~ママ、ご飯まだ?早く何か食べさせてよ~」「ちょっと!いったい誰のおかげで遅くなったと思ってるの?おとなしく待ってなさい」叱りながらも、いつもの、当たり前の生活に戻れたことが、ただただ嬉しい私でした。あ~~、寿命が縮まったぁ…。ひなたまさみ
2007年11月27日
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みなさん、こんにちは連休はいかがでしたか?週末からちょっと気管支炎+熱っぽくなってしまい、落ち込んでいたところへPCのキーボードが故障してしまいましたが、何とか復活一仕事がようやく片づき、ホッとしたところですさて、前回の日記に書いた大学ラグビーの試合は、48-8で東海大の圧勝だったそうです。東海大のみなさん、優勝おめでとうございます午前中の仕事を終え、自宅でテレビを見ていたら、後半のトライを決めた直後…「わわっ、ヒデキだぁ」真っ赤なユニフォームを着て、トライの嬉しさで立ち上がって旗を振っている幸せそうなヒデキが数秒間、ハッキリと映っているではありませんか本当に運の良い子です。やっぱり、あんなにコロコロした身体全身で喜びを表現していたから、カメラマンの目にも留まったのかな?(笑)あ、ちなみに当の本人は、東海大選手の勇姿にすっかり興奮し、会場でまた鼻血を出してしまった、とか?(興奮しすぎだろー?)帰ってきてからも、何度も試合の録画を見て、タックルが決まるたびに、「いっぽーーーん」「これも、いっぽーーーん」と、叫んでいました。(それは、柔道だから。笑)いずれにしても、とっても良い記念になりました。ビデオは永久保存だね♪さて、今日はちょっと雑談です。先日、テレビで映画『佐賀のがばいばあちゃん』を観ました。既にDVDでも観ていたのですが、好きなので…中に、野球部の部長になったお祝いに念願のスパイクを買ってもらえる場面があったのですが、それを見ていて、ふと思い出したことがあります。小学生の頃の私にも、そんな貴重なものを買ってもらったことがあったのです。私は小2から、ソロバンを習い始めました。なぜかソロバンが習いたくなった私に、母が選んでくれた教室は、隣町にありました。熱心なお母さん先生で、競技会にも参加していることで有名でした。週に3日くらい私はそこへ通い、あっという間にソロバンが大好きになりました。先生もそんな私の気持ちに応えるように飛び級などもしてくださり、一年後には3級に競技会にも出場するようになると、ますますソロバンが楽しくなり、2級に合格するといよいよ1級を目指して練習に励むようになりました。競技会では、大きな問題用紙を使います。競技会に出る選手たちは、大抵、普通の下敷きの2倍以上の大きさの下敷きを持っていました。真っ黒で、何の絵も柄もないものですが、私はそれにとても憧れました。運動会の徒競走で1等になったご褒美に、父が「何か欲しいものがあるか?」と尋ねてくれたとき、私は迷わず、「競技用の下敷きが欲しい!」と答え、町で一番大きい文房具屋さんで買ってもらいました。読み上げ算って、ご存知ですか?「ねがいましては~、○○円なり~、○○円なり~、引いては○○円なり~、加えて○○円なり~」と、先生が読み上げたとおりの数を計算していくものです。私はその種目が特に好きでした。大きな会場で、答えを間違えた人はどんどん退席していき、最後の2人とかに私は残るわけです。そうすると、もう、嬉しくて嬉しくて…興奮しすぎて、最後の計算は間違え、たいてい2位になっちゃうのですが(笑)。教室でも毎月一度、「源平合戦」という試合をします。4つのチームに分け、だんだん強い選手が出て競い、最後は大将同士が戦います。そして、最後に買ったチームの子どもたちは一人一本ずつ、ソロバン教室の名前が彫ってある鉛筆がもらえるのですが、その鉛筆は赤、青、緑、白などの四角で、光沢のあるコーティングがしてあるのです。そのきれいな鉛筆が欲しくて、欲しくて…。大将から順番に好きな色を選んでいけるので、私は早く大将になれるように頑張ったわけです。自分が大将になって優勝できると、チームのみんなが喜んでくれて、そういうのが何とも誇らしくて…1級の検定試験を受ける頃になると、周りの子たちが自分とは違うソロバンを使っていることに気づき始めます。“ボタン式のソロバン”と私たちは呼んでいましたが、ワンタッチでご破算ができてしまう、という優れもの。しかも、高級なツゲで作ってある、というその玉は、茶色じゃなくて、明るい黄色なのです。競技会でも、一秒を競って計算するほどのクラスになると、8割くらいの子どもたちがそのソロバンを使っていました。でも…それが高価なのです当時でも、10,000円くらいしたと思います。5人も兄弟がいた私は、長い間、親にはとてもそのソロバンが欲しいとは言い出せず、誕生日に欲しいものを聞かれても、ストップウォッチが一番高価なものでした。(4,000円くらい)もちろんそれも、ソロバンの練習をするためのもので、日曜日などは自分でそれを使って時間を計りながら、よく練習をしていました。そんな私も、ある日思い切って、母に交渉してみました。我が家では「みんなが持っている」は通用しませんでした。母の口癖は、「他人(ひと)は他人(ひと)」とか、「よそはよそ。うちはうち」でしたから(笑)。そこで私は、思い切って、「1級の試験は2つあるんだけど、全珠連よりも日商の方が難しいんだって。だから先に全珠連の方を受けるんだけど、全珠連に受かって、日商にも受かったら、ボタン式のソロバンを買って欲しい」と、言ったのです。すると母は、「ええよ。しっかり頑張りんさい」と、意外にもすんなりOKしてくれたのです。もう、天にも昇るような気持ちでしたね~そしてついに、小5の最後に日商検定1級に合格し、そのワンタッチ式ソロバンを買ってもらえる日が来たのです開けた瞬間、眩しいくらいに明るく見えた黄色いソロバン。パチッとボタンを押すと、きれいにご破算されます。それは恐らく、私が子ども時代に買ってもらったものの中で、一番嬉しかったものだったと思います。今でも、あの時の嬉しさは忘れられずにいます。習い事はソロバンだけでしたが、私には他に2つ、習いたいものがありました。それは、ピアノと書道でした。我が家にはオルガンはありましたが、ピアノはありませんでした。「ねぇ、ピアノ習いたい」と、母に何度か言ったことはありますが、「大家さんが、ピアノは畳がへこむけぇ、ダメじゃ言うけん。ピアノは買えんのんよ」と、母は言っていましたが、やっぱりピアノは高価でしたからね。幼稚園の頃から、先生の弾くピアノの音色に憧れていた私は、それでも諦めることができず、幼稚園の2年間通った音楽教室で楽譜が読めるようになったことと、最後の発表会でブルクミュラーの“アラベスク”という曲をピアノで弾いたために家にあった一冊の楽譜にあった曲を、小学生の頃はオルガンでとことん練習しました。ピアノを習っているお友達の家で遊ぶときは、その子がその時に習っている曲を必ず何回も弾いてもらって、耳で覚えて帰り、帰ったらそのイメージで練習するのです。一番憧れていた『乙女の祈り』という曲も、高校生になってから自分で楽譜を購入し、自分で練習して弾けるようにしました。決して上手には弾けないし、今ではすっかり忘れてしまいましたが、ピアノは今でも習いたい気持ちがあります。書道も、クラスに数人、習っていて上手な子がいました。習っている子たちの字は、明らかに他の子たちの字と違っていたので、(何が、どう違うんだろう?)不思議に思った私は、習字の時間になると、上手な子たちの筆の使い方をじーーーっと観察しました。やがて、筆の入れ方や払い方、止め方に特徴があることがわかると、それを真似するようになり、一度だけですが、習字の大会で賞をもらって、教室に飾ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。こうして、私はピアノも習字も、自分がどうしても上手になりたかったものは、ちゃっかりお友だちの力を借りちゃったんです。昭和の時代。今より物は豊かではなかったけれど、当時の自分を振り返ってみたときに、今の我が子たちよりも好奇心やハングリー精神は、ずっと旺盛だったような気がします。少なくとも私にとっては、一生懸命できることが、楽しかったんです。今、子どもたちが何か欲しがったとき、それが頑張っているものの道具だったりすると、多少無理してでも買ってあげたくなる自分がいますが、本音としては、「物は、ちょっと足りないくらいの方がいいんじゃないかな?」という気がしています。今はもう、「何かが欲しいから頑張る」なんていう時代ではなくなってしまったのかもしれないけれど、自分が育った昭和時代や、もっともっと時代を遡って故人たちの偉業を顧みるとき、昔であればあるほど、人間たちの五感や才能が研ぎ澄まされていたみたいだなぁ~。現代の子どもたちならではの素晴らしさは、これからどう発揮できるのかな?人間たちも、時代とともに変化していくのですね。ひなたまさみ
2007年11月26日
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おはようございます暑かった夏がようやく終わったと思ったら、一気に冬が来てしまったような寒さそれでも今日はだいぶ気温も上がるとか秋の連休、みなさんはいかがお過ごしですか?昨日、ヒデキ(小4)は久しぶりにテニスに行きました。先月、柔道の試合で捻挫してから、ずっとお休みしていたのです。テニススクールで一番の仲良しN君とも嬉しい再会N君は4年生にしてはとても背が高く、体型はヒデキとは対照的な痩せ型。地元の野球チームに入ったばかりのスポーツ少年です。でも、2人ともヤンチャなところはそっくりで、やたら気が合うんです。「5年生になったら、2人で一緒に選手コースに入ろうな」と言いながら、テニスも張り切っています。練習が終わる頃には外はもう真っ暗。冷たい風がビュンビュン吹いているのというのに…半袖、短パンのヒデキは、なぜか滝のような汗を流しています(笑)。コーチたちにも、「ヒデキ、半袖だもんな~しかもメッシュ素材の!それで、この汗かぁ~?」と笑われながら、みんなで記念撮影。そういえば、この前の柔道の稽古でも、先生たちに、「おいヒデキ、お前、首がないぞよかったなぁ~、絞め技がかからないぞ完全防備の身体だな」と言われ、「よっしゃーオレの身体は最強だぜ」と、すっかり舞い上がっていたヒデキこのツッコミドコロ満載の身体つき、それに呆れるほどの単純な性格が、どうやら周りから親しみを感じてもらえているようです。さて、そんなヒデキですが、今日はラグビーの観戦です。関東大学ラグビーリーグ戦東海大×大東大(NHK教育14:00~)何と!?いつも会場を使わせていただいている東海大からの招待で、ラグビーチームの子どもたち&保護者のチケットは無料しかも、大学からの送迎バスつきなんだそうです。なんでも、テレビが入るため、ユニフォームを着た子どもたちが応援していると盛り上がっていいだろう、ということになったとか?(笑)ヒデキにとっては初めてのラグビー観戦。あらゆるスポーツ観戦が大好きなヒデキですから、本当に楽しみにしています私は仕事で残念ながら行けませんが、もしかしたら、赤いパンパンのシャツを着た息子の応援している姿が一瞬でも映るかもしれないので(笑)、ビデオ録画だけはして、出かけます。東海大の関係者のみなさん、ありがとうございます選手のみなさん、頑張ってくださいそして、ぜひとも、栄光の勝利をひなたまさみ
2007年11月24日
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みなさん、おはようございます無事、埼玉から帰ってきました。親戚のみなさんには、久しぶりに会う子どもたちの成長を喜んでいただきました。痩せ型の主人、中肉中背の私、そしてスラリとした娘に肥満の息子。「息子だけ(あんなに太って)、一体どうしたんだい?」「家族のご飯を、あの子が一人で全部食べてるんじゃないのかい?」「あの子は誰に似たんだい?」ヒデキ(小4)はどこに行っても、話題の中心のようです(笑)。体型がどっちのお爺さんに似てる、とか、目元がどっちのお婆さんに似てる、とか。親戚の方たちが、こどもたちを見ながら私たちの両親を懐かしく思い出してくださるのが嬉しかったです。当の本人(ヒデキ)は、そんなことなどどこ吹く風。テーブルに並べられたご馳走に目を輝かせ、天ぷらの盛り合わせに箸を伸ばしては、大好きなエビの天ぷらをひとつ取るごとに、「よしっ♪」と、小さい声で呟きながら、小さくガッツ。これを4回繰り返したところで、「あれが弟だと思われたくない」と、サキ(中1)がボソリ。昨夜も、薄いピンク色の毛布を見ながら、「ここ(縁)が、脂で~~、ここ(毛布)が、お肉だしなぁ~~」と、幸せそう「さっき、晩ご飯食べたばっかりだよね?笑」お肉とご飯をこよなく愛するヒデキ。頭の中は、いつでも食べ物のことでいっぱいのようです。私は、そんなヒデキの栄養バランスを考え、なるべく苦手な野菜を食べさせようと、日々格闘しています。幸い、知り合いに畑をしている人がいて、ときどき新鮮な野菜をいただけるのですが、毎日のお散歩のときにも、やっぱり毎日寄る場所があります。それは…農家の庭先の無人販売。この辺りには、こういう場所がいくつもあって、旬の採れたて野菜を1袋50円~100円くらいで販売してくれるので、とても助かっています。お散歩コースにも4~5ヵ所の販売所があるのですが、私がいつも買うのはここ。朝早く通ると、腰の曲がったお婆ちゃんが、丁寧に野菜を水で洗って準備していて、我が家の愛犬プリンを「可愛いねぇ」と言ってくださるからです(笑)。ここで、数日前から気になる野菜を発見。みなさんはご存知ですか?洋ナシのようでもあるし、瓜のようでもあります。(これ、なんだろう?どうやって食べるのかな?)そこで、早速そのお婆ちゃんに尋ねてみました。するとそのお婆ちゃん、「これはね、千成瓜といってね、薄く切って、さっと茹でてから炒めて食べると美味しいんだよ。豆板醤なんか入れて中華風にしてもいいし、味噌味でも美味しいよ。まぁ、だまされたと思って、一度食べてみてください」(なんか、美味しそうだなぁ~。買ってみようかな?)そのお婆ちゃんは続けて、「アハハ!だまされたと思うのは、やっぱり困るわなぁ~あっちにあるのを少し持って帰って、食べてみるかい?それで美味しかったら、今度買ってもらえたらいいよ」なんとまぁ、太っ腹!「ありがとうございますお婆ちゃんを信じて、買って食べてみます」1袋2個入りで50円。2袋買って帰りました。そして…切ってみると、中はこんな感じ。我が家のプランターで採れた唐辛子を使って、湯抜きした油あげを少し入れ、甘辛いきんぴら風に仕上げてみたのですが、これが癖がなくて、絶品でしたヒデキも、「これ、まいう~~~もっとないの?」と、催促するほど。あんまり嬉しかったので、小さな容器に少し入れて、お婆ちゃんの家にも届けに行ったところ、お礼にと、たっぷり野菜をいただいてしまいました。おまけに「今度は漬け物にするといい」と作り方まで教わって…。幼い頃、家で五目いなりやおはぎなど、普段あまり作らないようなものを作ると、母に頼まれて近所の家に届けに行ったこと、思い出しました。美味しいものを届けたり、いただいたり。そのときにもやっぱり、帰りには缶詰やお菓子をもらっていましたね。久しぶりにそんな温かい人のつながりを思い出しました。時代は変わっても、大切にしていきたいもののひとつです。ヒデキ、これからもしっかり野菜も食べてねみなさんも、素敵な一日になりますように。ひなたまさみ
2007年11月22日
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最近、柔道ネタが多いので、今日はもうひとつだけ、別のテーマの日記を書いておきます。(すみません、今日3つめの日記です)我が家には、もうすぐ2歳になるポメラニアン犬のプリンがいます。そうです。そのプリンを連れて、毎日、お散歩に行くわけです。夕方や夜は子どもたちと行くことが多いですが、朝の散歩は私ひとり。パパとヒデキを送り出し、サキ(中1)を学校へ送って行くまでのひととき。ほんとは掃除や洗濯…やらなくちゃいけないことはいっぱいあるのですが、このお散歩の時間は、せめて気持ちはゆったりと…いろんなことを考えたり、周りの景色を楽しんだりしながら歩きます。ここ一年くらい、私がそのお散歩の途中に欠かさず寄る場所があります。家から15分くらいのところにある、小さな神社です。どこの町にもあるような、氏神さまですね。大きなエノキが何本も立っていて、神社そのものはボロボロ、とっても古いようです。以前、私より何十年も年上の先輩の女性から、「なるべく普段から、地元の氏神さまに手を合わせるといいよ」と、聞いたことがありました。でも、もともと他の土地から移り住んできた私。その上、信仰心もそれほど持ち合わせていなかったので、年に一度、年越しの行事に顔を出すくらいでした。ところが父が亡くなり、母も亡くなり、毎朝仏壇に手を合わせているうちに、(ご先祖さまに守られているなぁ~)と、心の底から感じるようになりました。娘も、息子も、決して何も問題がない、というわけではないけれど、特に私たち家族は人との出会いにはとても恵まれていて、それぞれが大切な時期に、大切な人と、きちんと出会わせていただけていることを思うと、目に見えない力に対しても、改めて感謝する気持ちが生まれてきました。毎朝、この小さな神社に行き、手を合わせ、「いつもお守りくださって、ありがとうございます」と感謝します。家族に病気があったり、遠くへ車で出かけるときやヒデキの試合のときなどは、つい、「どうか、早く良くなりますように」「無事で帰ってこられますように」「一回でもいいから、勝たせてやってください」などとお願いしてしまうこともありますが(笑)。誰もそこに住んでいる人はいないようですが、掃除道具などはきちんと揃っていて、朝行くと、近所の誰かが掃除したのでしょう、竹ぼうきの跡が残っていることもあります。落ち葉の季節。最近は、私もそんな誰かの真似をして、竹ぼうきを使って境内の掃除をするようになりました。(ちょこっとだけ、ですけどね)「善い行いをしている人に、幸運が舞い込む」というのならわかるのですが、私の場合は、その逆。「あまりにも良いことが起こるので、感謝(何かお返しを)せざるを得ない」というところでしょうか。そんな時間があるなら、家の掃除でももっと真面目にすればいいのでしょうが、それでもきれいになった境内を見ると、清々しい気持ちになります。その間、じっとおりこうさんに待っていてくれるプリン。こんな時間が持てるようになったのは、プリンのおかげだね。ありがとうひなたまさみ
2007年11月20日
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おはようございます急に寒くなってきましたが、みなさんはお元気でしょうか?千葉へ出かけたかと思うと、今度は親戚に不幸があり、今日は家族で埼玉へ出かけることになりました出かける前に、書けるだけ日記を書いておきます。今日の2つめの日記です。ヒデキがそう呼んでいる“秘密の必殺奥義”の特訓は、着々と進んでいます。O先生の体重は80kgとか。先週の稽古では、その先生を、10回ずつ担いでは小休止。それを5~6回繰り返し、その後投げるところまで。その後、相手を変えて、先輩や後輩に受けてもらいながら、何度も投げ技の特訓をしていました。「ママ、今度の火曜日に仕上げをして、木曜日の乱取りから、この技を使っていいんだって」「おお~っ、いよいよ解禁だね」「オレ、もう最初に投げるヤツ、決めてるしな!」「え?誰?」「それはいくらママでも、まだ言えないな」意味深な笑いを浮かるヒデキ。身長に比べ、体重がやたら多いヒデキ。背はそれほど高くないのに、ものすごい体重。要するに、コロンコロンの体型です。これまでの試合では、大抵体重が軽い子から相手が組まれるので、小4の中では最重量級になるヒデキの相手は、ほとんどヒデキよりずっと背が高い子ばかり。ヒデキはそんな相手を見てまずビビってしまい、先に有効や技ありを取られてしまえば、もうすっかり動揺してしまうのでした今教わっている技は一本背負い。この技は、自分より背が高い相手にも有効なようですから、この技を窮められれば、自分よりずっと背が高い相手にぶつかったときでも、これまでほどはビビらずにすむのかな?来月に試合を控えたヒデキ。もともと憧れていた背負い技を、このタイミングで教えてもらえたことは、本当に嬉しかったようです。そんなヒデキが、先週の稽古のあと、お笑い芸人KICK風に…「今オレが気になっているのは、U先生とO先生。こないだの稽古中の2人の会話から。U先生:“O先輩、ヒデキを棟田さんみたいにするつもりですか~?”O先生:“う~~ん。それはヒデキ次第だな”棟田さんか~~い?井上(康生)さんじゃないのかよ?ハイ、ハイ、ハイ♪“先生たち、意外とオレのことわかってないね”キック!!」(ヒデキは自分のこと一番よくわかってないみたいだね、キック!笑)*すみません棟田さんのことも、ヒデキはもちろん尊敬しているんですけど…やっぱり井上選手にとても憧れているんですね。棟田さ~ん、どうかお許しください残念ながら、楽しみにしていた今日の稽古は欠席です。必殺奥義は、いったいいつ見せてもらえるのでしょうか?まぁ、まだまだ先が長いんだから、じっくり楽しんでくださいな。昨夜、お風呂に入っていたヒデキに話があって中を見ると…水鉄砲で遊びながら、嬉しそうに額に変なものをくっつけています。身体は大きくても、中身はまだまだ幼いようです(笑)ひなたまさみ
2007年11月20日
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11月18日(日)、パパとヒデキ、私の3人は早朝から家を出発し、千葉ポートアリーナへ。講道館杯(柔道)観戦をしてきました。「オレ、これまで一度もスポーツの試合を見に行ったことないんだからさ~」という息子ヒデキ(小4)の要求に、ついにパパも重い腰を上げてくれたのです。それにしても、5年もサッカーをやっていたヒデキなのに、会社の草野球でずっとピッチャーをやっていたパパなのに、初めて家族で行くスポーツ観戦が柔道になるとは!?思いがけない展開になったものです。大きな会場では、少年柔道の試合と同様に、7つもの試合会場が…。(わっ、これじゃ、どの試合を見たらいいか、わかんないよぉ~)私たちは、正面の掲示板を頼りに、90kg、100kg,そして100kg超級の重量クラスの試合をやっている辺りへ座ることにしました。プログラムと掲示板を見ながら、あっちを見たり、こっちを見たり…。7つの試合会場で同時にどんどん進んでいくので、自分が見たい選手の階級と名前がちゃんと頭に入っていないと、本当についていけませんこれまでヒデキの試合しか行ったことのない私たち。とりあえず「我が子の試合」さえ見逃さなければ良かったわけですが、100kgの試合を見ながら、隣の100kg超級の試合が気になったり…ヒデキの見たかった井上康生選手と鈴木桂治選手は怪我のため欠場だったため、私たち親子が名前を知っている出場選手はあとは3名くらい(ブログ仲間の方から教えてもらった選手)。最初のうちはなかなか慣れなくて、かなり戸惑いました。ヒデキは、小学校の理科(バードウォッチング)のために以前買っていたオペラグラスを持参し、思いのままに試合を見ては、歓声をあげていました。やっぱり東海大や東海大付属相模高校、それからアルソック(井上選手が所属しているから)の人たちが出てくると応援していました。朝の9時から始まって、決勝戦が終わったのは18時頃。ほとんど9時間ですからね~、とにかく長い一日でした。ヒデキの集中力がそれほど続くわけもなく…しばらくすると、「外へ出たい」と騒ぎ出し、会場を出たところにある○クドナルドを見つけると、すかさず「ポテト買って~!」そして、そこへ向かう途中、ラジコンカーのミニサーキットを見つけると、吸い寄せられるようにそこへ行き、「すっげ~~!!オレ、しばらくこれ見てるから、ママは行ってていいよ♪」(なんのこっちゃー!)午後からは出たり入ったり、の繰り返し。「だって、知ってる人がいないんだもん。つまんねぇ~~よ」そのとき、パパが、「あれ、東海大の旗じゃないか?」見ると、確かに私たちが座っている席の正面に東海大の横断幕が…。「おっ、誰かいるかな?」オペラグラスで東海大の観客席を見始めるヒデキ。(覗きか?笑)やがて、「ママ、大変だO先生がいるよ。ほら、見て」渡されたオペラグラスで言われた方を見る私。(結局、お前もか!)「う~~ん。ママは目が悪いからぼんやりとしか見えないよ。どう、パパ?」オペラグラスはパパの手に。パパは一瞬で、「ああ、O先生だ」とたんに顔を輝かせるヒデキ。「ママ、早く行かなきゃ」「行くって?」「先生に挨拶だよ」ヒデキに手を引っ張られ、通路を回って反対側へ向かいます。ところが、いざO先生を確認すると、とたんに弱気になるヒデキ。「ママ、ちょっと行って来て」「なんでママなのよ~?自分で行きなよ」そうこうしているうちに、席を立つ先生。陰に潜んでいる私たちには気づかず、反対側に歩き始めました。「ヒデキ、先生向こうへ行っちゃうよ」意を決し、先生を追いかけるヒデキ。先生に声をかけたらしく、笑顔で会話している2人。私は少し離れたところから会釈しました。「ヒデキ、ここで先生に会えるなんて思わなかったね」席に戻ろうとしたそのとき、「あっ」「海老さんだーーー」今度はヒデキがお友だちだと言っている東海大の海老選手とバッタリ81kg級で出場予定だったけど、怪我のため欠場となってしまった海老さん。 「そっか~。今日は応援ですね」「そうです」「膝の具合はいかがですか?」「だいぶ良くなりました」「ママ、海老さんにサインもらってよ」「え?ああ、あの、サインをしていただけますか?」「いえ、そんな…まだまだそんなことは…」「じゃ、写真を一緒に撮ってやってもらえますか?」「そんなこと、自分はまだしたことないので…あっ、じゃ、来年来年は必ず出ますから、そのときに…」「ああ、そうですね。やっぱり道着を着ているときの方がいいんですねじゃ、来年よろしくお願いします」大好きなO先生と海老選手に会えて、すっかりテンションが上がったヒデキグッズ売り場で「上達に限界なし 柔」と書かれた白いTシャツを一枚購入。外へ休憩に出ると、今度は山下泰裕先生が家では山下先生のビデオや本はたくさん見ていたヒデキ。道場で見かけたことはありますが、お話したことはありませんでした。「ママ、サイン!サイン!」幸い、山下先生はたった一人で別のビルへ入られるところでした。「山下先生」私が呼び止めると、立ち止まって振り返る先生。「お忙しいところ、すみませんあの、実は息子が湘南松前(柔道塾)でお世話になっていまして…」「ああ、そうですか?」「申し訳ないのですが、今買ったTシャツにサインをしていただけますか?」「あ、今ならちょっと時間がありますから、いいですよ」それが聞こえたのか、駆け寄ってくるヒデキ。Tシャツとマジックを出したものの、どこにどうやってサインしてもらうんだろう?…実は、そういうお願いをしたのは初めてでした。「すみません、Tシャツにサインって、どうすればいいものなんですか?」すると山下先生は、「じゃあね、こっちとこっちをしっかり持っててもらえますか?」「わかりました。ヒデキ、ほら、そっち引っ張ってて!」先生はサラサラとサインをして下さり、「君、何年生?」「4年生です」やや緊張しながら答えるヒデキ。「ほぉ~、そうかね」「あの、写真は…」緊張しすぎるのか、首を横に振るヒデキ。「恥ずかしいみたいなので…どうもありがとうございました」「じゃ、握手しようか」先生の差し出してくださった大きな手。ヒデキは嬉しそうに、しっかりと握手をしてもらいました。(よかったね、ヒデキ)「じゃ、お母さんも」(へっ?私も、ですか?)目の前に手が出てきたので、咄嗟に握手してもらう私。恐らくこれまで私が握手してもらった人の中で、一番大きな手だったと思います。「ありがとうございましたっ」細字マジックしか持っていなかったから、これじゃ、2~3回洗ったら消えてしまいそうです。(このシャツは着れないね)決勝戦になると、会場の雰囲気がガラリと変わります。試合会場も真ん中の一つだけになります。緊迫した空気、盛り上がる歓声。東海大の竹谷選手の決勝戦では、応援席から「トモキー、ファイトーー!!」と、声援が。すかさずヒデキも、「トモキー!!がんばれ~!」(こらっ、呼び捨てにするな!笑)竹谷選手が見事、優勝を決めたことで、ヒデキも大満足「ママ、やったぜ!来てよかったね来年も来なくちゃね来年は海老さんが初めてのサイン、オレにくれるしね」「え?ああ、そ、そうだね~」道場でもしょっちゅう会える人なのに、やっぱりそういうのは試合会場でないとダメなのね。これからは毎年、応援に来ることになるのかなぁ?自宅へ着いたのは、23時近くでした。選手のみなさんも大変ですが、家族や応援の人たちも、こうやって全国あちこちでの試合に飛びまわっているんですね。(こりゃ、お金も体力も、大変だわ~)みなさん、本当にお疲れさまでした。ひなたまさみ
2007年11月20日
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みなさん、改めてましておはようございます今朝、一つめの日記を書きました。(ぜひ、そちらも読んでみてください♪)もうすぐ出かけなければいけないのですが、忘れないうちにまたまた息子ヒデキ(小4)の柔道ネタを。(最近、柔道日記ばかりになってきていますが、子どもの成長記録として残しておきたいので、どうぞおつきあいくださいね)10月の試合で捻挫してしまったヒデキ。思ったより回復が長引いているのは、やっぱり太っているせいかな?一度テーピングを外して思いっきりスポーツをしたら、再び悪化再び接骨院へ通いつづけ、ようやく今朝はテーピングなしで登校しました。今日も体育でリレーがある、と張り切って行ったけど、あまり無理しないでね。さて、火曜日の柔道の稽古。まだテーピングの外れないヒデキは、小学生の部では一人で打ち込みの練習をしていたそうです。途中、ヒデキのフォームが何だか変だと気づいたO先生が、「鏡の前でやって、自分でよく見てみろ」実際にやってみて、自分で、どこがどうおかしかったのか気づくヒデキ。「しばらく鏡で確認しながらやってみろ」だんだん、自分でもカッコイイと思えるように形が決まってきた頃、「すっげ~かっこいいのが出来たんだよ。O先生も“お~~、なかなか良くなってきたじゃないか”って褒めてくれたよ。それで、そういう一番かっこいいのが3本できるまでやったんだ」仕事で遅くなってしまい、中学の部が始まる頃、ようやく駆けつけた私に、ヒデキは得意顔で報告してくれます。中学の部には、いつもより多くの参加者がいました。いつも小学生の部から残って練習していくのは、6年生の先輩3人とヒデキ、合わせて4人です。そこへ中学生が数名、そして小学生の部での学生指導員の先生たち5~6人。火曜日には、これまでは小学生の稽古が終わると帰っていた体重100キロ以上という大きな身体の6年生が加わり、中学生も高校生も揃っていました。中学生は部活で柔道部に入っている子は、部活を終えてからの参加。部活で柔道部がないからここで続けたい、という子も来ています。小学生、中学生、高校生、そして有段者の先生たち(ほとんどが大学生)。休憩中は冗談を言ったり、遊んだり、いたって穏やかなムードですが、さすがに乱取りでは絞め技もあり、迫力満点です。そんな中、ヒデキは…相変わらず、O先生と“秘密の必殺奥義”の特訓「ママ、12月の試合までは、ずっとこの技の特訓なんだってO先生から宿題も出たよ。両手のグー・パーを今度の稽古までの2日で500回もやっていくんだって~」泣き言を言っているわりには、楽しそうな表情です。(実際、これはちゃんと家でやりました。私も付き合って一緒にやりましたが、キツかったです)最初はこの中学生の稽古が怖くて、泣いて逃げていたヒデキですが、今ではとても楽しみにしているようです。「中学の練習の方がじっくりできるから、どんどん上手くなっていくような気がするんだしなオレも、中学になっても続けてここへ来たい」なんて言うようになりました。そして、稽古を終えて帰るとき、私より先に階段を上って行ったヒデキが突然、「ママーー」と叫んで、慌てて私を呼びます。「なに?どうしたの?」「ほら、あれ…」ヒデキが指差す方を見ると、その先に見えたのは…稽古を終え、ロッカーへ入ろうとする井上康生選手でした。声も出ないまま、興奮と感動と緊張で固まっているヒデキ。その顔を見ていた私に、懐かしい記憶がよみがえりました。ああ、ヒデキのこの顔。たしか、ヒデキが5歳の頃、ディズニーランドで憧れのチップ(チップ&デイルのチップというキャラクターが大好きでした)に遭遇し、一緒に記念撮影してもらったときも、こんな顔をしていたわ。目が…まるで天国へでもいっちゃったようです。あとで、「ヒデキ、どうして井上康生さんに声をかけなかったの?」と尋ねると、ヒデキは、「そんなこと、できないよ~~すっげ~~緊張するしな」と答えました。「将来の夢は、柔道でオリンピックに出て、金メダルをとること」と言っているヒデキにとって井上選手は、その自分の夢を既に実現させてしまった人ですから、やっぱり神様のような存在なのでしょう。それにしても、5歳のときに見せたあの表情を、あの、強い憧れの気持ちを、10歳になった今も、(対象こそ変わったけれど)まだヒデキは持ち続けているんだなぁ「最近の子どもたちには夢がない」と言われるようになりましたが、いえいえ、まだまだうちの息子は夢いっぱいの子どものようです。15歳になる頃、ヒデキはどんな夢を、憧れを持っているのかな?20歳のヒデキは?どうか息子の夢が、この先もずっとしぼむことなく、大きく、大きく、膨らみつづけますように☆…幸せそうなヒデキの顔を見ながら、思わずそんなことを祈ってしまう私でした。ひなたまさみ(娘が再び精神的に不安定。申し訳ありません!夜はじっくり子どもたちと過ごす時間を取っているため、ブログ訪問やコメントへの返信ができずにいます。いつも来てくださるみなさん、本当にありがとうございます)
2007年11月15日
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みなさんには夢がありますか?あるいは、子どもの頃の夢を叶えることができましたか?または、今も現在進行形で挑戦しつづけていますか?今日は幼い頃からの夢を叶えた一人の青年を紹介したいと思います。炭焼き職人、原伸介さんです。私は数年前に彼の著書を仲間の一人に紹介され、その本に衝撃を受けました。熱い人。でも実際にお会いしたときの印象は、とても穏やかで、柔らか。“内に秘めた情熱”ですね。原さんは、現在35歳。横浜で生まれ、横須賀で育ちました。まだまだ自然豊かだった当時、裏山で遊ぶのが大好きだった少年時代。ところが皮肉なことに、自分が通うことになる新しい中学校を建てるために、その大切な裏山の大半が潰されてしまったそうです。「その時の気持ちをうまく表現する言葉はいまでも見つかりません。強いて言うならば、“自分の身体の一部が削り取られてしまった”ような気もちでした」(『笑顔は無限力』本文より)そして「いつかこの山に、恩返しをするんだ」という思いから、「将来は山で仕事をする人になる」という夢を抱いたそうです。成績も優秀だったのでしょう、高校では先輩に小泉純一郎さんやノーベル賞の小柴昌俊先生がいるような進学校へ進んだ彼は、入学直後に「進路希望調査用紙」を配られ、「希望職業」になんと、「仙人」と書いて提出した、とか。決してふざけていたわけではなく、「山」と「職業」がうまく結びつかなかった当時の彼にとって、「山で生きている人」として知っていたのが唯一「仙人」だったようです。クラスメイトには指をさして笑われ、先生には呼び出しを受け、たしなめられる。「このとき、たった一人でもいいからその夢を認め、背中を押してくれるような大人がいてくれたら…」そんな思いから、彼は今、炭焼きのオフシーズンである夏になると、日本全国の中学、高校から講演会の依頼を受け、飛んで回っています。そして、若者たちに向かって、「夢は叶うんだよ!ここに生きた見本がいるぞ!」って背中を押しているそうです。さて、仙人を夢見た少年は、やがて「森林科学科」という学科の「森林」ということばに惹かれ、信州大学の森林科学科へ進学します。(毎日、山の中で実習をたくさんするんだろう)入学してすぐに、それが勘違いだったことに気づき、挫折。大学に失望し、北海道へ放浪の旅へ…。大学卒業後、師匠と出会い、日中は山の中での厳しい修行、夜は家庭教師や塾の講師のアルバイトをしながら、やがて独立へ。現在は秋から山にこもり、冬の間じゅう自らの手で木を伐採し、丹精込めて炭を焼き続ける炭焼き職人としての生活。さて、いったい彼はどんな人たちと出会い、何を見つけ、何を感じながら炭焼き職人になっていったのでしょうか?笑いあり、涙あり、壮絶で温かいドキュメンタリー。●『ボクは炭焼き職人になった~修羅場の修行篇~』 原 伸介●『ボクは炭焼き職人になった~怒涛の独立篇~』 原 伸介(新風舎“第20回新風舎出版賞・優秀賞”作品)●『笑顔は無限力-仙人は今日も笑っています』 炭師・原 伸介(文屋文庫)「時々勘違いされてしまうのですが、僕は決して強くないし、根性もないんです。だからこそ、挫けそうになったとき、こんな自分でもどうしたらこの困難を乗り越えられるのか?を考えなくちゃならなかったんです」著書の中には、子育てや夢を叶えるためのヒントもいっぱい!ぜひ、みなさんにもオススメしたいと思います。余談になりますが、彼の奥さまは林業のプロ。丸太を満載した8トントラックを運転し、冬になると鉄砲を持って森へ猟に出かけるそうです。道路で車にひかれたテン(イタチの仲間)を見つけたときのこと。大抵の女性の反応としては、「かわいそう」「気持ち悪い」と目をそらすか、「お墓を作って、埋めてあげよう」だと思うのですが、(私なら間違いなく、怖くて目をそらします)彼女は、なんと「これ、首に巻くと暖かいんだよね」と拾って帰り、実際に解体し、皮は防寒具に、肉は犬のエサにし、血に弱い原さんの方が腰が引けたそうです(笑)。命を決して無駄にしない。自然の中で、自然とともに暮らす人。ご夫婦そろって、まさに現代に生きる「仙人」のようです。「未来にゆこうか!」「ゆ」=夢・勇気(夢を叶えるには大切なこと)「こう」=行動(行動を起こさないと始まらない)「か」=感謝(気持ちを忘れない)~原さんのことばより~今、この本を娘のサキ(中1)に少しずつ読み聞かせしています。現代っ子の娘も、目をキラキラさせて聞き入っています。夢に向かって挑戦しつづける人、やっぱり私は好きだなぁひなたまさみ
2007年11月15日
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今日の3本目の日記です。(なるべく書けるときに書いておきたいので…)息子ヒデキ(小4)の通う柔道の道場は、東海大の武道場。大学生の使っている大きな武道場は入り口付近、ロッカールームは地下にあるため、少年柔道塾の開かれている地下の武道場まで行く途中に、毎回たくさんの東海大の柔道部の学生さんたちを見かけます。そんな中で、ヒデキはいつの間にか何人かの“お友だち”を作りました。もちろんみんな大学生のお兄さんやお姉さんですが、ヒデキは彼らを「シューちゃん」「マツケン」と、教えてもらったニックネームで呼び、稽古の合い間や帰りがけに遊んでもらったりしています。先日、初めて見た全日本柔道連盟のHPで、ヒデキが“お友だち”だと言っているうちの一人のお兄さんが、何と先日インドで開かれたアジアジュニア選手権大会の日本代表選手らしいと知ってしまった私。ヒデキがそのお兄さんと初めて会ったのは、東京松前少年柔道塾での記念式典。そこで新入生(1年生)の代表数名が模範演武を披露してくれた中に彼がいて、ヒデキはその後、その場で初めて試合をしました。次の稽古のときに、道場の入り口でバッタリそのお兄さんに再会したヒデキは、「おっ、いつかの柔道少年」と声をかけてもらい、「あっ、あのときのお兄ちゃんだ」それ以来、顔を合わせると、「おっ♪」「よっ♪」と、声をかけ合うようになりました。ヒデキが元気がないと、「なんだよ~、今日は元気ないじゃん」「う~~ん。今日はお腹が痛くて…」そんな風に優しく声をかけてくれるお兄さんなので、ヒデキもとても慕っているようでした。「ちょっとヒデキ。あの、記念式典で会ったお兄さん。今やってるアジアジュニア選手権大会の日本代表だって~!全日本の強化選手で、近い将来オリンピックに出るかもしれないくらい強い選手なんだって~!」「え~~~っ!?大変だ!!その試合、どこでやってるの?」「インドだって」「わっ、学校なんか行ってる場合じゃないよ。ママ、早くインドへ応援に行こうよ」「あはは、学校へ行こうよ」(インドって外国なんですけど?笑)「11月に講道館杯っていう試合があるんだけど、井上康生さんや鈴木桂治さんが出るような大きな試合。それにもお兄さん、出るみたいだよ」「え~~っ!?マジあのお兄ちゃん、すげ~~~」「そういえば、全日本の代表選手が東海大にみんな集まって練習してたときも、あのお兄さん、武道場の中にいたよね?」「ああ、いたいた。オレに気づいて手振ってくれたもん。だけどさ~、あのときあのお兄ちゃん、みんなと乱取りとかしてなかったから、オレ、お兄ちゃん、柔道弱いんだと思ってたよ!(ごめんなさい)」「ママもね(ああ、一年生だからお手伝いしてるんだ。偉いなぁ~)って思ったんだよ。でも、良く考えてみれば、あそこにいられる、っていうだけでもすごいことだったんじゃないの?」「そっか~。そういうことか~。あ~~、あのお兄ちゃん、試合で勝つといいな」ところが翌日、試合結果を見ると、別の選手が出場した様子。「あのお兄ちゃん、出なかったみたいだね」「じゃさ、今度の11月の試合は応援に行こうよ♪だってオレたち、友だちだからさ」そして昨日、稽古を終えたヒデキが、地下でそのお兄さんを見つけました。慌てて追いかけるヒデキ。私もヒデキを追いかけます。いつものように笑顔で廊下で話しているお兄さんとヒデキ。「いつも息子が親切にしていただいて、ありがとうございます。あの…今度の講道館杯に出場されるそうですね。柔道、ものすごく強いんですね。私たち親子はこれまで何も知らなくて…すみませんでしたこの子、“お兄ちゃんの応援に行かなきゃ”って張り切ってます。ぜひ頑張ってくださいね」するとそのお兄さんは申し訳なさそうに、「え~っと…実は今、怪我をしていて治療中なんで、今回は出られないんです」「怪我ですか?どこを?」「膝なんです」「ああ、そうだったんですかそれは早く良くなるといいですね」(だからインドの試合にも出られなかったのかな?)「やっぱり小さい頃から柔道を?」「はい。小学生の頃からずっと…」「じゃ、今は親元を離れて?」「そうです」「ご両親はどちらに?」「富山です」「それは遠いですね。それじゃ、なかなか帰れないですね」「そうですね~。年に2回くらいです」「怪我を治して、これからもますます活躍してくださいね楽しみにしていますから」「ありがとうございます」別れたあとヒデキが振り返って、「あのね、オレもね~、今度、試合に出るんだよ」と言うと、「おっ、頑張れよ」と、振り返って返してくれました。これまでの印象どおり、笑顔の似合う、とっても爽やかな青年でした。帰ってから家族で夕食を食べながら…「っていうわけでね、本当にビックリしたんだよ。“能ある鷹は爪を隠す”っていうけど、まさにそんな感じでね~、全然威張ってないし、ヒデキみたいな普通の子どもに話しかけてきてくれるような人だから、きっと子ども好きなんだよね。ヒデキが、“オレも試合に出るんだよ”って言ったけど、(日本代表になるような人とは試合のレベルが違うだろー?)って思ったら、そういうのがまったく気にならないヒデキのこと、可笑しかったんだけどね…」と、そのとき。「はぁーーー!?ママ、間違ってるよ子どもは子どもの試合が大変。大人は大人の試合が大変。だからおんなじだよ!!」と、ヒデキがキッパリと言い放ったのです。(えっ?)最初、私にはヒデキのことばの意味がよくわかりませんでした。でも、本当にその通りだと思いました。子どもだって、大人だって、どんな試合だって、みんな目の前の相手と精一杯闘うだけ。だから、おんなじ。いけない、いけない。試合のレベルとか、格とか、そうことを気にするのは“大人の物差し”なんだなぁ~。ヒデキにひとつ、教わってしまいました。いつか本当にあのお兄さんが、オリンピックに出てくれるといいなそして、金メダルをとってくれるといいなヒデキの大好きなお兄ちゃん、海老泰博選手。小さな子どもの夢を輝かせてくださって、 本当にありがとうございますますますのご活躍を、ヒデキと一緒に陰ながらお祈りしていますひなたまさみ***お知らせ***ブログ仲間で公私ともにお世話になっている「両国のご隠居さん」こと高石左京さんが、明日、11月10日(土)AM8:35~10:55NHKラジオ第一「どよう楽市」(”楽市カフェ”のゲストとして)ラジオ出演されますその際、娘サキ(中1)が原作を描いたオンラインゲーム「メロンパンの一日」の紹介をしてくださり、ゲームのエンディングで使われている二藤部冬馬さんの素敵な曲『A LONG ORIGINAL LOVE』が流れるそうです。お時間のある方は、ぜひ聞いてみてください♪詳細は以下。(メロンパンの一日のトップページの下に書いてあります)
2007年11月09日
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先週の火曜日。やっと捻挫していた足のテーピングが取れたヒデキは大喜びで登校し、体育のリレー、昼休みのサッカー、そしてドッジボールクラブ、とスポーツ三昧で帰宅し、夜は小学生、中学生の柔道の稽古に続けて参加しました。そして再び足首の痛みが…(つい夢中になってしまうので、少し力を抜く、というのがまだ出来ないんですね)それどころか、風邪までひいてしまい、翌日は学校から電話があり、保健室でダウンしていたヒデキをお迎えに私は工場で思いっきり右足の脛をハンドフォークに激突して打撲を負い、娘のサキも風邪そんなこんなであっという間の一週間でしたが、ヒデキは昨日の柔道の稽古には、再びテーピングをして行きました。小学生の稽古では、一人で打ち込みの練習をしたり、試合の見学をしたり。稽古が終わったとたん、私の元へ来て、「中学の稽古も残りたいけど、今日はやっぱりもう練習は無理だ。でも、みんなの練習は見て帰りたいんだよ。お願い今日はウエイトトレーニングも絶対に出来ないから、O先生にちゃんとママから“中学の方は見学させて下さい”って言ってよ~」そこで私がO先生に伝えたところ、O先生はニヤリと笑いながら「はい、はい」と頷いていました。ところが中学生の稽古が始まる頃、柔道着の上を脱ぎ、上半身はTシャツになってすっかりくつろいでいるヒデキの元へO先生がやって来て、「おいヒデキ、“前ならえ”やってみろ」怪訝な顔つきで、言われるままに両手を前へ出すヒデキ。「よしっ、そのまま両手でグーとパーを繰り返せ。100回だ!」(まさか!?もしかして、やっぱりトレーニングですか?)次にO先生は2kgの重さのボールを持って来ると、ヒデキの後ろに立ち、「いいか、このボールを両手で持って、こうやって身体を横に回しながら後ろに渡す。今度は反対側に回して、ボールを取る。これを50回だ」こうして、左右、前後、斜め…と繰り返し、それが終わるとついに、「ヒデキ、道着を着て来い!」(あ、あの、O先生。さっき”今日は見学“って???)ヒデキは諦めたような顔つきで、柔道着に再び袖を通します。(まぁ、自分で袖を通すのだから、きっと大丈夫だね。それにO先生は決して無理には稽古をさせず、子どもの表情を見ながら、本当に無理そうなときにはきちんと休ませてくれるしね)私もそのまましばらく様子を見守ることにしました。やがて、隅の方でO先生と2人で打ち込みの練習をしているヒデキを見て、ビックリそれは…何とヒデキが夢にまで見た背負い投げの練習だったのです(やったーーーーーヒデキ、よかったじゃん)さっきまで絶望的な顔をしていたヒデキは、まるで別人のよう。もう真剣そのものの表情です。稽古が終わるとすぐに私のところへ飛んで来て、「ママ、やったぜ今日O先生に新しい技を教わったよ」「うんうん♪ママもビックリして見ていたよ。あれはヒデキが習いたがっていた背負い投げでしょ?すごいじゃん♪よかったね~ヒデキが頑張っていたから、先生からのご褒美かもね」「オレもちょーーー嬉しかったよでもあれはね、背負い投げじゃなくて、一本背負いだよ。しかも、O先生の“秘密の必殺奥義”なんだしな!」「あははなにそれ?」「その技はね、練習のときもO先生が“使っていいぞ”って言うまでは使っちゃいけないんだよ。しかも、使っていいって言われてからも、それは一回の乱取りで一回しか使えないんだ」「うわぁ~~~それって、O先生とヒデキだけの秘密なんだね。何か、かっこいいじゃん(昔のスポ根アニメにそういうの、あったよね?聞いているだけで、私までワクワクしてきます)でも、一体どうして秘密なんだ?」「それはちょっとね…オレも教えてもらったとき、ちょーービックリしたもん。“そんなのアリかよ”て、マジでビックリして先生にも聞いたもん」…かなり意味深になってしまいましたが(笑)、柔道歴一年のヒデキにとっての常識では考えられないことだったようですが、決して“突飛な技”ではなくて、組み方にちょっと秘密があるようです。いずれにしても、念願の投げ技の練習に入れたことで、怪我やスランプ続きだったヒデキが、一気にやる気マンマンになり、ますます柔道が楽しくなったようです(O先生、ありがとうございましたさすがに子どもの心を捉えるのが上手だなぁ~~)秘密の必殺奥義は、まだ完成していないそうです。今日もヒデキは、去年買って以来ホコリをかぶっていた古賀稔彦先生のDVDを引っ張り出し、熱心に一本背負いを見ていました。いつか、試合でその技を見せてくれるのかなぁ~?頑張って技をきわめてねなんだか私も楽しみになってきましたひなたまさみ***お知らせ***ブログ仲間で公私ともにお世話になっている「両国のご隠居さん」こと高石左京さんが、明日、11月10日(土)AM8:35~10:55NHKラジオ第一「どよう楽市」(”楽市カフェ”のゲストとして)ラジオ出演されますその際、娘サキ(中1)が原作を描いたオンラインゲーム「メロンパンの一日」の紹介をしてくださり、ゲームのエンディングで使われている二藤部冬馬さんの素敵な曲『A LONG ORIGINAL LOVE』が流れるそうです。お時間のある方は、ぜひ聞いてみてください♪詳細は以下。(メロンパンの一日のトップページの下に書いてあります)
2007年11月09日
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おはようございますご訪問ありがとうございます火曜日以来、家族内にケガや病気が続発少しの間、更新をお休みしてしまっていましたが、今日はみなさんにお知らせがあります。ブログ仲間で公私ともにお世話になっている「両国のご隠居さん」こと高石左京さんが、明日、11月10日(土)AM8:35~10:55NHKラジオ第一「どよう楽市」(”楽市カフェ”のゲストとして)ラジオ出演されますその際、娘サキ(中1)が原作を描いたオンラインゲーム「メロンパンの一日」の紹介をしてくださり、ゲームのエンディングで使われている二藤部冬馬さんの素敵な曲『A LONG ORIGINAL LOVE』が流れるそうです。お時間のある方は、ぜひ聞いてみてください♪詳細は以下。(メロンパンの一日のトップページの下に書いてあります)みなさん、どうぞよろしくお願いいたします両国のご隠居さん、ラジオ出演、頑張ってくださいね~ひなたまさみ
2007年11月09日
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おはようございます。冷たい雨が降っています私たち家族の住むマンションは、かなり古いマンションです。新築の頃は小さかった子どもたちもどんどん巣立っていき、今では後に残った老夫婦の元へ、子どもたちが孫を連れてたまに帰ってくるような家族がたくさん住んでいます。ま、最近ではマンションの価格も暴落していますので、赤ちゃん連れの若い世代もまた入ってきていますが(笑)、要するにうちの子どもたちのような小学生や中学生がとても少ないマンションなのです。しかし、“老夫婦”とは名ばかりで、孫がいたって今のシニア世代というのは本当に若い!リタイアした後も、体力も気力もいっぱいです!そんなはつらつとしたシニアの方たちが、納涼祭、餅つき大会、防災訓練など、我がマンションの行事をいつも盛り上げてくれています。そして山歩きやハイキング、バーベキューなどアウトドアの活動が大好きな人たちで、サークルまで出来ていて、毎月のように近くの山や川へ出かけて行きます。そんな元気なシニアの方たちに、何故か最近人気なのが、我が家の息子ヒデキです。「おい、ヒデキ、バーベキューがあるから一緒に行こうよ♪肉、いっぱい食べられるよ」「え?肉がいっぱい?」肉食ヒデキが断るはずがありません(笑)。私も主人も仕事で行けなかったのですが、先月ヒデキは一人でそのバーベキューに参加。そして先日は…「ヒデキ、今度は近くの山で芋煮会だぞ。えっ?足を怪我してる?じゃ、あれだ、荷物の車に乗せてってもらえるように手配しておくから」やっぱり仕事で行けない私たち夫婦にお構いなしで、ヒデキは喜んでついて行きました。「デジカメ貸してあげるから、山の景色とか、お料理とか、撮ってきてね♪」と渡していたのに、一枚も写真はなし。「ママ、芋煮会なのにね~、焼き鳥とか、ナゲットとかもいっぱいあってね~、オレ、すっげー食ったし!え、写真?あっ、遊んでたから撮るの忘れてた!」(ガクッ!)とにかく楽しかったようです。参加した小学生はヒデキの他にはあと2人。子どもは参加費も無料で、親が参加できなかったのはうちだけなんですが…お天気の良い秋の日曜日。こうして楽しい時間を過ごすことができて、ヒデキは大満足で帰ってきました。マンションに戻ってからは、集会所でおじさまたちは宴会。その脇でヒデキたちは中の一人に囲碁を教えてもらっていた、とか。ヒデキの祖父母はもう4人とも他界してしまっているので、お爺ちゃん、お婆ちゃんたちと触れ合う機会なんてなかなかないはずですが、こうしていろんな大人の人たちと交流できることは、ヒデキにとっては本当に幸せなことだと思います。ありがたいことですね家に戻ってからは、録画していた学生体重別団体戦(柔道)決勝のビデオを一緒に観戦。大学生の大会ですが、今年も決勝は東海大と国士舘。(とはいえ、去年までは観たことなかったです。笑)ヒデキが応援するのは当然「東海大学」。何と言っても普段通っている道場が東海大の武道場ですからね。中西監督は去年「柔道講義」で子どもたちに指導して下さって以来、ヒデキにとっては馴染みのある方。「おっ、今中西先生が映った」先鋒から熱戦が繰り広げられ、引き分け、そして東海大のリード、と順調に試合が進んでいき、ヒデキもテンションあがりっぱなしところが…国士舘の石井慧選手が鮮やかな一本勝ちを決めてから、いつしか流れは国士舘へ…画面に向かって叫び出すヒデキ。「いけっ!今だよ、今おいっ、おっせ~~よおいおい、何やってんだよほら、負けちゃったじゃないかーー」(お前が何やってんだよー?言いたい放題、ずいぶん偉そうじゃないの?笑)あ、でも試合会場には、いつでもこういう熱いお父さんがいる、いる。やっぱり柔道を知っている人は、つい、言いたくなるのかもしれませんね。国士舘の優勝が決まる頃、ふて腐れて布団に潜りこんでしまったヒデキ。「もう、こんなもん見たくもねぇ~~し!見たってしょーがねぇ~じゃん」と怒りながらも、ちらりと顔を覗かせて試合を観戦。(ふふっ、やっぱり気になるんだ)「くっそ~~~負けちゃったじゃないかあ~~あ、だから見たくなかったんだよ」(いや、だからって何も泣かなくても…)いやはや、熱い男です(笑)。自分が東海大のメンバーになっているような気持ちで応援していたのでしょう。決勝戦だけを見ると勝者と敗者になってしまいますが、それでも決勝まで勝ち上がってきたというのは本当にすごいことですね。私としては、できれば準々決勝、せめて準決勝あたりからの試合をすべて観てみたかったです。どんな大学のどんな選手が活躍しているのか、どんな柔道をするのか、興味ありますから。(そうすれば東海大がカッコよく勝ち上がるところをヒデキも見ることができたのにね)しばらくプリプリしていたヒデキですが、落ち着いてから話してみると、「国士舘は、寝技が上手いんだよな~。倒してから勝負が始まる、って感じでさ~、粘るんだよね~。石井慧…カッコよかったなぁでも、オレは東海大へ行く中西先生や山下先生、井上康生さんを裏切るわけにはいかないからさオレたちが優勝旗を持って帰るぜ」あはは♪よく言った!!(でも、先生たちは誰もヒデキのことなんて知らないぞー!笑)興奮しすぎたヒデキはとうとう熱を出し、昨日はお休みしてしまいました。(興奮しすぎだろ~?)今日は復活元気で登校しました。体育もドッジボールクラブも楽しみに行きましたが、雨が止むかな?そして私は帰ってきたヒデキが柔道の稽古の前に空腹で泣かないように、お弁当を用意しておきましたそれではみなさんも良い一日を…ひなたまさみ
2007年11月06日
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おはようございます最近、息子ヒデキ(小4)がよく口にするのは…「ああ~~背負い投げやりてぇ~~」マンガ『柔道部物語』の主人公“三五十五”の得意技です。マンガで見る背負い投げや巴投げは迫力満点で、子どもの心に強烈なインパクトを与えるんですね。もともとヒーローに憧れる単純な性格のヒデキですから、その気持ちも十分わかるのですが、まだ通っている道場ではヒデキは背負い投げをきちんと教わったことがありません。コロコロ太っている息子に背負い投げが似合うとは到底思えないのですが(笑)、とりあえず「そのうちね。中学生くらいになったら、きっと教えてもらえるよ」と、なだめているところです。さて、そのヒデキが先週の試合で一本勝ちしたのは、こんな技でした。私はてっきり“内股”だと思っていたのですが、ヒデキに聞くと、、「は?違うよ。これは“払い腰”だよ。ほら、オレの足が相手の足の向こう側にあるでしょ?」「な~るほど。でもさ、“払い腰”なんてヒデキ習ったっけ?」「だってK君がよくやってるじゃん」K君はヒデキの憧れの先輩。「えっ?K君を見ていて真似したの?」「そうだよ」(“技を見て盗む”なんて、まるで職人のようじゃない?)更に、「オレ、今度Tがオレに背負い投げをかけてきても、逆にアイツを倒せる技を見つけたしな!」Tとはヒデキが心の中で勝手に決めている、背負い投げが得意なライバル。「そんな技があるの?」「ひっひっひ…“裏投げ”ってヤツがあるんだよ」「う、う、裏投げ?」「そう、素早くこっちによけて、こうやって…」「そんなの、どこで覚えたの?」「アイツだよ、あのウザいヤツ。西野新二が三五十五をそれで倒したじゃん」…これはマンガの中の話のようです(笑)。(いや、それはマンガだから、じゃないのぉ~?そんな簡単にはできないでしょ~?)と心の中で思いながらも、息子がずいぶん研究熱心であることに感心してしまう私。残念ながら学校の勉強の中で、こんなに自分で考えて、ぐんぐん吸収していく教科はまだないなぁ~(笑)。ま、これだけの向上心や探究心があるなら、そのうちきっと勉強にも…と、密かに期待する母。いずれにしても、本当に好きなことって、こんなに夢中になれるのね。そんなヒデキは昨日、ラグビーの公式戦の3戦目でした。これまでの結果は、ずっと引き分けばかり。私は仕事だったので、朝からお弁当を用意し、試合を見ることは出来ませんでしたが、昨日は35-5○?の大差で負けてしまったそうです。ヒデキは足の捻挫のために、昨日はパスの練習と応援のみ。「オレよりすっげ~でっかくて、すっげ~太ってるヤツが一人いてさ~、そいつがメチャクチャ点を入れてたよ。あ~~~、アイツを倒したかったぁ~~」と、悔しそうに報告をするヒデキ。ヒデキの中では、あくまでも1番好きなのは「柔道」のようですが、ラグビーもじわじわと好きになってきたようです。いいんじゃない?大好きなスポーツを思いっきりやって、勝ったり負けたり、笑ったり泣いたりできるなんて、今のうちにしかできないよ。元気いっぱい、思いっきりチャレンジしてね!そんなヒデキとの約束で、昨日仕事から戻った私が慌てて用意したおやつは…絵本『ぐりとぐら』のかすてら小さい頃、この絵本が大好きだったヒデキからのリクエスト。材料は卵、小麦粉、牛乳、砂糖(三温糖)で、バターやマーガリンはまったく入っていないので、ヘルシーかな?シンプルなお菓子ですが、作るときに2度も小麦粉をふるったり、卵と砂糖を混ぜるときに湯せんにしたり、とちょっと手間がかかります。そして、出来上がったのは…う~~ん。どうかな?「うわぁ~!本当に作っておいてくれたんだ!ママ、ありがとう」早速ヒデキと2人でフォークを持って、豪快に直接パクリ。「おいし~~~い♪」焼きたてなので、表面はサクサク、中はふんわり。きれいな黄色いカステラです。「ちょ、ちょっと待って!お姉ちゃんの分、残しておかないと…」というわけで、ここらで慌ててストップです。普段はあまりこんなおやつを作ってあげられないけど、子どもたちがこんなに喜んでくれるなら、もうちょっと頑張っておやつ作りもしなくちゃね。それでは、今日も仕事に行ってきますひなたまさみ
2007年11月04日
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みなさん、こんにちは秋の週末、いかがお過ごしですか?私は今日も明日も仕事です昨夜更新する予定だった日記、更新できなくてすみませんでしたもうすっかりハロウィンは通り過ぎてしまったようですが、セトハル&セトママさん宅でのハロウィンパーティーの報告をしたいと思います。私たちが瀬戸家へ初めて訪問したのは、ちょうど去年のハロウィンパーティーだったと思います。3年間アメリカで生活していた瀬戸ファミリーにとって、ハロウィンはとても親しみのある行事。家じゅうを飾りつけ、盛大なパーティーとものすごい人数にビックリしてから、早いものでもう一年が過ぎました。今年も瀬戸ファミリーでは、セトママ自慢の大きな大きな鍋いっぱいのおでんと、ポテトサラダ、ミートソーススパゲティなどが用意されていて、私たち親子が行ってからあっという間に20人近い人たちが集まってきました。お料理はどれも本当に美味しかったなー50インチ画面のテレビでやるゲームは迫力満点セトハル君、弟のマサト君、妹のちーちゃんそれぞれのお友だちやセトママ、両国のご隠居さんのネット仲間や知り合いの人たちが参加していたので、気がつくと、小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人…と、本当にさまざまな年代の人たちが集まっていることがわかります。お兄さんたちがゲームをやっている間に、サキたちはちーちゃん達と一緒に、ゲームの罰として食べさせる唐辛子、わさび、タバスコ、辛子入りのお菓子などの準備に大忙し味見をしては、「ダメだ、まだ普通に美味しいこれじゃ罰にならない」などと、試行錯誤の繰り返し。マサト君が業務スーパーで買ってきたお菓子は5,000円分!?そのまますぐに駄菓子屋さんが開けそうなほどの量です。やがてマジックの得意なお兄さんが道具箱を開けて、本格的なマジックが始まると、正面の席を陣取って歓声をあげるヒデキ(小4)。マジックを披露してもらうたびに目をまん丸にして驚くヒデキは、「いいよね~、この反応が!かっわい~~いこういうサクラ、絶対に必要よね」と、セトママに褒めちぎられていました。漫画を読む人、パソコンに向かう人、ゲームをする人、おしゃべりに花を咲かせる人、にこにこ笑ってお酒を呑んでいる人(あ、これはご隠居さんだ。笑)…自由な空間。響く笑い声。大人も子どもも、初めて行った人も、みんなちゃんと居場所ができる。瀬戸家の居心地の良さ、魅力の秘密は、やっぱり豪快で器の大きなセトママさんなんでしょうね~。学校ではいじめられちゃう、と言っている子も、いろんなストレスを抱えている人も、み~んな瀬戸ママにかかったら、「だいじょうぶよ」「あなたはとっても魅力的なんだから~」聞いているうちに、なんだか本当に(大丈夫なんだ)って気持ちになってくるから不思議です自分の存在が認めてもらえる、って、とっても大切なことですね。パーティーは明け方まで続いていたようですが、私たちは翌日子どもたちも学校があったので、残念ながら早めの帰宅。子どもたちが楽しかったのはもちろん、私までセトママの笑顔と笑い声に、日頃の疲れを吹き飛ばしてもらっちゃいました。あ、そうそう、別に「ハロウィン」じゃなくてもよかったのかもね?(笑)何かしら理由をつけて、こうやってみんなでワイワイ集まれるのが楽しいから♪次はきっと、クリスマス!!かな?瀬戸家のみなさん、本当にありがとうございましたPS:サキが必死で準備していた中学校(支援学級)でのハロウィンパーティーも大成功だったそうです。魔女に変身したサキに付き合って、先生方までドラキュラやかぼちゃに仮装してくださったようで、みんなでクイズをしたり、お菓子(宝)探しをしたり…お陰さまでサキは大満足で帰ってきました。クラスのお友だちも楽しかったかな?みなさん、お疲れさまでしたひなたまさみ
2007年11月03日
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おはようございます今日はこれから娘のサキを中学へ送っていき、そのまま仕事へ行きます。毎日、車で送っているのですが、ガソリンが値上がりになってしまい、悲鳴をあげていますなかなかゆっくり更新できませんが、楽しかったハロウィンパーティーの報告など、今夜改めて更新したいと思います。学校へ行く車の中で、娘といろんなおしゃべりをします。「小4のとき、友だちと親の話になってね、”パパとママ、どっちが好き?”から、”もしもパパとママが別れちゃったら、どっちについていく?”って一人が聞いてきたの」「小4でそんな話題女子っていうのはおませだね~~」「それで、だいたいの子はママって答えてて、中に一人だけパパって言った子がいたんだけど…」「うんうん。それで、サキは?」「サキは”どっちにもついて行かない。親と一緒に暮らせない子がいく施設に入れてもらう”って答えたよ」「なんじゃそりゃ?どうして?」「だって、パパについて行ったら、そのうちママのことが恋しくなるときがあるだろうし、ママについて行ったら、パパが恋しくなるときがあるでしょ?だったら最初から2人と離れた方がいいと思ったの」「へぇ~~~。なんかサキらしいね。そんな先のことまで考えてたの?それにしてもみんなビックリしたんじゃない?」「なんかねぇ~~、”え?あ、そ、そうなんだ…”って感じだったよ」こんな調子の娘ですが、朝起きたら、夜中に作って食べたらしいサンドウィッチの写真がデジカメに入っていました。最近、キャラクター弁当を作りたがっていた娘。食パンとレタス、ハムを使って、大好きなマンガ『よつばと』のよつばちゃんを作って食べたようですこれが本物のよつばちゃん。そっくりでしょ?私なら、お腹がすいちゃったら、とりあえずパンに材料をはさんで食べちゃうだろうと思うのですが…(笑)本当に不思議な娘です。それでは、みなさんも良い一日を行ってきますひなたまさみ
2007年11月02日
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