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娘サキ(12歳)の小学校の卒業アルバム。5年生の後半から不登校となり、6年生では一日も学校で授業を受けなかった娘は、クラブ活動のページにも、運動会も、修学旅行も、どこにも写真は載っていませんが、写真屋さんに行って撮影した個人写真は、ちゃんと載っていました。そして、そのアルバムの後ろについている「卒業文集」。清書の紙を取りに学校へ行ったとき、担任の先生から、「創作童話でも、イラストでも、何でもいいですよ」と言っていただきホッとした私が、帰ってからサキにそれを話すと、「サキは書きたいことがあるの!」短い文章の『メロンパンの一日』は、私が知らないうちにすべて自分一人で書いたものですが、長い作文となると自分で書くことができないサキ。書きたい文章を口で言うことはできるのに、それを「書く」となると大変です。そこで、私がパソコンに向かい、横に立っているサキが話すことをひたすら書き取り。それを声に出して読んでサキに聞いてもらい、おかしいところ、直したいところをサキがチェック…その作業を数回繰り返して、ようやく原稿が完成し、プリントアウトした原稿をサキが手書きで清書しました。苦手な漢字は、書き写すだけでも間違えを繰り返し、「鶴巻小学校」の「鶴」という字は、何度挑戦しても書けませんでした。中に一部、文章の書き間違えもありますが、これだけの文章を書き写すのに人の何倍も時間がかかり、その上緊張して書いていたので、グッタリしている娘を見ていると、私はもう十分だと思いました。「サキ、よく頑張ったね♪少しくらい間違っていても、ひらがなのままでも、読んでくれる人にサキの気持ちはちゃんと伝わると思うよ」題名は「みんなに伝えたい事」。後日、それを読んだというお友だちのお母さんたち数人から、「作文を読んで、サキちゃんのこと、よくわかったよ」と、声をかけていただきました。ありがたいことです。親の私が娘を傷つけたくないあまり、ついフタをしよう、としてしまうところを、サキは正面から堂々と開けることがあります。そのたびに私はその大胆さに驚かされるのですが、今回この文章を「書きたい」と言ったサキを、私は正直”かっこいいな”と思いました。4月から市内でひとつだけ支援学級がある中学へ通い始めるサキ。みんなと違う制服を着て、(電車通学なので)駅に向かって歩くとき、道で同級生たちにバッタリ出会っても、きっとこれからは笑って挨拶ができるね♪サキは自分でその道を開いたんだね。睡眠障害で昼夜逆転の生活が続いた小5の頃、明け方になると決まって大泣きしていたサキも、ずいぶんたくましくなりました。出口の見えない長い長いトンネル。私たちの前に広がる景色は、どこまでもまっくら闇でした。その中でサキは童話を創り始め、ようやく光が見えてきました。先が見えない不安の中、途方に暮れていた私は、このブログでもたくさんのお友達に励ましていただきました。改めて、みなさんに感謝したいと思います。本当にありがとうございましたサキの中学校の入学式は来週です。今年は「桜が咲く」ということが、心の底から嬉しいです。ようやく長かった冬をひとつ越えたような気がします。季節がめぐるように、これから夏も秋も、そして冬もまたやってくるでしょう。でもやっぱり今は、このあたたかい春の到来を、心から喜びたいなぁサキの名前は「咲輝」。野に咲く、名前も知らない小さな花からつけた名前だよ。サキ、これからもあなたらしい花を咲かせながら、キラキラと輝いて生きていってねひなたまさみ(以下は文集のサキの作文、原文のままです)「みんなに伝えたい事」 私は今、つる巻小ではなく、「いずみ」という所に通っています。そこは理由があって学校に行けない子たちが行く教室です。生徒は、私と中学生が6人です。私はいずみのみんなと、すぐに仲良くなりました。私は5年生の夏休みのあと、学校へ行けなくなりました。どうして一人の先生が教室でいっしょわかる子もわからない子も同じ教室でいっしょに聞いていないといけないんだろう?どうしてがんばっても漢字が覚えられないんだろう?どうして運動会でみんなが見てる前で競わなくちゃいけないんだろう?数字の1は小さいのに、人はどうして1番になりたいんだろう?楽しい時とつまらない時、時間はちがうのに、どうして1日は24時間に決まっているんだろう?いろんなことがとてもとても気になって朝まで眠れなくなりました。学校のことを考えると苦しくてどんどん怖くなりました。私はそんなことからつる巻小へ通えなくなったけど、友達、担任の先生、校長先生のことは大好きです。それをみんなにきちんと伝えてからつる巻小を卒業したいと思いました。みなさん、ありがとうございました。娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年03月31日
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去年9月のある日。いつものようにおこづかいで『電撃大王』という月刊コミックを買ったサキ(12歳)。(ちょっと前までは”なかよし”とか”りぼん”を買っていたのにねぇ~)サキはすぐに私のもとへ、珍しく興奮気味な顔で駆け寄ってきました。「ママ、これ見て」『電撃大王』のあるページを開いて、私に差し出すサキ。「ああ、サキの好きな”よつばと!”だね」「いや、そうじゃなくて…ここ!」サキが指さしているのは、”よつばと!”読者からの似顔絵コーナーでした。「え?この”ヤンダ(ペンネーム)11歳”って、もしかして…?」「うん」「これ、サキの絵なの?いつの間に送ったのぉ!?しかもここに”色紙”って…」そうです。娘は、自分で描いて送った大好きな”よつば”の似顔絵が載っただけでなく、毎月一人だけの”あずまきよひこ(”よつばと!”作者)先生のサイン色紙まで当たっていたのです。「す、す、すごいじゃ~~ん!!!”よつばと!”って、サキの大好きな漫画でしょ?サキの好きな”あずまんが大王”っていう漫画も、この”あずまきよひこ”先生の作品でしょ?サキ、ほんとにすごいよよかったね~♪おめでとう」すっかり興奮してしまった私。”よつばと!”というのは、”よつば”ちゃんという元気で可愛い5歳くらいの女の子ととーちゃん、ご近所さんとのさり気ない日常生活を描写した、ほのぼの系の漫画です。サキはお年玉やおこづかいで全巻買い揃え、お気に入りの場面はセリフが全部言えるほど何度も読み返していました。(あれ?どうしたの?)ため息をつきながら、下を向くサキ。「あ~あ、やっぱり言わなきゃよかった…ママは、いちいち大げさなんだよ」「だ、だって…サイン色紙がもらえるの、たった一人でしょ?これって、すごいことじゃん」「そうかもしれないけどさ、ママは騒ぎすぎ!パパだったら”ああ、よかったな”って言うくらいだよ」「サキはそういう方がいいの?」「うん」「よしっ、わかった!じゃ、最初からやり直そう♪”ママ、これ見て”ってところからやるから、もう一回そこを見せて!」しぶしぶコミックを広げる娘。「へぇ~、サイン色紙ね。そう、よかったねサキ。…どう?これでいい?」「うん」(うう~っ、ママはこれじゃ全然よくないぞ~!ストレスたまるわぁ~~!笑)その日からサキは毎日夕方になるとポストを見に行くようになり、あっという間に半年が経ちました。毎日サキが何を待っているのか、私にはちゃんとわかっていました。そしてついに…あずまきよひこ先生からのサイン色紙が届きましたサキの大好きな”よつば”ちゃんを、とても丁寧に手描きで描いてくださっています。色は、色鉛筆で塗ってあるようです。よく見ると、オレンジ色の下描きの線までうっすら残っていて、迫力いっぱいです。今度ばかりは、さすがのサキもいつもより興奮気味。「ママ、こんなにすごいのがくるとは思わなかったよ!もっと簡単なイラストとサインだと思ってた」本当は飛び上がって喜びたいところだけど、そこで油断して大げさなリアクションにならないよう、私は意識して声を低めに言います。「そうだよね。待った甲斐があったじゃん」「なんたって、150円だよ、150円!」「え?150円ってなに?」サキは色紙のはいっていた袋をひっくり返します。「ほら、ここ。この色紙、150円でしょ?でもさ、この絵が入ったとたんに、これは”150円の色紙”じゃなくなったんだよ」(なるほど~!先日、小学校の卒業式で、校旗を触れたことに一番感動したサキ。今回はどうやら”150円”という値段が、とても気になっているようです。笑)「そうだね、お金とか値段って不思議だね。その人にとってどれだけ価値があるか、によって、書いてある値段(数字)より高くなったり、安くなったりするもんね」サキの視点には、普段あまり意識していなかったようなことをじっくり考えさせてもらえることが多いです。半年待ったサイン色紙がこのタイミングで届いたなんて、来週から始まるサキの中学校での生活が、楽しいものになるような予感がして、やっぱりワクワクしてきます電撃大王編集部のみなさん、そしてあずまきよひこ先生、ありがとうございましたひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年03月30日
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昨夜、息子のヒデキ(小3)と2人で車に乗っていたときのこと。車の中に流れていたのは、珍しく由紀さおり&安田祥子姉妹の童謡CDでした。実はヒデキは、テンポの良い流行の歌も好きですが、音楽の教科書に出ているような曲も好きで、お散歩のときには一緒に歌いながら歩くことがよくあります。(ヒデキの一番のお気に入りは”浜辺のうた”です)何曲目かに「里の秋」が始まりました。しずかなしずかな里の秋お背戸に木の実のおちる夜はああ母さんとただふたり栗の実にてます いろり端明るい明るい星の夜なきなき夜鴨のわたる夜はああ父さんのあの笑顔栗の実食べては想いだす私はふと、2年前に亡くなった父のことを思い出しました。私は幼い頃から父のことが大好きだったので、今でも毎日のように父のことは思うのですが、(きっと、天国から私たちを応援しながら見守ってくれている)と思えるので、悲しい涙を流すようなことはもうほとんどありません。でもこの歌の中の、「ああ父さんのあの笑顔」という歌詞を聞いたとたんに、父の笑顔が浮かんできて、次には(お父さんが生きていたら、東京国際アニメフェアにもきっと、車を飛ばして来てくれただろうな~)(「わしゃ、こういうのは知らん」とか言いながらも、きっとニコニコしながらゲームをやってくれただろうな)(せめてもうちょっと長く生きていてくれたら…)なんて思ううちに無性に父に会いたくなってしまって、ポロポロ涙を流してしまいました。「ママ?ママ、どうしたの?」ヒデキが泣きそうな顔をして、私を見ています。ヒデキは私の涙を見ることがキライです。たまにドラマや映画で感動して泣いてしまっても、「ママ、泣いちゃダメ!」と、飛んできます。「ごめん、ごめんママはじいじのことが大好きだったからね、”父さんのあの笑顔”っていうのを聞いたら、じいじの笑顔を思い出して、じいじに会いたくなっちゃって…」(ダメだなぁ~。こんなことでメソメソしてちゃ、お父さんに叱られるなぁ…)と思ったそのとき、「オレがじいじになる」ヒデキの大きな声が…。ビックリしてヒデキの顔を見ると、まゆ毛をつり上げて、前方をにらみつけながら、唇をかみしめています。滅多に見たことのない、ヒデキの真剣な表情です。「えっ、ヒデキが?」「うん。オレがじいじみたいに、絶対にラグビーか柔道で金メダルをとるから」(あ、父は大学時代、ラグビー大学選抜ベスト15のメンバーでしたが、金メダリストではありません。念のため。笑)私は、一人の人間として父のことが大好きでした。今でも父のようになりたい!と思うところがたくさんあります。どうしてヒデキの頭の中で、「じいじになる=金メダル」になっちゃったのか、可笑しくて仕方ないのですが、ヒデキが私の涙を止めるために必死でしてくれた決心です。「ヒデキ、ありがとうあはは♪今度は嬉し涙が出ちゃうじゃないの~」私の笑う声を聞いて、ようやくホッとするヒデキ。ヒデキ、ヒデキは気づいていないみたいだけど、ヒデキはもう立派に”じいじ”になっているんだよ。そういう男らしいところ、じいじにソックリなんだから(私のお気に入りのヒデキの写真です)こんな息子の一言を、私はいつまでも忘れずにいたいと思いました。ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年03月28日
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みなさん、こんばんは☆あれ?もうすぐ「おはようございます」かな?おかげさまで、感動いっぱいの東京国際アニメフェアが無事終わりました。「その後どうなったかな?」と、気にかけてくださっていたみなさん、ありがとうございます。そして一夜明けた今日はサキ(小6)の適応指導教室の卒業式、午後から私はサキが4月から入学する中学での面談、夜はセトハル君の家…で、またしても深夜の帰宅。明日(今日)は、朝からヒッポの子どもたちを合宿の会場へ引率するので、今日は徹夜覚悟でみなさんに報告です♪2回目のプレゼンテーションの日。開始30分前に突然、「僕はやりたくないよ」と、ストライキを起こしたセトハル君。「僕がやりたいのは、こんなこと(プレゼンテーション)じゃないんだ」慌てて説得にまわるセトママやひーちゃんたち。「もう、30分後には始まるんだよ」「みんな、ハルオの説明を聞きたいと思っているよ」スタッフ一同、丸くなってじっと考えこみ、沈黙が続きます。そんな中、ヒデキ(小3)の、「ハル君が、かわいそう!」という一言が響き、みんなハッとしました。(詳しい事情はわからないけど、その場の空気をそう感じたのでしょう)「そうだよね。ハルオがゲームを作っているのは、楽しいから。そして、一人でも多くの人たちに、楽しんでもらいたから。それだけだったね。最初から”本番は後半の2日間(ビジネスデーではなく、一般公開デー)だ”って言ってたもんね。わかった!プレゼンは私がやる!」キッパリとそう言ったセトママは、「お母さん」の顔をしていました。みんなで考えた台本も、そのほとんどをカットし、とにかく作品を見てもらうことに。たった5社しか出ないプレゼンテーション、トップバッターだった私たちはずらりとパン屋さんのコスチュームで並び、最後には全員で「メロン!」とでっかい○を両手で作ってポーズ♪(前代未聞のプレゼンだったと思います。笑)そして後半の2日間は、本当に楽しくて、幸せな時間でした日ごとに手作りの飾りが増え、どんどん賑やかになっていくブースを見て、隣のブースのお姉さんは、「毎日、どんどん進化していきますね」ゲームをクリアしてくれた人たちにメッセージを残してもらうために設置したホワイトボードも、翌日にはこんなにいっぱいになりました。ゲームを楽しんでくれた人たちへのキャンディや、絵を描きたい人のためのスケッチブックも用意して、とてもユニークなブースになりました。一般デーの初日に、パン屋さんと間違えて、「I'm hungry」と言いながら飛び込んできたアメリカ人の男性。コメディアンのようなオーバーリアクションで場の雰囲気を盛り上げながらゲームを楽しんでくれるのですが、本当にお腹がすいているようでした。私は、自分の昼食用に用意しておいたコンビニで買ったメロンパンを、帰りがけにヒデキに渡してもらったのですが、その彼が翌日、再びやってきました。「オミヤゲ~!」と言いながら、彼がいきなり差し出してきたのは「鯵の押し寿司」。「昨日は本当にお腹がペコペコだったから、あのメロンパンが嬉しかった。ゲームも本当に楽しかった」と言うと、急いで去って行きました。(これを渡すために、また入場料の1,000円を払って来てくれたの!?)隣のブースにはオーストラリアのアニメーターのお兄さんが、オンラインコミックのブースを出していました。チリ出身という彼は、とっても陽気な人で、初日からヒデキとすぐに仲良しになってくれました。「Peasant Moon-Mangetsuの伝説」という彼の作品は、アンデスの山奥で見つかった書物に書かれていた古代悪魔と人間との長い闘いの記録、一人の闘士、Peasant Moonについてのアニメ。(www.guiltycomix.com)アニメフェアをやるうちに、私たちは彼のサポートをしている日本人のお姉さんともすっかり仲良くなり、気がつくと彼女は、何人も連れてきてはうちのブースを紹介してくれ、「両親から届いた果物です」と差し入れまで…。慌てて「じゃ、メロンパンをどうぞ」と差し出しながら「まるで物々交換だね」と笑うセトママ。しまいにはアニメーターの彼も、自分のブースはそっちのけで「メロンパンの一日」をしてくれて、自分を訪ねてきたお友だちにまで「これ、やった?」と聞くのを見て、思わず「自分の作品を先に紹介するんでしょ?」と突っ込みを入れる私たち(笑)。(なんて素敵な人たちなんでしょう♪)小さな女の子が「おなかがすきました。メロンパン、おいしそう」というメッセージを書くと、すかさず買っておいたメロンパンを彼女に差し出す優しいマサト君(セトハル君の弟さん)。お父さんと2人でゲームを楽しんでくれた小3の少女が、数十分後に戻ってきて、恥ずかしそうに「作者のお姉さん(サキ)と写真をとってもらえますか?」サキは照れながら写真を撮ったあと、スケッチブックにメロンパンのキャラクターを描いて、「○○ちゃんへ。 ありがとう SAKI」とサインをし、その少女に渡します。また別の小学生から握手を求められたり…サキにとっても生まれて初めての嬉しい経験がいっぱいでした!遠くから駆けつけてくれた、私やサキの大好きな友人たち、そして初めて会うブログ仲間の人たち…。ブースを提供してくださった加賀美さん、ずっと見守ってくださった両国の隠居さん、メールやFAXでエールを送ってくださった方たち。そして、気にかけてこのブログを覗いてくださっているみなさん。一人一人の温かい気持ちに触れるたびに、胸が熱くなる私でした。みなさん、ほんとうにありがとう!!!作品のモデルとなったパン屋さんは、サキの幼稚園からの同級生のお家。お父さんは体調を崩されたけれど、お母さんと息子さんは駆けつけてきてくれました。いつもいつも私やサキのことを応援し続けてくださっているご家族です。作品を見たあと、お母さんがセトハル君に言ってくださった、「私たちまで仲間に入れてくれて、ありがとう。これは、たくさんの人を幸せにできる作品ですね。私、死ぬ前に、これをきっと思い出すと思う」で、またまたセトママと私は涙「あのブースだけ、違う空気だったね。”優しさ”を感じたよ」と言ってもらえたのも、嬉しかったぁ~2人の小2の少女たちは、家に帰ると2人でスケッチブックに「メロンパンの一週間」(腐るぞ~!笑)という絵本を創って、お母さんたちに披露した、とか。たくさんの親子の笑顔を目の当たりにしました。キラキラした子どもたちの瞳を、幸せそうな大人たちの顔を見ることができました。私はただもう、嬉しくて、嬉しくて…声が枯れるまで、ゲームを読み続けていました。そう!これは”読み聞かせゲーム”なんです。どうぞ、小さいお子さんには、お父さん、お母さんがそばで読み聞かせをしてあげながら、一緒に楽しんでみてください。そしてついに、みなさんにも見ていただけるようになりました!お待たせしました!「メロンパンの一日」の公開です。彼の脱出ゲーム「Diamond Baby」には、今も世界中から一日5,000アクセスがあるそうです。これはたった2%の脱出率、という難しいゲームですが、このゲームにも「メロンパンの一日」がリンクされたので、全世界への発信となりました。(追って、英語版、韓国語版も出る予定です)シンプルなストーリーですが、心にあったかいものが残る、とても素敵な作品です。みなさんにはどうしてもラストまでたどりついて欲しいので、セトハル君の了解を得て、「攻略方法」をこっそり?伝授いたします。いつもここへ来てくださるみなさんへ、心からの感謝の気持ちを込めて、私が書いた「攻略法」です。ヒントが欲しい方は、左の「フリーページ」から「メロンパンの一日」のすすめかたを見てください。それでもどうしてもわからないところがあったら、遠慮なくメールをくださいね。一人でも多くのみなさんに、この絵本ゲームを楽しんでいただけることを心から祈っています☆そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします♪ひなたまさみ
2007年03月26日
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みなさん、おはようございます(いただいたコメントのレスが遅れてしまっています。ごめんなさい)昨日も、またまたハプニングがありました!手塚治虫プロの社長が挨拶をしたこんなパーティーで…トップバッターで、みんなで舞台にあがり、プレゼンテーションをしてきました!昨日はセトママがセトハル君の代わりに話をしましたよ♪報告のつづきは今夜…。連日、朝から家を出て、深夜の帰宅。体力勝負の耐久レースです。でも、今日からが本番東京国際アニメフェア(お台場・東京ビッグサイト)、みなさんのお越しを心よりお待ちしています。ぜひ、『メロンパンの一日』を作者たちと楽しんでください。ブログを見てくださっている方は、ぜひ私に一声かけてくださいね~!パン屋さんの服装で、たぶん一番髪の長いのが私です。ブースは、C-07会社名は、スリービジョンズ です。それでは、行ってきますひなたまさみ
2007年03月24日
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みなさん、おはようございます一日目の東京国際アニメフェアが無事終わりました。既にヘロヘロで、栄養ドリンクを飲んでいるひなたです。昨日、朝出かける前に、気になっていたことをすませました。それは…仏壇の掃除でした。娘のサキ(小6)が無事小学校を卒業できたのに、お彼岸なのに、仏壇をきれいにして、お花を飾って、きちんと報告できていなかったことが、ずっと心の中でひっかかっていたのです。昨日の朝、ようやく仏壇に落ち着いて手を合わせました主人の両親、私の父、叔母、祖母…既に天に召された先祖のみなさんに感謝(宗派などはバラバラですが、とりあえずそこは気にせず…)そして、アニメフェアの成功をお願いしちゃいましたアニメフェアの会場は、ものすごいことになっていました。TBS、手塚、ジブリ、小学館…大手企業のブースなんて、もう”ブース”ではありません。4月から放送される新作アニメの発表や、人気キャラクターの着ぐるみ…まるで、ちょっとしたテーマパークのようです☆それにひきかえ、うちのブースは…しょぼいですド素人が間違って紛れ込んでしまった、としか言いようがありません。昨日と今日はビジネスデーということで、バイヤーという人たちがたくさんいらしていたようですが、私たちのブースになど目もくれない、という感じです。ガクッ…周りと比べちゃうと、ついつい気分は凹んでしまいますサキと一緒にこんなボードを作ったり、こんなことも書いたり、まるで学園祭の準備をするように、みんなでワクワクしながらやってきたのになぁ~。サキの親としては、我が子が創作した絵本が素敵なゲームにしてもらえたということだけで、十分幸せもう、それを思うだけで涙が溢れてきます。でも、ここにこうしていることに、一体どんな意味があるのだろう?なんて、ふと思ったりもしちゃうのです。そんなとき、以前からセトハル君の才能に惚れこんで応援してくださっている韓国人のひーちゃんが登場!ブースをいかに目立たせるか、早速アドバイスをもらって、みんなで慌てて直します。ひーちゃんの、「私たちは商売に来たんじゃない。ハートを伝えに来たんですよね」ということばに、(そーだ!そーだ!)と、目が覚めた私。「僕は、世界じゅうに感動を届けたいんです」というセトハル君のことばを聞いたときの気持ちを、ようやく取り戻すことができました。「よ~~っし!頑張るぞ♪」21日(水)の夜、一回目のプレゼンテーションで出番のなかった私ですが、実は…(私だったら何を言おうかな?)って、ちゃんと考えていたのでした。この作品の原作者は、ほんの12歳の少女、私の娘です。娘は今、漫画やアニメが大好きですが、幼い頃から絵を描くことが大好きで、毎日絵を描いて育ちました。去年、娘がある創作童話コンテストで大きな賞を受賞できたとき、私たちは驚きましたが、私たちがもっと驚かされたのは、娘とセトハル君との出会いでした。まったく偶然に2人が初めて出会ったとき、彼は娘の作品(絵本)を見た瞬間、「かわい~~い!」と叫び、すぐさまそれをゲームにする作業にかかってくれました。2人の感性が響きあったのでしょう。そして「世界じゅうに感動を届けたい」という彼の熱い思いが、素晴らしい作品を生み出してくれました。動く絵本…『メロンパンの一日』。この作品が、出会ってくださるすべての人々の心に幸せを届けてくれる、と私は確信しています。なぁ~~んてねそのことを思い出したら、たとえ舞台の上でそれを言えなくても、まだまだ伝えられるチャンスがある、と思いました。そう、ブースに来てくれる人たちに話せばいいのです。数あるブースの中から、私たちのブースに興味を持ってもらえるだけでもありがたい。そんな人たち一人一人に、私はその話をしながらゲームにチャレンジしてもらうことにしたのです。(あ、もちろんセトハル君のMy Diamond Babyが、世界700万人の人たちからアクセスされているゲームであることも、しっかり付け加えながらね♪)やがて一人のアメリカ人の青年が通りかかったとき、セトママが得意の笑顔で「ハ~イ♪」と声をかけました。彼はにっこり微笑んで「ハ~イ」と返してくれました(この人なら聞いてくれるかも?)私は早速、彼のそばへ寄って、「どうぞ、中をご覧ください」と言いました。セーターにジーンズのラフな服装からして、どう見ても”バイヤー”ではなさそうです。でも、その笑顔が優しかったので、私は早速自分のプレゼンを彼に聞いてもらいました。「へぇ~?12歳の少女が?」「これは絵本なんですか?」「これを見た瞬間、ハルオ君が”かわい~~い!”って叫んだんです」「うん、これは確かに可愛いキャラクターですね。僕も好きですよ」「ほんとうですか~?ありがとう」早速ゲームをしてもらったのですが、画面に出てくる日本語が読めないようです。慌ててその日本語を翻訳する私。最後まで食い入るように見てくれた彼をみんなで盛大にお見送り。「ひなたさん、誰よりも嬉しそうよね~」と、セトママ。(そりゃ~、嬉しいですよ!娘の作品を可愛いなんて言ってもらえたら、嬉しいに決まってます♪)「はい。喰らいついたら離れない”スッポンのひなた”と呼んでください(笑)」セトママが笑顔で客引き。私とひーちゃんが接客。そして、最後はみんなでお見送り。…なんだか、ちょっと違うお店のようにもなってきて、それもまた楽しくて…(笑)長かった一日が終わる頃、ちょっと休憩してブースに戻ってみると、(あれ?この人、さっきの青年だ!)PCの前に座って、セトハル君のMy Diamond Babyに挑戦しているのは、あの私が喰らいついた青年でした。「あれ?彼、また戻ってきてくれたんですね?」「ひなたさん、またまた大変よ~!」セトママの”大変”は、嬉しいサプライズばかりです。「実は彼、J●P●N TIMESの新聞記者だったの。それで”メロンパンの一日”が、とても心に残る作品だったからぜひ取材をしたい、って…。まだ会社と相談してみないとわからないから、連絡先を交換するために戻ってきてくれたんだって!」(え~~~っ!?新聞記者なんて、今日来るんだっけ~~???)本当に取材されるかどうかはわかりません。でも彼がそうやって戻ってきてくれたことで、サキとセトハル君は、本当に世界の人たちに伝えられる作品を生み出す力を持っているんだ、と私たちも改めて確信することができました。たった一人のジャーナリストとの出会い。この小さな出会いが、私たちに大きな勇気と夢を与えてくれました。私たちには、私たちなりの出会いがあるんですね☆さあ、今日は2日目です。今夜のパーティーでは、2度目のプレゼンテーションです。今日はみんなで原稿を考えます。がんばりますっ♪24(土)、25(日)は、一般デーです。みなさんのお越しを心よりお待ちしていますみんな一緒に盛り上げてくださぁ~い♪(みんな、このお話のモデルとなった”ベーカリーパン屋さん”に借していただいたユニフォームを着ています。前列中央のとびきりの笑顔は、セトママ。後ろの右側がひーちゃんです)あれ?ヒデキは???気がつくと、ユニフォームを脱いで、こんなことや、こんなことになっていました。ヒデキー!しっかり働け~~!(笑)
2007年03月23日
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みなさん、おはようございます♪娘サキ(小6)の卒業について、たくさんの温かいコメントをありがとうございました!(ごめんなさい!いただいたコメントへのレスは少し遅くなると思いますが、とても嬉しく読ませていただきました)昨夜、無事パーティーを終えて帰宅しました。プレゼンは…たった5分の持ち時間だったので、結局セトハル君が頑張ってくれました。100名を越える人々の前で、緊張しながらも精一杯紹介してくれたセトハル君は、とっても素敵でした☆もう一度、金曜の夜のパーティーでもプレゼンテーションがあります。セトハル君のゲームやCGについてなど、私は自分があまりにも知らないことだらけで、ガッカリ!(汗)この数日間で、セトママを真似しながら、少しでも上手に説明ができるようになるぞ~~♪そしていよいよ…今日、これからアニメフェアの幕開けです!!!セトハル君が作ってくれたサキの名刺には「デザイナー」と書いてありました。かっこい~~い!おめでとう、サキ!小さなデザイナーの誕生です☆(↑見本の紙なので、ヨレヨレになっていてごめんなさい)ブースのセッティングはセトハル君とセトママによって完了♪今日はサキ、ヒデキも一緒に、みんなで行ってきます。(ヒデキは今日は学校を休みます。みんなの帰宅は深夜になるし、こんな経験は滅多にできないので、先生にも許していただきましょう。笑)とにかく、楽しんできますね。みなさんも、素敵な一日を☆ひなたまさみ
2007年03月22日
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「泣かないぞ!絶対に、泣かないぞ!」何度も自分に言い聞かせながら、私は学校へ向かって歩いていました。昨日はサキ(小6)の小学校の卒業式。5年生の後半から学校へ行けなくなり、市の適応指導教室へ通っているサキは、どうしても卒業式に出られそうもなく、サキの卒業式は、午後3時から、校長室で校長先生と担任の先生と私とサキとの4人でやることになっていました。私はさんざん迷いました。午前の卒業式に出るか、出ないか。娘が小学校へ入学したときから、この日を迎えることを楽しみにしていた私は、そこにいるべき娘がいない卒業式に一人で参加する勇気が、なかなか湧きませんでした。みじめな思いをしないかな?心のどこかで、サキを責めたりしないかな?他の保護者の人たちは、どんな目で私を見るかな?周りの人たちも、「そんなの辛すぎるでしょう?午後行くなら、朝の方は無理に行かなくてもいいんじゃない?」と言ってくれました。でも、なぜだかわからないけど、私はどうしてもそこへ行かなければいけない気がしていました。(お世話になった先生方に、きちんと感謝の気持ちを行動で示さなきゃ。けじめだもんね)そんな風に行かなければいけない理由を考えながら、最後に心に誓ったことは、「サキの母親として、堂々と胸を張っていること」「泣かないこと(私は”可哀想なお母さん”じゃないんだ)」でした。それなのに…それなのに…受付の先生の中に、1年生のときの担任の先生の顔を見つけて、すぐにウルウル…。最初の卒業生の入場では号泣!!!だって、みんな立派に成長しているんです。その後も卒業証書授与を見たり、歌を聞いたりするたびに、涙、涙。(そもそも、この私が”泣かない”なんていう設定に無理があったようです。笑)卒業証書授与のとき、サキの名前が読み上げられ、数秒間の静けさのあと次の子の名前が呼ばれたときだけは、さすがに胸がチクリとしました。でも、会場で私をすぐに見つけ、隣の席に呼んでくれたサキの親友Yちゃんのお母さんがいろいろ話しかけてくれたおかげで、一人で落ち込むことはありませんでした。 (ありがとうございました)緊張してガチガチだったり、嬉しそうにニコニコ笑っていたり、一人ひとりみんな表情は違っていたけれど、どの子もキラキラした瞳で、しっかりと胸を張って立ち、本当に立派でした。それを見ながら、私はようやく自分が卒業式に参加した意味がわかったような気がしました。これは、私のための卒業式だったんだ。我が子のことは、いつまでも頼りなく見えるものです。でも、こうして我が子と同じ年齢の子どもたちがしっかりと成長している姿を見ることで、(サキも、一歩外から見ると、もうこんな風に見えるのかもしれないな)と、思えたのです。もしかしたら私が思うよりずっと、サキは成長しているのかもしれない。それを客観的に見せてもらえたようで、私は自分がひとつの段階を卒業できたような気がしました。帰り道、冷たい風に吹かれながら、私はコートは手に持って、堂々と胸を張って歩きました。午後2時50分。サキと一緒に再び小学校へ行ったとき、正門の前でビデオ撮影をしている一人の男性。「あれ?セトハル君!?」学校の中には、花束を持って立っているセトママさんが…「サキちゃん、卒業おめでとう」CGクリエイターの瀬戸晴生さん(セトハル君)と、お母さんのセトママさんが、卒業式に駆けつけてくれたのです。前日、ほとんど徹夜で『メロンパンの一日』の仕上げ作業をしていた、と聞いていた2人。瀬戸家の人たちといると、サプライズだらけです。「だって~、2人だけで卒業式に行くなんて聞いちゃったら、ほっとけないでしょ?」「ありがとうございます」校長室では、校長先生と担任の先生以外にも、教頭先生、教務主任の先生、そして1年生から5年生までにサキを受け持ってくださった先生方が集まって下さっていました。校長先生から卒業証書を渡され、照れくさそうに微笑むサキ。これまでお世話になった先生方が記念品をサキに渡しながら、握手。校長先生は、朝の卒業式でされたお話を、再びサキにしてくださいました。「今日はね、みんなに2つのことを伝えました。一つは”人権”について。みんな自由に生きる権利がある、ということ。もちろん自分にもあるし、自分の周りにいるすべての人にも、その権利があるんだよ。それを尊重しあうことが大切だね。もう一つは”平等”について。一人ひとり、みんな顔や個性は違っているけど、それでいいんだ。大切なのは、みんな平等だということ。それぞれの違いをお互いに認め合うことが大切なんだ」それはまるで「学校」という枠からはみ出してしまったサキの自由を尊重し、その個性を認めているよ、と言ってくださっているようでした。「おかーさん、そんなとこで一人で泣いてちゃダメじゃない!ほら、一言感想を言ってよ~」と、校長先生。(えっ?いきなりそんな…)何か言わなくちゃ!と思うのですが、こんなに温かいたくさんの人たちに囲まれてしまったら、もう「ありがとうございます」と言うだけで精一杯。あとは涙が止まりませんでした。続いて校長先生が、セトハル君、セトママに「この子の才能を見出してくださって、本当にありがとうございます。これからも、どうぞ応援してやってください」と、父が生きていたら言ってくれただろうな、と思うような挨拶をしてくださり、セトママは、「サキちゃんは、本当に素晴らしい才能を持っています。その上、ものすごい吸収力もありますから、きっとコンピューターに関してもあっという間にマスターしてしまうでしょう。私たちの方こそ、この出会いに感謝しています」と、もったいないようなお言葉。…こうしてサキは無事、小学校を卒業することができました。私たちが出会えたのがこの小学校で、本当に良かった♪校庭で、サキは謝恩会の片付けなどで残っていたお友だちに会いました。「サキ~~!大きくなったね♪」親友のYちゃんもいます。みんなと一緒に笑顔で語り合うサキ。最後に、記念撮影です☆みんなとは会わないはずの時間だったので、まさかこんな写真が撮れるなんて…良かったね♪みんな、ありがとう!セトママが私のそばに寄ってきて、「ひなたさん、サキちゃんは自由にのびのびと生きているんだもん、心配ないわよ。それだけの環境をつくってきたお母さんが一番大変だったことは、私もわかっているつもり。よく頑張ったね~!」最後にサキの今日の感想。「校旗に感動したぁ」「は?あの、学校の旗?」「そう。あの旗、低学年のときから、舞台の上にときどき立っているのを見て、憧れていたんだよ。”いつかあれを触ってみたい!”って思ってたけど、今日やっとその夢が叶ったからね。”そっか~、卒業する頃に触れるようになるんだ!”って思ったよ~」親としては「(一番の感動が)そこかい?」と突っ込みたくもなりますが、なるほどサキの自由な感性はすくすく育っているようです(笑)。サキ、卒業おめでとうそして、サキの卒業を祝ってくださるすべてのみなさんに、心から「ありがとうございます」今夜、秋葉原で1回目のプレゼンテーションがあります。どうなることやら?ドキドキしています(^^;そして明日から、いよいよ東京国際アニメフェアの開催です♪(22(木)・23(金)はビジネスデー。一般デーは24(土)・25(日)です)『メロンパンの一日』は、感動的なラストに仕上がりました☆さすがは「将来は映画を撮ってみたい」と言うセトハル君。感性も技術も、素晴らしいです。アニメフェアのあと、みなさんにも楽しんでいただけるよう、フリーで公開する予定です。セトハル君のおかげで、一人でも多くのみなさんに見ていただきたい!と心から思える作品が誕生しました。どうぞ、お楽しみに…。ひなたまさみ
2007年03月21日
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土曜日、ヒデキ(小3)は初めてラグビーの試合に行きました。私は午前中の仕事を終え、急いで高速道路を使って厚木の会場へ…。まだルールもよくわからないし、ヘッドギアも持っていないヒデキが試合に出るかどうか、わからなかったのですが、「とりあえず見学するだけでもいいじゃない?見ているだけでもためになるから」と、送り出しました。それでも、人数も多くないし、もしかして午後の試合には出ているかもしれない…と、大急ぎで駆けつけたのです交流試合の会場は、河川敷の広場。あっちでも、こっちでも試合が行われています。(ヒデキは、どこ?)必死で探す私の耳に、突然、「ヒデキーーーー!」という声が飛び込んできました。慌てて振り返ると…(いた!!!)ヒデキが、試合に出ていました。「あっ、ひなたさん。これね、実は4年生の試合なのよ。今日は4年生の欠席が多くて、3年生が5人も中に入ってるの」仲間のY君のお母さんが教えてくれます。(え~っ!?7人制の試合で、3年生が5人も?)「でも、ヒデキはまだルールがわからない、って言ってたけど…」「ううん。ヒデキ、頑張ってるよ~タックル、すごいんだから~!」「そ、そうなの?…で?試合はどんな感じ?」「ボロ負け」(ガクッ)周りでは、数人のお父さんやお母さんたちが熱心に応援しています。「ヒデキ!お母さん来たよー!頑張れ~~♪」「ヒデキ、声出せーーー!」「ヒデキ、いけーーーー!」「そうだ、ヒデキーーーー!」「ヒデキ、どすこい!どすこいっ!」(あはは♪それ、面白すぎるぅ~~)「ヒデキーーーー!」「ヒデキーーーー!」もちろん他の子たちの名前も聞こえてきますが、ヒデキの名前がとにかく連発されていて、まるでヒデキの親だけいっぱいいるみたいです。(あれ?どうしてヒデキばっかり???)初出場のヒデキを、保護者のみんなも応援してくれていると思うと、嬉しくて胸がいっぱいになります。そのとき、選手交替。「ヒデキ、交替だぞ~」というコーチの声を聞き、誰かのヘッドギアをつけたヒデキが出てきます。と、みるみるうちにヒデキの両目に涙が溢れ、ポロポロこぼれ始めました。泥んこの顔にくっきりと涙のあとが残るほど、あとからあとから流れ落ちる涙を、泥んこの両手で拭うヒデキ。(どうしたの?どこか痛いの?)慌てる私のそばに駆け寄ってきた一人のお母さんが、「ヒデキ、悔しいんだよね。悔しくて泣いてるんだよね」黙って頷くヒデキ。それは、私が見た、ヒデキの3回目の悔し涙でした。「泣くほど悔しがるなんて、いい根性だよ」「そうそう、大事なことだ。いい涙だね」いろんなお母さんたちに声をかけてもらいながらも泣き続けるヒデキ。思わず熱いものがこみあげてくる私。子どものまっすぐな気持ちは、大人たちの心を揺さぶります。あとでヒデキに聞いてみたのですが、ヒデキはたとえ相手が4年生(上級生)でも、「そんなこと、関係ねぇ~しな」なんだそうです。試合をする以上、「勝つ」ことしか考えていなかったので、負けたことが悔しくて仕方なかったのだ、とか。とにかく、負けず嫌いです(笑)続いてやった3年生の試合では、21-20で何とか勝つことができました。ヒデキは、どう動いて良いかわからず、ボールを持つとすぐにパスしてしまっていましたが、タックルだけはものすごい勢いでした。(自分の大きな身体を活かせるのは、タックルなんだ!)と気づいたのでしょう。記念すべき初勝利を得たヒデキは、まっ先に私のもとへ駆け寄り、「オレ、トライはできなかったけど、タックル頑張ったよ」と、誇らしげに笑います。「うん。おめでとう!よく頑張ってたね。かっこよかったよ」帰り際、一人のお父さんが、「ヒデキ、今日はヒデキに感動したよ」と、言ってくれました。(ん?感動?あの涙のことかな?)「ヒデキ、あのお父さん、感動したなんて…どうして感動したんだろうね?」「ああ、もしかして、あれかも」「あれ?」「うん。オレ、ママが来る前の試合で、ジャンピングしたんだ」「ジャンピングって…まさかヒデキ、飛びついてタックルしたの?」「そう!どんなに走っても追いつかなくて、でもどうしても止めたかったから、飛びついて倒した」「うそっ!?そ、そんなこと、していいの?」「うん。だって、他の学年の試合でやってる子がいたからコーチに聞いたら”いいんだよ”って言ってたもん」「そうなんだ~。相手の子、怪我しなかった?」「うん。でも”イッテーーな”って顔で睨んできたから、”こっちだって必死なんだから、仕方ないんだよ”って顔しておいた」「あはは♪そりゃ、みんなビックリしただろうねぇ~」(まさか、こんなに太ってる子が”飛ぶ”なんて、誰も思わないよね?)「うん。”ナイス ファイト!”とか”ヒデキ、感激!”とか言われた」(ははは♪”ヒデキ、感激”は絶対にオヤジでしょ?笑)「ママ、オレさぁ~、ラグビーのこと、ちょっとわかったよ」「へぇ~、どんなことがわかったの?」「サッカーもそうなんだけど、サッカーよりもっと、”みんなで力を合わせて頑張る”って感じなんだよな~」「すごいねそんな気持ちになったんだ」「うん。みんなさ、必死で走っても途中でタックルされて、つぶされるじゃん。そうしたらかわいそうだし、悔しいから、よしっ、今度はオレが頑張るぞ!っていう気持ちになるんだよ」「うんうん♪」「それからね、もうひとつわかったことがあるよ。あのね、脳ミソって揺れるんだね~」「えっ!?なにそれ?」「後ろからタックルしたときに、相手が後ろに倒れてきて、2人一緒に倒れたんだよ。そのときにね、オレの頭が地面にバーン!ってぶつかって、脳ミソがグラッて揺れたよ」「ちょ、ちょっと、大丈夫なの?」「うん。ヘッドギアつけてたし、平気だよ」「ラグビー、怖くないの?」「ぜ~んぜんだって、タックルって、ジェットコースターみたいで面白いんだもん」「ジェットコースター???」「そう。ジェットコースターって、止まる瞬間にガンッ!ってなるでしょ?あれとおんなじで、超おもしれぇ~し!」そういえば、鼻血を出している子も何人かいました。学生時代にラグビーをやっていた父も、「鎖骨なんかはすぐ折れるけど、鼻の骨が折れたのは痛かったなぁ…」なんて言っていたっけ。(こりゃ、ヒデキもそのうち骨を折ったりするんだろうな)「ヒデキ、ラグビーも楽しくなってきたんだね♪それじゃ、思いっきりやってごらん」と言いつつ、心の中ではなるべく大きな怪我をしませんように☆と、祈る私でした。ヒデキは、4月から正式にラグビースクールのメンバーになります。ヒデキ、試合デビューと初勝利、おめでとう!ひなたまさみ(ヒデキは上段、3番と11番の間です)
2007年03月19日
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みなさん、おはようございます以下は…3月22日(木)~25(日)の東京国際アニメフェアについて、今朝セトハル君のお母さんセトママさんから届いていたメールです。実はまたまた大変なことに^^ パーティーでのプレゼンテーション5社に選ばれちゃって^^ 今年の出展状況は以下のようになりました。 ● 総申込数 270社 750小間 (昨年実績:256社 718小間) うち 見本市 264社 740小間 アニメバザール 6社 10小間 新規 71社 59小間 海外 55社 37小間 ※8ヵ国1地域 (フランス共和国 1社、イタリア共和国 1社、オーストラリア 1社、 カナダ 9社、 アメリカ合衆国 2社、中華人民共和国 18社、 台湾 1社、タイ王国 2社、大韓民国 20社) ) 英語が必要になってしまって、ひーちゃん(瀬戸家の知人。英語、日本語の堪能な韓国人の若くて美人の超エリートママ)かひなたさんにお願いするしかなくてどうかな?無理言ってすみません。 瀬戸バーサス世界とハルが言ってます。^^これは本当にとんでもないことだ!!!パ、パ、パーティーってなに?”プレゼンテーション”って、なんだ?一体、どんなこと言うの?(ドラマで、そんなシーンをチラッと見たことあるけど…)どうして5社のうちのひとつに???しかも英語で…?ムリ、ムリ、ムリ、ムリ…絶対にそんなの無理です!でも、そう思う一方で、娘のサキ(小6)とセトハル君との奇跡の出会いから生まれた『メロンパンの一日』(ゲーム絵本?)について、多くの人たちに伝えたい気持ちは、あとからあとから溢れてきます。あれ?できるかも?伝えたい気持ちがあるのなら、あとは伝えるだけだよね~セトママのそばにいると、こういうラッキーなことが次から次へと舞い込んできます。これもきっとチャンスですね。時間はまだあります。(ほんとはもう秒読みですが…笑)また、新たなことへのチャレンジです。自信なんて、これっぽっちもありません。でも、不思議とワクワクしてきました。だって、数ある作品の中から『メロンパンの一日』についての話ができる場を与えていただけるなんて…しかも、こんな記念すべき日に、私にも出来る(かもしれない)ことがあるなんて…こんな幸せなことはありませんどうやらそろそろ無鉄砲な私の出番がきたようです(笑)。(もちろん、美人で才媛のひーちゃんにも一緒に出ていただいて…)ふふっ♪これはもう、やるっきゃない!!!ですね明日、瀬戸家で相談してきます。みんなで力を合わせれば、できないことはないっ!みなさんも、どうか応援してくださいね~!(お仕事でプレゼンテーションの経験がある方、ぜひアドバイスをよろしくお願いいたします♪)ひなたまさみ
2007年03月16日
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おはようございます♪ごめんなさいっ!今日は寝坊しちゃいました。(色を変える時間の余裕がありません)これから仕事です!夜になってから更新します。いやぁ~、昨日は大変な一日でした。朝の8時半から夕方5時すぎまで、ずっと工事!何しろ、「家じゅうの水周りの配水管を交換」ということで、流し台、洗面台の下、洗濯機の周辺、お風呂、トイレの中すべてを空っぽにしなくちゃいけない。おまけにそういう時にとりあえず物を押し込むはずの温水器室とベランダも、同時に工事で空のまま。「隠し場所がない!!!」結局2つの部屋がつぶれ、その復旧作業はまだ完全には終わっていません(汗)。まるで引越しのような大騒ぎです!またしても、整理整頓が苦手な私に天罰がくだりました。これを機に、至るところで眠り続けていた不要品は思い切って捨てることにしよう。さあ!今から大量のゴミを捨て、かーちゃんは頑張ってきます(^^)vみなさんも一週間最後の一日、アジャ アジャ ファイティン♪ひなたまさみ
2007年03月16日
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みなさん、おはようございますって、今は朝の3時ですから、起きている方は少ないでしょうねはいはい、掃除やってます今はちょっと休憩です。どーしてこんな時間まで???それは、昨日掃除をしなかったからです(笑)水曜日は娘サキ(小6)が通っている適応指導教室が午前だけの日。”サキを送ったあとは、ひたすら掃除”と、あれほど心に誓っていたのに、そんなときに限って「久しぶりにママと一緒にランチしたいな」と、嬉しい誘惑が…。結局、ジャ○コで13時に待ち合わせをして、お昼を食べたあと、そこで中学の制服を注文することにしたのでした。(もう、学校が変わることはないよね?)周りの人たちは2月の半ばには既に制服の注文をすませていましたが、うちは学校がなかなか決まらなかったし、本人の気が変わる可能性のあるうちは注文できずにいたのでした。(そういえば、小学校の卒業式は来週の火曜日だったよね)サキには小学校と適応指導教室、2つの卒業式があります。一年半、小学校へ行っていないサキは小学校の卒業式にはどうしても出られない様子なので、午後から私と2人で学校へ行き、校長室で校長先生、担任の先生と私たち親子の4人で卒業式をしていただく予定になっています。待ち合わせの時間になり、お店へ行くと、まずは制服の注文です。お店の人は「えっ?中学の入学ですか?(今ごろ?)え~~っと、入学式には何とか間に合うと思うのですが…」(そんなに遅すぎた?)慌てて採寸してもらい、申し込みを済ませました。結局、サキが着たがっていたセーラー服ではなく紺のブレザーになってしまったけれど、本人も自分で決めた学校なので、納得しているようでした。夏の制服、ブラウス、体操服、ジャージ、そしてシューズと、ひとつひとつサイズを決めていくうちに、いよいよ中学へ行く日が近づいたことを実感する私と娘。14時になり、私はお腹がペコペコだったのに、サキは興奮したせいか「軽いものがいいな」と言うので、2人でカフェに入り、ホットドックのランチ。そこで、サキと時も掃除も忘れていろんなおしゃべりをしました。「あのね、いずみ(適応指導教室)の卒業式で、卒業生はひとことずつ挨拶をするんだよ。何を言おうかな?」「へぇ~、挨拶?最初は小学生が一人だけだったから不安だったけど、みんなのおかげでとっても楽しく通うことができました。ありがとうございました。とか?」「いや、そういうんじゃなくてさぁ~、去年はみんな”将来の夢”とか言ってたよ」(なんだよ、それを早く言ってよ!笑)「じゃ、サキも将来の夢を言ったら?」(CGクリエイターとか、童話作家とか、キャラクターデザイナーとか?)「うん。私の将来の夢は…ない!」(えっ、うそ!?)「将来は、自分の好きなことをやります」(は???)一瞬、戸惑いました。でも…「なぁ~んだ、ビックリしたぁ。ちゃんとあるじゃない」「だって、将来何になるかなんて、今は想像できないもん」「将来の夢は?」と聞かれると「○○になりたいです」って言うもんだ、と思い込んでいた私。一つ年上の私のお姉ちゃんは、小さい頃から「幼稚園の先生になりたい」ってずっと言い続け、本当にその夢を叶えたし、そういう人が実際にいることも知っているけど、私は決してそうじゃなかったな。子どもの頃から、周りの大人たちに聞かれるたびに「○○になりたい」って、一応知っている職業から選んで答えていたけど、本当になりたいものが決まっているわけでもなく、結局そのうちのどれにもならなかった。サキって、ほんとに自分に正直なんだなぁ「確かにそうだよね。うん、なんかサキらしくていいと思うよ♪」何がいいって、「自分の好きなことをやる」って、決めているところがいいね。サキの創作した絵本『メロンパンの一日』がCGクリエイター瀬戸晴生さん(セトハル君)の手によりゲームとなり、展示される東京国際アニメフェア2007(お台場東京ビッグサイトにて)3月22(木)~25(日)も迫っています。当日のブースの飾りつけや、服装の打ち合わせも進んでいます。サキの大好きな近所のパン屋さん。同級生のご両親がされている、小さいけど大人気の美味しいパン屋さん。「サキちゃんがこの絵本を創るときにイメージしたパン屋さんの雰囲気を再現したい」というセトハル君の提案により、そのパン屋さんにお願いして、白い制服や手書きの看板を貸していただけることに。「サキちゃんはサイズが合わないから、サキちゃんの分は私たちから(買って)プレゼントさせてね」「そんな!?いろいろとお世話になっているのに、とんでもありません」「ううん。サキちゃんのおかげで、私たちまで楽しい会に参加させていただけるみたいで、とっても嬉しいのよ」当日も家族3人で来てくださるそうです。温かい人たちに応援してもらえて、本当にサキは幸せだね手塚プロとTBSのブースに挟まれて、パン屋さんの服を着た2人組(セトハル君とサキ)を見かけたら、ぜひパン屋さんの(ブースの)中に入って、可愛いゲームを楽しんでいってくださいね♪(深夜アニメ大好きなサキは、好きな声優さんも来るらしく、”サキも見に行っちゃダメ?”なんて言っていますが、土日はブースにいる予定です)掃除をしていて、サキのイラストノートから、一枚の可愛い絵を見つけました。”おやゆび姫”のイメージだそうです。お姫さまの身長をちょうどサキの中指の長さに合わせて描いた、とか。まだ色はついていないけど、たくさんの花に囲まれて、お花の中から生まれた妖精のようなお姫さま。どこか頼りないようだけど、優しい花たちに支えられて、しっかり立っている顔は、希望に満ち溢れている。まるで今のサキみたいだね。これからサキは自分の人生にどんな色をつけていくのかな?自分の好きなこと、思いっきりやってごらん♪●おまけサキは「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメが一番好きなのですが、最近「がくえんゆーとぴあ まなびストレート」というアニメにもハマっているようです。昨日、お小遣いでその漫画を一冊買って来て「ママ、読んでおいてね」どうやら主人公の学美(通称まなび)のキャラが私に似ている、と思っているようです。まなびの座右の銘は「まっすぐGO!」…たしかに似ているかも?(笑)自分と似ているキャラの子を好きだって言ってもらえると、自分のことを好きだって言ってくれているようで、つい嬉しくなって読み耽っちゃいました。わわっ、もうこんな時間!?マズイ!そろそろ真面目に掃除に戻ります今日一日、素敵な日になりますように。ひなたまさみ
2007年03月14日
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おはようございますとうとう風邪をひいちゃいましたでも、これからサキを送ったら、今日は午後から大掃除です明日は朝から一日、うちの水周りすべての工事の日!うちのマンションはこの半年で、外壁修繕と、水周りの工事が同時に行われるのです。ちゃんと事前に日程はわかっていたけれど…やっぱり直前にならないとダメですね台所、トイレ、お風呂、洗面所、洗濯機、そして電気温水器。その下の収納はすべて空にしなくてはいけません。今更慌てても、間に合うわけないけど頑張りますっ♪昨日も、ヒデキの担任の先生からお電話をいただきました。ヒデキのリコーダーがなくなったことについて、先生から学年主任の先生へ、そして学年主任の先生から校長先生へ話がいき、校長先生の「クラスのみんなで探すのがいいでしょう」というアドバイスを受け、昨日も5時間目の授業の最後15分間をクラス全員でリコーダー探しの時間にしてくださったそうです。結局、まだ見つからないのですが、先生たちの間での縦ラインの連絡がしっかりしていること、担任の先生だけでなく、学年主任の先生や校長先生たちが、「子どもたちにとって本当に大切な教育とは何か?」ということについて、一丸となって取り組んでくださる様子を見て、とても心強く感じました。さて、今日は少し前のことになりますが、小学校3年生のクラスで国際理解授業をしてきたことを書きたいと思います。先週の金曜日、市内のS小学校へ行ってきました。ヒッポの仲間の一人、キララの息子さん(ヨッケ)のクラスの先生から、ヒッポファミリークラブへ国際理解授業の依頼があったのです。市内で活動をしているキララと、やっぱり3年生の男の子がいるごまちゃんと私の3人で行きました。ヨッケはヒデキと同じ3年生。当然、クラスの子たちもみんな3年生です。授業の流れとしては、最初に私たちがいろいろな国のことばで自己紹介。いろいろな国のことばで「こんにちは!」をみんなで言う。手遊びやゲームで遊ぶ。私たちの話を聞いてもらう。というものでした。まず、キララがタイ語で自己紹介をし、「みんなもちょっとやってみようか?」と、両手を合わせ、タイ語の挨拶をみんなに紹介。何でも気がつくごまちゃんが、気を利かせて用意しておいてくれた大きな世界地図を見ながら、みんなでタイを探しました。女子は「サワディーカー」と語尾が長くなるのですが、男子は「サワディーカッ(プ)」と短く切ります。その男子の挨拶をやっていたときのこと。「サワディーカッ」「サワディーカッ」と、2度ほどやったときに、一人の男子が大きな声で、「欧米かっ!」と、今流行っているお笑い芸人の真似をしました。思わずみんなで大爆笑!すかさず、あっちでもこっちでも、「欧米かっ!」「欧米かっ!」…(あはは♪このノリは、まさしく3年生だぁ~~)次に私がフランス語で挨拶をし、「今のはフランス語だったんだよ」というと、別の子が、「あっ!ラ・フランス知ってる!」(いや、それとはちょっと違うんだけど…)またしても、あっちこっちで、「ラ・フランス!」「ラ・フランス!」…思わず私も、「洋ナシかっ!」と、突っ込みたくなりましたが、そこはグッと我慢。1時間目の授業だというのに、いきなりのハイテンション。(3年生、恐るべし…)その後、ジャンケンを韓国語で「カイバイボ」と言いながら、スペイン語の音楽”ラクカラッチャ”の音楽に合わせて「ゴキブリジャンケン」のゲーム。「このラクカラッチャっていうのはスペイン語で”ゴキブリ”なんだよ」「ギャ~~!?」「マジーー?」「気持ちわる~~~!」(反応が、いちいちわかりやすい)「だから、ゴキブリジャンケンのゲームです」ゲームが始まると、私たちも先生もみんなと一緒に床を這いまわりながら、キャーキャー楽しみました。その後も、アラビア語の歌に合わせてダンスしたり、韓国語の歌に合わせて手遊びしたり…とにかくみんな、元気!元気!それから少し、お話タイムです。私は南アフリカでホームステイをしてきた仲間から聞いた話を、写真を見せながら少し。みんなが当たり前にあると思っているもの(水や電気など)が、当たり前にはない国もある。世界には、自分たちとは違うことば、文化、生活をしている人たちもたくさんいるんだよ、という話。そして、ヨッケのお母さんキララが、小5の娘(ヨッケのお姉ちゃん)メグが夏に韓国でホームステイをしてきた話をしてくれました。いつもはメグがヒッポの場で韓国語でしてくれる自己紹介やホームステイの話を、そっくりそのまま”メグになりきったキララ”が披露。それから、日本語で話してくれました。「メグは、いつも何かお願いするときはオンマ(お母さん)に頼んでいたんだって。でも、ある日”お水が欲しいな”と思ったけど、そこにはアッパ(お父さん)しかいなかったの。それで思い切ってアッパに向かって、韓国語で”ムル ジュセヨ”(お水ください)って言ってみたんだよね。そうしたら、それを聞いたお父さんがとっても喜んでくれて、最後にメグがお父さんからもらって持って帰ってきた手紙には、”メグが初めて私に向かって「お水ください」と言ってくれたときの感動を、私は忘れることができません”って書いてあったんだよ」「みんなは日本語を話しているでしょ?みんなにとっては日本語が大切なことばだね。世界には他にもいろんなことばを話す人たちがいて、その人たちにとってそのことばは、みんなが日本語を大切だと思うのと同じように、大切なことばなんだよ。これから、みんなもいろんな国の人たち、いろんなことばを話す人たちに出会うことがあるかもしれないね。そんなときには、「こんにちは」とか「ありがとう」とか、一言だけでもその人の大切なことばで言ってみてください。もし知らなくても、その人に聞いてみたら、きっと教えてくれるから、大丈夫。そうしたら、相手の人も(嬉しいなぁ)っていう気持ちになって、すぐに仲良くなれると思います」事前に何の打ち合わせもなしに話してもらったキララの話だったのに、あまりにも素敵な内容で、私もごまちゃんも思わず、(いい話だねぇ~~)と、聞き惚れてしまいました。3年生の子どもがいるお母さんだけに、3年生の子どもたちに理解しやすい言葉を選びながら、とても丁寧に話してくれたので、きっと子どもたちの心にも響いたことでしょう。最後に中国語で再見(サイチェン)の挨拶をして、無事授業が終わりました。担任の先生に、「私たちの思うようにさせていただきましたが、ああいう内容でよかったでしょうか?」と尋ねたところ、「今日は本当に楽しくて素晴らしい時間をありがとうございました。実は、総合学習では英語の授業をするクラスが多いんです。私も見学したのですが、どうしても”ことば”だけにとらわれてしまうようで…私は子どもたちにはもっと大きい世界を感じて欲しかったので、ヒッポさんにお願いして本当に良かった!と思っています」と言ってくださいました。S小学校では初めての授業だったのでドキドキでしたが、私たちも”いずこも変わらぬ3年生たち”からパワーをいっぱいもらって、元気に帰ってきたのでした。普通のお母さんたちが、我が子のクラスで授業をする機会なんて、そうそうあるもんじゃないですよね♪そういうチャンスが与えてもらえるのも、ヒッポの魅力のひとつですね。追伸:家に帰ってから、ヒデキ(小3)に「欧米かっ!」の話をしたところ、ヒデキは大爆笑♪早速、家の中でも「欧米かっ!」を一人でしばらく連発していました(笑)。ひなたまさみ
2007年03月14日
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先生へ今日は先生にお伝えしたいことがあります。・息子が、学校で笛をなくしました。・笛のケースの名札だけが、息子のロッカーに戻されました。・クラスメイトのM君が「ヒデキの笛があったよ」と、金曜日に笛を渡してくれました。 ・ケースはないままです。これが起こったことのすべてです。先生はこれをどのように判断されますか?私は誰かが笛のケースをなくし、ヒデキのものを持って行ってしまったのかな?と感じました。こういうことが起こると、親はいろいろと悩みます。・先生にお伝えすべきかどうか?・誰が持って行ったのか、調べてもらうべきかどうか?・ヒデキに何か問題があるのかどうか?恥ずかしながら、私は小学2年生のときに、近所に住むお友だちに届いた手紙(転校した共通のお友だちからのもの)をこっそり読んでしまったことがありました。ただ「うらやましい」という気持ちからやってしまったような気がします。ところがそれを知った母は、私を烈火のごとく叱ったあと、その子とその子のお母さんの前で、泣きながら謝りました。その母の姿を見て、私は自分がやったことがどれほどいけないことだったかを初めて思い知った記憶があります。3年生というのは、とても子どもらしい時ですね。良いことも悪いことも、経験の中から覚えていくと思います。今回も、ヒデキの笛のケースを持って行った子がいるとすると、その子は恐らく後ろめたい気持ちをもう十分感じていると思います。だから「犯人を捜してください」と言うつもりはありません。ただ、そのために「6年生を送る会」で舞台の上に立ち、一人だけ笛の演奏が出来ずに悲しい思いをしたクラスメイトがいたことを、クラスのみんなに想像してもらえたらいいな、という気がします。私はこれが逆の立場だった場合、ヒデキをこっぴどく叱ると思います。そして、我が子が間違ったことをした場合、それは知らせて欲しいと思います。ヒデキが可愛いからです。「誰かが持って行った」ことを前提に書いてしまい、申し訳ありません。もしかしたら、そうではないのかもしれません。また、こういうことが起きた場合の対応の仕方も、親により先生により異なってくるだろうと思います。このことについての今後の対処については、先生にお任せしたいと思います。長文になり、申し訳ありませんでした。(本人には「しまい忘れや、どこかに落とした、ということはない?」と尋ねましたが、「それは絶対にないよ。ロッカーに入れておいたから」という返事でした。)これが、今朝ヒデキ(小3)に持たせた連絡帳に書いた、私から先生への手紙です。前回の日記「リコーダー事件」に、たくさんコメントをいただき、本当にありがとうございました。みなさんのコメントを読ませていただきながら、私なりに考え、出した結論です。ヒデキのクラスは夏休み前に学級崩壊になり、夏休み後から、急遽大学を卒業したばかりの若い男性教諭が担任となりました。先生が替わってからクラスはすっかり落ち着き、先生もホッとされている様子だったのでためらいはありましたが、自分の伝えたいことはやっぱりきちんと伝えておこう、と思ったのです。そして、今日の夕方、担任の先生から電話がありました。「早速、M君に笛のあった場所へ案内してもらいました。するとそこは、滅多に人が通らない、移動の途中などに落とすような場所ではなかった(体育館の下、隅の看板の裏に立ててあった)ので、ヒデキ君が落としたとは考えにくいと思いました。たまたまその日、その場所の掃除当番だったM君が見つけてくれたのですが、やはり誰かが持っていった可能性が大きいと思います。実は、金曜日にこのクラスの別の子の笛もなくなっています。まだ確かではありませんが、その子も”ロッカーに入れておいたのに…”と言っています。私は恐らくクラス内の問題だろう、と判断し、今日の5時間目の道徳のときに、この件についてみんなに話をさせていただきました。”みんなの前で言うことはできないだろうから、心あたりのある人は、あとでこっそりでいいから先生に言いにくるように””この子だったよ、ということをみんなに言うつもりはないから。ただ、先生と一緒にヒデキに謝ろう”と声かけをしましたが、まだ今日の段階では、誰も言ってきていません。学年主任にも相談しましたが、お母さんが書かれていたように、”犯人捜し”が目的ではなく、”やっていいことと悪いことの区別をしっかりと教えることが大切”だと思いますので、数日待っても反応がなかった場合は、再度こういうことは決してやってはならないことだ、と私から伝えるつもりです。それからもう一つ。ヒデキ君に問題があるのでは?ということについてですが、私の見る限り、それはありませんのでご安心ください。私も笛が見つかった、と聞いたときに”よかったね~”と言っただけで、”どこにあったの?”などと突っ込んで尋ねることをしなかったので気がつくことが出来ず、申し訳なく思っています。」ヒデキの報告によると、先生はみんなにヒデキ一人だけが6年生を送る会で笛を吹けずに立っていたことも伝えながら、「自分がされてイヤなことは、絶対に人にしてはいけない」と繰り返し言ってくださったそうです。先生が私の伝えたかったことをしっかりと伝えてくださったことで、私の心も落ち着きました。とても迅速で、誠意ある対応だったと、先生にも感謝していますみなさんにもご心配をおかけしてしまいましたね。お騒がせしました。そして、ありがとうございましたひなたまさみ
2007年03月12日
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事件です数日前、ヒデキ(小3)のリコーダー(たて笛)がなくなりました。家には持ち帰っていなかったので、私は「先生に言ってごらん」と言いました。先生には、「もう一度、家をよく探してごらん」と言われたそうです。それから数日経った昨日。リコーダーケースの小さな名札だけが、突然ヒデキのロッカーに戻ってきました。それとほぼ同時に、クラスのM君が、「ヒデキの笛、あったよ♪」と、笛を渡してくれたそうです。ある日忽然と姿を消したリコーダー。そして戻ってきた名札とリコーダー。なくなったのは、リコーダーケースのみ。さて、みなさんはこれをどう解釈しますか?「ねぇヒデキ、M君が笛を見つけてくれたの?」「うん」「どこで見つかったか、聞いてみた?」「ううん。オレは”ありがとう”って言った」(ガクッ!肝心なことを聞かないんだ…)まぁ、本人としては笛が出てきただけで、満足したのでしょう。でも私としては、そうはいきません。あれこれ、あれこれ、考えるわけです。(ケースをなくしちゃった子が、ついヒデキの笛を持って行っちゃったのかな?いや、やっぱり人を疑うのはよくないよね…)「ヒデキ~、自分で笛を落とした、とか、ちゃんとしまってなかった、とか、そういうことはない?」「いや、それは絶対にないよ。だって、ロッカーに入れたんだもん」(う~~ん。じゃ、やっぱり誰かが持って行ったのかなぁ?)笛にはヒデキのフルネームが彫ってありますが、ケースの方は名札を取ってしまうと誰のものかわからなくなります。(こんなことになるなら、ケース本体にもでっかく名前を書いておくべきだったよ…)それにしても、どうしてヒデキのものが?(もしかして…ヒデキってみんなにすご~っく嫌われてる?いじめ?)なんてことさえ考え始めてしまいます。私の小学生時代にも、やっぱりクラスの子の物がなくなることがありました。そんなとき、担任の先生は、「はい。みんな、目をつぶって!いい?自分がやったと思う子は、正直に手をあげなさい」なんてやっていたけど、今はどうなのでしょう?私はこれを先生に報告するべきかな?もし本当に誰かが故意にやったことなら、やっぱり良くないことだから、ちゃんと言った方がいいような気がするけどなぁ~。でも、一通りの悪いこともやりながら成長していくのかもしれないしなぁ~。だけど、もしヒデキがそんなことしたら、私はきっと泣きながら叱るだろうなぁ~。今日になって、娘のサキ(小6)に、一部始終を話してみました。「ねぇ、サキはどう思う?」「誰だっけ?笛を見つけてくれた子」「え?M君だよ」「その子だ!その子がまず疑われるよね~。テレビでよくやってるじゃん。最初に見つけた人のこと、何とかっていうじゃない?テレビだと、たいていその人が最初に警察に連れて行かれて、調べられるじゃん」「あ、ああ、もしかして重要参考人?」「それ、それ!だから、サキだったら先生に言って、そのM君をまず徹底的に調べてもらうね」「あはは♪ちょっと、テレビの見すぎじゃない?」…完全に刑事気取りのサキ。でも、サキの分析のおかげで笑えた私は、ちょっと気持ちが楽になりました。小学3年生。ギャングエイジの始まりと言われ、良いことも悪いこともどんどん吸収していく、子どもらしさの黄金時代。みなさんは今回の出来事を、どんな風に思われますか?ひなたまさみ
2007年03月10日
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東海大学松前少年柔道塾。毎週火曜と木曜の稽古日に、道場の片隅にいつも一人で座り、稽古をじっと見ているお母さんがいます。後半になると、更に2~3人、他のお母さんやお父さんたちも来て、そのお母さんの両脇に座っていきます。最後の稽古は、たいてい「乱取り」です。2人組になり、2分ずつ相手を変えながら、試合のように戦うのです。その時間になると、並んで見ている保護者の中で、一人だけ怪しい行動を始める人がいます。左右に身体を揺らし、両隣の人にゴツン!と当たっては「ごめんなさいっ」と謝ったり、突然四つんばいのような姿勢になって列からはみ出して動き出すのです。最初から見ているお母さんです。はい、私です(笑)。私が見ているのは、もちろん、息子のヒデキ(小3)。見ているうちに、つい力が入り、自分が戦っているような気持ちになってしまうんですね。思わず(代わりに投げてあげようか?)と思うこともしばしば(笑)。それで、無意識のうちに身体が揺れるのです。何十人もの子どもたちが、いっせいにあちこちで乱取りを始めるので、ヒデキが奥の方に行ってしまうと、目の前を別の子たちにふさがれて我が子を見失ってしまうことがあります。そんなときは、つい息子の姿を探すために身を乗り出したり、四つんばいのまま見えるところまで動いたりしちゃうのです。ヒデキはそんな私をときどき笑います。「ママさぁ~、乱取りのとき、いつも変だよね」「えっ?な、なにが?」「こんな格好とか(揺れる)こんな格好とか(四つんばい)しながら見てるでしょ?」「そ、そ、そうかな?ママはただ、ヒデキを見たいだけなんだよ」「うん♪必死で見てるよね」他の保護者や先生の目には、ずいぶん熱心なお母さんだと思われているかもしれませんね。私、あまり大きな声では言えないのですが…先月から仕事が増えました。家庭の事情があって、週に数日、市内の食品工場でアルバイトを始めたのです。そんなわけで、今は週に6日、仕事をしているわけです。現実の生活では「ノープロブレム!」と笑ってばかりはいられないこともありますね~。柔道のある日は、9時から16時まで工場です。本当は17時まで働きたいのですが、ヒデキの柔道に合わせて16時まで。「機械オペレーター」という名前の仕事で、製品のパッケージをする機械が並ぶところで、備品の補充をしたり、機械を調整したりする仕事です。「機械」が苦手で、ミシンに糸を通すことすらできない私。最初は正直、(こりゃ、ダメだわ!)と思いました。それでもせっかく私を採用してくれた会社があるのです。やる前から投げ出すわけにはいかない、とマニュアルを片手に、必死で覚えることに…。そのうち、昔行っていたパン工場の機械と何となく似ていることに気づき、やっと楽しくなってきたところですが、ようやく慣れてくると、また次の新しい仕事を覚えないといけなくて、まだまだ緊張の連続です。16時に仕事を終え、急いで帰宅すると16時半。16時40分に家を出る前に、着ていた服をすべて着替えます。食品の匂いが全身についているからです。本当はシャワーを浴びたいところですが、10分しかないので、着替えが精一杯ですお腹ペッコペコのヒデキを柔道から連れて帰ると、もう19時前なので、それから夕食を作っていては間に合いません。そんなわけで、柔道のある日は朝の3~4時から家族3人分のお弁当と、夕食まで支度して出かけます。そんなに忙しいなら、柔道の稽古中に一度家に戻って、食事の支度をしたら?と、思われますよね~。私もそう思うんです。でも、それがどうしてもできないのです。私にとっては長い一日。ヒデキの柔道を見られることが、 私にとっては宝物の時間なんですヒデキが一生懸命に稽古をしているから。ヒデキが、柔道が大好きだから。ヒデキの一番のファンだから。真剣な表情で稽古をしているヒデキを見ているだけで、一日の疲れが吹き飛んでいくのです。最近、学生指導員の先生たちがデンマークへ研修旅行へ行かれ、そこで仕入れてきたトレーニングがたくさん組み込まれるようになりました。2人組になって片足ケンケンで力比べをしたり、帯を相撲のまわしのように両手でつかんで相手を押し出したり、馬跳びやサーキットトレーニング、反復横跳びなど…。そんなトレーニングになると、いつもは真剣な表情のヒデキも、楽しそうに、イキイキとした顔つきになります。道場では、3ヵ月おきに「皆勤賞・精勤賞」が贈られます。昨日は去年11月~今年1月までの皆勤賞の授与がありました。ヒデキは残念ながら対象ではありませんでしたが、その前の皆勤賞をもらい損ねていたので、昨日いただきました。贈られるものは、ノートやボールペンなどの文房具や、なわとび、スポーツタオルなどです。ヒデキは大きなノートを一冊いただき、とても嬉しそうでした。お店で買えるものでも、「皆勤賞」のご褒美は、ヒデキにとってはやっぱり特別な意味があるようです。喜ぶヒデキに、更に嬉しいことがありました。道場でヒデキが憧れている5年生の先輩K君が、自分の皆勤賞のなわとびをヒデキにくれたのです!K君は5年生ですが、身長は既に160cm以上、体重はどのくらいだろう?もうすっかり大人並みの体格です。スポーツ万能な明るい少年で、色々な試合でメダルをもらってくる茶帯の先輩です。ヒデキは入った頃から憧れ始めたようでした。K君は時々ヒデキに声をかけてくれるのですが、ヒデキは緊張してしまうのか、これまで自分から近寄っていくことはできずにいました。(でも、いつも遠くから見ています。笑)最近そのK君とヒデキが、よく話をしている場面を見かけるようになりました。K君は、皆勤賞の常連組。解散の直後、K君は、先生に「人にあげてもいいですか?」と尋ねたあと、ヒデキに「これ、欲しい?」と尋ね、「うん♪欲しい!」と答えたヒデキにくれたそうです。憧れのK君からもらったなわとびです。ヒデキは嬉しくて、嬉しくて…「ママー!すごいよ~~!オレ、K君がこれをオレにくれたんだよ~~」と、飛んできました。「ほんと~~!?良かったね、ヒデキ」息子の幸せそうな顔を見られるのは、やっぱり嬉しいものです。ちょうど体育でなわとびを使っているヒデキは、早速学校へ持って行くんだ、と張り切っています。外から見ると”普通の柔道の稽古”だけど、それを見ているだけで幸せになれる私の気持ち。外から見ると”普通のノートとなわとび”だけど、それを”特別なノートとなわとび”だと感じるヒデキの気持ち。『星の王子さま』じゃないけれど、本当に大切なものは、目には見えないのかもしれませんね。今日は市内の小学校で、一時間目からヒッポの授業をしてきます。みなさんにとっても、素敵な一日でありますように☆ひなたまさみ
2007年03月09日
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「ママ、本気なの?本当にやるつもり?」心配そうに、でもちょっと嬉しそうに尋ねるサキ(小6)。「え~~っママには無理だよー!やめて~~~~~っ」今にも泣き出しそうなヒデキ(小3)。「やります!ママは、やると決めたら、やるんだよ!(キッパリ)」私は”半額”になっていた犬用の爪切りをしっかり握りしめ、レジに向かいました。そう、昨夜私は初めて我が家のポメラニアン犬”プリン”の爪切りにチャレンジしたのでした。これまでは、爪がのびてくるとペットショップで切ってもらっていました。1回500円です。最近、また爪がのびているのには気づいたものの、なかなか連れて行く時間がなく…ついに、爪切りを買い、自分で切ってあげることに決心したのでした。私は爪切りが下手です。いまだに自分の爪さえ、深爪にしてしまうことがあります。当然、子どもたちも、たびたびその被害にあってきました。爪だけを切るつもりが、血が吹き出してしまったことも…だから子どもたちは心配だったのです。(ママだって、怖いんだよ~~!でも、自分でできるようにならないと…)レジで並んでいる間、爪切りのパッケージを眺めていると…「犬用つめきり」ギロチン式と書いてありました。ギ、ギ、ギロチン!?(怖すぎるよぉ~~~)一瞬、戻そうかと思ったのですが、そんなためらいも、やっぱり「半額」には勝てませんでした(笑)。「さぁ、プリンちゃ~~ん、楽しいこと、しようね~」猫なで声で近づく私の心の中の緊張が伝わったのか、既に恐怖におののいているプリン。「サキっ、早く連れてきて!ヒデキ、プリンを押さえて!」ドキドキしながらギロチンを手に、プリンの爪を探す私。ジタバタ暴れるプリン。「こらっ、ヒデキ!どこ押さえてるの?そこは首じゃないの!?首はダメ!首は…」(これは”ギロチン”なんだからやめて…涙)丸いすき間にプリンの爪を入れ、血管の通っている赤いところより下に合わせ…パチン♪といくはずが、爪が堅くてなかなか切れません。(えっ?もっと力を入れるってこと?痛くないのかな?)恐る恐る力を込める私。次の瞬間、手がすべり、何故かギロチンが宙を舞い…「ギャアーーーーーーー」足にでも落ちてきたら、指が飛ぶような気がして、思わず絶叫する私。床に転がっているギロチン。「はぁ、はぁ…こ、こわかった…」心臓はバクバクです。「あのさ~、ママの声の方がよっぽど怖いんだけど」と、サキ。「オレ、泣きそうになった」と、ヒデキ。「ご、ごめん。あのね、これはギロチンだから。油断しちゃいけないんだよ」完全に”ギロチン”ということばに振り回されている私。ようやく1本の爪を切り終えたとき、「はぁ~っ」思わずため息をついたのは、プリンでした(笑)。「ちょっと待って。手と足だから、まだ19本もあるのぉ~?」「ま、やってるうちに慣れるんじゃない?」と、サキ。「ママ、がんばって!」と、ヒデキ。「そ、そ、そうだよね?だんだん慣れてくるよね?うん♪ママ、頑張るぞ!」観念したようにおとなしくなるプリン。…結局、1本も流血することなく、無事爪きりを終えました。「やったー!もう、次からは大丈夫だよね」そう言いながらも、最後まで緊張していた私。それでも、ちゃんと出来たもんね♪「ママ、ちゃんと出来たじゃん。これさ、サキたちが結婚して家にいなくなったら、パパと2人でやるようになるんだね」と、サキ。「ママ、すげぇ~」と、ヒデキ。「ありがとう。あ~~~~、疲れたよ!」親になっても、たまには何かにチャレンジして、こんな小さな達成感を味わうことって大切ですね☆それにしても、爪きりのネーミング、悪すぎ!(笑)たとえば”らくらく爪パッチン”とか、そういう名前だったら、私の緊張ももっと軽くてすんだんだろうな。プリン、お疲れさまでした。これからは、なるべくゆっくり爪をのばしてね。ひなたまさみ
2007年03月08日
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みなさん、おはようございますなかなかブログ巡りができない日々ですが(一日2~3人が限度)、そのうちきっと…と思いながら、更新だけは続けているところです。いつもご訪問くださっている皆さん、本当にありがとうございます昨日、久しぶりにお邪魔したrinshou先生のブログで、息子さんが中1のときに書かれた作文を読ませていただきました。中学生らしい視線で切り取られた学校生活のさまざまな事柄や、希望と不安の両方を抱える自分自身の気持ちが素直に綴られている素敵な文章でした。何より、そのときにしか書けないものが形として残っていることが素晴らしいなぁ!と感じました。(サキもちょうど中1になるところだし、今の自分の気持ちをこんな風に残してくれないかな?)と、ふと思ったのですが、長い文章を書くことが困難な娘(小6)には、とても難しそう…(文章じゃなくても、絵でも何でもいいんだけどな…)そんなことを思っていたところ、帰宅した私に娘がこんな話をしてくれました。「ママー、今日Yちゃんと遊んだよ♪あのね、Yちゃんと2人で”タイムカプセル”を作ることになったんだ」Yちゃんは、同じマンションに住む、同級生の女の子です。Yちゃんのお母さんはとっても素敵な人だし、子ども同士が同級生ということもあって、小さい頃からよく一緒にクリスマス会やお泊りをさせてもらった幼なじみ。同じ幼稚園にも通ったし、いまでも「親友」だそうです。それぞれお友だちが増えていっても、2人で遊ぶのが一番ホッとするそうです。「へぇ~?タイムカプセルを?どうしてまた?」「幼稚園でタイムカプセルを作ったでしょ?ああいうの、またやりたいな、と思って…」「面白そうだねで、どんなものを入れるの?」「お互いに、将来の自分と相手に宛てた手紙と、プレゼント。それから、今の宝物。あとは、イラストとか写真とか、自分が入れたいもの。今日ね、2人で買い物に行ってお互いのプレゼントと、中に入れるプリクラを撮ってきたんだよ」サキの声が、とっても弾んでいます。「それは楽しみだね手紙はもう書いたの?」「う~ん…まだだけど、大人になった自分に書く手紙は、最初のところだけ決まってるんだ。”とりあえず…生きてますか~?やっぱ、オタクになってる?よね?(笑)ニートですか~?”ってね」「あはは♪それ、面白すぎる!!!ママもそれ、聞いてみたいよ~」こういうセンスは、この子にしかないものだろう(少なくとも、私にはないよ)と思うわけです。思わず一緒に笑ったけど、サキは将来自立できるかどうか、今から心配なんだね。「不安」を不安として表現しないところもまた、サキらしさです。最近、動物をモチーフにしたキャラクター(少女)を考えてはイラストを描くことにハマっているサキ。(絵を描くことだけは、幼稚園時代から続いている日課です)お気に入りの「うさぎ」の女の子のイラストを、いくつにも折ってタイムカプセル用の缶に入れていました。「ほら、これも入れるんだよ」「可愛いねこれを開けてみる頃には、サキはどんな絵を描いているかなぁ?楽しみだね」「うん♪」話しているうちに、朝偶然読んだrinshou先生の息子さんの「思い出の作文」と同じような宝物を、サキも残していくんだ、と嬉しくなりました。”作文”でも”タイムカプセル”でも、きっと何でもいいんですよね。どうやらサキはサキらしいやり方で、自分の思い出をしまっておくようです。中身のすべては見せてもらえないと思うのですが、大人になってこれを開けるとき、サキはタイムスリップしたような気持ちになったり、自分の成長をしみじみ感じたりするのでしょうね絶妙なタイミングで飛び出してきた”タイムカプセル”の話題に、ワクワクしている私です。Yちゃん、ありがとうひなたまさみ
2007年03月07日
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おはようございます花粉症の方たちには辛い季節ですが、吹く風や、芽吹き始めた草花に、春の到来を感じる今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?さて、今日は久しぶりに絵本の紹介をしたいと思います。先日、息子の柔道の先生(モンゴル人)でモンゴル語についての日記を書きました。そこで、今日紹介するのは、モンゴル民話『スーホの白い馬』です。「馬頭琴」は文字通り馬の頭の形をした楽器ですが、これはその馬頭琴が生まれた由来についての民話です。貧しい羊飼いの少年スーホと白い馬との、悲しいお話。私が小学生のときには載っていませんでしたが、今は多くの3年生の国語の教科書にも載っているようですね。(これを学校で習ったかどうかで、世代がわかるかな?笑)学校の教科書にあった「悲しいお話」で、私の心に強く残っているのは「ごんぎつね」です。それと同じような、強い悲しさや悔しさを感じる作品です。貧しい羊飼いの少年スーホの可愛がっていた白馬が、ある日殺されてしまいます。身体じゅうに矢を射された白馬は大好きなスーホのもとへ帰り、ついにスーホのもとで死んでしまいます。悲しくて、悔しくて、幾晩も眠れないスーホ。あるばん、ようやく眠りかけたスーホは夢を見ました。白馬がこんなことをスーホに言ったのです。「そんなにかなしまないでください。それより、わたしのほねや、かわや、すじやけを使って、がっきを作ってください。そうすれば、わたしはいつまでも、あなたのそばにいられます。あなたを、なぐさめてあげられます」夢からさめたスーホは、夢の中で白馬に教わったとおりに楽器を作りました。そうして「馬頭琴」が出来上がりました。それをひくたびに、スーホは白馬をころされたくやしさや、白馬に乗って、草原をかけまわった楽しさを、思い出しました。そしてスーホは、じぶんのすぐわきに、白馬がいるような気がしました。そんなとき、がっきの音は、ますますうつくしくひびき、聞く人の心をゆりうごかすのでした。少し前に聴いた、坂田明さんのモンゴルのお話と重なります。見渡す限りの草原。羊の命をいただくことへの感謝。人間が、動物たちとともに生きている実感。命の尊さ。亡くなった大切な人や動物を、心の中でいつまでも忘れずにいること。…いかにもモンゴルらしい民話のような気がします。赤羽末吉さんの淡い色彩の絵が、このお話ととてもよく合っていて、せつない気持ちになります。お子さんの国語の教科書に載っていたら、ぜひ読み聞かせをしてあげてください。学校の授業でバラバラに分解して勉強していくときには味わえない感動が、きっと味わえると思います。子どもたちには、あまり悲しい思いはさせたくないものです。でも、こういう絵本としっかり出会っていくことで、子どもたちの心に強さや優しさが育っていくような気がします。ひなたまさみ●スーホの白い馬 (福音館書店) 大塚勇三・再話 赤羽末吉・画
2007年03月06日
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昨日、サキと2人で、市内のH中学へ行ってきました。H中学には市内で唯一、いわゆる”知的障害”を持つ子どもたちのための障害児学級の他に、”情緒障害”(軽度発達障害)児などを対象とする「支援級」があります。昨日は、来年度入学希望の親子を対象とした「説明・体験会」でした。サキ自身は小学校のお友だちと同じ、学区内の中学の普通級へ進みたい、という方向で気持ちがかたまっていたのですが、先週の土曜日に小学校のお友だちSちゃんと会ってから、また心が揺れ始めたようでした。「ママ、Sちゃんはね、学年で一番頭がいいくらい勉強ができるんだよ。まだこれから中学に入るのに、国語とかはね、もう中3の勉強まで終わってるんだって」(ひぇ~~!?中3まで終わってる?なんでまた、よりによってそんなに勉強の好きな子と仲良しになったんだろ?笑)「そ、そうなんだ…。Sちゃん、そんなに勉強が好きなんだ。でも中1の勉強は中1からでいいから、焦ることないよ」「う~ん…でもやっぱり普通のクラスっていうのは無理かな、と思って…だから、前ママが言ってた”なんとか学級”っていうの、見てみたい」午後13時。「ふぅ~っ、サキ、なんとか間に合ったね♪」正門の前で呼吸を整えていると、中からチャイムの音が聞こえてきます。「あれ?ママ、ここって小学校じゃないの?」「えっ?そんなバカな…わっ、ほんとだぁ~!!!間違えた!…で?中学ってどこ?笑」昔から思い込みの激しい性格の私。そこが中学だと思っていたので、そこじゃない、となると一体どこに中学があるのか、見当もつきませんでした。「ママ、落ち着いて!ほら、あそこに地図があるよ」サキがすぐ先の壁を指差してくれました。急いで中学に電話をし、「サキ、ダッシュだぁああああ!!!」汗をかきながら、中学へ駆け込んだ2人。「まったくもう…なんでママと一緒だと、いつもこうなるんだよぉ~」先生に促されるまま、サキはそのままエプロンをつけて、調理実習の体験へ…そして私は説明会の教室へ…来年度の新入生の保護者は、私を含めて7名でした。市内のあらゆるエリアから集まっていたので、みんな初対面の人ばかり。支援級とは?・生徒の在籍は「支援級」ではなく、「普通学級」となる。・普通学級で授業を受ける、受けないは各自選択できる。・登下校時間も”みんなとずらしたい”とか、その子に無理のないペースでOK・定期テストは、普通学級の子たちと同じ内容のもの、支援級で作ったものが選択できる。…etc.なるほど、これならサキのプレッシャーは少なくてすみそうです。こんな風に個別に対応してくれるクラスが公立の学校にも作られ始めた、というのは本当にありがたいことです。それにしても、保護者の人たちの姿勢にビックリ!先生の説明を割って入るようにして、次から次へと質問が飛び出すのです。親はみんな、必死なんです。一時間で説明は終わり、調理実習を終えた子どもたちと一緒の席に移動、みんなで試食です。昨日のメニューは「バナナのせトースト」でした。(どうだろう?楽しかったのかな?)「サキ、楽しかった?」「ビミョー」サキの表情も微妙でした。新入生の子どもたちは、視力がとても悪そうな、でっかいメガネをかけた子がいたり、「はい!先生に質問があります!時間は…」と、突然大きな声で話し出す子がいたり、ずっと英語で話している子がいたり…私の目には、正直”障害児学級とあまり変わらない”ように見えました。先生方は、4~5名いらっしゃいましが、みなさんとても温かい雰囲気でした。帰りがけに、サキが一枚のイラストに目をとめて、「すごい!上手だね~」と言ったとき、そばにいらした先生が、「そう。卒業生が描いたんだよ。絵が好きなの?どんな絵が好き?」と、話しかけてくださいました。突然話しかけられて戸惑うサキに代わって、私が「パステル画も描きますが、一番好きなのはアニメのイラストだと思います。漫画やアニメが大好きなので…」と答えると、すかさず別の男性教諭(おじさん)も近寄って「え?漫画が好きなの?どんな漫画?」今度はサキ自身が、「う~~ん…多分知らないと思うけど…”あずまんが大王”とか”晴れのちグー”とか、”涼宮ハルヒの憂鬱”とか…」「……」どうやら全滅のようでした(笑)。でも、そうやって子どもの興味に寄り添ってくださるところ、とてもありがたいと思いました。帰り道。「いろんな子がいたけど、サキはどう感じた?あそこでみんなとやっていけそう?」「うん♪サキはね、ああいう子たちといるとホッとするし、仲良くなりたいな~、って思うから」(あ、そういえば…)そのときふと、サキが3歳のときのことを思い出した私。3歳で幼稚園に入園して間もなく、サキは毎日背中や腕に人に噛まれた傷をつけて帰ってくるようになりました。「サキ、ここ、どうしたの?」いくら尋ねても答えないサキ。しまいに、「(背中を)自分で噛んだの!」と、嘘までついて隠そうとした娘にビックリしたことがありましたが、後日、相手のNちゃんのお母さんの話ですべてが判明したのでした。Nちゃんはことばの発達が遅れていて、伝えたいことがあると、近くにいる子を噛んでしまう。サキはいつもその子のそばにいて、着替えや食事のお手伝いをしているから、一番たくさん噛まれていた、というのです。「”おばちゃん、今日はこことここ、噛まれちゃったけど、サキぜ~んぜん痛くないよ♪”っていつも言ってくれるサキちゃんには、本当に申し訳なくて…」(聞いてないよーー!)小1の個人面談では、担任の先生からこんな話がありました。「サキちゃんは、いつも障害児学級と普通級を行ったり来たりしているTちゃんの隣の席に座って、お世話をしてくれるんです。サキちゃん自身が本当に学校生活を楽しめているのか?と、ときどき心配になることがあります」それも、私はまったく本人からは聞いていませんでした。サキの言う”ああいう子”というのは、NちゃんやTちゃんなんだね。もしかしたら、サキはちっちゃい頃から、ママよりもずっと、自分のことがわかっていたのかもしれないね。サキは最後にこう言いました。「サキはね~、スローライフがいいんだよ」「そっかぁ~、スローライフか…。うん!ママもそれでいいと思う。だって、人生長いんだもん♪サキならきっと、みんなと仲良くなれると思うよ」二転三転しましたが、これでサキの進学先が決まりそうです。H中学校の支援級。おかげさまで、インターネット学習も楽しく始めることができたし、サキはサキのペースで中学校生活を送っていくことになりそうです。そして、私はいつもおんなじです。「生きていてくれればいいよ。できれば、サキの笑顔がいっぱい見られたら、ママはとっても幸せだよ」ひなたまさみ
2007年03月03日
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「だって…(投げられると)痛いんだよ」これは、少し前に私が「ねぇ、どうして投げ技をやらないの?」と尋ねたときの、ヒデキ(小3)の答えでした。毎回ヒデキの柔道の稽古を、最初から最後まで見ている私。子どもたちの中には投げ技が得意な子もいますが、ヒデキはバカの一つ覚えのように(笑)”大外刈り”という足技ばかりなので、不思議に思ったのです。「!!!!!!」(そんなこと思ってたの~?)聞いてみないとわからないものですね(^^;子どものやること、やらないことには、その子なりの理由があることが多いです。更に聞いてみると、「投げ技を習った日に、練習で低学年の子を投げたらその子が泣いちゃって、ママも”あ~あ、泣かしちゃった…”って顔してたもん」(えっ?そんなこと、あったっけ?)私は、もうとっくに忘れていましたが、言われてみればそんなこともあったかもしれません。(でも、そんな顔したかなぁ~?)言い訳のようですが、私はヒデキの練習中は、いつもポーカーフェイスで見ている(つもり)です。表情は変えていないはずなのに?(ま、目の前でちっちゃい子が泣いちゃえば、苦笑いしちゃったかもね…)そういえばいつも乱取りのとき、ヒデキの技が決まるたびに、必ずヒデキと目が合うよね?(それって、ヒデキがこっちを見ている、ってこと…)ヒデキは嬉しいときや困ったときに、チラチラと私の顔を見ては、その表情を読んでいたのです。小さい頃から公園で遊んでいても、「ママー、見てて!見てて!」と、しつこいくらいに言う子でしたが、9歳になった今もおんなじなんですね~(笑)。どうやら「投げた相手が泣いちゃった」という経験は、ヒデキにとってはずいぶん苦い思い出になってしまっていたようです。「あのねヒデキ、”相手が痛い”って思う気持ちは大事だね。でも、柔道はケンカじゃなくて、スポーツ。投げるのも、投げられるのも、大事な練習。だから怪我をしないように、ちゃんと受け身の練習をいつもしてるでしょ?ヒデキは大外刈りが上手になってきたけど、それはたくさん練習しているからだと思うよ。練習しないで上手になることはないんだから。得意技を磨いていくことも大切だけど、投げ技もせっかく習ったんだから、少しは練習してみれば?ママだって、たまにはヒデキの投げ技も見てみたいよ♪」…そんな話をしました。あれから数週間。ヒデキは毎回、投げ技も披露してくれていますまだまだへっぴり腰ですが、投げ技が決まると、私はちょっとニッコリ笑ってあげます(そう、なんでも挑戦することが大事だよ)そして、昨日。ヒデキはついにオレンジ帯を卒業して、黄色帯になりました嬉しそうなヒデキの晴れ姿を見てやってください。(松坂大輔さんじゃないですよ、念のため。笑)これが9ヵ月前にオレンジ帯になったときのヒデキ。この9ヵ月で、身長は10cm近く伸び、体重も8kgアップ。(現在、身長144cm、体重54kg)柔道着はあっという間に1サイズ大きいものになり、顔つきも、立ち姿も、ずいぶんお兄さんらしくなってきました。ヒデキ、ヒデキはまだ気づいていないと思うけど、ママはヒデキの柔道の稽古を見ることが何より楽しみなんだよ。ほんと、朝からワクワクしちゃうんだ。「車でないと行けないから、不便だよね」なんて口では言ってるけど、ほんとはそれがとってもラッキーだった、って思っているんだよ。だってヒデキの柔道着姿も、柔道やってるヒデキも、 カッコイイんだもん(これを”親馬鹿”というんでしょうね~。笑)ママは絶対に長生きして、ヒデキがどんなに強くなるか、どんな素敵な大人になるか、きっと見届けるからね♪ひなたまさみ
2007年03月02日
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みなさん、おはようございますごめんなさいみなさんのところへなかなか訪問できない毎日ですが、とりあえず更新だけはしておきたいと思います。いつも遊びに来てくださっているみなさん、本当にありがとうございますさて、娘のサキ(小6)が、通っているアトリエの先生からのお手紙を持ち帰りました。「ヒデキ君の柔道のE先生のご家族(奥さんと娘さん)が、3月末に来日されます。日本語がまったくできない人たちなので、日本で生活していくのに不安があるそうです。どうか、ひなたさんたち(ヒッポの方たち)で力になってあげてください」という内容でした。E先生というのはヒデキが通う東海大学松前少年柔道塾の6~7人いる先生たちの中でも、ヒデキたちの学年(3~4年生)担当、ヒデキが直接お世話になっている先生です。年齢は恐らく私と同世代のモンゴル人。日本語はペラペラ、指導も熱心で、ヒデキが大好きなE先生です。人の縁って、本当に不思議ですね☆サキが通っているアトリエは、電車の駅で2つ離れているのですが、まさかそのアトリエの先生と柔道のE先生がつながっているなんてアトリエの先生は国際交流にも興味のある方で、数年前からE先生と知り合い、「Eはね~、私の息子みたいなものなのよ」と言うほど仲良しだったのです。アトリエの先生のお話によると、E先生の奥さんは、モンゴルの国宝(仏像など)を修復する技術を持ち、その方面で活躍されているそうですが、日本で同じ仕事はできない(やり方が違うため)から、これから仕事を探すにも、まずは日本語を話せるようにならないといけない。何より、ことばの通じない国で生活を始めることに大きな不安を抱えている、というのです。娘さんの年齢は7~8歳。となると、これから日本の小学校へ通うことにもなるわけですから、お母さんとしての不安もたくさんあるでしょう。これまでヒッポで小学校の国際理解授業(ボランティア活動)に行ったときに、海外から移住してくる人たちについて、校長先生とお話したことがありました。先生が、「お父さんは日本で仕事をしているから、日本語が話せる。子どもは学校に通ううち、あっという間に日本語が話せるようになる。一番問題なのは、日本語のできないお母さんのストレスなんだよね~」と言われていたことを思い出しました。(うんうん、わかるなぁ~。何とか応援してあげたいな)サキとヒデキ、柔道とパステル画の先生たち…そして多言語活動をしている私とモンゴル語…どこでどんな縁があったのか、不思議で仕方ないけれど、2人の子どもたちがそれぞれお世話になっている先生たちが、ヒッポをやっている私を頼ってくださるということが、何より嬉しいなぁ~これはもう、私の出番ですねヒッポでは現在19のことばをやっていますが、その中にモンゴル語はありません。私にとってもE先生が初めて出会うモンゴル人でした。(といっても、先生は日本人のように日本語を話すので、会話はいつも日本語です)(モンゴル語は、まったくわからないなぁ~)でも、そんなのぜ~んぜん平気です♪長くヒッポをやっているうちに、自分の知らないことばを話す人との出会いも、楽しめるようになってきました。「多言語を話す」っていうことは、結局「どんなことば(人)にも、心を開く」ということ。たとえお互いの共通語がまったくなくても、絵を描いたり、身体を使ったり、表情を使ったりしながら、「同じ人間だもん、何とかなるでしょ?」って感じ(笑)。幸い、市内で活動している仲間に、以前旅行でモンゴルに行ったことがあるMさんがいます。筆まめな彼女がその旅行記を写真つきでまとめた小冊子を、私も興味深く読ませてもらったことがありました。Mさんにその話をして、「もしも奥さんたちがヒッポに遊びに来てくれたら、ぜひモンゴルへ行ったときの話をしてあげてね~」とお願いすると、「うんうん。写真、探してみるね」と、Mさん。他のヒッポの仲間たちも、みんな私と同じような反応。モンゴル語なんて知らないけど、「へぇ?ヒデキの柔道の先生の?モンゴルの人?ヒッポに遊びに来てもらおうよ♪」「うわぁ☆楽しみ~~!」「モンゴル語って、どんなことばなんだろうね」(ふふっ、やっぱりね。笑)ヒデキは自分の柔道の先生がヒッポに来てくれるかも?と思うだけで、嬉しくてすっかり興奮!「え?ヒッポに呼ぶの?いつ来るの?ヤバイよね、オレ。E先生に投げられちゃうかもしれないし…」「あははそんなわけないじゃん!」まずは、みんなでお友だちになれたらいいな不安がなくなって、日本を好きになってくれたらいいな。ご家族の来日は3月末頃だそうです。今からとっても楽しみな私です♪(私たちがモンゴル語の挨拶や自己紹介などひとことでも話せたら、きっと喜んでくださると思います。知っている方、ぜひ教えてくださいね~)ひなたまさみ
2007年03月01日
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