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みなさん、こんにちは不規則な生活、分刻みの移動。毎日の更新というのは、なかなか難しいですね~最近、息子の話題ばかりでしたが、娘のサキ(中1)の睡眠リズムは相変わらず乱れています。今日、いよいよ楽しみにしていた支援学級のハロウィンパーティーがあります。数日前から、一睡もしないまま学校へ行ったり、帰りの電車で寝過ごしてとんでもない所まで行ってしまったり…恐らく明日以降は一気に疲れが出てしまうと思いますが、頑張って準備してきたパーティーです。思いっきり楽しい時間を過ごして来てくれるといいな、と思っています。…というわけで、今日もまたまたヒデキの話題です。日曜日の試合で、足首を捻挫してしまったヒデキは、毎日、接骨院へ通っています。自分で捻った場合は、内側か外側どちらかが痛くなるようですが、今回は上から踏みつけられるような状態だったため、足首のいろんなところを同時に痛めてしまった、という先生の説明でした。まぁ、捻挫の程度としては軽い方なので、後に残るような怪我ではないだろう、と聞いて安心しましたが、通院はしばらく続きそうです。右足首にテーピングを巻き、片足は運動靴、片足はサンダルで学校へ行くヒデキ。大好きな昼休みのサッカーも、体育も今はじっと我慢です。そして昨日は、柔道の稽古日でした。もともとサボり癖のあるヒデキ。行ってしまえばスイッチが入って一生懸命やるのですが、行く前にグズグズ言ったり、途中でちょっとでも痛いところがあると、すぐに抜け出すようなタイプです。(今日は当然休むと言うだろう…)と思っていたところ、仕事から帰ると柔道着に着替えているヒデキが、「ママ、早くテーピングやり直してよ」と言ったのには、ビックリ「えっ?今日、行くの?」「当たり前じゃん。オレ、中学の方も残っていくから」「だって、足…」「あのさぁ~、ケガしてても出来ることだけやったらいいし、“見取り稽古”っていうのもあって、見てるだけでも勉強になるんだよ」「そ、そ、それはそうだけど…」(どうしたヒデキ熱でもあるか)「それにしても、今までのヒデキだったら、今日みたいな日は絶対に休んでたじゃない?」「ま、もう自分で決めたから。やるしかないでしょ?アイツを倒すまでは頑張るしかないから」「は?アイツ???」(アイツって誰だ?)必死でアイツが誰なのかを考える私。これまでヒデキが試合で負けた相手?そんなの、何人もいるから、わからないよ~(笑)。「ねぇ、アイツって誰?」「そんなの、T道場のTしかいねぇ~だろ」まだ記憶に新しい今月初めにあった湘南地区少年柔道大会。そのときの対戦相手T君は、ヒデキよりずっと小柄でありながら、見事な背負い投げでヒデキを投げ飛ばし、ヒデキは鼻血を出して泣きながら、あっけなく一本負けしたのでした。そして先日の望星旗少年柔道大会の3位決勝リーグでも、そのT道場との対戦がありました。T君は4年生にもかかわらず5年生が出る次鋒として出場し、ヒデキと対戦することはありませんでしたが、彼の顔を見たことで、ヒデキの中で、投げられた時の悔しさが再燃したのかもしれません。「ああ、あのT君ね。これまでの相手の中で、T君が一番強かったと思うの?」「いや、もっと力が強いのは他にいたけどね、アイツは、タイミングを取るのが上手だったんだ。とにかくオレ、アイツだけはどうしても倒さないと気がすまない。来年もあの大会で会うかもしれないでしょ?“一年後、待ってろよ”だしな~」「あははすごい意気込みだね~かっこいい」笑いながら私は、かなり驚いていました。あのビビッてばかりだったこの子がそんなことを考えたり、口にしたりする日がくるなんてヒデキはまだ「ライバル」ということばの意味を理解していないようで、「アイツ」呼ばわりしたり、「倒さないと気がすまない」なんて乱暴な表現しかできませんが、同時にしっかりとT君の強さや上手さを認めている、ということがわかります。ついにヒデキにライバル出現です客観的に見れば、柔道の実力はT君の方が遥かに上級で、恐らく今のT君の側からすればヒデキは「投げ甲斐のあるデカイ奴」という程度の存在なのでは?と思いますが、とにかくヒデキの心の中には「打倒T君」の炎がメラメラです。そしてあともうひとつ。自分も6年生の憧れの先輩たちのように強くなりたいこと。この2つの気持ちが、ヒデキの背中を押してくれているのだそうです。いいなぁ~~これまでの息子を知っているだけに、この変化はとても大きいことがわかります。何だか、柔道マンガを生で見せてもらっているようです。昨日は先日の試合で足の指をケガしてしまった先輩のY君も見学に来ていました。小学生の部では見学していた2人ですが、中学の稽古が始まったとたん、O先生からの指示で、上半身のトレーニングが始まりました。2人で交替に足を持ち上げ、腕立て伏せをしたり、帯を引っ張り合って手首を鍛えたり…帰る頃には着ていたTシャツが汗でびっしょり時々唸り声をあげたり、「もう死ぬ~!」とか言いながらも、2人ともよく頑張っていたと思います。新たな目標を持つことができたヒデキは、先輩たちも試合に出てはたくさん負けながら強くなってきた、と知り、あれだけ試合嫌いだったのに、12月に東京松前道場で開かれる「塾友杯少年柔道大会」にも参加することを決めました。親だけでヒデキを育てていたら、ヒデキのこんな変化を見ることは出来なかったかもしれません。柔道を与えたのは親だったけど、最近のヒデキは、もう親の言いなりではない意志を持ち、ひとつひとつの目標を自分で決め始めているように見えます。憧れの先生、先輩、仲間、そしてライバル。ヒデキを取り巻く世界が少しずつ広がってきて、たくさんの刺激や影響を与えてくれています。これから先がますます楽しみな反面、こうやって子どもは少しずつ親離れしていくんだな、という頼もしさ、嬉しさと、ほんのちょっぴりの寂しさを感じている私です。こんなどこにでもいるような一親子のブログを読み、いつも応援メッセージをくださるみなさんにも、改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございますこれからもどうぞヒデキの成長を見ていてやってくださいねそしてママは…ずっとヒデキの応援団長だよフレ~、フレ~、ヒデキひなたまさみ
2007年10月31日
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みなさん、こんにちは今日は、昨日の望星旗少年柔道大会の報告をします。朝食のあと、やっぱりトイレに駆け込んだヒデキ。しばらくすると、トイレの中からヒデキの声が聞こえてきます。「ザス!サイ!サ!!!」これは、知る人ぞ知るマンガ『柔道部物語』の中で、新柔道部員たちが毎年先輩たちに教え込まれる挨拶で、おはよう=ザス、こんにちは=サイ、さようなら=サというもの。(ふふっ♪柔道にスイッチが入ったかな?)ところが、しばらくそれを繰り返したあと、いつの間にか「ウェ~~~ウェ~~~」(ん?なんか怪しい。もしや、これは…?)そうです!やがてそれは、最近流行っているお笑い芸人小島よしおの真似になり、♪待ちに待った望星旗 まわりはみんな凶暴校 でもそんなの関係ねえ~~ でもそんなの関係ねえ~~ そんなの関係ねえ~~ はい!おっぱっぴぃ~♪(ちょっとちょっと!それを言うなら“凶暴校”じゃなくて、“強豪校”じゃないの~?笑)♪デカイやつらは怖すぎる ちっちぇ~やつらは上手すぎる でもそんなの関係ねえ~~ でもそんなの関係ねえ~♪(あはは ウケる!)会場はいつも稽古で通っている東海大学の武道場(400畳)。低学年、高学年で100を越えるチームが出ていたので、ものすごい人数です。そんな中、選手宣誓をしたのは…ヒデキの憧れ、先輩のK君でした(ここでいつも稽古しているから、かな?)さて、いよいよ試合が始まる、という時になり、「おいっ、ヒデキの様子がおかしいから、声かけてやれ」というパパの声に、慌ててヒデキを探したところ、私の目に飛び込んできたのは…ちびまる子ちゃんの山根君!みたいに緊張でガチガチになっているヒデキでした。(写真手前がヒデキ、隣の2人は同じチームの5年生)「ヒデキ、大丈夫だよ。思いっきりやればいいから」出てきた相手は、ヒデキより10cmくらい背の高い女の子。ヒデキがビビッているうちに、技をかけられ一本負け。チームとしても、いきなりの惨敗でした。(それにしても強いなぁ~!と驚いたそのチームは、結局優勝しました!)予選リーグは3チームの総当りなので、もう一試合ありましたが、ここでもヒデキは一本負けをしてしまい、チームも負け。同じ東海大系列の少年柔道塾でも、東京松前は強豪ですが、湘南松前の方はのんびりムード。先生方も、保護者に向けての説明会では、「お子さんを勝たせたい、強くしたい方は別の道場へ行ってください」というニュアンスのことをはっきり言われています。決して「負けていい」ということではなく、「勝つ」ことを最優先にした場合、それなりの指導法はあるのでしょうが、中学、高校、それ以降と長く柔道をやっていくことを考えたとき、今すぐに結果を求めなくても、しっかり、正しく、楽しく柔道をして欲しいということだろうと、私は解釈しています。私はもともと息子の心を鍛えるために、たまたま近くにあったこの道場の門を叩いたわけですが、ビビリ症の息子は、こういうほんわかしたムードの所でなければきっと逃げ出していたと思うので、本当に良かったと思っています。そんなわけで、予選リーグでは最下位の3位になってしまったのですが、望星旗のありがたいところは、これで終わりではない、というところです。午後からいよいよ本番が始まります。予選の結果により、1位リーグ、2位リーグ、3位リーグが改めて組まれ、それぞれの優勝までを決めていくわけです。「さぁ、お昼を食べて、午後からは3位リーグの優勝を目指して頑張りましょう♪」N先生のかけ声があり、お弁当の時間です!近所から試合の応援に来てくれていた道場の仲間たち。2人の兄弟が、「お昼からもあるって知らなかったから、お弁当を持ってこなかった」と言ったとたん、「じゃ、うちのお弁当を一緒に食べようよ!」と誘うヒデキ。我が家3人分のお弁当を5人で分け合って食べました。そのとき…にわかに会場の出入り口付近がざわめき始め、どうやらケガ人が出た模様です。担架で救急車に運ばれる男の子。「内股で頭から落ちて、首の骨がどうにかなったんだって」と聞き、背筋が凍りつく私野次馬ヒデキは早速偵察に行き、真っ青な顔をして戻ってきました。「ママ、大変だ!俺と同じ4年生の○○君だよ」夏の大会でヒデキが敗れた少年と決勝で戦っていた○○君。向こうは知らないと思いますが、ヒデキの方は彼の名前と顔を覚えていたようでした。身近な少年だとわかり、ますますズドーン!と落ち込む私柔道は、一歩間違えると、こういう大きな怪我につながる危険な側面を持つスポーツなのだ、と改めて思い知らされました。(それにしても首とは…どうか、大事に至ることがありませんように)そしていよいよ、午後の試合が始まりました。(一勝でもいい。どうかヒデキの緊張が解けて、いつもどおりの力が出せますように)初戦の相手は、ヒデキより20kgくらい軽そうな少年でした。午前中の試合が嘘のように、元気いっぱい相手を振り回すヒデキ。やがて、くるくる回る相手の足元に、ヒデキが出した足が掛かり、相手は背中から勢い良く倒れて、待ちに待ったヒデキの一本勝ちです「やったーーー」やっと、これが見られましたあ~~~、良かった結局、一人を残して他の4人が一本勝ちで、次へコマを進めることになりました。「ヒデキ、カッコよかったね♪気持ちよかったでしょ?」と言うと、「ママ、あれはね、頭を使ったんだよ相手がクルクル回ってばかりいたから、“ここで足を出したら簡単に倒れるかも?”って思ってやってみたら、本当にそうなったんだ」「へぇ~、考えたんだね」やっぱり、我が子の嬉しそうな笑顔を見られるのは、何よりの幸せです続く試合でも、ヒデキは絶好調渾身の払い腰で、またしても一本勝ち!チームも更にコマを進めることができました。ところが…チーム内にケガ人が続出。もともと病みあがりだった副将のY君は、足の親指の爪のつけ根から出血。5年生のSちゃんは右腕を痛め、ヒデキも投げたときに相手が落ちてきた右足首を捻挫。テーピングしてもらう間もなく、次の試合の開始です。ヒデキは思い切って内股をかけたのですが、見事に返され、一本負け。SちゃんもY君も負けてしまい、結局3位リーグのベスト8止まりとなりました。見ていたお母さんたちは、子どもたちの頑張りに大満足でしたが、やっぱり負けてしまって悔しいのは子どもたち。みんな、目に涙がいっぱいです。団体戦の場合は個人戦の悔しさに加え、(自分が頑張って勝っていれば…)という、みんなへの申し訳ない気持ちもあるのでしょう。いつまでもヒデキの涙は止まりませんでしたO先生もN先生も、そんな子どもたちに、「今日はよく頑張った。この悔しい気持ちを、またこれからの柔道に活かしていこう!」と、話してくださっていました。一日のうちに、泣いたり、笑ったり、喜んだり、悔しがったり…他のチームの子どもたちも、みんなそれぞれにいろんなドラマがあったことでしょう。長かったけれど、とっても貴重な経験ができた一日でした。帰りがけに、会場にタクシーが到着。中から出てきたのは、救急車で運ばれた○○君と、そのお母さんらしき人。○○君の首にはコルセットがはめられていました。慌てて2人を追いかけるヒデキ。「ママ、○○君、首の骨が折れてなかったんだって」「ほんと?あ~、それは良かったね」「うんオレも“骨が折れてなくて良かったね”って言ったら、お母さんが、“ありがとう”って言ってくれたよ」一度も話をしたことのない○○君ですが、ヒデキなりにとても心配だったのでしょう。人を思いやれる気持ちは大切だね○○君、どうぞお大事に☆またどこかの試合会場で、元気いっぱいの姿を見せてくださいね。初めての団体戦、お疲れさまでしたヒデキの心はまた少し成長できたようです。ひなたまさみ
2007年10月29日
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みなさん、おはようございます快晴今日はいよいよ、望星旗少年柔道大会の日です。息子ヒデキ(小4)が初めて出場する団体戦。昨夜、夢の中に亡くなった私の両親が出てきてくれました。夢の中で2人は、主人の田舎、山形へ温泉旅行へ行っていました。(実際は母は病気のため、一度も訪れたことはありません)なんとなく、縁起が良いような気がしました先週の稽古の帰り道、「O先生に”今のヒデキは、ちびまる子ちゃんに出てくる山根君そっくりだな~”って言われたし!」とヒデキ。「山根君?どんな子だっけ?」「胃腸が弱くて、いつも大事なときにお腹こわしてる子だよ。ははは…」「あはは♪そんな子がいたっけ~?その通りだね~~」いえいえ、笑っている場合ではありません。ついに勝負の日がやってきてしまいました。昨夜ヒデキは、パパにまた坊主頭を6mmに揃えてもらいました。そして、今朝のヒデキは…おなかをこわしていませんでしたご飯もいつもよりは少ないけど、ちゃんと食べました「ヒデキ、今日は思いっきりね」と声をかけましたが、心の中では…「今日は鼻血を出して泣きませんように」「ケガをしませんように」そして、「せめて1回でもいいから、どうか勝たせてやってください」と、普段は絶対にしないような不謹慎なお願いまでしてしまう、親バカの私でした。それでは、行ってきますひなたまさみ
2007年10月28日
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おはようございます昨日、10月25日はヒデキの10歳の誕生日でした先日の授業参観の報告もしたいのですが、今日は10歳になるにあたってヒデキがチャレンジしたことの報告をさせていただきます。「ねぇヒデキ。明日はいよいよ誕生日だね~」「そうだよオレもついに10歳だーー2ケタの数になるんだぜ」「そうだね~。2ケタだね~。あのさ、ヒデキ。ママにとっては、あっという間に10年経っちゃったから、またあっという間に次の10年も経っちゃって、ヒデキはすぐに20歳の大人になっちゃうような気がするんだよね」「そうかな?オレにとっては、けっこう長かったよ」「ああ、確かにそうかもね~。それでね、ママ、ちょっと考えてみたんだけど…ヒデキはきっと“イケメン”になるとは思ってるけどね(笑)、もしも、もしもよ、“イケメンになれなくても、女の子にモテる条件”っていうのがあるんだけどさ~、それをそろそろヒデキに少しずつ教えちゃおうかな?なぁ~んて思ってね」「うそっそんなのがあるの」(ふふっ♪やっぱり食いついた!)「あれ?興味あるの~?」「いいから~。何?早く教えてよ」「え~~、それじゃ、しょーがないな~。それはですね…ジャ~~~ン♪“料理ができること”なんだよね~~」「そうなの~~?」「そりゃそうだよ~。何てったって“料理は愛情”だからね。これからの男の人は料理ができると、モテるぞ~~」「オレ、やりたい」(ほんと、わかりやすい性格だよね~。笑)我が家の“腹ぺこ王子”ヒデキは、よく料理を手伝いたがりますが、忙しい母は、なんせ腹ぺこ王子が帰ってくるまでに作っておきたかったり、早く仕上げたいために、娘には手伝ってもらうけど、息子にはつい、「すぐ出来るから、待ってて」と言ってしまい、餃子を包むときとか、ハンバーグをこねるときなど、一部分しか手伝ってもらったことがありません。その結果、娘の方はカレーやシチュー、簡単な中華料理、不思議な創作料理など、材料さえあれば作れますが、ヒデキの方はまだできないのです。ま、女性にモテるかどうかはさておき(笑)、結婚してもしなくても、ヒデキは食いしん坊の腹ぺこ王子である以上、料理を覚えておいて損はないですよね♪そこでこの誕生日を機に、少しずつヒデキの大好きメニューを自分で作れるように教えていこう!と思ったのでした。「ヒデキ、今日はヒデキの大好きなカレーを作ってもらおうか?」「よっしゃーーーやるやる!」気合十分のヒデキ。早速、エプロンをつけようとしたのですが…あれれ?子ども用のエプロンでは、もう後ろのボタンが止まりません(ま、これでいいよ)まずは、お米を洗って、ご飯の準備。そしてカレーの材料の皮むきをして、切り始めます。(皮むきは、まだ包丁ではなくピーラーで)いざ包丁を手にすると、思いっきり緊張しているヒデキ。真剣な表情で、全身におかしな力が入っているようです。「オレ、だんだん上手になってきたよ」ジャガイモ、人参を切り終えたところで、やっといつもの調子に戻ってきたヒデキ。次は玉ネギに挑戦です。ところが…「うっ、目が痛いよぉ~~」「あ、そうだ前、テレビでやってた“いい方法”を思い出した」慌ててリビングへ駆けていき、戻ってきたヒデキは、「へへっ、これで完璧だ」でも…「あ、なんか、鼻がムズムズしてきたぞ。ハ、ハ、ハックショ~~~ンヤバイティッシュが飛んでった」(どんだけぇ~~~笑)そして何とか肉も切り終えると、いよいよ炒めます。「おお~っ、けっこう重いもんだね」「そうだよ~。頑張れ気合だーーー」水を入れたところで、ヒデキもようやく一休みです。「あ~~~~~、疲れた緊張してたからかな?」「そうだね~、上手に出来たじゃんあ、今のうちにリンゴ擦りおろしてね」「ええ~~っ、まだあるのオレ、もうお腹空いてきたよリンゴ、このまま食べちゃおうよ~」「もうちょっとだよ。これで美味しいカレーになるから。さっ、ファイト」「あ~~あ、早く食べたいな」「ヒデキ、そろそろルー入れようか」「やったーーーいよいよだねやるやる~」カレーの香りがキッチンに広がり始めると、「う~~~~ん…やっぱ、最高だねぇ~~」とたんに元気になるヒデキ。そして、ついに完成で~っす「オレ、初めて一人でカレー作ったよ」「美味しいねぇ~~やっぱり”料理は愛情”だね最高だよ、ヒデキ」いつもはヒデキに対して辛口批評のお姉ちゃんにも、「美味しく出来たじゃん」と褒められ、とってもとっても嬉しそうなヒデキ「ママ、11歳の誕生日は、“そぼろ丼”教えてね」生まれたときは2500gギリギリのちっちゃな赤ちゃんだったヒデキ。あんまり痩せているから、手も足も骨と皮でしわしわだったよね。「右の目が見えない」ってお医者さんに言われたときは、ママもいっぱい泣いたけど、パパもじいじやばあばも、本当にヒデキのことを心配してくれたんだよ。5歳のときには心臓まで止めて、大変な目の手術、頑張ったね。腫瘍は取れたけど、これからも右目の視力は出ないだろう、って…そんなヒデキが、まさかこんなに大きくなって、こんなに元気いっぱいになってくれるなんて、ママは思ってもみなかったよ。ヒデキ、柔道と出会えて良かったね昨日の練習試合でも、自分より何十キロも重い、大きな大きな6年生が上からズドーン!と降ってきて、「うげぇええええ~~~」って、思わず泣いちゃったけど、あとでトイレに行って2回も吐いちゃったけど、試合の途中で先生に、「できるのか?できないのか?」と聞かれた時、諦めないで最後までやって引き分けたのは、これまでのヒデキと比べると(すごく成長したなぁ~!)って思えて、嬉しかったよ。ワンパクで、ときどき怪獣になっちゃうけど、とっても素直で心優しいヒデキ。お誕生日おめでとう生まれてきてくれて、ありがとうこれからもヒデキの成長、楽しみにしているからねひなたまさみ
2007年10月26日
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こんにちは今日は気持ちの良い秋晴れですね息子ヒデキ(小4)は、今度の日曜日にいよいよ初めての団体戦(柔道)。4~6年生の部で先鋒です。マンガ『柔道部物語』は全11巻をすべて読み終えました。最後のライバルとの死闘は、凄まじかったです。読み聞かせする私は、勢いあまってヒデキを投げ飛ばしてしまうかと思うほどでした(笑)。ヒデキはすっかり主人公の三五十五君のファンになりました♪団体戦のシーンが多かったので、ヒデキにとっても参考になったかな?今、マンガは今度の大会で副将になるY君(6年生)、大将のK君(6年生)、ヒデキの大好きな先輩たちに回っています。試合までの稽古は今週の火曜と木曜の2回しかありません。昨日の夕方。さぞ気合も十分だろう、と慌てて仕事から帰った私を待っていたのは、泣き顔のヒデキ。「どうしたの?なにやってるの~?早く着替えなさ~~い」「もう…わかったよ。着替えりゃいいんだろ」(おかしいな?)着替えをしながらも、涙が止まらないヒデキ。「どうしたの?練習行きたくないの?」「ううん」「学校で何かあった?」「べつに」「じゃ、どうしてそんなにずっと泣いてるの?おかしいでしょ。ちゃんと話してくれないとわからないよ~」「だってママ、絶対に怒るんだもん」「怒らないから!あ、でもヒデキがそう思うようなことなら怒るかもしれないけど…(笑)とにかく言ってごらん」「オレ…オレ…お腹がすいたんだよぉぉおおおお!!!」(ガクッ!!!)「あははそりゃ一大事だね。そっか、今日は週に一回のクラブがある日だったね」ヒデキは学校でドッジボールクラブに入っています。きっとクラブで大暴れしてきたのでしょう。それにしても、お腹が空いたからって、なにも泣くことはないでしょ~~?(爆)それから慌ててご飯を食べると、上機嫌で道場へ…。小学生の稽古が終わったとき、お客さまがいらっしゃいました。隣町の中学で柔道部の顧問をされている先生ともう一人の先生。そして小1、小4、中学生の少年たちとそのお母さんらしき女性たち。「“K君のスカウトのため”らしいよ~」という声が聞こえてきます。この地域の中学校は、最近柔道部がない学校が増えています。うちの息子の学区内の中学にもないのですが、K君の学区内の中学にも柔道部はないそうです。大きな大会に出たことのないK君でも、地域の試合では圧倒的な強さで優勝していますから、やっぱり目立つのでしょう。既にいくつもの中学柔道部の先生からお誘いの声がかかっているそうです。「さすがはK君だねどこの中学へ行くのかな?」K君自身は、まだどの中学に進むのか決めていないそうですが、K君に憧れ続けているヒデキにとってはものすごく気になるところ。(K君の追っかけをしたいなら、自分もその中学に誘ってもらえるように、しっかり強くなるしかないぞ~)さて、そんなお客さまを迎えての中学生の稽古。ヒデキはまっ先に自分と同じくらいの体格の小4の少年を見つけると、「あの子、俺と同じ4年生じゃないかな?」「そうだね~。身体は大きいけど、顔つきがかわいいし、きっとまだ高学年じゃないね。良かったじゃん♪一緒に乱取りやってもらったら?」ところがヒデキは、「怖ぇえええ~~~。すっげーー強そう…あっ、ヤバイ!お腹が…お腹が痛くなった」結局、その後の稽古中、2~3回トイレに駆け込み、O先生に、「お前、なにビビってんだよ~?これくらいでビビッてるようじゃ、まだまだだなぁ~」と、笑われていましたが、本当に笑ってしまいます。ま、この臆病なところを少しでも強くして欲しくて、柔道を勧めたんですけどね。やがてO先生に、「ほら、ちゃんとお願いして(相手を)やってもらえ!」と言われた相手は、お客さまの小1のちっちゃい男の子。(そんな…この子に投げられたら、ヒデキ立ち直れないぞ)と、一瞬本気で心配してしまいましたが、さすがにそれはなく、そのときばかりはヒデキも余裕の表情で力を抜いて投げてあげていました。ところがその男の子、やる気マンマンで、その子にとっては大きな岩のようなヒデキと戦ううち、何メートルも後ろに下がると、猛ダッシュでヒデキに突進するというのを何度も繰り返し始めました。(ふふっ、すっごい負けず嫌いなんだなぁ。可愛い♪この子、きっと強くなるんだろうな)そしてその後、同じ道場の小6の先輩と乱取りしてもらっていたヒデキ。さっきの男の子と同じように、後ろに下がってダッシュ…(おいおい、あんたが真似してどうするの?笑)途中、小4の少年とも寝技の乱取りをしたヒデキ。ヒデキは動きが鈍く寝技はあまり得意ではないようですが、力は決して弱くはないようで、お互いに譲らず、いい練習になったようでした。「やってみたら、怖くなくなった」やる前に、あんなに緊張することないのにね(笑)。極度のビビリ症のヒデキは、本当にすぐにお腹をこわします。柔道だけでなくラグビーでも、試合の日の朝は、必ず下痢をしています。去年までは、毎朝お腹をこわしていたので、心配で病院で診てもらったこともありました。「神経が過敏なんでしょうね。特に心配はありませんよ」と先生に言われ、ホッとしたのですが、とにかくビビリ症なんです。昨日の帰りがけに12月の「塾友杯少年柔道大会」という試合の案内が配られました。会場は三鷹の東京松前少年柔道塾。「試合は怖いかもしれないけど、あまりたくさん試合の機会はないんだから、出てみたら?しっかり自分の力を出せれば、たとえ負けたっていいんだから」と言うと、「何言ってんの負けていいわけないじゃん!」とヒデキ。この「負けず嫌いなのにビビリ症、しかも柔道が大好き」というのが、私にはいまだによく理解できないのですが(笑)、まぁ、たくさん試合に出るうちに慣れてくれるといいなぁ~、と思います。今日は午後から授業参観、そして懇談会です。授業中、積極的に手をあげるわけでもないのに、「ママ、絶対に来てよ絶対に遅れないで来てよ」と、念を押すヒデキ。そう言ってもらえるのも今のうちかな?…というわけで、午後から小学校へ行ってきます。ひなたまさみ
2007年10月24日
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おはようございます私が子どもだった頃から定番の着せ替え人形といえばリカちゃん。伯母の一人がとても手先の器用な人で、オリジナルのリカちゃん用の洋服を手縫いでよく作ってくれました。娘のサキ(中1)も小学生の頃はよくリカちゃんで遊び、不器用な私の代わりに、自分でティッシュやビニールを使ってはオリジナルドレスを作ったり、髪の色をマジックで変えたり、バッサリ切ったりしていました。(ビニールで…)(ティッシュで…)そんな娘が、昨年あたりからとても気に入って、毎日のようにPCで眺めている人形があります。Pullip(プーリップ)です。娘が特に気に入っているのは、水の妖精「アクエル」深夜アニメに詳しい人なら誰でも知っているような人気アニメ“ローゼンメイデン”(私にはスーパーの“○うてつローゼン”に聞こえてしまいますが。笑)とのコラボ人形もあるそうで、その中では「真紅」がお気に入り。最近出たものの中ではハローキティとのコラボも「可愛い!」。最初は、「え~~?人形?」(もうそろそろ卒業でしょ?)なんて思っていた私も、あまりの可愛さに、いつしかひとつひとつを真剣に見始め…「ママはこれが一番好き!」これ、ジュンプランニングという日本の会社と、韓国のデザイン集団”天上天下”とが共同で作っている人形だそうです。「プーリップ」という名前は韓国語の「若葉」が由来、とか。5年ほど前から販売スタート、毎月一体ずつ新作が出て、同じ人形は一度しか作らないため、予約販売が主で、既に売り切れてしまっているものはオークションなどで手に入れるしかないそうです。上記のローゼンメイデン「真紅」も、私のお気に入りの人形も、残念ながら既に売り切れています。この人形、洋服や靴だけでなく、髪や目などのバーツだけも別売りで販売されているようで、目の色を変えるときには目玉ごと取り替えるそうで、「ちょっと怖いよね…」と娘。同じ種類とはいえ、一つずつのイメージがすべて違うので、見ていて飽きません。製作スタッフたちの思い入れも深く、一体の人形の制作に約一年という時間をかけ、イメージに合う洋服の布地探しに海外まで出かけて行ったりしているそうです。子どもの着せ替え人形かと思いきや、ファッションやメイクに興味ある、どちらかというと大人の女性を対象とした本格的な人形といえそうです。値段も8,000円~12,000円と、かなり高価ファッションやアートに関心の薄い私はPCを眺めるだけで十分満足ですが、ファッションデザインにも興味がある娘が欲しくなる気持ち、わかります。ただ、これほどの値段になると、そう簡単に買ってあげるわけにはいきません普段のお小遣いでは手も足も出ない娘は、お正月のお年玉で何とかならないか?と、密かに考えているようです。ひなたまさみ
2007年10月23日
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おはようございます秋晴れの週末です。みなさん、いかがお過ごしですか?先日、娘のサキ(中1)と二人で、箱根ガラスの森美術館へ行ってきました。娘と最後に美術館へ行ったのは、もう2年も前の印象派コレクション。そのときに娘の口から飛び出してくる感想はとてもユニークで、冷や汗をかいたり、感心したり。さてさて、ガラスアートに興味を持ち始めた娘の今回の感想は…?はい、今回もやっぱりサキはサキでした。自然の緑に囲まれた庭園。あちこちの木々に装飾されている美しいガラスアート。曇り空だった上に、写真を撮るのが下手な私は、何枚撮ってもうまく撮れません。写真を撮るのが好きなサキが、私に代わって撮ってくれた一枚です。水の都を思わせるヴェネチアングラス美術館。水に浮かぶ不思議なガラスアートと泳ぐマガモたち。そこでサキがまず一言。「あ~、ビックリしたぁ!鳥もガラス製かと思ったら、本物だったんだね」(ああ、確かこの子は2年前も、専門家が聞いたらガックリしてしまうようなことを平気で口走っていたっけ…)洋館に入ると、「わぁ~~、一度でいいからこんな家に住んでみたい」(ガラス、関係ないじゃん!笑)サキはひとつひとつの作品をじっくり鑑賞する、というよりも数秒間じ~っと見てはすぐに次へ進む…というペースで、私はついて行くのがやっと。(せっかくお金払って入ったんだから、もっとじっくり見ようよ)なんて、ケチなことを考えてしまう私。ヴェネチアングラスの美しさに思わず、「わぁ~!きれい!」と声をあげながら、目を輝かせるサキ。「見て見て!こういうの、デヴィ夫人の家に置いてありそうだよね」また、下の方にライオンの顔がついている白い水差しを見ると、「これって上から水を入れると、このライオンの口から水が出るってやつ?」(そんなわけないでしょ~!?笑)「すごいね~。でも、こんなので飲み物出されても、緊張しちゃって飲めないよ~」「あ~あ。これ、せっかく可愛いのに、下のイルカの目がこれじゃ、台無しだね~」キャラクターデザインをするとき目に一番力を入れているサキは、こういう作品を見るときも、やっぱり目が気になるようです。赤いお洒落なゴブレットを見たときは、「ほら、ここライトが当たってオレンジ色に見えるでしょ?この色がとってもキレイだよね」自分が感じたままの率直な感想を自由に述べるサキ。2年前より周りの空気を読めるようになったのか、声をひそめて私の耳元で囁いてくれたのが、せめてもの救いでしたそんな中、「すっごぉ~~~~い!!」サキが特に感心していたのは、細かいレース模様の作品でした。とても繊細で美しい作品の数々。芸術の世界には疎い私でさえ、作品を見ているだけで心が癒されていくような不思議な力を感じました。建物の中の小さなガラス窓の外には、自然の緑が見えます。「ママ、ああいうところから見えるのが、自然の景色だからいいんだよね~。人工のものみたいにキレイすぎないし、ビルとかじゃガッカリしちゃうもんね」庭園を散歩して、カンツォーネを聴いて…いつしか、気分はすっかりイタリアへ。そして、ガラス製品がいっぱいのグッズショップでは、時が経つのも忘れ、いつまでも眺め続ける二人。心豊かで贅沢な時間を満喫したあと、「また絶対に来たいね」と言いながら帰って来ました。次は美しいガラスのクリスマスツリーを見に行きたいと思います♪そして、昨日はサキの通う中学校のバザーがありました。支援学級から販売したのは、かき氷と梅干し。先日の日記で紹介した、サキがデザインした梅干しのキャラクターは…可愛いシールになって、ちゃんと商品として販売されて(1パック100円)、無事完売しましたちっちゃな出来事ですが、娘の描いた絵が、こうして実際に形になって販売されたことは、私にとっても嬉しいことでしたよかったね、サキひなたまさみ
2007年10月21日
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おはようございます今日は午後からお天気が崩れるそうですね。さて、昨日のヒデキ(小4)柔道の稽古。最後の乱取りで、同じ4年生のT君と勝負したヒデキは、3分間に一度も技が決まらず終わりました。その後、何度か相手を変えて乱取りしたのですが、いまいちキレがないような…。そして最後に「やりたい者だけ入れ!」と指示が出たところで、再びT君を誘ったヒデキ。T君は今度の団体戦でBチームの先鋒に決まっています。熱心に稽古に励むT君が「最近、すごく強くなってきた」と言っていたヒデキは、T君にどうしても勝っておきたかったのでしょう。ところが、T君はヒデキに組まれることを嫌い、襟を取ろうとするヒデキの手を切りまくります。ヒデキも同じように相手に組ませず、なかなか組み合うことが出来ない2人。組んでからも互いに技は決まらず、結局またしても引き分けのまま終わりました。最後の整列のとき、ヒデキの表情が今にも泣きそうな顔になっています。そして、解散後しばらくの間、壁に背中をつけて座り込んでいるヒデキ。他のお母さんからも、「あれ?ヒデキ君、どうしたの?何かあった?」と、尋ねられるほど。やがて私の元へ来てタオルを手に取ると、黙ったまま道場を出て行くヒデキ。(あれ?中学の稽古は?どうしたんだろう?)慌てて後を追ってみると、ヒデキはまたしても道場を出てすぐの廊下に座り込んでいます。「ヒデキ、どうしたの?怪我した?」黙って、首を横に振るヒデキ。「誰かに何か言われた?」「ううん」「中学の稽古が怖いの?」「ううん」「どうしたの?」「・・・・・」ついに涙がじわじわとこみ上げてくると、ヒデキはタオルを目に押し当てます。(もしかして…)「乱取りで、T君に勝てなかったから?」小さく頷くヒデキ。「思うように技が決まらなくて、イヤになっちゃった?」「うん。もう俺、勝てない…」どうやら、すっかり自信をなくしたヒデキは、柔道を始めて以来のスランプに陥ったようでした。(まいったな。こんな時、どんなアドバイスができるだろう?)困った私は、ヒデキの信頼しているO先生にお願いすることに。「すみません、ヒデキが外で泣いているんです。どうも思うようにできなくて落ち込んでいるようなんですけど、私もどんな風に声をかけていいかわからないので、少し話してやってもらえますか?」「はははそうですね~、頭で思うように身体が動かないことはありますからね」O先生がヒデキの横に腰を下ろし、ヒデキに話しかけてくださったところで私は道場内へ。しばらくして、先生が戻られたので、入れ替わりに外へ出てみると、少し落ち着いた顔つきになっているヒデキ。「どう?少しは気持ちが楽になった?」「うん。あのね、もうみんな俺の技を読んでるんだって。だから、これからはもっと頭を使って、連続技なんかをどんどん入れていけばいい、って」O先生が具体的なアドバイスもしてくださったおかげで、ヒデキは少し安心したようでした。「そっか。今日は中学の稽古に残っていく?帰ってもいいし、見学でもいいし、やってもいい。ヒデキに任せるよ」「先生が“目の周りの赤いのがなくなったら入って来い”って」「わかった。じゃ、そうしようか」「ねぇママ、“中間”ってなあに?」「は?中間は“何かと何かの間”とか“真ん中”ってことだけど?」(何を唐突に?)「あのさ~、今日学校でYとケンカしたんだよ」「Yって、あの、4月に決闘した子?」(また?でもまぁ、半年ぶりか…)「Yがいきなり“おい、どけよ”って押してきたから、俺も押し返して、今度は蹴ってきたから、俺も蹴り返して。“なんだよ!やめろよ、ゴ~リ~ラ~!”って言ったら、“なんだよ、ク~ソ~デ~ブ~!”って言い返してきて、“は?みんなから見たら、お前もデブの中に入ってるんだよ”って言ったら、“・・・・・・じゃ、バ~カ~!““は?俺、お前より頭良いかもしんねぇ~しな”“ありえね~だろ、バ~カ!”“カ~~バ!”(く、く、くだらない…笑)そしたら、いつも一緒に遊んでるNとKが入ってきて、Yに向かって、“は?ヒデキがクソデブなら、お前なんか中間デブだしな。中間デ~ブ~!中間デ~ブ~!“って言い出して、俺も一緒に言ってたんだけど、言いながら(中間ってなんだろう?)って思ってさ」「ああ、それで聞いたってわけ?それよりもY君とはケンカしたまま?」「ううん。帰るときに、Yが、“おっ、ヒデキ。さっきは言い過ぎて悪かったな。ごめん!“って言ってきたから、俺も“ああ、こっちこそ。ごめん!”って言ったんだけど」「そっか」「でも、そのときにまたNとKが来て、またケンカの続きをしてるんだと思って、Yに向かって“中間デ~ブ~!中間デ~ブ~!”って…」「あはは♪もう終わってたのに?」「そう、俺も“それはもう終わったんだよ”って思ったけどさ」…まるで漫画みたいな子どもたちです。そんな話で笑ったあと、ヒデキと再び道場へ。「ヒデキ、今日は考えてろ」というO先生のことばを受けて、ヒデキはその後、見取り稽古をして帰りました。ヒデキはこの壁を乗り越えられるかな?スランプなんて、もっとずっと後のことだと思っていましたが、思っていたよりずっと早くやって来ました。本人にとっては苦しいところだと思いますが、私はとても大切な経験だと思って見ています。これからも幾度となく、ヒデキの目の前には壁が立ちはだかると思います。それはヒデキだけじゃなく、大人も含めて、きっと誰もが経験することですね。ひとつひとつの壁を何とか乗り越えられた時に、自信や生きる力がついていくんだろうと思います。フレ~、フレ~!ヒデキ♪ひなたまさみ
2007年10月19日
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おはようございます娘のサキ(中1)は、いろんな物に対して、まるで生命が宿っているように感じる不思議な感覚を持っているようです。昨夜、金平ごぼうを一緒に作っていたときのこと。「ねぇママ、このごぼうに名前をつけてあげようよ」「え~っ!?ごぼうに名前?いいよ。つけてみて♪」「うん。じゃ~ね、ごぼうはフミコ、人参はトモエね」(なんじゃそりゃ?笑)「ははは…。わかった、わかった。フミコにトモエだね。了解!」炒め始めたごぼうがフライパンから飛び出すと、「あっ、フミコごめんね~」と、サキ。ところが、金平ごぼうが出来上がる頃、「サキ、フミコたちもう出来たと思う?」と尋ねると、「は?フミコって誰?何の話?」「えっ?な、なによ~!自分がごぼうと人参に名前つけたんじゃん」「あっはっは♪そうだった、忘れてた。あのさ~、やっぱり面倒くさいから“ごぼう”と“人参”でいいよ」(ガクッ!)その後、ミルクティーを飲みながら、今度は「ねぇ、このミルクティーに名前をつけるとしたら、何だろうね」と言って、そのすぐあとにプッ!!!と吹き出したサキ。「今ね、ミルクティーだから“ミルコ”かな?って思ったら、ミルコって確かヒデキ(小4)の好きなK1ファイターの名前じゃない?いくらなんでも、イメージ違いすぎるよね」そうかと思うと、お散歩しながらこんな会話も。「あのね、次の日に何か楽しみなことがあって、絶対に晴れて欲しい時ってあるじゃない?」「うん。あるね」「そういう時、みんなは“神様、お願いします。明日は晴れにしてください!”ってお願いするみたいなんだけど、サキは天国にいるじいじやばあばにお願いするんだよ」「へぇ~~っ?そうなんだ」「だってさ、会社でも直接社長に言うよりも、部長とか課長とかを通した方がいいでしょ?」(あはは♪やっぱりこの子、面白いな)そんなサキが、今夢中になっているのは、支援学級で開かれるハロウィンパーティーの準備。何でも先生にリクエストしたのがサキだったので、パーティーの企画まで引き受けることになったのだとか。子どもたちが「やりたい!」と提案したことに対しては、なるべく時間のやりくりをして実現できるようにしてくださる先生方。ありがたいことですね。サキはその日から毎晩、いろんな計画を紙に描き始めました。【看板】【グッズ】【先生方の名札】そして先日は、同じ支援学級のお友だち3人がドーナツ屋さんに集まって打ち合わせ。それを聞いたヒデキは、「お姉ちゃん、かっこいいじゃん♪それって“ミーティング”っていうんでしょ?大人みたいに“カフェオレ”なんか飲んでんじゃね~~の?」真剣にいろんな打ち合わせをして帰ってきたサキは、興奮しながらイラストを出し、決まったことの報告してくれました。「すごいね~!いっぱい決まったね!ねぇ、ところでここのイラストはなあに?」「ああ、これ?今日集まったのは、みんなイラストを描くのが好きな子ばっかでさ、話し合いをしながら、みんな下向いて、自分の好きな絵を描いてたの」「ははは♪変わったミーティングだね」ユニークな子たち。とっても楽しそうです♪でも、娘はこういう興奮状態が続いている時は、夜もますます眠れなくなります。恐らく、このパーティーが終わると、また熱を出してしまうでしょう。昨日は夕方まで起きれず、目が覚めると今度は号泣するサキ。「学校、行きたかったのに~!もう眠りたくない!せっかく学校が楽しくなって、行きたい高校も決まって、勉強も頑張ろうと思ってたのに…」そう。どうやら娘は隣町の農業高校へ行きたいらしいのです。今は通信でも、インターネットでも、夜間でも、その気さえあればいろんな方法で勉強できるのですから、娘に関してはのんびり考えていけば良いと思っていたのですが、娘の心の中では、その農業高校へ行きたい気持ちがとても強いようです。「サキ、焦ることないよ。時間はたっぷりあるんだからね」今日もまだ起きることができず、私は工場の作業着を着たまま、こうして日記を更新していますそろそろまた声をかけてみようかな?秋晴れの爽やかなお天気ですね。みなさんも、どうぞお元気で♪ひなたまさみ
2007年10月18日
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おはようございます今日からヒデキ(小4)は、2学期が始まりました。秋休みに入る前のある日。「ママー、転校生が来たよ。女の子」「へぇ~~。可愛い?」「さぁね」「どこから引っ越して来たの?」「あのね~、東京のね~、“あひる”っていう市」ぷっ♪「はははヒデキ、そんな市はないでしょ~?それって“あきる野市”じゃないの?」「ああ、それだ!」(ま、“あひるの市”と“あきるの市”は似てるけどさ。笑)「ところで、今国語は何を勉強してるの?」「え?国語?ああ、確か…はひふへほへと?」「あははちょっと!“いろはにほへと”じゃないの~?」「ママ、すっげー!どうしてわかったの?」「どうしてヒデキはわからないのよ~?(笑)」…こんなおとぼけヒデキが、最近ハマっている漫画があります。「柔道部物語」(小林まこと)です。以前から、柔道関係者のブログなどで“面白かった柔道漫画”として取り上げられていて興味を持っていたのですが、古本全11巻をいただくことができました!!主人公は三五(さんご)君という一人の高校生。中学までは吹奏楽をやっていた寿司屋の息子が高校から柔道を始め、どんどん強くなっていく、という展開。彼の眉毛の太さにも笑えますが、名前が十五で“三五十五”というのも冗談みたいで面白い。私たち夫婦は柔道経験がまったくないので、柔道の勉強になるかも?と思って読み始めたのですが、その面白さにまずは主人が一気に読破、私も既に9巻まで読み終えました。ドキドキ、ワクワクしながら、主人公を応援したくなるようなストーリー展開、随所に散りばめられているギャグなどは、ボクシング漫画の「はじめの一歩」にも通じるものがあるような気がします。ヒデキはアニメは好きで、戦闘ものやスポーツものが特に大好きなのですが、漫画はこれまでハマったことがありません。きっと読むのが面倒なのでしょう。(でも、大好きな柔道の漫画なら喜んで読んでくれるかも?)そう思って1巻目を渡してみたところ、「ママ、これすげ~面白いけど、漢字がわかんないのがいっぱいあるよ」…見ると、確かに小4の子には読めない漢字がたくさんあって、仮名がふっていません。「だからさ~、ママが読んでよ!」「えっ?絵本の読み聞かせなら聞いたことあるけど、漫画の読み聞かせって…」はい。それから毎日のように、寝る前に布団の中で「柔道部物語」を読み聞かせしています。ところが柔道の漫画ですから、試合の場面などになると、「ザザッ、バッ、やろお~~~!うるあ~~~!ガッ!ぐあっむおおっバッゼエゼエ」こういう場面の読み聞かせになると、ついつい力が入ってしまう私。臨場感を出そうと、声を変えたり、お腹に力を入れたり…まさに、ゼエゼエです「ママ、早く次も読んでよ!」と言われても、「ちょ、ちょ、ちょっと待って。休憩しようよ。これ読むの、大変なんだから~」「は~~や~~く~~~!」おとぼけヒデキは、漫画と現実の違いがまだよくわからないのか、「すげ~~!こんなにいっぱい汗かいてる!」「おおお~~っ、片手で投げた!かっけ~~~!」と、感動の嵐。寝る前の読み聞かせのはずなのに、私も息子も眠るどころじゃなくなってしまいます。「先輩たちにも読んでもらいたい」と昨日は柔道の稽古に1,2巻を持って行ったところ、やっぱり家に全巻揃っていて、既に全巻読んでいた先輩もいました!自分の大好きなスポーツの漫画となると、やっぱり楽しさが格別のようですね。ようやく5巻を読み終えたところなので、まだしばらくはこの読み聞かせが続きそうですが、が、が、がんばろうと思います!この漫画は15年以上前に描かれたもののようですが、最近の選手をモデルにした新しい柔道漫画が出ないかな?と密かに期待しています。昨日の稽古は柔道講義。松前重義先生の歴史のお話を、東海大の体育学部の教室で聞かせていただきました。松前先生の誕生日が10月24日だった(ヒデキと一日違いです)ということで、毎年10月には松前先生についての講義をして下さいます。小学生の子どもたちには理解できることは少ないかもしれませんが、内村鑑三先生に師事、ご自身の研究の道(機械工学)を拓く傍らで、柔道を愛し、柔道教育の環境づくりにも熱心に取り組まれた先生のお話を、こうして毎年聞かせていただけることは、本当に貴重なことだと思います。そんなわけで昨日はほとんど柔道をしなかったので、中学の稽古にも残って、寝技などの特訓をしっかり頑張ったヒデキでした。今週末はラグビーの公式戦、そして来週末はいよいよ望星旗団体戦です♪ひなたまさみ
2007年10月17日
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おはようございます日ごとに秋の深まりを感じる今日この頃ですが、みなさんお元気でしょうか?最近、私は毎朝1本か2本の電話をします。1本は娘サキの通う中学校へ。「まだ起きられないようです。あとで送っていきます」「昨夜は明け方まで眠れなかったので、今日は申し訳ありませんがお休みします」そしてもう1本は仕事の日、私のアルバイト先の工場へ。「いつも申し訳ありません。今日も娘を送ってから行きますので、1時間遅刻でお願いします」「先ほど1時間遅刻とお電話しましたが、午前中は行けそうになくなりましたので、午後からの出勤でお願いします。ご迷惑をおかけしてしまって、本当に申し訳ありません」工場への電話は、正直かなりのストレスです。朝から家族のお弁当を準備し、制服にも着替えて、スタンバイOKになっていても、出勤できないもどかしさ…。あまりに迷惑をかけるので、辞めた方が良いのでは?と相談したこともありましたが、最初の面接をしてくださった総務のベテラン女性が、「お仕事をしっかりやってくださっているので、気にすることないわよ。事情はわかっているんだしね。それよりあなたが身体をこわしてしまわないように気をつけてね」などと温かいことばをかけてくださり、何とか今も続けることができています。機関紙の編集の仕事の方は、インタビューや原稿書き、赤入れなど、自宅でできることも多いのですが、やはり周りの理解と協力のおかげで続けられています。ハンディキャップのある子どもたちのお母さんが社会で仕事をする、というのは本当に大変です。私は毎日、幾度となく「申し訳ありません」と「ありがとうございます」を繰り返しています。もしも娘と出会わなければ、これほどこれらのことばを口にする機会はなかったかもしれません。身動きが取れない、自分の時間が持てない、予定通りにいかない…。これまでこれほど周りに迷惑をかけていることを自覚しながら生きてきたことがあったでしょうか?頭を下げてばかりの毎日ですが、今のこの経験が、きっと私を人間としても成長させてくれているんだろう、と感じているところです。困難に直面したときほど、人の心の温かさが心にしみてきますね。今は素直に感謝して、いつか誰かにお返しできる時がきたら、精一杯させてもらおうと思っています。この更新も不定期なブログに来てくださるみなさんにも、心から感謝したいと思います。本当にいつもありがとうございますさて、昨日の夕方、サキの担任の先生から電話がありました。しばらく先生と話していたサキが、「ママ、先生だよ」と、受話器を渡します。「いつもお世話になっています。今日は欠席してしまい、申し訳ありませんでした」「ま、ぼちぼちいきましょう。今、サキさんにひとつお願いをしたところです」「えっ?お願い、ですか?」「そうなんです。今度のバザーで梅干しをパックに詰めて販売するのですが、サキさんにそのパックに貼る梅干しのシールの絵を考えてもらえないかと思いまして…」「あ、ああ!そういうことならきっと喜んで考えると思います」(でも、梅干しの絵?それはちょっと難しくない?)赤い丸しか思い浮かばない私は、ちょっと心配になってサキをチラリ。ところがサキは、ソファでもうペンを片手にサラサラと何かを描き始めていました。(もう、思いついたんだ!)「“明日それを持ってきてね”とお願いしておいたので、明日は元気に来てくれるといいのですが」「ありがとうございます!」サキの得意なことが活かせるような役割を適度にふってくださる先生にも、感謝しています。「サキ、梅干しのキャラクターデザインだって?」「うん♪ほら、できたよ。見たい?」(えっ、もう?まだほんの5分くらいしか経ってないけど?)「見たい!見たい!」さてさて、みなさんは梅干しのキャラクター、どんな絵が思いつきますか?サキの描いた絵はこれです。ジャ~~~ン♪毎度の親バカで恐縮ですが、ふふっ、なかなか可愛いでしょ?こんなシールが貼ってあったら、小さな子どもたちも思わず梅干しを食べちゃうかも?(笑)こういうことなら、いとも簡単にできちゃうサキ。これも天から授かったギフトのひとつだと、母は嬉しくなるわけです。そして、そんなサキがこの頃興味を持ち始めたのは…ガラスアートだそうです。どうやらガラス職人に憧れ始めたようですサキはまだ中1だもんね。広い視野を持って、いろんなものに触れられるといいよね。それにしても私がこれまであまり興味を抱いてこなかった世界を、次から次へと開拓してくれるサキ。そういえば近く(箱根)にガラスの森美術館なんてのがなかったっけ?そのうちサキを連れて行ってみようかな?今までアートの世界には縁がなかった私。またひとつ、新たな世界へ案内してもらえそうでワクワクしています。今日は学校へ行けるかな?みなさんもお仕事頑張ってくださいね♪ひなたまさみ
2007年10月16日
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おはようございますようやく夏休みが終わってホッとしたのも束の間、息子のヒデキ(小4)は今度は秋休みに入りました。何が怖い?って…毎日何度も、「お腹すいた~~!」と、「つまんないよ~~!」を聞かされるのが、本当に怖いです(笑)。あゆみ(通知表)も早速持ち帰りました。成績は、だいたい真ん中かな?「よくできる」に○がついているのは、主に図工、音楽、体育。(勉強はこれから、かな?)相変わらず、体育だけは一際目立っていました。私が気になるのは、評価よりも先生が書かれた所見の欄。普段の子どもの学校での様子は、見ることができませんからね。実はヒデキのクラス担任ですが、3年連続でまたまた交替となりました。今年の先生は「病気のため」で、去年のように「学級崩壊」ではなかったのですが…ワンパク盛りの4年生。親の目には、子どもの心にある良い芽も悪い目も見えてきます。実は少し前に、ヒデキを厳しく叱ったことがありました。遊びに来てくれていたクラスメイトのY君とケンカしたのです。基本的には、子どものケンカに入っていくことはありませんが、そのときはいつもと少し様子が違っていました。遊○王というカードゲームも大好きなヒデキ。その日もY君とカードの交換をしたのですが、交換したあとでそのカードが惜しくなったヒデキは、Y君に、「カード返せよ!早く返せよ!」挙句の果てに私のところまで来て、「ママ、Yがさ~、交換したカードを返してくれないよ!」と、告げ口をしてくる始末。「ちょっと待ったぁ!今、“交換した”って言ったよね?交換したなら、それはもうY君のものなんじゃないの?」一方だけから話を聞くのはいけない、と思った私はY君のもとへ行き、「ヒデキとカードの交換をしたの?」と尋ねてみると、「うん…これとね、それからこれを…」説明しながらポロポロ涙を流し始めたY君。その涙を見て、さすがにヒデキも焦った表情。私にはヒデキのしたことが“ことばの暴力”に思え、許せませんでした。「ヒデキ、Y君に今すぐあやまりなさい!自分たちで納得して交換しておいて、自分の気が変わったからって、まるでY君がヒデキのカードを取ったように言うなんて、ひどすぎるでしょ?納得できないなら、最初から交換なんかしないの!」「ああ、そうですかごめんなさい」と、不貞腐れながらY君に謝ったヒデキは、しばらくするとケロっとしてまたY君と仲良く遊んでいましたが、私はかなりショックを受けてしまいました。まだまだ甘えん坊な反面、最近反抗するときには、「うぜえ!」「ムカつく!」「クソババア!」と、ものすごい悪態をついてきてひどいものです。(あれじゃまるで、いじめっ子のジャイアンじゃない?いつの間に、あんな風になっちゃったんだろ?クラスでも、大暴れしてみんなに迷惑かけてるのでは?)と、心配は募る一方です。ところが、昨日は同じマンションのお母さんから、「ヒデキ君、鼻血大丈夫だった?」「えっ?鼻血?」同じマンションの男の子たち(幼稚園児~小6)がその家で遊んでいたとき、小3の子が幼稚園児とケンカになり、いきなり相手の頭を壁にぶつけるなどの暴力が始まった。幼稚園児のお兄ちゃん(小2)が怒って小3を押さえに行ったところ、今度はその小3に髪を引っ張られたり、引っかかれたり…「おい、お前いい加減にしろよ!」ついにヒデキが出て行き、小3の腕を持って止めに入ったのですが、今度はヒデキの顔面にいきなりパンチが飛んできて、鼻血が出てしまったというのです。「それで、ヒデキは殴り返したりしなかった?」「ううん、“やられた~”って我慢してたみたいよ」「泣いてなかった?(この前の柔道の試合のときは、泣いちゃったよね)」「ううん、泣いてなかったよ」確かに、その日家に帰ってきたヒデキから、「ケンカがあって止めに入ったけど、やり返されて大変だった」とは聞いていましたが、顔を殴られたとか、鼻血が出たとか、ヒデキは私にそんなことは一言も言いませんでした。(私が心配すると思ってくれたのかな?)「ヒデキ、そんなことがあったんだって?」「ああ、うん…まあね」「ヒデキ、泣かずに我慢して、相手の子のことも殴り返さなかったんだって?」「あったり前じゃん!だってあんなチビ、本気でやったらケガするよ」「おっ♪なかなか、かっこいいじゃん」「でもさ、その場に6年生も一人いたんだけどさ、俺らがケンカしてる、っていうのに、ぜんぜん知らん顔しててさ、最初から最後まで何も言わないんだぜ。マジ“どんだけ~~?”ってビックリしたよ」“無関心”の子どもも多いと聞いていましたが、まさにそんな感じなのでしょうか。いずれにしても、そんなわけで、私は先生の書かれた「所見」の欄をヒヤヒヤしながら読んでみました。「メダカの飼育の計画をよく話し合い、毎日のエサやりや水の交換など、友達と強力して一生懸命行うことができました。」「学習では、体育にとても意欲的に取り組みました。明朗で元気なところは大変すばらしく、クラスに活気をもたらしてくれます。」ほっ♪どうやら、私に当り散らすほど、学校では大暴れしていないようです。母親にとっては、男の子の世界というのは理解しがたいところが多くて、大変ですね。柔道の稽古では、先日憧れの先輩K君(小6)に乱取りに誘われたとき、「おっ、まっちゃんやろうぜ」と言われ、「俺、K君に初めて“まっちゃん”って呼んでもらったよ~~俺、もっともっと強くなりたい!」と、目をキラキラさせていたかと思うと、木曜日には強そうな中学生が来たのを見て、「今日はやっぱり中学の方には残っていけない。あ、首が、首が痛い…」と、またしても逃げ帰ったヒデキ(笑)。まだまだ成長途中のワンパク坊主です。今月25日に10歳の誕生日を迎えるヒデキ。男の子の反抗期というのは、中学生あたりがピークとか?(まだまだこれからか)と思うと、正直頭が痛くなりますが、これからもなるべく対話を続けながら子どもの成長を見守っていきたいと思います。心の強い、思いやりのある人に育ってねひなたまさみ
2007年10月13日
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娘のサキ(中1)は“3歩進んで2歩下がる”(何とか一歩ずつは前進しているのかな?)といった感じです。ようやく睡眠リズムが整ったと思っていた矢先に、昨日は熱が出てしまい昼間眠り続け、今度は夜になっても眠れず朝まで起きていて、今日も学校は欠席。それでも学校の授業が楽しくなってきたとか。思いがけない得意教科ができたらしいのです。それは…「技術」(私が中学生の頃には、男子は技術、女子は家庭科と分かれていましたが、今は男女ともに両方やるのですね)最初の木の種類などを勉強しているときには楽しいと思わなかったそうですが、実技になり、木を切って小さな箱のようなものを作り始めたとたん、その作業が思いのほか早くて正確に出来たので、先生やお友達にずいぶん褒めてもらえたようですやっぱり、誰でも褒められると嬉しくなりますよね♪それが楽しくなってくると、授業も真剣に聞くようになり、そうするとよくわかるからもっと楽しくなる…今はそんな前向きな気持ちになっているようです。(よかった、よかった)そして相変わらず、家では毎日イラストを描いていますが、今日見せてくれた絵は動物をモチーフにした、こんな女の子の絵でした。(同じ女の子を動物ごとにアレンジしたようです)まずはクマ。次はネコ。そして、ウサギ。可愛いでしょ?個人的には、この「ウサギ」が一番好きなんですけどね♪ウサギが青色っていうのがまた、何とも不思議ですが(笑)(色鉛筆で塗っているので、写真では色はあまりきれいに出ませんが、実際の絵は、とてもきれいな色でした)それから、ハロウィンに向けての魔女のコスチュームの絵も…装飾グッズも細かく描いて…「ママ、こういうのを自分で作って着れないかな~?」漫画やアニメも大好きな娘は、コスプレにも興味津々。ハロウィンなら、みんな仮装しちゃいますからね♪「ごめんね、ママは裁縫はまったくダメだから、何の力にもなってあげられないなぁ…でもさ、こういうのを考えたり、作ったりするのが好きなら、サキはファッションデザイナーにもなれちゃうかもね」睡眠の方はなかなか一息にはいきませんが、こういうアイディアは次から次へと浮かんでくるようで、毎日暇さえあれば楽しそうに絵を描いている娘。私は絵についてはよくわかりませんが、そんなサキの描くイラストの表情や配色がとっても明るいので、とりあえずホッとしながら、のんびり見守っていこうと思っています。ひなたまさみ
2007年10月10日
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おはようございます日曜日のヒデキ(小4)の柔道の試合結果ですが、残念ながら一回戦で敗退してしまいました。その日の朝、ヒデキは緊張のあまり、食事が喉を通りませんでした。「ほら、ヒデキの大好きな豚カツだよ。試合のときには“敵に勝つ”って、カツは縁起がいいんだから食べなさい!」お弁当の時間には試合が終わっているはずなので、しっかり揚げ物も作っていました。「そんなの、食べれないよ~」「一口だけでもいいから!」「無理だよぉ~~」結局、何も食べれないまま家を出ました。そんなやりとりを見ていたパパは、会場へ向かう途中のコンビニで○ィダインゼリーを購入。「ほら、これだけでも飲んでおけ」さすが!豚カツ持って追いかけ回す私とは違います(笑)。東海大の武道場。いつもは中央に3面ラインが引いてありますが、その日は何と8面も作られていて、保護者たちは壁に張りつくように立っての応援でした。参加チームは49、参加者は500人以上だったと思います。(ハッスル小川さんは大きかった!)学年別で3つか4つのブロックに分けられていて、各ブロック毎に3位まで決定していきます。ヒデキは26名のCブロック。ヒデキの対戦相手は、ヒデキよりずっと身体の細い少年。帯は紫色でヒデキより上級ですが、身体つきから(とりあえず一回戦目は大丈夫だろう)と思いました。(私も考えが甘かった!)ただ、気になったのは、その子の苗字と道場の名前が同じだったこと。鈴木、山本というようなよくある苗字ではなかったため、「道場の師範の息子」かもしれない。生まれたときから柔道をやってきたような子かも?というイヤな予感はあったのですが、それはヒデキには言わないでおきました。試合会場にはセトママ、両国のご隠居さん、セトハル君まで応援に駆けつけてくださり、大応援団がついていたのですが…試合開始直前に私を見つけ、駆け寄ってきたヒデキは、「ママ、鼻血が出ちゃった」と、不安そうな顔つきです。もともと鼻の粘膜が弱く鼻血がよく出るタイプですが、副鼻腔炎になると特にひどくなります。「大丈夫だよ」笑顔で答えたものの、そのとき既に、ヒデキの気持ちが弱くなっているような気がしました。試合が始まり、しばらくしても、ヒデキの技はなかなかかかりません。相手の子はものすごい勢いでヒデキを揺さぶってきます。そして・・・コロン!相手に背負い投げをされたヒデキが、きれいに転がりました。「技あり!」(まさか)これまでそんな風にヒデキが投げられるのを、私は見たことがありませんでした。ヒデキにとっても相当ショックだったようです。そのうえ、そのときの衝撃からか、再び鼻血が出始め試合は中断。鼻にティッシュを詰めてもらい再開したものの、試合の途中だというのに、ヒデキは泣き始めてしまいました。(ダメだ、こりゃ)そして・・・まったく同じ技で、再び投げられたヒデキ。「技あり!あわせて一本!」完敗でした。試合が終わり、鼻血もかなり出ていたので控え室へ移動する間も、号泣するヒデキ。「俺、勝ちたかった~~!俺、勝ちたかった~~!相手の子、強かった!!!」私は…本当は腹が立っていました。「だったら、試合の途中でメソメソ泣くな!」「試合前から、気持ちで負けてたでしょ?」と言いたいことはたくさんありましたが、とりあえずはグッと我慢し、「そうだね、悔しいね。みんな“勝ちたい”と思って頑張ってるんだよ。今日の精一杯で頑張ったなら、仕方ないね」とだけ言って、私は仕事へ帰宅したのは夜の9時過ぎでしたが、ヒデキの方からは柔道の話をしようとはしませんでした。そればかりか私の顔を見るなり、「何?こっち来んなよ!」「今日の試合のビデオ、見た?どう思った?」「うぜぇんだよ!ママなんか、柔道やったこともないくせに。もう試合のことなんか、思い出させんなよ!」(ははぁ~ん。悔しいんだ)それでも、親というのは、ついつい言いたくなってしまうんですね。ビデオを見ると、手も足も突っ張って、おまけに下を向いて前かがみで立っているヒデキの身体の前は、がら空きになっていたのが一目瞭然。試合の反省をしっかりして、次に同じ子と戦ったときにはどこをどうすれば良いのか?を考えるべきなんじゃないの?「柔道の日記は書いたの?」「うっせーな!何で負けたことをわざわざ書かなきゃいけねぇ~んだよ?」布団をかぶって背中を向けたままのヒデキは、結局、そのまま寝てしまいました。翌朝。少し気持ちが落ち着いた様子のヒデキと話してみました。すると、「そうなんだよ!俺もビデオ見てそう思った。だから簡単に投げられちゃったんだ。それにあの子、ずっと横向いて立ってるから、技がかけられないんだよ」「なぁ~んだ。ちゃんと考えてたんだ」「だから先生に“投げ技を教えて欲しい!”って言ったのに…」「いや、それは違うと思うよ。先生は“今は新しい技をやるより、自分の得意技を極めろ”って言ってくれたんでしょ?そのために内股や大外がなかなかかけられない時に自分の肘を中に入れるとか、相手を引き寄せるいろんな方法を教えてもらってたじゃない?だけど、それがまだ自分のものになってなかったんだよ。だから、そういうのをもっと練習したり、背負い投げをかけられそうになったときの返し方を教わればいいんじゃない?」「俺、○吉○吾(相手の子)には、もう二度と負けたくない!燃えてきたぜ~」以前、柔道講義に来られた中西英敏先生から、「自分が戦った相手の名前はしっかり覚えておきなさい」と教わって以来、ヒデキは自分の対戦相手の名前は覚えるようにしています。「あはは♪負けてから燃えるの?」「いや、普通そういうもんでしょ?」「3週間後には望星旗の団体戦だよね。大将のK君は今回も優勝だったし、Y君も3回戦まで残ったでしょ?ヒデキも先生の期待通りポイントゲッターになれるように頑張ってね」日記は、ちゃんと自分で書いていました。あとで、娘のサキ(中1)に言われました。「ママ、勝ったときはいいけど、負けたときにいろいろ言うのは可哀想だよ。自分が一番悔しい思いをしてるんだし、ちゃんと考えたり反省したりしてるんだから、負けちゃったときはほっといてあげる方がいいと思うよ」「…ってお姉ちゃんが言っててさ、ママも反省したよ。ごめんね、ヒデキ」「そうなんだよ!その通りだよ!さすがはお姉ちゃん。俺のこと、よくわかってくれてるね」「おいおい、調子に乗るな!(笑)」今回負けちゃったことは、可哀想だし、悔しいけど、ヒデキにとっては(私にとっても)良かったと思いました。相手の子は、ヒデキよりずっと柔道が上手だったし、そういう子がまだまだたくさんいる、ということがわかっただけでも、勉強になったはずです。最近、反抗期も手伝って、自分の思い通りにならないとイライラして家族にあたり散らすことが多かったヒデキ。でも、こういう試合では、自分がどんなに勝ちたいと思っても勝てないことがあります。しかも自分で出した結果ですから、どんなに悔しくてもどうすることもできません。改めて、柔道をやらせて良かった!と思いました。こういう経験から、ヒデキはきっとまた、いろんなことを学び、成長させてもらえることでしょう。今日からまた稽古開始です。3週間後の団体戦に向けて、新たなスタートを切れそうです。頑張れ、ヒデキ!10月8日(日)今日は柔道の大会でした。1回せんでまけちゃった。はんせいは、わざをかけられなかった。あと、こしをひいてた。先生には、自分でなんで負けたか火曜日に言えと言われた。次は団体戦。がんばるぞ!し合の相手○吉○吾くんは強かった。背負い投げで2本、とられた。 (ヒデキの柔道日記より)ひなたまさみ
2007年10月09日
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みなさん、おはようございます(少し前になりますが)地震の際にはご心配くださり、ありがとうございました。おかげさまで、少し強く揺れた程度で、大事には至りませんでした。いただいたコメントやメールのお返事がなかなか書けなくて、本当に申し訳ありません。せっかくリズムが戻りかけていたのですが、実は前回日記を更新してから、体調を崩してしまいました。毎年、春と秋になってしまうサキ(中1)、ヒデキ(小4)の副鼻腔炎とヒデキと私の気管支炎。ヒデキは一週間、学校をお休みして病院通いの日々でした。サキは先月の運動会前から再び睡眠のリズムが大きく乱れ、2日間眠らずにいたかと思うと、20時間近く眠り続けたり、泣き続けたり…一時はまた病院へ行かなければいけないかな?と心配しましたが、やっと気持ちが安定してきて、睡眠も整ってきた矢先だったのですが。そして今日。ヒデキの2度目の柔道の個人戦(湘南地区少年柔道大会)があります。前回の平塚市少年柔道大会と同じくらいの規模の大会だと思っていたら、それよりもずっとずっと大きな大会で、強豪チームからもたくさんの選手が参加する、と昨日知りました。(あちゃ~)まだまだ明け方は咳がひどく、本調子ではないヒデキ。私は今日、どうしても休めない仕事(都内)のため、試合開始は朝の9時半ですが、11時までしか会場にいられません。(あとはパパにビデオを頼んでいます)そして昨夜から私は久しぶりに胃が痛み始め、今朝は3時に目が覚めて今まで横になっていました。(いろんなことをくよくよ悩みすぎたかな?)今すぐ飲みたい薬はまだ6時間飲めないし、立っているのも辛いのでお弁当はコンビニで…とも思ったのですが、試合を最後まで見ていてあげられないので、せめてお弁当くらいは頑張らなくちゃ!と思い直し、起き出したところです。今日のヒデキは、起きてきから泣かずに準備できるかな?(笑)緊張しすぎて、お腹をこわさないかな?「こないだは銅メダルだったから、今度こそ金メダルだ」と張り切っていたヒデキには言えませんが…今日もまた、ヒデキがビックリするほど強い選手と出会いそうだね。途中で負けて、また大泣きしちゃうかもしれないね。でもそれもきっと、ヒデキにとっては大事な経験になるよ。ヒデキ、しっかりねとにかく、今の自分の力を精一杯出せますように☆ひなたまさみ
2007年10月06日
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