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私たちの住んでいるマンションの近くに、小さなパン屋さんがあります。開店前にはどこからともなく人が並び始め、開店と同時にたくさんのお客さんたちがお店の中になだれ込みます。「焼きたてのパンを食べてほしい」おじさんのあったかい思い。「安心できる手作りのパンを届けたい」おばさんの優しい思い。その気持ちに応えるように、店内に溢れかえるお客さんたち。やがてそのお店の息子さんと私の娘サキ(中1)は、同じ幼稚園に通い始め、卒園してからは同じ小学校へ通いました。忙しいパン屋さんだったから、電話でおしゃべりしたり、一緒に出かけたりすることはなかったけれど、パン屋さんのご夫婦は何故かサキのことを気にかけてくれ、パンを買いに行くと必ず、「サキちゃん、元気?」と声をかけてくれたり、サキがお店の前でお友達と待ち合わせをしていると、こっそりメロンパンを渡してくれたり…。サキが不登校になってしまった時も、「サキちゃんはいい子だから。きっと大丈夫だから」と、励まし続けてくれたパン屋さん。犬のお散歩に行く公園でも、よくパン屋さんの家族とすれ違いました。「ママ、あの家族は○ーティー○ンのアイスで言うと”ポッピングシャワー”みたいだね。3人だけの家族なのに、いつも仲良しでパーティーしているみたいに楽しそう♪」サキの大好きなパン屋さん一家。去年の9月。お友達に誘われて、同じ市内に住み始めた両国の隠居さんにお会いすることになりました。長く出版業界でお仕事をされていたご隠居さんが、自費出版の本を良心的な価格で出せる”JPS出版局”という出版社を立ち上げる、と聞きました。「サキちゃんがこれまで書いた童話の原稿、絵本の原本などを持って来てください」と、そのお友達に言われましたが、サキはそれまで絵本を創ったことはありませんでした。ちょうどその頃、サキに買った24色の色鉛筆に、たまたま普通の色鉛筆の色とは少し違う黄緑色が入っていました。そのたった一本の黄緑色を使ってみたくて、それからサキの好きなアニメの主人公の少女がメロンパンが好きだったこともあって、サキは”メロンパン”の絵本を描いてみようと思ったそうです。頭に浮かんだパン屋さんは、あの、サキの大好きなパン屋さん。そしてたった一度だけ、お友達の家でお友達のお母さんに教わりながらみんなでメロンパンを作った時のことを思い出し、あっという間に初めての絵本「メロンパンの一日」が完成しました。両国の隠居さんのお宅で偶然出会ったゲームクリエイターの瀬戸晴生さん(セトハル君)は、メロンパンの絵を一目見たとたん、「かっわい~~い」と叫び、これをゲームにして動かしてみたい、と申し出てくれました。そしてそのことば通り、ゲームになった「メロンパンの一日」は、3月には東京国際アニメフェアにも展示され、世界じゅうから集まったアニメ関係者の前でプレゼンをするチャンスまで与えてもらいました。大好きな瀬戸ファミリーとの手作りブース。その小さなブースに訪れてくれた一人一人の人たちとの出会い。子どもたちの弾けるような笑顔、歓声。手作りのパン屋さんのような温かい交流。 (写真中央がセトハル君とサキ)そのうちの一人が、JapanTimesという新聞社の記者さんでした。8月25日(土)のJapanTimesに、「メロンパンの一日」の記事が掲載されることになりました。それを受けて、セトハル君が一気にゲームを完成させてくれました。これまでの日本語版に加え、英語版、韓国語版が加わり、ゲームに音も入りました。トップページには、ゲームの遊び方や、保護者のみなさんへのメッセージ、更にはみなさんの感想が書き込める掲示板まで!セトハル君のゲームへの想いや優しさが、メロンパンのページ全体に息づき、サキとセトハル君の見事なコラボレーション作品として、ついに世界へ向けて発信されます。一人一人との小さな出会い。小さいけれど、嬉しくて、幸せいっぱいの大きな出会い。その出会いによって、家の中で眠り続けていたはずの紙切れが、広い世界へ飛び立てることになりました。母親としては、ただもう感謝の気持ちでいっぱいです(セトハル君、ありがとう)いつもこのブログを読んで、サキやヒデキを応援してくださっているみなさん、本当にありがとうございます今日偶然ここへ来て、この日記を読んでくださっているみなさんも、ぜひ「メロンパンの一日」のページで、セトハル君のメッセージを読んでみてください。そして「人の心に優しい、温かい作品を届けたい!」という彼の想いを感じたら、このゲームをぜひやってみてください!どうぞ感動のラストシーン(エンドロールは必見です♪)までじっくり鑑賞して、掲示板にメッセージを残してくださいね。レスや更新がなかなか出来ず申し訳ありませんが、これからもどうぞよろしくお願いいたします残暑厳しき折、みなさんも体調を崩されることなく、楽しい休日をおすごしくださいね。ひなたまさみ
2007年08月15日
コメント(8)

みなさん、お久しぶりです。毎日暑い日が続いていますが、お元気でしょうか?前回の日記に、温かいメッセージをたくさんいただき、ありがとうございました。私はあれから少し体調を崩してしまいましたが、今はもう元気ですまだしばらくは更新や訪問が不定期になってしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。今日は8月5日(日)に行って来た、息子ヒデキ(小4)の柔道大会デビューの報告をさせていただきます。ヒデキが初めてエントリーして参加したのは、小田原から大磯あたりまでの道場の小・中学生が集まる平塚少年柔道大会(学年別)。総勢200名もの選手が、学年別にトーナメントで戦います。朝6時半。いつもより少し早く起きたヒデキは、まずトイレへ。「ママ、ちょっと来て~!」ほどなく、お弁当作りでバタバタしている私をトイレからヒデキが呼びます。(まさか!?また”行きたくない!”って泣くの?)ドキドキしながら行ってみると、ヒデキがじ~っと私を見つめます。「ママ、オレやっぱり、だんだん怖くなってきた…」(またこれか。あれ?でも今日は泣いてないぞ)「もしもさ、オレよりずっと大きくて、ずっと力の強い人が相手だったらどうしよう?」(ははは4年生で体重が58kgもあるヒデキよりずっと大きい子なんて、いるなら見てみたいよ)「ヒデキ。きっとヒデキと試合をする相手の子の方が、ヒデキを見て”怖い”って思うよ。ヒデキはこの一年、誰に柔道を教えてもらった?どんなことを練習してきた?一生懸命やってきたよね?教えてくれた先生たちや一緒に練習してくれた仲間のみんなのおかげで、この一年間やってきたことは全部ヒデキの力になっているんだから、あとは思いっきりそれを出すだけだよ。きっと大丈夫だよ♪」「うん…わかったよ」娘のサキ(中1)が外から一言。「ちょっと、話をするのはいいけどさ、とりあえずトイレからは出ようよ!笑」会場に着いた私たちは、すぐに、ヒデキに良く似た体型の少年を発見。(ありゃ!この子、もしかして4年生?マズイ!なんか、強そうだな…)「ママ、あの子、何年生だと思う?」「え?あの子?あの子はきっと4年…いや、5年生か6年生だよ」「そうかな~?オレのこと睨んできた。オレと同じ4年生じゃないかな?あいつ、目つきがすごくて、強そう…」(うん、ママもそう思う。いや、いけない、いけない)「ヒデキ、こういう所じゃ、みんな自分より強く見えるもんだよ」会場で、いよいよ対戦表が配布されました。ヒデキは…4年生の一番最後に名前が書いてあり、ラッキーなことに一回戦は不戦勝になっていました。(これって、体重の順番なんじゃない?やっぱりヒデキは一番重いのかも)そして、二回戦目(初戦)の相手は…同じ道場のA君か、一回戦でA君とあたる他の道場のB君。ちょっとホッとした顔になったヒデキ。「ママ、さっき会った子、5年生だったよ♪」ヒデキは、やっぱり最初に会った少年のことが気になって、いつの間にか彼のゼッケンで名前と道場名を覚え、一覧表で確認していたのでした(笑)4年生は全部で28名。いよいよ一回戦目が始まりました。顔をこわばらせて落ち着かない様子のヒデキ。結局、ヒデキの対戦相手は同じ道場のA君になり、緊張の初戦は、押え込みで勝ち進みました。次の相手は、各学年とも上位を占めているH道場のD君。H道場の子どもたちはスピードも気合も迫力も満点。D君はヒデキを力いっぱい揺さぶって、ヒデキがよろめく場面もありましたが、2分間戦い終えて、技ありを取ったヒデキが準決勝へ。準決勝の相手は、またしてもH道場のE君。E君はとにかくスピードがあり、足払いなどで巧みにヒデキを崩しにかかります。本当に見応えのある試合でした。技をかけて転んだヒデキは、あっという間に押さえこまれたり、そのE君を全力で払いのけたり。ヒデキを揺さぶり続けるE君を、よほど悔しかったのか、ヒデキが力任せに床に叩きつける場面も。(それって、相撲じゃないの?笑)2分間戦いぬいたものの、準々決勝から2分後に準決勝が始まったため、持久力の弱いヒデキは完全に”スタミナ切れ”。結局、有効を取ったE君にヒデキは破れ、ヒデキは3位の銅メダル。4年生の優勝はそのE君でした。試合後、ヒデキは長い間号泣し続けました。お友だちのお母さんや先生方に、「よく頑張ったね!」と言われても、いつも指導をしていただいているO先生に、「練習のどの時よりも良い試合だったぞ」と褒めてもらっても、泣きじゃくるヒデキの耳には、何も入らない様子でした。(この涙が、きっとヒデキを成長させてくれるんだね)その時、一人のお母さんが駆け寄ってきて、「すごかったですね~息子さん、何年くらい柔道をされているんですか?」「去年始めたので、一年経ちました」「え~っ!?じゃ、こういう大会に出るのは…?」「これが初めてです」「まさか!?うちの息子、あのD君、E君と同じ道場なんですけど、彼らは小1の時から試合に出ているんですよ。あまりにいい試合だったので、感動して思わず声をかけてしまいました。息子さんの名前、覚えて帰ります。来年も楽しみにしています♪」思いがけずこんな風に声をかけてもらえて、本当に嬉しかったです。ヒデキの通う松前少年柔道塾では、「勝つ柔道」というよりも、柔道の楽しさをじっくり教えてもらっています。いつもはどちらかというとのんびりムードで稽古していたヒデキにとって、他の道場の人たちと対戦できたことは、大きな刺激になったようでした。そして、ヒデキの憧れの先輩、6年生のK君は、見事優勝!決勝では、相手がすぐに崩れてしまい、なかなか自分の柔道ができないK君は悔しそうでしたが、準決勝では、開始直後に見事な内股を決めての一本勝ち。ため息が出るほどきれいな柔道に、同じ道場に息子が通っている、というだけでも誇らしく思える私。ヒデキもすっかり感激していたようでした。帰宅後、自分の試合のビデオを繰り返し見たヒデキの口からは、「D君とE君は、力が強くてビックリした。あんな強い4年生がいるとは思わなかった。でも、今度は絶対に負けない。オレ、今度は背負い投げも出来るようになりたい」と、意欲的なことばが。「じゃ、これからは出られる試合はどんどん出なくちゃね♪」と言うと、「え~っ!?また試合に出るのぉ~?オレ、試合はもういいよ~」(ガクッ!笑)初めての大会で、よほど緊張していたのでしょう。翌日の稽古では、2回も胃液を吐いてしまったヒデキ。試合を終えて、緊張が一気に解けたのだと思います。まだまだ臆病で、根性もあまりないようですが、一年前に比べると、心も身体もずいぶんたくましく成長してくれたと思います。柔道が大好きで、とにかく負けず嫌いのヒデキ。ひどいあせもに泣きながら、頑張って通ったもんね。デビュー戦、お疲れさまでした(最後にようやく笑顔を見せたヒデキ)これからもママはヒデキを応援しているよ♪ひなたまさみ
2007年08月08日
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