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すっかりご無沙汰してしまいました。クリスマス前から悪化していた腰の状態がいよいよ悪く、ついにほとんど寝たきりの状態で過ごしています。どこの病院も既にお休みに入っているため、年明け早々に病院へ行くつもりですが、どうやらこのまま寝正月になりそうです。日記の更新も、いただいたコメントへのレスもまったくできず、申し訳ありません。少し早めにご挨拶をしておきます。みなさん、今年一年どうもありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えくださいね。ひなたまさみ
2007年12月30日
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真夜中の2時すぎだというのに、またケーキ作りで夜更かしをしています。今日はヒッポファミリークラブのクリスマス会が、朝と夜、2回あるのです。明日もあさっても、子どもたちのクリスマス会の予定は続きます。そして私はケーキを焼き続けるのです(笑)。娘サキ(中1)の通うパステル画の先生から、素敵なクリスマスプレゼントをいただきました。小さな額縁に入った一枚の絵です。あったかくて、夢がいっぱいで、そして明るいエネルギーに満ち溢れた先生。小学4年生の頃、サキはちょうどこんな絵を描いたことがありました。一本の木に、色とりどりの丸い実がなっています。道に迷った一人の少女が、その不思議な木を見つけます。実の色が違うように、それぞれ味も違っていて、それぞれの実には意味がありました。赤い実を食べると、勇気が湧いて、オレンジの実を食べると、楽しくなって、黄色い実を食べると、元気になって、緑の実を食べると、優しい気持ちになって、青い実を食べると、悲しい気持ちがなくなります。まるで絵本のように、その木についてのお話もしてくれたサキ自身が、もしかしたら道に迷った少女だったのかもしれません。娘がこの先生と出会えたことに、とても不思議な縁を感じています。絵や音楽で自分の世界を表現できるって、本当に素晴らしいことですねひなたまさみ
2007年12月21日
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おはようございます息子ヒデキ(小4)の柔道のクリスマスパーティーは、昨日、無事終わりました東海大学内のログハウスで、お料理はこんな感じに用意されていました。メニューは、鶏の唐揚げ、フライドポテト、チャーハン、サンドウィッチ、焼きそば、グラタン…etc.子どもたちの大好きなものばかりです中でも一番の人気は、やっぱり鶏の唐揚げのようでした♪毎年恒例の争奪戦ですね(笑)。到着が少し遅れてしまったヒデキは、もう学年ごとの席に座ることができず、後ろのお母さんたちの席の近くに数人で座っていました。今年もまた、何故かヒデキは、私にせっせとその唐揚げを運んできてくれ、他のお母さんたちに、「優しくていいわねぇ~~。ヒデキ君だけじゃない?お母さんに持ってきてくれるのは」なんて感心されちゃったのですが、お母さんたちも料理は自由に取れるんだし、まるで私が頼んでいるみたいでかえって恥ずかしかったり…(きっと自分が大好きなものだから、私も喜ぶだろうと思って持ってきてくれるんでしょうね)そして、1時間前に集合してお母さんたちが必死でデコレーションしたケーキは…こんな風に仕上がりましたよ♪ホール24個ケーキ屋さんみたいで、とっても綺麗でしたお母さんたちの中には、ケーキ作りの上手な人もいて、チーズケーキやチョコレートケーキなども…食いしん坊の子どもたちを優先に、お料理は控えめにしていたお母さんたちも、ケーキはもう、遠慮なくいただきました♪まるで「ケーキバイキング」のようで、それはそれは幸せなひとときでした☆アメリカ人の先生が英語でWhite Christmasを歌ってくださったり、みんなでクリスマスソングを歌ったり、サンタさんと先生の似顔絵に挑戦するコーナーがあったり、ビンゴ、プレゼント交換(ヒデキはバトル鉛筆をゲット)…と、楽しい時間を過ごして帰ってきました。主催の先生方、本当にありがとうございましたさぁ、子どもたちのクリスマス会は、まだまだ続きます…今日のクリスマスソングは、「ママがサンタにキスをした」可愛いビデオです♪ひなたまさみ
2007年12月21日
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おはようございますあ、正確には、私はまだ寝ていません。実は昨夜23時頃から、スポンジケーキをせっせと焼いているのです今日は息子ヒデキ(小4)の通う湘南松前少年柔道塾のクリスマスパーティーお料理は塾の方で用意していただけるのですが、ケーキはお母さんたちがお手伝いです。パーティー開始の1時間前に、手伝えるお母さんたちがスポンジケーキを持ち寄り、みんなでデコレーションします。去年はまだ入ったばかりだったので勝手がわからず、先輩のお母さん方にお任せしてしまったのですが、まあるいデコレーションケーキが20個以上あったことを記憶しています。今年は私もお手伝いの仲間入り。あの、去年の子どもたちの食べる勢いを考えると、スポンジケーキはなるべく多く用意しておいた方が良いような気がして…とりあえず、5個を目標に頑張っているところです。今日は学校がお休みの娘サキ(中1)という強力な助っ人が、材料を計ったり、卵の泡立てを手伝ったりしてくれるおかげで、久しぶりに楽しい真夜中のクッキングでもね、最初に焼きあがったスポンジケーキが、あんまり美味しそうだったので…思わずカットして、2人で紅茶を飲みながら、食べちゃいました!(笑)しかも、次に焼いたのは、まさかの失敗作上から見るときれいなのに、側面に大きな穴が数ヵ所も!?スポンジケーキってシンプルだけど、なかなか奥が深いようですね今日は朝から仕事だというのに、少しは眠れるかな?さてさて、嬉しい金メダル以来、指折り数えて柔道の稽古を楽しみにしていたはずのヒデキですが、火曜日の中学生の稽古では、ほとんど見学をしていたようでした。(またまたヘナチョコに逆戻りかぁ?)私は娘のお迎えで、ヒデキの柔道をほとんど見ることはできませんでしたが、後でヒデキに話を聞くと、要するにスタミナ切れだったようです。その日、学校の体育の授業はヒデキの苦手なマラソン。ところが、あのどすこい体型にもかかわらず、4分間に校庭を4周近くも走ったそうです。何でもその日はいつもクラスで一番マラソンが得意な男の子(同じ時間内に4周ちょっと走るらしい)が欠席、自分は足首の捻挫で見学が続いていたあとの久しぶりの体育だったので、(今日がチャンス!)とばかりに張り切ったとか。(マラソンでトップを狙うなんて、いくらなんでも無謀すぎない?笑)もちろん、ヒデキ以上にたくさん走れた子は他にもいたようですが、とにかく体重がハンパじゃなく、持久力がないために、サッカーでもいつも一人だけ“休憩”ばかりしていたヒデキにしては上出来でしょう。しかも、休み時間は思いっきりサッカー。柔道へ行くときには既にかなり疲れていたようですが、小学生の稽古では、今年最後の稽古ということで、基礎練習のあとは、3分ずつの乱取りを2本やって1本休む、というのを一時間近く続ける、という内容だったそうです憧れの.先輩K君とも2回も乱取りをしたようで、小学生の稽古が終わる頃には、もうエネルギーは残っていなかったのでしょうね~。それでも、ライバルT君との乱取りでは、「オレの体落としが決まって、Tがビュッ!と一回転して、背中からバシッ!と落ちたんだよあれは試合だったら、一本勝ちだったしな」「へぇ~~。じゃ、こないだの試合の引き分けが、スッキリしたのかな?あ、でも、“試合だったら”ってどういうこと?」「いや、オレもそのあと勢いよく転がっちゃって、O先生がTに、“おい、今押さえれば、逆転だぞ”なんて言うもんだから、慌てて亀になったんだ」「なるほどね~。じゃ、またしてもスッキリできなかったわけだね」…T君は、これからも、ヒデキの良きライバルでいてくれるでしょう。「小学生の稽古の最後にO先生がね、“この一年で柔道が強くなったと思う人は手をあげろ”って言って、オレもTも手をあげたんだけど、半分くらいの人しかあげなかったしな。K君だって、S君だって、6年生も5年生も、みんな強くなってるのに、なんで手をあげなかったんだろう?O先生も、“そっか。全員に手をあげて欲しかったな“って、ちょっと残念そうだったよ」「そう?そうだね、確かにヒデキもT君も、去年よりずっと強くなったよね。先輩たちはきっと、謙遜したんだね」「ケンソン?」「そう。みんなも強くなってることはわかってると思うんだけど、ほら、なんか自慢してるみたいかな?とか、自分はまだまだなんだ、とか、それだけ大人に近づいてきた、ってことじゃないかな?」「ふ~~ん、そうなんだ」その日、稽古のあとは、ご飯とお風呂をすませると、宿題もできないまま死んだように眠ってしまったヒデキは結局、翌朝もギリギリまで起きられませんでした。とまぁ、体力はまだまだ、のヒデキですが、「今日は柔道の日だから軽めにしておこう」などと、休み時間や体育の時間に力を抜くことなく、めいっぱい遊んだり、頑張ったりしているのだから、6年生になる頃には今より体力もついてくれることでしょう。ところが…そんな呑気なことも言っていられない事態も発生しておりまして…はい、勉強が大変なんです今は冬休み前ということで、「まとめのテスト」のオンパレード!宿題も普段より多く、計算や漢字のプリントが一日3枚も出たり、で大忙しワンパク盛り、遊び盛りの小4ヒデキにとっては、てんてこ舞いの日々です柔道選手になりたいし、でも大学に行って柔道の先生にもなりたい。(ヒデキが目標にしているO先生は東海大学の学生指導員さんなので、ヒデキはいつの間にか“柔道の先生になるには、大学へ行かなくてはいけない”と思い込んでいるようです)え、私ですか?それで勉強も頑張ってくれるなら、それに越したことはない、と思い、「そうそう、えらいね~!スポーツができて、頭も良いと、女の子にモテるぞ~柔道が強くても、勉強がさっぱりできないと、”柔道○○”とか言われて、カッコ悪いぞ~」なんて、言っちゃってます(笑)。疲れているけど、かといって勉強ができなくなると、大学へは合格できない。本人はそう思いながら、(テストは出来たり、出来なかったりですが)、それなりに頑張っているようです。えらい、えらい。文武両道って、大変ですね~時にはベソをかきながら、朝になって慌てて宿題をしていますが、そんなこともやがて良い思い出になっていくでしょう。この先、中学、高校で部活と勉強の両立となると、ますます大変になっていくんだろうなぁ~。ヒデキ、が、がんばれ~~~ふぅ~っ、ついに4つのスポンジケーキが完成しました目標は5つでしたが、1つ食べちゃったし、1つは失敗しちゃったので、計6個も焼き、ついに卵を切らしてしまったので、今年は4つにしておきましょう(^^;これから、仕事へ行く前に少し眠ることにします。ひなたまさみ
2007年12月19日
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こんにちはサキ(中1)は予想通り、まだ起きられません昨日の劇団四季のミュージカルの興奮のため、ダウンですね夕方6時過ぎ。バスが学校へ到着した、という連絡を受けて迎えにいくと、サキは私の顔を見るなり、「すっごい良かったよーーー感動したぁあああ」と、キラキラした顔で伝えてくれました。鑑賞したミュージカルは『魔法をすてたマジョリカ』、会場は横須賀芸術劇場。近くに住む支援級のお友達も送って行くため、一緒に車に乗せると、車の中はミュージカルの話でもちきりでした。「とにかくね、すっごいんだよ。照明も、音楽も、メイクも、ダンスも歌も…“助けに行かなきゃ”って言ってから、歌いながら踊りだすんだから~~。“そんなことしてないで、早く助けに行けよー!”だよね?笑」「そりゃ、ミュージカルだもん。そこでたっぷり踊ってくれなくっちゃ」「あ、でも、その歌のパワーのおかげで助けることができたんだよね」「ほら?そうでしょ?やっぱり、歌わなくっちゃね」「しかもね、おじいさんとかおばあさんもメチャクチャ踊ってたんだよ」「あははミュージカル俳優さんたちは、すごいスタミナなんだろうなぁ~。あ、でも若い人が老けメイクをして出てたかも?」「ちがう、ちがう!最後に出口のところで握手してもらったけどね、声も顔も、本当におばあさんだったもん。あれはハンパじゃないパワーだったよ」ストーリーも子ども向けの感動的なものだったようですが、サキが何より驚いていたのは、やっぱりミュージカルそのものに対して、のようでした。「悪役の魔女もいてね、ボロボロの服を着ていたんだけど、その服も、ちゃんとボロボロに作ってあるって感じなの」「宝塚歌劇団に憧れて、小さい頃からバレーや歌のレッスンにすっごく頑張る人たちがいるって言うでしょ?サキも、もしもこれをもっと小さい頃に観てたら、本気で憧れたかもしれないな劇団四季に入りたいって思って頑張っている人も、きっといっぱいいると思う」「口をね、こう…信じられないくらいでっかく開けてしゃべるんだよ。顔とか身体を全部使ってしゃべってるみたい」「空も飛ぶしね~、真っ暗になったあと、灯りがつくと、本当に舞台の上がすっかり変わってるんだよね。とにかくもう、“スゴイ!”の一言だったよ」「いつか劇団四季の“キャッツ”とか“ライオンキング”とかも観てみたいなぁ~。あれはね、きっとビデオじゃダメなんだよ。迫力が全然違うと思うから。でも、当分はいいや。どこ見たらいいかわかんなくて、ずーーーっと神経張り詰めてたし、人もいっぱいだから、すっごい疲れた感じがする」そのことばどおり、昨夜は早めに眠れたのに、まったく起きることができません。全身のエネルギーを使い果たして帰ってきた、という感じです。それでもサキにとっては、本当に素晴らしい経験になったと思います♪今日は最後に、ミュージカルではありませんが、私とサキの好きなクリスマス・ソングを一曲お届けしますね。私はずっと昔、アメリカ・ユタ州の大学へ留学したことがありました。冬の間、深い雪に覆われるユタの景色、素敵だったホワイト・クリスマスを思い出しました。"Winter Wonderland"ひなたまさみ
2007年12月19日
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おはようございます今朝、駐車場に停めてある車のガラスが凍っていましたついに、冬本番ですね~今日は、久しぶりに私の仕事でもあるヒッポファミリークラブの話題から…。先月は息子が通う小学校の隣にある幼稚園でヒッポをしてきましたが、先週は隣の平塚市にあるT小学校で、仲間2人と一緒に国際理解授業をしてきました。T小学校へは毎年一度、ボランティアで出かけていくのですが、今年で7年目。3・4年生を対象に、3・4時間目の授業時間を使って、ヒッポファミリークラブの活動を一緒に楽しんできました。のどかな田園風景に囲まれたこの小学校は、3・4年生を合わせても38人という小さな学校です。先生のお話では、みんな年に一度のヒッポをとても楽しみに待っていてくれているらしいのです。いろいろな国のことばを使って、みんなで元気に挨拶をしたあと、数字を使ったゲームや、手遊び、クイズなどをしました。既に英語では親しまれている”Head shoulders,knees and toes”をスペイン語で挑戦してみたり、今回はクリスマスシーズンということで、「ジングルベル」「クリスマスの12日」などの英語の歌に合わせてみんなでダンスをしたり…。ヒデキと同じ4年生男子たちの中に特に元気なグループがあって、音楽に合わせて「ハイッ、ホイッ」と、大きな声で合いの手を入れながら盛り上げてくれます。(ヒデキみたいこういう子たちって、どこにもいるんだなぁ~)と、つい、その子たちに目がいきます。ほとんどの子どもたちが、お爺ちゃんやお婆ちゃんたちとも同居していたり、近所のおじさんやおばさんたちも、みんなが一人一人の子どもたちのことを知っていたり…小さな町の小さな学校だけに、家族にも、地域にも、学校にも、愛情いっぱいで守られている子どもたちは、とにかく素直で、優しくて、心が安定している印象を受けました。私は、最近ヒッポで初めて受け入れをしたパプアニューギニアの人たちの話も少ししましたよ。「ブッシュ(ジャングル)ごとにことばがまったく違っているから、ひとつの国に700以上ものことばがあってね、少し前には、ことばがまったく通じない人どうしで結婚することも珍しくなかったんだって。そういう人たちにとってはね、“ことばが通じない”なんて、たいした問題じゃないんだって。だって、ことばはなくても、身体や顔を使って自分の言いたいことを伝えることだってできるでしょ?まずはそこから始めて、ひとつずつ、お互いのことばを理解できるようになればいいんだね~」これから広い世界へ飛び立っていく子どもたち。きっと、たくさんの国の人たちと出会うこともあるでしょう。「ことばが話せないから…」と、仲良くなりたい気持ちを諦めてしまうのはもったいないですね。「心の中の国境を持たないで、どんな人たちともまっすぐに出会っていってくれるといいな」学校や幼稚園へ出かけていくときには、いつもこの気持ちを子どもたちに伝えたいと思うのです。元気いっぱいの子どもたちからエネルギーをいっぱいもらって、いつもよりゆったりとした、穏やかな時間を過ごして帰りました。そして、今日のもうひとつの話題は…今日の娘サキ(中1)の予定について。今朝は、娘を朝一で中学校へ送ってきましたよ何と言っても、今日は一時間目に支援学級のクリスマス会があり、その後なんと…あの…劇団四季のミュージカルへバスで連れて行ってもらえるのですから、娘だって寝ている場合じゃありませんね~劇団四季のミュージカルなんて、普通に観にいこうと思ってもなかなか…今回は、PTA会長さんのご協力のおかげで無料で鑑賞できることになった“クリスマス・チャリティー公演”ということで、クリスマスパーティーのあと、支援学級の生徒10名と先生5名がバスで連れて行ってもらえるそうです。本当にありがとうございますサキにとっては、生まれて初めてのミュージカルサキ本人は、決してダンスや歌が得意ではありませんが、この多感な時期に、高い芸術に触れることで、たくさん良い刺激を受けてくることでしょう。昨夜は既に興奮してなかなか眠れない娘に、朝の3時前まで私も付き合って本の読み聞かせをしましたが、3時間ほどの睡眠で目を覚ましてしまったサキ。それでも既にスイッチが入っているサキは、今日はきっと楽しんでこられると思います。(ダウンするのは、明日ですね)外はもうポカポカの陽射しが出始めています。私はもうすぐ仕事へ出かけますみなさんにとっても素敵な一日になりますようにひなたまさみ
2007年12月18日
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初めて柔道で金メダルを手にした翌日の朝、目が覚めたヒデキ(小4)は、まっ先に、「ママ、昨日の金メダル、どこ?」と、尋ね、しばらく大切そうにそれを眺めていました。(な~んだ、昨日はあまり嬉しそうにしていなかったけど、やっぱり嬉しかったんだね)と、そのとき、ヒデキが一言、「T、すっげぇ~悔しかったろうな…」と、呟いたのです。T君はヒデキと同じ4年生。最近、メキメキと力をつけてきて、道場ではヒデキが自分のライバルだと思っている少年です。前日の試合でも、T君とは唯一引き分けに終わり、成績も僅差でヒデキが金、T君は銀という結果でした。「ヒデキ、もしかして、昨日あまり嬉しそうにしてなかったのは、T君に気を遣っていたの?」「そりゃそうだよ~。だって、ほんのちょっとの差だったんだしな。それで金メダル獲れなかったんだから、やっぱり悔しかったと思うよ。それに、オレはTだけには勝ってないから。だから、スッキリしてないんだよ。しかもオレは、K君(6年生)や(井上)康生さんみたいなカッコイイ柔道がしたいのに、昨日は全然そんな感じじゃなかったしね」私は、正直ビックリしました。息子にとって金メダルを獲ることは悲願でした。前日の金メダルを手にした息子のポーカーフェイスを見て、正直、拍子抜けした私でした。もともと「素直」が取り柄の息子、もっともっと喜ぶと思っていたからです。でも、息子のことばを聞いて、2つのことに気づきました。一つは、「人の気持ちを思いやれる優しさが育っている」こと。もう一つは、「自分自身で次の課題を見つけている」ことでした。私は柔道に関してはまったくの素人です。試合や技について口出しできることなどありません。つまり、息子にそういうアドバイスをしたことはなく、ただじっと見守っているだけです。通っている道場の方針も「怪我なく、柔道を楽しもう」が最優先なので、試合で負けたからと言って叱られることも、反省を促されるようなこともありませんでした。そんな環境の中でのこの変化は、ヒデキが自分自身で見つけたことに他ならないのです。最初の一つは、これまで試合で負けてきた悔しい経験から、自然に学んだのでしょう。試合で負けるたびに悔し涙を流していたヒデキ。あの涙が、あの時の自分と同じ悔しい思いをしているであろう相手の気持ちを推し量れるようにしてくれたのだと思います。そしてもう一つは、「武道」がそれをヒデキに教えてくれたのだと思いました。たとえ誰かに勝っても、それが本当の勝ち(ゴール)ではない。「ガッツポーズをしてはいけない」と、先生に教わったからしない、というところから始まったヒデキも、自分自身を見つめる厳しい目が育つことで、「ガッツポーズはできない」に変化してきているようです。憧れの選手、先輩、そして先生。そこに近づきたい、という熱い想い。ヒデキの目には、自分の目の前に続く道が見え始めたようです。それは、永遠に続く「柔の道」。自分自身を鍛える修行の道です。いよいよヒデキは、自分の足で、その道を歩み始めたんだなぁ~。去年、ヒデキに柔道を勧めたのは私でした。「大きな身体の割りに臆病な息子の心を鍛えたかった」と、そのきっかけをここでも書いてきましたが、実はもうひとつ理由がありました。当時、娘のサキが、睡眠障害に陥り、小学校へ通えなくなっていました。検査をするうち、LDやADHDという発達障害があることも判明し、家族はみんな心が不安定でした。中でもヒデキは、学校で上級生たちから、「お前の姉ちゃん、学校サボってるんだろ?」などと言われることもあり、そのときは、「違うよ!夜眠れなくて可哀想なんだから、そんなこと言うな」と、食ってかかったりしていたそうですが、家に帰ると、「どうしてお姉ちゃんだけ、学校へ行かなくてもいいの?」「どうしてオレは宿題があるのに、お姉ちゃんは勉強しなくていいの?」と、理解できずに苦しみ、反抗期に入ったことも手伝い、「お姉ちゃんはズルイよ」と、たびたび口にするようになっていました。見るからに重度の病気を抱えているようには見えない娘。学校へも、ずっと一緒に通っていたのになぜお姉ちゃんだけ?…ハンディキャップを持つ子どもも大変ですが、実際はその兄弟たちも大変なんですね。我が子それぞれの苦しさを理解しつつ、自分自身も思いがけなかった娘の展開についていくのが精一杯だった私が、あるときふと思いついたのが「武道」でした。理解できてもできなくても、これから先も、ずっとこのお姉ちゃんとともに家族として生活をしていくヒデキには、とにかく心を強くして欲しい、というのが、私の精一杯の気持ちでした。私自身、「武道」が一体何なのかをちゃんとわかっていたわけではありません。ただ昔から、「武道をやると、心が鍛えられる」という漠然としたイメージがあっただけです。私の心の中には、すがるような思いもありました。そして一年半が過ぎ…今の息子を見て思うのは、「柔道と出会えて、素晴らしい道場と出会えて、本当に良かった」ということです。いつからかヒデキは、「将来はオリンピック選手になって金メダルを獲るんだ」「それからは、柔道の先生になりたいんだ」と言い始め、試合にも出始め、私も必死で応援するうちに、つい試合の「結果」に目がいき、この最初のことを忘れかけていたのかもしれません。ヒデキは、確かに心も身体も成長してきているよね。この先、ヒデキがどこまで柔道で活躍できるのか、私にはさっぱりわかりません。もしかしたら、夢はだんだん変化していくのかもしれないし、いつまで続けても、華々しい結果とは程遠い成績で終わるのかもしれません。でも、「柔道が大好きだ」と言っているヒデキは、恐らく大きな怪我でもない限り、この先も長く柔道を続けることになると思います。そしてこの道を歩みながら経験できるさまざまなことから、ヒデキは人間として大切なことをたくさん学んでいってくれるのだろう、という気がしています。せっかくこの子の母親でいられるんだもん、そういう小さな心の成長のひとつひとつも、なるべく見逃さないで喜んでいきたいなぁ~と、改めて思った私でした。ひなたまさみ
2007年12月15日
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みなさん、おはようございます昨日は、息子ヒデキ(小4)の通う湘南松前少年柔道塾で、第2回目の「塾内大会」がありました。左足首を捻挫し、体育も柔道も見学を続けていたヒデキですが、この大会にはどうしても参加するつもりのようでした。それは…金メダルが欲しいから。前回の塾内大会では、4年生と5年生との混合チームで戦い、優勝は5年生。ヒデキは銀メダルに終わりました。これまで出場した大会でも、もらったのは銅メダルのみ。いつからか、ヒデキにとって、金メダルを獲ることは悲願になっていたのです。外での大会にまだ慣れていないヒデキは、緊張しすぎてなかなか力が出し切れず、メダルはおろか一回戦敗退、という状態が続く中、塾内での試合なら、気心や手の内がわかっている仲間同士。今、自分が金メダルを獲れる可能性があるのは、この試合しかない!と思ったようです。朝から「よ~っし、今日はやるぞでも今日も5年生と一緒に戦うのかな?」と、不安そうにしていたヒデキですが、組み合わせ発表では、初級クラス以外の4年生7人が総当たりで戦うことになりました。(どうやら、この試合の結果から、2月に開かれる南が丘杯少年柔道大会(団体戦)の選手を決めるため、今回は学年別になったようです)試合前には、東海大学柔道部監督の中西英敏先生が、激励に来てくださいました。「みんな、緊張しているかな?私もね、どんな小さな試合でも、オリンピックでも、試合のときはいつでも緊張していたよ。緊張する、っていうのは“絶対に勝ちたい!”とか、“練習でやってきたことがちゃんと出せるかな?”とか、そういう気持ちがあって生まれてくることだから、それはいいことだと思うんだよね。たった2分間の試合だけど、その2分は、みんながいつも練習する1時間と同じくらい濃い時間になると思う。とにかく“絶対に負けないぞ!”という強い気持ちを持って攻めて欲しい。結果は勝つ人も負ける人もいるだろうけど、それが君たちにとっては良い経験になっていくから、とにかく普段練習している力を出し切れるよう、精一杯頑張ってください」ビビリ屋のヒデキにとっては、とても共感できる、ありがたいお話だったと思います。試合直前、私の元へ駆け寄り、「ママ、この湿布、外して」と、ヒデキ。「え?痛くないの?」「こんなのつけてたら、動けないから。ママ、オレ今日は絶対に金メダル獲るからね」…気合は十分のようでした。7人で総当たりですから、それぞれ6試合ずつ戦います。やっぱり足が痛いのか、それとも緊張しているのか、技の切れ味はあまりありませんが、それでもヒデキは、開始直後から積極的に攻め、有効や技ありから押さえ込みで一本勝ち、という試合を続けながら勝ち進み、最後はいよいよ同じように勝ち進んできた4年生ではライバルのT君との一騎打ちとなりました。ヒデキは強気に攻めを続けていましたが、技は決まらず、結局引き分けに終わりました。ヒデキとT君はともに5勝1引き分け。うち、4勝が一本勝ち(残りの1勝は優勢勝ち)だったヒデキに対し、T君の一本勝ちは3勝だったため、最終的にはヒデキがついに金メダルを手にすることとなりました。(やったーーーーーヒデキ、よく頑張ったね)表彰式では、中西先生が金メダルを首にかけてくださり、握手と記念撮影。去年、柔道講義でお世話になって以来、道場で会うたびに挨拶をしていたヒデキのことを先生も覚えていてくださったようで、ヒデキの顔を見るなり、「おっ、君か」と、声をかけてくださったとか。最後に南が丘杯の選抜選手の発表がありましたが、4年生の代表はヒデキとT君になりました。表彰式が終わったとたん、「足首が痛いよぉおおお~~」と、飛んできたヒデキ。すぐに氷で冷やしてもらいながら、「試合のときは痛くなかったの?」と尋ねると、「うん。終わったとたんにズキズキしてきた」…緊張で、痛みを忘れていたんでしょうね。「よく頑張ったね」金メダルと一緒に、可愛い柔道グッズも記念品としていただいたヒデキ。携帯のストラップですが、「将来は東海大へ行きたい」と言っているヒデキにとっては、これまた嬉しいプレゼントだったようです。ところがヒデキ、あれほど欲しかった金メダルをもらえたのに、あまり嬉しそうではありませんでした。「今日はあまり緊張はしなかったけど、K先輩みたいに立ち技で一本獲るのはできなかったし、Tとはほとんど互角だったからね。嬉しいのは50%だよ」へぇ~~。内容に満足できなかった、ってこと?なんか、いっちょまえになってきたんじゃないの?(笑)それでも、帰りにあの「ヒデキの行方不明事件」でお世話になった近所のコンビニ、○ブン○レブンに寄ると、「おじちゃ~~~んオレ、初めて金メダルとったよ~~~」と、メダルを持って奥へ駆けていくヒデキ。オーナーさんはとっても喜んで、奥の事務所で携帯を取り出し、記念撮影をしてくださいました。「金メダルは欲しくても自分で勝ち獲るしかないものだから。よくやったよこの子は将来、山下さんか井上さんみたいになるからね」「あははは(笑うしかない)ありがとうございます」まだまだ海のものとも山のものとも分からない息子に、そんな風に言って下さる人がいる、ということが、親にとってはとにかくありがたいわけです。ヒデキ、初めての金メダル、本当におめでとうひなたまさみ*中西先生は、東海大学柔道部(×女子柔道部)監督です。申し訳ありません、訂正させていただきました。コメントをくださったみなさん、ありがとうございます☆今日の夕方にはレスをさせていただきます。
2007年12月13日
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私の心の中のサンタさん。それは、母方の伯母さんのパピちゃん。パピちゃんは、家から車で20分くらいのところにある、お婆ちゃんの家に住んでいました。パピちゃんは、ずっと独身だったから、妹の子である私たちを、とっても可愛がってくれました。パピちゃんは銀行員。仕事が終わると、よくタクシーを飛ばして、まっすぐうちへ来てくれました。お母さんが病気で寝ていることが多かったし、お父さんは出張で留守のことが多かったから、私たちがいつも心細い気持ちを抱えていたことに、パピちゃんは気づいてくれていたのかな?パピちゃんが来ると、家の中がパッ!と明るくなりましたお風呂屋さんに連れて行ってもらうと、お風呂の中で、「10まで数えてあがろうか?ワン、ツ~、スリ~、フォ~」と、不思議な数を教えてくれました。お風呂屋さんからの帰り道、夜空を見上げながら歌った歌も、「トゥインクル トゥインクル リトゥルスター♪」やっぱり、不思議な歌でした。「パピちゃん、お月さまがついてくるよ。何でじゃろ?」「みんなが可愛いけん、顔をよぉ~見たいんじゃろ?」嫌いな人参を残そうとすると、「この人参を食べたら、将来まーちゃんは松坂慶子みたいな美人になれるんよお姉ちゃんは大原麗子、みーちゃんは山本陽子、楽しみじゃね~」美味しいものを食べるのが大好きなパピちゃんは、街に新しいお店がオープンすると、すぐに私たちを連れて行ってくれました。土曜日、学校が終わると姉妹でバスに乗り、パピちゃんの勤め先の銀行へ行きます。パピちゃんも土曜日は仕事がお昼までだったので、そこで待ち合わせでした。制服姿のパピちゃんは、かっこいい「新しいお店じゃね。なんじゃろ、この、ババロアって…。これ、美味しいんかね?食べてみようや」シャンデリアに赤いカーペット。白いテーブルクロスのお洒落なお店で初めて口にしたババロア。「まーちゃん、こりゃ、たいして美味しいもんじゃないね」こっそり耳打ちしながらウィンクするパピちゃん。いつか、「子どものうちから、あんまり贅沢させんでください」と言った父に、パピちゃんは、「あんた、何を言よるんね?そりゃ、逆じゃろ?子どものうちに美味しいもん食べさせんにゃ、舌が育たんのよ」と、食ってかかり、それからも父を無視して私たちに美味しいものを食べさせ続けてくれました。大きな箱いっぱいの高級菓子パン、ケーキ、フルーツ…ある日、パピちゃんは、袋の中からでっかいまあるいフランスパンをひとつ取り出し、「さぁ、誰の口が一番大きいんかね?比べてみようや。一人ずつ、一番おっきい口でパクッとかぶりついてみんさい」私たちはみんな、裂けるほど大きく口を開いて、必死でフランスパンにかじりつきます。「か、か、かったぁ~~~い」「はっはっはそうじゃった、こりゃ、フランスパンじゃったね」またすぐに会えるのに、パピちゃんが帰るときは、いつも寂しくなりました。「もう、帰るん?」「また来るけんね。さよなら三角、また来て四角…♪」玄関に立って、指を揺らしながら歌うこともあれば、「バ~ハ~ハァイ♪」と、不思議なお別れのことばを残して行ってしまうこともありました。クリスマスには、バスに乗って広島のデパートへ行き、よそ行きのワンピース、オーバー、ブーツを3人姉妹にお揃いで買ってくれたり、バレンタインデーにはダンボールいっぱいのチョコレートが届いたり…。パピちゃんは、食べることが大好きだったのにお料理が苦手で、真っ黒い目玉焼きを作ってくれたこともあったし、うちのオンボロ洗濯機と格闘して、大事な人差し指を曲げられちゃったこともあったけど、裁縫はとっても上手で、端切れを使って、リカちゃん人形のお洒落な洋服をいっぱい作ってくれました。パピちゃんが私たちに贈ってくれていたものは、あったかい真心だったんだと思います。パピちゃんの顔を見るだけで、いつでも私たちの心にはあったかい灯がともるのでした。叱るときは、これまたメチャクチャ怖かったけど、(今日は何が起こるかな?)ワクワクしたり、笑顔になったり…私たちはパピちゃんが大好きでしたパピちゃんが天に召されてもう16年になるけれど、人生後半のパピちゃんは、愛情もエネルギーもお金も、その大半を私たちのために費やしてくれていたような気がします。パピちゃんは、今でも私の心の中のサンタさんだから、毎年この時期になると、パピちゃんのことを思い出すんです。あ~あ、パピちゃんみたいな人になれたらいいなひなたまさみ
2007年12月13日
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おはようございます街じゅうにクリスマスのイルミネーションが煌き、スーパーには早くもお正月用の商品が並び始めたこの時期に、我が家にもようやく…ようやく…クリスマスコーナーができました我が家のツリーは、白と青のライトが点滅するシンプルなものです。娘のサキ(中1)が喜んで飾りつけをしてくれる、可愛いクリスマスオーナメントはブログのお友だちからの贈りもの。サキの部屋のコルクボードに黒い画用紙をくっつけて、2人の子どもたちは、サンタさんへのメッセージボードを作成。それぞれ、欲しいものを緑の画用紙に書いて貼ると、あとは思い思いにイラストを…。あ、ちなみに2人のリクエストしたものは、サキ:銀魂1~20巻&アニメ版銀魂1巻をください (*銀魂というのは、サキが今一番大好きなアニメです)ヒデキ:ハリー(お友だち)みたいな、アイポットじゃないけど音楽がきける1万円しないやつをください。色は青です。(かっこいい青です)この1万円しないやつってところが、ポイントです(笑)。どうやらサキが吹き込んだらしいのです。「ヒデキ、人にはそれぞれ生活のレベルっていうのがあるから。あんまり欲を出すと、サンタさんは何もくれないんだって。だから、うちは1万円以内のものにしておいた方がいいよ」(いやほんと、ありがたいそうそう。それ以上するものは、お年玉で買えますからね~)↑サンタさんの声でもちょっとサキさん、あなたの希望は、ちゃっかり、少しオーバーしていませんか?(笑)クリスマス、そしてお年玉と、子どもたちはこれから嬉しいことのオンパレードですが、一方親の方は大変なわけでして…うちは宗教を信仰しているわけではないので、クリスマスはあくまでも“楽しいイベント”の一つ。しかも子どもたちにとっては、自分たちの欲しいものを無償で手に入れられるという、またとないビッグチャンスですから、そりゃ~ワクワクしますよね~サンタさんが来てくれるのを心待ちにして、早くもツリーの前で踊り出すヒデキ。イヴの夜は、きっと興奮してなかなか眠れないでしょう。サンタさんも、そんな子どもたちが目を覚まさないようにそっとプレゼントを置いていくのに、ドキドキですね。朝起きて、プレゼントを見たときの子どもたちの歓声と笑顔。子どもの幸せは、親の幸せでもありますねま、こんな日が年に一度くらいあってもいいか。さぁ、1万円サンタさん。道に迷わず、我が家にもちゃんと来てくださいね~ひなたまさみ
2007年12月12日
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おはようございますこれからいよいよ大掃除をしなくては…というこの時期になり、持病の腰痛が悪化してしまいましたまぁ、ぼちぼちいくしかないですね先日の柔道ワールド・グランプリ。息子ヒデキ(小4)が一番応援していた100kg超級の井上康生選手は、決勝戦まで勝ち進んだのですが、最後に負けてしまいました。私はそこにたどり着くまでに不覚にも寝てしまったのですが、息子は最後まで見ていたようです。朝になってから、録画したビデオを見ていたら、息子が目を覚まし、「康生さん、負けちゃったよ」と、真っ先に私に告げます。「“指導”を取られて負けたけど、康生さんの方が強かったと思うよ」息子は井上康生選手の大ファンなので、どうしても井上選手びいきの感想になってしまうのかもしれないな、と思いつつ、ビデオを見る私。柔道の試合観戦など、息子が柔道を習い始める去年までしたことのなかったド素人の私ですが、息子のお陰で、こうしてテレビで試合をやるときには、欠かさず録画して見るようになりました。当然、解説やアナウンサーの実況を頼りに見ているので、私も彼らの考え方などの影響も受けているのかもしれませんが…やっぱり、心にモヤモヤしたものが残ってしまう決勝戦のように感じました。(以下は、あくまでも私と息子の個人的な感想なので、語弊があったり、間違っていたら、ごめんなさい。)私は、柔道というのは、お互いにしっかり組み合って、技を掛け合うものだと思っていました。相手を揺さぶったり、引き寄せたりしながら、一瞬のスキをついて技をかける。豪快な一本が決まるのは、素人の目にもわかりやすく、見ていて気持ちの良いものです。ところが、最近の国際試合では、相手に組ませない柔道が目立つようになってきたようです。その結果、襟や袖をつかもうとする、それを突っぱねる…という組み手争いの繰り返しで、まともな柔道ができないまま、時間が経過していくことが多くなってきました。これは、見ていてつまらないですね~。組んでからも、積極的に技をかけていないと審判から「指導」を受け、相手にポイントが入ってしまうルールがあるようで、そのためか、本当に相手を投げられるとは思わなくても、技をかけている振りをしながら途中で畳に崩れ、うずくまって時間を稼ぐような「掛け逃げ」をしながら、「勝つ」よりも「負けない」柔道に徹する姿も目立ちます。柔道がJUDOに変わってしまったのだ、という人もいます。これから先は、そうでないと世界を制することはできなくなる、という意見もあるようです。私にはその辺のことはよくわかりません。それでもやっぱり、しっかり組んで、一本を狙う柔道というのが、見ていて気持ちいいんですよね~さて、100kg超級の決勝戦にいたるまで、他の階級の試合も放送されていましたが、驚いたのは、ヒデキがたくさんの試合の詳細をハッキリと覚えていたことでした。「ママ、この試合はね~、残り2分20秒でこっちの選手が一本勝ちするよ。確か技は小外刈りだったかな?」親切にも、結果を先に教えてくれるのです(笑)。(あれ?ヒデキって、そんなに記憶力よかったっけ?)そんな風に息子が言う試合は、たいてい見事な一本勝ちで勝負がついた試合ばかり。子どもの目にも、印象に残る試合というのは、やっぱりそういう試合なんですね。決勝戦で、大好きな井上選手が敗れてしまったことについては、珍しく息子はあまりコメントをしませんでした。私に教えてくれたのは、「康生さんに“指導”がついたとき、会場みんながふぅ~ってため息をついたのが、聞こえたんだよ。ため息が聞こえる、ってどんだけ~?だしな」それだけ、会場には井上康生ファンが多かった、ということでしょうか。「ポイントが入ってからは、(相手選手が)逃げてたしな。やっぱり、康生さんの方が強かったからだと思うよ」結果がすべて。あとは、何を言っても負け惜しみという声も聞こえてきそうですが…驚いたことに、ヒデキが一番腹を立てていたのは、試合内容よりも、試合終了直後のことでした。「ブザーが鳴って、試合が終わったとたん、相手が康生さんが掴んでた手を突き放すようにして払ったんだよ。なんか、“ほら、終わっただろ。早く離せよ!”って感じでさ~。あの態度は、マジでムカついたし」ビデオを見ると、それは私なら確実に見逃していたような、ほんの一瞬の出来事でした。私の目には、それがヒデキが言うほど深い意味を持っているようには見えませんでしたが、確かに相手の手を自分から離すような仕草は見て取れました。「ほら~。いくらなんでも、これはないよね?オレはこの態度はないと思うよ~」息子はそのシーンを何度も巻戻し、しつこいくらいに怒っていました(笑)。(え?そこ?そこにそんなにこだわるの~?)子どもの目に留まるのは、大人にしてみれば意外なところだったりするのもまた、興味深いものですね。どんなコメントよりも、どんな解説よりも、子どもは自分の目で見たもの、心で感じたことに、どこまでも素直に反応するんですね。そういえば、「井上さん、前よりも礼がキレイになったよね」なんていう、偉そうなことも言っていました(笑)。ヒデキはこれからもきっと、一本を狙い続けるであろう井上康生選手を応援し続けると思います。私は井上選手が、彼らしい柔道で、再び世界の頂点に立つ日が来ることを願っているし、いつか訪れる世代交代のときには、相手選手には胸のすくような鮮やかな一本で勝負をつけて欲しいと思っています。今回の試合を通して、息子が自分自身で感じたことを、これからの柔道に活かしていってくれるといいな、と思っています。ひなたまさみ
2007年12月11日
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おはようございますブログのアクセスは平日の方が多いのに、日記の更新は週末の方がしやすくて…平日来てくださる方には申し訳ないのですが、今日も更新です。柔道ワールド・グランプリ。みなさんはご覧になっていますか?今日はいよいよ最終日です。お時間のある方は、ぜひチャンネルを合わせていただけると嬉しいです♪(って、別に私はテレビ局の者ではありませんが。笑)皆さんにも、柔道を知っていただけたら…そんな気持ちです。我が家では連日ビデオ録画しながら見ています。もちろん、息子ヒデキ(小4)が柔道をこよなく愛しているからですところがこのヒデキ。先日の女子78kg超級の試合を見ているとき…一人の外国人選手を見て、「おっ、なかなかイケメンじゃん」「ちょっとヒデキ、この人は女の人だよイケメンはないでしょ?」続いて、対する日本人選手を見て、「わわっ、ヤバイ!!この人、おっさんになりかけてるよ~~」「こらっあんた、何言ってるの」「イケメン対おっさんだぁ~がんばれ、イケメン」とりあえず、思ったことは全部口にしないと気がすまないようです(笑)。まぁ、そういうことを本人に面と向かって言えるほどの度胸はないようなので、安心しているのですが、これじゃ~女子にはモテないね。今日はいよいよヒデキの一番憧れている井上康生選手が出場します。これまでテレビで見る試合では、井上選手はことごとく敗れてしまい、ヒデキはそのたびに悔し泣きしながら、「この、クソ審判が~」と暴れてきました。今日こそは井上康生選手が優勝するところを息子に見せてやりたいと、彼の大ファンの親としては切に願っていますさて、またまた捻挫をしてしまったヒデキ。学校で一番楽しいはずの昼休みに、サッカーもドッジボールも出来ず、いったい何をしているんだろう?とふと思いました。本人に尋ねてみると、「え?お絵かきだよ」「うそっヒデキが絵を描いてるの?」ビックリしました。これまでも怪我をして外で遊べないときには、教室の中で遊んでいるグループにちゃっかり入れてもらい、折り紙で手裏剣を作ることにハマったり、あやとりにハマったりしていましたが、絵というのは初めてでした。(へぇ~~?いつも“絵は嫌い”とか“オレは絵は下手だから”って言っているヒデキがねぇ~)「どんな絵を描いてるの?」「ヒッヒッヒ聞きたい?ママ、それを聞きたいの?」(うっ、これは聞かない方が良さそうだ)と、咄嗟に思う一方で、そう言われるとますます知りたくなる私。「うん、聞きたい。何の絵?」「しょ~がねぇ~な~。じゃ、教えてあげるよ。オレたちが今描いているのは…小島トマト」「小島???トマト???」ヒデキがよく真似している「そんなの関係ねぇ~!」のお笑い芸人、小島よしお?でも、トマトって…「わかったよ。そんなに見たいなら、明日、持って帰ってきてあげるよ」そして昨日、ついにヒデキたちが今夢中になって描いているという小島トマトを見せてもらいました。♪うぇ~~~、うぇ~~~♪解説:「小島トマト」とは、ヒデキたちの作り出したキャラクター・顔がトマトで、身体が小島よしお・1号から始まった小島トマトはどんどん進化を続け、5号までいったところで次は10号、20号…この50号は最新、最強の小島トマト(「あんまり強そうに見えないぞ~」「でもそんなの関係ねぇ~」)攻撃力、守備力…(うんうん、こういうの、カードゲームの影響だね)えっ?むねげパワー?はっ?ち●げパワー???何これ?おしっこパラダイス????「ハイ オッパッピー」って…(笑)ハハハハハ…く、く、くだらないこれが小4男子の標準なのかなぁ?し、失礼しましたこんなところに載せるほどの絵ではないことは重々承知の上ですが、一応子育てアルバムとしてブログを書いているので、これも思い出のひとつとして掲載させていただきました。あ、でも、意外と繊細な絵を描くんだなぁ~なんて、必死で褒められるところを探してみる私でした。ヒデキ、早く怪我を治してちょ~だいひなたまさみ
2007年12月09日
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みなさん、おはようございます木曜日、息子ヒデキ(小4)は、結局柔道の見学に行きました。まったくあまのじゃくというのか、「休んだ方がいいよ。たまにはゆっくり休んでのんびりしてなよ」と言うと、反対に行きたくなるようです(笑)子どもの気持ちって、わかりませんね~。最後にはヒデキの、「オレ、見てるだけでもいいんだ。だって、柔道が大好きだから」に負けて、私服のままで連れて行ったのですが、O先生はそんなに甘くはありません。「おいヒデキ、暇そうだな。暇だろう?グー・パーでもやるか」というわけで、座ったままで両手を前に伸ばし、100回、110回、120回…最後には150回連続で握力をつけるトレーニング。ヒーヒー言いながらも、なかなか楽しそうでしたよ♪昨日から始まった“柔道ワールドグランプリ”。ヒデキが泣いて暴れないよう(笑)、日本選手のみなさんの活躍に期待したいと思いますさて、最近、ますます時間に追われている私。夕飯の支度をするときには、たいてい娘のサキ(中1)を呼んで、手伝ってもらいます。「サキ、見てて。砂糖の量はこんな感じ。バサッ!塩は、パッ、パッ。あ、もうちょいかな?パラッ。うん、これくらい。醤油の量はこんな感じ。いくよ~。ドボドボドボ~!はい、OK♪うんうん。これだよ、これ!ほら、味見してごらん。これで、最後に豆腐が入ったら少し薄くなるからちょうどいいんだよ。この味を覚えておくんだよ」「ママー、サキが料理するのが好きになった理由がわかったよ」「え?なあに?」「ママがいつも適当に料理してるからだ」ガクッ!「適当って…」「だってさ、調味料とかちゃんと計らないじゃん」「まぁ、たしかに…でもちゃんと目分量っていうのがあるんだよ♪」「今日、学校で友達と話してたらね、料理の話になったんだけど、その子のお母さんは、どんな料理をするときにも、必ず全部の材料を計って作ってるんだって~」「うそっあり得な~~いそんな几帳面な人がいるんだ」「だからね、サキもビックリして、“もしも腐りかけの野菜とか、レシピよりも多めにあまってて使っちゃいたいときとか、どうするの?”って聞いたら、“書いてある分しか使わないから、そういうことはないよ”って言ってた」「サキがもしそこの家の子だったら、面倒くさいから料理なんか嫌いになっちゃったかも?だからね、ママのおかげ」そうか~あれ?私、ほんとに褒められてる?私が小学校へあがるとすぐに母が病気で寝ることが多くなり、幼い姉妹で夕飯を作るようになりました。もちろん、最初は何かを炒めるくらいしか出来ませんでしたが、やがて親子丼や肉じゃが、筑前煮、チャーハン、オムライス、豚汁などと、レパートリーも増えていきました。母はもともと料理が好きな人だったので、材料の吟味から、料理の味付けまで、どちらかと言うと細かく教えられたと思います。毎日、夕方になると母の枕元へメモを用意して行き、その日買ってくる材料を書き取るときも、「野菜の選び方はねぇ~」「鮮度の良い魚っていうのは…」とか、細かいアドバイスまで書き取ります。味見も必ず母の枕元へ持っていき、確認をしてもらっていました。「ええ?舌の感覚は大事じゃけんね。しっかり自分の舌で覚えるんよ」切ったあと、水にさらすものとそうでないもの。水から入れて火にかけるものと、沸騰してから入れるもの。調味料は「さしすせそ」。皮のむき方、切り方…まだ背が届かなかった水道やガス台の前に小さな台を置いて立ち、火傷したり、指を切ったりしながら、少しずつ覚えました。当時はまだ今ほど冷凍食品も豊富ではなかったし、お店で売っている惣菜は母には「高くて不味い」という印象があったようで、何でも家で作って食べていました。7人家族だったので、唐あげやハンバーグのときなど、肉はたいてい1kg購入。餃子もコロッケも、あまりに大量なので、いつでも全員での共同作業です。いつだったか餃子の白菜を刻むとき、誤って左手の薬指を勢いよく切ってしまい、あわや指先を切り落とすかと思うほど深く切れてしまったことがありましたが、「ほら、気をつけんさい。あんたの指なんか、誰も食べとーないけんね」と母が笑えば、「誰かの餃子にはうちの指入りじゃ~!大当たり♪」と私が答え、「おえ~~っ、気持ち悪い」と騒ぎ出す姉や妹。ティッシュでグッと抑え、少し血が止まったところで、再び包丁を握る私。病院?行かない、行かない。手当て?血さえ抑えれば、問題なし。「働かざる者、食うべからず」…泣いている暇なんかありません。だってみんなお腹ペコペコで、一刻も早く食べたかったのですから。たくましくもなりますね~(笑)。今でもうっすらと残る指先の傷あと。今、私が作る料理の大半は、そうやって何十年もかけて覚えてきた家庭料理、“おふくろの味”なのです。「ママ、サキはママの料理をもっともっと作れるようになりたい。ばあばからママ、ママからサキ、って受け継がれていくのって、なんかいいもんね」娘のことばを聞いて、幼い頃の風景、そして母のことを、ふと懐かしく思い出しました。母は私にとっては“料理の師匠”だったんだなぁ~。“おふくろの味”って、単に料理や味つけだけの話ではないんだ!懐かしい風景やお母さんの笑顔…かけがえのない思い出が隠し味になっていて、いつでもその人を幸せにしてしまう特別な料理今は時間がなくて買ってきたものですませちゃうこともありますが、なるべく手作りを心がけ、子どもたちにはこれからじっくりと“おふくろの味”を覚えていって欲しいな、と改めて思いましたひなたまさみ
2007年12月08日
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またまた、続けて2本目の日記です。最近、生活のリズムがバラバラでして…はい。ブログの話題ではすっかりご無沙汰してしまっている娘サキ(中1)の睡眠のリズムが…少し前に、学校の定期テストがあったためでしょうか、一晩中眠れないまま学校へ送って行き、数時間後にはまた迎えに行ったり、(電車とバスで下校すると、寝過ごして、遠くまで行ってしまったりするのです)夕方から夕食も食べないまま朝まで眠り続けたり…(急にお腹が空いて目が覚めるのでは?と、私もなかなか眠れなくなります)ここ数日は、ようやく人並みのリズムに戻っていたのですが、今日は疲れがたまっていたのか、夕方から夕食なしで眠ってしまったのです。そろそろ目を覚ますかな?と、何となく気になりつつ、ブログの更新をしています。昨日、サキは初めて油絵に挑戦しました。パステル画のアトリエで、たまに油絵をやることがあるそうです。「クリスマスの絵を描いてみましょう」と、先生に渡されたのは、小さめの紙。「油絵は、水彩の絵の具よりもパサパサした感じだったよ」「色を変えたいとき、筆を洗うのも、特別な水?があるんだよ」初めての体験をしてきたサキは、とても嬉しそうに報告をしてくれました。「みんなはね、バックが群青色なんかで、夜空にクリスマスツリーがあって、雪が降っているような絵を描いていたんだけど、サキはね、こんな絵を描いたよ」「かっわい~~~い」「サキはね、“あったかいクリスマス”がいいな、って思ったんだ。“あったかい”っていうことば、好きだから」ああ。たしかに、あったかい感じがします。“あったかいクリスマス”かぁ…うん。いいね、それ♪というわけで、みなさんに、一足早いサキからのクリスマスの絵のプレゼントです。いつもの親バカですが、どうぞ見てやってください。みなさんにも、あったかいクリスマスが訪れますように☆ひなたまさみ
2007年12月05日
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みなさん、こんばんは☆火曜日のこと。学校から帰ったヒデキ(小4)は、少々興奮気味でした。「ママ、今日NとKが学校でケンカしたんだよ」N君とK君はヒデキの仲良しのクラスメイト。今、学校ではいつもこの3人組で行動しているようです。小学4年生の男子のケンカ。まぁ、それほど珍しいことではないよね?でも話を聞くうちに、ヒデキの興奮していた理由がわかりました。それは、口喧嘩ではなく、取っ組み合いの、ものすごく激しいケンカだったそうです。みんなで校庭でサッカーをしていたとき、些細なことからケンカを始めた2人は、とうとう大乱闘に「オレとか、他の子たちが何回か止めようとしたんだけどさ~、それが、全然ダメなんだよ」(ヒデキでも止められないって、どんだけ~?笑)「そしたら、Nのお兄ちゃんたちが通りかかって気づいてね、“ああ、これで止めてくれる”と思ったら、“おお、やれやれ~~”って笑って見始めたから、俺らも止めるのはやめて一緒に見ることにしたんだけどさ~、2人とも、マジですごかったよ」取っ組み合いのケンカなんて、最近あまり聞きませんね。N君とK君はヒデキと出会う前からの大親友だから、まぁ、たまにはそんなこともあるのでしょうか。校庭で、お互いに素手でやるケンカなら、心配ないのかなぁ?今はケンカの仕方も知らない子が増えている、とよく耳にします。私も子ども時代は、姉妹でも激しい取っ組みあいのケンカはしょっちゅうしたものでした。そんな経験から、ケンカの加減もわかっていった、というのは確かにあるのですが…(男の子の母親となった今は、やっぱりそういう話を聞くだけで、ちょっとハラハラしちゃいます)あとで2人(N君とK君)は担任の先生に呼び出されたそうですが、「はいはいオレも関係者です」と、ヒデキのおっちょこちょいはついていき、事の経過を先生に説明することに。ところがヒデキ、「オレ、先生にね、“先生、2人とも、なかなかいい勝負だったよ”って教えてあげたんだ」「うそっちょっと、それが言いたくて、ついて行ったの?」「そう。そしたら先生が、(突然、先生の口調で)“今はそういうことを聞いているんじゃない”だってさ~」「あははそりゃ、当たり前だよ」「でもさ~、あれはほんと、いい勝負だったしな」いつまでも、興奮の余韻に浸り続けるヒデキ。昨日はその2人、すっかり仲直りして、また一緒に遊んでいたそうです。男の子っていうのは、やっぱりよくわかりませんさて、そんな話を聞いて、いつもの柔道の稽古に行ったのですが、ヒデキの大好きなO先生も憧れの先輩K君も、火曜日は珍しくお休みでした。(この2人が欠席というのは、滅多にないことです)インフルエンザかな?風邪ひいちゃったかな?ところがヒデキも、小学生の稽古の途中で気分が悪くなり、トイレで吐いてしまいました。実はヒデキ、少し前から風邪気味だったのですが、ちゃんと治っていないままでした。中学の稽古はやらずに帰るかな?と思っていたら、小学生の稽古が終わったときに、同じ4年生のライバルT君がヒデキに、「今日、(中学の稽古に)残っていく?」と、尋ねてきたのです。これまで小学生で中学の稽古に残っているのは、6年生のK君、S君、W君と4年生のヒデキの4人だけでした。少し前からヒデキが、「ねぇ、T君も残っていくようにT君のお父さんに言ってよ」と言い出し、先週からようやくT君も残り始めたところでした。思わず、「うん」と答えたヒデキ。やっぱり自分が誘った以上、T君を残して帰るわけにはいかない、と思ったようです。K先輩のお姉さん(中3)も中学生の稽古に参加しているため、やがてK君のお父さんが道場に入って来られました。「K君、風邪ですか?」と聞いてみると、「今日、足を捻挫しちゃってね~」と、お父さん。 「えっ怪我しちゃったんですか柔道で?」「いやいや、学校でね」そういえば、K君は前に怪我したときも、確か学校でだったなぁ~。K君、きっと学校でも元気いっぱいなんだろうな。憧れのK君が捻挫してしまったことがわかり、まさかヒデキはそれを真似しようと思ったわけではないと思いますが、その後の中学生の稽古で乱取りの最中、「いった~~い」何とヒデキも捻挫してしまったのでした左足首の内側が、みるみるうちに腫れてきました。何とか歩けるし、痛がり方からも、どうやら骨には異常はなさそうでしたが、帰りに柔道着のまま、かかりつけの接骨院へ右足首の捻挫がようやく良くなったと思ったら、今度は左足です。昨日は午前中が校外学習で、大きな公園を散策することになっていたため、学校は午後から送って行くことにして、朝のうちに再び接骨院で治療。早めに治療できたので、前回よりは早く良くなりそうです。「来週は塾内大会だしな~。オレ、来週までに治さないと」「えっ来週の試合、出られるの?」「当たり前じゃん出られなくても、出るしかないんだよ」「そんな…出られなかったら、そりゃ、出られないでしょ?」「何言ってんの~?オレ、今度こそ金メダルとるんだよ」ああ、金メダルね。ヒデキがずっと夢見ている金メダル。これまでヒデキが試合でもらったのは、銅メダルと銀メダルだもんね。前回の塾内大会では、てっきり学年別だと思い、本人は金メダルをもらえるつもりだったのですが、先生がレベル別でクラスを決め、ヒデキは4年生と5年生の混合クラスで戦うことになり、優勝は5年生、ヒデキは銀メダルに終わったのでした。それでも、外のいくつかの試合に出てみると、「やっぱり、塾内大会が、一番金メダルがとれる可能性が大きそうだ」と踏んだヒデキは、何が何でも来週の大会に出るつもりのようです。明け方になると咳き込むヒデキ。今日の柔道の稽古は、見学もお休みした方がいいかもね。捻挫したのも、もしかしたら「まずは、風邪をちゃんと治しなさい」っていうメッセージなのかもしれません。今週はゆっくり休んで、風邪も足もきちんと治してから、来週元気いっぱいで復活すればいいじゃない?根性のないはずのヒデキがこんなことを言うのですから、よっぽど金メダルが欲しいのでしょう。金メダル…こればっかりは、どんなに我が子が可愛くても、親が買い与えることができないものです。今年最後の試合になる塾内大会。悲願の?金メダル、今度こそとれるといいね。でも、先は長いんだから、ぼちぼちいこうね。ヒデキの体調が、早く良くなりますようにひなたまさみ
2007年12月05日
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すみません、いつものとおり、書けるときのまとめ書きで、本日2本目の日記です。先週の土曜日。午後のひととき、ヒデキと2人で遊びました。それは、10ヵ月ぶりくらいのことでした。普段はお稽古事に忙しいヒデキと、仕事に追われている私。ヒデキは暇があれば、すぐに外へ飛び出し、真っ暗になるまでお友だちと遊んでいるので、なかなか2人で外で遊ぶチャンスはありませんでした。その日は珍しく、同じマンションの友だちが誰もいなかったらしく、家でテレビを見ていたヒデキ。何の番組だったのか、女性タレントが握力測定をしていたようで、「ママ、ママの握力ってどのくらい?」と、尋ねます。「う~~ん、ちょっと前にゲームセンターで測ったときは、41kgくらいだったよね」「す、す、すげぇえええ」テレビのタレントさんたちは、20~30kgくらいのようでした。「ふふっ、実はママ、握力だけは昔からちょっと強い方なんだよ。これって、40代男性の平均握力なんだってさ」「マジかよ~~」そんな会話をするうちに、その日買った縄跳びを一緒にやろう、と言い出したヒデキ。実は今、体育の授業でマラソンと縄跳びをしているそうです。「オレ、二重飛びが、なかなかうまくできないんだよね…」(いや、それだけ太ってりゃ~、無理でしょ?)と言いたいのをグッとこらえ、「じゃ、一緒に練習しようか?」…というわけで、2人で縄跳び練習を始めました。「ママだってもう、ボクシングも長く行ってないし、二重飛びなんてずっとやってないからね」と言いながらも、お手本を見せようと張り切ったところ、いきなり30回連続でクリア「ママーーーすっげぇええええママってカッコイイ」「いや~、そんなに褒められると照れちゃうなぁ」と笑いながら、満更でもない私。(まだまだヒデキには負けられませんからね!)ヒデキは特訓の甲斐があったのか、何とか1回は出来るようになりました。「その身体で二重飛びが出来るなんて、上出来だよ」「ねぇママ、じゃ、今度は公園でドッジボールしようよ」「ドッジボールねぇ…」10ヵ月前は、ヒデキのボールはまだ何とか受けられた。しかも私が本気で投げたボールでヒデキに突き指させちゃったっけ。(まだ、いけるな)「うん、いいよ。やろう♪」早速、2人でキャッチボールから始めました。ところが、いよいよ本気で投げ始めたとたん、うそっ!?何これ???ヒデキの投げるボールは、とんでもない勢いです。こ、こ、怖いっい、痛いっさっき褒められたばかりだし、まだ情けないところを見せたくない私は、必死でボールを受け続けるのですが、胸で受けると、一瞬、息が止まるかと思うほど痛いし、腕で受けると、腕を傷めたのでは?と思うほどズキズキします。おまけに私が精一杯の力で投げたボールも、楽々受け取ったヒデキは、「ママ、冗談でしょ?そろそろ本気で投げていいってば~」(って、ママは本気で投げてるんだよ~~)とうとう私の方から、「ごめん。ママ、もうヒデキの本気ボールを取るのは、きっと今日が最後になると思うよ。ヒデキがこんなに強いボールを投げられるようになってるなんて、思わなかったよ。今度からはもう、パパに交代してもらおうね」と、言ってしまいました。ドッジボールが大好きで、学校ではドッジボールクラブに入っているヒデキは、カーブも投げられるし、足元を狙って投げることも出来るのですが、やっぱり直球でど真ん中に投げるのが一番好きだとか。ふふっ、ヒデキらしいね。素直な性格がボールにもそのまんま出ていて、ママは好きだよ最後にヒデキが、「ママ、ちゃんと肩を回しておいた方がいいよ。オレは毎日やってるから大丈夫だけど、明日ママの肩が痛くなるといけないからさ」と、優しい気遣いまでしてくれて…。ちゃんと回しておいたけど、昨日は痛くなかったけど、今日になって右の肩がやたら痛いよぉおお~~!(笑)(この時差がまた、何とも哀しいわけでして…)小学4年生。今がちょうど母親を体力的に越えていく時期なのかな?ちょっぴり切ないような、でもやっぱり子どもの成長が嬉しいような、そんなひとときを過ごしたあと、これまた久しぶりに2人で愛犬プリンの散歩をしながら、おしゃべりタイム。「ママ、今日の柔道の早朝稽古のとき、オレが1年生のH君と打ち込み練習したの、見てた?」「ああ、そうだったね。珍しい子とやってるな、って思いながら見てたよ」早朝稽古で人数が少ないときは、1年生から6年生までがいつものようにクラスに分けずに一緒に練習をすることがあります。「O先生が“2人組になれ”って言ったから、オレも相手を探そうと思ったら、目の前にいつの間にかHが立ってたんだ。Hはオレの顔をじーーっと見て、その目がまるでおねだりをするときのプリン(犬)みたいにウルウルの目になっててさ~、オレが、“(一緒に)やるの?”って聞いたら、黙って“うん!”って頷いたんだよ」「へぇ~~。H君、可愛いね」「そのとき、別の子がHに、“一緒にやろう!”って走ってきたんだけど、Hは黙ったまま、その子の方を見ると首を横に振って、またじーっとオレの顔を見てたんだよ」H君はヒデキと同じ小学校へ通う1年生で、ヒデキのことを“ヒデキお兄ちゃん”と呼んでくれるそうです。家では2人姉弟の“弟”のヒデキ。「弟か妹が欲しい」とずっと言っていたヒデキが“お兄ちゃん”と呼ばれるなんて、きっと嬉しいんだろうな。「それで一緒に始めたのはいいんだけど、やっぱり本気でやるわけにはいかないし、どうしたらいいかわかんなくて、適当に力を抜いてやってたら、O先生に、“おいヒデキ、ちゃんとやれ!”って言われちゃって、仕方ないから今度は思いっきりやろうとしたら、今度は先生が慌てて、“ヒデキ、待てっ!本気は出すな。真剣にやれ“って、これがまた、難しいんだよねぇ~~」と、苦笑い。普段の稽古では、高学年のクラスにいるから、ヒデキたち4年生はどちらかと言うと“おチビさん”です。先輩たちに憧れるばかりだったヒデキが、いつしか“先輩”にもなっていたんですね。「ヒデキもいつも優しい先輩のみんなに可愛がってもらってるんだから、後輩にも優しくしてあげようね」「うん」うちではいつでも末っ子、下の子のヒデキ。そのヒデキが“ヒデキお兄ちゃん”かぁ~。帰り道、私の胸の中で、何度も“ヒデキお兄ちゃん”という言葉が響いていました。ひなたまさみ
2007年12月03日
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みなさん、こんにちは昨日は息子ヒデキ(小4)の柔道の試合でした。会場は、東京三鷹にある松前少年柔道場。ヒデキは4年生の重量級でのエントリーでした。結果は…一回戦敗退。前日の夜から緊張していたヒデキは、本番でもカッチカチ。何もできないうちに転び、押さえ込まれての、あまりにもあっけない一本負けでした。試合前から、対戦表を見ながら自分の対戦相手を探し、「ママ、オレの相手、わかったよ。オレよりでっかくて、帯の色もずっと上だったどうしよう、負けちゃったら…」と言ってきたので、(こりゃ、ダメかも?)とイヤな予感「負けたっていいじゃん。自分の持っている力を精一杯出せたら、たとえ負けても気持ちはスッキリするでしょ?」と言って送り出し、あとは祈るような思いで見守るしかありませんでした。(それにしても、あんな負け方をしちゃうとはねぇ~)朝の3時から起きてお弁当を作り、5時にはヒデキを起こし、パパもビデオの準備をし、一日がかりで出かけたのですが、ほんの数秒で終わってしまい、しかもその内容が、気持ちで負けていて、技もかけないうちに終わったとなると、流石にガックリして、疲れがドッと噴き出してしまいました。普段の練習を見ているだけに、親の贔屓目だとは思いますが、(ちょっと、ちょっと!いくらなんでもあんたはそんなに弱くはないでしょ~?)と思ってしまったり、(でも結局、緊張して力が出せないなんて、言い訳だよね~。みんなその中で精一杯やってるんだから)と考え直したり、仲間たちが、普段の練習どおりに力を出し切って戦っている様子を観ては、(ヒデキがこんな風に平常心で戦える日なんて、もう永遠に来ないのかなぁ~)なんて悲観的になってしまったり…あ、「決勝で会おうぜ!」のT君は、負けてしまったものの、精一杯の戦いぶりで、カッコよかったです♪ああ、これが柔道漫画だったら、そろそろヒデキもこの気弱さを克服して、ガンガン勝ち進む…なんていう展開が期待できそうですが、現実はそんなに甘いもんじゃないですね~(笑)。ヒデキはいつものように泣きながら私の元へ来ましたが、私にもかける言葉が浮かびません。「緊張しちゃった?」「うん」「何もできなかった?」「うん」「ヒデキ、これもいい経験だよ…」最後の言葉は、自分自身へ言い聞かせるためのものでもありました。3・4年生の試合が始まると、いつの間にか控え室から応援に来てくれていた5・6年生の先輩たち。あとで、廊下でしょんぼり首をうなだれているヒデキのそばを通りかかったのは、ヒデキの憧れの先輩、6年生のK君。普段からどちらかというと無口なK君は、何も言わず、ヒデキの肩をポンポンと2回叩いて、通り過ぎていきました。(K君、ありがとう)と、心の中でK君に感謝する私。控え室へ行くと、今度は松前(東京)の6年生で、K君の長年のライバルと言われていた(こちらも)K君が、「おっ、(試合)どうだった?」と、声をかけてくれたとか。ヒデキが、「負けた」と答えると、「あ、そう…」短い会話だったけれど、初めて声をかけてもらえたことが、とても嬉しかったようです。(ヒデキは、本当に素敵な先輩たちに恵まれているね)結局、湘南松前の子どもたちは誰も賞をとれないまま、いよいよ5・6年生の試合。次から次へと先輩たちも負けてしまう中で、たった一人勝ち残っていたのは…そうです!みんなの希望の星、6年生重量級のK君です。最近K君は何かの強化選手に選ばれたらしく、土曜日になると横浜まで稽古に出かけているそうです。これまでの茶帯を外し、強化選手と書かれた白帯が光ります。後輩達が見守る中、ついにK君は決勝戦まで勝ち進みました。相手は松前柔道塾のY君、昨年の優勝者です。試合は、予想以上の死闘となりました。2分間の試合を終えて、引き分け。そのまま延長戦となりましたが、最終的には判定で負けてしまいました。K君は惜しくも銀メダル。なかなか勝てない湘南松前の子どもたちも、自分たちに強い先輩がいてくれることを誇らしく感じたようです。帰りの電車で、私はK君と一番仲良しの6年生、S君のお母さんと隣の席になり、たくさんおしゃべりをしながら帰ってきました。S君もK君も幼稚園の頃から柔道を始め、何年間も試合に出ては負けて帰る、を繰り返していたそうです。湘南松前少年柔道塾はいつも書いているとおり、「試合で勝つ」ことより「子どもたちが柔道を好きになるように」に、より焦点を絞った指導をしている道場で、稽古は週に1回か2回、試合数も決して多くはありません。我が子に本気で強くなって欲しい保護者は、別の道場に移ることもあるそうです。「でも他の道場では、先生方も強い子やセンスのある子だけに目がいきがちだったり、ってよくあるそうだけど、ここではそれがなかったのよね。(こんなに弱い子を出して、道場の恥になるんじゃないかしら?)なんて思うときも、N先生はいつでも、“試合に出る、ということはチャンスですから。勝っても負けても、その子にとっては良い経験になりますから“って言ってくださって、負けてしまった子には特に優しく声をかけてくださったのよね」話すうちに、私もヒデキが柔道を始めた頃のことを懐かしく思い出しました。思えばヒデキが柔道を始めたのは、去年のことでした。初めて東海大の武道場へ連れて行ったときは、大学柔道部の大きなお兄さんたちを一目見るなり、怖くて脱走したヒデキは、稽古の途中で私の姿が見えなくなると泣き出してしまうほどの甘えん坊でした。そんな息子が柔道を好きになれたのは、やっぱり最初にN先生が温かい言葉をかけながら丁寧に指導してくださったおかげでした。去年のブログを読み返してみると、去年の今頃は、先に柔道を習い始めていた同じ3年生の仲間の中に苦手な子がいるから、と泣いて稽古を休みたがったり、塾内の練習試合では緊張しすぎて、何人もの同級生たちにあっけなく負けたりしていました。あの頃の私は、今と同じように(この子があの子たちに勝てる日なんて、永遠に来ないんじゃないのかな?)なんて思っていたものでした。高学年のクラスに入れてもらえたときも怖くて泣き、中学の稽古に残る決心をしてからも、大きな先輩達を見ると、脱走しては泣いたり、お腹をこわしてトイレに駆け込んだりしていたヒデキは、今でも新たな緊張に出くわすと、必ずトイレへ直行していますが、時間をかけながらひとつひとつ、乗り越えているようです。1年半が過ぎ、今のヒデキは「同じ道場の4年生なら、誰にも負けない!」と言い、塾内の試合では、自分なりに力を出して戦うことができるようになりました。先月の試合では、団体戦の先鋒として出場させてもらい、最初の試合では思うように動けなかったものの、午後からの試合では自分らしい戦いができたのも記憶に新しいところです。そうだよね~。みんなもう何年も試合に出続けているのに対し、もともと気の弱いヒデキが柔道を習い始めたのは去年だし、試合に出始めたのは、ほんの数ヵ月前のこと。まだ大会も今回が4回目だったもんね。それでも少しずつかもしれないけど、ちゃんと成長してるじゃない?今の時代は、大人も子どもも、みんな忙しいですね。時間に追われ、早く結果を出すために必死になっています。こんな時代だからこそ、親の側に「じっくり待つ子育て」というのも必要なのかもしれません。まぁ、娘のおかげでそんなことを考えるようになったのですが…。子どもたちの成長の芽の中には、すぐには結果が出ないこともたくさんありますね。そこで叱ることもできますが、じれったいけど、私はやっぱり自分の内側から何か強い意志のようなものが生まれてくるのを待ってあげることも大切なような気がします。自信の持てない子どもに「もっと自信を持って、しっかり頑張りなさい!」と言ってしまうのは簡単ですが、その言葉を聞いた子どもが、それだけで自信がつくとは思えません。ヒデキにしても、自分自身で、「もっと強くなりたい!」「今度こそ、緊張しないで戦いたい!」と、毎回心に誓っているようですが、いざ本番になるとなかなかそうならないもどかしさや悔しさを、繰り返し味わっているようです。これを克服していくためには、もっともっとたくさんの稽古や試合の経験を積んでいくしかないのだろうし、それにはきっと、たくさん時間が必要なんだろうと思います。そんな息子を見ていて、(こんなに思うように勝てなくて、柔道が嫌いにならないのかな?)と私は思うわけですが、帰る頃になってようやくエンジンがかかったヒデキは電車の中で、みんなに飴を配ってまわり、憧れのK君からお礼にもらったお菓子を、「やったー!伝説のお菓子だぜ!」と言いながら、同級生たちと分け合い、スーパーでは珍しく菓子パンを欲しがったかと思うと、「これはK君の大好物だしな~!これを食べたら、オレもK君みたいに強くなれるんだぜ」と言いながらパクパクそのパンを食べていたり…(いや、マネするのって、そこからですか~?)まだまだ、これから気が遠くなるほどの時間がかかりそうな感じですが、それでも息子の中に柔道への憧れ、情熱の火が灯っている以上、私はこれからも息子を応援していこうと思っています。ひなたまさみPS:塾友杯では、アテネオリンピックの金メダリスト(ギリシャの選手)の模範演武や、竹内三統流柔術の演武と解説などもしていただいたり、とても貴重な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!
2007年12月03日
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