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「ママ、サキはタイトルをもらったら、すぐにお話が創れるよ」ある日、車の中で突然、娘のサキが言いました。娘は当時小学5年生、ストレスから昼夜逆転の生活、そして不登校の真っ只中でした。「えっ?お話をそれはすごいねじゃ、ママが何かタイトルを言ってみてもいい?」「うん♪」そのとき、私の目の前には信号がありました。「じゃ、”信号”で何かお話を創ってみて!」そしてそのことばどおり、娘はその場で2つの物語を私に創って聞かせてくれました。”信号”をテーマに、まったく違う物語を、本当に即興で創ってしまった娘。これまでさんざん絵本の読み聞かせをしてきた私ですが、その物語はとにかくユニークで、心に深く残るものでした。て、て、天才だ!!!(毎度の親バカで恐縮です。私は基本的に我が子に対して”天才”ということばは使いません。でもこのときばかりは心の底から、そう思いました)娘はLD(学習障害)のため、頭に浮かんだ物語を、自分でそのまま書きとめることができません。そればかりか、2~3日も経つと、きれいに忘れてしまうのです。(これが消えてしまうのは、あまりにもったいない!)そう思った私は、家に帰るとすぐにサキに確認しながら、2つの物語をパソコンに打ち始めました。実は…私、機関紙の編集の仕事もしているのです。つまり「人の話を聞き取って書く」ということが、得意なのでした。(こういう時のために、編集の仕事をしていたのかもね♪)そうして出来上がった2つの物語のうちの1つを、キッズエクスプレス21創作童話コンテスト2007に応募してみることに。(もちろん、親が代筆したことも書き添えて…)その作品は見事、厚生労働大臣奨励賞を受賞しました。驚いたのは、サキでした。「ママ、これってすごいの?サキって、すごいの?」「すごいよ~~!!!こんな賞、誰もがもらえるものじゃないよ」どうやら娘は、自分のことを”頭が悪い”と思っていたために、自分にできること(タイトルをもらうとお話が創れる)なら、誰でも当たり前にできるんだろう、と思っていたようです。今の娘は、もう同じことを同じようにはできません。今はひたすらイラストやキャラクターデザインに没頭する毎日です。もしかすると、あの頃あんなに夢中で優しい物語を創作しつづけたのは、あまりに傷ついた心を癒すため、自分の心を守るための、彼女なりの防衛反応のようなものだったのかもしれません。連休中に来てくださったみなさんに、この作品を読んでいただけると嬉しいです。ひなたまさみ『信号の兄弟』ある町に信号の兄弟がいました。それは歩行者用の信号で、上の赤い信号がお兄さん、下の青い信号は弟でした。お兄さんは、いつも弟を見てプリプリ怒っていました。(オレはどうして赤い光なんだろう?オレが光ると、人はみんなイライラした嫌な顔になってオレをにらみつける。ところがひとたび弟が光り始めると、みんな嬉しそうに歩き始めるじゃないか。オレは赤じゃなくて、青い光に生まれたかったよ)ある日、とうとう我慢できなくなったお兄さんは、弟が光る番がきても、自分もずっと光り続けてしまったから、さあ大変!「兄さん、もう僕の番ですよ。光を止めてください!」「うるさい!お前は弟なんだからだまってろ!」そこを渡ろうとしていた人々は大混乱!「なんだよ?どっちなんだ?」「危ないじゃないか!」「この信号、壊れてるんじゃないか?」あっという間に大騒ぎになり、その信号の兄弟は修理のため、眠らされてしまいました。次に目が覚めたとき、驚いたことにお兄さんと弟は、反対の色に入れ替わっていたのです。つまり、お兄さんは青信号、弟は赤信号になった、というわけです。お兄さんは自分のなりたかった青信号になれたので、大喜び。張り切って光り始めます。一方弟の方は、そんなお兄さんを心配そうに見つめていました。(このままずっとお兄さんが機嫌よく光ってくれればいいのだけれど・・・)やがて、弟の心配したとおり、お兄さんはまた怒り始めました。(オレはずっと青い光になりたい、と思っていた。それは、目の前にいる人たちの顔しか見ていなかったからだ。横を見ると、オレが気持ちよく光っているというのに、車の中にいる人たちは、ずっとオレをにらみつけているじゃないか。そしてみんな、弟の赤い光を待っているんだ。そんなことってあるかい?オレはやっぱり赤い光に戻りたいよ)「おい、弟。お前はどうしてそうやって、いつもオレの邪魔ばっかりするんだ?」兄さん、僕は兄さんの邪魔をするつもりはないですよ」弟はとうとう悲しさのあまり、光を出すことができなくなってしまいました。弟が光を失ったことを知り、途方に暮れるお兄さん。そのとき空の上から、お母さんの声が聞こえてきました。「そろそろ目を覚ましなさい!あなたはいつもそうやって、人をうらやんだり、ねたんだりしてばかり。たった一人の弟の光をうばったあなたは、弟の命をうばったのと同じ罪を犯したんですよ。あなたは信号。人の命を預かる大切な役割を授かっているのです。今度はたくさんの罪のない人たちの命までうばおうというのですか!」お兄さんは、ようやく自分の役割が何だったのかに気がつき、光を失ってしまった弟の分も、一人で赤い光と青い光を出すようになりました。それでも一人ぼっちで頑張らなくてはいけないので、その信号だけはいつもまわりの信号よりほんの少し遅れてしまいます。やがて、町の人々はその信号のことを「一生懸命で鈍い信号」と呼ぶようになりました。娘サキ(中1)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月29日
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4月に中学へ入学して以来、ずっとテンションが上がりっぱなしの娘、サキ娘が楽しく学校へ通っていることは嬉しいのですが、一気に生活が変わってしまった娘を見ながら、(大丈夫かなぁ?)と、つい心配になってしまいます。昨日は前日の遠足の疲れが出ていたため、私が車で送っていくことに。その30分間、車の中でサキはいろんなことを話してくれました。「ママ、サキは毎日”学校が楽しい!”って言いながら通っているけど、こんなに学校が楽しいと思えるのは、きっと(小学生の時に)2年間も学校へ行っていなかったからなんだと思う。みんなにとっては”学校に行く”のは当たり前のことかもしれないけど、長い間休んでいたサキにとっては校舎、教室、掃除、授業、部活…何もかもがまるで初めてのことみたいに新しい感じがするんだよね。だからきっと、小学校の一年生の子たちとおんなじような気持ちなのかも?」「そっかぁ~。2年間のお休みの間に、サキはいっぱいエネルギーを蓄えたんだね」サキが中学を楽しいと思える背景には、支援学級の先生方やクラス、部活のお友だちや先輩たちの理解や受け入れ体制がしっかりと整っていることが、とても大きく影響していると思います。私はみんなに感謝せずにはいられません”不登校”というのは、親にとっても子にとっても、そんなに楽なものではないと思います。どちらかと言うと、”イヤな思い出””忘れたい過去”のグループに入るでしょう?と思うほど、私もサキも泣きながら過ごした時間でした。実際、2年はとても長かったです。でも、今娘の口から出てくる「その時間があったからこそ、今の自分がこんなに楽しくいられるんだ」ということばは、その2年間を”イヤな思い出”から、”大切な時間”に変えてくれるような気がしました。「昨日ね、OちゃんとS君と3人で高校のことや将来の夢を話し合ったんだ」「えっ、高校!?中学に入ったばかりなのに、もう高校の話を?」「ママ、中学っていうのは小学校の半分、3年しかないんだよ。入学する年、中学生生活を楽しむ年、卒業する年のたった3年。だから、今から高校のことを考えながらいろいろやっていくんだよ」(へぇ~!?いつの間にそんなことを?)「そうなんだ。もうみんな、行きたい高校が決まってるの?」「そうみたい。Oちゃんは勉強が大好きだから、難しい学校へ行きたいみたいよ。S君は、将来学校の先生になりたいのと、留学をしたい、っていう夢があるんだって。だからS君は、英語の勉強をすっごい頑張っているんだよね」「へぇ~~。すごいね!サキは?サキももう決まってるの?」「う~~ん…サキは、農業高校へ行きたいと思ったけど、一番大きな理由は”制服がセーラー服で可愛いから”だったでしょ?もうちょっと、どの学校にするかは考えてみようと思う」「高校へ行きたいの?」「あったり前じゃん♪だって、中学がこんなに楽しいんだよ。高校なんて、もっと楽しいに決まってるじゃん」サキは支援学級の仲間たちとそんな話をしていたんですね~。「それからね、もうすぐテストがあるでしょ?」「ああ、中間テストだね?」「そう。それも頑張ってみようと思うんだ」支援学級では、普通学級の生徒と同じテストか、支援学級のテストを選択できます。通知表の評価も、5段階評価を希望しない場合は、それにも対応してくれます。小学生の頃は、競争や数字で人を評価することに敏感になっていた娘。どんなに頑張っても上がらない漢字のテストの点数を見ながら、(自分は頭が悪いんだ)という劣等感を心の底にしっかりと刻んだ日々。私はそんなサキのために、数字の評価はやめた方がいいかも?と思っていました。ところがサキは、「あのね、サキには目標があるんだ。中学を卒業するまでに、ひとつでいいから”5”を取りたいの」「そうなの?数字の評価が出されても、イヤじゃないの?”1”がいっぱいあっても、大丈夫?」「大丈夫だよ♪2年も勉強しなかったんだもん。最初は1ばっかりでも当たり前だと思うよ。サキはこれから2年分の勉強もやって、みんなに追いつきたいな、と思ってるんだ。もしも本当にひとつでも”5”が取れたら、サキにとっては特別な”5”になるような気がして…」「へぇ~~~、ずいぶんたくましくなったんだね。ビックリしちゃうなぁ~」「ママ、サキはね、いずみ(適応指導教室。不登校のときに通っていた教室)に戻りたいな、って思うことがあるよ。あそこは学校と違って、”お友だちに会いに行くところ”っていう感じだったからね。卒業して、高校に入ったAちゃんやM君が、楽しく通っているかな?お友だちができたかな?って、時々思うし、みんなにまた会いたいなぁ~、って思うこともあるよ。でも、中学校に通うのは確かに大変なんだけど、いずみにはいつでも戻れるから、サキは学校で頑張ってみようと思う」珍しく、はっきりとした声でそんなことを話してくれるサキ。ちょっぴり疲れが見える表情ですが、その目は夢や希望でキラキラして見えました。「生きていてくれれば、それでいいよ」長い間、そんな思いで娘を見てきた私の目には、自分の目標をしっかり語る娘が、とても眩しく映りました。良かった、と思いました。嬉しいな、と感じました。サキはきっと、これからも小さな挫折を繰り返しながら生きていくと思います。でも、前向きに何かに挑戦しようとしている我が子を見ていると、私まで勇気が湧いてくるのです。いずみの卒業生のコメントに、「100歩進んで、99歩下がる」と書いたサキ。それは、いかにもサキらしいコメントだと思いました。みんなよりずっと、時間はかかっても、遠回りして疲れちゃっても、それでもちゃんと一歩ずつは前進していくんだね。自分のことを一番良く知っているのは、サキ自身なのかもしれません。サキ、しっかりね。ママがサキのためにできることはだんだん少なくなってきているけど、ママはいつまでもサキのことを見守っているからね。ひなたまさみひさしぶりに、愛犬プリンの写真です♪娘サキ(中1)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月28日
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おはようございますいつもありがとうございますごめんなさいっ昨日は早くから寝てしまいました。今日は少しみなさんのところへお邪魔できる時間が取れそうです。さて、今日は先日のヒデキ(小4)の保護者会の報告を書きたいと思いますヒデキの通っている小学校では、毎年クラス替えがあり、担任の先生も毎年替わります。4月になって親がまず気になることは…今度の先生、どう?私は人の噂というのはあまり気にしないタイプなのですが、それでも情報は入ってきます。そしてヒデキの担任O先生についての評判は…子どもには人気があるんだけどねぇ~~でした。「だけどねぇ~~」のあとに、何かあるのかな?そんな気持ちで、授業参観と保護者会に参加してきました。O先生は、お子さんがもう大学生。年齢は(多分)40代後半~50代の、穏やかな雰囲気のおじさん。ベテラン先生です。保護者会で、お母さんたちから早速いくつかの質問が…「あの~、宿題は出していただけるんでしょうか?」そういえば4年生になってからというもの、ヒデキに、「宿題は?」と聞くと、「ないよ~」と答えていました。私はまだ新しいクラスが始まったばかりだからかな?と思っていたのですが…「私はね~、宿題を出さないんですよ」お母さんたち、唖然!「う~~ん、宿題ねぇ…どうですか?出して欲しいですか?」うんうん、と黙って頷くお母さんたち。「ぜひ、みなさんの意見を聞かせてくださいよ」と先生。「毎日勉強する習慣をつけさせたい」「漢字や計算の基礎学力は大切」「宿題以外はやらないから、宿題がないと…」「我が子がどの程度理解できているのか、宿題を見ながらチェックしたい」「他のクラスが毎日宿題が出ていると聞くと、焦ります」私が一番知りたかったのは、(どうしてこの先生は宿題を出さないんだろう?)もしも何か信念があってそうされているなら、そしてその意思を曲げるつもりがないのなら話し合う意味がないような気もしたので、「先生が”宿題を出さない”と言われるのには、何か理由があるのですか?」と質問してみました。そしたら…先生の信念は…「あのね~、子どもたちがやってきた宿題に丸をつけるのって、大変なんだよね~~~」一同、ガックリ(怠慢か!?爆)私が何より驚いたのは、こんな答えを平気で言える先生がいるんだ!ということでした。これまで”先生”というのは、”いつでも模範解答を出してくるような人”が多いような気がしていました。でも、その後の話を聞くと、先生には先生なりに感じていることがあるようです。毎日宿題に追われ、やりたくもないのにただのこなしのようにそれをやる子にとって、それがそんなに大切なことなのか?(それでも「毎日ゲームばっかりされるよりよっぽどいい」と反論しているお母さんもいましたが…)「毎日漢字の宿題をたくさん出して、小テストもきっちりやっているクラスと、宿題のないうちのクラスとで、漢字テストの平均点を比較してみたことがあるんだけどね~、その差は7~8点でしたよ、平均でね。私はもっと開くのかと思っていたけど、そのくらいですよ」その7~8点を埋めたいお母さんたちは、どうぞ家でドリルでもやらせてください、ということのようです。「テストでいい点を取るのが、そんなに大切だとは私は思っていないんでね。60点のテストを持ち帰って褒めるお母さんはあまりいないね。”まだ足りない。次は70点。80点?まだ足りない。100点目指して頑張って!”って言うんだよね。私に言わせれば、100点満点のテストで80点取れれば合格。20点や30点ばかりで”明らかについてきてないな”と思う子には、別にプリントを出したりしてやりますけど、毎日宿題やらせるくらいなら、せめて週に一度だけでもいいから、お母さんたちに子どもたちと一緒に机に向かって欲しいと思います」「でも確かに、”家でも勉強する習慣をつけさせたい””我が子の理解を親も把握したい”っていうのは、わかりますね」結局、お互いにちょとずつ妥協して、「週に一度、親子で取り組む宿題を出す」に決定「最近、自分の意見をはっきり言えない子が増えてます。私は子どもたちを”良い子”にしたいなんて、思ってないんだよね。いますよ、良い子は。じっと座っていて、言われたことは黙々とやって…そういう子たちは手がかからないんだよね。家でもそうやってお母さんたちの言うことを聞いているんだろうね。でもね、長い目で見ると、そういう子たちは自分を殺していっぱい我慢してるんだね。私はね、そういう”良い子”じゃなくていい、と思ってるんですよ。自分の思ったことを、どんどん発言できる子たちになって欲しいですね」この話を聞いて、他のお母さんたちがどういう感想を持ったのか、わかりません。でも私は、大当たりと思いました。(ヒデキ、素敵な先生に当たって、ラッキーだったね)O先生、その後もやってくれましたよ♪「先生、忘れ物をしたときには、ちゃんと叱ってもらえるんでしょうか?」「あのね~~、叱るっていうのは…疲れるんだよね~~~しかも、生産性があんまりないしね」お母さんたち、またしても口あんぐり!「今日もいましたよ、粘土忘れてる子たちが。でもね、子どもたちはよくしたもんで、”これ、一緒に使おう!”なんて、仲良くやってましたよ~」先生の口から出てくることばだけを聞いていると、これまた”怠慢”のようにも聞こえます。でも、先生にとっては”忘れ物”というのは、そんなに大きな問題じゃない、ということを言いたいようです。O先生は、カッコいいことをことをカッコよく言ってしまうのが、照れくさいのかもしれません。話を聞いていて、学校の先生に”しつけや教育を任せたい”お母さんたちにとっては、ガッカリしちゃう先生なんだと感じました。昨日、他の学校に通っている小4女子のお母さんと、偶然担任の先生の話になりました。「うちの娘の先生は、毎日たっぷり宿題を出してるよ。忘れ物をするとみんなの前で、”どうして忘れましたか?何がいけなかったと思いますか?”更に、”どうしたらいいと思いますか?”って聞くんだって。それでその子が、”隣の人に教科書を見せてもらいたいです”とか答えると、”じゃ、隣の人にお願いしてみてください”と言ったあとで、隣の子に、”あなたは、忘れてきた子に見せる必要はありません。見せたかったら見せて、見せたくなかったら見せなくていいです”って言うのよね。先生に言わせると、”そうすると、子どもたちを追い込むことができて、忘れ物をしなくなるはずです”だって!!!」同じ”忘れ物”ひとつへの対応が、先生によってこんなに違うなんて!?私はこの先生の「追い込む」ということばを聞いて、背筋が寒くなりました家に帰ってからその話をサキ(中1)にしたところ、サキがひとこと。「その先生のクラスから、この一年で何人が学校へ行けなくなるか、楽しみだね」最後に、ヒデキの担任O先生のことばで印象に残っていることば。「4年生というのは、たいていのお母さんたちにとっては我が子に頬ずりして”可愛いね”と言える最後の一年でしょうね。その先はもう、”やめろよ~”ってなるからね。80年の人生で何度かくる変換期のひとつ。親にとっても我が子を抱きしめながら可愛がれる、最後の貴重な一年ですよ。子どもたちは、お母さんの笑顔と褒めてもらえることが大好きです。どうか、この一年は思いっきり子どもたちを可愛がって、たくさん褒めてあげてくださいよ」それでもまだ、「うちではどうしても叱ることばっかりなので、ぜひ先生がたくさん褒めてやってください」と言うお母さんもいましたが…(笑)確かに親の評価は二分したように思います。最後まで、顔をしかめたままのお母さんもいました。でも私は、とっても素敵な先生だと感じました。ヒデキも、子どもたちもO先生が好きだそうですまぁ、この一年でヒデキに勉強の習慣がつく、という期待はできませんが(笑)、きっと楽しく学校へ通ってくれると思います。そして私も、いっぱいヒデキに笑顔を見せながら、いいところを褒めてあげられそうです。来月の家庭訪問が楽しみになりました。ひなたまさみ
2007年04月27日
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火曜日の柔道の稽古。ヒデキ(小4)は1時間も遅刻しました。ヒデキが柔道を始めたのは一年前。この一年で、ぐんぐん身体が大きくなり、先日ついに3着目の柔道衣を購入しました。1号サイズから2号、そして3号へ…。そんなにどんどん買わなくてはいけなくなった原因は…肩幅とお腹ヒデキの手足はサイズよりずっと短いため、、袖、裾(上着、ズボンとも)を折り返してすべて縫わなくてはいけません。おまけに背中にあるゼッケンもつけかえる必要があります。例によってミシンが使えない私は、月曜の夜、翌日の稽古に備えて手縫いで作業を始めたのですが、柔道衣のあまりの厚さに針が2本も折れてしまい、結局火曜日の稽古には間に合わなかったのです。「ママ、ちゃんと直しておいてくれるって言ったじゃん!オレ、絶対にあんなキツイの着てやりたくないから!!」いくら理由を説明しても譲らないヒデキ。私にはすぐにわかりました。(やっぱり上級生たちとの練習が怖くなったんだな…)本当に臆病なヒデキです。5歳で手術をするまで、生まれつきの目の病気のために、いろんな場所で人に指をさされ、いつも泣きながら私や娘の陰に隠れていたヒデキ。初めて会う人たちが怖いのは、もともとの性格なのか、育ってくる中でそうなったのか、私にはわかりません。「ヒデキ、頑張れると思っていたけど、やっぱり怖くなったんだね。それはわかるけど、今日休んだら、その次も行きたくなくなるよ。怖い気持ちは、何も変わらない。怖くなくなるには、O先生が言ってくれたように、練習して慣れるしかないと思う。ちょっとだけでもいいから、行ってみよう♪」残り30分で稽古に入るのは、先生には申し訳ない気持ちでしたが、私はどうしてもヒデキを休ませたくなかったのです。(何とかこの壁を越えて欲しい)道場に入ると、高学年クラスはいつもと様子が違います。どうやら新しい技を教わっているようです。そこに入っていくヒデキ。その日ヒデキは、新しく「内股」という技を習い、それがとっても気に入ったようでした。帰りがけに私はふと、「ねぇヒデキ、中学生のクラスを見学してみない?」と、ヒデキに言いました。「えっ!?中学生のクラス?無理だよ~やらされたらイヤだもん」ヒデキは、少し前に憧れの先輩K君(小6)に、「いつから中学生のクラスに残っていくの?」と、聞かれたことがありました。小学生クラスのあとにある中学生のクラスですが、やる気のある小学生はそのまま残ってそこに入って練習していくことは知っていました。「でも、ヒデキはまだ4年生だから…」と私が言ったとき、K君は、「平気だよ。オレも3年生くらいのときからやってるから」という答え。「そうなの~!?でも、K君は3年生のときにはもう茶帯だったでしょ?ヒデキじゃ、まだきっとみんなの邪魔になっちゃうと思うよ~」と言ったのですが、K君が誘ってくれたことがヒデキにはとても嬉しかったようでした。「先生にはちゃんと”見学です”って言うから…小学生クラスでは一番強いK君だけど、中学生のクラスではいっぱい投げられていると思うよ。どんなに強いK君だって、相手が自分よりずっと大きかったり強かったりすると、やっぱり怖いんじゃないかな?K君がどんな風に頑張っているのか、一度見てみれば?」「わかったよ」そこで私は先生にお願いして、いったん家へ帰ることに。そして一時間後、道場に戻ってみると、ヒデキは明るい表情で見学していました。「ママ、オレO先生に言われて、ちょっとだけ一緒に練習したんだよ」「そうだったの?このクラス、どう?」「やっぱりすごいなぁ~と思って…」やがて、乱取りが始まりました。その日は、何と!?大学生たちが相手になっていました。小・中学生たちはたくさん投げられていましたが、受ける側も上手に彼らに投げさせています。汗だくになって、とてもきつそうですが、みんな不思議なくらい楽しそうにも見えました。ヒデキは大好きなK君をじっと目で追っています。K君が投げられると、「今、悔しいだろうな。K君、がんばれ」と、ぶつぶつ言ったり、K君の技が決まると、「よっしゃ!ママ、K君すごいね~」と、感心したり…見ているうちに、自分もやりたくなってきたようなヒデキ。最後の乱取りのとき、そのヒデキの気持ちがわかったのか目の前にいたE先生が、「ヒデキ、一緒にやろう」と、ヒデキの相手をしてくださることに。ヒデキは夢中で頑張りました。何度も畳に叩きつけられながら、習ったばかりの内股と大外刈りの連続技に挑戦し続けるヒデキ。技が決まると嬉しそうな顔を私の方へ向けてくれます。先生も上手にヒデキの技を受けてくださり、「ヒデキ、強いなぁ~!」帰り道、ヒデキが言いました。「ママ、オレもう大丈夫だよ中学生のクラス見て、もうわかったから」「へぇ~!なにがわかったの?」「あのね、投げられてもいいんだ、ってことが。オレ、練習のときでも”一回でも投げられたらもうおしまいだ”って思ってたからずっと怖かったけど、違うんだね。みんないっぱい投げられて、いっぱい投げてた。それが練習なんだな~」「そうだよ!それがわかったんだ~。すごいね、ヒデキ」「”内股”ってね、井上(康生)さんの得意技なんだよ。K君もよくやってるよ♪オレも内股もっと上手になりたい!」「あのさ~、もしも6月の昇級テストに受かって青帯になれたら、中学生のクラスに残って練習していってもいいのかな?」「えっいいんじゃない?じゃ、青帯になったらO先生に聞いてみようね♪」「うん!」昨夜、厚手の布地用の縫い針を買ってきて、今日の稽古に間に合うように、深夜からヒデキの新しい柔道着をチクチク裾あげし始めました。ヒデキが柔道を始めてからこの一年間のことを振り返り、ヒデキが歩いてきた道を思いました。小さな一歩ずつだけど、ヒデキはしっかり前進しているね。ママも眠いなんて言ってられないよ!!厚い布地なので、一針ずつしか縫えません。気がつくと、空が明るくなってきました。眠いし、ぶきっちょだしで、何度か針が指に突き刺さって裏に血がついちゃったりしたけど…ゼッケンも激しい動きに耐えられるように、丁寧に、丁寧に、返し縫いをしながらつけ終わりました。ヒデキ、できたよ~~(縫い目はあんまりキレイじゃないけど、ママの愛情だけはバッチリ込められてるよ)今日はサキの遠足。(○グミルクの工場見学だそうです)急いでお弁当を詰めたら、私はすぐに仕事、そして夜はヒデキの柔道へ行ってきます(久しぶりの徹夜です。ケガをしないように気をつけないと…)みなさんからいただいたコメントへのレスや訪問が遅れていますが、今夜なるべく書きたいと思っています。今日も一日、楽しくなあれ♪ひなたまさみ
2007年04月26日
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みなさん、おはようございます娘のサキの睡眠のバランスが乱れていて、昨夜はレスができませんでした。小学生のケンカについて、たくさんのコメントをいただき、ありがとうございました♪さて、みなさんはこれが何だか、わかりますか?これは、昨日サキ(中1)が持ち帰った、琴の譜面です。私は初めて見たのですが、娘が言っていたとおり、”数字の譜面”なんですね~昨日、サキは正式に邦楽部(”琴部”という名前じゃなかったです。ごめんなさい!)に入部しました。そして部活動に参加し、家に帰ってきたのは18時半すぎ。「”さくらさくら”は、もう譜面を見なくても弾けるようになったよ。今日は”うさぎうさぎ”を練習してきた。すっごい楽しいよ~~」結局、入部した一年生はサキを入れて3人。「他の部に比べたら少ないはずだけど、邦楽部にとっては”3人も入ってくれて、今年は多くて嬉しいね”なんだって♪」「みんな小学生の頃から琴を習ってた人ばっかりみたいで、初めての人はサキだけ。でも、だいじょうぶだよ。”初めてなのに、上手だね~”って、褒められたし、本当に楽しいから」「正座なんていつもしないでしょ?足が痺れるかな?って思ってたけど、弾き始めるとそっちに集中しちゃうから、足のことを忘れちゃうんだ。最後にちょっとピリピリするけど、ぜ~んぜん平気だよ」次から次へとに報告をしています。その表情は、イキイキとしていて、見ている私まで嬉しくなってきます。自分で興味を持って始めたものなので、楽しいことばかり。私の心配をよそに、これからどんどん吸収していくのでしょう。「左手で弦を押しながら、右手につけた長い爪みたいなもので弾いて音を出すんだけど、押さずに出す音もあるから、左手はあまり使わないんだよ。それで、この左手をどこへ置いておけばいいのっていうのが、気になって…先輩たちを見たら、先輩たちの練習している曲はもっと難しいから、ずっと左手も使ってるんだよね!(笑)あ~~~あ、早く琴でマリオ(ゲーム)のテーマ曲、弾けるようになりた~~い」「あははサキ、マリオの曲を琴で弾きたいの?」「そうだよ。だって、あれを琴で弾けたらカッコイイでしょ?」「それからね、音の出し方を3つくらい教わったんだけど、シュッと横にすべらせるのがあってね、それをやったからって、音が変わるわけでも、止まるわけでもなくて、ただシュッとやってるだけにしか見えないの。じゃ、どうしてそれをやるんだろう?それをやる意味は何だろう?って思い始めると、もうそれがどうしても気になって…”あの~、これ(シュッ)をやる意味は何ですか?”って、部長さんに聞いてみた」「そういうことが気になるのも、サキらしくて面白いね♪で?どうしてだって?」「”う~~ん…わかりません”だって~!」「ま、そうだろうね。ママだってきっと、そうだと思うよ~」「”一年何組?”って、先輩たちに聞かれて、”あ、支援学級です”って答えたら、”え?あ、そうなんだ~”って、みんな普通だったよ。支援学級の人たちの中で、部活動に参加するのはサキと、一人卓球部に入っている先輩がいるだけだよ。毎朝起きて、朝ごはん食べて、学校へ行って、部活動やって…何か、中学生だなぁ~って感じ。こういうの、やりたかったんだよね」充実感いっぱいの様子です。とはいえ、週明けはどうしてもリズムが崩れます。日曜の夜になると、「明日は学校だ。早く寝なくちゃ!」と思い、その緊張から、寝る時間が遅くなっていまいます。睡眠不足で月曜日は何とか行くのですが、夕方帰宅するとそのまま布団にもぐり込み、深夜に起きるのか、明け方に起きるのか、朝まで寝るのか…そんな状態のまま参加した部活動。興奮したあとは、すっかり疲れて、何もできなくなります。昨夜も遅くまで、「足が痛いよ~身体じゅうが痛いよ~眠れないよ~」今日は一日、学校を休ませることにしました。見た目はみんなと変わらない子に見えますが、神経の興奮と睡眠のバランス調整は、そう簡単にはいかないですね。サキ、頑張りすぎないように、上手に休憩を入れながら、学校生活を楽しんでね♪今日は、午前中仕事に行って、午後はヒデキ(小4)の授業参観&保護者会です。みなさんにとっても素敵な一日になりますように☆ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月25日
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4年生になった息子のヒデキ。新しいクラスになってようやく落ち着いてきたかな?と思っていた矢先に、とんでもない報告をしてくれました。「オレ、学校で決闘してきた」「なにぃ~~け、け、決闘???」ついに来ました。男の子の母親になった日から、いつかこんな日が来るのでは?と思ってはいましたが…。これまで、口ゲンカなどはあったものの、実際に手を出したり出されたり、という話は聞いたことがありませんでした。最近の子は、もう殴り合いのケンカはしないのかと思っていました。それが、いきなり決闘とは!ヒデキは休み時間になると仲間たちとサッカーやドッジボールをする、元気印の男の子。堂々の”どすこい体型”で目立つため、上級生を含め、スポーツ好きな男子たちはたいていヒデキのことを知ってくれているし、みんな仲良しだと聞いています。(いったい誰と?)性格は身体に似合わず臆病なので、自分からケンカを売ることはないような気がするのですが、同時に負けず嫌いでもあるため、「売られたケンカは、もれなく買う」だろう、というのが私の心配のタネでした。(ちょっと待って、落ち着いて。去年もそんなこと言ってビックリしたけど、結局は上級生との”ドッジボール対決”だったじゃない?)「ヒデキ、ここへ来て、ちゃんと教えて。それって、ケンカした、ってこと?相手は誰?どうしてそんなことになったの?」「クラスのYってやつ。こないだいきなり、下駄箱のところで”おい、決闘しようぜ”って言ってきて、”は?しねぇ~し”って言ったら、”おめぇ~、よえ~(弱い)んじゃん”とか言って胸のところをつかんできたから、その手をつかんで押したら…傘立てにぶつかって、逃げてった」「傘立てに?その子、ケガしなかったの?」「へーきだろそれで次の日に教室の中で、そいつとしゃべってもね~のに、Yがいきなり”欧米か!?”って、3回も頭叩いてきて、ムカついたからオレも、”お~べ~か!?”ってYの頭を叩いてやったらいきなり立ち上がって、”おい、やるのか?”ってこっちに来たから、”やるんなら、表(廊下)へ出ろ”(そんなセリフ、いつ覚えたんだ??)って言って、2人で廊下へ行ったんだよ」「それって、ほんとの決闘じゃんそれで?」「Yがボクシングの構えをしたから、オレも構えたら、いきなり殴ってきた。それでオレも胸の上の方を思いっきり殴ったら…よろけて、転んだ。Yは涙目になって、”オレの兄ちゃんの方が、ボクシングならおめ~よりつえ~んだし!”って言ってきたから、”は?知らね~~の?ボクシングとか言って、おめ~の兄ちゃんなんかより、オレのママの方がよっぽどつえ~~んだしな”って言ってやろうかと思ったけど…」「うそでしょ~!?それ、言ったの?」「アホらしいから、言うのやめた」「あ~~良かったぁ~~~そんなこと、言わないでよ~」(しかも、言ってる内容と”ママ”っていうことばが、全然マッチしてないよ~)「今度はYが蹴ってきたから、オレも思いっきり回し蹴りしたら、泣きながら”ごめんなさい”って言ってきた。謝ってきたから、(しょーがね~なぁ)と思って許してやったけど…」聞きながら、私の頭の中には、昔の映画でよく観たようなシーンが浮かびます。リーゼントした学ランのお兄さんたちがゾロっと出てきて、「よぉ、よぉ~、お前、オレの弟をずいぶん可愛がってくれたそうじゃね~か」(どうしよう!?)中学生や高校生などの男の子のお母さんたちに、早速相談する私。「ヒデキ、そのお兄ちゃんに仕返しされるかなぁ?」でも、みんなは笑って言いました。「ははは♪まさか~!今どきそんな男気のある子なんていないわよ~」「うんうん、うちの兄ちゃんも弟がやられてたら、”お~~、もっとやれ~~”って、笑って見てるよ。男の兄弟なんて、そんなもんじゃない?」(そ、そ、そうなのぉ~!?)実際、それ以来、Y君のお兄さんが出てきた様子はなく、Y君とヒデキとはすっかり仲良しになり、遠足でもお菓子を交換したり、移動の時もY君はヒデキの肩や腕のあたりを触りながら、「ヒデキってさぁ~、これ、全部筋肉なんだしなぁ~~すげえなぁ~」と言っているそうです。(いや、脂肪もたっぷりついているでしょ!笑)一方のヒデキも、「Yは運動はあんまりだけど、頭がいいんだよな~」と、感心しています。(あなたはもうちょっと勉強しましょう)Y君がヒデキに決闘を申し込んできた、というのは、新しいクラスになって、まずは縄張り争いというか、権力争いというか、そういうことをしながら自分の位置を確認したかった、ということなのでしょうか?これまで”男子”をやったことがない私には、理解するのが難しいです。今回は、結果的にはケガもなく、仲良くなれたものの、これからもこういうことが起こった場合に、同じ結果になるとは限りません。主人は、「ほっとけば?そうやってケンカしながら仲良くなっていくんだろ?」と言うのですが、母親としてはやっぱり心配なものです。(あんな大きな身体で、相手にケガさせちゃったらどうするの?)私だって、一昔前の、「ワンパクでもいい。たくましく育ってほしい」というCMは好きでした。男の子がたまに素手で1対1のケンカをすることは、元気に育っている証拠かな?くらいに思ってきました。でも、こうして実際に話を聞くと、やっぱりヒヤヒヤします。”先に手を出すな”と、たいていの親は子どもに言いますが、ヒデキの身体が大きい分、私としては、ヒデキは納得できないと思いますが、”後からでも、手は出さないで””ケンカを売られても、絶対に買わないで”と言いたい気持ちもあるのです。相談したお母さんのうちの一人には、「元気で羨ましいわよ~。うちの子(小4)なんか去年の担任の先生に、”時々、死んだ目をして教室に入ってきます”なんて言われちゃって、ショックだったわ」と言われましたが、どんな親にもそれぞれ悩みがあるものですね。特に息子さんをお持ちのお父さん、お母さんたち、最近のケンカ事情を教えていただけると嬉しいですひなたまさみ*「決闘した」という一方で、風船が欲しくてちっちゃい子どもたちと一緒に列に並んで風船をゲットするヒデキ。まったく!よくわかりません!(笑)。
2007年04月24日
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我が子が突然、「バンパイアになりたい」と言い出したら、みなさんはどう思いますか?「ママ、サキはバンパイアになりたいと思うんだよね」ある日、中1の娘が突然私に言いました。「バンパイア!?え~~っと…その…ごめん!バンパイアって、何だっけ?」なんだかイヤな予感「は?ママ、バンパイアも知らないの?吸血鬼のことだよ」(ガーーーーーーン!!!やっぱり!知らない方が良かったよ)私はもうずいぶん長く生きてきましたが、生まれてから一度も、バンパイアになりたいと思ったことはありません。そういえば、最近娘の好みが変わってきたような…。ちょっと前まではハートやリボンの模様が好きだった娘の選ぶものに、悪魔のキャラクターやドクロマークが増えてきました。少し前にも、「サキ、最近、童話を創ってないね」と言ったところ、「うん。今創ったら、きっと”悪い話”しか創れないから」という答え。「悪い話???たとえばどんな?」「う~~ん…地球温暖化をどんどん進めたり、戦争を広げたりする悪魔の話とか。サキは”良い子よりは悪い子”、”天使よりは悪魔”の方が好きなんだ。”邪悪なもの”っていうのがいいんだよね」(うっそ~~~~!?それはそれで読んでみたい気もするけど…でもやっぱり、ショックだよ~~)挙句の果てに「バンパイアになりたい」だなんて…私は娘がいよいよ悪の世界へデビューする(=不良になる?)気なんだ、と思いました。年齢的にも反抗期なのかな?ちょっとつっぱってみたい時期なのかな?それでもやっぱり、吸血鬼は困りますサキはもともと私の考えたこともないようなことを言い出す娘。私にとっては不思議ちゃんです。そしてどんなに頭ごなしに叱りつけられても、納得しない限りは決して自分の考えを変えることはない、という頑固な面があることも私は知っています。「あ、あのさ、サキ。吸血鬼ってさ、人の血を吸って殺すんだよねそれはマズイとママは思うけどなぁ?」「え?なんで?」(うそっ!?そんなこと、これまでさんざん教えてきたじゃない~~!)「だって、人を殺しちゃダメでしょ?ママだって、ある日突然サキがバンパイアに殺されたら、気が狂うほど悲しむと思うよ。そんなの、絶対に許せないと思うよ」「そうだね。確かに人を殺すのは良くないことだとは思うけど、バンパイアにとっては人間の血はエサみたいなものなんだよね?それは、たとえばライオンがシマウマを襲うようなものでしょ?生きるためには絶対に必要なことだから、人間が自然に対してやっていることに比べたら、そんなに悪いことだとは思わないんだけどなぁ~」このあたりまできてようやく、サキのことばの奥にある、本当に言いたかったことがぼんやりと見え始めました。サキは小学生の頃、食物連鎖のことを私に尋ねたことがありました。「ママ、人間の天敵はないの?」「そうだね~。人間を襲って食べる動物はいないね」「ふーーん。人間だけ、ズルイね。あ、でも、人間の天敵は人間か…」恐らくこのときは、戦争や殺人のことを言っていたのだと思います。その後、いろんな情報を得る中で、サキは人間たちが自然を破壊したり、環境を汚したり、あまりにも横暴に振る舞っているように感じたようです。「自然は、人間が自由にしていいものじゃないよね?」サキは、私よりずっと自然界に近いところで物事を感じたり、捉えたりしているのかもしれません。人間を懲らしめるような、人間を制することができるような大きな力が必要だ、と感じたときにサキがたどり着いたものが、「人間が恐れを抱く存在」としてのバンパイアだったのでした。「ああ、そういうことね。だったら、バンパイアとも違う、何か新しいものをサキだったら生み出せるかもしれないね」ちょうど同じ頃、サキの同級生の男の子が、寝る時間も惜しんで読んでいる本があると聞きました。『ダレン・シャン』(小学館)作・Darren Shan全12巻の人気シリーズ。これがまさに、バンパイアのストーリーだと知った私は、早速彼から貸してもらって読み始めました。面白いです(興味のある方はぜひ♪)子どもたちのことばというのは、本当にじっくり聞いてみる必要がありますね。表面に出てくる言動の裏や奥に、必ず何か大切なメッセージがあるような気がします。親ができることは、とにかく根気よくそれを掘り出してあげて、道に迷ったときには一緒に方向を探してあげることくらいでしょうか。さてさて、邪悪なものが大好きなはずの娘ですが、漢字が苦手なおかげで、「”呪”って書こうと思ったのに”祝”ってなったりね~、”死”って書こうと思ったのに”花”ってなってね~、みんなに”サキちゃん、ちょっと違うぞ~!ぜんぜん怖くないぞ~~!”って、笑われちゃったよ」と、笑って言います。「あはは♪それ、可笑しすぎる!!!サキが邪悪なモノになるのは、大変そうだね~」(ママは、やっぱり”祝”とか”花”の方がホッとするけどね!笑)ひなたまさみ【速報】東京国際アニメフェア2007で出逢った”J○P○N TIMES”のジャーナリスト(アメリカ人)から、改めて取材依頼がありました!!『メロンパンの一日』の取材は5月初旬に決まりました。また、取材を終えてからみなさんに報告したいと思います。(おまけ)あるコンビニ(セ○ン○レ○ン)で、母の日のキャンペーンとして、お母さんの似顔絵展をやっています♪似顔絵を描いてお店へ出すと、お母さんへのメッセージを書けるようなパッケージになっている板チョコを一枚もらえるそうです。というわけで、サキが昨夜描いてくれた絵です。娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月22日
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「ヒデキはこっちだ」昨日の柔道塾での稽古。寝技の練習になったとき、高学年クラスをO先生が2つのグループに分け始めました。
2007年04月20日
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おはようございますここ数日、急に冬が戻ってきたような寒さが続き、風邪をひいてしまいましたみなさんはお元気でしょうか?体調を崩さないよう、気をつけてくださいねさて、今日は4月から中学生(H中学校支援学級)になった娘のサキの、部活動についてのその後の話です。「運動は苦手だけどテニスは大好き」と言っていたサキは、テニス部のマネージャーを希望していました。たまたまテニス部の顧問が支援学級の担任の先生ということもあって、早速体験をしてきたのですが、その日はボロボロになって帰って来ました。「ママ、やっぱりテニスは無理だ」「どうしたの?厳しかった?」「先生が、”せっかくテニスをやっていたのなら、出来そうなことだけでもやってみたら?”って、ラケットを貸してくれたんだけど…いったん始めちゃうと、途中で”これは無理そうだから、やめておきます”って抜けることができなくて…結局みんなと一緒に全部やるしかなかったんだよ」「えっまともに全部やってきたの?」(そりゃ、キツイでしょ?)「そうだよ。だって、みんなが頑張っているのに、サキだけやったりやらなかったりするわけにはいかないもん。そういうの、難しいよ~~」確かにそうですね。中学の部活動では、正式な”マネージャー”はいないようです。きっと先生はサキのことを思って言ってくださったのだと思いますが、娘の性格からすると、そうなると頑張りすぎてしまうようです。「それは大変だったね。あれ?テニス部希望の普通学級でお友だちになった子には会えた?」「うん。でもね、その子はお姉さんがテニス部にいるみたいで、先輩たちとも仲良しでさぁ~、テニスもものすご~っく上手だったから、あんまり話すことができなかったよ」「そうなんだ…じゃ、先生に”練習はしなくていいから、マネージャーだけやりたい”って、言ってみれば?」「う~~~~ん…でもね、やっぱりあの雰囲気はちょっと…」もともとスポーツが苦手で、運動会や競争が嫌いな娘。自分なりのペースでのんびり楽しめるテニススクールでは楽しくやっていましたが、運動部の雰囲気には完全に圧倒されてしまったようでした。「そっか。サキ、無理しなくていいんじゃない?出来そうかどうかは、実際に体験したサキが決めたらいいよ」…そんなわけで、残念ながらテニス部への入部は断念してしまいました。数日後。「いろいろ考えたんだけど、仮入部してみたい部活があるの」「ほんと?」「うん。琴なんだけど…」「えっ!?琴部っていうのがあるの?」「そう。市内の中学ではうちだけだって。部活紹介のときに、演奏を聴いたんだけど、あの音がいいなぁ♪って思って…吹奏楽部もかっこ良かったけど、吹奏楽部はすっごい人気で、人数もものすごく多いみたいだけど、琴は人数が少なそうだったし、みんなサキと一緒でメガネかけてた」「はははメガネかぁ…まぁ、どっちかと言うとおとなしい人たちが多そうだね」「それにね、琴って日本に昔からある楽器でしょ?そういうの、弾けるようになったらいいよね」「うんうん♪サキらしい選択でいいと思うよ」とは言ったものの、(楽譜なんてまったく読めないけど、大丈夫かな?)(指の動きとか、かなり難しそうだけど、ついていけるかな?)(まさか琴を買わされるようなことになるとか?一体いくらするんだろう?)(琴って、着物を着て演奏するよね?着物まで買わなくちゃいけなくなる?)私の心配(妄想?)は次から次へと…でも、娘がせっかく興味を持った楽器です。とりあえず体験してみないと、できるかどうかもわからないので、仮入部をしてみることを勧めました。そして昨日、初めて「琴部」に仮入部してきた娘。「ただいま~ママ、琴をやることに決めたよ」嬉しそうな笑顔です。「そう?楽しかった?難しくなかった?先輩たちは怖くなかった?」「すっごい感動したのはね~~、楽譜が音符♪じゃなくて、数字だったよだから、サキでもわかったんだそれでね、もう”さくら”がだいぶ弾けるようになっちゃった」「え?数字の楽譜???もう弾けるようになったの?」「うん。先輩たちが思っていた以上にテンション高かったけどね(笑)。先生がサキのことを”仮入部希望の1年生です”って紹介してくれたとたんに、”やったーーー!ど~~~ぞ、どうぞ、どうぞ、どうぞ!”って…(笑)。それで、とっても丁寧に教えてくれて、みんな優しかったよ」「良かったね~。他にも1年生の子はいたの?」「うん。1人だけ。だから、サキを入れて1年生は2人」「あはは♪サキの予想どおり、小さな部だね雰囲気が良くて、琴も楽しいなら、良かったじゃない?」「うんサキ、やってみるね」私に一通りの報告を終えると、サキは夕食も食べないまま寝てしまいました。(興奮と疲れが一気に出たようです)そんなわけで、結局サキの部活動は「琴部」になりそうです。サキのおかげで、また私にとっても未知の世界の扉が開かれていきそうで、ワクワクしますサキ、やってみたいと思える部活に出会えて、よかったね♪慌てなくていいから、ぼちぼちいくんだよひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月19日
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おはようございます昨日はあいにくの雨模様でしたが、遠足に出かけたヒデキ(小4)。夕方、私が家に帰ると、ヒデキはまだ柔道着に着替えていませんでした。「ヒデキ、何してるの?急いで!もう遅刻しちゃうよ~」「えっ今日、柔道行くの?」「あったりまえじゃない!どうして行かないの?」「だって、遠足のバスガイドさんが、”今日はみなさん疲れているので、家に帰ったらお風呂に入って、早く寝てください”って言ってたもん」「アホ!遠足って言ったって、バスで山下公園やこども科学館へ行ってきただけでしょ?しかも雨だったんだから、柔道が出来ないほど疲れているわけないじゃない」「はぁ~~?なんだよ、偉そうに…オレが疲れてるかどうか、ママにわかるのかよ?」「いいから、さっさと支度しなさいっ」「うるせ~~よ!もう、今日はママなんか、見てなくていいから」「わかった。じゃ、今日は送ったら帰るから!」完全に親子ゲンカです。でもきっと、稽古が始まると、ヒデキはとたんに楽しそうに始めるのでしょう。それも、私にはちゃんとわかっていました。「ねぇヒデキ、今日が何の日かわかる?」「そんなもん、知らねぇ~し!」「今日はね、ヒデキが柔道と出会って一年目の記念日だよ」「えっ?そうだっけ?」「そうだよ。ヒデキ、一年前に初めて道場へ行ったとき、逃げ出しちゃったの、覚えてる?(詳しくは、こちら)あれから一年、よく頑張ってきたと思うし、柔道もずいぶん強くなったよね」じっと黙って聞いているヒデキ。やがて、車が東海大に到着して、「じゃ、しっかりね」と、帰ろうとする私に、「早く降りなよ。見ていくんでしょ?」と、ヒデキ。結局、私はいつも通り見学していくことに。そして、昨日の稽古の後半は…何と!?試合でした。高学年クラス担当のO先生が、子どもたちを2つのチームに分け、更にそれぞれの試合相手と順番を決めていきます。大将のうちの一人は、ヒデキの憧れている6年生のK君。ヒデキの相手は…えっ?まさか…大きな岩!!のように大きな6年生のM君でしたヒデキも4年生で既に体重56kgですから、学年では一番重いでしょう。でも、相手の子は、ヒデキより身長は20cm以上高く、更に30kg以上も体重がありそうな(ヒデキが聞いた話によると97kgとか?)、大きな大きな上級生だったのです。うそでしょ?(ヒデキが今日の柔道をサボろうとしたの、O先生にバレてたのかな?ヒデキ、きっと罰があたったんだよ~)到底、ヒデキが勝てる相手とは思えません。でも、ヒデキが臆病なことを知っているはずのO先生。(もしかしたら、ヒデキが緊張のあまり力が出せなくなることを見越して、”負けても仕方なかった”と思える相手をわざわざ選んでくれたのかも?)と、思ったり…一方のヒデキはあまり緊張した様子もなく、列の真ん中あたりに座って、既に始まった他の子たちの試合を見ています。そしていよいよヒデキの番がきました。憧れのK君が見ている前で、ぶざまな負け姿を見せたくはないはずのヒデキ。(ヒデキ、がんばれ!)奥の壁に座っていた私ですが、ヒデキの試合が始まるときには、試合をやるすぐそばまで移動していました。こうなったら、どんな瞬間も見逃すわけにはいきません。「礼!はじめ!」ヒデキが大きなM君につかみかかります。何度も何度も技をかけようとしますが、M君はビクともしません。(ヒデキ、がんばれ~~~)思わず、ハンカチを持つ手に力が入る私。得意の大外刈りを何度もかけますが、とてもじゃないけどM君は倒れません。(そりゃ、これだけ大きいんだもんね~)それでも、必死の形相で、挑み続けるヒデキ。(あれ?この子、本気で勝とうとしている!)胸が熱くなりました。と、そのときです。「おい、ヒデキ、左手を動かせ!左手を中心にしろ!」審判のO先生の声が飛び込んできました。(普通の試合では、こんなことはありませんが…笑)慌てて左手(ヒデキは左組みなので)を動かすヒデキ。再度、大外刈りをかけますが、やはりM君は微動だにしません。「そのままケンケンだ!ケンケンしろ!」またしてもO先生の声。実際O先生は、M君にもアドバイスをしていましたが、ヒデキに対することばしか私の耳には入ってきませんでした。両者、譲らないまま、時間が過ぎていきます。ヒデキはそれでも攻撃をやめませんでした。「ハァ、ハァ」と、苦しそうな息づかいに、既にヒデキは相当の体力を使っていることがわかります。あっ…ヒデキのかけた大内刈りで、M君がほんの少しグラッと揺れたように見えました。次の瞬間、ヒデキは大外刈りをかけ…ドッシ~~~~ン大きな大きなM君が、スローモーションのようにゆっくり畳に引っくり返りました。やったーーーーー!!!「技あり!」M君が背中から落ちなかったためか、一本にはならなかったようです。(ルールはちゃんとわからないのですが…)今度はそのM君にかぶさり、押え込みに入るヒデキ。まさに”大木のセミ”状態です。ヒデキは渾身の力を振り絞って、押えています。「ううううう~~~~っ!!!」聞いたことのないようなヒデキの唸り声が響きます。涙が出ました。必死な息子の姿。最後まで、諦めなかったヒデキ。押え込みは途中で抜けられてしまいましたが、私は本当によく頑張ったと思いました。結果は…ヒデキの勝利ヒデキは、落ち着いた態度で、静かにもとの席へ戻って行きました。最後の大将戦では、全員が正座で見守る中、K君があっという間の圧勝。自分のときには冷静だったヒデキなのに、K君の柔道には思わず、「かっけ~~~~(かっこいい)!)」と、叫んでいました。帰り道。「ヒデキ、かっこよかったよ~柔道一年の記念日に、またすごい思い出ができたね。試合なのに、緊張しなかったの?」「そりゃ、ドキドキしたよ。相手もあんなにでっかいし、無理だよ~!って…。でも前に立って礼をすると、急にドキドキがなくなって、”よっしゃ!やるぞ!”っていう気持ちになったんだよね」「うん。ヒデキが勝つ気でやってるの、わかったよ。M君、強かったでしょ?」「マジで、死ぬかと思ったよ。でも、あの大内刈りをかけたときだけ、ほんのちょっと動いたのがわかったから、”今だ!”って思ったんだよね。でもまさか、本当に倒れるとは思わなかったけど」「そっかぁ~。やっぱりこの一年で、負けない心もずいぶん育ってきたんだね。ママなんか、涙が出ちゃったんだから~」「え?ママ、泣いたの?」「そりゃ、感動するでしょ?あ、でももう泣かないから。次にママが泣くときは、ヒデキがオリンピックで金メダルをとったときだね」「ママ、それは違うよ。その前に…オレがあのK君を倒したとき、でしょ?」「K君を?あはは♪そりゃ、間違いなく、泣いちゃうだろうなぁ~」いくら私が親バカでも、今のヒデキの力では、まだまだそんな日がくるとは思えません。それでもあの臆病だった息子の成長ぶりには、しみじみ喜びを感じたのでした。来年の今頃は、どんなヒデキに会えるでしょうか?私はそれを楽しみにしていようと思いますひなたまさみ
2007年04月18日
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今日は珍しく2つめの日記です。最近、サキ(中1)の話題ばかりが続いていますが…本当はヒデキ(小4)やプリンのことも書きたいことはあるのですが…やっぱりこれだけは書いておかなくちゃ!というわけで、実は、昨日の日曜日。サキが生まれて初めてのデートに行ってきましたって、書いちゃっていいんだっけ?(笑)家族以外の男性と2人っきりで一日出かけてきたのだから、やっぱりデートでいいんですよね?アニメ大好きな娘が、ついに念願の聖地?秋葉原へ行ったのです「もう中学生だしぃ~、親と一緒に行くような所じゃないでしょ?」というわけで、初デートのお相手は…クリエイターのセトハル君でした(セトハル君、お世話になりました!ありがとうございますっ♪)もう、すいぶん前から秋葉原に憧れていた娘。何ヵ月も前から、「いつか、秋葉原を案内してね♪」と、セトハル君にお願いしていたのでした。今日は先日の授業参観の代休だったため、昨日の朝になって突然、セトハル君に電話をかけたサキ。ありがたいことに、セトハル君は二つ返事でOKしてくれました。(中学に入学して落ち着いたら…っていう約束だったようです)サキは早速パパにお小遣いをおねだりして、私からちゃっかり交通費と食事代をゲットして、お洒落もせず、普段着のまま出かけて行きました。いつでも、どんなに長い間一緒にいても自然でいられるセトハル君と行けるとなると、完全にリラックスムードのサキ。セトハル君はサキより10歳も年上のお兄さんですから、「デート」というよりも「遠足に出かける子どもと保護者」という感じでしょうか(笑)。午前中から出かけて、帰宅したのは夜ですから、本当にセトハル君には丸一日付き合ってもらいました。途中、お昼すぎに「今秋葉原!ちょーたのしいうぃーん」という、わけのわからないメールが一通届いただけ。かなりハイテンションになっているのは、そのメールだけで十分伝わってきました。「お姉ちゃんだけなんて、ズルイよぉおおお」と、泣き叫んでいた弟ヒデキ(小4)へのお土産は、トトロのぬいぐるみ。(トトロとAria社長)みんなへのお土産は、メイドのイラストが入った、可愛らしいクッキー。(通称「メイドの土産」とか。笑)そして、中学への入学祝いとして、セトハル君にはお気に入りのアニメ「Aria」に出てくる”Aria社長”というキャラのぬいぐるみを買ってもらい、自分でもいくつかの小さなフィギュアを購入して帰ってきました♪「あのね、本当にジーンズの中にシャツを入れて、髪が長くてメガネをかけている人たちや、コスプレイヤーが普通にいっぱいいるんだよ。まるで秋葉原だけ、別の民族が暮らしているところみたいだね」「メイド喫茶に行ってみたかったけど、人がいっぱい並んでたから、やめた」「クロミちゃんのメイド服が売ってて、ほんとに欲しかったけど、セトハル君に”それ、着るの?”って聞かれたら…あそこ(秋葉原)で着て歩くのはいいけど、さすがに帰りの電車にあの格好で乗る勇気はないから、あきらめた」(ほっ…笑)このクロミちゃんが…フィギュアになると、こうなるんですね~!「テレビで見た”おでん缶”と”焼き鳥缶”も、2人で買って食べたよ♪」「えっ?おでん缶?焼き鳥缶?」「そう。ほら、オタ(って、オタクのこと?)の人たちが、撮影に忙しくて、ちゃんとご飯食べる時間がないでしょ?だから、あったかいおでんとか焼き鳥が入った缶詰が、自動販売機で売ってるんだよ。秋葉原の名物だから、それを携帯で撮影してるおねーさんたちもいたよ」「へぇ~~。美味しかった?」「うん♪ちょーー美味しかったよでね、サキは焼き鳥缶で、ハルくんはおでん缶にしたんだけど、ハル君、その食べ方を知らなくてね、お箸とかフォークがついてないから、”これ、どーやって食べるの?”って聞いてきたから、”まず、こんにゃくに串が刺さっているから、それを食べて、他の具はその串を使って食べるんだよ。それで、最後にスープを飲むの”って教えてあげたの。そしたらハル君、”(自分は)こんにゃくは最後までとっとく派なんだけど…”とか言い出して、”だったら、串だけ抜いて食べりゃ~いいじゃん!”って…笑」(な、な、生意気な小娘で…ごめんなさいっ!)「それにしても、よくそんなこと知ってたね」「だって、テレビでやってたもん」(そういうことは、恐ろしいほどインプットされていくんだよね)「それからアニメイトに行ってね~、ガンダムのシャー専用ザクのフィギュアをハル君が買ってね~それがまた、ちょーーかっこいいんだよね」「ガンダム?シャー???いつの間に、そういうの好きになったんだっけ?」「え?2人とも、前からそれは好きだよ」「それで、ご飯は食べたの?」「う~~ん…なんか興奮しちゃってお腹すかなくって…あ、でもハル君とレストランには入ったよ。それで、ハル君はちゃんとご飯食べてたけど、サキはフルーツパフェを頼んで、”絶対に全部食べる”って目標だったのに、いきなりグレープフルーツが苦くて、焦ったよ。それでね、途中でキウイが出てきたんだけど、それまでさんざん甘い果物ばっかり食べてたから、”甘くも酸っぱくもないトマト”を食べてるみたいな気分になったんだよね」(あはは♪”キウイがトマト”かぁ~。相変わらずのサキ節だね~)「ず~~っと歩き回ってたから、さすがに帰りの電車では2人とも、”疲れたね~~”しか言えなかったよ。でも、ほんとに楽しかったぁあああ」…いつまでも興奮冷めやらぬ娘でした。セトハル君、本当にありがとうございました。秋葉原へ行ったことでスイッチが入ったのか、サキは今夜は夕食の「皿うどん」のうずら卵をいきなり麺の上にひとつ乗せて、「ほら、鳥の巣だよ」続いて、別の卵に麺を突き刺して、「見て!不思議でしょ?」最後は、小さな卵なのに器用にカットして、「はい。チューリップ!」子どもの頃は、「食べ物で遊んじゃいけません!」と厳しくしつけられた私ですが、サキがいったんこういう物をつくりたくなると、その勢いはもう誰にも止められません。いつの間にか我が家では、最後にちゃんと食べればOKという感じになってしまいました(^^;まぁ、冬のみかんに顔を描いて以来ですから、これも”秋葉原効果”かな?サキ、よかったね明日からまた学校が始まります。ヒデキの方は、遠足ですさぁ、私もまた早起きして、頑張ってお弁当を作ります♪それでは、みなさん、おやすみなさい☆ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月16日
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土曜日の午後の教室。暖かい陽の光が、カーテン越しに差し込む教室のあちこちで、制服姿の中学生たちがいくつかのグループに別れて作業をし、保護者や数人の子どもたち(生徒の弟や妹たち)がその様子を眺めたり、思い思いに遊んだりしています。これが、4月からサキ(中1)の通い始めたH中学校支援学級の初めての授業参観で、私が目にした風景です。(これまで仕事が忙しく入学式にも出られなかった主人が、この日は会社を早退して駆けつけてくれ、我が家は家族全員の参加でした)その日の授業は「造形」でした。・パソコンを使って、自分の名前シールを作る・細い針金で作品を作る・紙を使って、作品を作る・石を使って、作品を作る生徒たちは2人組になって、この4つの中から、自分たちの興味のあるところへ移動しながら作業に取り組む、というもの。サキのパートナーは、入学してすぐに仲良しになったオカピー(ニックネーム)。2人はまず、パソコンでシール作りを始めました。その後ろで順番待ちをしていた男子2人組は、電車と自動車好き。やがて、模造紙とミニカーが出てきて、彼らはパソコンが空くのを待ちながら、大きな紙に線路や道路の絵を描き始め、その道路の上にミニカーを走らせます。ヒデキ(小4)は、教室の片隅にあったけん玉を見つけ、それで夢中になって遊び始め、小さな女の子が、エアロバイクを見つけて腰かけると、サキがすかさず寄って行って、スイッチを入れてあげました。サキたちは、シールを作り終えると、次は針金の造形へ移動。長さ30cmくらいに切りそろえ、真ん中で折り曲げてある、細くて柔らかい針金を折り曲げながら、出来た作品は白い発砲スチロールの台に突き刺していきます。「ほら、ママ。できたよ~」「ああ!蝶だね?」「えっ?違うよ!蛾だよ」「あ、あははは…蝶じゃなくて、蛾ね…」(なんだか、サキらしいわ~~笑)次にサキは、折り曲げてある針金を、そのまま数本ブスブスと突き刺し、サボテンのようなものを作りました。(これは、うまく撮影できませんでしたが…)これには、見ていた美術の先生もビックリ!「いやぁ~~、発想がユニークですね」そうですね。普通はまず「その針金の形を変える」ところから始めるのに、サキは2つに折れた形のまま、角度を変えながら突き刺していったのですから…。最後にサキが取り組んだのは、石。大きな石に、サキはこんな顔を描きました。とても、濃い顔ですね(笑)。教室の中には、始終自由で、穏やかな空気と時間が流れていました。これが、これまでのサキの生活リズムを一変させてしまった楽しい学校、そして教室です。授業のあとの保護者会のときに、デジカメを手にした校長先生がひょっこり教室に入って来られました。入学式のときには遠くから眺めていただけだったので、私はその先生が校長先生だとは気づきませんでした。校長先生から私たち保護者に向けての挨拶がありました。「これは入学式でもお話したことですが、私は生徒のみなさんに2つの提案をしています。1つは、失敗を恐れずチャレンジしよう!そして2つ目は、助けられ上手な人になろう!ということです。特に2つ目の「助けられ上手な人になる」ということは、大切だと思っています。自分の出来ること、出来ないことをしっかりと見極めることは勇気が要ることです。その上で、出来ることは精一杯やってみる、出来ないことは周りにきちんと伝えて助けてもらう。その力をぜひつけて欲しい、と思っているのです。実は私は以前、6年間ほど不登校の生徒たちの指導にあたったことがありました。その6年間は、長い教員生活の中でも特に印象に残る経験をさせていただきました。一日、一日の生徒たちの心の変化、成長が顕著に感じられる、とても貴重な日々でした。そんな経験から、この支援学級には、できるだけ日に一度は私も様子を見に足を運ぶつもりでいます。」学校の長である校長先生がこのような姿勢でいてくださることは、保護者にとっては本当にありがたいことです。サキが仲良しになったオカピーのお母さんから、「こんなに早く娘にお友だちが出来るとは思いませんでした。毎日、娘の話にはサキちゃんの名前ばかり出てきます。本当にありがとうございます」と、お礼を言われてしまいましたが、それは私も同じ気持ちでした。お母さんのお話によると、オカピーはサキと同じLD、視力が極端に悪く、教科書なども拡大コピーをしてもらわなければいけないほど、ということでした。小学校ではクラスメイトや担任からのいじめを受け、2年間の不登校。その後、養護学校へ通うようになり、今回この支援学級へ入学してきたそうです。「いじめの経験から、人を信用することが出来なくなってしまい、心を閉ざしてしまった娘にお友だちが出来るなんて…」このお母さんも、ずいぶん長い間、娘さんとともにたくさん涙を流してこられたのでしょう。オカピーは、とっても勉強熱心な女の子です。数学検定に自分から挑戦したり、英語の勉強もかなり進んでいるようです。会話をしても、いかにも”頭がいい子”という印象を受けます。また、華奢で色白な外見からは想像できないほど、勝負ごとが好きで、今はオセロや将棋が大好きなのだとか。一方のサキは勉強はまったく苦手だし、人との競争も嫌い。以前のサキのように、そんなオカピーと自分とを比較してしまえば、とてもじゃないけど一緒にはいられないはずです。その彼女と仲良くなれた、ということは、サキも少しは自分に自信がついてきて、オカピーの個性と自分の個性の違いやそれぞれの良さをきちんと認めることができるようになった、ということなのでしょうか。先日、初めての英語の授業がありました。サキはノートを買うときに、「あのね、音楽のノートと間違える人が必ずいるけど、音楽のノートとは違うから、って先生が何度も言ってたよ」と言いながら、探していました。「オカピーはね、小学生のローマ字用のノートを買って来ていて、それをサキに見せてくれたんだ。それで、”ね?”っていう目をしたんだけど、その瞬間、オカピーの言いたいことがわかったの。”私は目が悪いから、ローマ字用の方が間隔が大きくて使いやすいでしょ?”って。だからサキも、”うん。そうだね”って顔をして頷いたんだ。そしたら、オカピーがビックリした顔で、”サキちゃん、どうして今私が言いたいことがわかったの?”って聞いてきたから、”オカピーのことなら、何でもわかるよ”って、ちょっとだけ嘘ついちゃったほんとは何でもわかるわけじゃないんだけどね、そのときオカピーが言いたかったことはよくわかったし、何となくそう言ってあげたい気持ちになったから」「うんうん♪それでいいんじゃない?仲良しのお友だちができて、本当によかったね☆」「ママ、サキはね、ほんとに学校が楽しくて…お休みの日なんか、待ちきれないくらいだよ。まるで、小学校1年生に戻ったみたい」そんな娘のことばを聞きながら、ホッと胸をなで下ろしている私です。ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月16日
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おはようございますなかなか毎日の更新や訪問が出来ない日々が続いていますが、私はおかげさまで元気ですみなさん、いつもありがとうございます。さて、娘のサキ(中1)は自他ともに認める”アニメおたく(マニア?)”ですが、最近、電車にも詳しくなっているようです。3月まで通っていた適応指導教室には、市内のいわゆる”不登校児”が通っていたのですが、小学生はサキが一人だけ、あとはみんな中学生でした。その中に、電車通の男の子がいたそうです。「あのね、M君は電車の話になると止まらなくなるの。ブワ~~ッ!と話し始めて、もう夢中になっちゃうから、興味のない子たちは聞けなくなっちゃうんだけど、サキは面白いからずっと聞いてるうちに詳しくなっちゃったんだよね」と言う娘。「聞いているうちに、サキも電車がだんだん好きになってきたよ♪この前、たまたま電車の好きなお兄さんと話をしていたときに、ロマンスカーの話になったから、”小田急ロマンスカーの○○っていうのは○年の○月(ごめんなさい、私には覚えきれませんでした)までで走らなくなっちゃったんでしょ?”って言ったら、”よく知ってるね!”って、ビックリされて、一気に話が盛り上がっちゃったんだ~」「それでね、そのお兄さんが途中で絵を描き始めたんだけど、大きな四角を描いた瞬間、”それ、電車でしょ?”って言ったら、”よくわかったね~”って、またビックリされて…あのねママ、”電車の絵を描いて”って言われたら、どんな絵を描く?」「えっ?電車の絵?あの…細長い、横から見た感じかな」「でしょ?普通はそうだよね?サキもそうだったの。でもね…電車が本当に好きな人っていうのは、そんな絵は描かないんだよ~。まず、電車の顔(わかりますか?正面から見た、顔です)からなんだよ!顔をでっかく描いて、そこから後ろの方をカーブさせて描くんだよ」「なるほどね~ああ、そういえばそんな写真、よく見るよね」「そうそう。M君がいつもそうやって描いてるから、サキも面白いな♪って思って見てたんだ。おかげでそのお兄さんともすぐ仲良くなれたんだ」「でもさ、最初のうちはM君の電車の話、よくわからなかったでしょ?それでも聞ける、ってすごいよね~」「だってさ、M君、本当に夢中になって話すんだよ。それほど電車が大好きなんだよ。それって、電車にはM君をそんなに夢中にさせるほどの力がある、ってことでしょ?しかも電車を大好きな人が話してくれるんだから、楽しいに決まってるじゃん」(こりゃ、やられたなぁ~~!笑)「へぇ~~”楽しいに決まってる”んだ」「そう!それにね、女の子の中にはジャニーズのファンの子もいてね、その子たちからは、いっつもジャニーズの話を聞いてたから、ジャニーズにも詳しくなったよ♪そしたら、それまではわからなかった人たちがテレビに出てるとわかるんだよね~。”ああ、○○ちゃんの好きな人だ!今頃、○○ちゃんもこれ見てるかな?”って思って、次の日にその話ができるでしょ?」適応指導教室には、学校でみんなとうまくいかなくて心が傷ついてしまった子どもたちもたくさん通っています。学校と比べれば少人数ですが、いきなり知らない人たちの中に入ることができず、しばらくは個室で先生と過ごして帰る子どもが多いそうです。そしてだいぶ慣れてから、「そろそろみんなの中に入っても大丈夫かな?」という頃になると、サキがまず呼ばれることが何度かあったそうです。「サキちゃん、ちょっと来て~。あのね、○○君は○○が好きなんだって!」そうすると、話題のポケットをいっぱい持っているサキが、その子の興味ある話に乗っていくのでしょうね。「それって、コミュニケーション係?サキってすごいね」今通っている中学の支援級の中に、自閉症の男の子がいるそうです。「自閉症」といっても、その特徴はバラバラなんだそうで、その子は何かを閃くと、突然大きな声でそれを話し始めるのだそうです。すると、同じ小学校から来ている(以前からその子のことをよく知っている)女の子が、すかさず、「はい、みなさん、気にしないでくださ~い!気にしないでくださ~い!」と、叫び出すのだとか。サキは、「多分その女の子は、その子のお姉さんになったような気持ちで言っているんだと思うけど、その男の子にしてみれば話したいことがあるから話してるのに、いくらなんでも”気にしないでください”はないよね~サキだってその話、聞きたいよ!って思うわけ。」と、口を尖らせます。サキがどんどんお友だちが増えていく秘密がわかりました。「人の話を楽しく聞ける」から。まるで、ミヒャエル・エンデの『モモ』の主人公モモそのもののようです。ちなみに私は、自分の興味のない話からは逃げ出したくなる子どもでした。今でこそ、いろんな人の話を興味深く聞くことができるようになりましたが、それでも本当にチンプンカンプンの話題になると、頷きながらも意識が遠のいたりすることがあります(笑)。でも、考えてみれば、誰でも自分の話を真剣に聞いてもらえると、嬉しくなりますよね♪何だか娘にまたひとつ、大切なことを教わったような気がしました。先日、初めてサキは自分の籍がある普通学級のみんなの中に入って、クラスの集合写真を撮ってきたそうです。いつもは空席になっているサキと初めて会った隣の女の子が、「もしかして、サキちゃん?」と、突然話しかけてくれたとき、緊張しすぎたサキは、「はい!サキちゃんです!」と答えてしまい、思わず二人で大笑い。おまけに彼女も「テニス部に入りたい」そうで、すっかり仲良しになったそうです。(良かったね)明日はいよいよサキの中学での初めての授業参観です。また、楽しい報告ができたらいいな、と思っています♪それではお仕事のみなさん、(あ、私もですが…)今日も元気で行ってらっしゃーい!ひなたまさみアニメフェアにて撮った写真です(サキと、ゲゲゲの鬼太郎の…え~っと誰だっけ?笑)娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月13日
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「おはよう!お腹、すいた」「おはよう!ご飯、しっかり食べてね。あっ、そろそろ出る時間だよ」「忘れ物、ない?それじゃ、気をつけてね。学校に着いたら、携帯にメール入れてね。行ってらっしゃい♪」「行ってきまぁ~~っす!」娘のサキが中学校へ入学して、もうすぐ一週間。サキは毎朝6時半頃から起きて、8時前に家を出て、電車とバスに乗って学校へ通っています。まだ、一日も遅刻はしていません。これまでは深夜1時~2時に寝て、朝9時~10時に起床、という生活を送っていたサキ。午前中いっぱいは起きられず、午後から適応指導教室へ送って行くこともしょっちゅうだった娘が、毎朝6時半に起きているのです。新しい環境に入った興奮状態でいつも以上に眠れなくなり、昨日は睡眠わずか2時間で登校。帰宅してからヘンテコリンな時間に寝たり、起きたり、また寝たりしながら、睡眠時間を調整し、朝にはとにかく起きて学校へ行くのですから、ものすごく頑張っている様子ですサキが弟のヒデキ(小4)と違うのは、「身体が疲れると、睡眠で取り戻せる」とは限らないところです。ヒデキの場合は、睡眠不足の日があると、翌日はその分早くから眠り、一晩で取り戻します。一方、サキは精神的に受ける刺激が強すぎてテンションが上がってしまうと、その興奮でますます眠れなくなり、何日も睡眠時間2時間で過ごせてしまい、その反動でいきなり熱が出てダウンするわけです。だから、自分の眠れるときに少しでも寝てくれるというのは、親としては安心です。サキ自身も、だんだん自分なりの調整の仕方がわかってきたようです。何が何でも朝は起きて学校へ行くのですから、よほど学校生活が楽しいのでしょう私もサキと一緒に寝たり、起きたり…で、生活のリズムはムチャクチャ。頭はいつもボ~っとしていてちょっとしんどいけど、これは予想していたこと。もうちょっと落ち着くまでの辛抱だと思っています。いつも来てくださっているみなさん、本当にありがとうございますしばらくはまだブログの更新もまばらになったり、訪問もなかなか出来ないと思いますが、どうぞお許しくださいねこんな私ですが、これからも気長にお付き合いいただけると嬉しいです。いずれにしても、毎朝7時には家族全員が起きていて、8時までにみんなを送り出せるなんて、我が家では数年ぶりのことです。ホームドラマに出てくるような、平凡な家庭の一場面。とってもいいものですね中学に入ると、新たに部活動が始まります。全員がやらなくてはいけないものではありませんが、サキもやっぱり興味があるようです。そろそろ新入生に向けての部活動についてのガイダンスや仮入部などが始まりますが、先週末からサキは自分のやりたいことを家でも口にするようになりました。「ママ、サキやっぱり部活に入ろうかな、って思ってるんだ」「へぇ~?いいんじゃない?やりたいものが見つかったの?」「うん。テニス部のマネージャーになりたいの」「え?マネージャー?」「そう。テニス部って練習が大変だ、って先生が言ってたでしょ?サキは運動が苦手だし、これまでずっと運動不足だったから、いきなりテニス部の練習についていくのは無理だと思うけど、みんなのお手伝いならできるかな?って思って…」「なるほどね。確かに、いきなり運動部じゃ大変だろうけど、マネージャーならできるかもね。でもマネージャーって、球拾いやったり、重い荷物を運んだり、スコアノートつけたり…結構ハードじゃないかな?それに、サキが大好きなテニスは出来ないと思うけど、それでもいいの?」「うん。サキはそういうお手伝いをやってみたいの。サキは”お嬢さま”の”取り巻き”とか、”お姫さま”の”召し使い”とか、”リーダー”の”使いっ走り”とか…そういうのが好きだから」「あははそういうのが好きなんだ?(ママはそういうの、好きじゃないけどね。笑)」「そう!サキは目立つのは好きじゃないし、誰かに尽くす、っていうのがいい。それに、これまでは”頑張るのは嫌い”って言って何も頑張ってこなかったから、そろそろ何かに挑戦してみたい、っていうか…”頑張る”っていうのとは違うかもしれないけど、うまく言えないけど、とにかくやってみたいんだよ」これには、正直ビックリしました。サキは自分で意識していないところで、十分頑張ってきたとは思いますが、ここへきて更に”何かに挑戦してみたい!”と思うようになったようです。これまでとは違う、積極的なサキのことばでした。「へぇ~。”やってみたい”って思うことがあるなら、やってみたらいいとママは思うよ。それじゃ、中学の部活動にマネージャーがいるかどうかわからないけど、とりあえず担任のH先生に相談してみたら?H先生はテニス部の顧問なんだから」あるお母さんは、「え~っ?どうせマネージャーやるんだったら、男子サッカー部とか、カッコイイ子がいるところの方が楽しいんじゃない?」とアドバイスしてくれ、私も(そーだ、そーだ!)と思い、あとで、「サキ、やっぱりカッコイイ男子がいる部活の方がいいんじゃない?」と言ってみたのですが、「ママ、サキは運動やってるカッコイイ男子がいることは知ってるけど、そういうのは別に興味ないから。女子のみんなが憧れるような男子には、あまり興味がない。それにね、もしサキに憧れの男子がいるとして、その子のためにマネージャーになったとしたら、やっぱりその子のことばっかり見たり、応援しちゃうだろうし…そしたら同じ部にいる他の男子たちはどう思う?”どーせ、○○(カッコイイ子)狙いだろ?オレたちは関係ないし”って思っちゃうんじゃないかな?それって、その子たちに失礼だよね。サキはみんなを応援したいし、マネージャーっていうのをやってみたいだけだから、やっぱり自分の好きな女子のテニス部がいいよ」「はぁ~、確かにその通りだね。モテない男子の寂しさも、ママにはよぉ~っくわかるから…(がんばれ、ヒデキ~~!笑)それにしても、サキはいろんなことを考えているんだね」学校で早速H先生に相談してみると、「今はマネージャーはいないけど、やってみたいなら大歓迎だよ♪ラケットもたくさんあるから、自分の出来そうなこと(テニス)だけでもやりながら、いろんなことを経験してみたらいいんじゃない?」と、すぐにOKをもらえたようです(担任の先生が顧問で良かった☆ありがとうございます!)私から見ると、体力、気力ともに、「いつまで続くやら…」という不安はありますが、部活動が入ることで、たとえ睡眠不足でどんなに眠くても、夕方家で寝る時間はなくなります。かえって部活動をした方が、生活のリズムも早く整ってくるのでは?という期待もあります。(逆に、その刺激でますます睡眠のリズムがメチャクチャになる、という危険もありますが…)何より、サキ自身の「やってみたい!」という気持ちは大切にして欲しいし、せっかくそれを受け入れてくださる先生にも出会えたのですから、まずはトライですね。今週の土曜日に、授業参観と、保護者向けの部活動についての説明会があります。じっくり話を聞いて、H先生にも細かい点を確認して、なるべくサキの希望が叶うといいな、と思っています。さぁ、今日は私も仕事で大きな役割がまわってきます。疲れたなんて、言っていられません。気合を入れて、しっかり仕事をしてきます♪みなさんも、元気で行ってらっしゃ~~い(^^)/ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月11日
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みなさん、おはようございます週末を楽しく過ごされましたか?我が家では、娘サキ(中1)の中学入学のドタバタと並行して、ヒデキのスポーツ三昧の日々が続いていました。木曜日→工場を終えるとすぐに柔道へ金曜日→工場を終えるとすぐにテニスへ土曜日→仕事前に柔道の朝稽古へ日曜日→朝からラグビーへお母さんは、忙しいですねでも、スポーツをするために生まれてきたようなヒデキ。雨が続いて家の中で過ごさなければいけないときには、エネルギーを持て余し、突然、「ギャーーーーー」と吠えたりするので(笑)、お天気に恵まれ、テニスもラグビーもできることは本当に嬉しいこと。私もイキイキとしたヒデキを見られるチャンスなので、ついて行っては練習を見ています。普段の柔道の稽古は火曜日と木曜日ですが、月に一度だけ、土曜日の朝(7:30~)に朝稽古があります。これまでは仕事前ということもあって、ほとんど参加していなかったのですが、今回はヒデキが「絶対に行く」と言いました。ヒデキの狙いは…ドッジボールでした。(ガクッ!柔道じゃなくて???)仲間から、朝稽古ではヒデキの大好きなドッジボールをやる時間があるらしい、と聞いてしまったのでした。まぁ、どんな理由であれ、稽古に出たいというのですから、私は連れて行って見学してみることに。基礎トレーニングから始まって、寝技、足技、乱取り…と、いつもどおりのメニュー。ただ、新学期スタート直後のせいか、いつもの朝稽古の半分も参加者がいなかったらしく、人数は11名。乱取りでは、ヒデキの憧れの先輩K君と一人の中学生だけがみんなから外れて稽古を始め、それ以外の子たちで相手を変えながらやることに。そんな中、茶帯(最上級)の6年生Yちゃんと対戦したヒデキ。Yちゃんといえば、去年の夏休みに参加した合宿で、初めて組ませてもらったときに”秒殺された”と聞いている相手です。スピードも力もあり、ヒデキの合宿報告の中にも、「Yちゃん、強すぎオレ、なにもできなかったよ」ということばがありました。そのYちゃんとの8ヵ月ぶりの対戦です。開始と同時に、ものすごい勢いで、次から次へと技をかけてくるYちゃん。そのスピードに圧倒されているようなヒデキですが、何とか倒れることなく踏ん張っています。(いいよヒデキ。その調子♪ヒデキもしっかり技をかけて!)Yちゃんは相変わらず執拗にヒデキに技をかけてきます。そしてYちゃんが大外刈りをしかけてきたその瞬間…ヒデキも動き…ドサッ!!!ついにヒデキがYちゃんから一本を獲ったのでした。(えっ何が起こったの?)私は一瞬、自分の目を疑いました。初級のヒデキが茶帯のYちゃんから一本を獲るなんて、相撲だったら間違いなく座布団が舞っていたでしょう。見ていた先生も思わず、「おいおい、Y!しっかりしろよ~」と、苦笑い。その後、残り時間でYちゃんから2回も倒されたヒデキでしたが、あの一本のことが私の頭から離れませんでした。(あれは、マグレだったのかな?)最後には待ちに待ったドッジボールがあり、顔を真っ赤にさせながら(いつもほっぺは赤いのですが)楽しんでいたヒデキ。朝から本当に元気いっぱいでした。帰り道、私はヒデキにYちゃんとの対戦のことを聞いてみました。「ねぇヒデキ、あのときどうしてYちゃんが倒れたの?」「Yちゃんがいっぱい技をかけてきたから、オレM君に投げられた時のことを思い出したんだ。あのときオレが大外刈りをしようとしたら、反対の足を逆に大外刈りで取られたから、それと同じことをしたらいいんだ、って思って…。だからYちゃんが大外刈りをしてきたときに、残っている方の足をオレが大外刈りしたら倒れたんだよ」(マグレじゃなかったんだ!)「すごいね~!あの短い時間に、そんなことを考えていたの?M君に投げられたときって、あの悔し涙を流したときだね。(今ではM君も、すっかり仲良しのライバルになっています)あのとき負けたのは、ヒデキが先に技をかけていたの?」「そうだよ。オレが技をかけようとして、逆にとられたんだよ」どうやらヒデキは、自分がどうして負けたのか、ちゃんと自分でわかっていたようです。(あれ?あのとき、ヒデキはそんなこと言ってたっけ?)私は家に帰ってから、自分の過去のブログを読み返しました。ヒデキは私には「力で負けた」としか言っていませんでした。自分から仕掛けて行って逆に足を掬われた、と言うのは、あまりに悔しかったのでしょうね。あのとき、壁にくっついて泣いていたヒデキの姿は、今でも私の記憶にはっきりと残っています。日付けを見ると、あれからもう半年が過ぎていました。(小さな出来事でも、こうしてブログに書いておくと、こういうときに役に立ちますね)半年前の悔しさ、あの涙が、ヒデキのこの一本につながっていたのです。「ヒデキ、すごいねあのときの涙が無駄にならなかったね。それはヒデキが”どうして負けたのか?”をよく考えて、自分でちゃんとわかっていたからだよ」(あれ?もしかして…今日Yちゃんに2回倒されたことも、ヒデキはわかっているのかな?)「ところでYちゃんを倒したあと2回倒されたけど、あれはどうして倒れたか覚えてる?」「最初はね、足払い。Yちゃんは足払いをするタイミングがすっごい上手いんだよ。2回目は、連続技。足払い→大内刈り→大外刈りって、3本も連続だったから、ビビッたぁ~それもね、一回ずつオレをすごい力で引いて戻すんだよ。オレなんか、フラフラになったしな…」「3本連続なんて、さすがはYちゃんだねじゃ、Yちゃんに倒されないためにはどうしたらいいの?」「今度は、引っ張ってきても戻らない。オレ、かたまる!」「あはは♪なるほどね。そっか、ちゃんと考えてるんだ。脳ミソ、いっぱい使ってるね」ほんの一瞬の出来事でした。半年前には歯が立たなかったYちゃんから、ヒデキが獲った小さな一本でも、半年前のあの涙から生まれた貴重な一本でした。こうして息子の稽古を見学しながら日記を書いておくと、もしかしたら見逃してしまっていたかもしれないような我が子の小さな成長のステップも、しみじみ感じることができますね。母親にとっては、これは何にも代え難い喜びですアルバム整理などはまったく出来ない私ですが、これからもこのブログだけは、コツコツと書き続けようと思います。ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月09日
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「ママ、本当にありがとう」サキ(中1)は目を輝かせて立っています。(し、し、しまったぁあああ)「信じられない。ほんとにこれでママが作ってくれるの?」(いや、ママも信じられないけど…)サキの手の中には、大好きなクロミちゃんとやら(キャラクター)の布地が…中学の入学用品を揃える中、ひとつだけ足りなかったのは、ジャージや体操服を入れる袋。裁縫の苦手な私は、これまでこの手のものは既製のものを買うことに決めていました。手作り風の適当な大きさの袋を買うつもりで、手芸店へ行ったのが、そもそも間違いでした。売っていたのは幼稚園児や小学生用の可愛らしいプリントの布地で作られたものばかり。そして気がつくと、サキはお気に入りのキャラクターの布地の前に。「それ、サキの好きなキャラクターだね」「うん。これ、可愛いよね~」「確かに可愛いけど…これ、袋じゃないよね?」「そうだよね。これで袋ができたら可愛いだろうけど、(作らないといけないから)無理だよね」(ううっ!サキがこんなに気に入っているんだから、作ってあげたいけど…ごめんっ!ミシンは無理!絶対にミシンは無理!)私は本当にミシンが苦手です。恥ずかしながら、糸を通すことすらできません。機械には、本当に弱いです。私に出来るのは、手縫いだけ。「ミシンは無理だけど…手縫いでよかったら、ママが作ってあげようか♪」中学への入学を楽しみにしている娘を目の前に、ついに私の口がすべってしまったのでした。そして…今回ばかりは一念発起して頑張りました!袋ものをつくるのも、実はとても苦手です。縫い代を縫ってひっくり返したりするうちに、わけがわからなくなります。気持ちが焦ると、糸までぐちゃぐちゃになってしまいました。縫ってはいけないところまで縫ってしまって、時間をかけて縫ったところをやり直したのは3回。結局、たったひとつのジャージ入れの袋を作るのに、2晩、ほぼ徹夜になってしまいました。でも、私は諦めませんでした。可愛い娘のためです。私が必死で縫っている横で、「ママ、嬉しいよ~!こんなママの姿、なかなか見れないから、サキ見てていい?」と、じっと私を見つめるサキのためにも、仕上げないわけにはいきませんでした。母に二言はないのです。(どうかサキが、中学校で楽しい時間を過ごせますように)(体調を崩さず、無理なく学校へ通えるようになりますように)なぜか戦時中の千人針を思い出しました。一針、一針、願いを込めて…手縫いで時間がかかる分、思いを込めて作ることができました。(いえ、ミシンが使えたら、本当はそっちの方がずっと楽ですけどね。笑)そしてついに…じゃ~~~ん♪ちゃんとジャージと体操服が入りましたよ~(涙)!よぉ~っく見ると、柄がちょっとズレちゃってるけど、ちくちく、ちくちく手縫いで頑張ったし、生まれて初めて、ちゃんと底まで作ったんだから、サキも許してくれるよね。こうして2日をかけて仕上げた袋を見て、サキは、「ママー、ありがとうサキ、これを大事に使うからね。ミシンだとずっと早くできるんだろうけど、サキは手縫いの方が好きだよ。だって、あったかいもん」やったーー!!!そんな風に言ってくれるなんて、ママも頑張った甲斐があったよ。確かにミシンで縫ったものより、手触りは柔らかいような気もします。成せばなる。成さねばならぬ 何事も。成らぬは人の成さぬなりけり。そんなことばをふと、思い出しました。サキは緊張の2日間を終え、昨日はちょっと熱を出して寝ていました。(やっぱり疲れが出ましたね)それでも、「ママ、月曜日が楽しみだよ早く学校へ行きたいっていう気持ち、小学校1年生のときに戻ったみたい」と、ニッコリ笑っています。サキ、ぼちぼちでいいからね。今日もゆっくり休んで、また明日から元気で学校へ行っておいで♪ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月08日
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みなさん、こんばんは今日、娘のサキ(12歳)が、無事中学校へ入学しましたサキは、とても頑張って久しぶりに朝7時に起き、1時間半前も前に電車で最寄の駅に到着。学校へ行く前に、これまでお世話になっていた適応指導教室の先生方に制服姿を見せに行きました。担任としてお世話になっていたS先生(と、あと2人の先生方)は、驚きながらも、「あれ?どちらの方ですか?」と、冗談を言いながら迎えてくださり、「制服、よく似合ってるよ」それからサキと2人でランチを食べて、学校へ向かいました。入学式では、みんなの中に入れそうもないから、支援級の先生と2人で2階から入学式を見学するという予定でしたが…よほど嬉しかったのか、「ママ、(入学式に出ても)大丈夫かも」と言い、体育館でみんなと一緒に入学式に参列することができました。途中、祝電の紹介のときに、「T小学校、K先生より」と、サキの卒業した小学校での担任の先生の名前が読み上げられたときは感激してしまい、思わず涙が出そうになりましたが、今日は晴れ渡る空のように、私の心も穏やかで爽やかな一日でした1年半という不登校の時間を経て、娘がこうして再び学校へ通う日が来るなんて…今日はこれから娘の体操服袋を作ったり、子どもたちがそれぞれ持ち帰ってきた家庭調査表や緊急連絡カードなど、書類の記入などをしなくてはいけません。(いただいたコメントのレスなど、もうしばらくお待ちくださいね)とりあえず、みなさんに「無事、入学しました」という報告をさせていただきたいと思います。みなさん、いつも本当にありがとうございます結局、サキの憧れのセーラー服の学校ではなくなったけど、ピカピカの制服に身を包み、やっぱり今日はサキも嬉しそうでした。サキ、入学おめでとうここまで無事に育ってくれて、本当にありがとうひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月05日
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今日は珍しく2つめの日記です。(書けるときには、書いておきたいと思います♪)昨日、息子ヒデキ(9歳)の通う柔道塾の始業式(東海大湘南松前柔道塾)と保護者がありました。ヒデキが柔道を始めたのは、去年の5月。既に去年の保護者会は終わったあとだったので、出席するのは今回が初めてでした。約30分の始業式のあと、子どもたちは道場で通常稽古、保護者は東海大のカフェテリア風のホールへ移動しました。まず、一人ずつにコーヒーとケーキが出されてビックリ(こんなことなら、慌ててトーストを食べて来なきゃよかった。笑)そして、美味しくお茶をいただきながら、いつもお世話になっているN先生から、湘南松前柔道塾の指導方針の説明、続いて東海大学体育学部長で、柔道塾の副塾長であるH先生から、この松前柔道塾の歴史や、この塾の師範である元オリンピック金メダリストの山下泰裕先生の取り組まれている活動などについてのお話がありました。この一年、毎回の稽古を最初から最後まで見学し、息子と一緒に試合も見に行って、私なりに感じていたことは、あれ?東海大学といえば、柔道の強豪校のイメージがあるけど、子どもたちの柔道塾は強豪じゃない?他の道場に比べるとのんびりしていて、あまり厳しくない?それらの謎が、ようやく解けました。「うちは、柔道を通して健全な青少年の育成と生涯学習を目指しています。試合に勝つことを最優先に考えられている保護者のみなさんには大変申し訳ありませんが、ここでは心も身体も丈夫で、国際的な視野を持つ、豊かな人間に育って欲しい、ということを目標にしています。小学生のうちの柔道は、基本をしっかり教えれば十分だと考えます。柔道が好きで、楽しく一生懸命に取り組めば、結果はあとからついてくるものだと思っているのです。卒業後、中学、高校で他のスポーツへ進みたいお子さんも、喜んで送り出したいと思います。」既に指導員の中には、モンゴル人、アメリカ人の先生方がいらっしゃいますが、今年度からは新たに中国からのインターン生も加わるそうです。東海大学では、北京オリンピックに向けて準備中の中国大学生選手たちの受け入れをしたり、発展途上国への柔道衣リサイクル活動でも、既に136ヵ国に33,063着の柔道衣を贈ってきたとか。・世界に向けて柔道を普及しながら、日本の心を伝えるため。・柔道を通じた文化交流、異文化理解のため。・未来を築く青少年を育てるため。(ああ、だから合宿やボランティア活動、季節の行事、パーティーなどがたくさんあるんだね)そして、渡された資料の中に、山下先生の書かれた随筆のコピーがありましたが、その内容がとても心に響くものでした。(以下はその中の一部です)「人間としての尊さは、やはり人間性にあると思いませんか。良い成績の子がいい子でしょうか。社会的な地位のある人、財力のある人が尊いですか。人間としてのレベルの高さは、優しさや勇気、正義感、利他の心、そういうものにあると思います。今ここで、我々大人がもう一度、自分たちの価値観を見直して、子供に知識を与えるだけでなく、子供を育んでいくという視点に立たなければいかんという気がします。」「英語のeducateには、”その人の持っているいいところを引き出す”という意味があります。不思議なことに、足りないところは幾らでも指摘できるものです。最近の教育は、駄目なところやそれを直すことばかりに目が向いているように思います。足りないところを補って、駄目なところを直していくと、皆同じようになってしまわないですか。それではその人らしさは出てきません。」「柔道の指導をしていると、選手に何が足りないかは最初の五分間で分かります。でも私は、その選手の持っているいいところは技か、性格的なものか、体力か、持ち味はないか、じっくり見て考えるのです。…欠点を探すのではなく、いいところを見つけようという見方をしていれば、自然とその人の良さが見えてきます。誰にでも必ずその人らしさや良さがあります。足りないところももちろんあります。それを互いに認め合って、互いにいいところを見ていくのが教育の意図だと、私は思います。そうすればその人なりの良さが輝きとなって、十人十色に輝くのではないでしょうか。」読むうちに、なぜか息子よりも娘のサキ(12歳)の顔が浮かんでしまう私。大きな身体の割りに臆病な息子ヒデキに、心と身体を鍛えるために選んだ柔道。たまたま自宅から一番近くにあった道場。それが、湘南松前柔道塾との出会いでした。山下先生については、柔道の金メダリストである、ということは知っていましたが、当時柔道にまったく興味のなかった私は、恥ずかしながらテレビですらその試合を見たことがありませんでした。去年の夏、図書館で山下先生が子どもたちに向けて書かれていた本をたまたま見つけ、ヒデキと2人で読んだのが、山下先生の人間に触れた最初でした。そして、この文章。私自身の価値観と、とても響くのを感じ、家に帰ってから早速ヒデキに読んで聞かせました。3月に卒業した6年生は18名、その中で卒業の挨拶のときに「中学から他のスポーツに進みたい」と言った子はたった一人。あとはみんな「中学になっても柔道を続けます」と、胸を張って宣言していました。結局みんな、柔道が大好きになっているんですねヒデキがあっという間に柔道が好きになったのも、わかる気がしました。(現在ヒデキは、柔道とラグビー、テニスのどれも楽しくて、本気で全部の選手になりたい!と思っているようですが、私もそんな息子をまだのんびりと見守っていこうと思います)保護者会を終えて、道場へヒデキを迎えに行くと、「ママー、オレ、今度から5~6年生のクラスで練習できることになったよ」と、嬉しそうに駆け寄ってきました。どうやら、新4年生の半分くらいの子が、5~6年生のクラスに入ることになったようです。「それでね、今日、6年生の茶帯のYさんと袈裟固め(押え込みの技)から抜け出す練習をしたんだけど、女子なのにすっげ~~~力があって、オレ、全然抜けられなかったよ~。しかも、オレの袈裟固めなんか、一瞬で抜けられたし!でもね、5~6年生のクラスの練習、メチャクチャ楽しいんだよ」声を弾ませて報告するヒデキ。6年生の中には、ヒデキの憧れのK君がいます。その先輩とも一緒に稽古できるのですから、ヒデキが興奮する気持ちもわかります。「よかったね、ヒデキ。やっぱり、茶帯の人たちともなると、すごく強いでしょ?そういうの、”胸を借りる”っていうんだよ」「はぁ?胸?ママ、エロじゃん」「ちがう、ちがう!そういうことじゃなくてさ(笑)、5~6年生の人たちにとっては、ヒデキみたいな初心者を相手にするより、自分より強い人たちと練習できた方が、本当はもっと勉強になるかもしれないでしょ?でも、ヒデキたち下級生を相手にしてくれる、っていうことは、ヒデキたちは強い先輩たちの胸を借りて練習させてもらっている、ってこと。先輩たちに感謝して、一生懸命やるんだよ」「あっ、そういうことか。うん♪わかったよ」これから高学年クラスでの稽古が始まります。今年もヒデキの柔道の見学が、ますます楽しみな私ですひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月04日
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みなさん、おはようございますいつもご訪問ありがとうございますアニメフェアで5日間、仕事をお休みしていたツケがまわってきていて、またなかなかみなさんのところへお邪魔できずにいました。ごめんなさいなるべく日記の更新だけはしたいと思っているのですが…今日は、いよいよ中学校の入学式を明日に控えた娘サキ(小6)について書いておきたいと思います。サキが入学するH中学。支援学級の担任の先生(快活でとても優しい印象のベテラン女性)と面談をしました。その日サキはこれまで通っていた適応指導教室の卒業旅行のためいなかったので、私は一人で留守番をしたくない息子のヒデキ(9歳)を連れて行きました。通された部屋は、6畳間くらいの和室。真ん中に生徒用の机とイスが4組ほどくっつけて置かれていました。私と先生がそこに座って話をする間、ヒデキは部屋の隅に座って持って行ったゲームをしながら待っています。・授業は普通学級で受けたいかどうか?・勉強の進め方はどうして欲しいか?(各教科について)・定期テストはどんなものが良いか?・お弁当の時間はどこで食べるか?・入学式はどんな風に参列するか?(籍のある普通学級に並べるかどうか?)……先生は、サキの発育の経過を見てきた私から、娘の特性ひとつひとつを丁寧に引き出し、本人がなるべく楽しく学校へ通えるように一緒に考えてくださいます。これまで通っていた適応指導教室の担任S先生からも、サキの各教科の理解の程度について細かく引き継ぎがされていて、「S先生は、サキさんは才能豊かなお子さんなので、中学でもできるだけそこを伸ばしてあげて欲しい、と仰っていました」と聞いたときには、S先生にも感謝の気持ちでいっぱいになりました。そんな中、私が気になっていたのは…「ヒデキに話がすべて聞こえているかもしれない」ということでした。例えば漢字の話になったときに、「小1の漢字は大丈夫ですが、小2の漢字になると間違えるものが出てきます」算数では、「かけ算の九九も完全に覚えきれなくて、特に7,8,9の段は苦手なようです」と言いながら、どうしても声が小さくなってしまいます。もしもヒデキが、(お姉ちゃん、頭悪いんじゃないの?オレだって、それくらい簡単にできるのに…)などと思ってしまったら?ケンカしたときに、怒りにまかせて「なんだよ漢字も九九もできないくせに!」と、バカにするようなことでも言ってしまったら?先生と話しながら、(帰りにLDについてヒデキにちゃんと話しておこう)と思う私でした。部活の話では、「娘は空間認知が弱く、運動はとても苦手なのですが、何故かテニスだけは大好きですもちろん上手には出来ないのですが楽しいそうで、部活動もテニス部を希望しているのですが、体力的にも睡眠時間のズレからも、体育会系の部活動はキツイのでは?と思うのですが…」と、相談してみると、「確かにテニス部の練習はとてもハードですね。でも、実は私、テニス部の顧問をしているので、支援学級の体育のときにはよくテニスをするんですよ」「えっ?先生がテニス部の?じゃ、テニス部に入らなくても、ときどきはテニスができるんですね(よかったね、サキ!)」「あと、アニメやドラマの”のだめカンタービレ”というのを見て以来、楽器(フルート)に興味を持ち始め、吹奏楽部にも興味があるようですが、楽譜もまったく読めないし、リコーダーも苦手なようだったので、それも正直厳しいかな?と思っているのですが…」「そうですね~、うちの吹奏楽部は部員が100名くらいいるような大きな部なので、楽器はもう争奪戦のような状態です。でも、支援学級に関わる教師たちの中に、音楽教師がいて、フルートを吹く先生なんです。だからもしも本当にフルートを吹いてみたいなら、授業の中でそのチャンスも作れると思いますよ」「あと、絵を描くのが好きなので”美術部はどう?”と尋ねてみたのですが、”絵の具の絵や、油絵なんかをやるんでしょ?サキは週に一回、パステル画のアトリエに通っているからいい。それに今一番描きたい絵は、アニメのイラストみたいなのばっかりだし…”という答えだったんです」と言うと、「美術部の部室は、ちょうどこの建物の上の階なんですよ。絵の好きな子が集まっていますが、中にはサキさんのように漫画が好きで、イラストばかり描いている生徒もいますから、いつでも覗いてみたらいかかでしょう」…サキのやりたいこと、興味のあることが、ちゃんと出来るような環境が整っていることにすっかり嬉しくなった私。最後に一番心配している睡眠時間のズレ、登校時間について話しました。「娘は夜中の1時半頃寝て、10時前ころ起きるのが今の基本の睡眠リズムです。これまでの経験から、恐らく入学当時は張り切って早起きして通うと思うのですが、そこであまり頑張りすぎると、熱を出したり、一週間くらい寝込んでしまうようなことになるような気がします。もしも睡眠時間が本人にとって無理のない時間帯に戻ってしまい、私が寝ている娘を残して仕事に出かけなければいけない場合、ちゃんと起きて行けるかどうかが心配なのですが」と相談すると、先生は「そういう場合は、私が目覚まし時計代わりにサキさんの携帯に直接何度も電話して、起こしてみましょう♪お母さんには、携帯メールで連絡します」と言ってくださり、互いの携帯番号やメルアドを交換するため、すぐに携帯を取りに行ってくださいました。私が不安に思っていたことがその場でひとつひとつ解決していくようで、気分はスッキリしていきます。先生が部屋を出られたそのとき、「ママ」と、ゲームをしていたヒデキが、突然顔をあげました。「なあに?」「お姉ちゃん、良かったね」やっぱり、話はすべて聞こえていたようです。先生とのやりとりを通して、私の声がどんどん明るくなっていくのを敏感に感じ取ってくれたのか、話の内容からそう感じたのかはわかりませんが、ニッコリ笑ってそう言ってくれたヒデキを見て、(ヒデキはちゃんとわかっているんだ)と、嬉しい驚きを感じました。帰ってからすべてをサキに報告すると、サキも期待でいっぱいの目で聞いていました。「それからね、サキのこと、楽しみに待っているって!サキはキャラクターデザインが得意でしょ?そういうキャラクターを使って、行事のしおりやプログラムを作ったりするんだって!」「ほんと?サキ、学校が楽しみだよ♪」自分の得意なことでみんなに喜んでもらえると思うと、意欲も湧いてくるようです。最後まで進学先が決まらず、すべり込みで申し込みをした中学の制服も何とか入学式に間に合って、先日出来上がりました。通学バッグ、スニーカー、お弁当箱、筆箱、財布…入学用品も買い揃えると、サキは一週間も前から、自分でそれをきちんと並べて準備しています。昨夜も深夜1時すぎに帰宅した主人。どうしても仕事が休めず、入学式に行けないことを気にしていたパパに、サキは一足早く制服姿をお披露目しました。「おお、似合うな」普段から無口な主人なのでサキにかけたことばはたったの一言でしたが、その顔は、やっぱりとても嬉しそうでした。「ママ、学校なんて久しぶりだから、なんか懐かしいみたい。あ~~、ドキドキするけど楽しみだなぁ」サキは、いよいよ明日から中学生です。どうか良いお天気に恵まれますようにひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月04日
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「もしもし、ひなたです」「まさみさん?」それは、声に覚えのない男性からの電話でした。(だ、だれ)わからない相手からいきなり名前を呼ばれると、結構ビビるものです(笑)。「……」(年配の人みたいだけど、親戚の人かな?)「(私のこと)わかる?」(いや、わかるわけないですから~~!いきなり、一体どんなクイズだよ~~?)「いえ、わからないです」(これって、もしかしてイタズラ電話?)「私、あなたの”ブログのおじいさん”です」(ブログのおじいさん???え?おじいさんらしき人なら、何人も知ってるぞ~~!)と、そのときふと、以前ブログに”ボクシングジムのおじいさん”というタイトルで日記を書いたことを思い出した私。(でも、まさか…)「あの~もしかして、前溝さん(元日本ボクシングミドル級チャンピオン)ですか?」「そう!」「え~~~っ!?前溝さん!こ、こ、こんにちは」突然、背筋が伸びる私。「あなた、最近ジムに行っていないでしょ?」(今度はまるで”占い師”だぁ~!)「え、あ、は、はい。そうなんです。行きたいんですけど、今は忙しくて全然行けないんです」「そうでしょ?こないだジムへ行ったとき、出席の表見たら、ずっとお休みだったからね」「申し訳ありません。あの…それでわざわざお電話を?」「いや、色紙をジムに置いてきたから」そうなんです。私、前溝さんのサインが欲しくて、ジムに色紙を預けていたのでした。私は大切な人との出会いは、自分の心にしっかりと刻んでいきたいので、通りすがりの芸能人にサインをお願いするようなことはまずありません。(本の著者は別ですが…)でも、前溝さんのサインは、珍しく「欲しい」と思ったのです。「サイン色紙ですね♪本当ですか~?」「それでね、あと、私のボクサー経験の中で、一番思い出に残っている試合の写真があるんだけど。結婚してすぐの頃、2回ダウンを取られたあと、カウンターパンチで逆転KO勝ちして新聞に載った写真。一緒に入れておいたから」「ええ~~っ!?そんな写真をいただいちゃっていいんですか?」「ははははは!いいですよ」「ありがとうございますっ」その後、オーストラリアで生活されている娘さん(私と同い年)の家の近くは豊かな自然に恵まれていて、カンガルーが普通に見られる、という話をしばらく聞かせてくださり、「ああいうところへ行けば、ひなたさんなら童話がいくつも書けるでしょう」更には息子のラグビーの話題になると、「オーストラリアで娘とラグビー観戦をしたときは、興奮しましたよ。日本のラグビーとはまったく違うんだね。あれはね、完全に”格闘技”だよ」「あはは♪それじゃ、血が騒ぎますよね~(何と言ってもボクサーですから…笑)」なんて、しばらく楽しい雑談をさせていただきました♪(オーストラリアかぁ~。行ってみたいなぁ。カンガルーもラグビーの試合も観てみたいなぁ~。ああ、先立つものが…頑張って働かなくっちゃね♪)そして最後は、「じゃ、またそのうちジムでお会いしましょう」「ぜひまた、しごいてくださいっ!」で、電話を切りました。そして昨日になってようやく…今月初めてのボクシングに行くことができました!!!1ヵ月以上行けないうちに、体重は増えまくるし、体力は落ちまくるし…でも、どんなに忙しくなっても、絶対にやめたくないボクシング。恐る恐るジムに電話して、「あの~、私の籍はまだありますか?」と尋ねると、相変わらず優しい種川トレーナーの「もちろんですよ。お待ちしています」という声。やってきましたよ~~~、ボクシング!!!久しぶりにバンテージを巻くときは、興奮しすぎてわからないのかと思ったら、巻き方を忘れかけていました!(笑)シャドーは1R目から、苦しくなりました。ミット打ちでは、トレーナーが「今日は、ゆっくり、軽くやりましょう」と言ってくださったのでホッとして始めたのですが、いざ打ち始めると、嬉しくて嬉しくてとたんにテンションが上がり、「パーーーン!」と弾けるような音がジムに響きます。思わず、「気持ちい~~~い」と叫ぶと、「いや、受けてる方も気持ちいいですよ。ハードパンチは健在ですね」と、またまた褒め上手なトレーナーのことば。いやほんと、ボクシングは最高ですこれは理屈じゃないですね。私は本当に、ボクシングが大好きなんだと思います。残念ながら、昨日は前溝さんにはお会いできませんでしたが、帰る頃には気分爽快!これからは、もっと上手に時間をやりくりして、もう少しちゃんとジムへ通えるようにしたいです。そして、前溝隆男さんからいただいた色紙は…ビックリ!何と!?手形の色紙でした。前溝さんの大きな手の温もりが伝わってくるようです。このサインのために手を真っ赤にしてくださった、と思うと本当にありがたいですそれから、思い出の試合の写真ですが…これまたド迫力の一枚。しっかりと絞り込まれた身体に、ものすごい筋肉が…近くで見ると、相手の人の顔が歪んでいますが、この腕からの渾身のパンチですからねぇ~先日の娘に続いて、私にも色紙の宝物ができました前溝さん、本当にありがとうございました♪そんなわけで、私のへっぽこボクシング日記も、不定期ですがまだまだ続くと思います。ひなたまさみ娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。(ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!)
2007年04月01日
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